JP4478528B2 - ケース用施錠装置 - Google Patents

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本発明は、旅行用のスーツケースや、トランクケース等のケース類に用いて好適なケース用施錠装置に関する。
貴重品なども収納され、所有者の手から離れて単体でも取り扱われることの多い例えばスーツケースなどのケース類では施錠装置(以下、「ケース用施錠装置」とも称す。)に高い信頼性が要求される。従来、この種のケース用施錠装置1は、図6に示すように、取っ手3を有するケース本体5と、このケース本体5に開閉自在となった蓋体7とからなるスーツケース9の、例えばケース本体5側に同一のものが左右一対設けられ、蓋体7をケース本体5に対して開閉不能及び開閉自在とするようにして施解錠を行う。
図7に示すように、ケース用施錠装置1は、平面視で矩形状に形成され、スーツケース9の両側(図6の左右側)方向に向く端部に、ラッチ11、解除片13が設けられるとともに、錠本体15とラッチ11との間には合鍵であるプレートキー17が挿入されるキー挿入開口19が設けられている。なお、図7中、21は、ケース用施錠装置1の施錠状態・解錠状態に応じ表示内容が切り換わる施解錠状態表示部である。
従来より、この種のケース用施錠装置1は、下記特許文献1にも開示されるように、内部に、合鍵の挿入のみによってスライド移動可能となる図示しないスライダーを有している。スライダーは、複数のタンブラーを有し、合鍵の挿入によってこれらタンブラーのシアーラインが一致し、錠本体15との係止が外れて移動可能となる。そして、錠本体15には図示しないロックボルトが内蔵され、ロックボルトはスライダーの移動によって、ロック姿勢・ロック解除姿勢に順次切り換わり、蓋体をケース本体に施錠・解錠するように作動する。
したがって、ロックボルトがロック解除姿勢のとき、プレートキー17がキー挿入開口19に挿入されると、スライダーの移動が可能となり、プレートキー17の押込みによってスライダーが移動されると、ロックボルトがロック解除姿勢からロック姿勢へと切り換わり、このロックボルトを介して蓋体7がケース本体5に施錠されることとなった。
特開2001−107620号公報
上記した従来のケース用施錠装置は、複数のタンブラーを有したスライダーが、このタンブラーを錠本体に係止することで移動が規制されている。このスライダーは、複数のタンブラーや、各タンブラーごとの付勢手段(コイルバネ)を備え、所定の強度を有する金属ブロック体からなるため、比較的重量が大きくなる。また、スライダーは、タンブラーが錠本体に係止した移動不能状態であっても、スライダー自身、タンブラー、錠本体のタンブラー係止部などの製造交差により、若干の移動が可能となる。これらの状況から、スーツケースに衝撃や振動による外力が加えられると、慣性力によってスライダーが微動し、この微動したスライダーがロックボルトに接触することがあった。そして、この微動による接触が繰り返されると、ロックボルトが徐々に回転され、場合によってはロック姿勢からロック解除姿勢へ至る虞があった。また、スライダーに押込み力を作用させながら、タンブラーを操作することで、タンブラーの全てをシアーラインに配置させて、スライダーの係止を解除して、不正解錠を行う所謂ピッキングに対しても、高い防犯性を備えている必要があった。
本発明は上記状況に鑑みてなされたもので、衝撃等が加えられても、スライダーが微動し、その繰り返しによってロックボルトがロック解除されることのないケース用施錠装置を提供し、もって、ケース用施錠装置の防犯性、信頼性の向上を図ることを目的とする。
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
本発明に係るケース用施錠装置100は、開閉自在な蓋体7を有するケース本体5に固設され合鍵Gの挿入される錠本体Aと、該錠本体Aに回転自在に設けられ所定の角度回転されるごとに前記蓋体7に対しロック姿勢とロック解除姿勢とを繰り返すロックボルトCと、複数のタンブラー55a〜55cが前記合鍵Gの挿入方向に沿って直交するように並べられて有して前記錠本体Aに内設され前記合鍵Gの挿入のみによって該タンブラー55a〜55cを係止状態から解除状態に従動させて前記合鍵Gの挿入方向へ移動可能となり該移動によって前記ロックボルトCを所定角度回転させるスライダーDと、該スライダーDの合鍵挿入空間35に合鍵Gの挿入方向と反する方向から付勢されて突出され、合鍵Gの挿入方向先端側にある前記タンブラー55cを押下し係止状態に配置させるとともに前記合鍵Gの挿入によって前記合鍵挿入空間35から押出されて前記タンブラー55cの押下を解除する規制板Eと、を具備する。
本発明では、前記合鍵Gの挿入によって前記合鍵挿入空間35から前記規制板Eが押出された状態から、さらに前記合鍵Gが挿入されることにより、前記スライダーDが規制板Eとともに合鍵Gの挿入方向に移動し、前記ロックボルトCを所定角度回転させるようにしたことを特徴とする。
このケース用施錠装置100では、タンブラー55cが規制板Eによって押下されることで、強制的に錠本体A側へ係止固定され係止状態となり、タンブラー55cがバネの付勢力によって係止位置に配置されるのみの場合、すなわち移動可能に配置されてこの係止位置となっている場合に比べ、衝撃や振動に対する対抗力(保持力)が増強される。また、少なくとも一つのタンブラー55cが規制板Eによって覆い隠されるので、タンブラー55a,55b,55cの全てが視認困難となる。さらに、スライダーDに押込み力を加えながら、細棒等を挿入してタンブラー55a,55b,55cを不正操作するピッキングが行われても、その都度、規制板Eが付勢手段85によって挿入空間35へ突出されてきてタンブラー55cが覆われることになる。
本発明に係るケース用施錠装置によれば、合鍵の挿入によってスライダーを移動させ、ロックボルトをロック解除姿勢へ回転させるケース用施錠装置において、押下した少なくとも一つのタンブラーを係止状態に配置させるとともに合鍵の挿入によって挿入空間から押出されてタンブラーの押下を解除する規制板を設けたので、タンブラーが規制板の押下によって、強制的に錠本体側へ係止固定され係止状態となり、別言すると、挿入空間には合鍵とは異なる鍵(異鍵)が挿入されたような状態となってタンブラーが押下となり錠本体側へ係止状態となり、タンブラーがバネの付勢力によって係止位置に配置されるのみの場合に比べ、衝撃や振動に対する対抗力を強くすることができる。したがって、衝撃等が加えられても、タンブラーの係止が解除されたり、スライダーが慣性力によって微動し、その繰り返しによってロックボルトがロック解除姿勢まで回転されてしまう事態を防止することができる。また、少なくとも一つのタンブラーが規制板によって覆い隠されるので、タンブラーの全てが視認できなくなり、ピッキングを困難にすることができる。さらに、スライダーに押込み力を加えながら、細棒等を挿入してタンブラーを不正操作するピッキングが行われても、その都度、規制板が付勢手段によって挿入空間へ突出されてきてタンブラーを覆うので、全てのタンブラーを不正にシアーラインに配置させるピッキングを困難にできる。この結果、振動・衝撃による不意な解錠や、ピッキングによる不正な解錠を阻止して、ケース用施錠装置の信頼性、防犯性を向上させることができる。
以下、本発明に係るケース用施錠装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係るケース用施錠装置の解錠状態の断面図、図2はスライダー、プレートキーの斜視図、図3は図2に示したスライダーの拡大斜視図である。なお、図6、図7に示した部材と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態によるケース用施錠装置100は、錠本体Aと、ラッチBと、ロックボルトCと、スライダーDと、規制板Eと、合鍵であるプレートキーGとを主要な構成部材として有している。
スーツケース9は、ケース本体5に対し、蓋体7が開閉自在となる。ケース本体5にはケース用施錠装置100の錠本体Aが固設される。錠本体Aは、図1の左方に位置する図示しない揺動部により解錠状態でかつラッチBの係止が解除されることで、図中右端側が上方に跳ね上がる。錠本体Aの右端には、ラッチBが軸31を介して回動自在に設けられ、ラッチBは蓋体7側に設けられた図示しない係止板に一方の揺動位置で下端が係止することで、蓋体7の開放を規制する。このラッチBは、ラッチBと共に錠本体Aに回動自在に設けられる操作片33によって係止解除方向(図1の矢印a方向)への回動操作が可能となる。
錠本体AにはプレートキーGの挿入空間35が形成され、挿入空間35はキー挿入口37となって開口される。この挿入空間35は、より具体的には錠本体Aの内部に収容されたスライダーD内に形成される。つまり、キー挿入口37から挿入されたプレートキーGは、錠本体A内のスライダーD(挿入空間35)へ挿入されることとなる。ラッチBの上部には開口閉鎖片39が斜めに延設され、開口閉鎖片39はラッチBの係止状態においてキー挿入口37を閉鎖する。ラッチBは、所定厚のプレートキーGがキー挿入口37に挿入されることにより、開口閉鎖片39が押圧されて係止解除方向へ回転され、蓋体7との係止が解除されるようになっている。
錠本体AにはロックボルトCが内蔵され、ロックボルトCは上端面の凹部41を、錠本体Aの突起軸43に嵌合させて回転自在となる。ロックボルトCの下端には図1の左右方向に長いロック杆45が設けられ、ロック杆45は蓋体7に形成されたスリット47に対し、長手方向を一致させることで挿脱が可能になるとともに、スリット47の長手方向に直交する方向に配置されることで、蓋体7からの抜脱が不能(ロック状態)となる。このロックボルトCは、後述するように、スライダーDの押込みにより、所定の角度(例えば90°)ごとに回転され、ロック姿勢とロック解除姿勢とを繰り返す。
また、ロックボルトCの上端の軸外周には表示円盤49が相対回転不能に嵌合され、表示円盤49は180°ごとに施錠マークが記されている。この表示円盤49の施錠マークは、錠本体Aの上面に穿設された表示窓51から視認可能となる。つまり、ロックボルトCが一方向へ90°ごとに回転されることで、表示窓51からは施錠マーク、非施錠マーク(無印)が繰り返し表示され、ケース用施錠装置100の施解錠状態が視認できるようになっている。
スライダーDは、錠本体A内において、付勢手段である圧縮コイルバネ53によって、図1の右方へ付勢されている。スライダーDには複数(本実施の形態では3つ)のタンブラー55a,55b,55cがプレートキーGの挿入方向に並べられ、タンブラー55a,55b,55cは挿入空間35へ臨んでいる。タンブラー55a〜55cは、スライダーDの幅方向(図1の紙面直交方向)に長い板形状となり、上面には一対の三角突起57が長手方向に離間配置されている。スライダーDの下面には蓋材59が固定され、この蓋材59とそれぞれのタンブラー55a〜55cの間には圧縮スプリング61,61,61が配設されている。タンブラー55a〜55cは、この圧縮スプリング61の付勢力によって、長手方向のいずれか一端が上方、他端が下方へ位置するように傾斜姿勢、或いは両端が上方へ位置するような姿勢をとる。各タンブラー55a〜55cは、正規のプレートキーGが挿入空間35へ挿入されることにより、この傾斜配置から、圧縮スプリング61の付勢力に抗して水平配置される。
プレートキーGには、各タンブラー55a〜55cの三角突起57に一致した進入孔63が複数穿設されている。各タンブラー55a〜55cは、所定の進入孔63の穿設されたプレートキーGが挿入されることのみによって、三角突起57が所定深度で進入孔63に進入し、その結果、水平に配置されるようになっている。タンブラー55a〜55cの長手方向両端には係止突起65,65が突設され、この係止突起65は錠本体Aの内壁に形成された図示しない係止溝に係止する。このタンブラー55a〜55cの係止突起65は、タンブラー55a〜55cがプレートキーGによって水平配置された状態でのみ、錠本体Aの係止溝から外れ、スライダーDの移動を可能とする。つまり、スライダーDは、通常状態において、係止突起65が錠本体Aの係止溝に係止し、スライド不能となる一方、プレートキーGが挿入された状態においてのみ、全てのタンブラー55a〜55cが水平配置され、その結果、係止突起65が係止溝から外れて(シアーラインが一致して)、プレートキーGの挿入方向へ移動可能となる。
スライダーDには移動方向に長い貫通孔67が穿設され、この貫通孔67には上記のロックボルトCの中央部が貫通される。スライダーDにはロックボルト係合ピン69がバネ71によって突出され、ロックボルト係合ピン69はスライダーDが移動されるごとに、ロックボルトCのフランジ部73に90°間隔に形成された図示しない段部に当接し、ロックボルトCを90°ごとに回転させる。
図3に示すように、スライダーDの挿入空間35には両側部に、プレートキーGの挿入方向に沿う一対のガイド溝83,83が形成されている。このガイド溝83,83は、プレートキーGの両側縁を進入させて、プレートキーGの挿入を案内する。挿入空間35には規制板Eが退出可能に突出され、規制板Eはこのガイド溝83,83に両側縁を進入させて、プレートキーGの挿入方向にスライド自在となる。なお、本実施の形態では、この規制板Eは、プレートキーGと略同等の厚さで構成される。
規制板Eの後部とスライダーD内壁との間には圧縮バネ85が配設され、圧縮バネ85は規制板EをプレートキーGの挿入方向と反する方向へ付勢している。規制板EとスライダーDとの間には図示しない飛出規制手段が設けられ、この飛出規制手段は規制板Eが最後部のタンブラー55cより飛び出ることを規制している。つまり、最後部のタンブラー55cは、規制板Eによって覆い隠されている。
規制板Eに覆われたタンブラー55cは、規制板Eによって圧縮スプリング61の付勢力に抗して押下され、係止突起65が錠本体Aの係止溝に係止される。規制板Eは、プレートキーGが挿入空間35に挿入されることで、プレートキーGの先端で押込まれて、挿入空間35から退出される。これにより、規制板Eによるタンブラー55cへの押下は解除される。タンブラー55cは、規制板Eが退出されることで、今度はプレートキーGによって所定の長さを押下されることとなる。
次に、このように構成されたケース用施錠装置100の作用を説明する。
図4はプレートキーが挿入されたケース用施錠装置の断面図、図5はプレートキーによりスライダーが移動されロックボルトがロック姿勢となった状態の断面図である。
図1に示したロックボルトCの解錠状態において、ロックボルトCのロック杆45は、蓋体7のスリット47と長手方向が同方向に配置されている。したがって、操作片33が操作され、ラッチBが矢印a方向に回転されることで、ラッチBと図示しない係止板との係止が解除される。この状態で、錠本体Aの右端が上方へ跳ね上げられることで、蓋体7がケース本体5から開放可能となる。
一方、図4に示すように、プレートキーGがキー挿入口37から挿入されると、ラッチBの開口閉鎖片39が押圧され、キー挿入口37が開口されるとともに、ラッチBが矢印a方向へ回転される。プレートキーGがキー挿入口37に挿入されると、タンブラー55cを覆っていた規制板EがプレートキーGによって押し込められ、規制板Eが挿入空間35から退出される。プレートキーGが規制板Eを押込めて、挿入空間35に完全挿入されると、スライダーDの上面に位置した各タンブラー55a〜55cの三角突起57がプレートキーGのそれぞれの所定の進入孔63(図2参照)に進入する。
各タンブラー55a,55b,55cは、各三角突起57が所定の進入孔63に進入することで、かつ、各三角突起57の突出形状と進入孔63の内径との組合せにより、水平に配置され、全てのタンブラー55a〜55cが水平配置されると、タンブラー55a〜55cの両側の係止突起65(図2参照)が、錠本体Aの図示しない係止溝から外れ、すなわち、シアーラインが一致し、スライダーDが移動可能となる。
この状態で、図5に示すように、さらにプレートキーGが押込まれると、スライダーDが図5の左方へ移動され、スライダーDに設けられたロックボルト係合ピン69がロックボルトCに係合してロックボルトCを90°回転させる。ロックボルトCは、図1に示したロック解除姿勢から90°回転されることにより、ロック杆45がスリット47の長手方向に直交する方向に配置され(図5の状態)、蓋体7は、ロック杆45を介してケース本体5に施錠状態となる。
この施錠状態において、プレートキーGが引き抜かれると、ラッチBが再び係止位置に配置される。同時に規制板Eが圧縮バネ85によって付勢されて再び挿入空間35へ突出され、タンブラー55c上に配置される。タンブラー55cは、規制板Eが上方へ移動されることにより押下され、係止突起65,65が錠本体Aの係止溝に係止される。
なお、他のタンブラー55a,55bも、プレートキーGが抜かれると、圧縮スプリング61,61の付勢力によって傾斜配置等とされ、錠本体Aの係止溝に係止することとなるが、これらタンブラー55a,55bの場合は、圧縮スプリング61,61に付勢された状態で係止位置に、可動可能に配置されるのであって、規制板Eに押下されることで、可動不能に係止状態の位置に強制配置されるタンブラー55cとは係止状態が異なる。
上記のケース用施錠装置100によれば、プレートキーGの挿入によってスライダーDを移動させ、ロックボルトCをロック解除姿勢へ回転させるケース用施錠装置100において、押下した少なくとも一つのタンブラー55cを係止状態に配置させるとともに、プレートキーGの挿入によって挿入空間35から押出されてタンブラー55cの押下を解除する規制板Eを設けたので、タンブラー55cが規制板Eの押下によって、強制的に錠本体A側へ係止固定され、すなわち、挿入空間35に、合鍵とは異なる鍵(異鍵)が挿入されている状態のように、タンブラー55cを係止状態に維持させる。そしてこのことから、タンブラー55cが圧縮スプリング61の付勢力によって係止位置に配置されるのみの場合に比べ、衝撃や振動に対する対抗力を強くすることができる。したがって、衝撃等が加えられても、タンブラー55cの係止が解除されたり、スライダーDが慣性力によって微動し、その繰り返しによってロックボルトCがロック解除姿勢まで回転されてしまう事態を防止することができる。
また、少なくとも一つのタンブラー55cが規制板Eによって覆い隠されるので、タンブラー55a,55b,55cの全てが視認できなくなり、ピッキングを困難にすることができる。
さらに、スライダーDに押込み力を加えながら、細棒等を挿入してタンブラー55a,55b,55cを不正操作するピッキングが行われても、その都度、規制板Eが圧縮バネ85によって挿入空間35へ突出されてきてタンブラー55cを覆うので、全てのタンブラー55a,55b,55cを同時にシアーラインに一致させるピッキングを困難にできる。
この結果、振動・衝撃による不意な解錠や、ピッキングによる不正な解錠を阻止して、ケース用施錠装置100の信頼性、防犯性を向上させることができる。
なお、上記した実施の形態では、圧縮バネ85が規制板EとスライダーDとの間に設けられる場合を例に説明したが、本発明に係るケース用施錠装置は、圧縮バネ85を、スライダーDを貫通させて設け、錠本体Aの内壁に支持させる構造としてもよい。つまり、この構造によれば、規制板Eは、錠本体Aの内壁から反力を受けて挿入空間35へ突出されることとなる。
このような構成とすれば、規制板Eとタンブラー55cとの接触摩擦力によって、圧縮バネ85の付勢力をスライダーDへ作用させることができ、これにより、スライダーDへの付勢力を増大させ、振動・衝撃によるスライダーDの移動を生じ難くすることができる。
また、上記のように、スライダーDを貫通させて圧縮バネ85の支持を錠本体Aからとれば、一つの圧縮バネ85によってスライダーD及び規制板Eを同時に付勢することができ、圧縮コイルバネ53を省略して部品点数を少なくすることもできる。
本発明に係るケース用施錠装置の解錠状態の断面図である。 スライダー、プレートキーの斜視図である。 図2に示したスライダーの拡大斜視図である。 プレートキーが挿入されたケース用施錠装置の断面図である。 プレートキーによりスライダーが移動されロックボルトがロック姿勢となった状態の断面図である。 ケース用施錠装置の設けられたスーツケースの上面図である。 図6のスーツケースに設けられたケース用施錠装置とそのプレートキーの平面図である。
符号の説明
7…蓋体
5…ケース本体
35…挿入空間
55a〜55c…タンブラー
100…ケース用施錠装置
A…錠本体
C…ロックボルト
D…スライダー
E…規制板
G…合鍵(プレートキー)

Claims (1)

  1. 開閉自在な蓋体(7)を有するケース本体(5)に固設され合鍵(G)の挿入される錠本体(A)と、
    該錠本体(A)に回転自在に設けられ所定の角度回転されるごとに前記蓋体(7)に対しロック姿勢とロック解除姿勢とを繰り返すロックボルト(C)と、
    複数のタンブラー(55a〜55c)が前記合鍵(G)の挿入方向に沿って直交するように並べられて有して前記錠本体(A)に内設され前記合鍵(G)の挿入のみによって該タンブラー(55a〜55c)を係止状態から解除状態に従動させて前記合鍵(G)の挿入方向へ移動可能となり該移動によって前記ロックボルト(C)を所定角度回転させるスライダー(D)と、
    該スライダー(D)の合鍵挿入空間(35)に合鍵(G)の挿入方向と反する方向から付勢されて突出され、合鍵(G)の挿入方向先端側にある前記タンブラー(55c)を押下し係止状態に配置させるとともに前記合鍵(G)の挿入によって前記合鍵挿入空間(35)から押出されて前記タンブラー(55c)の押下を解除する規制板(E)と、
    を具備し
    前記合鍵(G)の挿入によって前記合鍵挿入空間(35)から前記規制板(E)が押出された状態から、さらに前記合鍵(G)が挿入されることにより、前記スライダー(D)が規制板(E)とともに合鍵(G)の挿入方向に移動し、前記ロックボルト(C)を所定角度回転させるようにしたことを特徴とするケース用施錠装置。
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