JP4497988B2 - 露光装置及び方法、並びに、波長選択方法 - Google Patents

露光装置及び方法、並びに、波長選択方法 Download PDF

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Description

本発明は、一般には、露光装置及び方法に係り、特に、半導体ウェハ用の単結晶基板、液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板などの被処理体を投影露光する露光装置及び方法に関する。本発明は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式によって露光する露光装置及び方法に好適である。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体メモリや論理回路などの微細な半導体素子又は液晶表示素子を製造する際に、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウェハ等に投影して回路パターンを転写する投影露光装置が使用されている。
投影露光装置においては、半導体素子の高集積化に伴い、より高い解像力でレチクルの回路パターンをウェハに投影露光することが要求されている。投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。従って、波長を短くすればするほど解像力はよくなる。このため、近年の光源は、超高圧水銀ランプ(g線(波長約436nm)、i線(波長約365nm))から波長の短いKrFエキシマレーザー(波長約248nm)やArFエキシマレーザー(波長約193nm)になり、Fレーザー(波長約157nm)の実用化も進んでいる。更に、露光領域の一層の拡大も要求されている。
これらの要求を達成するために、略正方形形状の露光領域をウェハに縮小して一括露光するステップ・アンド・リピート方式の露光装置(「ステッパー」とも呼ばれる。)から、露光領域を矩形のスリット形状としてレチクルとウェハを相対的に高速走査し、大画面を精度よく露光するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(「スキャナー」とも呼ばれる。)が主流になりつつある。
スキャナーでは、露光中において、ウェハの所定の位置が露光スリット領域に差し掛かる前に、光斜入射系の表面位置検出手段によってそのウェハの所定の位置における表面位置を計測し、その所定の位置を露光する際にウェハ表面を最適な露光結像位置に合わせ込む補正を行っている。
特に、露光スリットの長手方向(即ち、走査方向と垂直方向)には、ウェハの表面位置の高さ(フォーカス)だけではなく、表面の傾き(チルト)を計測するために、露光スリット領域に複数点の計測点を有している。かかるフォーカス及チルトの計測方法は、数々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−260391号公報
しかし、近年では露光光の短波長化及び投影光学系の高NA化が進み、焦点深度が極めて小さくなり、露光すべきウェハ表面を最良結像面に合わせ込む精度、所謂、フォーカス精度もますます厳しくなってきている。特に、ウェハ上のパターンの影響やウェハに塗布されたレジストの厚さむらに起因する表面位置検出手段の計測誤差が無視することができなくなってきている。
例えば、レジストの厚さむらによって、周辺回路パターンやスクライブライン近傍には、焦点深度と比べれば小さいものの、フォーカス計測にとっては大きな段差が発生している。このため、レジスト表面の傾斜角度が大きくなり、表面位置検出手段の検出する反射光が反射や屈折によって正反射角度からずれを生じてしまう。また、ウェハ上のパターンの粗密の違いによって、パターンが密な領域と粗な領域とでは、反射率に差が生じてしまう。このように、表面位置検出手段が検出する反射光の反射角や反射強度が変化するため、かかる反射光を検出した検出波形に非対称性が発生して計測誤差を生じたり、検出波形のコントラストが著しく低下することでウェハの表面位置を検出できない場合を生じてしまうことになる。
なお、一般に、ウェハプロセスによってウェハ面内でのパターン段差の不均一性やレジストの厚さむらが生じるため、ウェハ内又はウェハ間での再現性も乏しく、オフセット処理も困難である。従って、露光中にウェハの表面位置を計測できずに露光がストップしたり、大きなデフォーカスを生じ、その結果、チップ不良を発生させてしまったりして、歩留まりを低下させることになる。
そこで、本発明は、小さな焦点深度に対して高いフォーカス精度を実現し、歩留まりの向上を達成する露光装置及び方法を提供することを例示的目的とする。
本発明の一側面としての露光装置は、レチクルに形成されたパターンを投影光学系を介して被処理体上の複数のショットに露光する露光装置であって、前記複数のショットの各々において同じ位置にある第1計測点のそれぞれに対して複数の波長の光を照射し、前記複数のショットの各々において同じ位置にあり、前記第1計測点とは異なる第2計測点のそれぞれに対して前記複数の波長の光を照射する照射手段と、前記第1及び第2計測点からの反射光を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果を基に、前記複数の波長から、複数の第1計測点に共通である最適波長と、複数の第2計測点に共通である最適波長と、それぞれ選択する選択手段と、前記選択手段が選択した最適波長の光を用いて各計測点の光軸方向の位置を計測する計測手段とを有することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、小さな焦点深度に対して高いフォーカス精度を実現し、歩留まりの向上を達成する露光装置及び方法を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。図1は、本発明の一側面としての露光装置1の構成を示す概略ブロック図である。
露光装置1は、ステップ・アンド・スキャン方式でレチクル20に形成された回路パターンをウェハ40に露光する投影露光装置である。かかる露光装置は、サブミクロンやクオーターミクロン以下のリソグラフィー工程に好適である。露光装置1は、図1に示すように、照明装置10と、レチクル20を載置するレチクルステージ25と、投影光学系30と、ウェハ40を載置するウェハステージ45と、フォーカスチルト検出系50と、制御部60とを有する。制御部60は、CPUやメモリを有し、照明装置10、レチクルステージ25、ウェハステージ45、フォーカスチルト検出系50と電気的に接続され、露光装置1の動作を制御する。制御部60は、本実施形態では、後述するフォーカスチルト検出系50がウェハ40の表面位置を検出する際に用いる光の波長を最適に設定するための演算及び制御も行う。
照明装置10は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル20を照明し、光源部12と、照明光学系14とを有する。
光源部12は、例えば、レーザーを使用する。レーザーは、波長約193nmのArFエキシマレーザー、波長約248nmのKrFエキシマレーザーなどを使用することができるが、光源の種類はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約157nmのFレーザーや波長20nm以下のEUV(Extreme ultraviolet)光を使用してもよい。
照明光学系14は、光源部12から射出した光束を用いて被照明面を照明する光学系であり、本実施形態では、光束を露光に最適な所定の形状の露光スリットに成形し、レチクル20を照明する。照明光学系14は、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、絞り等を含み、例えば、コンデンサーレンズ、ハエの目レンズ、開口絞り、コンデンサーレンズ、スリット、結像光学系の順で配置する。照明光学系14は、軸上光、軸外光を問わずに使用することができる。オプティカルインテグレーターは、ハエの目レンズや2組のシリンドリカルレンズアレイ(又はレンチキュラーレンズ)板を重ねることによって構成されるインテグレーターを含むが、光学ロッドや回折素子に置換される場合もある。
レチクル20は、例えば、石英製で、その上には転写されるべき回路パターンが形成され、レチクルステージ25に支持及び駆動されている。レチクル20から発せられた回折光は、投影光学系30を通り、ウェハ40上に投影される。レチクル20とウェハ40とは、光学的に共役の関係に配置される。レチクル20とウェハ40を縮小倍率比の速度比で走査することによりレチクル20のパターンをウェハ40上に転写する。なお、露光装置1には、光斜入射系のレチクル検出手段70が設けられており、レチクル20は、レチクル検出手段70によって位置が検出され、所定の位置に配置される。
レチクルステージ25は、図示しないレチクルチャックを介してレチクル20を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にレチクルステージ25を駆動することでレチクル20を移動させることができる。
投影光学系30は、物体面からの光束を像面に結像する機能を有し、本実施形態では、レチクル20に形成されたパターンを経た回折光をウェハ40上に結像する。投影光学系30は、複数のレンズ素子のみからなる光学系、複数のレンズ素子と少なくとも一枚の凹面鏡とを有する光学系(カタディオプトリック光学系)、複数のレンズ素子と少なくとも一枚のキノフォームなどの回折光学素子とを有する光学系等を使用することができる。色収差の補正が必要な場合には、互いに分散値(アッベ値)の異なるガラス材からなる複数のレンズ素子を使用したり、回折光学素子をレンズ素子と逆方向の分散が生じるように構成したりする。
ウェハ40は、被処理体であり、フォトレジストが基板上に塗布されている。なお、本実施形態では、ウェハ40は、フォーカスチルト検出系50が位置を検出する被検出体でもある。ウェハ40は、別の実施形態では、液晶基板やその他の被処理体に置換される。
ウェハステージ45は、図示しないウェハチャックによってウェハ40を支持する。ウェハステージ45は、レチクルステージ25と同様に、リニアモーターを利用して、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向及び各軸の回転方向にウェハ40を移動させる。また、レチクルステージ25の位置とウェハステージ45の位置は、例えば、レーザー干渉計などにより監視され、両者は一定の速度比率で駆動される。ウェハステージ45は、例えば、ダンパを介して床等の上に支持されるステージ定盤上に設けられ、レチクルステージ25及び投影光学系30は、例えば、床等に載置されたベースフレーム上にダンパを介して支持される図示しない鏡筒定盤上に設けられる。
フォーカスチルト検出系50は、本実施形態では、光学的な計測システムを用いて、露光中のウェハ40の表面位置(Z軸方向)の位置情報を検出する。フォーカスチルト検出系50は、ウェハ40上の複数の計測すべき計測点に光束を入射し、各々の光束を個別のセンサに導き、異なる位置の位置情報(計測結果)から露光する面のチルトを検出する。
フォーカスチルト検出系50は、図2に示すように、ウェハ40の表面に対して高入射角度で光束を入射させる照明部52と、ウェハ40の表面で反射した反射光の像ずれを検出する検出部54と、演算部56とを有する。照明部52は、光源521と、光合成手段522と、パターン板523と、結像レンズ524と、ミラー525とを有する。検出部54は、ミラー541と、レンズ542と、光分波手段543と、受光器544とを有する。ここで、図2は、フォーカスチルト検出系50の構成を示す拡大ブロック図である。なお、図2では、照明部52において、パターン板523を均一な照度分布で照明するために必要なレンズ類や、検出部54において、色収差を補正するレンズ類は図示を省略している。
図2を参照するに、LEDやハロゲンランプ等の光源521a、521b及び521cから射出された波長λ1、λ2及びλ3の光は、ミラー522aやダイクロイックミラー522b及び522cから構成される光合成手段522を通過して、スリット等のパターンが形成されたパターン板523を照明する。パターン板15を経た光は、結像レンズ524及びミラー525を介してウェハ40上に投影結像する。
更に、ウェハ40で反射した光は、ミラー541及びレンズ542を介して、CCD素子やラインセンサ等の受光素子544a、544b及び544cで構成する受光器544で受光される。なお、受光器544の前段には、ミラー543a、ダイクロイックミラー543b及び543cで構成される光分波手段543が配置される。光分波手段543は、光源521aからの光を受光素子544aで、光源521bからの光を受光素子544bで、光源521cからの光を受光素子544cで受光するように、各々異なる波長の光を分割する機能を有する。パターン板523のウェハ40面上へのパターン像は、レンズ542により、受光素子544a乃至544c上に再結像する。
ウェハステージ45を介してウェハ40が上下方向(即ち、Z軸方向)に移動すると、パターン板523のパターン像は、受光器544上で左右方向(即ち、X軸方向)に移動する。従って、フォーカスチルト検出系50は、かかるパターン像の位置を演算部56で算出することにより、ウェハ40の表面位置を計測点毎に検出している。
ここで、パターン板523上のパターンと検出部54で検出される信号波形について説明する。図3は、パターン板523の一例を示す平面図である。図3を参照するに、パターン板523は、透過領域523aに4つの矩形形状の遮光パターン523cが等間隔で配列された格子パターン523bを有する。パターン板523(の格子パターン523b)を用いた際に、検出部54で検出される信号波形を図4に示す。なお、受光素子544a乃至544cとして2次元センサを用いる場合には、遮光パターン523cの配列方向と垂直な方向に光量を積分(又は平均化)して信号波形を得る。また、受光素子544a乃至544cとして1次元ラインセンサを用いる場合には、遮光パターン523cの配列方向と垂直な方向にパワーを有するシリンドリカルレンズを用いて光学的に積分して信号波形を得る方が、信号波形のS/N(信号雑音比)を向上させるため有利である。
図4を参照するに、図4(a)は、波長λ1の光から得られる信号波形の例を、図4(b)は、波長λ3の光から得られる信号波形の例を示している。図4(a)に示す波形信号は、格子パターン523bの像の対称性がよいのに対して、図4(b)に示す波形信号は、一部に非対称性が生じており、同一計測点における波形信号であっても照明する光の波長に対して依存性を有することがわかる。
図5乃至図7を参照して、照明する光の波長に対する検出部54で検出される波形信号の依存性について説明する。図5は、ウェハ40上のパターン段差41によるレジスト42の膜厚不均一性に起因する反射率の差を説明するための図である。レジスト42の塗布されたウェハ40の反射率は、レジスト表面42aの反射光とレジスト裏面(即ち、ウェハ40とレジスト42との界面)42bの反射光との干渉によって決まる。ウェハ40上において、パターン段差41が無い領域E1のレジスト42の膜厚Rtに比べて、パターン段差41がある領域E2のレジスト42の膜厚Rt’は厚くなるため、領域E1に照射された光のレジスト表面42aの反射光ka1とレジスト裏面42bの反射光ka2の光路長差dAと、領域E2に照射された光のレジスト表面42aの反射光kb1とレジスト裏面42bの反射光kb2の光路長差dBが異なる。この結果、領域E1と領域E2の反射率に差が生じる。このような反射率の差がある領域に光が照射された場合、図4(b)に示すように、非対称な信号波形が生じることになる。
ウェハ40上に生じる反射率の差は、図5に示したような単純なレジスト42の膜厚の不均一性に限らず、他の原因でも生じる。図6は、ウェハ40上のパターン段差41の密度が小さい領域(又は無い領域)E3とパターン段差41の密度が大きい領域E4との反射率の差を説明するための図である。
図6を参照するに、領域E3と領域E4とのレジスト42の膜厚は等しく、レジスト表面42aでの反射光kc1及びkd1の反射率は略等しい。しかし、領域E3と領域E4では、ウェハ40上のパターン段差41の密度が異なるため、レジスト裏面(即ち、ウェハ40とレジスト42との界面)42bでの反射光kc2及びkd2の反射率が異なる。更に、ウェハ40上のパターン段差41が照明する光の波長以下になると、構造複屈折と呼ばれる反射で位相飛びの現象が発生し、レジスト裏面42bでの反射光kc2及びkd2の間の位相差が生じるために反射率に差がでてしまう。
このように、ウェハ40上のパターン段差41(レジスト42の膜厚)により反射率に差が生じるが、照明する光の波長の違いによっても反射率に差が生じる。
図7は、レジスト42の膜厚に対するウェハ40の反射率の波長依存性を示すグラフである。レジスト42の膜厚がRt1から±dRだけ変化する際を考えると、照明する光の波長がλ1の場合、反射率はd1しか変化しないが、照明する光の波長がλ3の場合、反射率はd3だけ変化する。つまり、レジスト42の膜厚が等しく変化した場合にも、波長λ3の反射率の変化に比べて、波長λ1の反射率の変化の方が少ないため、信号波形の変形量も少なくなり、その結果、計測精度が向上する。換言すれば、照明する光の波長により、フォーカスチルト検出系50の計測精度に差が生じることになる。
ウェハ40の表面位置(フォーカス)の計測点について説明する。本実施形態では、図8に示すように、1ショットの露光領域EE1に対して、スキャン方向に7点、スキャン方向と垂直な方向(スリット長手方向)に3点の合計21点の計測点KPを有している。図2に示すフォーカスチルト検出系50をスリット長手方向(X軸方向)に3つ配置してスリット長手方向の3点の計測点KPの計測を行い、ウェハステージ45をY軸方向にスキャンしてスキャン方向(Y軸方向)の7点の計測点の計測を行えるように構成する。ここで、図8は、ウェハ40上の計測点KPの配置の一例を示す平面図である。
また、図9に示すように、ウェハ40上に複数のショットを露光するため、ショット毎にウェハステージ45をステップ又はスキャンして、図8に示した21点の計測点KPについて計測を行う。図10に示すように、スリット長手方向の計測点KPは、スリット長手方向のウェハ40のチルト量ωyを求めることが最低限必要であるため、2点以上の計測点KPが必要となる。更に、スリット内でスキャン方向のウェハ40のチルト量ωxの計測が必要な場合には、図11に示すように、スリット内でスキャン方向に異なる位置の計測点KPと、対応するフォーカスチルト検出系50を設ける必要がある。ここで、図9は、ウェハ40上のショットレイアウトを示す平面図である。図10及び図11は、ウェハ40上のスリット内における計測点KPの配置の一例を示す平面図である。
以下、フォーカスチルト検出系50が計測点KPを照明する光の最適な波長の選択方法について説明する。図12は、フォーカスチルト検出系50が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。
図12を参照するに、まず、図9に示すウェハ40上のショットレイアウトにおいて、14ショットのサンプルショットの表面位置を、フォーカスチルト検出系50の有する全ての波長の光に対して計測を行う(ステップS602)。次に、フォーカスチルト検出系50で計測された信号波形を基に、パターン板523の4つの遮光パターン523cの像の位置x1、x2、x3及びx4(図4(a)参照。)を求め(ステップS604)、更に、遮光パターン523cの格子間隔L1、L2及びL3(図4(a)参照。)を求める(ステップS606)。なお、格子間隔Lseij(λ)は、全ての波長の光及び全ての計測点KPについて算出する。ここで、添え字のsはサンプルショット番号でs=1乃至14、eは遮光パターン523cの間隔番号でe=1乃至3、iはスリット長手方向のショット内計測位置番号でi=1乃至3、jはスキャン方向のショット内計測位置番号でj=1乃至7、λは照明する光の波長でλ=λ1乃至λ3である。
次に、格子間隔Lseij(λ)を基に、ショット内の計測位置(i、j)における格子間隔の標準偏差σLij(λ)を算出する(ステップS608)。算出した標準偏差σLij(λ)が最も小さい波長λを求め、かかる波長λをショット内での各計測位置(i、j)の最適波長λopt(i、j)とする(ステップS610)。
ショット内の計測位置(i、j)における格子間隔Lseij(λ)の標準偏差σLij(λ)が最も小さくなる波長λを最適波長λopt(i、j)とするのは、ウェハ40のショット間では、パターン段差41やレジスト42の塗布むらによって、レジスト42の膜厚変化が発生するため、ショット間で格子間隔Lseij(λ)の再現性がよいほど計測の「確からしさ」が優れているからである。
最適波長λopt(i、j)を選択した後は、最適波長λopt(i、j)で照明されたパターン板523の信号波形から4つの遮光パターン523cの像の位置x1乃至x4の平均値Xa(i、j)を求めて、ウェハ40の表面位置を計測する。
なお、最適波長を選択するために用いるサンプルショットの数は14ショットに限らず、例えば、ウェハ上の全てのショットを計測してもよい。更には、計測するウェハについても1枚に限らず、数枚のウェハを計測して格子間隔Lseij(λ)の分母を増やすことにより、波長の最適化の精度を向上させることが可能である。また、本実施形態では、パターン板523は、格子パターン523bを光が透過しないように構成しているが、パターン板523の全面を遮光部として格子パターン523bのみを光が透過する構成としてもよい。
次に、スキャン露光時のフォーカス及びチルトの計測によるウェハ40の表面位置補正の概略について説明する。図13に示すように、スキャン方向に凹凸形状を有したウェハ40が露光位置EPに差し掛かる前に露光スリット前方に平面を形成するように複数点配置された計測点KP(計測位置FP)でウェハ40の表面位置のフォーカス、露光スリット領域長手方向(即ち、スキャン方向に垂直な方向)のチルト(以下、「チルトX」と称する。)の計測を行う。そして、フォーカスチルト検出系50で検出された位置情報に基づいて、ウェハステージ45を駆動させ露光位置EPへの補正駆動を行う。例えば、図2において、ウェハ40上のj=6の位置を露光中に、j=7の位置の表面位置の計測を行う。そして、j=6の位置の露光が終了した後に、j=7の位置の表面位置の計測結果を基にしてフォーカス及びチルトXの補正駆動を行いながらj=7の位置の露光を行う。ここで、図13は、露光位置EPとウェハ40上のフォーカス及びチルトの計測位置FPを示す概略斜視図である。
図14は、露光装置1を用いた露光方法を説明するためのフローチャートである。図14を参照するに、まず、露光装置1にウェハ40を搬入し(ステップS1002)、フォーカスチルト検出系50が計測点KPを照明する光の波長の最適化を行うかどうかを判断する(ステップS1004)。なお、波長の最適化を行うかどうかは、予め露光装置1に登録しておく。
波長の最適化が必要な場合には、図9に示すようなサンプルショットで、フォーカスチルト検出系50が用いることができる光の波長の全てに対して、表面位置の計測を行い(ステップS1006)、かかる表面位置情報を格納する(ステップS1008)。そして、計測していないサンプルショット(未計測サンプルショット)があるかどうかを判断し(ステップS1010)、未計測サンプルショットがある場合には、かかる未計測ショットの表面位置の計測及び表面位置情報の格納を、未計測サンプルショットが無くなるまで繰り返す。
サンプルショットの表面位置の計測及び表面位置情報の格納が終了すると(即ち、未測定サンプルショットが無くなると)、ステップS1008で格納した各サンプルショットの表面位置情報を基に、ショット内の計測点KP毎に最適波長λopt(i、j)を算出する(ステップS1012)。
一方、波長の最適化が不要の場合には、フォーカスチルト検出系50が計測点KPを照明する光の最適な波長が算出されているかどうかを判断する(ステップS)。ここでは、例えば、先行ウェハによって最適波長λopt(i、j)が算出されているかどうかで判断する。最適波長λopt(i、j)が算出されている場合には、ステップS1018に進む。最適波長λopt(i、j)が算出されていない場合には、全ての計測点KPに対して同一のデフォルト波長(例えば、λ1)を選択し(ステップS1016)、ステップS1018に進む。
ステップS1018では、フォーカスチルト検出系50が計測点KPを照明する光の波長を最適波長λopt(i、j)又はデフォルト波長に設定する。その後、ウェハステージ45を駆動して露光ショットを露光位置にセットし(ステップS1020)、露光ショットに対して、最適波長λopt(i、j)又はデフォルト波長の光を用いてフォーカスチルト出系50による表面位置の計測を行う(ステップS1022)。
次いで、ステップS1022で計測した表面位置を基に、ウェハ40を駆動してフォーカス及びチルトの補正を行い(ステップS1024)、レチクル20上のパターンをウェハ40に露光する(ステップS1026)。そして、露光すべきショット(即ち、未露光ショット)がないかどうかを判断し(ステップS1028)、未露光ショットがなくなるまでステップS1020以下を繰り返す。全ての露光ショットの露光が終了したら、ウェハ40を回収し(ステップS1030)、終了する。
露光装置1及び露光装置1を用いた露光方法によれば、縮小される焦点深度に対して高いフォーカス補正精度を達成し、優れた解像度及び歩留まりを実現することができる。
なお、フォーカスチルト検出系50が計測点KPを照明する光の波長の最適化に関して、フォーカスチルト検出系50が検出した信号波形の対称性のよい波長を最適波長としても効果がある場合がある。例えば、図3に示すパターン板523の格子パターン523bと同様なパターンがウェハ40上に繰り返して存在するデバイスパターンを照射する場合には、全ての格子パターン523bの信号波形が同じ様に歪んでしまうため、格子間隔L1、L2及びL3が何れの波長に対してもばらつかないことになる。このような場合に、信号波形の対称性のよい波長を最適波長に選択することで本発明の効果を得ることができる。
また、図15に示すように、光源521をハロゲンランプなどのブロードバンド光源521Aに置換することもできる。ブロードバンド光源521Aを用いる場合には、検出部54のダイクロイックミラー543b及び543cによって、中心波長がλ1、λ2及びλ3の光を受光素子544a、544b及び544cに受光させることで、各波長の波形信号を検出することができる。ここで、図15は、フォーカスチルト検出系50の変形例の構成を示すブロック図である。
次に、フォーカスチルト検出系50のパターン板523の代わりに、図16に示すような、パターン板523Aを用いた際に、計測点KPを照明する光の最適な波長の選択方法について説明する。図16は、パターン板523の変形例であるパターン板523Aを示す平面図である。
図16を参照するに、パターン板523Aは、光透過部としての透過領域523Aaに光不透過部である1つの矩形パターン523Abを有する。パターン板523Aは、パターン板523に比べて、ウェハ40上への投影像の面積が小さくなるため、より細かいピッチでウェハ40の表面位置を計測することが可能である。一方、矩形パターン523Abの格子間隔を求めることはできないため、計測点KPを照明する光の最適な波長の選択方法としては、上述した方法とは別の方法が必要となる。
図17は、パターン板523Aを用いた場合において、フォーカスチルト検出系50が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。まず、図9に示すウェハ40上のショットレイアウトにおいて、14ショットのサンプルショットの表面位置を、フォーカスチルト検出系50の有する全ての波長の光に対して計測を行い、信号波形を得る(ステップS702)。なお、パターン板523A(の矩形パターン523Ab)を用いた際に、検出部54で検出される信号波形の一例を図18に示す。
次に、フォーカスチルト検出系50で計測された信号波形を基に、パターン板523Aの透過領域523Aaの光強度Itと矩形パターン523Abの信号強度から信号コントラストC=(It−Ie)/(It+Ie)を求める(ステップS704)。なお、信号コントラストCsij(λ)は、全ての光の波長及び全ての計測点KPについて算出する。ここで、添え字のsはサンプルショット番号でs=1乃至14、iはスリット長手方向のショット内計測位置番号でi=1乃至3、jはスキャン方向のショット内計測位置番号でj=1乃至7、λは照明する光の波長でλ=λ1乃至λ3である。
次に、信号コントラストCsij(λ)を基に、全てのサンプルショットの信号コントラストの平均を求めて、ショット内の計測位置(i、j)における信号コントラストが最大となる波長λをショット内での各計測位置(i、j)の最適波長λopt(i、j)とする(ステップS706)。パターン板523Aの透過領域523Aaに相当する光強度Itは、ウェハ40面での反射率に依存するため、反射率が高いほど信号コントラストCが大きくなる。図7に示したように、ウェハ40での反射率が高い信号波形ほど、レジスト42の膜厚変化に対する反射率の変動が少なく、信号波形の歪みの影響が低減されて計測再現性がよいと判断できる。
最適波長λopt(i、j)を選択した後は、最適波長λopt(i、j)で照明されたパターン板523Aの信号波形から、矩形パターン523Abの像の位置X1を求めて、ウェハ40の表面位置を計測する。
なお、信号コントラストの比の最大値を最適波長とする代わりに、パターン板523Aの透過領域523Aaを通過した光の反射率が最大となる波長を最適波長としてもよい。かかる場合には、反射率を求めるために、照明する光の波長の入射強度が必要となる。従って、照明する光の波長に対する分光反射率Rref(λ)が既知の基準マーク台をウェハステージ上に設置し、かかる基準マーク台のパターンの無い領域をフォーカスチルト検出系50で計測し、パターン板523Aの透過領域523Aaの信号強度Iref(λ)を予め計測しておく。
各計測点KPにおける反射率R(λ)は、ウェハ40の表面位置の計測時の透過領域523Aaの信号強度をIsig(λ)とすると、R(λ)=Isin(λ)×Rref(λ)/Iref(λ)から求めることができる。
そして、反射率Rsij(λ)を全ての光の波長及び全ての計測点KPについて算出する。ここで、添え字のsはサンプルショット番号でs=1乃至14、iはスリット長手方向のショット内計測位置番号でi=1乃至3、jはスキャン方向のショット内計測位置番号でj=1乃至7、λは照明する光の波長でλ=λ1乃至λ3である。
反射率Rsij(λ)を基に、全てのサンプルショットの平均を求め、ショット内の計測位置(i、j)における最適波長λopt(i、j)を算出すればよい。
また、パターン板523Aを、図19に示すような、光を遮光する遮光領域523Baに円形の開口部523Bbを有するパターン板523Bとしてもよい。パターン板523B(の開口部523Bb)を用いた際に、フォーカスチルト検出系50の検出部54で検出される信号波形を図20に示す。なお、図20(a)は、対称性がよい信号波形の例を、図20(b)は、非対称性が生じた信号波形の例を示している。ここで、図19は、パターン板523Aの変形例であるパターン板523Bを示す平面図である。
更に、パターン板523A又は523Bを用いる代わりに、ウェハ40と共役な位置にLEDの射出部を配置し、かかるLEDの射出部から射出される光をウェハ40に投影すると共に、投影像をセンサで受光する構成としてもよい。
次に、図21を参照して、図12に示した最適な波長の選択方法とは異なる選択方法について説明する。図21は、フォーカスチルト検出系50が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。
まず、図9に示すウェハ40上のショットレイアウトにおいて、14ショットのサンプルショットの表面位置を、フォーカスチルト検出系50の有する全ての波長の光に対して計測を行い(ステップS802)、各サンプルショット、ショット内の計測位置及び計測に用いた光の波長毎に表面位置計測値Zsij(λ)を得る(ステップS804)。ここで、添え字のsはサンプルショット番号でs=1乃至14、iはスリット長手方向のショット内計測位置番号でi=1乃至3、jはスキャン方向のショット内計測位置番号でj=1乃至7、λは照明する光の波長でλ=λ1乃至λ3である。
次に、表面位置計測値Zsij(λ)の波長間の平均値Zasijを求める(ステップS806)。そして、平均値Zasijを用いて、曲面フィッティングによりウェハ40の表面形状(即ち、表面形状の近似曲面)を求める(ステップS808)。図22に、図9に示すウェハ40のA−A’面の表面形状の近似曲線と、サンプルショットL、D及びRに対する各波長の表面位置計測値をプロットしたグラフを示す。
次いで、ステップS808で求めたウェハ40の近似曲面からの表面位置計測値Zsij(λ)のずれ量dzsij(λ)を算出し(ステップS810)、ショット内の各計測点KPについて、サンプルショット間のばらつき量(標準偏差値)σdZij(λ)を算出する(ステップS812)。そして、ばらつき量σdZij(λ)が最も小さくなる波長λをショット内での各計測位置(i、j)の最適波長λopt(i、j)とする(ステップS814)。即ち、信号波形の特徴からではなく、各波長でのウェハ40の表面位置の計測値そのものを用いて最適な波長の選択も可能である。
以上、してきたように、露光装置1は、露光において、フォーカスチルト検出系50などによって、露光すべきウェハ40の表面を最良結像面に合わせ込むことができるため、高いスループットで経済性よくデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
以下、図23及び図24を参照して、上述の露光装置1を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図23は、デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体チップの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク製作)では、設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウェハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウェハを製造する。ステップ4(ウェハプロセス)は、前工程と呼ばれ、マスクとウェハを用いてリソグラフィー技術によってウェハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウェハを用いて半導体チップ化する行程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図24は、ステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウェハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウェハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウェハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウェハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウェハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置1によってマスクの回路パターンをウェハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウェハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウェハ上に多重に回路パターンが形成される。本実施形態のデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置1を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、レチクルの位置を検出するレチクル検出手段にも適用可能である。
本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略ブロック図である。 図1に示すフォーカスチルト検出系の構成を示す拡大ブロック図である。 図2に示すパターン板の一例を示す平面図である。 図3に示すパターン板を用いた際に、図2に示す検出部で検出される信号波形を示す図である。 ウェハ上のパターン段差によるレジストの膜厚不均一性に起因する反射率の差を説明するための図である。 ウェハ上の段差パターンの密度が小さい領域とパターン段差の密度が大きい領域との反射率の差を説明するための図である。 レジストの膜厚に対するウェハの反射率の波長依存性を示すグラフである。 ウェハ上の計測点の配置の一例を示す平面図である。 ウェハ上のショットレイアウトを示す平面図である。 ウェハ上のスリット内における計測点の配置の一例を示す平面図である。 ウェハ上のスリット内における計測点の配置の一例を示す平面図である。 フォーカスチルト検出系が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。 露光領域とウェハ上のフォーカス及びチルトの計測位置を示す概略斜視図である。 図1に示す露光装置を用いた露光方法を説明するためのフローチャートである。 図2に示すフォーカスチルト検出系の変形例の構成を示すブロック図である。 図3に示すパターン板の変形例であるパターン板を示す平面図である。 図16に示すパターン板を用いた場合において、フォーカスチルト検出系が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。 図16に示すパターン板を用いた際に、図2に示す検出部で検出される信号波形を示す図である。 図16に示すパターン板の変形例であるパターン板を示す平面図である。 図19に示すパターン板を用いた際に、図2に示す検出部で検出される信号波形を示す図である。 フォーカスチルト検出系が照射する光の最適な波長の選択方法を説明するためのフローチャートである。 図9に示すウェハのA−A’面の表面形状の近似曲線と、サンプルショットに対する各波長の表面位置計測値をプロットしたグラフを示す図である。 デバイス(ICやLSIなどの半導体チップ、LCD、CCD等)の製造を説明するためのフローチャートである。 図23に示すステップ4のウェハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 露光装置
10 照明装置
20 レチクル
30 投影光学系
40 ウェハ
50 フォーカスチルト検出系
52 照明部
521 光源
522 光合成手段
522a ミラー
522b及び522c ダイクロイックミラー
523 パターン板
523a 透過領域
523b 格子パターン
523c 遮光パターン
524 結像レンズ
525 ミラー
54 検出部
541 ミラー
542 レンズ
543 光分波手段
543a ミラー
543b及び543c ダイクロイックミラー
544 受光器
544a乃至544c 受光素子
56 演算部
60 制御部
70 レチクル検出手段

Claims (10)

  1. レチクルに形成されたパターンを投影光学系を介して被処理体上の複数のショットに露光する露光装置であって、
    前記複数のショットの各々において同じ位置にある第1計測点のそれぞれに対して複数の波長の光を照射し、前記複数のショットの各々において同じ位置にあり、前記第1計測点とは異なる第2計測点のそれぞれに対して前記複数の波長の光を照射する照射手段と、
    前記第1及び第2計測点からの反射光を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果を基に、前記複数の波長から、複数の第1計測点に共通である最適波長と、複数の第2計測点に共通である最適波長と、それぞれ選択する選択手段と、
    前記選択手段が選択した最適波長の光を用いて各計測点の光軸方向の位置を計測する計測手段とを有することを特徴とする露光装置。
  2. 前記照射手段は、複数のエレメントから構成される格子パターンを有するパターン板と、
    前記格子パターンの像を各計測点に投影する投影手段とを有し、
    前記選択手段は、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記格子パターンの像の前記複数のエレメントの間隔の標準偏差が最小となる波長と、前記複数の第2計測点における前記格子パターンの像の前記複数のエレメントの間隔の標準偏差が最小となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  3. 前記照射手段は、所定のパターンの像を各計測点に投影する投影手段を有し、
    前記選択手段は、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記所定のパターンの像の信号コントラストの平均が最大となる波長と、前記複数の第2計測点における前記所定のパターンの像の信号コントラストの平均が最大となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  4. 前記照射手段は、光を透過する透過部と、前記光を遮光する遮光部とから構成される格子パターンを有するパターン板と、
    前記格子パターンの像を各計測点に投影する投影手段を有し、
    前記選択手段は、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記格子パターンの前記透過部を通過した光の反射率の平均が最大となる波長と、前記複数の第2計測点における前記格子パターンの前記透過部を通過した光の反射率の平均が最大となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  5. 前記計測手段は、前記複数の波長毎に各計測点の光軸方向の位置を計測し、前記複数の第1計測点のそれぞれにおいて前記複数の波長の光で計測した光軸方向の位置の計測値を平均し、前記複数の第2計測点のそれぞれにおいて前記複数の波長の光で計測した光軸方向の位置の計測値を平均し、それらの平均値を用いて、前記被処理体の表面形状の近似曲線を求め、前記近似曲線からの前記計測値のずれ量を算出し、
    前記選択手段は、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記近似曲線からの前記計測値のずれ量の標準偏差が最小となる波長と、前記複数の第2計測点における前記近似曲線からの前記計測値のずれ量の標準偏差が最小となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項1記載の露光装置。
  6. レチクルに形成されたパターンを投影光学系を介して被処理体上の複数のショットに露光する露光方法であって、
    前記複数のショットの各々において同じ位置にある第1計測点のそれぞれに対して複数の波長の光を照射し、前記複数のショットの各々において同じ位置にあり、前記第1計測点とは異なる第2計測点のそれぞれに対して前記複数の波長の光を照射する照射ステップと、
    前記第1及び第2計測点からの反射光を検出する検出ステップと、
    前記検出ステップの検出結果を基に、前記複数の波長から、複数の第1計測点に共通である最適波長と、複数の第2計測点に共通である最適波長と、をそれぞれ選択する選択ステップと、
    前記選択ステップで選択した最適波長の光を用いて各計測点の光軸方向の位置を計測する計測ステップと、
    前記計測ステップで計測した各計測点の光軸方向の位置に基づいて、前記被処理体を前記レチクルと同期させて走査するステップと、を有することを特徴とする露光方法。
  7. 前記照射ステップは、前記複数の波長の光を用いて複数のエレメントから構成されるパターンの像を各計測点に投影し、
    前記検出ステップは、該各計測点からの信号波形を検出
    前記検出ステップで検出した前記信号波形を基に、前記複数の波長毎に前記複数のエレメントの間隔を求めるステップと、
    前記複数のエレメントの間隔を基に、前記複数の第1計測における前記複数のエレメントの間隔の標準偏差と、前記複数の第2計測点における前記複数のエレメントの間隔の標準偏差を算出するステップと、を更に有し、
    前記選択ステップは、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記算出ステップで算出された前記標準偏差が最小となる波長と、前記複数の第2計測点における前記算出ステップで算出された前記標準偏差が最小となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  8. 前記照射ステップは、前記複数の波長の光を用いて一のエレメントから構成されるパターンの像を各計測点に投影し、
    前記検出ステップは、該各計測点からの信号波形を検出
    前記検出ステップで検出した前記信号波形を基に、前記複数の波長毎に前記信号波形の信号コントラストを求めるステップを更に有し
    前記選択ステップは、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記信号コントラストの平均が最大となる波長と、前記複数の第2計測点における前記信号コントラストの平均が最大となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  9. 前記照射ステップは、前記複数の波長の光を用いて一のエレメントから構成されるパターンの像を各計測点に投影し、
    前記検出ステップは、該各計測点からの信号波形を検出
    前記検出ステップで検出した前記信号波形を基に、前記複数の波長毎に前記エレメントを通過した光の計測での反射率を算出するステップを更に有し
    前記選択ステップは、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記反射率の平均が最大となる波長と、前記第2計測点における前記反射率の平均が最大となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
  10. 前記検出ステップにおいて、前記照射ステップによって照射された前記複数の波長毎に各計測点の光軸方向の位置を計測し
    前記複数の第1計測点のそれぞれにおいて前記検出ステップで計測した光軸方向の位置の計測値を平均し、前記複数の第2計測点のそれぞれにおいて前記検出ステップで計測した光軸方向の位置の計測値を平均し、それらの平均値を用いて、前記被処理体の表面形状の近似曲線を求めるステップと、
    前記近似曲線からの前記計測値のずれ量を算出するステップと、を更に有し、
    前記選択ステップは、前記複数の波長から、前記複数の第1計測点における前記近似曲線からの前記計測値のずれ量の標準偏差が最小となる波長と、前記複数の第2計測点における前記近似曲線からの前記計測値のずれ量の標準偏差が最小となる波長と、前記最適波長としてそれぞれ選択することを特徴とする請求項6記載の露光方法。
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