JP4507393B2 - 地盤硬化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は地盤硬化方法に関する。地盤の強化及び止水を図るため、地盤中へ硬化用薬液を注入して該地盤を硬化させることが行なわれる。本発明はかかる地盤硬化方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のような地盤硬化方法として一般に、地盤中へ、硬化用薬液として、酸性シリカゾルと、アルカリ性剤の水溶液とを注入する方法が行なわれている(特公昭54−19088、特公平3−24515)。この場合の酸性シリカゾルは水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液とを混合してpH1〜2程度に調製した水分散液であり、かかる酸性剤としては通常、硫酸又は硫酸を主成分とするものが用いられている。またアルカリ性剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等が用いられている。一方、前記のような地盤硬化方法としては、地盤中へ、硬化用薬液として、水ガラスの水溶液と、酸性剤の水溶液とを注入する方法も行なわれている。この場合の酸性剤としても通常、硫酸又は硫酸を主成分とするものが用いられている。
【0003】
かかる従来の地盤硬化方法ではいずれも、水ガラスのゲル化を利用して地盤を硬化させている。既によく知られている通り、水ガラスのゲル化は、地盤中へ注入する硬化用薬液の組成やゲル化時の温度等によっても影響されるが、硬化用薬液のpHにより大きく影響される。例えば、水ガラスの水溶液に硫酸の水溶液を徐々に加え、そのpHを順次下げると、該水ガラスは概して、pH6.0〜9.0において数秒〜数十秒でゲル化する所謂瞬結状態になり、またpH4.5〜6.0未満において数分〜数十分でゲル化する所謂中結状態になり、更にpH3.0〜4.5未満において数時間〜数十時間でゲル化する所謂長結状態になり、そしてpH2未満では安定な酸性シリカゾルになる。
【0004】
したがって前記した従来の地盤硬化方法では概して、地盤中へ注入する硬化用薬液のpHを調整することにより地盤の硬化時間を調節しているのであるが、注入作業の現場では、その前後の作業をも全体として円滑に進めるため、前記のような瞬結を行なう場合は少なく、多くの場合は前記のような中結又は長結を行なっているのが実情である。具体的には、酸性シリカゾルに対するアルカリ性剤の水溶液の使用割合により、又は水ガラスの水溶液に対する酸性剤の水溶液の使用割合により、地盤中へ注入する硬化用薬液のpHを酸性領域における所望値となるように調整しているのである。
【0005】
ところで、注入作業の現場では、酸性シリカゾルとアルカリ性剤の水溶液とを、又は水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液とを、1)双方を注入直前に混合しておいてから注入する方法(1ショット法)、2)双方を途中混合しながら注入する方法(1.5ショット法)、3)双方を注入直後に混合する方法(2ショット法)のいずれかで、地盤中へ硬化用薬液を注入している。そしてこれらの方法において一般に、1)の方法では1本の注入管を用い、また2)の方法では1本のY字管を用い、更に3)の方法では2本の注入管又は1本の2重注入管を用いている。かかる注入作業の現場では、前記のような注入管の外に、タンク、ポンプ、配管等の各種の機材が使用されているが、これらのなかには、酸性シリカゾルや酸性剤の水溶液等、酸性液と直接に接触する機材もある。従来の地盤硬化方法では、かかる機材が酸による腐食を受け易く、とりわけそれが鉄で作製されている場合には酸による腐食が激しく、その寿命が短いという問題があり、その改善が強く要請されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、地盤中への硬化用薬液の注入作業に用いる機材の酸による腐食を抑えてその寿命を長くした地盤硬化方法を提供する処にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決する本発明は、地盤中へ硬化用薬液を注入して該地盤を硬化させる方法において、硬化用薬液として水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液との混合液を用い、該混合液に該混合液1L当たり0.5〜5gとなる量の下記の腐食抑制剤を混合したものを地盤中へ注入することを特徴とする地盤硬化方法に係る。
【0008】
本発明に係る地盤硬化方法でも、地盤中へ硬化用薬液を注入して該地盤を硬化させる。地盤中へ注入する硬化用薬液の組成は、それを地盤中へ注入することにより該地盤を硬化させ得るものであれば、特に制限されないが、硬化用薬液としては、水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液との混合液を用いる。
【0009】
硬化用薬液として用いる水ガラスとしては、通常はJIS3号の水ガラスを用いるが、Na2O1モル当たりSiO2を3.6〜4.5モルの割合で含有するSiO2高モル比の水ガラスを用いることもできる。また硬化用薬液として用いる酸性剤としては、通常は塩酸、硫酸、これらと共に用いる場合のリン酸等の無機酸を用い、なかでも硫酸を用いるが、かかる無機酸を主成分とし、更に無機酸のアルミニウム塩類及びリン酸塩類から選ばれる一つ又は二つ以上を含有するものが好ましい。無機酸のアルミニウム塩類、例えば硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム等を用いると、そのような硬化用薬液を地盤中へ注入したとき、強固で耐久性の強いアルミニウムシリケートを形成する。またリン酸塩類、例えばリン酸2水素ナトリウム、トリポリリン酸ナトリウム、テトラポリリン酸ナトリウム等を用いると、そのような硬化用薬液を地盤中へ注入するとき、該硬化用薬液のpHの振れを抑える優れた緩衝作用を示す。前記した硬化用薬液として用いるアルカリ性剤としては通常、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム等を用いる。
【0010】
本発明に係る地盤硬化方法において、地盤中への硬化用薬液の注入は、前記した1ショット法で注入する。水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液とを地盤中へ注入する直前に混合しておいてから注入する方法(1ショット法)を採用するのである。
【0011】
本発明に係る地盤硬化方法では、以上説明した硬化用薬液と共に腐食抑制剤を用いる。前記したように、硬化用薬液を地盤中へ注入する注入作業の現場では、硬化用薬液を地盤中へ注入するための注入管の外に、タンク、ポンプ、配管等、各種の機材を使用し、これらのなかには、硬化用薬液として用いる酸性シリカゾル、該酸性シリカゾルの調製に用いる酸性剤の水溶液、硬化用薬液として用いる酸性剤の水溶液、硬化用薬液として用いる酸性シリカゾルとアルカリ性剤の水溶液との混合液、硬化用薬液として用いる水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液との混合液等、酸性液と直接に接触するものもある。かかる機材は酸による腐食を受け易く、とりわけそれが鉄で作製されている場合には酸による腐食が激しい。本発明に係る地盤硬化方法では、かかる酸による機材の腐食を抑えるため、腐食抑制剤を用いる。結果として、硬化用薬液の外に、腐食抑制剤をも、地盤中へ注入するのである。腐食抑制剤の注入方法には各種があるが、本発明に係る地盤硬化方法では、水ガラスの水性液と酸性剤の水性液との混合液に腐食抑制剤を加える。
【0012】
本発明に係る地盤硬化方法では、一方で本来の地盤硬化を図りつつ、同時に他方で酸による機材の腐食抑制を図る。これに適う腐食抑制剤としては、ジエチル尿素、ジブチルチオ尿素、ベンゾチアゾール等の有機硫黄化合物、1級アミン、2級アミン、3級アミン等を有するアミン化合物、第4級アンモニウム化合物等も挙げられるが、本発明に係る地盤硬化方法では、分子中に2個以上のアミノ基を有する重量平均分子量300〜150000のポリアミン系化合物又はその塩を用いる。かかるポリアミン系化合物にはポリアリルアミン系化合物やポリジアリルアミン系化合物等があり、またその塩には塩酸塩やアンモニウム塩等があるが、なかでも下記の式1、式2、式3、式4又は式5で示される構成単位を繰り返し単位とするものから選ばれる一つ又は二つ以上が好ましい。これらはいずれも、それ自体としては公知であり、市販品を利用できる。
【0013】
【式1】
【式2】
【式3】
【式4】
【式5】
【0014】
本発明は係る地盤硬化方法において、地盤中へ注入する硬化用薬液に対する腐食抑制剤としての前記したようなポリアミン系化合物又はその塩の使用量は、硬化用薬液1L当たり、0.5〜5gの割合となるようにする。経済的に機材の酸による腐食を抑えるためである。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明に係る地盤硬化方法の実施形態としては、下記の1)〜4)が挙げられる。
1)JIS3号の水ガラス140kg及び残部として水を用い、水ガラスの水溶液200Lを調製する(A液)。別に、78%硫酸22kg、アルミナ分含有量17%の硫酸アルミニウム4kg及び残部として水を用い、酸性剤の水溶液200Lを調製する(B液)。A液とB液とを混合し、その混合液に腐食抑制剤として前記の式2で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約1000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAA−HCI−01)を400g溶解したものを前記の1ショット法により地盤中へ注入する地盤硬化方法。
【0016】
2)腐食抑制剤として前記の式3で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約5000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAS−A−1)を2kg用いたこと以外は前記の1)と同様に行なう地盤硬化方法。
【0017】
3)腐食抑制剤として前記の式4で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約5000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAS−92)を200g用いたこと以外は前記の1)と同様に行なう地盤硬化方法。
【0018】
4)腐食抑制剤として前記の式5で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約328のポリアミン系化合物(三菱ガス化学社製の商品名ガスカミン328)を400g用いたこと以外は前記の1)と同様に行なう地盤硬化方法。
【0019】
【実施例】
試験区分1(硬化試験)
参考例1
JIS3号の水ガラス70g、78%硫酸14g及び残部として水を用い、pH1.8の酸性シリカゾル200mlを調製し、この酸性シリカゾルに腐食抑制剤として前記の式2で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約1000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAA−HCI−01)を0.4g溶解した(A液)。別に、水酸化マグネシウム0.8g及び残部として水を用い、アルカリ性剤の水溶液200mlを調製した(B液)。そして、A液とB液とを混合した。混合液のpHは3.4、ゲルタイムは20時間であった。
【0020】
比較例1
腐食抑制剤を用いないこと以外は参考例1と同様に行なった。混合液のpHは3.4、ゲルタイムは20時間であり、ゲルの状態は参考例1と同じであった。
【0021】
参考例2
JIS3号の水ガラス98g及び残部として水を用い、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%硫酸18g及び残部として水を用い、酸性剤の水溶液200mlを調製し、この酸性剤の水溶液に実施例1と同じ腐食抑制剤を0.4g溶解した(B液)。そして、A液とB液とを混合した。混合液のpHは3.0、ゲルタイムは28時間であった。
【0022】
比較例2
腐食抑制剤を用いないこと以外は参考例2と同様に行なった。混合液のpHは3.0、ゲルタイムは28時間であり、ゲルの状態は参考例2と同じであった。
【0023】
実施例3
JIS3号の水ガラス140g及び残部として水を用い、水ガラスの水溶液200mlを調製した(A液)。別に、78%硫酸22g、アルミナ分含有量17%の硫酸アルミニウム4g及び残部として水を用い、酸性剤の水溶液200mlを調製した(B液)。A液とB液とを混合し、その混合液に参考例1と同じ腐食抑制剤を0.4g溶解した。そのpHは3.5、ゲルタイムは5時間であった。
【0024】
比較例3
腐食抑制剤を用いないこと以外は実施例3と同様に行なった。そのpHは3.5、ゲルタイムは5時間であり、ゲルの状態は実施例3と同じであった。
【0025】
参考例又は実施例4〜6
腐食抑制剤として前記の式3で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約5000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAS−A−1)を2g用いたこと以外は参考例又は実施例1〜3と同様に行なった。参考例1に対応する参考例4のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例2に対応する参考例5のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、更に実施例3に対応する実施例6のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であった。
【0026】
比較例4〜6
腐食抑制剤を用いないこと以外は参考例又は実施例4〜6と同様に行なった。参考例4に対応する比較例4のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例5に対応する比較例5のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、実施例6に対応する比較例6のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であり、各比較例のゲルの状態は対応する各参考例又は実施例と同じであった。
【0027】
参考例又は実施例7〜9
腐食抑制剤として前記の式4で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約5000のポリアミン系化合物の塩(日東紡績社製の商品名PAS−92)を0.2g用いたこと以外は参考例又は実施例1〜3と同様に行なった。参考例1に対応する参考例7のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例2に対応する参考例8のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、更に実施例3に対応する実施例9のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であった。
【0028】
比較例7〜9
腐食抑制剤を用いないこと以外は参考例又は実施例7〜9と同様に行なった。参考例7に対応する比較例7のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例8に対応する比較例8のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、実施例9に対応する比較例9のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であり、各比較例のゲルの状態は対応する各参考例又は実施例と同じであった。
【0029】
参考例又は実施例10〜12
腐食抑制剤として前記の式5で示される構成単位を繰り返し単位とする重量平均分子量約328のポリアミン系化合物(三菱ガス化学社製の商品名ガスカミン328)を0.4g用いたこと以外は参考例又は実施例1〜3と同様に行なった。参考例1に対応する参考例10のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例2に対応する参考例11のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、更に実施例3に対応する実施例12のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であった。
【0030】
比較例10〜12
腐食抑制剤を用いないこと以外は参考例又は実施例10〜12と同様に行なった。参考例10に対応する比較例10のpHは3.4、ゲルタイムは20時間、参考例11に対応する比較例11のpHは3.0、ゲルタイムは28時間、実施例12に対応する比較例12のpHは3.5、ゲルタイムは5時間であり、各比較例のゲルの状態は対応する各参考例又は実施例と同じであった。
【0031】
試験区分2(腐食抑制試験その1)
試験区分1の参考例1、4、7及び10については腐食抑制剤を溶解した酸性シリカゾルを試験液とし、またこれらに対応する比較例1、4、7及び10については腐食抑制剤を溶解しない酸性シリカゾルを試験液とした。これらの各比較例の試験液は同じである。試験区分1の参考例2、5、8及び11については腐食抑制剤を溶解した酸性剤の水溶液を試験液とし、またこれらに対応する比較例2、5、8及び11については腐食抑制剤を溶解しない酸性剤の水溶液を試験液とした。これらの各比較例の試験液は同じである。試験区分1の実施例3、6、9及び12については腐食抑制剤を溶解した混合液を試験液とし、またこれらに対応する比較例3、6、9及び12については腐食抑制剤を溶解しない混合液を試験液とした。これらの各比較例の試験液は同じである。
【0032】
各試験液に、縦50mm×横32mm×厚さ6mmの平板状の鉄片を30分間浸漬した後、引き上げた鉄片を同じ各試験液に再び30分間浸漬するという操作を、通算7日間行ない、その重量減(%)を求めた。結果を表1にまとめて示した。
【0033】
【表1】
【0034】
表1において、腐食抑制剤の使用量は試験液100ml当たりの腐食抑制剤の使用量(g)である。
【0035】
試験区分3(腐食抑制試験その2)
試験区分1の参考例1において、腐食抑制剤の使用量を変えた複数の酸性シリカゾルを調製し、これらを試験液として、試験区分2と同様に、鉄片の重量減(%)を求めた。また試験区分1の参考例2において、腐食抑制剤の使用量を変えた複数の酸性剤の水溶液を調製し、これらを試験液として、試験区分2と同様に、鉄片の重量減(%)を求めた。更に試験区分1の実施例3において、腐食抑制剤の使用量を変えた複数の混合液を調製し、これらを試験液として、試験区分2と同様に、鉄片の重量減(%)を求めた。結果を図1に示した。
【0036】
図1は、横軸に試験液100ml当たりの腐食抑制剤の使用量(g)を目盛り、縦軸に鉄片の重量減(%)を目盛っていて、片対数で腐食抑制剤の使用量(g)に対する重量減(%)を示している。図中、1は酸性シリカゾルにおける鉄片の重量減曲線、2は酸性剤の水溶液における鉄片の重量減曲線、3は混合液における鉄片の重量減曲線を示しており、点11は参考例1の酸性シリカゾル、点12は比較例1の酸性シリカゾル、点21は参考例2の酸性剤の水溶液、点22は比較例2の酸性剤の水溶液、点31は実施例3の混合液、点32は比較例3の混合液に相当している。
【0037】
図示を省略するが、試験区分1の参考例又は実施例4〜6、7〜9及び10〜12で用いた他の腐食抑制剤についても同様にその使用量を変えた腐食抑制試験を行なったところ、図1とほぼ同様の傾向を示した。
【0038】
【発明の効果】
既に明らかなように、以上説明した本発明には、本来の地盤硬化とこれに用いる機材の腐食抑制とを同時に且つ経済的に図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る地盤硬化方法において腐食抑制剤の使用による腐食抑制効果を例示するグラフ。
【符号の説明】
1・・酸性シリカゾルにおける鉄片の重量減曲線、2・・酸性剤の水溶液における鉄片の重量減曲線、3・・混合液における鉄片の重量減曲線
Claims (4)
- 地盤中へ硬化用薬液を注入して該地盤を硬化させる方法において、硬化用薬液として水ガラスの水溶液と酸性剤の水溶液との混合液を用い、該混合液に該混合液1L当たり0.5〜5gとなる量の下記の腐食抑制剤を混合したものを地盤中へ注入することを特徴とする地盤硬化方法。
腐食抑制剤:分子中に2個以上のアミノ基を有する重量平均分子量300〜150000のポリアミン系化合物又はその塩 - 酸性剤が、無機酸である請求項1記載の地盤硬化方法。
- 酸性剤が、無機酸を主成分とし、更に無機酸のアルミニウム塩類及びリン酸塩類から選ばれる一つ又は二つ以上を含有するものである請求項1又は2記載の地盤硬化方法。
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