JP4501953B2 - チケット認証システム - Google Patents

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Description

本発明は、チケット認証システムに関し、特に、従来のように、所定の日時にチケットの発給場所へ赴き、チケットを入手する必要をなくすことができるチケット認証システムに関するものである。
ネットワークを利用したチケット認証システムは、電話、ファクシミリ、パソコンによる通信などを利用して、チケットの予約と購入とを行うものである。所望のチケットを入手するためには、チケットの発売日や発売場所が指定されているため、そのチケットの発売される日時に所定の発給場所に赴かなくてはならない。しかし、ネットワークを利用したチケット認証システムによれば、電話、ファクシミリ、パソコンを利用して遠隔地から所望のチケットを申し込む(予約または購入する)ことができるので、所望のチケットを予約または購入するために遠くの発給場所へチケットの発売日に出かける必要がなく、チケットを入手するために必要な労力を軽減することができる。また、ネットワークを利用したチケット認証システムでは、従来の手売りに比べて、チケットの発売時間や発売期間を長くすることができるので、チケットの予約または購入において、その利便性が向上されている。
しかしながら、従来のチケット認証システムにおいては、チケットが紙で流通しているために、偽造防止が施された特別な紙でチケットを発券せねばならず、このため、電話、ファクシミリ、パソコンを利用してチケットを予約または購入しても、その受け取りに(その入手に)、わざわざ代理店(チケットの発給場所)まで出向かなくてはならないという問題点があった。
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、従来のように、所定の日時にチケットの発給場所へ赴き、チケットを入手する必要をなくすことができるチケット認証システムを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1記載のチケット認証システムは、携帯端末に楽音信号として記憶されたチケット情報が、正規のチケットに対応する情報であるかを、前記端末装置から出力される楽音を用いて認証するものであって、前記正規のチケットが予約された場合に使用される前記チケット情報を記憶するチケット情報記憶手段と、前記正規のチケットの予約に伴い、前記チケット情報記憶手段に記憶されたチケット情報の取得が前記携帯端末から要求された場合、その取得が要求されたチケット情報に応じた楽音を生成する生成手段と、その生成手段により生成された楽音の出力を可能にする前記楽音信号を前記チケット情報として、前記チケット情報の取得を要求した携帯端末に送信して記憶させる送信記憶手段と、前記生成手段により生成された楽音を、前記チケット情報に対応付けて前記チケット情報記憶手段に記憶させる対応記憶手段と、前記携帯端末から前記認証のために出力された楽音を受音する受音手段と、その受音手段により受音された楽音が、前記対応記憶手段によって前記チケット情報に対応付けて前記チケット情報記憶手段へ記憶された楽音と一致するかを判定する楽音判定手段と、前記受音された楽音が、前記チケット情報記憶手段へ記憶された楽音と一致すると前記楽音判定手段により判定された場合に、前記受音された楽音に対応する前記チケット情報を、前記予約した正規のチケットに対応する情報として認証する認証手段とを備えている。
請求項2記載のチケット認証システムは、請求項1記載のチケット認証システムにおいて、前記チケット情報記憶手段に記憶されているチケット情報を変更可能な記憶変更手段と、その記憶変更手段により前記チケット情報が変更された場合に、その変更されたチケット情報に応じた楽音を再度生成する再生成手段と、その再生成手段により生成された楽音の出力を可能にする前記楽音信号を前記変更されたチケット情報として、前記正規のチケットの予約に伴い前記チケット情報の取得を要求した携帯端末に送信して記憶させる再送信手段と、前記再生成手段により生成された楽音へ、前記チケット情報記憶手段に記憶されている楽音を更新する楽音更新手段とを備えている。
請求項3記載のチケット認証システムは、請求項1または2に記載のチケット認証システムにおいて、前記生成手段または前記再生成手段は、前記チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせを用いることで、前記チケット情報毎に異なる楽音を生成するものである。
請求項4記載のチケット認証システムは、請求項3記載のチケット認証システムにおいて、前記生成手段または前記再生成手段は、前記チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせが、所定時間経過後に、別の異なる複数の和音の組み合わせへと変化する楽音を、前記チケット情報毎に異なる楽音として生成するものである。
請求項1記載のチケット認証システムによれば、受音手段により受音された楽音が、チケット情報記憶手段に記憶されている楽音と一致すると楽音判定手段により判定された場合には、認証手段は、受音された楽音に対応するチケット情報を、予約した正規のチケットに対応する情報として認証する。よって、チケットを入手することなく、予約した正規のチケットに対する認証を行うことができる。即ち、チケットを入手することなく、正規のチケットが購入済みであることを示すことができる。従って、従来のように、所定の日時にチケットの発給場所へ赴き、チケットを入手する必要をなくすことができるという効果がある。これは、特に、チケットの発給場所から離れた場所に住んでいる利用者について有効である。
また、チケット情報(楽音信号)が携帯端末に一旦記憶されてしまえば、その所有者以外の人目に触れることが少ないので、チケット情報の機密性を保つことができ、容易に偽造防止を行うことができるという効果がある。これによれば、紙で流通されるチケットの偽造防止のように、偽造防止の施された紙に専用機でチケット情報を印刷する必要がなく、専用機のある所定の場所でチケットを発給(発行)する必要がない。このため、チケットの発給(発行)を任意の場所で行うことができ、そのチケットの発給(発行)業務を発給者(発行者)に最適な場所で円滑に行うことができるという効果がある
加えて、携帯端末だけでチケット情報(楽音信号)の受信と記憶とが行えるので、例えば、チケットとして使用されるICカードのように、チケット情報を受信するための受信端末や受信した情報をICカードに書き込むための書込機を必要としない。このため、携帯端末の所有者は、所有者の好適な時間に好適な場所で、携帯端末だけを利用して、チケット情報を入手することができるという効果がある。
更に、請求項1記載のチケット認証システムによれば、携帯端末から出力された楽音を用いてチケット情報を認証することができる。ここで、携帯端末のディスプレイにチケット情報を表示して、その表示を、画像認識装置で認識して、チケット情報の認証を行う画像認証システムでは、画像認識装置が画像(チケット情報)を認識可能な位置に、携帯端末のディスプレイを配置する必要がある。よって、画像(チケット情報)の認識時においては、携帯端末(ディスプレイ)の配置に細かな制約が設けられていた。更には、携帯端末のディスプレイと画像認識装置との間に何らかの遮蔽物が存在する場合には、画像認識装置は、ディスプレイに表示されたチケット情報を認識できないので、チケット情報の認証を行うことができなかった。これに対し、請求項1記載のチケット認証システムでは、チケット情報の認証に、広範囲に伝達する特性を持つ楽音を用いているので、画像認証システムと比較して、チケット情報の受音時(認識時)における携帯端末の配置の制約を少なくすることができる。結果、携帯端末の配置の自由度を向上させることができるという効果がある。また、携帯端末と受音手段との間に、遮蔽物が存在する場合でも、その遮蔽物による楽音の回折を利用して、携帯端末から出力された楽音(チケット情報)を受音手段に確実に受音させることができる。結果、チケット情報の認証を確実に実行することができるという効果がある。
請求項2記載のチケット認証システムによれば、請求項1記載のチケット認証システムの奏する効果に加え、記憶変更手段によりチケット情報が変更された場合には、その変更されたチケット情報に対応する楽音、再生成手段で生成する。そして、送信記憶手段は、再生成手段が生成した楽音の出力を可能にする楽音信号を携帯端末へ送信して、携帯端末に既に記憶されている楽音信号(チケット情報)を、変されたチケット情報に対応する楽音信号へと書き換える。また、楽音更新手段は、チケット情報記憶手段に既に記憶されている楽音を、再生成手段により生成された楽音へ更新する。よって、従来のように、チケット情報を変更するためにわざわざ代理店などに出向く必要がなく、時間と労力を費やす必要がないという効果がある。また、携帯端末の所有者がチケットの内容に変更があることを知らなくとも、また、チケット情報新するための操作を行わなくとも、変更された楽音信号が携帯端末受信されると、携帯端末は楽音信号(チケット情報を更新するので、携帯端末に記憶されているチケット情報は常に最新の情報に変更される。このため、記憶されるチケット情報が変更されていないために、チケットとしての機能が失効することがないという効果がある。
請求項3記載のチケット認証システムによれば、請求項1または記載のチケット認証システムの奏する効果に加え、生成手段または再生成手段は、チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせを用いることで、チケット情報毎に異なる楽音を生成する。よって、チケット情報が他のチケット情報と誤認証される可能性を低減して、認証精度を向上させることができるという効果がある。
請求項4記載のチケット認証システムによれば、請求項3記載のチケット認証システムの奏する効果に加え、生成手段または再生成手段は、チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせが、所定時間経過後に、別の異なる複数の和音の組み合わせへと変化する楽音を、チケット情報毎に異なる楽音として生成する。よって、生成される楽音の種類を飛躍的に増加させることができる。従って、チケット情報が他のチケット情報と誤認証される可能性を更に低減して、認証精度を更に向上させることができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。本実施例では、チケット流通通信システムとして、インターネットのシステムを使用しており、インターネットに接続されて使用されるコンピュータでありチケット情報管理装置であるウェブサーバと、ウェブサーバから情報の提供を受けるコンピュータであるウェブクライアントとを用いて説明する。尚、ウェブクライアントには携帯端末装置である携帯電話とチケット情報読取装置であるカメラを備えたパーソナル・コンピュータ(以下単に「PC」と略す)とを用いて説明する。
図1は、インターネットを介して相互に接続されているウェブサーバ1と、ウェブクライアントである携帯電話20とPC40との接続状態を示した外観図である。インターネットはコンピュータのネットワーク同士が接続されている世界最大のコンピュータ・ネットワークであり、マルチメディア情報を発信するワールドワイド・ウェブをはじめ、電子メールシステムや電子掲示板システム、ファイル転送サービスなどのサービスが複合的に提供されているネットワークシステムである。
ここでウェブサーバ1はウェブページ(ホームページ)を公開するコンピュータであり、ワールドワイドウェブサーバプログラムを搭載し、このワールドワイドウェブサーバプログラムによって、ホームページをインターネット上の各コンピュータへ情報発信(提供)するコンピュータである。本実施例のウェブサーバ1においては、チケット情報をホームページとして公開しており、このホームページにより、ウェブクライアントへチケット情報を提供している。
このウェブサーバ1は各種処理を行うコンピュータ本体2と、データ等の入力を行うキーボード10と、ウェブサーバ1で行われる各種処理をモニターするCRTディスプレイ11とを備えている。ウェブサーバ1によって提供される情報(ホームページ)は、コンピュータ本体2のハードディスク6(図2参照)に記憶されている。ウェブサーバ1は電話回線32によってインターネットに接続されており、このインターネットを介して全てのウェブクライアントと接続されている。ウェブサーバ1は、各ウェブクライアントから送信されるコマンドを受信して、その受信したコマンドに基づいてウェブクライアントへ情報を提供する。
尚、上記したウェブサーバ1とウェブクライアントとはインターネットにより相互に接続されているが、実際には、このインターネット上には、ウェブサーバ1或いは各ウェブクライアントが接続される図示しないアクセスポイントと各アクセスポイントから接続される図示しないプロバイダと呼ばれるインターネットの接続業者が存在し、このプロバイダを経由して情報の送受信(電話回線32の閉結)が実行されている。
携帯電話20は携帯端末装置の一例であり、ウェブクライアントの一つである。また、携帯電話20はウェブサーバ1にアクセスしてウェブサーバ1よりチケット情報の提供を受ける(情報を検索する)端末コンピュータであり、ウェブサーバ1により提供されるチケット情報を閲覧するためのソフトウェア(ウェブブラウザ22b(図2参照))を搭載している。携帯電話20は、このウェブブラウザ22bによりウェブサーバ1へコマンドを送信し、そのコマンドに基づいてウェブサーバ1により予約された予約チケット情報を受信することにより、チケットとして使用される装置である。
この携帯電話20は、デジタル回線である無線回線33に接続されており、無線回線33は基地局34(図2参照)に接続されている。基地局34は、図示しない移動体通信交換機を経由して、更に図示しない中継交換局を経て電話回線32に接続される。これにより、無線回線33と電話回線32とが接続されるので、携帯電話20はウェブサーバ1と通信を行うことができるのである。
この携帯電話20の筐体の一端には、アンテナ25が設けられている。アンテナ25は、携帯電話20から送信される無線電波の送信と、携帯電話20へ送信された無線電波の受信とを行うものである。携帯電話20に送受信されるコマンドや情報は、このアンテナ25を経由して電波の形態で送受信される。筐体前面上方には受話器26が設けられており、アンテナ25で受信された情報が音声(会話)であると、この受話器26より発せられる。
受話器26の下方には、ウェブサーバ1から送信されたチケット情報等を表示する液晶表示器(以下「LCD」と略す)28が設けられている。このLCD28にはPC40により読み取られる予約チケット情報が表示される。その表示された予約チケット情報がPC40により読み取られることにより、携帯電話20はチケットとして使用される。
このLCD28の下方には、複数個のボタンを備えた操作パネル29が設けられている。かかるボタンは押下されることによりウェブサーバ1へ送信するコマンドや電話番号(数値)或いは文字等を入力するものである。この操作パネル29において、その上方中央部には、LCD28に表示される画面や情報の選択やスクロールを行う選択ボタン29aが設けられており、選択ボタン29aの右側には、選択する内容の決定やウェブサーバ1にコマンドを送信する決定ボタン29bが設けられている。選択ボタン29aの下方左側には、携帯電話20に接続される無線回線33を閉結(回線の発呼及び着信)するための閉結ボタン29cが設けられており、閉結ボタン29cの右側には閉結された無線回線33を切断するための切断ボタン29dが設けられている。閉結ボタン29cおよび切断ボタン29dの下方には、数値や文字等を入力するためのボタンが複数設けられている。
また、携帯電話20の筐体前面下方には送話器27が設けられており、操作者により発せられた音声はこの送話器27により電気信号に変換され、携帯電話20と無線回線33が閉結されている相手側装置へと送信される。
一方、ウェブサーバ1に接続されるウェブクライアントの一つであり、チケット情報読取装置であるPC40は、ウェブサーバ1から送信(配信)されるチケットの予約情報を受信して、その受信した予約情報と携帯電話20に記憶される(表示される)予約チケット情報との整合性を判定するコンピュータである。
このPC40は、各種処理を行うコンピュータ本体41と、PC40で行われる各種処理をモニターするCRTディスプレイ49と、データ等の入力を行うキーボード48とを備えている。ウェブサーバ1により配信された予約情報(ホームページ)は、コンピュータ本体41のハードディスク47(図2参照)に記憶されている。また、PC40は携帯電話20のLCD28に表示される予約チケット情報を読み取るためのカメラ52を備えている。
カメラ52は、ビデオカメラであり、携帯電話20のLCD28に表示される予約チケット情報をビデオ信号として読み取るものである。読み取られたビデオ信号はA/D変換(アナログデジタル変換)され、変換された信号はコンピュータ本体41にケーブルにより伝送されて画像データとして入力される。入力された画像データはサンプリングを経てJPEG形式、GIF形式、BMP形式等のデジタル静止画像データに変換される。変換された静止画像データは、ハードディスク47に記憶される予約情報と照合され、その整合性が検証される。本実施例においてはJPEG形式の静止画像データに変換されて処理される。
また、静止画像データはJPEG,GIF,BMP形式のような2次元画像でなくてもよく、カメラ52としてはビデオカメラ以外のもの、例えば、デジタルカメラなどの信号入力に利用されるCCD(Charge−CoupledDevice)信号処理器を利用しLCD28のドットによる表示を1ドット毎、または1ライン毎に、CCDからデジタル・シリアルデータとして入力してPC40内部で静止画像データとして処理しても同様である。
図2は、ウェブサーバ1と、そのウェブサーバ1に接続される携帯電話20とPC40との電気的構成を示したブロック図である。ウェブサーバ1は、演算装置であるCPU3と、そのCPU3で実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM4と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM5と、ハードディスク6と、入出力ポート12と、インターフェース7と、モデム8と、キーボード10と、CRTディスプレイ11とを備えている。図7から図12に示すフローチャートのプログラムは、ハードディスク6内に記憶されている。
RAM5は、プログラムのロードエリア5aと、データロードエリア5bとを備えている。プログラムのロードエリア5aは、ウェブサーバ1を制御する後述の制御プログラム6a、HTTPサーバプログラム6b、チケット情報管理プログラム6c等のプログラムをハードディスク6からロードするためのエリアである。処理速度の遅いハードディスクから処理速度の速いRAM5へプログラム6a〜6cをロードすることにより、各プログラムで実行される処理は高速で実行される。
データロードエリア5bは、ウェブクライアントである携帯電話20やPC40へ提供(送信)される情報(データ)を一時的に記憶するためのエリアである。例えば、携帯電話20から送信されたコマンドがウェブサーバ1に記憶されているチケット情報の送信を要求するチケット情報要求コマンドであると、データベースエリア6gに記憶されている送信要求のあるチケット情報は、このデータロードエリア5bへロードされた後、携帯電話20へ送信される。また、ハードディスク6に記憶されるチケットの予約情報がPC40へ配信(送信)される際にも、データロードエリア5bへ該当する予約情報がロードされた後、PC40に配信される。
ハードディスク6は、書き替え可能な不揮発性のメモリであり、CPU3により実行されるハードディスクの制御プログラム6aと、HTTPサーバプログラム6bと、チケット情報管理プログラム6cと、データ管理表メモリ6dと、予約管理ファイルメモリ6eと、IDメモリ6fと、データベースエリア6gとを備えている。
ワールドワイドウェブサーバプログラムの一つであるHTTPサーバプログラム6bは、ウェブサーバ1に記憶される情報をウェブクライアントへ提供(送信)するためのプログラムであり、Hyper Text Transfer Protocol(以下「HTTP」と略す)というプログラムに従ってウェブサーバ1を制御するためのプログラムである。具体的には、HTTPサーバプログラム6bは、携帯電話20やPC40から送信されるコマンドを解読するためのプログラムであり、解読されたコマンドに基づいて動作するプログラムである。このHTTPサーバプログラム6bにより、チケット情報を携帯電話20に提供するチケット情報処理は実行され、携帯電話20から送信されたコマンドを解読した結果、そのコマンドがウェブサーバ1に記憶されているチケット情報の送信を要求するチケット情報要求コマンドであった場合には、データベースエリア6gに記憶されているチケット情報(ホームページ)が、データロードエリア5bへロードされると共に、携帯電話20へ送信される。また、解読の結果、携帯電話20から送信されたコマンドが所望のチケットの予約を要求するチケット予約コマンドであると、後述のチケット情報管理プログラム6cによって実行されるチケット予約処理(S28(図9参照))がチケット情報処理(HTTPサーバプログラム6b)によって起動される。
一方、ウェブサーバ1にPC40からチケットの予約情報の配信を要求する配信要求コマンドが送信された場合には、予約情報配信処理によってこのHTTPサーバプログラム6bが起動され、対応する予約情報がPC40へ送信される。
チケット情報管理プログラム6cは、チケット情報の管理を行うプログラムであり、携帯電話20から送信されるコマンドに基づいてチケットの予約を行うチケット予約処理(S28)と、チケット情報の入力と変更とを行うチケット情報入力処理と、予約チケットの情報をPC40へ配信する予約情報配信処理を実行するプログラムである。
チケット予約処理(S28)は、携帯電話20からチケット予約コマンドが送信された場合に実行される処理であり、予約されたチケット情報(予約チケット情報)を予約要求元の携帯電話20へ送信する処理である。具体的には、このチケット予約処理(S28)では、携帯電話20からチケット予約コマンドが送信されると、後述の予約管理ファイルメモリ6eに記憶される予約管理ファイルを参照して、その予約済みチケットのカウント数から予約要求されたチケットの予約が可能か否かが調べられ、予約可能であった場合に、そのチケットの予約が実行される。
また、予約されたチケットについて、そのチケット情報が暗号化された暗号ファイルが作成され、次いで予約されたチケット数がカウントされてチケットの予約が完了される。作成された暗号ファイルは、予約されたチケットの内容が記述された可視情報のチケット情報と共に、予約チケット情報として携帯電話20へと送信される。送信された予約チケット情報は携帯電話20に受信された後、携帯電話20においてチケット情報メモリ24aに記憶される。ここで、作成される暗号ファイルはJPEG,GIF,BMP形式等の静止画像データであり、本実施例においてはJPEG形式で作成される。
尚、チケットの予約、即ちチケットの購入は金銭の支払いを伴う行為であるので、チケットの予約を行う携帯電話20の出所を明らかにしておく必要がある。このため、本実施例のチケット流通通信システムにおいては、予め登録された利用者(携帯電話20)のみが該システムを利用できるように構成されている。このため、チケット予約処理(S28)では、後述のIDメモリ6fが参照され、ウェブサーバにアクセスする携帯電話20が予め登録された利用者であるか否かが判断された後、チケットの予約が実行される。
このように、携帯電話20から通信によりチケットを予約し、予約チケット情報が携帯電話20に送信されるので、チケットを入手するために、所定の日時にチケットの発給場所へ赴く必要がなく、通信により所望のチケット情報を簡便に入手することができる。特に、チケットの発給場所から離れた場所に住んでいる利用者についても、簡便に所望のチケットを入手することができる。また、発行されたチケットをその発給場所へ配送する必要がなく、配送コストを抑制してチケットを発給するためのコストを削減することができる。
チケット情報入力処理は、データベースとなるチケット情報を管理する処理である。具体的にはチケット情報入力処理は、CRT11に表示されるデータ管理表に入力される内容(チケット情報)を、後述のデータ管理表メモリ6dとデータベースエリア6gとに書き込む処理である。データ管理表に一覧表の書式で入力されたチケット情報は、まず、データ管理表メモリ6dに書き込まれる。ウェブサーバ1では、このデータ管理表メモリ6dをチケット情報の基本のデータベースとしており、データ管理表メモリ6dに記憶されるチケット情報に基づいて各処理が実行される。
詳細には、このチケット情報入力処理では、データ管理表メモリ6dに書き込まれた一のチケット情報から一のホームページが作成され、携帯電話20へ送信されるチケット情報としてデータベースエリア6gに書き込まれる。ここで、チケット情報入力処理によりデータ管理表メモリ6dに書き込まれるチケット情報は、新規データである場合と、既に記憶されているチケット情報の変更(変更データの入力)である場合とがある。変更データの入力である場合には、データ管理表メモリ6dに記憶される変更前のチケット情報について、変更された部分の情報(データ管理表に入力された変更データ)のみが書き換えられる。その後、データベースエリア6gに記憶される対応する変更前のチケット情報についても、変更部分のデータが差し替えられる。
このチケット情報入力処理では、データ管理表メモリ6dに記憶されるチケット情報が変更されると、その変更されたチケット情報により、予約管理ファイルメモリ6eに記憶される予約管理ファイルのチケット情報(予約情報)の書き換えが実行される。また変更された各チケット情報に添付されている暗号ファイルについても書き換えが実行され、変更されたチケット情報に基づいた新たな暗号ファイルが作成される。
ここで、チケット情報に変更が生じた場合には、そのチケット情報を既に記憶している携帯電話20へその変更情報を送信する必要がある。このため、チケット入力処理では、変更データが入力されると、予約者の情報(携帯電話20のID情報)を管理している後述の予約管理ファイルにおいて、チケットの予約者の携帯電話20のメールアドレスが参照され、変更前のチケット情報を記憶している総ての携帯電話20へ、変更後のチケット情報(変更情報)が一斉に送信される。送信された変更情報(新たなチケット情報と暗号ファイル)は携帯電話20に受信され、携帯電話20において記憶されているチケット情報と暗号ファイルとは変更情報に書き換えられる。
このため、チケット情報を変更するためにわざわざ代理店などに出向く必要がなく、所望のチケットを入手するために時間と労力を費やす必要がない。また、変更されるべきチケット情報を記憶する携帯電話20のうち2以上の携帯電話20へ、その変更情報を一斉に送信するので、個別に送信する場合に比べて送信の手間を省くことができる上、チケットの予約者全員に均一なサービスを提供することができる。
予約情報配信処理は、予約管理ファイルメモリ6eに予約管理ファイルとして記憶される予約情報(予約管理ファイルの情報)について、その予約情報を必要とするPC40へ配信する処理である。この予約情報配信処理によりPC40に配信される予約情報は、PC40において読み取ったチケット情報に照らし合わせて、その正当性を検証するための基準となる情報である。このため、予約情報配信処理により、チケットの行使される(携帯電話20の予約チケット情報がPC40により読み取られる)所定の日時において、正当な予約情報がPC40へ配信されてなくてはならない。
故に、予約情報配信処理には、予約情報を配信する契機(トリガ)が設定されており、設定されている契機(トリガ)に基づいて予約情報が配信される。本実施例で設定されている契機(トリガ)は、配信要求コマンドの受信、予約管理ファイルの修正、予約管理ファイルにおけるチケット予約受付完了、送信コマンドの入力、指定日時である。
詳細には、配信要求コマンドはPC40から送信されるコマンドであり、予約情報の送信(配信)をウェブサーバ1に要求するコマンドである。この配信要求コマンドの受信を契機として予約情報配信処理は実行される。
また、予約管理ファイルの修正は、既に予約情報がPC40へ配信されている場合に予約情報配信処理を実行する契機となるものである。PC40へ既に配信された予約情報に変更が生じると、ウェブサーバ1において、予約管理ファイルの予約情報が変更される。そして、その変更後の予約情報をPC40に配信するために予約情報配信処理が実行される。
予約管理ファイルにおけるチケット予約受付完了は、新たな予約チケット(予約情報)が発生しないことを示すものである。このため、予約できるチケット分についてチケット予約受付が完了すると、予約情報配信処理が実行される。尚、予約分のチケットはそのチケット枚数が予め決まっており、その数はチケット情報としてデータ管理表メモリ6dに記憶(設定)されている。予約されたチケットの枚数はチケット予約処理(S28)によりカウントされるので、そのカウント数が設定数(予約できるチケットの総数)と同数になるとチケット予約受付の完了となる。
送信コマンドの入力は、ウェブサーバ1が通信状態の確認のためや、その他の何らかの理由により、予約情報をPC40に配信する必要が生じた場合に入力されるコマンドである。故に、このコマンドが入力されると、その入力を契機として予約情報配信処理が実行され、予約情報がPC40に配信される。
指定日時は、予約情報を配信するべきタイムリミットでありウェブサーバ1において設定された日時であり、例えば、チケットが行使される日の午前0時などと設定されている。ウェブサーバ1には現在の日付や時間を認識する計時機能が内蔵されているので、この計時機能で認識された時間が設定された日時に達すれば、指定日時の到来が認識され、予約情報配信処理が実行され、予約情報がPC40に配信される。尚、各予約管理ファイルには配信先のPC40のIPアドレスがそれぞれ付されており、予約情報配信処理ではそのIPアドレス宛てに予約情報が配信されるので、対応するPC40へと確実に予約情報が送信される。
データ管理表メモリ6dは、ウェブサーバ1に記憶されるチケット情報の基本のデータベースである。このデータ管理表メモリ6dに記憶されるチケット情報は、チケットが発行されているイベントの種類(コンサート、映画、交通機関乗車切符など)毎にカテゴリー分類されて記憶されており、各カテゴリー内で同一のイベント(同日同時に行われるイベントに対するチケット)毎に記憶されている。ここでチケット情報とは、この各イベントに付随する詳細な情報であり、イベントの日時(チケットの行使される日時)やチケットの価格などである。例えば、イベントがコンサートであると、そのチケット情報として、アーティスト名、開演日、開演(開始)時間、開催場所、料金、共演者、販売(予約)チケット数、問い合わせ先、前売り情報、開催場所における読取装置(PC40)のIPアドレスが記憶されている。
このデータ管理表メモリ6dに記憶されるチケット情報は、所定の操作によりCRT11にデータ管理表として出力されて表示される(図3参照)。また、このCRT11に表示されるデータ管理表からチケット情報が入力されると、チケット情報入力処理により、該情報がこのデータ管理表メモリ6dに書き込まれて記憶される。
予約管理ファイルメモリ6eは、予約管理ファイルを記憶するメモリであり、データ管理表メモリ6dに記憶されるチケット情報と、そのチケット(チケット情報)が予約された場合に、予約を行った携帯電話20のID情報を対応づけて予約情報として記憶するためのメモリである。予約管理ファイルはデータ管理表メモリ6dに記憶される一のイベントに対して一ファイル作成されるので、この予約管理ファイルメモリ6eにはデータ管理表メモリ6dに記憶されるイベント数分の予約管理ファイルが記憶されている。
詳細には、各予約管理ファイルには、対応するイベントにおいて発行されるチケット(予約できるチケット)数分のチケット情報を記憶することができるエリアが設けられている。ここで、一のイベントで発行されるチケットにおいて、各チケットは異なるチケット情報を有するので、該エリアはチケット数で分割され、分割された一のエリアには一のチケットのチケット情報が記憶されている。
ここで、各エリアに記憶されるチケット情報は、主としてデータ管理表メモリ6dに記憶されるデータ管理表の情報から書き込まれるものであり、例えばイベントがコンサートである場合には、アーティスト名、開演日、開演(開始)時間、開催場所、料金に加え、シート番号などが記憶されている。
また、分割された各エリアには、そのチケット情報を予約チケット情報として記憶する携帯電話20に対して読取を実行するPC40のIPアドレスが記憶されている。各エリアに記憶される予約情報(該予約情報が1台のPC40で読み取られる場合には一の予約管理ファイルの全ての予約情報)は、予約情報配信処理により、対応するIPアドレスを有するPC40へと送信されるので、予約情報はその予約情報を必要とするPC40(チケット情報読取装置)へと確実に送信される。
更に各エリアには、一のチケット情報に対応して、そのチケットの予約者(携帯電話20)のID情報と、暗号ファイルとが記憶されるように構成されている。これらの情報はチケットの予約が実行されると対応するエリアに書き込まれる情報である。詳細には、携帯電話20から送信されるチケット予約コマンドに基づいてチケット予約処理(S28)が実行されると、その予約された一のチケット情報に対応して、予約者(携帯電話20)のID情報が予約管理ファイルの対応するエリアに書き込まれ、次いで予約されたチケット情報に基づく暗号ファイルが作成されてそのファイル名が添付される。
また、この予約管理ファイルメモリ6eには、カウント(予約済みのチケット数)が書き込まれるように構成されており、チケットの予約が実行されると(予約者(携帯電話20)のID情報が書き込まれると)、予約されたチケット数がカウントされた後、その数が書き込まれる。カウントが書き込まれると、チケットの予約は完了したこととなり、その予約されたチケットの情報(予約チケット情報)が、チケット予約の要求元携帯電話20に送信される。
尚、暗号ファイルは、暗号情報の画像データであるため、そのデータサイズが大きい。このため、予約管理ファイルの対応するエリア内には、暗号ファイルのファイル名(暗号情報に添付されるヘッダデータ)のみが書き込まれている。かかる暗号ファイルはPC40において記憶される静止画像データ(カメラ52で読み取られたデータ)と整合可能なファイル形式で作成され、例えば、JPEG,GIF,BMP形式等の静止画像データの形式で作成される。
IDメモリ6fは、携帯電話20のID情報を、予め、記憶しておくためのメモリである。上記したように、チケットの予約、即ちチケットの購入は金銭の支払いが伴う行為であるので、チケットの予約を行う携帯電話20の出所を明らかにしておく必要がある。このため、本実施例のチケット流通通信システムにおいては、予め登録された利用者(携帯電話20)のみが該システムを利用できるように構成されており、IDメモリ6fには、該利用者(携帯電話20)のID情報が予め記憶されている。
具体的には、このIDメモリ6fには、携帯電話20のID情報として携帯電話20のメールアドレスと、その携帯電話20の所有者の氏名と、その所有者がチケットを予約した場合に発生する金銭の支払い方法(例えばクレジットカード番号など)が記憶されている。
このID情報は、チケット流通通信システムの利用を所望する利用者が、その利用を申し込む際に申告される。申告は、所定の書式の申込用紙の郵送や、インターネットからのアクセス、或いは電話やファクシミリにより行われる。申告された利用者のID情報は、ウェブサーバ1の操作者により入力され、このIDメモリ6fに記憶される。
記憶されるID情報は、携帯電話20からのチケット予約コマンドが受信されると、携帯電話20のID情報を確認するためにチケット予約処理(S28)により読み出される。ここで、このIDメモリ6fにチケット予約コマンドの送信元携帯電話20のID情報が記憶されていると、携帯電話20がチケット流通通信システムの正当な利用者として認識され、チケット予約処理(S28)によりチケットの予約が実行されることとなる。
データベースエリア6gは、携帯電話20に提供(送信)するチケット情報を記憶するメモリであり、このデータベースエリア6gには、Hyper Text Markup
Language(以下「HTML」と略す)で記述された一般にホームページと呼ばれるチケット情報が複数記憶されている。HTML文書は普通のテキストファイルであるが、「タグ」という目印を用いて文書の構造や、文字飾り、画像や動画およびサウンドの配置を記述するものである。また、HTMLはハイパーテキスト形式の言語であり、この言語で記述された情報は、データの一部が他のデータとリンクするデータ構造を有している。即ち、このハイパーテキスト形式の言語で記述されたデータであるホームページは、その表示画面の随所に他のホームページ(データ)へのリンクが張られており、そのリンクの張られている場所(一般的にはホームページ画面上の表示そのもの)をクリック(選択)するだけでリンク先のホームページ(データ)が表示されるように構成されている。
更に、ホームページは、所定の表示がクリックされると、そのクリックを契機として、外部アプリケーションなどのプログラムを起動させる等、プログラム間をリンクすることができるようにも構成されている。
このデータベースエリア6gに記憶されるチケット情報(ホームページ)は、ウェブサーバ1のチケット情報入力処理により入力され、HTML形式でこのデータベースエリア6gに書き込まれている。このデータベースエリア6gに記憶されるチケット情報にはヘッダデータとしてその内容(カテゴリなど)を示すインデックス情報が添付されている。このため、そのインデックス情報が記述されたデータ管理表メモリdにより容易に管理することができ、データベースエリア6gに記憶されるチケット情報の取り出しや書き込みは効率的に実行される。
尚、データベースエリア6gに記憶されるチケット情報は、その送信を要求するコマンド(チケット情報要求コマンド)が受信されると、HTTPサーバプログラム6b(チケット情報処理)によって要求されたチケット情報がデータロードエリア5bへ書き込まれ、その後、携帯電話20へ送信される。携帯電話20へ送信されたチケット情報は、ウェブブラウザ22bにより解読され、携帯電話20のLCD28に表示される。
図2に示すように、上記したCPU3、ROM4、RAM5はバスライン9を介して互いに接続されており、バスライン9はまた入出力ポート12にも接続されている。この入出力ポート12は、バスライン9の他に、ハードディスク6、インターフェース8、キーボード10およびCRTディスプレイ11とに接続されている。
インターフェース7は、コンピュータとモデム8とを接続するためのものであり、RS−232Cが用いられている。インターフェースは異なる装置間でのデータ通信におけるその接点の規定であり、RS−232Cはモデム8とコンピュータとの接続のための電気的規格である。RS−232Cはシリアルインターフェースであるので、コンピュータとモデム8との間のデータ伝送は1ビットずつで行われる。
モデム8は、コマンドや各種データの送信と受信とを行う送受信手段であり、アナログ通信回線(電話回線32)でインターネット等のデータ通信を実行する際に、デジタル信号とアナログ信号との変換を行う変復調装置である。具体的には、モデム8は、ウェブサーバ1からのデータの送信時には、ウェブサーバ1のデジタル信号を電話回線32に乗せるためにアナログ信号へと変換する変調を行い、また、データの受信時には、電話回線32により送信されてきたアナログ信号を元のデジタル信号へと変換する復調を行う。尚、このモデム8は電話回線に対する制御を行うネットワーク・コントロール・ユニット(以下、単に「NCU」と称す)を内蔵しており、ウェブサーバ1はこのモデム8(NCU)を介して電話回線32に接続されている。
携帯電話20は、CPU21、ROM22、RAM23、EEPROM24、アンテナ25、受話器26、送話器27、バッファ33、符号化部34、復号化部35、操作パネル29、LCD28、アンプ36を備えており、これらはバスライン37を介して相互に接続されている。
CPU21は、ROM22に記憶されるプログラムや固定値やアンテナ25を介して送受信される各種信号に基づいて、バスライン37に接続された各部を制御し、双方向通信を実行するものである。ROM22は、この携帯電話20で実行される通話動作やシステム動作を制御する制御プログラム22aやウェブブラウザ22bなどを格納した書換不能なメモリである。
制御プログラム22aは、ウェブサーバ1から送信された予約チケット情報を後述のチケット情報メモリ24aに書き込む処理を実行する処理である。また、ウェブサーバ1から送信される変更情報を受信した場合に、変更情報報知処理を実行する処理である。この制御プログラム22aによりウェブサーバ1から送信された予約チケット情報チケット情報メモリ24aに書き込まれるので、予約チケット情報がその所有者以外の人目に触れることが少なく、チケット情報の機密性を保つことができる。このため、チケットの偽造防止を容易に行うことができ、紙で流通されるチケットの偽造防止のように、偽造防止の施された紙に専用機でチケット情報を印刷する必要がなく、専用機のある所定の場所でチケットを発給(発行)する必要がない。よって、チケットの発給(発行)を任意の場所で行うことができ、そのチケットの発給(発行)業務を発給者(発行者)に最適な場所で円滑に行うことができる。加えて、ICカードのように、チケット情報を受信するための受信端末や受信した情報をICカードに書き込むための書込機を必要としないので、携帯電話20の携帯時においてもチケット情報を入手することができ、所有者の好適な時間に好適な場所でチケット情報を入手することができる。
変更情報報知処理は、変更情報を受信した場合に、チケット情報メモリ24aに先に記憶されている予約チケット情報を変更情報へと更新する処理である。また、変更情報報知処理では、変更情報がチケット情報メモリ24aに書き込まれると、変更情報が受信されたこと、即ち、予約したチケットの内容に変更が生じたことを、携帯電話20の所有者に報知する処理である。具体的には、変更情報の受信は、ブザー音の出力とともに、変更情報を受信したことを報知するマークのLCD28への表示によって、携帯電話20の所有者に報知される。
このため、携帯電話20の利用者がチケットの内容に変更があることを知らなくとも、また、変更情報を取得するための操作を行わなくとも、変更情報は個々の携帯端末装置において受信されてチケット情報を更新するので、記憶されているチケット情報は常に最新の情報に変更される。よって、記憶されるチケット情報が変更されていないために、チケットとしての機能が失効することがない。更に、その変更情報の受信が報知されるので、携帯電話20の所有者は受信した変更情報を確認させて、確実にチケットの内容が変更されたことを伝達することができる。
ウェブブラウザ22bは、ウェブサーバ1から送信されたチケット情報(ホームページ)を閲覧するための汎用のソフトウェアであり、ウェブサーバ1から送信されたHTMLで記述されたホームページを解読し、LCD28へ表示するプログラムである。また、表示されたホームページ上から、チケット情報を要求するチケット情報要求コマンドやチケットの予約を要求するチケット予約コマンドなどの各種コマンドをウェブサーバ1へ送信し、そのコマンドに基づく処理をウェブサーバ1に実行させるプログラムである。
携帯電話20は、このウェブブラウザ22bによりウェブサーバ1に所望のチケット情報を要求するチケット情報要求コマンドを送信し、そのコマンドで要求されたチケット情報(ホームページ)がウェブサーバ1から携帯電話20へと送信される。ここで、ウェブサーバ1から送信されるチケット情報(ホームページ)には、チケットの予約を要求するチケット予約コマンドが送信できるように構成されているので、携帯電話20の利用者はこのチケット予約コマンドをウェブサーバ1に送信することにより、所望のチケットの予約を実行することができる。尚、チケットの予約実行後にウェブサーバ1から送信される予約チケット情報は、制御プログラム22aにより携帯電話20に記憶される。
RAM23は、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであり、受信データメモリ23aと送信データメモリ23bとを備えている。受信データメモリ23aは、アンテナ25により受信されたデータを記憶するためのメモリである。ここで、ウェブサーバ1から送信されるチケット情報は、基地局34によりデジタル信号の電波信号に変換されている。変換された電波信号は、搬送波により無線回線33を介して伝送され携帯電話20(アンテナ25)に受信される。受信された電波信号は、その搬送波を消去することにより元の信号(チケット情報)だけが取り出され、取り出された該信号が受信データメモリ23aに記憶される。受信データメモリ23aに記憶された信号(チケット情報)は、LCD28に表示され、携帯電話20の利用者に閲覧される。この受信データメモリ23aに記憶される情報は、LCD28への出力やEEPROM24への書き込みが実行された後に受信データメモリ23aから消去される。
送信データメモリ23bは他の携帯電話やウェブサーバ1に送信するメールデータやコマンドを一時的に記憶するためのメモリである。送信データメモリ23bに記憶される情報は、アンテナ25から基地局34へと送信され、その送信後に送信データメモリ23bから消去される。
EEPROM24は、書換可能な不揮発性のメモリであり、このEEPROM24へ記憶されたデータは電源オフ後も保持される。EEPROM24は、ウェブサーバ1から送信された予約チケット情報を記憶するチケット情報メモリ24aと携帯電話20のID情報を記憶しておく登録情報メモリ24bとを備えている。
チケット情報メモリ24aはウェブサーバ1から送信された予約チケット情報を記憶するメモリであり、チケットとして行使される情報、即ちチケット情報読取装置であるPC40に読み取らせるチケット情報(予約チケット情報)を記憶するメモリである。上記したように、ウェブサーバ1からは予約チケット情報として可視情報と暗号ファイル(暗号情報)とが送信されている。このため、このチケット情報メモリ24aには、可視情報と暗号ファイル(暗号情報)とを記憶するエリアがそれぞれ設けられている。
ここで、可視情報は、HTML文書でありHTML形式で記述された普通のテキストファイルである。例えば予約されたチケットがコンサートチケットであれば、テキストファイルで記述されたアーティスト名、開演日、開演(開始)時間、開催場所、料金、シート番号の情報が可視情報として携帯電話20に送信される。一方、暗号ファイルはかかる情報が暗号化されたJPEG形式の画像データである。このように可視情報と暗号ファイルとはそのデータの形式が異なることから、そのデータ形式を読み取ることによりそれぞれに対応するエリアに書き込まれる。尚、JPEG形式の画像データはウェブブラウザ22b内に直接インライン表示できるデータ形式であるので、暗号ファイルを読み取るためのソフトウェアは携帯電話20に搭載されない。
もし、画像データの情報が携帯電話20の1つの画面内に収まらない場合には複数画面に渡って表示しても良い。つまり、予約チケット情報(暗号ファイル)を複数の暗号ファイル表示画面97に渡って構成することにより、予約チケットの情報(暗号ファイル)が多用の場合でも複数の暗号ファイル表示画面97を静止画の集合とし、ビデオカメラ52によって複数の暗号ファイル表示画面97を読み取った後で、PC40によって予約チケット情報として再構成し、1つの画面の場合と同様の結果を得ることができる。また、例え、携帯電話20の画面(暗号ファイル表示画面97)が動画であったとしても、一般的に動画は画面単位で変化するため、動画は静止画像の集合であることは明らかであり、前記暗号ファイル表示画面97として同様な効果が得られることができる。
また、チケット情報メモリ24aに記憶された予約チケット情報に変更が生じた場合には、その変更情報がウェブサーバ1より送信される。送信された変更情報が携帯電話20により受信されると、チケット情報メモリ24aに記憶されている予約チケット情報は、受信された変更情報へと更新されるので、チケット情報メモリ24aには、常に最新の予約チケット情報が記憶される。
チケット情報メモリ24aに記憶された各情報は、所定の操作(操作パネル上の選択ボタン29aおよび決定ボタン29bの操作やキーワード入力)によりLCD28に出力される。携帯電話20の利用者は、出力される可視情報により、自身の予約したチケットのチケット情報を見ることができ、その内容を確認することができる。また、LCD28に表示される暗号ファイルをPC40に読み取らせ、携帯電話20をチケットとして行使することができる。
このため、必要に応じて可視情報と暗号ファイルとを使い分けることができ、携帯端末装置の所有者は可視情報によりチケット情報の内容を確認することができる一方で、暗号ファイルによりチケット情報の機密性を保持することができ、個人のプライバシーを保護することができる。
登録情報メモリ24bは、携帯電話20のID情報を記憶しておくためのメモリである。この登録情報メモリ24bに記憶されるID情報は、携帯電話20のメールアドレスと携帯電話20の利用者氏名と予約チケットの代金の支払い方法(郵便振替であれば利用者の住所、クレジットカードであればカード番号)である。このID情報は、所望のチケットの予約を行う際に(チケット予約コマンドを送信すると)、ウェブサーバ1の要求に応じて送信され、ウェブサーバ1において携帯電話20が登録された携帯電話であるか否かの確認に使用される。
この登録情報メモリ24bへのID情報の書き込みは、本実施例のチケット流通通信システムを利用するための利用登録の際に実行される。この利用登録は携帯電話20からインターネット経由で実行することができ、その際に、必要となるID情報を入力することで、該ID情報がウェブサーバ1へ送信されるとともに、この登録情報メモリ24b書き込まれる。
バッファ33は、他の携帯電話やウェブサーバ1との間で送受信される情報(データ)を一時的に格納する緩衝用メモリである。データの受信や送信は時間のかかる処理であるので、送受信されるデータを一時的に格納するバッファ33を備えることにより、RAM23の動作領域が確保されている。
符号化部34は、送話器27より入力されたアナログ音声データをデジタル化する装置である。送話器27より入力される会話などの音声データはアナログ音声データであるので、デジタル回線である無線回線33で会話を送信する際にはデジタル化(デジタル音声信号化)される必要がある。このため、Pulse Code Modulation(パルス符号変調、以下単に「PCM」と略す)という手法によりこの符号化部34でデジタル化をされている。PCMは音声の波形の大きさを一定時間間隔で測り、その大きさをデジタルの数値で表すものである。入力されたアナログ音声データは、標本化、量子化、符号化の3つの課程を経てデジタル音声信号化が実行される。
復合化部35は、符号化部34により符号化されたデジタル音声信号(他の電話装置から送信された音声データ)を受信した場合に、そのデジタル音声信号をアナログ音声データに変換する装置である。復号化されたアナログ音声データは、受話器26より出力される。操作パネル29は、操作者がこの携帯電話20の設定等の各種の操作を行うためのものである。アンプ36は、そのアンプ36に接続されたスピーカ29を鳴動して、呼出音などを出力するためのものである。このように構成された携帯電話20は、アンテナ25を介して、無線回線33に接続されている。無線回線33は基地局を経由して電話回線32に接続されており、これによりウェブサーバ1(インターネット)に接続される。
PC40は、演算装置であるCPU42と、そのCPU42で実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM43と、各種のデータ等を一時的に記憶するためのメモリであるRAM44と、入出力ポート46と、ハードディスク47と、キーボード48と、CRT49と、インターフェース50と、モデムと51と、カメラ52とを備えている。
ROM43には制御プログラム43aが記憶されている。この制御プログラム43aは、このPC40で実行されるシステム動作を制御する制御プログラムであり、携帯電話20の記憶する予約チケット情報の読取りを行うチケット情報読取処理を実行するプログラムである。
チケット情報読取処理は、携帯電話20のLCD28に表示される予約チケット情報(携帯電話20に記憶されるチケット情報)を読み取って、その読み取った予約チケット情報をウェブサーバ1から配信される予約情報と照らし合わせて、整合性がある場合にその予約チケット情報を記憶する携帯電話20を正当なチケットとして認証する処理である。
具体的には、LCD28には予約チケット情報として暗号ファイル(暗号情報の画像データ)が表示されている。この暗号ファイルはカメラ52により撮像されて、その撮像された画像データ(動画データ)がPC40に入力される。チケット情報読取処理では、この入力された動画データがある時点xにおいてサンプリングされ、JPEG形式の静止画像データに変換された後に読取画像メモリ44bに記憶される。その後、この読取画像メモリ44bに記憶された画像データは、配信情報メモリ47bに記憶される予約情報、つまりウェブサーバ1から配信された予約情報と整合され、整合性があった場合に、その予約チケット情報を記憶する携帯電話20が正当なチケットとして認証される。
これにより、携帯電話20に表示される(記憶される)予約チケット情報がチケットとして行使されるので、携帯電話20をそのものをチケットとして取り扱うことができる。携帯電話20は常に所有者に携帯される端末装置であるので、イベントに出向く際にチケットを所有し忘れるということがない。また、LCD28に表示される予約チケット情報を読み取るので、携帯電話20に記憶される予約チケット情報をチケットとして紙等に印刷するプリンタや、別の媒体に出力するためのリーダ/ライタを不要とすることができる。
更に、読み取られる予約チケット情報は、暗号ファイルであるのでその情報が盗み見られても悪用されることがない上、暗号ファイルが文字の表示に比べて画像認識しやすい画像データであることから、精度よくその読み取りを実行することができる。
RAM44はウェブブラウザのロードエリア44aと読取画像メモリ44bとを備えている。このロードエリア44aは、ウェブサーバ1から提供(送信)された情報(ホームページ)を閲覧するためのプログラムであるウェブブラウザ44aをロードするエリアである。かかるロードエリア44aにロードされるウェブブラウザ47aはハードディスク47に記憶されている。
読取画像メモリ44bは、カメラ52で読み取った画像データを記憶するためのメモリであり、読み取られた予約チケット(暗号ファイル)の画像データを記憶するメモリである。画像データはそのデータサイズが大きいので、メモリ領域の圧迫を回避するために、新たな画像データが読み取られる毎に、先に記憶された画像データはこの読取画像メモリ44bから消去される。
ハードディスク47は、書き替え可能な不揮発性のメモリであり、CPU42により実行されるウェブブラウザ47aと配信情報メモリ47bとを備えている。ウェブブラウザ47aは、上記した携帯電話20のROM22に記憶されるウェブブラウザ22bと同一のソフトウェアであるので、その基本的な説明を省略する。PC40では、このウェブブラウザ47aによりウェブサーバ1から配信されるホームページである予約情報が閲覧される。また、このウェブブラウザ47a上から予約情報の配信を要求する配信要求コマンドを送信することができ、送信された配信要求コマンドがウェブサーバ1に受信されると、ウェブサーバ1から予約情報が配信される。配信された予約情報は配信情報メモリ47bに記憶される。
配信情報メモリ47bは、ウェブサーバ1における予約情報配信処理に基づいて配信される予約情報を記憶するためのメモリである。また、チケット情報読取処理において読み取られた携帯電話20の記憶する予約チケット情報について、その正当性を調べる際に参照されるメモリである。この配信情報メモリ47bに記憶される予約情報はウェブサーバ1の予約管理ファイルメモリ6eに記憶されている予約管理ファイルの情報(予約情報)である。
ウェブサーバ1から配信される予約情報は、同じ情報が予約チケット情報としてそのチケットを予約した携帯電話20に送信されている。つまり、配信情報メモリ47bに記憶される一のチケットに関する予約情報に対応して、同じチケット情報を予約チケット情報として記憶する一の携帯電話20が存在するのである。このため、チケット情報読取処理により、携帯電話20のLCD28に表示される暗号ファイルが読み取られると、その読み取られた暗号ファイルが予約情報としてこの配信情報メモリ47bに記憶されているか否かを調べることにより、携帯電話20のチケットとしての正当性が判断されるのである。
カメラ52は、上記したように携帯電話20のLCD28に表示される画像データ(暗号ファイル)を撮像するためのカメラであり、デジタルビデオカメラで構成されている。カメラ52により撮像された画像データは、MPEG形式の動画データである。この動画データはリアルタイムでPC本体41にケーブルによって伝送され、制御プログラム43aによりサンプリングされてJPEG形式の静止画像データとして読取画像メモリ44bに記憶される。
図2に示すように、上記したCPU42、ROM43、RAM44はバスライン53を介して互いに接続されており、バスライン53はまた入出力ポート46にも接続されている。この入出力ポート46は、バスライン53の他に、ハードディスク47、インターフェース50、キーボード48、CRTディスプレイ49およびカメラ52に接続されている。
また、PC40にもウェブサーバ1と同様にインターフェース50とモデム51とが備えられており、PC40は、このモデム51(内蔵するNCU)を介して電話回線32に接続されている。
図3は、ウェブサーバ1のデータ管理表メモリ6dから出力されたデータ管理表がCRT11に表示されたデータ管理表表示画面61を示した図である。このデータ管理表表示画面61はチケット情報入力処理を実行する画面であり、表示されるデータ管理表にチケット情報が入力されると、チケット情報入力処理により、入力されたチケット情報に基づくホームページの作成または変更が実行されると共に、予約管理ファイルが作成(変更)される画面である。
このデータ管理表表示画面61には、データ管理表の一例であるコンサートのカテゴリーに属するコンサートデータ管理表62が表示されている。このコンサートデータ管理表62は、コンサートに関するチケット情報を表示した一覧表であり、CRT11の画面上で複数ページ(複数画面)に渡って表示されるものである。このコンサートデータ管理表62に記載されるチケット情報は、コンサートを開催するアーティスト名によって種別され、50音順で表示されている。
コンサートデータ管理表62の上端部には、チケット情報の項目が表示された表示欄63が設けられており、この表示欄63は左から順に「アーティスト名」欄63a、「月日」欄63b、「開始時間」欄63c、「場所」欄63d、「料金」欄63e、「共演」欄63f、「チケット数」欄63g、「問い合わせ」欄63h、「前売りチケット」欄63i、「読取装置」欄63jの10個の項目欄で構成されている。
これら各項目欄63a〜63jの下方には、各欄に対応したデータが各々表示されている。これらのデータは「アーティスト名」欄63aに表示されるデータ(アーティスト名)に対応して、その右方に順に表示されており、各データはウェブサーバ1の操作者によって新たに入力したり変更したりすることが可能になっている。「チケット数」欄63gは発行されるチケット数が表示される欄であるが、発行チケットの全てのチケットが携帯電話20から予約できるチケットではないので、「チケット数」欄63gにおいては、全チケット数の内、携帯電話20から予約できるチケット数と全チケット数とが表示され、全チケット数については括弧書きで表示されている。このコンサートデータ管理表62の一のチケット情報により、携帯電話20に送信される一のホームページが作成されるが、その際には、「読取装置」欄63jのデータは使用されない。
このコンサートデータ管理表62の情報にはウェブサーバ1にコマンドを入力する入力ボタンである「前ページへ」ボタン65と「後ページへ」ボタン66と「検索ボタン」67とが表示されている。「前ページへ」ボタン65と「後ページへ」ボタン66とは表示されているコンサートデータ管理表62のページを変更するボタンである。上記したようにコンサートデータ管理表62はCRT11の画面上で複数ページ(複数画面)に渡って表示されるものであり、一画面においては全てのデータは表示されない。「前ページへ」ボタン65がクリック(入力)されると表示されているコンサートデータ管理表62の一つ前のページを表示要求するコマンドがウェブサーバ1に入力され、その結果、一つ前のページのコンサートデータ管理表62が表示される。また、「後ページへ」ボタン66がクリック(入力)されると、同様に、一つ後のページのコンサートデータ管理表62が表示される。
また、「検索ボタン」67は、所望のイベント(コンサート)に関するデータ管理表(コンサートデータ管理表62)を検索して表示させるためのボタンである。「検索ボタン」67には入力欄が備えられており、この入力欄に所望のアーティスト名が入力されると、そのアーティストに関するコンサートデータ管理表62を表示要求する表示コマンドがウェブサーバ1に入力され、その結果、対応するコンサートデータ管理表62が表示される。
コンサートデータ管理表62の下方には、「入力完了」ボタン68と「キャンセル」ボタン69とが設けられている。この「入力完了」ボタン68と「キャンセル」ボタン69とはウェブサーバ1にコマンドを入力するコマンド入力ボタンである。「入力完了」ボタン68は、データ管理表表示画面61において、チケット情報の入力が完了したことをウェブサーバ1に報知するボタンであり、このボタン68がクリック(入力)されると入力完了コマンドがウェブサーバ1に入力される。これにより、入力されたデータ(チケット情報)がデータ管理表メモリ6dに書き込まれ、書き込まれたデータに従って、ホームページ(携帯電話20に送信されるチケット情報)の作成または変更と予約管理ファイルの作成(或いは変更)が実行される。
「キャンセル」ボタン69は、データ管理表表示画面61の表示の終了(チケット情報入力処理の終了)を報知するキャンセルコマンドをウェブサーバ1に入力する入力ボタンである。この「キャンセル」ボタン69がクリック(入力)されると、チケット情報入力処理が終了され、データ管理表表示画面61の表示が終了する。
図4は、予約管理ファイルメモリ6eから出力された予約管理ファイルがCRT11に一覧表の書式で表示された予約管理ファイル表示画面71を示した図である。この予約管理ファイル表示画面71は、一のイベントに関するチケットの予約情報が記載された一の予約管理表が表示される画面であり、図4においては図3のコンサートデータ管理表62の最上段に表示された、アーティスト名「うXX XXX」の「X月X日(木)」に13:20から開始されるコンサートに関する予約管理ファイルが、一覧表(予約管理ファイル一覧表72)で表示されている。
予約管理表は、予約者(携帯電話20の利用者)に送信する予約チケットの情報を管理するものであるので、図4の予約管理ファイル一覧表72には、発行チケット数の内の予約チケット数分のデータが表示され、更に、チケットの情報とそのチケットを予約した予約者の情報とが対応して表示されるように構成されている。
予約管理ファイル一覧表72の上端部には、予約管理ファイル72に記載される予約情報の項目が表示された表示欄73が設けられており、この表示欄73は左から順に「チケット情報」欄74、「読取装置」欄75、「予約者」欄76、「暗号欄」欄77で構成されている。
「チケット情報」欄74は2段で構成されており、上段には「チケット情報」と表示され、下段にはそのチケット情報の詳細な項目「アーティスト名」、「月日」、「開始時間」、「場所」、「シート番号」が表示されている。「チケット情報」欄74の下方には各項目に対応するデータが表示されている。ここで、この「チケット情報」欄74に表示されるデータ(「シート番号」以外)は、コンサートデータ管理表62に表示されているチケット情報であり、コンサートデータ管理表62の「アーティスト名」欄63a、「月日」欄63b、「開始時間」欄63c、「場所」欄63dに記載されているデータが、予約管理ファイル一覧表72のそれぞれ対応する項目の下方に書き込まれている。尚、「シート番号」については、この予約管理ファイル一覧表72において入力しても良く、また、各イベント会場の座席データをデータベース化しておき、そのデータベースからこの予約管理ファイル一覧表72に読み込んでも良い。入力されたシート番号は、他のチケット情報と同じく、予約管理ファイルメモリ6eに書き込まれる。
「チケット情報」欄74の右方には「読取装置情報」欄75が表示されている。この「読取装置情報」欄75は上段と下段の2段で構成されている。上段には「読取装置情報」欄75であることの表示「読取装置情報」が表示され、下段にはその詳細な項目である「IPアドレス」が表示されている。「読取装置情報」欄75の下方には、対応するデータとしてPC40のIPアドレスが表示されている。表示されるPC40のIPアドレスは、コンサートデータ管理表62に表示(記憶)されている「読取装置」欄63jのデータである。表示される各IPアドレスは「チケット情報」欄74に表示される各チケット情報に対応している。予約情報配信処理では、この「読取装置情報」欄75に表示されるIPアドレスへ、予約管理ファイル一覧表72の予約情報が配信される。
「読取装置情報」欄75の右方には「予約者情報」欄76が表示されている。「予約者情報」欄76は2段で構成されており、上段には「予約者情報」と表示され、下段にはその予約者(携帯電話20)のID情報の詳細な項目「メールアドレス」、「氏名」、「支払方法」が表示されている。「予約者情報」欄76の下方には各項目に対応するID情報が表示されている。「メールアドレス」の下方には携帯電話20のメールアドレスが表示されている。「氏名」の下方には携帯電話20の利用者の氏名が表示されている。「支払方法」の下方には携帯電話20の利用者の所望する支払方法(郵便振替の場合には送付先の住所、クレジットカードの場合にはカード番号など)が表示されている。
表示される各ID情報は、携帯電話20の利用者によりチケットが予約(チケット予約コマンドの送信)された場合に、予約されたチケットに対応して書き込まれたものである。つまり、ID情報の表示されているチケットは、予約済みのチケットとなる。尚、表示されているID情報は、上記したように携帯電話20の登録情報メモリ24bに記憶されているID情報であり、チケット予約処理(S28)により要求されて携帯電話20から送信され、送信されたID情報がウェブサーバ1のIDメモリ6fに記憶されているID情報に一致した場合に予約管理ファイルに書き込まれたデータである。
上記したコンサートデータ管理表62に書き込まれたチケット情報に変更が生じると、対応する予約管理表のデータについても変更されるので、予約管理ファイル一覧表72のチケット情報の表示が変更されることとなる。予約管理ファイル一覧表72のチケット情報の変更後は、変更されたチケット情報に対応するメールアドレスにその変更情報は一斉に送信される。このため、変更情報を個別に送信する場合に比べて効率的に変更情報を送信することができる上、チケットの予約者全員に均一なサービスが提供される。
「予約者情報」欄76の右方には「暗号」欄77が表示されている。「暗号」欄77の下方には暗号ファイルがそのファイル名で表示されている。各暗号ファイルは、「チケット情報」欄74に表示される各チケット情報に対応しているものである。上記のように構成される予約管理ファイル一覧表72の右側端部には、スクロールバー78が備えられている。スクロールバー78は、バー中に設けられたマークのクリックやドラッグにより、表示されている予約管理ファイル一覧表72をスクロールすることのできるものである。このスクロールバー78を操作することにより、CRT11の一画面に表示しきれない予約管理ファイル一覧表72を端部からの端部まで閲覧することができる。
この予約管理ファイル一覧表72の下方には、「カウント」欄78が表示されている。「カウント」欄78は、予約されたチケットのカウントが表示される欄であり、表示されるカウントが予め定められた予約できるチケット数(「チケット数」欄63gに表示されるチケット数の内、携帯電話20から予約できるチケット数として表示されているチケット数)に達するまで、チケットが予約されるごとに更新される。この「カウント」欄78に表示されるチケット数が予め定められた予約できるチケット数に達すると、携帯電話20からの予約受付は終了し、予約管理ファイル一覧表72に記載された予約情報(アーティスト名「うXX XXX」の「X月X日(木)」に13:20から開始されるコンサートに関する予約管理ファイル)が対応するチケット情報読取装置であるPC40に送信される。
予約管理ファイル一覧表72の上方には「送信」ボタン79が設けられている。「送信」ボタン79はコマンドを入力するボタンであり、この「送信」ボタン79がクリック(入力)されると、予約管理ファイル一覧表72に記載された予約情報は対応するチケット情報読み取り装置(PC40)に送信される。これにより、ウェブサーバ1からチケット情報読み取り装置(PC40)へ、任意の時期に予約情報を送信することができる。
「送信」ボタン79の右方には「削除」ボタン80が表示されている。この「削除」ボタン80は、予約管理ファイル一覧表72に表示されている情報を削除する削除コマンドを入力するボタンである。予約管理ファイル一覧表72に表示されている予約情報(一のチケット情報とそのチケット情報に対応するPC40の情報および予約者情報)は、画面上でクリックされることにより選択することができる。予約情報の選択にひき続いてこの「削除」ボタン80がクリック(入力)されると、選択された予約情報について削除が実行され、予約管理ファイルメモリ6eから消去される。
図5は携帯電話20から所望のチケットを予約する場合において、その操作時に携帯電話20のLCD28に表示される画面を示した図である。図5の(a)は携帯電話20の電源がオンの状態でLCD28に表示される初期画面91であり、情報の受信や送信或いは入力を待機する待機状態であることを示している画面である。
図5の(b)は(a)の初期画面の表示状態において選択ボタン29aが押下されることにより表示された画面であり、チケット情報に関する処理(チケット情報の送信要求や記憶される予約チケット情報の出力など)を実行するためのコマンドを入力するコマンド入力画面92である。このコマンド入力画面92には、コマンドを入力するボタンとして3つのボタン「チケット情報/予約」ボタン92a、「チケット情報確認」ボタン92b、「チケット出力」ボタン92cが、画面上方から順に表示されている。
「チケット情報/予約」ボタン92aはチケット情報の送信をウェブサーバ1に要求するボタンであり、この「チケット情報/予約」ボタン92aが入力されると、ウェブサーバ1に記憶されているチケット情報の送信を要求するチケット情報要求コマンドがウェブサーバ1に送信され、その結果、予約するチケットのカテゴリを指定するための情報(ホームページ)がウェブサーバ1から送信される。「チケット情報確認」ボタン92bはチケット情報メモリ24aに記憶される予約チケット情報の内、可視情報をLCD28に出力するボタンである。この「チケット情報確認」ボタン92bが入力されると、チケット情報メモリ24aに記憶される予約チケット情報の可視情報がチケット情報メモリ24aから読み出されてLCD28に表示される。これにより携帯電話20の利用者は、予約チケット情報を簡単に確認することができる。また、所有するチケットの内容が変更された場合にも、その内容を確実に知ることができる。
「チケット出力」ボタン92cは、チケット情報メモリ24aに記憶される予約チケット情報の暗号ファイルをLCD28に出力するボタンである。この「チケット出力」ボタン92bが入力されると、チケット情報メモリ24aに記憶される予約チケット情報の暗号ファイルがチケット情報メモリ24aから読み出されてLCD28に表示される。表示される暗号ファイルはチケット情報読取装置であるPC40に読み取られることによりチケットとして行使される。
ここで、各ボタン92a〜92cの入力は、選択ボタン29aを押下することによりLCD28に表示されているボタンを選択した後、決定ボタン29bを押下することにより実行される。また、各ボタン92a〜92cの選択時には、ボタンの表示の周囲に黒枠が表示され選択状態であることが示される。尚、(b)においては、「チケット情報/予約」ボタン92aが入力されており、ウェブサーバ1からチケット情報のカテゴリを指定するための情報(ホームページ)が送信されて、その画面表示が切り替わる。
図5の(c)は、予約するチケットのカテゴリを選択するための情報(ホームページ)が表示されたカテゴリ指定画面93である。このカテゴリ指定画面93には、予約できるチケットのイベントの種類が表示され、更に種別されたイベントにおいて分類されたカテゴリが表示されている。各カテゴリの表示はカテゴリを指定するカテゴリ指定ボタン93aとなっている。
具体的には、カテゴリ指定画面93の上方には、イベントの種類の一つである(コンサート)が表示されており、(コンサート)の下方には、コンサートに属する各カテゴリ、即ちカテゴリを指定するカテゴリ指定ボタン93aが上から順に「来日アーティスト」、「国内アーティスト」、「クラシック」、「その他」と表示されている。「その他」の表示の下方には、(映画)のカテゴリが表示されており、(映画)の表示の下方には、更にカテゴリ指定ボタン93aが表示されている。
このカテゴリ指定画面93は選択ボタン29aによりスクロールされ、ウェブサーバ1から送信された全てのカテゴリに関する情報をLCD28に表示することができる。また、カテゴリ指定画面93についても、(b)に表示されるコマンド入力画面92と同様に、カテゴリ指定ボタン93aは、選択ボタン29aの押下により選択され、その後、決定ボタン29bを押下することにより入力される。また、その選択時には、ボタンの表示の周囲に黒枠が表示され選択状態であることが示される。
カテゴリ指定ボタン93aが入力されると、そのカテゴリの指定がコマンドとしてウェブサーバ1に送信される。ウェブサーバ1では受信したコマンドに基づいて、指定されたカテゴリに属するチケット情報がデータベースエリア6gにおいて検索され、検索結果のチケット情報のインデックス情報が携帯電話20へと送信される。尚、(c)に表示されるカテゴリ指定画面93においては、カテゴリ指定ボタン93aとして「国内アーティスト」が選択されており、コンサートチケットにおいて「国内アーティスト」のカテゴリを指定するコマンドがウェブサーバ1に送信されている。
図5の(d)は、(c)において、コンサートのイベントに属する「国内アーティスト」のカテゴリを指定するコマンドがウェブサーバ1に送信された結果、チケット情報のインデックス情報(ホームページ)が表示されたインデックス情報表示画面94である。このインデックス情報表示画面94に表示されるインデックス情報は、カテゴリを指定するコマンドに基づいてウェブサーバ1から携帯電話20に送信された情報である。このインデックス情報表示画面94には、ウェブサーバ1において「国内アーティスト」のカテゴリに記憶されているチケット情報が、コンサートを開催するアーティスト名の最初の50音で表示されると共に、50音表示94aに併記して、各50音に属するコンサートの数が括弧書きで表示されている。
具体的には、かかるインデックス情報表示画面94には、チケット情報のインデックスが、例えば、「あ(2)」と表示されており、「あ(2)」の表示の下方には「い(3)」と表示され、以下同様に50音順に50音表示94aとその50音に併記する括弧書きの数値が表示されている。これにより、例えば「あ」で始まる名前の国内アーティストのコンサートについては、2のコンサートのチケット情報がウェブサーバ1に記憶され、「い」で始まる名前の国内アーティストのコンサートについては、3のコンサートのチケット情報がウェブサーバ1に記憶されていることが示されている。
かかる表示94a(「あ(2)」など)はチケット情報をウェブサーバ1に要求するチケット情報要求コマンドを入力するボタンであり、該ボタンが入力されると、そのボタンの表示に対応するチケット情報を要求するチケット情報要求コマンドがウェブサーバ1に送信される。(d)においては、「う(1)」が入力され、その結果、「う」で始まる名前の国内アーティストのコンサートに関するチケット情報要求コマンドがウェブサーバ1に送信されている。
尚、このインデックス情報表示画面94においても、選択ボタン29aの押下により画面のスクロールができるように構成されており、また各ボタンの入力方法についてもカテゴリ表示画面93などの他の画面と同様の方法で実行される。
図5において(e)は、(d)に表示されるインデックス情報表示画面94において、「う」で始まる名前の国内アーティストのコンサートに関するチケット情報要求コマンドがウェブサーバ1に送信された結果、対応するチケット情報(ホームページ)がウェブサーバ1から送信されて表示されたチケット情報表示画面95である。このチケット情報表示画面95には、ウェブサーバ1から送信されたチケット情報として「アーティスト名(うXX XXX)」、「月日(X月X日)」、「開始時間(13:20)」、「場所(XXホール)」、「チケット代(全席指定XXXX)」が表示されている。
ここで、チケット情報要求コマンドにより要求されたチケット情報が複数あった場合には、チケット情報表示画面95には、複数のチケット情報が一ずつ、順番に表示される。各チケット情報は選択ボタン29aの押下によりスクロールされ、送信されたチケット情報は全てLCD28において閲覧することができる。
チケット情報表示画面95の下方には、「チケット予約」ボタン95aが表示されている。「チケット予約」ボタン95aは、チケットの予約をウェブサーバ1に要求するチケット予約コマンドの送信ボタンである。この「チケット予約」ボタン95aが入力されると、画面に表示されているチケット情報に対応するチケットの予約がウェブサーバ1に要求され、ウェブサーバ1によりチケット予約処理(S28)が実行される。
図5の(f)は、(e)に表示されるチケット情報表示画面95において、「チケット購入」ボタン95aが入力されることにより、ウェブサーバ1から送信された予約チケット情報が表示された予約チケット情報表示画面96である。この予約チケット情報表示画面96に表示される予約チケット情報は、チケット情報メモリ24aに記憶される予約チケット情報の内の可視情報である。具体的には、予約チケット情報が、「アーティスト名(うXX XXX)」、「場所(XXホール)」、「月日(X月X日)」、「開始時間(13:20)」に加え、予約されたチケットのシート番号が「XX−XX」であることが表示されている。
また、この予約チケット情報表示画面96は、(b)に表示されるコマンド入力画面92において、「チケット情報確認」ボタン92bが入力された場合にも表示される。その際には、キーワードの入力が要求され、予め携帯電話20の利用者により設定されたキーワードが入力された場合にのみ、予約チケット情報表示画面96が表示される。このように、ウェブサーバ1に携帯電話20からアクセスするだけで、所望のチケットを簡便に入手することができる上、可視情報がむやみに他人の目に触れることがなく、個人のプライバシーを保護することができる。
図6は、予約チケット情報に変更があった場合に、ウェブサーバ1から変更情報が送信されることにより、LCD28に表示される(チケット情報メモリ24aに記憶される)予約チケット情報が変化する様子を示した図である。図6の(a)には、変更前の予約チケット情報が表示された予約チケット情報表示画面96の部分拡大図であり、予約チケット情報表示画面96の開始時間が表示されている部分「13:20カイシ」が拡大されて表示されている。この拡大図の下方には、変更前の予約チケット情報が暗号化された暗号ファイルが表示された暗号ファイル表示画面97が表示されている。暗号ファイル表示画面97に表示される暗号ファイルはPC40に読み取られる画像データであり、上記したように、コマンド入力画面92において「チケット出力」ボタン92cが入力されることにより表示される画面である。
図6の(b)には、変更情報を受信した後の(変更後の)予約チケット情報が表示された予約チケット情報表示画面96の部分拡大図が表示されている。ここで変更された内容は(a)に表示される予約チケット情報の内のコンサートの開始時間であり13:20の開始時間が13:40に変更となったものである。(b)においては、予約チケット情報表示画面96の開始時間の表示が「13:40カイシ」で表示されており、受信した変更情報により予約チケット情報の可視情報が変更されていることが示されている。また、(b)に示された予約チケット情報表示画面96の拡大図の下方には、(a)同様に暗号ファイルが表示された暗号ファイル表示画面97が示されているが、その画像データは(a)の画像データとは異なるものであり、暗号ファイルについても変更されていることが示されている。
次に、図7から図11のフローチャートを参照して、上記のように構成されたチケット流通通信システムで実行される各処理を説明する。図7は、ウェブサーバ1で実行される処理であり、チケット情報管理プログラム6cの中で実行される処理であるチケット情報入力処理のフローチャートである。チケット情報入力処理はチケット情報をウェブサーバ1に入力するための処理であり、CRT11に表示されるデータ管理表からデータが入力されることにより実行される処理である。
チケット情報入力処理では、まず、データ管理表メモリ6dに記憶されるデータ管理表をCRT11に表示し(S1)、データ管理表から「キャンセル」ボタン69が入力されたか否かを確認する(S2)。確認の結果、「キャンセル」ボタン69が入力されていれば(S2:Yes)、このチケット情報入力処理を終了する。また、S2の処理で確認した結果、「キャンセル」ボタン69が入力されていなければ(S2:No)、「入力完了」ボタン68が入力されたか否かを確認する(S3)。
確認の結果、「入力完了」ボタン68が入力されていると(S3:Yes)、データ管理表に入力されたチケット情報をデータ管理表メモリ6dに書き込む(S4)。その後、データ管理表に入力されたチケット情報が新規のデータであるか否かが調べられ(S5)、その結果、入力されたチケット情報が新規データでなかった場合には(S5:No)、データ管理表メモリ6dに書き込まれた変更データを元にしてデータベースエリア6gに記憶されるHTMLデータを変更する(S6)。そして、書き込まれた変更データを予約管理ファイルメモリ6eに記憶される対応するデータ(予約情報)と照合し、変更部分のデータを書き換える(S7)。次いで、変更された予約情報に基づいて暗号ファイルを修正する(S8)。
その後は、変更前のチケット情報を所有するチケットの予約者の情報(携帯電話20のメールアドレス)を予約管理ファイルにより確認し(S9)、確認されたメールアドレスへ、変更された予約情報を変更情報として一斉に送信する(S10)。S10の処理の後はその処理をS2へ移行する。そしてS2の処理において「キャンセル」ボタン69が入力されるまで、S3以降の処理を繰り返す。
一方、S5の処理で確認した結果、入力されたデータが新規データであれば(S5:Yes)、データ管理表メモリ6dに新たに書き込まれたチケット情報をHTMLデータに変換し、データベースエリア6gに書き込む(S11)。次に、書き込まれたチケット情報を使用して予約管理ファイルを新たに作成し、予約管理ファイルメモリ6eに書き込む(S12)。S12の処理の後はその処理をS2に移行する。
また、S3の処理において確認した結果、「入力完了」ボタン68が入力されていなければ、その処理をS2に移行し、「キャンセル」ボタン69または「入力完了」ボタン68の入力を待機する。
図8は、ウェブサーバ1で実行される処理であり、HTTPサーバプログラム6bにより実行されるチケット情報処理のフローチャートである。チケット情報処理はHTTPに基づいて、チケット情報(ホームページ)を携帯電話20へ提供するための処理である。このチケット情報処理では、まず、携帯電話20から発呼されたか否かを確認し(S21)、確認の結果、発呼がなされていなければ(S21:No)、このHTTPサーバプログラムを終了する。
一方、S21の処理で確認した結果、発呼がなされていれば(S21:Yes)、携帯電話20との回線を閉結し(S22)、次いで、携帯電話20との回線が閉結されたか否かを確認する(S23)。ここで、回線が閉結されていなければ(S23:No)、このチケット情報処理を終了する。また、S23の処理で確認した結果、回線が閉結されていれば(S23:Yes)、携帯電話から送信されるコマンド(チケット情報要求コマンド)で指定された情報(チケット情報、ホームページ)をデータベースエリア6gから読み出して、データロードエリア5bへ書き込む(S24)。そして、データロードエリア5bに記憶される情報(チケット情報、ホームページ)を、回線の閉結されている携帯電話20に送信する(S25)。
その後は、携帯電話20から送信されるキャンセルコマンドを受信したか否かを確認し(S26)、キャンセルコマンドを受信していれば(S26:Yes)、このチケット情報処理を終了する。一方、S26の処理で確認した結果、キャンセルコマンドを受信していなければ(S26:No)、携帯電話20において「チケット予約」ボタン95aが入力されたか否か、即ち、チケット予約コマンドを受信したか否かを確認する(S27)。ここで、「チケット予約」ボタン95aが入力されていれば(S27:Yes)、チケット予約処理を実行した後(S28)、各処理を実行して、このチケット情報処理を終了する。
また、S27の処理で確認した結果、「チケット予約」ボタン95aが携帯電話20において入力されていなければ(S27:No)、その処理をS26へ移行し、キャンセルコマンドの受信またはチケット予約コマンドの受信(「チケット予約」ボタン95aの入力)を待機する。
尚、ここで、キャンセルコマンドは、携帯電話20においてチケット情報の要求を取りやめるコマンドの入力であるが、この入力は携帯電話20の操作パネル29に設けられた選択ボタン29aなどにより所定の操作を行うことで実行される。しかし、チケット情報処理はHTTPサーバプログラム6bにより実行されている。つまり、チケット情報処理はHTTPサーバプログラム6bの中で実行されているものであるので、チケット情報処理の実行中においてもチケット情報以外の他のホームページを提供することができる。このため、携帯電話20からは他のホームページを要求するコマンドを入力することができる。このコマンド入力は他のホームページの要求コマンドであると同時にキャンセルコマンドの入力となり、チケット情報の提供はキャンセルされる。しかし、HTTPサーバプログラム6bにより他の情報を提供するために、各処理が実行される。
図9は、図8のチケット情報処理の中で実行されるチケット予約処理(S28)のフローチャートである。チケット予約処理(S28)は、携帯電話20において「チケット予約」ボタン95aが入力されることにより開始される処理であり、携帯電話20の指定するチケットの予約を実行する処理である。また、このチケット予約処理(S28)はHTTPサーバプログラムにより起動され、チケット情報管理プログラム6cによって実行される処理である。
このチケット予約処理(S28)では、まず、携帯電話20の利用者が、本実施例のチケット流通通信システムを利用できる利用者であるか否かを確認するために、携帯電話20に記憶されているID情報の送信を要求する(S31)。そして、その要求に応じて携帯電話20から情報が送信されたか否かを確認する(S32)。確認した結果、情報を受信していれば(S32:Yes)、受信した情報がID情報であるか否かを確認し(S33)、ID情報でなければ(S33:No)、エラーメッセージを携帯電話20へ送信するなどの各処理を実行した後、このチケット予約処理(S28)を終了する。
また、S32の処理で確認した結果、受信した情報がID情報であれば(S33:Yes)、受信したID情報がID情報メモリ6fに記憶されているか否かを確認する(S34)。確認の結果、受信したID情報がID情報メモリ6fに記憶されていなければ(S34:No)エラーメッセージを携帯電話20へ送信するなどの各処理を実行した後、このチケット予約処理(S28)を終了する。
一方、受信したID情報がID情報メモリ6fに記憶されていると(S34:Yes)、チケット予約コマンドにより指定されたチケットが予約可能か否かを予約管理ファイルにおいて調べ(S35)、予約が可能か否かを判断する(S36)。S36の処理で判断した結果、指定されたチケットの予約が不可能と判断された場合には(S36:No)、その旨を報知するメッセージを携帯電話20へ送信するなどの各処理を実行した後、このチケット予約処理(S28)を終了する。また、S36の処理で判断した結果、指定されたチケットの予約が可能と判断された場合には(S36:Yes)、指定されたチケットの予約情報を管理する予約管理ファイルに受信したID情報を書き込み、チケットの予約を登録すると共に、予約されたチケット数を予約済みチケット数としてカウントする(S37)。
その後、予約されたチケットについて、予約管理ファイルのチケット情報を元にJPEGのファイル形式で暗号ファイルを作成し、作成された暗号ファイルのファイル名を予約管理ファイルに書き込む(S38)。そして、予約されたチケットのチケット情報と暗号ファイルとを予約チケット情報として携帯電話20へ送信し(S39)、このチケット予約処理(S28)を終了する。尚、S32の処理において確認した結果、情報が受信されていなければ(S32:No)、携帯電話20からの情報の受信を待機する。
図10は、ウェブサーバ1で実行される処理であり、チケット情報管理プログラム6cの中で実行される処理である予約情報配信処理のフローチャートである。予約情報配信処理は、予約管理ファイルの予約情報を、所定のPC40に送信するための処理である。
この予約情報配信処理は、まず、配信要求コマンドを受信したか否かを確認し(S41)、受信していなければ(S41:No)、予約情報の配信が既に実行されているか否かを確認する(S42)。確認の結果、予約情報の配信が実行されていなければ(S42:No)、予約管理ファイルのカウントが予め設定されている予約できるチケット数に達したか否かを確認し(S43)、カウントが予約できるチケット数に達していなければ(S43:No)、更に、送信コマンドが入力されたか否かを確認する(S44)。ここで、送信コマンドが入力されていなければ(S44:No)、指定日時に達したか否かを確認し(S45)、その結果、指定期日に達していなければ(S45:No)、この予約情報配信処理を終了する。
一方、S45の処理で確認した結果、指定期日に達していれば(S45:Yes)、送信する予約管理ファイルの予約情報をHTMLデータに変換し(S46)、変換されたHTMLデータをデータロードエリア5bに書き込む(S47)。そして、HTTPサーバプログラムを起動し、データロードエリア5bに記憶されるHTMLデータを対応するPC40へ送信し(S48)、この予約情報配信処理を終了する。
また、S41の処理で確認した結果、配信要求コマンドを受信していれば(S41:Yes)、配信要求コマンドの送信元のチケット情報読取装置であるPC40のIPアドレスを確認し、そのIPアドレスが予約管理ファイルに記憶されているか否かを確認する(S49)。確認の結果、そのIPアドレスが予約管理ファイルに記憶されていなければ(S49:No)、配信要求コマンドの送信元のチケット情報読取装置(PC40)へエラーメッセージを送信し(S50)、この予約情報配信処理を終了する。一方、S49の処理で確認した結果、そのIPアドレスが予約管理ファイルに記憶されていれば(S49:Yes)、その処理をS46に移行する。
更に、S42の処理で確認した結果、予約情報の配信が既に実行されていると(S42:Yes)、既に配信された予約情報が配信後に変更されたか否かを確認し(S51)、変更されていた場合には(S51:Yes)、その処理をS46に移行する。また、S51の処理で確認した結果、予約情報が変更されていなければ(S51:No)、送信コマンドが入力されたか否かを確認し(S52)、送信コマンドが入力されていなければ(S52:No)、この予約情報配信処理を終了する。また、S52の処理で確認した結果、送信コマンドが入力されていれば(S52:Yes)、その処理をS46に移行する。
加えて、S43の処理で確認した結果、カウントが予約できるチケット数に達していた場合(S43:Yes)と、S44の処理で確認した結果、送信コマンドが入力されていた場合(S44:Yes)とについても、その処理をS46に移行する。
図11はチケット情報読取装置であるPC40の制御プログラム43aにより実行される処理であり、携帯電話20のLCD28に表示される暗号ファイル(暗号情報の画像データ)の読取りを実行するチケット情報読取処理のフローチャートである。チケット情報読取処理では、まず、カメラ52からの画像データの入力が有るか否かが確認され(S61)、入力がなかった場合には(S61:No)このチケット情報読取処理を終了する。一方、S61の処理において確認した結果、画像データの入力が有った場合には(S61:Yes)、入力された画像データをサンプリングし、JPEG形式で読取画像メモリ44bに書き込み(S62)、書き込まれた画像データと配信情報メモリに記憶される暗号ファイルの画像データとを照合する(S63)。
そして、読取画像メモリ44bに記憶される画像データと暗号ファイルの画像データとが一致したか否かを調べ(S64)、読取画像メモリ44bに記憶される画像データと暗号ファイルの画像データとが一致した場合には(S64:Yes)、カメラ52で読み取られたチケット(携帯電話20のLCD28に表示される暗号ファイル、つまり、携帯電話に記憶されている予約チケット情報)が正当であることを報知して(S65)、このチケット情報読取処理を終了する。また、S64の処理において確認した結果、読取画像メモリ44bに記憶される画像データと暗号ファイルの画像データとが一致しなかった場合には(S64:No)、カメラ52で読み取られたチケットが不当であることを報知して(S65)、このチケット情報読取処理を終了する。
図12は携帯電話20の制御プログラム22aにより実行される変更情報報知処理のフローチャートである。変更情報報知処理は、携帯電話20により予約したチケットについて、その内容に変更が生じた場合に実行される処理であり、ウェブサーバ1から送信される変更情報を受信して開始される処理である。
この変更情報報知処理では、まず、変更情報が受信されたか否かを確認し(S71)、変更情報が受信されていなければ(S71:No)、この変更情報報知処理を終了する。一方、S71の処理で確認した結果、変更情報を受信していれば(S71:Yes)、チケット情報メモリ24aに記憶されている予約チケット情報を変更情報に更新し(S72)、ブザー音を所定時間(例えば略1秒など)出力する(S73)。これにより変更情報の着信が音声により報知される。その後、LCD28に変更情報の着信を報知するマークを出力した後(S74)、記憶された変更情報がチケット情報メモリ24aから読み出されてLCD28に出力されたか否かを確認する(S75)。確認の結果、変更情報がLCD28に表示されていれば(S75:Yes)この変更情報報知処理を終了する。一方、S75の処理で確認した結果、変更情報がLCD28に出力されていなければ(S75:No)、その出力を待機する。このため、変更情報がLCD28に出力されるまで、変更情報の着信を報知するマークがLCD28に表示される。
以上、上記実施例において説明したように、本発明のチケット流通通信システムによれば、チケット情報を通信により入手して、そのチケット情報を記憶する携帯端末装置(携帯電話20)そのものをチケットとして取り扱うことができる。このため、チケットを入手するために、所定の日時にチケットの発給場所へ赴く必要がなく、所望のチケットを簡便に入手することができる。また、携帯端末装置により場所と時間とを選ぶことなく、所望のチケットを入手することができる。加えて、入手したチケットの内容に変更が生じた場合には、その変更情報が送信されて携帯端末装置に記憶されるので、チケット情報を変更するためにわざわざ代理店などに出向く必要がなく、時間と労力を費やす必要がない。
また、上記の実施例(以下、「第1実施例」という)では、携帯電話20に設けられたLCD28にPC40により読み取られる予約チケット情報が表示されるようにし、その表示された予約チケット情報がPC40により読み取られることにより、携帯電話20がチケットとして使用されるものを示したが、予約チケット情報の読み取りの手法はこれに限られるものではない。例えば、予約チケット情報として、目視によりその内容を理解することのできる可視情報又は聴覚によりその内容を理解することのできる音声情報と、予約チケット情報と関連づけて特定され、且つ聴覚によりチケット情報の内容を理解することのできない音声暗号情報とを備えるようにし、この音声暗号情報を携帯電話20のスピーカ(図示しない)から「着メロ」等と同様に音声として発生させ、その音声暗号情報がPC40により認識されることにより、携帯電話20がチケットとして使用されるようにしてもよいのである。
次に、このような実施例(以下「第2実施例」という)について、図13から図15を参照して説明する。図13は、本発明の他の実施例であるウェブサーバに、ウェブクライアントである携帯電話とパーソナルコンピュータが接続されたチケット流通通信システムの状態を示す外観図であり、図14及び図15は、音声暗号情報の内容を示す説明図である。なお、以下の説明では、第1実施例と同様の構成要素については、図面において同様の符号を付してその説明を省略すると共に、第1実施例と異なる構成要素のみについて説明を行うこととする。
図13に示すように、第2実施例においては、チケット情報読取装置としてのPC40に備えられるカメラ52の代わりに音声を集音するためのマイクロホン152が備えられている点、及び、PC40には音声暗号情報を認識してその情報が正規のものであるか否かを判断する判断プログラムが搭載されている点を除き、第1実施例と同様の構成となっている。
マイクロホン152は、携帯電話20のスピーカ(図示しない)から発生される予約チケット情報(音声暗号情報)としての音声を集音するものである。集音された音声信号はA/D変換(アナログデジタル変換)され、変換された信号はコンピュータ本体41にケーブルにより伝送されて音声データとして入力される。入力された音声データはサンプリングを経て所定の形式のデジタル音声データに変換される。変換されたデジタル音声データは、ハードディスク47に記憶される予約情報と照合され、その整合性が検証される。この整合性の検証のプロセスは、基本的に第1実施例と同様である。
携帯電話20は、いわゆる「着メロ」(着信メロディ)等として、16和音等からなる多種多様な音声を出力する機能を備えたものである。本第2実施例では、この機能により出力される音声を音声暗号情報に応用している。すなわち、予約チケット情報として、LCD28に表示されて目視によりその内容を理解することにできる可視情報と、その予約チケット情報と関連づけて特定され、且つ、スピーカから発生されるが聴覚によりチケット情報の内容を理解することのできない音声暗号情報としての暗号ファイルとを備えるようにしている。具体的には、ある特定の予約チケット情報に対して、ある特定の「着メロ」等の暗号ファイルを割り当てて、それを予約チケット情報として利用するようにしている。
ここで、可視情報は、HTML文書でありHTML形式で記述された普通のテキストファイルであることは、上記第1実施例と同様である。一方、暗号ファイルはかかる情報が暗号化された所定の形式の音声データである。
なお、可視情報のかわりに、聴覚によりチケット情報の内容を理解することのできる音声情報、例えば、チケット情報の内容をアナウンスする音声を機械的に音声合成して、携帯電話20のスピーカから発生させるために必要な情報を用いてもよい。この場合には、携帯電話20には、チケット情報を音声合成により発音するための周知の音声発生手段が設けられる。
また、チケット情報メモリ24aに記憶された予約チケット情報に変更が生じた場合には、その変更情報がウェブサーバ1より送信される。送信された変更情報が携帯電話20により受信されると、チケット情報メモリ24aに記憶されている予約チケット情報は、受信された変更情報へと更新されるので、チケット情報メモリ24aには、常に最新の予約チケット情報が記憶される。
チケット情報メモリ24aに記憶された各情報は、所定の操作(操作パネル上の選択ボタン29aおよび決定ボタン29bの操作やキーワード入力)によりスピーカ(図示しない)から音声出力される。携帯電話20の利用者は、出力される可視情報により、自身の予約したチケットのチケット情報を見ることができ、その内容を確認することができる。また、スピーカ(図示しない)から発生された「着メロ」等の音声暗号情報を暗号ファイルとしてPC40に認識させることにより、携帯電話20をチケットとして行使することができる。
このため、必要に応じて可視情報と暗号ファイルとを使い分けることができ、携帯端末装置の所有者は可視情報によりチケット情報の内容を確認することができる一方で、暗号ファイルによりチケット情報の機密性を保持することができ、個人のプライバシーを保護することができる。
ここで、携帯電話20により発生される音声暗号情報の内容について具体的に説明する。第2実施例に係る携帯電話20では、3オクターブの音階について同時に16和音を発生させることが可能である。従って、図14(A)に示すように、最低音を所定の高さのド音とした場合、最高音はそのド音から3オクターブ上のド音となり、この間で16の音程を同時に発生できることになる。この例では、ある予約チケット情報と関連づけて特定される音声暗号情報として、最低音から半音高い嬰ド音と、最高音であるド音とを組み合わせた和音を用いている。この和音がPC40により音声認識されることにより、予約チケット情報が正規のものであるか否かが判断されるのである。
また、チケットの発行数が携帯電話20により同時に発生できる和音の種類を越える場合には、時間の経過とともに音程を変化させたり、他の音程を加えたり、休符を入れたり、音量を変化させたりすることにより、発生される音声の種類をほぼ無限に増加させることができるので、極めて多くの種類のチケットに対応することができる。例えば、図14(B)に示すように、最低音から半音高い嬰ド音と、最高音であるド音とを組み合わせた和音から、所定時間が経過したときに、最低音であるド音と、そのド音から1オクターブ上のド音と、最高音であるド音とを組み合わせた和音に変化させる。そして、この一定時間において変化した和音がPC40により音声認識されることにより、予約チケット情報が正規のものであるか否かが判断されるのである。なお、図15に示すように、発生される音声の音程はその音声の周波数により特定されるので、PC40による音声認識は、検出された音声の周波数に基づいて行われる。
以上実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものでなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、ワールドワイドウェブサーバプログラムとしてHTTPサーバプログラム6bを用いて説明した。即ち、HTTPというプロトコルに従ってウェブサーバ1を制御するためのプログラムにより、ウェブブラウザ22bが搭載された携帯電話20やPC40へ、ウェブサーバ1に記憶される情報を送信するものについて説明した。しかしながら、ワールドワイドウェブサーバプログラムは、必ずしも、HTTPサーバプログラム6bに限られるものではなく、ワールドワイドウェブのシステム上で処理することのできるプログラムであれば、JAVA(登録商標)など他のプログラムを用いるようにしても良いのである。
また、本実施例のウェブサーバ1とウェブクライアントである携帯電話20及びPC40とを相互接続する回線は電話回線32によらず、ケーブルテレビの回線やADSLまたは光ファイバー網を利用した回線を使用しても良い。これにより高速且つ低価格でウェブサーバ1から情報を提供することができる。
更に、本実施例では、インターネット(回線)経由で送信される変更情報を携帯電話20により受信するように構成されていたが、これに代えて、携帯電話20において特定の周波数で送信される情報を受信できるように構成し、ラジオ電波などにより変更情報を送信しても良い。これによれば、変更情報を送信するために携帯電話20のメールアドレスをウェブサーバ1において管理しておく必要がなく、また、広域に渡って簡便且つ迅速に、2以上の携帯電話に変更情報を一斉に送信することができる。
また、本実施例では、報知手段は変更情報の受信のみを報知するものであったが、必ずしもこれに限られるものではなく、例えば、チケットの行使日の前日などにチケットの行使忘れを防止するための報知を行っても良い。
本発明の一実施例であるウェブサーバに、ウェブクライアントである携帯電話とパーソナルコンピュータが接続されたチケット流通通信システムの状態を示す外観図である。 上記チケット流通通信システムの電気的構成を示したブロック図である。 データ管理表の一例であるコンサートデータ管理表がウェブサーバのCRTに表示されたデータ管理表表示画面を示した図である。 予約管理ファイルがウェブサーバのCRTに表示された予約管理ファイル表示画面を示した図である。 チケット情報処理が実行されている携帯電話の表示画面を示した図である。 携帯電話に記憶される予約チケット情報が変更された様子を示した図である。 ウェブサーバによって実行されるチケット情報入力処理のフローチャートである。 ウェブサーバによって実行されるチケット情報処理のフローチャートである。 ウェブサーバによって実行されるチケット予約処理のフローチャートである。 ウェブサーバによって実行される予約情報配信処理のフローチャートである。 チケット情報読取装置(パーソナルコンピュータ)で実行されるチケット情報読取処理のフローチャートである。 携帯電話で実行される変更情報報知処理のフローチャートである。 本発明の他の実施例であるウェブサーバに、ウェブクライアントである携帯電話とパーソナルコンピュータが接続されたチケット流通通信システムの状態を示す外観図である。 音声暗号情報の内容を示す説明図である。 音声暗号情報の内容を示す説明図である。
1 ウェブサー
6g データベースエリ
8 モデ
25 アンテ
24a チケット情報メモ
20 携帯電話(携帯端末)
40 パーソナルコンピュー
28 液晶表示

Claims (4)

  1. 携帯端末に楽音信号として記憶されたチケット情報が、正規のチケットに対応する情報であるかを、前記端末装置から出力される楽音を用いて認証するチケット認証システムであって、
    前記正規のチケットが予約された場合に使用される前記チケット情報を記憶するチケット情報記憶手段と、
    前記正規のチケットの予約に伴い、前記チケット情報記憶手段に記憶されたチケット情報の取得が前記携帯端末から要求された場合、その取得が要求されたチケット情報に応じた楽音を生成する生成手段と、
    その生成手段により生成された楽音の出力を可能にする前記楽音信号を前記チケット情報として、前記チケット情報の取得を要求した携帯端末に送信して記憶させる送信記憶手段と、
    前記生成手段により生成された楽音を、前記チケット情報に対応付けて前記チケット情報記憶手段に記憶させる対応記憶手段と、
    前記携帯端末から前記認証のために出力された楽音を受音する受音手段と、
    その受音手段により受音された楽音が、前記対応記憶手段によって前記チケット情報に対応付けて前記チケット情報記憶手段へ記憶された楽音と一致するかを判定する楽音判定手段と、
    前記受音された楽音が、前記チケット情報記憶手段へ記憶された楽音と一致すると前記楽音判定手段により判定された場合に、前記受音された楽音に対応する前記チケット情報を、前記予約した正規のチケットに対応する情報として認証する認証手段とを備えていることを特徴とするチケット認証システム。
  2. 前記チケット情報記憶手段に記憶されているチケット情報を変更可能な記憶変更手段と、
    その記憶変更手段により前記チケット情報が変更された場合に、その変更されたチケット情報に応じた楽音を再度生成する再生成手段と、
    その再生成手段により生成された楽音の出力を可能にする前記楽音信号を前記変更されたチケット情報として、前記正規のチケットの予約に伴い前記チケット情報の取得を要求した携帯端末に送信して記憶させる再送信手段と、
    前記再生成手段により生成された楽音へ、前記チケット情報記憶手段に記憶されている楽音を更新する楽音更新手段とを備えていることを特徴とする請求項1記載のチケット認証システム。
  3. 前記生成手段または前記再生成手段は、前記チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせを用いることで、前記チケット情報毎に異なる楽音を生成するものであることを特徴とする請求項1または2に記載のチケット認証システム。
  4. 前記生成手段または前記再生成手段は、前記チケット情報毎に異なる複数の和音の組み合わせが、所定時間経過後に、別の異なる複数の和音の組み合わせへと変化する楽音を、前記チケット情報毎に異なる楽音として生成するものであることを特徴とする請求項3記載のチケット認証システム。

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