JP4455029B2 - 画像記録材料及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
また、特許文献2には、中間層、該中間層の表面側及び裏面側にそれぞれ設けられている転写層を有し、該中間層は、温度23℃、湿度5%RH下において1×1014Ω/□以上の表面固有抵抗値を有している電子写真用転写紙が提案されている。
また、特許文献3には、中心粒径が10μm以下の窒化ホウ素微粒子が含有されていることを特徴とする転写紙が提案されている。
<1> 支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に少なくとも1層の画像記録層を有し、該層中にポリエチレンオキサイドを少なくとも含有する電子写真用材料であって、該画像記録層の表面における流動電位方式により測定したゼータ電位の平均値が−4mV〜+2.5mVの範囲であることを特徴とする電子写真用材料である。
<2> ゼータ電位の平均値が−3mV〜+1mVである前記<1>に記載の電子写真用材料である。
<3> 支持体と画像記録層との間にポリマー層を有する前記<1>から<2>のいずれかに記載の電子写真用材料である。
<4> 画像記録層が、水分散性樹脂及び水溶性樹脂の少なくともいずれかの樹脂を含む前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真用材料である。
<5> 支持体が、原紙の少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂層を形成してなる前記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真用材料である。
<6> 電子写真用材料が、支持体と、該支持体上に少なくとも1層のトナー受像層を有する電子写真用受像シートである前記<5>に記載の電子写真用材料である。
<7> 前記<6>に記載の電子写真用受像シートにトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、該トナー画像を加熱加圧部材と、ベルト部材と、冷却装置とを有するベルト定着型平滑化処理機を用いて加熱及び加圧し、冷却し剥離する定着平滑化工程とを有することを特徴とする画像形成方法である。
<8> ベルト部材が、ベルト支持体上にフルオロカーボンシロキサンゴム層を形成した前記<7>に記載の画像形成方法である。
<9> ベルト部材が、ベルト支持体上にシリコーンゴム層と、該シリコーンゴム層の表面にフルオロカーボンシロキサンゴム層を形成した前記<7>に記載の画像形成方法である。
<10> フルオロカーボンシロキサンゴム層におけるフルオロカーボンシロキサンゴムが、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及びパーフルオロアルキル基の少なくともいずれかを有する前記<8>から<9>のいずれかに記載の画像形成方法である。
該本発明の画像記録材料においては、対応する水中における表面電位がわかれば転写性との関係を求めることができるが、表面電位が画像記録材料の表面の帯電性を示し、正負とも帯電しにくい方が転写性は良好であると判断でき、また、転写性を向上させることができ、高画質の画像が得られるインクジェット記録用材料、感熱記録用材料、熱現像用材料、電子写真用材料、及びハロゲン化銀写真用材料に用いられ、特に、高湿雰囲気下でのトナー転写性の向上を図れ、黒部の白抜けを防止することができ、電子写真用として好適な画像記録材料を提供することができる。
本発明の画像記録材料は、支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に少なくとも1層の画像記録層を有し、該画像記録層の表面における流動電位方式により測定したゼータ電位の平均値が−4mV〜+2.5mVの範囲である。
前記ゼータ電位の平均値は、−4mV〜+2.5mVであることが必要であり、−3mV〜+1mVがより好ましい。
前記ゼータ電位の平均値が、上記範囲を外れると、表面の絶縁性が低下することになり、表面固有抵抗値を低下させることとなる。
具体的には、ゼータ電位測定装置(EKA型、アントンパール社製)を用い、プレート状長方形セルに収まる大きさのサンプル(電子写真用受像シート)を切り出し、サンプルの測定面がセルの左右流路を流れる電解液に接するようにセットした。電解液としてpH5の0.001M KCl溶液を、23℃で、セルの左右流路の両端における圧力差を100mbarとし、セルに対し左右両方から流動させた時に得られる最大ゼータ電位値、最小ゼータ電位値、及び平均ゼータ電位値を測定した。
以下、電子写真用受像シートについて具体的に説明する。
前記電子写真用受像シートは、支持体と、該支持体の少なくとも一面に少なくとも1層のトナー受像層を有し、ポリマー層、必要に応じて適宜選択したその他の層、例えば、表面保護層、クッション層、帯電調節(防止)層、反射層、色味調製層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール層、平滑化層などを有してなる。これらの各層は単層構造であってもよいし、積層構造であってもよい。
前記支持体としては、例えば、原紙、合成紙、合成樹脂シート、コート紙、ラミネート紙、等が挙げられる。これらの支持体は、単層構成でもよく、2層以上の積層構成でもよい。これらの中でも、平滑光沢性及び伸縮性に優れている点から、原紙の片面又は両面にポリオレフィン樹脂層を被覆したラミネート紙が好ましい。
前記原紙としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、具体的には、上質紙、例えば、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)(223)〜(240)頁記載の紙等が好適なものとして挙げられる。
前記パルプの叩解には、例えば、ビータ、リファイナー等を使用できる。
前記パルプのカナダ標準濾水度は、抄紙工程において紙の収縮性を制御できるため、200〜440mlC.S.F.がより好ましく、250〜380mlC.S.F.が更に好ましい。
前記パルプを叩解した後に得られるパルプスラリー(以下、「パルプ紙料」と称することがある)には、更に必要に応じて、各種添加剤、例えば、填料、乾燥紙力増強剤、サイズ剤、湿潤紙力増強剤、定着剤、pH調整剤、その他の薬剤などが添加される。
前記乾燥紙力増強剤としては、例えば、カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン化ポリアクリルアミド、両性ポリアクリルアミド、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、等が挙げられる。
前記サイズ剤としては、例えば、脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン等のロジン誘導体、パラフィンワックス、アルキルケテンダイマー、アルケニル無水琥珀酸(ASA)、エポキシ化脂肪酸アミド等の高級脂肪酸を含有する化合物、等が挙げられる。
前記湿潤紙力増強剤としては、例えば、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン、メラミン樹脂、尿素樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂、等が挙げられる。
前記定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウム、塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオン化澱粉等のカチオン性ポリマー、等が挙げられる。
前記pH調整剤としては、例えば、苛性ソーダ、炭酸ソーダ、等が挙げられる。
前記その他の薬剤としては、例えば、消泡剤、染料、スライムコントロール剤、蛍光増白剤、等が挙げられる。
更に必要に応じて、柔軟化剤等を添加することもできる。前記柔軟化剤としては、例えば、新・紙加工便覧(紙薬タイム社編)554〜555頁(1980年発行)などに記載のものを用いることができる。
前記水溶性高分子化合物としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェート、ゼラチン、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム、スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩、ポリスチレンスルホン酸ナトリウム、等が挙げられる。
前記耐水性物質としては、例えば、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、塩化ビニリデン共重合体等のラテックス・エマルジョン類、ポリアミドポリアミンエピクロルヒドリン、等が挙げられる。
前記顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン、等が挙げられる。
E=ρc2(1−n2)
前記数式において、Eは、動的弾性率を意味する。ρは、密度を意味する。cは、紙中の音速を意味する。nは、ポアソン比を意味する。
E=ρc2
即ち、紙の密度、音速を測定することができれば、容易に弾性率を求めることができる。前記数式において、音速を測定する場合には、ソニックテスターSST−110型(野村商事(株)製)等の公知の各種機器を用いることができる。
前記原紙の坪量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、50〜250g/m2が好ましく、100〜200g/m2がより好ましい。
前記合成紙は、セルロース以外のポリマー繊維を主成分とする紙である。前記ポリマー繊維としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維、などが挙げられる。
前記合成樹脂シート(フィルム)としては、合成樹脂をシート状に成形したもの等が挙げられ、例えば、ポリプロピレン、延伸ポリエチレン、延伸ポリプロピレン、ポリエステルフィルム、延伸ポリエステル、ナイロンフィルム、延伸により白色にしたフィルム、白色顔料を含む白色フィルムなどが挙げられる。
前記コート紙は、原紙等のシートに、各種の樹脂、ゴムラテックス又は高分子材料を片面又は両面に塗工した紙であり、用途に応じて、塗工量が異なる。前記コート紙としては、例えば、アート紙、キャストコート紙、ヤンキー紙、等が挙げられる。
(ii)エステル結合を有する熱可塑性樹脂である。例えば、ジカルボン酸成分(これらのジカルボン酸成分にはスルホン酸基、カルボキシル基等が置換していてもよい)と、アルコール成分(これらのアルコール成分には水酸基などが置換されていてもよい)との縮合により得られるポリエステル樹脂、ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリブチルアクリレート等のポリアクリル酸エステル樹脂又はポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンアクリレート樹脂、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂等が挙げられる。
具体的には、特開昭59−101395号公報、同63−7971号公報、同63−7972号公報、同63−7973号公報、同60−294862号公報などに記載のものを挙げることができる。
また、市販品としては、東洋紡製のバイロン290、バイロン200、バイロン280、バイロン300、バイロン103、バイロンGK−140、バイロンGK−130;花王製のタフトンNE−382、タフトンU−5、ATR−2009、ATR−2010;ユニチカ製のエリーテルUE3500、UE3210、XA−8153、KZA−7049、KZA−1449;日本合成化学製のポリエスターTP−220、R−188;星光化学工業社製のハイロスシリーズの各種熱可塑性樹脂、等が挙げられる。
(iv)ポリアミド樹脂、尿素樹脂等が挙げられる。
(v)ポリスルホン樹脂等が挙げられる。
(vi)ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル共重合体樹脂等が挙げられる。
(vii)ポリビニルブチラール等の、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂等が挙げられる。
(viii)ポリカプロラクトン樹脂、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が挙げられる。
なお、熱可塑性樹脂は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記ラミネート紙は、原紙等のシートに対し、各種の樹脂、ゴムからなる高分子シート又はフィルム等をラミネートした紙である。前記ラミネート材料としては、例えば、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリメタクリレート、ポリカーボネート、ポリイミド、トリアセチルセルロース、等が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記支持体の両面に熱可塑性樹脂層を形成する場合、支持体の裏面は、例えば、高密度ポリエチレン、或いは高密度ポリエチレンと低密度ポリエチレンとのブレンドを用いて形成されるのが好ましい。
前記ポリエチレンとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができるが、高密度ポリエチレン及び低密度ポリエチレンのいずれについても、メルトインデックスが、1.0〜40g/10分が好ましい。
なお、前記シート又はフィルムには、白色反射性を与える処理を行ってもよい。このような処理方法としては、例えば、これらのシート又はフィルム中に酸化チタンなどの顔料を配合する方法が挙げられる。
前記ポリマー層は、前記支持体と、該支持体上に形成されるトナー受像層との間に設けられる。
前記ポリマー層の厚みは、2μm以上が好ましく、3〜10μmがより好ましい。
前記ポリマー層は、水溶性ポリマー又は水分散性ポリマーを主成分として含有することが好ましく、これらの中でも、ゴム系ポリマーを主成分として含有することがより好ましい。
例えば、水溶性ポリマーとしては、水可溶性であれば、その組成、結合構造、分子構造、分子量、分子量分布、形態等は特に制限されない。ポリマーを水溶性とするためには、例えば、ポリマーが水可溶化基を有することが必要であり、この水可溶化基の例としては、例えば、水酸基や、カルボン酸基、アミノ基、アミド基、エーテル基等が挙げられる。
前記トナー受像層は、カラーや黒トナーを受容し、画像を形成するためのトナー受像層である。該トナー受像層は、転写工程にて、(静)電気、圧力等にて現像ドラム或いは中間転写体より画像を形成するトナーを受容し、定着工程にて熱、圧力等にて固定化する機能を有する。
前記熱可塑性樹脂としては、定着時等の温度条件下で変形可能であり、トナーを受容し得るものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、水分散性樹脂及び水溶性樹脂、その他の熱可塑性樹脂、などが挙げられる。
(1)塗布乾燥工程での有機溶剤の排出が無く、環境適性、作業適性に優れる。
(2)ワックス等の離型剤は、室温では溶剤に溶解し難いものが多く、使用に際して予め溶媒(例えば、水、有機溶剤等)に分散することが多い。また、水分散形態の方が安定でかつ製造工程適性優れる。更に、水系塗布の方が塗布乾燥の過程でワックスが表面にブリーディングし易く、離型剤の効果(例えば、耐オフセット性、耐接着性等)を得易い。
具体的には、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−ビニルピロリドン共重合体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリエステル、水溶性アクリル、水溶性ポリウレタン、水溶性ナイロン、水溶性エポキシ樹脂を使用することができる。また、ゼラチンは、種々の目的に応じて石灰処理ゼラチン、酸処理ゼラチン、カルシウム等の含有量を減らした所謂脱灰ゼラチンから選択すればよく、組み合わせて用いることも好ましい。
前記市販品としては、水溶性ポリエステルとして瓦応化学工業株式会社製の各種プラスコート;大日本インキ化学工業株式会社製ファインテックスESシリーズ;水溶性アクリルとして日本純薬製ジュリマーATシリーズ;大日本インキ化学工業株式会社製ファインテックス6161、K−96;星光化学工業株式会社製ハイロスNL−1189、BH−997L等が挙げられる。
前記(v)ポリビニルブチラール等としては、例えば、ポリオール樹脂、エチルセルロース樹脂、酢酸セルロース樹脂等のセルロース樹脂、等が挙げられる。市販品としては、電気化学工業(株)製、積水化学(株)製、等が挙げられる。前記ポリビニルブチラールは、ポリビニルブチラール含有量が70質量%以上であり、かつ平均重合度500以上のものが好ましく、平均重合度1000以上のものがより好ましい。市販品としては、電気化学工業(株)製デンカブチラール3000−1、4000−2、5000A、6000C;積水化学(株)製エスレックBL−1、BL−2、BL−3、BL−S、BX−L、BM−1、BM−2、BM−5、BM−S、BH−3、BX−1、BX−7、等が挙げられる。
前記(vi)ポリカプロラクトン樹脂等としては、例えば、スチレン−無水マレイン酸樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリエーテル樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、等が挙げられる。
前記(vii)ポリオレフィン樹脂等としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルモノマーとの共重合体樹脂や、アクリル樹脂、等が挙げられる。
前記蛍光増白剤は、近紫外部に吸収を持ち、400〜500nmに蛍光を発する化合物で、公知の蛍光増白剤が特に制限なく各種使用することができる。該蛍光増白剤としては、K.VeenRataraman編“The Chemistry of Synthetic Dyes”V巻8章に記載されている化合物を好適に挙げることができる。具体的には、スチルベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物などが挙げられる。前記蛍光増白剤の市販品としては、例えば、住友化学製ホワイトフルファーPSN、PHR、HCS、PCS、B;Ciba−Geigy社製UVITEX−OB、などが挙げられる。
前記有色顔料としては、特開昭63−44653号公報等に記載されている各種顔料又はアゾ顔料(例えば、アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶性アゾ;モノアゾイエロ、ジスアゾイエロ、ピラゾロオレンジ、バルカンオレンジ、縮合アゾ系;クロモフタルイエロ、クロモフタルレッド)、多環式顔料(例えば、フタロシアニン系;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニングリーン、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット、イソインドリノン系;イソインドリノンイエロ、スレン系;ペリレン、ペリノン、フラバントロン、チオインジゴ、レーキ顔料(例えば、マラカイトグリーン、ローダミンB、ローダミンG、ビクトリアブルーB)、又は無機顔料(例えば、酸化物、二酸化チタン、ベンガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性炭酸カルシウム、硅酸塩;含水硅酸塩、無水硅酸塩、金属粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボンブラック、黄鉛、紺青等)、などが挙げられる。
これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記顔料としては、特に酸化チタンが好ましい。
前記油溶性染料としては、例えば、アントラキノン系化合物、アゾ系化合物、などが挙げられる。
前記水不溶性染料としては、例えば、C.I.Vatヴァイオレット1、C.I.Vatヴァイオレット2、C.I.Vatヴァイオレット9、C.I.Vatヴァイオレット13,C.I.Vatヴァイオレット21、C.I.Vatブルー1、C.I.Vatブルー3、C.I.Vatブルー4、C.I.Vatブルー6、C.I.Vatブルー14、C.I.Vatブルー20、C.I.Vatブルー35等の建染染料;C.I.ディスパーズヴァイオレット1、C.I.ディスパーズヴァイオレット4、C.I.ディスパーズヴァイオレット10、C.I.ディスパーズブルー3、C.I.ディスパーズブルー7、C.I.ディスパーズブルー58等の分散染料;C.I.ソルベントヴァイオレット13、C.I.ソルベントヴァイオレット14、C.I.ソルベントヴァイオレット21、C.I.ソルベントヴァイオレット27、C.I.ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブルー12、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベントブルー55、などが挙げられる。
なお、銀塩写真で用いられているカラードカプラーも好ましく用いることができる。
前記着色剤の含有量が、0.1g/m2未満であると、前記トナー受像層における光透過率が高くなることがあり、8g/m2を超えると、ヒビ割れ、耐接着等の取り扱い性が低下することがある。
前記離型剤としては、シリコーン化合物、フッ素化合物、ワックス及びマット剤から選択される少なくとも1種が挙げられる。これらの中でも、シリコーンオイル、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、シリコーン粒子、及びにポリエチレンワックス粒子から選択される少なくとも1種が特に好ましい。
前記動物系ワックスとしては、例えば、蜜蝋、ラノリン、鯨蝋、ステ蝋(鯨油)、羊毛蝋、等が挙げられる。
以上のポリマーに使用されるモノマーを組み合わせたコポリマーを用いてもよい。
前記有機マット剤としては、例えば、英国特許1055713号、米国特許1939213号、同2221873号、同2268662号、同2322037号、同2376005号、同2391181号、同2701245号、同2992101号、同3079257号、同3262782号、同3443946号、同3516832号、同3539344号、同3591379号、同3754924号、同3767448号の各明細書、特開昭49−106821号公報、特開昭57−14835号公報に記載されたものが挙げられる。
また、二種類以上の固体粒子を併用してもよい。前記固体粒子の平均粒径は、例えば、1〜100μmが好ましく、4〜30μmがより好ましい。前記固体粒子の使用量は、0.01〜0.5g/m2が好ましく、0.02〜0.3g/m2がより好ましい。
また、前記離型剤としては、特に、前記トナー受像層の熱可塑性樹脂として水系の熱可塑性樹脂を用いた場合の相溶性等の点で、水分散型の離型剤が好ましい。
前記可塑剤としては、「化学便覧」(日本化学会編、丸善)、「可塑剤−その理論と応用−」(村井孝一編著、幸書房)、「可塑剤の研究 上」「可塑剤の研究 下」(高分子化学協会編)、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等を参考にして選択することができる。
前記可塑剤は、トナー受像層中において、ミクロに分散された状態でもよいし、海島状にミクロに相分離した状態でもよいし、バインダー等の他の成分と充分に混合溶解した状態でもよい。
前記可塑剤の、前記トナー受像層における含有量は、0.001〜90質量%が好ましく、0.1〜60質量%がより好ましく、1〜40質量%が更に好ましい。
前記可塑剤は、スベリ性(摩擦力低下による搬送性向上)の調整や、定着部オフセット(定着部へのトナーや層の剥離)の改良、カールバランスの調整、帯電調整(トナー静電像の形成)等の目的で使用してもよい。
前記フィラーとしては、無機フィラー(又は無機顔料)を好適に用いることができる。前記無機フィラー(無機顔料)としては、例えば、シリカ、アルミナ、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、雲母状酸化鉄、鉛白、酸化鉛、酸化コバルト、ストロンチウムクロメート、モリブデン系顔料、スメクタイト、酸化マグネシウム、酸化カルシウム、炭酸カルシウム、ムライト、等が挙げられる。これらの中でも、シリカ、アルミナが好ましい。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、前記フィラーとしては、粒径の小さいものが好ましい。粒径が大きいと、トナー受像層の表面が粗面化し易い。
前記シリカは、多孔質であるのが好ましい。多孔質シリカの平均孔径は、50〜500nmが好ましい。また、多孔質シリカの質量当りの平均孔容積は、例えば、0.5〜3ml/gが好ましい。
前記フィラーの添加量は、前記トナー受像層のバインダーの乾燥質量100質量部に対し、5〜2000質量部が好ましい。
前記架橋剤としては、樹脂用のカップリング剤、硬化剤、重合剤、重合促進剤、凝固剤、造膜剤、造膜助剤、等が挙げられる。前記カップリング剤としては、例えば、クロロシラン類、ビニルシラン類、エポキシシラン類、アミノシラン類、アルコキシアルミニウムキレート類、チタネートカップリング剤などが挙げられる他、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト社編)等に挙げられた公知のものを用いることができる。
前記導電性金属酸化物としては、例えば、ZnO、TiO2、SnO2、Al2O3、In2O3、SiO2、MgO、BaO、MoO3等を挙げることができる。これらの導電性金属酸化物は、単独で使用しても良く、これらの複合酸化物で使用しても良い。また、前記導電性金属酸化物は、異種元素を更に含有させてもよく、例えば、ZnOに対して、Al、In等、TiO2に対してNb、Ta等、SnO2に対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させることができる。
1.増白剤 24頁 648頁右欄 868頁
2.安定剤 24頁〜25頁 649頁右欄 868〜870頁
3.光吸収剤 25頁〜26頁 649頁右欄 873頁
(紫外線吸収剤)
4.色素画像安定剤 25頁 650頁右欄 872頁
5.硬膜剤 26頁 651頁左欄 874〜875頁
6.バインダー 26頁 651頁左欄 873〜874頁
7.可塑剤、潤滑剤 27頁 650頁右欄 876頁
8.塗布助剤 26頁〜27頁 650頁右欄 875〜876頁
(界面活性剤)
9.スタチック防止剤 27頁 650頁右欄 876〜877頁
10.マット剤 878〜879頁
前記トナー受像層の厚みは、例えば、1〜50μmが好ましく、5〜15μmがより好ましい。
前記トナー受像層は、定着部材との定着温度における180度剥離強さは、0.1N/25mm以下が好ましく、0.041N/25mm以下がより好ましい。
ここで、前記180度剥離強さは、定着部材の表面素材を用い、JIS K6887に記載の方法に準拠して測定することができる。
前記トナー受像層は、白色度が高いのが好ましい。該白色度としては、JIS P8123に規定される方法で測定して、85%以上が好ましい。また、440nm〜640nmの波長域で、分光反射率が85%以上、かつ同波長域の最大分光反射率と最低分光反射率の差が5%以内が好ましい。更には、400nm〜700nmの波長域で分光反射率が85%以上、かつ同波長域の最大分光反射率と最低分光反射率の差が5%以内がより好ましい。
また、前記白色度としては、具体的には、CIE 1976(L*a*b*)色空間において、L*値は80以上が好ましく、85以上がより好ましく、90以上が更に好ましい。また、白色色味はできるだけニュートラルであるのが好ましい。前記白色色味としては、L*a*b*空間において、(a*)2+(b*)2の値は50以下が好ましく、18以下がより好ましく、5以下が更に好ましい。
但し、前記光沢度は110以下が好ましい。前記光沢度が110を超えると、金属光沢のようになり、画質としては好ましくない。
尚、前記光沢度は、JIS Z8741に基づいて測定することができる。
(1)トナー受像層のTm(溶融温度)は30℃以上が好ましく、トナーのTm+20℃以下がより好ましい。
(2)トナー受像層の粘度が1×105cpになる温度は40℃以上が好ましく、トナーのそれより低いことがより好ましい。
(3)トナー受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)は、1×102〜1×105Paが好ましい。損失弾性率(G”)が、1×102〜1×105Paが好ましい。
(4)トナー受像層の定着温度における損失弾性率(G”)と、貯蔵弾性率(G’)との比である損失正接(G”/G’)は、0.01〜10が好ましい。
(5)トナー受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)は、トナーの定着温度における損失弾性率(G”)に対して、−50〜+2500が好ましい。
(6)溶融トナーのトナー受像層上の傾斜角は、50度以下が好ましく、40度以下がより好ましい。
また、前記トナー受像層としては、特許第2788358号明細書、特開平7−248637号公報、同8−305067号公報、同10−239889号公報等に開示されている物性等を満足するものが好ましい。
前記表面電気抵抗が、1×106Ω/cm2未満であると、トナー受像層にトナーが転写される際のトナー量が充分でなく、得られるトナー画像の濃度が低くなり易いことがあり、1×1015Ω/cm2を超えると、転写時に必要以上の電荷が発生し、トナーが充分に転写されず、画像の濃度が低く、電子写真用受像シートの取り扱い中に静電気を帯びて塵埃が付着し易くなることがある。また、複写時にミスフィード、重送、放電マーク、トナー転写ヌケ等が発生することがある。
ここで、前記表面電気抵抗の測定は、JIS K6911に準拠し、サンプルを温度20℃、湿度65%の環境下に8時間以上調湿し、同じ環境下で、アドバンテスト(株)製R8340を使用し、印加電圧100Vの条件で、通電して1分間経過した後に測定することができる。
前記電子写真用受像シートにおける最表面層(例えば、表面保護層が形成されている場合には、表面保護層等)としては、定着性の点で、トナーとの相溶性が良いのが好ましい。具体的には、溶融したトナーとの接触角が、例えば0〜40度が好ましい。
前記バック層の色としては、特に制限はないが、前記電子写真用受像シートが、裏面にも画像を形成する両面出力型受像紙の場合、バック層も白色であることが好ましい。白色度及び分光反射率は、表面と同様に85%以上が好ましい。
また、両面出力適性改良のため、バック層の構成がトナー受像層側と同様であってもよい。バック層には、上記で説明した各種の添加剤を用いることができる。このような添加剤として、特にマット剤や、帯電調整剤等を配合することが好ましい。前記バック層は、単層構成であってもよく、2層以上の積層構成であってもよい。
また、定着時のオフセット防止のため、定着ローラ等に離型性オイルを用いている場合、バック層は、オイル吸収性としてもよい。
前記電子写真用受像シートは、印刷又は複写の際に、トナー受像層にトナーを受容させて使用される。
前記トナーは、結着樹脂と着色剤とを少なくとも含有し、必要に応じて離型剤、その他の成分を含有する。
前記結着樹脂としては、スチレン、パラクロルスチレンなどのスチレン類;ビニルナフタレン、塩化ビニル、臭化ビニル、弗化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸n−オクチル、アクリル酸2−クロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルなどのメチレン脂肪族カルボン酸エステル類;アクリロニトリル、メタクリルロニトリル、アクリルアミドなどのビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエーテル類;N−ビニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニル化合物類;メタクリル酸、アクリル酸、桂皮酸などのビニルカルボン酸類などビニル系モノマーの単独重合体やその共重合体、更には各種ポリエステル類を使用することができ、各種ワックス類を併用することも可能である。
これらの樹脂の中で、特に前記トナー受像層に用いたものと同一系統の樹脂を用いるのが好ましい。
前記着色剤としては、通常トナーに用いられているものを制限なく使用することができ、例えば、カーボンブラック、クロムイエロー、ハンザイエロー、ベンジジンイエロー、スレンイエロー、キノリンイエロー、パーメネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、ウオッチヤングレッド、パーマネントレッド、ブリリアンカーミン3B、ブリリアンカーミン6B、デイポンオイルレッド、ピラゾロンレッド、リソールレッド、ローダミンBレーキ、レーキレッドC、ローズベンガル、アニリンブルー、ウルトラマリンブルー、カルコオイルブルー、メチレンブルークロライド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、マラカイトグリーンオクサレレートなどの種々の顔料が挙げられる。また、アクリジン系、キサンテン系、アゾ系、ベンゾキノン系、アジン系、アントラキノン系、チオインジコ系、ジオキサジン系、チアジン系、アゾメチン系、インジコ系、チオインジコ系、フタロシアニン系、アニリンブラック系、ポリメチン系、トリフェニルメタン系、ジフェニルメタン系、チアジン系、チアゾール系、キサンテン系などの各種染料などが挙げられる。これら着色剤は1種単独で使用してもよいし、複数種類を併せて使用してもよい。
前記着色剤の含有量は、2〜8質量%の範囲が好ましい。前記着色剤の含有量が2質量%以上であれば着色力が弱くなることもなく、一方、8質量%以下であれば、透明性が損なわれることもないので好ましい。
前記離型剤としては、原理的には、公知のワックス全てが使用可能であるが、比較的低分子量の高結晶性ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュワックス、アミドワックス、ウレタン化合物など窒素を含有する極性ワックスなどが特に有効である。ポリエチレンワックスについては分子量1000以下が好ましく、300〜1000がより好ましい。
ジイソシアン酸化合物としては、ジイソシアン酸トリレン、ジイソシアン酸4、4’ジフェニルメタン、ジイソシアン酸トルエン、ジイソシアン酸1、3−フェニレン、ジイソシアン酸ヘキサメチレン、ジイソシアン酸4−メチル−m−フェニレン、ジイソシアン酸イソホロンなどが挙げられる。
モノアルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、ヘプタノールなど極く一般的なアルコール類を使用することが可能である。
原料化合物のうちジアルコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリメチレングリコールなど多数のグリコール類;トリアルコール類としては、トリメチロールプロパン、トリエチロールプロパン、トリメタノールエタンなどが使用可能であるが、必ずしもこの範囲に限定されない。
前記離型剤のトナーにおける含有量は、1〜20質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。
また、前記トナーには、内添剤、帯電制御剤、無機微粒子等のその他の成分を配合することができる。前記内添剤としては、例えば、フェライト、マグネタイト、還元鉄、コバルト、ニッケル、マンガン等の金属、合金、又はこれら金属を含む化合物などの磁性体を使用することができる。
前記無機粒子としては、例えば、SiO2、TiO2、Al2O3、CuO、ZnO、SnO2、Fe2O3、MgO、BaO、CaO、K2O、Na2O、ZrO2、CaO・SiO2、K2O・(TiO2)n、Al2O3・2SiO2、CaCO3、MgCO3、BaSO4、MgSO4等が挙げられる。
前記有機粒子としては、脂肪酸又はその誘導体、これらの金属塩等の粉末、フッ素系樹脂、ポリエチレン樹脂、アクリル樹脂等の樹脂粉末を用いることができる。これらの粉末の平均粒径は、例えば、0.01〜5μmが好ましく、0.1〜2μmがより好ましい。
本発明のトナーの体積平均粒子径は、0.5μm以上10μm以下が好ましい。
前記トナーの体積平均粒子径が小さすぎると、トナーのハンドリング(補給性、クリーニング性、流動性等)に悪影響が生じる場合があり、また、粒子生産性が低下する場合がある。一方、トナーの体積平均粒子径が大すぎると、粒状性、転写性に起因する画質、解像度に悪影響を与える場合がある。
また、本発明のトナーは、前記トナーの体積平均粒子径の範囲を満たし、かつ体積平均粒度分布指数(GSDv)は、1.3以下が好ましい。
前記体積平均粒度分布指数(GSDv)と数平均粒度分布指数(GSDn)との比(GSDv/GSDn)は、0.95以上が好ましい。
また、本発明のトナーは、前記トナーの体積平均粒子径の範囲を満たし、かつ下記式で表される形状係数の平均値は1.00〜1.50が好ましい。
形状係数=(π×L2)/(4×S)
ただし、前記式中、Lは、トナー粒子の最大長を表す。Sは、トナー粒子の投影面積を表す。
トナーが上記条件を満たす場合には、画質、特に、粒状性、解像度に効果があり、また、転写に伴う抜けやブラーが生じにくく、平均粒径が小さくなくてもハンドリング性に悪影響が出にくくなる。
本発明の画像形成方法は、本発明の電子写真用受像シートにトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、該トナー画像を加熱加圧部材と、ベルト部材と、冷却装置とを有するベルト定着型平滑化処理機を用いて加熱及び加圧し、冷却し剥離する定着平滑化工程とを有し、更に必要に応じてその他の手段を有する。
前記トナー画像形成工程としては、電子写真用受像シートにトナー画像を形成することができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、通常の電子写真方法で使用される方法、例えば、現像ローラ上に形成したトナー画像を電子写真用受像シートに転写する直接転写方式、或いは中間転写ベルト等に一次転写した後、電子写真用受像シートに転写する中間転写ベルト方式がある。環境安定性及び高画質化の面から、中間転写ベルト方式が好ましくは使用される。
前記定着平滑化工程は、トナー画像を加熱加圧部材と、ベルト部材と、冷却装置とを有するベルト定着型平滑化処理機を用いて加熱及び加圧し、冷却し剥離する工程である。
前記ベルト定着型平滑化処理機としては、加熱加圧部材、ベルト部材と、冷却装置と、を有し、冷却剥離部、更に必要に応じてその他の部材を備えている。
前記冷却装置としては特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、冷気を送風可能であり、冷却温度等を調節可能である冷却装置、ヒートシンク、などが用いられる。
前記冷却剥離部としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選定することができ、電子写真用受像シート自身の剛性(腰の強さ)でベルトから剥離するテンションローラ近傍位置を意味する。
前記支持体フィルムとしては、耐熱性を備えていれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ポリイミド(PI)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエーテルサルホン(PES)、ポリエーテルイミド(PEI)、ポリパラバン酸(PPA)、などが挙げられる。
前記フルオロカーボンシロキサンゴムとしては、下記(A)〜(D)成分を含有するフルオロカーボンシロキサンゴム組成物の硬化物が好適である。
(A)下記一般式(1)のフルオロカーボンシロキサンを主成分とし、脂肪族不飽和基を有するフルオロカーボンポリマー、(B)1分子中に2個以上の≡SiH基を含有し、上記フルオロカーボンシロキサンゴム組成物中の脂肪族不飽和基量に対して上記≡SiH基の含有量が1〜4倍モル量であるオルガノポリシロキサン及び/又はフルオロカーボンシロキサン、(C)充填剤、及び(D)有効量の触媒。
a,eは、それぞれ0又は1の整数を表す。b,dは、それぞれ1〜4の整数を表す。cは、0〜8の整数を表す。また、xは、1以上が好ましく、10〜30がより好ましい。
図3に示したようなベルト定着型平滑化処理機は、例えば、図2に示した電子写真装置(例えば、富士ゼロックス株式会社製フルカラーレーザープリンター(DCC−500))のベルト状定着部として改造して用いることができる。
図2中、200は画像形成装置、37は感光体ドラム、19は現像装置、31は中間転写ベルト、18は電子写真用受像シート、25は定着ベルト部(ベルト定着装置)、をそれぞれ示す。
図3は、前記図2の画像形成装置200の内部に配設される定着ベルト部(ベルト定着装置)25を示すものである。
このベルト定着装置25は、図3に示すように、加熱ローラ71と、該加熱ローラ71を含む剥離ローラ74、テンションローラ75により回動可能に支持された無端ベルト73と、前記加熱ローラ71に無端ベルト73を介して圧接する加圧ローラ72とを備えている。
また、前記無端ベルト73の内面側には、加熱ローラ71と剥離ローラ74との間に、該無端ベルト73を強制的に冷却する冷却用のヒートシンク77が配設されており、この冷却用ヒートシンク77によって電子写真用受像シートの冷却及びシートの搬送を行う冷却・シート搬送部が構成されている。
前記インクジェット記録用材料としては、例えば、支持体上に、水性インク(色材として染料又は顔料を用いたもの)及び油性インク等の液状インクや、常温では固体であり、溶融液状化させて印画に供する固体状インク等を受容できる前記色材受容層を有するもの等が挙げられる。
前記熱現像用材料としては、例えば、支持体上に、少なくとも熱溶融性インク受容層を有し、感熱ヘッドにより加熱して熱溶融性インク層からインクをインク受容層上に溶融転写する方式などが挙げられる。
前記昇華転写シートとしては、例えば、支持体上に、少なくとも熱拡散性色素(昇華性色素)受容層を有し、感熱ヘッドにより加熱してインク層から熱拡散性色素を受容層に転写する昇華転写方式などが挙げられる。
前記感熱記録用材料としては、例えば、支持体上に、少なくとも熱発色層を設けた構成を有し、感熱ヘッドによる加熱と紫外線による定着の繰り返しにより画像を形成するサーモオートクローム方式(TA方式)において用いられる感熱記録用材料などが挙げられる。
前記ハロゲン化銀写真材料としては、例えば、前記本発明の画像記録材料用支持体上に、少なくともYMCに発色する画像記録層を設けた構成を有し、焼付露光されたハロゲン化銀写真用シートを複数の処理槽内を浸漬しながら通過することにより、発色現像、漂白定着、水洗を行い、乾燥するハロゲン化銀写真方式、等が挙げられる。
LBKP(広葉樹の漂白パルプ)からなる木材パルプをダブルディスクリファイナーによりカナディアンフリーネス(C.S.F.)300mlまで叩解し、パルプ材料を調製した。
このパルプ材料100質量部に対し、カチオン性澱粉1.0質量部、アルキルケテンダイマー0.5質量部、エポキシ化脂肪酸アミド0.5質量部、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン0.3質量部、高級脂肪酸エステル0.03質量部、及びコロイドダルシリカ0.02質量部を添加した。これを、長網抄紙機により坪量165g/m2に調整し、カレンダー処理して、厚みが155〜175μm(密度が0.94〜1.06g/cm3)の原紙を調製した。
得られた原紙の裏面に高密度ポリエチレン(HDPE)及び低密度ポリエチレン(LDPE)のブレンド物(HDPE/LDPE=7/3(質量比))を押し出しコーティング法(310℃)により、15μmの厚みになるように裏面PE層を形成した。
次に、原紙の表面に低密度ポリエチレン(LDPE)を押し出しコーティング法(310℃)により、31μmの厚みになるように表面PE層を形成した。以上により、支持体としての両面ポリエチレンラミネート紙を作製した。
−電子写真用受像シートの作製−
前記支持体の表面PE層上に、ワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように、下記組成のポリマー層用組成物を塗布、乾燥しポリマー層を形成した。次に、下記組成のトナー受像層用組成物をポリマー層上にワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように塗布、乾燥しトナー受像層を形成した。以上により、実施例1の電子写真用受像シートを作製した。
アクリルラテックス(ハイロスHE1335、星光化学工業株式会社製)100g及び水210gを混合し、ポリマー層用組成物を調製した。
水分散性ポリエステルエマルジョン(KZA−A464S、ユニチカ株式会社製)100g、ポリエチレンオキサイド(アルコックスR1000、明成化学工業株式会社製)13g、カルナバワックス(セロゾール524、中京油脂株式会社製)10g、二酸化チタン(タイペーク(登録商標)RA−220、石原産業株式会社製)12g、及び水400gを混合して、実施例1のトナー受像層用組成物を調製した。
−電子写真用受像シートの作製−
前記支持体の表面PE層上に、ワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように、下記組成のポリマー層用組成物を塗布、乾燥しポリマー層を形成した。次に、下記組成のトナー受像層用組成物をポリマー層上にワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように塗布、乾燥しトナー受像層を形成した。以上により、実施例2の電子写真用受像シートを作製した。
アクリルラテックス(ハイロスHE1335、星光化学工業株式会社製)100g及び水210gを混合し、ポリマー層用組成物を調製した。
水分散性ポリエステルエマルジョン(KZA−A437S、ユニチカ株式会社製)100g、ポリエチレンオキサイド(アルコックスR1000、明成化学工業株式会社製)17g、カルナバワックス(セロゾール524、中京油脂株式会社製)10g、二酸化チタン(タイペーク(登録商標)RA−220、石原産業株式会社製)12g、及び水485gを混合して、実施例2のトナー受像層用組成物を調製した。
−電子写真用受像シートの作製−
前記支持体の表面PE層上に、ワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように下記組成のポリマー層用組成物を塗布、乾燥しポリマー層を形成した。次に、下記組成のトナー受像層用組成物をポリマー層上にワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように塗布、乾燥しトナー受像層を形成した。以上により、実施例3の電子写真用受像シートを作製した。
アクリルラテックス(ハイロスHE1335、星光化学工業株式会社製)100g及び水210gを混合して、ポリマー層用組成物を調製した。
水分散性ポリエステルエマルジョン(KZA−A464S、ユニチカ株式会社製)100g、ポリエチレンオキサイド(アルコックスR1000、明成化学工業株式会社製)13g、カルナバワックス(セロゾール524、中京油脂株式会社製)10g、二酸化チタン(タイペーク(登録商標)RA−220、石原産業株式会社製)12g、フッ素系界面活性剤(サーフロンS−141、セイミケミカル株式会社製)0.03g、及び水400gを混合して、トナー受像層用組成物を調製した。
−電子写真用受像シートの作製−
前記支持体の表面PE層上に、ワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように、下記組成のポリマー層用組成物を塗布、乾燥しポリマー層を形成した。次に、下記組成のトナー受像層用組成物をポリマー層上にワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように塗布、乾燥しトナー受像層を形成した。以上により、比較例1の電子写真用受像シートを作製した。
アクリルラテックス(ハイロスHE1335、星光化学工業株式会社製)100g及び水210gを混合し、ポリマー層用組成物を調製した。
水分散性ポリエステルエマルジョン(KZA−A464S、ユニチカ株式会社製)100g、ポリエチレンオキサイド(アルコックスR1000、明成化学工業株式会社製)13g、カルナバワックス(セロゾール524、中京油脂株式会社製)10g、二酸化チタン(タイペーク(登録商標)RA−220、石原産業株式会社製)12g、フッ素系界面活性剤(サーフロンS−141、セイミケミカル株式会社製)0.16g、及び水400gを混合して、トナー受像層用組成物を調製した。
−電子写真用受像シートの作製−
前記支持体の表面PE層上に、ワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように、下記組成部のポリマー層用組成物を塗布、乾燥しポリマー層を形成した。次に、下記組成のトナー受像層用組成物をポリマー層上にワイヤーコーターにて乾燥時の塗布厚みが5μmとなるように塗布、乾燥しトナー受像層を形成した。以上により、比較例2の電子写真用受像シートを作製した。
アクリルラテックス(ハイロスHE1335、星光化学工業株式会社製)100g及び水210gを混合し、ポリマー層用組成物を調製した。
ポリエステル樹脂(タフトンU−5、花王株式会社製)400g、二酸化チタン(タイペーク(登録商標)RA−220、石原産業株式会社製)60g、TPP(第八化学工業製)34.8g、及びメチルエチルケトン800gを混合して、トナー受像層用組成物を調製した。
画像形成装置として、図2に示した富士ゼロックス製フルカラーレーザープリンター(DCC−500)の定着部を、図3に示したベルト定着部に改造した装置を用い、画像形成を行い、下記条件で定着処理を行った。
−ベルト−
ベルトの支持体:ポリイミド(PI)フイルム、幅=50cm、
厚み=80μm
ベルトの離型層素材:フルオロカーボンシロキサンゴム前駆体であるSIFEL610(信越化学工業株式会社製)を加硫硬化してフルオロカーボンシロキサンゴムを50μmの膜厚に形成した。
−加熱加圧工程−
加熱ローラの温度:140℃
ニップ圧:130N/cm2
−冷却工程−
冷却器:ヒートシンク長=80mm
搬送速度:53mm/sec
ゼータ電位測定装置(EKA型、アントンパール社製)を用い、プレート状長方形セルに収まる大きさのサンプル(電子写真用受像シート)を切り出し、このサンプルの測定面(電子写真用受像シートのトナー受像層表面)がセルの左右流路を流れる電解液に接するようにセットした。電解液としてpH5の0.001M KCl溶液を、23℃で、セルの左右流路の両端における圧力差を100mbarとし、セルに対し左右両方から電解液を流動させて、得られる最大ゼータ電位値、最小ゼータ電位値、及び平均ゼータ電位値を測定した。
30℃、80%RHでの黒部の転写性について、下記基準により目視で評価した。
○・・・黒部に白抜けが見られない。
△・・・黒部に白抜けが少し見られる。
×・・・黒部に白抜けが見られる。
人物、文字、線などを含むテスト画像を画像形成し、画像に抜けが生じるか否かを下記基準により目視で評価した。
〔評価基準〕
○・・・画像に抜けが見られない(高画質)。
△・・・画像に抜けが少し見られる。
×・・・画像に抜けが見られる(低画質)。
3 電極
5 サンプル(シート)
7 シール材
9 ゼータ電位測定装置
18 電子写真用受像シート
19 現像装置
25 ベルト定着装置
31 中間転写ベルト
71 加熱ローラ
72 加圧ローラ
74 剥離ローラ
75 テンションローラ
73 無端ベルト
77 冷却ヒートシンク
200 画像形成装置
Claims (10)
- 支持体と、該支持体の少なくとも一方の面に少なくとも1層の画像記録層を有し、該層中にポリエチレンオキサイドを少なくとも含有する電子写真用材料であって、該画像記録層の表面における流動電位方式により測定したゼータ電位の平均値が−4mV〜+2.5mVの範囲であることを特徴とする電子写真用材料。
- ゼータ電位の平均値が−3mV〜+1mVである請求項1に記載の電子写真用材料。
- 支持体と画像記録層との間にポリマー層を有する請求項1から2のいずれかに記載の電子写真用材料。
- 画像記録層が、水分散性樹脂及び水溶性樹脂の少なくともいずれかの樹脂を含む請求項1から3のいずれかに記載の電子写真用材料。
- 支持体が、原紙の少なくとも一方の面にポリオレフィン樹脂層を形成してなる請求項1から4のいずれかに記載の電子写真用材料。
- 電子写真用材料が、支持体と、該支持体上に少なくとも1層のトナー受像層を有する電子写真用受像シートである請求項5に記載の電子写真用材料。
- 請求項6に記載の電子写真用受像シートにトナー画像を形成するトナー画像形成工程と、該トナー画像を加熱加圧部材と、ベルト部材と、冷却装置とを有するベルト定着型平滑化処理機を用いて加熱及び加圧し、冷却し剥離する定着平滑化工程とを有することを特徴とする画像形成方法。
- ベルト部材が、ベルト支持体上にフルオロカーボンシロキサンゴム層を形成した請求項7に記載の画像形成方法。
- ベルト部材が、ベルト支持体上にシリコーンゴム層と、該シリコーンゴム層の表面にフルオロカーボンシロキサンゴム層を形成した請求項7に記載の画像形成方法。
- フルオロカーボンシロキサンゴム層におけるフルオロカーボンシロキサンゴムが、主鎖にパーフルオロアルキルエーテル基及びパーフルオロアルキル基の少なくともいずれかを有する請求項8から9のいずれかに記載の画像形成方法。
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