JP4513279B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スクリーンに画像を投射して表示を行う画像表示装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
大画面表示が可能な画像表示装置として、投射型画像表示装置、即ちいわゆるプロジェクタ装置が知られている。
【0003】
この投射型画像表示装置においては、光源からの光をスクリーン上に投射して画像を表示し、このスクリーン上に映し出された画像を観察者が見るように構成されている。
【0004】
投射型画像表示装置用の光源としては、例えば高輝度の投射管が用いられ、これを例えば画像が表示された液晶パネルを通して投射することにより、スクリーンに画像を投射している。
【0005】
しかしながら、投射管を光源に用いた場合には、明るさや色再現性等が充分に満たされない。
そこで、映像信号による変調の容易さ、色再現性の良さ、明るさの確保等を目的として、光源に赤、緑、青の各色のレーザ光を用いた投射型画像表示装置が提案されている。
【0006】
投射型画像表示装置、特にレーザ光を光源とした投射型画像表示装置においては、安全性を確保することが求められる。
【0007】
例えば、人が不用意に光路(投射領域)内に進入する虞があり、このとき光源側(投射レンズ側)を覗き込むと、目に光が入射して、網膜上に強力な光が結像され、網膜に不可逆な損傷を発生させる危険性がある。
【0008】
上述の問題を解決する方法として、従来から、例えば投射型画像表示装置に、レーザ光の光路内に人が立ち入ったことを検出する手段を設け、人の進入を検出すると共に、レーザ光発生部を制御してレーザ光を安全なレベルまで低下させることが提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特許第2994469号明細書
【特許文献2】
特開2000−194302号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、このような検出手段を備えた投射型画像表示装置として、誤検出が少なく、かつ安価であり、確実に動作する構成のものが存在しなかった。
【0011】
上述した問題の解決のために、本発明においては、投射光の光路への人の立ち入りを正しく確実に検出することができると共に、検出手段を安価に構成することが可能である画像表示装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像表示装置は、画像を表示するスクリーンと、このスクリーンに画像を投射する投射手段と、スクリーンの画像表示領域よりも外側に設けられ、光を発生する光源により構成され、線状に形成された照明手段と、リニア撮像素子を備え、投射手段側に設けられ、照明手段から出射される光を検出する検出手段とを含むものである。
【0013】
また、上記本発明の画像表示装置において、さらに照明手段から出射される光が赤外光もしくは赤色の可視光線である構成とすることができる。
【0014】
また、上記本発明の画像表示装置において、さらに照明手段の光源が側面発光光ファイバーである構成とすることができる。
【0015】
上述の本発明の画像表示装置の構成によれば、画像を表示するスクリーンと、このスクリーンに画像を投射する投射手段と、スクリーンの画像表示領域よりも外側に設けられ、光を発生する光源により構成され、線状に形成された照明手段と、リニア撮像素子を備え、投射手段側に設けられ、照明手段から出射される光を検出する検出手段とを含むことにより、照明手段から出射される光を検出手段で検出しながら、これら照明手段と検出手段との間に人や異物が侵入した場合に、これを検知することが可能になる。
これにより、人や異物が投射手段と画像表示領域との間に侵入して画像を遮ってしまうよりも前に、人や異物の侵入を検知することができる。
従って、人や異物の侵入の検知に伴って投射手段からの画像の投射を停止すれば、投射手段からの光が進入した人や異物に照射されることや、画像が遮られて正しく表示できなくなることを防止することが可能になる。
また、照明手段が線状に形成され、かつ検出手段がリニア撮像素子を備えた構成であるので、リニア撮像素子により、線状に形成された照明手段の全体に対して、比較的短時間で高速に検出を行うことが可能になる。これにより、人や異物の侵入を高速で検知することが可能になる。
【0016】
また、上記本発明の画像表示装置において、さらに照明手段から出射される光が赤外光もしくは赤色の可視光線である構成としたときには、投射部から出射される画像表示用の光に対して、照明手段から出射される光が及ぼす影響を小さくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態として、投射型画像表示装置の概略構成図を図1に示す。
この投射型画像表示装置1は、画像を投射する投射部2と、画像を表示するスクリーン3とを備えて構成されている。
投射部2は、光源となるレーザ(図示せず)と、レーザから発生するレーザ光をスクリーン3にピントを合わせて正しく投射するための投射レンズ5とを備えている。
スクリーン3は、外縁を鎖線で示す画像表示領域10に、レーザ光6が投射されて、画像が表示される。
【0021】
本実施の形態の投射型画像表示装置1においては、特にスクリーン3の下部の画像表示領域10よりも外に、線状発光部11が設けられている。
この線状発光部11は、線状の発光源から構成され、光例えば赤外線を発生する。図1では、この線状発光部11に斜線を付して示している。
【0022】
また、投射部2側に、線状発光部11から発生する光を検出する検出手段として、観察装置4が設けられている。この観察装置4は、レンズ12と撮像素子13を有してなるカメラ14により構成されている。そして、線状発光部11からの光15が撮像素子13上に結像するようにレンズ12及びカメラ14が配置調整されている。
なお、投射部2には、さらに必要に応じて、図示しないその他の部品も設けられる。
【0023】
観察装置4は、投射型画像表示装置1の投射部2の近傍やや下部に、投射部2と並んで設置されている。この結果、観察装置4により、画像表示領域10のやや下部に設けられた線状発光部11を観察して、線状発光部11から発生した光15を検出することができる。
そして、線状発光部11と観察装置4との間に、人や異物が侵入した場合には、線状発光部11から発生した光15が遮られるため、観察装置4により、この領域に人や異物が侵入したことを検知することができる。
これにより、人や異物が、投射部2から画像表示領域10までのレーザ光6の光路に侵入するよりも前に、人や異物の侵入を検知することができ、レーザ光6の光路へ人や異物が侵入することを防止することが可能になる。
【0024】
また、図示しないが、投射部2側に、人や異物の侵入を検知すると同時に、光量を安全なレベルまで低下する機能を設けることが望ましい。この機能を実現するための構成としては、従来から提案されている様々な構成を使用することが可能である。例えばレーザ光の出射を停止したり、レーザ光の出力を下げたり、シャッター等で遮断したりすることが考えられる。
【0025】
線状発光部11から発生する光は、赤外線もしくは赤色の可視光線とすることが望ましい。
赤外線とする理由は、可視光線を発光させると、スクリーン3に表示される画像の画質を損ねる可能性があるからである。
線状発光部11としては、紫外線を発光する構成も可能であるが、紫外線を発光させると、散乱光により角膜の損傷を発生させる可能性があるため、安全性を確保するための対策が必要になり、装置1やスクリーン3の構成が複雑になることが懸念される。
また、暗視野における赤色の視感度は、充分に小さくなる。映画館のように暗い環境内で投射型画像表示装置1を使用するのであれば、赤色の可視光線、特に波長の長い領域、例えば波長650nm以上の光を用いても、視感度は充分に小さく、赤外光と同様に線状発光部11用の光源として使用することができる。
【0026】
また、線状発光部11を構成する光源は、極めて小さな領域から高い輝度で発光することが、システムの安定運用のために望ましい。
【0027】
このような光源としては、例えば、側面発光光ファイバーが挙げられる。
一般に光ファイバーは、コア内を極めて低い損失で伝搬するよう設計されるのに対して、側面発光光ファイバーは意図的にコアからクラッドに光を漏れさせて、側面から漏光するよう設計される。
光ファイバー側面から漏光させるための方法としては、例えば、側面のクラッドに意図的に傷をつける方法、側面のクラッドを薬品等で溶かす方法、クラッドによる閉じ込めを弱くする方法等が挙げられる。これらの方法により、特定の方向に光が漏れ出すようにすることが可能になる。
こうした側面発光光ファイバーは、ファイバー照明器等に利用されている。
なお、一般に市販されている側面発光光ファイバーは、側面から可視光線を発光させるものであるが、線状発光部11用の光源としては、側面から発光させる光を、赤外光や、可視光線のうち赤色の特に波長の長い領域の光とすることが望ましい。
【0028】
また、線状発光部11用の光源として、希土類がドープされた光ファイバーを用いてもよい。この場合には、光ファイバーに、希土類を励起するレーザ光を入射することにより、特定の波長の光を発光させることができ、高い輝度で発光させることができる。
【0029】
さらに、線状発光部11用の光源として、エレクトロルミネセンス材料を用いて光源を構成してもよい。
この場合、赤外線や可視光線のうち赤色の特に波長の長い領域の光を発光するエレクトロルミネセンス材料を用いることが望ましい。
【0030】
そして、観察装置4は、線状発光部11からの光(赤外線等)のみを透過するバンドパスフィルタが設けられた構成とすることが望ましい。このようにバンドパスフィルタを設けることにより、人や異物の侵入によって線状発光部11からの光15が遮られた領域は、観察装置4においては全く真っ暗に観察されることとなるので、線状発光部11からの光15の検出における信号・雑音比を改善することができる。
【0031】
観察装置4の受光面は、前述したように撮像素子13により構成されているが、この撮像素子13として、リニアCCD固体撮像素子又はリニアCMOS型固体撮像素子等のリニアセンサ(ラインセンサ)のように、一次元方向のみに受光素子が配列された構成(リニア撮像素子)を用いることが望ましい。
これは、観察装置4により測定・検出される領域が、線状発光部11即ち線状の領域であるため、2次元の観察領域を必ずしも必要としないからである。
【0032】
リニアセンサを撮像素子13に使用することにより、撮像素子13の画素数を少なくすることができ、その結果として一般的なエリアセンサのビデオフレームレートより充分に早く画像を取得することができるため、高速の検出が可能となる。
例えばデータレート2MHzのリニアセンサにおいては、2000画素の解像度においても、1ミリ秒での全画素検出が可能である。スクリーン3の横幅が20mであれば、最小1cmの物体を検出できることとなる。実際には、より低い解像度でも充分機能するので、1ミリ秒以下での高速応答が実現できる。
そして、リニアセンサとして、例えばCCD固体撮像素子やCMOS型固体撮像素子から成るリニア撮像素子を用いることにより、並列処理も可能になる。
【0033】
また、撮像素子13として、エリアセンサを用いた場合であっても、エリアセンサの特定のライン領域のみの信号を取り出す、或いはビニングによって解像度を抑制しつつ高速画像取り込みを行う等の手段によって、ビデオフレームレートを充分に上回る高速の検出を実現することが可能になる。
この場合、既存のエリアセンサを使用して、走査のプログラムを変更することにより、全画素(全行)ではなく、1ラインの画素の信号のみ、もしくは一部の数ラインの画素の信号のみを読み出し、それ以外の画素の信号は排出するように走査のプログラムを設定すればよい。
【0034】
上述の実施の形態の投射型画像表示装置1の構成によれば、スクリーン3の画像表示領域10の下に光を発生する線状発光部11を設け、投射部2側に線状発光部11からの光15を検出する観察装置4を設けていることにより、人や異物の侵入があった場合に線状発光部11からの光15が遮られるため、光15が遮られたことを検出することが可能になる。
これにより、画像表示領域10に画像表示を行うためのレーザ光6の領域に人や異物が侵入して画像を遮ってしまうよりも前に、人や異物の侵入を正しく、かつ確実に検知することができる。
従って、人や異物の侵入の検知に伴って、投射部からの画像の投射(レーザ光6の投射)を停止すれば、侵入した人や異物に画像表示用のレーザ光6が照射されることや、画像が遮られて正しく表示できなくなることを防止することが可能になる。
【0035】
また、上述した観察装置4及び線状発光部11は、撮像素子を備えたカメラや側面発光光ファイバー等を用いて比較的安価に構成することが可能であるため、人や異物の侵入を正しく検出することができる構成を安価に実現することが可能になる。
【0036】
そして特に、リニア撮像素子等の一次元方向に受光素子が配列された撮像素子13を用いたカメラ14によって観察装置4を構成して、線状発光部11を観察することによって、ビデオレートを超える高速な異物進入検出が可能となる。
また、スクリーン3の画像表示領域10の大きさと比較して、非常に小さい異物を検出することも可能となる。例えば横幅20mのスクリーンに対して、数cm程度の極めて小さな物体の検出も可能となる。
【0037】
さらに、線状発光部11からの光15を観察装置4で検出することにより、スクリーン3の画像表示領域10の位置(範囲)を投射部2側で検知することができる。
これにより、投射部2からのレーザ光6の投射の向きや投射レンズ5のズーム状態を自動的に調整して、スクリーン3の画像表示領域10に正しく画像が投射されるように調整することが可能になる。
さらに、この調整を、投射部2からレーザ光6を出射させずに行うことが可能になるため、画像表示領域10外やスクリーン3外にレーザ光6が照射されることを防止して、例えば観察者にレーザ光6が照射されることを防止することができる。
【0038】
なお、上述の実施の形態では、人の侵入方向をスクリーン3の下部からのみに限定して想定しているため、線状発光部11をスクリーン3の下部に設定しているが、横から又は上からの侵入の可能性がある場合は、線状発光部11をスクリーン3の左右端部又は上部の画像表示領域10外に設ける。
スクリーン3の左右端部及び下部に線状発光部11を設けた場合を、図2に示す。
【0039】
また、上述の実施の形態では、スクリーン3に光を発生する、即ち自発的に発光する線状発光部11を設けた構成であったが、画像を投射する投射部とは別の方向からスクリーン3に光を照射して、間接的に発光させる構成も可能である。
その場合を次に示す。
【0040】
本発明に対する参考例の形態として、投射型画像表示装置の要部の概略構成図を図3に示す。
この投射型画像表示装置20は、スクリーン3の画像表示領域10の下方に、線状照明部21が設けられている。
この線状照明部21は、図1に示した線状発光部11と同様に、光(例えば赤外光)を出射するものであるが、図1の線状発光部11が自発的に光15を発生する構成であったのに対して、光源22から光23が照射されることにより間接的に光25を出射する構成のものである。
【0041】
なお、その他の部分は、先の実施の形態の投射型画像表示装置1と同様であり、図3では図示を省略しているが、図1に示した投射部2や観察装置4等の構成を具備している。
また、この場合も、図示しないが、異物検出と同時に、光量を安全なレベルまで低下する機能を投射部2側に設けることが望ましい。
【0042】
線状照明部21は、例えばスクリーン3自体、もしくは光源22からの光23を反射又は散乱する部材によって構成される。
【0043】
光源22としては、例えば半導体レーザを用いることができ、その場合、一台ないし複数台の半導体レーザを線状に整列して構成する。そして、半導体レーザは、赤外光又は赤色の可視光線を出射するものを用いることが望ましい。
そして、円筒レンズ又は回折型素子を用いることにより、線状に整形されたレーザ光をスクリーン3に投影することができる。
【0044】
また、ポリゴンミラーによってレーザ光を高速に線状に走査することによっても、スクリーン3に対して線状にレーザ光を照射することが可能である。
ポリゴンミラーは最大50000rpmの高速回転が可能であることから、観察装置4の撮像素子13のフレームレート(スクリーン3全面を監視するために必要な時間に相当する)よりも短い期間で、スクリーン3の線状照明部21の全長を照明することも可能である。
【0045】
ただし、半導体レーザから出射するレーザ光の強度が目に損傷を与えるほど大きい場合は、図4に示すように、光源22として複数台の半導体レーザ31A,31B,31C,31Dを用いて、分割してスクリーン3の線状照明部21を照明することが望ましい。このようにすると、半導体レーザの1個当りの光出力を小さくすることができるので、目に損傷を与える可能性は十分に低減される。
【0046】
さらに、このようなレーザ光自体の安全性を確保する対策だけでなく、異物進入検出と同時に、投射部2からの画像表示用のレーザ光6のみならず、線状照明部21用の光源22の半導体レーザも出力停止となるよう回路設計しておけば、線状照明部21用の光源22の半導体レーザについても自動的に安全を確保することができる。
【0047】
また、線状照明部21用の光源22として、半導体レーザの代わりに発光ダイオード(LED)を用いることも可能である。この場合、赤外光又は赤色の可視光線を発光するLEDを用いることが望ましい。
【0048】
なお、いずれの構成の光源22を用いる場合も、光源22と線状照明部21との間に人や検出すべき異物が進入して光が遮られることがないように、光源22を配置することが望ましい。図3に示したように、例えばスクリーン3のすぐ近くに光源22を配置する他、例えば投射部2とは全く別の方向から光を照射するように光源22を配置する。
これにより、検出されるべき人物や異物に、照明光が照射されて、反射や散乱して誤検出の要因となることを防止することができる。
【0049】
上述の投射型画像表示装置20によれば、スクリーン3の画像表示領域10よりも下方に、線状照明部21を設け、この線状照明部21に光源22から光23を照射していることにより、先の実施の形態の投射型画像表示装置1と同様に、表示する画像の光6を投射する投射部側に設けられた観察装置で、線状照明部21から出射される光25を観察することができる。
これにより、画像表示領域10に画像表示を行うためのレーザ光6の領域に人や異物が侵入して画像を遮ってしまうよりも前に、人や異物の侵入を正しく、かつ確実に検知することができる。
従って、人や異物の侵入の検知に伴って、投射部からの画像の投射(レーザ光6の投射)を停止すれば、侵入した人や異物に画像表示用のレーザ光6が照射されることや、画像が遮られて正しく表示できなくなることを防止することが可能になる。
【0050】
また、上述した観察装置、並びに線状照明部21及び光源22は、撮像素子を備えたカメラや半導体レーザ等を用いて比較的安価に構成することが可能であるため、人や異物の侵入を正しく検出することができる構成を安価に実現することが可能になる。
【0051】
また、本形態の投射型画像表示装置20においても、リニア撮像素子等の一次元方向に受光素子が配列された撮像素子を用いたカメラによって観察装置を構成して、線状照明部21を観察することによって、ビデオレートを超える高速な異物進入検出が可能となる。
【0052】
本形態の投射型画像表示装置20では、特に、線状照明部21用の光源22を投射部側とは別に設け、例えばスクリーン3の近くに配置していることにより、光源22からの光23が異物に照射されて、線状照明部21に届かなくなったり、異物により不要な散乱や反射を生じたりすることを防止することができる。
これにより、誤検出や検出における信号・雑音比の低下を抑制することができる。
【0053】
また、観察装置で線状照明部21からの光25を検出することにより、スクリーン3の画像表示領域10の位置(範囲)を投射部2側で検知することができ、これにより、投射部2の投射の向きや投射レンズのズーム状態を自動的に調整して、スクリーン3の画像表示領域10に正しく画像が投射されるように調整することが可能になる。
さらに、この調整を、投射部2からレーザ光6を出射させずに行うことが可能になるため、画像表示領域10外やスクリーン3外にレーザ光が照射されることを防止して、例えば観察者100にレーザ光6が照射されることを防止することができる。
【0054】
上述の実施の形態の投射型画像表示装置20においては、線状照明部21がスクリーン3の下部の画像表示領域10よりも外の部分に設けられているが、この場合も、左右端部又は上部の画像表示領域10よりも外に線状照明部を設けた構成とすることが可能である。
【0055】
なお、上述の各形態では、線状発光部11や線状照明部21のように、スクリーン3の画像表示領域10外に、光を出射する線状の照明手段を設けているが、例えば画像表示領域外に線状よりやや広い帯状の照明手段を設けても、同様の作用効果を得ることが可能である。
上述の各形態のように、線状の照明手段を用いた場合には、照明手段から出射した光を検出手段として、リニア撮像素子のような1次元方向に受光素子が配列されたものを用いて高速に検出を行うことが可能になる、という利点を有している。
【0056】
本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
【0057】
【発明の効果】
上述の本発明の画像表示装置の構成によれば、人や異物の侵入があった場合に照明手段からの光が遮られるため、光が遮られたことを検出することが可能になり、画像表示領域に画像表示を行うための投射光の領域に人や異物が侵入して画像を遮ってしまうよりも前に、人や異物の侵入を正しく、かつ確実に検知することができる。
従って、人や異物の侵入の検知に伴って、投射手段からの画像の投射を停止すれば、侵入した人や異物に画像表示用の光が照射されることや、画像が遮られて正しく表示できなくなることを防止することが可能になる。
また、検出手段や照明手段を比較的安価に構成することが可能であるため、人や異物の侵入を正しく検出することができる構成を安価に実現することが可能になる。
【0058】
また、照明手段が線状に形成され、かつ検出手段がリニア撮像素子を備えて成る構成としたことにより、例えばビデオレートを超えるような、高速な異物進入検出が可能となる。また、スクリーンの大きさと比較して、極めて小さな物体の検出も可能となり、検出の解像度を高くすることが可能になる。
【0059】
また、スクリーンに設ける照明手段を、光を発生する光源により構成したことにより、検出されるべき人や異物によって検出用の光が反射や散乱されて誤検出の要因となることを防止することができ、検出の信号・雑音比の向上を図ることができる。これにより、人や異物の侵入を、さらに正しく確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の投射型画像表示装置の概略構成図である。
【図2】線状発光部をスクリーンの左右端にも配置した構成を示す図である。
【図3】 本発明に対する参考例の形態の投射型画像表示装置の要部の概略構成図である。
【図4】半導体レーザを複数配置して光源を構成した場合を示す図である。
【符号の説明】
1,20 投射型画像表示装置、2 投射部、3 スクリーン、4 観察装置、5 投射レンズ、6 レーザ光、10 画像表示領域、11 線状発光部、13撮像素子、21 線状照明部、22 光源

Claims (3)

  1. 画像を表示するスクリーンと、
    前記スクリーンに前記画像を投射する投射手段と、
    前記スクリーンの画像表示領域よりも外側に設けられ、光を発生する光源により構成され、線状に形成された照明手段と、
    リニア撮像素子を備え、前記投射手段側に設けられ、前記照明手段から出射される光を検出する検出手段とを含む
    画像表示装置。
  2. 前記照明手段から出射される光が、赤外光もしくは赤色の可視光線である請求項1に記載の画像表示装置
  3. 前記照明手段の前記光源が側面発光光ファイバーである、請求項1又は請求項2に記載の画像表示装置。
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