JP4484778B2 - 微小薄膜可動素子および微小薄膜可動素子アレイ並びに微小薄膜可動素子の駆動方法 - Google Patents

微小薄膜可動素子および微小薄膜可動素子アレイ並びに微小薄膜可動素子の駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、可動電極と固定電極に印加する電圧に応じた静電気力によって可動部を変位させる微小薄膜可動素子および微小薄膜可動素子アレイ並びに微小薄膜可動素子の駆動方法に関する。
近年、MEMS技術(MEMS;Micro-Electro Mechanical Systems)の急速な進歩により、μmオーダーの微小薄膜を電気的に変位・移動させる微小薄膜可動素子の開発が盛んに行われている(例えば特許文献1、2参照)。この微小薄膜可動素子には、例えばマイクロミラーを傾けて光の偏向を図るデジタル・マイクロミラー・デバイス(DMD)や、光路を切り換える光スイッチ、RF(高周波)信号の接続および切換を行うRFスイッチなどがある。DMDは、光学的な情報処理の分野において、投射ディスプレイ、ビデオ・モニター、グラフィック・モニター、テレビおよび電子写真プリントなど用途が広い。また、光スイッチは、光通信、光インタコネクション(並列コンピュータにおける相互結合網など光による信号接続技術)、光情報処理(光演算による情報処理)などへの応用が期待されている。
微小薄膜可動素子は、一般的に弾性変位可能に支持され双方向に変位する可動部を備え、この可動部が主にスイッチング動作を担う。したがって、可動部の制動制御は、良好なスイッチング動作を行う上でも特に重要となる。
従来、この種の微小薄膜可動素子における可動部の制動制御は、可動部が静止状態(振動していない状態)から、所望の固定電極へ向けて可動部を変位開始させるのが一般的であった。即ち、例えば可動部がヒンジを中心に回動される微小薄膜可動素子では、可動部に設けられた可動電極と、基板に設けられた固定電極とに駆動電圧が印加されると、可動部と固定電極とに静電気力が作用し、可動部が、重力、ヒンジの弾性力に抗して基板へと引き付けられる。このようにして静電気力によって可動部が揺動変位して、揺動先端が基板へと吸着される(張り付く)状態はプルイン(Pull-in)と称される。
特表平10−510374号公報 特開平8−334709号公報
微小薄膜可動素子の場合、一般的に駆動電圧をOFF状態からONとした場合、図19(a)に示すように、可動部が完全にプルインされるまでに、可動部の遷移期間が発生する。即ち、駆動電圧のONから実質的な可動部の動作ONまでに遅延が生じる。この遅延は、図19(b)に示すように、ON状態からOFFとした場合であっても同様に生じる。
このような状況下において、微小薄膜可動素子が例えば露光装置等に用いられると、露光装置は、微小薄膜可動素子への駆動電圧がONとなったときを、実質的な可動部の動作ONとして以降の動作が行われるため、可動部をONからOFF、OFFからONさせたときのタイミングの差異によって、光量差が生じ、感材に対する露光量がばらつく問題を包含することとなった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、可動部をONからOFF、OFFからONさせるときのタイミングの差異を小さくし、可動部変位を利用した種々の応用動作の速度および精度を低電圧で向上させることができる微小薄膜可動素子および微小薄膜可動素子アレイ並びに微小薄膜可動素子の駆動方法を提供することにある。
本発明に係る上記目的は、下記構成により達成される。
(1) 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極に変位制御信号を印加して、該変位制御信号の電圧に応じた静電気力によって前記可動部を変位させる微小薄膜可動素子であって、
前記微小薄膜可動素子の駆動に際して、前記変位制御信号がOFFのとき前記可動部に該可動部の共振周波数である振動発生信号を常時印加して、該可動部を絶えず振動させる振動負荷手段を備えたことを特徴とする微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、可動部が、少なくとも変位動作の直前に振動され、変位方向への振動成分が、可動部を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態から可動部を変位させる従来素子に比べ、小さくかつ短時間となる。また、振動により、変位方向へ移動された可動部が変位開始されるので、可動部の変位量も少なくなる。
また、この微小薄膜可動素子によれば、可動部に負荷する振動が共振周波数の振動であるため、可動部を振動維持させるための振動発生信号、即ち、振動制御エネルギーを省力化できる。
(2) 記振動負荷手段が、前記可動部が前記振動によって前記固定電極に向かって移動したときに、該可動部を前記固定電極へ変位させるための変位制御信号を前記可動電極と前記固定電極との間へ印加することを特徴とする(1)記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、可動部が固定電極に向かって移動したとき、振動成分が可動部を変位させるための慣性力として作用する。したがって、振動成分が、可動部を変位させるための補助力として効率よく有効利用されることとなる。
(3) 前記可動部と前記固定電極との距離が最短となったときに前記変位制御信号が印加されることを特徴とする(2)記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、可動部が振動されることで、可動部が固定電極に対して接近離反動を繰り返すこととなるが、その周期のなかで、可動部が最も固定電極に近接したときに変位制御信号が印加されることになる。これにより、振動成分が効率的に作用することとなり、可動部を助勢するための変位制御信号、即ち、変位制御電圧が最小かつ短時間で印加可能となる。
(4) 前記固定電極が基板に設けられ、前記可動電極が該基板に間隙を有して支持された薄膜状の前記可動部に設けられ、該可動部が前記基板に対して略平行に接近離反動されることを特徴とする(1)記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、可動部と基板とによって所謂、平行平板型の素子が構成され、可動電極と固定電極とに電圧が印加されると、静電気力によって可動部が基板へ接近する方向へ平行移動され、最終変位位置で基板へ接触する。この際、振動成分が可動部を変位させるための慣性力として利用され、可動部が低電圧かつ高速で変位可能となる。
(5) 前記固定電極が基板に設けられ、前記可動電極が該基板に間隙を有しかつ支持部を介して支持された薄膜状の前記可動部に設けられ、該可動部が前記支持部を中心に回動されることを特徴とする(1)記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、基板の上面に、支持部を中央とした一対の固定電極が設けられ、可動部に可動電極が設けられる。一対の固定電極、可動電極に電圧が印加されると、静電気力によって可動部が支持部を中心に揺動変位され、最終変位位置で基板へ接触する。この際、振動成分が可動部を回転させるための慣性力として利用され、可動部が低電圧かつ高速で回転可能となる。
(6) 前記可動部が反射面を有し、該可動部の反射面に入射された光が変調されることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、固定電極、可動部へ電圧が印加されると、可動部が揺動変位され、可動部の反射面に入射した光の反射方向が偏向される。この際、振動成分が可動部を回転させるための慣性力として利用され、可動部の低電圧、高速変位が可能となり、その結果、高速の光変調が可能となる。
(7) 前記可動部が短絡接点を有し、該可動部の短絡接点が前記基板に設けられた入力端子と出力端子とを開閉して高周波信号の接続および切換を行うことを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項記載の微小薄膜可動素子。
この微小薄膜可動素子では、可動電極、固定電極に電圧が印加されると、静電気力によって可動部が変位され、最終変位位置で可動部の短絡接点が基板の入力端子と出力端子とに同時に接触し、入力端子と出力端子とを閉じる。この際、振動成分が可動部を回転させるための慣性力として利用され、可動部の低電圧、高速変位が可能となり、その結果、RF(高周波)信号の高速接続および高速切換が可能となる。
) (1)〜()のいずれか1項記載の微小薄膜可動素子を1次元または2次元配列したことを特徴とする微小薄膜可動素子アレイ。
この微小薄膜可動素子アレイでは、個々の微小薄膜可動素子が必要最小限の静電気力で高速に作動可能となり、アレイ全体の高速動作が可能となる。また、光通信用の光スイッチアレイでは高精度が求められるため、個々の素子のばらつきに起因する作動誤差の補正が必要となるが、本微小薄膜可動素子アレイでは、補正に対応させて個々の微小薄膜可動素子の変位制御信号が変更可能となる。
弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極に変位制御信号を印加して、該変位制御信号の電圧に応じた静電気力によって前記可動部を変位させる微小薄膜可動素子の駆動方法であって、
前記微小薄膜可動素子の駆動に際して、前記変位制御信号がOFFのとき前記可動部に該可動部の共振周波数である振動発生信号を常時印加して、該可動部を絶えず振動させることを特徴とする微小薄膜可動素子の駆動方法。
この微小薄膜可動素子の駆動方法では、可動部が、少なくとも変位動作の直前に振動され、変位方向への振動成分が、可動部を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態から可動部を変位させる従来素子に比べ、小さくかつ短時間となる。また、振動により、変位方向へ移動された可動部が変位開始されるので、可動部の変位量も少なくなる。
また、可動部に負荷する振動が共振周波数の振動であるため、可動部を振動維持させるための振動発生信号、即ち、振動制御エネルギーを省力化できる。
本発明に係る微小薄膜可動素子によれば、可動部と、固定電極とを有し、可動電極と固定電極に印加する電圧に応じた静電気力によって可動部を変位させる微小薄膜可動素子において、可動部を、常時振動させるので、変位方向への振動成分が、慣性力として利用され、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態から可動部を変位させる場合に比べ、小さくかつ短時間となり、さらに、可動部の変位量も少なくなる。これにより、可動部を、低電圧で高速に変位できるようになる。この結果、可動部をONからOFF、OFFからONさせるときのタイミングの差異を小さくし、可動部変位を利用した種々の応用動作の速度および精度を向上させることができる。
本発明に係る微小薄膜可動素子アレイによれば、請求項1〜請求項8のいずれか1項記載の微小薄膜可動素子を1次元または2次元配列したので、個々の微小薄膜可動素子を必要最小限の静電気力で高速に作動させ、アレイ全体の高速動作が可能となる。これにより、例えば高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタ表示等が可能となる。また、光通信用の光スイッチアレイでは高精度が求められるため、個々の素子のばらつきに起因する作動誤差の補正が必要となるが、本微小薄膜可動素子アレイによれば、補正に対応させて個々の微小薄膜可動素子の変位制御信号を変えることで、作動誤差の補正を容易に行うことができる。
以下、本発明に係る微小薄膜可動素子および微小薄膜可動素子アレイ並びに微小薄膜可動素子の駆動方法の好適な実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る微小薄膜可動素子の第1の実施の形態を(a),(b)で表す概念図である。
本実施の形態による微小薄膜可動素子100は、基本的な構成要素として、基板21と、基板21に空隙23を介して平行に配置される小片状の可動部27と、可動部27の両縁部から延出される支持部であるヒンジ29、29と、このヒンジ29、29を介して可動部27を基板21に支持するスペーサ31、31とを備える。このような構成により、可動部27は、ヒンジ29、29の捩れによって回転変位が可能となっている。
微小薄膜可動素子100は、可動部27の上面が光反射部(マイクロミラー部)となる。この他、本発明に係る微小薄膜可動素子は、可動部27の材質を適宜選択し、或いは短絡接点等を付設することにより、音波、流体、熱線のスイッチング、或いはRF信号のスイッチングも可能にすることができる。
本実施の形態において、可動部27は、特定方向の変位の最終位置に到達するに際し、基板21や図示しない停止部材に接触して停止する。つまり、接触型の微小薄膜可動素子を構成している。
基板21の上面には、ヒンジ29、29を中央として両側に固定電極である第1アドレス電極35aと第2アドレス電極35bが設けられる。また、可動部27にもその一部に可動電極28が設けられている。微小薄膜可動素子100には基板21中に詳細を後述する振動負荷手段を備えた駆動回路37が設けられ、駆動回路37は可動部27と第1アドレス電極35aとの間、可動部27と第2アドレス電極35bとの間に電圧を印加する。微小薄膜可動素子100は、基本動作として、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35b、可動部27へ電圧を印加することによって、ヒンジ29、29を捩り中心として可動部27を揺動変位させる。つまり、可動部27がマイクロミラー部であることにより、光の反射方向がスイッチングされる。
微小薄膜可動素子100では、可動部27に対し、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35bに電位差を与えると、それぞれの電極と、可動部27との間に静電気力が発生し、ヒンジ29、29を中心に回転トルクが働く。この際に発生する静電気力は、真空中の誘電率、可動部27の面積、印加電圧、可動部27とアドレス電極の間隔に依存する。
したがって、真空中の誘電率、可動部27の面積、可動部27とアドレス電極の間隔、ヒンジ29、29の弾性係数が一定である場合、可動部27は、それぞれの電極の電位を制御することにより、左右に回転変位可能となる。例えば、Va>Vbのときには、第1アドレス電極35aと可動部27に発生する静電気力が、第2アドレス電極35bと可動部27に発生する静電気力より大きくなり、可動部27が左側に傾く。逆に、Va<Vbのときは、第2アドレス電極35bと可動部27に発生する静電気力が、第1アドレス電極35aと可動部27に発生する静電気力より大きくなり、可動部27がは右側に傾く。
このように、可動部27の可動電極、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35bは、可動部27を回転変位させる駆動源となっている。このような駆動源から可動部27へ加えられる物理的作用力が、静電気力となることで、高速な回転変位が可能となっている。
なお、可動部27に作用させる物理的作用力は、静電気力以外の物理的作用力であってもよい。その他の物理的作用力としては、例えば、圧電体による効果や電磁力を挙げることができる。この場合、駆動源としては、圧電素子を用いた圧電型アクチュエータや、マグネット・コイルを用いた電磁型アクチュエータが採用される。
このように、微小薄膜可動素子100は、双方向に変位する可動部27を備え、この可動部27がスイッチング機能を有する。可動部27は、物理的作用力を加える複数の駆動源(可動部27の可動電極28、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35b)によって回転変位される。本実施の形態による微小薄膜可動素子100は、物理的作用力として静電気力が作用する。この静電気力が可動部27を、重力、ヒンジ29、29の弾性力に抗して基板21側へと引き付ける。このようにして静電気力によって可動部27が揺動変位して、揺動先端が基板21へと吸着される(張り付く)状態をプルイン(Pull-in)と称す。即ち、可動部27は、可動電極28、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35bに印加される変位制御信号がプルイン電圧に達して発生する静電気力で変位される。
変位制御信号は、プルイン電圧に達する前は、アナログ制御領域と言われ、2値では制御されない。即ち、無段階的なアナログ制御が可能な領域となる。
ところで、本実施の形態による微小薄膜可動素子100は、振動負荷手段によって、可動部27が、少なくとも変位の直前に振動が負荷される構成を有している。可動部27は、絶えず振動させておいてもよい。この振動は、上記したプルイン電圧に達する前のアナログ制御領域で行われる。また、振動周波数は、任意とすることができるが、好ましくは後述するように、可動部27の共振周波数であってもよい。
図2は振動発生信号と変位との関係を表したタイミングチャートである。
振動発生信号は、可動部27に変位駆動用として印加される変位制御信号に重畳させることができる。したがって、変位制御信号がOFFのとき、可動部27は、変位せず平衡状態となるが、振動発生信号による振動によって微細に変位する。なお、この際の変位は、例えばマイクロミラー部における光変調作用に影響のない範囲とする。T1時、変位制御信号がONすると、可動部27が変位する。この際、可動部27が振動によって固定電極(第1アドレス電極35aまたは第2アドレス電極35b)に向かって移動したときに、変位制御信号Vbが印加される。したがって、振動成分Zが可動部27を変位させるための慣性力として作用する。つまり、振動成分Zが、可動部27を変位させるための補助力として効率よく有効利用されることとなる。また、可動部27の変位駆動が、アナログ領域を越える静電気力を与えるだけで(外力+慣性力で動作)可能となるので、低電圧化も実現可能となる。
また、変位制御信号は、可動部27と固定電極との距離が最短となったときに印加されることが好ましい。可動部27は、振動されることで、固定電極に対して接近離反動を繰り返すこととなる。その周期のなかで、最も固定電極に近接したときに、変位制御信号が印加されることになる。これにより、振動成分が効率的に作用することとなる。つまり、可動部27を助勢するための変位制御信号、即ち、変位制御電圧が最小かつ短時間で印加可能となる。
図3は振動発生信号が印加される回転型の微小薄膜可動素子の動作説明図である。
微小薄膜可動素子100では、図3(a)に示すように、振動発生信号が印加されることで、可動部27に微小な振動を生じる。つまり、図3(b)に示すように、変位制御信号のOFF状態で可動部27が平衡を保つが微細に振動する。ここで、可動部27が第1アドレス電極35a側に向かって変位している期間内に、第1アドレス電極35aと可動部27(可動電極28)に変位制御信号が印加されると、図3(c)に示すように、第1アドレス電極35aと可動部27に発生する静電気力が、第2アドレス電極35bと可動部27に発生する静電気力より大きくなり、可動部27が左側に傾く。
逆に、可動部17が第2アドレス電極35b側に向かって変位している期間内に、第2アドレス電極35bと可動電極28とに変位制御信号Vbが印加されると、図3(d)に示すように、第2アドレス電極35bと可動部27に発生する静電気力が、第1アドレス電極35aと可動部27に発生する静電気力より大きくなり、可動部27がは右側に傾く。上記のいずれの場合でも、振動成分Zが可動部27を回転させるための慣性力として利用され、可動部27の駆動力が少なくて済み、可動部27が低電圧かつ高速で回転可能となる。
なお、図3には可動部27が左右双方向へ回動される場合を示すが、微小薄膜可動素子は、可動部27の一端にヒンジ29が設けられ、一端側のみへ回動する構成であっても、振動成分Zが可動部27を回転させるための慣性力として利用され、可動部27が低電圧かつ高速で回転可能となる。
このように、微小薄膜可動素子100では、可動部27が任意の周波数で振動されるが、この周波数は、可動部27の共振周波数であることが好ましい。即ち、可動部27が共振周波数で振動され、この振動を発生させるための振動発生信号が印加されることで、可動部27を一端揺らし、以降は揺れを維持させる制御とすることができる。このような制御は、例えばDMDの場合、変調光量をモニタして揺れ量を制御したり、変位量を検出して揺れ量を制御したり、或いは静電容量の変化を検出して揺れ量を制御することで実現可能である。
したがって、この微小薄膜可動素子100では、可動部27が、少なくとも変位動作の直前に振動され、変位方向への振動成分Zが、可動部27を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態から可動部27を変位させる従来素子に比べ、小さくかつ短時間となる。また、可動部27をONからOFF、OFFからONさせるときのタイミングの差異を小さくすることで、可動部変位を利用した種々の応用動作の速度及び精度を向上させることができる。
なお、上記構成の微小薄膜可動素子100においては、ヒンジ29、29の内部応力が高いことが好ましい。即ち、内部応力が高いと、共振周波数が高くなり、共振周波数が高ければ、駆動をかけるタイミングがより細かく可能となって、制御が容易となる利点がある。
図4は2軸にて揺動される可動部を備えた3次元微小薄膜可動素子の例を表した斜視図である。
微小薄膜可動素子100は、図1に示したヒンジ29、29を捩れ中心とする基本構成となる1軸の2次元微小薄膜可動素子の他、図4に示すヒンジ29a、29a、ヒンジ29b、29bを捩れ中心とする2軸の3次元微小薄膜可動素子100Aであってもよい。この場合、3次元微小薄膜可動素子100Aは、第1アドレス電極35aと第2アドレス電極35bに加え、第3アドレス電極35cと第4アドレス電極35dが設けられることになる。そして、第1アドレス電極35a、第2アドレス電極35bと、可動部27とへの電圧印加によって可動部27がX方向に駆動され、第3アドレス電極35c、第4アドレス電極35dと、可動部27とへの電圧印加によって可動部27がY方向に駆動される。
このような3次元微小薄膜可動素子100Aの場合においても、必要最小限の静電気力を可動部27に作用させることができ、構造は従来のままで、プルイン時に発生する振動を低減することができる。この結果、微小薄膜可動素子100Aを低電圧で高速動作させることができる。
次に、本発明に係る微小薄膜可動素子の第2の実施の形態を説明する。
図5は本発明に係る微小薄膜可動素子の第2の実施の形態を表す概念図である。
本実施の形態による微小薄膜可動素子200は、所謂、平行平板型の素子であって、導電性と可撓性を有する平板状の可動部41の両端が基板21上に形成した絶縁膜43に所定の空隙23を有して固定されている。この基板21の可動部41の下方には、絶縁膜43を介して、第1アドレス電極35aが配設されており、また、可動部41の上方には絶縁膜45を介して第2アドレス電極35bが配設されている。つまり、可動部41は、第1アドレス電極35aと第2アドレス電極35bとの間で両端が支持された両持ち梁状に構成されている。
図6は第2の実施の形態による平行平板型素子の動作説明図、図7は第2の実施の形態の変形例の動作説明図である。
このような平行平板型の微小薄膜可動素子200においても、図4(a)に示すように、振動発生信号が印加されることで、可動部41に微小な振動を生じる。つまり、図4(b)に示すように、変位制御信号のOFF状態で可動部41が平衡を保つが微細に振動する。
また、第1アドレス電極35aと可動部41との間、または、第2アドレス電極35bと可動部41との間に印加する電圧Va,Vbに振動発生信号が重畳されることで、振動成分Zが可動部41を変位させるための慣性力として作用する。即ち、振動によって可動部41が第2アドレス電極35bへ移動したときに変位制御信号が印加されることで、図6(c)に示すように、可動部41が第2アドレス電極35b側へプルインされる。また、振動によって可動部41が第1アドレス電極35aへ移動したときに変位制御信号が印加されることで、図6(d)に示すように、可動部41が第1アドレス電極35a側へプルインされる。したがって、振動成分Zが、可動部41を変位させるための補助力として効率よく有効利用されることとなる。また、可動部41の変位駆動が、アナログ領域を越える静電気力を与えるだけで(外力+慣性力で動作)可能となる。したがって、微小薄膜可動素子200を低電圧で高速動作させることができる。
なお、平行平板型の微小薄膜可動素子200Aは、図7(a)〜(c)に示すように、基板上の可動部41の下方に、絶縁膜43を介して、第1アドレス電極35aのみが配設される構成であってもよい。このような端方向の平行平板型微小薄膜可動素子200Aによっても、振動成分Zが、可動部41を変位させるための補助力として効率よく有効利用され、端方向の低電圧・高速動作が可能となる。
図8は本発明に係る微小薄膜可動素子の第3の実施の形態を表す説明図である。
本実施の形態による微小薄膜可動素子300は、図8(a)に示すように、振動発生信号が印加されることで、可動部27に微小な振動を生じる。つまり、図8(b)に示すように、変位制御信号のOFF状態で可動部27が平衡を保つが微細に振動する。
そして、この微小薄膜可動素子300は、可動部27のそれぞれの遷移方向に対して2つ以上の物理的作用力が設定可能に構成されている。即ち、基板上には可動部27の両脇(図8における紙面垂直方向両端)側にヒンジ29,29が設けられ、これらヒンジ29,29を中央に挟んで、その左右に主第1アドレス電極35a1、副第1アドレス電極35a2と、主第2アドレス電極35b1、副第2アドレス電極35b2とが設けられている。主第1アドレス電極35a1と可動部27には変位制御電圧(信号)Va1が印加され、副第1アドレス電極35a2と可動部27には振動発生電圧(信号)Va2が印加される。また、主第2アドレス電極35b1と可動部27には変位制御電圧(信号)Vb1が印加され、副第2アドレス電極35b2と可動部27には振動発生電圧(信号)Vb2が印加される。
この微小薄膜可動素子300では、中央が回転中心となる揺動型の可動部27において、回転中心を挟む両側のそれぞれの片側に2つ以上の物理的作用力が加えられるようになる。これにより、副第1アドレス電極35a2に振動発生電圧Va2を印加しつつ、主第1アドレス電極35a1に変位制御電圧Va1を印加することで、可動部27が図8(c)に示すように左側に傾き、副第2アドレス電極35b2に振動発生電圧Vb2を印加しつつ、主第2アドレス電極35b1に変位制御電圧Vb1を印加することで、可動部27が図8(d)に示すように右側に傾く。したがって、振動成分Zが、可動部27を変位させるための補助力として効率よく有効利用され、微小薄膜可動素子300を低電圧で高速動作させることができる。
次に、本発明に係る微小薄膜可動素子の第4の実施の形態を説明する。
図9は本発明に係る微小薄膜可動素子の第4の実施の形態を表す概念図である。
本実施の形態による微小薄膜可動素子400は、可動部51の一端がヒンジ29、29、スペーサ31、31を介して基板21に支持固定されている。つまり、可動部51は、他端が自由端となった片持ち梁状に構成される。そして、基板21上には可動部51の自由端に対向して第1アドレス電極35aが設けられ、可動部51を挟んだ第1アドレス電極35aの反対側には図示しない対向基板に形成される第2アドレス電極35bが設けられている。
このような構成の微小薄膜可動素子400においても、第1アドレス電極35aと可動部51との間、または、第2アドレス電極35bと可動部51との間に印加する電圧Va,Vbに振動発生信号が重畳され、可動部51が、少なくとも変位の直前に振動されることで、変位方向への振動成分Zが、可動部51を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態から可動部51を変位させる場合に比べ、小さくかつ短時間となる。また、振動により、変位方向へ移動された可動部51が、変位開始されるので、可動部51の変位量も少なくなる。これにより、可動部51を、低電圧で高速に変位できるようになる。
次に、本発明に係る微小薄膜可動素子の第5の実施の形態を説明する。
図10は本発明に係る微小薄膜可動素子をRFスイッチに応用した第5の実施の形態を表す平面図、図11は図10に示したRFスイッチのオフ状態のD−D断面を(a)、オン状態のD−D断面を(b)に表した説明図、図12は図10に示したRFスイッチのオフ状態のE−E断面を(a)、オン状態のE−E断面を(b)に表した説明図である。
本発明に係る微小薄膜可動素子は、その基本構成によりマイクロミラー部を備えないRFスイッチ500に応用することができる。RFスイッチ500は、カンチレバー式のRF(radio frequency)スイッチを構成している。即ち、RFスイッチ500は、基板21に空隙23を介して平行に配置される可動部であるカンチレバー71と、カンチレバー71の基端を基板21に支持するスペーサ31と、第1電極35eおよび第2電極35fと、入力端子73と、出力端子75と、短絡接点79とを備える。
このような構成により、第1電極35eおよび第2電極35fに電圧が印加されることで、静電気力によってカンチレバー71が上下に弾性変位し、入力端子73と出力端子75とを開閉して、RF(高周波)信号の接続および切換を行うRFスイッチを実現している。このRFスイッチ500は、1つのスイッチで、例えば送信/受信時の低周波と高周波の信号経路を切換可能にできる。また、2つの入力端子73、出力端子75で構成する接点は、1つのメカニカル素子を使って接続し、閉路を形成できる。これにより、信号経路を接続する直列接続モードと、信号経路を接地に落とす短絡モードの両方が実現可能となる。
スイッチやルーター、RF信号処理に本発明に係る微小薄膜可動素子の構成を活用すれば、通常の電子部品を使った場合に比べて、はるかに良好な性能を実現できる。即ち、可動部の振動をアクティブに減少させることができることから、スイッチング動作を高速化できる。また、伝送損失を低減でき、オフ状態での絶縁性を高められる。インダクターやコンデンサーに適用すれば、通常の半導体プロセスを使って作成した場合に比べて、はるかに高いQ値を有する同調(チューニング)回路を実現できる。帯域通過フィルターや位相シフターを構成すれば、SAW素子を上回るこれまでにない高いレベルの性能を得られる。可変容量コンデンサーを構成すれば、バラクター・ダイオードよりも理想に近い同調特性を有する回路を実現できる。さらに、オフ状態の絶縁性は通常で40dB以上と高く、オン状態での挿入損失は1dBの数分の1とすることが可能となり、ダイオードやFETスイッチとは異なり、ほぼ理想的なRF特性を得ることができる。
このように構成されるRFスイッチ500においても、第1電極35eおよび第2電極35fに振動発生信号が重畳され、カンチレバー71が、少なくとも変位の直前に振動されることで、変位方向への振動成分Zが、カンチレバー71を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態からカンチレバー71を変位させる場合に比べ、小さくかつ短時間となる。また、振動により、変位方向へ移動されたカンチレバー71が、変位開始されるので、カンチレバー71の変位量も少なくなる。これにより、カンチレバー71を、低電圧で高速に変位できるようになる。
上記の各実施の形態に開示した微小薄膜可動素子100、200、300、400、500のそれぞれは、1次元又は2次元配列することによって微小薄膜可動素子アレイを構成することができる。
この微小薄膜可動素子アレイでは、高速なスイッチング動作の可能となった微小薄膜可動素子100、200、300、400、500がアレイ化され、低電圧で高速な駆動が可能となり、従来より早いアドレス電圧の書込みが可能となる。
即ち、個々の微小薄膜可動素子を必要最小限の静電気力で高速作動させ、アレイ全体の高速動作が可能となる。これにより、例えば高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタ表示等が可能となる。また、例えば光通信用の光スイッチアレイでは高精度が求められるため、個々の素子のばらつきに起因する作動誤差の補正が必要となるが、本微小薄膜可動素子アレイによれば、補正に対応させて個々の微小薄膜可動素子の印加電圧を変えることで、作動誤差の補正を容易に行うことができる。
また、光通信用の微小薄膜可動素子アレイでは高精度が求められるため、個々の素子のばらつきに起因する作動誤差の補正が必要となる。したがって、微小薄膜可動素子アレイにおいては、素子毎にこの補正を行わなければならない。これに対し、本実施の形態による微小薄膜可動素子アレイによれば、この補正に対応させて個々の微小薄膜可動素子100、200、300、400、500における変位制御信号を変えることで、作動誤差の補正を容易に行うことができる。
図13は微小薄膜可動素子のそれぞれがメモリ回路を含む駆動回路を有した構成を示す説明図である。
微小薄膜可動素子アレイ600は、微小薄膜可動素子100のそれぞれがメモリ回路81を含む駆動回路37(図1参照)を有することが好ましい。このようなメモリ回路81が備えられることで、メモリ回路81に対して予め素子変位信号の書き込みが可能となる。つまり、メモリ回路81には予め素子変位信号が書き込まれる。微小薄膜可動素子100のスイッチングのとき、各々の微小薄膜可動素子100のメモリ回路81に記憶された素子変位信号と、微小薄膜可動素子100への印加電圧を制御する駆動電圧制御回路83により、本発明の変位制御信号、振動発生信号で微小薄膜可動素子100の信号電極(第1アドレス電極、第2アドレス電極)85に出力する。このとき、共通電極(可動電極)87に対しても所望の電圧が出力される。
このように、メモリ回路81を用いて微小薄膜可動素子100を駆動すると、複数の微小薄膜可動素子100のそれぞれを任意の駆動パターンで動作させることが容易にでき、より高速なアクティブ駆動が可能となる。なお、ここでは、図1の微小薄膜可動素子アレイ100の構成を示したが、これに限らず、他の構成の微小薄膜可動素子200、300、400、500であってもよい。
なお、微小薄膜可動素子アレイ600には、それぞれの可動部27をスイッチング駆動させる制御部としての制御回路83が設けられることが好ましい。
このような制御回路83が備えられた微小薄膜可動素子アレイ600では、可動部27が制御回路83によって駆動制御されることで、可動部27が最終変位位置に到達する前に、可動電極(共通電極87)と固定電極(信号電極85)との間の電極間電圧の絶対値が減少、又は増加、或いは増減され、可動部27が最終変位位置へ到達することで生じていた衝突による振動や、オーバーシュートが抑止可能となる。
図14は本発明に係る微小薄膜可動素子を用いて構成したDMDの分解斜視図である。
本発明に係る微小薄膜可動素子は、図14に示したDMD700に適用することができる。図中、93はマイクロミラーであり、マイクロミラー支持ポスト95によりヨーク97の支持ポスト接続部99に接続されている。ヨーク97はヒンジ101に保持されている。またヒンジ101はポストキャップ103に保持されている。ポストキャップ103はヒンジ支持ポスト105によって共通バス107のヒンジ支持ポスト接続部109に接続されている。つまり、マイクロミラー93は、ヒンジ101、ポストキャップ103及びヒンジ支持ポスト105を介して共通バス107に接続されている。マイクロミラー93には、共通バス107を介して共通電圧が供給される。共通バス107は停止部材である着地サイト111を有している。着地サイト111は絶縁性を有しているか、マイクロミラー93と同じ電位に保たれている。
113aは一方の固定電極(第1アドレス電極)であり、113bは他方の固定電極(第2アドレス電極)である。第1アドレス電極113aは電極支持ポスト115によって、第1アドレス電極パッド117aの電極支持ポスト接続部119に接続されている。また第2アドレス電極113bも電極支持ポスト115によって、第2アドレス電極パッド117bの電極支持ポスト接続部119に接続されている。
第1接続部121aから第1アドレス電極パッド117aに入力されるデジタル信号は、第1アドレス電極113aに入力される。第2接続部121bから第2アドレス電極パッド117bに入力されるデジタル信号は、第2アドレス電極113bに入力される。第1アドレス電極113aと第2アドレス電極113bにデジタル信号が入力されることによって、マイクロミラー93が傾き、白表示または黒表示が選択される。マイクロミラー93が傾くことで、ヨーク片123の一部が着地サイト111に接触しても良い。
このような構成を有するDMD700においても、第1アドレス電極113aとヨーク片123との間、または、第2アドレス電極113bとヨーク片123との間に印加する電圧に、振動発生信号が重畳されることで、ヨーク97が、少なくとも変位の直前に振動され、変位方向への振動成分Zが、ヨーク97を変位させるための慣性力として利用される。したがって、変位の始動に作用させる静電気力が、静止状態からヨーク97を変位させる場合に比べ、小さくかつ短時間となる。また、振動により、変位方向へ移動されたヨーク97が、変位開始されるので、ヨーク97の変位量も少なくなる。これにより、ヨーク97を、低電圧で高速に変位できるようになる。
次に、上記微小薄膜可動素子100を用いて構成した画像形成装置について説明する。ここでは、画像形成装置の例として、まず、露光装置800について説明する。図15は本発明に係る微小薄膜可動素子アレイを用いて構成した露光装置の概略構成を示す図である。露光装置800は、照明光源131と、照明光学系133と、上述した実施の形態の微小薄膜可動素子100を同一平面状で2次元状に複数配列した微小薄膜可動素子アレイ500と、投影光学系135とを備える。
照明光源131は、レーザ、高圧水銀ランプ、及びショートアークランプ等の光源である。照明光学系133は、例えば、照明光源131から出射された面状の光を平行光化するコリメートレンズである。コリメートレンズを透過した平行光は微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に垂直に入射する。照明光源131から出射された面状の光を平行光化する手段としては、コリメートレンズ以外にも、マイクロレンズを2つ直列に配置する方法等がある。また、照明光源131としてショートアークランプ等の発光点が小さいものを使用することで、照明光源131を点光源とみなし、微小薄膜可動素子アレイ600に平行光を入射するようにしても良い。また、照明光源131として微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に対応するLEDを有するLEDアレイを使用し、LEDアレイと微小薄膜可動素子アレイ600とを近接させて光を発光させることで、微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に平行光を入射するようにしても良い。なお、照明光源131としてレーザを用いた場合には、照明光学系133は省略しても良い。
投影光学系135は、画像形成面である記録媒体137に対して光を投影するためのものであり、例えば、微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に対応したマイクロレンズを有するマイクロレンズアレイ等である。
以下、露光装置800の動作を説明する。
照明光源131から出射された面状の光が照明光学系133に入射し、ここで平行光された光が微小薄膜可動素子アレイ600に入射する。微小薄膜可動素子アレイ500の各微小薄膜可動素子100に入射される光は、画像信号に応じてその反射が制御される。微小薄膜可動素子アレイ600から出射された光は、投影光学系135により記録媒体137の画像形成面に撮影露光される。撮影光は記録媒体137に対して相対的に走査方向に移動しながら投影露光され、広い面積を高解像度で露光することができる。このように、コリメートレンズを微小薄膜可動素子アレイ600の光の入射面側に設けることで、各変調素子の平面基板に入射する光を平行光化することができる。なお、図中139はオフ光を導入する光アブソーバーを表す。
この露光装置800は、照明光学系133としてコリメートレンズを用いることに限らず、マイクロレンズアレイを用いて構成することができる。この場合、マイクロレンズアレイの各マイクロレンズは、微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に対応し、マイクロレンズの光軸と焦点面が各光変調素子の中心に合うように設計、調整される。
この場合、照明光源131からの入射光は、マイクロレンズアレイにより、微小薄膜可動素子100の一素子よりも面積が小さい領域に集光され、微小薄膜可動素子アレイ600に入射する。微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に入射される光は、入力される画像信号に応じて反射が制御される。微小薄膜可動素子アレイ600から出射された光は、投影光学系135により記録媒体137の画像形成面に投影露光される。投影光は記録媒体137に対して相対的に走査方向に移動しながら投影露光され、広い面積を高解像度で、露光することができる。このように、マイクロレンズアレイによって照明光源131からの光を集光することができるため、光利用効率を向上させた露光装置を実現することができる。
なお、マイクロレンズのレンズ面形状は、球面、半球面など、特に形状は限定されず、凸曲面であっても凹曲面であってもよい。さらに、屈折率分布を有する平坦形状なマイクロレンズアレイであってもよく、フレネルレンズやバイナリーオプティクスなどによる回折型レンズがアレイされたものであってもよい。マイクロレンズの材質としては、例えば、透明なガラスや樹脂である。量産性の観点では樹脂が優れており、寿命、信頼牲の観点からはガラスが優れている。光学的な観点上、ガラスとしては石英ガラス、溶融シリカ、無アルカリガラス等が好ましく、樹脂としてはアクリル系、エポキシ系、ポリエステル系、ポリカーボネイト系、スチレン系、塩化ビニル系等が好ましい。なお、樹脂としては、光硬化型、熱可塑型などがあり、マイクロレンズの製法に応じて適宜選択することが好ましい。
次に、画像形成装置の他の例として、投影装置について説明する。
図16は本発明の微小薄膜可動素子アレイを用いて構成した投影装置の概略構成を示す図である。図15と同様の構成には同一符号を付し、その説明は省略するものとする。
投影装置としてのプロジェクタ900は、照明光源131と、照明光学系133と、微小薄膜可動素子アレイ600と、投影光学系141とを備える。投影光学系141は、画像形成面であるスクリーン143に対して光を投影するための投影装置用の光学系である。照明光学系133は、前述したコリメータレンズであってもよく、マイクロレンズアレイであってもよい。
次に、プロジェクタ900の動作を説明する。
照明光源131からの入射光は、例えばマイクロレンズアレイにより、微小薄膜可動素子100の一素子よりも面積が小さい領域に集光され、微小薄膜可動素子アレイ600に入射する。微小薄膜可動素子アレイ600の各微小薄膜可動素子100に入射される光は、画像信号に応じてその反射が制御される。微小薄膜可動素子アレイ600から出射された光は、投影光学系141によりスクリーン143の画像形成面に投影露光される。このように、微小薄膜可動素子アレイ600は、投影装置にも利用することができ、さらには、表示装置にも適用可能である。
したがって、露光装置800やプロジェクタ900等の画像形成装置では、上記の微小薄膜可動素子アレイ600が構成の要部に備えられることで、可動部27の低電圧・高速変位が可能となる。これにより、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタの表示が可能となる。また、露光光のオン・オフで階調制御がなされる画像形成装置(露光装置800)では、オン・オフ時間の短縮が可能となることで、より高階調の実現が可能となる。この結果、高速な感光材露光や、より高画素数のプロジェクタを表示させることができる。
図17は本発明の微小薄膜可動素子アレイを用いて構成したスキャナの概略構成を示す図である。
本発明に係る微小薄膜可動素子アレイは、発光素子から出射した光線を被照射対象に走査するとともに、被照射対象からの戻り光を反射させて受光素子に入射させるビームスキャナ等にも好適に用いることができる。スキャナ1000は、光源151からの光をレンズ153で絞り、この光を微小薄膜可動素子100の可動部であるスキャンミラー155で反射し、バーコード157に照射する。バーコード157の全域に亘って光を照射するため、スキャンミラー155を揺動させる。揺動は、不図示の第1電極、第2電極、可動部へ電圧を印加することによって、ヒンジを捩り中心として可動部を揺動変位させる。つまり、可動部がスキャンミラー155であることにより、光の反射方向がスイッチングされる。
一方、バーコード157面に照射した光は、乱反射しながらもバーコードの白黒による光量変化をもって再びスキャンミラー155に戻り、そこで反射された光は集光レンズ159により集光され、受光素子161により光量変化を電気的に変換して出力する。なお、読み取り精度向上のため、受光素子161の前面にはバンドパスフィルタ(BPF)を設けて発光光周波数以外の不要な光の採光を防止する。
このような微小薄膜可動素子100を用いたスキャナ1000においても、スキャンミラー155が、少なくとも変位の直前に振動されることで、変位方向への振動成分Zが、スキャンミラー155を変位させるための慣性力として利用される。この結果、スキャンミラー155の低電圧・高速変位が可能となる。
図18は微小薄膜可動素子が用いられたクロスコネクトスイッチの構成を示す説明図である。
さらに、本発明に係る微小薄膜可動素子アレイは、光通信のクロスコネクトスイッチ等にも好適に用いることができる。
このクロスコネクトスイッチ1100は、例えば微小薄膜可動素子100を1次元状に配列した微小薄膜可動素子アレイ600を用いて構成することができる。図示の例では、2つの微小薄膜可動素子アレイ600a、600bが設けられる。このクロスコネクトスイッチ1100では、入力ファイバーボート171の光ファイバ171aからの出射光がマイクロレンズ173を通り一方の微小薄膜可動素子アレイ600aの所定の微小薄膜可動素子100aに入射される。入射光は、微小薄膜可動素子100aのスイッチング動作によって、反射光となって入射側微小薄膜可動素子アレイ600bの所望の微小薄膜可動素子100bに入射する。入射した光は微小薄膜可動素子100bのスイッチングによって所定の出力ファイバーボード175の光ファイバー175aへ入射する。
このクロスコネクトスイッチ1100においても、上記の複数の微小薄膜可動素子100からなる微小薄膜可動素子アレイ600が用いられることで、可動部27の低電圧・高速変位が可能となる。この結果、チャタリングを減少させてノイズを低減し、スイッチング動作を高速化することができる。
そして、このクロスコネクトスイッチ1100では、上記のように個々の微小薄膜可動素子100における印加電圧を変えることで、作動誤差の補正を容易に行うことができることから、個々の微小薄膜可動素子100のばらつきに起因する作動誤差の補正が簡単に行え、高精度なスイッチングを行うことができる。
また、上記のクロスコネクトスイッチ1100では、1軸回動される微小薄膜可動素子100を用いた例で説明したが、微小薄膜可動素子アレイには図4に示した2軸回動される3次元微小薄膜可動素子100Aを用いてもよい。このような構成とすることで、例えば入力ファイバーボート171の光ファイバ171aが1次元配列され、出力ファイバーボード175の光ファイバ175aが2次元配列される場合であっても、可動部27を3次元駆動することによって、光ファイバ171aからの出射光を紙面垂直方向所望の光ファイバ175aへも切り換えることができる。
本発明に係る微小薄膜可動素子の第1の実施の形態を(a),(b)で表す概念図である。 振動発生信号と変位との関係を表したタイミングチャートである。 振動発生信号が印加される回転型の微小薄膜可動素子の動作を(a),(b),(c),(d)で示す説明図である。 2軸にて揺動される可動部を備えた3次元微小薄膜可動素子の例を表した斜視図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子の第2の実施の形態を表す概念図で(a)は素子断面図、(b)は(a)のA−A断面図である。 第2の実施の形態による平行平板型素子の動作(a),(b),(c),(d)を示す説明図である。 第2の実施の形態の変形例の動作(a),(b),(c)を示す説明図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子の第3の実施の形態の構成及び動作(a),(b),(c),(d)を示す説明図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子の第4の実施の形態を表す概念図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子をRFスイッチに応用した第5の実施の形態を表す平面図である。 図10に示したRFスイッチのオフ状態のD−D断面を(a)、オン状態のD−D断面を(b)に表した説明図である。 図10に示したRFスイッチのオフ状態のE−E断面を(a)、オン状態のE−E断面を(b)に表した説明図である。 微小薄膜可動素子のそれぞれがメモリ回路を含む駆動回路を有した構成を示す説明図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子を用いて構成したDMDの分解斜視図である。 本発明に係る微小薄膜可動素子アレイを用いて構成した露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の微小薄膜可動素子アレイを用いて構成した投影装置の概略構成を示す図である。 本発明の微小薄膜可動素子アレイを用いて構成したスキャナの概略構成を示す図である。 微小薄膜可動素子が用いられたクロスコネクトスイッチの構成を示す説明図である。 従来の微小薄膜可動素子における可動部の動作説明図である。
符号の説明
21 基板
23 間隙
27 可動部
28 可動電極
29 ヒンジ(支持部)
35a 第1アドレス電極(固定電極)
35b 第2アドレス電極(固定電極)
73 入力端子
75 出力端子
79 短絡接点
100 微小薄膜可動素子
600 微小薄膜可動素子アレイ

Claims (9)

  1. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極に変位制御信号を印加して、該変位制御信号の電圧に応じた静電気力によって前記可動部を変位させる微小薄膜可動素子であって、
    前記微小薄膜可動素子の駆動に際して、前記変位制御信号がOFFのとき前記可動部に該可動部の共振周波数である振動発生信号を常時印加して、該可動部を絶えず振動させる振動負荷手段を備えたことを特徴とする微小薄膜可動素子。
  2. 前記振動負荷手段が、前記可動部が前記振動によって前記固定電極に向かって移動したときに、該可動部を前記固定電極へ変位させるための変位制御信号を前記可動電極と前記固定電極との間へ印加することを特徴とする請求項1記載の微小薄膜可動素子。
  3. 前記可動部と前記固定電極との距離が最短となったときに前記変位制御信号が印加されることを特徴とする請求項2記載の微小薄膜可動素子。
  4. 前記固定電極が基板に設けられ、前記可動電極が該基板に間隙を有して支持された薄膜状の前記可動部に設けられ、該可動部が前記基板に対して略平行に接近離反動されることを特徴とする請求項1記載の微小薄膜可動素子。
  5. 前記固定電極が基板に設けられ、前記可動電極が該基板に間隙を有しかつ支持部を介して支持された薄膜状の前記可動部に設けられ、該可動部が前記支持部を中心に回動されることを特徴とする請求項1記載の微小薄膜可動素子。
  6. 前記可動部が反射面を有し、該可動部の反射面に入射された光が変調されることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の微小薄膜可動素子。
  7. 前記可動部が短絡接点を有し、該可動部の短絡接点が前記基板に設けられた入力端子と出力端子とを開閉して高周波信号の接続および切換を行うことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の微小薄膜可動素子。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれか1項記載の微小薄膜可動素子を1次元または2次元配列したことを特徴とする微小薄膜可動素子アレイ。
  9. 弾性変位可能に支持され少なくとも一部に可動電極を有する可動部と、該可動部に対峙して配置された固定電極とを有し、前記可動電極と前記固定電極に変位制御信号を印加して、該変位制御信号の電圧に応じた静電気力によって前記可動部を変位させる微小薄膜可動素子の駆動方法であって、
    前記微少薄膜可動素子の駆動に際して、前記変位制御信号がOFFのとき前記可動部に該可動部の共振周波数である振動発生信号を常時印加して、該可動部を絶えず振動させることを特徴とする微小薄膜可動素子の駆動方法。
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