JP4506225B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成装置において用紙の搬送異常が発生した場合に用紙の搬送を制御する技術に関する。
2つの定着装置を必要に応じて使い分けることにより、画像表面の光沢度を高くしたり低くしたりする電子写真方式の画像形成装置が知られている。このような画像形成装置は、例えば特許文献1に示されているように、低光沢用のローラ型の定着装置と高光沢用のベルト型の定着装置とを備えているのが一般的である。
ここで、ローラ型の定着装置とベルト型の定着装置とを備える画像形成装置の動作について、図1を例に説明する。同図に示されているように、ローラ型定着装置3は、用紙の搬送路を挟んで対向する位置に設けられた定着ロール30と加圧ベルト31とを備えており、これらの一対の部材30,31が接触することにより形成されたニップ領域において用紙を加熱及び加圧することでトナーを溶融させ、用紙に定着させる。一方、ベルト型定着装置5は、定着ロール50と、加圧ロール51と、定着ロール50等に張架された表面の平滑な定着ベルト52と、定着ベルト52に沿うように配置された冷却装置53とを備えている。定着ロール50と加圧ロール51とは、用紙の搬送路を挟んで対向する位置に設けられており、これらの一対のロール50,51が接触することにより形成されたニップ領域において用紙を加熱及び加圧することでトナーを溶融させる。さらに、用紙上のトナーが溶融状態のまま定着ベルト50により用紙を搬送させながら冷却装置53によって冷却すると、トナー像の表面が平滑のまま固化させられ、高光沢の画像を形成することができる。
このような画像形成装置を用いる場合には、トナー像表面の平滑性を増し、さらにトナー像の形成されていない部分をも高光沢となるように仕上げるために、表面に熱可塑性の樹脂層が設けられた用紙を用いることが多い。
しかし、このような画像形成装置を用いた場合には、次のような問題が懸念される。
画像形成装置においては、いわゆるジャムと呼ばれる用紙の搬送異常が発生することがある。ジャムが発生した場合には、ジャムの発生した部位にそれ以上用紙が詰まるのを防ぐために、用紙の搬送を直ちに停止させ、ユーザ等がジャムの原因となっている用紙を取り出し、ジャムが解消されてから用紙搬送を再開するのが一般的である。しかしこのとき、用紙が図11に示されるように、ローラ型定着装置3のニップ領域N1やベルト型定着装置5のニップ領域N2で停止してしまうと、用紙が定着ロール30,50によって過剰に加熱されることにより、用紙内部の水分や気泡によってブリスタと呼ばれる気泡が用紙の記録面に発生し、画像品質を低下させてしまう。加えて、用紙上のトナーがニップ領域N1やN2において溶融して定着ベルトに付着してしまう「オフセット」という現象が発生し、このオフセットがその後に形成される画像に対して汚れを発生させてしまうなどの悪影響を及ぼすことになってしまう。特に、表面に熱可塑性の樹脂層を設けた用紙を用いた場合などは、トナーだけではなく樹脂層をも溶融して定着ベルトに付着してしまい、オフセットの影響がより顕著となる。
このオフセットを解消するためには、例えばクリーニング用に白紙を数枚ベルト型定着装置に通し、定着ベルト上に付着しているトナーや樹脂層をこの白紙に写し取るような方法が一般的である。しかし、このような方法では、用紙を必要以上に消費することになるだけではなく、加えてクリーニングのために無駄な時間を費やすことにもなり、画像形成装置の用紙コストや稼働効率を低下させてしまうという問題がある。
また、用紙の搬送を停止させるのではなく、ジャムの発生時には画像形成の途中の用紙をすべて排出してしまうという方法も考えられる。しかしこのような方法を選択した場合、ジャムの発生箇所が例えば図1の裁断部6等の後処理装置であるようなときには、ジャムの発生箇所に大量の用紙が搬入されてきてこれが詰まってしまい、ジャムの解消をより一層困難にしてしまうというような事態が起こってしまう。
特開平5−158364号公報
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、搬送異常の解消を容易にし、かつ、搬送異常発生時においてもブリスタやオフセットなどに起因した画像品質の劣化を引き起こす可能性が少ない画像形成装置を提供することにある。
上述の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に定着させる第1の定着手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に再度定着させる第2の定着手段と、前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する記録材検知手段と、前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触していると判断すると、前記第1のニップ領域及び前記第2のニップ領域に接触しない位置まで前記記録材を搬送して停止させる搬送制御手段とを備える。
このような画像形成装置によれば、記録材を停止させることで搬送異常の発生箇所に記録材を搬入させることを防ぎ、かつ、ニップ領域で記録材が停止することがないのでブリスタやオフセットの発生を防ぐことが可能となる。
上述の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に定着させる第1の定着手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に再度定着させる第2の定着手段と、
前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する記録材検知手段と、前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が、前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも長く、前記搬送制御手段は、前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第1のニップ領域に前記記録材が接触し、前記第2のニップ領域に当該記録材が接触していないと判断すると、前記第1のニップ領域前記第2のニップ領域の間の位置まで当該記録材を搬送して停止させ、前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第2のニップ領域に前記記録材が接触していると判断すると、前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置まで当該記録材を搬送する構成を備える。
このような画像形成装置によれば、記録材を停止させることで搬送異常の発生箇所に記録材を搬入させることを防ぎ、かつ、ニップ領域で記録材が停止することがないのでブリスタやオフセットの発生を防ぐことが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記記録材検知手段は、前記第1のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の上流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第1のセンサと、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第2のセンサとを備え、前記搬送異常検知手段によって搬送異常の発生が検知されたときに、前記記録材検知手段が前記第1のセンサの検知結果に基づき前記記録材が前記第1のニップ領域に接触していると判断すると、前記搬送制御手段は、前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの検知結果に基づいて、当該記録材に前記第1のニップ領域を通過させ前記第2のニップ領域に到達しない位置まで当該記録材を搬送し停止させる。
このようにすれば、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域に接触しているような場合においても、第1のセンサと第2のセンサの検知結果に基づいて記録材の搬送を制御することで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記記録材検知手段は、前記第1のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の上流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第1のセンサと、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第2のセンサとを備え、前記搬送異常検知手段によって搬送異常の発生が検知されたときに、前記記録材検知手段が前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの検知結果に基づき、前記記録材が前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間に存在し、当該第1のニップ領域及び当該第2のニップのいずれにも接触していないと判断すると、前記搬送制御手段は当該記録材の搬送せずにそのまま停止させる。
このようにすれば、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域と第1のニップ領域の間に存在するような場合においても、第1のセンサと第2のセンサの検知結果に基づいて記録材を搬送をただちに止めることで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記記録材検知手段は、前記第1のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の上流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第1のセンサと、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第2のセンサと、前記第2のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の下流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第3のセンサとを備え、前記搬送異常検知手段によって搬送異常の発生が検知されたときに、前記記録材検知手段が、前記第1のセンサの検知結果に基づき第1の記録材が前記第1のニップ領域に接触していると判断し、かつ、前記第3のセンサの検知結果に基づき第2の記録材が前記第2のニップ領域に接触していると判断すると、前記搬送制御手段は、前記第1のセンサ、前記第2のセンサ、または前記第3のセンサの検知結果に基づいて、前記第1の記録材に前記第1のニップ領域を通過させ、前記第2のニップ領域に接触しない位置まで前記第1の記録材を搬送し、かつ、前記第2の記録材に前記第2のニップ領域を通過させて当該第2のニップ領域に接触しない位置まで前記第2の記録材を搬送して停止させる。
このようにすれば、複数枚の画像を連続的に、かつ高速に形成している場合であり、かつ、搬送異常の発生時に記録材が第1のニップ領域と第1のニップ領域の間に存在するような場合においても、第1のセンサと第2のセンサと第3のセンサの検知結果に基づいて記録材の搬送を制御することで、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、上記とは異なる別の態様として、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に定着させる第1の定着手段と、前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に再度定着させる定着する第2の定着手段であって、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも短くなるような位置に設けられた第2の定着手段と、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間に設けられた第1の搬送ロールと、前記第1の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に設けられた第2の搬送ロールと、前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する第1のセンサと、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在しているか否かを判断する第2のセンサとを有する記録材検知手段と、前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、前記第1の搬送ロールと前記第2の搬送ロールとを回転させて、前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、前記搬送制御手段は、前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触していると判断されると、前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに前記第1の搬送ロールを回転させ、前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなったと判断されたら前記第1の搬送ロールを停止させる。
このような画像形成装置によれば、第1のニップ領域と第2のニップ領域との間隔が記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも短いような場合においても、第1の搬送ロールと第2の搬送ロールを用いて記録材を第1のニップ領域と第2のニップ領域の間で撓ませることによって、第1のニップ領域と第2のニップ領域に接触しない状態で記録材を停止させることが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記搬送制御手段は前記記録材の搬送速度を記憶する記憶手段を備え、前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しており、かつ、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在していると判断されると、前記第2のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する先端が前記第2のニップ領域に接触する直前に前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに、前記第1のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなった直後に前記第1の搬送ロールを停止させる。
このようにすれば、より撓み量の少ない状態で記録材を第1のニップ領域と第2のニップ領域の間で撓ませることが可能となる。
また、本発明の画像形成装置は、より好適な態様として、前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の上流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する第2の搬送異常検知手段を備え、前記第2の搬送異常検知手段が前記搬送異常を検知した場合には、前記第1の定着手段或いは前記第2の定着手段に進入している記録材を、その位置に関わらず該定着手段から排出させる。
このようにすれば、第2の定着手段が設けられている位置から見て記録材の搬送方向の上流側で記録材の搬送異常が発生した場合には、ニップ領域で記録材が停止することを煩雑な動作をさせずに防ぐことが可能となる。
(1)第1実施形態
図1は本発明の第1実施形態に係る画像形成装置100の構成を示した図である。同図に示されているように、画像形成装置100は、画像形成部1と、給紙部2と、第1定着部3と、搬送切替部4と、第2定着部5と、裁断部6と、制御部7とを備える。
本実施形態の画像形成装置100は、通常の用紙(以下、これを「普通紙」と称す)を用いた一般的な電子写真方式による低光沢の画像と、用紙表面に熱可塑性の樹脂層が設けられた用紙を用いた高光沢の高品質画像の2種類の画像の形成を行うことが可能な画像形成装置である。以下においては、このような画像形成を実現する具体的構成について詳説する。
画像形成部1は、図中の矢印a方向に回転しながら、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)各色のトナー像が形成される感光体10Y,10M,10C,10Kと、その感光体10Y,10M,10C,10Kを均一に帯電させる帯電器11Y,11M,11C,11Kと、YMCK各色の画像データに基いて変調された露光光を、帯電した感光体10Y,10M,10C,10Kに照射することによりYMCK各色の静電潜像を形成する露光器12Y,12M,12C,12Kと、感光体10Y,10M,10C,10Kに形成された静電潜像をトナーによって現像することで感光体10Y,10M,10C,10Kにトナー像を形成する現像器13Y,13M,13C,13Kと、現像器13Y,13M,13C,13Kに各色のトナーを供給するトナーボックス14Y,14M,14C,14Kとを備えている。
また、画像形成部1は、バックアップロール18や駆動ロール19に張架され、感光体10Y,10M,10C,10Kと接触しながら図中の矢印b方向に循環移動する中間転写ベルト15と、中間転写ベルト15を挟んで感光体10Y,10M,10C,10Kとニップ領域を形成し、このニップ領域において感光体10Y,10M,10C,10K周面のトナー像を中間転写ベルト15に転写する一次転写ロール16Y,16M,16C,16Kと、中間転写ベルト15を挟んでバックアップロール18とニップ領域を形成し、中間転写ベルト15上のトナー像を用紙に二次転写する二次転写ロール17とを備えている。
給紙部2は種々の用紙を複数の用紙トレイ20に収容しており、形成される画像に応じた用紙を供給する。用紙は複数の搬送ロール21により搬送され、二次転写ロール17とバックアップロール18とが形成するニップ領域においてトナー像が転写させられる。なお、本実施形態においては、給紙部2には普通紙を収容する用紙トレイ20Nとコート紙を収容する用紙トレイ20Cとがある。
図2はコート紙の構成を示した断面図である。同図に示されているように、コート紙の基材層L1の両面には、基材層L1への水分の浸透を防止するための吸水防止樹脂層L2が形成されており、さらに、プリント面にはトナーを埋め込ませるための受像樹脂層L3が形成されている。基材層L1としては、用紙に通常用いられるセルロース等の材料を任意に選択すればよいが、写真等の画像を高光沢に形成するには、白色度が高く、厚さが150〜250μm程度のものが好適である。吸水防止樹脂層L2は例えばポリエチレン等の熱可塑性樹脂であり、その厚さは5〜30μm程度が望ましい。受像樹脂層L3には、スチレン−(メタ)アクリル共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂等の単独或いは混合したものを用いることが可能であるが、透明性及び機械的強度を考慮するとポリエステル樹脂を用いるのが望ましい。また、後述する第2定着部5の定着ベルト52での離型性を向上するために、受像樹脂層L3にパラフィン系のワックス等を離型剤として含ませてもよい。受像樹脂層L3が2μm以下になるとトナー像を埋め込んだ際に凹凸が発生して充分な平滑性が得られず、また受像樹脂層L3が20μm以上になると用紙を湾曲させた際にクラック(ひび割れ)が発生しやすくなるため、受像樹脂層L3の厚さは10μm前後が望ましい。
なお、以下においては、用紙の搬送方向に沿った辺の寸法のことを用紙の「長さ」と表記し、この辺と隣り合う辺の寸法のことを用紙の「幅」と表記する。
ここで図1に戻り、画像形成装置100の各部の説明を続ける。
第1定着部3は、定着ロール30と、加圧ベルト31と、加圧パッド32とを備え、画像形成部1によりトナー像を形成された用紙を定着ロール30と加圧ベルト31とが形成するニップ領域N1において加熱及び加圧することで、トナー像を用紙表面に定着させる。
図3は第1定着部3の構成をより詳細に示した図である。定着ロール30は、例えばアルミニウムからなる厚さ1.5mm,外径25mm,長さ380mmのコア301表面に、ゴム硬度(JIS−A)が33°程度のシリコーンゴムからなる弾性体層302を厚さ0.5mm,長さ320mmに被覆し、さらに弾性体層302の表面に厚さ30μmのPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)チューブからなる離型層303を被覆して形成されている。定着ロール30の内部には、熱源として例えばハロゲンランプ等の熱源304が設けられており、定着ロール30の表面温度が所定の温度(トナーの溶融温度に依存し、本実施形態においては140〜190℃)となるように内部から加熱する。加圧ベルト31は厚さ75μm、外径30mm、長さ330mmのポリイミドベルトの表面に、厚さ30μmのPFAチューブからなる離型層311が形成されている。加圧ベルト31内部には、加圧ベルト310を定着ロール30に押圧しニップを形成する加圧パッド32が配置されている。加圧パッド32の押圧荷重は例えば336Nで、ニップ幅は6.5mmである。
搬送切替部4は、切替部材40と、搬送ロール41と、搬送ロール42とを備える。切替部材40は第1定着部3の上部に回動可能に設けられており、第1定着部3から排出された用紙の搬送方向を図中の経路A或いはBのいずれかに切り替える。経路Aに搬送された用紙は搬送ロール41によって排紙トレイT1へと排出され、経路Bに搬送された用紙は搬送ロール42によって第2定着部5へと搬送される。
第2定着部5は、用紙表面を高光沢にするために設けられている。すなわち、第2定着部5には写真等の画像のトナー像が形成されたコート紙が搬送されてくる。以下においては、第2定着部5が用紙表面を高光沢にするための具体的構成について説明する。
図4は第2定着部5の構成を詳細に示した図である。同図に示されているように、第2定着部5は、定着ロール50と、加圧ロール51と、定着ベルト52と、冷却器53と、剥離ロール54と、ステアリングロール55と、誘導部材56と、搬送ロール57とを備える。
定着ロール50は、熱伝導性の高い金属製のコア501の周囲にPFA(四フッ化エチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂)等のフッ素樹脂がコーティングされた離型層502を有する部材である。また、コア501の内部にはハロゲンランプ等の熱源500が備わっており、定着ロール50の表面が所定の温度となるように加熱されることにより、搬送されてくる用紙表面(プリント面)をニップ領域N2において加熱する。また、定着ロール50は、図示せぬ駆動装置によりその中心を軸として図中の矢印r1方向に回転される。
加圧ロール51は、熱伝導性の高い金属製のコア511の周囲にゴム硬度(JIS−A)40°程度のシリコーンゴム等からなる弾性体層512が被覆されており、その表面には定着ロール50と同様の離型層513がチュービングされている。また、コア511の内部にはハロゲンランプ等の熱源510が備わっており、加圧ロール51の表面が所定の温度となるように加熱されることにより、搬送されてくる用紙をニップ領域N2において裏面から加熱するとともに定着ロール50の方向へ所定の圧力で押圧する。
定着ベルト52は、例えば熱硬化型ポリイミド製の無端状フィルムの表面(用紙と接する面)にフッ素ゴムやシリコーンゴム等による被覆層が形成された部材であり、定着ロール50,剥離ロール54,ステアリングロール55に張架され、回転する定着ロール50に従動して図中の矢印r2方向に移動される。ニップ領域N2において加熱された用紙上では、トナー及び受像樹脂層L3が溶融状態にあり、この状態で定着ベルト52と密着することにより用紙表面が平滑に仕上げられる。
冷却器53は、定着ロール50と剥離ロール54との間の定着ベルト52の内周面に接して定着ベルト52の熱を吸収することにより、ニップ領域N2において加熱された用紙を冷却させる。冷却器53の冷却温度は用いられるトナーや用紙の種類に応じて異なるが、用紙表面がおよそ60〜80℃となるように冷却することが望ましい。このように用紙を冷却することで、用紙表面のトナー及び受像樹脂層L3は平滑性を維持したまま固化し、用紙は定着ベルト52から容易に剥離できるようになる。
ステアリングロール55は、定着ベルト52を連続的に回転移動させたときに生じる偏り(定着ベルト52がステアリングロール55のいずれかの端部の方向へ移動する現象)を修正するために設けられている。ステアリングロール55は、その中心軸の一端が固定され(以下、こちらを「固定端」と称す)、他端が定着ロールに対して図中の矢印S1・S2方向に移動可能となっており(以下、こちらを「移動端」と称す)、例えば定着ベルト52が徐々に固定端側へと偏っていく場合には、移動端が矢印S1方向に移動することでこの偏りを修正し、逆に定着ベルト52が徐々に移動端側へと偏っていく場合には、移動端が矢印S2方向に移動することでこの偏りを修正するようになっている。
剥離ロール54は定着ベルト52の移動に従動して回転する。剥離ロール54が定着ベルト52を巻き付けながら張架することで定着ベルト52の移動方向を変化させることにより、用紙は剥離位置Eにおいて用紙自体の剛性によって自然に剥離される。剥離ロール54の外径や定着ベルト52との巻き付け角度θは、用紙の剛性や用紙と定着ベルト52との付着力に応じて決定される。
誘導部材56は、剥離位置Eにおいて剥離した用紙を搬送ロール57へと誘導する。搬送ロール57は搬送されてきた用紙を裁断部6へと搬送する。
ここで、第1定着部3と第2定着部5の位置関係及び周辺に設けられたセンサ群について図面を参照しつつ説明する。
図5は第1定着部3と第2定着部5の位置関係を説明するための図である。なお、本実施形態の画像形成装置100においては、同図のように第1定着部3と第2定着部5とが一直線上に配置されているものではないが、ここでは第1定着部3と第2定着部5の位置関係を説明する便宜上、このように図示している。
同図に示されているように、第2定着部5は第1定着部3に対して間隔Dを隔てて配置されている。ここで本実施形態において使用される用紙の長さをLとすると、間隔Dは長さLに対してD>Lの関係を満たしている。すなわち、本実施形態においては、用紙が第1定着部3と第2定着部5の間で停止したときに、ニップ領域N1とニップ領域N2のいずれにも接触しない状態となることが可能である。
図6は、第1定着部3と第2定着部5の周辺に設けられた記録材検知手段としてのセンサ群を説明するための図である。同図に示されているように、第1定着部3と第2定着部5の周辺にはセンサS1,S2,及びS3の3つのセンサが設けられている。これらのセンサは例えば図示せぬ発光素子と受光素子とを備えた光学式のセンサであり、照射面からの反射光の強度、すなわち反射率を測定し、この測定結果に応じたデータを制御部7に供給する。制御部7は用紙の反射率を記憶しており、これらのセンサから供給されたデータによって各センサの位置における用紙の有無を判断する。センサS1は第1定着部3のニップ領域N1から用紙の搬送方向とは逆の方向に距離l1だけ離間した部分の反射率を測定する。また、センサS2は第2定着部5のニップ領域N2から用紙の搬送方向とは逆の方向に距離l2だけ離間した部分の反射率を測定する。また、センサS3は第2定着部5のニップ領域N2から用紙の搬送方向に距離l3だけ離間した部分の反射率を測定する。なお、上述の距離l1,l2,及びl3の値については、可能な限り小さい値であることが望ましい。また、特に距離l2については、l2<D−Lの関係を満たさなければならない。
なお、説明の便宜上、以下においてはセンサS1,センサS2,及びセンサS3が用紙を検知していない場合をセンサの応答が「OFF」であるとし、用紙を検知している場合をセンサの応答が「ON」であるとする。
ここで再び図1に戻り、画像形成装置100の各部の説明を続ける。
裁断部6は、用紙の4辺を裁断し、縁なしの画像を得るために設けられている。一般に、電子写真方式の画像形成装置においては用紙の全面に画像を形成することは困難であり、その4辺には多少の余白が生じるが、例えば一般的なL判サイズの写真等では縁なしの画像が好まれている。そのため、本実施形態の画像形成装置100は、余白部分を裁断部6で裁断することにより、縁なしの画像を得ることを可能にしている。以下では、裁断部6が用紙の4辺を裁断する具体的構成を説明する。
裁断部6は、ローリングカッター60と、ギロチンカッター61と、複数の搬送ロール62と、切り屑スペース63とを備える。ローリングカッター60は回転する円盤状のカッターであり、搬送ロール62により搬送されてくる用紙を搬送方向に対して平行に裁断する。また、図7は裁断部6を上部から見た場合の図であるが、同図に示されているように、ローリングカッター60は所定の距離を隔てた2ヶ所に設けられており、用紙の両端を同時に裁断する。ギロチンカッター61は用紙の搬送方向に対して垂直に延在する2枚の板状のカッターであり、これらのカッターが搬送ロール62により搬送されてくる用紙を挟みこむようにして裁断する。このようにして裁断された用紙が搬送ロール62によって排紙トレイT2に排出される一方、用紙が裁断されることによって生じる切り屑は切り屑スペース63に収容される。
なお、画像形成装置100において、用いられる用紙のサイズ、及び裁断後の用紙のサイズは特に限定されるものではないが、本実施形態においては、高光沢の縁なし画像を得る場合には、ハガキサイズ(幅100mm×長さ148mm)の用紙の4辺を裁断し、L判サイズ(幅89×長さ127mm)にて出力するものとする。
また、本実施形態の画像形成装置100は、裁断部6内部における搬送異常検知手段としてジャムセンサSjを備えている。ジャムセンサSjは例えば発光素子と受光素子とタイマとを備えており、発光素子が照射した光の反射光を受光素子が受光することによって、用紙の通過を光学的に検知する。ジャムの判定方法としては、例えば、用紙のサイズや搬送速度に応じた所定の時間を経過してもジャムセンサSjが用紙を検知し続けている場合や、或いは、所定の時間を経過しても次に搬送されるべき用紙が検知されない場合が挙げられ、このような場合にジャムセンサSjはジャムが発生していると判定してこの判定結果を制御部7へと通知することにより、制御部7はジャムが発生していると判断する。
なお、上述の説明からわかるように、制御部7がジャムセンサSjからの通知に基づき、ジャムが発生していると判断するタイミングと、実際に裁断部6においてジャムが発生したタイミングとは必ずしも一致するものではない。しかし、以下においては、説明が煩雑になることを避けるため、「ジャム発生時」や「ジャムが発生した場合」というのは、この「制御部7がジャムセンサSjからの通知に基づき、ジャムが発生していると判断するタイミング」のことを意味しているものとする。
また、特に図示しないが、画像形成装置100内部にはジャムセンサSjと同様のジャムセンサ、すなわち搬送異常検知手段が裁断部6以外の各部にも備わっており、これらのジャムセンサは、該当する各部でジャムが発生していると判定すると、この判定結果を制御部7へと通知する。
制御部7は図示せぬCPU(Central Processing Unit)やタイマ等を備えており、画像形成装置100の各部の動作を制御する。具体的には、画像形成部1における各色のトナー像形成の制御や、給紙部2における用紙の選択や搬送タイミングの制御、或いは第1定着部3や第2定着部5での定着温度制御等である。また、制御部7はメモリ70を備えており、メモリ70には上述したl1,l2,及びl3等の値や、用紙の長さL,第1定着部3と第2定着部5の間隔D,或いは用紙の搬送速度v等の値が記憶されている。
以上説明された構成により、画像形成装置100は給紙部2より供給された用紙上にトナー像を形成する。画像形成装置100は、一般的な低光沢の画像を形成する場合には、給紙部2において普通紙を収容する用紙トレイ20Nから用紙(普通紙)を供給し、この用紙上にトナー像を形成したあと、第1定着部3においてトナー像を定着させ、搬送切替部4において用紙の搬送方向を経路Aへと切り替え、画像が形成された用紙を排紙トレイT1へと排出する。一方、画像形成装置100が高光沢の画像を形成する場合には、給紙部2においてコート紙を収容する用紙トレイ20Cから用紙(コート紙)を供給し、この用紙上にトナー像を形成したあと、第1定着部3においてトナー像を定着させ、搬送切替部4において用紙の搬送方向を経路Bへと切り替え、第2定着部5において用紙のプリント面を高光沢にする処理を行った後、裁断部6において余白部を裁断し、縁なしの高光沢画像が形成されたL判サイズの用紙を排紙トレイT2へと排出する。
また、画像形成装置100は、高光沢の画像を形成している際に裁断部6でジャムが発生したことを検知すると、第1定着部3のニップ領域N1及び第2定着部5のニップ領域N2に用紙が停止しないように用紙の搬送を制御する。その具体的な制御方法については、以下の動作例において詳説する。
(2)動作例
図8は本実施形態の画像形成装置100において、画像形成時にジャムが発生した場合の動作を示したフローチャートである。同図に示されているように、ジャム発生時の用紙の搬送方法については、ジャム発生時の第1定着部3及び第2定着部5における用紙の位置に応じて種々の方法がある。そのため、以下においては、図8のフローチャートに沿って説明しながら、それぞれの方法について個別の動作例として説明する。
(2−1)動作例1
本動作例においては、例えば図9に示されているように、裁断部6でジャムが発生したときに用紙P1が第1定着部3のニップ領域N1に接触している状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。なお、このとき用紙は、それぞれが充分な間隔を有して連続的に搬送されている。
まず、画像形成装置100が画像形成を行っている間(ステップS01)、画像形成装置100の各部に備わっているジャムセンサがジャムの有無を常時判定している(ステップS02)。そして、ジャムが発生していない場合には(ステップS02;NO)、すべての画像形成ジョブが終了するまで画像形成を繰り返し(ステップS10;NO→ステップS01)、すべての画像形成ジョブが終了した時点で(ステップS10;YES)本処理を終了させる。
一方、ジャムセンサがジャムの発生を判定し(ステップS02;YES)、特に、ジャムの発生箇所が裁断部6である(すなわちジャムの発生を判定したのがジャムセンサSjである)場合には(ステップS03;YES)、続いて制御部7は、第1定着部3内部のニップ領域N1において用紙が接触しているか否かをセンサS1の検知結果により判断する(ステップS04)。具体的には、センサS1の応答が「ON」である場合に、制御部7は用紙が第1定着部3のニップ領域N1に接触している状態であると判断する。
このとき、センサS1によりニップ領域N1に用紙(以下、この用紙を用紙P1とする)が接触していると判断されると、続いて制御部7は別の用紙がニップ領域N2に接触しているか否かをセンサS2の検知結果により判断する(ステップS05)。具体的には、センサS2の応答が「ON」である場合に、制御部7は別の用紙が第2定着部5のニップ領域N2に接触している状態であると判断する。この判断が否定的、つまり2つのニップ領域のうち用紙が接触しているのがニップ領域N1のみであるならば(ステップS05;NO)、制御部7は用紙の搬送をすぐには停止させず、用紙P1をある距離だけ移動させて、用紙P1をニップ領域N1及びN2に接触しない位置で停止させる(ステップS06)。具体的には、制御部7はセンサS1の応答が「OFF」になり、その後センサS2の応答が「ON」になるまで用紙P1の搬送を行うことにより、用紙P1をニップ領域N1及びN2に接触しない位置まで移動させることができる。
このように用紙P1の搬送を停止させたら、続いて、制御部7はジャムの原因となっている用紙がユーザにより除去されたかどうかの判断を繰り返し(ステップS07)、用紙が除去されたら(ステップS07;YES)、復帰サイクルを実行して以降の画像形成に備えるとともに(ステップS08)、用紙搬送を再開してそれまで搬送を停止していた用紙をすべて排出させ(ステップS09)、引き続き画像形成を実行する(ステップS01)。
(2−2)動作例2
本動作例においては、例えば図10に示されているように、裁断部6でジャムが発生したときに第1定着部3と第2定着部5の間で用紙P2がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触していない状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。このとき用紙は、それぞれが充分な間隔を有して連続的に搬送されているものと見なす。なお、ステップS04までの動作については上述した動作例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
ステップS04の判断において、本動作例では用紙P2がニップ領域N1に接触していない状態であるから、この判断は否定的となる。具体的には、センサS1の応答が「OFF」である場合に、制御部7は用紙が第1定着部3のニップ領域N1に接触していない状態であると判断する。
続いて制御部7は、第2定着部5のニップ領域N2において用紙が接触しているか否かをセンサS2及びS3の検知結果により判断する(ステップS11)。具体的には、センサS2の応答が「ON」であり、かつ、センサS3の応答が「OFF」である場合に、制御部7は第2定着部5のニップ領域N2において用紙が接触していない状態であると判断する。
ジャム発生時に用紙P2がこのような状態であった場合には(ステップS11;NO)、制御部7は用紙をそれ以上搬送させることなくそのまま即座に停止させることで、用紙P2がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触していない状態を維持する(ステップS12)。なお、上述のステップS11における判断が肯定的、すなわち用紙が第2定着部5のニップ領域N2に接触している状態であれば、制御部7はこの用紙を排出させることで第2定着部5の汚れを防ぐことが可能となる。
ステップS12のように用紙P2の搬送を停止させるか、或いはステップS13のように用紙を排出させたら、続いて制御部7はジャムの原因となっている用紙がユーザにより除去されたかどうかの判断を繰り返し(ステップS07)、用紙が除去されたと判断されると(ステップS07;YES)、復帰サイクルを実行して以降の画像形成に備えるとともに(ステップS08)、用紙搬送を再開してそれまで停止していた用紙をすべて排出させ(ステップS09)、引き続き画像形成を実行する(ステップS01)。
(2−3)動作例3
上述の動作例1及び2においては、1枚の用紙のみに着目した用紙の搬送方法について説明した。これはつまり、着目した用紙とジャムの原因紙との間には充分な間隔が設けられており、かつ、着目した用紙の前後には用紙が存在しないか、或いは無視できる程度に充分な間隔を設けられて用紙が搬送されている状況を想定している。しかし、実際の画像形成においては、複数枚の画像を連続的に、かつ高速に形成している場合もある。このような場合においてジャムが発生したときには、着目した用紙の前後に搬送されている用紙の位置についても考慮する必要がある。そこで、本動作例では図11に示されているように、用紙P3とP4が第1定着部のニップ領域N1と第2定着部のニップ領域N2にそれぞれ接触している状態であったときの用紙の搬送方法を説明する。なお、ステップS05までの動作については上述した動作例1と同様であるため、ここではその説明を省略する。
ステップS05の判断において、本動作例では用紙P4がニップ領域N2に接触している状態であるから、この判断は肯定的となる。具体的には、センサS3の応答が「ON」である場合に、制御部7は第2定着部5のニップ領域N2において用紙が接触している状態であると判断する。
このような状態となると、制御部7はまず第2定着部5に接触している用紙P4を排出させ、これと同時に第1定着部3に接触している用紙P3をニップ領域N1及びN2の間で、これらのニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない位置で停止させる(ステップS14)。また、図示はされていないが、用紙P3よりも用紙の搬送方向に対して上流側にある用紙については、制御部7はこれがニップ領域N1に接触しない位置で停止させる。なお、これらの具体的な動作については、上述の動作例1及び2に準じるので省略する。
このようにすれば、ジャムによる紙詰まり等の影響を最小限に止め、かつ、第2定着部5に汚れ等によるダメージを与えることを防ぐことが可能となる。
続いて制御部7は、ジャムの原因となっている用紙がユーザにより除去されたかどうかの判断を繰り返し(ステップS07)、用紙が除去されたと判断されると(ステップS07;YES)、復帰サイクルを実行して以降の画像形成に備えるとともに(ステップS08)、用紙搬送を再開してそれまで停止していた用紙をすべて排出させ(ステップS09)、引き続き画像形成を実行する(ステップS01)。
(2−4)動作例4
上述の動作例1〜3では、裁断部6、すなわち第2定着部5よりも用紙の搬送方向に対して下流側においてジャムが発生した場合の用紙の搬送方法について説明した。本動作例では、第2定着部5よりも上流側、例えば画像形成部1や第1定着部3,或いは搬送切替部4等においてジャムが発生した場合の用紙搬送制御について、図8のフローチャートに沿って説明する。
画像形成装置100が画像形成を行っている間(ステップS01)、画像形成装置100の各部に備わるジャムセンサは、ジャムの発生の有無を常時判定している(ステップS02)。そして、ジャムセンサがジャムの発生を判定し(ステップS02;YES)、そのジャムの発生箇所が裁断部6以外の場所である場合には(ステップS03;NO)、裁断部6に搬送異常がないために用紙を第1定着部3と第2定着部5の間に停止させる必要がないから、制御部7はジャムの発生箇所よりも上流にある用紙の搬送を直ちに停止させ、同時に、ジャムの発生箇所よりも下流にある用紙については、通常の画像形成処理を実行してこれらを排紙トレイT1或いはT2にすべて排出させる(ステップS15)。その後制御部7は、ジャムの原因となっている用紙がユーザにより除去されたかどうかの判断を繰り返し(ステップS07)、用紙が除去されたら(ステップS07;YES)、復帰サイクルを実行して以降の画像形成に備えるとともに(ステップS08)、用紙搬送を再開してそれまで停止していた用紙をすべて排出させ(ステップS09)、引き続き画像形成を実行する(ステップS01)。
以上に説明されたように、本実施形態の画像形成装置100によれば、第1定着部3のニップ領域N1及び第2定着部5のニップ領域N2において用紙が停止することを防止できるので、ジャム発生時においても装置本体へのダメージをなくし、その結果クリーニングにより用紙や時間を無駄にすることも防止することが可能となる。
なお、上述の動作例においては、ジャムが裁断部6,すなわち第2定着部5よりも下流側で発生し、このとき用紙がニップ領域N1に接触している場合の用紙の搬送制御についてのみ説明したが、もちろんジャムが第2定着部5よりも上流側で発生する場合もある。しかし、このような場合については、上述のように用紙をニップ領域N1とニップ領域N2の間で停止させるような必要はなく、ジャム発生時にはジャムの発生箇所よりも下流側にある用紙はすべて排紙トレイT1,T2に排出させてしまえばよい。なぜならば、上述の動作例において説明された用紙の搬送制御は、そもそもジャムの発生箇所にジャム発生以降も用紙が搬入されてきてしまうことを防ぐために行われるものだからである。すなわち、ジャムの発生が裁断部6以外、換言すればジャムセンサSj以外のジャムセンサによってジャムが検知された場合には、制御部7はジャムの発生箇所よりも下流側にある用紙については、その位置に関わらず排紙トレイT1或いはT2に排出させればよい。
(3)第2実施形態
上述の実施形態においては、画像形成装置100は第1定着部3と第2定着部5の間隔が用紙の長さよりも長くなるように構成されていた。しかし、画像形成装置にはより一層の小型化が求められており、このように第1定着部と第2定着部の間隔が充分に確保できない場合もある。また、上述の実施形態においてはハガキサイズの用紙を想定していたが、それより大きいサイズの用紙を用いた場合には、上述したように第1定着部と第2定着部の間でいずれのニップ領域にも接触することなく用紙を停止させることが不可能となることも考えられる。
そこで、本実施形態においては、上述のように第1定着部と第2定着部の間隔が充分に確保できないような場合においても、第1定着部と第2定着部の間でいずれのニップ領域にも接触しない状態で用紙を停止させることのできる画像形成装置について説明する。なお、本実施形態の画像形成装置は第1定着部3及び第2定着部5周辺の構成のみが上述の第1実施形態の画像形成装置100と異なるだけであるから、その他の部分については説明を省略する。また、画像形成装置100と同一の部分については同一の符号を付して説明する。
図12は第1定着部3と第2定着部5及びその周辺の構成を示した図である。なお、本実施形態の画像形成装置においては、同図のように第1定着部3と第2定着部5とが一直線上に配置されているものではないが、ここでは第1定着部3と第2定着部5の位置関係を説明し、上述の第1実施形態と比較する便宜上、このように図示している。
同図において、第1実施形態(図5)と異なるのは第1定着部3と第2定着部5の間隔と搬送ロールR1,R2の存在のみである。本実施形態においては、第1定着部3と第2定着部5の間隔D’は用紙の長さLよりも短くなっている。また、搬送ロールR1,R2は、図示せぬ駆動手段によりそれぞれが異なる速度で回転及び停止可能に設けられており、搬送ロールR1は第1定着部3のニップ領域N1から用紙の搬送方向に対して距離d1だけ離間した位置に設けられており、搬送ロールR2は第2定着部5のニップ領域N2から用紙の搬送方向と逆の方向に対して距離d2だけ離間した位置に設けられている。また、搬送ロールR2は、センサS2よりも用紙の搬送方向に対して上流側に設けられている。
このような構成のもと、例えば図13に示されたように、第1定着部3のニップ領域N1に用紙P5が接触している状態で裁断部6においてジャムが発生した場合の用紙P5の搬送方法について説明する。
制御部7は、裁断部6においてジャムが発生した時点で第1定着部3のニップ領域N1に用紙P5が接触していると判断すると、まず用紙P5の先端を搬送ロールR2の位置まで搬送させ、第2定着部5のニップ領域N2に接触する前に用紙P5の先端部分のみ搬送を停止させる。具体的には、制御部7はセンサS1が用紙P5を検知するとこれを搬送ロールR1及びR2によって搬送させ、センサS2が用紙を検知した直後に搬送ロールR2のみを停止させる。用紙P5の長さLは第1定着部3と第2定着部5の間隔Dよりも長いから、この時点では用紙P5は第1定着部3のニップ領域N1と接触したままの状態である。
この後、搬送ロールR2を停止させたまま搬送ロールR1を回転させると、搬送ロールR2が用紙P5の先端を固定したまま搬送ロールR1は用紙P5を搬送させようとするので、用紙P5は撓んで図14に示されるような状態になる。このように、制御部7が搬送ロールR2を停止させたまま搬送ロールR1を回転させ、センサS1が用紙P5を検知しなくなったあとで搬送ロールR1も停止させると、用紙P5は図15に示されるような状態となり、第1定着部3と第2定着部5の間でニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない状態で停止されることが可能となる。
(4)変形例
なお、本発明の適用は上述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示されるような種々の変形が可能である。
まず、上述の実施形態においては、用紙がニップ領域に接触しているか否かの判断をセンサの応答のON・OFFのみによって判断していたが、実際はニップ領域とセンサの位置は離間しているため、厳密に言えば、センサの位置を用紙が通過した瞬間には、用紙がまだニップ領域に接触したままであったり、或いは逆に用紙がまだニップ領域に接触していない状態である。そのため、センサの応答速度が高速であったり、用紙の搬送速度が低速である場合には、センサの応答のON・OFFだけでは用紙がニップ領域に接触しているか否かを判断できないこともある。このような場合には、センサの応答が切り替わってから所定の時間差を設け、この時間が経過した時点をもって用紙がニップ領域と接触しているか否かの判断を行うようにすればよい。上述の時間差はセンサとニップ領域の間の距離と用紙の搬送速度により容易に求めることが可能である。
ここで具体的に例を挙げて説明する。例えば、図6に示されるような構成において、用紙の搬送速度がvである場合を考える。なお、同図において、l1,l2はともにLよりも小さい値であるとする。このとき、センサS1の応答が「OFF」から「ON」に切り替わってからの経過時間をT1とすれば、センサS1の応答が切り替わってから時間「l1/v」が経過すると用紙がニップ領域N1に接触するのであるから、経過時間T1が「T1<l1/v」の関係を満たしている間は、センサの応答が「ON」であっても用紙はニップ領域N1に接触していない位置にある。よって、ジャムセンサSjがジャムを検知し、このときセンサS1が「ON」であったとしても、センサS1の応答が「ON」に切り替わってから時間「l1/v」未満であれば、制御部7は用紙の搬送を即座に停止させてもよい。
センサS1の応答が「ON」に切り替わってから時間「l1/v」が経過すると用紙はニップ領域N1に接触するが、用紙がさらに距離Lだけ進むと、用紙は再度ニップ領域N1に接触していない位置になる。すなわち、経過時間T1が「l1/v≦T1≦l1+L/v」の関係を満たしている間は、用紙はニップ領域N1に接触している。ジャムセンサSjがジャムを検知したときに用紙がこのような位置となっていれば、上述の実施形態において説明されたように、制御部7は用紙の搬送を即座には停止させずに、用紙がニップ領域N1及びN2のいずれにも接触しない位置になるまで用紙を搬送させてから停止させる。
経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たすようになれば、ニップ領域N1に用紙が接触することはなくなるが、そのまま用紙を搬送させれば、今度は用紙がニップ領域N2に接触することになる。具体的には、センサS1の応答が「OFF」から「ON」に切り替わってからの経過時間をT2とすれば、経過時間T1の場合と同じ要領で、経過時間T2が「T2<l2/v」の関係を満たしている間は、センサS2の応答が「ON」であっても用紙はニップ領域N2に接触していない位置となる。よって、経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たすと同時に、センサS2の応答が「OFF」であるか、或いは経過時間T2が「T2<l2/v」の関係を満たしているときには、制御部7は用紙の搬送を即座に停止させてもよい。
また、上述の経過時間T1の場合と同様に、経過時間T2が「l2/v≦T2≦l2+L/v」の関係を満たしている間は、用紙はニップ領域N2に接触している。すなわち、経過時間T1が「l1+L/v<T1」の関係を満たし、かつ経過時間T2が「l2/v≦T2≦l2+L/v」の関係を満たしている場合には、制御部7は用紙の搬送を即座には停止させず、経過時間T2が「l2+L/v」以上、すなわちニップ領域N2に用紙が接触しない位置になるまで用紙を搬送させてから停止させる。
なお、上述のようにセンサとニップ領域の間の距離と用紙の搬送速度を考慮して判断を行えば、上述の実施形態においてセンサS3が行っていた用紙の有無の判定は、センサS2によって代用させることが可能となる。ゆえにこの場合、センサは必ずしも3ヶ所に設けられている必要はない。
また、上述の実施形態においては、用紙を検知するセンサは光学式のセンサであるとしたが、本発明においてはもちろんこのようなセンサに限定されるものではなく、例えば用紙を物理的に検知する接触型のセンサであってもよい。
また、上述の第2実施形態においては、裁断部6においてジャムが発生した時点で第1定着部3のニップ領域N1に用紙P5が接触していると判断すると、制御部7はセンサS2が用紙を検知した直後に搬送ロールR2のみを停止させると説明した。しかし、センサS2とニップ領域N2の間には距離l2の間隔があることから、搬送ロールR2を停止させるのは、実際には必ずしもセンサS2が用紙を検知した直後である必要はない。具体的には、制御部7はメモリ70に記憶された距離l2と用紙の搬送速度vの値に基づいて用紙の移動する時間を算出し、センサS2が用紙を検知してから時間「l2/v」が経過した後に用紙の搬送を停止させることにより、用紙をニップ領域N2に接近しながらも接触はしない状態にすることができる。同様に、搬送ロールR1を停止させる場合についても用紙の移動を考慮し、センサS1が用紙を検知しなくなってから時間「l1/v」が経過した後に用紙の搬送を停止させることにより、用紙をニップ領域N1に接近しながらも接触はしない状態にすることができる。このように、用紙の移動速度に基づいて用紙を停止させるタイミングを調節することで、用紙の撓み量を少なくすることができる。図16はこれを例示した図であるが、同図を図15と比較すると、用紙P6は用紙P5と同じ長さの用紙であっても撓み量が少なくなっていることがわかる。このように撓み量を少なくすると、用紙を撓ませるために確保すべきスペースを少なくすることができるので、より装置を小型化することができるなどの効果がある。
また、上述の実施形態においては、後処理装置の一例として裁断部6を示したが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えばソータ等を備えた画像形成装置において、ソータ部分でジャムが発生したような場合に上述したような動作を行うものであってもよい。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の構成を示した図である。 同実施形態に係る用いられるコート紙の構成を示した断面図である。 同実施形態に係る第1定着部の構成を詳細に示した図である。 同実施形態に係る第2定着部の構成を詳細に示した図である。 同実施形態における第1定着部と第2定着部の位置関係を説明するための図である。 同実施形態に係る記録材検知手段としてのセンサ群を説明するための図である。 同実施形態に係る裁断部を上部から見た場合の図である。 同実施形態において、画像形成時にジャムが発生した場合の動作を示したフローチャートである。 同実施形態の動作例1における動作を説明するための図である。 同実施形態の動作例2における動作を説明するための図である。 同実施形態の動作例3における動作を説明するための図である。 本発明の別の実施形態に係る画像形成装置の第1定着部と第2定着部、及びその周辺の構成を示した図である。 同実施形態における用紙の搬送方法を説明するための図である。 同実施形態において用紙が搬送される様子を示した図である。 同実施形態において用紙が搬送される様子を示した図である。 同実施形態において用紙が搬送される様子を示した図である。
符号の説明
100…画像形成装置、1…画像形成部、10Y,10M,10C,10K…感光体、11Y,11M,11C,11K…帯電器、12Y,12M,12C,12K…露光器、13Y,13M,13C,13K…現像器、14Y,14M,14C,14K…トナーボックス、15…中間転写ベルト、16Y,16M,16C,16K…一次転写ロール、17…二次転写ロール、18…バックアップロール、19…駆動ロール、2…給紙部、20,20N,20C…用紙トレイ、21…用紙搬送ロール、3…第1定着部、30…定着ロール、31…加圧ベルト、32…加圧パッド、4…搬送切替部、40…切替部材、41…搬送ロール、42…搬送ロール、5…第2定着部、50…定着ロール、51…加圧ロール、52…定着ベルト、53…冷却器、54…剥離ロール、55…ステアリングロール、56…誘導部材、57…搬送ロール、S1,S2,S3…センサ(記録材検知手段)、6…裁断部、60…ローリングカッター、61…ギロチンカッター、62…搬送ロール、63…切り屑スペース、Sj…ジャムセンサ(搬送異常検知手段)、7…制御部(搬送制御手段)。

Claims (5)

  1. 記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に定着させる第1の定着手段と、
    前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を当該記録材に再度定着させる第2の定着手段と、
    前記第1のニップ領域または前記第2のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する記録材検知手段と、
    前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、
    前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、
    前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が、前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも長く、
    前記搬送制御手段は、
    前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第1のニップ領域に前記記録材が接触し、前記第2のニップ領域に当該記録材が接触していないと判断すると、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の位置まで当該記録材を搬送して停止させ、
    前記搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知し、かつ、前記記録材検知手段が前記第2のニップ領域に前記記録材が接触していると判断すると、前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置まで当該記録材を搬送する
    画像形成装置。
  2. 前記記録材検知手段は、
    前記第1のニップ領域の位置から見て前記搬送方向の上流側の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第1のセンサと、
    前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間の所定の位置に設けられ、当該位置における前記記録材の有無を検知する第2のセンサとを備え、
    前記搬送異常検知手段によって搬送異常の発生が検知されたときに、前記記録材検知手段が前記第1のセンサまたは前記第2のセンサの検知結果に基づき、前記記録材が前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間に存在し、当該第1のニップ領域及び当該第2のニップのいずれにも接触していないと判断すると、前記搬送制御手段は当該記録材を搬送せずにそのまま停止させる
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側にあり、前記記録材に対して後処理を行う後処理手段と、
    前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の上流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する第2の搬送異常検知手段とを備え、
    前記搬送制御手段は、前記第2の搬送異常検知手段が搬送異常の発生を検知すると、当該搬送異常の発生箇所よりも下流にある前記記録材を前記第2のニップ領域に接触しない前記下流側の位置に排出する
    請求項1記載の画像形成装置。
  4. 記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第1のニップ領域において、前記記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に定着させる第1の定着手段と、
    前記記録材の搬送路を挟んで対向する一対の部材が接触する第2のニップ領域において、前記第1の定着手段によって画像が定着させられた記録材を加熱及び加圧することで前記トナー像を該記録材に再度定着させる定着する第2の定着手段であって、前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域との間隔が前記記録材の搬送方向に沿った辺の長さよりも短くなるような位置に設けられた第2の定着手段と、
    前記第1のニップ領域と前記第2のニップ領域の間に設けられた第1の搬送ロールと、
    前記第1の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に設けられた第2の搬送ロールと、
    前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しているか否かを判断する第1のセンサと、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在しているか否かを判断する第2のセンサとを有する記録材検知手段と、
    前記第2の定着手段が設けられている位置から見て前記記録材の搬送方向の下流側で当該記録材の搬送異常が発生したか否かを検知する搬送異常検知手段と、
    前記第1の搬送ロールと前記第2の搬送ロールとを回転させて、前記記録材の搬送を制御する搬送制御手段とを備え、
    前記搬送制御手段は、前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触していると判断されると、前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに前記第1の搬送ロールを回転させ、前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなったと判断されたら前記第1の搬送ロールを停止させる画像形成装置。
  5. 前記搬送制御手段は前記記録材の搬送速度を記憶する記憶手段を備え、
    前記搬送異常検知手段によって前記搬送異常が検知されたときに、前記記録材検知手段により前記第1のニップ領域に前記記録材が接触しており、かつ、前記第2の搬送ロールと前記第2のニップ領域の間に前記記録材の搬送方向に対する先端が存在していると判断されると、前記第2のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する先端が前記第2のニップ領域に接触する直前に前記第2の搬送ロールの回転を停止させるとともに、前記第1のセンサの判断結果と前記搬送速度とに基づいて前記記録材の搬送方向に対する終端が前記第1のニップ領域と接触しなくなった直後に前記第1の搬送ロールを停止させる
    請求項4記載の画像形成装置。
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