JP4480875B2 - 粘着剤組成物とその粘着シート類およびその製造方法 - Google Patents

粘着剤組成物とその粘着シート類およびその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はアクリル系の粘着剤組成物とそれを基材上に設けた粘着シート類(テープ、シート、フィルムなど)、およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
現在(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物を共重合し、基材の両面に粘着剤層を設け剥離ライナーを介して巻回した両面テープが非常に多く使われている。この場合、粘着シートから剥離ライナーを剥がす際の剥離力はその使用において大変重要である。剥離が軽すぎる、すなわち剥離力が小さすぎる場合は、容易に剥離ライナーが剥がれ粘着面が露出してしまい、また剥離が重すぎる、すなわち剥離力が大きすぎると、その剥離工程において簡便な作業が困難となってしまう。
【0004】
また基材の背面に剥離処理を行い、他面に粘着剤層を設け巻回する粘着シート類においても、背面からの剥離力は重要で、軽すぎれば巻回状態での保存安定性が悪くなり、重すぎれば巻き戻しが困難となる。
【0005】
このため、粘着剤に応じて剥離ライナーや背面からの剥離力を調整する必要があり、このためには従来剥離ライナーや背面に設ける剥離処理層の処理方法を変更し対応していた。
【0006】
このように従来は、粘着剤を変更する度に剥離処理条件の変更が必要であり、管理、保管などの作業性が非常に面倒であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物を共重合して得られる粘着剤組成物において、実質的に粘着特性は変化させることなく、剥離剤を塗布した剥離ライナーや背面処理層に対する剥離力を粘着剤側でコントロールすることが出来る粘着剤組成物、および該粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えた粘着シート類を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の目的を達成するため鋭意検討した結果、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物に、特定量のシラン系単量体を共重合することにより得られる重合体が、シラン系単量体の配合量に応じて剥離力をコントロールすることができ、合わせて後から添加する架橋剤の量を調整して溶剤不溶分を一定とすることによって実質的に粘着特性が変わらないことを見出した。本発明はこれらの知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、0.005〜0.5重量部のシラン系単量体を共重合して得られる重合体と架橋剤を含み、溶剤不溶分が20〜80%である粘着剤組成物(請求項1)であり、特に水分散型粘着剤組成物(請求項2)に係るものである。
【0010】
本発明は、さらに、上記水分散型粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えた粘着シート類(請求項3)に係るものであり、特に粘着剤層がシリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に接する構成である粘着シート類(請求項4)に係るものである。
【0011】
また本発明は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、0.005〜0.5重量部の範囲でシラン系単量体を共重合し、その後その後架橋剤を添加して架橋させ、最終的な溶剤不溶分を20〜80%とすることにより、実質的に接着特性は同じであり、かつシリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力をコントロールできる粘着シート類の製造方法(請求項5)に係るものである。
【0012】
なお、本明細書において「溶剤不溶分」とは、所定量(約500mg)の試料を精秤し(そのうち不揮発分の重量をW1mgとする)、これを酢酸エチル中に室温で3日間浸漬した後、不溶物を取り出し、この不溶物を100℃で2時間乾燥させて重量(W2mg)を測定し、下記式
溶剤不溶分(重量%)=(W2/W1)×100
に従って算出したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし、且つシラン系単量体を含む単量体混合物を共重合して得られる重合体に、最終的な溶剤不溶分が20〜80%となるよう架橋剤を添加し粘着剤組成物としたものである。
【0014】
本発明において主構成単量体として用いる(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、一般式(1)
CH2=C(R1)COOR2 (1)
(式中、R1は水素原子又はメチル基、R2は炭素数1〜14のアルキル基を示す)
で表される化合物が挙げられる。
【0015】
前記R2として、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、イソアミル基、ヘキシル基、へプチル基、2−エチルヘキシル基、イソオクチル基、イソノニル基、イソデシル基などが例示できる。なかでも、R2として、ブチル基、2−エチルヘキシル基などの炭素数2〜10のアルキル基が好ましい。上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルは単独でまたは2種以上混合して使用できる。例えば、アクリル酸アルキルエステルとして、アクリル酸ブチル単独、又はアクリル酸ブチルとアクリル酸2−エチルヘキシルとを組み合わせて使用できる。この場合、アクリル酸2−エチルヘキシルとアクリル酸ブチルとの割合は、前者/後者=0/100〜55/45(例えば、5/95〜60/40)程度である。
【0016】
(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物中の該(メタ)アクリル酸アルキルエステル[例えば、上記(メタ)アクリル酸C2-14アルキルエステル]の比率は、一般に80重量%以上(例えば80〜99.8重量%程度)、好ましくは85重量%以上(例えば85〜99.5重量%程度)、さらに好ましくは90重量%以上(例えば90〜99重量%程度)である。
【0017】
前記単量体混合物は、熱架橋するための架橋点を導入するため、通常、官能基含有単量体(熱架橋性官能基含有単量体)を含んでいる。該官能基含有単量体をコモノマー成分として用いることにより被着体に対する接着力も向上する。
【0018】
前記官能基含有単量体としては、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン酸、クロトン酸、無水マレイン酸などのカルボキシル基含有単量体又はその酸無水物;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシブチルなどの水酸基含有単量体;(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドなどのアミド基含有単量体;(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、(メタ)アクリル酸t−ブチルアミノエチルなどのアミノ基含有単量体;(メタ)アクリル酸グリシジルなどのグリシジル基含有単量体;(メタ)アクリロニトリル、N−(メタ)アクリロイルモルホリン、N−ビニル−2−ピロリドンなどが挙げられる。これらの中でも、アクリル酸などのカルボキシル基含有単量体又はその酸無水物などが好ましい。上記の官能基含有単量体は1種または2種以上使用することができる。
【0019】
上記官能基含有単量体の使用量は、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステル100重量部に対して、例えば0.5〜10重量部、好ましくは1〜8重量部程度である。0.5重量部未満ではその効果が現れず、10重量部を超えると接着力が低下する恐れがある。
【0020】
また、前記単量体混合物には、凝集力等の特性を高めるため、必要に応じて、その他の共重合性単量体が含まれていてもよい。このような共重合性単量体としては、例えば、(メタ)アクリル酸メチル:酢酸ビニルなどのビニルエステル類;スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;シクロペンチルジ(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレートなどの環式アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類;ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレートなどの多価アルコールの(メタ)アクリル酸エステル類などが挙げられる。これらの共重合性単量体も1種または2種以上使用できる。
【0021】
本発明において、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルと共重合されるシラン系単量体としては、ケイ素原子を有する重合性化合物であれば特に限定されないが、上記(メタ)アクリル酸アルキルエステルに対する共重合性に優れている点で(メタ)アクリロイルオキシアルキルシラン誘導体などの(メタ)アクリロイル基を有するシラン化合物が好ましい。シラン系単量体としては、例えば、3−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロイルオキシプロピルメチルジエトキシシランなどが挙げられる。これらのシラン系単量体は単独で又は2種以上組み合わせて使用できる。
【0022】
また、上記以外に、共重合可能なシラン系単量体として、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、4−ビニルブチルトリメトキシシラン、4−ビニルブチルトリエトキシシラン、8−ビニルオクチルトリメトキシシラン、8−ビニルオクチルトリエトキシシラン、10−メタクリロイルオキシデシルトリメトキシシラン、10−アクリロイルオキシデシルトリメトキシシラン、10−メタクリロイルオキシデシルトリエトキシシラン、10−アクリロイルオキシデシルトリエトキシシランなども使用できる。
【0023】
シラン系単量体の量は前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルの種類や用途などに応じて適宜選択できるが、シラン系単量体の共重合量が、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物(シラン系単量体を除く)100重量部に対して、0.5重量部を超えると接着できない程度まで接着力が低下する場合がある。また0.005重量部未満では、粘着特性、特に耐反発性が0.005重量部以上添加した場合に比べて低下する場合がある。従って、本発明では、前記単量体混合物(シラン系単量体を除く)100重量部に対するシラン系単量体の量は、0.005〜0.5重量部、好ましくは0.01〜0.1重量部の範囲である。
【0024】
本発明の粘着剤組成物を構成する重合体は、例えば、前記(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし且つシラン系単量体を含む単量体混合物を慣用の重合方法において重合体とすることができる。特に本発明においては、溶剤を用いないため環境衛生上望ましく、耐溶剤性の点でも優れるなどの利点を有している水分散型粘着剤組成物として調製することが好ましい。
【0025】
水分散型粘着剤組成物を得る方法としては、一般的な乳化重合や懸濁重合を用いることができ、その方法も一般的な一括重合、連続滴下重合、分割滴下重合などを採用できる。重合温度は、例えば20〜100℃程度である。
【0026】
また水分散型粘着剤組成物は、上記方法のほか、別途溶液重合や塊状重合により得た(メタ)アクリル酸エステル共重合体を、乳化剤により水に分散させて調製してもよい
【0027】
重合に用いる重合開始剤としては、例えば、2,2′−アゾビスイソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンアミジン)二硫酸塩、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス[2−(5−メチル−2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]ジヒドロクロライド、2,2′−アゾビス(N,N′−ジメチレンイソブチルアミジン)などのアゾ系開始剤;過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩;ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、過酸化水素などの過酸化物系開始剤;フェニル置換エタンなどの置換エタン系開始剤;芳香族カルボニル化合物;過硫酸塩と亜硫酸水素ナトリウムとの組み合わせ、過酸化物とアスコルビン酸ナトリウムとの組み合わせなどのレドックス系開始剤などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。重合開始剤の使用量は、モノマーの総量100重量部に対して、例えば0.005〜1重量部程度である。
【0028】
また、重合には連鎖移動剤を用いてもよい。連鎖移動剤としては、慣用の連鎖移動剤、例えば、ドデカンチオール等のメルカプタン類等が例示できる。連鎖移動剤の使用量は、単量体混合物の総量100重量部に対して、例えば0.001〜0.5重量部程度である。
【0029】
また、乳化重合において用いる乳化剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸アンモニウム、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルなどのノニオン系乳化剤などを使用できる。これらの乳化剤は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。乳化剤の使用量は、単量体混合物の総量100重量部に対して、例えば0.2〜10重量部、好ましくは0.5〜5重量部程度である。
【0030】
本発明の粘着剤組成物において、上記乳化重合により水分散型粘着剤組成物を得る場合は、特に、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とし且つシラン系単量体を含まない組成で重合した場合の重合終了時の溶剤不溶分が5%以下となる樹脂組成物が得られる単量体混合物と重合条件により、シラン系単量体を共重合することが好ましい。これにより水分散型であるにもかかわらず、水分散型粘着剤の粒子の内部と外側が均一に架橋されるため、優れた端末剥がれ性と高い保持性とを両立させることが可能である。
【0031】
上記の「重合条件」とは、シラン系単量体の有無を除く他の重合条件、例えば、反応温度、反応時間、重合開始剤の種類及び使用量、連鎖移動剤の種類及び使用量等が同一であることを意味する。
【0032】
なお、シラン系単量体を含まない組成で重合した場合に溶剤不溶分が5%を超える樹脂組成物が得られる単量体混合物とシラン系単量体とを重合に付す場合には、端末剥がれ性が低下しやすい。
【0033】
本発明の粘着剤組成物は、前記シラン系単量体を含む(メタ)アクリル酸エステル共重合体に、架橋剤を添加してなるものである。本発明では、粘着剤の用途に応じて架橋剤を用いることができる。前記架橋剤としては、通常用いる架橋剤を使用することができ、例えば日本ポリウレタン工業株式会社製『アクアネート200』、武田薬品工業株式会社製『タケネートWD−725』、住友バイエルンウレタン株式会社製『SBUイソシアネート0775』、第一工業製薬株式会社製『エラストロンBN−69』などのイソシアネート系架橋剤、1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリグリセロールポリグリシジルエーテルなどのエポキシ系架橋剤、株式会社日本触媒製『エポクロスWS−500』などのオキサゾリン系架橋剤、株式会社日本触媒製『ケミタイトPZ−33』などのアジリジン系架橋剤、酢酸亜鉛などの金属キレート系架橋剤などが挙げられる。架橋剤は、油溶性及び水溶性の何れであってもよい。
【0034】
これらの架橋剤の配合量は、上記シラン系単量体の配合量によって調整されるものであって、最終的な溶剤不溶分が20〜80%、好ましくは30〜70%となるよう添加される。最終的な溶剤不溶分が20%未満では粘着特性が劣り、80重量%を超えると凝集力が高くなりすぎ接着力が低下する。
【0035】
また本発明では、粘着剤の用途に応じて粘着付与成分を混合することもできる。粘着付与成分としては、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、脂肪族系石油樹脂、芳香族系石油樹脂、共重合系石油樹脂、脂環族系石油樹脂、キシレン樹脂、およびエラストマーなどを挙げることができる。
【0036】
また本発明の粘着剤組成物には、その他必要に応じて、粘着剤に通常使用される添加剤、例えば、老化防止剤、充填剤、顔料、着色剤、水分散体の場合pHを調整するための塩基(アンモニア水など)や酸、などが添加されていてもよい。
【0037】
次に本発明の請求項3または4に係る粘着シート類の実例を図面にもとづいて説明するが、本発明はこれらに何ら限定されるものではない。
【0038】
図1は、基材フィルムの両面に粘着剤層を有する粘着シート類の一例を模式的に示す断面図である。
【0039】
図1において、1は粘着剤層を、2は基材を、3は剥離ライナーをそれぞれ示している。本発明の粘着シート類は、前記水分散型粘着剤組成物を基材2上に塗布し、熱架橋して粘着剤層1を形成し、剥離ライナー3と貼り合せることにより得られる。これは図示するように巻回されることが好ましいが、そのまま保管することもできる。また剥離ライナー3上に粘着剤層1を形成した後、基材2と貼り合せることもできる。また剥離ライナー3上に粘着剤層1を形成しそのまま巻回することで、基材を含まない、いわゆる基材レスの両面粘着シートとすることもできる。
【0040】
本発明において基材2としては、例えば、ポリプロピレンフィルム、エチレン−プロピレン共重合体フィルム、ポリエステルフィルム、ポリ塩化ビニルなどのプラスチックフィルム;クラフト紙などの紙;金属箔などを使用できる。前記プラスチックフィルムは、無延伸フィルム及び延伸(一軸延伸又は二軸延伸)フィルムの何れであってもよい。また、基材のうち粘着剤を塗布する面には、通常使用される下塗剤やコロナ放電方式などによる表面処理が施されていてもよい。基材の厚みは、目的に応じて適宜選択できるが、一般には10〜500μm程度である。
【0041】
粘着剤層1は前記水分散型粘着剤組成物を慣用のコーター、例えば、グラビヤロールコーター、リバースロールコーター、キスロールコーター、ディップロールコーター、バーコーター、ナイフコーター、スプレーコーターなどを用いて基材1に塗布することで行うことができる。前記水分散型粘着剤組成物は、乾燥後の粘着剤層の厚みが、例えば10〜100μm程度となるように塗布される。
【0042】
塗布された前記水分散型粘着剤組成物は、加熱により熱架橋され粘着剤層1を形成する。熱架橋は、慣用の方法、例えば、シラン系単量体や架橋剤の種類に応じて架橋反応が進行する温度にまで加熱することにより行われる。
【0043】
本発明において剥離ライナー3は、薄葉基材の片面あるいは両面にシリコーン系剥離剤からなる剥離層を設けたものであって、従来から用いられてきたものが使用される。その厚さは特に限定されないが、好ましくは15μm以上、さらに好ましくは25〜500μmである。
【0044】
図2は、本発明の粘着シート類の別の一例を模式的に示す断面図であって、基材2の片面に粘着剤層1が設けられ、これに剥離ライナー3が貼り合わされている構成を示している。これは図示するように巻回されることが好ましいが、そのまま保管することもできる。
【0045】
図3は本発明の粘着シート類の別の一例を模式的に示す断面図であって、背面処理層4を設けた基材2に粘着剤層1を付設した構成を示している。これは図示するように、背面処理層4に粘着剤層1が接するように巻回され、保管される。背面処理層4は、シリコーン系背面処理剤を従来周知の方法によって基材1に設けたものを用いることができる。
【0046】
本発明の請求項5に係る粘着シート類の製造方法は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、0.005〜0.5重量部の範囲でシラン系単量体を共重合し、その後その後架橋剤を添加して架橋させ、最終的な溶剤不溶分を20〜80%とする粘着シート類の製造方法である。すなわちシラン系単量体を除く単量体混合物100重量部に対して0.005〜0.5重量部の範囲においてシラン系単量体の配合量を調整することにより、シリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力をコントロールする。さらに、シラン系単量体の量を調整したことにより変化した溶剤不溶分を架橋剤の添加量を調整し、最終的な溶剤不溶分を20〜80%の範囲内で一定値とすることで粘着特性を実質的に同じとすることが出来る。
【0047】
ここで粘着特性を実質的に同じにするとは、例えば接着力が10%程度の違いしかなく、実用的には問題のない違いしかないことを言う。
【0048】
本発明の粘着シート類の製造方法は、シリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力のみ変化させた粘着シート類を品揃えできる有用な方法である。
【0049】
本発明において(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物にシラン系単量体を共重合することで、シリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力をコントロールすることができる理由は必ずしも明確ではないが、シラン系単量体のシリルエーテル基やシラノール基が剥離層表面に残存する官能基と反応するため、シラン系単量体の量を調整することで粘着剤と剥離処理層との剥離力をコントロールできると推察される。
【0050】
【発明の効果】
本発明によれば、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物を共重合して得られる粘着剤組成物において、実質的に粘着特性は変化させることなく、シリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力をコントロールすることが出来る粘着剤組成物を得ることができる。このため、粘着剤に応じて剥離ライナーや背面からの剥離力を調整する必要がなく、例えば1種類の剥離ライナーで剥離力は異なり、その他の粘着特性は実質的に同じである粘着シート類を提供できる。
【0051】
【実施例】
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、「部」及び「%」は、特に断りがない限り重量基準である。
【0052】
実施例1
冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌機を備えた反応容器を用い、アクリル酸ブチル97部、アクリル酸3部、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリエトキシシラン(信越シリコーン株式会社製『KBE−503』)0.08部、ドデカンチオール(連鎖移動剤)0.05部、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(開始剤)0.1部、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫酸アンモニウム(乳化剤)2部を水100部に加えて乳化重合して重合体を得た。なお、シラン系単量体を混合しない組成で同様にして重合した場合の重合終了時の重合体の溶剤不溶分は0%であった。
これに10%アンモニウム水を添加してpH8に調整した後、架橋剤として1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを0.005部添加し、水分散液の固形部100重量部に対し粘着付与剤としてロジン系樹脂(荒川化学工業株式会社製『スーパーエステルE−720』)を固形分で30部加え、水分散型粘着剤を得た。
【0053】
これをシリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナー(カイト化学工業株式会社製『SLB−80W5D』)および厚さ40μmのPETフィルムに塗工し120℃で3分乾燥し、厚さ50μmの粘着剤層を作製しテープサンプルとした。このテープサンプルから得られる水分散型粘着剤の溶剤不溶分は55%であった。
【0054】
実施例2
上記実施例1において、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン(信越シリコーン株式会社製『KBE−503』)を0.05部として得られた重合体に、架橋剤として1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを0.02部添加した以外は実施例1と同様にして粘着シートを作製した。このテープサンプルから得られる水分散型粘着剤の溶剤不溶分は53%であった。
【0055】
実施例3
上記実施例1において、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン(信越シリコーン株式会社製『KBE−503』)を0.02部として得られた重合体に、架橋剤として1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを0.05部添加した以外は実施例1と同様にして粘着シートを作製した。このテープサンプルから得られる水分散型粘着剤の溶剤不溶分は56%であった。
【0056】
比較例1
上記実施例1において、γ−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシラン(信越シリコーン株式会社製『KBE−503』)を0.002部として得られた重合体に、架橋剤として1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを0.09部添加した以外は実施例1と同様にして粘着シートを作製した。このテープサンプルから得られる水分散型粘着剤の溶剤不溶分はは57%であった。
【0057】
比較例2
上記実施例3において、架橋剤として1,3−ビス(N,N´−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサンを添加しない以外は実施例3と同様にして粘着シートを作製した。このテープサンプルから得られる水分散型粘着剤の溶剤不溶分は15%であった。
【0058】
上記実施例および比較例で得た粘着シートについて、以下の特性を調べた。
【0059】
(接着力)
PETフィルムに粘着剤を塗工した粘着テープを幅20mm、長さ100mmに切断し、これを粒度280番の研磨紙で磨いたSUS板に重さ2kgのゴムローラを1往復させる方法にて厚着し、23℃に30分放置後、23℃、65%RH雰囲気中にて剥離に要する力を測定した(180度ピール、剥離速度300mm/分)。
【0060】
(剥離ライナー剥離力)
剥離ライナーに粘着剤を塗工した粘着テープを幅50mm、長さ150mmに切断し、塗装板に貼り合せた。そのサンプルを23℃、65%RH雰囲気中にて剥離ライナーを剥離するのに要する力を測定した(180度ピール、剥離速度300mm/分)。
【0061】
(耐反発性)
剥離ライナーに粘着剤を塗工した粘着テープを、厚さ0.5mmのアルミニウム板(面積:10mm×100mm)に貼り付け、直径50mmの円弧状に曲げた。剥離ライナーを剥がし、アクリル板にラミネーターを用いて貼り合わせ、これを70℃の雰囲気下に2時間置き、その時のアルミニウム板の端部の剥がれた高さを測定した。
【0062】
(保持力試験)
PETフィルムに粘着剤を塗工した粘着テープ(幅10mm)を、フェノール樹脂板に対し10mm×20mmの接触面積で貼り付け、20分経過後80℃に20分放置した後、フェノール樹脂板を垂下し、粘着テープの自由端に600gの均一荷重を負荷して、80℃での粘着シートの落下時間を測定した。
【0063】
【表1】
Figure 0004480875
【0064】
表1より明らかなように実施例1〜3においては、接着力、耐反発性、保持力は実用上問題のない程度の違いであって実質的に変化がないのに対し、剥離ライナーの剥離力はコントロールできることがわかる。一方、比較例1では溶剤不溶分を実施例と同等になるよう架橋剤を添加しているが、シラン系単量体の添加量が限定値以下であるため特に端末剥がれ性に劣る。また比較例2では架橋剤を添加せず溶剤不溶分が限定値以下であったため耐反発性や保持力に劣るものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着シート類の一例を模式的に示す断面図である。
【図2】 本発明の粘着シート類の別の一例を模式的に示す断面図である。
【図3】 本発明の粘着シート類の別の一例を模式的に示す断面図である。
【符号の説明】
1: 粘着剤層
2: 基材
3: 剥離ライナー
4: 背面処理層

Claims (5)

  1. (メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、0.005〜0.5重量部のシラン系単量体を共重合して得られる重合体と架橋剤を含み、溶剤不溶分が20〜80%である粘着剤組成物。
  2. 水分散型である請求項1記載の粘着剤組成物。
  3. 基材上に請求項1または2のいずれかに記載の粘着剤組成物からなる粘着剤層を備えた粘着シート類。
  4. 粘着剤層がシリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に接する構成である請求項3記載の粘着シート類。
  5. (メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする単量体混合物100重量部に対して、0.005〜0.5重量部の範囲でシラン系単量体を共重合し、その後架橋剤を添加して架橋させ、最終的な溶剤不溶分を20〜80%とすることにより、実質的に粘着特性は同じであり、かつシリコーン系剥離剤を塗布した剥離ライナーあるいはシリコーン系剥離剤からなる背面処理層に対する剥離力をコントロールできる粘着シート類の製造方法。
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