JP4506225B2 - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4506225B2 JP4506225B2 JP2004085429A JP2004085429A JP4506225B2 JP 4506225 B2 JP4506225 B2 JP 4506225B2 JP 2004085429 A JP2004085429 A JP 2004085429A JP 2004085429 A JP2004085429 A JP 2004085429A JP 4506225 B2 JP4506225 B2 JP 4506225B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- recording material
- conveyance
- nip region
- contact
- sensor
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
Description
ここで、ローラ型の定着装置とベルト型の定着装置とを備える画像形成装置の動作について、図1を例に説明する。同図に示されているように、ローラ型定着装置3は、用紙の搬送路を挟んで対向する位置に設けられた定着ロール30と加圧ベルト31とを備えており、これらの一対の部材30,31が接触することにより形成されたニップ領域において用紙を加熱及び加圧することでトナーを溶融させ、用紙に定着させる。一方、ベルト型定着装置5は、定着ロール50と、加圧ロール51と、定着ロール50等に張架された表面の平滑な定着ベルト52と、定着ベルト52に沿うように配置された冷却装置53とを備えている。定着ロール50と加圧ロール51とは、用紙の搬送路を挟んで対向する位置に設けられており、これらの一対のロール50,51が接触することにより形成されたニップ領域において用紙を加熱及び加圧することでトナーを溶融させる。さらに、用紙上のトナーが溶融状態のまま定着ベルト50により用紙を搬送させながら冷却装置53によって冷却すると、トナー像の表面が平滑のまま固化させられ、高光沢の画像を形成することができる。
このような画像形成装置を用いる場合には、トナー像表面の平滑性を増し、さらにトナー像の形成されていない部分をも高光沢となるように仕上げるために、表面に熱可塑性の樹脂層が設けられた用紙を用いることが多い。
画像形成装置においては、いわゆるジャムと呼ばれる用紙の搬送異常が発生することがある。ジャムが発生した場合には、ジャムの発生した部位にそれ以上用紙が詰まるのを防ぐために、用紙の搬送を直ちに停止させ、ユーザ等がジャムの原因となっている用紙を取り出し、ジャムが解消されてから用紙搬送を再開するのが一般的である。しかしこのとき、用紙が図11に示されるように、ローラ型定着装置3のニップ領域N1やベルト型定着装置5のニップ領域N2で停止してしまうと、用紙が定着ロール30,50によって過剰に加熱されることにより、用紙内部の水分や気泡によってブリスタと呼ばれる気泡が用紙の記録面に発生し、画像品質を低下させてしまう。加えて、用紙上のトナーがニップ領域N1やN2において溶融して定着ベルトに付着してしまう「オフセット」という現象が発生し、このオフセットがその後に形成される画像に対して汚れを発生させてしまうなどの悪影響を及ぼすことになってしまう。特に、表面に熱可塑性の樹脂層を設けた用紙を用いた場合などは、トナーだけではなく樹脂層をも溶融して定着ベルトに付着してしまい、オフセットの影響がより顕著となる。
このような画像形成装置によれば、記録材を停止させることで搬送異常の発生箇所に記録材を搬入させることを防ぎ、かつ、ニップ領域で記録材が停止することがないのでブリスタやオフセットの発生を防ぐことが可能となる。
前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する記録材検知手段と、前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が、前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも長く、前記搬送制御手段は、前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第1のニップ領域に前記記録材が接触し、前記第2のニップ領域に当該記録材が接触していないと判断すると、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の位置まで当該記録材を搬送して停止させ、前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第2のニップ領域に前記記録材が接触していると判断すると、前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置まで当該記録材を搬送する構成を備える。
このような画像形成装置によれば、記録材を停止させることで搬送異常の発生箇所に記録材を搬入させることを防ぎ、かつ、ニップ領域で記録材が停止することがないのでブリスタやオフセットの発生を防ぐことが可能となる。
このようにすれば、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域に接触しているような場合においても、第1のセンサと第2のセンサの検知結果に基づいて記録材の搬送を制御することで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
このようにすれば、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域と第1のニップ領域の間に存在するような場合においても、第1のセンサと第2のセンサの検知結果に基づいて記録材を搬送をただちに止めることで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
このようにすれば、複数枚の画像を連続的に、かつ高速に形成している場合であり、かつ、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域と第1のニップ領域の間に存在するような場合においても、第1のセンサと第2のセンサと第3のセンサの検知結果に基づいて記録材の搬送を制御することで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
このような画像形成装置によれば、第1のニップ領域と第2のニップ領域との間隔が記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも短いような場合においても、第1の搬送ロールと第2の搬送ロールを用いて記録材を第1のニップ領域と第2のニップ領域の間で撓ませることによって、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
このようにすれば、より撓み量の少ない状態で記録材を第1のニップ領域と第2のニップ領域の間で撓ませることが可能となる。
このようにすれば、第2の定着手段が設けられている位置から見て記録材の搬送方向の上流側で記録材の搬送異常が発生した場合には、ニップ領域で記録材が停止することを煩雑な動作をさせずに防ぐことが可能となる。
図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の構成を示した図である。同図に示されているように、画像形成装置100は、画像形成部1と、給紙部2と、第1定着部3と、搬送切替部4と、第2定着部5と、裁断部6と、制御部7とを備える。
本実施形態の画像形成装置100は、通常の用紙(以下、これを「普通紙」と称す)を用いた一般的な電子写真方式による低光沢の画像と、用紙表面に熱可塑性の樹脂層が設けられた用紙を用いた高光沢の高品質画像の2種類の画像の形成を行うことが可能な画像形成装置である。以下においては、このような画像形成を実現する具体的構成について詳説する。
また、画像形成部1は、バックアップロール18や駆動ロール19に張架され、感光体10Y,10M,10C,10Kと接触しながら図中の矢印b方向に循環移動する中間転写ベルト15と、中間転写ベルト15を挟んで感光体10Y,10M,10C,10Kとニップ領域を形成し、このニップ領域において感光体10Y,10M,10C,10K周面のトナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kと、中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール18とニップ領域を形成し、中間転写ベルト15上のトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロール17とを備えている。
なお、以下においては、用紙の搬送方向に沿った辺の寸法のことを用紙の「長さ」と表記し、この辺と隣り合う辺の寸法のことを用紙の「幅」と表記する。
第1定着部3は、定着ロール30と、加圧ベルト31と、加圧パッド32とを備え、画像形成部1によりトナー像を形成された用紙を定着ロール30と加圧ベルト31とが形成するニップ領域N1において加熱及び加圧することで、トナー像を用紙表面に定着させる。
図3は第1定着部3の構成をより詳細に示した図である。定着ロール30は、例えばアルミニウムからなる厚さ1.5mm,外径25mm,長さ380mmのコア301表面に、ゴム硬度(JIS−A)が33°程度のシリコーンゴムからなる弾性体層302を厚さ0.5mm,長さ320mmに被覆し、さらに弾性体層302の表面に厚さ30μmのPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)チューブからなる離型層303を被覆して形成されている。定着ロール30の内部には、熱源として例えばハロゲンランプ等の熱源304が設けられており、定着ロール30の表面温度が所定の温度(トナーの溶融温度に依存し、本実施形態においては140〜190℃)となるように内部から加熱する。加圧ベルト31は厚さ75μm、外径30mm、長さ330mmのポリイミドベルトの表面に、厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層311が形成されている。加圧ベルト31内部には、加圧ベルト310を定着ロール30に押圧しニップを形成する加圧パッド32が配置されている。加圧パッド32の押圧荷重は例えば336Nで、ニップ幅は6.5mmである。
図4は第2定着部5の構成を詳細に示した図である。同図に示されているように、第2定着部5は、定着ロール50と、加圧ロール51と、定着ベルト52と、冷却器53と、剥離ロール54と、ステアリングロール55と、誘導部材56と、搬送ロール57とを備える。
誘導部材56は、剥離位置Eにおいて剥離した用紙を搬送ロール57へと誘導する。搬送ロール57は搬送されてきた用紙を裁断部6へと搬送する。
図5は第1定着部3と第2定着部5の位置関係を説明するための図である。なお、本実施形態の画像形成装置100においては、同図のように第1定着部3と第2定着部5とが一直線上に配置されているものではないが、ここでは第1定着部3と第2定着部5の位置関係を説明する便宜上、このように図示している。
同図に示されているように、第2定着部5は第1定着部3に対して間隔Dを隔てて配置されている。ここで本実施形態において使用される用紙の長さをLとすると、間隔Dは長さLに対してD>Lの関係を満たしている。すなわち、本実施形態においては、用紙が第1定着部3と第2定着部5の間で停止したときに、ニップ領域N1とニップ領域N2のいずれにも接触しない状態となることが可能である。
なお、説明の便宜上、以下においてはセンサS1,センサS2,及びセンサS3が用紙を検知していない場合をセンサの応答が「OFF」であるとし、用紙を検知している場合をセンサの応答が「ON」であるとする。
裁断部6は、用紙の4辺を裁断し、縁なしの画像を得るために設けられている。一般に、電子写真方式の画像形成装置においては用紙の全面に画像を形成することは困難であり、その4辺には多少の余白が生じるが、例えば一般的なL判サイズの写真等では縁なしの画像が好まれている。そのため、本実施形態の画像形成装置100は、余白部分を裁断部6で裁断することにより、縁なしの画像を得ることを可能にしている。以下では、裁断部6が用紙の4辺を裁断する具体的構成を説明する。
なお、画像形成装置100において、用いられる用紙のサイズ、及び裁断後の用紙のサイズは特に限定されるものではないが、本実施形態においては、高光沢の縁なし画像を得る場合には、ハガキサイズ(幅100mm×長さ148mm)の用紙の4辺を裁断し、L判サイズ(幅89×長さ127mm)にて出力するものとする。
なお、上述の説明からわかるように、制御部7がジャムセンサSjからの通知に基づき、ジャムが発生していると判断するタイミングと、実際に裁断部6においてジャムが発生したタイミングとは必ずしも一致するものではない。しかし、以下においては、説明が煩雑になることを避けるため、「ジャム発生時」や「ジャムが発生した場合」というのは、この「制御部7がジャムセンサSjからの通知に基づき、ジャムが発生していると判断するタイミング」のことを意味しているものとする。
また、特に図示しないが、画像形成装置100内部にはジャムセンサSjと同様のジャムセンサ、すなわち搬送異常検知手段が裁断部6以外の各部にも備わっており、これらのジャムセンサは、該当する各部でジャムが発生していると判定すると、この判定結果を制御部7へと通知する。
また、画像形成装置100は、高光沢の画像を形成している際に裁断部6でジャムが発生したことを検知すると、第1定着部3のニップ領域N1及び第2定着部5のニップ領域N2に用紙が停止しないように用紙の搬送を制御する。その具体的な制御方法については、以下の動作例において詳説する。
図8は本実施形態の画像形成装置100において、画像形成時にジャムが発生した場合の動作を示したフローチャートである。同図に示されているように、ジャム発生時の用紙の搬送方法については、ジャム発生時の第1定着部3及び第2定着部5における用紙の位置に応じて種々の方法がある。そのため、以下においては、図8のフローチャートに沿って説明しながら、それぞれの方法について個別の動作例として説明する。
本動作例においては、例えば図9に示されているように、裁断部6でジャムが発生したときに用紙P1が第1定着部3のニップ領域N1に接触している状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。なお、このとき用紙は、それぞれが充分な間隔を有して連続的に搬送されている。
まず、画像形成装置100が画像形成を行っている間(ステップS01)、画像形成装置100の各部に備わっているジャムセンサがジャムの有無を常時判定している(ステップS02)。そして、ジャムが発生していない場合には(ステップS02;NO)、すべての画像形成ジョブが終了するまで画像形成を繰り返し(ステップS10;NO→ステップS01)、すべての画像形成ジョブが終了した時点で(ステップS10;YES)本処理を終了させる。
このとき、センサS1によりニップ領域N1に用紙(以下、この用紙を用紙P1とする)が接触していると判断されると、続いて制御部7は別の用紙がニップ領域N2に接触しているか否かをセンサS2の検知結果により判断する(ステップS05)。具体的には、センサS2の応答が「ON」である場合に、制御部7は別の用紙が第2定着部5のニップ領域N2に接触している状態であると判断する。この判断が否定的、つまり2つのニップ領域のうち用紙が接触しているのがニップ領域N1のみであるならば(ステップS05;NO)、制御部7は用紙の搬送をすぐには停止させず、用紙P1をある距離だけ移動させて、用紙P1をニップ領域N1及びN2に接触しない位置で停止させる(ステップS06)。具体的には、制御部7はセンサS1の応答が「OFF」になり、その後センサS2の応答が「ON」になるまで用紙P1の搬送を行うことにより、用紙P1をニップ領域N1及びN2に接触しない位置まで移動させることができる。
本動作例においては、例えば図10に示されているように、裁断部6でジャムが発生したときに第1定着部3と第2定着部5の間で用紙P2がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触していない状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。このとき用紙は、それぞれが充分な間隔を有して連続的に搬送されているものと見なす。なお、ステップS04までの動作については上述した動作例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
続いて制御部7は、第2定着部5のニップ領域N2において用紙が接触しているか否かをセンサS2及びS3の検知結果により判断する(ステップS11)。具体的には、センサS2の応答が「ON」であり、かつ、センサS3の応答が「OFF」である場合に、制御部7は第2定着部5のニップ領域N2において用紙が接触していない状態であると判断する。
ジャム発生時に用紙P2がこのような状態であった場合には(ステップS11;NO)、制御部7は用紙をそれ以上搬送させることなくそのまま即座に停止させることで、用紙P2がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触していない状態を維持する(ステップS12)。なお、上述のステップS11における判断が肯定的、すなわち用紙が第2定着部5のニップ領域N2に接触している状態であれば、制御部7はこの用紙を排出させることで第2定着部5の汚れを防ぐことが可能となる。
上述の動作例1及び2においては、1枚の用紙のみに着目した用紙の搬送方法について説明した。これはつまり、着目した用紙とジャムの原因紙との間には充分な間隔が設けられており、かつ、着目した用紙の前後には用紙が存在しないか、或いは無視できる程度に充分な間隔を設けられて用紙が搬送されている状況を想定している。しかし、実際の画像形成においては、複数枚の画像を連続的に、かつ高速に形成している場合もある。このような場合においてジャムが発生したときには、着目した用紙の前後に搬送されている用紙の位置についても考慮する必要がある。そこで、本動作例では図11に示されているように、用紙P3とP4が第1定着部のニップ領域N1と第2定着部のニップ領域N2にそれぞれ接触している状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。なお、ステップS05までの動作については上述した動作例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
このような状態となると、制御部7はまず第2定着部5に接触している用紙P4を排出させ、これと同時に第1定着部3に接触している用紙P3をニップ領域N1及びN2の間で、これらのニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない位置で停止させる(ステップS14)。また、図示はされていないが、用紙P3よりも用紙の搬送方向に対して上流側にある用紙については、制御部7はこれがニップ領域N1に接触しない位置で停止させる。なお、これらの具体的な動作については、上述の動作例1及び2に準じるので省略する。
このようにすれば、ジャムによる紙詰まり等の影響を最小限に止め、かつ、第2定着部5に汚れ等によるダメージを与えることを防ぐことが可能となる。
上述の動作例1〜3では、裁断部6、すなわち第2定着部5よりも用紙の搬送方向に対して下流側においてジャムが発生した場合の用紙の搬送方法について説明した。本動作例では、第2定着部5よりも上流側、例えば画像形成部1や第1定着部3,或いは搬送切替部4等においてジャムが発生した場合の用紙搬送制御について、図8のフローチャートに沿って説明する。
上述の実施形態においては、画像形成装置100は第1定着部3と第2定着部5の間隔が用紙の長さよりも長くなるように構成されていた。しかし、画像形成装置にはより一層の小型化が求められており、このように第1定着部と第2定着部の間隔が充分に確保できない場合もある。また、上述の実施形態においてはハガキサイズの用紙を想定していたが、それより大きいサイズの用紙を用いた場合には、上述したように第1定着部と第2定着部の間でいずれのニップ領域にも接触することなく用紙を停止させることが不可能となることも考えられる。
そこで、本実施形態においては、上述のように第1定着部と第2定着部の間隔が充分に確保できないような場合においても、第1定着部と第2定着部の間でいずれのニップ領域にも接触しない状態で用紙を停止させることのできる画像形成装置について説明する。なお、本実施形態の画像形成装置は第1定着部3及び第2定着部5周辺の構成のみが上述の第1実施形態の画像形成装置100と異なるだけであるから、その他の部分については説明を省略する。また、画像形成装置100と同一の部分については同一の符号を付して説明する。
同図において、第1実施形態(図5)と異なるのは第1定着部3と第2定着部5の間隔と搬送ロールR1,R2の存在のみである。本実施形態においては、第1定着部3と第2定着部5の間隔D’は用紙の長さLよりも短くなっている。また、搬送ロールR1,R2は、図示せぬ駆動手段によりそれぞれが異なる速度で回転及び停止可能に設けられており、搬送ロールR1は第1定着部3のニップ領域N1から用紙の搬送方向に対して距離d1だけ離間した位置に設けられており、搬送ロールR2は第2定着部5のニップ領域N2から用紙の搬送方向と逆の方向に対して距離d2だけ離間した位置に設けられている。また、搬送ロールR2は、センサS2よりも用紙の搬送方向に対して上流側に設けられている。
制御部7は、裁断部6においてジャムが発生した時点で第1定着部3のニップ領域N1に用紙P5が接触していると判断すると、まず用紙P5の先端を搬送ロールR2の位置まで搬送させ、第2定着部5のニップ領域N2に接触する前に用紙P5の先端部分のみ搬送を停止させる。具体的には、制御部7はセンサS1が用紙P5を検知するとこれを搬送ロールR1及びR2によって搬送させ、センサS2が用紙を検知した直後に搬送ロールR2のみを停止させる。用紙P5の長さLは第1定着部3と第2定着部5の間隔Dよりも長いから、この時点では用紙P5は第1定着部3のニップ領域N1と接触したままの状態である。
この後、搬送ロールR2を停止させたまま搬送ロールR1を回転させると、搬送ロールR2が用紙P5の先端を固定したまま搬送ロールR1は用紙P5を搬送させようとするので、用紙P5は撓んで図14に示されるような状態になる。このように、制御部7が搬送ロールR2を停止させたまま搬送ロールR1を回転させ、センサS1が用紙P5を検知しなくなったあとで搬送ロールR1も停止させると、用紙P5は図15に示されるような状態となり、第1定着部3と第2定着部5の間でニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない状態で停止されることが可能となる。
なお、本発明の適用は上述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示されるような種々の変形が可能である。
まず、上述の実施形態においては、用紙がニップ領域に接触しているか否かの判断をセンサの応答のON・OFFのみによって判断していたが、実際はニップ領域とセンサの位置は離間しているため、厳密に言えば、センサの位置を用紙が通過した瞬間には、用紙がまだニップ領域に接触したままであったり、或いは逆に用紙がまだニップ領域に接触していない状態である。そのため、センサの応答速度が高速であったり、用紙の搬送速度が低速である場合には、センサの応答のON・OFFだけでは用紙がニップ領域に接触しているか否かを判断できないこともある。このような場合には、センサの応答が切り替わってから所定の時間差を設け、この時間が経過した時点をもって用紙がニップ領域と接触しているか否かの判断を行うようにすればよい。上述の時間差はセンサとニップ領域の間の距離と用紙の搬送速度により容易に求めることが可能である。
センサS1の応答が「ON」に切り替わってから時間「l1/v」が経過すると用紙はニップ領域N1に接触するが、用紙がさらに距離Lだけ進むと、用紙は再度ニップ領域N1に接触していない位置になる。すなわち、経過時間T1が「l1/v≦T1≦l1+L/v」の関係を満たしている間は、用紙はニップ領域N1に接触している。ジャムセンサSjがジャムを検知したときに用紙がこのような位置となっていれば、上述の実施形態において説明されたように、制御部7は用紙の搬送を即座には停止させずに、用紙がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない位置になるまで用紙を搬送させてから停止させる。
経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たすようになれば、ニップ領域N1に用紙が接触することはなくなるが、そのまま用紙を搬送させれば、今度は用紙がニップ領域N2に接触することになる。具体的には、センサS1の応答が「OFF」から「ON」に切り替わってからの経過時間をT2とすれば、経過時間T1の場合と同じ要領で、経過時間T2が「T2<l2/v」の関係を満たしている間は、センサS2の応答が「ON」であっても用紙はニップ領域N2に接触していない位置となる。よって、経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たすと同時に、センサS2の応答が「OFF」であるか、或いは経過時間T2が「T2<l2/v」の関係を満たしているときには、制御部7は用紙の搬送を即座に停止させてもよい。
また、上述の経過時間T1の場合と同様に、経過時間T2が「l2/v≦T2≦l2+L/v」の関係を満たしている間は、用紙はニップ領域N2に接触している。すなわち、経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たし、かつ経過時間T2が「l2/v≦T2≦l2+L/v」の関係を満たしている場合には、制御部7は用紙の搬送を即座には停止させず、経過時間T2が「l2+L/v」以上、すなわちニップ領域N2に用紙が接触しない位置になるまで用紙を搬送させてから停止させる。
また、上述の実施形態においては、用紙を検知するセンサは光学式のセンサであるとしたが、本発明においてはもちろんこのようなセンサに限定されるものではなく、例えば用紙を物理的に検知する接触型のセンサであってもよい。
Claims (5)
- 記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に定着させる第1の定着手段と、
前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に再度定着させる第2の定着手段と、
前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する記録材検知手段と、
前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、
前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、
前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が、前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも長く、
前記搬送制御手段は、
前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第1のニップ領域に前記記録材が接触し、前記第2のニップ領域に当該記録材が接触していないと判断すると、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の位置まで当該記録材を搬送して停止させ、
前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第2のニップ領域に前記記録材が接触していると判断すると、前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置まで当該記録材を搬送する
画像形成装置。 - 前記記録材検知手段は、
前記第1のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の上流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第1のセンサと、
前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第2のセンサとを備え、
前記搬送異常検知手段によって搬送異常の発生が検知されたときに、前記記録材検知手段が前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの検知結果に基づき、前記記録材が前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間に存在し、当該第1のニップ領域及び当該第2のニップのいずれにも接触していないと判断すると、前記搬送制御手段は当該記録材を搬送せずにそのまま停止させる
請求項1記載の画像形成装置。 - 前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側にあり、前記記録材に対して後処理を行う後処理手段と、
前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の上流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する第2の搬送異常検知手段とを備え、
前記搬送制御手段は、前記第2の搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知すると、当該搬送異常の発生箇所よりも下流にある前記記録材を前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置に排出する
請求項1記載の画像形成装置。 - 記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に定着させる第1の定着手段と、
前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に再度定着させる定着する第2の定着手段であって、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも短くなるような位置に設けられた第2の定着手段と、
前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間に設けられた第1の搬送ロールと、
前記第1の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に設けられた第2の搬送ロールと、
前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する第1のセンサと、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在しているか否かを判断する第2のセンサとを有する記録材検知手段と、
前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、
前記第1の搬送ロールと前記第2の搬送ロールとを回転させて、前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、
前記搬送制御手段は、前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触していると判断されると、前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに前記第1の搬送ロールを回転させ、前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなったと判断されたら前記第1の搬送ロールを停止させる画像形成装置。 - 前記搬送制御手段は前記記録材の搬送速度を記憶する記憶手段を備え、
前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しており、かつ、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在していると判断されると、前記第2のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する先端が前記第2のニップ領域に接触する直前に前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに、前記第1のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなった直後に前記第1の搬送ロールを停止させる
請求項4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004085429A JP4506225B2 (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004085429A JP4506225B2 (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 画像形成装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005274764A JP2005274764A (ja) | 2005-10-06 |
JP4506225B2 true JP4506225B2 (ja) | 2010-07-21 |
Family
ID=35174533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004085429A Expired - Fee Related JP4506225B2 (ja) | 2004-03-23 | 2004-03-23 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4506225B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5284072B2 (ja) | 2008-12-17 | 2013-09-11 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
JP5836306B2 (ja) | 2013-03-29 | 2015-12-24 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 画像形成装置 |
JP6156355B2 (ja) | 2014-12-24 | 2017-07-05 | コニカミノルタ株式会社 | 画像形成システム、記録材の搬送停止方法、および記録材の搬送停止プログラム |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04276770A (ja) * | 1991-03-04 | 1992-10-01 | Canon Inc | 画像形成装置の制御方法 |
JP2001154527A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2003345156A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-12-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
-
2004
- 2004-03-23 JP JP2004085429A patent/JP4506225B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04276770A (ja) * | 1991-03-04 | 1992-10-01 | Canon Inc | 画像形成装置の制御方法 |
JP2001154527A (ja) * | 1999-11-30 | 2001-06-08 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 |
JP2003345156A (ja) * | 2002-03-19 | 2003-12-03 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005274764A (ja) | 2005-10-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4695976B2 (ja) | 定着装置、画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2007121329A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4983813B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2008122795A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6272134B2 (ja) | 定着装置 | |
JP4696845B2 (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP5233588B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2007086543A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP4940929B2 (ja) | 定着装置 | |
JP4506225B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2007193121A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2010156803A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5737379B1 (ja) | 画像形成装置 | |
US8909075B2 (en) | Image forming apparatus and fixing device having paper dust amount obtaining unit | |
JP2007047380A (ja) | 画像形成装置 | |
JP2005234064A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6798142B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2004109860A (ja) | 光沢処理装置および画像形成装置 | |
JP6269027B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5435164B2 (ja) | 定着装置及び画像形成装置 | |
JP2005173259A (ja) | 画像形成装置 | |
JP7229660B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4577148B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成方法 | |
JP2007086530A (ja) | 定着装置および画像形成装置 | |
JP2005189599A (ja) | 画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070221 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090929 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100406 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100419 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130514 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4506225 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140514 Year of fee payment: 4 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |