JP4528412B2 - 無励磁作動型電磁ブレーキ - Google Patents

無励磁作動型電磁ブレーキ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はたとえばギヤドモータの回転軸に付設され非励磁時においてこの軸に制動力を作用させる無励磁作動型の電磁ブレーキに関し、特にこの電磁ブレーキにおいて可動部の防塵、防水、防音対策を図るためのカバーの取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
無励磁作動型電磁ブレーキは、励磁コイルの励磁時に被制動軸への制動を解放するとともに、非励磁時には被制動軸を制動するように動作する。このような無励磁作動型電磁ブレーキは、機器停止時に制動状態を維持できることから、種々の分野における産業機械機器、装置の回転軸を非通電時において停止させた状態を維持する安全ブレーキとして用いられている。
【0003】
この種の無励磁作動型電磁ブレーキとしては、従来から種々の構造のものが提案されている。最も一般には、励磁コイルと制動ばねとを設けたフィールドコアの磁極面に、アーマチュアとブレーキディスクとサイドプレートとをフィールドコア側から並べて配置し、ブレーキディスクを被制動軸側のハブに設けるとともに、サイドプレートをフィールドコア側に固定した構造のものが知られている。そして、前記励磁コイルへの非通電時にアーマチュアとサイドプレートとの間でブレーキディスクを挟持することにより被制動軸への制動力を得るとともに、励磁コイルへの通電時にアーマチュアをフィールドコアに磁気吸着することにより前記制動状態を解放するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した構造の無励磁作動型電磁ブレーキは、たとえばギヤドモータの回転軸の制動、制動解放用として用いられる。このような電磁ブレーキを設置現場の環境が厳しいところに設ける場合には、電磁ブレーキの可動部である摩擦係合部分(摩擦板とこれに摩擦係合する部材からなる)を保護することが必要となる。たとえば屋外に設置される機器に使用した電磁ブレーキでは、ブレーキディスクの摩擦面に雨水が浸入すると制動力が低下するおそれがある。また、塵埃が侵入しても同様の問題を招く。さらに、摩擦板の摩擦面からの摩耗粉の飛散を防止したり、騒音の外部への放散を防止することも必要である。
【0005】
このため、上述した電磁ブレーキにおける可動部、特に摩擦係合部分をカップ状のカバーで覆うことが従来から考えられている。しかし、従来構造のものはいずれも一長一短があり、防塵、防水、防音対策を講じることができるカバーを可能な限り簡単な構造によって確実に固定することができ、しかもその固定部との隙間を確実に密封することができるものは未だ提案されていない。
【0006】
また、上述した無励磁作動型電磁ブレーキでは、たとえば被制動軸を有する機器や電磁ブレーキ自体の保守、点検を行うために、非励磁時においてアーマチュアをブレーキディスクから強制的に離間させるためのブレーキ手動解放手段を設ける必要がある。このようなブレーキ手動解放手段として最も簡単なものには、固定側のサイドプレートに設けたねじ孔に螺合させるねじがある。このねじの先端でアーマチュアを制動ばねに抗して移動させることにより、人為的に離間させることができるのである。
【0007】
前述したように防塵、防水、防音対策を図るためにカバーを用いている無励磁作動型電磁ブレーキでは、このようなブレーキ手動解放用のねじを設けるためにはカバーにねじ挿通用孔を開ける必要がある。しかし、このようなねじ挿通用孔を設けると、その部分の密封する手段が必要となり、カバーを密封構造とするための構成部品点数が増え、しかも確実な密封状態は得にくい。
【0008】
カバーの密封構造を確実にするためには上述したねじ挿通用孔は設けない方がよい。しかし、このようにすると、手動解放を行うにはカバーをその度毎に取り外して行う必要があり、ブレーキの手動解放時に煩雑な操作を行わなければならない。
【0009】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ブレーキ可動部を覆って防塵、防水、防音効果を得るためのカバーを、少数の部品により簡単にしかも確実に取付け固定できるとともに、カバー取付け部分の確実な密封構造を得ることができる無励磁作動型電磁ブレーキを得ることを目的としている。
【0010】
また、本発明は、非励磁時におけるブレーキ手動解放用の孔を設けたり、この孔を密封する必要をなくし、カバーの密封構造を確保できるとともに、ブレーキ手動解放時にカバーを取り外すといった煩雑な操作も不要とすることができる無励磁作動型電磁ブレーキを得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
このような目的に応えるために本発明の請求項1記載の発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキは、励磁コイルと制動ばねとを設けたフィールドコアの磁極面に、アーマチュアとブレーキディスクとサイドプレートとを配置し、前記ブレーキディスクを被制動軸側に設けるとともに、前記サイドプレートをフィールドコア側に固定し、前記励磁コイルへの非通電時に前記アーマチュアとサイドプレートとの間でブレーキディスクを挟持することにより制動力を得る無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、前記アーマチュア、ブレーキディスク、サイドプレートからなる可動部全体を深絞り冷間圧延鋼板材によってカップ状に形成したカバーで覆い、前記カバーの開口端縁を前記フィールドコアの外周部にシール部材を介して嵌装してなり、前記開口端縁に外径方向に向かって広がる縁部を形成し、前記縁部は前記シール部材を乗り越えて前記カバーを前記フィールドコアの外周部に嵌装させ、前記縁部に近接するカバー内周部によって前記シール部材に締め代を付与し、前記サイドプレートに設けたねじ孔に螺合させたカバー取付用のねじでカラーとシール材とを介して前記カバーを前記サイドプレートに取付けたことを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、カバーの開口端縁をフィールドコアの外周部に所定の締め代を与えて設けたシール部材により密封するとともに、カバー取付け用のねじを、カバーの挿通用孔に付設したシール材、たとえばゴムブッシュ内に嵌挿したカラーを挿通させてねじ込み、サイドプレートのねじ孔に螺合させることにより、ゴムブッシュを圧縮変形させてこれらの部分の隙間を密封することができる。
【0014】
また、本発明の請求項2記載の発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキは、請求項1において、前記シール材としてゴムブッシュを用い、このゴムブッシュは、全体がほぼ円筒形状を呈するとともに、外方端寄りの部分に前記カバーの挿通用孔の周縁部分が嵌め込まれるカバー取付け溝が形成され、これよりも外方端部分が先端が小径となり前記挿通用孔に差込まれる差込み端部を形成し、前記カラーを、前記ゴムブッシュよりも軸線方向の長さが短くなるように形成し、前記アーマチュアと前記ブレーキディスクとの間を人為的に離間させるためのブレーキ手動解放用のねじを、前記サイドプレートのねじ孔に前記カバー取付け用のねじの代わりに螺合させたことを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、カラーを嵌挿させたゴムブッシュを、サイドプレートとカバーとの間に介在させ、ゴムブッシュの端面をサイドプレートに押し当てた状態でカバー取付け用のねじをねじ込むことにより、ゴムブッシュをカラーの軸線方向の長さによるつぶし代をもって圧縮変形させることができる。
【0017】
本発明によれば、カバー取付け用のねじをカバーの挿通用孔部分から取り外し、これよりも長さのあるブレーキ手動解放用のねじを差し込んでサイドプレートのねじ孔に螺合させ、その先端をアーマチュアに押し当ててブレーキディスクから強制的に離間させることにより、カバーを取り外すことなく制動状態を手動で解放することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1ないし図5は本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキの一つの実施の形態を示す。これらの図において、この実施の形態では、無励磁作動型電磁ブレーキ10を、符号1で示すギヤドモータの反負荷側のボディ端部に付設し、モータの回転軸2を被制動軸として制動状態または非制動状態(ブレーキ解放状態)とする場合を説明する。
【0019】
無励磁作動型電磁ブレーキ10は、前記モータのボディ端部1の端面に一体的に固定された円筒状のフィールドコア11を備え、このフィールドコア11内には励磁コイル12が組込まれている。このフィールドコア11は磁束通路を形成する磁性材料により形成されている。
前記フィールドコア11の外側端側の磁極面には、前記励磁コイル12が励磁されたときに磁気吸着される環状のアーマチュア13が所望の磁気ギャップを介して対向した状態で配置されている。
【0020】
前記アーマチュア13の外側面側には、所定間隔を隔ててサイドプレート14が対向して配置され、このサイドプレート14は前記フィールドコア11の外側端面から突設されたスタッドボルト15の先端側に取付け固定されている。図中16a,16bはスタッドボルト15の先端側ねじ部に螺合され前記サイドプレート14を所定箇所で固定するナットである。また、15aはスタッドボルト15のアーマチュア13に対応する位置に設けた円筒部である。
【0021】
前記アーマチュア13の円筒部15aに対応する部分には切欠き13aが形成されており、アーマチュア13の回り止めと軸線方向へのガイドとして機能している。前記アーマチュア13はこの円筒部15aによりフィールドコア11側に軸線方向にのみ移動自在な状態で支持されている。
【0022】
16は前記回転軸2(被制動軸)の先端部2aにキー結合により一体的に回転自在に設けた角筒状を呈するハブであり、このハブ16の角部には断面がほぼコ字状を呈する板ばね17が組み付けられている。ハブ16は非磁性材で形成すればよいが、磁性材で形成してもよい。また、板ばね17はばね用ステンレス鋼材により形成されている。この板ばね17は、ハブ16上に支持するブレーキディスク18のがた付きを緩衝するためのものである。
【0023】
前記ハブ16には、前記アーマチュア13とサイドプレート14との間でそれぞれに所定間隔をおいて対向するブレーキディスク18が嵌装して設けられている。このブレーキディスク18は、前記ハブ16に対して軸線方向に移動可能な状態でハブ16に支持されている。前記ブレーキディスク18は、詳細な図示は省略したが非磁性材製のディスクと、このディスク両側面に固着した摩擦板とから形成されている。
【0024】
前記励磁コイル12が非励磁状態である作動時には、アーマチュア13はフィールドコア11の端面から離間し、ブレーキディスク18側に付勢する制動ばねとしての圧縮コイルばね19によりブレーキディスク18をサイドプレート14との間で挟持する。このような制動状態にあると、回転軸2に制動力を与えることができる。
このような圧縮コイルばね19のような制動ばねとしては、フィールドコア11内に設けた構造に限らず、アーマチュア13をブレーキディスク18に圧接し、さらにこのブレーキディスク18をサイドプレート14に押付ける付勢力をもつものであればよい。
【0025】
前記励磁コイル12が励磁されたときには、アーマチュア13はフィールドコア11に磁気吸着され、ブレーキディスク18はこのアーマチュア13やサイドプレート14から解放されて自由に回転可能な状態になり、ブレーキ解放状態となる。このときには、回転軸2は自由に回転動作する。
【0026】
上述した無励磁作動型電磁ブレーキ10において、ブレーキ作動時やブレーキ解放時の作動音、たとえばフィールドコア11の磁極面にアーマチュア13が磁気吸着されたときの衝突音を防止するために、図2(b)に示す構造を採っている。ここでは、フィールドコア11の磁極面において周方向の複数箇所に凹溝31aを形成し、Oリング31をアーマチュア13側に張り出す状態で設けている。このような緩衝部材としては、Oリング31に限定されず、弾性シート等を始め、種々の変形例を採ることは自由である。
【0027】
以上のような無励磁作動型電磁ブレーキ10では、図1、図2、図3に示すように、フィールドコア11の端面とアーマチュア13、ブレーキディスク18、サイドプレート14、回転軸2やハブ16等の可動部を覆うカバー20を設けている。このカバー20は、たとえば深絞り冷間圧延鋼板材によって全体がほぼカップ状を呈する形状で形成されている。
【0028】
カバー20は、電磁ブレーキ10を使用している機器の使用環境条件によって防塵、防水、防音対策を講じる必要がある場合に用いられる。このカバー20は、ブレーキ可動部分を覆い全体を密封構造とすることにより、摩擦係合部分に塵埃が侵入して噛み込んだり雨水等が浸入し摩擦板の摩擦面が濡れて制動力の低下を招き、電磁ブレーキとしての性能が損なわれるのを防ぐために必要である。
【0029】
本発明は、上述した電磁ブレーキ10において、電磁ブレーキの可動部を密封しこの部分の防塵、防水、防音効果が得られるように、カバー20をフィールドコア11に取付け固定するにあたって、フィールドコア11の外周部との間にシール部材としてのOリング21を介在させるとともに、このカバー20の取付け固定を行うカバー取付け用ねじ22をカラー23とシール材としてのゴムブッシュ24を介して行うように構成したところを特徴とする。
【0030】
前記カバー20は、前記フィールドコア11の外周部の外方端寄りの部分に嵌装され、その間にOリング21を介在させることにより、この組付け部分をシールした状態で組付けられている。このようにカバー20を組付けることにより、電磁ブレーキ10のほぼ全体を覆うことができるから、外径方向への張り出しを防ぎ、電磁ブレーキ10の径方向のコンパクト化を図っている。
【0031】
ここで、前記カバー20の開口端縁には外径方向に向かって広がる縁部20aが形成されている。この縁部20aは、フィールドコア11の外周部に形成した環状溝21aに付設したOリング21のガイド面部20bとして機能するところであり、カバー20はこの縁部20aによってOリング21を乗り越えて嵌装される。Oリング21は、この縁部20aに近接する内周部によって所定の締め代を与えられるから、この部分のシール性を確保することができる。
【0032】
前記カバー20は、図1、図3、図4(a)および図5に示すように、三本のカバー取付け用ねじ22により固定部側、ここではフィールドコア11にスタッドボルト15を介して固定されたサイドプレート14に取付け固定されている。
この実施の形態では、カバー20においてのカバー取付け用ねじ22の取付け部における防塵、防水、防音対策を、前述した取付け用ねじ22、カラー23、ゴムブッシュ24、平座金25という4部品で達成している。
【0033】
これを詳述すると、前記ゴムブッシュ24は、図4(a)、図5(a),(b),(c)に示すように、たとえばニトリルゴム等により全体がほぼ円筒形状を呈するように形成されるとともに、外方端寄りの部分にカバー20の挿通用孔20cの周縁部分が嵌め込まれるカバー取付け溝24aが形成され、これよりも外方端部分は先端が小径となる差込み端部24bとして形成されている。
ゴムブッシュ24は、この差込み端部24bをカバー20の挿通用孔20cに差込み、この挿通用孔20cの周縁部分が取付け溝24aに嵌め込まれた状態とすることによりカバー20に組付けられる。
【0034】
前記ゴムブッシュ24の内部には、これよりも全長が短いカラー23が嵌挿されている。このカラー23は、たとえば機械構造用炭素鋼鋼材からなる金属管で形成されている。このカラー23は、図5(a),(b),(c)に示すように組付け前の通常状態において前記ゴムブッシュ24の内孔よりも軸線方向の長さが短い。これは、取付け用ねじ22を平座金25を介在させた状態でゴムブッシュ24の内側に組込んだカラー23内に嵌挿し、先端を前記サイドプレート14のねじ孔26に螺合させて締め込んだときの締め込み長さを確保することにより、ゴムブッシュ24に所望のつぶし代を与えるためである。
【0035】
前記ゴムブッシュ24は、カバー取付け用ねじ22をカラー23内に嵌挿し、先端をサイドプレート14にねじ込むことにより、カラー23の軸線方向の長さまで圧縮変形される。ゴムブッシュ24は、この圧縮変形に伴う弾撥力によってカバー20との間の隙間、すなわちカラー23、平座金25との間、およびカバー20の挿通用孔20cの周縁部分との間を密封してシール性を確保することができるのである。なお、取付け用ねじ22の締め込み量はカラー23で規定されるため、ゴムブッシュ24を必要以上に変形させることはない。
【0036】
上述したようなカバー20の取付け構造を採用すると、電磁ブレーキ10において防塵、防水対策が必要な可動部分を覆うカバー20を、少数の部品で確実に支持させ、しかもカバー20を取付けることにより防塵、防水効果を得るとともに、防音効果を得てブレーキ可動部から外部への騒音の放散も抑制することができる。
【0037】
すなわち、Oリング21やゴムブッシュ24を用いてカバー20を取付けることにより、外部からの塵埃の侵入を防ぐことができ、またこれと同時に摩擦板の摩擦面からの摩耗粉の放出を防止することができる。
また、Oリング21やゴムブッシュ24を用いることにより、摩擦係合部分をカバー20により密封し、外部からの雨水等の水の浸入を防止することができる。
【0038】
さらに、上述したカバー20の取付け構造では、カバー20の開口端縁側はOリング21を介してフィールドコア11の外周部に支持され、またカバー20はゴムブッシュ23を介してカバー取付け用ねじ22によって支持されるため、モータ(被制動側の機器)や電磁ブレーキ10自体、さらにその設置現場が振動条件下にある場合であっても、カバー20が他の金属材(フィールドコア11、取付け用ねじ22等)と衝突することによる騒音の発生も防止できる。すなわち、Oリング21やゴムブッシュ24を用いることにより、金属材どおしの接触部分がなくなり、カバー20を緩衝材を介して支持できることから、振動の減衰効果が得られ、防音を図ることができる。
【0039】
また、ゴムブッシュ24はサイドプレート14とカバー20との間に介在され、内方端をカバー取付け用ねじ22のねじ込みによってサイドプレート14の外側面に押し当てた状態となるから、ブレーキ作動時にアーマチュア13が制動ばね19の付勢力でサイドプレート14側に押されたときの衝突音を小さくすることができる。
【0040】
また、上述したように電磁ブレーキ10に対して軸線方向から組付けて支持させたカバー20の取付け構造によれば、電磁ブレーキ10の径方向におけるコンパクト化が図れる。すなわち、カバー取付け用ねじ22を電磁ブレーキ10の外径方向からではなく、軸線方向から組付けることにより、外径寸法を抑えることができる。この実施の形態では、カバー20の軸線方向において形成する後述する簡易の手動解放用の孔(ねじ孔26、挿通用孔20c)を利用してカバー取付け用ねじ22を組付けているから、通常状態においてカバー20に手動解放用として挿通用孔とこの孔を密封する手段とを別に設ける必要はなく、全体構造の簡素化を図ることができる。
【0041】
また、このカバー20を薄い金属薄板材で形成するとともに、フィールドコア11の外周部とカバー20との間の防塵、防水対策をOリング21を用いて行うことにより、電磁ブレーキ10の外径方向の寸法を最小限に抑えることができる。
【0042】
ここで、上述したブレーキ手動解放機構について以下に説明する。
すなわち、無励磁作動型電磁ブレーキ10は、非励磁時にアーマチュア13を圧縮コイルばね(制動ばね)19の付勢力でブレーキディスク18に圧接させ、このブレーキディスク18をアーマチュア13とサイドプレート14との間で挟持することにより、回転軸2に制動力を与えている。そして、励磁コイル12が通電されることによる励磁時において、アーマチュア13をフィールドコア11の磁極面に磁気吸着することにより、ブレーキディスク18を解放し、これにより回転軸2への制動力を解除している。
【0043】
したがって、このような無励磁作動型電磁ブレーキ10またはこれを付設したモータなどの被制動側の機器の保守、点検を行うには、通電を止めて非作動状態とする一方、非励磁時においての電磁ブレーキによる制動を解除することが必要となる。このため、この種の無励磁作動型電磁ブレーキ10にあっては、カバー20の取付け用ねじ孔26をブレーキ手動解放用のねじ孔26としても兼用している。
【0044】
制動を手動で解放する際には、図4(a),(b)に示すように、前記カバー取付け用ねじ22を取り外し、その代わりにこれよりもねじ部長さの長いブレーキ手動解放用ねじ30を前記挿通用孔20cに嵌挿してサイドプレート14のねじ孔26にねじ込むとともに、その先端でアーマチュア13をフィールドコア11の磁極面に向かって押圧しアーマチュア13をブレーキディスク18から強制的に離間させることにより、制動を解放することができるのである。この状態では、被制動軸(回転軸2)の制動が解放されるから、被制動型の機器や電磁ブレーキ10についての適宜の保守、点検等を行うことができる。
【0045】
なお、本発明は上述した実施の形態で説明した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述した実施の形態では、カバー取付け用ねじ22の頭部に平座金25を介在させてカラー23、ゴムブッシュ24の端部に圧接力を作用させているが、本発明はこれに限定されず、カラー23を鍔付きカラーとしたり、ねじ22の頭部で同等の機能を得られる場合には平座金25を省略してもよい。
【0046】
また、上述したゴムブッシュ24に代えてカバー20の外側にパッキン等のシール材を配設するように構成してもよい。要は、適宜のシール材を用いてカバー取付け用ねじ22の頭部とカバー20の挿通用孔20cの周縁部との間をシールできるものであればよい。
【0047】
また、上述した実施の形態では、フィールドコア11の外周部に形成した環状溝内にOリング21を嵌め込み、カバー20の開口端縁との間をシールしているが、本発明はこれに限らず、フィールドコア11の外周面またはカバー20の開口端縁の内周面に薄板状のゴムリングなどのシール部材を固着する等の変形例を採用してもよい。
【0048】
また、本発明は上述した実施の形態で説明したようなギヤドモータの回転軸を制動または制動解除するための無励磁作動型電磁ブレーキに適用した例を説明したが、本発明はこれに限定されない。種々の分野において回転力を出力または伝達する機器、装置において、制動、制動解除を行うための被制動軸に付設する無励磁作動型電磁ブレーキであれば適用可能である。
このような無励磁作動型電磁ブレーキ10の構造としても、従来から広く知られている構造をもつものであれば、適宜変形、変更してもよい。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキによれば、可動部である摩擦係合部分を覆うカバーを取付けるにあたって、その取付け用ねじによる取付け部をカラーとシール材とを介して、また開口端部分をシール部材を介して密封しているから、簡単な構造であるにもかかわらず、電磁ブレーキの防塵、防水、防音効果を発揮させることができる。しかも、カバーの取付けにあたって必要最小限の部品で簡単に行えるとともに、確実な取付け状態を得ることができるという利点がある。
【0050】
また、本発明によれば、カバーの取付け部にOリング等のシール部材やゴムブッシュ等のシール材を用いることにより金属材どうしの接触部分をなくしており、カバーが緩衝材を介して支持されるので、振動の減衰効果を得て、防音効果を高めることができる。さらに、カバーの取付け用ねじを電磁ブレーキの軸線方向から組込むことにより、全体の外径寸法を抑制しコンパクト化を図ることができる。
【0051】
また、本発明によれば、カラーの軸線方向の長さでシール材を構成するゴムブッシュのつぶし代を与えているから、カバー取付け用のねじをねじ込んだときに、ゴムブッシュをサイドプレートとカバーとの間に挟み込んで圧縮変形させ、カバー取付け用ねじのための孔部分での密封構造を得ることができる。さらに、このような構造によれば、シール材としてのゴムブッシュをサイドプレートの外側面に押し当てることができるから、ブレーキ作動時においてアーマチュアが制動ばねの付勢力でサイドプレート側に押されたときの衝突音を小さくすることができるという利点がある。
【0052】
本発明によれば、カバーに設けた挿通用孔を、カバー取付け用ねじの組込用孔として用いるとともに、アーマチュアとブレーキディスクとの間を人為的に離間させるためのブレーキ手動解放用ねじの挿通用孔として兼用して用いているから、手動解放用ねじを挿通させるための孔を取付け用ねじのための孔とは別に設けたり、その部分の密封手段を組付ける必要がなくなり、カバー取付けにあたっての部品数を最小限にすることができ、密封構造も採用しやすい。
【0053】
また、手動解放が必要な際には、カバー取付け用のねじを外し、その代わりにブレーキ手動解放用のねじを用いるだけで、アーマチュアとブレーキディスクとの間を強制的に離間させ、制動状態を手動で解放することがきわめて簡単に行える。したがって、本発明によれば、ブレーキ手動解放のための機構を特別に設ける必要はなく、ブレーキ全体の構造の簡素化を図ることができ、従来問題であったカバーの取り外し等の面倒な作業は不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る無励磁作動型電磁ブレーキの一つの実施の形態を示し、要部を断面した縦断側面図である。
【図2】 図1の無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、(a)はカバーを取り外した状態で側面図、(b)は(a)のII−II線断面図である。
【図3】 図1の無励磁作動型電磁ブレーキをカバー側から見た側面図である。
【図4】 図1の無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、(a)はカバー取付け用ねじを含めたカバー取付け部を拡大する拡大断面図、(b)はカバー取付け用ねじの代わりに手動解放用ねじをねじ込んだ状態を示す拡大断面図である。
【図5】 図1の無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、(a),(b),(c)はカバーを取付ける際のカバー取付け部に用いるカラー、ゴムブッシュ、取付け用ねじの状態を順をもって示す拡大図である。
【符号の説明】
1…ギヤドモータのボディ端部、2…回転軸(被制動軸)、10…無励磁作動型電磁ブレーキ、11…フィールドコア、12…励磁コイル、13…アーマチュア、14…サイドプレート、15…スタッドボルト、16…ハブ、17…板ばね、18…ブレーキディスク、19…圧縮コイルばね(制動ばね)、20…カバー、20a…開口端側の縁部、20b…ガイド面部、20c…挿通用孔、21…Oリング(シール部材)、22…カバー取付け用のねじ、23…カラー、24…ゴムブッシュ(シール材)、24a…カバー取付け溝、24b…差込み端部、25…平座金、26…ねじ孔、30…ブレーキ手動解放用のねじ、31…作動音対策用のOリング、31a…凹溝。

Claims (2)

  1. 励磁コイルと制動ばねとを設けたフィールドコアの磁極面に、アーマチュアとブレーキディスクとサイドプレートとを配置し、前記ブレーキディスクを被制動軸側に設けるとともに、前記サイドプレートをフィールドコア側に固定し、前記励磁コイルへの非通電時に前記アーマチュアとサイドプレートとの間でブレーキディスクを挟持することにより制動力を得る無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記アーマチュア、ブレーキディスク、サイドプレートからなる可動部全体を深絞り冷間圧延鋼板材によってカップ状に形成したカバーで覆い、前記カバーの開口端縁を前記フィールドコアの外周部にシール部材を介して嵌装してなり、
    前記開口端縁は外径方向に向かって広がる縁部を形成し、前記縁部により前記シール部材を乗り越えて前記カバーを前記フィールドコアの外周部に嵌装させ、前記縁部に近接するカバー内周部によって前記シール部材に締め代を付与し、
    前記サイドプレートに設けたねじ孔に螺合させたカバー取付用のねじでカラーとシール材とを介して前記カバーを前記サイドプレートに取付けたことを特徴とする無励磁作動型電磁ブレーキ。
  2. 請求項1記載の無励磁作動型電磁ブレーキにおいて、
    前記シール材としてゴムブッシュを用い、このゴムブッシュは、全体がほぼ円筒形状を呈するとともに、外方端寄りの部分に前記カバーの挿通用孔の周縁部分が嵌め込まれるカバー取付け溝が形成され、これよりも外方端部分が先端が小径となり前記挿通用孔に差込まれる差込み端部を形成し、
    前記カラーを、前記ゴムブッシュよりも軸線方向の長さが短くなるように形成し、
    前記アーマチュアと前記ブレーキディスクとの間を人為的に離間させるためのブレーキ手動解放用のねじを、前記サイドプレートのねじ孔に前記カバー取付け用のねじの代わりに螺合させたことを特徴とする無励磁作動型電磁ブレーキ。
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