JP2005091665A - プロジェクタ及び障害物検出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】特殊なスクリーンを必要とせず、通常のスクリーンであっても、プロジェクタとスクリーンの間に障害物が侵入したことを確実に検出でき、且つ、障害物を検出した部分に投射されている映像の輝度を下げる、または、黒(暗転表示)にして、安全対策が施されたプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタにテストパタン発生装置と撮像素子を設け、スクリーンに投影したテストパタンを撮像素子で撮像して、テストパタンの変化を検知することで、プロジェクタとスクリーンの間にある障害物を検出し、障害物を検出した部分に投射されている映像の輝度を下げる、または、黒表示(暗転表示)にする。

Description

本発明は、光源からの照明光を光変調素子により空間変調して形成された光学画像をスクリーン上に拡大投影するプロジェクタ、特に、投射範囲内の障害物をさけて投射するプロジェクタ、および、プロジェクタとスクリーンの間の領域に侵入した障害物を検出する障害物検出方法に関する。
従来、プロジェクタは、設置された部屋を暗くして投影するのが一般的であったが、近年、明るい部屋で大きなスクリーンに投影したいという要求がある。そこで、この要求に応じて光源等の改良がなされ、現在では、投射される光の強度が強力なプロジェクタも登場してきた。この、投射光強度の強いプロジェクタの使用中に、投射レンズとスクリーンとの間に入った祭、投射レンズを不用意に覗き込んでしまうと、目を痛める危険がある。また、投射レンズを覗き込まなくても眩しく感じるときがあり、事故発生の元になる。
上記の問題点を解消すべく、投射レンズとスクリーンとの間の領域に物体が侵入すると、物体検出手段により検出し、投射動作を中断、或いは、光源の発光強度を弱める等の安全対策が施されたプロジェクタが現れた。このような安全対策が施され、投射範囲内の障害物をさけて投射するプロジェクタとして、例えば、特許文献1、特許文献2等にあるように、レンズ覗き見防止など投射レンズの近辺に超音波センサーなどに代表される障害物検出器を設けたものが一般的であった。
例えば、特許文献1に記載されたプロジェクタは、図9に示すように、プロジェクタ本体1のキャビネットの前面、スクリーン10と対向する位置に物体検出センサー23が取り付けられており、投射光の範囲内に人物等の障害物が侵入したのを物体検出センサー23が検知すると、制御回路27、シャッター駆動回路22が動作してシャッター21を閉じ、投射光を遮断して投影動作を中断する構成になっている。プロジェクタ本体1のキャビネット内には、映像信号形成用の映像信号処理回路26と、映像信号処理回路26の出力信号に基づいて投影のための映像を形成・表示する液晶表示パネル4と、液晶表示パネル4を照明する白色光源5と、液晶表示パネル4で形成された映像をスクリーン10に拡大投影する投射レンズ2と、投射光路を遮断するシャッター21と、物体検出センサー23の出力信号に基づいてシャッター21を制御する制御回路27、シャッター駆動回路22とを備えている。
特許文献2に記載されたプロジェクタは、図10に示すように、光源5と、光源駆動用電源回路32と、液晶表示パネル33と、液晶駆動回路34と、投射レンズ2と、光源駆動用電源32を制御する制御回路36とを備え、液晶表示パネル33の外周部には発光素子38と受光素子37が対になって複数組配設されて、発光素子38から発せられた赤外線がプロジェクタから出てスクリーン10の外周部に設けられた反射部材30で反射され、再びプロジェクタに入って受光素子37に到達する構成になっている。
ここで、もしスクリーン10と投射レンズ2の間に人間が侵入した場合には、スクリーン外周部反射部材30からの反射光が遮られるため、受光素子37に赤外線が入射しない。制御回路36は、受光素子37の1つでも赤外線が届かなかったことを検出すると、光源駆動用電源32を制御して光源5の光量を減光する。
実開平3−94888号公報 特開2002−196416号公報
特許文献1のプロジェクタでは、人がプロジェクタから遠く離れて、スクリーン側に立つなどしてプロジェクタから距離をおき、障害物検出器の検出範囲外に出てしまうと、投射領域内に人がいることをプロジェクタは検知できないため、安全装置が働かず、プロジェクタからの光が直接目に入り、眼を痛めるなどの問題があった。近年、プロジェクタの高輝度化によりこの問題は大きくなってきている。
また、特許文献2のプロジェクタの場合、スクリーン外周部に反射部材30を設け、この反射部材30からの反射光を受光しているので、人がスクリーン近くにいて、プロジェクタから遠く離れていても、投射レンズとスクリーンの間に人が入ってきたことを確実に検出できるが、外周部に反射部材30を備えた特殊なスクリーンを必要とする欠点がある。さらに、発光素子間の間隔が広すぎて、スクリーン付近の光の間隔が人間の頭の大きさよりも大きいと検出できない欠点がある。このため、プロジェクタのスクリーン10が最大の大きさであっても、スクリーン付近の光の間隔が人間の頭の大きさよりも十分小さくなるように発光素子を設けなければならず、部品点数が多くなり経済的でない。
本発明は、上述の問題点を解消するためになされたもので、特殊なスクリーンを必要とせず、通常のスクリーンであっても、プロジェクタとスクリーンの間に障害物が侵入してきたことを確実に検出でき、且つ、障害物を検出した部分に投射されている映像の輝度を下げる、または、黒(暗転表示)にして、安全対策が施されたプロジェクタを提供することを目的としたものである。
本発明のプロジェクタは、光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、テストパタン投射手段によりスクリーンに投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像を、撮影映像解析手段にて、予め記憶してある基準のテストパタンと比較し、その相違の有無によりプロジェクタの映像投射範囲内にある障害物を検出する構成になっている。ここで、基準のテストパタンは、テストパタン投射手段で投射するために形成されたものを用いてもよいが、スクリーンの歪み等の状態も反映されたものを用いるのがよい。則ち、障害物がない状態でスクリーンに投影されたテストパタンを撮影したものを基準のテストパタンとして用いるのがよい。この基準のテストパタンは、後述するプロジェクタや検出方法にも適用している。
本発明の二つ目のプロジェクタは、上記構成に加えて、障害物検出後に、障害物がある部分に該当する映像の輝度を下げ、その他の映像部分は高輝度の明るいままで投影する構成になっている。則ち、光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と、投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、テストパタン投射手段によりスクリーンに投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像を、撮影映像解析手段にて、予め記憶してある基準のテストパタンと比較し、その相違の有無によりプロジェクタの映像投射範囲内にある障害物を検出し、輝度を下げる手段により投射映像内の障害物が在る範囲に該当する映像のみの輝度を低下又は黒表示にし、その他の映像部分は高輝度の明るいままで映像をスクリーンに投影する構成である。
上記何れのプロジェクタにおいても、テストパタン撮影映像と予め記憶してある基準のテストパタンとの相違は、テストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの差分を抽出して得られた検出映像の輝度が一様であるか否かを調べることにより検出している。テストパタンは、障害物があるときと無いときでテストパタン撮影映像に変化が現れるのであればどのようなものでもよい。ここでは、複数の直線から成る、所謂、縞模様のテストパタンを用いている。
本発明の第3のプロジェクタは、光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、テストパタン投射手段によりスクリーンに投影された複数の直線から成るテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線あるか否かを検出することにより、プロジェクタの映像投射範囲内の障害物の有無を検出する構成になっている。
さらに、本発明の第4のプロジェクタは、第3のプロジェクタの構成に加えて、障害物検出後に、障害物がある部分に該当する映像の輝度を下げ、その他の映像部分は高輝度の明るいままで投影する構成になっている。則ち、光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、テストパタン投射手段によりスクリーンに投影された複数の直線から成るテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線あるか否かを検出することにより、プロジェクタの映像投射範囲内の障害物の有無を検出し、輝度を下げる手段により投射映像内の障害物が存在する範囲に該当する映像のみの輝度を低下又は黒表示にし、その他の映像部分は高輝度の明るいままで映像をスクリーンに投影する構成である。
上記、第3、第4のプロジェクタにおいて、テストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線であるか否かは、例えば、テストパタン撮影映像上を直線状に順次走査し、輝度の変化を検査することで判定できる。また、この検出方法においても上記第1、第2のプロジェクタと同様、縞模様のテストパタンを用いるのが望ましい。
本発明の障害物検出方法は、プロジェクタとスクリーンの間に障害物があるか否かを検出する方法であって、スクリーン上にテストパタンを投影し、この投影されたテストパタンを撮像素子で撮影して得られたテストパタン撮影映像を、基準のテストパタンと比較し、その相違の有無により映像投射範囲内に障害物があるか否かを検出することを特徴とする障害物検出方法である。ここで、テストパタン撮影映像と基準のテストパタンの相違は、例えば、テストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの差分を抽出して得られた検出映像の輝度が一様であるか否かを調べることにより検出できる。また、テストパタンとしては、曲線を含むテストパタンでもよいが、曲線を含むテストパタンは画像処理が複雑になるので、複数の直線から成るテストパタンを用いるのが画像処理上望ましい。さらに、直線も互いに平行になっている、所謂、縞模様のテストパタンであると、テストパタン撮影映像と基準のテストパタンを比較して差分を抽出する画像処理が簡単になるので望ましい。
本発明のもう一つの障害物検出方法は、複数の直線から成るテストパタンをスクリーン上に投影し、前記投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線あるか否かを検出することにより、映像投射範囲内の障害物の有無を検出することを特徴とする障害物検出方法である。ここで、テストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線であるか否かは、例えば、テストパタン撮影映像上を直線状に順次走査し、輝度の変化を検査することで判定できる。また、この検出方法においても上記と同様、縞模様のテストパタンを用いるのが望ましい。
上記何れの検出方法及び上記何れのプロジェクタにおいても、スクリーンに投影するテストパタンが、テストパタンを投影するための投射レンズと投影されたテストパタンを撮影する撮像素子とを結んだ直線と平行でない直線を有することが望ましい。投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に平行な直線のテストパタン場合、障害物が存在してもテストパタン撮影映像に変化がなく(障害物が無い場合と同じに写る)、障害物の存在を検出できないので望ましくない。投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に直交する直線のテストパタンが検出精度の上で最も望ましいテストパタンである。
また、上記何れの検出方法及び上記何れのプロジェクタにおいても、赤外線等の不可視光によりテストパタンを投影すると映像投影中でも常時障害物の有無を監視できるので安全対策上都合がよい。
本発明は、スクリーンに投影されたテストパタンを撮影し、このテストパタン撮影映像が、障害物があるときと無いときとで違いがあることを利用して障害物の有無を検出しているので、特殊なスクリーンを必要とせず、通常のスクリーンであっても、プロジェクタとスクリーンの間に障害物が侵入してきたことを確実に検出できる。また、障害物の位置が特定できるので、障害物が存在する部分に投射されている映像部分のみが局部的に輝度が低下、又は局部的に黒表示(暗転表示)され、その他の部分は輝度が高く明るい映像を投影でき、安全性に優れている。
本発明は、プロジェクタにテストパタン発生装置と撮像素子(CCDカメラ)を設け、スクリーンに投影したテストパタンを撮像素子で撮像して、障害物の存在によりテストパタンに変化が生じることを検出することで、プロジェクタとスクリーンの間に障害物が在ることを検出し、障害物を検出した部分に投射されている映像の輝度を下げる、または、黒にする、則ち、暗転表示にするものである。以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明する。
図1に本実施例1のプロジェクタの概略図を示す。図1(a)は、プロジェクタの正面図、図1(b)は、プロジェクタ内部を示す概略図である。また、図2にプロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物がない場合の状態を示す概略図(図2(c))、及び、スクリーン10に投影したテストパタン(図2(a))と撮像素子で撮影したテストパタン撮影映像(図2(b))を示す。図3にはプロジェクタとスクリーン10の間に障害物があった場合の状態を示す概略図(図3(c))、及び、スクリーン10に投影するテストパタン(図3(a)(テストパタン発生装置で生成されたテストパタン))と撮像素子で撮影したテストパタン撮影映像(図3(b))を示す。ここで、スクリーンに投影するテストパタンは、図2(a)、図3(a)に示すように、投射レンズ2と撮像素子3とを結んだ直線に対して直交する直線を有する横縞模様のパタンを使用している。図4は、プロジェクタの動作を示すフローチャート図である。
プロジェクタ1の本体には、図1(a)に示すように、投射レンズ2と撮像素子3が設けられている。撮像素子3は投射レンズ2の上方に配置されている。この実施例1では、投射レンズ2は、テストパタンを投射するレンズも兼ねた構成とし、投射レンズ2から投射映像とテストパタンの双方が投射される。
図1(b)に示すように、プロジェクタ本体のキャビネット内には、投射レンズ2と撮像素子3の他に、テストパタンを発生するテストパタン発生装置8と、映像の輝度を変化させる機能を有し、映像信号等の各種制御信号や駆動信号を発生・出力する液晶制御回路6と、液晶制御回路6の出力信号に基づいて投影のための映像を形成・表示し、光変調器として機能する液晶表示パネル4と、液晶表示パネル4を照明する白色光源5と、撮像素子3から撮影映像を取り込み、取り込んだ撮影映像を解析して障害物の有無を判定し、この判定結果に基づいて制御信号を液晶制御回路6に出力する撮影映像解析手段7と、テストパタンを投影用の映像と同一光路に導いて投影するための半透明鏡9とが設けられている。
テストパタン発生装置8は、テストパタンを発生し、投影できればどのような構成でもよいが、本実施例では、詳細は図示省略したが、テストパタンを表示する液晶表示パネルと、液晶表示パネル駆動回路と、液晶表示パネルを照明する光源とを有し、予め決められたパタンを発生する構成とした。予め決められたテストパタンは、液晶表示パネル駆動回路内、或いは、撮影映像解析手段7に記憶しておき、撮影映像解析手段7の指示に基づいて液晶表示パネル駆動回路が液晶表示パネルを駆動してテストパタンを発生させる。なお、テストパタン発生装置8で用いた液晶表示パネルや駆動回路等は、映像表示用の液晶表示パネル4や液晶制御回路6と同様のものを用いることができる。このテストパタン発生装置8と、半透明鏡9と、投射レンズ2とでテストパタン投射手段が構成される。
撮影映像解析手段7は、本実施例1では、マイクロコンピュータを用いたが、通常利用されている画像処理装置等を用いてもよい。
本実施例のプロジェクタは以下のように動作する。先ず、テストパタン発生装置8で形成された横縞模様のテストパタンP0(図2(a)、図3(a)に示すパタン)を、半透明鏡9及び投射レンズ2を介してスクリーン10に投影する(図4、ステップS1)。この投影されたテストパタンP0を撮像素子3で撮像し、撮像したテストパタン(テストパタン撮影映像)の画像信号を撮影映像解析手段7に入力する(図4、ステップS2)。テストパタン撮影映像P1(図2(b))、又はP2(図3(b))が入力された撮影映像解析手段7は、後述する方法で、予め記憶してある基準のテストパタンP0(障害物がないときにスクリーンに投影されたテストパタンを撮影したテストパタン撮影映像、則ち、図2(a)に示すテストパタン)と撮像素子により撮像されたテストパタン撮影映像P1(図2(b)のテストパタン)、P2(図3(b)のパタン)とを比較し、その差違を判定する(図4、ステップS3)。差違がないと判定された場合は(撮像されたテストパタン撮影映像が図2(b)の場合)、プロジェクタ本体1とスクリーン10の間には障害物が無い場合(図2(c)の状態)であるので、撮影映像解析手段7はテストパタン投影終了の信号をテストパタン発生装置8に出力すると共に、映像投影信号を液晶制御回路6に出力する。テストパタン発生装置8はテストパタンの投影を停止し(図4、ステップS4)、液晶制御回路6は、制御回路からの信号に基づいて、液晶表示パネル4を制御・駆動する。この結果、テストパタンの投影・表示が停止されて、明るさに加工が施されない通常の映像がスクリーンに投影される(図4、ステップS5)。差違があると判定された場合(テストパタン撮影映像が図3(b)の場合)、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物がある場合(図3(c)の状態)であるから、撮影映像解析手段7は、障害物11がある画像範囲を算出し(図4、ステップS6)、障害物11がある画像範囲の輝度を低下させるための制御信号を液晶制御回路6に出力すると共に、テストパタン投影終了の信号をテストパタン発生装置8に出力する。テストパタン発生装置8は、撮影映像解析手段7からの信号に基づいてテストパタンの発生を停止する(図4、ステップS7)。液晶制御回路6は、制御回路からの信号に基づいて、液晶表示パネル4の画素のうち、障害物がある画像範囲に該当する画素の透過率を低下させて映像を表示する(図4、S8)。この結果、スクリーン10に投影された映像(図4、S9)は、障害物が検出された部分に投射されている映像部分の輝度が低下、または、黒表示(暗転表示)になり、その他の映像部分は高輝度で明るい映像になる。
本実施例は、可視光に替えて、赤外線などに代表される不可視光でテストパタンが投影された例である。このため、テストパタン発生装置8は実施例1と同様の構成に加えて、赤外線フィルタを備え、可視光線を遮断して赤外線のみが出力される構成になっている。この他は実施例1とほぼ同様の構成、動作である。実施例1と同じ部分は説明を省略し、相違する部分のみを以下に説明する。なお、図5に本実施例の動作の流れを示すフローチャート図を示す。
撮影映像解析手段7は、障害物11の有無にかかわらず、テストパタン発生装置8にはテストパタン停止信号を出力しない。従って、実施例1では、テストパタンを投影して障害物11の有無をチェックした後、スクリーン10に映像を投影・表示していたが、本実施例2は、スクリーン10にテストパタンを赤外光で投影・表示(図5、ステップS1)すると同時に、液晶表示パネル4で形成された可視光による映像も投影し、テストパタンと映像を重ねて投影・表示している。このため、撮像素子3は、撮影映像解析手段7が障害物11の有無を判定した後でも撮像動作を中断せず、常時テストパタンを取り込んでその画像信号を撮影映像解析手段7に送出している(図5、ステップS2)。撮影映像解析手段7は、撮像素子3からの信号を常時取り込み、テストパタンの変化を監視し(図5、ステップS3)、その変化を感知すると、実施例1と同様に、障害物11がある画像範囲を算出し(図5、ステップS6)、障害物11がある画像範囲の輝度を低下させるための制御信号を液晶制御回路6に出力する。この後、液晶制御回路6が撮影映像解析手段7からの信号に基づいて、液晶表示パネル4の画素のうち、障害物11がある画像範囲に該当する画素の透過率を低下させて映像を表示・投影する(図5、ステップS8、S9)。この結果、障害物がある部分の映像は低輝度で薄暗く、その他の映像部分は高輝度で明るい映像がスクリーンに投影される。
このように、本実施例2は、映像投影中に映像に重ねて赤外線で投影したテストパタンを常時監視しているため、映像投影中に障害物11が移動したとき、その移動に応じて映像の輝度低下領域を瞬時に変更することができる。
上記何れの実施例でも、映像投影用の投射レンズをテストパタン投影用に兼用して用いたが、テストパタン投影用の投射レンズを別途設けてこのテストパタン専用の投射レンズとテストパタン発生装置とでテストパタン投射手段を構成してもよい。
また、上記何れの実施例も、映像解析手段7は、障害物11の有無を判定する(図4、図5のステップS3)ようにしたが、後述する実施例4、5のように、障害物11の有無の判定動作をしないで、テストパタンの相違を算出した後、その結果に基づいて障害物11の位置、大きさを算出し、この結果に基づいて映像の輝度を変化させるようにしてもよい。この場合、障害物11がない場合、障害物11の位置、大きさはゼロとなり、この結果に基づいて液晶制御回路が輝度を低下させて駆動する画素はゼロとなるので、実質的に障害物11の有無を判定する動作をした場合(図4、図5のステップS3、S4、S5の一連の動作)と同じになる。
本実施例3は、実施例1、2で設けたテストパタン発生装置7を設けないで、映像投影用の液晶表示パネル4が映像形成に加えてテストパタンも形成する構成とし、投射レンズ2と液晶表示パネル4、液晶制御回路6、光源5で構成される映像投影手段がテストパタン投射手段を兼ねた構成になっている。従って、この実施例では図1(b)に示した半透明鏡9は不要となる。
この実施例3では、撮影映像解析手段7は、液晶制御回路6にテストパタン発生・停止を指示する信号と映像を表示する信号を出力する。液晶制御回路6は、撮影映像解析手段7の信号に基づいて、液晶表示パネル4を制御・駆動する。液晶表示パネル4は、液晶制御回路6の信号に従ってテストパタン発生・停止、及び、映像の表示を行う。なお、撮像素子3が行うテストパタン撮像動作や撮影映像解析手段7が行う判定動作、則ち、テストパタンの取り込み、障害物11の有無の判定等の動作は実施例1と同じであるので説明は省略する。
上記何れの実施例も、光変調器に液晶表示パネルを用いたが、微小可動ミラーをマトリクス状に配置した、所謂、DMD(ディジタルマイクロミラーデバイス(テキサスインスツルメント社の登録商標))等、液晶表示パネル以外のものを光変調器として用いてもよい。
撮像素子3により撮像して取り込んだテストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの相違を検出する方法、並びに、その後の映像解析手段7における画像処理工程を、図7を参考にして、以下説明する。ここで、図7(a)は、撮影映像と基準のテストパタンとの相違を検出するフローチャート図(相違検出後の撮影映像解析手段7における画像処理工程も含む)、図7(b)〜(e)は、図7(a)のフローチャート図における、各ステップでの処理された又は処理する画像を示す図である。
図2(c)は、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11がない場合の状態を示す図である。スクリーン10に投影するテストパタンP0は、投射レンズ2と撮像素子3とを結んだ直線に対して直角に交わるような直線を使用する。則ち、図2(a)、図3(a)に示すような横縞模様のテストパタンを使用する。このとき、撮像素子3に撮影されたテストパタンの映像は図2(b)に示すテストパタン撮影映像P1のように単なる直線となる。則ち、予め記憶してある基準のテストパタンP0と同じ像になる。ここで、基準のテストパタンは、障害物がない状態でスクリーンに投影されたテストパタンを撮影したもの(テストパタン撮影映像)を基準のテストパタンとして用いた。障害物がない状態でスクリーンに投影されたテストパタンを撮影したテストパタン撮影映像は、スクリーンの歪み等の状態も反映されているので、テストパタン投射手段で投射するために形成された投射前のものよりも基準のテストパタンとして優っている。
図3(c)に示すように、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11があった場合、撮影されたテストパタンの撮影映像は図3(b)に示したテストパタン撮影映像P2のように、障害物上の直線がスクリーン上の直線とずれて撮影された像となる。これは投射レンズ2と撮像素子3が上下にずれて配置されている為に発生する現象である。
従って、テストパタン撮影映像P1、P2上で直線が破綻している部分の有無を検出することで、撮像素子により撮像されたテストパタン撮影映像と基準のテストパタンの相違が検出でき、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が在るか無いかを検出できる。また、障害物11があると判定された場合、破綻箇所の位置から障害物の位置も検出できる。なお、実施例の図では簡単の為に1画面中に5ラインしか描かれていないが、実際には1画面中に数十本の水平線を表示することで水平線間の隙間から生ずる誤差は問題ないレベルとなる。
テストパタン撮影映像P1、P2上で直線が破綻している部分を検出するには、図6に示すような、画像の演算操作を行い、差分映像を抽出する。ここで、図6は、画像の演算操作の概念図で、画像P0から画像P1、又は画像P2を引き算した結果が画像P10、P20であることを示している。図6(a)は、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が無い場合、図6(b)は、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が在る場合である。
撮影映像解析手段7は、撮像素子3で撮影されたテストパタン撮影映像P1、P2(図7(b))を取り込んだ後(図7(a)、ステップS11)、図6に示すように、予め記憶してある基準のテストパタンP0とテストパタン撮影映像P1、P2の差分を取り、その後白黒2値化する。この差分の演算操作は、先ず、1画素ずつ基準のテストパタンP0から撮影映像P1、P2の輝度を引き算する。引き算の結果がマイナスの場合はゼロとする。この演算操作を全ての画素について行う。その後、引き算して得られた映像を白黒2値化して検出映像P10、P20(図6(a)、(b)、図7(c))を得る(図7(a)、ステップS12)。この後、この検出映像P10、P20の輝度を調べる(図7(a)、ステップS13)。図6から分るように、検出映像の輝度が一様である場合(図6(a))、テストパタン撮影映像P1は基準のテストパタンP0と同一である、則ち、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が無いと判定できる。輝度が一様でない場合(図6(b))、テストパタン撮影映像P2は基準のテストパタンP0と相違する、則ち、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が有ると判定でき、撮像して取り込んだテストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの違いが検出できる。
テストパタン撮影映像と基準のテストパタンの相違を検出した後は、検出映像の輝度情報から障害物のスクリーン上の座標位置を算出して、その結果から障害物の範囲を算出し、その範囲に対応する、液晶表示パネル4上の画素を算出する(図7(a)、ステップS14)。この算出結果の概念を図7(d)に示す。ステップS14の算出結果に基づき、液晶制御回路6を介して、障害物が在る範囲に対応する液晶表示パネル4上の画素の輝度を低下する。この結果、図7(e)に示すような、障害物のある部分の輝度が低下又は黒表示され、その他の部分が高輝度で明るい映像が生成・投影される(図7(a)、ステップS15)。
撮像素子により撮像して取り込んだテストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの相違を検出するもう一つの方法を説明する。
図8は、本実施例の検出方法を説明するためのテストパタン撮影映像である。ここでは、説明を分かり易くするため、スクリーン10とプロジェクタ1の間に障害物11があった場合のテストパタン撮影映像P20を用いた(図3参照)。
スクリーンが平面の場合は、先ず、撮影映像内の仮想直線の両端(図8、A点とB点)を設定し、設定した2点を結ぶ直線上の輝度をA点からB点まで順に測定していく。この操作を、撮影映像の上端から下端まで、全ての領域について行う。障害物がない場合は、図2に示すように、平面に対して直線を投射しても直線のままであるため、A点からB点までの間に、激しい輝度の変化は起きない。則ち、A点からB点までは輝度の変化がなく、輝度は一定である。しかし、障害物があった場合、撮影映像は図3(b)に示したテストパタン撮影映像P2のように、障害物上の直線がスクリーン上の直線とずれて撮影された像となるため、図8に示すように、A点からB点までの間に輝度が変化する異常点C、Dが存在する。従って、A点からB点までの間に輝度が変化した点が存在したとき、障害物が存在することになる。このように、テストパタン撮影映像上を直線状に順次走査し、輝度の変化を検出することで障害物の存在を検出できる。この実施例5の方法は、実施例4と異なり、基準のテストパタンからテストパタン撮影映像を引き算する演算が無い分、検出のための演算操作が簡単になる。
上記何れの実施例においても、テストパタンは、投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に直交する直線を有する横縞模様のテストパタンを使用したが、スクリーン上に投影された直線と障害物上に投影された直線がずれて撮影される模様であれば、障害物の有無が検出できるのでどのようなテストパタン、例えば、縞模様の直線が水平ではなく、斜めに傾いている縞模様(縞模様を形成する直線が、投射レンズと撮像素子を結ぶ線に直交していない縞模様)のテストパタンでもよい。上記実施例1〜5では、縦縞模様のテストパタンは、縞模様の直線が投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に平行となるため、スクリーン上の直線と障害物上の直線がずれて撮影されないから、障害物の有無を検出できないので望ましくない。
従って、上記実施例1〜5と異なり、投射レンズの横に撮像素子を配置したときは、縞模様を形成する直線が、投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に直交する縦縞模様のテストバタンを使う。この場合、横縞模様のテストパタンは、縞模様の直線が投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に平行な直線の模様となるため、スクリーン上の直線と障害物上の直線がずれて撮影されず、障害物有無を検出できないので望ましくない。縞模様の直線が、投射レンズと撮像素子を結ぶ直線に平行でなければどのような縞模様のテストパタンでもよい。
上記何れの実施例も、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が検出されたとき、障害物11がある領域に該当する映像部分のみの輝度を低下させて投影したが、従来と同様に、プロジェクタ1とスクリーン10の間に障害物11が検出されたとき、投影映像全体の輝度を下げて映像を投影、或いは、投影を中断する等の構成としてもよい。
本発明は、プロジェクタとスクリーンの間にある障害物を確実に検出し、投射範囲内の障害物部分に投射されている映像部分のみの輝度を下げて(または、黒表示にして)、映像を投射でき、プロジェクタ前方にいる人の目を保護する安全対策が施されて、プロジェクタの安全性を高めるのに利用できる。
本発明のプロジェクタの概略図で、(a)は正面図、(b)は内部を示す概略図である。 プロジェクタとスクリーンの間に障害物が無い場合の概念を示す図で、(a)は基準のテストパタンの図、(b)は撮影されたテストパタンの図、(c)は投影状態の様子を示す図である。 プロジェクタとスクリーンの間に障害物が有る場合の概念を示す図で、(a)は基準のテストパタンの図、(b)は撮影されたテストパタンの図、(c)は投影状態の様子を示す図である。 プロジェクタの動作を示すフローチャート図である。 プロジェクタの動作を示すフローチャート図である。 画像の演算操作の概念図で、(a)は、プロジェクタとスクリーンの間に障害物が無い場合の図、(b)は、障害物が有る場合の図である。 障害物の有無を検出する方法を説明するための図で、(a)は、検出方法を示すフローチャート図、(b)〜(e)は、フローチャートの各ステップでの処理画像を示す図である。 障害物の有無を検出する方法を説明するための撮影映像の図である。 従来のプロジェクタを示す図である。 従来のプロジェクタを示す図である。
符号の説明
1 プロジェクタ
2 投射レンズ
3 撮像素子
4 液晶表示パネル
5 光源
6 液晶制御回路
7 撮影映像解析手段
8 テストパタン発生装置
9 半透明鏡
10 スクリーン
11 障害物
21 シャッター
22 シャッター駆動回路
23 物体検出センサー
26 映像信号処理回路
27 制御回路
30 反射部材
32 光源駆動用電源回路
33 液晶表示パネル
34 液晶駆動回路
36 制御回路
37 受光素子
38 発光素子

Claims (16)

  1. 光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、前記テストパタン投射手段によりスクリーンに投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像を、前記撮影映像解析手段にて、予め記憶してある基準のテストパタンと比較し、その相違の有無によりプロジェクタの映像投射範囲内にある障害物を検出することを特徴とするプロジェクタ。
  2. 光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と、投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、前記テストパタン投射手段によりスクリーンに投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像を、前記撮影映像解析手段にて、予め記憶してある基準のテストパタンと比較し、その相違の有無によりプロジェクタの映像投射範囲内にある障害物を検出し、前記輝度を下げる手段により投射映像内の障害物が在る範囲に該当する映像のみの輝度を低下又は黒表示にして映像をスクリーンに投影することを特徴とするプロジェクタ。
  3. テストパタン撮影映像と基準のテストパタンの差分を抽出し、この抽出により得られた検出映像の輝度の一様性の有無により映像投射範囲内に障害物があるか否かを検出することを特徴とする請求項1又は2記載のプロジェクタ。
  4. テストパタンとして複数の直線から成るテストパタンを用いたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のプロジェクタ。
  5. 光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を下げる制御手段とを有し、前記テストパタン投射手段によりスクリーンに投影された複数の直線から成るテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線あるか否かを検出することにより、プロジェクタの映像投射範囲内の障害物の有無を検出することを特徴とするプロジェクタ。
  6. 光源から出射した光を光変調器にて空間変調して光学画像を形成し、この光学画像を投射レンズによりスクリーン上に拡大投影するプロジェクタにおいて、スクリーン上にテストパタンを投影するテストパタン投射手段と、スクリーンに投影された映像を撮影する撮像素子と、撮像素子にて撮影された撮影映像を解析する撮影映像解析手段と投射映像内の任意の範囲の映像の輝度を変化させる手段とを有し、前記テストパタン投射手段によりスクリーンに投影された複数の直線から成るテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタンが直線あるか否かを検出することにより、プロジェクタの映像投射範囲内の障害物の有無を検出し、前記輝度を下げる手段により投射映像内の障害物が存在する範囲に該当する映像のみの輝度を低下又は黒表示にして映像をスクリーンに投影することを特徴とするプロジェクタ。
  7. 撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像上を直線状に順次走査し、輝度の変化を検出することで障害物の存在を検出することを特徴とする請求項5又は6記載のプロジェクタ。
  8. スクリーンに投影するテストパタンが、投射レンズと撮像素子と結んだ直線と平行でない直線を有することを特徴とする請求項1〜7の何れかに記載のプロジェクタ。
  9. 不可視光によりテストパタンを投影したことを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載のプロジェクタ。
  10. スクリーン上にテストパタンを投影し、前記投影されたテストパタンを撮影して得られたテストパタン撮影映像を、基準のテストパタンと比較し、その相違の有無により映像投射範囲内に障害物があるか否かを検出することを特徴とする障害物検出方法。
  11. テストパタン撮影映像と基準のテストパタンとの差分を抽出して得られた検出映像の輝度の一様性の有無により映像投射範囲内に障害物があるか否かを検出することを特徴とする請求項10記載の障害物検出方法。
  12. テストパタンとして複数の直線から成るテストパタンを用いたことを特徴とする請求項10又は11に記載の障害物検出方法。
  13. 複数の直線から成るテストパタンをスクリーン上に投影し、前記投影されたテストパタンを撮像素子にて撮影して得られたテストパタン撮影映像内に現れるテストパタン像が直線あるか否かを検出することにより、映像投射範囲内の障害物の有無を検出することを特徴とする障害物検出方法。
  14. 撮影映像上を直線状に順次走査し、輝度の変化を検出することで障害物の存在を検出することを特徴とする請求項13記載の障害物検出方法。
  15. スクリーンに投影するテストパタンが、テストパタンを投影するための投射レンズと投影されたテストパタンを撮影する撮像素子とを結んだ直線と平行でない直線を有することを特徴とする請求項10〜14の何れかに記載の障害物検出方法。
  16. テストパタンが不可視光により投影されたことを特徴とする請求項10〜15の何れかに記載の障害物検出方法。
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