JP4496831B2 - 画像形成装置及びこれに用いられる除電装置 - Google Patents
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Description
この種の中間転写体を使用した態様にあっては、中間転写体上に順次形成される各色のトナー像は重ね合わせられるように構成されるため、多重転写トナー像の色ずれを防ぐには、各色トナー像を中間転写体上で高精度に色重ねする必要がある。
また、この種の中間転写体としては、装置内でのレイアウトの自由度の高さや、占有面積の小ささから、ベルト状のものが多用されている。
そのため、一般に、107〜1012Ω・m程度の体積抵抗率を有するベルトを使用し、一次転写時にベルト内に生じるトナーとは逆極性の電荷によって、トナーをベルト上に保持するトナー保持力(クーロン力)を得ている。
仮に、このトナー保持力が不足した場合には、色重ねされたトナー同士の反発力(トナーの帯電電荷による相互の反発力)を抑えることができず、トナーの飛び散り(以降、ブラーと称す)が発生し、記録材上での画像乱れとなる。したがって、ベルト内の帯電電荷はブラーの発生を抑える重要な役割を担っている。
この問題に対し、二次転写前のベルト裏面に導電部材を接触させ、この導電部材を接地することでベルト内の電荷を減少させようとする方式が提示されている(例えば特許文献1参照)。また、ベルト裏面に接するローラにベルトの帯電電荷と異なる極性のバイアスを印加することで、ベルト内の電荷を減少させる方式も提示されている(例えば特許文献2参照)。
本発明は、上述したような技術的課題を解決するためのものであり、記録材への転写前に配設され、トナー像を担持搬送するベルト部材の除電を効果的に行うことで、記録材への転写時の十分な転写効率を確保できる画像形成装置を提供するものである。更に、二つの導電部材間に有効な電位勾配を与えて、ベルト部材の除電を効果的に行う除電装置を提供するものである。
更に、導電部材3は、ベルト部材1に除電バイアスを印加できる導電性を備えていればよく、例えば半導電性部材であっても差し支えない。また、導電部材3の態様は、固定した態様であってもよいし、回転する態様であってもよい。
そして、本発明の除電バイアスは、ベルト部材1の帯電電荷を除電する観点から、二つの導電部材3a,3bの間に電位勾配を設けている。そのため、ベルト部材1の帯電電荷を除電するため二つの導電部材3a,3bに印加する除電バイアスとしては、互いに異なる極性が印加される態様が好ましいが、例えば片側が接地される態様であっても除電効果の点では差し支えない。尚、除電バイアスとしては、二つの導電部材3a,3b間で電位勾配が形成されていればよく、例えば直流成分のみや交流成分が付与された直流成分であることには限定されず、また、導電部材3間での電位勾配の方向も特に限定されない。
また、バイアス印加手段4は、二つの導電部材3a,3bのうち、下流側に配置される導電部材3bの極性がトナーの帯電電荷と同様の極性方向になるような除電バイアスを印加することが、転写手段7の近傍に除電装置2を配設した場合においても転写バイアスによる影響を少なくすることができる。ここで、「トナーの帯電電荷と同様の極性方向」とは、例えば負帯電トナーを使用した場合は、下流側が負方向となるバイアスを意味する。そして、特に、下流側の導電部材3bを転写手段7と対向する張架部材5(転写手段7の対向部材)とするようにすれば、転写域でのトナーの飛び散りを防ぐことが可能になる。 また、二つの導電部材3a,3bは、ベルト部材1の帯電電荷を除電するための有効な電位勾配を構築する観点から、互いに50mm以下の距離になるように配設することが好ましく、更に、30mm以下になるように配設する方が一層好ましい。
更に、二つの導電部材3a,3bは、対向する部位に絶縁部材を介挿してベルト部材1側にのみ通電路を確保するようにすることが好ましく、この場合、大気中よりも放電開始電圧を大きくすることができ、二つの導電部材3a,3bを近接配置したときの放電を防ぎ、除電装置2を小型化できる。また、導電部材3a,3bを近接配置することにより除電バイアスも小さくすることができる。尚、「絶縁部材を介挿」とは、絶縁部材と二つの導電部材3a,3bとが互いに接触して配置される態様であってもよいし、離間配置させる態様であってもよい。また、例えばロール状と板状との組み合わせの場合には、板状の一部に絶縁部材を施す態様であっても差し支えない。
すなわち、図1(b)に示すように、複数色のトナー像が形成される像担持体8と、複数の張架部材5に回動可能に張架され且つ像担持体8に対向配置される中間転写ベルト1aと、像担持体8上のトナー像を中間転写ベルト1a上に多重転写する一次転写手段9と、中間転写ベルト1a上のトナー像Tを記録材6に一括転写する二次転写手段7aと、中間転写ベルト1aの帯電電荷を除電する除電装置2とを備え、除電装置2は、中間転写ベルト1aの進行方向に対して二次転写手段7aより上流側の張架部材5と二次転写手段7aとの間に設けられ、中間転写ベルト1aの進行方向に対して離間し且つ中間転写ベルト1a裏面に接触して配置される二つの導電部材3a,3bと、この二つの導電部材3a,3b間には一方の導電部材3aに他方の導電部材3bとは異なる極性の電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアス又は一方の導電部材3(例えば3a)に0Vの電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアスを印加するバイアス印加手段4と、除電装置2の作動及び停止を切り替える切替手段2aとを備えるようにすればよい。
ここで、切替手段2aとしては、中間転写ベルト1aの除電を不要とする場合は、例えば除電装置2がリトラクトしてもよいし、除電バイアスのみがOFFするようにしてもよい。
本態様において、像担持体8はドラム状、ベルト状いずれであってもよい。また、一次転写手段9及び二次転写手段7aは、中間転写ベルト1aに接触する転写ロールの態様であってもよいし、中間転写ベルト1aと離間するコロトロン等の態様であっても差し支えない。
また、記録材に転写する二次転写手段の前に、除電装置の作動及び停止を切り替える切替手段を備えた除電装置を配設することで、複数サイクルの中間転写方式構成の画像形成装置で、ブラーを防ぎ、十分な二次転写効率を得ることが可能になる。
更に、ベルト部材の裏面側に接触し且つベルト部材の進行方向に対して離間して配置される二つの導電部材と、この二つの導電部材間には一方の導電部材に他方の導電部材とは異なる極性の電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアス又は一方の導電部材に0Vの電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアスを印加するバイアス印加手段とを備えることで、ベルト部材の帯電電荷を有効に除電できる除電装置を実現できる。
◎実施の形態1
図2は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1を示す。
同図において、画像形成装置は、トナー像を担持する感光体ドラム10と、この感光体ドラム10からトナー像を転写させるために前記感光体ドラム10に対向配置される中間転写ベルト20とを備え、4色のカラー画像を得るために中間転写ベルト20上に4回の多重転写を行う所謂4サイクル方式の中間転写型画像形成装置である。
本実施の形態において、感光体ドラム10は光の照射によって抵抗値が低下する感光層を備えたものであり、この感光体ドラム10の周囲には、感光体ドラム10を帯電する帯電装置11と、帯電された感光体ドラム10上に各色成分(本例ではブラック(K)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C))の静電潜像を書き込む露光装置12と、感光体ドラム10上に形成された各色成分潜像を各色成分トナーにて可視像化するロータリ型現像装置13と、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃するクリーニング装置14とが配設されている。
また、露光装置12は感光体ドラム10上に光によって像を書き込めるものであればよく、本例では、例えばLEDを用いたプリントヘッドが用いられるが、これに限られるものではなく、レーザ光をポリゴンミラーでスキャンするスキャナ等適宜選定して差し支えない。
更に、ロータリ型現像装置13は各色成分トナーが収容された現像器13a〜13dを回転可能に搭載したものであり、例えば感光体ドラム10上で露光によって電位が低下した部分に各色成分トナーを付着させるものであれば適宜選定して差し支えなく、使用するトナーも形状、粒径など特に制限はなく、感光体ドラム10上の静電潜像上に正確に載るものであればよい。尚、本例では、ロータリ型現像装置13が用いられているが、4台の現像装置を用いるようにしてもよい。
更にまた、クリーニング装置14については、感光体ドラム10上の残留トナーを清掃するものであれば、ブレードクリーニング方式を採用したもの等適宜選定して差し支えない。但し、転写率の高いトナーを使用する場合にはクリーニング装置14を使用しない態様もあり得る。
ここで、中間転写ベルト20は、ポリイミド樹脂やポリカーボネート樹脂等の樹脂材を使用した剛性状ベルトや合成ゴム材を使用した弾性状ベルトを適宜選定して差し支えないが、色重ねのためのトナー像を中間転写ベルト20上に安定して保持する観点から、高抵抗が得られる剛性ベルト状を使用することが好ましい。
そのため、本実施の形態における中間転写ベルト20としては、体積抵抗率を1014Ω・cmとする厚さ90μmのポリイミドの剛性ベルトを使用した。
更にまた、前記中間転写ベルト20の張架ロール26に対向した部位には、二次転写手段としての二次転写ロール28が張架ロール26をバックアップロールとして対向配置されており、例えば二次転写ロール28に所定の二次転写バイアスが印加され、バックアップロールを兼用する張架ロール26が接地されている。
尚、張架ロール21と張架ロール26との間には、ベルトクリーナ29が中間転写ベルト20に対し接離自在に配設され、クリーニング時に中間転写ベルト20上の残留トナーを清掃するようになっている。
また、記録材等のシート30は、二次転写部位に導かれた後、図示外の定着装置を経て図示外の排出トレイへ排出されるようになっている。
除電装置40は、二つの板状の導電部材41,42と、夫々に接続されたバイアス電源44,45とで構成されている。そして、本実施の形態では、二つの導電部材41,42の間には厚さ20mmの絶縁部材43が挟持された形をしており、絶縁部材43と二つの導電部材41,42とは接着固定されている。また、二つの導電部材41,42のうち、上流側の導電部材41にはバイアス電源44が、下流側の導電部材42にはバイアス電源45が接続され、バイアス電源44には+500V、バイアス電源45には−500Vを印加し、両者間での電位差が1000Vになるようになっている。尚、本実施の形態においては、二次転写ロール28が中間転写ベルト20に接離するタイミングに合わせて、除電装置40も中間転写ベルト20裏面に対し接離するように構成されている。
本実施の形態において、感光体ドラム10上に各色成分トナー像が順次形成され、一次転写ロール27による一次転写を介して中間転写ベルト20に多重転写された後、この多重トナー像は二次転写位置にてシート30上に一括転写される。
このような作像・転写過程において、本実施の形態における中間転写ベルト20の帯電電荷と除電装置40の作用について、図2及び図3を基に詳述する。
本実施の形態では、高抵抗の中間転写ベルト20を使用しているため、中間転写ベルト20内に生じた帯電電荷(プラス電荷)は、色重ねが行われている間には張架ロール21〜26に接触しても殆ど減衰せず、色重ねされたトナー像でのトナー相互間の斥力に起因するブラーの発生が防止されている。そして、四色目が一次転写ロール27によって中間転写ベルト20上に色重ねされると、所定のタイミングで除電装置40が中間転写ベルト20の裏面に接触するように移動する。
よって、次にシート30へ二次転写する場合、中間転写ベルト20上の四色重ねられたトナー像T’が中間転写ベルト20側へ吸引される力(クーロン力)も小さくなっているため、十分な二次転写率を得ることができる。
そして、このトナー像T’のブラーを防ぎ、十分な二次転写率を得るためには、除電装置40を二次転写部位に近付け、二次転写直前に除電効果を働かせるようにすれば、一層画像の安定性が向上する。
尚、本実施の形態においては、除電装置40の導電部材41,42に印加する除電バイアスとして導電部材41へ+500V、導電部材42へ−500Vを印加するようにしたが、印加するバイアスを逆にして、導電部材41へ−500V、導電部材42へ+500Vを印加しても同様の効果を奏する。
図4は、本発明に関連する参考発明が適用された実施の形態2の画像形成装置の要部を示すものである。
本実施の形態に係る画像形成装置の基本的構成は、実施の形態1と同様であるが、除電装置40の構成が実施の形態1と異なり、下流側の導電部材42が張架ロール(バックアップロール)26を兼用するようになっている。尚、実施の形態1と同様な構成要素については実施の形態1と同様の符号を付してここではその詳細な説明は省略する。
また、本実施の形態では、導電部材41と張架ロール26との間隔は、図のDの距離が20mmになるように配設され、バイアス電源44は+1000V、バイアス電源45は接地されている。更に、導電部材41は、図示外の手段によって、中間転写ベルト20と接離できるようになっている。
本実施の形態においては、実施の形態1同様、三色のトナーの色重ね中は、導電部材41は中間転写ベルト20から離間している。そして、四色重ねられたトナー像T’が二次転写部位に近づくと、導電部材41が中間転写ベルト20に接触し、中間転写ベルト20内の帯電電荷(プラス電荷)を除電する。
このとき、導電部材41と張架ロール26との間には、張架ロール26側がマイナスとなる方向に電位勾配が形成され、中間転写ベルト20中を電流が流れるようになる。そのため、二次転写直前に、中間転写ベルト20中に帯電されたプラス電荷が張架ロール26側へ有効に除去され、中間転写ベルト20の除電が行われる。
尚、本実施の形態では、二次転写時には、張架ロール26を接地していることから、二次転写ロール28側がプラス極性になる二次転写バイアスを印加することで、二次転写を行っている。
そして、中間転写ベルト20上の四色重ねられたトナー像T’が中間転写ベルト20側へ吸引される力(クーロン力)が小さくなり、十分な二次転写率を得ることができる。
図6は、本発明が適用された画像形成装置の実施の形態3を示すものである。
本実施の形態における画像形成装置はタンデム型カラー画像形成装置であり、4色(本実施の形態ではY(イエロ)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック))の各色成分トナー像を形成する4つの画像形成ユニット50(具体的には50a〜50d)を並列に配設し、この画像形成ユニット50にて形成した各色成分トナー像を中間転写ベルト60上に順次一次転写ロール52(具体的には52a〜52d)にて一次転写させ、二次転写部位(具体的には二次転写ロール65)にて記録材としてのシート30に中間転写ベルト60上の各色成分トナー像を二次転写させ、このシート30を図示外の定着器に導くようにしたものである。
また、中間転写ベルト60は複数の張架ロール61〜64に張架され、例えば張架ロール61を駆動ロールとして循環搬送されるようになっている。
更に、本実施の形態における除電装置40は、張架ロール63と張架ロール(バックアップロール)64との間で中間転写ベルト60の裏面側に配設されている。
各画像形成ユニット50(具体的には50a〜50d)にて中間転写ベルト60上に順次転写され色重ねされたトナー像は、最下流の画像形成ユニット50dを過ぎると、張架ロール62及び張架ロール63の部位を経由して、除電装置40に達する。このとき、一次転写を重ねた中間転写ベルト60は、プラス帯電しており、このプラス帯電によって中間転写ベルト60上のトナー像は中間転写ベルト60側に安定して保持されている。
除電装置40に達すると、二つの導電部材41,42間には1000Vの電位勾配が印加されているため、中間転写ベルト60中の帯電電荷は除去され、トナー像の保持力が低下する。そして、この保持力が低下したトナー像は、二次転写ロール65にて図示外のシートトレイ等から搬送された記録材としてのシート30上に転写される。
本実施の形態では、二次転写前の中間転写ベルト60へのトナー像の保持力が小さくできるため、十分な二次転写率を得ることができる。
本実施例は、実施の形態1の構成において、中間転写ベルトの体積抵抗率とプロセス速度(中間転写ベルトの速度に相当)との関係において、本件の除電装置の効果を二次転写率の大きさ及びブラーの発生レベルで評価確認したものである。
本実施例での中間転写ベルトの体積抵抗率は、1012、1013、1014、1015Ω・mの4水準とした。
プロセス速度は、220、400mm/secの2水準とした。
得られた二次転写率の結果は図7に示す。このことから、次の点が確認された。
(1)除電を行うことで、二次転写率が向上する(本件の除電装置が有効)。
(2)プロセス速度を速くすると、二次転写率が低下する。本件の除電装置を利用すれば、本実施例で行った条件内では80%以上の二次転写率が確保された。
(3)中間転写ベルトの体積抵抗率が大きくなると、二次転写率が低下する。しかし、本件の除電装置を使用すれば、体積抵抗率の許容範囲が広がる。
(1)除電を行うことでの明確な有意差は確認できない。
(2)中間転写ベルトの体積抵抗率が1013、1014、1015Ω・mであれば、ブラーの発生は問題にならない。
(3)プロセス速度はブラー発生に直接関係しない。
以上のように、本実施例では、中間転写ベルトの体積抵抗率が1012、1013、1014、1015Ω・mの場合の有効性が確認された。更に、好ましくは1013、1014Ω・mであれば、プロセス速度を400mm/secに速めても、二次転写率、ブラー共に問題なく、高画質な画像形成装置が構築できることが確認された。
本実施例は、実施の形態1の構成で、二つの導電部材間に印加するバイアスの電位差と二次転写率との関係を、プロセス速度を変えて評価確認したものである。
電位差は、上流側の導電部材をプラス側、下流側の導電部材をマイナス側とし、印加するバイアスは絶対値が同一になるように設定した(例えば、電位差500Vの場合は、二つの導電部材に+250V、−250Vを印加する)。
電位差としては、500、1000、1500、2000Vの4水準とした。
また、プロセス速度は、220、400mm/secの2水準とした。
結果は、図9に示すように、電位差500Vでは、プロセス速度が220mm/secのとき、80%以上の二次転写率が得られ、プロセス速度が400mm/secに速まると二次転写率が悪くなった。しかしながら、電位差が1000V以上であれば、プロセス速度を変えても十分な二次転写率が得られた。
このことから、二つの導電部材間に500V以上の電位差を印加すれば、十分な二次転写率が得られ、更に、1000V以上の電位差とすることで、90%以上の二次転写率が得られることが確認された。よって、本件の有効性が確認された。
本実施例は、実施の形態1の構成で、二つの導電部材間の距離を変えたときの、ブラーの発生状況について、プロセス速度を変えて評価確認したものである。
本実施例では、導電部材間距離を、10、30、50、70mmの4水準とした。
また、プロセス速度は、220、400mm/secの2水準とした。
結果は、図10に示すように、導電部材間距離が長くなったり、プロセス速度が速くなると、二次転写率が低下することが確認された。
すなわち、二つの導電部材間での中間転写ベルトの帯電電荷を除電する効果が小さくなり、結果的に除電が不十分になる。そのため、二次転写時に中間転写ベルトへのトナー像保持力が強く、二次転写率が低下する。
本実施例では、二つの導電部材間距離が50mm以下であれば、プロセス速度220mm/secでは十分な二次転写率が得られ、更に、30mm以下であればプロセス速度を速めても十分な二次転写率が得られることが確認された。よって、本件発明の効果が確認された。
Claims (6)
- 複数の張架部材に回動可能に張架され且つ作像されたトナー像を担持搬送する無端状のベルト部材と、このベルト部材上のトナー像を記録材上に転写する転写手段と、ベルト部材の帯電電荷を除電する除電装置とを備え、
除電装置は、ベルト部材の進行方向に対して転写手段より上流側の張架部材と前記転写手段との間に設けられ、ベルト部材の進行方向に対して離間し且つベルト部材裏面に接触して配置される二つの導電部材と、
この二つの導電部材間には一方の導電部材に他方の導電部材とは異なる極性の電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアス又は一方の導電部材に0Vの電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアスを印加するバイアス印加手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
バイアス印加手段は、二つの導電部材のうち、下流側に配置される導電部材の極性がトナーの帯電電荷と同様の極性方向になるような除電バイアスを印加することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1記載の画像形成装置において、
二つの導電部材間の距離は、50mm以下であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置において、
二つの導電部材は、対向する部位に絶縁部材を介挿してベルト部材側にのみ通電路を確保するものであることを特徴とする画像形成装置。 - 複数色のトナー像が形成担持される像担持体と、
複数の張架部材に回動可能に張架され且つ像担持体に対向配置される中間転写ベルトと、
像担持体上のトナー像を中間転写ベルト上に多重転写する一次転写手段と、
中間転写ベルト上のトナー像を記録材に一括転写する二次転写手段と、
中間転写ベルトの帯電電荷を除電する除電装置とを備え、
除電装置は、中間転写ベルトの進行方向に対して二次転写手段より上流側の張架部材と前記二次転写手段との間に設けられ、中間転写ベルトの進行方向に対して離間し且つ中間転写ベルト裏面に接触して配置される二つの導電部材と、
この二つの導電部材間には一方の導電部材に他方の導電部材とは異なる極性の電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアス又は一方の導電部材に0Vの電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアスを印加するバイアス印加手段と、
除電装置の作動及び停止を切り替える切替手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。 - トナー像が担持搬送される無端状のベルト部材を除電する除電装置であって、
ベルト部材の進行方向に対して離間し且つベルト部材裏面に接触して配置される二つの導電部材と、
この二つの導電部材間には一方の導電部材に他方の導電部材とは異なる極性の電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアス又は一方の導電部材に0Vの電位を有する1000V以上の電位勾配となる除電バイアスを印加するバイアス印加手段とを備えることを特徴とする除電装置。
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