JP4504718B2 - 加熱治療装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エネルギーを生体組織に照射することで、病変を含む生体組織の治療を行う加熱治療装置に関する。
従来からレーザなどの主に電磁波のエネルギーを生体組織に照射することで生体組織の病変部位を加熱して、病変部位を変性または凝固させることにより治療する加熱治療装置が知られている。このような加熱治療装置は、電磁波のエネルギーを出力するエネルギー照射部を、たとえば、血管、消化管、尿路、腹腔、胸腔等の生体内腔または管腔に挿入して、または、皮膚、臓器などの生体組織表面に押し当て、エネルギー照射部から電磁波を照射することにより治療を行う。
この加熱治療装置を用いた治療においては、病変部位を含む生体組織を変性または凝固に至らしめるために、ある一定以上の温度である一定以上の時間加熱する必要がある。しかし一方で、正常組織に与える影響を極力なくするために、変性または凝固に必要な温度にまで昇温させるための照射時間を必要最小限の短さとなるように設定するのが一般的である。
このため、従来の加熱治療装置においては、たとえば、生体組織の温度を測定しながら電磁波を照射して、できるだけ早く設定温度に到達させ、その後、設定温度に早く安定させるようにエネルギー照射強度と照射時間を制御している(特許文献1)。
特開2002−102268号公報
しかしながら、従来の加熱治療装置は、電磁波にレーザを用いた場合、レーザ散乱性が生体組織の変性または凝固によって増大するために、変性または凝固に必要な温度までの昇温時間を短くしようとするほど、比較的浅い領域で変性または凝固が開始され、生体組織内部における最高温度点の位置が浅くなってしまう傾向があった。その結果、変性または凝固に至る範囲が狭くなり、特に深さ方向の治療が難しくなるという問題があった。
本発明はこのような問題点に着目してなされたものであり、その目的は生体組織の目的部位のみ、特に、生体組織内の深部を安定的に広い範囲で治療することができる加熱治療装置を提供することにある。
本発明の目的は、下記する手段により達成される。
(1)生体組織内の目的部位を加熱する加熱手段と、前記目的部位を含む前記生体組織の表面の温度を測定する温度測定手段と、前記加熱手段による加熱時間の間、温度を時間で微分した微分係数が時間経過につれて大きくなる温度上昇期を含む温度変化パターンを設定する目標温度設定手段と、前記温度測定手段によって測定される温度が前記温度変化パターンとなるように、前記加熱手段を制御する制御手段と、を有することを特徴とする加熱治療装置。
(2)前記温度測定手段で測定した温度測定値から時間的な測定温度の傾きを算出する温度傾き算出手段と、前記温度測定値と前記温度変化パターンとを比較して、必要とする時間的な温度の傾きを算出する目標傾き算出手段と、をさらに有し、前記制御手段が、前記温度変化パターンと前記温度測定手段による温度測定値との隔たり、前記温度傾き算出手段で算出された時間的な測定温度の傾き、および前記目標傾き算出手段で算出された必要とする時間的な温度の傾きに基づき、前記加熱手段による加熱温度が前記温度変化パターンとなるように制御することを特徴とする。
(3)前記温度変化パターンは、温度に関係なく一定出力を行う定出力期、前記温度上昇期、設定温度に維持するように出力制御を行う温度平衡期よりなることを特徴とする。
(4)前記温度変化パターンは複数の傾きを持つことを特徴とする。
(5)前記加熱手段は、前記生体組織を加熱するためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段と、前記エネルギー発生手段からのエネルギーを前記生体組織に向けて照射する照射手段と、あらかじめ決められた範囲内で前記照射手段から出射されるエネルギーの出射位置を移動させる移動手段と、前記照射手段から照射されるエネルギーがあらかじめ決められた目標領域に集中するように、前記出射位置の移動に応じて前記照射手段による前記エネルギーの照射角度を変更する角度変更手段と、を有することを特徴とする。
(6)前記エネルギーは、レーザであることを特徴とする。
(7)前記照射手段は、前記照射手段内を液体が流れる流路と、前記流路に液体を流す液体送出手段と、を有することを特徴とする。
(8)前記液体送出手段は、前記流路を通して前記液体を循環させることを特徴とする。
(9)前記制御手段は、前記加熱手段による加熱開始からあらかじめ定められた条件を満たすまでの間、前記加熱手段による加熱出力を変化させないことを特徴とする。
(10)前記条件は、前記加熱手段による加熱開始からのあらかじめ定められた時間であることを特徴とする。
(11前記条件は、前記温度測定手段により測定された温度測定値または温度測定値の変化率であることを特徴とする。
(12)前記液体の温度を測定する液体温度測定手段をさらに含み、前記制御手段は、前記液体温度測定手段の測定値があらかじめ定めた条件を満たすまでの間、前記加熱手段による加熱出力を変化させないことを特徴とする。
本発明によれば、加熱されている生体組織表面の温度があらかじめ決められた温度変化パターンとなるように制御することで、生体組織の目的部位のみを加熱して治療することが可能となる。特に、その温度変化パターンとして、加熱時間の間、温度を時間で微分した微分係数が時間経過につれて大きくなるように設定することで、生体組織内の深部のみを安定的に加熱治療することができるようになる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の一実施形態である加熱治療装置の構成を示す図である。
この加熱治療装置は、アプリケータ1、制御装置2、レーザ光源装置3、直腸プローブ5、フットスイッチ6、冷却水補充容器7を有している。
アプリケータ1、レーザ光源装置3、直腸プローブ5、フットスイッチ6および冷却水補充容器7は、それぞれ制御装置2に接続されている。
制御装置2内には、アプリケータ1に冷却水を供給するための冷却装置(不図示)が内蔵されている。冷却装置は、冷却水ほぼ一定量貯留しておく冷却水バック、冷却水を循環させるポンプ(液体送出手段)、冷却水温度をあらかじめ決められた温度に維持するためのペルチェユニットからなる。冷却水バックは、ペルチェユニットに押し当てられるようにして設置されることで、中の冷却水が一定温度に冷却される。
アプリケータ1は、照射手段であり、レーザを生体組織に照射する側射式のものである。アプリケータ1には、エネルギー発生手段であるレーザ光源装置3で発生させられたレーザを挿入部21内の出射部に伝達するための光ファイバ93が接続される。したがって、この光ファイバ93を含むアプリケータ1とレーザ光源装置3が加熱手段として機能することになる。
生体組織を加熱治療する場合、長尺状の挿入部21を尿道などの生体内に挿入し、この挿入部21に設置された出射部からレーザを照射する。このレーザの照射によって、たとえば、前立腺肥大症や、各種の癌などの腫瘍の治療を行う。
アプリケータ1は、生体内の生体組織の目的部位である、深部に存在する患部のみを加熱し、レーザ照射表面の正常な生体組織への加熱を避けるために、挿入部21を冷却してレーザ照射表面の加熱を抑制する。このために、アプリケータ1には、制御装置2の内部に設けられている冷却装置からの冷却水を流すための給水路91と排水路93が接続されている。したがって、この冷却水によって挿入部21自体が冷却されるとともに、挿入部21に接触している生体組織が冷却される。
制御装置2は、アプリケータ1および直腸プローブ5に設置されている各種センサーやマイクロスイッチからの検出信号、および、フットスイッチ6から出力されるON、OFF信号などを用いて、加熱治療装置全体の動作を制御する。
制御装置2の上部には、手術者に対して所定の情報を表示するとともに、所定の設定や操作を受け付けるユーザインターフェース95が設けられている。ユーザインターフェース95は、表示画面を含むタッチ式の操作パネルである。
レーザ光源装置3は、たとえば、レーザ出力値、レーザパルス時間、レーザパルス間隔、レーザ出力時間などの出力条件が制御装置2からの指令によって制御されてレーザ出力を行うものである。なお、レーザ光源装置3は、スイッチやダイヤルで上記出力条件を任意に設定することも可能である。
直腸プローブ5は、治療中に直腸の異常加熱を監視するために、肛門から直腸に挿入され、前立腺と隣接する直腸壁の温度を検出するものである。したがって、直腸プローブ5には、複数の温度センサーが設けられ、その検出値がセンサー信号リード94を通って制御装置2に送信される。
フットスイッチ6は、手術者により踏まれることによって制御装置2にレーザの照射を促すON、OFF信号を出力する。レーザ照射準備が完了しているときにフットスイッチ6を踏むとレーザ光源装置3はレーザを発生する。ただし、レーザの出力終了は、制御装置からの指令で行われ、フットスイッチによるレーザOFF動作は、通常動作の他に任意にレーザ出力を止めたいときに使われる。
冷却水補充容器7は、制御装置2に内蔵されている冷却装置に補充する冷却水を貯蔵するための容器である。冷却水補充容器7と冷却装置とは冷却水補充路107によって接続される。
図2は、アプリケータ1を示す側面図である。
アプリケータ1は、使用後に廃棄処分できる本体ユニット11と、繰り返し使用可能な駆動ユニット12とを有している。
本体ユニット11の先端に挿入部21が設けられている。本体ユニット11と駆動ユニット12とは、相互に取り付けおよび取り外し可能である。本体ユニット11および駆動ユニット12を相互に取り付ける場合、ねじ部材による締結、爪部材による嵌合などの適宜の取り付け手段が利用され得る。
駆動ユニット12は、移動手段となるもので、後述するようにミラーを移動させるためのミラー用モータ(不図示)を内蔵している。
また、挿入部21内には内視鏡90が接続され、挿入部21を通して生体内の観察が可能となっている。内視鏡90は、挿入部21の前方に設けられる窓部からの観察野を得るのに好適な視野を有している。内視鏡90は、たとえば、光ファイバ束と、保護チューブと、先端に設けられる結像レンズとを備える。内視鏡90の基端側にカメラヘッドが取り付けられることにより画像を送ることができる。
図3は、アプリケータ先端の挿入部21の構造を示す先端部の断面図である。
図3に示すように、挿入部21内には、側方窓22に向けてレーザを出射し得る往復移動自在な出射部30が設けられる。挿入部21は、長尺状の内層パイプ23を備え、出射部30は、レーザを反射する平滑な反射面(ミラー)31を有している。
挿入部21の内層パイプ23は、ステンレス鋼などの硬質の管状体から構成される。内層パイプ23の先端側には、レーザを透過させるための開口24が形成されている。開口24を含め、内層パイプ23の外周は、レーザ透過性の良好な外層チューブ25により覆われる。外層チューブ25により覆われた開口24が、側方窓22を構成する。
挿入部21の先端には、挿入部21の生体内への挿入時に前方を観察するための前方窓26が設けられている。前方窓26は、光が透過可能な透光板27を備えており、この透光板27は当該窓枠に嵌め込まれて固着される。
挿入部21の内部には、レーザを伝達する光ファイバ93が配置されている。光ファイバ93は、ミラー用モータから駆動力が伝達され、挿入部21の軸方向に沿って往復運動する。光ファイバ93は、挿入部21内では先端部分を除いてたとえばステンレス鋼製の保護パイプによって破損や湾曲を起こさないように覆われている。光ファイバ93の先端近傍に、出射部30が回動可能に取り付けられた固定部材32が固着される。光ファイバ93の往復運動にともない、固定部材32は挿入部21の軸線と平行に摺動する。
また、挿入部21内には、レーザを照射した部分の生体組織表面温度、たとえば尿道表面温度を測定する温度センサー37が設けられている。温度センサー37の取り付け位置は、側方窓22の長手方向のほぼ中央であり、出射部30の移動の妨害にならず、レーザの射出の妨げにならずに、常に側方窓22から生体組織を見通せる位置に設けている。この位置に設ける理由は、レーザ照射時に最も昇温しやすい場所で、生体組織の深部温度と相関のあるようにレーザ照射部位の表面温度を測定するためである。この温度センサー37は、たとえば、サーミスタ、熱伝対、赤外線センサーなどである。
出射部30の先端の両側部には、突起33が設けられている。この突起33を回動可能に支持するスライダ34は、挿入部21内に設けられた一対のスライダガイド36に摺動可能に支持されている。スライダガイド36は、挿入部21の軸方向に対して傾斜している。したがって、出射部30は、光ファイバ93の往復運動にともなって、スライダガイド36の作用によって傾斜角度が変化されつつ往復運動する。したがって、スライダ34およびスライダガイド36は、出射部30の移動に連動するように反射面31の角度を変化させるための角度変更手段を構成する。これにより、光ファイバ93からのレーザは、目標領域に確実に集中するようになる。図3において、実線で示す出射部30および固定部材32の位置が、これらの部材の後端位置である。
挿入部21の内部には、冷却水の図示しない注入用のルーメンおよび排出用のルーメンが形成されている。冷却水は、レーザを受ける生体組織の表面および出射部30などを冷却するために利用される。注入用のルーメンは給水路91に接続され、排出用のルーメンは排水路92に接続されている(図1参照)。給水路91を経て供給された冷却水は、注入用のルーメンに流入した後、挿入部21の先端近傍に送られた後、排水路92を経て冷却装置に戻る。
挿入部21の内部に冷却水を循環させることにより、冷却能率の向上が図られる。冷却水の温度は、レーザの照射による出射部30や生体組織の照射表面の損傷を低減できれば特に限定されないが、好ましくは0〜37℃、より好ましくは凍傷の恐れが少なく、かつ冷却効果が高い8〜25℃である。冷却水としては、滅菌された液体、たとえば滅菌精製水や滅菌生理食塩水を使用することが好ましい。
出射部30は、先端位置(図3中左側に2点鎖線で示す)に位置する場合、挿入部21の軸方向に対して垂直に近い向きに起立し、レーザを小さい反射角で反射する。また、出射部30は、基端位置(図3中右側に実線で示す)に位置する場合、挿入部21の軸方向と平行に近い向きに傾き、レーザを大きい反射角で反射する。したがって、出射部30が傾斜角度を変化させながら往復運動する場合、レーザの出射位置は常に移動するが、レーザの光軸は、加熱部位であるターゲット部位1000内のターゲットポイントに常に集中する。つまり、レーザは、ターゲットポイントにのみに連続的に照射され、表層などの他の生体組織には間欠的に照射される。したがって、ターゲットポイントは、照射されたレーザにより加熱され、所望温度に達する。一方、表層などの他の生体組織は、レーザを受光する時間が短いため、発生する熱量も少なくほとんど加熱されない。なお、このような出射部30の往復移動は、移動速度が一定となるように調整することが好ましい。
加熱治療時において、出射部30は、0.1〜10Hz、好ましくは3〜6Hzの周期で軸方向に往復駆動される。生体組織に照射するレーザは、発散光、平行光または収束光を用いることができる。また、使用されるレーザは、生体深達性を有するものであれば、特に限定されない。しかし、レーザの波長は、750〜1300nmまたは1600〜1800nm程度が特に優れた生体深達性を有するため好ましい。上記波長範囲のレーザを発生させるレーザ光源装置3としては、たとえば、He−Neレーザなどの気体レーザ、Nd−YAGレーザなどの固体レーザ、GaAlAsレーザなどの半導体レーザ、などが挙げられる。
挿入部21の外径は、体腔内に挿入可能であれば、特に限定されない。しかし、挿入部21の外径は、2〜20mm程度が好ましく、3〜8mm程度がより好ましい。
次に、レーザ照射の制御について説明する。
図4は、制御装置2内の機能を示すブロック図である。
制御装置2内には、ユーザーによる温度変化パターンを含む各種設定、操作を行う操作部102と、操作部102で設定された加熱温度、時間を基に目標温度変化パターンを算出する目標温度算出部103と、実際に出力されているエネルギー値を表示する出力値表示部110と、加熱部位の温度を測定する温度測定部106と、レーザ出力の制御を行う制御部105と、を有する。
操作部102は、図1に示したユーザインターフェース95であり、タッチパネル式の入力装置によって手術者が治療に必要な温度変化パターンの他各種設定を行う。
目標温度算出部103は、操作部102から設定された加熱温度、加熱時間、および目標温度変化パターンを規定しておき、時間の進行に従って目標温度を算出する。したがって、この目標温度算出部103は、操作部102と共に目標温度設定手段として機能する。
制御部105は、制御装置内の各部とレーザ光源装置の出力を制御するもので、温度傾き算出手段、目標傾き算出手段、および制御手段として機能する。
温度測定部106は、アプリケータ1内の温度センサー37が接続されており、加熱部位の表面温度が測定される。
出力値表示部110から表示される出力値表示は、制御装置2のユーザインターフェース95に表示される。出力値自体は、数値で表示するものでも良いし、最大出力に対する割合で示すインジケーターのようなものでも良い。
なお、このような制御装置は、具体的には、CPU、メモリ、ハードディスク、ディスプレイ、その他のインターフェースなどを備えたいわゆるコンピュータであって、後述する手順に基づいて作成されたプログラムが実行されることにより、目標温度変化パターンに沿ってレーザ照射を制御する。
次に、加熱治療における温度制御について説明する。
図5は、加熱治療時に加熱する温度の目標温度変化パターンを示すグラフである。
この目標温度変化パターンは、加熱治療の際に、この目標温度変化パターンに沿うように温度を上昇させるために設定する。
ここで目標温度変化パターンは、定出力期、温度上昇期、温度平衡期よりなる。
定出力期は、温度に関係なく一定の出力を行う。温度上昇期は、設定温度に上げるまでの温度変化を規定している温度上昇曲線に沿うように出力制御を行う。温度平衡期は、設定温度に維持するように出力制御を行う。ここで、定出力期はあらかじめ決められた時間で規定されており、1〜30秒程度である。これは、出力開始してから出力値や冷却水の条件が安定するまで待って出力制御をするためである。このことにより、より安定した制御を行うことができる。
温度上昇期は、定出力期が終わって制御開始するときの初期温度、ユーザーにより設定された設定温度、初期温度から設定温度に到達させる温度上昇期の時間で定義される。そしてこの期間の図示するような曲線による温度目標を温度上昇曲線と称する。この期間の温度上昇時間は、あらかじめ決められた時間(30〜180秒程度)でも良いし、設定時間に対するあらかじめ決められた割合でも良い。あらかじめ決められた割合とは、たとえば「(設定時間―定出力時間)の2/3」などである。
ここで温度上昇曲線は、図5(a)と図5(b)の異なる2つの例を示した。(a)は、定出力期の後、始めに速く昇温させ、後半で昇温速度を遅くするタイプであり、一方、(b)は、前半を遅く昇温し、後半を速くするタイプである。これら温度上昇曲線の違いによる生体組織での昇温の違いについては実施例として後述する。
(a)の温度上昇曲線は、次の(1)式で定義される。
温度=A×(時間―温度上昇時間) +設定温度 …(1)
ただし、A=(初期温度―設定温度)/(温度上昇時間) である。
(b)の温度上昇曲線は、次の(2)式で定義される。
温度=B×(時間) +初期温度 …(2)
ただし、B=(設定温度―初期温度)/(温度上昇時間) である。
図6は、温度上昇期における出力制御の仕方を説明するための説明図である。なお、図6においては、温度上昇期における温度上昇曲線として図5(b)の場合を例示した。図5(a)の場合の出力制御方法も同じである。
出力制御は、現在の時間の測定温度T_n、前回制御時の測定温度T_n−1、目標としている温度上昇曲線から算出される現在あるべき温度CT_n、および次の制御時にあるべき温度CT_n+1を用いて行う。なお、ここで測定温度とは、温度センサー37によるレーザ照射部位表面の測定温度である(以下同様)。
図6(a)は、測定温度T_nが算出温度CT_nより高い場合である。この時、現在の測定温度T_nから次の目標とする算出温度CT_n+1へ変化するための傾きCT_n+1−T_nを求め、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1と比較する。傾きが等しいか(図6(a)−B)、測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が小さい場合(図6(a)−A)は、温度上昇曲線に近づいていると判断して出力は変化させない。測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が大きい場合(図6(a)−C)のみ出力を低下させる。
図6(b)は、測定温度T_nと算出温度CT_nが同じ場合である。この場合は出力を変化させない。
図6(c)は、測定温度T_nが算出温度CT_nより低い場合である。この時、現在の測定温度T_nから次の目標とする算出温度CT_n+1へ変化するための傾きCT_n+1−T_nを求め、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1と比較する。傾きが等しいか(図6(c)−B)、測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が大きい場合(図6(c)−C)は、温度上昇曲線に近づいていると判断して出力は変化させない。測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が小さい場合(図6(c)−A)のみ出力を上昇させる。
図7は、この温度制御における測定温度T_n対算出温度CT_nと、次の目標とする算出温度対前回からの測定温度の傾きとの関係をまとめた図表である。なお、図6における(a)、(b)、(c)、A、B、およびCは、図7における(a)、(b)、(c)、A、B、およびCの各組み合わせの場合に対応する。
図8は、温度平衡期における出力制御の仕方を説明するための説明図である。この区間における出力制御は、現在の時間の測定温度T_n、および前回の制御時の測定温度T_n−1を用いて行うことができる。
図8(a)は、測定温度T_nが設定温度より高い場合である。このとき、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1を算出し、傾きがマイナスの場合(図8(a)−A)は設定温度に近づいていると判断して出力を変化させない。測定温度の傾きT_n−T_n−1が0(図8(a)−B)かプラス(図8(a)−C)の場合は出力を低下させる。
図8(b)は、測定温度T_nと設定温度set_tmpが同じ場合である。この場合は出力を変化させない。
図8(c)は、測定温度T_nが設定温度より低い場合である。このとき、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1を算出し、傾きがプラスの場合(図8(c)−C)は設定温度に近づいていると判断して出力を変化させない。測定温度の傾きT_n−T_n−1が0(図8(c)−B)またはマイナス(図8(c)−A)の場合は出力を上昇させる。
図9は、この温度制御における測定温度T_n 対 設定温度set_tmpと、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1との関係をまとめた図表である。なお、図9における(a)、(b)、(c)、A、B、およびCは、図8における(a)、(b)、(c)、A、B、およびCの各組み合わせの場合に対応する。
以上のような温度制御によって、目標温度変化パターンに沿って治療部位の温度を上昇させることができる。
図10および図11は、温度制御の処理手順を示すフローチャートである。
まず、制御部105は、操作部102からの手術者の指令により治療が開始されたら、あらかじめ決められた定出力、たとえば5Wのレーザ出力を行うようにレーザ光源装置3へ指令する(S1)。
続いて、制御部105は、あらかじめ決められた定出力時間が経過するまで出力継続し(S2)、定出力時間が経過したら次ステップに移行する。
続いて、制御部105は、この定出力時間経過時点において温度測定部106が測定した温度を初期温度とし記憶し、温度上昇期における温度上昇曲線を算出する(S3)。このとき算出する温度上昇曲線は、たとえば前述した(1)式または(2)式を用いて算出する。
続いて、制御部105は、設定時間が経過したか否かを判断し(S4)、経過していれば(S4:Y)、出力を停止して終了する(S14)。
一方、設定時間を経過していなければ、続いて、制御部105は、温度測定部106に対して現在温度を測定するように指示し、温度測定結果を取得する(S5)。この温度測定の処理は、たとえば1秒間隔で実行する。このとき、前回の測定値をT_n−1として記憶し、新しい測定値をT_nとして記憶する。
続いて、制御部105は、測定温度が設定温度以上になっているか否かを判断し(S6)、設定温度以上になっている場合(S6:Y)、温度上昇期は終了したとしてステップS21(図11)に移行する。
一方、設定温度以上でなければ、続いて制御部105は、温度上昇曲線から算出される現在あるべき温度CT_n、および次の制御時にあるべき温度CT_n+1を算出する(S7)。
続いて、制御部105は、測定温度T_nと現在あるべき温度CT_nとを比較する(S8)。比較の結果、測定温度の方が高い場合(S8:Y)はステップS9へ、それ以外の場合はステップS111へ移行する。
制御部105は、ステップS9において、現在の測定温度T_nから次の目標とする算出温度CT_n+1へ変化するための傾きCT_n+1−T_nと、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1と比較する。測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が大きい場合(S9:Y)、出力をあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_1(例えば1W)だけ低下させるようにレーザ光源装置3へ指令する(S10)。ただし、あらかじめ決められている出力最小値PWR_MIN(例えば1W)未満にはしない。この処理は、図6(a)のCのパターンに相当する。一方、ステップS9において前記条件を満たさない場合(S9:N)、出力調整はせずにステップS4に戻る。
制御部105は、ステップS11において、測定温度T_nと現在あるべき温度CT_nとを比較する。測定温度の方が低い場合は(S11:Y)、ステップS12へ移行する。それ以外の場合はステップS4へ戻る(図6(b)に相当する)。
制御部105は、ステップS12において、現在の測定温度T_nから次の目標とする算出温度CT_n+1へ変化するための傾きCT_n+1−T_nと、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1と比較する。測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が小さい場合(S12:Y)、出力をあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_1(例えば1W)だけ上昇させるようにレーザ光源装置3へ指令する(S13)。ただし、あらかじめ決められている出力最大値PWR_MAX(例えば30W)を超えない。この処理は図6(c)のAのパターンに相当する。一方、前記条件を満たさない場合(S12:N)、出力調整はせずにステップS4に戻る。
制御部105は、ステップS21において、設定時間が経過したと判断すると(S21:Y)、レーザ光源装置3にレーザ出力を停止するように指令し(S36)、全ての処理を終了する。
一方、制御部105がステップS21において設定時間が経過していないと判断した場合は(S21:N)、続いて、制御部105は、温度測定部106からの現在温度を取得して温度測定を行う(S22)。温度測定はたとえば1秒間隔で行う。このとき、前回の測定値をT_n−1に記憶し、新しい測定値をT_nに記憶する。
続いて、制御部105は、測定温度が上限値を超えているか判断する(S23)。ここで上限値とは、図5に示した目標温度変化パターンにおける温度平衡期の設定温度をわずかに超えた任意の温度である。ただし、この上限値は設定温度によって変化し、設定温度が低ければ、若干高めの値でも良いが、設定温度そのものが高い場合には、生体組織に大きな悪影響を与えない程度の温度とする。ここでは、たとえば設定温度+1℃とする。
ここで、上限値を超えていない場合(S23:N)はステップS28へ進む。一方、上限値を超えている場合(S23:Y)、制御部105は、出力を出力最小値PWR_MINになるようにレーザ光源装置3へ指令し(S24)、温度測定部106から温度を測定して(S25)、測定温度が設定温度以下になるまで待つ(S26)。
設定温度以下になったら、制御部105は、上限値を超える前の出力からあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_2(例えば1W)だけ下げた値となるように、レーザ光源装置3へ指令し(S27)、ステップS21に戻る。ただし、あらかじめ決められている出力最小値PWR_MIN未満にはしない。ここでPWR_CTRL_2はPWR_CTRL_1と同じ値でも異なった値でも良い。
続いて、制御部105は、測定温度が下限値を下回っているか否かを判断する(S28)。下限値とは、上限値と同様に、設定温度によって変化する任意の値である。ここではたとえば設定温度−1℃でとする。ここで、下限値を下回っていない場合(S28:N)はS30へ移行する。一方、下限値を下回っている場合(S28:Y)、制御部105は、出力をあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_2だけ上昇させるようにレーザ光源装置3へ指令する(S29)。このときあらかじめ決められている出力最大値PWR_MAXを超えないようにする。その後、処理はステップS21に戻る。
続いて、制御部105は、:測定温度T_nと設定温度とを比較する(S30)。測定温度の方が高い場合(S30:Y)は、ステップS31へ移行し、それ以外の場合はステップS33へ移行する。
制御部105は、ステップS31において、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1を算出し、測定温度の傾きT_n−T_n−1がマイナスでない場合(S31:N)、出力をあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_3(例えば1W)だけ低下させるようにレーザ光源装置3へ指令する(S32)。この処理は図8(a)のBまたはCのパターンに相当する。ただし、このときあらかじめ決められている出力最小値PWR_MIN未満にはしない。一方、マイナスの場合(S31:Y)、出力調整はせずにステップS21に戻る。ここでPWR_CTRL_3はPWR_CTRL_1、PWR_CTRL_2と同じ値でも異なった値でも良い。
続いて、制御部105は、測定温度T_nと設定温度とを比較する(S33)。測定温度の方が低い場合(S33:Y)はステップS34へ移行する。それ以外の場合はステップS21へ戻る(図8(b)に相当する)。
制御部105は、ステップS34において、前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1を算出し、測定温度の傾きT_n−T_n−1がプラスでない場合(S34:N)、出力をあらかじめ決められた調整値PWR_CTRL_3だけ上昇させるようにレーザ光源装置3へ指令する(S35)。この処理は図8(c)のAまたはBのパターンに相当する。ただし、あらかじめ決められている出力最大値PWR_MAXを超えない。一方、プラスの場合(S34:Y)、出力調整はせずにステップS21に戻る。
次に、以上の処理手順により行われた温度制御例を説明する。
図12は、温度制御例を示す図面である。なお、以下の説明において(S番号)は、上述した処理手順における該当するステップ番号であるが、処理の流れは上述したとおりであるので、説明の重複を避けるために、以下の説明では、温度制御例として必要なステップの表示とその説明のみとしている。また、以下の説明においては、(1)、(2)、…は、図12中の(1)、(2)、…部分で行われた処理であることを示す。
まず、比較的低い5Wの定出力を行う。この間は、生体組織の温度や冷却水の条件などによって不確定な温度の振る舞いをする可能性がある。
(1)において、定出力時間が経過したら、初期温度を測定し、温度上昇曲線を算出する(S3)。
(2)において、測定温度(実線)が現在あるべき温度(一点差線)CT_nより高く、現在の測定温度から次の目標とする算出温度へ変化するための傾きCT_n+1−T_nより前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が大きいため、出力を1W下げて4Wとする(S10)。
(3)において、測定温度が現在あるべき温度CT_nより高いが、現在の測定温度から次の目標とする算出温度へ変化するための傾きCT_n+1−T_nより前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が小さいため、出力は変えない(S9:N)。
(4)において、測定温度が現在あるべき温度CT_nより低く、現在の測定温度から次の目標とする算出温度へ変化するための傾きCT_n+1−T_nより前回からの測定温度の傾きT_n−T_n−1の方が小さいため、出力を1W上げて5Wとする(S13)。
(5)以降同様に上述の処理手順に従って制御を行う。
そして、(10)において、測定温度が設定温度を超えたため、温度へ移行期の制御に移行することになる(S6:Y)。ここで、測定温度が設定温度より高く、測定温度の傾きT_n−T_n−1がマイナスではないため、出力を1W下げて14W出力とする(S32)。
(11)において、測定温度が上限値を超えたため、出力を最小値1Wとする(S24)。
(12)において、測定温度が設定温度以下になったため、上限値を超える前の出力から1W下げた13Wとする(S27)。
(13)において、測定温度が設定温度より高く、測定温度の傾きT_n−T_n−1がマイナスでないため、出力を1W下げて12Wとする(S32)。
(14)において、測定温度が設定温度より高いが、測定温度の傾きT_n−T_n−1がマイナスのため、出力は変えない(S31:Y)。
(15)において、測定温度が設定温度より低く、測定温度の傾きT_n−T_n−1がプラスでないため、出力を1W上げて13Wとする(S35)。
(16)において、設定時間が経過したため、出力を停止する(S36)。
以上説明したように、本実施形態によれば、あらかじめ決められた目標温度変化パターンに従って加熱温度を変化させることで、治療行う必要のある目的部位における加熱範囲を一定に保ち、かつ安定させることができる(詳細は実施例参照)。また、上述した出力制御によって目標温度変化パターン(特に温度上昇曲線)の温度変化パターンに沿って安定して温度を上昇させることが可能となる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、前述した第1の実施形態における定出力期の設定を、時間で規定するのではなく、温度変化が上向いたときに定出力を終了するように変更したものである。その他、装置構成や定出力期以外の処理手順の構成は第1実施形態と同じである。
図13は、第2の実施形態における温度制御の処理手順を示すフローチャートである。なお、以下で説明する部分以外の処理は、前述した第1の実施形態における温度制御の処理手順と同様であるので、重複を避けるため説明を省略する。
まず、制御部105は、治療が開始されたら、あらかじめ決められた定出力を行うようにレーザ光源装置3に指令する(S41)。このときの出力は、たとえば5Wである。
続いて、制御部105は、温度測定部106に対して現在温度を測定するように指示し、温度測定結果を取得する(S42)。たとえば1秒間隔である。このとき、前回の測定値をT_n−1に記憶し、新しい測定値をT_nに記憶する。
続いて、制御部105は、測定温度が前回の測定値より高くなるまで出力を継続し(S43)、高くなったら、すなわち温度変化が上向いたらステップS3(図10と同じ)に移行する。
以降、前述した第1の実施形態において説明したステップS4以降の処理(図10および図11参照)を行うことになる。
このように、本第2の実施形態によれば、初めの定出力期を時間管理ではなく、所定定温度に達したか否かにより判別することとしたので、より早く温度上昇期に移行することができる場合が多くなる。したがって、生体組織への全レーザ照射時間の短縮を計ることが可能となる。なお、この定出力期における温度測定値による判断は、この他、たとえば温度測定値の変化率(たとえば温度変化率が0、すなわち、温度変化が一定となったとき、または温度上昇が所定率より大きくなったときなど)に応じて定出力期の終了を判断してもよい。
(第3の実施形態)
第3の実施形態は、前述した第1および2の実施形態と異なり、温度上昇期における温度上昇曲線を複数の式で定義したものである。
したがって、本第3の実施形態における装置構成および処理手順は、第1または第2の実施形態とステップS3における温度上昇曲線の算出時に用いる式が異なるだけで、その他は同様である。したがって、以下説明においては、重複を避けるためこれらの説明は省略する。
図14は、本第3の実施形態における目標温度変化パターンを示すグラフである。
図示するように、本第3の実施形態では、温度上昇期の温度少々曲線を2つの直線のつながり、a区間とb区間としている。
したがって、この間の計算式は
a区間では、温度T_a=a×時間+初期温度 …(3)
b区間では、温度T_b=b×時間+T_a …(4)
ただし、aおよびbはそれぞれa区間およびb区間の温度上昇率を決めるための係数である。
このように本第3の実施形態では、温度上昇曲線を複数の直線で近似したので、制御中における目標温度設定のための計算量を低減することができる。
(第4の実施形態)
第4の実施形態は、アプリケータ1内を循環する冷却水の温度を測定することで、定出力期の出力制御を行うものである。
図15は、本第4の実施形態における制御装置2の機能ブロック図であり、図16は、本第4の実施形態における温度制御の処理手順を示すフローチャートである。
本第4の実施形態における制御装置2は、アプリケータ1内を循環する冷却管路121(給水路91および排水路92を含む)を流れる冷却水の温度を測定するための水温センサー120を有する。その他の構成は、第1の実施形態において説明した構成と同様であるので説明を省略する。
この水温センサー120は、冷却装置内の冷却水バック内の水温を測定するが、その設置場所は、アプリケータ1からの戻り経路の水温を測定できる位置に取り付けることが好ましい。これは、アプリケータ1からの戻り経路の水温を測定することで、冷却水の循環開始直後から、アプリケータ1内を通ることでアプリケータ1内の熱を吸収した冷却水の温度を測定することができるためである。
そして、本第4の実施形態では、制御部105が、水温センサー120が測定した冷却水の温度を取得し、その温度から定出力期の終了を決定している。
以下、図16に示したフローチャートにより、温度制御について説明する。
まず、制御部105は、治療が開始されたら、あらかじめ決められた定出力を行うようにレーザ光源装置3に指令する(S51)。このときの出力は、たとえば5Wである。同時に制御部105は、冷却装置(不図示)に対して、冷却水の循環を開始するためにポンプを回転させるように指令する。また、時間カウントをクリアする。
続いて、制御部105は、水温センサー120から現在の冷却水温度を取得する(S52)。
続いて、制御部105は、冷却水温度が許容範囲内か判断する(S53)。許容範囲とは、定出力期における設定温度であり、たとえば22±1℃である。ここで冷却水温度が許容範囲外の場合(S53:N)、時間カウントをクリアしてステップS52に戻る(S54)。一方、冷却水温度が許容範囲内の場合(S53:Y)、許容範囲内に維持されている時間をカウントする(S55)。
ステップS55に続いて、制御部105は、許容範囲内に維持されている時間が20秒経過したか判断する(S56)。ここで20秒経過していない場合は(S56:N)、ステップS52に戻る。すなわち、この間は、レーザ出力を変化させずに一定にする。
一方、20秒経過した場合は(S56:Y)、許容範囲内に維持されている時間が十分であるとして、初期温度を測定し、温度上昇曲線を算出して出力制御を開始する(S3(図10と同じ))。
その後制御部105は、前述した第1の実施形態において説明したステップS4以降の処理(図10および図11参照)を行うことになる。なお、ステップS4において設定時間が経過した場合(S4:Y)、ステップS14においては、レーザ出力をOFFにするとともに、ポンプ動作もOFFにして冷却水の循環を停止するようにするとよい。
このように本第4の実施形態では、冷却水の温度を測定することにより、冷却水の温度が安定した状態を判断して、冷却水温度が一定時間安定した時点を定出力期の終了時点としたので、アプリケータ1を挿入している生体内(たとえば尿道)の温度の上昇具合の影響を受けずに、温度上昇が安定したことを知ることができる。
なお、本第4の実施形態では、冷却水の循環は、レーザ出力の開始と共にポンプを動作させて循環を開始し、終了によりポンプを停止することとしたが、レーザ出力とは別に、レーザ出力の開始前から別途ポンプを動作させて、冷却水の循環を開始して、レーザ出力停止後、ポンプを停止するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例として、生体組織サンプルを用いて、異なる温度上昇曲線によりレーザ照射した場合の生体組織内温度の変化を測定した実験結果を説明する。
まず、この実験に用いた生体組織深部の温度を測定するための深部温度センサーの構造について説明する。
図17は、生体組織深部の温度測定に用いた深部温度センサーの構造を示す側断面図である。図18は、深部温度センサーを取り付ける専用ルーメンを備えたアプリケータを示す概略図であり、(a)は側面図、(b)は深部温度センサーを突出させる部分の拡大図である。また、図19および図20は、生体組織内におけるアプリケータと深部温度センサーの挿入状態を示す断面図である(図19および20において(a)はアプリケータ1の側断面図、(b)はアプリケータ挿入方向を横切る断面図である)。
この深部温度センサー201は、図17に示すように、直径0.7〜1mmで先端が針状に加工されている金属パイプ202(たとえばステンレス製パイプ)の中に、複数の熱電対203(ここでは7個)を3mm間隔で設け(図中矢印位置)、各熱電対203からの導線304を金属パイプ202を通して引き出したものである。導線304には、図示しない温度測定器が接続され、各熱電対203からの電気信号から各熱電対位置における温度を算出する。これにより各熱電対位置における温度が計測される。
図18に示すように、この深部温度センサー201をアプリケータ1内に通すために、アプリケータ1内には専用の温度センサー用ルーメン205をロウ付けなどにより設けている。温度センサー用ルーメンの先端は、アプリケータ1の外方向に所定角度(たとえば17°)を持ち、かつアプリケータ1の外形より外側に突出しないように設けている。
深部温度センサー201の取り付けは、図19に示すように、アプリケータ1を生体内へ挿入し、レーザ照射位置となるように位置決めした後、深部温度センサー201を温度センサー用ルーメン205を通して生体内に穿刺し、図20に示すように、深部温度センサー201をさらに差し込むことで、温度センサー用ルーメン205先端の角度によって深部温度センサー201が生体内部に刺さり込む。本実験では、熱電対部分がほぼ全て生体内に刺さり込むように、アプリケータ外表面から深さU=10mm、表面の温度を測定する温度センサー37から先端方向へ伸びた位置がL=12mmとなるようにした。
なお、このような深部温度センサー201は、生体深部の温度を測定するために用いるもので、通常の加熱治療においては必ずしも必要となるものではない。
<実験>
実験には生体組織サンプルとして、レーザの吸収性および散乱性が生体組織とほぼ同様な生体組織サンプルを用いた。このような生体組織サンプルとしては、たとえば、アルブミンファントムが挙げられる。これは、寒天であるが、ナフトールグリーンと呼ばれる色素と鶏卵アルブミンが添加されている。M.N.Iizukaらが報告している文献Lasers in Surgery and Medicine 25:159−169(1999)によれば、ナフトールグリーンの添加量および鶏卵アルブミンの添加量によって、レーザの吸収性と散乱性を生体組織と同じになるように調整することができる。
本実施例においては、水88.7(質量%)、アガアール(寒天粉末)1.4(質量%)、鶏卵アルブミン5.8(質量%)、0.0387容量%のナフトールグリーン水溶液4.1(質量%)の組成により生体組織サンプルとしてアルブミンファントムを製作した。
実験は、この生体組織サンプルにアプリケータ1を挿入してレーザ照射部を固定し行った。目標温度パターンの設定は、図5に示した(a)と(b)となるように設定し、第1の実施形態に従いレーザ出力を制御して実施した。初期温度および設定温度はいずれも同じになるようにしている。なお、生体組織サンプル内への深部温度センサー201の穿刺位置は上記のとおりである。
図21は、レーザ照射時間に対する温度センサー37による生体組織サンプル表面の温度測定値を示すグラフである。図22は、レーザ照射時間に対する生体組織深部の温度測定値を示すグラフである。なお、図17に示した測定温度は、7個の熱電対203のうち根本から5個目の位置にある熱電対による測定値である。
図21からわかるように、生体組織表面の温度は、それぞれの目標温度変化パターンと同様に推移していることがわかる。
これに対して、図22に示した深部温度センサー201の測定値グラフによれば、生体組織サンプルの深部において、(a)の場合は照射初期に急激に温度上昇するものの温度下降が起こり、ある温度で平衡になっている。一方(b)の場合は、照射初期には緩やかに温度上昇し、(a)よりも高い温度で平衡になっている。
次に、レーザ照射後の生体組織サンプルを、アプリケータの表面温度センサーがほぼ位置していた部分を通るように切断し、熱変性範囲を調べた。
図23は、レーザ照射後の生体組織サンプル断面模式図である。
図示するように、生体組織サンプルの熱変性範囲は、目標温度変化パターン(b)のように設定した場合の方が(a)のように設定した場合に比べて、深部まで大きく加熱でき、かつ表層付近を加熱しにくい傾向があることがわかった。つまり、目標温度変化パターンとして、加熱する時間の間、あらかじめ決められた時間において温度を時間で微分した微分係数が時間経過につれて大きくなるような温度変化パターン(前述した(2)式参照)を設定し、加熱部位を含む生体組織表面の温度を監視して、この温度変化パターンとなるように加熱制御することで、生体組織表面はほとんど熱による変性や凝固を起こさせることなく、深部のみ加熱することができることになる。
図24は、レーザ照射による生体組織の熱変性について説明するための説明である。なお、図において(a)および(b)はそれぞれ目標温度変化パターン(a)の場合、および(b)の場合を示す。
上記のような差異をもたらしている主たる原因は、生体組織内の熱変性または凝固によってレーザの吸収および散乱の強さが増大し、深部に形成される最高温度点が表層側へ移動することにあると考えられる。具体的には、温度上昇が速い(a)では最高温度点における熱変性が照射早期に起こり、表層側へ移動しやすい。一方、逆に温度上昇が緩やかな(b)では最高温度点での熱変性は(a)に比べて相対的に遅いため、表層側へ移動しにくいのである。
よって、(b)のような目標温度変化パターンの方が、生体組織深部でのレーザの深達性を維持しやすくなり、同じ加熱時間で加熱範囲を大きくとるができるため、熱変性または凝固範囲を広く形成することができるようになる。逆に、(a)のような温度変化パターンを設定すれば、より小さな範囲を加熱し、熱変性または凝固範囲を狭くすることも可能である。
以上のように、本実施例からもわかるように、本発明を適用することで、目標温度変化パターンをさまざまに設定することで、生体組織の加熱治療範囲を任意に制御することが可能となる。
以上、本発明の実施形態および実施例を説明したが、本発明はこれらの実施形態や実施例に限定されるものではなく、当業者においてさまざまに改変が可能であり、それらもまた、本発明に属するものである。
たとえば、本発明で用いることのできるエネルギーは、レーザに限らず、マイクロ波、RF波、HF波、超音波など、生体組織を加熱しうるものであれば、上述した実施形態や実施例と同様に制御可能である。また、目標温度変化パターンは、2次式、または1次式の組み合わせに限定されるものではない。
本発明の加熱治療装置では、さまざまな生体組織の加熱治療に用いることができ、たとえば、前立腺肥大症、前立腺癌などの前立腺疾患においては、前立腺の近傍に存在する尿道や直腸の正常組織を熱変性させず、前立腺内部のみを加熱治療する場合に適用することができる。また、前立腺に限らず、生体組織表層を温存しつつ、生体組織深部のみを加熱して治療することが望まれる疾患についても適用することができる。
本発明の一実施形態である加熱治療装置の構成を示す図である。 アプリケータを示す側面図である。 アプリケータ先端の挿入部の構造を示す先端部の断面図である。 制御装置内の機能を示すブロック図である。 加熱治療時に加熱する温度の目標温度変化パターンを示すグラフである。 温度上昇期における出力制御の仕方を説明するための説明図である。 温度制御における測定温度対算出温度と、次の目標とする算出温度対前回からの測定温度の傾きとの関係をまとめた図表である。 温度平衡期における出力制御の仕方を説明するための説明図である。である。 温度制御における測定温度対設定温度と、前回からの測定温度の傾きとの関係をまとめた図表である。 温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 温度制御例を示す図面である。 第2の実施形態における温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 第3の実施形態における目標温度変化パターンを示すグラフである。 第4の実施形態における制御装置の機能ブロック図である。 第4の実施形態における温度制御の処理手順を示すフローチャートである。 生体組織深部の温度測定に用いた深部温度センサーの構造を示す即断面図である。 深部温度センサーが挿通されるアプリケータの挿通通路を示す概略図である。 生体組織内におけるアプリケータと深部温度センサーの挿入状態を示す断面図である。 生体組織内におけるアプリケータと深部温度センサーの挿入状態を示す断面図である。 レーザ照射時間に対する生体組織サンプル表面の温度測定値を示すグラフである。 レーザ照射時間に対する生体組織深部の温度測定値を示すグラフである。 レーザ照射後の生体組織サンプル断面模式図である。 レーザ照射による生体組織の熱変性について説明するための説明である。
符号の説明
1…アプリケータ、
2…制御装置、
3…レーザ光源装置、
5…直腸プローブ、
6…フットスイッチ、
7…冷却水補充装置、
21…挿入部、
30…出射部、
37…温度センサー、
91…給水路、
93…光ファイバ、
93…排水路、
94…センサー信号リード、
95…ユーザインターフェース、
102…操作部、
103…目標温度算出部、
105…制御部、
106…温度測定部、
107…冷却水補充路、
110…出力値表示部、
120…冷却装置、
201…深部温度センサー、
202…金属パイプ、
203…熱電対、
304…導線。

Claims (12)

  1. 生体組織内の目的部位を加熱する加熱手段と、
    前記目的部位を含む前記生体組織の表面の温度を測定する温度測定手段と、
    前記加熱手段による加熱時間の間、温度を時間で微分した微分係数が時間経過につれて大きくなる温度上昇期を含む温度変化パターンを設定する目標温度設定手段と、
    前記温度測定手段によって測定される温度が前記温度変化パターンとなるように、前記加熱手段を制御する制御手段と、
    を有することを特徴とする加熱治療装置。
  2. 前記温度測定手段で測定した温度測定値から時間的な測定温度の傾きを算出する温度傾き算出手段と、
    前記温度測定値と前記温度変化パターンとを比較して、必要とする時間的な温度の傾きを算出する目標傾き算出手段と、をさらに有し、
    前記制御手段が、前記温度変化パターンと前記温度測定手段による温度測定値との隔たり、前記温度傾き算出手段で算出された時間的な測定温度の傾き、および前記目標傾き算出手段で算出された必要とする時間的な温度の傾きに基づき、前記加熱手段による加熱温度が前記温度変化パターンとなるように制御することを特徴とする請求項1記載の加熱治療装置。
  3. 前記温度変化パターンは、温度に関係なく一定出力を行う定出力期、前記温度上昇期、設定温度に維持するように出力制御を行う温度平衡期よりなることを特徴とする請求項1または2記載の記載の加熱治療装置。
  4. 前記温度変化パターンは複数の傾きを持つことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の加熱治療装置。
  5. 前記加熱手段は、
    前記生体組織を加熱するためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段と、
    前記エネルギー発生手段からのエネルギーを前記生体組織に向けて照射する照射手段と、
    あらかじめ決められた範囲内で前記照射手段から出射されるエネルギーの出射位置を移動させる移動手段と、
    前記照射手段から照射されるエネルギーがあらかじめ決められた目標領域に集中するように、前記出射位置の移動に応じて前記照射手段による前記エネルギーの照射角度を変更する角度変更手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の加熱治療装置。
  6. 前記エネルギーは、レーザであることを特徴とする請求項5に記載の加熱治療装置。
  7. 前記照射手段は、
    前記照射手段内を液体が流れる流路と、
    前記流路に液体を流す液体送出手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の加熱治療装置。
  8. 前記液体送出手段は、前記流路を通して前記液体を循環させることを特徴とする請求項7に記載の加熱治療装置。
  9. 前記制御手段は、前記加熱手段による加熱開始からあらかじめ定められた条件を満たすまでの間、前記加熱手段による加熱出力を変化させないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の加熱治療装置。
  10. 前記条件は、前記加熱手段による加熱開始からのあらかじめ定められた時間であることを特徴とする請求項9記載の加熱治療装置。
  11. 前記条件は、前記温度測定手段により測定された温度測定値または温度測定値の変化率であることを特徴とする請求項9記載の加熱治療装置。
  12. 前記液体の温度を測定する液体温度測定手段をさらに含み、
    前記制御手段は、前記液体温度測定手段の測定値があらかじめ定めた条件を満たすまでの間、前記加熱手段による加熱出力を変化させないことを特徴とする請求項7または8記載の加熱治療装置。
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