JP2001154527A - 定着装置及びこれを用いた画像形成装置 - Google Patents

定着装置及びこれを用いた画像形成装置

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JP2001154527A
JP2001154527A JP34131599A JP34131599A JP2001154527A JP 2001154527 A JP2001154527 A JP 2001154527A JP 34131599 A JP34131599 A JP 34131599A JP 34131599 A JP34131599 A JP 34131599A JP 2001154527 A JP2001154527 A JP 2001154527A
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fixing device
fixing
recording medium
paper
sheet
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JP34131599A
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English (en)
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Naoto Yoshino
直人 吉野
Yoshiyuki Shimamura
栄之 島村
Toshiyuki Matsui
敏之 松井
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 定着装置以外で用紙のジャムが発生した
場合でも、用紙の除去を容易にするとともに、用紙除去
時に未定着トナーが定着ロールの表面等に付着するのを
防止可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提
供することを課題とする。 【解決手段】 未定着トナー像が担持された記録媒体
を、用紙搬送機構を介して導入し、当該記録媒体を互い
に圧接した状態で回転駆動される加熱部材と加圧部材の
ニップ部に通過させることによって定着処理を行う定着
装置において、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬
送機構を停止させた後、上記定着装置を所定時間だけ駆
動させ、記録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強制的
に搬送するように制御して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複写機やレーザ
ープリンタ、その他の電子写真方式あるいは静電記録方
式を採用した画像形成装置に使用される定着装置及びこ
れを用いた画像形成装置に関し、特にベルトニップ方式
の定着装置及びこれを用いた画像形成装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、上記複写機やレーザープリンタ、
その他の電子写真方式あるいは静電記録方式を採用した
画像形成装置は、一般に、感光体ドラムの表面に画像露
光を施すことにより静電潜像を形成し、この感光体ドラ
ムの表面に形成された静電潜像を現像装置で現像するこ
とによって、所定の色のトナー像を形成し、このトナー
像を記録用紙上に直接転写・定着するか、又は中間転写
体上に一旦転写した後に、記録用紙上に一括して転写・
定着することにより、画像を形成するように構成されて
いる。
【0003】その際、上記画像形成装置としては、各々
所定の色に対応した複数(例えば、4つ)の感光体ドラ
ムを備え、各感光体ドラムの表面に順次形成される所定
の色のトナー像を、中間転写ベルト上に多重に一次転写
した後、当該中間転写ベルト上から記録用紙上に一括し
て二次転写することによって、カラー画像を形成するよ
うに構成された所謂タンデム型の画像形成装置がある。
【0004】上記タンデム型の画像形成装置は、例え
ば、図12に示すように、黒(K)色の画像を形成する
黒色画像形成ユニット100Kと、イエロー(Y)色の
画像を形成するイエロー色画像形成ユニット100Y
と、マゼンタ(M)色の画像を形成するマゼンタ色画像
形成ユニット100Mと、シアン(C)色の画像を形成
するシアン色画像形成ユニット100Cの4つの画像形
成ユニットを備えている。これら4つの画像形成ユニッ
ト100K、100Y、100M、100Cは、互いに
一定の間隔をおいて水平に配置されている。また、上記
黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)の各画像形成ユニット100K、100Y、10
0M、100Cの下部には、当該各画像形成ユニットで
順次形成されたトナー像を、互いに重ね合わせた状態で
転写する中間転写ベルト101が、駆動ロールを含む複
数本のロール111〜114によって、矢印方向に沿っ
て回転駆動されるように配置されている。この中間転写
ベルト101は、例えば、可撓性を有するポリイミド等
の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、この帯状に形成さ
れた合成樹脂フィルムの両端を溶着等の手段によって接
続することにより、無端ベルト状に構成されている。
【0005】上記黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各画像形成ユニット100K、
100Y、100M、100Cは、すべて同様に構成さ
れており、これら4つの画像形成ユニット100K、1
00Y、100M、100Cでは、上述したように、そ
れぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色のト
ナー像が順次形成されるようになっている。上記各色の
画像形成ユニット100K、100Y、100M、10
0Cは、感光体ドラム102を備えており、この感光体
ドラム102の表面は、一次帯電用のスコロトロン10
3によって一様に帯電された後、画像露光装置104に
よって像形成用のレーザー光が画像情報に応じて走査露
光され、静電潜像が形成される。上記感光体ドラム10
2の表面に形成された静電潜像は、各画像形成ユニット
100K、100Y、100M、100Cの現像器10
5によってそれぞれ黒色、イエロー色、マゼンタ色及び
シアン色の各色のトナーにより現像されて可視トナー像
となり、これらの可視トナー像は、転写帯電器106に
よって中間転写ベルト101上に互いに重ね合わせた状
態で転写される。上記中間転写ベルト101上に多重に
転写された黒色、イエロー色、マゼンタ色及びシアン色
の各色のトナー像は、対向ロール114に圧接される二
次転写ロール115によって転写用紙107上に一括し
て転写された後、定着装置108によって定着処理を受
け、カラー画像の形成が行なわれる。
【0006】なお、図12中、109は感光体クリーナ
ー、110は中間転写ベルトクリーナーをそれぞれ示し
ている。
【0007】ところで、上記の如く構成されるタンデム
型の画像形成装置は、図12に示すように、長尺な中間
転写ベルト101の二次転写ロール115が圧接する二
次転写位置まで、転写用紙107を搬送し、当該転写用
紙107に中間転写ベルト101上からトナー像を転写
した後、トナー像が転写された転写用紙107に、定着
装置108によって定着処理を施し、装置の外部に排出
するようになっている。そのため、上記画像形成装置
は、転写用紙107の搬送経路が長くなり、用紙搬送経
路の途中の定着装置108本体以外で、転写用紙107
の紙詰まり等の搬送不良(以下、「ジャム」という。)
が発生した場合でも、転写用紙107が定着装置108
のニップ部にニップされたままの状態となる虞れがある
という問題点を有している。なお、この問題点は、上記
画像形成装置において、転写用紙107の両面に画像を
形成可能とするため、転写用紙107の表裏を反転する
用紙反転経路を設けた場合には、特に顕著となる。
【0008】そこで、上記画像形成装置において、用紙
が定着装置のニップ部にニップされたままの状態となる
のを防止するため、特開平7−129018号公報や特
開平11−119490号公報等に開示されているよう
に、用紙が定着装置に入る前に、定着装置を停止させる
ように構成したり、ジャムが発生した後、定着装置のニ
ップを解除するように構成したものが、既に提案されて
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
の場合には、次のような問題点を有している。すなわ
ち、上記特開平7−129018号公報や特開平11−
119490号公報等に開示されているように、用紙が
定着装置に入る前に、定着装置を停止させるように構成
したり、ジャムが発生した後、定着装置のニップを解除
するように構成した場合でも、画像形成装置の大型化
や、プロセススピードのアップ等に伴って、用紙が定着
装置に入る前に、定着装置を停止させても、用紙が定着
装置のニップ部に侵入してしまったり、定着装置のニッ
プを解除しても、定着装置のニップ部に位置する用紙を
除去するのが困難な場合が生じる。
【0010】また、上記定着速度の高速化を図るため、
加圧ロールの代わりにベルト状の加圧部材を使用した定
着装置の場合には、定着ロールにベルト状の加圧部材が
圧接する用紙加熱領域が長く、しかもベルトニップ領域
が湾曲しているため、ニップを解除しただけでは、用紙
の除去が不可能であるという問題点を有している。その
ため、加圧ロールの代わりにベルト状の加圧部材を使用
した定着装置の場合には、定着装置を手動で回転させる
ことにより、ベルトニップ部に位置する用紙を除去して
いるのが現状である。この場合には、用紙上の未定着ト
ナーが定着ロールの表面に付着してしまい、定着ロール
及びその他の部材(オイル塗布システム等)を汚損して
しまうという別の問題点があった。したがって、ベルト
ニップ部に位置する用紙を除去した後に、定着ロールの
表面を清掃するクリーニングサイクルが別途必要とな
る。このように、用紙のジャムが発生する度に、クリー
ニングサイクルを実行すると、定着ロールの表面を清掃
するクリーニングウエブがその分だけ消費されるため、
クリーニングウエブのライフに大きなインパクトを与え
るという問題点もあった。さらに、用紙のジャムが発生
する度に、クリーニングサイクルを実行すると、その分
だけ画像形成装置の生産性が低下することになる。
【0011】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、定着装置以外で用紙のジャムが発生した場
合でも、用紙の除去を容易にするとともに、用紙除去時
に未定着トナーが定着ロールの表面等に付着するのを防
止可能な定着装置及びこれを用いた画像形成装置を提供
することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、未定着トナー像が担
持された記録媒体を、用紙搬送機構を介して導入し、当
該記録媒体を互いに圧接した状態で回転駆動される加熱
部材と加圧部材のニップ部に通過させることによって定
着処理を行う定着装置において、記録媒体のジャム発生
を検知して用紙搬送機構を停止させた後、上記定着装置
を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を一定量だけ定着部
位の下流に強制的に搬送するように制御するものであ
る。
【0013】また、請求項2に記載された発明は、未定
着トナー像が担持された記録媒体を、用紙搬送機構を介
して導入し、当該記録媒体を互いに圧接した状態で回転
駆動される加熱部材と加圧部材のニップ部に通過させる
ことによって定着処理を行う定着装置において、記録媒
体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させた
後、上記定着装置並びに当該定着装置の下流側に配置さ
れた用紙搬送手段を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を
一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送するように制
御するものである。
【0014】さらに、請求項3に記載された発明は、上
記請求項1又は2に記載の定着装置において、当該定着
装置の下流側に配置され、互いに対向するように配置さ
れて用紙搬送通路を形成する一対の用紙搬送ガイド部材
を、開閉可能に構成し、正常な用紙搬送時には、上記一
対の用紙搬送ガイド部材は、互いに近接した位置に保持
され、記録媒体のジャム発生時は、記録媒体の押圧力に
よって開くように弾性的に保持したことを特徴とする定
着装置である。
【0015】また更に、請求項4に記載された発明は、
上記請求項3に記載の定着装置において、上記一対の用
紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍側を開閉可能に構
成したことを特徴とする定着装置である。
【0016】又、請求項5に記載された発明は、上記請
求項3に記載の定着装置において、上記一対の用紙搬送
ガイド部材は、定着部位の近傍側に支点を設け、用紙排
出側を開閉可能に構成したことを特徴とする定着装置で
ある。
【0017】さらに、請求項6に記載された発明は、上
記請求項3に記載の定着装置において、上記一対の用紙
搬送ガイド部材は、定着部位の近傍側全体を開閉可能に
構成したことを特徴とする定着装置である。
【0018】また、請求項7に記載された発明は、上記
請求項3に記載の定着装置において、上記一対の用紙搬
送ガイド部材は、記録媒体の位置によって開閉タイミン
グを制御可能としたことを特徴とする定着装置である。
【0019】又さらに、請求項8に記載された発明は、
上記請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装置におい
て、上記定着装置は、用紙巻き付き防止部材を有するこ
とを特徴とする定着装置である。
【0020】更に、請求項9に記載された発明は、上記
請求項3乃至8のいずれかに記載の定着装置において、
上記開閉可能に構成された一対の用紙搬送ガイド部材
は、定着部位の下流側に位置する搬送ロールよりも上流
側に設けたことを特徴とする定着装置である。
【0021】さらに、請求項10に記載された発明は、
上記請求項3乃至8のいずれかに記載の定着装置におい
て、上記開閉可能に構成された一対の用紙搬送ガイド部
材は、定着部位の下流側に位置する搬送ロールよりも下
流側に設けたことを特徴とする定着装置である。
【0022】又、請求項11に記載された発明は、画像
形成手段によって記録媒体上にトナー像を形成し、当該
未定着トナー像が担持された記録媒体を、用紙搬送機構
を介して定着装置に導入し、当該記録媒体を定着装置の
互いに圧接した状態で回転駆動される加熱部材と加圧部
材のニップ部に通過させることによって定着処理を行う
ことにより、画像形成を行う画像形成装置において、記
録媒体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させ
た後、上記定着装置を所定時間だけ駆動させ、記録媒体
を一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送するように
制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0023】
【作用】請求項1に記載された発明においては、記録媒
体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させた
後、上記定着装置を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を
一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送するように制
御するので、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬送
機構を停止させることにより、新たに記録媒体が定着装
置のニップ部に侵入するのを防止することができるとと
もに、定着装置のニップ部に侵入する可能性がある記録
媒体は、定着装置を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を
一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送することによ
り、用紙の除去を容易にし、しかも、定着部位の下流に
強制的に搬送される記録媒体は、定着装置によって定着
処理を受けているため、用紙除去時に未定着トナーが定
着ロールの表面等に付着するのを防止することが可能と
なる。
【0024】また、請求項2に記載された発明において
は、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停
止させた後、上記定着装置並びに当該定着装置の下流側
に配置された用紙搬送手段を所定時間だけ駆動させ、記
録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送する
ように制御するので、定着装置の下流側に配置された用
紙搬送手段を所定時間だけ駆動させることにより、定着
装置のニップ部に侵入する可能性がある記録媒体を、一
層確実に定着装置のニップ部から排出させることがで
き、用紙の除去が容易かつ確実になる。
【0025】さらに、請求項3に記載された発明におい
ては、上記請求項1又は2に記載の定着装置において、
当該定着装置の下流側に配置され、互いに対向するよう
に配置されて用紙搬送通路を形成する一対の用紙搬送ガ
イド部材を、開閉可能に構成し、正常な用紙搬送時に
は、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、互いに近接した
位置に保持され、記録媒体のジャム発生時は、記録媒体
の押圧力によって開くように弾性的に保持したので、簡
易な機構で、定着装置のニップ部に侵入する可能性があ
る記録媒体を、定着装置の下流側に配置された一対の用
紙搬送ガイド部材が開くことによって、当該一対の用紙
搬送ガイド部材間に保持することができ、一層確実に定
着装置のニップ部から排出させることができ、用紙の除
去が容易かつ確実になる。
【0026】また更に、請求項4に記載された発明にお
いては、上記請求項3に記載の定着装置において、上記
一対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍側を開閉
可能に構成したので、定着装置のニップ部に侵入する可
能性がある記録媒体を、定着部位の近傍側が開く一対の
用紙搬送ガイド部材間に保持することができ、一層確実
に定着装置のニップ部から排出させることができ、用紙
の除去が容易かつ確実になる。
【0027】又、請求項5に記載された発明において
は、上記請求項3に記載の定着装置において、上記一対
の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍側に支点を設
け、用紙排出側を開閉可能に構成したので、定着装置の
ニップ部に侵入する可能性がある記録媒体を、用紙排出
側が開く一対の用紙搬送ガイド部材間に保持することが
でき、記録媒体の後端が加熱部材等の表面に接触するの
を確実に防止しつつ、一層確実に定着装置のニップ部か
ら排出させることができ、用紙の除去が容易かつ確実に
なる。
【0028】さらに、請求項6に記載された発明におい
ては、上記請求項3に記載の定着装置において、上記一
対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍側全体を開
閉可能に構成したので、定着装置のニップ部に侵入する
可能性がある記録媒体を、定着部位の近傍側全体が開く
一対の用紙搬送ガイド部材間に保持することができ、一
層確実に定着装置のニップ部から排出させることがで
き、用紙の除去が容易かつ確実になる。
【0029】また、請求項7に記載された発明において
は、上記請求項3に記載の定着装置において、上記一対
の用紙搬送ガイド部材は、記録媒体の位置によって開閉
タイミングを制御可能としたので、記録媒体が定着装置
のニップ部に侵入する可能性がない場合には、一対の用
紙搬送ガイド部材を開く必要がなく、誤動作を防止する
ことが可能となる。
【0030】又さらに、請求項8に記載された発明にお
いては、上記請求項1乃至7のいずれかに記載の定着装
置において、上記定着装置は、用紙巻き付き防止部材を
有するので、用紙巻き付き防止部材によって記録媒体の
加熱部材等への巻き付きを防止し、記録媒体の後端が加
熱部材等の表面に接触するのを確実に防止することがで
きる。
【0031】更に、請求項9に記載された発明において
は、上記請求項3乃至8のいずれかに記載の定着装置に
おいて、上記開閉可能に構成された一対の用紙搬送ガイ
ド部材は、定着部位の下流側に位置する搬送ロールより
も上流側に設けるように構成したので、定着装置のニッ
プ部に侵入する可能性がある記録媒体を、定着部位の下
流側に位置する搬送ロールよりも上流側に設けた一対の
用紙搬送ガイド部材間に確実に保持することができ、一
層確実に定着装置のニップ部から排出させることがで
き、用紙の除去が容易かつ確実になる。
【0032】さらに、請求項10に記載された発明は、
上記請求項3乃至8のいずれかに記載の定着装置におい
て、上記開閉可能に構成された一対の用紙搬送ガイド部
材は、定着部位の下流側に位置する搬送ロールよりも下
流側に設けるように構成したので、定着装置のニップ部
に侵入する可能性がある記録媒体を、定着部位の下流側
に位置する搬送ロールよりも下流側に設けた一対の用紙
搬送ガイド部材間に保持することにより、記録媒体の後
端が加熱部材等の表面に接触するのを確実に防止するこ
とができる。
【0033】又、請求項11に記載された発明は、記録
媒体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させた
後、上記定着装置を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を
一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送するように制
御するので、請求項1に記載の発明と同様に、用紙の除
去を容易にし、しかも、用紙除去時に未定着トナーが定
着ロールの表面等に付着するのを防止することが可能と
なる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0035】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用し
た画像形成装置としてのタンデム型のデジタルカラープ
リンターを示すものである。
【0036】このタンデム型のデジタルカラープリンタ
ーは、図2に示すように、画像記録装置本体1と、当該
画像記録装置本体1の一側(図中、左側)に配置され、
画像記録装置本体1に対して所定サイズの記録媒体とし
ての記録用紙を給紙する給紙装置2と、当該給紙装置2
の上部に載置された状態で設けられた画像読取装置3
(Image Input Terminal)と、給
紙装置2と画像記録装置本体1の上部に渡って配置さ
れ、画像形成動作の条件設定等を行なう表示画面を備え
たユーザーインターフェイス4(User Inter
face)と、前記画像記録装置本体1の他側(図中、
右側)に配置され、当該画像記録装置本体1において画
像が形成された記録用紙に対して、必要に応じて記録用
紙のカールを除去する等の後処理を施した状態で排出す
る用紙排出装置5とを備えている。
【0037】図3は上記タンデム型のデジタルカラープ
リンターの画像記録装置本体1を示すものである。
【0038】この画像記録装置本体1には、例えば、上
述した画像読取装置3で読み取られた原稿の画像データ
が入力される。また、上記画像記録装置本体1は、必要
に応じて、LAN等のネットワークを介して、図示しな
いパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータと接
続され、当該ホストコンピュータなどからも画像データ
が送られてくるようになっている。
【0039】上記画像読取装置3は、図2に示すよう
に、プラテンガラス6上に載置された図示しない原稿を
光源によって照明し、原稿からの反射光像を、複数枚の
ミラー及び結像レンズからなる縮小光学系7を介してC
CD等からなる画像読取素子8上に走査露光して、この
画像読取素子8によって原稿の色材反射光像を所定のド
ット密度(例えば、16ドット/mm)で読み取るよう
に構成されている。
【0040】上記画像読取装置3によって読み取られた
原稿の色材反射光像は、例えば、赤(R)、緑(G)、
青(B)(各8bit)の3色の原稿反射率データとし
て図示しない画像処理装置(Image Proces
sing System)に送られ、この画像処理装置
では、原稿の反射率データに対して、シェーデイング補
正、位置ズレ補正、明度/色空間変換、ガンマ補正、枠
消し、色/移動編集等の所定の画像処理が施される。
【0041】そして、上記の如く画像処理装置で所定の
画像処理が施された画像データは、同じ画像処理装置に
よって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)(各8bit)の4色の原稿
色材階調データに変換され、次に述べるように、画像記
録装置本体1の内部に配設された画像出力装置10(I
mage Output Terminal)へ出力さ
れる。
【0042】この画像出力装置10は、図3に示すよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)に対応した4つの画像形成ユニット1
1Y、11M、11C、11Kを備えており、これらの
4つの画像形成ユニット11Y、11M、11C、11
Kは、画像記録装置本体1の内部に、水平方向に沿って
一定の距離をおいて並列的に配置されている。
【0043】これらの4つの画像形成ユニット11Y、
11M、11C、11Kは、すべて同様に構成されてお
り、大別して、矢印方向に沿って所定の速度で回転する
像担持体としての感光体ドラム12と、この感光体ドラ
ム12の表面を一様に帯電する一次帯電手段としてのス
コロトロン13と、当該感光体ドラム12の表面に所定
の色に対応した画像を露光して静電潜像を形成する画像
露光手段としてのROS14(Raster Outp
ut Scanner)と、感光体ドラム12上に形成
された静電潜像を所定の色のトナーで現像する現像器1
5と、感光体ドラム12上に残留した未転写トナーを除
去するクリーニング装置16とから構成されている。
【0044】そして、上記画像出力装置10では、図3
に示すように、画像処理装置から出力されるイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)(各8bit)の4色の原稿色材階調データが、イ
エロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラッ
ク(BK)の各色の画像形成ユニット11Y、11M、
11C、11KのROS14Y、14M、14C、14
Kに送られ、これらのROS14Y、14M、14C、
14Kでは、所定の色の原稿色材階調データに応じてレ
ーザー光LBによる画像露光が行われる。
【0045】上記ROS14Y、14M、14C、14
Kでは、図3に示すように、半導体レーザー17が原稿
色材階調データに応じて変調され、この半導体レーザー
17からは、レーザー光LBが階調データに応じて出射
される。この半導体レーザー17から出射されたレーザ
ー光LBは、反射ミラー18、19を介して回転多面鏡
20によって偏向走査され、再び反射ミラー19及び複
数枚の反射ミラー21、22を介して感光体ドラム12
上に走査露光されるようになっている。
【0046】上記画像処理装置からは、上述したよう
に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)の各画像形成ユニット11Y、11
M、11C、11KのROS14Y、14M、14C、
14Kに各色の画像データが順次出力され、これらのR
OS14Y、14M、14C、14Kから画像データに
応じて変調されたレーザー光LBが、それぞれの感光体
ドラム12の表面に走査露光されて静電潜像が形成され
る。上記各感光体ドラム12上に形成された静電潜像
は、各々の現像器15Y、15M、15C、15Kによ
って、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(BK)の各色のトナー像として現
像される。なお、図2及び図3中、符号9は、各現像器
15Y、15M、15C、15Kに所定の色のトナーを
供給するトナーカートリッジを収容したトナーカートリ
ッジボックスを示すものである。
【0047】上記各画像形成ユニット11Y、11M、
11C、11Kの感光体ドラム12上に、順次形成され
たイエロ−(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブ
ラック(BK)の各色のトナー像は、各画像形成ユニッ
ト11Y、11M、11C、11Kの下方にわたって配
置されたベルト状の中間転写体としての中間転写ベルト
25上に、一次転写ロール26Y、26M、26C、2
6Kによって多重に転写される。この中間転写ベルト2
5は、駆動ロール27と、従動ロール28と、テンショ
ンロール29と、二次転写用のバックアップロール30
と、アイドルロール31との間に一定のテンションで張
架されており、図示しない定速性に優れた専用の駆動モ
ーターによって回転駆動される駆動ロール27により、
矢印方向に沿って所定の速度で循環駆動されるようにな
っている。上記中間転写ベルト25としては、例えば、
可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状
に形成し、この帯状に形成された合成樹脂フィルムの両
端を溶着等の手段によって接続することにより、無端ベ
ルト状に形成したものが用いられる。
【0048】上記中間転写ベルト25上に多重に転写さ
れたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)の各色のトナー像は、バックアップロ
ール30に中間転写ベルト25を介して圧接される二次
転写ロール32によって、圧力及び静電気力で記録材と
しての記録用紙33上に二次転写され、これらの各色の
トナー像が転写された記録用紙33は、2連の用紙吸引
搬送ベルト34、35によって定着器36へと搬送され
る。そして、上記各色のトナー像が転写された記録用紙
33は、定着器36によって熱及び圧力で定着処理を受
け、片面プリントの場合には、図2に示すように、その
まま画像記録装置本体1の外部に設けられた用紙排出装
置5を介して、排出トレイ37上に排出される。
【0049】その際、上記記録用紙33は、図2に示す
ように、画像記録装置本体1の一側(図2中、左側)に
配置された給紙装置2の複数の給紙カセット38、3
9、40の何れかから、所定のサイズのものが給紙ロー
ラ41によって給紙され、用紙搬送用のローラ対42を
備えた給紙経路43を介して、画像記録装置本体1の内
部へと搬送される。この画像記録装置本体1の内部へと
搬送された記録用紙33は、複数の用紙搬送用のローラ
対44を備えた用紙搬送経路45 を介して、レジストロ
ーラ46まで一旦搬送されて停止される。そして、この
記録用紙33は、中間転写ベルト25上に転写されたト
ナー像と同期して、所定のタイミングで回転駆動される
レジストローラ46によって、中間転写ベルト25上の
バックアップロール30と二次転写ロール32が圧接す
る二次転写位置へと送出される。
【0050】また、上記画像記録装置本体1において、
記録用紙33の両面にカラー画像を記録する場合には、
片面に画像が記録された記録用紙33を、用紙排出装置
5を介してそのまま排出トレイ37上に排出せずに、当
該画像記録装置本体1の排紙部に設けられた用紙反転搬
送部材47によって、記録用紙33の搬送方向が下方へ
と変更される。そして、上記片面に画像が記録された記
録用紙33は、用紙反転搬送部材47によって用紙排出
装置5内の下端部に設けられた用紙反転経路48へ一旦
搬送されて停止され、当該記録用紙33の搬送方向を反
転した状態で、画像記録装置本体1の内部へと再度搬送
され、当該画像記録装置本体1の底部に設けられた複数
の用紙搬送用のローラ対49を備えた用紙反転搬送経路
50を介して、給紙装置2の内部へと搬送される。その
後、上記片面に画像が形成された記録用紙33は、給紙
装置2の内部に設けられた用紙反転搬送経路51を介し
て、今度は裏面を上にした状態で通常の記録用紙33と
同様に、ふたたび複数の用紙搬送用のローラ対44を備
えた用紙搬送経路45 及びレジストローラ46を介し
て、所定のタイミングで中間転写ベルト25上の二次転
写位置へと搬送され、当該記録用紙33の裏面に画像が
記録されるようになっている。この表裏両面にカラー画
像が記録された記録用紙33は、用紙排出装置5を介し
て排出トレイ37上に排出され、両面カラー画像記録工
程が終了する。
【0051】上記の如く構成されるタンデム型のデジタ
ルカラープリンターにおいて、単色画像を形成する場合
は、中間転写ベルト25上に1次転写された未定着トナ
ー像Tを、直ちに記録用紙26上に2次転写するのであ
るが、複数色のトナー像Tを重ね合わせたカラー画像を
形成する場合には、感光体ドラム12Y、12M、12
C、12K上に所定の色のトナー像Tが順次形成され、
これらのトナー像Tを中間転写ベルト25上に多重に1
次転写する工程が行われる。
【0052】例えば、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の4色のトナ
ー像Tを重ね合わせたフルカラーの画像を形成する場
合、感光体ドラム12Y、12M、12C、12K上に
は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(BK)の各色のトナー像Tが順次形成され、
これらの4色のトナー像は、順次中間転写ベルト25上
に重ね合わせた状態で1次転写される。
【0053】一方、上記中間転写ベルト25は、最初に
1次転写されたイエロー色の未定着トナー像Tを保持し
たまま、感光体ドラム12と同期した周期で回動し、当
該中間転写ベルト25上には、図示しない位置検知セン
サーによって決められた所定の位置に、順次マゼンタ
色、シアン色及びブラック色の未定着トナー像Tが、イ
エロー色の未定着トナー像Tに順次重ね合わせた状態で
転写される。
【0054】このようにして中間転写ベルト25に一次
転写された未定着トナー像Tは、中間転写ベルト25の
回転に伴って、記録用紙33の搬送経路に面した二次転
写位置へと搬送される。
【0055】そして、この記録用紙33は、前述したよ
うに、所定の給紙カセット38、39、40からフィー
ドロール41によって給紙され、搬送ロール42によっ
てレジストローラ46まで搬送され、レジストローラ4
6によって所定のタイミングで、二次転写ロール32と
中間転写ベルト25とのニップ部間に給送される。
【0056】また、二次転写位置における中間転写ベル
ト25の裏面側には、二次転写ロール32の対向電極を
なすバックアップロール30が配設されている。二次転
写位置では、所定のタイミングで半導電性の二次転写ロ
ール32が中間転写ベルト25に圧接し、当該バックア
ップロール30にトナーの帯電極性と逆極性の電圧を印
加することにより、中間転写ベルト25上に転写された
未定着トナー像Tは、前記二次転写位置において記録用
紙33上に静電的に二次転写される。
【0057】この実施の形態では、二次転写ロール32
にトナーの帯電極性と同極性の電圧を直接印加するので
はなく、当該二次転写ロール32に中間転写ベルト25
を介して圧接するバックアップロール30に、図示しな
いバイアスロールによって転写バイアス電圧印加手段と
しての転写バイアス用高圧電源から、トナーの帯電極性
と同極性の電圧を印加するように構成されている。しか
し、二次転写ロール32にトナーの帯電極性と同極性の
電圧を直接印加するように構成しても勿論よい。
【0058】そして、未定着トナー像が転写された記録
用紙33は、中間転写ベルト25から剥離され、二次転
写部の下流に配置された電極部材55、案内板56およ
び搬送ベルト34、35によって定着器36に送り込ま
れ、未定着トナー像Tの定着処理がなされる。
【0059】一方、未定着トナー像Tの二次転写が終了
した中間転写ベルト25は、図示しない中間転写ベルト
用クリーナーによって残留トナーが除去される。
【0060】上記中間転写ベルト25としては、ポリイ
ミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等の合成樹脂又は各種のゴムに、カーボンブラック等
の帯電防止剤を適当量含有させたものが用いられ、その
体積抵抗率が106 〜1014Ω・cmとなるように形成
されている。この中間転写ベルト25の厚さは、例え
ば、0.1mmに設定される。なお、上記中間転写ベル
ト25の周長は、感光体ドラム12の周長の整数倍(例
えば、8倍)に設定されている。
【0061】また、上記二次転写ロール32及び中間転
写ベルト用クリーナーは、中間転写ベルト25と接離可
能に配設されており、カラー画像が形成される場合に
は、最終色の未定着トナー像Tが中間転写ベルト25上
に一次転写されるまで、少なくとも中間転写ベルト用ク
リーナーは、中間転写ベルト25から離間している。
【0062】さらに、上記二次転写ロール32は、カー
ボンを分散したウレタンゴムのチューブからなる表面層
と、カーボンを分散した発泡ウレタンゴムからなる内部
層とを備えており、当該二次転写ロール32の表面に
は、フッ素コートが施されている。この二次転写ロール
32は、その体積抵抗率が103 〜1010Ω・cmに設
定され、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば30°(アスカC)に設定される。
【0063】一方、上記バックアップロール30は、カ
ーボンを分散したEPDMとNBRのブレンドゴムのチ
ューブからなる表面層と、EPDMのゴムからなる内部
層とを備えており、その表面抵抗率が107 〜1010Ω
/□で、ロール径がφ28mmとなるように形成され、
硬度は例えば70°(アスカC)に設定される。
【0064】また、二次転写位置のニップ部下流に配置
された電極部材55は、導電性の板状部材として板金が
好ましく、この実施の形態では厚さ0.5mmのスレン
レス鋼板を使用しており、記録用紙26側を針状とした
ものが用いられている。さらに、上記電極部材55の二
次転写領域側の先端は、バックアップロール30と二次
転写ロール32のニップ部が成す線より1mmだけ2次
転写ロール32側で、かつニップ部の出口より7mmだ
け離れて配置されている。
【0065】ところで、この実施の形態1に係る定着装
置は、未定着トナー像が担持された記録媒体を、用紙搬
送機構を介して導入し、当該記録媒体を互いに圧接した
状態で回転駆動される加熱部材と加圧部材のニップ部に
通過させることによって定着処理を行う定着装置におい
て、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停
止させた後、上記定着装置を所定時間だけ駆動させ、記
録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送する
ように制御するものである。
【0066】図4はこの発明の実施の形態1に係る定着
装置を示す概略構成図である。
【0067】この定着装置36は、加熱源を内蔵した加
熱部材としての加熱定着ロール60と、3つの支持ロー
ル61、62、63に張架され、上記加熱定着ロール6
0に圧接される加圧部材としてのエンドレスベルト64
と、このエンドレスベルト64の内面側に当接され、加
熱定着ロール60の表面に沿ってエンドレスベルト64
を押圧する圧力付与部材65とで、主要部が構成されて
いる。
【0068】上記加熱定着ロール60は、駆動源として
のモータ66によって、矢印方向に沿って所定の周速で
回転駆動されるものである。上記加熱定着ロール60
は、内部に円筒状の金属製中空コア67を有している。
金属製中空コア67は、外径47mm、内径42mm、
長さ350mmのアルミニウム製の円筒で形成されてい
る。金属製中空コア67の表面には、下地層68aとし
て硬度45°(JIS−A)のHTVシリコーンゴム
が、厚さ1.0mmで直接被覆され、更に下地層68a
の上にトップコート層68bとしてRTVシリコーンゴ
ムが、厚さ50μmでディップコートされている。これ
により被覆層68が形成されており、被覆層68の表面
は、鏡面状態に近い表面に仕上げられている。上記下地
層68aのゴムの硬度は、Teclock社製のスプリ
ングタイプのA型硬度計により、JIS K6301に
準拠して、荷重1,000gfを付加して計測した結果
である。なお、コア67としては、アルミニウムでなく
ても熱伝導率の高い弾性体であれば、他の材料を使用す
ることができる。
【0069】上記コア67の内部には、加熱源69とし
て出力850Wのハロゲンランプが配置されている。ま
た、加熱定着ロール60の表面には、温度センサ70の
計測信号により、図示しない温度コントローラによって
ハロゲンランプ69への通電がフィードバック制御さ
れ、加熱定着ロール60の表面が所定の温度(例えば、
150℃)に調整されるようになっている。
【0070】また、加熱定着ロール60の近傍には、オ
イル供給装置71が配設されている。オイル供給装置7
1は、離型剤を貯蔵するタンク71aからスポンジ状の
吸上げ部材71b、ロール71c、71dを介して加熱
定着ロール60の表面に離型剤を常に一定量供給する。
これにより記録用紙33に未定着トナー像Tを定着する
際に、トナーの一部が加熱定着ロール60にオフセット
するのが防止されている。オイル供給装置71によって
供給される離型剤としては、粘度1000csのジメチ
ルシリコンオイル(商品名[KF−96」:信越化学株
式会社製)が使用される。
【0071】上記圧力付与部材65は、べースプレート
65aの表面に弾性層65bと低摩擦層65cとを積層
して形成したものであり、ベースプレート65a側に配
置された圧縮コイルスプリング65dによって加熱定着
ロール60に向けて押圧されている。ベースプレート6
5aは、幅(ベルトの走行方向)12mm、長さ(紙面
の垂直方向)320mm、厚さ5mmのステンレス鋼製
のものである。また、弾性層65bは、ゴム硬度23°
のシリコンーンゴムからなる厚さ5mmのものである。
さらに、低摩擦層65cとしては、ポリテトラフルオロ
エチレンを含浸させたガラス繊維シートである中興化成
社製の「FGF−400−4」(商品名)を用いてい
る。この圧力付与部材の表面の曲率半径は、24mmと
なるように形成されている。
【0072】ベルトニップ部における低摩擦層65cの
接触面の幅(ベルトの走行方向で計って)が約15mm
となっている。ここで、加熱定着ロール60とエンドレ
スベルト64とが接触する軸方向の長さは300mmで
ある。また、圧力付与部材65の接触荷重は、30kg
fに設定されており、接触面の幅が15mmであること
から、圧力付与部材65の平均接触圧力は、0.67k
gf/cm2 となっている。最大圧力は、ニップ部の入
口側から6mmのところで、その値は、0.9kgf/
cm2 である。なお、上記定着装置36のニップ部の出
口近傍には、加熱定着ロール60側とエンドレスベルト
64側の双方に、剥離爪74、75がそれぞれ設けられ
ている。
【0073】また、定着装置36と当該定着装置36の
ニップ部の下流側に配置される出口ロール76の間に
は、定着処理された記録用紙33を出口ロール76へ案
内する一対の用紙ガイド部材77a、77bが、用紙搬
送経路77cを挟んで上下に対向するように配置されて
いる。
【0074】なお、上記出口ロール76の下流側には、
記録用紙33を検知する用紙検知センサ78cが配置さ
れている。
【0075】ところで、この実施の形態1では、定着装
置の下流側に配置され、互いに対向するように配置され
て用紙搬送通路を形成する一対の用紙搬送ガイド部材
を、開閉可能に構成し、正常な用紙搬送時には、上記一
対の用紙搬送ガイド部材は、互いに近接した位置に保持
され、記録媒体のジャム発生時は、記録媒体の押圧力に
よって開くように弾性的に保持するように構成されてい
る。また、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位
の近傍側が開閉可能に構成されている。
【0076】すなわち、この実施の形態1では、図1に
示すように、一対の用紙ガイド部材77a、77bが、
定着部位の近傍側が開閉可能に構成されており、記録用
紙33のジャム発生時は、記録用紙33の押圧力によっ
て開くように、コイルスプリング78によって弾性的に
保持されている。
【0077】更に具体的に説明すると、上記一対の用紙
ガイド部材77a、77bは、図5に示すように、上方
の用紙ガイド部材77aが固定した状態で配置されてい
るとともに、下方の用紙ガイド部材77bが下側の出口
ロール76bの回転軸79を中心にして、下方に傾動自
在に配置されている。また、上記下方の用紙ガイド部材
77bは、その先端側の部分が定着装置36の支持フレ
ーム78aとの間に配置されたコイルスプリング78に
よって弾性的に保持されている。ここで、下方の用紙ガ
イド部材77bを保持するコイルスプリング78の弾性
力を最適にすることにより、すべての記録用紙33に対
して当該記録用紙33のループを吸収するだけの開口量
を確保することが可能となる。なお、上記コイルスプリ
ング78の弾性力は、例えば、約50g程度に設定され
ている。
【0078】そして、上記定着装置36では、記録用紙
33のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させた
後、上記定着装置36を所定時間だけ駆動させ、記録用
紙33を一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送する
ように制御し、定着装置36の下流側に配置された一対
の用紙搬送ガイド部材77a、77bを、記録用紙33
の押圧力によって開き、一対の用紙搬送ガイド部材77
a、77b間に強制的に搬送された記録用紙33を収容
するようになっている。
【0079】以上の構成において、この実施の形態1に
係る定着装置では、次のようにして、定着装置以外で用
紙のジャムが発生した場合でも、用紙の除去を容易にす
るとともに、用紙除去時に未定着トナーが定着ロールの
表面等に付着するのを防止することが可能となってい
る。
【0080】すなわち、この実施の形態1に係る定着装
置36が適用されたデジタルカラープリンターでは、図
2及び図3に示すように、まず、定着装置36以外で記
録用紙33のジャムを検知した場合には、そのジャムが
定着装置36に記録用紙33がニップされる可能性があ
るジャムか否かを、図示しない制御手段によって判断す
る。この判断は、記録用紙33の位置を検知するセンサ
ーによって行っても良いし、あらかじめ決められた用紙
走行位置を示すテーブルによって行っても良い。そし
て、上記の判断結果に基づいて、最適な用紙搬送時間
(定着装置の駆動延長時間)を選択する。この最適な用
紙搬送時間の選択は、記録用紙33の搬送速度、中間転
写ベルト25上の画像形成位置の数(ピッチ)、記録用
紙33の長さ等に基づいて行われる。
【0081】その後、上記の如く選択された用紙搬送時
間だけ定着装置36を駆動し、定着装置36の下流側に
記録用紙33を一定量だけ強制的に送り込む。この送り
込まれた記録用紙33は、定着装置36の下流側に配置
された開閉可能な一対の用紙搬送ガイド部材77a、7
7bの間に収容される。これらの一対の用紙搬送ガイド
部材77a、77bは、下方の用紙ガイド部材77bが
コイルスプリング78によって弾性的に保持されている
ので、定着装置36の下流側に強制的に送り込まれる記
録用紙33によって、下方の用紙ガイド部材77bが図
6に示すように開き、両用紙搬送ガイド部材77a、7
7bの間の空間に、記録用紙33がループ状に折り畳ま
れた状態で収容される。
【0082】このように、上記実施の形態1では、記録
媒体73のジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止さ
せた後、定着装置36を所定時間だけ駆動させ、記録用
紙33を一定量だけ定着部位の下流に強制的に搬送する
ように制御するので、記録用紙33のジャム発生を検知
して用紙搬送機構を停止させることにより、新たに記録
用紙33が定着装置36のニップ部に侵入するのを防止
することができるとともに、定着装置36のニップ部に
侵入する可能性がある記録用紙33は、定着装置36を
所定時間だけ駆動させ、記録用紙33を一定量だけ定着
部位の下流に強制的に搬送することにより、用紙の除去
を容易にし、しかも、定着部位の下流に強制的に搬送さ
れる記録用紙33は、定着装置36によって定着処理を
受けているため、用紙除去時に未定着トナーが定着ロー
ルの表面等に付着するのを防止することが可能となる。
【0083】また、この実施の形態1では、定着装置3
6の下流側に配置され、互いに対向するように配置され
て用紙搬送通路を形成する一対の用紙搬送ガイド部材7
7a、77bを、開閉可能に構成し、正常な用紙搬送時
には、上記一対の用紙搬送ガイド部材77a、77b
は、互いに近接した位置に保持され、記録用紙33のジ
ャム発生時は、記録用紙33の押圧力によって開くよう
に弾性的に保持したので、簡易な機構で、定着装置36
のニップ部に侵入する可能性がある記録用紙33を、定
着装置36の下流側に配置された一対の用紙搬送ガイド
部材77a、77bが開くことによって、当該一対の用
紙搬送ガイド部材77a、77b間に保持することがで
き、一層確実に定着装置36のニップ部から排出させる
ことができ、用紙の除去が容易かつ確実になる。
【0084】また更に、この実施の形態1では、一対の
用紙搬送ガイド部材77a、77bが、定着部位の近傍
側を開閉可能に構成したので、定着装置36のニップ部
に侵入する可能性がある記録媒体73を、定着部位の近
傍側が開く一対の用紙搬送ガイド部材77a、77b間
に保持することができ、一層確実に定着装置のニップ部
から排出させることができ、用紙の除去が容易かつ確実
になる。
【0085】実施の形態2 図7はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前記
実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説明
すると、この実施の形態2では、一対の用紙搬送ガイド
部材が、定着部位の近傍側に支点を有し、用紙排出側を
開閉可能に構成したものである。
【0086】すなわち、この実施の形態2では、図7に
示すように、下方の用紙ガイド部材77bが、定着部位
の近傍側に支点81を有し、用紙排出側が開閉可能に構
成されており、記録用紙33のジャム発生時は、記録用
紙33の押圧力によって開くように、コイルスプリング
78によって弾性的に保持されている。
【0087】更に具体的に説明すると、上記一対の用紙
ガイド部材77a、77bは、図8に示すように、上方
の用紙ガイド部材77aが固定した状態で配置されてい
るとともに、下方の用紙ガイド部材77bが定着部位の
近傍側に支点81を有し、図に示すように、用紙排出側
が傾動自在に配置されている。また、上記下方の用紙ガ
イド部材77bは、その出口ロール76側の部分が定着
装置36の支持フレーム82との間に配置されたコイル
スプリング78によって弾性的に保持されている。さら
に、上記出口ロール76の下側のロール76bは、下方
の用紙ガイド部材77bとともに移動するように、当該
下方の用紙ガイド部材77bに取り付けられている。
【0088】このように、上記実施の形態2では、一対
の用紙搬送ガイド部材77a、77bが、定着部位の近
傍側に支点81を有し、用紙排出側を開閉可能に構成し
たので、定着装置36のニップ部に侵入する可能性があ
る記録媒体73を、図9に示すように、用紙排出側が開
く一対の用紙搬送ガイド部材77a、77b間に保持す
ることができ、記録媒体73の後端が加熱定着ロール6
0等の表面に接触するのを確実に防止しつつ、一層確実
に定着装置36のニップ部から排出させることができ、
用紙の除去が容易かつ確実になる。
【0089】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0090】実施の形態3 図10はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3では、一対の用紙搬送ガイ
ド部材が、定着部位の近傍側全体が開閉可能に構成され
ている。
【0091】すなわち、この実施の形態3では、図9に
示すように、下方の用紙ガイド部材77bの全体が、長
孔85を有するガイド部材86に沿って、上方の用紙ガ
イド部材77aから離間するように下方に移動自在に取
り付けられており、当該下方の用紙ガイド部材77b
は、コイルスプリング78によって弾性的に保持されて
いる。
【0092】このように、上記実施の形態3では、下方
の用紙搬送ガイド部材77bが、定着部位の近傍側全体
が開閉可能に構成されているので、定着装置36のニッ
プ部に侵入する可能性がある記録媒体73を、定着部位
の近傍側全体が開く一対の用紙搬送ガイド部材77a、
77b間に保持することができ、一層確実に定着装置3
6のニップ部から排出させることができ、用紙の除去が
容易かつ確実になる。
【0093】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0094】実施の形態4 図11はこの発明の実施の形態4を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態4では、記録媒体のジャム発
生を検知して用紙搬送機構を停止させた後、上記定着装
置並びに当該定着装置の下流側に配置された用紙搬送手
段を所定時間だけ駆動させ、記録媒体を一定量だけ定着
部位の下流に強制的に搬送するように制御するものであ
る。
【0095】また、この実施の形態4では、開閉可能に
構成された一対の用紙搬送ガイド部材が、定着部位の下
流側に位置する搬送ロールよりも下流側に設けるように
構成したものである。
【0096】すなわち、この実施の形態4では、図11
に示すように、定着部位の下流側に位置する出口ロール
76よりも、更に下流側に搬送ロール90が設けられて
おり、当該搬送ロール90と出口ロール76との間に、
一対の用紙搬送ガイド部材91a、91bが設けられて
いる。そして、上記一対の用紙搬送ガイド部材91a、
91bのうち、下方の用紙搬送ガイド部材91bが、前
記用紙搬送ガイド部材77bと同様の機構により開閉可
能となっている。
【0097】また、この実施の形態4では、記録媒体の
ジャム発生を検知して用紙搬送機構を停止させた後に、
定着装置36のみではなく、当該定着装置36の下流側
に配置された用紙搬送手段としての出口ロール76を所
定時間だけ駆動させ、記録媒体を一定量だけ定着部位の
下流に強制的に搬送するように制御するので、定着装置
36のニップ部に侵入する可能性がある記録用紙33
を、その一部は、出口ロール76を所定時間だけ駆動さ
せることによって、より下流側に搬送して、一層確実に
定着装置36のニップ部から排出させることができ、用
紙の除去が容易かつ確実になる。
【0098】実施の形態5 この実施の形態5では、一対の用紙搬送ガイド部材が、
記録媒体の位置によって開閉タイミングを制御可能とな
るように構成されている。
【0099】すなわち、この実施の形態5では、下方の
用紙搬送ガイド部材77bが、図示しないクラッチやソ
レノイド等によって開閉可能に構成されており、記録用
紙33の搬送位置を用紙検知センサー78c等で検知し
て、記録用紙33の位置によって下方の用紙搬送ガイド
部材77bの開閉タイミングを制御可能となるように構
成されている。
【0100】このように、一対の用紙搬送ガイド部材7
7a、77bは、記録用紙33の位置によって開閉タイ
ミングを制御可能としたので、記録用紙33が定着装置
のニップ部に侵入する可能性がない場合には、一対の用
紙搬送ガイド部材77a、77bを開く必要がなく、誤
動作を防止することが可能となる。
【0101】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0102】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
定着装置以外で用紙のジャムが発生した場合でも、用紙
の除去を容易にするとともに、用紙除去時に未定着トナ
ーが定着ロールの表面等に付着するのを防止可能な定着
装置及びこれを用いた画像形成装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す構成図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンターを示す構成図
である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのデジタルカラープリンターの画像記録装
置本体を示す構成図である。
【図4】 図4はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す構成図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置の要部を示す構成図である。
【図6】 図6はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置の要部を示す構成図である。
【図7】 図7はこの発明の実施の形態2に係る定着装
置を示す構成図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態2に係る定着装
置の要部を示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態2に係る定着装
置の要部を示す構成図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態3に係る定
着装置の要部を示す構成図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態4に係る定
着装置を示す構成図である。
【図12】 図12は従来の画像形成装置を示す構成図
である。
【符号説明】36:定着装置、60:加熱定着ロール、
64:エンドレスベルト、65:圧力付与部材、76:
出口ロール、77a、77b:一対の用紙ガイド部材、
78:コイルスプリング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松井 敏之 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DC05 ED25 EK10 2H033 AA37 BA06 BA10 BA12 CA22 CA34 CA35 2H072 CB06 3F049 AA01 DA12 DB02 DB04 LA02 LB03 3F101 FB08 FC07 FE02 FE04 FE08 LA02 LB03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像が担持された記録媒体
    を、用紙搬送機構を介して導入し、当該記録媒体を互い
    に圧接した状態で回転駆動される加熱部材と加圧部材の
    ニップ部に通過させることによって定着処理を行う定着
    装置において、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬
    送機構を停止させた後、上記定着装置を所定時間だけ駆
    動させ、記録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強制的
    に搬送するように制御することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 未定着トナー像が担持された記録媒体
    を、用紙搬送機構を介して導入し、当該記録媒体を互い
    に圧接した状態で回転駆動される加熱部材と加圧部材の
    ニップ部に通過させることによって定着処理を行う定着
    装置において、記録媒体のジャム発生を検知して用紙搬
    送機構を停止させた後、上記定着装置並びに当該定着装
    置の下流側に配置された用紙搬送手段を所定時間だけ駆
    動させ、記録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強制的
    に搬送するように制御することを特徴とする定着装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は2に記載の定着装置に
    おいて、当該定着装置の下流側に配置され、互いに対向
    するように配置されて用紙搬送通路を形成する一対の用
    紙搬送ガイド部材を、開閉可能に構成し、正常な用紙搬
    送時には、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、互いに近
    接した位置に保持され、記録媒体のジャム発生時は、記
    録媒体の押圧力によって開くように弾性的に保持したこ
    とを特徴とする定着装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の定着装置におい
    て、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍
    側を開閉可能に構成したことを特徴とする定着装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項3に記載の定着装置におい
    て、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍
    側に支点を設け、用紙排出側を開閉可能に構成したこと
    を特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項3に記載の定着装置におい
    て、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、定着部位の近傍
    側全体を開閉可能に構成したことを特徴とする定着装
    置。
  7. 【請求項7】 上記請求項3に記載の定着装置におい
    て、上記一対の用紙搬送ガイド部材は、記録媒体の位置
    によって開閉タイミングを制御可能としたことを特徴と
    する定着装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1乃至7のいずれかに記載の
    定着装置において、上記定着装置は、用紙巻き付き防止
    部材を有することを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項3乃至8のいずれかに記載の
    定着装置において、上記開閉可能に構成された一対の用
    紙搬送ガイド部材は、定着部位の下流側に位置する搬送
    ロールよりも上流側に設けたことを特徴とする定着装
    置。
  10. 【請求項10】 上記請求項3乃至8のいずれかに記載
    の定着装置において、上記開閉可能に構成された一対の
    用紙搬送ガイド部材は、定着部位の下流側に位置する搬
    送ロールよりも下流側に設けたことを特徴とする定着装
    置。
  11. 【請求項11】 画像形成手段によって記録媒体上にト
    ナー像を形成し、当該未定着トナー像が担持された記録
    媒体を、用紙搬送機構を介して定着装置に導入し、当該
    記録媒体を定着装置の互いに圧接した状態で回転駆動さ
    れる加熱部材と加圧部材のニップ部に通過させることに
    よって定着処理を行うことにより、画像形成を行う画像
    形成装置において、記録媒体のジャム発生を検知して用
    紙搬送機構を停止させた後、上記定着装置を所定時間だ
    け駆動させ、記録媒体を一定量だけ定着部位の下流に強
    制的に搬送するように制御することを特徴とする画像形
    成装置。
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