JP4494911B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電力変換装置に関し、特に、滑らかな交流出力波形を得ることが可能なインバータに関するものである。
従来の電力変換装置は、直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、該単相多重変換を3相結線して3相負荷に電力供給する。上記各相の単相多重変換器は、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により各相の出力電圧を階調制御するもので、第1〜第3の3つの単相多重変換器として用いる。これにより、各相で複数の単相インバータを直列接続して階調制御することにより、正弦波に近い滑らかな交流出力波形が、小容量の出力フィルタまたは出力フィルタレスで得られる。また、W相の参照波(Vw参照波)に、U相およびV相の出力電圧Vu、Vvの値から演算される電圧値である−(Vu+Vv)を用いて、3相電圧が平衡となるようにW相の出力電圧を階調制御する。このため、中性点を接地しない場合も中性点電位の変動が防止でき、漂遊のキャパシタンスを介した零相電流を抑制して電磁波ノイズを低減できる。また、中性点が直接接地、または抵抗を介して接地しているときも、負荷側中性点から電源側中性点へ大地を経由して流れる電流を抑制でき、電磁波ノイズが低減できる(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−120968号公報
ところで、複数の半導体スイッチング素子を備える各インバータは、出力切替時のアーム短絡防止のため、所定の短絡防止時間分、半導体スイッチング素子のスイッチングのタイミングをずらせる短絡防止遅延制御を行っている。
従来の電力変換装置は、以上のように3相電圧が平衡となるように階調制御されるものであったが、各相電圧の階調切替時に、所望の電圧階調へ移行する階調切替タイミングが上記短絡防止遅延制御に起因して遅延することがあり、その間、3相電圧の合計が零にならない。このため、中性点非接地の場合は、ケーブルの漂遊のコンデンサを介して電流が流れ電磁波ノイズが発生する。また、中性点接地の場合も、アースを介して零相電流が流れることになり、電磁波ノイズが発生するという問題点があった。
この発明は、上記のような問題点を解消するために成されたものであって、多相結線された各相が、複数の単相インバータを直列接続して、各相電圧合計が零となるように階調制御される電力変換装置において、各相電圧の階調切替時にも各相電圧合計を零に保つことで、各相電圧を常時平衡にして、中性点や漂遊のコンデンサを介して流れる電流を抑制して電磁波ノイズを低減することを目的とする。
この発明に係る電力変換装置は、複数の半導体スイッチング素子を備えて直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、該単相多重変換器を多相結線して多相負荷に電力供給する。上記各相の単相多重変換器は、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により各相電圧を出力すると共に、各相電圧合計が零となるように階調制御するものであり、該階調制御の指令信号を入力として上記各半導体スイッチング素子への駆動信号を発生する駆動信号発生部に短絡防止遅延制御部と電圧切替最適化遅延制御部とを設ける。上記短絡防止遅延制御部は、上記各単相インバータ毎に複数の上記半導体スイッチング素子の短絡防止のための所定の短絡防止時間を設定して駆動信号のオンオフタイミングを遅延させて制御する。上記電圧切替最適化遅延制御部は、上記短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測する階調切替遅延予測手段、および該予測された遅延情報に基づいて各相電圧の階調切替タイミングを同期させるための最適遅延時間を演算する最適化演算手段を備えて、各相電圧の階調切替タイミングを上記階調制御指令信号に対して上記最適遅延時間、遅延させて制御する。そして、該最適化遅延制御と上記短絡防止遅延制御とにより各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を零に保つものである。
この発明による電力変換装置によると、駆動信号発生部に短絡防止遅延制御部と電圧切替最適化遅延制御部とを設けて、短絡防止遅延制御と、該制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測して該階調切替タイミングを最適遅延時間、遅延させて最適化する最適化遅延制御とにより各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を零に保つ。これにより、各相電圧合計を常時零に制御することができ、中性点や漂遊のコンデンサを介して流れる電流を抑制して電磁波ノイズを低減することができる。
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1について説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による電力変換装置の構成を、3相負荷駆動用の3相インバータ装置について示した図である。
図に示すように、各相がスター結線された3相インバータ装置は、主制御回路10、高精度波形制御回路14からなる制御装置を備えて3相負荷回路7に電力供給するもので、それぞれの相は複数の単相インバータを直列接続された単相多重変換器から成る。この場合、スター結線接続点側の3相の単相インバータに、コンデンサ1aを共用とする3相3レベルインバータ3を用いる。3相3レベルインバータ3の各相の出力側にそれぞれ1つの単相インバータであるマルチレベルインバータ4の交流側が直列に接続される。
3相3レベルインバータ3は、直流入力回路1において、3相全波整流回路2を介して交流電力を整流して直流電力に変換した後、その直流電力をコンデンサ1aで平滑し、該平滑コンデンサ1aからの直流電力を交流電力に変換する。同様に、マルチレベルインバータ4も直流入力回路5において、交流電力を整流して直流電力に変換した後、その直流電力を平滑コンデンサ5a、5bで平滑し、該平滑コンデンサ5a、5bからの直流電力を交流電力に変換する。
3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4からの各相出力電圧は、フィルタ19および伝送ケーブル装置6を介して、負荷抵抗8および負荷インダクタンス9で構成される3相負荷回路7に供給される。ここでは、3相3レベルインバータ3の中性点45および3相荷回路7の中性点46をそれぞれ接地する場合を示す。
主制御回路10は、各相の出力電流をA/D変換器20を介して入力すると共に、インターフェースを介して参照波および起動/停止の指令を入力し、3相3レベルインバータ3および各相のマルチレベルインバータ4の各階調値を演算し、各相毎に、3レベルインバータ階調指令信号11、マルチレベルインバータ階調指令信号12、および電圧/電流極性(同極性または異極性)を示す電流極性信号13をそれぞれ出力する。
高精度波形制御回路14は、駆動信号発生部としてのゲート信号生成回路15と光発信器16、18とから成り、ゲート信号生成回路15は、主制御回路10からの3レベルインバータ階調指令信号11、マルチレベルインバータ階調指令信号12、および電流極性信号13を入力として、3相3レベルインバータ3および各相のマルチレベルインバータ4を駆動するゲート信号を生成し、光発信器16、18を介して出力する。このゲート信号生成回路15では、各インバータ3、4内のアーム短絡防止のための短絡防止遅延制御と、該短絡防止遅延制御による階調切替タイミングのずれを防止する電圧切替最適化遅延制御とがなされたゲート信号を生成する。
図2は、3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4による主回路構成の詳細を示す図であり、図2に基づいて、主制御回路10での階調制御について以下に説明する。図に示すように、各インバータ3、4は、ダイオードを逆並列に接続した複数個のIGBT等の自己消弧型半導体スイッチング素子を備えて構成される。自己消弧型半導体スイッチング素子はIGBT以外にも、GCT、GTO、トランジスタ、MOSFET等でも、また自己消弧機能がないサイリスタ等でも強制転流動作が可能であればよい。
3相3レベルインバータ3の1相分の回路構成を図3(a)に示し、スイッチングパターンを図3(b)〜図3(d)に示す。また、マルチレベルインバータ4の回路構成を図4(a)に示し、スイッチングパターンを図4(b)〜図4(g)に示す。
3相3レベルインバータ3の直流電源である2つのコンデンサ1aの電圧を絶対単位系で7A.U.とし、マルチレベルインバータ4の直流電源である2つのコンデンサ5a、5bの電圧を1A.U.および2A.U.とする。
3相3レベルインバータ3では、図3に示すように、各相において、4個の半導体スイッチング素子S1〜S4のうち隣接する2個の半導体スイッチング素子を導通状態とし、真ん中の2つが導通して0A.U.が(図3(b)参照)、上の2つが導通して7A.U.が(図3(c)参照)、下の2つが導通して−7A.U.(図3(d)参照)が出力される。これにより、+7A.U.、0A.U.、−7A.U.の3レベルの電圧を出力する。
マルチレベルインバータ4は、図4に示すように、4個の半導体スイッチング素子SS1〜SS4から成るフルブリッジのインバータと、2個のコンデンサ5a、5bと、これらの電圧1A.U.および2A.U.を組み合わせて出力するための4個の切替スイッチSS5〜SS8とを備える。インバータSS1〜SS4の制御により0出力(図4(b)参照)、正極性出力(図4(c)参照)、負極性出力(図4(d)参照)が決定され、切替スイッチSS5〜SS8の制御により、1A.U.、2A.U.および3A.U.の発生電圧(図4(e)〜図4(g)参照)が得られる。これらを組み合わせて、+3A.U.、+2A.U.、+1A.U.、0A.U.、−1A.U.、−2A.U.、−3A.U.の7レベルの電圧を出力する。
このように、3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4は、それぞれ3レベル、7レベルの多数階調の電圧を発生する。主制御回路10は、中央演算処理回路(CPU)を含んだ回路で、入力される参照波に基づいてU相、V相、W相の各相の出力したい電圧レベル(階調)を判断して、この階調に対する各3相3レベルインバータ3、単相マルチレベルインバータ4の各階調値を決定し、各インバータ3、4の状態のビット情報(各相5ビット)を演算して階調指令信号11、12として出力し、各インバータ3、4を階調制御する。これにより、3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4の発生電圧の総和で、+10A.U.から−10A.U.までの合計21階調の出力電圧が得られ、図5に示すように、各相の相電圧は、正弦波に近い非常に滑らかな出力電圧階調波形21が得られる。
22は、3相3レベルインバータ3の各相出力波形を、23はマルチレベルインバータ4の出力波形を示す。ここで、3相3レベルインバータ3の各相出力波形22に対応する主制御回路10からの3レベルインバータ階調指令信号11は、各相2ビットで、出力の有無と極性との指令となる。また、マルチレベルインバータ4の出力波形23に対応する主制御回路10からのマルチレベルインバータ階調指令信号12は、図5の指令信号に示すように、各相3ビットの指令となる。
主制御回路10は、上述したように、U相、V相、W相の各相の出力電圧を階調制御するが、このとき、3相電圧合計が零になるような3相平衡制御も併せて行っており、以下に説明する。
各相の出力電圧は、入力される参照波に基づいて階調制御するものであるが、ある相(この場合W相)に対する参照波を、以下に示すように、他の2相の出力電圧に基づいて発生させる。
図2に示す3相インバータ装置のU相、V相のそれぞれの参照波に、Vu参照波=V・sin(ω・t)、Vv参照波=V・sin(ω・t−120/360・2π)を適用する。また、U相電圧計測器41およびV相電圧計測器42で、U相およびV相の出力電圧Vu、Vvの値を検出し、これらを加算した値(Vu+Vv)を正負反転させて−(Vu+Vv)を演算し、この電圧値をW相の参照波(Vw参照波)に適用する。これにより、W相の出力電圧は3相電圧合計が零になるように階調出力して、3相電圧は平衡となる。各相の出力電圧階調波形と3相電圧の合計とを図6に示す。
このように、W相の参照波(Vw参照波)に、U相およびV相の出力電圧Vu、Vvの値から演算される電圧値である−(Vu+Vv)を用いて、3相電圧が平衡となるようにW相の出力電圧を階調制御するものであるが、図7に示すように、3相電圧を平衡にするために調整する特定相を所定の位相区間ごとに切り替えると、相間のバランスが良く信頼性が高まる。図7の場合、特定相となる位相区間を、その特定相における出力電圧が単調増加、あるいは単調減少する区間となるように設定して特定相の切替を行っているため、相電圧の増加のみまたは減少のみの切替で調整できるので、半導体スイッチング素子のスイッチング回数が低減でき、素子の負担が低減できて、3相インバータ装置の信頼性が向上する。
なお、図2では、各相に電圧計測器41〜43を備えて各相の出力電圧を検出したが、主制御回路10で演算されて各相への指令となる各相階調電圧を用いても良い。
また、主制御回路10はソフトウェアにて所定の演算をするものとしたが、アナログ回路又はデジタル論理回路を用いて構成しても良い。
次に、主制御回路10からの出力を入力として、3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4へ、3レベルインバータゲート信号32aおよびマルチレベルインバータゲート信号32bを出力するゲート信号生成部15について以下に詳細に説明する。
図8に示すように、ゲート信号生成部15は、階調指令をゲートパルス信号に変換するゲートパルス生成論理回路52の前段に電圧切替最適化遅延制御論理回路51を備え、また、このゲートパルス生成論理回路52の後段に短絡防止遅延制御論理回路53を備える。主制御回路10は、各相毎に、3レベルインバータ階調指令信号11、マルチレベルインバータ階調指令信号12、および電流極性信号13をそれぞれ出力し、該出力を入力としてゲート信号生成部15にて生成された3レベルインバータゲート信号32aおよびマルチレベルインバータゲート信号32bは、光発信器16、18を介して高精度波形制御回路14から出力され、ドライバ回路54、55を介して各インバータ3、4の半導体スイッチング素子に送出されて各スイッチング素子を駆動する。
電圧切替最適化遅延制御論理回路51は、図示しない階調切替遅延予測部と最適化演算部とを備えて、後段の短絡防止遅延制御論理回路53での短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測して該階調切替タイミングを最適遅延時間、遅延させて最適化した最適化階調指令信号30を出力する。ゲートパルス生成論理回路52は最適化階調指令信号30をゲート信号31に変換する。そして、短絡防止遅延制御論理回路53は、ゲートパルス生成論理回路52からのゲート信号31を入力として、各インバータ3、4内で出力切替時のアーム短絡防止のため、所定の短絡防止時間分、所定の半導体スイッチング素子へのゲート信号を遅らせる短絡防止遅延制御を行って、3レベルインバータゲート信号32aおよびマルチレベルインバータゲート信号32bを出力する。
短絡防止遅延制御論理回路53での短絡防止遅延制御および、該制御による相電圧の階調切替タイミングの遅れについて、3相3レベルインバータ3を例にして以下に詳細に説明する。
3相3レベルインバータ3では、上述したように、各相において、4個の半導体スイッチング素子S1〜S4のうち隣接する2個の半導体スイッチング素子を導通状態とするが、例えば、図9に示すように、真ん中の2つが導通して0A.U.出力の状態から、上の2つが導通して7A.U.出力の状態に切り換える際、アーム短絡防止のため、次のように制御する。半導体スイッチング素子S3(以下、単にS3と称す)をオフした後、所定の短絡防止時間遅らせて、S1をオンする。
図9(a)に示すように、電流と電圧の向きが一致する場合、S3をオフした後、短絡防止時間t1経てS1をオンすることで0A.U.出力から7A.U.出力に切り替えると、実際、S1をオンした時点で7A.U.出力に切り替わり、切替タイミングは短絡防止時間だけ遅延する。
一方、図9(b)に示すように、電流と電圧の向きが一致しない場合、同様にS3をオフした後、短絡防止時間t1経てS1をオンすることで0A.U.出力から7A.U.出力に切り替えるが、実際には、S3をオフした時点で7A.U.出力に切り替わり、切替タイミングは短絡防止時間に拘わらず遅延しない。
短絡防止遅延制御論理回路53では、上記のように、3相3レベルインバータ3および各マルチレベルインバータ4において、アーム短絡防止のため、各インバータ3、4に所定の短絡防止時間を設定して、半導体スイッチング素子を駆動する所定のゲート信号を遅延させて発生する短絡防止遅延制御を行う。このとき、出力電圧レベルが7A.U.と大きい3相3レベルインバータ3に対する短絡防止時間t1を、比較的出力電圧レベルが小さいマルチレベルインバータ4に対する短絡防止時間t2よりも長く設定する。
このような短絡防止遅延制御により、3相3レベルインバータ3および各マルチレベルインバータ4では、出力電圧の切替タイミングが、上述したように、電圧/電流極性isd(同極性または異極性)によって、遅れたり、遅れなかったりする。
図10に、電圧/電流極性isdと、3相3レベルインバータ3の各相の出力電圧の切替タイミング(電圧立ち上がり)の遅れとの関係を示す。
図10(b)に示すA、B、C、Dの各位相における出力電圧の切替時に、図10(a)に示すように、電圧/電流極性isdによって切替タイミングの遅れが決まる。なお、図9(a)、図9(b)に示した場合について、図10(a)内の右端に(a)、(b)と表示した。
このように、短絡防止遅延制御により、各インバータ3、4では出力電圧の切替タイミングに遅れが発生し、全体の相電圧出力についても、階調切替時に各インバータ3、4の切替タイミングが遅れれば、相電圧が所望の電圧に切り替わる階調切替タイミングもその分遅れることになる。
次に、電圧切替最適化遅延制御論理回路51および該回路による最適化遅延制御について、以下に詳細に説明する。
電圧切替最適化遅延制御論理回路51は、上述したように、後段の短絡防止遅延制御論理回路53での短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測して該階調切替タイミングを最適遅延時間、遅延させて最適化した最適化階調指令信号30を出力する。
図11は、短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を各相毎に予測する階調切替遅延予測手段としての階調切替遅延予測部の構成を、例えばU相について示したものである。また、図12は、最適化演算手段としての最適遅延時間決定回路154にて各相毎の最適化遅延時間を演算して、階調切替タイミングを該最適遅延時間、遅延させて最適化する最適化演算部の構成を、例えばU相について示したものである。
図11に示すように、U相階調切替遅延予測部は、主制御回路10からの出力のうちU相に対するU相インバータ階調指令信号(U相3レベルインバータ階調指令信号11u、U相マルチレベルインバータ階調指令信号12u)およびU相電流極性信号13uを入力する。2ビットのU相3レベルインバータ階調指令信号11uをAU、BU、3ビットのU相マルチレベルインバータ階調指令信号12uをCU、DU、EUとする。また、U相3レベルインバータ階調指令信号11uおよびU相マルチレベルインバータ階調指令信号12uの3クロック前の信号を3つのDフリップフロップ回路153を用いて生成し、該3クロック前のU相3レベルインバータ階調指令信号11ua(A1U、B1U)、U相マルチレベルインバータ階調指令信号12ua(C1U、D1U、E1U)とする。なお、160はリセット信号、161はクロック信号である。
ビット情報変化検出回路153では、U相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)と3クロック前のU相インバータ階調指令信号11ua、12ua(A1U、B1U、C1U、D1U、E1U)とを比較し、2種の信号が一致状態から異なる状態に変化するときを検出して、U相ビット情報変化信号163をU相電圧における階調切替時の検出信号として出力する。ここで、階調切替時の検出の信頼性確保のために、3クロック前の信号を用いたが、確実に検出できれば3クロック前に限らず、直前近傍の信号であれば良い。
また、遅延情報選択回路152は、U相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)と、3クロック前のU相インバータ階調指令信号11ua、12ua(A1U、B1U、C1U、D1U、E1U)と、U相の電圧/電流極性isdを示すU相電流極性信号13uとを入力として、予め設定されて記憶されている遅延記憶情報から、U相電圧の階調切替タイミングの遅延情報(U相遅延情報)33uを抽出して出力する。
上記遅延記憶情報について以下に説明する。
図10を用いて示したように、各インバータ3、4では、短絡防止遅延制御に起因して、電圧/電流極性isdにより出力電圧の切替タイミングに短絡防止時間分だけ遅れが発生する。相電圧の階調切替時に、各インバータ3、4の出力電圧の切替タイミングがどのように遅れるかは、例えばU相では、U相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)と、切替前(3クロック前)のU相インバータ階調指令信号11ua、12ua(A1U、B1U、C1U、D1U、E1U)と、U相電流極性信号13u(電圧/電流極性isd)とで予め決まっており、このため、これらの情報を遅延記憶情報として予め設定して記憶しておく。
U相電流極性信号13u(電圧/電流極性isd)が同極性の場合の遅延記憶情報を図13に、異極性の場合の遅延記憶情報を図14に示す。図に示すように、U相インバータ階調指令信号であるAU、BU、CU、DU、EUと、3クロック前のA1U、B1U、C1U、D1U、E1Uと、U相の電圧/電流極性isdと、その時点の3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4の各U相出力電圧の切替タイミングが遅れるか遅れないかの遅延情報を予め設定して記憶している。なお、図では、その時点の相電圧階調値、各インバータ3、4の出力電圧階調値も記載した。また、3相3レベルインバータ3については、該インバータ3の出力電圧の切替時のみ遅延情報を示したが、その他の場合は、遅延情報0を設定する。さらに、AU、BU、CU、DU、EUと3クロック前のA1U、B1U、C1U、D1U、E1Uとが異なる場合、即ち、相電圧の階調切替時の場合のみを表に示したが、2種の信号が一致する場合は、3相3レベルインバータ3およびマルチレベルインバータ4の双方とも、遅延情報0を設定する。
遅延情報選択回路152から出力されるU相遅延情報33uは、相電圧の階調切替時には、図13、図14に示す遅延情報となり、相電圧の階調切替時以外は常時、遅延情報0となる。
このように、U相階調切替遅延予測部では、U相ビット情報変化信号163をU相電圧における階調切替時の検出信号として出力すると共に、短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を、予め設定して保持している遅延記憶情報から抽出して出力する。実際には短絡防止遅延制御は後段で行うものであるため、未制御である該短絡防止遅延制御に起因する遅延情報を予測して出力することになる。
なお、U相階調切替遅延予測部について説明したが、他相(V相、W相)についても同様に、階調切替遅延予測部にてビット情報変化信号163および遅延情報33v、33wがそれぞれ生成される。
U相最適化演算部は、図12に示すように、最適遅延時間決定回路154、カウンタ回路156および状態ビット切替回路157で構成される。なお、162はU相ビット情報変化信号163によるリセット信号である。
U相最適化演算部の最適遅延時間決定回路154は、各相の遅延情報33u、33v、33wを全て入力すると共に、U相ビット情報変化信号163を入力して、U相における最適遅延時間を演算し、該最適遅延時間に対応するクロック信号のカウント数であるU相遅延カウント情報155(155a、155b)を出力する。
最適遅延時間決定回路154における動作について、図15および図16に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。
図に示すように、階調切替時の検出信号であるU相ビット情報変化信号163が最適遅延時間決定回路154に入力されると(ステップT1)、その時点の各相の遅延情報33u、33v、33wを用いて、図15のフローに示すロジックによりU相の3レベルインバータ3に対する最適化演算を行い、U相3レベルインバータ3に対する遅延カウント情報155aを出力する。同時に図16のフローに示すロジックによりU相マルチレベルインバータ4に対する最適化演算を行い、U相マルチレベルインバータ4に対する遅延カウント情報155bを出力する。
図15に示すU相の3レベルインバータ3に対する最適化演算では、まず、U相の3レベルインバータ3の遅延情報が「1:遅れる」となっているか否かを判断し(ステップT2)、「1:遅れる」場合、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として0を決定し、対応するカウント数=0であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップT3)。
ステップT2にて、U相の3レベルインバータ3の遅延情報が「0:遅れない」場合、他相(V相、W相)の3レベルインバータ3の遅延情報のいずれかが「1:遅れる」となっているか否かを判断し(ステップT4)、「1:遅れる」場合、それに合わせて、U相の3レベルインバータ3の出力電圧切替タイミングを3レベルインバータ3の短絡防止時間分(t1)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として、3レベルインバータ3の短絡防止時間t1を決定し、この短絡防止時間t1をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップT5)。
ステップT4にて、他相(V相、W相)の3レベルインバータ3の遅延情報のどちらも「0:遅れない」場合、各相(U相、V相、W相)のマルチレベルインバータ4の遅延情報のいずれかが「1:遅れる」となっているか否かを判断する(ステップT6)。
ステップT6にて、「1:遅れる」場合、それに合わせて、U相の3レベルインバータ3の出力電圧の切替タイミングをマルチレベルインバータ4の短絡防止時間分(t2)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として、マルチレベルインバータ4の短絡防止時間t2を決定し、この短絡防止時間t2をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップT7)。
ステップT6にて、各相(U相、V相、W相)マルチレベルインバータ4の遅延情報のいずれも「0:遅れない」場合、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として0を決定し、対応するカウント数=0であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップT8)。
次に、図16に示すU相のマルチレベルインバータ4に対する最適化演算では、まず、各相(U相、V相、W相)の3レベルインバータ3の遅延情報のいずれかが「1:遅れる」となっているか否かを判断する(ステップT9)。
ステップT9にて、「1:遅れる」場合、U相のマルチレベルインバータ4の遅延情報が「1:遅れる」となっているか否かを判断する(ステップT10)。
ステップT10にて、「1:遅れる」場合、U相マルチレベルインバータ4の出力電圧の切替タイミングを3レベルインバータ3とマルチレベルインバータ4との短絡防止時間の差分(t1−t2)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相のマルチレベルインバータ4に対する最適遅延時間として短絡防止時間の差分(t1−t2)を決定し、(t1−t2)をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップT11)。
ステップT10にて、「0:遅れない」場合、U相マルチレベルインバータ4の出力電圧の切替タイミングを3レベルインバータ3の短絡防止時間分(t1)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として、3レベルインバータ3の短絡防止時間t1を決定し、この短絡防止時間t1をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップT12)。
ステップT9にて、各相(U相、V相、W相)3レベルインバータ3の遅延情報のいずれも「0:遅れない」場合、U相のマルチレベルインバータ4の遅延情報が「1:遅れる」となっているか否かを判断する(ステップT13)。
ステップT13にて、「1:遅れる」場合、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として0を決定し、対応するカウント数=0であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップT14)。
ステップT13にて、「0:遅れない」場合、他相(V相、W相)のマルチレベルインバータ4の遅延情報のいずれかが「1:遅れる」となっているか否かを判断し(ステップT15)、「1:遅れる」場合、それに合わせて、U相のマルチレベルインバータ4の出力電圧切替タイミングをマルチレベルインバータ4の短絡防止時間分(t2)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相のマルチレベルインバータ4に対する最適遅延時間として、マルチレベルインバータ4の短絡防止時間t2を決定し、この短絡防止時間t2をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップT16)。
ステップT15にて、他相(V相、W相)のマルチレベルインバータ4の遅延情報のいずれも「0:遅れない」場合、U相のマルチレベルインバータ3に対する最適遅延時間として0を決定し、対応するカウント数=0であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップT17)。
このように最適遅延時間決定回路154では、U相ビット情報変化信号163が入力された時点の各相の遅延情報33u、33v、33wを用いて、短絡防止遅延制御による切替タイミングの遅延時間が最大である相に、U相の階調切替タイミングが同期するように、U相3レベルインバータ3に対する遅延カウント情報155a、およびU相マルチレベルインバータ4に対する遅延カウント情報155bをそれぞれ出力することになる。
カウンタ回路156では、U相遅延カウント情報155(155a、155b)を入力として、U相ビット情報変化信号163によるリセット信号162を起点として指定されたカウント数までクロック信号161を数え、カウント終了時に出力信号であるイネーブル状態情報164を変化させる。状態ビット切替回路157では、主制御回路10からのU相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)と、カウント回路156からのイネーブル状態情報164とが入力され、イネーブル状態情報164が変化した時、U相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)をU相最適化階調指令信号30uとして出力する。
なお、図12では、U相3レベルインバータ3およびU相マルチレベルインバータ4への制御を便宜上まとめて図示したが、各々のインバータ3、4に対するU相遅延カウント情報155a、155bに基づいて、カウンタ回路156はそれぞれに対応するイネーブル状態情報164を出力して、状態ビット切替回路157では、各々のインバータ3、4に対するタイミングで、2ビットのU相3レベルインバータ最適化階調指令信号30u(AU、BU)と、3ビットのU相マルチレベルインバータ最適化階調指令信号30u(CU、DU、EU)とを出力する。
このように、U相最適化演算部では、U相ビット情報変化信号163が入力された時点の各相の遅延情報33u、33v、33wを用いて、最適遅延時間決定回路154において、U相電圧の階調切替タイミングを最適化するための最適遅延時間を各々のインバータ3、4に対して決定する。そして、主制御回路10から入力されるU相インバータ階調指令信号11u、12u(AU、BU、CU、DU、EU)を上記最適遅延時間分、遅らせて、各々のインバータ3、4に対するタイミングで、2ビットのU相3レベルインバータ最適化階調指令信号30u(AU、BU)と、3ビットのU相マルチレベルインバータ最適化階調指令信号30u(CU、DU、EU)とを出力する。
なお、最適遅延時間、および短絡防止時間は、階調制御における階調切替区間に対応する時間に比べて十分に短いものであり、階調制御は、最適遅延時間による最適化遅延制御および短絡防止時間による短絡防止遅延制御を、制御性良く併用できる。
以上がU相の電圧切替最適化遅延制御論理回路51を説明したものであり、V相、W相の電圧切替最適化遅延制御論理回路51についても同様であり、それぞれV相、W相の最適化階調指令信号30v、30wを各々のインバータ3、4に対するタイミングで出力する。
この後、U、V、W相の最適化階調指令信号30(30u、30v、30w)は、上述したように、ゲートパルス生成論理回路52に入力され、ゲート信号31に変換される(図8参照)。図17に、最適化階調指令信号30からゲート信号31に変換するゲートパルス生成論理表を示す。各相共通のため、最適化階調指令信号30を(A、B、C、D、E)と表し、各相2ビットの3レベルインバータ最適化階調指令信号(A、B)から3レベルインバータ3への4個の半導体スイッチング素子S1〜S4へのゲート信号31の生成について図17(a)に示す。また、各相3ビットのマルチレベルインバータ最適化階調指令信号(C、D、E)からマルチレベルインバータ4への8個の半導体スイッチング素子SS1〜SS8へのゲート信号31の生成について図17(b)に示す。
そして、上述したように、短絡防止遅延制御論理回路53は、ゲートパルス生成論理回路52からのゲート信号31を入力として、各インバータ3、4内で出力切替時のアーム短絡防止のため、所定の短絡防止時間分(3相3レベルインバータ3に対する短絡防止時間t1、マルチレベルインバータ4に対する短絡防止時間t2)、所定の半導体スイッチング素子へのゲート信号を遅らせる短絡防止遅延制御を行って、3レベルインバータゲート信号32aおよびマルチレベルインバータゲート信号32bを出力する(図8参照)。
この3レベルインバータゲート信号32aおよびマルチレベルインバータゲート信号32bに基づいて各インバータ3、4を駆動するが、各相電圧の階調切替時には、全相の出力切替の対象となる全インバータ3、4において出力切替が同期し、各相階調切替タイミングが同期するものとなる。
この実施の形態では、以上のように、インバータのアーム短絡を防止する短絡防止遅延制御だけでなく、該短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測して該階調切替タイミングを最適化するための最適遅延時間を演算し、各相の階調切替タイミングを、最も遅れる相に同期させる最適化遅延制御を行うようにした。このため、各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を信頼性よく零に保つことができる。
図18(a)に示すような、3相電圧が平衡となるように階調制御された3相電圧波形において、階調切替時の拡大波形を図18(b)およびに図18(c)に示す。
図18(b)に示す階調切替時では、U相は短絡防止遅延制御により短絡防止時間分遅れて1階調増加、V相は増減なし、W相は1階調減少するものである。このとき、最適化遅延制御によりW相での階調切替タイミングをU相に合わせるように遅らせる。これにより、3相電圧合計は零に保たれ、中性点や漂遊の静電容量を介して流れる電流は発生しない。
図18(c)に示す階調切替時では、U相は1階調減少、V相は2階調増加、W相は短絡防止遅延制御により短絡防止時間分遅れて1階調減少するものである。このとき、最適化遅延制御によりU相、V相での階調切替タイミングをW相に合わせるように遅らせる。これにより、3相電圧合計は零に保たれ、中性点や漂遊の静電容量を介して流れる電流は発生しない。
図19に、比較例として、短絡防止遅延制御のみ行い、最適化遅延制御を行わない場合について示す。図19(a)は、図18(b)に対応する場合で、3相電圧合計は、階調切替時に約−1階調の電圧発生があり、これにより、中性点や漂遊の静電容量を介して電流が流れる。また、図19(b)は、図18(c)に対応する場合で、3相電圧合計は、階調切替時に約+1階調の電圧発生があり、これにより、中性点や漂遊の静電容量を介して電流が流れる。
以上のように、この実施の形態では、短絡防止遅延制御と最適化遅延制御とにより、各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を信頼性よく零に保つことができて、中性点や漂遊のコンデンサを介して流れる電流を抑制することができ、このため電磁波ノイズを低減することができる。
また、この実施の形態では、階調切替時を検出して、検出信号であるビット情報変化信号163の発生時点での相電圧階調切替タイミングの予測遅延情報に基づいて、最適遅延時間を決定するため、階調切替時の状態に合致した制御が可能になる。
さらに、階調切替タイミングの予測遅延情報を、予め設定して保持している遅延記憶情報から抽出して得るため、未制御である短絡防止遅延制御に起因する遅延情報を容易に信頼性よく予測できる。
さらにまた、最適化遅延制御では、クロック信号161をカウントするカウンタ回路156により、階調制御指令信号11、12を最適遅延時間に対応するカウント数だけ遅延させて出力するため、ゲート信号を微小な最適遅延時間だけ確実に遅延させることができ、信頼性の高い制御が行える。
実施の形態2.
上記実施の形態1で示した電圧切替最適化遅延制御論理回路51内の最適化演算部の別例を以下に示す。
図20は実施の形態2による3相インバータ装置におけるU相最適化演算部を示すもので、最適遅延時間決定回路200、カウンタ回路156および状態ビット切替回路157で構成される。なお、最適遅延時間決定回路200以外の動作は、上記実施の形態1と同様である。
U相最適化演算部の最適遅延時間決定回路200は、U相の遅延情報33uを入力すると共に、U相ビット情報変化信号163を入力して、U相における最適遅延時間を演算し、該最適遅延時間に対応するクロック信号のカウント数であるU相遅延カウント情報155(155a、155b)を出力する。
最適遅延時間決定回路200における動作について、図21に示すフローチャートに基づいて以下に説明する。
図に示すように、階調切替時の検出信号であるU相ビット情報変化信号163が最適遅延時間決定回路200に入力されると(ステップTT1)、その時点のU相の遅延情報33uを用いて、図21(a)のフローに示すロジックによりU相の3レベルインバータ3に対する最適化演算を行い、U相3レベルインバータ3に対する遅延カウント情報155aを出力する。同時に図21(b)のフローに示すロジックによりU相マルチレベルインバータ4に対する最適化演算を行い、U相マルチレベルインバータ4に対する遅延カウント情報155bを出力する。
図21(a)に示すU相の3レベルインバータ3に対する最適化演算では、まず、U相の3レベルインバータ3の遅延情報が「1:遅れる」となっているか否かを判断し(ステップTT2)、「1:遅れる」場合、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として0を決定し、対応するカウント数=0であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップTT3)。
ステップTT2にて、U相の3レベルインバータ3の遅延情報が「0:遅れない」場合、U相の3レベルインバータ3の出力電圧切替タイミングを3レベルインバータ3の短絡防止時間分(t1)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として、3レベルインバータ3の短絡防止時間t1を決定し、この短絡防止時間t1をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155aを出力する(ステップTT4)。
次に、図21(b)に示すU相のマルチレベルインバータ4に対する最適化演算では、U相のマルチレベルインバータ4の遅延情報が「1:遅れる」となっているか否かを判断する(ステップTT5)。
ステップTT5にて、「1:遅れる」場合、U相マルチレベルインバータ4の出力電圧の切替タイミングを3レベルインバータ3とマルチレベルインバータ4との短絡防止時間の差分(t1−t2)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相のマルチレベルインバータ4に対する最適遅延時間として短絡防止時間の差分(t1−t2)を決定し、(t1−t2)をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップTT6)。
ステップTT5にて、「0:遅れない」場合、U相マルチレベルインバータ4の出力電圧の切替タイミングを3レベルインバータ3の短絡防止時間分(t1)だけ遅らせるための演算を行う。即ち、U相の3レベルインバータ3に対する最適遅延時間として、3レベルインバータ3の短絡防止時間t1を決定し、この短絡防止時間t1をクロック周期で除算し、対応するカウント数であるU相遅延カウント情報155bを出力する(ステップTT7)。
ところで、短絡防止遅延制御に起因する相電圧階調切替タイミングの予測遅延時間の最大値は、この場合、3相3レベルインバータ3の短絡防止時間t1である。この実施の形態による最適遅延時間決定回路200は、上記最大遅延時間を予め設定しておき、該最大遅延時間だけ各相の階調切替タイミングを遅延して、該最大遅延時間後に全相で同期させる。即ち、U相ビット情報変化信号163が入力された時点のU相の遅延情報33uを用いて、上記最大遅延時間から短絡防止遅延制御によるU相の遅延時間を差し引いて、不足分の遅延時間を最適遅延時間として、U相3レベルインバータ3に対する遅延カウント情報155a、およびU相マルチレベルインバータ4に対する遅延カウント情報155bをそれぞれ出力することになる。
この実施の形態においても、短絡防止遅延制御と最適化遅延制御とにより、各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を信頼性よく零に保つことができて、中性点や漂遊のコンデンサを介して流れる電流を抑制して電磁波ノイズを低減することができ、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、各相電圧の全ての階調切替時に、全相で最大遅延時間だけ階調切替タイミングを遅延させるため、出力電圧波形全体を最大遅延時間、遅延させた状態となり、出力電圧波形が歪みを有することなく信頼性が向上する。
上記実施の形態1、2では、ゲート信号生成回路15を有する高精度波形制御回路14は、デジタル論理回路として説明したが、アナログ回路あるいはソフトウェアで動作する中央演算処理回路(CPU)であっても良い。
また、上記実施の形態1、2では、ゲート信号生成回路15において、電圧切替最適化遅延制御論理回路51をゲート信号生成回路15の前段に配し、情報量の少ない階調制御指令信号11、12の段階で最適化遅延制御を行ったが、電圧切替最適化遅延制御論理回路51をゲート信号生成回路15の後段に配し、各インバータ3、4の半導体スイッチング素子へのゲート信号に変換した後に最適化遅延制御を行っても良い。
実施の形態3.
上記実施の形態1、2では、スター結線接続点側の3相の単相インバータに、コンデンサ1aを共用とする3相3レベルインバータ3を用い、3相3レベルインバータ3の各相にマルチレベルインバータ4を直列に接続したが、各相の単相多重変換器を、同種の回路構成でそれぞれ出力電圧が異なる複数個の単相インバータを直列接続して構成しても良い。
図22はこの発明の実施の形態3による3相負荷駆動用の電力変換装置としての3相インバータ装置101の主回路構成を示す図である。図に示すように、各相がスター結線された3相インバータ装置101により、制御装置108を備えて3相負荷105に電力供給するもので、それぞれの相は3個の単相インバータ102〜104が直列接続された単相多重変換器から成る。各単相インバータ102〜104は、系統からトランスを通して引き込まれる交流電力を整流して直流電力に変換した後、その直流電力を平滑コンデンサで平滑し、該平滑コンデンサからの直流電力を交流電力に変換するものであるが、ここでは便宜上、直流電源となるコンデンサとスイッチ群で構成されるインバータ部のみを図示する。なお、106、107はそれぞれインバータ側中性点、負荷側中性点を示す。
また、このように構成される単相多重変換器の各単相インバータ(1A.U.出力単相インバータ104、2A.U.出力単相インバータ103、4A.U.出力単相インバータ102)は、それぞれ直流電源を電圧源として電圧出力するが、電圧比(絶対値)は1:2:4の関係で、これらの発生電圧の総和で0〜7の8階調の出力電圧(絶対値)が得られる。また、上記直流電源の電圧比は、1:2:4に限らず、1:3:4、1:3:5、1:3:6、1:3:7等でも良く、それぞれの場合について、各単相インバータ104〜102の出力論理とそれらを直列接続した単相多重変換器の出力階調(電圧レベル)との関係を図23の論理表に示す。
制御装置108は、上記実施の形態1と同様に、主制御回路10および高精度波形制御回路14を備え、主制御回路10は、各単相インバータ102〜104の各階調値を演算し、このとき、3相電圧合計が零になるような3相平衡制御を併せて行う。高精度波形制御回路14では、ゲート信号生成回路15にて、各インバータ102〜104内のアーム短絡防止のための短絡防止遅延制御と、該短絡防止遅延制御による階調切替タイミングのずれを防止する電圧切替最適化遅延制御とがなされたゲート信号を生成する。
この実施の形態においても、正弦波に近い非常に滑らかな出力電圧階調波形が、3相平衡に制御された状態で得られると共に、短絡防止遅延制御と最適化遅延制御とにより、各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を信頼性よく零に保つことができる。このため、中性点や漂遊のコンデンサを介して流れる電流を抑制して電磁波ノイズを低減することができ、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の主回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による3レベルインバータの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1によるマルチレベルインバータの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の各相出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の3相出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1の別例による3相インバータ装置の3相出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の制御回路を説明する図である。 この発明の実施の形態1による短絡防止遅延制御を説明する図である。 この発明の実施の形態1による短絡防止遅延制御における出力電圧切替タイミングの遅れと電圧/電流極性との関係を示す図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の階調切替遅延予測部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による3相インバータ装置の最適化演算部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1による電圧切替最適化遅延制御論理回路が備える遅延記憶情報を示す図である。 この発明の実施の形態1による電圧切替最適化遅延制御論理回路が備える遅延記憶情報を示す図である。 この発明の実施の形態1による最適化演算部の最適遅延時間決定回路の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による最適化演算部の最適遅延時間決定回路の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による、階調指令信号からゲート信号への変換論理を示す図である。 この発明の実施の形態1による効果を説明する3相出力電圧波形を示す図である。 この発明の実施の形態1の比較例による3相出力電圧部分波形を示す図である。 この発明の実施の形態2による最適化演算部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2による最適化演算部の最適遅延時間決定回路の動作を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態3による3相インバータ装置の主回路構成を示す図である。 この発明の実施の形態3による各相のインバータ出力論理と出力階調(電圧レベル)との関係を示した図である。
符号の説明
1 3相3レベルインバータの直流入力回路、1a コンデンサ、
3 3相3レベルインバータ、4 単相マルチレベルインバータ、
5 マルチレベルインバータの直流入力回路、7 負荷回路、10 主制御回路、
11 3レベルインバータ階調指令信号、
11u U相3レベルインバータ階調指令信号、
12 マルチレベルインバータ階調指令信号、
12u U相マルチレベルインバータ階調指令信号、
13 電圧/電流極性としての電流極性信号、
13u U相電圧/電流極性としてのU相電流極性信号、
15 駆動信号発生部としてのゲート信号生成回路、30 最適化階調指令信号、
30u U相最適化階調指令信号、32a 3レベルインバータゲート信号、
32b マルチレベルインバータゲート信号、33u U相遅延情報、
33v V相遅延情報、33w W相遅延情報、
51 電圧切替最適化遅延制御論理回路、52 ゲートパルス生成論理回路、
53 短絡防止遅延制御論理回路、101 3相インバータ装置、
102 4A.U.出力単相インバータ、103 2A.U.出力単相インバータ、
104 1A.U.出力単相インバータ、105 負荷、108 制御装置、
152 遅延情報選択回路、
153 階調切替時検出手段としてのビット情報変化検出回路、
154 最適遅延時間決定回路、155 U相遅延カウント情報、
156 カウント回路、161 クロック信号、
163 U相階調切替時検出信号としてのU相ビット情報変化検出信号、
200 最適遅延時間決定回路。

Claims (8)

  1. 複数の半導体スイッチング素子を備えて直流電源からの直流電力を交流電力に変換する単相インバータの交流側を複数直列接続して単相多重変換器を構成し、該単相多重変換器を多相結線して多相負荷に電力供給する電力変換装置において、上記各相の単相多重変換器は、上記複数の単相インバータの中から選択された所定の組み合わせによる各発生電圧の総和により各相電圧を出力すると共に、各相電圧合計が零となるように階調制御するものであり、該階調制御の指令信号を入力として上記各半導体スイッチング素子への駆動信号を発生する駆動信号発生部に短絡防止遅延制御部と電圧切替最適化遅延制御部とを設け、上記短絡防止遅延制御部は、上記各単相インバータ毎に複数の上記半導体スイッチング素子の短絡防止のための所定の短絡防止時間を設定して駆動信号のオンオフタイミングを遅延させて制御し、上記電圧切替最適化遅延制御部は、上記短絡防止遅延制御に起因した各相電圧の階調切替タイミングの遅延情報を予測する階調切替遅延予測手段、および該予測された遅延情報に基づいて各相電圧の階調切替タイミングを同期させるための最適遅延時間を演算する最適化演算手段を備えて、各相電圧の階調切替タイミングを上記階調制御指令信号に対して上記最適遅延時間、遅延させて制御し、該最適化遅延制御と上記短絡防止遅延制御とにより各相電圧の階調切替時に各相電圧合計を零に保つことを特徴とする電力変換装置。
  2. 上記電圧切替最適化遅延制御部の上記階調切替遅延予測手段は、上記階調制御指令信号から上記各単相多重変換器における各階調切替時を検出し、当該階調切替時における階調切替タイミングの遅延情報を各相毎に予測することを特徴とする請求項1記載の電力変換装置。
  3. 上記各相の単相多重変換器における電圧極性と電流極性とが同極性または異極性のいずれかを示す電流極性信号を検出する手段を有し、上記電圧切替最適化遅延制御部は、上記短絡防止遅延制御に起因した相電圧の各階調切替タイミングの遅延情報を上記単相多重変換器における上記電流極性信号と関連づけて予め保持し、上記階調切替遅延予測手段は、上記電流極性信号に基づいて、上記保持された遅延情報から、当該階調切替時に対応する上記階調切替タイミングの遅延情報を抽出して予測することを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 上記電圧切替最適化遅延制御部の上記最適化演算手段は、上記階調切替遅延予測手段にて予測された全相分の上記遅延情報を収集して、階調切替タイミングの予測遅延時間が最大である相を検出し、該予測遅延時間が最大である相の階調切替タイミングに他相の階調切替タイミングを同期させるように、各相の上記最適遅延時間を演算することを特徴とする請求項2または3記載の電力変換装置。
  5. 上記電圧切替最適化遅延制御部の上記最適化演算手段は、上記短絡防止時間から決定される上記階調切替タイミングの最大遅延時間を予め設定し、各相電圧の階調切替タイミングが全て上記最大遅延時間分遅延するように、上記階調切替遅延予測手段にて予測された上記遅延情報に基づいて、各相における不足分の遅延時間を上記最適遅延時間として演算することを特徴とする請求項2または3記載の電力変換装置。
  6. 上記電圧切替最適化遅延制御部は、クロック信号をカウントするカウンタ回路を備え、上記階調制御指令信号により上記電圧切替最適化遅延制御部に入力された信号を、上記最適遅延時間に対応するカウント数だけ遅延させて出力することで、上記階調切替タイミングを遅延制御することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電力変換装置。
  7. 上記電力変換装置は、上記単相多重変換器を3個備えて3相結線し3相負荷に電力供給するものとし、上記3個のうち2個の単相多重変換器の出力電圧を加算し、該加算値を正負反転させた電圧値を算出する演算手段を備え、上記3個のうち残りの1個の単相多重変換器は、該出力電圧が上記演算された電圧値となるように階調制御することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の電力変換装置。
  8. 上記3つの単相多重変換器はスター結線され、該スター結線接続点側の3相の各単相インバータは、コンデンサを共用とする3相3レベルインバータを構成することを特徴とする請求項7記載の電力変換装置。
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