JP4529679B2 - 電子レンジ用食品包装袋 - Google Patents

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Description

本発明は、電子レンジにて加熱調理するための食品を密封包装する電子レンジ用食品包装袋に関する。
従来より、電子レンジ用食品を密封包装するための柔軟な合成樹脂フィルムや複合フィルムによる軟包材シート製の密封包装用の包装袋がある。
従来、調味料などを含んだ食品を、軟包材により製袋された包装袋に密封包装し、そのままの状態で食品を包装袋から出すことなく電子レンジで高周波にて加熱調理をした場合、袋内に調味液や食品から発生した水蒸気が飽和し、袋が急激に膨張する。
そのため、袋の不特定個所が破壊され易く、生魚など内容物を調味液と共に調理することを目的とした場合は、調味液が外部にこぼれてしまったり、あるいは袋の急激な膨張による電子レンジ内での破裂の危険が生じる。
そこで、図4に示すように、例えばポリオレフィン系フィルムの軟包材1を使用した多層構成の平袋状の密封包装袋Aであって、その底端部を密封シールしたボトムシール部3と、左右両側端部を密封シールしたサイドシール部5、5を備え、上部開口部1aより内容物を充填するようにした密封包装袋Aにおいて、その一方の側端部に形成されたサイドシール部5の一部に、未シール部5bを形成して、製袋用シーラント層にイージーピール機能を付与したシール幅の狭い内圧にて剥離開口する開口用シール部5aの個所を設け、袋内の水蒸気圧によりその個所を破壊し、水蒸気を外部に放出させる機能を付与した袋がある。
このような袋のサイドシールにシール幅の狭い個所を設けた密封包装袋は、袋の側端部のシール幅の狭い個所を破壊して側方に水蒸気を放出させるため、袋内の調味液も同時に袋の側方より外部へ放出し易いものである。
また、この他に、袋の側方ではなく中央部に事前に穴を開け、接着テープにより再封し、加熱調理する際にテープを取り去り、その状態で穴を上向きにして電子レンジにて加熱調理することで袋内の水蒸気を袋外に放出させる機能を持たせた袋がある。
これは、袋の中央部から上方に水蒸気を放出させるため、比較的袋内の調味液は袋の外部へ放出され難いものであるが、袋への穴開け、接着テープの貼着など密封製袋工程が複雑となり、金額的にも高額な袋となってしまう。また、使用者が電子レンジにて加熱する直前に道具を使用して蒸気放出穴を開ける方法もあるが手間が掛かり面倒であった。
また、従来の包装袋Aとしては、図5に示すように、背シール部2を形成するとともに、その包装袋Aの下端にボトムシール部3を形成し、左右両端部にサイドシール部5、5を形成した包装形態があり、背シール部2の一部領域に内端より外端側に向かって未シール領域2bを形成して開口用シール部2aを形成したものがある。
また、包装袋の背シール部を上向きの状態で電子レンジにセットして、その包装袋に何ら加工を加えることなく袋内に充満した水蒸気を速やかに袋の外に放出させて破裂を回避せさ、加熱された調味液などを、包装袋の外に漏れだすことなく、その包装袋内に良好に保持することができる対策としては特許第3596254号などがある。
以下に、本発明の技術に関連する公知文献を記載する。
特許第3596254号公報
本発明の課題は、食品を調味料と共に軟包材製の包装袋に密封包装した包装袋において、そのままの状態で食品を袋から取り出すことなく電子レンジで加熱調理する場合、袋の背シール部を上向きの状態で電子レンジにセットする以外は、その包装袋に何ら加工を加えることなく袋内に充満した水蒸気を速やかに袋の外に放出させることのできるようにすることにある。
本発明の請求項1に係る発明は、軟包材フィルム1を用いて製袋され、少なくとも背シール部2を備え、該背シール部2の一部領域に狭いシール幅を以て形成した包装袋の内圧により剥離開口可能な開口用シール部2aを設けた電子レンジ用食品包装袋であって、前記開口用シール部2aが、前記背シール部2の一部領域に該背シール部2の外端より内端側及び内端より外端側に向けて各々未シール領域2b、2bを設けることにより該各々未シール領域2b、2bにより挟まれた状態にて形成され、背シール部2のシール長手方向の長さをH、背シール部2の内端より外端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLI としたとき、下記式、
LI /H=0.5〜0.9
に基づいて製袋されている電子レンジ用食品包装袋において、
前記包装袋本体の背シール部2と平行な片側端部又は両側端部に沿ってサイドシール部5が設けられ、且つ該サイドシール部5のシール強度が、背シール部2のシール強度の25〜75%程度に調整されていることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項2に係る発明は、上記請求項1に係る電子レンジ用食品包装袋であって、ボトムシール部3とサイドシール部5との交点の両シール部内側の角隅部が、所定の曲率半径Rの角丸形状又は斜辺形状となっていることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項3に係る発明は、上記請求項1又は2に係る電子レンジ用食品包装袋において、前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO <LI であることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項4に係る発明は、上記請求項1又は2に係る電子レンジ用食品包装袋において、前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO =LI であることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項5に係る発明は、上記請求項1又は2に係る電子レンジ用食品包装袋において、前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO >LI であることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項6に係る発明は、上記請求項1又は2に係る電子レンジ用食品包装袋において、前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシー
ル長手方向の長さをLO としたとき、LO が5mm〜45mmであることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の請求項7に係る発明は、上記請求項1乃至6のいずれか1項に係る電子レンジ用食品包装袋において、前記背シール部2の外端より内端側及び内端より外端側に向けて設けた各々前記未シール領域2b、2bのうち、外端より内端側に向けて設けた未シール領域2bの方が未シール領域幅が大であることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋である。
本発明の電子レンジ用食品包装袋は、軟包材フィルム1を用いて製袋され、少なくとも背シール部2を備え、該背シール部2の一部領域に狭いシール幅を以て形成した包装袋の内圧により剥離開口可能な開口用シール部2aを設けた電子レンジ用食品包装袋であり、前記開口用シール部2aが、前記背シール部2の一部領域に該背シール部2の外端より内端側及び内端より外端側に向けて各々未シール領域2b、2bを設けることにより該各々未シール領域2b、2bにより挟まれた状態にて形成され、背シール部2のシール長手方向の長さをH、背シール部2の内端より外端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLI としたとき、下記式、
LI /H=0.5〜0.9
に基づいて製袋されている電子レンジ用食品包装袋であって、前記包装袋本体の背シール部2と平行な片側端部、又は両側端部に沿って、サイドシール部5が設けられ、且つ該サイドシール部5のシール強度は、背シール部2のシール強度の25〜75%に調整されているので、内容物を充填して密封シールし包装された状態の本発明の電子レンジ用食品包装袋は、袋本体の外周全てが、所定の幅のシール部によって囲まれるため、ダンボールケース等の包装容器内に一括包装する際や、不用意に垂直方向に床面等に落下させた時に、また特に内容物が冷凍状態にある時に、袋本体のフィルムが袋内の内容物と包装容器又は床面との間に挟まれてサイドシール部5が衝撃力を受けても、背シール部2のシール強度の25〜75%のシール強度に調整され、背シール部2のシール強度より弱い前記各々サイドシール部の袋内側ラインは、その衝撃力を受けて袋外側方向に後退して、該サイドシール部5、5や、他の背シール部2やボトムシール部3、トップシール部4に対する衝撃力を緩和する緩衝作用が生じるため、サイドシール部や他のシール部、又はそのシール部近辺のフィルムには、衝撃力によるエッジ切れや貫通孔が発生したりすることを回避することができる効果がある。
また、本発明の電子レンジ用食品包装袋は、食品を調味料と共に軟包材製の包装袋に密封包装し、そのままの状態で食品を袋から取り出すことなく電子レンジで加熱調理することができ、包装袋の背シール部に開口用シール部を設け、背シール部を上向きの状態で電子レンジにセットする以外は、その包装袋に何ら加工を加えることなく袋内に充満した水蒸気を速やかに袋の外に放出させて破裂を回避することができ、また、加熱された調味液などは、開口部が包装袋の上面に形成されるために外に漏れだすことなくその包装袋内に良好に保持することができる効果がある。
また、本発明の電子レンジ用食品包装袋は、電子レンジによる加熱調理を終了した時点で、背シール部はその中央部に設けた開口用シール部が袋内部の飽和水蒸気圧により開口しており、その開口部分の両側フィルムを両外側に引っ張ることで、包装袋を調味液などを外に零さずに容易且つ安全に受皿状に拡張開口することができる効果がある。
本発明の電子レンジ用食品包装袋は、図1の平面図、図3の平面図に示すような形状の包装袋Aであって、内面にシーラント層(内面同士を熱圧により接着シール可能な熱融着
性の樹脂層)を備えた矩形状の軟包材フィルム1を平行な折目a、bより3つ折りにして、中央部又は中央部より端部寄りなど適宜位置にて重ね合わせ、その3つ折りした軟包材フィルム1の両端部の同じ内面同士を互いに合掌形式に重ね合わせ、その重ね合わせ内面を熱圧にて接着シールして背シール部2が形成されている。
そして、前記3つ折り軟包材フィルム1の背シール部2と平行な片側端部、又は両側端部に沿ってサイドシール部5が設けられており、そのサイドシール部5のシール強度が、背シール部2のシール強度の25〜75%程度に設定されているものである。
サイドシール部5のシール強度を、背シール部2のシール強度の25〜75%程度に設定する方法としては、本発明においては特に限定されるものではないが、例えば、軟包材フィルム1の最内面側のシーラント層に対するヒートシール手段によるサイドシール部5のヒートシール温度を、背シール部2のヒートシール温度よりも低温に設定して行う方法や、あるいは、軟包材フィルム1のサイドシール部5に相当する部分の最内面側のシーラント層の融点を他の部分の最内面側のシーラント層の融点よりも高く設定して行う方法、又は軟包材フィルム1の最内面側のシーラント層の融点を適宜に設定して行う方法等がある。
そして、前記3つ折り軟包材フィルム1の下端部には、背シール部2に対して直交方向に熱圧にて接着シールされたボトムシール部3が形成され、上端部には内容物を充填するための未シール状態の上部開口部1aを備え、後において熱圧により接着シールされてトップシール部が形成されるものである。なお、背シール部2のボトムシール部3と交差する下端部、又は/及び、トップシール部4と交差する上端部は、それぞれボトムシール部3、トップシール部4に上に重ね合わせられて、互いに一体的に接着シールされて製袋されていてもよいし、あるいは互いに分離した状態に製袋されていてもよい。そして、このような分離した状態は、製袋に使用する軟包材フィルム1の最外面フィルムが、最内面のシーラント層よりも高融点であるために熱融着シールによって融着されないことによって生じる。
また、本発明の包装袋Aは、必要に応じて、図1に示すように、ボトムシール部3とサイドシール部5との交点の両シール部内側の角隅部が、所定の曲率半径Rの角丸形状又は斜辺形状となっている。
前記背シール部2の長手方向の略中間部には、シール幅の狭い開口用シール部2aが設けられている。
この開口用シール部2aはシール幅が狭いため、電子レンジ加熱調理時に密封状態の袋内に所定圧以上の内圧が生じた際には、接着シールされた内面同士が互いに剥離して、開口用シール部2aは開口できるようになっており、該開口用シール部2aのシール幅の狭さによって、袋内に生じる内圧によるシール部2aの剥離開口し易さを設定することができる。
前記開口用シール部2aは、例えば、図1に示すように、前記背シール部2における長手方向の略中間部である一部領域に、該背シール部2の内端I−2より外端O−2側に向けて(包装袋の内側から外側方向に向けて)未シール領域2bを設け、さらに、該背シール部2の外端O−2より内端I−2側に向けて(包装袋の外側から内側方向に向けて)未シール領域2bを設けることにより形成されて、開口用シール部2aは、各々未シール領域2b、2bによって挟まれた状態となっている。
上記発明の電子レンジ用食品包装袋Aにおいては、密封状態の袋内に所定圧以上の内圧
が生じた際に、開口用シール部2aを確実に開口させるために、この開口用シール部2a領域の内面に、その領域以外の内面に形成されたシーラント層よりも剥離性のあるシーラント層を塗布形成し、密封状態の袋内に所定圧以上の内圧が生じた際に、接着シールされた内面同士が互いに容易に剥離して、開口用シール部2aが確実に開口できるようにすることが望ましい。
上記包装袋Aの製袋用の軟包材フィルム1は、その少なくとも最内面側(接着シール側)にシーラント層が形成された2層乃至3層以上の積層フィルム(複合フィルム)が使用されるが、その最内面側のシーラント層の合成樹脂としては、熱融着性の良好な比較的低融点のポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂が適当であり、また、ポリエチレン系イージーピール性シーラント層としてはポリエチレンにポリプロピレンとポリスチレンとをブレンドしたポリマーアロイ(フィルム)が適当であり、前記合成樹脂によるシーラント層の熱シール後の剥離は凝集剥離(凝集破壊)によって剥離できるものであって、その剥離強度が、500g/15mm〜1000g/15mm程度が適当であり、また、それより外面側に積層される合成樹脂としては、包装袋としての所定の適性(ガスバリア性、透湿性、引き裂き強度、柔軟性など)を保持する合成樹脂であれば特に限定されるものではない。なお、軟包材フィルム1の積層例とその層厚を下記1)〜3)に示す。
1)ポリエチレンテレフタレート(12μm)/無延伸ポリプロピレン(50μm)
無延伸ポリプロピレン(CMPS013C;東セロ(株)製)
2)ナイロン(15μm)/無延伸ポリプロピレン(25μm)
無延伸ポリプロピレン(TX254N;大日本インキ(株)製)
3)ポリエチレンテレフタレート(25μm)/無延伸ポリプロピレン(25μm)
無延伸ポリプロピレン(TX254N;大日本インキ(株)製)
4)ナイロン(15μm)/接着剤(ウレタン系二液硬化型)/ポリエチレンにポリプロ
ピレンとポリスチレンとをブレンドしたポリマーアロイ(フィルム)
5)ナイロン(15μm)/ウレタン系印刷インキ層/接着剤(ウレタン系二液硬化型)
/ポリエチレンにポリプロピレンとポリスチレンとをブレンドしたポリマーアロイ
また、特に開口用シール部2aの領域内面には、前記シーラント層用の合成樹脂よりも高融点をもつ熱融着性の合成樹脂を塗布して使用することにより、開口用シール部2aに袋内圧による確実性のある容易剥離開封性能をもたせることができる。
また、開口用シール部2aの領域内面に、シリコーン樹脂、パラフィン、又はこれらの1方若しくは両方を含有する合成樹脂を適用することにより、開口用シール部2aに袋内圧による確実性のある剥離開封性能をもたせることができる。
図2(a)は、本発明の電子レンジ用食品包装袋A内に、上部開口部1aより電子レンジ加熱調理用の食品を充填して、該上部開口部1aを内面シーラント層にて熱圧により接着シールしてトップシール部4を設け密封包装した密封包装袋の斜視図である。
この密封包装袋内の食品を電子レンジで加熱調理する際には、この包装袋を背シール部2を上にして、そのままの状態で、あるいは紙製、陶器製の受皿に載せて電子レンジ内にセットする。また、背シール部2を、予め包装袋面より立ち起こしてから電子レンジ内に入れることが適当である。
電子レンジによる加熱によって、密封包装袋内の食品や調味液から水蒸気が発生し、包装袋は水蒸気によって膨張して飽和し、袋内に内圧が発生するとともに包装袋のフィルムに張力が掛かる。
そして、図2(b)に示すように、やがて密封包装袋の内圧と張力によって、未シール
領域2bに包装袋の内側より圧力が掛かり、背シール部2の開口用シール部2aの接着シールされたフィルム内面が剥離して、背シール部2に排気用の開口部6が形成され、密封包装袋は密封性が解除されて破裂を回避することができ、加熱された調味液は、開口部6が包装袋Aの上面に形成されるためにその包装袋A内に保持される。
上記図2(a)に示す実施の形態では、電子レンジによる加熱によって、密封包装袋A内の食品や調味液から水蒸気が発生し、包装袋は水蒸気によって膨張して飽和し、袋内に内圧が発生するとともに包装袋のフィルムに張力が掛かる。
そして、やがて密封包装袋の内圧と張力によって、背シール部2においては、その長手方向全長に亘ってシール剥離する方向への張力が掛かって徐々に内側より外側に向かって剥離が生じる。
その際に、図1、図2(a)に示す狭いシール幅の開口用シール部2aの剥離は、他の背シール部2よりも速い時点で背シール部2の外端O−2より内端I−2方向に形成した前記未シール部2bに到達して包装袋Aは開口し、図2(b)に示す様に開口部6が形成されて、包装袋Aは密封性が解除されて破裂を回避することができる。
図3は、本発明の電子レンジ用食品包装袋を説明する平面図であり、このようにして外端O−2、内端I−2より設けたそれぞれ前記未シール領域2b、2bのそれぞれ未シール幅DO 、DI は、そのいずれか一方が大きく他方が小さくても、略等しい幅であってもいずれでもよい。
また、前記未シール領域2b、2bのそれぞれ長さLO 、LI は、そのいずれか一方が長く他方が短くても、略等しい長さであってもいずれでもよいが、内端I−2側の未シール領域2bは、包装袋Aの膨張時における背シール部2の立ち起こしを良くするためのものであり、包装袋Aのサイズ(言い換えれば背シール部2の長さ)に対応して適宜な長さに設定することが望ましく、また、外端O−2側の未シール領域2bの長さは、包装袋Aの膨張時の内圧によって開口用シール部2aが剥離した際に、少なくとも袋A内のエアーを外に逃がすための役目を果たすことができる程度でよい。
しかしながら本発明においては、図1、図2(a)、図3に示すように、特に、外端O−2側より形成した未シール領域2bの未シール幅DO を、内端I−2側より設けた未シール領域2bの未シール幅DI に対して大(DO >DI )とすることが好ましい。
また、本発明においては、特に、外端O−2側より形成した未シール領域2bの未シール長さLO を、内端I−2側より設けた未シール領域2bの未シール長さLI に対して短くすることが、好ましいものである。
このように、その未シール幅DO 、DI 、及び未シール長さLO 、LI を、適宜に設定することによって、電子レンジにて加熱調理する際に袋内に発生した内圧が、包装袋のフィルムに適正な張力を掛けて、背シール部2の起き上がりを早くすることができ、目的とする開口用シール部2aのシール剥離のための張力を天地シール部3、4より開口用シール部2aに対してより早く起動させることができ、開口用シール部2aでの確実な剥離を生じさせることができる。
上記図1に示した包装袋Aにおいて、その天地方向の縦長さH、横幅W、背シール部2の幅S(背シール部2の長さは縦長さHに相当)、アウター未シール部2bの幅DO 、インナー未シール部2bの幅DI とした時、下記のような関係がある。
DO ≦幅DI
開口用シール部2aの幅=S−(DO +DI )
そして、内容物の充填された包装袋Aの開口用シール部2aにおける確実な接着シール強度の保持と、その包装袋Aの加熱調理における膨張時の内圧による確実な開口剥離を行うための適正な開口用シール部2aの幅は、例えば、
2mm≦S−(DO +DI )≦3.5mm
である。
また、それぞれアウター未シール部2bの長さLO 、インナー未シール部2bの長さLI とした時、背シール部2の包装袋Aの膨張時の立ち起こしを良好にするための関係式として、例えば下記のような関係式を設定することができる。
LI /H=0.5〜0.9
例えば、上記図1に示した包装袋Aにおける具体例を下記に示す。
H=170mm W=160mm S=10mm
DO =5mm DI =2mm LO =5mm〜45mm LI =110mm
本発明の電子レンジ用食品包装袋の一実施形態を示す平面図。 (a)は本発明の電子レンジ用食品包装袋を用いて食品を密封包装した密封包装袋の斜視図、(b)は電子レンジで加熱調理した状態の密封包装袋を説明する斜視図。 本発明の電子レンジ用食品包装袋を説明する平面図。 従来の電子レンジ用食品包装袋を説明する平面図。 従来の電子レンジ用食品包装袋を説明する平面図。
符号の説明
A…電子レンジ用食品包装袋
1…軟包材フィルム
2…背シール部
2a…狭いシール幅の開口用シール部
2b…未シール領域
3…ボトムシール部
4…トップシール部
5…サイドシール部
5a…狭いシール幅の開口用シール部
5b…未シール部
6…剥離開口部

Claims (7)

  1. 軟包材フィルム1を用いて製袋され、少なくとも背シール部2を備え、該背シール部2の一部領域に狭いシール幅を以て形成した包装袋の内圧により剥離開口可能な開口用シール部2aを設けた電子レンジ用食品包装袋であって、前記開口用シール部2aが、前記背シール部2の一部領域に該背シール部2の外端より内端側及び内端より外端側に向けて各々未シール領域2b、2bを設けることにより該各々未シール領域2b、2bにより挟まれた状態にて形成され、背シール部2のシール長手方向の長さをH、背シール部2の内端より外端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLI としたとき、下記式、
    LI /H=0.5〜0.9
    に基づいて製袋されている電子レンジ用食品包装袋において、
    前記包装袋本体の背シール部2と平行な片側端部又は両側端部に沿ってサイドシール部5が設けられ、且つ該サイドシール部5のシール強度が、背シール部2のシール強度の25〜75%程度に調整されていることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋。
  2. 請求項1記載の電子レンジ用食品包装袋であって、ボトムシール部3とサイドシール部5との交点の両シール部内側の角隅部が、所定の曲率半径Rの角丸形状又は斜辺形状となっていることを特徴とする電子レンジ用食品包装袋。
  3. 前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO <LI であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ用食品包装袋。
  4. 前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO =LI であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ用食品包装袋。
  5. 前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO >LI であることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ用食品包装袋。
  6. 前記背シール部2の外端より内端側に向けて設けた前記未シール領域2bのシール長手方向の長さをLO としたとき、LO が5mm〜45mmであることを特徴とする請求項1又は2記載の電子レンジ用食品包装袋。
  7. 前記背シール部2の外端より内端側及び内端より外端側に向けて設けた各々前記未シール領域2b、2bのうち外端より内端側に向けて設けた未シール領域2bの方が未シール領域幅が大であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項記載の電子レンジ用食品包装袋。
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