JP6903610B2 - 共振器およびそれを含む装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は共振器およびそれを含む装置に関する。
MEMS技術を用いて形成されたデバイスの一つとして、MEMS共振器が知られている。ディスク状の振動子を用いたMEMS共振器は高い対称性を有することから角度直接検出型ジャイロに向いている。中央に開口がある形状(ドーナッツ形状)の振動子は、単一のアンカー部および複数のばね部を用いて基板上に保持できる。
しかし、単一アンカーのドーナッツ形状の振動子を用いた場合、ジャイロ動作に使用するメインモードの振動の他に、スプリアスモードの振動(共振器の本来の共振とは異なる不要な振動)が発生しやすい。スプリアスモードが発生すると、メインモードの振動のQ値は低下する。
D. Vatanparvar, et al, Proc. Inertial 2018, p.171-173
本発明の目的は、スプリアスモードとの結合によるメインモードのQ値の低下を抑制できる共振器を提供することにある。
実施形態の共振器は、振動子と、前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構とを含む。
実施形態の装置は、上記共振器を含む。
図1は第1の実施形態に係る共振器を模試的に示す平面図である。 図2は図1の2−2断面図である。 図3は外面ねじれモードによる容量変化を示す図である。 図4は第1モードの振動エネルギーのロスがスプリアスモードのQ値にどのように影響されるかをグラフ化したものである。 図5は面内並進モードのQ値の低下を抑制する方法を説明するための図である。 図6は第2の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。 図7は第3の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。 図8は第4の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。 図9は第5の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。 図10は第6の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。 図11は第7の実施形態に係る共振器を模試的に示す平面図である。 図12は第8の実施形態に係る装置を示すブロック図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を説明する。図面は、模式的または概念的なものであり、各図面の寸法および比率等は、必ずしも現実のものと同一であるとは限らない。図面において、同一符号は同一または相当部分を付してあり、重複した説明は必要に応じて行う。また、簡略化のために、同一または相当部分があっても符号を付さない場合もある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る共振器1を模試的に示す平面図である。図2は、図1の2−2断面図である。
共振器1は、図2に示すように、基板10およびアンカー部20を含んでいる。基板10は、半導体基板(不図示)とその上に設けられた絶縁膜(不図示)を含んでいる。半導体基板は例えばシリコン基板であり、絶縁膜は例えばシリコン酸化膜である。アンカー部20は基板10の上記絶縁膜上に設けられている。
共振器1は、さらに、基板10の上方に配置され、ディスク状の形状を有する振動子30と、振動子30とアンカー部20とを接続するばね部31とを含んでいる。なお、図1の平面図においてはばね部31はバネ状に描いているが、図2の断面図においてはばね部31は簡単のために直線状に描いている。また、図2以外の断面図においてもばね部31は簡単のために直線状に描いている。
振動子30は面内に配置され、メインモードである面内並進モード(第1のモード)で振動するように構成されている。面内並進モードの共振周波数は、例えば、10kHzのオーダーである。
振動子30は開口2を有する。図1において、参照符号3は開口2を規定する振動子30に設けられた内壁を示している。振動子30の上方から見て、アンカー部20は開口2内に配置されている。ばね部31の一端は内壁3に接続されており、ばね部31の他端はアンカー部20に接続されている。
なお、本実施形態では振動子30はディスク状の形状を有するが、他の形状(例えば四角形)でも構わない。また、
共振器1は、さらに、基板10上に設けられた複数の下部電極21〜28と、下部電極21,22に接続された制御部41と、下部電極23,24に接続された制御部42と、下部電極25,26に接続された制御部43と、下部電極27,28に接続された制御部44とを含む。下部電極21〜28および制御部41〜44は、振動子30が面内並進モードで振動しているときに、面内並進モードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰する機能を有する。
複数の下部電極21〜28は、図1に示すように、アンカー部20を中心にして放射状に配置されている。下部電極(第1の電極)21および下部電極(第2の電極)22は、振動子30の上方から見て、アンカー部20を介して互いに対向するように配置されるとともに、振動子30の下方に配置されている。その結果、下部電極21、下部電極22および振動子3は一対のキャパシタを構成する。同様に、下部電極23、下部電極24および振動子30は一対のキャパシタを構成し、下部電極25、下部電極26および振動子30は一対のキャパシタを構成し、そして、下部電極27、下部電極28および振動子30は一対のキャパシタを構成している。本実施形態では下部電極の個数は8であるが、その個数は偶数であれば特に限定はない。
以下、下部電極21と振動子30との間の容量を容量C21、下部電極22と振動子30との間の容量を容量C22、下部電極23と振動子30との間の容量を容量C23、下部電極24と振動子30との間の容量を容量C24、下部電極25と振動子30との間の容量を容量C25、下部電極26と振動子30との間の容量を容量C26、下部電極27と振動子30との間の容量を容量C27、下部電極28と振動子30との間の容量を容量C28という。
制御部41は、容量C21の値と容量C22の値との差を一定の範囲内に収めるように制御するように構成されている。制御部42は、容量C23の値と容量C24の値との差を上記一定の範囲内に収めるように制御するように構成されている。制御部43は、容量C25の値と容量C26の値との差を上記一定の範囲内に収めるように制御するように構成されている。制御部44は、容量C27の値と容量C28の値との差を上記一定の範囲内に収めるように制御するように構成されている。すなわち、制御部41〜44は容量C21〜C28の値の変化を抑制する。
振動子30が面内並進モードで振動している場合において、スプリアスモードが発生しないときは、振動子30の面内並進モードの振動エネルギーは低下せず、並進モードのQ値(Quality factor)は低下しない。この場合、容量C21〜C28の値は同じである。本実施形態では、スプリアスモードは面外ねじりモードとする。
一方、振動子30が面内並進モードで振動している場合において、面外ねじりモードが発生し、当該面外ねじりモードが面内並進モードに機械的に結合したときは、並進モードの振動のエネルギーの一部がスプリアスモードの振動に用いられ、並進モードのQ値は低下する。この場合、容量C21〜C28の値に変化が生じる。図3は、図2の断面図に示される振動子30に面外ねじりモードが生じ、容量C21の値が容量C22の値とは異なった例を模試的に示している。
本実施形態では、制御部41〜44により容量C21〜C28の値の変化は抑制され、面内並進モードに機械的に結合した面外ねじりモードの振動は選択的に抑制される。したがって、並進モードの振動のエネルギーの一部がスプリアスモードの振動に用いられることは抑制され、面外ねじりモードとの結合による並進モードのQ値の低下は抑制される。
本実施形態の減衰機構の有効性をモデルを用いて説明する。メインモードで振動する振動子の変位をx、スプリアスモードで振動する振動子の変位をyとすると、両者の結合は下記の運動方程式で表現できる。
Figure 0006903610

ここで、bおよびbは減衰係数、ωおよびωは角周波数、ωはメインモードとスプリアスモードとの間の機械結合を表す。
図4は、第1モードの共振周波数を20kHz、メインモードのQ値を10000、ω/ω=0.01としたときに、メインモードの振動エネルギーのロスがスプリアスモードのQ値にどのように影響されるかをグラフ化したものである。縦軸は振動子の振動エネルギーが5%減衰するまでの時間(減衰時間)を示している。減衰時間はメインモードのQ値に比例する。
図4から分かるように、スプリアスモードのQ値が十分低いと、Δf(メインモードの共振周波数とスプリアスモードの共振周波数との差に対応するパラメータ)の値によらずに、つまり、Δfを大きくせずに、メインモードのロスを抑制できることが分かる。スプリアスモードのQ値は少なくともQ<1の過減衰状態にある必要があり、Q<0.01となっていることが望ましい。なお、メインモードの共振周波数をf1、スプリアスモードの共振周波数をfsとすると、Δfはf1−fsとなる。
上記の解析から分かるように、減衰機構でスプリアスモードのQ値を低減すれば、メインモードのQ値の低減(振動エネルギーの低減)を抑制できる。
ところで、メインモードのQ値の低減を抑制する他の手段としては、Δfを大きくすることが考えられる。しかしながら、全てのスプリアスモードとの間のΔfを同時に大きくすることは困難である。さらに別の手段としては、機械結合(ω)を無くすことが考えられる。しかしながら、機械結合は製造ばらつきに起因して不可避的に発生するため、完全に無くすことは困難である。
本実施形態では、振動子30に対して下に配置された下部電極21〜28を用いたが、下部電極21〜28の代わりに振動子30上に配置された複数の上部電極を用いても構わない。
犠牲膜を用いたプロセスを用いて共振器1を製造する場合、図5に示すように、振動子30は貫通孔35を有する。この場合、面内並進モードの振動(並進運動)中に、振動子30と下部電極21とのオーバーラップ面積が変化しないようにして、面内並進モードのQ値の低下を抑制することが好ましい。そのためには、並進運動の変位振幅をΔx、貫通孔35のエッジから下部電極21のエッジまでの距離をΔLとすると、Δx<ΔLとなるように共振器1を設計する。振動子30と下部電極22とのオーバーラップ面積も同様に変化しないようにする。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。図6は、第1の実施形態の図2の断面図に対応する。
本実施形態では、アクティブタイプ(フィードバックタイプ)の減衰機構を用いた共振器1について説明する。スプリアスモードは面外ねじりモードである。
本実施形態の減衰機構は、基板10上に設けられた下部電極21、下部電極21a、下部電極22および下部電極22aを含む。下部電極21aは下部電極21側に配置されている。下部電極22aは下部電極22側に配置されている。下部電極22aは、基板10の上方から見て、アンカー部20を介して下部電極21aと対向する位置に配置されている。減衰機構は、さらに、容量差取得回路36、微分回路37およびフィードバック(FB)電圧発生回路38を含む。
容量差取得回路36は下部電極21および下部電極22に接続されている。容量差取得回路36は容量C21の値および容量C22の値を測定し、その値の差(容量差)を取得する。当該容量差は、例えば、測定した容量C21の値から測定した容量C22の値を引くことにより取得される。上記容量差は必ずしも一定ではなく、面外ねじりモードが発生し、当該面外ねじりモードが面内並進モードに機械的に結合すると、上記容量差は時間の経過とともに変化する。容量差取得回路36は、上記容量差に対応する信号(第1の出力信号)を出力する。
微分回路37は第1の出力信号を微分(時間微分)する。微分回路37は第1の出力信号の導関数に対応する信号(第2の出力信号)を出力する。スプリアスモードのQ値は微分回路37で調整できる。
FB電圧発生回路38は、第2の出力信号に基づいて、下部電極21aと下部電極22aとの間に印加する制御電圧を発生する。当該制御電圧は、容量C21と容量C22との差が一定の範囲内に収まるようにするためのフィードバック信号である。
したがって、面外ねじりモードが面内並進モードに機械的に結合し、容量C21と容量C22との間に差が生じても当該差は一定の範囲内に収まり、面外ねじりモードの振動を減衰できるので、面外ねじりモードとの結合による並進モードのQ値の低下を抑制できる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。図7は、第1の実施形態の図2の断面図に対応する。
本実施形態では、パッシブタイプの減衰機構を用いた共振器1について説明する。スプリアスモードは面外ねじりモードである。
本実施形態の減衰機構は、基板10上に設けられた下部電極21および下部電極22、ならびに、下部電極21および下部電極22に接続されたダンパー回路50を含む。
ダンパー回路50は、第1の抵抗素子51、第2の抵抗素子52および電源53を含む。第1の抵抗素子51の一端は下部電極21に接続され、第1の抵抗素子51の他端は電源53に接続されている。第2の抵抗素子52の一端は下部電極22に接続され、第2の抵抗素子52の他端は電源53に接続されている。
容量C21の値が変化すると、その差に応じた電荷が下部電極21に発生し、当該電荷は第1の抵抗素子51を流れて熱エネルギーに変換化される。その結果、容量C21の値は変化前の元の値にほぼ戻る。一方、容量C22の値が変化すると、その差に応じた電荷が下部電極22に発生し、当該電荷は第2の抵抗素子52を流れて熱エネルギーに変換化される。その結果、容量C21の値は変化前の元の値にほぼ戻る。そのため、面外ねじりモードが面内並進モードに機械的に結合し、容量C21と容量C22との間に差が生じても、容量C21の値および容量C22の値はそれぞれ変化前の元の値にほぼ戻る。これにより、面外ねじりモードの振動を減衰でき、面外ねじりモードとの結合による並進モードのQ値の低下を抑制できる。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。図8は、第1の実施形態の図2の断面図に対応する。
本実施形態では、パッシブタイプの減衰機構を用いた共振器1について説明する。スプリアスモードは面外ねじりモードである。
本実施形態が第3の実施形態と異なる点は、各下部電極毎にダンパー回路を設けたことにある。図8には、下部電極21に設けられたダンパー回路50a、および、下部電極22に設けられたダンパー回路50bが示されている。ダンパー回路50aは第1の抵抗素子51および電源53を含む。第1の抵抗素子51の一端は下部電極21に接続され、第1の抵抗素子51の他端は電源53に接続さている。ダンパー回路50bは第2の抵抗素子52および電源53を含む。第2の抵抗素子52の一端は下部電極22に接続され、第2の抵抗素子52の他端は電源53に接続さている。本実施形態でも第3の実施形態と同様の効果が得られる。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。図9は、第1の実施形態の図2の断面図に対応する。
本実施形態では、下部電極の代わりに圧電膜を含む減衰機構を用いた共振器1について説明する。スプリアスモードは面外ねじりモードである。
本実施形態の減衰機構は、第1の圧電膜61、第2の圧電膜62、第3の圧電膜63、第4の圧電膜64、第1の制御部41aおよび第2の制御部41bを含む。
第1の圧電膜61は、振動子30の下面に設けられている。第2の圧電膜62は、振動子30の上面に設けられているとともに、第1の圧電膜61と対向する位置に配置されている。第3の圧電膜63は、振動子30の下面に設けられているとともに、アンカー部20を介して第1の圧電膜61と対向する位置に配置されている。第4の圧電膜64は、振動子30の上面上に設けられているとともに、第3の圧電膜63と対向する位置に配置されている。
第1の制御部41aは第1の圧電膜61および第2の圧電膜62に接続されている。第2の制御部41bは第3の圧電膜63および第2の圧電膜62に接続されている。
面外ねじりモードが発生し、当該面外ねじりモードが面内並進モードに機械的に結合すると、第1の圧電膜61〜第4の圧電膜64に歪みが生じ、第1の圧電膜61〜第4の圧電膜64に電荷が発生する。このような電荷の発生によって、第1の圧電膜61と第2の圧電膜62との間に電位差(第1の電位差)が生じ、第3の圧電膜63と第4の圧電膜64との間に電位差(第2の電位差)が生じる。
第1の制御部41aは、第1の電位差が一定の範囲内に収まるように、第1の圧電膜61および第2の圧電膜62に発生した電荷を制御する。第2の制御部41bは、第2の電位差が一定の範囲内に収まるように、第3の圧電膜63および第4の圧電膜64に発生した電荷を制御する。
第1の制御部41aおよび第2の制御部41bとしては、例えば、図8に示したダンパー回路40を用いる。この場合、第1の圧電膜61〜第4の圧電膜64に発生した電荷はダンパー回路40に逃げて熱エネルギーに変換され、第1の電位差および第2の電位差はほぼゼロになる。これにより、面外ねじりモードとの結合による並進モードのQ値の低下は抑制される。
(第6の実施形態)
図10は、第6の実施形態に係る共振器を模試的に示す断面図である。図10は、第1の実施形態の図2の断面図に対応する。
本実施形態では、スプリアスモードが面外並進モードの場合について説明する。図9において、参照符号70は共振器1を封止するとともに、基板10とともに共振器1が作動するための空洞71を構成する蓋体を示している。
空洞71の上壁72には第1の上部電極81および第2の上部電極82が設けられている。第1の上部電極81は、振動子30を介して、下部電極21と対向する位置に配置されている。第2の上部電極82は、振動子30を介して、下部電極22と対向する位置に配置されている。下部電極21、下部電極22、第1の上部電極81および第2の上部電極82は制御部41に接続されている。
面外並進モードの場合、振動子30は破線で示すように上側に変位する。このような変位が振動子30に生じると、下部電極21と振動子30との間の容量(第1の容量)は、上部電極81と振動子30との間の容量(第2の容量)とは異なる。同様に、下部電極22と振動子30との間の容量(第3の容量)は、上部電極82と振動子30との間の容量(第4の容量)とは異なる。
制御部41は、第1の容量と第2の容量との差が一定範囲内に収まるように、第1の容量および第2の容量を制御し、そして、第3の容量と第4の容量との差が一定範囲内に収まるように、第3の容量および第4の容量を制御する。これにより、振動子30が面内並進モードで振動している場合において、面外並進モードが発生し、当該面外並進モードが面内並進モードに機械的に結合したときでも、面外並進モードの振動を減衰できるので、面外並進モードとの結合による並進モードのQ値の低下を抑制できる。
(第7の実施形態)
図11は、第7の実施形態に係る共振器1を模試的に示す平面図である。
本実施形態では、スプリアスモードが面内回転モードの場合について説明する。図11において、参照符号85は、振動子30から離間して配置されるとともに、振動子30の外周の一部に沿って配置された外周電極を示している。図11では、外周電極85の個数は4であるが、その個数は4には限定されない。外周電極85は接続電極86により振動子30に接続されている。
外周電極85の外側には外周電極85の一部分と対向する第1の電極91が設けられている。さらには、外周電極85の外側には外周電極85の一部分と対向する第2の電極92が設けられている。
面外並進モードがない場合、外周電極85と第1の電極91との間の容量(第1の容量)は、外周電極85と第2の電極92との間の容量(第2の容量)と同じである。一方、面外並進モードが発生した場合、振動子30は破線で示すように一定の角度範囲で回転する。このような回転が振動子30に生じると、第1の容量および第2の容量は変化する。
制御部41は、第1の容量と第2の容量との差が一定範囲内に収まるように、第1の容量および第2の容量を制御する。これにより、振動子30が面内並進モードで振動している場合において、面内回転モードが発生し、当該面内回転モードが面内並進モードに機械的に結合したときでも、面内回転モードの振動を減衰でき、面内回転モードとのけつごうによる並進モードのQ値の低下を抑制できる。
(第8の実施形態)
図12は、第8の実施形態に係る装置101を示すブロック図である。
装置101は、第1ないし第7の実施形態のいずれかの共振器1を含む。共振器1はクオーツを用いた共振器よりも精度が高いので、共振器1は種々の装置(電子機器、電気機器)に適用可能である。例えば、装置101は、ICの基準クロックを発生するクロック回路、当該クロック回路を含む装置、または、ジャイロである。
上述した実施形態の上位概念、中位概念および下位概念の一部または全て、および、上述していないその他の実施形態は、例えば、以下の付記1−15、および、付記1−15の任意の組合せ(明らかに矛盾する組合せは除く)で表現できる。
[付記1]
振動子と、
前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
を具備する共振器。
[付記2]
前記減衰機構は、前記Q値を1以下にする付記1に記載の共振器。
[付記3]
基板、前記基板上に設けられたアンカー部、および、ばね部をさらに具備し、
前記振動子は前記基板の上方に配置されるとともに、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続される付記1または2に記載の共振器。
[付記4]
前記振動子は開口を有し、
前記振動子の上方から見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
前記ばね部の一端は前記開口を規定する内壁に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
前記減衰機構は、
前記基板上に設けられ第1の電極と、
前記基板上に設けられた第2の電極であって、前記アンカー部を介して前記第1の電極と対向する位置に配置された第2の電極と、
前記振動子と前記第1の電極との間の第1の容量と、前記振動子と前記第2の電極との間の第2の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量および前記第2の容量を制御する制御部と
を具備する付記1ないし3のいずれかに記載の共振器。
[付記5]
前記減衰機構は、
前記基板上に設けられ、前記第1の電極側に配置された第3の電極と、
前記基板上に設けられ、前記第2の電極側に配置され、前記アンカー部を介して前記第3の電極と対向する位置に配置された第4の電極とをさらに具備し、
前記制御部は、
前記第1の容量と前記第2の容量との差を取得する取得回路と、
前記取得回路からの第1の出力信号を微分する微分回路と、
前記微分回路からの第2の出力信号に基づいて、前記第3の電極と前記第4の電極との間に印加する電圧を発生する電圧発生回路であって、前記電圧は前記第1の容量と前記第2の容量との前記差を前記一定の範囲内に収めるための制御電圧である電圧発生回路と
を具備する付記4に記載の共振器。
[付記6]
前記制御部は、前記第1の電極および前記第2の電極に接続されたダンパー回路を含む付記4に記載の共振器。
[付記7]
前記減衰機構は、前記第1の電極に接続された第1のダンパー回路と、前記第2の電極に接続された第2のダンパー回路とを含む付記4に記載の共振器。
[付記8]
前記減衰機構は、
前記振動子の下面に設けられた第1の圧電膜と、
前記振動子の上面に設けられ、前記第1の圧電膜と対向する第2の圧電膜と、
前記振動子の下面に設けられた第3の圧電膜であって、前記アンカー部を介して前記第1の圧電膜と対向する位置に配置された第3の圧電膜と、
前記振動子の上面に設けられ、前記第3の圧電膜と対向する第4の圧電膜と、
前記第1の圧電膜と前記第2の圧電膜との間の第1の電位差と、前記第3の圧電膜と前記第4の圧電膜との間の第2の電圧差が一定の範囲内になるように、前記第1の電位差および前記第2の電位差を制御する制御部と
を具備する付記1ないし3のいずれかに記載の共振器。
[付記9]
前記振動子は開口を有し、
前記振動子の上方から見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
前記ばね部の一端は前記開口を規定する内壁に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
前記減衰機構は、
前記基板上に設けられた第1の下部電極と、
前記基板上に設けられた第2の下部電極であって、前記アンカー部を介して前記第1の下部電極と対向する位置に配置された第2の下部電極と、
前記振動子の上方に配置され、前記第1の下部電極と対向する第1の上部電極と、
前記振動子の上方に配置され、前記第2の下部電極と対向する第2の上部電極と、
前記第1の下部電極と前記振動子との間の第1の容量と、前記第1の上部電極と前記振動子との間の第2の容量との差が一定の範囲内になり、かつ、
前記第2の下部電極と前記振動子との間の第3の容量と、前記第2の上部電極と前記振動子との間の第4の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量、前記第2の容量、前記第3の容量および前記第3の容量を制御する制御部と
を具備する付記1ないし3のいずれかに記載の共振器。
[付記10]
前記振動子は開口を有し、
前記振動子の上方から見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
前記ばね部の一端は前記開口を規定する内壁に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
前記減衰機構は、
前記振動子の上方から見て、前記振動子から離間して配置されるとともに、前記振動子の外周の一部に沿って配置され、前記振動子に電気的に接続された外周電極と、
前記外周電極の一部と対向する第1の電極と、
前記外周電極の一部と対向する第2の電極と、
前記第1の電極と前記外周電極との間の第1の容量と、前記第2の電極と前記外周電極との間の第2の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量および前記第2の容量を制御する制御部と
を具備する付記1ないし3のいずれかに記載の共振器。
[付記11]
前記外周電極と前記振動子とを接続する接続電極をさらに具備する付記10に記載の共振器。
[付記12]
前記振動子は、ディスク状の形状を有する付記1ないし11のいずれかに記載の共振器。
[付記13]
前記第1のモードは、面内並進モードである付記1ないし12のいずれかに記載の共振器。
[付記14]
前記スプリアスモードは、面外ねじりモード、面外並進モードまたは面内回転モードである付記13に記載の共振器。
[付記15]
付記1ないし14のいずれかに記載の共振器を含む装置。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…共振器、10…基板、20…アンカー部、30…振動子、31…ばね部、32…内壁、21,21a,22,22a,23〜28…下部電極、31〜34…制御部、35…貫通孔、41,41a,42,42a,43,44…制御部、50,50a,50b…ダンパー回路、51…第1の抵抗素子、52…第2の抵抗素子、53…電源、61〜64…圧電膜、70…蓋体、71…空洞、72…上壁、81,82…上部電極、85…外周電極、86…接続電極、91,92…電極、101…装置。

Claims (13)

  1. 第1の面を含む基板と、
    前記第1の面に設けられたアンカー部と、
    前記第1の面から第1の方向に離れて配置され、前記アンカー部に接続されたばね部と、
    前記第1の面から前記第1の方向に離れて配置され、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続された振動子と、
    前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
    を具備し、
    前記振動子は開口および当該開口を規定する第2の面を含み、
    前記振動子から前記第1の方向に離れた位置から前記アンカー部を見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
    前記ばね部の一端は前記第2の面に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
    前記減衰機構は、
    前記第1の面に設けられた第1の電極と、
    前記第1の面に設けられた第2の電極であって、前記アンカー部を介して前記第1の電極と対向する位置に配置された第2の電極と、
    前記振動子と前記第1の電極との間の第1の容量と、前記振動子と前記第2の電極との間の第2の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量および前記第2の容量を制御する制御部と
    を具備する共振器。
  2. 第1の面を含む基板と、
    前記第1の面に設けられたアンカー部と、
    前記第1の面から第1の方向に離れて配置され、前記アンカー部に接続されたばね部と、
    前記第1の面から前記第1の方向に離れて配置され、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続された振動子と、
    前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
    を具備し、
    前記振動子は開口および当該開口を規定する第2の面を含み、
    前記振動子から前記第1の方向に離れた位置から前記アンカー部を見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
    前記ばね部の一端は前記第2の面に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
    前記減衰機構は、
    前記第1の面に設けられた第1の電極と、
    前記第1の面に設けられた第2の電極であって、前記アンカー部を介して前記第1の電極と対向する位置に配置された第2の電極と、
    前記振動子と前記第1の電極との間の第1の容量、または、前記振動子と前記第2の電極との間の第2の容量が予め決められた範囲内に入るように、前記第1の容量または前記第2の容量を制御する制御部と
    を具備する共振器。
  3. 前記減衰機構は、Q値を1以下にする請求項1または2に記載の共振器。
  4. 前記減衰機構は、
    前記第1の面に設けられ、前記第1の電極側に配置された第3の電極と、
    前記第1の面に設けられ、前記第2の電極側に配置され、前記アンカー部を介して前記第3の電極と対向する位置に配置された第4の電極とをさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記第1の容量と前記第2の容量との差を取得する取得回路と、
    前記取得回路からの第1の出力信号を微分する微分回路と、
    前記微分回路からの第2の出力信号に基づいて、前記第3の電極と前記第4の電極との間に印加する電圧を発生する電圧発生回路であって、前記電圧は前記第1の容量と前記第2の容量との前記差を前記一定の範囲内に収めるための制御電圧である電圧発生回路と
    を具備する請求項に記載の共振器。
  5. 前記制御部は、前記第1の電極および前記第2の電極に接続されたダンパー回路を含む請求項1ないし3のいずれかに記載の共振器。
  6. 前記減衰機構は、前記第1の電極に接続された第1のダンパー回路と、前記第2の電極に接続された第2のダンパー回路とを含む請求項1ないし3のいずれかに記載の共振器。
  7. 第1の面を含む基板と、
    前記第1の面に設けられたアンカー部と、
    前記第1の面から第1の方向に離れて配置され、前記アンカー部に接続されたばね部と、
    前記第1の面から前記第1の方向に離れて配置され、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続された振動子と、
    前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
    を具備し、
    前記振動子は、前記第1の面と対向する第2の面と、前記第2の面と反対側の第3の面とを含み、
    前記減衰機構は、
    前記第2の面に設けられた第1の圧電膜と、
    前記第3の面に設けられ、前記第1の圧電膜と対向する第2の圧電膜と、
    前記第2の面に設けられた第3の圧電膜であって、前記アンカー部を介して前記第1の圧電膜と対向する位置に配置された第3の圧電膜と、
    前記第3の面に設けられ、前記第3の圧電膜と対向する第4の圧電膜と、
    前記第1の圧電膜と前記第2の圧電膜との間の第1の電位差と、前記第3の圧電膜と前記第4の圧電膜との間の第2の電位差が一定の範囲内になるように、前記第1の電位差および前記第2の電位差を制御する制御部と
    を具備する共振器。
  8. 第1の面を含む基板と、
    前記第1の面に設けられたアンカー部と、
    前記第1の面から第1の方向に離れて配置され、前記アンカー部に接続されたばね部と、
    前記第1の面から前記第1の方向に離れて配置され、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続された振動子と、
    前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
    を具備し、
    前記振動子は開口をおよび当該開口を規定する第2の面を含み、
    前記振動子から前記第1の方向に離れた位置から前記アンカー部を見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
    前記ばね部の一端は前記第2の面に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
    前記減衰機構は、
    前記第1の面に設けられた第1の下部電極と、
    前記第1の面に設けられた第2の下部電極であって、前記アンカー部を介して前記第1の下部電極と対向する位置に配置された第2の下部電極と、
    前記振動子から前記第1の方向に離れて配置され、前記第1の下部電極と対向する第1の上部電極と、
    前記振動子から前記第1の方向に離れて配置され、前記第2の下部電極と対向する第2の上部電極と、
    前記第1の下部電極と前記振動子との間の第1の容量と、前記第1の上部電極と前記振動子との間の第2の容量との差が一定の範囲内になり、かつ、
    前記第2の下部電極と前記振動子との間の第3の容量と、前記第2の上部電極と前記振動子との間の第4の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量、前記第2の容量、前記第3の容量および前記第3の容量を制御する制御部と
    を具備する共振器。
  9. 第1の面を含む基板と、
    前記第1の面に設けられたアンカー部と、
    前記第1の面から第1の方向に離れて配置され、前記アンカー部に接続されたばね部と、
    前記第1の面から前記第1の方向に離れて配置され、前記ばね部を介して前記アンカー部に接続された振動子と、
    前記振動子が第1のモードで振動しているときに、前記第1のモードに機械的に結合されたスプリアスモードの振動を選択的に減衰させる減衰機構と
    を具備し、
    前記振動子は開口および当該開口を規定する第2の面を含み、
    前記振動子から前記第1の方向に離れた位置から前記アンカー部を見て、前記アンカー部は前記開口内に配置され、
    前記ばね部の一端は前記第2の面に接続され、前記ばね部の他端は前記アンカー部に接続され、
    前記減衰機構は、
    前記振動子から前記第1の方向に離れた位置から前記振動子を見て、前記振動子から第2の方向に離れて配置されるとともに、前記振動子の外周の一部に沿って配置され、前記振動子に電気的に接続された外周電極と、
    前記外周電極の一部と対向する第1の電極と、
    前記外周電極の一部と対向する第2の電極と、
    前記第1の電極と前記外周電極との間の第1の容量と、前記第2の電極と前記外周電極との間の第2の容量との差が一定の範囲内に収まるように、前記第1の容量および前記第2の容量を制御する制御部と
    を具備する共振器。
  10. 前記外周電極と前記振動子とを接続する接続電極をさらに具備する請求項9に記載の共振器。
  11. 前記振動子は、ディスク状の形状を有する請求項1ないし10のいずれかに記載の共振器。
  12. 前記第1のモードは、面内並進モードである請求項1ないし11のいずれかに記載の共振器。
  13. 前記スプリアスモードは、面外ねじりモード、面外並進モードまたは面内回転モードである請求項12に記載の共振器。
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