JP4524665B2 - 撮像装置、情報処理方法、プログラム - Google Patents
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Description
また、上記のようにして撮影された画像は、例えば所定形式の静止画像ファイルの単位で管理されるようにして、デジタルスチルカメラに装填されたリムーバブルの記憶媒体、あるいは内蔵の記憶媒体で記録されるようになっている。そして、これらの記憶媒体に記憶された画像ファイルは、例えば表示部に表示させてその画像内容を確認することができる。画像ファイルを表示部に対して表示出力させる際には、モニタ画像と同様に、表示部に対してフルサイズで表示させることが行われる。また、画像ファイルの画像をフルサイズよりも縮小したいわゆるサムネイル画像を所定規則に従って配列することにより、記録媒体に記録された画像ファイルの一覧表示を行うこともできるようにされている。
本願発明は、撮像装置で完結する撮影画像を利用した編集機能として、これまでよりも高度なものを提供できるようにすることを目的とする。
つまり、操作に応じて、撮像により得られた画像情報である撮像画像情報を取得する撮像手段と、上記撮像手段により取得された撮像画像情報の画像を配置用画像として、この配置用画像を、所定の画像表示領域範囲内に配置させるようにした配置表示を行う表示制御手段と、上記配置表示の内容が再現されるようにして再生出力が行われるようにするための情報である配置表示情報を作成する情報作成手段と、上記配置表示情報を記憶媒体に記憶させる記憶制御手段と、を備え、上記情報作成手段は、上記配置表示情報として、上記配置用画像の撮像画像情報であって、上記記憶媒体への記録に適合させた形式とした記録用撮像画像情報と、この記録用撮像画像情報を利用して上記配置表示が再現されるようにするための、上記記録用撮像画像情報ごとについての所定の表示出力態様を指定する指定情報を有して形成される表示制御情報とを形成するようにされ、上記表示制御情報が有する記録用撮像画像情報ごとの上記指定情報は、上記画像表示領域範囲内における画像の配置位置を指示する位置情報、上記配置用画像としての表示サイズを指示するサイズ情報、上記配置用画像が重なって配置されるときの、重なり順を指示する重なり順情報として形成される、こととした。
この図においては、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1についての背面の様子を平面図により示している。この図に示されるようにして、デジタルスチルカメラ1の背面においては、表示画面部7Aが表出するようにして設けられる。この表示画面部7Aは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスの表示画面となる部位とされる。また、表示画面部7Aのサイズは、デジタルスチルカメラ1の実際のサイズにもよるが、例えば2型〜3型前後程度であるのが一般的である。撮像時においては、この表示画面部7Aに撮像画像が表示されるようになっており、撮影者であるユーザは、ビューファインダの代わりに、この表示画面部7Aに表示される画像を見ながら写真撮影を行うことができる。また、例えば所定の記憶媒体20に記録された撮像画像などの画像データを、画像として再生して表示出力させることもできるようになっている。さらには、例えば、デジタルスチルカメラ1についての各種設定を行うための操作画面なども表示するようにされる。
シャッターボタン31は、撮像画像を写真画像として記録するための操作子である。シャッターボタン31が操作されることに応じて、その操作に応じたタイミングで得られていた撮像画像が、例えば所定形式の静止画像データとして、デジタルスチルカメラ1に装填、あるいは内蔵される記憶媒体に書き込まれて記憶される。
ズームキー32は、撮像画像の画角を変更するために用いられる操作子であり、例えば、ワイド(W:Wide)側に対して操作を行えば画角が拡大した撮像画像となり、望遠(T:Tele)側に対して操作を行えば画角が狭くなって望遠の撮像画像になる。なお、ズームキー32は、デジタルスチルカメラ1の動作モードに応じて、画角変更以外の操作に割り当てられることがある。
この場合の十字キー部33は、上キー33a、下キー33b、左キー33c、右キー33dの他、センターキー33eを加えて成る。上キー33a、下キー33b、左キー33c、右キー33dは、それぞれ、上下左右方向に対応した位置関係により配置され、これらのキーを操作することにより、それぞれ上下左右の方向を択一的に指定するようにされる。また、この場合のセンターキー33dは、上下左右キーに対して中央となる位置に配置され、例えば選択決定などの意義の操作などに用いられる。
また、この図では、ボタンキー34,35,36も示されている。これらのボタンキー34,35,36は、単純に押圧/解除が可能なキーとされている。
上記十字キー部33、及びボタンキー34,35,36も、そのときのデジタルスチルカメラ1の動作モード等に応じて、機能割り当ての意義(キーアサインともいわれる)は異なってくるものとされる。
なお、この図に示すデジタルスチルカメラ1の操作子の構成は、あくまでも一例であって、実際においては、図1に示す以外の操作子が設けられてかまわない。また、この図1において図示されていないデジタルスチルカメラ1の前面側には、例えば撮像光学系であるカメラレンズ部などが前方を撮像方向とするようにして備えられる。
この図に示すデジタルスチルカメラ1において、光学系部2は、撮像レンズ、絞りなどを備えて成り、入射された光を撮像光として、光電変換部3に結像させる。また、光学系部2においては、フォーカス(焦点)調整のためのフォーカス調整機構や、絞り値に応じて絞りを可変する絞り可変機構などを備えているものとされ、このような機構部の駆動は、カメラ機能部6から出力される駆動信号によって行われる。カメラ機能部6は、CPU10の制御に応じて、しかるべきフォーカス状態や絞りの状態等が得られるように所要の駆動信号を出力するようにされている。
また、例えば光学ズーム機能を与えることとした場合には、光学系部2においてズームレンズを移動させるズーム機構を設けると共に、上記と同様にして、CPU10の制御に応じて上記ズーム機構を移動させる駆動部を設けるようにすればよい。さらに、カメラ機能部6として、ストロボを設けたうえで、ストロボ発光機能を与えるように構成することもできる。
表示部7として採用される実際のディスプレイデバイスについては特に限定されるべきものではないが、現状においては、前述もしたように、広くLCDが採用されている。
これに対応して、画像入出力部5は、例えば所定方式に従った映像(画像)信号出力端子/映像信号入力端子を備える。
なお、ここでの記憶媒体20の種類としては特に限定されるべきものではないが、現状においては、フラッシュメモリなどによるリムーバブルの記憶媒体を挙げることができる。このようなリムーバブルの記憶媒体に対応するメディアコントローラ13の具体的構成としては、装填された記憶媒体に対してデータの書き込み、読み出しを直接的に実行するドライブとしての物理デバイスと、このドライブとCPU10との間の通信を実現するためのプログラムなどとされる。
このようにして画像ファイルが転送されてきた場合、画像信号処理部4は、この静止画ファイルの画像が表示部7にて再生表示されるように、画像信号処理を実行する。
音声入力については、音声入出力部9としてマイクロフォンなどを備え、外部音声の収音を行って音声信号に変換して音声を入力するようにされる。あるいは、音声信号入力端子などを備えて外部のオーディオ機器などからオーディオ信号を入力する。そして、このようにして入力した音声信号を音声処理部8に出力する。音声処理部8は、所定形式に符号化されたデジタルオーディオデータに変換するなどの音声信号処理を施す。このデジタルオーディオデータは、CPU10の制御によって、例えば静止画データに付随する所定形式のオーディオデータや、所定形式のオーディオデータファイルなどの記録データとして、例えば上記のようにして記憶媒体20に記憶させることが可能とされる。
また、上記のようにして記憶媒体20に記憶されたオーディオデータを、音声処理部8及び音声入出力部9により音声として再生出力することも可能とされる。例えば、CPU10は、記憶媒体20からオーディオデータを読み出して音声処理部8に転送する。音声処理部8は、転送されてきたオーディオデータの形式に応じた復号処理など所要の音声信号処理を施して、アナログ音声信号として音声入出力部9に出力する。音声入出力部9は、スピーカあるいはヘッドフォン端子などを備え、例えば音声処理部8から入力された音声信号を増幅してスピーカを駆動し、再生音声を出力する。あるいは、ヘッドフォン端子に供給する。また、例えば記憶媒体20から再生されたオーディオデータは、音声処理部8の音声信号処理を経た後に、音声入出力部9を介して、外部に対して所定形式のオーディオ信号、オーディオデータとして出力することも可能とされている。この場合、音声入出力部9としては、音声処理部8から出力されるオーディオ信号、オーディオデータの形式に対応するオーディオ出力端子を備えることになる。
また、不揮発性メモリ12aは、例えばフラッシュメモリなどをはじめとした、電源供給が停止しても記憶内容が消去されない性質のメモリ素子により形成され、CPU10の制御によって、データの書き込み/読み出しが実行される。この不揮発性メモリ12aに記憶されるべきデータ(情報)としては、例えば操作や機器の動作結果などに応じて変更(書き換え)が行われる設定情報などが一般的であるが、特に限定されるものではなく、実際のデジタルスチルカメラ1の仕様などに応じて各種所要の情報を記憶することとされればよい。
図3(a)は、通常撮像モードにおける表示画面部7Aのモニタ画像の表示内容例を示している。通常撮影モードにおいては、モニタ画像として、例えば表示画面部7Aの表示画面サイズ全体に対して、そのときの光学系部2により撮像されている撮像画像が表示されるようになっている。この状態から、同じ図3(a)に示すようにして、所定操作によりメニュー表示100を呼び出して、キャンバス撮影モードをオフ(OFF)からオン(ON)に切り換えたとされると、デジタルスチルカメラ1は、キャンバス撮影モードに移行することになり、表示画面部7Aに表示されるモニタ画像は、図3(b)に示すようにして、キャンバス撮影モードに対応したもの(キャンバス撮影対応モニタ画像)に変化する。
そして、このレイアウト確定画像103Aとともに、新たな2枚目としてのレイアウト設定対象画像101Bが表示されることになる。このレイアウト設定対象画像101Bも、そのときに光学系部2により撮像されている撮像画像が表示され、レイアウト設定枠102Bによる縁取り表示が行われる。なお、以降において、レイアウト設定対象画像について何枚目であるかは問わずに、一般的に指す場合には、符号の末尾に付している順番に対応したA,B・・のアルファベットを省略して、レイアウト設定対象画像101と記載し、これに応じて、レイアウト設定枠についても、レイアウト設定枠102と記載する。また、次に説明するレイアウト確定画像103A,103Bについてもこれに準ずることとする。
また、重なり順位についてみると、
レイアウト設定対象画像101Bは、その右上隅が、レイアウト確定画像103Aの左下隅に対して、上から重なるようにして配置表示されている。つまり、このときのレイアウト確定画像103Aとレイアウト設定対象画像101Bとの間での画像の重なり順は、レイアウト設定対象画像101Bが上で、レイアウト確定画像103Aがその下となるようにされている。これは、画像(レイアウト確定画像103、レイアウト設定対象画像101)の撮影時間に対応しているものとされ、撮影時間的に過去のものとなるほど、重なり順は下となるようにされている。
但し、本実施の形態としては、所定操作により、キャンバス撮影対応モニタ画像内に表示される画像(レイアウト確定画像103、レイアウト設定対象画像101)の重なり順を変更することが可能とされている。例えば、図4(a)の表示状態のもとであれば、レイアウト確定画像103Aが、レイアウト設定対象画像101Bの上に重なる態様で表示されるように重なり順を変更できる。
また、この図では、下側画像の上側画像と重なり合う部分は、上側画像により完全に見えなくなるようにされているが、例えば画像を形成する画素データについて透明度を設定するなどして、下側画像の上側画像と重なり合う部分について、上側画像が透けて見えるような表示態様とすることも考えられる。
これまでのデジタルスチルカメラなどにおける、撮影とともにリアルタイムに行われる編集としては、例えばモノクロームやセピア色などで撮影するものなどが知られているが、本実施の形態におけるような画像編集機能は撮像画像データを複数利用することから、デジタルスチルカメラで完結して行われると共に、撮影時にリアルタイムで行われる撮像画像関連の編集機能としては、これまでよりも高度であるということがいえる。そして、このような画像編集機能について、図3〜図5により説明したような操作手順により、撮影と併行して行えるようにしていることで、相応に高度でありながらも、簡単で手軽に行えるようにされているものである。また、撮影時においてリアルタイム性をもって編集作業が行われることで、例えば撮影時における撮影者の感覚なども反映されやすくなるという利点もあると考えられる。
先ず、図6により、キャンバス撮影モードに対応して記憶媒体20に記憶される情報構造例について説明する。
図6(a)に示されるように、キャンバス撮影モードに対応する情報の種類として、記憶媒体20には、キャンバス管理ファイル200と、撮像画像ファイル201とが少なくとも記憶される。ユーザには、キャンバス撮影モードにより編集した結果は、キャンバスデータとして提示するようにされるが、1つのキャンバスデータの実体は、以降の説明から理解されるように、1つのキャンバス管理ファイル200と、このキャンバス管理ファイル200により指定される撮像画像ファイルとから成る。
この図6(b)に示されるキャンバス管理ファイル200は、大きくはヘッダとデータとに分けられる。
ヘッダには、図示しているように、例えばファイル識別子、作成日時、更新日時、及びファイルサイズなどをはじめとする所要の情報項目が所定構造により格納される。
ヘッダにおいて、ファイル識別子は、キャンバス管理ファイル200を個々に識別するための情報であり、キャンバス管理ファイル200ごとに固有となる値が格納される。作成日時は、現キャンバス管理ファイル200に対応するキャンバスデータが最初に作成されたとする日時を示す情報を格納する。また、図3〜図5によっては説明しなかったが、一度作成されたキャンバスデータは、後からの操作により編集し直すことが可能とされている。このような編集のし直しが確定されるのに応じて、キャンバス管理ファイル200におけるデータの内容が変更、更新されることになる。更新日時は、キャンバス管理ファイル200が最後に更新された日時を示す情報を格納する。ファイルサイズは、現キャンバス管理ファイル200のファイルサイズを示す。
撮像画像ファイルIDは、キャンバスに配置表示される画像の元となる撮像画像ファイル201を特定するための識別子である。この撮像画像ファイルIDの実際としては、記憶媒体20における撮像画像ファイル201のディレクトリを、相対パスあるいは絶対パスにより示すような情報とすることが考えられる。あるいは、記憶媒体20に記憶される撮像画像ファイルのファイル名について重複がないようにして付与する規則となっているのであれば、撮像画像ファイルのファイル名などとすることも考えられる。上記しているように、1つのキャンバスデータは、1つのキャンバス管理ファイル200と、このキャンバス管理ファイル200のデータにおける撮像画像ファイルIDが指定する撮像画像ファイルから成るものとされる。
位置情報は、対応する撮像画像ファイルIDにより指定される撮像画像ファイルの画像を配置させるキャンバス上の位置を示す情報である。この位置情報は、例えばキャンバスとしての画像表示領域を形成する画素についての水平・垂直位置の座標(x、y座標)により表現するものとすることが考えられる。また、このx、y座標が示す点は、例えばレイアウト設定対象画像101における所定位置とすればよい。例えば画像枠の4つの角のいずれかであってもよいし、画像としての四角形の対角線の交点とすることも考えられる。
サイズ情報は、対応する撮像画像ファイルIDにより指定される撮像画像ファイルの画像をキャンバス上に配置させるときのサイズ(高さ、幅)を示す情報である。
レイヤ情報は、撮像画像ファイルIDにより指定される撮像画像ファイルの画像についての、キャンバス上に配置させたときの重なり順を指定するものである。例えばキャンバス上に配置表示させるべき撮像画像ファイルの画像が10あるとすれば、これらの撮像画像ファイルごとに対応したレイヤ情報に対しては、1番目〜10番目までの順位を示す値のうちから、実際に設定された重なり順を示す値を格納するようにされる。
ユーザが操作入力部15に対して所定操作を行って、キャンバスデータのリストのうちから、任意のキャンバスデータを選択指定した上で、この選択指定したキャンバスデータの再生出力を指示するようにされる。
すると、デジタルスチルカメラ1においては、CPU10としての制御処理により、記憶媒体20から、選択指定されたキャンバスデータに対応するキャンバス管理ファイル200を読み出すようにされる。このとき、キャンバスデータを指定することによっては、キャンバス管理ファイル200のヘッダに格納されるファイル識別子を指定するようにされ、これにより、記憶媒体20から読み出すべきキャンバス管理ファイルが特定される。
この画像レイアウトの処理としては、例えばキャンバス管理ファイル200のデータにおける1つ目の行の撮像画像ファイルIDを参照して、この撮像画像ファイルIDが示す撮像画像ファイルのデータを記憶媒体20から読み出すようにされる。そして、この読み出した撮像画像ファイルについて、対応するサイズ情報が示す高さと幅により表示サイズを決定し、この表示サイズに応じた配置用画像データを生成する。この配置用画像データは、例えば画像信号処理部4において備えられるとされるVRAMなどを利用して、キャンバスとしての背景画像の上に対してその画像が重なるような表示態様が得られるようにして、上記キャンバスとしての背景画像のデータと合成される。このときの背景画像に対する配置用画像データの画像の配置位置は、キャンバス管理ファイル200のデータにおける位置情報を参照して決定される。
上記のようにして、1つの撮像画像ファイルのレイアウトの処理を完了したとされると、同様の手順により、順次、次の撮像画像ファイルのレイアウト処理を実行していくようにされる。そしてこのようにして撮像画像ファイルのレイアウト処理を実行していく過程において、そのときにレイアウト対象となっている撮像画像ファイルの画像が、これまでにレイアウト処理を完了させた撮像画像ファイルの画像と重なる部分がある場合には、この重なる部分を有する複数の撮像画像ファイルごとに対応する、キャンバス管理ファイル200のデータにおけるレイヤ情報を参照するようにされる。そして、レイヤ情報が示す重なり順に応じた画像の重なり状態の表示となるようにして、画像信号処理を実行する。
そして、キャンバス管理ファイル200のデータに示される全ての撮像画像ファイルのレイアウトの処理を完了させて得られた表示用画像データにより、表示部7に対する表示駆動を実行するようにされる。これにより、表示画面部7Aには、キャンバス画像が表示されることになる。なお、このような表示は、例えば画像入出力部5を介して、外部に対してキャンバス画像の映像信号を出力することで、外部のディスプレイ装置などにより表示出力させることができる。
また、ステップS102として示すように、今回設定されたキャンバス撮影モードに応じたキャンバス管理ファイル200を新規に作成しておくようにされる。この新規作成されたキャンバス管理ファイル200は、例えばRAM12に保持しておくようにされる。
先ず、ステップS103においては、キーイベントとして、シャッターボタン31に対する操作が行われたか否かについて判別するようにしている。ここで、ステップS103において肯定の判別結果が得られたとされると、ステップS104に進み、上記ステップS103においてシャッターボタン31に対する操作に応じたキーイベントが発生したとされるときに光学系部2にて撮像して得られていた撮像画像の情報を、撮像画像ファイルとして、記憶媒体20に書き込んで記憶(記録)させるための制御処理を実行する。この処理は、それまでキャンバス撮影対応モニタ画像上においてキャンバス撮影対応モニタ画像上に表示されていたレイアウト設定対象画像101を、撮像画像ファイルとして記録するものとなる。
つまり、上記ステップS104により記録した撮像画像ファイルのIDに対して、位置情報、サイズ情報、レイヤ情報などを対応付けたものを、RAM12に保持しているキャンバス管理ファイル200のデータに登録する。このときの位置情報、サイズ情報、レイヤ情報は、ステップS103に対応してシャッターボタン31に対する操作が行われたとするタイミングにおいて、それまで表示されていたレイアウト設定対象画像101に設定されていた、モニタ画像上の位置、サイズ、及び重なり順を反映した内容が格納されることになる。
そして、ステップS103からステップS104を経て、ステップS105の処理を実行した段階では、キャンバス撮影対応モニタ画像は、ステップS103のシャッターボタン31に対する操作が行われるまでレイアウト設定対象画像101として表示されていた部分は、レイアウト確定画像103として固定表示され、新たなレイアウト設定対象画像101が表示される状態となるようにされる。
ステップS107では、例えばこれまでRAM12に保持していたキャンバス管理ファイル200を、記憶媒体20に書き込んで記憶させるための処理を実行する。このようにして、キャンバス管理ファイル200が記憶媒体20に記憶されることで、既に記憶媒体20に記憶されている、レイアウト確定画像103として撮影した撮像画像ファイルとともに、キャンバスデータが完全に記憶されたことになる。そして、キャンバス管理ファイル200の記憶媒体20への記憶を完了させたとすると、キャンバス撮影モードを終了して再生モードに移行させ、この図に示す処理は抜けるようにされる。
ステップS109においても、ステップS107と同様にしてキャンバス管理ファイル200を記憶媒体20に記憶させたうえで、キャンバス撮影モードを終了してメニュー表示モードに移行し、この図に示す処理は抜けるようにされる。
ステップS110にて否定の判別結果が得られた場合には、先ず、ステップS111に進んで、ズームキー32に対する操作が行われたか否かを判別する。ここでズームキー32に対する操作が行われたとして肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS112により画角値を変更して、次のステップS113により変更した画角値を例えばレジスタなどにセットして保持するようにされる。これにより、光学系部2においては、セットされた画角値となるようにしてズーム機構が駆動され、結果として、そのときにレイアウト設定対象画像101として表示されている画像の画角が変更するようにして表示される。また、ステップS111にてズームキー32に対する操作が行われなかったとして否定の判別結果が得られた場合には、ステップS114に進む。
ステップS115では、そのときに十字キー部33の上下左右キーに割り当てられている操作パラメータに応じて、その設定値の増減を行うようにされ、次のステップS116にて、その変更された設定値をレジスタなどにセットするようにして保持する。これにより、実際においては、セットされた設定値が反映されるようにしてデジタルスチルカメラ1が動作することになる。
ステップS117では、ズームキー32に対する操作が行われたか否かについて判別する。つまり、シフトキー+ズームキー32の複合操作が行われているか否かを判別する。ここで肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS118により、現在、キャンバス撮影対応モニタ画像上に表示されるレイアウト設定対象画像101のサイズを変更するための画像表示制御処理を実行し、次のステップS119により、この変更されたサイズ情報が反映されるように、RAM12に保持されているキャンバス管理ファイル200の内容を更新する。
ステップS121においては、上下左右キーの操作に応じて位置情報を変更し、ステップS122により、変更された位置情報が反映されるようにして、RAM12に保持されているキャンバス管理ファイル200の内容を更新する。
ステップS124では、変更された重なり順に応じて、RAM12に保持しているキャンバス管理ファイル200におけるレイヤ情報のうちから、必要なものを読み出して値の変更を行い、次のステップS125において、この変更したレイヤ情報の値により、RAM12に保持しているキャンバス管理ファイル200を更新するようにされる。ステップS125の手順の後は、図7のステップS103に戻る。
ステップS126においては、キャンバス撮影対応モニタ画像に対して、記憶部20に記憶済みとされている撮像画像ファイルの画像を追加表示させるための処理が行われたか否かについて判別している。ここで肯定の判別結果が得られた場合には、ステップS127に進んで、追加表示させるべきとして指定された撮像画像ファイルを、レイアウト設定対象画像101として、キャンバス撮影対応モニタ画像に対して表示させる。この場合、それまで表示されていた、そのときの撮像画像の内容を有するレイアウト設定対象画像101はキャンバス撮影対応モニタ画像から消去されるものとする。このステップS127の処理を実行したとすると、図7のステップS103に戻るようにされる。これにより、ステップS127により表示された、記録済みの撮像画像のレイアウト設定対象画像についても、位置、サイズ等を変更した上で、シャッターボタン31を操作することにより、レイアウト確定画像103として、キャンバス撮影対応モニタ画像に固定表示させることができる。
このステップS129の手順を完了した場合、あるいは、ステップS128にて否定結果が得られた場合には、図7のステップS103に戻るようにされる。
また、これに伴って、キャンバス撮影モードの下で、撮影とともに編集を行っていくときの操作手順なども適宜変更されてよい。
これまでの説明にあっては、キャンバス撮影モードにおける編集結果は、キャンバス管理ファイル200と、撮像画像ファイルとから成るキャンバスデータとして記憶媒体20に保存されるべきものとしている。このようなキャンバスデータの構造であれば、先の説明からも理解できるように、キャンバス管理ファイル200の内容を変更することで、例えば一旦保存した後の編集なども容易に可能とされる。このような編集作業は、本実施の形態のデジタルスチルカメラ1によっても可能であるが、パーソナルコンピュータなどによっても行うことが可能である。
つまり、パーソナルコンピュータには、キャンバス撮影モードにより作成されたキャンバスデータを編集可能なアプリケーションプログラムをインストールしておくようにされる。このようなアプリケーションプログラムは、例えばキャンバス撮影モードの機能を有する本実施の形態のデジタルスチルカメラ1を製造販売するメーカ、ベンダーなどがパッケージメディアや、インターネットなどを利用して有償若しくは無償で配布するものとすればよい。
そして、デジタルスチルカメラ1により作成したキャンバスデータの記憶された記憶媒体20を、所定のデータインターフェイスやドライブ装置などを利用してパーソナルコンピュータのHDDなどにコピーし、このコピーしたキャンバスデータを対象として、上記したアプリケーションプログラムを起動して操作を行って編集を施すようにされる。
上記のようにして、パーソナルコンピュータを用いれば、例えば、デジタルスチルカメラ1単体で編集を行う場合よりも充実した操作環境で編集を行うことが可能になる。また、例えば管理ファイル200における定義内容などについて、撮像画像ファイルID、位置情報、サイズ情報、レイヤ情報以外の情報を追加することで、より高度な編集も可能とされる。
そこで、デジタルスチルカメラ1により編集作成したキャンバス画像を保存するのにあたっては、キャンバスデータ(キャンバス管理ファイル200と撮像画像ファイル)として記憶する他に、通常の撮像画像ファイルと同じ形式の画像ファイルとして保存することも可能なように構成される。このためには、例えばキャンバスデータにより、先ず、キャンバス画像としての表示内容を有する画像データを作成する。そして、この画像データを、例えば撮像画像ファイルと同じ形式のデータに変換し、記憶媒体20などに記憶させることとすればよい。そして、このようにして記憶媒体20に記憶されたキャンバス画像の画像ファイルを、通常の撮像画像ファイルと同様の手順で、他の記憶媒体などにコピーさせればよい。そして、例えば他のデジタルスチルカメラをはじめとする、撮像画像ファイルと同じ形式の画像データの再生機能を持つ機器に、キャンバス画像の画像ファイルが記憶された記憶媒体を装填する。この機器では、記憶媒体に記憶されるキャンバス画像の画像ファイルについて、自身が対応する通常の画像ファイル再生機能により再生処理を行って表示出力することができる。
そこで、キャンバス画像を作成するのにあたっては、レイアウト設定対象画像101の位置、サイズなどが予め決められたようなキャンバス画像作成のテンプレートを用意しておき、ユーザは、このテンプレートを用いてキャンバス撮影モードを行えるようにすることが考えられる。
つまり、前述のようにして、レイアウト設定対象画像101は、先ず、キャンバス撮影モードが開始されることで1枚目が表示され、以降は、シャッターボタン31が操作されるのに応じてそれまでのレイアウト設定対象画像101がレイアウト確定画像103として固定されるごとに、新規に表示されるようになっている。テンプレートとしては、このようにして順次表示されるレイアウト設定対象画像101について、予めその位置、サイズが決められたものを用意するようにされる。この場合、ユーザは、シャッターボタン31を操作して、順次レイアウト設定対象画像101がレイアウト確定画像103として固定させていくだけで、相応にレイアウトの状態が整ったキャンバス画像を手軽に作成することが可能になる。また、このようなテンプレートは、ファクトリープリセットとして、例えば複数を用意してROM11あるいは不揮発性メモリ12aに記憶させておき、このようにして記憶されたテンプレートのうちからユーザが選択して利用できるようにしてよい。また、テンプレートを、ユーザが作成したデジタルスチルカメラ1の不揮発性メモリ12aなどに記憶させておき、このようにして記憶させたテンプレートを利用できるようにすることも考えられる。
また、図3〜図5では、キャンバス画像においてキャンバスとして扱われる画像背景は、モノトーン的なものとして示しているが、例えば、色や絵柄などのデザインが施されていてかまわない。
Claims (3)
- 操作に応じて、撮像により得られた画像情報である撮像画像情報を取得する撮像手段と、
上記撮像手段により取得された撮像画像情報の画像を配置用画像として、この配置用画像を、所定の画像表示領域範囲内に配置させるようにした配置表示を行う表示制御手段と、
上記配置表示の内容が再現されるようにして再生出力が行われるようにするための情報である配置表示情報を作成する情報作成手段と、
上記配置表示情報を記憶媒体に記憶させる記憶制御手段と、
を備え、
上記情報作成手段は、上記配置表示情報として、上記配置用画像の撮像画像情報であって、上記記憶媒体への記録に適合させた形式とした記録用撮像画像情報と、この記録用撮像画像情報を利用して上記配置表示が再現されるようにするための、上記記録用撮像画像情報ごとについての所定の表示出力態様を指定する指定情報を有して形成される表示制御情報とを形成するようにされ、
上記表示制御情報が有する記録用撮像画像情報ごとの上記指定情報は、上記画像表示領域範囲内における画像の配置位置を指示する位置情報、上記配置用画像としての表示サイズを指示するサイズ情報、上記配置用画像が重なって配置されるときの、重なり順を指示する重なり順情報として形成される、
撮像装置。 - 操作に応じて、撮像手段により撮像を行って得られた画像情報である撮像画像情報を取得する撮像画像情報取得手順と、
上記撮像画像情報取得手順により取得された撮像画像情報の画像を配置用画像として、この配置用画像を、所定の画像表示領域範囲内に配置させるようにした配置表示を行う表示制御手順と、
上記配置表示の内容が再現されるようにして再生出力が行われるようにするための情報である配置表示情報を作成する情報作成手順と、
上記配置表示情報を記憶媒体に記憶させる記憶制御手順と、
を実行し、
上記情報作成手順においては、上記配置表示情報として、上記配置用画像の撮像画像情報であって、上記記憶媒体への記録に適合させた形式とした記録用撮像画像情報と、この記録用撮像画像情報を利用して上記配置表示が再現されるようにするための、上記記録用撮像画像情報ごとについての所定の表示出力態様を指定する指定情報を有して形成される表示制御情報とを形成されるようにされ、
上記表示制御情報が有する記録用撮像画像情報ごとの上記指定情報は、上記画像表示領域範囲内における画像の配置位置を指示する位置情報、上記配置用画像としての表示サイズを指示するサイズ情報、上記配置用画像が重なって配置されるときの、重なり順を指示する重なり順情報として形成される、
情報処理方法。 - 操作に応じて、撮像手段により撮像を行って得られた画像情報である撮像画像情報を取得する撮像画像情報取得手順と、
上記撮像画像情報取得手順により取得された撮像画像情報の画像を配置用画像として、この配置用画像を、所定の画像表示領域範囲内に配置させるようにした配置表示を行う表示制御手順と、
上記配置表示の内容が再現されるようにして再生出力が行われるようにするための情報である配置表示情報を作成する情報作成手順と、
上記配置表示情報を記憶媒体に記憶させる記憶制御手順と、
をを撮像装置に実行させ、
上記情報作成手順においては、上記配置表示情報として、上記配置用画像の撮像画像情報であって、上記記憶媒体への記録に適合させた形式とした記録用撮像画像情報と、この記録用撮像画像情報を利用して上記配置表示が再現されるようにするための、上記記録用撮像画像情報ごとについての所定の表示出力態様を指定する指定情報を有して形成される表示制御情報とを形成されるようにされ、
上記表示制御情報が有する記録用撮像画像情報ごとの上記指定情報は、上記画像表示領域範囲内における画像の配置位置を指示する位置情報、上記配置用画像としての表示サイズを指示するサイズ情報、上記配置用画像が重なって配置されるときの、重なり順を指示する重なり順情報として形成される、
プログラム。
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