JP4485840B2 - クローポール型モータの制御装置 - Google Patents

クローポール型モータの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4485840B2
JP4485840B2 JP2004125650A JP2004125650A JP4485840B2 JP 4485840 B2 JP4485840 B2 JP 4485840B2 JP 2004125650 A JP2004125650 A JP 2004125650A JP 2004125650 A JP2004125650 A JP 2004125650A JP 4485840 B2 JP4485840 B2 JP 4485840B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
current
command value
voltage command
claw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004125650A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005312178A (ja
Inventor
信幸 今井
忠伸 高橋
茂 田嶋
正広 関
博幸 菊地
新 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2004125650A priority Critical patent/JP4485840B2/ja
Publication of JP2005312178A publication Critical patent/JP2005312178A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4485840B2 publication Critical patent/JP4485840B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Ac Motors In General (AREA)
  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Description

本発明は、クローポール型モータの制御装置に関する。
従来、例えばU相、V相、W相等の複数相の各相毎に独立した磁路を構成するようにして各相毎に対応した複数の単位ステータを備え、各単位ステータは、環状の巻線の周囲を取り囲むようにして外周部が接続されると共に内周部が開口したヨークを備え、このヨークの内周部において、軸線方向に沿った両開口端から互いの開口端に向かい屈曲して伸びる複数対の爪状誘導極が互いに噛み合うようにして周方向に所定間隔をおいて隣り合うと共に、これらの爪状誘導極が回転子の外周部に対向するようにして配置されたクローポール型モータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−227075号公報
ところで、上記従来技術の一例に係るクローポール型モータにおいては、複数相の単位ステータが軸線方向に積み重ねられることから、クローポール型モータの軸線方向の寸法が過剰に増大してしまうという問題が生じる。
これに対して、複数相のステータリングを軸線方向に沿って積み重ねるようにして配置し、軸線方向で隣り合うステータリング間に形成された環状の巻線装着孔に環状巻線を配置し、各相のステータリングに径方向内方(あるいは径方向外方)に突出する爪状誘導極を備え、各相の爪状誘導極を順次周方向に沿って配列すると共にロータの外周面(あるいはロータの内周面)に対向させることで、各相の鎖交磁束を変化させずに各相の磁路を共用化し、クローポール型モータの軸線方向の寸法の増大を抑制することができる。
そして、このようなクローポール型モータを駆動制御する際に適切な制御を行うことが望まれている。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、クローポール型モータを適切に制御することが可能なクローポール型モータの制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、請求項1に記載の本発明のクローポール型モータの制御装置は、永久磁石(例えば、実施の形態での永久磁石11a)を有する回転子(例えば、実施の形態での回転子11)と、複数相のステータリング(例えば、実施の形態での各ステータリング21,22,23)を軸線方向に沿って同軸に積み重ねるようにして配置し、軸線方向で隣り合う前記ステータリング間に形成された環状の巻線装着部(例えば、実施の形態での各巻線装着部61,62)に、前記回転子を回転させる回転磁界を発生する環状巻線(例えば、実施の形態での各巻線24,25A,25B,26)を配置し、各相のステータリング本体から径方向に突出する爪状誘導極(例えば、実施の形態での各爪状誘導極32,42,52)を備え、各相の前記爪状誘導極を順次周方向に沿って配列すると共に前記永久磁石に対向配置させてなる前記固定子とを備えるクローポール型モータを、前記環状巻線への通電を順次転流させる通電切換手段(例えば、実施の形態でのPDU71)により回転駆動させるクローポール型モータの制御装置であって、回転直交座標系をなすdq座標上でのd軸電圧指令値(例えば、実施の形態でのd軸電圧指令値Vd)およびq軸電圧指令値(例えば、実施の形態でのq軸電圧指令値Vq)を、前記通電切換手段の動作を制御する固定座標上の相電圧指令値(例えば、実施の形態でのU相交流電圧指令値Vu及びV相交流電圧指令値Vv及びW相交流電圧指令値Vw)に変換する際に、各相毎に個別に、各相のインダクタンス不整合に係る補正および座標変換を行う変換手段(例えば、実施の形態でのdq−3相個別変換部85)各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流の位相ずれ(例えば、実施の形態での位相ずれβ)を算出する電流位相ずれ算出手段(例えば、実施の形態での電流位相ずれ演算部87)と、前記電流位相ずれ算出手段にて算出された前記位相ずれに基づき、各相毎に前記d軸電圧指令値および前記q軸電圧指令値の位相および振幅を補正する電圧補正値(例えば、実施の形態での電圧補正値kΔVdu,kΔVqu,kΔVdw,kΔVqw)を、d軸電流指令値およびq軸電流指令値(例えば、実施の形態でのId指令(Idref)及びIq指令(Iqref))から算出する電流位相補正手段(例えば、実施の形態での電流位相補正部89)とを備え、前記変換手段は、前記電流位相補正手段にて算出された前記電圧補正値に基づき、各相毎に前記d軸電圧指令値および前記q軸電圧指令値の位相および振幅を補正し、補正して得た各電圧指令値に座標変換を行うことを特徴としている。
上記構成のクローポール型モータの制御装置によれば、d軸電圧指令値およびq軸電圧指令値を相電圧指令値に変換する際に、各相のインダクタンス不整合に係る補正を各相毎に個別に行うことで、相電圧指令値を適切に算出することができる。
これにより、クローポール型モータの構造に起因して各相のインダクタンス不整合が存在する場合であっても、各相電流の振幅および位相を整合させることができ、クローポール型モータを適切に駆動制御することができる。
さらに、電流位相補正手段は、各相のインダクタンス不整合に係る各相電流の位相ずれを補正するために必要とされる電圧補正値、つまり各相毎にd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の位相および振幅を補正する電圧補正値を算出する。これにより、クローポール型モータの構造に起因して各相のインダクタンス不整合が存在する場合であっても、各相電流の振幅および位相を整合させることができ、クローポール型モータを適切に駆動制御することができる。
さらに、請求項に記載の本発明のクローポール型モータの制御装置では、前記電流位相ずれ算出手段は、前記回転子の異なる回転角度(例えば、実施の形態での回転角度θ,θ)での各相電流の瞬時電流値(例えば、実施の形態での各瞬時電流値Iu,Iu,Iw,Iw)に基づき、前記位相ずれを算出することを特徴としている。
上記構成のクローポール型モータの制御装置によれば、電流位相ずれ算出手段は、各相のインダクタンス不整合に係る各相電流の位相ずれを瞬時電流値に基づき算出する。これにより、各相毎にd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の位相および振幅を補正する際に要する時間が過剰に増大してしまうことを防止して、制御装置の応答性を向上させることができる。
さらに、請求項に記載の本発明のクローポール型モータの制御装置では、前記電流位相ずれ算出手段は、各相電流の電流値の所定周期に亘る積分値あるいは平均値に基づき、前記位相ずれを算出することを特徴としている。
上記構成のクローポール型モータの制御装置によれば、電流位相ずれ算出手段は、各相のインダクタンス不整合に係る各相電流の位相ずれを各相電流の電流値の所定周期に亘る積分値あるいは平均値に基づき算出する。これにより、各相毎にd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の位相および振幅を補正する際に、精度の良い補正を行うことができ、制御装置の信頼性を向上させることができる。
本発明のクローポール型モータの制御装置によれば、各相のインダクタンス不整合に係る補正を各相毎に個別に行うことで、相電圧指令値を適切に算出することができ、クローポール型モータの構造に起因して各相のインダクタンス不整合が存在する場合であっても、各相電流の振幅および位相を整合させることができ、クローポール型モータを適切に駆動制御することができる。
さらに、請求項に記載の本発明のクローポール型モータの制御装置によれば、各相毎にd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の位相および振幅を補正する際に要する時間が過剰に増大してしまうことを防止して、制御装置の応答性を向上させることができる。
さらに、請求項に記載の本発明のクローポール型モータの制御装置によれば、各相毎にd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値の位相および振幅を補正する際に、精度の良い補正を行うことができ、制御装置の信頼性を向上させることができる。
以下、本発明のクローポール型モータの制御装置の一実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施の形態に係るクローポール型モータ10は、例えば内燃機関Eと共に車両の駆動源としてハイブリッド車両に搭載され、例えば内燃機関Eとクローポール型モータ10とトランスミッションT/Mとを直列に直結した構造のパラレルハイブリッド車両において、少なくとも内燃機関Eまたはクローポール型モータ10の何れか一方の駆動力は、トランスミッションT/Mを介して車両の駆動輪W,Wに伝達されるようになっている。
また、車両の減速時に駆動輪W,W側からクローポール型モータ10に駆動力が伝達されると、クローポール型モータ10は発電機として機能していわゆる回生制動力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギー(回生エネルギー)として回収する。さらに、内燃機関Eの出力がクローポール型モータ10に伝達された場合にもクローポール型モータ10は発電機として機能して発電エネルギーを発生する。
このクローポール型モータ10は、例えば図1に示すように、複数の永久磁石11a,…,11aを有する回転子11と、この回転子11を回転させる回転磁界を発生する複数相(例えば、U相,V相,W相の3相)の固定子12とを備え、回転子11の回転軸の一端は内燃機関のクランクシャフトに連結され、他端はトランスミッションの入力軸に連結されている。
この回転子11において、複数の略長方形板状の永久磁石11a,…,11aは回転子11の外周部に周方向に所定間隔をおいて配置され、各永久磁石11aは厚さ方向(つまり回転子11の径方向)に磁化され、周方向で隣り合う永久磁石11a,11aは互いに磁化方向が異方向となるように、すなわち外周側がN極とされた永久磁石11aには、外周側がS極とされた永久磁石11aが周方向で隣接するように配置されている。
また、各永久磁石11aの外周面は、回転子11の外周部に対向配置される略円筒状の固定子12の内周面に向かい露出している。
固定子12は、例えば図1および図2に示すように、U相ステータリング21と、V相ステータリング22と、W相ステータリング23と、U相巻線24と、第1V相巻線25Aと、第2V相巻線25Bと、W相巻線26とを備えて構成され、各ステータリング21,22,23は、例えば粉末状の磁性材料を加圧成形して一体に形成された各バックヨーク31,41,51および各爪状誘導極32,42,52を備えて構成されている。
U相ステータリング21は、例えば図1および図3に示すように、略円環状のU相バックヨーク31と、このU相バックヨーク31の内周部の周方向に所定間隔をおいた位置から径方向内方に向かい突出すると共に、基端側から先端側に向かうことに伴い軸線P方向の一方に屈曲するようにして伸びる鉤爪状のU相爪状誘導極32とを備えて構成されている。
そして、U相バックヨーク31には、V相バックヨーク41の一方の端面41Aに当接する端面31A上の内周部において、軸線P方向に沿った厚さが一段薄くなるようにして形成された軸線Pと同軸の周方向に沿った円環状のU相巻線装着部31aが形成されている。
また、U相爪状誘導極32は、例えば、周方向に対する断面形状が略L字状かつ径方向に対する断面形状が略長方形状に形成されたU相誘導極本体32aと、U相誘導極本体32aの両側面32A,32Aから周方向に突出し、かつ、U相バックヨーク31の内周面31Bから径方向内方に突出するようにして、U相誘導極本体32aの各側面32A,32AおよびU相バックヨーク31の内周面31Bに接続され、径方向内方に基端側から先端側に向かい先細り形状に形成されたU相拡張部32b,32bとを備えて構成されている。
U相誘導極本体32aは、回転子11の外周面上にて露出する各永久磁石11aの外周面に対向するU相対向面32Bに交差するようにして接続された1対の側面32A,32Aおよび軸線P方向に沿って対をなす端面32C,傾斜面32Dを備えて構成されている。そして、U相対向面32Bに略直交する端面32Cに対し、傾斜面32Dは径方向内方に向かい次第に相互間の距離が増大するように傾斜している。
U相拡張部32bは、例えば、U相誘導極本体32aの側面32Aと端面32Cとの交差稜線部の内周側端部近傍の位置を頂点33とし、U相バックヨーク31の内周面31Bの一部をなす所定周方向長さの略長方形状の底面32Eを有する略4角錐状に形成されている。
なお、U相拡張部32bの底面32Eは、例えば、U相誘導極本体32aにおいて径方向に沿ってU相対向面32Bと対向するU相バックヨーク31の内周面31Bの一部をなす基端面32Fと同等の周方向長さを有し、U相拡張部32bの底面32EとU相誘導極本体32aの基端面32Fとの面積は同等に設定されている。
V相ステータリング22は、例えば図1および図4に示すように、略円環状のV相バックヨーク41と、このV相バックヨーク41の内周部の周方向に所定間隔をおいた位置から径方向内方に向かい突出すると共に、基端側から先端側に向かうことに伴い軸線P方向の一方および他方に伸びる両鉤爪状のV相爪状誘導極42とを備えて構成されている。
そして、V相バックヨーク41には、U相バックヨーク31の端面31Aに当接する一方の端面41A上の内周部において、軸線P方向に沿った厚さが一段薄くなるようにして形成された軸線Pと同軸の周方向に沿った円環状の第1V相巻線装着部41aが形成され、W相バックヨーク51の端面51Aに当接する他方の端面41B上の内周部において、軸線P方向に沿った厚さが一段薄くなるようにして形成された軸線Pと同軸の円環状の第2V相巻線装着部41bが形成されている。
また、V相爪状誘導極42は、例えば、周方向に対する断面形状が略T字状かつ径方向に対する断面形状が略長方形状に形成されたV相誘導極本体42aと、V相誘導極本体42aの両側面42A,42Aから周方向に突出し、かつ、V相バックヨーク41の内周面41Cから径方向内方に突出するようにして、V相誘導極本体42aの各側面42A,42AおよびV相バックヨーク41の内周面41Cに接続され、径方向内方に基端側から先端側に向かい先細り形状に形成された第1V相拡張部42bおよび第2V相拡張部42cとを備えて構成されている。
V相誘導極本体42aは、回転子11の外周面上にて露出する各永久磁石11aの外周面に対向するV相対向面42Bに交差するようにして接続された1対の側面42A,42Aおよび軸線P方向に沿って対をなす一方および他方の傾斜面42C,42Dを備えて構成されている。そして、両傾斜面42C,42Dは径方向内方に向かい次第に相互間の距離が増大するように傾斜している。
第1V相拡張部42bは、例えば、V相誘導極本体42aの一方の側面42Aと他方の傾斜面42Dとの交差稜線部の内周側端部近傍の位置を頂点43とし、V相バックヨーク41の内周面41Cの一部をなす所定周方向長さの略長方形状の底面42Eを有する略4角錐状に形成されている。
第2V相拡張部42cは、例えば、V相誘導極本体42aの他方の側面42Aと一方の傾斜面42Cとの交差稜線部の内周側端部近傍の位置を頂点44とし、V相バックヨーク41の内周面41Cの一部をなす所定周方向長さの略長方形状の底面42Fを有する略4角錐状に形成されている。
なお、各V相拡張部42b,42cの底面42E,42Fは、例えば、V相誘導極本体42aにおいて径方向に沿ってV相対向面42Bと対向するV相バックヨーク41の内周面41CBの一部をなす基端面42Gと同等の周方向長さを有し、各V相拡張部42b,42cの底面42E,42FとV相誘導極本体42aの基端面42Gとの面積は同等に設定されている。
W相ステータリング23は、例えば図1および図5に示すように、U相ステータリング21と同等の形状を有し、略円環状のW相バックヨーク51と、このW相バックヨーク51の内周部の周方向に所定間隔をおいた位置から径方向内方に向かい突出すると共に、基端側から先端側に向かうことに伴い軸線P方向の他方に屈曲するようにして伸びる鉤爪状のW相爪状誘導極52とを備えて構成されている。
そして、W相バックヨーク51には、V相バックヨーク41の他方の端面41Bに当接する端面51A上の内周部において、軸線P方向に沿った厚さが一段薄くなるようにして形成された軸線Pと同軸の周方向に沿った円環状のW相巻線装着部51aが形成されている。
また、W相爪状誘導極52は、例えば、周方向に対する断面形状が略L字状かつ径方向に対する断面形状が略長方形状に形成されたW相誘導極本体52aと、W相誘導極本体52aの両側面52A,52Aから周方向に突出し、かつ、W相バックヨーク51の内周面51Bから径方向内方に突出するようにして、W相誘導極本体52aの各側面52A,52AおよびW相バックヨーク51の内周面51Bに接続され、径方向内方に基端側から先端側に向かい先細り形状に形成されたW相拡張部52b,52bとを備えて構成されている。
W相誘導極本体52aは、回転子11の外周面上にて露出する各永久磁石11aの外周面に対向するW相対向面52Bに交差するようにして接続された1対の側面52A,52Aおよび軸線P方向に沿って対をなす端面52C,傾斜面52Dを備えて構成されている。そして、W相対向面52Bに略直交する端面52Cに対し、傾斜面52Dは径方向内方に向かい次第に相互間の距離が増大するように傾斜している。
W相拡張部52bは、例えば、W相誘導極本体52aの側面52Aと端面52Cとの交差稜線部の内周側端部近傍の位置を頂点53とし、W相バックヨーク51の内周面51Bの一部をなす所定周方向長さの略長方形状の底面52Eを有する略4角錐状に形成されている。
なお、W相拡張部52bの底面52Eは、例えば、W相誘導極本体52aにおいて径方向に沿ってW相対向面52Bと対向するW相バックヨーク51の内周面51Bの一部をなす基端面52Fと同等の周方向長さを有し、W相拡張部52bの底面52EとW相誘導極本体52aの基端面52Fとの面積は同等に設定されている。
各ステータリング21,22,23は、例えば図2および図6に示すように、各爪状誘導極32,42,52が周方向に沿って順次配列されるようにして接続され、U相バックヨーク31の端面31AとV相バックヨーク41の一方の端面41Aとが当接することで端面31A上のU相巻線装着部31aと一方の端面41A上の第1V相巻線装着部41aとによって円環状の第1巻線装着部61が形成され、V相バックヨーク41の他方の端面41BとW相バックヨーク51の端面51Aとが当接することで他方の端面41B上の第2V相巻線装着部41bと端面51A上のW相巻線装着部51aとによって円環状の第2巻線装着部62が形成される。
そして、第1巻線装着部61内には、軸線P方向に沿ってU相バックヨーク31側にずれた位置にU相巻線24が装着され、V相バックヨーク41側にずれた位置に第1V相巻線25Aが装着されている。また、第2巻線装着部62内には、軸線P方向に沿ってV相バックヨーク41側にずれた位置に第2V相巻線25Bが装着され、W相バックヨーク51側にずれた位置にW相巻線26が装着されている。
各巻線24,25A,25B,26は、例えば断面視略長方形状の導電性の平角線が径方向および周方向に複数層をなすようにして巻回されてなり、第1巻線装着部61に装着されるU相巻線24と第1V相巻線25Aとの起磁力の方向が互いに反対方向となるように、かつ、第2巻線装着部62に装着される第2V相巻線25BとW相巻線26との起磁力の方向が互いに反対方向となるように、かつ、第1V相巻線25Aと第2V相巻線25Bとの起磁力の方向が互いに反対方向となるように、つまり軸線P方向に沿って順次配列された各巻線24,25A,25B,26の起磁力の方向が交互に反転するように設定されている。
そして、各巻線24,25A,25B,26は、スター結線あるいはデルタ結線により接続されている。
また、例えば図7および図8に示すように、U相爪状誘導極32のU相誘導極本体32aは、軸線P方向に沿ってV相爪状誘導極42の第1V相拡張部42bと所定間隔をおいて対向配置され、さらにV相爪状誘導極42の第1V相拡張部42bは、軸線P方向に沿ってW相爪状誘導極52のW相拡張部52bと所定間隔をおいて対向配置されている。
また、例えば図7および図9に示すように、V相爪状誘導極42のV相誘導極本体42aは、軸線P方向の両側に所定間隔をおいて、U相爪状誘導極32のU相拡張部32bおよびW相爪状誘導極52のW相拡張部52bと対向配置されている。
また、例えば図7および図10に示すように、W相爪状誘導極52のW相誘導極本体52aは、軸線P方向に沿ってV相爪状誘導極42の第2V相拡張部42cと所定間隔をおいて対向配置され、さらにV相爪状誘導極42の第2V相拡張部42cは、軸線P方向に沿ってU相爪状誘導極32のU相拡張部32bと所定間隔をおいて対向配置されている。
この実施形態によるクローポール型モータの制御装置70(以下、単に、モータ制御装置70と呼ぶ)は、例えばハイブリッド車両に内燃機関Eと共に駆動源として搭載されるクローポール型モータ10を駆動制御するものであって、例えば図11に示すように、パワードライブユニット(PDU)71と、バッテリ72と、制御部73とを備えて構成されている。
このモータ制御装置70において、複数相(例えば、U相、V相、W相の3相)のクローポール型モータ10の駆動および回生作動は制御部73から出力される制御指令を受けてPDU71により行われる。
PDU71は、例えばトランジスタのスイッチング素子を複数用いてブリッジ接続してなるブリッジ回路を具備するパルス幅変調(PWM)によるPWMインバータを備え、クローポール型モータ10と電気エネルギーの授受を行う高圧系のバッテリ72が接続されている。
PDU71は、例えばクローポール型モータ10の駆動時に、制御部73から出力される指令値(U相交流電圧指令値Vu,V相交流電圧指令値Vv,W相交流電圧指令値Vw)に基づき、バッテリ72から供給される直流電力を3相交流電力に変換し、3相のクローポール型モータ10のステータ巻線への通電を順次転流させることで各電圧指令値Vu,Vv,Vwに応じたU相電流Iu及びV相電流Iv及びW相電流Iwをクローポール型モータ10の各相へと出力する。
制御部73は、回転直交座標をなすdq座標上で電流のフィードバック制御を行うものであり、Id指令(Idref)及びIq指令(Iqref)に基づいて各電圧指令値Vu,Vv,Vwを算出し、PDU71へパルス幅変調信号を入力すると共に、実際にPDU71からクローポール型モータ10に供給される各相電流Iu,Iv,Iwをdq座標上に変換して得たd軸電流Id及びq軸電流Iqと、Id指令及びIq指令との各偏差がゼロとなるように制御を行う。
この制御部73は、例えば、電流指令入力部81と、減算器82,83と、電流フィードバック制御部84と、dq−3相個別変換部85と、3相−dq変換部86と、電流位相ずれ演算部87と、積分補償部88と、電流位相補正部89とを備えて構成されている。
電流指令入力部81は、例えば、運転者によるアクセルペダルの踏み込み操作に関するアクセル操作量やクローポール型モータ10の回転数等に応じて必要とされるトルク値をクローポール型モータ10に発生させるためのトルク指令値に基づき、PDU71からクローポール型モータ10に供給する各相電流Iu,Iv,Iwを指定するための電流指令を演算しており、この電流指令は、回転する直交座標上でのId指令及びIq指令として減算器82,83へ出力されている。
この回転直交座標をなすdq座標は、例えば回転子11の永久磁石11aによる界磁極の磁束方向をd軸(界磁軸)とし、このd軸と直交する方向をq軸(トルク軸)としており、クローポール型モータ10の回転子11と共に同期して電気角速度ω(以下、単に、回転角速度ωと呼ぶ)で回転している。これにより、PDU71からクローポール型モータ10の各相に供給される交流信号に対する電流指令として、直流的な信号であるId指令及びIq指令を与えるようになっている。
減算器82はId指令とd軸電流Idとの偏差ΔIdを算出し、減算器83はIq指令とq軸電流Iqとの偏差ΔIqを算出する。各減算器82,83から出力された偏差ΔId及び偏差ΔIqは、電流フィードバック制御部84に入力されている。
電流フィードバック制御部84は、例えばPI(比例積分)動作により、偏差ΔIdを制御増幅してd軸電圧指令値Vdを算出し、偏差ΔIqを制御増幅してq軸電圧指令値Vqを算出する。電流フィードバック制御部84から出力されるd軸電圧指令値Vd及びq軸電圧指令値Vqはdq−3相個別変換部85に入力されている。
dq−3相個別変換部85は、例えば回転子11の回転角度つまり回転子11の磁極位置を検出する位置検出センサや回転子11の回転角度を推定する推定部等から入力される回転子11の回転角度を用いて、dq座標上でのd軸電圧指令値Vd及びq軸電圧指令値Vqを、静止座標である3相交流座標上でのU相交流電圧指令値Vu及びV相交流電圧指令値Vv及びW相交流電圧指令値Vwに変換する。
このdq−3相個別変換部85は、例えば図12に示すように、各相毎に個別に変換処理を行い、特に、U相およびW相に対しては、電流位相補正部89から出力される各相毎の電圧補正値kΔVdu,kΔVqu,kΔVdw,kΔVqwに応じて、各相毎にd軸電圧指令値Vd及びq軸電圧指令値Vqを補正し、補正により得たdq座標上での各指令値を各相毎に個別に静止座標である3相交流座標上でのU相交流電圧指令値Vu及びW相交流電圧指令値Vwに変換する。
そして、dq−3相個別変換部85から出力される各電圧指令値Vu,Vv,Vwは、PDU71のスイッチング素子をオン/オフさせるためのスイッチング指令(例えば、パルス幅変調信号)としてPDU71に入力されている。
3相−dq変換部86は、例えば回転子11の回転角度つまり回転子11の磁極位置を検出する位置検出センサや回転子11の回転角度を推定する推定部等から入力される回転子11の回転角度を用いて、静止座標上における電流である各相電流Iu,Iv,Iwを、クローポール型モータ10の回転位相による回転座標すなわちdq座標上でのd軸電流Id及びq軸電流Iqに変換する。このため、3相−dq変換部26には、クローポール型モータ10の各相のステータ巻線に供給される各相電流Iu,Iv,Iwを検出する少なくとも2つの相電流検出器27,27から出力される検出値(例えば、U相電流Iu,W相電流Iw)が入力されている。そして、3相−dq変換部86から出力されるd軸電流Id及びq軸電流Iqは減算器82,83に出力されている。
また、電流位相ずれ演算部87は、後述する各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流Iu,Iwの位相ずれβを、例えば図12に示すように、回転子11の異なる回転角度θ,θでの各相の瞬時電流値Iu1,Iw1,Iu2,Iw2に基づき算出し、積分補償部88へ出力する。なお、各回転角度θ,θは、例えば回転子11の磁極位置を検出する位置検出センサや回転子11の回転角度を推定する推定部等から入力される。
積分補償部88は、電流位相ずれ演算部87にて算出される各相電流Iu,Iwの位相ずれβを積分動作により制御増幅して積分ゲインkを算出し、電流位相補正部89へ出力する。
電流位相補正部89は、例えば図12に示すように、積分補償部88にて算出される積分ゲインkに基づき、各相毎の電圧補正値kΔVdu,kΔVqu,kΔVdw,kΔVqwを算出し、dq−3相個別変換部85へ出力する。
本実施の形態によるモータ制御装置70は上記構成を備えており、次に、このモータ制御装置70の動作、特に、各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流の位相ずれβを制御する処理について添付図面を参照しながら説明する。
上記構成のクローポール型モータ10によれば、固定子12の3相(U相、V相、W相)の各巻線24,25A,25B,26に対し、V相に対しては2つの第1V相巻線25Aおよび第2V相巻線25Bが備えられていることから、各相毎の巻数を比較した場合にV相の巻数がU相およびW相の巻数の2倍となり、V相に係るインダクタンスがU相およびV相に係る各インダクタンスとは異なる値となっている。
例えば図13に示す固定子12に対する漏れ磁束の等価回路において、各相起磁力V、各相間磁気抵抗R、固定子12のヨーク部の各磁束Φa,Φb,Φcにより、例えば図14(a)に示すようにU−W相間に通電した場合には鎖交磁束が3V/Rとなる。これに対し、例えば図14(b)に示すようにU−V相間に通電した場合には、V相の漏れ磁束が他相に比べて大きくなり、下記数式(1)に基づき、鎖交磁束が6V/Rとなる。
Figure 0004485840
また、U相巻線25およびW相巻線26に対応したU相およびW相の各インダクタンス(図15に示すU,W)と、第1および第2V相巻線25A,25Bに対応したV相の各インダクタンス(図5に示すV1,V2およびV3,V4)と、V相の合成インダクタンス(図15に示す合成V)と、U−V相間およびV−W相間およびW−U相間の各線間インダクタンス(図15に示すU−V相,V−W相,W−U相)との、回転子11の回転角度αに応じた各変化の一例は図15に示すようになり、V相の自己インダクタンスおよび相互インダクタンスが、U相およびW相の自己インダクタンスおよび相互インダクタンスに比べて大きくなっていることがわかる。
先ず、以下においては、各相のインダクタンス不整合に応じた各相電流Iu,Iv,Iwの変化について説明する。
3相(U相、V相、W相)のモータの電圧方程式は、例えば相抵抗(相抵抗値r)と誘起電圧を無視すると、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwと、各相電流Iu,Iv,Iwと、各相の自己インダクタンスLu,Lv,Lwと、各相互インダクタンスMuv,Muw,Mvu,Mvw,Mwu,Mwvとにより、下記数式(2)に示すように記述される。
Figure 0004485840
上記数式(2)において、各相電流Iu,Iv,Iwは何れか2つの相電流により記述できるため、例えばV相電流IvをU相電流IuおよびW相電流Iwにより記述して消去し、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwによる線間電圧(例えば、U相−V相間の線間電圧Vuv(=Vu−Vv)とW相−V相間の線間電圧Vwv(=Vw−Vv))は下記数式(3)に示すように記述される。
Figure 0004485840
ここで、各巻線24,25A,25B,26に対する回転子11の回転位置に応じてインダクタンス成分値が変化するようなモータの突極性を無視した場合のインダクタンス行列は、自己インダクタンスLと相互インダクタンスmとに基づき、下記数式(4)に示すように記述されることから、上記数式(3)からモータの突極性を無視した線間電圧方程式は下記数式(5)に示すように記述される。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
ここで、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwを、例えば下記数式(6)に示すように正弦波状とすれば、U相−V相間の線間電圧Vuv(=Vu−Vv)とW相−V相間の線間電圧Vwv(=Vw−Vv))は下記数式(7)に示すように記述される。なお、ωは回転子11の回転角速度である。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
上記数式(5)および数式(7)により、U相電流IuおよびW相電流Iwの各時間微分値(dIu/dtおよびdIw/dt)は、例えば下記数式(8)に示すように記述され、これらの電流微分ベクトルは図16に示すように(2π/3)=120degの電流位相差を有し、この数式(8)からU相電流IuおよびW相電流Iwは下記数式(9)に示すように記述される。なお、Kは任意の定数である。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
ここで、3相の各インダクタンスが対称ではなく、例えば下記数式(10)に示すように、V相に係る自己インダクタンスおよび相互インダクタンスが他相(U相およびV相)に係る自己インダクタンスおよび相互インダクタンスに比べて大きい場合(例えばL>LかつM>m)には、モータの突極性を無視した線間電圧方程式は下記数式(11)に示すように記述される。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
ここで、U相−V相間の線間インダクタンスLuvとW相−V相間の線間インダクタンスLwv線間とU相−W相間の線間インダクタンスLuwとは、下記数式(12)に示すように記述されることから、上記数式(11)に示す線間電圧方程式は下記数式(13)に示すように記述される。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
ここで、例えば回転子11の回転角度ωに応じて変化する線間インダクタンスの平均値(平均線間インダクタンス)として、例えば図15に基づき、Luv=Lwv≒750(μH)、Luw≒500(μH)とすれば、上記数式(13)に示す線間電圧方程式は下記数式(14)に示すように記述される。このとき、U相電流IuおよびW相電流Iwの各時間微分値(dIu/dtおよびdIw/dt)に係る電流微分ベクトルは、例えば図17に示すように、3相の各インダクタンスが整合している場合に比べて、δ=arctan((1.333−1)・√3)≒11degだけ電流位相差がずれる。
Figure 0004485840
つまり、例えば図18および図19に示すように、U相電流Iuの電流位相が進角状態となり、W相電流Iwの電流位相が遅角状態となって、U相電流IuおよびW相電流Iw間の電流位相差が2π/3=120degよりも増大することによって、V相電流Ivの電流値が低下することになる。そして、これに伴い、各相電流間の電流位相差が2π/3=120degであることを前提とする通常のベクトル制御によれば、モータの力率およびトルク定数が低下することになる。
次に、以下においては、各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流Iu,Iwの位相ずれβを補正する方法について説明する。
各相電流Iu,Iwの電流位相に生じるずれを解消するためには、例えば図20に示すように、先ず、U相−V相間の線間電圧VuvとW相−V相間の線間電圧Vwvとの間の位相差ψをπ/3=60degよりも小さな値に設定する。ただし、上記数式(2)〜数式(14)においては、誘起電圧を無視していることから、実際には各相電圧指令値Vu,Vv,Vwと誘起電圧との差電圧の位相を変化させることになる。
ここで、U相−V相間の線間電圧Vuvと線間誘起電圧Euvとの差電圧V1と、W相−V相間の線間電圧Vwvと線間誘起電圧Ewvとの差電圧V2とに対して、相抵抗値rによる電圧降下を無視し、各巻線24,25A,25B,26にトルク電流(つまりq軸電流)のみを通電した場合には、各差電圧V1,V2はトルク電流よりもほぼπ/2=90degだけ位相が進むことから、3相のベクトル図は、例えば図21に示すように描画される。
ここで、U相電流IuおよびW相電流Iw間の電流位相差が2π/3=120degよりも大きい場合にはU相電流Iuの電流位相が進角状態となり、W相電流Iwの電流位相が遅角状態となることから、これに対応して、各電圧差V1,V2の電圧値(つまり、ベクトルの大きさ)を変化させずに電圧差V1を進角状態かつ電圧差V2を遅角状態に設定することになる。
しかしながら、単に、U相電圧指令値Vuを進角状態に設定し、V相電圧指令値Vvを遅角状態に設定するだけでは、例えば図22に示すように、各電圧差V1,V2の位相はほとんど変化せず、しかも、電圧差V1の大きさが増大し、電圧差V2の大きさが減少してしまう。このため、U相電流IuおよびW相電流Iwを所望の各位相状態(つまり、U相電流Iuは進角状態、W相電流Iwは遅角状態)に変化させることができず、しかも、U相電流IuおよびW相電流Iwの各電流値が不必要に変化してしまう。
このため、U相電流IuおよびW相電流Iwを所望の各位相状態(つまり、U相電流Iuは進角状態、W相電流Iwは遅角状態)に変化させるための各電圧差V1,V2(つまり電圧差V1を進角状態かつ電圧差V2を遅角状態)を得るためには、例えば図23に示すように、各線間電圧Vuv,Vwvの位相および振幅を変化させる必要がある。
ところで、通常のベクトル制御においては、3相の各相電圧指令値Vu,Vv,Vwの大きさは同等であり、各相電圧指令値Vu,Vv,Vw間の位相差は2π/3=120degに固定されていることから、各線間電圧Vuv,Vwvの位相および振幅を変化させるための補正が必要となる。
例えばV相電圧指令値Vvの電圧値および位相を固定した場合には、U相電圧指令値VuをU相電流Iuが進角する方向に変化させ、W相電圧指令値VwをW相電流Iwが遅角する方向に変化させればよい。
ここで、モータの突極性を無視した場合におけるdq座標上での回路方程式に基づき、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwおよび各相電流Iu,Iv,Iwの所定定常値からの変化に応じたd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqとd軸電流Idおよびq軸電流Iqとの各変化ΔVd,ΔVq,ΔId,ΔIqを、例えば下記数式(15)に示すように近似すれば、この数式(15)に基づき、d軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefを進角または遅角させる場合の電圧変化を算出することができる。そして、算出した電圧変化によって各電圧指令値Vd,Vqを補正して得た値から変換処理によって各相電圧指令値Vu,Vwを算出することで、これらの各相電圧指令値Vu,Vwに応じた各相電流Iu,Iwを進角または遅角させることができる。
Figure 0004485840
例えばU相電圧Iuを進角させる際に、d軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefをπ/2=90degだけ位相を進める電圧変化ΔVdu,ΔVquは、例えば下記数式(16)に示すように記述される。
Figure 0004485840
また、例えばW相電流Iwを遅角させる際に、d軸電流指令Idrefおよびq軸電流指令Iqrefをπ/2=90degだけ位相を遅らせる電圧変化ΔVdw,ΔVqwは、例えば下記数式(17)に示すように記述される。
Figure 0004485840
そして、例えば下記数式(18)に示すように、上記数式(16)に基づく電圧変化ΔVdu,ΔVquによって各電圧指令値Vd,Vqを補正して得た値(Vd+kΔVdu,Vq+kΔVqu)に対する変換処理によってU相電圧指令値Vuを算出することで、U相電圧指令値Vuに応じたU相電流Iuを進角させることができる。
Figure 0004485840
このとき、V相電圧指令値Vvは、補正の必要無しに、例えば下記数式(19)に示すように記述される。
Figure 0004485840
また、例えば下記数式(20)に示すように、上記数式(17)に基づく電圧変化ΔVdw,ΔVqwによって各電圧指令値Vd,Vqを補正して得た値(Vd+kΔVdw,Vq+kΔVqw)に対する変換処理によってW相電圧指令値Vwを算出することで、W相電圧指令値Vwに応じたW相電流Iwを遅角させることができる。
Figure 0004485840
次に、以下においては、U相電流Iuを進角させる度合およびW相電流Iwを遅角させる度合、つまり各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流Iu,Iwの位相ずれβを算出する方法、特に、電流位相ずれ演算部87の動作について説明する。
上記数式(18)〜数式(20)に基づき、各相電流Iu,Iv,Iwの位相ずれβを補正する際には、位相ずれβを検出してフィードバック処理を実行することになる。
ここで、各相のインダクタンスの不整合に起因してU相電流IuとW相電流Iwとには、互いに逆方向の位相ずれβが生じることから、各相電流Iu,Iv,Iwを正弦波状とすれば、U相電流IuおよびW相電流Iwは下記数式(21)に示すように記述される。
Figure 0004485840
そして、同一相で異なる適宜の回転角度θ,θでのU相電流IuおよびW相電流Iwの各瞬時電流値Iu,Iu,Iw,Iwは、例えば下記数式(22)に示すように記述されることから、U相の各瞬時電流値Iu,Iuに対して下記数式(23)が成り立ち、W相の各瞬時電流値Iw,Iwに対して下記数式(24)が成り立つ。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
Figure 0004485840
ここで、各電圧Vsu,Vcu,Vsw,Vcwを下記数式(25)に示すようにして定義すると、適宜の回転角度θ,θの差(θ−θ)の正弦値sin(θ−θ)≠0の場合に、これらの各電圧Vsu,Vcu,Vsw,Vcwと、上記数式(23)および数式(24)とに基づき、下記数式(26)に示すようにして、位相差βの正弦値を算出することができ、さらに、位相差β≒0において、この位相ずれβの近似値を算出することができる。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
以下に、上述した実施の形態のモータ制御装置70によりクローポール型モータ10の通電電流の電流位相を制御した試験の試験結果について説明する。
なお、比較例においては、3相の各相電圧指令値Vu,Vv,Vwの大きさを同等とし、各相電圧指令値Vu,Vv,Vw間の位相差を2π/3=120degに固定した通常のベクトル制御によりクローポール型モータ10の通電電流の電流位相を制御した。
この比較例における試験結果として、例えば図24には、所定回転数(1000rpm)および所定トルク(10Nm)での各相電流Iu,Iv,Iwの時間変化を示した。
そして、実施例においては、モータ制御装置70よりクローポール型モータ10の通電電流の電流位相を制御した試験結果として、例えば図25には、所定回転数(1000rpm)および所定トルク(10Nm)での各相電流Iu,Iv,Iwの時間変化を示した。
図24に示す比較例においては、各相のインダクタンスの不整合に応じてU相電流IuおよびW相電流Iwに位相ずれが生じ、V相電流Ivの波高値が低下すると共に、波形に乱れが生じていることがわかる。
これに対し、図25に示す実施例においては、各相電流Iu,Iv,Iwの位相および波高値が適切に制御され、さらに、滑らかな波形を示すように制御されていることがわかる。
上述したように、本実施の形態によるモータ制御装置70によれば、各相のインダクタンス不整合に係る補正を各相毎に個別に行うことで、各相電圧指令値Vu,Vv,Vwを適切に算出することができ、クローポール型モータ10の構造に起因して各相のインダクタンス不整合が存在する場合であっても、各相電流Iu,Iv,Iwの振幅および位相を整合させることができ、クローポール型モータ10を適切に駆動制御することができる。
しかも、例えばクローポール型モータ10をハイブリッド車両等の車両の駆動源として搭載する場合等において、クローポール型モータ10の運転状態(例えば、力行や回生等)が頻繁に変動する場合であっても、各相のインダクタンス不整合に係る各相電流Iu,Iwの位相ずれβを各瞬時電流値Iu,Iu,Iw,Iwに基づき算出することから、各相毎にd軸電圧指令値Vdおよびq軸電圧指令値Vqの位相および振幅を補正する際に要する時間が過剰に増大してしまうことを防止して、モータ制御装置70の応答性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態においては、電流位相ずれ演算部87は、瞬時電流値Iu1,Iw1,Iu2,Iw2に基づき、各相電流Iu,Iwの位相ずれβを算出するとしたが、これに限定されず、例えば所定周期(半周期等)に亘る積分電流値や平均電流値に基づき、各相電流Iu,Iwの位相ずれβを算出してもよい。
例えば、上記数式(21)に基づき、U相電流Iuの自乗Iu・Iuは下記数式(27)に示すように記述され、W相電流Iwの自乗Iw・Iwは下記数式(28)に示すように記述され、U相電流IuとW相電流Iwとの積は下記数式(29)に示すように記述され、U相電流IuとV相電流Ivとの積は下記数式(30)に示すように記述される。
Figure 0004485840
Figure 0004485840
Figure 0004485840
Figure 0004485840
上記数式(27)〜(30)に基づき、U相電流IuとW相電流Iwとの内積と、U相電流IuとV相電流Ivとの内積との差は、下記数式(31)に示すように記述され、位相ずれβ≒0において、この位相ずれβの近似値を、U相電流IuとW相電流Iwとの内積と、U相電流IuとV相電流Ivとの内積とにより算出することができる。
Figure 0004485840
また、W相電流IwとV相電流Ivとの各実効値Iw,Ivの差は、下記数式(32)に示すように記述されることから、位相差βの近似値をW相電流IwとV相電流Ivとの実効値の差により算出することができる。
Figure 0004485840
なお、上記数式(31)あるいは数式(32)に基づき位相差βの近似値を算出する際には、各相電流Iu,Iv,Iwの電流値として、電流値の1周期分あるいは1/2周期分の時間積分値または時間平均値を用いることになる。
本発明の実施形態に係るクローポール型モータの構成を示す要部分解斜視図である。 本発明の実施形態に係るクローポール型モータの固定子の要部斜視図である。 図1に示すU相ステータリングの一部を破断して示す要部斜視図である。 図1に示すV相ステータリングの一部を破断して示す要部斜視図である。 図1に示すW相ステータリングの一部を破断して示す要部斜視図である。 図2に示すクローポール型モータの固定子の一部を破断して示す要部斜視図である。 図2に示すクローポール型モータの固定子を軸線方向に沿って見た要部平面図である。 図7に示すX−X線断面図である。 図7に示すY−Y線断面図である。 図7に示すZ−Z線断面図である。 本発明の実施形態に係るクローポール型モータの制御装置の構成図である。 図11に示すdq−3相個別変換部および電流位相補正部および積分補償部および電流位相ずれ補償部の構成図である。 本発明の実施形態に係るクローポール型モータの固定子に対する漏れ磁束の等価回路である。 図14(a)は図13に示す漏れ磁束の等価回路においてU−W相間に通電した場合の各磁束を示す図であり、図14(b)は図13に示す漏れ磁束の等価回路においてU−V相間に通電した場合の各磁束を示す図である。 U相およびW相の各インダクタンス(U,W)と、V相の各インダクタンス(V1,V2およびV3,V4)と、V相の合成インダクタンス(合成V)と、U−V相間およびV−W相間およびW−U相間の各線間インダクタンス(U−V相,V−W相,W−U相)との、回転子の回転角度αに応じた各変化の一例を示す図である。 3相の各インダクタンスが対称である通常のモータに対し、U相電流IuおよびW相電流Iwの各時間微分値(dIu/dtおよびdIw/dt)に対する電流微分ベクトルと線間電圧と電流ベクトルを示す図である。 3相の各インダクタンスが対称ではなく、V相に係る自己インダクタンスおよび相互インダクタンスが他相(U相およびV相)に係る自己インダクタンスおよび相互インダクタンスに比べて大きい場合のモータである本実施形態に係るクローポール型モータに対し、U相電流IuおよびW相電流Iwの各時間微分値(dIu/dtおよびdIw/dt)に対する電流微分ベクトルと線間電圧と電流ベクトルを示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、各相の電流ベクトルを示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、各相電流およびトルクの波高値の電気角に応じた変化の一例を示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、線間電圧の位相に対する補正値の一例を示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、誘起電圧と線間電圧との関係を示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、U相電圧およびW相電圧の位相を変化させた場合における誘起電圧と線間電圧との関係を示す図である。 本実施形態に係るクローポール型モータに対し、U相電流を進角させ、W相電流を遅角させた場合における誘起電圧と線間電圧との関係を示す図である。 比較例において各相電流Iu,Iv,Iwの波高値の電気角に応じた変化の一例を示す図である。 実施例において各相電流Iu,Iv,Iwの波高値の電気角に応じた変化の一例を示す図である。
符号の説明
11 回転子
11a 永久磁石
12 固定子
21 U相ステータリング
22 V相ステータリング
23 W相ステータリング
24 U相巻線
25A 第1V相巻線
25B 第2V相巻線
26 W相巻線
32 U相爪状誘導極
42 V相爪状誘導極
52 W相爪状誘導極
61 第1巻線装着孔
62 第2巻線装着孔
70 モータ制御装置(クローポール型モータの制御装置)
71 PDU(通電切換手段)
85 dq−3相個別変換部(変換手段)
87 電流位相ずれ演算部(電流位相ずれ算出手段)
89 電流位相補正部(電流位相補正手段)

Claims (3)

  1. 永久磁石を有する回転子と、複数相のステータリングを軸線方向に沿って同軸に積み重ねるようにして配置し、軸線方向で隣り合う前記ステータリング間に形成された環状の巻線装着部に、前記回転子を回転させる回転磁界を発生する環状巻線を配置し、各相のステータリング本体から径方向に突出する爪状誘導極を備え、各相の前記爪状誘導極を順次周方向に沿って配列すると共に前記永久磁石に対向配置させてなる前記固定子とを備えるクローポール型モータを、前記環状巻線への通電を順次転流させる通電切換手段により回転駆動させるクローポール型モータの制御装置であって、
    回転直交座標系をなすdq座標上でのd軸電圧指令値およびq軸電圧指令値を、前記通電切換手段の動作を制御する固定座標上の相電圧指令値に変換する際に、各相毎に個別に、各相のインダクタンス不整合に係る補正および座標変換を行う変換手段と、
    各相のインダクタンス不整合に基づく各相電流の位相ずれを算出する電流位相ずれ算出手段と、
    前記電流位相ずれ算出手段にて算出された前記位相ずれに基づき、各相毎に前記d軸電圧指令値および前記q軸電圧指令値の位相および振幅を補正する電圧補正値を、d軸電流指令値およびq軸電流指令値から算出する電流位相補正手段とを備え、
    前記変換手段は、前記電流位相補正手段にて算出された前記電圧補正値に基づき、各相毎に前記d軸電圧指令値および前記q軸電圧指令値の位相および振幅を補正し、補正して得た各電圧指令値に座標変換を行うことを特徴とするクローポール型モータの制御装置。
  2. 前記電流位相ずれ算出手段は、前記回転子の異なる回転角度での各相電流の瞬時電流値に基づき、前記位相ずれを算出することを特徴とする請求項1に記載のクローポール型モータの制御装置。
  3. 前記電流位相ずれ算出手段は、各相電流の電流値の所定周期に亘る積分値あるいは平均値に基づき、前記位相ずれを算出することを特徴とする請求項1に記載のクローポール型モータの制御装置。
JP2004125650A 2004-04-21 2004-04-21 クローポール型モータの制御装置 Expired - Fee Related JP4485840B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004125650A JP4485840B2 (ja) 2004-04-21 2004-04-21 クローポール型モータの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004125650A JP4485840B2 (ja) 2004-04-21 2004-04-21 クローポール型モータの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005312178A JP2005312178A (ja) 2005-11-04
JP4485840B2 true JP4485840B2 (ja) 2010-06-23

Family

ID=35440315

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004125650A Expired - Fee Related JP4485840B2 (ja) 2004-04-21 2004-04-21 クローポール型モータの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4485840B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5541183B2 (ja) * 2011-02-07 2014-07-09 日本精工株式会社 電動パワーステアリング装置の制御装置
JP6589931B2 (ja) * 2016-06-03 2019-10-16 株式会社デンソー 回転電機駆動システム
JP7014014B2 (ja) * 2018-03-30 2022-02-01 株式会社豊田自動織機 車載流体機械

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193090A (ja) * 1990-11-27 1992-07-13 Hitachi Ltd 電動機定数チューニング装置及び電動機制御装置
JP2004015998A (ja) * 2002-06-09 2004-01-15 Yoshimitsu Okawa 軸方向に分割された三相固定子巻線を有する永久磁石型回転機

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6477458A (en) * 1987-09-17 1989-03-23 Tokyo Electric Co Ltd Synchronous motor

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04193090A (ja) * 1990-11-27 1992-07-13 Hitachi Ltd 電動機定数チューニング装置及び電動機制御装置
JP2004015998A (ja) * 2002-06-09 2004-01-15 Yoshimitsu Okawa 軸方向に分割された三相固定子巻線を有する永久磁石型回転機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005312178A (ja) 2005-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4754417B2 (ja) 永久磁石型回転電機の制御装置
JP4909797B2 (ja) モータ制御装置
US9083276B2 (en) Rotary electric machine driving system
US20130334937A1 (en) Rotary electric machine driving system
US9819289B2 (en) Control apparatus for rotating electric machine
JP5827026B2 (ja) 回転電機及び回転電機駆動システム
EP2770627B1 (en) Motor control device and motor control method
WO2011040169A1 (ja) 制御装置
US9935568B2 (en) Control apparatus of rotary electric machine
JP4372775B2 (ja) モータ制御装置
JP4960748B2 (ja) アキシャルギャップ型モータ
JP5626306B2 (ja) 回転電機制御システム
JP5222630B2 (ja) モータ制御装置
JP4485840B2 (ja) クローポール型モータの制御装置
JP2007330074A (ja) モータ制御装置およびモータ制御方法
JP2014039446A (ja) 極数変換モータ装置
JP2006050705A (ja) 電動機制御装置
JP6497231B2 (ja) モータ制御装置
JP5038008B2 (ja) モータ制御装置
JP5623346B2 (ja) 回転電機駆動システム
WO2019087644A1 (ja) モータ制御装置及びモータ制御方法
JP7393763B2 (ja) 回転電機制御システム
JP4526628B2 (ja) 交流モータの制御装置
JP6590457B2 (ja) 車両駆動制御装置及び車両駆動制御方法
WO2022054232A1 (ja) 回転機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061128

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091202

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100316

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees