JP4481446B2 - 複数流路を有するコネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば半導体高純度薬品,一般化学薬品等を貯留する容器の開口部に取り付けられて貯留液の取り出しに供されるコネクタに係わり、特に、複数の流路を有するコネクタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、半導体高純度薬品や一般化学薬品等の液体は、生産工場にて容器に充填され、この容器に形成された開口部に蓋(図示略)を嵌め込んだ状態で出荷される。
この容器に貯留された液体を取り出す場合には、図6に示すように、まず、容器1の開口部1a,1bに嵌め込まれていた蓋を取り外し、サイフォン管2が接続されたプラグ3aと、サイフォン管2が接続されていないプラグ3bをそれぞれ取り付ける。
【0003】
そして、液送ホース5が接続されたソケット4aをプラグ3aに、また、気送ホース7が接続されたソケット4bをプラグ3bに接続し、ポンプ(図示略)によって容器1内の液体をサイフォン管2からプラグ3aへと吸い上げ、ソケット4aに接続された液送ホース5へと送り出していた。
このとき、容器1内が負圧とならないように、他方のソケット4bに接続した気送ホース7からは窒素等の気体を取り入れていた。
【0004】
一方、ソケット4a,4bをプラグ3a,3bへワンタッチで接続するための技術として、特開平7−277400号公報に開示のコネクタが知られている。
このコネクタは、ソケット側の凹部を形成する壁部に周方向に間隔をおいて孔部を形成すると共に、これら孔部に凹部内への出入が可能とされた施錠ボールを配設し、凹部の外周側に配したスリーブを軸方向へスライドさせることによって、施錠ボールを孔部から凹部内へ突出させて、凹部に嵌合された液体通路を有するプラグの外周に形成された係合溝へ施錠ボールを係合させるロック機構を備えている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、容器1から液体を取り出す際には、液体をフィルタに通して混入物を除去する等のため、図7(a)に示すような循環を行う場合がある。
この場合、上述した単流路のコネクタ6a,6bでは、液体取り出し用のコネクタ6aと、気体導入用のコネクタ6bとを循環用配管10で接続すると共に、この循環用配管10中に流路開閉用のバルブ9を取り付ける必要があったため、システムが複雑化するという問題があった。
【0006】
さらに、気体導入用のコネクタ6bから液体を滴下させると、容器1内で液体が波立ってしまうため、この波立ちを防止すべく、循環時にはサイフォン管2を接続していた。
ところが、気体導入用のコネクタ6b側にサイフォン管2を接続すれば、液体の波立ちは防止できるが、以下に述べる問題が別途生じる。
【0007】
すなわち、循環が終わって液体を取り出す時は、バルブ9を遮断し、気体導入用のコネクタ6bから負圧防止用の窒素を導入するが、サイフォン管2が液体中にあるため、窒素が液体中に供給されて好ましくない反応を起こす場合がある。
これを回避するには、液面よりも上に窒素を導入することになるが、単流路のコネクタ6bであると、サイフォン管2を取り外さなければならない。
【0008】
そこで、プラグ3a,3bとソケット4a,4bの双方に液体通路及び気体通路を形成すれば、図7(b)に示すように、上記した問題は全て解決する。
さらに、これら複数流路を備えたプラグとソケットを上記ロック機構によって接続し得るコネクタを構成すれば、プラグとソケットの接続動作がワンタッチで行えるようにもなり、商品性が更に高まる。
【0009】
しかしながら、プラグの内部に液体通路だけでなく気体通路をも形成してしまうと、その分だけプラグの外径が増大してロック機構の大型化を招き、しかも、プラグの内部構造が複雑化して加工が困難になるので、コストアップにつながるという新たな問題が発生する。
【0010】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、複数流路を有することによる利便性に優れたコネクタを、製造容易かつ低コストにて提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、以下の手段を採用した。
請求項1の発明は、容器に形成された開口部を閉塞するプラグと、ホースが連結されるソケットとを備え、これらプラグとソケットとを接続することにより、これらプラグ及びソケットに形成された主流路同士及び副流路同士を互いに連通させるコネクタであって、前記プラグは、前記ソケットが係合されて該ソケットとの接続状態を保持するプラグ部を備えており、このプラグ部の内部に前記主流路を有し、かつ、外部に前記副流路を有することを特徴としている。
【0012】
このような構成によれば、ソケットが係合されるプラグ部には、従来と同様に1つの流路(実施の形態では、液体通路26)しか有しないことになり、複数流路(実施の形態では、液体通路26及び気体通路41)を有することによるプラグ部の大型化及び内部構造の複雑化を回避できる。
【0013】
請求項2の発明は、請求項1記載のコネクタにおいて、前記プラグの先端面側には凹部が形成されており、前記プラグ部は、この凹部の底部から上方へ突設されると共に、その突設位置が前記プラグの中心軸から偏心していることを特徴としている。
【0014】
このような構成によれば、ソケットをプラグ部に係合させるだけで、主流路のみならず、副流路同士も自動的に位置合わせされる。
なお、ソケットをプラグ部へ係合させる際、ソケットの揺動は、プラグの凹部を構成している壁部によって拘束される。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2記載のコネクタにおいて、前記ソケットは、前記プラグ部が嵌合される嵌合筒と、該嵌合筒の壁部に周方向に間隔をおいて形成された孔部と、これら孔部に前記嵌合筒内へ出入自在に配設された施錠ボールと、前記嵌合筒に対して軸方向スライド自在に外挿され、スライド時に前記施錠ボールを前記孔部から前記嵌合筒内へ突出させるスリーブとを備えると共に、このソケット側の副流路は、前記スリーブの壁部及び前記嵌合筒の先端部が部分的に大径化されてなる各々の大径部を貫通するように形成されており、さらに、内部に貫通孔を有するパイプ状をなし、前記スリーブ及び前記嵌合筒の各大径部に貫通形成された副流路に挿入され、これら大径部に形成された副流路同士が連通した状態となるように前記スリーブと前記嵌合筒とを同軸に位置決めする位置決め部材(実施の形態では、位置決めパイプ62)を備えることを特徴としている。
【0018】
このような構成によれば、パイプ状の位置決め部材を嵌合筒及びスリーブの各大径部に形成された副流路に挿入すれば、副流路同士が連通しつつ、これらスリーブと嵌合筒も自動的に位置決めされる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のコネクタにおいて、前記プラグは、その副流路の開口部よりも上段に該開口部の内径よりも大径かつ前記パイプ状の位置決め部材が嵌合可能な嵌合凹部を備えることを特徴としている。
【0020】
このような構成によれば、互いに連通した副流路間のシールを、位置決め部材の先端部外周と、嵌合凹部の内周とで行うことが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて、本発明の一実施の形態について説明する。
図1において、符号11は本実施の形態によるコネクタであり、このコネクタ11は、プラグ12と、このプラグ12に接続されるソケット13とから構成されている。また、プラグ12の後端部にはサイフォン管2が接続され、ソケット13の後端部には液送ホース(図示略)及び気送ホース7が接続されている。
【0022】
(プラグの構成)
次に、図2及び図3を用いて、プラグ12の構成について説明する。
これらの図中、符号21はプラグ本体であり、このプラグ本体21には、その上面側に凹部22が形成されている。
凹部22には、その底面22Aから上方へ突出するプラグ部23が、プラグ本体21の雌ねじ部21aにねじ込まれて一体固定されている。このとき、プラグ部23の中心軸L1は、プラグ本体21の中心軸L2から偏心させられている。
【0023】
次に、プラグ部23の構成について詳細に説明する。
符号25は、内部に液体通路(主流路)26が形成された主筒体であり、その先端には、後述するソケット13側に設けられたバルブ73が出入りする開口部25aが形成されている。
主筒体25の内部には、バルブ27が摺動可能に設けられており、このバルブ27の先端部(図面上側)にはその内部と外部とを連通させる連通孔31が形成されている。
【0024】
バルブ27の後端部には、スプリング32が嵌め込まれており、このスプリング32によって、バルブ27は常に主筒体25の先端側(図面上側)へ付勢されている。
これにより、バルブ27の先端部が主筒体25の先端部に形成された開口部25aを閉塞し、液体通路26が遮断される。
なお、符号33は、主筒体25の下端部に嵌め込まれたスプリング係止用のストッパである。
【0025】
主筒体25の外周面には、径方向内方に凹む環状の係止溝35が形成されている。この係止溝35には、プラグ部23へソケット13側の嵌合筒58を係合させた際に、後述の施錠ボール66が係合する。
主筒体25の下端部内面には、容器の貯留液中に配されるサイフォン管2がねじ込まれて一体的に接続されている。
【0026】
プラグ本体21の上端部には、フランジ21bが形成されており、このフランジ21bには、容器の開口部に形成された雌ねじ部と螺合する雄ねじ部21cが形成されている。
プラグ本体21の上面側に形成された凹部22の底面22Aには、そこから更に一段凹む円筒状の嵌合凹部36が形成されており、この嵌合凹部36には、ソケット13に取り付けられた位置決めパイプ(位置決め部材)62の先端拡径部62aが挿入される。
【0027】
嵌合凹部36の底面36Bからは、プラグ本体21の下面へ通じる気体通路41が、プラグ部23と同様に、プラグ本体21の中心から偏心した位置に貫通形成されている。
気体通路41の内部には、バルブ42が摺動可能に設けられており、バルブ42の先端部にはその内部と外部とを連通させる連通孔43が形成されている。
【0028】
バルブ42の後端部には、スプリング44が嵌め込まれており、このスプリング44によって、バルブ42は常に先端側へ付勢されている。これにより、バルブ42の先端部が開口部41aを閉鎖し、気体通路41を遮断する。
すなわち、嵌合凹部36は、バルブ42により開閉される気体通路41の開口部41aの上段に、該開口部41aの内径よりも大径に形成されている。
符号45は、気体通路41の下端部に嵌め込まれたスプリング係止用のストッパである。
【0029】
(ソケットの構成)
次に、図4及び図5を用いて、ソケット13の構成について説明する。
これらの図中、符号51はスリーブである。
このスリーブ51の上端部には、径方向外方に突出する指掛け用のフランジ51aが形成されている。
【0030】
また、スリーブ51の下端部には、径方向内方に突出することにより、後述する嵌合筒58の下端部に一体成形されたフランジ部58aと係合して当該スリーブ51の抜け落ちを防止する段部51bが形成されている。
さらに、スリーブ51の壁部が部分的に大径化されてなる大径部53には、気体通路52が貫通形成されている。
【0031】
符号55は、内部に液体通路(主流路)56が形成された主筒体である。
この主筒体55の上端部には、径方向外方に突出する指掛け用のフランジ57が一体的に固定されており、このフランジ57には、気送ホース7が挿通される気送ホース挿通孔57aが形成されている。
また、主筒体55の下端部には、雌ねじ部55aが形成されており、この雌ねじ部55aには、プラグ部12が嵌合される嵌合筒58がねじ込まれている。
【0032】
これら嵌合筒58と主筒体55は、スリーブ51の内周面と、主筒体55の下端面と、嵌合筒58の外周面とに囲まれた空間部に配装されたスプリング61によって、後端側に常に付勢された状態でスリーブ51内に保持されている。
符号59は、径方向内側の先端部(図面下側)にテーパ面59Aを有するリングである。
【0033】
嵌合筒58の先端部に設けられたフランジ部58aも、スリーブ51と同様に大径部81を備えており、この大径部81には雌ねじ部61が形成されている。
この雌ねじ部61と、スリーブ51の大径部53に貫通形成された気体通路52とは、大径部53,81に挿入されて雌ねじ部61にねじ込まれる位置決めパイプ62によって、同軸に位置決めされる。
【0034】
位置決めパイプ62の内部には、その先端拡径部62aにおいて複数に分岐する気体通路63が形成されており、この先端拡径部62aの外周には、シール部材64が取り付けられている。
嵌合筒58の下部には、テーパ孔65が周方向に沿って複数設けられている。
【0035】
テーパ孔65は、嵌合筒58の内周側から外周側に向かって漸次拡開しており、これらテーパ孔65には、施錠ボール66が可動状態に嵌め入れられている。
その際、施錠ボール66は、嵌合筒58の内周面よりも径方向内方に若干はみ出ることとなり、そのはみ出た部分がプラグ部23に形成された係止溝35に嵌合することによって、プラグ12とソケット13との接続状態が維持される。
【0036】
符号71は、摺動筒である。この摺動筒71は、例えばフッ素樹脂から作製されており、その軸方向中間部には、他の部分と一体的に成形されるベローズ71aが形成されている。
摺動筒71の後端部は、径方向内方に折り曲げ成形されており、主筒体55の底部に形成された縦断面L字状の溝55bに、脱落を防止された状態で固定されている。
【0037】
符号72は、スプリングである。
このスプリング72は、摺動筒71を先端側へ常に付勢し、図4において最も下方に位置させるように作用している。
その位置において、摺動筒71の先端部に形成された開口部71bは、主筒体55に一体的に固定されたバルブ73によって閉塞されている。
【0038】
しかし、プラグ部23の先端によって摺動筒71の先端部が下から押し上げられると、ベローズ71aが軸方向に収縮して、摺動筒71の先端部がバルブ73に対して相対的に持ち上げられ、これにより開口部71bは開口する。
【0039】
次に、図1を用いて、プラグ12にソケット13を接続する接続作業について説明する。
この接続作業に先だって、容器の開口部にねじ込まれている蓋は取り外され、この開口部には、サイフォン管2を接続したプラグ12がねじ込まれているものとする。また、ソケット13には、液体通路56に連通する液送ホース(図示略)と、気体通路52,63に連通する気送ホース7が予め接続されている。
【0040】
まず、プラグ12の上方にてソケット13をプラグ部23と略同軸に位置合わせしたうえで、ソケット13をプラグ12へ徐々に挿入していくと、主筒体25の外周が施錠ボール66を径方向外方へ押す。
このとき、施錠ボール66がスプリング61の付勢力に抗してリング59を上方へ押し上げるため、リング59と段部51bとの間には隙間が形成される。
【0041】
すると、この隙間に施錠ボール66が入り込み、ソケット13のプラグ12への更なる挿入が可能になる。
更に挿入を続けると、施錠ボール66が係止溝35に係合し、スプリング61がリング59を押し下げる。
これにより、リング59と段部51bとが当接し、挿入が完了する。
【0042】
この状態では、施錠ボール66が係止溝35に係合し、プラグ12とソケット13とがロックされるため、ソケット13を引き上げてもプラグ12から抜け出ることがない。
従って、これらプラグ12とソケット13との確実な接続状態が保持されていることになる。
【0043】
ちなみに、ソケット13を引き抜くには、スリーブ51を上昇させる。
すると、段部51bとフランジ部58aとの間に隙間が生じ、この隙間に施錠ボール66が移動可能になる。
これにより、係止溝35から施錠ボール66が脱して、プラグ12とソケット13とのロックが解除されるので、ソケット13を引き抜けるようになる。
【0044】
ソケット13のプラグ12への挿入が完了した状態では、ソケット13側のバルブ73の先端部73aと、プラグ部23側のバルブ27の先端部とが当接して、バルブ27がスプリング32の付勢力に反して後端側に移動しているため、主筒体25の開口部25aが開口する。
同時に、ソケット側13の摺動筒71の先端部と、プラグ12側の主筒体25の先端部とが当接する。
【0045】
このとき、摺動筒71の先端部がスプリング72の付勢力に反してベローズ71aの収縮により後端部側に移動するので、摺動筒71の開口部71bが開口する。
これにより、ソケット側13の液体通路56と、プラグ12側の液体通路26とが互いに連通し、容器から液体を取り出すことが可能になる。
【0046】
上述したように、プラグ部23の突設位置は、プラグ本体21の中心軸L2から偏心しているので、ソケット13側の嵌合筒58を、プラグ12側のプラグ部23に嵌合させると、ソケット側13の先端拡径部62aと、プラグ12側の嵌合凹部36との軸合わせも同時に行われ、副流路たる気体通路52,63,41同士の位置合わせが不要となる。
従って、プラグ部23の中心軸L1をプラグ本体21の中心軸L2と同軸にした場合に起こり得る、煩わしい芯合わせ作業から開放される。
【0047】
このようにして、先端拡径部62aが嵌合凹部36に嵌合されると、先端拡径部62aの端面62Bと、プラグ本体21側の気体通路41に設けられたバルブ42の先端部とが当接して、バルブ42がスプリング44の付勢力に反して後端側に移動するので、開口部41aが開口する。
これにより、ソケット側13の気体通路52,63と、プラグ12側の気体通路41とが互いに連通し、容器へ窒素等の気体を取り入れることが可能になる。
【0048】
ソケット側13の気体通路52,63と、プラグ12側の液体通路41とが連通した際、これら通路間の気密性は、先端拡径部62aの外周に一体固定されたシール部材64によって確保される。
すなわち、気体通路41,52,63間のシールは、先端拡径部62aの外周面62Aと、嵌合凹部36の内周壁36Aとの間でシール部材64を介して行われる。
【0049】
ちなみに、先端拡径部62aの端面62Bと、嵌合凹部36の底面36Bとの間にシール部材64を介在させるシール構造であると、先端拡径部62aの端面62Bの位置が、嵌合筒58の端面58Aと、プラグ部23のフランジ23aとが当接する位置に規制されてしまうため、これら各部の寸法が高精度に加工されていないと、寸法誤差の影響を受けてシール部材64が底面36Bから離間してしまい、シール性が低下しまうおそれがある。
【0050】
これに対し、本実施の形態のように、先端拡径部62aの外周面62Aと、嵌合凹部36の内周壁36Aとの間にシール部材64を介在させるシール構造であれば、前記各部の寸法に多少の誤差が生じていても、シール部材64が外周面62Aと内周壁36Aとの間をシールしたままの状態で上下に位置がずれるだけであるから、寸法誤差の影響を受け難い信頼性の高いシールが実現される。
【0051】
以上説明した接続作業により、プラグ12とソケット13との間で、液体通路26,56同士及び気体通路41,52,63同士が互いに連通すると、図示せぬポンプを駆動させることによって、容器内の貯留液は、ソケット13に接続された液送ホースを介して容器の外へ取り出すことができる。
このとき、ソケット13に接続された気送ホース7を介して容器内には窒素が取り入れられるので、容器内の負圧も解消される。
【0052】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)請求項1の発明によれば、ソケットが係合されるプラグ部には、従来と同様に1つの流路しか有しないことになるので、プラグ部の大型化及び内部構造の複雑化を回避することができる。
従って、複数流路を有することによって利便性に優れることとなったコネクタを、製造容易かつ低コストにて提供することができる。
【0053】
(2)請求項2の発明によれば、ソケットをプラグ部に係合させるだけで、主流路のみならず、副流路同士も自動的に位置合わせされるので、上記効果に加えて、ソケットをプラグへ接続する際の作業性を高めることができる。
【0055】
(3)請求項3の発明によれば、パイプ状の位置決め部材を嵌合筒及びスリーブの各大径部に形成された副流路に挿入すれば、副流路同士が連通しつつ、これらスリーブと嵌合筒とが自動的に位置決めされるので、ソケットをプラグへ接続する際の作業性をより一層高めることができる。
【0056】
(4)請求項4の発明によれば、互いに連通した副流路間のシールを、位置決め部材の先端部外周と、嵌合凹部の内周とで行うことが可能になるので、上記効果に加えて、寸法誤差の影響を受け難いシール構造を実現し得て、流体漏れを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るコネクタの一実施の形態を示す縦断面図である。
【図2】 プラグの縦断面図である。
【図3】 プラグの平面図である。
【図4】 ソケットの縦断面図である。
【図5】 ソケットの平面図である。
【図6】 容器内の液体取り出しに用いられるコネクタの一従来例を示す図である。
【図7】 (a)は、単流路しか有しないコネクタを用いて液体の循環を行っている状態を模式的に示す図である。(b)は、複数流路を有するコネクタを用いて液体の取り出しを行っている状態を模式的に示す図である。
【符号の説明】
5 液送ホース(ホース)
7 気送ホース(ホース)
11 コネクタ
12 プラグ
13 ソケット
23 プラグ部
26 液体通路(主流路)
36 嵌合凹部
41 気体通路(副流路)
41a 開口部
42 バルブ
52 気体通路(副流路)
56 液体通路(主流路)
62 位置決めパイプ(位置決め部材)
63 気体通路(副流路)
L2 中心軸

Claims (4)

  1. 容器に形成された開口部を閉塞するプラグと、ホースが連結されるソケットとを備え、これらプラグとソケットとを接続することにより、これらプラグ及びソケットに形成された主流路同士及び副流路同士を互いに連通させるコネクタであって、前記プラグは、前記ソケットが係合されて該ソケットとの接続状態を保持するプラグ部を備えており、このプラグ部の内部に前記主流路を有し、かつ、外部に前記副流路を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 前記プラグの先端面側には凹部が形成されており、前記プラグ部は、この凹部の底部から上方へ突設されると共に、その突設位置が前記プラグの中心軸から偏心していることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 前記ソケットは、前記プラグ部が嵌合される嵌合筒と、該嵌合筒の壁部に周方向に間隔をおいて形成された孔部と、これら孔部に前記嵌合筒内へ出入自在に配設された施錠ボールと、前記嵌合筒に対して軸方向スライド自在に外挿され、スライド時に前記施錠ボールを前記孔部から前記嵌合筒内へ突出させるスリーブとを備えると共に、このソケット側の副流路は、前記スリーブの壁部及び前記嵌合筒の先端部が部分的に大径化されてなる各々の大径部を貫通するように形成されており、
    さらに、内部に貫通孔を有するパイプ状をなし、前記スリーブ及び前記嵌合筒の各大径部に貫通形成された副流路に挿入され、これら大径部に形成された副流路同士が連通した状態となるように前記スリーブと前記嵌合筒とを同軸に位置決めする位置決め部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記プラグは、その副流路の開口部よりも上段に該開口部の内径よりも大径かつ前記パイプ状の位置決め部材が嵌合可能な嵌合凹部を備えることを特徴とする請求項3記載のコネクタ。
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