JP4528695B2 - 筐体及びカバー - Google Patents

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Description

本発明は、外部機器と接続させる接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体と、接続コネクタを外部に露出するために筐体本体に設けられた露出穴と、接続コネクタに接続される接続線と、露出穴を覆うカバーとを備えた筐体及び当該筐体に用いられるカバーに関するものである。
従来、上述した筐体の一例として、図15に示すようなガス・火災などの警報器を構成する筐体が提案されている。図15に示す警報器筐体は天井に設置するタイプのものである。同図に示すように、警報器は、上ケース110a及び下ケース110bから構成される筐体本体110内に、各種のガス濃度を検出するガスセンサ111、周囲温度を検出する温度センサ112、警報ブザー113や各種電子部品114等が搭載された配線板115が収容されている。警報器は、ガス漏れやCO(一酸化炭素)濃度の上昇、火災が発生したときに、その旨を伝える警報を発生する。
また、警報器筐体に収容された配線板115には、ガス漏れ出力端子や、CO出力端子、火災異常警報出力端子、マイコンメータ出力端子といった複数の外部接続端子が搭載されている(図示せず)。従来の警報器筐体では、半田付けによって上述した各出力端子に信号線116(=接続線)を接続し、各出力端子に接続された複数の信号線116を筐体本体110に設けた引出口117から引き出している。そして、引き出された信号線116を例えばガスメータや集中管理盤、屋外ブザーといった外部機器に接続して、外部機器が警報器と連動して動作を行えるようにしている(例えば特許文献1、2)。
ところで、必要な信号線116はユーザの要求により1本、2本、3本、4本等それぞれ異なる。しかしながら、従来の警報器筐体では、半田付けによって配線板115に搭載されている全ての出力端子に接続された信号線116が引出口117から引き出されており、ユーザが必要としない信号線116まで引き出されている。ユーザが必要とする出力端子に接続された信号線116のみを引き出すには、例えば設置時に半田付けをしてユーザが必要とする出力端子に信号線116を接続する必要があり、警報器の設置に時間がかかり、現実的に難しい。
そこで、図16に示すような警報器筐体が考えられている。同図(a)は天井に設置するタイプの警報器筐体の背面部分拡大図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のI−I線部分拡大図である。同図に示すように、警報器筐体は、ガス漏れ出力、CO出力、火災異常警報出力、マイコンメータ出力などの複数の出力コネクタ118(=接続コネクタ)が搭載された配線板115を収容する上ケース110a及び下ケース110bから構成される筐体本体110とを備えている。
筐体本体110は、出力コネクタ118を外部に露出するための露出穴110cと、露出穴110cを覆うカバー119を嵌め込むための嵌込凹部110dとを有している。さらに、警報器筐体は、上述した嵌込凹部110dに嵌め込まれるカバー119を備え、このカバー119に形成された引出口119aから出力コネクタ118と接続された信号線116が引き出されている。なお、信号線116を全く引き出さない場合は、引出口119aが形成されていない別のカバーを嵌込凹部110dに嵌め込み、露出穴110cを覆うことにより、露出穴110cから筐体本体110内部に埃などが入らないようにしている。
同図に示すように、引出口119aは露出穴110cと対向する位置に形成されているため、信号線116が保持されない状態で引出口119aから引き出されている。このため、信号線116に矢印Y1方向に引っ張る力が加わると、簡単に出力コネクタ118とのコネクタ接続が外れてしまうという恐れがあった。
また、引出口119aの開口面積は信号線116の最大本数に合わせて形成される。例えば出力コネクタ118が5つ設けられている場合、5本の信号線116を引き出すことができるように引出口119aが形成されている。このため、図16に示すように、2本しか信号線116を引き出す必要がなかった場合、信号線116と引出口119aとの間に生じる隙間が大きくなり、筐体本体110内部にゴキブリ等の異物が侵入する可能性が高くなる。
特開2001−14567号公報 特開2004−21653号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、接続線を引っ張っても簡単に接続コネクタとのコネクタ接続が抜けないようにする筐体及び当該筐体に用いられるカバーを提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、外部機器と接続させる接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体と、前記接続コネクタを外部に露出するために前記筐体本体に設けられた露出穴と、前記接続コネクタに接続される接続線と、前記露出穴を覆うカバーと、前記接続線を外部に引き出すために前記カバーに設けられた引出口とを備えた筐体において、前記露出穴から前記引出口に達する前記筐体本体と前記カバーとの間の隙間に挟んで保持された状態で前記引出口から引き出された前記接続線を有することを特徴とする筐体に存する。
請求項1記載の発明によれば、接続線が、露出穴から引出口に達する筐体本体とカバーとの間の隙間に挟んで保持された状態で引出口から引き出される。従って、接続線を隙間に挟む、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持しているため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。
請求項2記載の発明は、前記引出口が、前記カバーに設けた薄肉部を切り取って設けられたことを特徴とする請求項1記載の筐体に存する。
請求項2記載の発明は、引出口が、カバーに設けた薄肉部を切り取って設けられる。従って、接続コネクタに接続線を接続する必要がない間は薄肉部が切り取られていない、つまり、引出口が形成されていないカバーで覆うことができ、接続コネクタに接続線を接続したいときは薄肉部を切り取って接続線を引き出す引出口を簡単に形成することができる。
請求項3記載の発明は、外部機器と接続させる接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体と、前記接続コネクタを外部に露出するために前記筐体本体に設けられた露出穴と、前記接続コネクタに接続される接続線と、前記露出穴を覆うカバーとを備えた筐体において、前記露出穴から前記カバー端部に達する前記筐体本体と前記カバーとの間の隙間に挟んで保持された状態で前記カバー端部から引き出された前記接続線を有することを特徴とする筐体に存する。
請求項3記載の発明によれば、接続線が、露出穴からカバー端部に達する筐体本体とカバーとの間の隙間に挟んで保持された状態でカバー端部から引き出される。従って、接続線を隙間に挟む、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持しているため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。
請求項4記載の発明は、前記露出穴から前記引出口又は前記カバー端部に向かって前記カバー及び前記筐体本体の一方に形成された線状の接続線収容溝と、前記接続線収容溝と前記カバー及び前記筐体本体の他方との間の隙間を塞ぐために前記接続線収容溝内に設けた突部が切り取られた前記接続線収容溝と、前記他方との間の隙間に挟んで保持された前記接続線とを有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の筐体に存する。
請求項4記載の発明によれば、線状の接続線収容溝が露出穴から引出口又はカバー端部に向かってカバー及び筐体本体の一方に形成される。接続線が、接続線収容溝とカバー及び筐体本体の他方との間の隙間を塞ぐために接続線収容溝内に設けた突部が切り取られた接続線収容溝と、他方との間の隙間に挟んで保持された。従って、接続線収容溝に接続線が収容されない間は突部が切り取られていないカバーで露出穴を覆うことにより、筐体本体とカバーとの間の隙間が塞がれた状態でカバーを覆うことができ、接続線収容溝に接続線を収容したいときは突部を切り取って引出口又はカバー端部に達する隙間を簡単に形成することができる。
請求項5記載の発明は、前記露出穴から前記引出口又は前記カバー端部に向かって前記筐体本体に形成された線状の本体側接続線収容溝をさらに有することを特徴とする請求項1〜何れか1項に記載の筐体に存する。
請求項5記載の発明によれば、筐体本体側接続線収容溝が、筐体本体に形成され、露出穴から引出口又はカバー端部に向かって形成されている。従って、筐体本体側接続線収容溝は露出穴から接続線が引き出される引出口又はカバー端部に向かって形成されているため、筐体本体側接続線収容溝により接続線を露出穴から引出口又はカバー端部に案内することができる。
請求項6記載の発明は、前記カバーの前記露出穴側の面には前記接続線の端部に設けたコネクタと接触する接触突部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の筐体に存する。
請求項6記載の発明によれば、カバーの露出穴側の面に設けられた接触突部が接続線の端部に設けたコネクタと接触する。従って、接続線を引っ張っても接触突部によって接続線のコネクタがカバー側から押さえつけられるため、接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、筐体本体とカバーとの間に形成される空間を接触突部により埋めて狭くすることができる。
請求項7記載の発明は、接続線を介して外部機器と接続される接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体に設けられた前記接続コネクタを外部に露出する露出穴を覆うカバーであって、切り取ると前記接続線が前記筐体本体と前記カバーとの隙間に保持された状態で引き出される引出口が形成される薄肉部を有することを特徴とするカバーに存する。
請求項7記載の発明によれば、切り取ると接続線が筐体本体とカバーとの隙間に保持された状態で引き出される引出口が形成される薄肉部を有する。従って、接続線を隙間に、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持することができるため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、接続コネクタに接続線を接続する必要がない間は薄肉部が切り取られていない、つまり、引出口が形成されていないカバーで覆うことができ、接続コネクタに接続線を接続したいときは薄肉部を切り取って接続線を引き出す引出口を簡単に形成することができる。
請求項8記載の発明は、前記薄肉部が、互いに開口面積の異なる複数の引出口に対応して複数設けられたことを特徴とする請求項7記載のカバーに存する。
請求項8記載の発明によれば、薄肉部が、互いに開口面積の異なる複数の引出口に対応して複数設けられた。従って、接続線の数が大きければ、複数の薄肉部のうちの大きい開口面積の引出口に対応して設けられた薄肉部を切り取って大きい開口面積の引出口を形成し、接続線の数が少なければ、複数の薄肉部のうちの小さい開口面積の引出口に対応して設けられた薄肉部を切り取って小さい開口面積の引出口を形成することができ、設置時に簡単に接続線の数に応じた大きさの開口面積の引出口を形成することができる。
請求項9記載の発明は、前記互いに開口面積の異なる複数の引出口が、大引出口と前記大引出口より小さい開口面積の小引出口から構成され、前記薄肉部が、前記大引出口の周縁に対応して設けられた線状の大薄肉部と、該線状の大薄肉部内に囲まれて形成された前記小引出口に対応して設けられた小薄肉部と、を有することを特徴とする請求項8記載のカバーに存する。
請求項9記載の発明によれば、引出口が、大引出口の周縁に対応して設けられた線状の大薄肉部と、該線状の大薄肉部内に囲まれて形成された大引出口より小さい開口面積の小引出口に対応して設けられた小薄肉部との何れか一つを切り取って設けられている。従って、大薄肉部と小薄肉部とを各々別々の場所に形成する場合に比べて、薄肉部の形成面積を小さくすることができる。
請求項10記載の発明は、接続線を介して外部機器と接続される接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体に設けられた前記接続コネクタを外部に露出する露出穴を覆うカバーであって、前記露出穴に対向する位置から前記接続線を引き出すために当該カバーに設けられた引出口又は前記カバー端部に向かって形成された線状のカバー側接続線収容溝と、前記カバー側接続線収容溝と前記筐体本体との間の隙間を塞ぐために前記カバー側接続線収容溝内に設けた突部とを有することを特徴とするカバーに存する。
請求項10記載の発明によれば、接続線を隙間、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持しているため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、カバー側接続線収容溝に接続線が収容されない間は突部が切り取られていないカバーで露出穴を覆うことにより、筐体本体とカバーとの間の隙間が塞がれた状態でカバーを覆うことができ、カバー側接続線収容溝に接続線を収容したいときは突部を切り取って引出口又はカバー端部に達する隙間を簡単に形成することができる。
以上説明したように請求項1及び3記載の発明によれば、接続線を隙間に挟む、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持しているため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。
請求項2記載の発明によれば、接続コネクタに接続線を接続する必要がない間は薄肉部が切り取られていない、つまり、引出口が形成されていないカバーで覆うことができ、接続コネクタに接続線を接続したいときは薄肉部を切り取って接続線を引き出す引出口を簡単に形成することができるので、接続線が引き出されていない引出口から隙間を介して筐体本体内に異物が侵入することを防ぐことができる。
請求項4記載の発明によれば、接続線収容溝に接続線が収容されない間は突部が切り取られていないカバーで露出穴を覆うことにより、筐体本体とカバーとの間の隙間が塞がれた状態でカバーを覆うことができ、接続線収容溝に接続線を収容したいときは突部を切り取って引出口又はカバー端部に達する隙間を簡単に形成することができるので、接続線が収容されていない隙間を介して筐体本体内に異物が侵入することを防ぐことができる。
請求項5記載の発明によれば、筐体本体側接続線収容溝は露出穴から接続線が引き出される引出口又はカバー端部に向かって形成されているため、筐体本体側接続線収容溝により接続線を露出穴から引出口又はカバー端部に案内することができるので、簡単に接続線を引出口又はカバー端部から引き出すことができる。
請求項6記載の発明によれば、接続線を引っ張っても接触突部によって接続線のコネクタがカバー側から押さえつけられるため、接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、筐体本体とカバーとの間に形成される空間を接触突部により埋めて狭くすることができるため、筐体本体とカバーとの間に形成される空間に異物が侵入したとしてもその空間が狭いためそこから露出穴を通じて筐体本体1内部にさらに侵入してしまうことを防ぐことができる。
請求項7記載の発明によれば、接続線を隙間に、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持することができるため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、接続コネクタに接続線を接続する必要がない間は薄肉部が切り取られていない、つまり、引出口が形成されていないカバーで覆うことができ、接続コネクタに接続線を接続したいときは薄肉部を切り取って接続線を引き出す引出口を簡単に形成することができるので、接続線が引き出されていない引出口から隙間を介して筐体本体内に異物が侵入することを防ぐことができる。
請求項8記載の発明によれば、接続線の数が大きければ、複数の薄肉部のうちの大きい開口面積の引出口に対応して設けられた薄肉部を切り取って大きい開口面積の引出口を形成し、接続線の数が少なければ、複数の薄肉部のうちの小さい開口面積の引出口に対応して設けられた薄肉部を切り取って小さい開口面積の引出口を形成することができ、設置時に簡単に接続線の数に応じた大きさの開口面積の引出口を形成することができるので、引出口と接続線との間の隙間から筐体本体内に異物が侵入することを防ぐことができる。
請求項9記載の発明によれば、大薄肉部と小薄肉部とを各々別々の場所に形成する場合に比べて、薄肉部の形成面積を小さくすることができるので、小型化を図ることができる。
請求項10記載の発明によれば、接続線を隙間、つまり、筐体本体とカバーとで挟んで保持しているため、接続線を引っ張っても簡単に接続線と接続コネクタとのコネクタ接続が外れることがない。しかも、カバー側接続線収容溝に接続線が収容されない間は突部が切り取られていないカバーで露出穴を覆うことにより、筐体本体とカバーとの間の隙間が塞がれた状態でカバーを覆うことができ、カバー側接続線収容溝に接続線を収容したいときは突部を切り取って引出口又はカバー端部に達する隙間を簡単に形成することができるので、接続線が収容されていない隙間を介して筐体本体内に異物が侵入することを防ぐことができる。
第1実施形態
以下、第1実施形態における本発明の筐体及びカバーについて図面に基づいて説明する。図1は、本発明の筐体である天井に設置するタイプの警報器筐体の分解部分背面図である。図2は図1に示す警報器筐体のII−II線部分解断面図である。図3(a)は図1に示す警報器筐体の背面図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のIII−III線断面図である。
同図に示すように、警報器筐体は、各種のガス濃度を検出するガスセンサ、周囲温度を検出する温度センサや警報ブザー(何れも図示せず)に加え、外部機器と接続させる出力コネクタ18(=接続コネクタ)が搭載された配線板15を収容する上ケース10a及び下ケース10bから構成される筐体本体10を備えている。警報器筐体は、ガス漏れやCO濃度の上昇、火災が発生したときに、その旨を伝える警報を発生する。上述した出力コネクタ18としては、例えば、ガス漏れ警報出力、CO出力、火災異常警報出力、マイコンメータ出力等が考えられる。
警報器筐体はまた、出力コネクタ18を外部に露出するために筐体本体10に設けられた露出穴10cと、出力コネクタ18に接続される信号線16と、露出穴10cを覆うカバー19とを備えている。また上述した筐体本体10には、カバー19を嵌め込むための嵌込凹部10dが形成されている。このように、露出穴10cから出力コネクタ18を露出することにより、警報器筐体の設置時に簡単に出力コネクタ18に信号線16(=接続線)の端部に設けられたコネクタ16aを接続して、警報器筐体から必要な信号線16を引き出すことができる。
また、上述したカバー19は、その差込方向Y2の奥側端部を切り欠いて形成した、信号線16を引き出すための小引出口19a1(=引出口)を有している。上述した小引出口19a1は、図3(a)に示すように、露出穴10cと対向する位置とは異なる位置に形成される。言い換えると、天井側から見ても、小引出口19a1を通して露出穴10cが露出されないようになっている。
また、図1に示すように、筐体本体10に形成された嵌込凹部10dには、露出穴10cからカバー19の小引出口19a1に対向する位置に達する線状のガイド溝10e(=接続線収容溝)が形成されている。また、図3(b)に示すように、カバー19には、筐体本体10に形成された露出穴10cと対向する位置から小引出口19a1に達するカバー凹部19bが形成されている。このようにガイド溝10e及びカバー凹部19bを設けることにより、嵌込凹部10dとカバー19との間に、露出穴10cから小引出口19a1に達する隙間S(図3(b))が形成される。
その隙間Sの大きさは信号線16とほぼ同じに形成されており、信号線16を、その隙間に挟んで保持した状態、つまり、ガイド溝10eとカバー凹部19bとで挟んで保持した状態で小引出口19a1から引き出している。このように、信号線16をガイド溝10eとカバー凹部19bとで挟んで保持しているため、信号線16を引っ張っても簡単に信号線16と出力コネクタ18とのコネクタ接続が外れることがない。
従来のように信号線16が保持されていない状態における信号線16の引き抜き強度は6.5〜9.8N(平均8.7N)であるのに対して、図3に示すように、信号線16が隙間Sに保持されている状態における信号線16の引き抜き強度は11.9〜15.9N(平均13.4N)となり、引き抜き強度をアップさせることができる。
次に、上述したカバー19の嵌込凹部10dへの嵌め方について説明する。まず最初に、信号線16の端部に設けられたコネクタ16aと出力コネクタ18とをコネクタ接続して、露出穴10cから信号線16を引き出す。次に、露出穴10cから引き出された信号線16を上述したガイド溝10eに収容することにより、信号線16は露出穴10cから小引出口19a1に向かう。次に、カバー19を差込Y2方向から差し込んで嵌込凹部10dに嵌め込むと、カバー19端部に形成された小引出口19a1から信号線16が引き出される。
上述したようにガイド溝10eは露出穴10cから小引出口19a1に向かって線状に形成されているため、ガイド溝10eにより信号線16を露出穴10cから小引出口19a1に案内することができ、カバー19の差し込み時に簡単に信号線16をカバー19の小引出口19a1から引き出すことができる。
カバー19は、図6に示すように、差込方向Y2奥側に形成された一対の奥側差込爪19cと、差込方向Y2手前側に形成された一対の手前差込爪19dと、互いの奥側差込爪19cと手前差込爪19dとの間に形成された一対の差込凹部19eとを有する。上述した一対の奥側差込爪19cは弾性変形可能となっている。
図1に示すように、このカバー19に形成された奥側差込爪19cを弾性変形させながら下ケース10bに形成された奥側差込穴10fに差し込むと共に、上述したカバー19の差込凹部19eに、下ケース10bに形成された差込突部10gを嵌め込み、かつ、一対の手前差込爪19dを下ケース10bに形成された手前差込穴10hに差し込むと、カバー19が下ケース10bに形成された嵌込凹部10dに嵌め込まれた状態で固定する。
上述した下ケース10bの差込突部10gとカバー19の差込凹部19eとの嵌め合いにより、カバー19は差込方向Y2と逆方向に力を加えても抜けなくなる。また、差込爪19c、19dを差込穴10f、10hに差し込むことにより、上下方向の力が加わってもカバー19は抜けなくなる。
次に、上述したカバー19の詳細について、図4〜図6を参照して説明する。図4は本発明のカバー19の斜示図である。図5(a)は図4に示すカバー19の背面図であり、(b)は(a)に示すカバー19のIV−IV線断面図である。図6は、(a)は図5に示す小薄肉部19fを切り取った状態のカバー19の斜示図であり、(b)は図5に示す大薄肉部19gを切り取った状態のカバー19の斜示図である。
図4及び図5に示すように、最初の状態でカバー19には、引出口が形成されておらず、切り取ると引出口が形成される小薄肉部19f、大薄肉部19gが形成されている。この小薄肉部19f、大薄肉部19gは互いに異なる開口面積の大小2つの引出口に対応して2つ設けられている。詳しくは、小薄肉部19fが形成されている部分を切り取ると、図6(a)に示すように開口面積の小さい小引出口19a1が形成される。一方、線状の大薄肉部19gに沿ってカバー19を切り取ると、図6(b)に示すように開口面積の大きい大引出口19a2が形成される。
例えば、図3に示すように、引き出す信号線16の本数が2本と少ないときには、小薄肉部19fを切り欠いて、小引出口19a1を形成して信号線16を引き出す。一方、図7に示すように、引き出す信号線16の本数が5本と大きいときには、大薄肉部19gを切り取って、大引出口19a2を形成して信号線16を引き出すことができる。これにより、設置時に簡単に信号線16の数に応じた大きさの開口面積の小引出口19a1、19a2を形成することができ、小引出口19a1、大引出口19a2と信号線16との間にできる隙間をできる限り小さくすることができ、小引出口19a1、大引出口19a2からのゴキブリなどの異物の侵入を防ぐことができる。
また、例えば、警報器筐体を設置する前や、設置しても信号線16を引き出す必要がない間は小薄肉部19f、大薄肉部19gの何れも切り取られていない、つまり、引出口19a1、19a2が形成されていないカバー19で覆うことができるので、信号線16が引き出されていない引出口から筐体本体10内に異物が侵入することを防ぐことができる。
また、上述したカバー19の小薄肉部19fは、線状の大薄肉部19gに囲まれて形成されている。薄肉部としては、小薄肉部19fと大薄肉部19gと各々別の場所に形成することも考えられるが、このように形成することにより薄肉部の形成面積を小さくすることができ、カバー19の小型化を図ることができる。
なお、上述した第1実施形態では、カバー19に形成された小薄肉部19f、大薄肉部19gを切り取って小引出口19a1、大引出口19a2を形成していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、予め小引出口19a1又は大引出口19a2が形成されたカバー19を用いてもよい。
また、上述した第1実施形態では、嵌込凹部10dとカバー19との両方を凹ませてガイド溝10e及びカバー凹部19bを形成することにより、嵌込凹部10dとカバー19との間に、露出穴10cから小引出口19a1に達する隙間を形成していた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、信号線16を挟んで保持する隙間が形成されていればどんな構成でもよく、例えば、嵌込凹部10dのみを凹ませて隙間を形成したり(つまりガイド溝10eのみを形成し、カバー凹部19bは形成しない)、カバー19のみを凹ませて隙間を形成してもよい(つまりカバー凹部19bのみを形成し、ガイド溝10eは形成しない)。
また、上述した第1実施形態では、ガイド溝10eは、露出穴10cから小引出口19a1に対向する位置に達するように設けられていた。つまり、小引出口19a1からガイド溝10eが露出していた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、ガイド溝10eは露出穴10cから小引出口19a1に対向する位置に向かって形成されていればよく、小引出口19a1に対向する位置に達していなくてもよい。ただし、この場合、信号線16を挟む隙間Sは、図3に示すように、ガイド溝10eとカバー19との間に形成されずに、ガイド溝10eより一段高い嵌込凹部10dとカバー19との間に形成される。
また、上述した第1実施形態では、カバー19の端部を切り取って小引出口19a1、大引出口19a2を形成していた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、カバー19の端部でなくともよい。但し、カバー19の端部に形成しない場合は、信号線16をカバー19の引出口に挿入した状態で出力コネクタ18と接続し、その後カバー19を嵌込凹部10dに差し込めばよい。
また、上述した第1実施形態では、切り取ると小引出口19a1、大引出口19a2が形成される小薄肉部19f、大薄肉部19gの2つが形成されていた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、例えば、1つの引出口に対応した1つの薄肉部を形成するようにしてもよい。また、互いに開口面積が3つ以上の引出口に対応した3つ以上の薄肉部を形成するようにしてもよい。
また、上述した第1実施形態では、ガイド溝10eは複数(2本)の信号線16が収容できる幅を持っているが、信号線1本1本に対応した幅を持つガイド溝10eを複数形成するようにしてもよい。
第2実施形態
次に、第2実施形態における本発明の筐体及びカバーについて図面に基づいて説明する。図8は、本発明の筐体である壁に設置するタイプの警報器筐体の部分分解背面図である。図9(a)は図1に示す警報器筐体の背面図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のIV−IV線断面図である。図10(a)、(b)は各々、図9に示すカバーを筐体本体側から見た図であり、差込方向Y2手前側から見た図であり、(c)は(a)に示すカバーのV−V線断面図である。
図中、第1実施形態と同等の部分には同一符号を用いてその詳細な説明は省略する。同図に示すように、警報器筐体は、ガスセンサ、温度センサ、警報ブザー(何れも図示せず)に加え、外部機器に対する出力コネクタ18が搭載された配線板15(図9)と、この配線板15を収容する正面側ケース10a1及び壁側ケース10b1から構成される筐体本体10とを備えている。
上述した壁側ケース10b1の壁側の面には、第1実施形態と同様に、カバー19が嵌め込まれる嵌込凹部10d(図8)と、嵌込凹部10d内に形成された露出穴10cとが設けられている。また、嵌込凹部10dには、露出穴10cからカバー19端部に対向する位置に達する線状の複数(図8に示す例では5本)のガイド溝10eが形成されている。このガイド溝10eは、信号線16、1本1本に対応した幅を持っている。
また、図10に示すように、上述したカバー19の嵌込凹部10dと対向する側の面には、露出穴10cと対向する位置から差込方向Y2奥側の端部Tに達する線状の信号線収容溝19i(=接続線収容溝)が形成される。図中左2本の端部Tまで達しない線状の信号線収容溝19iについては後述する。このようにガイド溝10e及び信号線収容溝19iを形成することにより、嵌込凹部10dとカバー19との間に露出穴10cからカバー19の端部T端部に達する隙間S(図9(b))が形成される。
その隙間Sの大きさは信号線16とほぼ同じに形成されており、信号線16は露出穴10cとカバー19との間に形成された上記隙間Sに挟んで保持した状態でカバー19端部Tから引き出されている。このように、信号線16を隙間に挟む、つまり、嵌込凹部10dに形成されたガイド溝10eと信号線収容溝19iとで挟んで保持しているため、信号線16を引っ張っても簡単に信号線16と出力コネクタ18とのコネクタ接続が外れることがない。
次に、上述したカバーの凹部への嵌め方について説明する。まず最初に、信号線16の端部に設けられたコネクタ16aと出力コネクタ18とをコネクタ接続して、露出穴10cから信号線16を引き出す。次に、露出穴10cから引き出された信号線16を上述したガイド溝10eに収容することにより、信号線16は露出穴10cからカバー19の端部Tに対向する位置に向かう。次に、カバー19を差込Y2方向から差し込んで嵌込凹部10dに嵌め込むと、信号線16をガイド溝10eと信号線収容溝19iとで挟んで保持した状態でカバー19端部Tから信号線16が引き出される。
上述したようにガイド溝10eは露出穴10cからカバー19の端部Tに対向する位置に向かって線状に形成されているため、ガイド溝10eにより信号線16を露出穴10cからカバー19の端部Tに対向する位置に案内することができ、カバー19の差し込み時に簡単に信号線16をカバー19の端部Tから引き出すことができる。
次に、上述したカバーの詳細について、図10及び図11を参照して説明する。図11は本発明のカバーの斜示図である。図11に示すように、最初の状態で信号線収容溝19i内のカバー端部には、信号線収容溝19iと嵌込凹部10dとの間の隙間Sの少なくとも一部を塞ぐ突部19jが設けられている。言い換えると、信号線収容溝19iは、カバー19の端部Tまで形成されておらず、この突部19jを切り取ると信号線収容溝19iがカバー19端部Tまで貫通する。例えば、図9に示すように、引き出す信号線16の本数が3本の場合は、図10に示すように、図面右3本の信号線収容溝19iに対する突部19jを切り取って、3本の信号線収容溝19iをカバー端部Tまで貫通させる。
従って、複数(第2実施形態では5本)の信号線収容溝19iのうち、信号線16に応じた数の信号線収容溝19i内に設けられた突部19jを切り取れば、設置時に簡単に信号線16の数に応じた隙間Sを形成することができる。また、信号線16が収容されない信号線収容溝19iと嵌込凹部10dとの間の隙間Sは突部19jによって塞がれるため、信号線16が収容されない隙間からの異物の侵入を防ぐことができる。
また、図11に示すカバーには、第1実施形態で用いられたカバーと同様に、大小薄肉部19g、19fがさらに設けられている。これにより、図3や図7に示すように、大小薄肉部19g、19fを切り取って形成した引出口19a1、19a2から信号線16を引き出すことも、図9に示すように、突部19jを切り取って形成したカバー端部Tから信号線16を引き出すことも可能となり、引出口19a1、19a2から引き出すタイプのカバー19と端部Tから引き出すタイプのカバー19とを別々に形成する必要がなくコストダウンを図ることができる。
なお、上述した第2実施形態では、カバー端部Tから信号線16を引き出すものについて説明していたが、信号線収容溝19iと突部19jとを引出口から信号線16を引き出すものに適用することも考えられる。この場合、例えば、信号線収容溝19iを露出穴10cから引出口に向かって形成する。このとき信号線収容溝19iと嵌込凹部10dとの間の隙間Sを塞ぐ突部19jを信号線収容溝19i内に形成する。このように構成することにより、第2実施形態と同様に、設置時に簡単に信号線16の数に応じた隙間Sを形成することができる。また、信号線16が収容されない信号線収容溝19iと嵌込凹部10dとの間の隙間Sは突部19jによって塞がれるため、信号線16が収容されない隙間からの異物の侵入を防ぐことができる。
また、第2実施形態では、信号線収容溝19iのカバー端部Tに突部19jを設けていた。しかしながら、信号線収容溝iにおける突部19jの形成位置はこれに限らず、隙間Sを塞げる形成位置であればよい。また、第2実施形態では、カバー19に設けた信号線収容溝19iに突部19jを設けていた。しかしながら、本発明はこれに限らず、例えば、嵌込凹部10dに設けたガイド溝10eにガイド溝10eとカバー19との間の隙間Sを塞ぐ突部を設けることも考えられる。
また、上述した第2実施形態では、カバー19に、信号線収容溝19iの他に薄肉部19g、19fも形成していた。しかしながら、本発明はこの限りでなく、薄肉部19g、19gについては形成しなくてもよい。
また、上述した第2実施形態では、信号線収容溝19i内に隙間Sを塞ぐ突部19jを形成し、設置時に必要な数の信号線収容溝19i内の突部19jを切り取っていた。しかしながら、本発明はこれに限ったものではなく、信号線収容溝19i内に突部19jを設けない構成であってもよい。
また、上述した第2実施形態では、嵌込凹部10dとカバー19との両方を凹ませてガイド溝10e及び信号線収容溝19iを形成することにより、嵌込凹部10dとカバー19との間に、露出穴10cからカバー19端部Tに達する隙間を形成していた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、例えば、嵌込凹部10dのみを凹ませて隙間を形成したり(つまりガイド溝10eのみを形成し、信号線収容溝19iは形成しない)、カバー19のみを凹ませて隙間を形成してもよい(つまり信号線収容溝19iのみを形成し、ガイド溝10eは形成しない)。
また、上述した第2実施形態では、ガイド溝10eは、露出穴10cからカバー端部Tに対向する位置に達するように設けられていた。つまり、カバー19からガイド溝10eが露出していた。しかしながら、本発明はこの限りではなく、ガイド溝10eは露出穴10cからカバー端部Tに対向する位置に向かって形成されていればよく、カバー端部Tに対向する位置に達していなくてもよい。ただし、この場合、信号線16を挟む隙間Sは、ガイド溝10eとカバー19との間に形成されずに、ガイド溝10eより一段高い嵌込凹部10dとカバー19との間に形成される。
第3実施形態
次に、第3実施形態における本発明の筐体及びカバーについて図面に基づいて説明する。図12は、第3実施形態におけるカバーの斜示図である。図13は、図12のカバーを用いた警報器筐体の部分断面図である。図14は、図13に示す警報器筐体のVI−VI線部分断面図である。
図中、第1及び第2実施形態と同等の部分には同一符号を用いてその詳細な説明は省略する。同図に示すように、警報器筐体はガスセンサ、温度センサ、警報ブザー(何れも図示せず)に加えて、外部機器に対する出力コネクタ18が搭載された配線板15(図13)と、この配線板15を収容する筐体本体10とを備えている。
上述した筐体本体10には、第1及び第2実施形態と同様に、カバー19が嵌め込まれる嵌込凹部10dと、嵌込凹部10d内に形成され出力コネクタ18を外部に露出するための露出穴10cとが設けられている。このように、露出穴10cから出力コネクタ18を露出することにより、警報器筐体の設置時に簡単に出力コネクタ18に信号線16の端部に設けられたコネクタ16aを接続して、警報器筐体から必要な信号線16を引き出すことができる。また、図12に示すようにカバー19の露出穴10cと対向する側の面には、露出穴10cと対向する位置から引出口19a1に達する信号線収容溝19iが形成されている。この信号線収容溝19iは図14に示すように例えば5本の信号線16をまとめて収容できる幅を持っている。
このように信号線収容溝19iを形成することにより嵌込凹部10dとカバー16との間に露出穴10cから引出口19a1に達する隙間が形成される。この隙間のうちカバー19の引出口19a1側と嵌込凹部10dとで形成される隙間S′の大きさは信号線16とほぼ同じに形成されており、信号線16は上記隙間S′に挟んで保持した状態で引出口19a1から引き出されている。このように、信号線16を隙間に挟む、つまり、筐体本体10とカバー19とで挟んで保持しているため、信号線16を引っ張っても簡単に信号線16と出力コネクタ18とのコネクタ接続が外れることがない。
さらに、カバー19の露出穴10c側の面には接続線16の端部に設けたコネクタ16aと接触する一対の接触突部19hが設けられている。従って、接続線16を引っ張っるとこの接触突部19hによって接続線16のコネクタ16aがカバー19側から押さえ付けられるため、接続線16と出力コネクタ18とのコネクタ接続が外れることがない。しかも、筐体本体10とカバー19との間に形成される空間を接触突部19hにより埋めて狭くすることができる。このため、筐体本体10とカバー19との間に形成される空間に異物が侵入したとしてもその空間が狭いため底から露出穴10cを通じて筐体本体10内部にさらに侵入してしまうことを防ぐことができる。
なお、上述した第3実施形態では、接触突部19hは一対、つまり2つ設けられていた。しかしながら本発明はこの限りではなく、接触突部19hとしては1つでも良いし、3つ以上設けてもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の筐体である天井に設置するタイプの警報器筐体の分解部分背面図である。 図1に示す警報器筐体のII−II線部分断面図である。 (a)は図1に示す警報器筐体の部分背面図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のIII−III線断面図である。 本発明のカバー19の斜示図である。 (a)は図4に示すカバー19の背面図であり、(b)は(a)に示すカバー19のIV−IV線断面図である。 (a)は図5に示す小薄肉部19fを切り取った状態のカバー19の斜示図であり、(b)は図5に示す大薄肉部19gを切り取った状態のカバー19の斜示図である。 大薄肉部19gを切り取って形成した大引出口19a2から信号線16を引き出した時の警報器筐体の部分背面図である。 本発明の筐体である壁に設置するタイプの警報器筐体の部分分解背面図である。 (a)は図1に示す警報器筐体の背面図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のV−V線断面図である。 (a)、(b)は各々、図9に示すカバーを筐体本体側から見た図であり、差込方向Y1手前側から見た図であり、(c)は(a)に示すカバーのX−X線断面図である。 本発明のカバーの斜示図である。 第3実施形態におけるカバーの斜示図である。 図12のカバーを用いた警報器筐体の部分断面図である。 図13に示す警報器筐体のVI−VI線部分断面図である。 従来の警報器筐体の一例を示す構成図である。 (a)は、従来の天井に取り付けるタイプの警報器筐体の背面部分拡大図であり、(b)は(a)に示す警報器筐体のI−I線部分断面図である。
符号の説明
10a 上ケース
10b 下ケース
10c 露出穴
10d 嵌込凹部
10e ガイド溝(筐体本体側接続線収容溝)
10 筐体本体
15 配線板
16 信号線(接続線)
18 出力コネクタ(=接続コネクタ)
19 カバー
19a1 小引出口(=引出口)
19a2 大引出口
19b カバー凹部
19f 小薄肉部(薄肉部)
19g 大薄肉部(薄肉部)
19h 接触突部
19i 信号線収容溝(カバー側接続線収容溝)
19j 被引取部
S 隙間

Claims (10)

  1. 外部機器と接続させる接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体と、前記接続コネクタを外部に露出するために前記筐体本体に設けられた露出穴と、前記接続コネクタに接続される接続線と、前記露出穴を覆うカバーと、前記接続線を外部に引き出すために前記カバーに設けられた引出口とを備えた筐体において、
    前記露出穴から前記引出口に達する前記筐体本体と前記カバーとの間の隙間に挟んで保持された状態で前記引出口から引き出された前記接続線を有することを特徴とする筐体。
  2. 前記引出口が、前記カバーに設けた薄肉部を切り取って設けられたことを特徴とする請求項1記載の筐体。
  3. 外部機器と接続させる接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体と、前記接続コネクタを外部に露出するために前記筐体本体に設けられた露出穴と、前記接続コネクタに接続される接続線と、前記露出穴を覆うカバーとを備えた筐体において、
    前記露出穴から前記カバー端部に達する前記筐体本体と前記カバーとの間の隙間に挟んで保持された状態で前記カバー端部から引き出された前記接続線を有することを特徴とする筐体。
  4. 前記露出穴から前記引出口又は前記カバー端部に向かって前記カバー及び前記筐体本体の一方に形成された線状の接続線収容溝と、
    前記接続線収容溝と前記カバー及び前記筐体本体の他方との間の隙間を塞ぐために前記接続線収容溝内に設けた突部が切り取られた前記接続線収容溝と、前記他方との間の隙間に挟んで保持された前記接続線とを有することを特徴とする請求項1〜3何れか1項記載の筐体。
  5. 前記露出穴から前記引出口又は前記カバー端部に向かって前記筐体本体に形成された線状の本体側接続線収容溝をさらに有することを特徴とする請求項1〜何れか1項に記載の筐体。
  6. 前記カバーの前記露出穴側の面には前記接続線の端部に設けたコネクタと接触する接触突部が設けられたことを特徴とする請求項1〜5何れか1項記載の筐体。
  7. 接続線を介して外部機器と接続される接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体に設けられた前記接続コネクタを外部に露出する露出穴を覆うカバーであって、
    切り取ると前記接続線が前記筐体本体と前記カバーとの隙間に保持された状態で引き出される引出口が形成される薄肉部を有することを特徴とするカバー。
  8. 前記薄肉部が、互いに開口面積の異なる複数の引出口に対応して複数設けられたことを特徴とする請求項7記載のカバー。
  9. 前記互いに開口面積の異なる複数の引出口が、大引出口と前記大引出口より小さい開口面積の小引出口から構成され、
    前記薄肉部が、前記大引出口の周縁に対応して設けられた線状の大薄肉部と、該線状の大薄肉部内に囲まれて形成された前記小引出口に対応して設けられた小薄肉部と、を有することを特徴とする請求項8記載のカバー。
  10. 接続線を介して外部機器と接続される接続コネクタが搭載された配線板を収容する筐体本体に設けられた前記接続コネクタを外部に露出する露出穴を覆うカバーであって、
    前記露出穴に対向する位置から前記接続線を引き出すために当該カバーに設けられた引出口又は前記カバー端部に向かって形成された線状のカバー側接続線収容溝と、
    前記カバー側接続線収容溝と前記筐体本体との間の隙間を塞ぐために前記カバー側接続線収容溝内に設けた突部とを有することを特徴とするカバー。
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