JP4451608B2 - セメント混和材およびその製造法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、セメント混和材およびその製造法、ならびに該セメント混和材を含有するセメント組成物に関する。さらに詳しくは、土木建築物などに好適に使用しうるセメント組成物ならびにそれに用いられるセメント混和材およびその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フライアッシュは、石炭火力発電所のボイラーで微粉炭の燃焼によって発生する灰のうち、ボイラーの煙道ガスから集塵機で採取される球形の微粉末である。フライアッシュとセメントとを混合することによって得られるフライアッシュセメントを用いた場合、比較的少量の練混ぜ水で、流動性がよく、打ち込みやすいコンクリートをつくることができる。また、フライアッシュセメントは、水和熱および乾燥収縮を小さくすることができるという利点を有するので、ダム等のマスコンクリートや水密性が要求される構造物に使用されている。しかし、フライアッシュセメントには、得られるセメント組成物の硬化物の初期強度が十分でないという欠点がある。
【0003】
そこで、かかる初期強度を向上させるために、セメント混和材として、フライアッシュとトリアルカノールアミンとの混合物が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかしながら、この混合物をセメント混和材として用いた場合、初期強度がある程度は向上するものの、長期強度の向上をあまり望むことができない。
【0005】
【特許文献1】
特開2000-281403 号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前記従来技術に鑑みてなされたものであり、セメント組成物の硬化物の初期強度のみならず、長期強度をも向上させるセメント混和材およびその製造法、ならびに該セメント混和材を含有するセメント組成物を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、
(1) トリアルカノールアミンを水、メタノール及びエタノールからなる群より選ばれた少なくとも1種の溶媒に溶解させたトリアルカノールアミンの10〜70w/v %溶液とフライアッシュとを混合した後、得られた混合物を微粉アッシュのブレーン比表面積が7000cm2/g 以上となるように粉砕することを特徴とするセメント混和材の製造法
(2) 前記製造法により得られるセメント混和材、ならびに
(3) 前記セメント混和材とセメントとを混合してなるセメント組成物
に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】
トリイソプロパノールアミンを従来のように、フライアッシュと混合し、得られたセメント混和材をセメントに添加して使用した場合、セメント組成物の硬化物の長期強度をあまり向上させることができない。
【0009】
これに対して、本発明においては、トリイソプロパノールアミンとフライアッシュとをただ単に混合するのではなく、トリイソプロパノールアミンを溶液状態で使用し、しかもフライアッシュとトリイソプロパノールアミン溶液とを混合し、粉砕するという手段が採られているため、その表面にトリイソプロパノールアミンが付着した微粉アッシュが得られるのであるが、この微粉アッシュは、高流動・高強度コンクリートの製造において現在不可欠となっている高価なシリカフュームを用いた場合と対比しても、同程度の使用量で、セメント組成物の硬化物の初期強度のみならず、長期強度も向上させるという格別顕著に優れた効果を発現するものである。
【0010】
したがって、本発明のセメント混和材は、従来、廃棄物として取り扱われているフライアッシュを原料として有効利用するものであって、このフライアッシュに簡単な処理を施すだけで容易に製造することができるので、シリカヒュームと対比して、非常に安価で製造しうるものであるのみならず、優れた初期および長期強度を発現するものでもあるため、初期および長期強度が要求される土木建築物などに幅広く使用することが期待されるものである。
【0011】
本発明において、原料として用いられるフライアッシュの種類には、特に限定がない。かかるフライアッシュとしては、例えば、石炭火力発電所で発生する石炭灰から選別した原粉などがあげられる。
【0012】
フライアッシュの品質は、日本工業規格(JIS A6201) において、フライアッシュI種〜IV種として規定されているが、本発明においては、いずれのフライアッシュを使用することもできる。
【0013】
なお、フライアッシュを使用するに際しては、あらかじめ残存未燃カーボン量の少ないフライアッシュを原粉から選別しておくことが、得られる微粉アッシュの着色防止の観点から好ましい。通常の場合、フライアッシュにおける未燃カーボンは、45μm程度以上の粒子径を有する粗粒子に多く含有されているので、かかる粗粒子を例えば、分級などによってあらかじめ除去しておくことが好ましい。
【0014】
トリアルカノールアミンとしては、例えば、トリメタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンなどのアルカノールの炭素数が1〜4のトリアルカノールアミンなどが挙げられる。これらのなかでは、トリイソプロパノールアミンは、微粉アッシュとセメントと水とが混練されるときに、セメントの水和で生成した水酸化カルシウムと微粉アッシュと水とによる水和反応(ポゾラン反応)を促進させ、セメント組成物の硬化物の初期および長期強度を高める観点から好ましい。
【0015】
トリアルカノールアミンの量は、セメント組成物の硬化物の初期および長期強度を十分に発現させる観点から、フライアッシュ100 重量部に対して0.1 重量部以上、好ましくは0.2 重量部以上であることが望ましく、また多量に使用しても強度発現効果の向上をあまり望むことができず、却ってコスト高となるので、フライアッシュ100 重量部に対して1重量部以下、好ましくは0.5 重量部以下であることが望ましい。これらの観点から、望ましいトリアルカノールアミンの量の範囲は、0.1 〜1重量部、好ましくは0.2 〜0.5 重量部である。
【0016】
なお、トリアルカノールアミンとフライアッシュとを混合するに際しては、トリアルカノールアミンを溶媒に溶解させたトリアルカノールアミン溶液を用いる。このようにトリアルカノールアミン溶液を用いた場合には、得られる微粉アッシュの粒子表面に均一にトリアルカノールアミンを付着させることができる。
【0017】
トリアルカノールアミン溶液に用いられる溶媒としては、トリアルカノールアミンを溶解させるものであればよい。かかる溶媒の代表例としては、水、メタノール、エタノールなどの低級アルコールなどが挙げられ、これらは、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。これらのなかでは、水が取扱性および安価である観点から好ましい。したがって、本発明においては、トリアルカノールアミン溶液は、トリアルカノールアミン水溶液であることが好ましい。
【0018】
トリアルカノールアミン溶液におけるトリアルカノールアミンの濃度は、特に限定がないが、通常、10〜70w/v %程度、好ましくは40〜60w/v %程度であることが望ましい。
【0019】
本明細書にいう「微粉アッシュ」とは、フライアッシュを粉砕することによって得られた粉体をいう。微粉アッシュは、トリアルカノールアミン溶液とフライアッシュとを混合した後、得られる微粉アッシュのブレーン比表面積が7000cm2/g 以上、好ましくは7000〜17000cm2/g、より好ましくは7000〜13000cm2/gとなるように粉砕する。
【0020】
本発明においては、トリアルカノールアミン溶液とフライアッシュとの混合物をブレーン比表面積が前述した値となるように粉砕する点にも大きな特徴の1つがある。このように前記混合物を粉砕した場合には、かかる粉砕時にフライアッシュが粉砕されると同時に、トリアルカノールアミン溶液を万遍なくフライアッシュの破砕粒子の表面に均一にかつ十分に付着させることができる。これにより、得られた粒子表面にトリアルカノールアミンが付着した微粉アッシュをセメント混和材としてセメント組成物に用いた場合には、微粉アッシュとセメントとは、微粉アッシュの粒子表面に存在しているトリアルカノールアミンを介して接触頻度が高まるため、得られるセメント組成物の硬化物の初期および長期強度が高められるものと考えられる。
【0021】
なお、ブレーン比表面積は、JIS A6201 「コンクリート用フライアッシュ」に規定の「8.5.2 比表面積(ブレーン方法)」に準じて測定したときの値である。ブレーン比表面積は、微粉アッシュとセメントとの接触面積を増大させることによって、セメントの水和反応の促進効果を十分に発現させる観点から、7000cm2/g 以上、好ましくは7000〜17000cm2/g、より好ましくは7000〜13000cm2/gとされる。
【0022】
トリアルカノールアミン溶液とフライアッシュとの混合物を粉砕する手段としては、例えば、ボールミル、ロールミル、ジェットミル、サンドミルなどが挙げられる。これらの手段のなかでは、ボールミルは、所望のブレーン比表面積を有する微粉アッシュを容易に製造することができる観点から好ましい。また、ボールミルを用いた場合、その混合・粉砕時の発熱によって溶媒を揮散ないし蒸発させて除去することができる。ボールミルを用いる場合、その粉砕媒体として、例えば、ボール、シルペッブなどを用いることができる。
【0023】
かくして微粉アッシュの粒子表面にトリアルカノールアミンが付着したセメント混和材が得られるが、かかる微粉アッシュには溶媒が含まれている場合には、必要により、その溶媒を揮散ないし蒸発により除去してもよい。
【0024】
本発明のセメント混和材は、セメントと混合することによってセメント組成物として好適に使用しうるものである。セメントの代表例としては、ポルトランドセメントなどが挙げられる。
【0025】
セメント混和材の量は、セメント組成物の初期強度および長期強度を十分に発現させる観点から、セメント100 重量部に対して、通常、3〜30重量部、好ましくは5〜20重量部であることが望ましい。
【0026】
かくしてセメント混和材とセメントとを混合して得られるセメント組成物は、初期強度のみならず、長期強度をも向上させる硬化物を与える。したがって、このセメント組成物は、例えば、土木建築物などに幅広く使用することができるものである。
【0027】
【実施例】
次に、本発明を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
【0028】
実施例1
フライアッシュII種(ブレーン比表面積:3670cm2/g) および50%トリイソプロパノールアミン水溶液を、フライアッシュII種100 重量部に対してトリイソプロパノールアミン0.3 重量部の割合でボールミルで混合、粉砕して微粉アッシュ(ブレーン比表面積:9270cm2/g) の表面にトリイソプロパノールアミンが付着したセメント混和材を製造した。なお、ボールミルで混合する際には発熱し、この発熱によって水が蒸発し、セメント混和材が乾燥した。
【0029】
次に、得られたセメント混和材10重量部と、JIS R5210 に規定の普通ポルトランドセメント90重量部とを均一な組成となるように混合してセメント組成物を得た。
【0030】
得られたセメント組成物を「セメントの物理試験方法」(JIS R5201) に基づいて、モルタル配合〔セメント組成物:水:砂=1:0.5:3(重量比) 〕によって製造したモルタルの圧縮強さの経時変化を調べた。その結果を表1に示す。
【0031】
比較例1
実施例1において、ボールミルで混合、粉砕する代わりに、ホモミクサーで均一な組成となるように混合した他は、実施例1と同様にしてセメント混和材(ブレーン比表面積:3670cm2/g) を製造し、これを用いてセメント組成物を製造し、モルタルの圧縮強さを調べた。その結果を表1に示す。
【0032】
比較例2
実施例1において、50%トリイソプロパノールアミン水溶液を用いなかった他は、実施例1と同様にしてセメント混和材(ブレーン比表面積:9270cm2/g) を製造し、これを用いてセメント組成物を製造し、モルタルの圧縮強さを調べた。その結果を表1に示す。
【0033】
比較例3
フライアッシュII種(ブレーン比表面積:3670cm2/g) を粉砕して微粉アッシュ(ブレーン比表面積:9270cm2/g) を製造したのち、得られた微粉アッシュ100 重量部とトリイソプロパノールアミン0.3 重量部とをホモミクサーで混合して、セメント混和材(ブレーン比表面積:9270cm2/g) を製造した。
【0034】
次に、得られたセメント混和材を用いて実施例1と同様にしてセメント組成物を製造し、モルタルの圧縮強さを調べた。その結果を表1に示す。
【0035】
比較例4
高流動・高強度コンクリートの製造の際に一般に使用されているシリカフュームを用意した。
【0036】
次に、実施例1と同様にして、普通ポルトランドセメント90重量部とシリカフューム10重量部とを均一な組成となるように混合してセメント組成物を製造し、モルタルの圧縮強さを調べた。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
Figure 0004451608
【0038】
表1に示された結果より、実施例1で得られたセメント混和材を用いた場合には、比較例1〜3で得られたセメント混和材と対比して明らかなように、モルタルの初期強度(3日目の圧縮強度)および長期強度(91日目の圧縮強度)のいずれにも優れていることがわかる。
【0039】
また、比較例4で得られたセメント混和材と対比して明らかなように、従来、高流動・高強度コンクリートの製造の際に使用されているシリカフュームを用いた場合と同程度以上に、モルタルの初期強度および長期強度に優れていることがわかる。
【0040】
実施例2
フライアッシュII種(ブレーン比表面積:3560cm2/g) および50%トリイソプロパノールアミン水溶液を、フライアッシュII種100 重量部に対してトリイソプロパノールアミン0.3 重量部の割合でボールミルで混合、粉砕して微粉アッシュ(ブレーン比表面積:9910cm2/g) の表面にトリイソプロパノールアミンが付着したセメント混和材を製造した。なお、ボールミルで混合する際には発熱し、この発熱によって水が蒸発し、セメント混和材が乾燥した。
【0041】
次に、得られたセメント混和材63kg、JIS R5210 に規定の普通ポルトランドセメント562kg 、水168kg 、細骨剤(静岡県小笠原産陸砂)790kg および粗骨剤(茨城県岩瀬産砕石)742kg を混合し、これに、混和剤として、高性能AE減水剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:コアフローNP-55)9.375kg 、AE助剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:CAE-90 〕0.0250kgおよび抑泡剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:AF-20〕0.0188kgを添加し、均一な組成となるように混合してコンクリート用組成物を得た。
【0042】
得られたコンクリート用組成物は、(社)土木学会「高流動性コンクリート施工指針」に規定された自己充てん性のランクI〔流動性:600-700mm、材料分離抵抗性:9-20 秒、ボックス形充填高さ:300mm以上、空気量:4.5±1.5 %〕に適合するものであった。
【0043】
次に、得られたコンクリート用組成物を用いて、「コンクリートの圧縮強度試験方法」(JIS A1108) および「コンクリートの曲げ強度試験方法」(JIS A1106) に基づいて、圧縮強さおよび曲げ強さの経時変化を調べた。その結果を表2に示す。
【0044】
比較例5
高流動・高強度コンクリートの製造の際に一般に使用されているシリカフュームを用意した。
【0045】
次に、実施例2と同様にして、シリカフューム63kg、JIS R5210 に規定の普通ポルトランドセメント569kg 、水163kg 、細骨剤(静岡県小笠原産陸砂)790kg および粗骨剤(茨城県岩瀬産砕石)742kg を混合し、これに、混和剤として、高性能AE減水剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:コアフローNP-55)17.037kg、AE助剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:CAE-90 〕0.0631kgおよび抑泡剤〔太平洋セメント(株)製、商品名:AF-20〕0.0341kgを添加し、均一な組成となるように混合してコンクリート用組成物を得た。
【0046】
得られたコンクリート用組成物を用いて、実施例2と同様にして圧縮強さおよび曲げ強さの経時変化を調べた。その結果を表2に示す。
【0047】
【表2】
Figure 0004451608
【0048】
表2に示された結果より、実施例2で得られたコンクリート用組成物は、比較例5で得られたコンクリート用組成物と対比して明らかなように、コンクリートの材齢3日の圧縮強度ならびに材齢28日の圧縮強度および曲げ強度のいずれにも優れていることがわかる。
【0049】
また、一般に、コンクリート用組成物の流動性を高め、作業性、充填性などを向上させるために、コンクリート用組成物には混和剤が添加されている。
【0050】
実施例2で得られたコンクリート用組成物は、従来、高流動・高強度コンクリートの製造の際に使用されているシリカフュームが用いられた比較例5のコンクリート用組成物の場合と対比して、この混和剤の添加量が約1/2 でも流動性が同程度であり、かつコンクリートの圧縮強度が比較例5と同等以上に優れていることがわかる。
【0051】
【発明の効果】
本発明のセメント混和材は、初期強度のみならず、長期強度にも優れたものである。
したがって、本発明のセメント混和材を用いた場合には、例えば、土木建築物を構築する場合やコンクリート二次製品を製造する際に、モルタルないしコンクリートの製造の初期段階から高強度を発現させることができるため、その成形体を製造する際に使用したコンクリート型枠を早期に取り外すことが可能となるので、工期の短縮や型枠回転率の向上によってコストを低減させることができるという効果が奏される。
【0052】
また、本発明のセメント混和材を用いた場合には、長期間にわたる高強度の発現が要求される、超高層建築物や液化天然ガスサイロ連壁構造物の建設に必要な高流動・超高強度コンクリートを容易に製造することができるという効果が奏される。

Claims (3)

  1. トリアルカノールアミンを水、メタノール及びエタノールからなる群より選ばれた少なくとも1種の溶媒に溶解させたトリアルカノールアミンの10〜70w/v %溶液とフライアッシュとを混合した後、得られた混合物を微粉アッシュのブレーン比表面積が7000cm2/g 以上となるように粉砕することを特徴とするセメント混和材の製造法。
  2. 請求項1記載の製造法により得られるセメント混和材。
  3. 請求項記載のセメント混和材とセメントとを混合してなるセメント組成物。
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