JP4459174B2 - インク受理層形成用組成物および被印刷基材 - Google Patents

インク受理層形成用組成物および被印刷基材 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット方式により文字情報や画像情報の印字が可能なインク受理層を形成する組成物に関する。また、本発明は、インク受理層形成用組成物を用いて形成されたインク受理層を有する被印刷基材に関する。
近年、レーザーによる情報の書き込みや読み取りが可能なCD方式やDVD方式の光記録媒体が広く普及し始めている。少量多品種の光記録媒体を扱う業者には、インクジェット方式により、光記録媒体の記録内容を表す画像や文字を印刷できることが求められている。さらに、光記録媒体の使用が一般ユーザーに広がると伴に、この様な記録媒体への印刷が可能なプリンターが発売され、ディスクのレーベル面(光学的書き込み/読み取りを行う面とは反対側の面)のデザインを目的として、記録内容を表す文字だけでなく、写真のような高品位の画像を印刷したいという要望が高まってきている。
このような背景から、インクジェットプリンターで印刷可能なレーベル面を有している光記録媒体も数多く販売されるようになってきた。インクジェット方式に用いられるインクは、通常水性のインクが使用されるため、レーベル面の表面には吸水性を有するインク受理層が形成されている。このインク受理層を形成するコーティング用組成物は、生産性の観点から紫外線等の放射線硬化性の組成物が多く用いられる。
このインク受理層には、インクジェット方式に用いられるインクの速乾性、画像の鮮明性、耐水性等の画像保存性が求められている。このような要求を実現するためのコーティング用組成物として、親水性のインク受理層表面に凹凸構造を設けることによってインク吸収を促進するとともに解像度を向上するコーティング組成物が特許文献1に挙げられる。
また、親水性樹脂に無機フィラーや有機フィラーを添加することによって、速乾性、画像の鮮明性を向上するコーティング用組成物も提案されている。無機フィラーとして、多孔質体のスメクタイトを含むコーティング組成物が特許文献2に挙げられる。
さらに、無機フィラーとして、多孔質体のアルミナを含むコーティング組成物が特許文献3に挙げられる。有機フィラーとしては、吸水性の樹脂粒子を含むコーティング組成物が特許文献4に挙げられる。また、有機フィラーとして、天然素材を用いるコーティング組成物が特許文献5に挙げられる。
また、インク受理層の耐水性を向上させるために有機カチオンを含むコーティング組成物も多く提案されている。インクジェット方式のインクには、通常、酸性の染料が用いられる。このため、有機カチオンをインク受理層に添加することによって、反対の電荷を持つ染料分子を固着させようとする試みである。具体的な例として、特許文献6が挙げられる。
特開平6−60432号公報 特開平7−272441号公報 特開平11−213445号公報 特開平7−169100号公報 特開平10−259340号公報 特開平2001−311022号公報
しかしながら、上記の無機フィラーや有機フィラーを添加したインク受理層では、速乾性、画像の鮮明性、耐水性等の画像保存性の特性の両立が困難なことがある。また、多孔質の無機フィラーを樹脂中に混合する場合には、フィラー細孔内に樹脂が浸入してしまい、十分な吸水性が得られず、乾燥性が悪くなるばかりでなく、毛細管現象により、滲みが発生しやすくなることもある。また、吸水性の高い有機フィラーを用いるとインク吸収性は良くなるが、一方、乾燥性および耐水性が劣る結果になりやすい。そのため、速乾性、画像の鮮明性および耐水性のさらなる向上が図られたインク受理層が望まれている。
本発明の目的は、速乾性、画像の鮮明性、耐水性等の画像保存性に優れたインク受理層を形成することができるインク受理層形成用組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、上述のインク受理層形成用組成物を用いて形成されたインク受理層を有する被印刷基材を提供することにある。
本発明のインク受理層形成用組成物は、
(A)単官能モノマーを含むモノマー成分と、
(B)卵白成分固形分中5重量%以上の塩基性蛋白質を含有する卵白成分を含む粉末と、
(C)卵殻粉末と、を含む。
本発明のインク受理層形成用組成物は、さらに下記の態様をとることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(A)成分は、さらに、2官能以上のモノマーを含むことができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(B)成分の塩基性蛋白質は、リゾチームまたは/およびその塩であることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(B)成分は、無機粒子または有機粒子の表面を塩基性蛋白質を含有する卵白成分で覆ったものであることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(B)成分の平均粒径は、0.01〜30μmであることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(C)成分の平均粒径は、0.01〜30μmであることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(B)成分および前記(C)成分の含有量の和は、前記(A)成分の100重量部に対して、5〜200重量部であることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(B)成分と前記(C)成分との含有量の割合(前記(B)成分の含有量/前記(C)成分の含有量)は、1/10〜10であることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物において、前記(A)成分は、さらに、重合開始剤を含み、
前記重合開始剤の含有量は、前記(A)成分の100重量部に対して、0.01〜10重量部であることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物は、放射線により硬化されるものであることができる。
本発明の被印刷基材は、支持基材と、
前記支持基材の上に上述のインク受理層形成用組成物を用いて形成されたインク受理層と、を有する。
本発明の被印刷基材において、前記インク受理層は、前記支持基材の上に塗膜を形成し、該塗膜を放射線により硬化させたものであることができる。
本発明の被印刷基材は、インクジェット方式により印刷されるものであることができる。
本発明の被印刷基材において、前記支持基材は、書き込みおよび読み取りの少なくともいずれか一方が光学的に行われる光記録媒体であることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物によれば、インクジェット方式により印刷が行われる基材の被印刷面に設けられるインク受理層であって、速乾性、画像の鮮明性および耐水性等の画像保存性に優れたインク受理層を形成することができる。本発明のインク受理層形成用組成物の(B)成分の塩基性蛋白質を含有する卵白成分は、水溶性のタンパク質であるために、吸水性があり、また、その分子内にアミノ基を有するためにインクの固着性を高めることができる。一方、(C)成分である卵殻粉末についても、多孔質体であるために吸水性を有し、タンパク質などの有機物を含むために、タンパク質が有するアミノ基などの官能基により、酸性染料との結合性ないし親和性を高めることができる。
また、(B)成分と(C)成分とでは、酸性染料の種類により、その親和性の傾向は異なる。たとえば、(B)成分は、シアン系およびイエロー系の染料に対する固着性に特に優れ、(C)成分は、マジェンダ系の染料に対する固着性が特に優れるのである。その結果、(B)成分と(C)成分とを共に含むことにより、画像の鮮明性に優れたインク受理層形成用組成物を得ることができる。さらには、インク固着性の向上が図られたことにより、経時に伴う画像の劣化(大気中の水分を吸収することにより生じる滲みなど)を抑制することができる。つまり、本発明によれば、速乾性、画像の鮮明性、耐水性等の画像保存性に優れたインク受理層を形成することができる組成物を提供することができるのである。
以下に、本発明の実施の形態の一例について説明する。
本発明のインク受理層形成用組成物は、(A)単官能モノマーを含むモノマー成分と、(B)卵白成分を含む粉末と、(C)卵殻粉末と、を含む。
まず、(A)成分について説明する。
(A)成分は、少なくとも単官能モノマーを含む。単官能モノマーとしては、たとえば、N−ビニルピロリドン、N−アクリロイルモルホリン、N−ビニルホルムアミド、N,N−ジメチルアクリルアミド、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、ブタンジオールモノアクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールモノ(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテルなどモノマー、メトキシ−ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレートを挙げることができる。また、これらのモノマーの混合物を使用することもできる。
さらに、常温で固体のモノマーとして、N−ビニルアセトアミド、N−ヒドロキシメチルアクリルアミド、さらに第4級アンモニウム塩を側鎖に有するモノマーとしてトリメチル−2−(アクリロイルオキシ)エチルアンモニウムクロライド、トリメチル−3−(アクリロイルオキシ)プロピルアンモニウムクロライド、トリメチル−2−ヒドロキシ−3−(アクリロイルオキシ)プロピルアンモニウムクロライド、トリメチル−2−(アクリロイルアミノ)エチルアンモニウムクロライド、トリメチル−2−(アクリロイルアミノ)プロピルアンモニウムクロライドを挙げることができる。これら固体のモノマーを上記液状モノマーに溶解して用いることもできる。
本発明の(A)成分は、さらに、2官能以上の多官能モノマーを含んでいることができる。
多官能モノマーとしては、特に限定されるものではないが、たとえば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸トリヒドロキシエチルジ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸トリヒドロキシエチルトリ(メタ)アクリレート、これらの化合物のエチレンオキシド変性物あるいはプロピレンオキシド変性物、さらには(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、各種ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、ポリエステルアクリレート等が挙げられる。また、これらのモノマーの混合物を使用することもできる。
多官能モノマーは、架橋剤としてはたらき、塗膜硬度、塗膜の吸水性および耐水性の制御のために用いられることができる。
(A)成分のモノマー成分において、単官能モノマーと多官能モノマーとを共に用いる場合には、単官能モノマーが70〜99重量%であり、2官能以上の多官能モノマーが1〜30重量%であることが好ましい。より好ましくは、単官能モノマーが80〜98重量%であり、多官能モノマーが2〜20重量%である。
多官能モノマーが1重量%未満である場合には、組成物の硬化性や塗膜強度に問題が生じやすく、また、十分な耐水性が得られにくいことがある。一方、30重量%を超えると、得られる硬化膜の吸水性が低下することにより印字性が低下する傾向がある。また、硬化収縮による基板のそりや密着性の低下が見られることがある。
(A)成分は、支持基材に塗布することを考慮すると、液状であることが好ましい。このとき、それ自体が液状であるモノマーや、液状であるモノマーに固体状のモノマーを溶解したものを挙げることができる。また、硬化方法として、熱硬化を用いる場合には、固体状のモノマーを公知の有機溶剤に溶かしたものをモノマー成分としてもよい。
次に(B)成分について説明する。
(B)成分は、塩基性蛋白質を含有する卵白成分を含む粉末である。本発明において、卵白成分とは、卵白液を水分が20%以下まで乾燥したもののことをいう。原料である卵白液は、殻付卵を割卵して卵黄を除いたもの、凍結卵白を解凍したもの、酵素処理をして加水分解したもの、脱塩処理したもの、リゾチーム等卵白中のある成分を除いたもの、卵白蛋白に脂肪酸や糖類等で化学修飾したもの、酵素、酵母、細菌等により脱糖処理したものなどを用いることができる。なお、卵白成分には、卵黄成分などの卵白成分以外の他の混入物が若干含まれている場合もある。
本発明において、塩基性蛋白質とは、蛋白質を高純度に単離精製した際に、等電点が9以上であるもののことをいう。
塩基性蛋白質としては、たとえばリゾチーム、アビジン、プロタミン、ラクトペルオキシダーゼ、トリプシノーゲン、キモトリプシノーゲン、α−キモトリプシン、アルドラーゼ、チトクロムC、リボヌクレアーゼ、乳塩基性蛋白質、ヒストン等が挙げられる。またポリリジンなどの塩基性ペプチドも含むことができる。
塩基性蛋白質として、好ましくは卵白リゾチームまたは/およびその塩である。
リゾチームの塩としては、塩酸塩のほか、炭酸塩、リン酸塩、へキサメタリン酸塩、硫酸塩、グルタミン酸塩、グリセロリン鼓塩、グルコン酸塩など無機酸または有機酸の塩があげられる。特に塩酸塩、つまり塩化リゾチームが好ましい。
本発明に用いる、塩基性蛋白質を含有する卵白成分とは、卵白成分にある純度の卵白リゾチーム、またはその塩等の塩基性蛋白質を添加する方法のみならず、種々の方法で卵白中の卵白リゾチーム、またはその塩等の塩基性蛋白質の含有量を高める方法でも得ることができる。塩基性蛋白質の含有量は卵白成分の固形分の5重量%以上、好ましくは10重量%以上、さらに好ましくは20重量%以上である。5重量%未満であると後述する効果を十分発揮できないからである。
卵白成分中の卵白リゾチームまたはその塩の含有量を高める方法は、一般的な卵白リゾチームまたはその塩の精製方法を利用することができる。
リゾチームの精製方法は、たとえば、
a) 弱酸性陽イオン交換樹脂と接触させてリゾチームを該樹脂に吸着させた後の洗浄操作に際し、塩類水溶液や水による不純物の除去を多数回行う方法、
b) 弱酸性陽イオン交換樹脂に吸着したリゾチームを塩類水溶液や緩衝液などにより溶出させる
c) 溶出したリゾチームを含む水溶液をさらに弱酸性陽イオン交換樹脂と接触させる操作を操り返す方法、
d) 溶出後に種結晶を加えて塩析するに際し、pH、濃度、攪拌条件、冷却条件などを工夫する方法、
e) 塩折操作を複数回繰り返す方法、
f) リゾチームの結晶を水に溶解し、pHをコントロールしながらパルプ、木綿、その他の吸着材を加えてこの吸着材に不純物を吸着させる方法、
g) 弱酸性陽イオン交換樹脂を有する多孔性中空糸膜を透過させて、リゾチームを分離する方法
などを適宜組み合わせて行うことにより達成される。
(B)成分としては、前記方法にて塩基性蛋白質を精製し含有量を高めた卵白成分、もしくはある純度の塩基性蛋白質を添加することにより含有量を高めた卵白成分、これらを濃縮、乾燥した粒子を用いることができる。また、ある純度の塩基性蛋白質と、卵白成分を別々に濃縮、乾燥し、粒子同士を混合することもできる。さらには、このようにして得られた塩基性蛋白質を含有する卵白成分で、他の粒子の表面を覆った粒子を用いることができる。
卵白成分の濃縮、乾燥方法としては、公知の方法が用いられ、たとえば、噴霧乾燥、凍結乾燥、浅盤乾燥などの常法が挙げられる。また、乾燥した後、必要に応じて、乾燥物を粉砕してもよい。乾燥した後に殺菌等の目的のために熱蔵したものを用いてもよい。また、殻付卵を割卵して卵黄を除いたもの、凍結卵白を解凍したものをアルコールやアセトン等の水溶性有機溶剤へ再沈殿させて卵白成分を回収することもできる。
他の粒子の表面を、塩基性蛋白質を含有する卵白成分で覆った粒子としては、他の有機フィラーまたは無機フィラー表面を卵白成分でコーティングした粒子を用いることができる。このように他の有機フィラーまたは無機フィラーの表面を、塩基性蛋白質を含有する卵白成分でコーティングする場合の利点として、次のことを挙げることができる。(B)成分は、その平均粒径は所望の範囲にあることが好ましい(後述の説明を参照)。しかし、乾燥卵白粒子の一般的な製造方法において、粒径の制御を精度高く行う場合には、コストや時間を費やす必要がある場合がある。このような場合に、他の有機フィラーまたは無機フィラーの表面を、塩基性蛋白質を含有する卵白成分で覆うと、平均粒径の制御をより効率良く行われた粒子を得ることができる。そして、表面を覆う、塩基性蛋白質を含有する卵白成分により、染料の固着性をも確保することもできるのである。
他のフィラー表面へのコーティングは、他のフィラーと、殻付卵を割卵して卵黄を除いたもの、凍結卵白を解凍したもの、または上記乾燥卵白を水に再溶解したものとを混合して乾燥することによって簡便に行うことができる。
このように、塩基性蛋白質を含有する卵白成分によりその表面がコーティングされるものとしては、セルロースやシルクプロティンなどの有機フィラーや、酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、合成マイカなどの無機フィラーを挙げることができる。
次に、(C)成分である卵殻粉末について説明する。
卵殻粉末は、鳥類の卵、特に、白色の鶏卵(白玉)を粉砕して得られるものである。具体的には、鶏卵などの卵殻を水洗して粗粉砕し、卵殻膜を除去した後に脱水乾燥して微粉砕して製造される。卵殻粉末を得る際の粉砕方法としては、ハンマーミル、ボールミル、ジェットミル、ターボミル、ピンミルなどが挙げられる。
また、卵殻粉末としては、市販の各種卵殻粉末や、これらを高温で焼成したものも用いることができる。また、白色の卵でない場合には、粉砕を行った後に、酸化型塩素系、酸化型酸素系、還元型などの漂白剤を用いて脱色することができる。
本発明における卵殻粉末は、白色度の高いものが好ましい。ここでいう白色度とは、
ハンター式測色色差計により、以下の式(1)により求められる値である。
W(白色度)=100―[(100―L)+(a+b)]1/2・・・(1)
(上記式中、Lは明度であり、aは色相であり、bは彩度である。)
この白色計において測定される白色度が80度以上であることが好ましい。さらに、好ましくは白色度が90度以上である。着色した卵殻粉末を用いると、インク受理層の外観が損なわれるとともに、印刷画像の色調に悪影響を及ぼすこととなるためである。
本発明の(C)成分である卵殻粉末は、BET多点法比表面積測定で測定した場合、比表面積が1.5〜5.0の範囲にあるものである。これは、卵殻粉末の主成分である炭酸カルシウムが多孔質体であるためである。また、嵩比重については、A.B.D粉体特性測定器(筒井理化学器機株式会社製)で測定した場合に0.8〜1.3の範囲にある。
前記(B)成分と前記(C)成分の含有量の和は、(A)成分100重量部に対して、5〜200重量部であることが好ましい。より好ましくは、20〜100重量部である。添加量が5重量部より少ない場合は、画像鮮明性および耐水性が不十分となりやすい。一方、200重量部を越える場合には、乾燥性が低下する傾向がある。さらに、塗工性が低下する場合がある。
また、(B)成分および(C)成分のそれぞれの含有量の割合は、(B)成分の含有量/(C)成分の含有量の値が、1/10〜10であることが好ましい。(B)成分と(C)成分の割合が1/10〜10の範囲以外である場合、両者を用いて得られる相乗効果を充分に発揮することができない。
(B)成分および(C)成分の平均粒径は、共に、0.01〜30μmであることが好ましい。より好ましい(B)および(C)の平均粒径は、0.05〜20μmである。平均粒径が0.01μmであると、吸水性が低下しやすく、乾燥性や画像鮮明性が低下することがある。一方、30μmを越えると塗膜平滑性が悪くなり、外観が悪くなるとともにやはり画像鮮明性が低下することがある。
ここで、平均粒径とは、粒子群にレーザー光を照射し、そこから発せられる回折・散乱光の強度分布パターンから計算によって粒度分布を求めて算出された粒径のことである。この方法により平均粒径の測定を行う測定装置として、たとえば、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD2000A(株式会社島津製作所製)を挙げることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物は、必要に応じて重合禁止剤、レベリング剤、消泡剤、分散剤、モノマー以外の樹脂などを含有してもよい。また、他の無機フィラーとして酸化チタン、酸化亜鉛、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、合成マイカ等の微粒子、有機フィラーとしてメチルセルロース等のセルロース系樹脂の粒子、ポリビニルアルコール系樹脂の粒子などの親水性微粒子を本発明の目的を損なわない程度に含有してもよい。
インク受理層形成用組成物には、硬化の際に放射線として紫外線、可視光線を使用する場合にこれらの照射によりラジカルを発生する光重合開始剤が併用される。光重合開始剤に特に制限はなく、アセトフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系等の通常のものから適宜選択すればよい。具体的には、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンソイン、ベンソインメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾフェノン、o−ヘンゾイル安息香酸メチル、2,4−ジエチルチオキサントン、4,4−ビスジエチルアミノベンゾフェノン、2,2−ジエトキシアセトフェン、2−クロロチオキサントン、ジイソプロピルチオザンソン、9,10−アントラキノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオフェノン、4−イソプロピル−2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、α,α−ジメトキシ−α−フェニルアセトン等が挙げられる。なお、光重合開始剤として、複数の化合物を併用してもよい。
光重合開始剤は、(A)成分100重量部に対して、0.01〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部を用いることができる。光重合開始剤の含有量が(A)成分の100重量部に対して、0.01重量部より少ない場合には、硬化が不十分となることがあり、塗膜にべたつきが生じたり、インクの滲みが生じてしまうことがある。また、10重量部を超える場合には、塗膜の黄変や着色が見られることがある。
塗膜に照射する紫外線源としては、メタルハライドランプ、水銀ランプなどの通常のものを用いることができる。
本発明のインク受理層形成用組成物によれば、インクジェット方式により印刷が行われる基材の被印刷面に設けられるインク受理層であって、速乾性、画像の鮮明性および耐水性等の画像保存性に優れたインク受理層を形成することができる。本発明のインク受理層形成用組成物の(B)成分の、塩基性蛋白質を含有する卵白成分は、水溶性のタンパク質であるために、吸水性があり、また、その分子内にアミノ基を有するためにインクの固着性を高めることができる。一方、(C)成分である卵殻粉末についても、多孔質体であるために吸水性を有し、タンパク質などの有機物を含むために、タンパク質が有するアミノ基などの官能基により、酸性染料との結合性ないし親和性を高めることができる。
また、(B)成分と(C)成分とでは、酸性染料の種類により、その親和性の傾向は異なる。たとえば、(B)成分は、シアン系およびイエロー系の染料に対する固着性に特に優れ、(C)成分は、マジェンダ系の染料に対する固着性が特に優れるのである。その結果、(B)成分と(C)成分とを共に含むことにより、画像の鮮明性に優れたインク受理層形成用組成物を得ることができる。さらには、インク固着性の向上が図られたことにより、経時に伴う画像の劣化(大気中の水分を吸収することにより生じる滲みなど)を抑制することができる。つまり、本発明によれば、速乾性、画像の鮮明性、耐水性等の画像保存性に優れたインク受理層を形成することができる組成物を提供することができるのである。
本発明の被印刷基材は、支持基材と、該支持基材の上に上記のインク受理層形成用組成物を用いて形成されたインク受理層と、を有する。このインク受理層は、上述のインク受理層形成用組成物を用いて形成された層である。
支持基材としては、たとえば、紙や、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、セルロース系樹脂などのプラスチック基材などを挙げることができる。
インク受理層の形成は、インク受理層形成用組成物をスクリーン印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷などの公知の印刷法や、スピンコート、ディップコート、バーコート、ロールコート等のコート法によって支持基材に塗布した後、放射線の照射によって硬化することにより行われる。硬化を行うための放射線としては電子線、紫外線、可視光線などを使用することができる。このようにして形成されたインク受理層の膜厚は、5〜100μm、さらに好ましくは10〜30μm程度にすることが望ましい。
本発明の被印刷基材は、インクジェット方式に好適なインク受理層を有するものである。上述したように、このインク受理層は、速乾性、画像鮮明性などの画像特性に優れるため、様々な用途に好適に用いることができる。特に、支持基材が光記録媒体である場合、一般ユーザーがディスクのレーベル面(光学的書き込み/読み取りを行う面とは反対側の面)のデザインを目的として、記録内容を表す文字や写真のような高品位の画像を印刷したいという要請に応じた光記録媒体を提供することができる。被印刷基材が光記録媒体である場合には、光記録媒体は、ポリカーボネート樹脂等の透明な各種熱可塑性樹脂から形成されるディスク状基板上に、色素を主成分とする塗布型の記録層、反射層および保護膜をこの順で有し、保護膜上に本発明のコーティング用組成物の放射線硬化物からなるインク受理層を設けるという構成になる。
[実施例]
以下に、本発明の実施例について説明する。なお、本発明は、以下の実施例に限定されることなく、本発明の要旨の範囲内で変形することが可能である。
実施例1では、(B)成分として乾燥卵白粒子と卵白リゾチームの粉末粒子を以下の割合で混合し、ジェットミルにより粉砕したものを用いた。乾燥卵白粒子:卵白リゾチーム=95:5(リゾチーム含有量7.8%)、80:20(リゾチーム含有量22.2%)、50:50(リゾチーム含有量51.0%)、5:95(リゾチーム含有量94.2%)の4種類の混合割合の粒子を調製し、順に実施例1−1、1−2、1−3、1−4とした。乾燥卵白粒子は、キユーピー株式会社製の乾燥卵白Kタイプを、卵白リゾチームは、キユーピー株式会社製の卵白リゾチーム(純度99%)を用いた。得られた粒子の平均粒径は、7μmであった。なお、平均粒径の測定は、レーザー回折式粒度分布測定装置SALD2000A(島津製作所製)で行った(以下同様)。
(C)成分としては、市販の卵殻粉末(卵カルシウムNo.11、キユーピー株式会社製)を用いた。この卵殻粉末の平均粒径は、4μmであった。また、比表面積は、3.3であり、白色度は、93.8度であった。なお、比表面積は、高精度全自動ガス吸着装置BELSORP 36(日本ベル株式会社製)を用いて測定した値であり、白色度は、測色色差計 ZE2000(日本電色工業株式会社製)を用いて測定した値である。
この(B)成分と、(C)成分と、下記の表1に示す割合で各化合物と、を混合して攪拌機にて撹拌することで、実施例1にかかるインク受理層形成用組成物が得られた。
ついで、125μmの厚みの二軸延伸ポリエステルフィルムの上に、インク受理層形成用組成物を用いてバーコーティング法により塗布層を形成した。その後、直ちにメタルハライドランプを用いて紫外線を照射し、硬化させ、膜厚が20μmのインク受理層を形成した。
実施例2では、(B)成分および(C)成分共に実施例1−1と同様のものを用いた。下記の表1に示す割合で各化合物を混合して攪拌機にて撹拌することで、実施例2にかかるインク受理層形成用組成物が得られた。
ついで、このインク受理層形成用組成物を用いて、実施例1と同様にしてインク受理層を形成した。得られたインク受理層の膜厚は、22μmであった。
実施例3では、(B)成分として、疎水化処理が施された卵白成分からなるフィラーを用いた。まず、実施例1で用いた乾燥卵白25gを水225mlに溶解した。次に、これをアセトン1000mlに滴下した。これにより、生じた沈殿物を濾過することで回収した。その後、40℃で乾燥させた。これに塩化リゾチーム微粉末(純度99.5%)を1:1で混合した。得られた粒子(以下、「再沈殿卵白・塩化リゾチーム混合粒子」という)の平均粒径は、0.6μmであった。(C)成分は、実施例1と同様のものを用いた。
下記の表1に示す割合で各化合物を混合して、攪拌機にて撹拌することで、実施例3にかかるインク受理層形成用組成物が得られた。
ついで、このインク受理層形成用組成物を用いて、実施例1と同様にして、インク受理層を形成した。得られたインク受理層の膜厚は、21μmであった。
実施例4では、無機フィラーであるシリカゲルをアビジン含有卵白成分でコーティングしたものを(B)成分として用いた。(B)成分は、以下のようにして調整した。まず、乾燥卵白25gおよびアビジン(純度99%)5gを水225mlに溶解した。ついで、サイリシア350(富士シリシア化学株式会社製)25gを加えて撹拌した。その後、濾過することで水を留去し、回収された濾物を40℃で加熱乾燥することによりアビジン含有卵白成分でその表面がコーティングされたサイリシア350(以下、「卵白・アビジンコーティング粒子」という)を得た。得られた粒子の平均粒径は、2.4μmであった。(C)成分は、実施例1と同様のものを用いた。
下記の表1に示す各化合物を混合して、撹拌機にて撹拌することで、実施例4にかかるインク受理層形成用組成物が得られた。
ついで、インク受理層形成用組成物を用いて、実施例1と同様にして、インク受理層を形成した。得られたインク受理層の膜厚は、21μmであった。
実施例5では、(B)成分および(C)成分は、実施例1−1と同様のものを用いた。下記の表1に示す各化合物を混合して、撹拌機にて撹拌することで、実施例5にかかるインク受理層形成用組成物が得られた。
ついで、インク受理層形成用組成物を用いて、実施例1と同様にして、インク受理層を形成した。得られたインク受理層の膜厚は、20μmであった。
[比較例1〜7]
比較例1〜5では、実施例1〜5の塩基性蛋白質含有量を高めた卵白成分の代わりに、単なる卵白成分に置き換え、下記の表1に示す重量割合で各化合物を配合し、これを攪拌機にて攪拌し、比較例1〜5にかかるインク受理層形成用組成物を得た。つまり比較例1、2、5は、それぞれ実施例1、2、5において卵白リゾチームを使用しない卵白成分を、比較例3は、実施例3において塩化リゾチームを使用しない再沈殿卵白粒子を、比較例4は、実施例4においてアビジンを使用しない卵白コーティング粒子を用いた。さらには比較例6として(B)成分を用いないインク受理層形成用組成物、比較例7として(B)成分、(C)成分とも用いないインク受理層形成用組成物を得た。
ついで、比較例1〜7にかかるインク受理層形成用組成物を用いて、実施例1と同様にして、それぞれインク受理層を形成した。得られたインク受理層の膜厚は、比較例1が
20μm、比較例2が22μm、比較例3が21μm、比較例4が21μm、比較例5が20μm、比較例6が23μm、比較例7が21μmであった。
(評価)
上述の実施例および比較例により得られたインク受理層の上にインクジェットプリンターPM−G700(セイコーエプソン株式会社製)を用いて印刷を施し、下記の評価方法に従ってインク乾燥性、画像鮮明性、耐水性を評価した。その結果を表1に示す。
インク乾燥性;インクジェットプリンターでの印刷面に紙を押し当て、インクが紙に転写しなくなるまでの時間を測定し、下記の基準に従って判定した。
○:乾燥時間が30秒以内。
△:乾燥時間が30秒から2分。
×:乾燥時間が2分以上。
画像鮮明性;画像印刷面を目視および光学顕微鏡(倍率:100倍)を使って観察し、下記の基準に従って判定した。
○:画像に滲みがなく、鮮明である。
△:画像に若干の滲みが認められる。
×:画像がひどく滲む、またはインクをはじく。
耐水性(経時に伴う画質の劣化に対する耐性);60℃、90%で24時間保存した後、画像の変化を目視および光学顕微鏡(倍率:100倍)を使って観察し、下記の基準に従って判定した。
◎:高温高湿保存前後での変化がなく、画像鮮明度を維持している。
○:高温高湿保存前後での変化が小さく、画像鮮明度を維持している。
△:画像に色調変化、滲みが見られる。
×:インクが流れ、画像に著しい滲みが見られる。
Figure 0004459174
表1から明らかなように、実施例1〜5では、比較例1〜5と比して、インク速乾性、画像鮮明度がともに優れたインク受理層を形成できたことが確認された。また、比較例6に比しては、耐水性にも優れていることが確認できた。

Claims (14)

  1. (A)単官能モノマーを含むモノマー成分と、
    (B)卵白成分固形分中5重量%以上の塩基性蛋白質を含有する卵白成分を含む粉末と、
    (C)卵殻粉末と、
    を含む、インク受理層形成用組成物。
  2. 請求項1において、
    前記(A)成分は、さらに、2官能以上のモノマーを含む、インク受理層形成用組成物。
  3. 請求項1または2において、
    前記(B)成分の塩基性蛋白質は、リゾチームまたは/およびその塩である、インク受理層形成用組成物。
  4. 請求項1または2において、
    前記(B)成分は、無機粒子または有機粒子の表面を、塩基性蛋白質を含有する卵白成分で覆ったものである、インク受理層形成用組成物。
  5. 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記(B)成分の平均粒径は、0.01〜30μmである、インク受理層形成用組成物。
  6. 請求項1ないし5のいずれかにおいて、
    前記(C)成分の平均粒径は、0.01〜30μmである、インク受理層形成用組成物。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記(B)成分および前記(C)成分の含有量の和は、前記(A)成分の100重量部に対して、5〜200重量部である、インク受理層形成用組成物。
  8. 請求項1ないし7のいずれかにおいて、
    前記(B)成分と前記(C)成分との含有量の割合(前記(B)成分の含有量/前記(C)成分の含有量)は、1/10〜10である、インク受理層形成用組成物。
  9. 請求項1ないし8のいずれかにおいて、
    前記(A)成分は、さらに、重合開始剤を含み、
    前記重合開始剤の含有量は、前記(A)成分の100重量部に対して、0.01〜10重量部である、インク受理層形成用組成物。
  10. 請求項1ないし9のいずれかにおいて、
    放射線により硬化される、インク受理層形成用組成物。
  11. 支持基材と、
    該支持基材の上に請求項1ないし10のいずれかに記載のインク受理層形成用組成物を用いて形成されたインク受理層と、を有する、被印刷基材。
  12. 請求項11において、
    前記インク受理層は、前記支持基材の上に塗膜を形成し、該塗膜を放射線により硬化させたものである、被印刷基材。
  13. 請求項11または12のいずれかにおいて、
    インクジェット方式により印刷される、被印刷基材
  14. 請求項11ないし13のいずれかにおいて、
    前記支持基材は、書き込みおよび読み取りの少なくともいずれか一方が光学的に行われる光記録媒体である、被印刷基材。
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