JP4459844B2 - 半導体チップの実装装置 - Google Patents

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Description

この発明は電子部品をたとえば熱圧着などによって基板に実装するための半導体チップの実装装置に関する。
電子部品である、半導体チップを基板に実装する場合、いわゆるフリップチップ方式の実装装置が用いられる。この実装装置はウエハステージを備えている。このウエハステージには粘着シートに貼られた半導体ウエハが保持されている。この半導体ウエハはさいの目状の多数の半導体チップに切断されている。
上記ウエハステージからはピックアップツールによって半導体チップが1つずつ取り出される。ピックアップツールは半導体チップを取り出してから上下方向に180度回転して上記半導体チップを反転させる。つまり、バンプが形成された面を下に向ける。
反転された半導体チップはバンプが形成された面を下にしてX、Y及びZ方向に駆動される実装ツールに受け渡される。実装ツールはツール本体及びこのツール本体の下端面に一方の面が保持されるツールチップを有する。このツールチップはセラミックなどの材料によって矩形板状に形成されていて、中心部には厚さ方向に貫通した吸引孔が形成されている。
上記ツールチップの吸引孔に吸引力を作用させることで、その他方の面に上記半導体チップを吸着保持する。そして、半導体チップを吸着保持した実装ツールを基板の実装位置の上方へ移動させてから下降させることで、上記半導体チップを上記基板に押圧し、たとえば熱硬化性の接着剤などを介して実装するようにしている。
従来、上記半導体チップを上記ツールチップによって基板に押圧する際、半導体チップが反ったり、周辺部が欠けるのを防止するため、上記ツールチップの大きさを、上記半導体チップと同等以上の大さにすることで、この半導体チップの全面を均一に押圧できるようにしている。
しかしながら、ツールチップを半導体チップと同等以上の大きさにすると、吸引孔に吸引力を発生させたときに、半導体チップの一方の面全体が上記ツールチップの面に密着してしまう。そのため、半導体チップを基板に実装した後、吸引孔に作用する吸引力を解除しても、ツールチップと半導体チップとの密着面間に吸引力が残留するから、実装後にツールチップを上昇させると、残留する吸引力によってツールチップから半導体チップが離れない、いわゆる半導体チップの持ち帰りが発生するということがあった。
上述した実装技術が示された特許文献1にはツールチップの半導体チップを吸着保持する面に吸着溝を格子状に形成することが記載されている。
特開2002−134905号公報
特許文献1に示された発明は、半導体チップの全面を上記ツールチップの吸着溝が形成された面で保持するようにしている。上記吸着溝は格子状に形成され、上記ツールチップの中心部に形成された吸引孔に連通している。そのため、吸引孔に作用する吸引力を解除したとき、上記吸着溝に作用する吸引力も消失し易い。
しかしながら、半導体チップは上記ツールチップの半導体チップを吸着保持する面の吸着溝が形成されていない部分、つまり矩形状の平坦部分に密着する。ツールチップの吸着溝が形成されていない矩形状部分の面積は半導体チップの面積の70〜80%となっている。しかも、ツールチップには吸着溝が格子状に形成されているため、半導体チップを吸着保持する際、面接触する半導体チップと各矩形状部分との間に吸引力が作用する。
つまり、特許文献1では半導体チップに作用する吸引力を、この半導体チップの全面に分散させるようになっており、半導体チップとツールチップとの面接触を小さくするというものではない。そのため、吸引孔に作用する吸引力を除去しても、半導体チップとツールチップとの接触面間に吸引力が残留しやすいから、ツールチップによる半導体チップの持ち帰りが発生し易いということがある。
この発明は、ツールチップによる電子部品の持ち帰りが生じ難いようにした半導体チップの実装装置を提供することにある。
この発明は、実装ツールによって吸着保持された矩形状の半導体チップを基板に実装する実装装置であって、
上記実装ツールは、中心部に吸引孔が厚さ方向に貫通して形成され一方の面に上記半導体チップを吸着保持するツールチップを有し、
上記ツールチップには、上記半導体チップを吸着保持する一方の面に上記吸引孔に作用する吸引力によって吸着保持される上記半導体チップとの接触面積を減少させる環状突条が設けられていて、
上記環状突条は、上記吸引孔の周囲を連続して囲むとともに端面によって上記半導体チップの中心部分を支持する第1の連続環状突条と、この第1の連続環状突条の外側に設けられ一部に内側と外側を連通する連通溝が形成され端面によって上記半導体チップの上記中心部分よりも外側の部分を支持する不連続環状突条を有し、
上記不連続環状突条の外側となる上記ツールチップの上記一方の面の四隅部には上記不連続環状突条の外側に突出した上記半導体チップの角部を支持する支持突起が設けられていることを特徴とする半導体チップの実装装置にある。
上記不連続環状突条の外側には、内径寸法が上記半導体チップの幅寸法よりも大きく形成され、外径寸法が上記半導体チップの対角線寸法よりも小さく形成され端面によって上記半導体チップの上記不連続環状突条の端面によって支持された部分よりも外方の部分を支持する第2の連続環状突条が設けられていることが好ましい。
この発明によれば、ツールチップの電子部品を保持する面に、この半導体チップと接触する環状突条を形成したから、ツールチップの大きさに対する半導体チップの接触面積の割合が減少する。そのため、実装後に上記半導体チップを上記ツールチップから確実に分離することが可能となる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1乃至図4はこの発明の一実施の形態を示し、図1に示す実装装置は部品供給部としてのウエハステージ1を備えている。このウエハステージ1は、ベース2上に順次設けられたXテーブル3、Yテーブル4及びθテーブル5を有し、θテーブル5上には半導体ウエハ7が後述するごとく保持されたウエハホルダ8が設けられている。つまり、ウエハホルダ8は水平方向に駆動可能に設けられている。上記半導体ウエハ7は、電子部品である、多数の矩形状としての正方形の半導体チップ6に分割されている。
上記半導体チップ6はピックアップ装置を構成するピックアップツール11によって取り出される。このピックアップツール11はL字状をなし、支軸12を支点として図1に鎖線で示す位置と実線で示す位置との180度の範囲で回転駆動させることができるとともに、先端部には半導体チップ6を真空吸着する吸着ノズル13が設けられている。さらに、ピックアップツール11は図示せぬ駆動手段によってX、Y方向(水平方向)及びZ方向(上下方向)に駆動可能となっている。
上記ベース2には、上記ウエハステージ1と対向する位置に支持体15が設けられている。この支持体15の上面には、一端部を支持体15に固定し、他端部を上記ウエハステージ1の方向に突出させた第1のベース16が水平に設けられている。この第1のベース16の他端部の上面にはステージテーブル17が設けられている。
このステージテーブル17はYテーブル18と、このYテーブル18上に設けられ上記ウエハステージ1に対して接離するX方向に駆動されるXテーブル19及びこのXテーブル19上に設けられ上記X、Y方向に駆動される実装ステージ20を有する。この実装ステージ20は、図示せぬ駆動源によって上記X、Y方向がなす平面に対して直交するZ方向に駆動可能となっている。
上記実装ステージ20の上方には搬送ガイド21が設けられている。この搬送ガイド21には、上記ピックアップツール11によって後述するごとくウエハホルダ8から取り出された半導体チップ6が実装されるリードフレームなどの基板22が所定方向にピッチ送りされるようになっている。
上記第1のベース16の一端部には第1のスペーサ24を介して第2のベース25が一端部を固定して水平に設けられている。この第2のベース25は上記第1のベース16よりも長さ寸法が短く、他端部は上記ウエハステージ1側に突出している。
上記第2のベース25の他端部の上面にはカメラテーブル26が設けられている。このカメラテーブル26はYテーブル27を有する。このYテーブル27上にはX方向に駆動されるXテーブル28が設けられている。このXテーブル28上には上記X、Y方向に駆動される取り付け部材29が設けられている。
上記取り付け部材29にはカメラユニット31が設けられている。このカメラユニット31は、図2に示すように中空箱形状に形成されたケース31aを有し、このケース31a内には上記搬送ガイド21に沿って搬送される基板22を撮像する第1のカメラ32と、上記ピックアップツール11から後述する実装ツール49に受け渡された半導体チップ6を撮像する第2のカメラ33とが設けられている。各カメラ32,33はCCD(固体撮像素子)からなる。
上記カメラユニット31の先端部の下面と上面とにはそれぞれ撮像窓36が形成されている。カメラユニット31の先端部内には上記撮像窓36に対して45度の角度で傾斜した2つの反射面37を有するミラー38が収容されている。下側の撮像窓36から入射して一方の反射面37で反射した光は上記第1のカメラ32に入射する。上側の撮像窓36から入射して他方の反射面37で反射した光は第2のカメラ33に入射する。
図2に示すように、各カメラ32,33からの撮像信号は制御装置39に設けられた画像処理部(図示せず)に入力し、ここで処理されてデジタル信号に変換されるようになっている。なお、制御装置39は図1に示すように上記支持体15に設けられている。
図1に示すように、上記第2のベース25の一端部の上面には第2のスペーサ41が設けられている。この第2のスペーサ41には第3のベース42が一端部を固定して水平に設けられている。第3のベース42の他端部の上面にはヘッドテーブル43が設けられている。このヘッドテーブル43はYテーブル44を有する。このYテーブル44の上面にはX方向に駆動されるXテーブル45が設けられている。このXテーブル45の上面にはX、Y方向に駆動される取り付け体46が設けられている。
この取り付け体46の前端面にはZテーブル47が設けられ、このZテーブル47には上記X方向とY方向とがなす平面に対して直交するZ方向に駆動される実装ヘッド48が設けられている。上記実装ヘッド48の先端には断面形状が矩形状の上記実装ツール49がθテーブル50によって水平方向の回転角度の調整可能に設けられている。
図3に示すように、上記実装ツール49は上記θテーブル50に上端が取付けられたツール本体71を有する。このツール本体71には吸引路72が形成されている。この吸引路72は一端を上記ツール本体71の下端面の中心部に開口させ、他端を上記ツール本体71の外周面に開口させている。この吸引路72の他端には吸引ポンプ73が吸引管74を介して接続されている。
上記ツール本体71は先端部に発熱部75が設けられ、この発熱部75にはセラミックなどの材料によって上記半導体チップ6よりもわずかに大きな矩形状に形成されたツールチップ76の一方の面が上記発熱部75の面に吸着などの手段によって着脱可能に保持される。なお、上記吸引管74は上記発熱部75にも形成されている。
上記ツールチップ76は図4(a),(b)に示すように中心部に上記吸引管74に連通する吸引孔77が厚さ方向に貫通して形成されている。このツールチップ76の下面となる他方の面には上記吸引孔77の周囲を連続して囲んだ第1の連続環状突条78が円筒状に設けられている。それによって、この第1の連続環状突条78の内部は上記吸引孔77に生じる吸引力によって負圧になる吸引部78aとなる。
上記第1の連続環状突条78の外側には、この第1の連続環状突条78よりも大径な円筒状の不連続環状突条79が設けられている。この不連続環状突条79の周壁にはその内側と外側とを連通する4つの連通溝81が周方向に90度間隔で設けられている。
上記不連続環状突条79の外側には、この不連続環状突条79よりも大径な第2の連続環状突条82が設けられている。この第2の連続環状突条82は、内径寸法が正方形の上記半導体チップ6の幅寸法よりもわずかに大きく設定され、外径寸法が上記半導体チップ6の対角線寸法よりも小さく設定されている。
したがって、半導体チップ6を図4(a),(b)に示すように上記ツールチップ76の下面に、中心を上記吸引孔77の中心に一致させて吸引保持すると、上記半導体チップ6は径方向中心部が第1の連続環状突条78の端面によって支持され、中途部が上記不連続環状突条79の端面によって支持され、周辺部のうちの四隅部が上記第2の連続環状突条82の端面によって支持される。
ツールチップ76に支持された半導体チップ6の4つの辺の中途部外縁は上記第2の連続環状突条82の内周面よりもわずかに内側に位置し、その外縁と上記内周面との間には第2の連続環状突条82の内周部を外気に連通する隙間83が生じるようになっている。
上記ツールチップ76の下面の四隅部には、上記第2の連続環状突条82から径方向外方へ突出した半導体チップ6の角部を支持する支持突条84が設けられている。なお、上記第1の連続環状突条78、不連続環状突条79、第2の連続環状突条82及び支持突条84は、たとえば0.5mmの同じ高さ寸法に設定されている。
たとえば、半導体チップ6の一辺の長さが20mmの正方形状の場合、上記第1の連続環状突条78の外径寸法は10mm、不連続環状突条79の外径寸法は16mm、第2の連続環状突条82の外径寸法は21mmに設定されているとともに、こられ各突条78,79,82の端面の幅寸法は1mmに設定されている。それによって、半導体チップ6がツールチップ76に吸着保持された際、その面積の約16%が各突条78,79,82の端面及び支持突条84に接触するようになっている。
なお、ツールチップ76は基板22に実装する半導体チップ6の大きさに応じて交換されるようになっていて、半導体チップ6の大きさに係らず、半導体チップ6と各突条78,79,82の端面及び支持突起84との接触面積は小さい方が好ましい。つまり、半導体チップ6を小さな接触面積で、しかも吸着時に変形しない状態とするためには複数の環状突条78,79,82によって支持することが好ましい。
上記ピックアップツール11が上記ウエハホルダ8から半導体チップ6をピックアップすると、このピックアップツール11は支軸12を中心にして図1に矢印で示す時計方向に約180度回転し、半導体チップ6を保持した吸着ノズル13を上方に向ける。つまり、半導体チップ6を上下面が逆になるよう反転させる。
その状態で、上記ヘッドテーブル43が作動して実装ツール49がピックアップツール11の吸着ノズル13の上方に位置決めされる。ついで、ピックアップツール11が上昇することで、この実装ツール49は上記吸着ノズル13に吸着保持された半導体チップ6を受け取る。
上記ウエハステージ1、ピックアップツール11、実装ステージ20が設けられたステージテーブル17、カメラユニット31が設けられたカメラテーブル26、及び実装ツール49が設けられたヘッドテーブル43は、上記制御装置39によって駆動が制御されるようになっている。
上記ウエハホルダ8は上記θテーブル5に下端が取り付けられた支持体60の上面に水平に保持されている。このウエハホルダ8には粘着シートが張設されたウエハリング(ともに図示せず)が着脱可能に保持される。上記粘着シートの上面には矩形状の多数の半導体チップ6にダイシングされた上記半導体ウエハ7が貼着されている。
上記粘着シートの下面側には、図示しない固定部に固定されたバックアップ体65が上記ウエハホルダ8の水平方向の動きに対して連動しない状態で配設されている。このバックアップ体65の中心部には軸方向に貫通した吸引孔64が穿設されている。この吸引孔64には真空ポンプ66が接続されている。
上記ウエハホルダ8は、上記粘着シート61の下面が上記バックアップ体65の上記吸引孔64が開口した上面に接触する高さに位置決めされる。さらに、粘着シート61の上面に貼着された半導体チップ6はウエハホルダ8の上方に配置された撮像カメラ67によって撮像される。
上記制御装置39は、上記撮像カメラ67からの撮像信号に基づいて、上記吸着ノズル13によってピックアップされる半導体チップ6が上記バックアップ体65の吸引孔64に対応位置するよう、上記ウエハホルダ8を水平方向に駆動して位置決めする。
位置決めされた半導体チップ6は上記吸着ノズル13によって吸着される。半導体チップ6を吸着した吸着ノズル13は図1に鎖線で示す状態から実線で示すように180度回転して上を向く。その状態で上記実装ツール49はツール本体71の下端に設けられたツールチップ76によって半導体チップ6を真空吸着し、上記吸着ノズル13から受け取る。
吸着ノズル13から半導体チップ6を受け取った実装ツール49は基板22の上方へ戻り、ついで下降することで上記基板22の所定の位置に上記半導体チップ6を、この半導体チップ6に形成されたバンプ6aを介して実装することになる。
上記半導体チップ6は、第1の連続環状突条78によって形成された吸引孔77を囲む吸引部78aに発生する吸引力によってその中心部が吸着保持される。その際、半導体チップ6は径方向中心部が第1の環状突条78の端面によって支持され、中途部が不連続環状突条79の端面によって支持され、周辺部が第2の連続環状突条82によって支持される。
つまり、半導体チップ6は上記吸引部78aに対応する中心部だけが吸着されるが、ツールチップ76による支持状態は各環状突条78,79,82の端面によって径方向の中心部、中途部及び周辺部がそれぞれ支持される。そのため、半導体チップ6を基板2に実装する際、この半導体チップ6がツールチップ76によって基板22に押圧されても、反りが生じたり、欠けが生じるのを防止することができる。
とくに、半導体チップ6の欠けが生じ易い、第2の連続環状突条82の外周面から突出した4つの角部は支持突起84によって支持されているから、その部分に欠けが生じるのも確実に防止することができる。
半導体チップ6を基板22に実装し終わると、ツールチップ76の吸引孔77に作用した吸引力が解除されて実装ツール49が上昇する。その際、ツールチップ76と半導体チップ6との間に吸引力が残留していると、その吸引力によって実装ツール49が半導体チップ6を持ち帰ることがある。
しかしながら、半導体チップ6に吸引力が作用する部分は、第1の連続環状突条78の内側の吸引部78aに対応するわずかな部分だけである。しかも、ツールチップ76に3つの環状突条78,79,82を設け、これら環状突条78,79,82の端面によって半導体チップ6を支持している。そのため、半導体チップ6とツールチップ76との接触面積を小さくすることができるから、接触面積が小さい分、吸引力が残留し難くい。
さらに、ツールチップ76に半導体チップ6を吸着保持した際、この半導体チップ6の周辺部を支持した第2の連続環状突条82の内周面と半導体チップ6の外縁の一部との間には隙間83が生じる。半導体チップ6の径方向中途部は連通溝81によって外側と内側とが連通した不連続環状突条79によって支持されている 。
上記第1の連続環状突条78の外周面と第2の連続環状突条82の内周面との間の空間部は、半導体チップ6を吸着保持した状態で、上記隙間83及び不連続環状突条79に形成された連通溝81によって大気に連通している。
したがって、吸引孔77に作用する吸引力を解除すれば、上記第1の連続環状突条78よりも外側の部分には吸引力が残留することがほとんどない。つまり、不連続環状突条79及び第2の連続環状突条82の各端面と、半導体チップ6との接触面間に吸引力が残留することがない。
その結果、半導体チップ6を基板22に実装した後、ツールチップ76が上昇方向に駆動されても、このツールチップ76による半導体チップ6の持ち帰りが発生するのを確実に防止することができる。
図5(a),(b)はこの発明の他の実施の形態を示す。この実施の形態はツールチップ76Aに形成される突条の変形例であって、ツールチップ76Aの一方の面には吸引孔77を囲み、内部を吸引部91aとした角筒状の連続環状突条91が設けられている。この連続環状突条91の外側には、角筒状の第1の不連続環状突条92と第2の不連続環状突条93とが形成されている。第1、第2の不連続環状突条92,93の周壁の4つの辺の中途部にはその内側と外側を連通する4つの連通溝92a,93aがそれぞれ形成されている。
第2の不連続環状突条93の外径寸法は半導体チップ6の外径寸法よりもわずかに大きく設定されている。それによって、半導体チップ6がツールチップ76Aに吸着保持されると、その外周縁が第2の不連続環状突条93の端面上に位置するようになっている。
なお、半導体チップ6は連続環状突条91によって径方向中心部が支持され、第1の不連続環状突条92によって径方向中途部が支持される。さらに、各環状突条91,92,93は、上記第1の実施の形態と同様、端面の幅寸法が1mmで、高さが0.5mmに設定されている。
このような構成のツールチップ76Aによれば、このツールチップ76Aに吸着保持された半導体チップ6は、各環状突条91,92,93の端面によって中心部、中途部及び周辺部が確実に支持されるため、実装時に反りが生じたり、欠けが生じるのを防止することができる。
しかも、半導体チップ6は各環状溝91,92,93の端面に接触しているだけであるから、ツールチップ76Aとの接触面積が小さくなる。そのため、吸引孔77に作用する吸引力を解除したときに吸引力が残留し難く、さらに連続環状突条91の外側は第1、第2の不連続環状突条92,93の周壁に形成された連通溝92a,93aによって大気に連通しているから、そのことによっても第1、第2の不連続環状突条92,93の端面と半導体チップ6との接触面間に吸引力が残留することがない。
したがって、これらのことにより、半導体チップ6を基板22に実装した後、上昇するツールチップ76Aによる半導体チップ6の持ち帰りが発生するのを確実に防止することができる。
上記一実施の形態では半導体チップの上下面を反転させて基板に実装する、いわゆるフリップチップ方式の実装装置にツールチップを適用した場合について説明したが、フリップチップ方式以外の実装装置であっても、半導体チップを吸着して基板に実装する実装装置であれば、上記ツールチップを利用することができる。
また、ツールチップに形成された環状突条の端面の幅寸法、外径寸法或いは数などは限定されるものでなく、要は半導体チップとの接触面積が小さく、しかも吸着時に半導体チップの少なくとも中央部と周辺部とを支持するとともに、吸着力を解除したときに接触面間に吸引力が残留しないように設けられていればよい。
つまり、ツールチップには少なくとも2つの環状突条が形成されていればよく、半導体チップの中心部を支持する環状突条の周壁は連続しており、他の環状突条は連続或いは不連続のいずれであってもよく、連続の場合はその内部空間を大気に連通させればよい。
電子部品としては半導体チップに限定されず、TCP(Tape Carrier Package)などの他の電子部品であってもよく、要はツールチップによって吸着して実装される電子部品であればこの発明のツールチップを適用することが可能である。
この発明の一実施の形態を示す実装装置の概略的構成図。 実装時に基板と半導体チップとを撮像するカメラの断面図。 実装ツールの断面図。 (a)はツールチップの平面図、(b)は同じく側断面図。 (a)はこの発明の他の実施の形態を示すツールチップの平面図、(b)は同じく側断面図。
符号の説明
49…実装ツール、76…ツールチップ、77…吸引孔、78…第1の連続環状突条、79…不連続環状突条、81…連通溝、82…第2の連続環状突条、91…連続環状突条、92…第1の不連続環状突条、93…第2の不連続環状突条。

Claims (2)

  1. 実装ツールによって吸着保持された矩形状の半導体チップを基板に実装する実装装置であって、
    上記実装ツールは、中心部に吸引孔が厚さ方向に貫通して形成され一方の面に上記半導体チップを吸着保持するツールチップを有し、
    上記ツールチップには、上記半導体チップを吸着保持する一方の面に上記吸引孔に作用する吸引力によって吸着保持される上記半導体チップとの接触面積を減少させる環状突条が設けられていて、
    上記環状突条は、上記吸引孔の周囲を連続して囲むとともに端面によって上記半導体チップの中心部分を支持する第1の連続環状突条と、この第1の連続環状突条の外側に設けられ一部に内側と外側を連通する連通溝が形成され端面によって上記半導体チップの上記中心部分よりも外側の部分を支持する不連続環状突条を有し、
    上記不連続環状突条の外側となる上記ツールチップの上記一方の面の四隅部には上記不連続環状突条の外側に突出した上記半導体チップの角部を支持する支持突起が設けられていることを特徴とする半導体チップの実装装置。
  2. 上記不連続環状突条の外側には、内径寸法が上記半導体チップの幅寸法よりも大きく形成され、外径寸法が上記半導体チップの対角線寸法よりも小さく形成され端面によって上記半導体チップの上記不連続環状突条の端面によって支持された部分よりも外方の部分を支持する第2の連続環状突条が設けられていることを特徴とする請求項1記載の半導体チップの実装装置。
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