JP4501761B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
ターボチャージャを備える内燃機関が公知である。このような内燃機関において、過給圧が過剰に上昇する時には、燃焼圧力又は吸気管圧力が異常に高まって内燃機関のシール部等を破損させる可能性があり、また、この時にはターボチャージャのタービン及びコンプレッサが過回転により破損する可能性もある。それにより、過給圧の上限値制御が実施されている。過給圧の上限値制御においては、機関排気系のタービンをバイパスするウェイストゲート通路に配置されたウェイストゲードバルブ(WGV)を開弁させ、ターボチャージャのタービン回転数を低下させる。
また、過給中からの減速時には、スロットル弁の開度が大きく減少され、そのままでは、コンプレッサとスロットル弁との間において吸気圧が急激に上昇してコンプレッサが異音を発生したり、また、コンプレッサ等が破損したりすることが懸念される。そのために、機関吸気系のコンプレッサをバイパスするエアバイパス通路に配置されたエアバイパスバルブ(ABV)を開弁させている。このようにABVが設けられる場合において、WGVが故障した時には、ABVによって過給圧の上限値制御を実施することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−332613 特開平8−61073
WGVの過給圧上限値制御において、過給圧が上限値を上回る時にWGVを開弁させれば、タービンの過剰回転を防止することはできる。しかしながら、過給圧は応答遅れによって大きくオーバーシュートしてしまう。
従って、本発明の目的は、ターボチャージャを備える内燃機関において、過給圧の上限値制御に際して、過給圧の大きなオーバーシュートを抑制可能とする制御装置を提供することである。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の制御装置は、ターボチャージャを備える内燃機関の制御装置であって、過給圧が上限値を超えた時には、機関排気系の前記ターボチャージャのタービンをバイパスするウェイストゲート通路に配置されたウェイストゲートバルブを開弁させると共に、機関吸気系におけるスロットル弁の上流側において前記ターボチャージャのコンプレッサをバイパスするエアバイパス通路に配置されたエアバイパスバルブを開弁させて前記過給圧の上限値制御を実施し、前記過給圧は、機関吸気系の前記コンプレッサと前記スロットル弁との間の圧力とされ、機関減速時には、前記過給圧が前記上限値を超えても前記上限値制御を実施せず、前記過給圧が前記上限値より高い設定圧力となった時に、前記エアバイパスバルブを開弁させることを特徴とする。
本発明による請求項1に記載の内燃機関の制御装置によれば、過給圧の上限値制御において、ウェイストゲートバルブを開弁させるだけでなく、エアバイパスバルブが開弁される。過給圧が上限値を超える時に、タービン回転数を抑制するためにウェイストゲートバルブの開弁は必要であるが、それだけでは、応答遅れによって過給圧はオーバーシュートするために、エアバイパスバルブを開弁させて過給圧のオーバーシュートを抑制している。
また、過給圧は、機関吸気系の前記コンプレッサとスロットル弁との間の圧力、すなわち、スロットル弁上流側の圧力とされ、この圧力が実測又は推定により監視される。機関加速時には、スロットル弁の開弁によって、スロットル弁上流側の圧力と気筒内の過給圧とはほぼ一致する。しかしながら、機関減速時には、スロットル弁の閉弁によって、スロットル弁上流側の圧力は急激に高まるが、気筒内の過給圧はそれほど高くはならず、この時に、上限値制御を実施してウェイストゲートバルブを開弁させてタービン回転数を低下させると、次の加速時において過給実現のために直ぐにタービン回転数を高めることはできない。それにより、機関減速時には上限値制御を実施しないようになっている。
しかしながら、スロットル弁上流側の圧力が異常に高まると、コンプレッサから異音が発生したり、コンプレッサ等を破損させたりする懸念があるために、機関減速時において、スロットル弁上流側の圧力が過給圧上限値より高い設定圧力となった時には、エアバイパスバルブを開弁させてスロットル弁上流側の圧力を低下させている。請求項に記載の内燃機関の制御装置では、このような制御を機関吸気系のコンプレッサとスロットル弁との間の圧力だけを監視することにより実現することができる。
図1は本発明による制御装置により制御される内燃機関を示す概略図である。同図において、1は機関本体であり、2は吸気系であり、3は排気系である。吸気系2には、上流側からエアクリーナ4、ターボチャージャ5のコンプレッサ5a、インタークーラ6、及び、スロットル弁7等が配置され、インテークマニホルド8を介して各気筒へ通じている。
一方、排気系3には、下流側からマフラ(図示せず)、排気浄化装置9、及び、ターボチャージャ5のタービン5b等が配置され、エキゾーストマニホルド10を介して各気筒へ通じている。
本内燃機関1は、特に発明を限定するものではないが、各気筒内へ直接的に燃料を噴射するための第一燃料噴射弁と、インテークマニホルド8の各吸気枝管に配置された第二燃料噴射弁とを備えて、第二燃料噴射弁によって吸気行程中(吸気同期)又は吸気行程開始前(吸気非同期)に燃料を噴射すると共に、第一燃料噴射弁によっても吸気行程で燃料を噴射し、気筒内に均質混合気を形成する均質燃焼を実施する。
この均質燃焼の空燃比は、通常、理論空燃比よりリーンとされ、燃料消費を低減している。このような希薄燃焼では、多量のNOXが生成されないような適当なリーン空燃比(例えば、20)が選択されるが、それでもある程度のNOXは生成されるために、前述の排気浄化装置9を、例えば、NOX吸蔵還元触媒装置として、NOXの大気放出量を十分に低減することが好ましい。
第二燃料噴射弁から噴射された燃料は、吸気枝管と吸気弁との間の吸気ポート壁面等への衝突によって微粒化され、吸気と共に気筒内へ供給されるために、気筒内で容易に気化し、良好に均質化された均質混合気を形成するのに有利である。その一方で、吸気ポート壁面等への燃料付着によって所望量の燃料を正確に気筒内へ供給することは難しい。これに対して、第一燃料噴射弁から噴射される燃料は、気筒内で微粒化及び気化させなければならず、多量の燃料を点火までに気化させることは難しいが、所望量の燃料を正確に気筒内へ供給することができる。
それにより、必要燃料量が少なく所望量の燃料を確実に気筒内に供給することが望まれる機関低負荷時等には、主に第一燃料噴射弁により燃料を噴射し、必要燃料量が比較的多くなって未燃燃料の排出量が多くなり易い機関中負荷時には、主に第二燃料噴射弁により燃料を噴射することが好ましい。さらに機関負荷が高くなって機関高負荷時になると、希薄燃焼では十分な機関出力を発生させることができず、理論空燃比での均質燃焼が実施される。この理論空燃比の均質燃焼の排気ガスを浄化するために、機関排気系に三元触媒装置を配置するようにしても良い。
本内燃機関1は、ターボチャージャ5を備えているために、過給によって気筒内へ多量の吸気を供給することができ、希薄燃焼範囲を高負荷側へ拡大することができる。しかしながら、設計限度以上の過給圧により気筒内へ多量の吸気が供給されると、内燃機関のシール部等に悪影響が発生したり、また、このような過給圧を提供するとターボチャージャ5のコンプレッサ5a及びタービン5bが過剰回転により破損したりする懸念があるために、過給圧は設計限度に対して余裕を持たせた上限値に制御されている。
このために、排気系3には、ターボチャージャ5のタービン5bをバイパスするウェイストゲート通路11を設けて、ウェイストゲート通路11に配置されたウェイストゲートバルブ(WGV)12を開弁することによりタービン5bの過剰回転を抑制して過給圧の上限値制御を実施している。また、過給中からの減速によってスロットル弁7が閉弁されると、気筒内の過給圧はそれほど高まることはないが、吸気系2のスロットル弁7とターボチャージャ5のコンプレッサ5aとの間の過給圧が急激に上昇し、コンプレッサ5aが異音を発生したり、また、コンプレッサ5a等が破損したりする懸念がある。
それにより、吸気系2のスロットル弁7の上流側においてコンプレッサ5aをバイパスするエアバイパス通路13を設けて、エアバイパス通路13に配置されたエアバイパスバルブ(ABV)14を開弁させて、スロットル弁7とコンプレッサ5aとの間の過給圧(以下、スロットル弁上流側過給圧)の急激な上昇を防止している。WGV12はタービン5b及びコンプレッサ5aを介して過給圧を制御するものであり、過給圧に対する応答性は高くない。一方、ABV14は、直接的に過給圧を制御するものであり、過給圧に対する応答性は高いものである。
本発明による制御装置は、図2に示すフローチャートによって、過給圧の上限値制御と、減速時のスロットル弁上流側過給圧制御とを実施するようになっている。本フローチャートは、設定時間毎又は設定クランク角度毎に繰り返されるものである。先ず、ステップ101において、アクセルペダルの開放又はブレーキペダルの踏み込み等によって機関減速時であるか否かが判断される。この判断が否定される時には、過給圧が上限値P1を超えた時に過給圧を低下させる過給圧の上限値制御を実施するために、ステップ102において、ABV14のフィードバック制御が開始される。
このABV14のフィードバック制御は、吸気系2のスロットル弁7とコンプレッサ5aとの間に配置された圧力センサ15により監視されるスロットル弁上流側過給圧Piが上限値P1を超えた時に、スロットル弁上流側過給圧Piと上限値P1との差が大きいほどABV14の開度を大きくするように制御するものである。スロットル弁上流側過給圧Piが上限値P1より低い時にはABV14は全閉される。
スロットル弁上流側過給圧Piは、機関減速時のようにスロットル弁7の開度が小さい時には、気筒内の過給圧とは異なる値となるが、機関減速時以外においてスロットル弁上流側過給圧Piが上限値P1近傍となる時は、高負荷時であってスロットル弁7は全開近傍とされており、それにより、この時のスロットル弁上流側過給圧Piはほぼ気筒内の過給圧とすることができる。
次いで、ステップ103において、フラグFが1であるか否かが判断される。このフラグFはWGV12及びABV14がいずれも比較的長い時間に渡り全閉されたままとされ、過給圧の上限値制御が実質的に実施されていない時に、0にリセットされるものであり、当初、この判断は否定されてステップ104へ進む。ステップ104では、現在のスロットル弁上流側過給圧Piが上限値P1を超えているか否かが判断される。この判断が否定される時には、ステップ104においてWGV12は全閉される。この時において、前述したように、ABV14も全閉される。一方、ステップ104の判断が肯定される時には、過給圧を上限値P1に抑制しなければならず、ステップ106において、WGV12を全開する。この時において、前述したように、ABV14はフィードバック制御により開弁される。
図3は過給圧の変化を示すタイムチャートである。もし、過給圧の上限値制御において、WGV12だけを全開及び全閉されるデューティ制御が実施される場合には、点線で示すように、時刻t0で上限値P1を超えた過給圧は、時刻t0でのWGV12の全開により、応答遅れの上昇の後に下降して時刻t1’において上限値P1となる。それにより、時刻t1’においてWGV12は全閉され、応答遅れの下降の後に再び上昇して時刻t2’において上限値P1となる。それにより、時刻t2’においてWGV12は再び全開され、応答遅れの上昇の後に下降して時刻t3’において上限値P1となる。このWGV12のデューティ制御によって、オーバーシュート及びアンダーシュートが繰り返され、オーバーシュート及びアンダーシュートの大きさが徐々に小さくなって遂には過給圧が上限値P1に収束する。しかしながら、最初に大きなオーバーシュートが発生するために、収束までには比較的長い時間が必要となる。
これに対して、図2に示すフローチャートによれば、過給圧が上限値P1を超えた時刻t0では、WGV12が全開されると同時に、過給圧に対する応答性の高いABV14も開弁され、しかも、ABV14は過給圧と上限値P1との差が大きいほど大きく開弁され、すなわち、ABV14は過給圧と上限値P1との差に追従して開度制御されるために、図3に実線で示すように、過給圧は、オーバーシュートするが、応答遅れの上昇を小さく抑制することができ、前述の時刻t1’より早い時刻t1において上限値P1まで下降する。それにより、時刻t1において、WGV12が全閉されると共にABV14も全閉される。その後のアンダーシートは、前回のオーバーシュートが小さく抑制されたために、小さくなり、結果的に、前述の時刻t2’より早い時刻t2において上限値P1まで上昇する。
この時刻t2において、WGV12が再び全開されると共に、ABV14も再びフィードバック制御により開弁され、前述の時刻t3’より早い時刻t3において上限値P1まで下降する。こうして、ABV14のフィードバック制御を加えることにより、WGV12のデューティ制御において発生するオーバーシュート及びアンダーシュートの大きさを小さくすることができ、過給圧を早期に上限値P1に収束させることができる。
また、過給圧の上限値制御において、WGV12だけを過給圧と上限値P1との差が大きいほど大きく開弁させるようにフィードバック制御することも考えられるが、このような制御では、上限値P1を超える過給圧に対して、当初は、WGV12の開度が全開よりかなり小さくされるために、過給圧は上限値を超えて大きくオーバーシュートして推移し、やはり、上限値P1へ収束させるには比較的長い時間が必要となってしまう。この制御に比較しても、図2のフローチャートの過給圧上限値制御は短い時間で過給圧を上限値P1に収束させることができる。
また、WGV12のデューティ制御及びフィードバック制御のいずれにおいても、大きなオーバーシュートが発生するために、大きな余裕を見越して上限値を設定しなければならず、比較的低い過給圧で上限値制御が実施され、ターボチャージャの性能を十分に発揮させることができないが、図2のフローチャートによれば、過給圧のオーバーシュートが抑制され、この問題も解決することができる。
ところで、図2に示すフローチャートにおいて、ステップ107では、今回のスロットル弁上流側過給圧Pi(減速時でない時には気筒内の過給圧)がオーバーシュートピーク値であるか否かが判断される。この判断が否定される時には、ステップ109において、前述のフラグFは0のままとされる。一方、今回のスロットル弁上流側過給圧Piがオーバーシュートピーク値である時には、ステップ107の判断が肯定されてステップ108へ進む。ステップ108では、このオーバーシュートピーク値Piが上限値P1+aより大きいか否かが判断される。
ステップ108の判断が否定される時(例えば、図3において時刻t0とt1との間のピーク値の場合)には、オーバーシュートピーク値は、上限値P1との差が大きく、ステップ109においてフラグFを0としたまま終了する。
しかしながら、ステップ108の判断が肯定される時(例えば、図3において時刻t1とt2との間のピーク値の場合)には、オーバーシュートピーク値は上限値P1との差が小さくなっており、この時には、ステップ110においてフラグFは1とされ、ステップ111においてWGV12は全閉されて終了する。
それにより、次回以降の処理において、ステップ103の判断が肯定され、ステップ104から106のWGV12のデューティ制御が実施されることはなく、ステップ102のABV14のフィードバック制御だけが実施される。こうして、オーバーシュートピーク値が上限値P1の近傍となれば、WGV12は全閉されて、ABV14だけによるフィードバック制御によって過給圧を上限値P1に収束させるのである。それにより、アンダーシュートを発生させることなく、過給圧を上限値P1に確実に収束させることができる。
但し、ABV14がフィードバック制御により全開となっていれば、ABV14により過給圧を低下させることができないために、全閉されているWGV12を僅かに開弁させることが必要とされる。それでもABV14が依然として全開のままであれば、WGV12をさらに開弁させることが必要である。こうして、ステップ112において、ABV14が全開されている限りは、WGV12を徐々に開弁させるためのWGV開度制御が実施される。
また、機関運転状態の変化によって過給圧が低下し、フィードバック制御によってABV14の開度も半開程度に小さくされる場合に、もし、WGV12が開弁されているならば、WGV12の開度を僅かに閉弁させることができる。また、ABV14の開度が半開程度とされる限りは、WGV12を徐々に閉弁させて良い。このような開度制御もステップ112のWGV開度制御に含めることができる。
ところで、機関減速時には、ステップ101の判断が肯定される。この時には、スロットル弁7の開度が小さく、気筒内の過給圧はそれほど高まることはない。しかしながら、過給運転からの減速時にスロットル弁7の開度が急激に小さくされると、スロットル弁上流側過給圧Piは急激に高まって、コンプレッサ5aから異音が発生したり、また、コンプレッサ5a等を破損させたりすることがあり、これを防止しなければならない。
しかしながら、スロットル弁上流側過給圧Piを低下させるために、前述のようにWGVを開弁させてタービン回転数を低下させると、次の加速時において、直ぐにタービン回転数を高めて過給を実施することができない。それにより、機関減速時においてステップ101の判断が肯定されると、ステップ113へ進み、これまで説明したWGV12のデューティ制御及びABV14のフィードバック制御とは異なる制御が実施される。
具体的には、ステップ113において、上限値P1に基づくABV14のフィードバック制御は中止される。次いで、ステップ114において、現在のスロットル弁上流側過給圧Piが前述の上限値P1より高い設定圧力P2より高くなっているか否かが判断される。この判断が否定される時には特に問題はなく、ステップ116においてABV14を全閉して終了する。しかしながら、現在のスロットル弁上流側過給圧Piが設定圧力P2より高くなっている時には、ステップ114の判断が肯定され、ステップ115においてABV14は全開される。こうして、スロットル弁上流側過給圧Piを設定圧力P2より低下させ、コンプレッサ5aからの異音及びコンプレッサ5a等の破損を防止している。
このようなABV14の開弁によって、吸気量が減少し、それにより、タービン5bの回転数も若干は低下するが、WGV12は開弁されておらず、タービン5bの回転数が大幅に低下することはない。それにより、次回の加速時において、直ぐにタービン回転数を高めて過給を実現することができる。
図2に示すフローチャートにおいて、過給圧の上限値制御と、減速時のスロットル弁上流側過給圧制御とが、圧力センサ15により検出されるスロットル弁上流側過給圧Piに基づき実施されるようにしたが、もちろん、過給圧の上限値制御は、スロットル弁7の下流側に配置された圧力センサの出力に基づき実施するようにしても良い。しかしながら、この場合には、スロットル弁7の上流側と下流側とにそれぞれ圧力センサが必要とされる。
図2に示すフローチャートにおいて、スロットル弁上流側過給圧Piは、圧力センサ15により実測されることなく、スロットル弁7の開度に基づき推定するようにしても良い。この場合においても、スロットル弁上流側過給圧Piだけを推定すれば良く、スロットル弁下流側過給圧も推定する場合に比較して推定計算を簡素化することができる。
図2に示すフローチャートにおいて、機関減速時以外でスロットル弁上流側過給圧Piが上限値P1を超えた時には、WGV12のデューティ制御を開始するようにしたが、WGV12をフィードバック制御(すなわち、スロットル弁上流側過給圧Piと上限値P1との差圧が大きいほどWGV12を大きく開弁させる制御)を開始するようにしても良い。この場合においても、ABV14のフィードバック制御が同時に開始されるために、過給圧のオーバーシュートが抑制され、比較的短い時間で過給圧を上限値P1に収束させることができる。もちろん、ABV14は、フィードバック制御ではなく、全開及び全閉のデューティ制御により開弁させても良い。
また、ステップ114において、機関減速時でスロットル弁上流側過給圧Piが設定圧力P2を超えた時には、ABV14を全開させるようにしたが、スロットル弁上流側過給圧Piと設定圧力P2との差圧が大きいほどABV14を大きく開弁させるフィードバック制御を開始するようにしても良い。また、図2に示すフローチャートにおいて、オーバーシュートピーク値が上限値P1近傍となった時にWGV12のデューティ制御を中止してABV14のフィードバック制御だけを実施するようにしたが、オーバーシュートピーク値とアンダーシュートピーク値(アンダーシュートにおける最低過給圧値)との差が設定値以下となる時に、ABV14のフィードバック制御だけを実施するようにしても良い。
本発明による制御装置により制御される内燃機関を示す概略図である。 過給圧の上限値制御と減速時のスロットル弁上流側過給制御とを実施するためのフローチャートである。 過給圧の上限値制御における過給圧の変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 機関本体
2 吸気系
3 排気系
5 ターボチャージャ
12 WGV
14 ABV

Claims (1)

  1. ターボチャージャを備える内燃機関の制御装置であって、過給圧が上限値を超えた時には、機関排気系の前記ターボチャージャのタービンをバイパスするウェイストゲート通路に配置されたウェイストゲートバルブを開弁させると共に、機関吸気系におけるスロットル弁の上流側において前記ターボチャージャのコンプレッサをバイパスするエアバイパス通路に配置されたエアバイパスバルブを開弁させて前記過給圧の上限値制御を実施し、前記過給圧は、機関吸気系の前記コンプレッサと前記スロットル弁との間の圧力とされ、機関減速時には、前記過給圧が前記上限値を超えても前記上限値制御を実施せず、前記過給圧が前記上限値より高い設定圧力となった時に、前記エアバイパスバルブを開弁させることを特徴とする内燃機関の制御装置。
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