JP4460326B2 - 洗濯物乾燥機の制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物乾燥機の制御方法に関し、特に、モップ、マット又はウエス等のダストコントロール製品を、洗濯後に乾燥する場合に適した洗濯物乾燥機の制御方法に関する。
この種洗濯物乾燥機は、たとえば、洗濯物を収容する回転ドラムと、ヒータを備えると共に回転ドラム内に空気を導入する導風部と、排風ファンを備えると共に回転ドラム内の空気を排出する排風部と、排風部に配置された排風温度センサーと、上記ヒータを制御するコントローラとを備え、排風温度センサーにより検出した排風温度をコントローラに入力し、ヒータを制御することにより排風温度を設定温度に調整して洗濯物を乾燥するように構成されている(特許文献1等参照)。
前記乾燥機により洗濯物を乾燥する場合、従来、乾燥温度は、乾燥工程の全期間に亘り1つの設定温度に固定されている。すなわち、乾燥開始から乾燥終了までの間、排風温度がたとえば90℃に保たれるようにヒータをオン、オフ制御している。そして、乾燥工程終了後は、ヒータを停止し、洗濯物投入口等から外気(冷気)を導入することにより、所定の冷却到達温度まで冷却している。
図7は、前記従来の制御方法を簡単なフロー図で示したものであり、ステップS1において、モップ又はマット等、洗濯後のダストコントロール製品を回転ドラムに投入し、ステップS2において、排風温度の設定温度を90℃に設定すると共にヒータを作動させ、同時にタイマーカウントを開始する。ステップS3において、乾燥工程中は、排風温度を排風温度センサーにより監視し、排風温度が90℃以上になるとヒータをオフにし、排風温度が90℃より下がるとヒータをオンとし、排風温度を90℃(設定温度)付近で維持する。
ステップS4においてタイマーカウントが終了すると、ステップS5に進み、ヒータをオフにすると共に、洗濯物投入口を開き、外部の冷気を導入して、洗濯物を冷却する。また、この時、冷却工程のタイマーカウンタが開始する。
排風温度が冷却到達温度(たとえば60℃)まで達すると、ステップS7において、洗濯物を回転ドラムから排出する。
前記冷却到達温度は洗濯物の種類によって異なるが、ダストコントロール製品から臭気が殆ど発散しなくなると共に、作業者が取り扱うのに支障のない温度であり、冷却到達温度まで冷却して、回転ドラムから取り出すことになる。
図8は、前記従来制御方法における排風温度の変化並びにヒータ用エネルギー消費量の変化を示している。上段の曲線X2が排風温度変化を示し、下段のヒストグラフがエネルギー消費量を示している。なお、ヒータとして蒸気加熱式ヒータを使用した例であるので、エネルギー消費量は蒸気消費量となる。
この図8において、期間T0は乾燥工程の全期間であり、この全乾燥期間T0中、排風の設定温度は、90℃に固定されている。T3は冷却期間であり、ヒータを停止して、外部から冷気が導入されている。乾燥期間T0の前半においては、排風温度は40℃付近から急速に上昇し、点P1で90℃に達すると、ヒータがオフとなり、排風温度が点P2で再び90℃以上になるとヒータオンとなる。その後、点P3、P14、P15、P16及びP17で、90℃を境としてヒータがオン、オフ切り換えられ、排風温度が略90℃に維持される。
点P18から開始する冷却期間T3では、排風温度は急速に低下し、冷却工程終端P19では冷却到達温度(60℃)以下に下がる。
特開平4−49934号公報
図7及び図8で説明したように、全乾燥期間T0に亘って設定温度を一定に固定してあると、乾燥工程前半では、主として洗濯物の表面の水分が蒸発するため、効率の良い乾燥、すなわち効率乾燥となり、消費エネルギーが有効に洗濯物の乾燥に利用されるが、乾燥工程後半では、洗濯物の内部の水分を蒸発させるため、効率の悪い乾燥、すなわち減率乾燥となり、エネルギーが無駄に消費されることになる。
前記減率乾燥は、パイル糸等を有するダストコントロール製品の乾燥においては、特に顕著に現れる。具体的な例を説明すると、図6は業務用レンタルマット49の縦断面拡大図を示しており、該マット49は、多数の糸をより合わせてなる太いパイル51を、基布50の略全面に植設してあり、基布50の裏面には、たとえばゴムコーティング層52等が設けられている。このマット49を乾燥する場合、乾燥工程前半は、パイル51の表面の水分を蒸発させることになるので、速く蒸発し、ヒータのエネルギーは有効に利用される。ところが、乾燥工程の後半になると、パイル51の根元に残る水分(斜線W)を蒸発させることになるが、上記根元の水分Wは、毛細管現象により表面まで移動してから蒸発するため、蒸発するまでに時間を要する。前記水分が移動する間は、90℃の高温は必要なく、したがってヒータのエネルギーを無駄に消費していた。すなわち、図8の下段に示す蒸気消費量において、乾燥工程の後半に費やされるエネルギーS1(特に、右側2本のエネルギーS1)は、無駄な部分が多かった。
[発明の目的]
本発明は、乾燥工程において、設定温度を工夫することにより、エネルギーの消費効率を向上させることを目的としている。
本発明は、洗濯物を収容する回転ドラムと、ヒータを備えると共に回転ドラム内に空気を導入する導風部と、回転数が制御可能な排風ファンを備えると共に回転ドラム内の空気を排出する排風部と、排風部に配置された排風温度センサーと、上記ヒータをオン、オフ制御するコントローラとを備え、排風温度センサーにより検出した排風温度をコントローラに入力し、ヒータをオン、オフ制御することにより排風温度が設定温度になるよう調整して洗濯物を乾燥する洗濯物乾燥機に適用するものであり、前記課題を解決するために、洗濯物の乾燥工程は、排風設定温度及び排風ファンの回転数が異なる複数の乾燥期間から構成され、最初の乾燥期間から後の乾燥期間に順次移行するに従い、排風設定温度及び排風ファンの回転数が順次低く設定され、かつ、それぞれの乾燥期間の乾燥時間が設定され、上記乾燥工程後に、ヒータを停止した状態で洗濯物を冷却する冷却工程を有し、最終の乾燥期間の設定温度は、上記冷却工程で要求される冷却到達温度と略同じ温度である。なお、各乾燥期間の乾燥時間を設定する場合には、各乾燥期間の乾燥時間を直接設定する方法の他に、各乾燥期間相互の乾燥時間の比率又は乾燥工程全体に対する各乾燥期間の乾燥時間の比率を設定することにより、間接的に各乾燥期間の乾燥時間を設定する方法も含まれる。たとえば、乾燥工程全体の時間を設定すると共に、各乾燥期間の時間比率を設定することにより、間接的に各乾燥期間の乾燥時間を設定することもでき、また、最初の乾燥期間の乾燥時間を設定すると共に、最初の乾燥期間の乾燥時間に対する残りの乾燥期間の乾燥時間の比率を設定し、間接的に各乾燥期間の乾燥時間を設定することもできる。
(1)乾燥工程を複数の乾燥期間に分割し、排風温度の設定温度を、順次低くなるように設定していることにより、たとえば乾燥工程後半において、ダストコントロール製品の内部に残留する水分を蒸発させる場合に、加熱用に無駄にエネルギーを消費することはなくなり、省エネルギー化を達成できる。すなわち、主として洗濯物の表面を乾燥する乾燥工程前半から、洗濯物の内部の水分を蒸発させる乾燥工程後半に亘り、効率乾燥を持続することができる。
(2)乾燥工程を複数の期間に分割し、排風温度の設定温度を、順次低くなるように設定していることにより、乾燥工程終端においては、従来の一点設定方式と比較して、乾燥工程終了時点では確実に洗濯物の温度を低くすることができ、乾燥工程後の冷却工程を短縮することができる。
(5)乾燥工程を第1、第2次の乾燥期間で構成し、乾燥工程の全期間に対して、第1次の乾燥期間の時間的比率は50〜80%の範囲に設定してあると、乾燥工程前半の効率乾燥期間を十分に保つことができる。
[洗濯乾燥機の構成]
図1〜図3は、本発明による制御方法を実施するための洗濯物乾燥機、より詳しくは、レンタルモップ、レンタルマット又はレンタルクロス等のダストコントロール製品を、洗濯後に乾燥するための洗濯物乾燥機である。
図1は縦断正面略図であり、乾燥機ケース1内に円筒状の外胴2が固定され、外胴2内には円筒籠状又はパンチ孔を多数有する回転ドラム3が水平軸芯周り回転可能に設けられている。回転ドラム3は複数の支承ローラ5及び駆動ローラ6によって支持され、駆動ローラ6は巻掛伝導機構7を介して駆動モータ10に連結し、該駆動モータ10により、回転ドラム3を水平軸芯回りに回転するようになっている。
外胴2の上端部には、外胴2の内部に連通する導風通路(導風部)13が設けられており、該導風通路13内には開度調節可能な鎧戸式風量調節扉15が設けられると共に蒸気ヒータ16が配置され、導風通路13の上端は外部に開放している。また導風通路13の側壁には側壁口17aが形成され、該側壁口17aには、シリンダ18により開閉可能な側壁扉17が設けられており、該側壁扉17を開くことにより、外胴2の内外を連通できるようになっている。
外胴2の下端には、排風通路(排風部)20が連通しており、該排風通路20は乾燥機ケース1内を上方に延び、上端部には排風ファン(ブロアー)21が配置されている。排風通路20の途中には、排風温度を測定するための排風温度センサー22が配置されている。
前記蒸気ヒータ16は、導管23を介して循環ポンプ25及び熱交換器26に接続し、熱交換器26で発生させた蒸気を、蒸気ヒータ16内に供給し、導風通路13内の空気を加熱するようになっている。前記導管23の途中には電磁開閉弁27が設けられ、該電磁開閉弁27を開閉することにより、ヒータ16への蒸気の供給及び停止を切り換え、ヒータ16をオン、オフするようになっている。
前記蒸気開閉弁27、排風ファン21のモータ21a、回転ドラム用駆動モータ10、風量調節扉15及び側壁扉17はコントローラ30に接続し、コントローラ30からの指令により、駆動及び停止並びに開閉作動等が制御されるようになっている。また、排風温度センサー22はコントローラ30の入力部に接続し、検出した排風温度をコントローラ30に入力するようになっている。
図2は乾燥機の縦断側面図であり、乾燥機ケース1には、回転ドラム3の回転軸芯方向の一方側に洗濯物投入口31が開口し、該投入口31には上方にスライド可能な投入口扉32が設けられ、投入口31とは反対側には洗濯物取出口33が形成され、該取出口33には、上端の支軸回りに回動可能な出口扉34が設けられている。
[制御プログラム]
コントローラ30には、一般の制御装置と同様に、CPU(又はマイコン)、RAM及びROM等の記憶装置が内蔵されると共に、タイマーが内蔵され、乾燥作業に関して、前記蒸気開閉弁27、排風ファン21のモータ21a、回転ドラム用駆動モータ10、風量調節扉15及び側壁扉17を、次のように制御するプログラムが組み込まれている。
一定時間の乾燥工程と、一定時間の冷却工程が設定され、かつ、前記乾燥工程は、排風温度の設定温度が異なる第1次乾燥期間T1と、第2次乾燥期間T2とに分けられている。
第1次、第2次の乾燥期間T1、T2については、共通の制御として、排風ファン21及び回転ドラム駆動モータ10は常時駆動するように設定されているが、ヒータ16の蒸気開閉弁27のオンオフ制御は、第1次乾燥期間T1の排風温度の設定温度よりも第2次乾燥期間T2の排風温度の設定温度が低くなるようにプログラミングされている。
第1次乾燥期間T1の設定温度は70℃〜100℃の間で設定され、該実施の形態では90℃となっており、排風温度センサー22により検出された排風温度が90℃以上になると、蒸気開閉弁27を閉じることによりヒータ16をオフとし、反対に排風温度が90℃より下がると蒸気開閉弁27を開き、ヒータ16をオンにするようになっている。また、第1次乾燥期間T1は、全乾燥工程期間T0の50〜80%に設定されるが、該実施の形態では、全乾燥工程期間が44分に設定されているのに対して、タイマーにより26分に設定される。
第2次乾燥期間T2は、前述のように設定温度が第1次乾燥期間T1よりも低く、40〜70℃の間で設定され、該実施の形態では、モップやマット等の冷却到達温度60℃に設定されており、排風温度センサー22により検出された排風温度が60℃以上になると蒸気開閉弁27を閉じることにより、ヒータ16をオフとし、反対に、60℃より下がると蒸気開閉弁27を開くことにより、ヒータ16をオンにするようになっている。該実施の形態における第2次乾燥期間T2は、タイマーにより18分に設定される。
冷却期間T3は、排風ファン21及び回転ドラム用駆動モータ10は常時駆動し、ヒータ16の蒸気開閉弁27は常に閉じ状態を維持し、また、風量調節扉15は全閉状態に保たれるように設定されている。冷却期間T3は、タイマーにより1分に設定される。
[乾燥作業及び冷却作業]
(洗濯物投入工程)
図2において、前側の投入口扉32を開き、投入口31から洗濯後のダストコントロール製品を投入し、投入口扉32を閉じ、図示しない乾燥スタートボタンにより、乾燥作業を開始する。
(乾燥工程の第1次乾燥期間)
図1において、乾燥工程の前半、すなわち第1次乾燥期間T1では、駆動モータ10により回転ドラム3は回転し、風量調節扉15は全開し、排風ファン21は最大出力で回転し、側壁扉17は閉じている。設定温度は90℃であるので、排風温度センサー22により検出される排風温度が90℃以上の時には蒸気開閉弁27を閉じ、90℃より下がったときには蒸気開閉弁27を開く。
外部から導風通路13に取り入れられる空気は、ヒータ16で加熱されて温度上昇し、回転ドラム3内に取り入れられ、回転中の洗濯物を乾燥する。乾燥後の空気は、排風通路20を通り、排風ファン21により外部に排出される。
図4は、本発明による制御のフロー図であり、ステップS1において、前述のように洗濯物を投入し、ステップS2において、第1次乾燥期間T1が開始すると同時に、タイマーは第1次タイマーカウントを開始する。ステップS3において、第1次乾燥期間T1中、ヒータ16のオンオフ制御により、排風温度は90℃(設定温度)に維持され、ステップS4において、第1次のタイマーカウントが終了すると、ステップS5の第2次乾燥期間T2に移行する。
図5の上段に示す曲線X1は、本発明を適用した場合の排風温度の変化の一例を示しており、第1次乾燥期間T1の開始初期は、排風温度は概ね40℃位から急上昇し、点P1において排風温度が90℃以上になるとヒータオフになり、温度上昇を抑制する。次に点P2のように排風温度が90℃より下がると、再びヒータオンとなり、導風通路13の空気温度を上昇させる。点P4において第1次タイマーカウントが終了することにより、第1次乾燥期間T1は終了するが、第1次乾燥期間T1の終端(P4)では、排風温度は略90℃に維持されている。図5の下段は蒸気消費量を示しており、第1次乾燥期間開始時点から点P1までは、ヒータオンとなっていることにより、S0の蒸気が消費され、また、点P2から点P3の間もヒータオンとなっていることにより、S1の蒸気が消費されている。
(乾燥工程の第2次乾燥期間)
図1において、第2次乾燥期間T2では、前記第1次乾燥期間T1と同様、駆動モータ10により回転ドラム3は回転し、風量調節扉15は全開となっているが、排風ファン21は、たとえば60%の回転数で回転し、側壁扉17は閉じている。設定温度は60℃であるので、排風温度センサー22で検出する排風温度が60℃以上になると蒸気ヒータ16の蒸気開閉弁27を閉じ、排風温度が60℃より下がると蒸気開閉弁27を開く。
外部から導風通路13に取り入れられる空気は、ヒータ16の加熱により温度上昇し、回転ドラム3内に取り入れられ、回転中の洗濯物を乾燥する。乾燥後の空気は、排風通路20から排風ファン21により外部に排出される。
図4のフロー図で説明すると、ステップS5において、第2次乾燥期間T2の乾燥が開始すると同時に、タイマーによる第2次タイマーカウントが開始する。ステップS6において、第2次乾燥期間T2は、ヒータ16のオンオフ制御により、排風温度は60℃に保たれ、第2次のタイマーカウントが終了すると、ステップS8の冷却工程に移行する。
図5において、点P4を境に第2次乾燥期間T2に移行した直後は、排風温度は90℃に近いので、ヒータオフとなっており、排風温度は切換点P4から急速に低下し、点P5において排風温度が60℃より下がるとヒータオンとなり、導風通路13の空気温度を上昇させる。点P6のように排風温度が再び60℃以上になるとヒータオフとなる。点P7と点P8の間でも、前記点P5と点P6の間の制御と同様にヒータオンとなる。タイマーカウントが18分で終了することにより、第2次乾燥期間T2は終了するが、第2次乾燥期間T2の終端P9では、排風温度は略60℃になっている。すなわち、冷却到達温度に維持されている。この第2次乾燥期間T2は、図5から理解できるように、殆ど第1次乾燥期間T1後の余熱乾燥状態となっており、ヒータがオンしている期間は短く、この第2次乾燥期間T2では、図6で説明したように、パイル51の根元の水分Hが表面まで移動して蒸発していることにより、効率乾燥状態となっている。
すなわち、図5の下段に示す蒸気消費量において、前記設定温度90℃の場合の蒸気消費量S1と比較して、設定温度60℃の場合にはオン継続時間が短い蒸気量S2が消費されており、乾燥工程前半から乾燥工程後半に亘り、効率乾燥を持続している。
ている。
(冷却工程)
図3は冷却工程の状態を示し、冷却工程期間T3では、風量調節扉15は閉じ、投入口31は開き、側壁扉17は開いている。駆動モータ10により回転ドラム3は回転し、排風ファン21は最大出力で回転し、蒸気開閉弁27は閉じ、ヒータオフとなっている。
前記状態において、投入口31から直接に回転ドラム3内に外部の冷気が取り入れられると共に、外胴2の外側とケース1の間の空間にも外気が取り入れられ、側壁口17aを介して回転ドラム3内に流入する。
回転ドラム3内の洗濯物を冷却した空気は、排風通路20から排風ファン21により外部に排出される。
図4のフロー図で説明すると、ステップS8において、前記のようにヒータオフ状態で冷却工程が開始すると同時に、タイマーは、冷却工程タイマーカウントを開始する。ステップS9において、排風温度センサー22で検出する排風温度が冷却到達温度60℃より下がるか、またはタイマーによる冷却設定時間(1分)が経過するかのいずれか早い時に、冷却工程は終了する。前述のように、第2次乾燥期間T2の最終端で、略60℃になるように乾燥されているので、図5の冷却工程期間T3に示すように、冷却工程においては、極めて短い時間で60℃以下までクールダウンすることができる。
(取出し工程)
冷却工程期間T3が終了すると、図2の取出扉34を開き、乾燥機ケース1全体を後下がり状に傾け、冷却後の洗濯物を後方に排出する。
(蒸気消費量の比較)
図5の下段に示した本発明における蒸気消費量S0+S1+2S2と、前記図8の従来例の蒸気消費量S0+3S1とを比較すると、第1次乾燥期間T1に相当する期間で消費する量は、いずれもS0+S1となり、計算上は同じとなる。ところが、図5の第2次乾燥期間T2に対応する期間においては、図8の従来例では、未だ設定温度が90℃となっているため、蒸気量2S1が消費されるが、図5の本発明では、設定温度が60℃に対応する蒸気消費量2S2となり、前記図8の場合の消費量2S1よりも少なくなっている。具体的に同じ重量で同じ程度汚れたモップを用いた実験で比較してみると、図8の従来例における全蒸気消費量に対して、図5の本発明における全蒸気消費量は12%減となった。
[発明の別の実施の形態]
(1)前記実施の形態では蒸気ヒータを使用しているが、電熱ヒータあるいはガスヒータ等、各種ヒータを利用することが可能であり、また、ヒータをオンオフ制御する代わりに、蒸気ヒータでは流通する蒸気量を調節し、電熱ヒータでは電流を調節して、設定温度に維持するように構成することも可能である。
(2)インバータ制御方式の排風ファンを用いることも可能である。
(3)前記冷却到達温度は、モップ、ダストコントロール用クロス又はパイル糸が植設されたマットでは、60℃が好ましく、ウエスでは50℃が好ましい。
(4)第1次乾燥期間の設定温度は、好ましくは70℃〜100℃の範囲内に設定し、第2次乾燥期間における設定温度は、好ましくは、前記冷却到達温度を含む40℃〜70℃の範囲内に設定する。
(5)前記実施の形態では、乾燥工程を第1次、第2次の2つの期間に分けたが、3つ以上の期間に分け、設定温度が順次低くなるように設定することも可能である。
(6)本発明のように、乾燥工程を複数の期間に分ける構成に付随して、排気温度の最高温度(たとえば120℃)を設定し、排気温度センサーが最高排気温度以上の温度を検出した場合に、自動的に乾燥機を停止し、警告ブザー等で警告するように構成することも可能である。
(7)前述の実施の形態では、冷却工程は、冷却到達温度に到達した時点、又はタイマーによる冷却工程設定時間が終了した時点のいずれか早い時点で終了するように構成したが、冷却到達温度に到達した時点で必ず終了する構成、または、タイマーにより予め設定された冷却工程設定時間が終了した時点で必ず終了する構成とすることも可能である。
(8)各乾燥期間における乾燥時間を設定する方法としては、前記実施の形態のように、直接設定する方法の他に、たとえば、乾燥工程全体の時間を設定すると共に、各乾燥期間の時間比率を設定することにより、間接的に各乾燥期間の乾燥時間を設定することもでき、また、最初の乾燥期間の乾燥時間を設定すると共に、最初の乾燥期間の乾燥時間に対する残りの乾燥期間の乾燥時間の比率を設定し、間接的に各乾燥期間の乾燥時間を設定することもできる。
本発明を適用するダストコントロール製品用の洗濯物乾燥機であって、乾燥工程時の状態を示す縦断正面略図である。 図1のII-II断面略図である。 図1と同じ洗濯物乾燥機であって、冷却工程時の状態を示す縦断正面略図である。 本発明による制御方法の一例を示すフロー図である。 本発明を適用した場合の排風温度の変化とヒータ用蒸気消費量の変化を示す図である。 洗濯物として使用されるダストコントロール製品であるマットの縦断面拡大図である。 従来の制御方法の一例を示すフロー図である。 従来の制御方法を適用した場合の排風温度の変化とヒータ用蒸気消費量の変化を示す図である。
符号の説明
1 乾燥機ケース
2 外胴
3 回転ドラム
13 導風通路(導風部)
15 風量調節扉
16 ヒータ
20 排風通路(排風部)
21 排風ファン
27 蒸気開閉弁
30 コントローラ
31 投入口
32 投入扉

Claims (1)

  1. 洗濯物を収容する回転ドラム(3)と、ヒータ(16)を備えると共に回転ドラム(3)内に空気を導入する導風部(26)と、回転数が制御可能な排風ファン(21)を備えると共に回転ドラム(3)内の空気を排出する排風部(20)と、排風部(20)に配置された排風温度センサー(22)と、上記ヒータ(16)をオン、オフ制御するコントローラ(30)とを備え、排風温度センサー(22)により検出した排風温度をコントローラ(30)に入力し、ヒータ(16)をオン、オフ制御することにより排風温度が設定温度になるよう調整して洗濯物を乾燥する洗濯物乾燥機の制御方法において、
    洗濯物の乾燥工程は、排風設定温度及び排風ファンの回転数が異なる複数の乾燥期間から構成され、
    最初の乾燥期間から後の乾燥期間に順次移行するに従い、排風設定温度及び排風ファンの回転数が順次低く設定され、かつ、それぞれの乾燥期間の乾燥時間が設定され、
    上記乾燥工程後に、ヒータを停止した状態で洗濯物を冷却する冷却工程を有し、
    最終の乾燥期間の設定温度は、上記冷却工程で要求される冷却到達温度と略同じ温度であることを特徴とする洗濯物乾燥機の制御方法。
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