JP4451147B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
このように、定着性を良好にするためには、装置側の改良と共にトナー側の改良も必要であるが、温度の立ち上がりを高速にし、一層の省エネ化を図った定着装置において十分な定着性を得るためには、更なる改良が必要である。
1.本発明は、像担持体と、該像担持体からトナー像を一次転写される中間転写体と、バイアス印加手段から前記像担持体より転写されたトナー像とは同極性のバイアスを印加することによって前記中間転写体からトナー像が二次転写される転写定着ベルトと、該転写定着ベルト上のトナーを加熱する加熱手段と、該転写定着ベルトとニップを形成する加圧ローラとを備え、該転写定着ベルトと該加圧ローラとのニップ部を通過する用紙上にトナー像を定着させる画像形成装置であって、前記転写定着ベルトの内部に配置される唯一のローラであって、前記加圧ローラと該転写定着ベルトを介して圧接する定着ローラを備え、前記中間転写体と前記転写定着ベルトとが接触する二次転写部で、前記定着ローラが前記転写定着ベルトを介して前記中間転写体と接触していない画像形成装置である。
3.前記画像形成装置において、前記加熱手段が輻射熱源であることを特徴とする。
5.前記画像形成装置において、前記加圧ローラからの駆動伝達によって前記転写定着ベルトが回転することを特徴とする。
6.前記画像形成装置において、前記加圧ローラが断熱構造を有することを特徴とする。
8.前記画像形成装置において、前記転写定着ベルトが断熱構造を有することを特徴とする。
図1は、本発明に係る画像形成装置の構成の一例を示す図である。この画像形成装置は、タンデム型のカラー複写機である。
カラー複写機1は、装置本体中央部に位置する画像形成部1Aと、該画像形成部1Aの下方に位置する給紙部1Bと、画像形成部1Aの上方に位置する図示しない画像読取部を有している。画像形成部1Aには、水平方向に延びる転写面を有する中間転写体としての中間転写ベルト2が配置されており、該中間転写ベルト2の上面には、色分解色と補色関係にある色の画像を形成するための構成が設けられている。すなわち、補色関係にある色のトナー(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)による像を担持可能な像担持体としての感光体3Y、3M、3C、3Bが中間転写ベルト2の転写面に沿って並置されている。
転写後感光体3上に残留したトナーはそれぞれのクリーニング装置8により除去され、また、転写後図示しない除電ランプにより感光体3の電位が初期化され、次の作像工程に備えられる。
このように、本実施形態における定着装置12はそれ自体が未定着トナー像の被転写機能を有するものであり、未定着トナー像を保持した用紙を単に加熱・加圧する従来の定着装置に対し、「転写型定着装置」として位置付けられるものである。
定着ローラ15は、例えば、ステンレススチール等の金属製の芯金15aと、耐熱性を有するシリコーンゴムをソリッド状または発泡状にして芯金15aを被覆した弾性部材15bとからなる。弾性部材15bは、その肉厚を4〜6mm程度、硬度を10〜50度(アスカー硬度)程度としている。
定着ローラ15に張り渡された転写定着ベルト13と中間転写ベルト2との対向部位は、中間転写ベルト2にバイアスを印加するバイアス印加手段としてのバイアスローラにより支持されている。転写部に位置するバイアスローラでは、転写ニップ内でトナーTが転写定着ベルト13に静電吸着される電界が生じるように、トナーTと同極性のバイアス(本バイアス)が印加され、静電的反発力をトナーに付与する。
とりわけ、加圧ローラ14が断熱構造を有することが好ましい。断熱構造としては、例えばシリコーンゴム発泡体、又はシリコーン層内に中空糸、中空粒子等を設け空気含有率を上げ、空気断熱効果を高めた構造等が挙げられる。かかる構造を有するものとして、多孔質硬質ローラがある。加圧ローラを多孔質硬質ローラとすることで、表面硬度が大きく、圧縮永久歪みが小さく、ベルト駆動ローラとしても使用可能である。加圧ローラの硬度としては、例えばアスカー硬度80度以上がよい。
このように、多孔質硬質ローラを加圧ローラ14に採用し、転写定着ベルト13の硬度よりも大きくすることで、転写定着ベルト13の搬送性の安定が図られると共に、定着ニップが、用紙が転写定着ベルト13に巻き付かない方向に形成されるため、用紙分離性も向上する。また、用紙が転写定着ベルト13の周面と共に移動してトナーTが過度に加熱されることもないので、ホットオフセットの発生が防止できる。
転写定着ベルト13は、基体の上に発熱層が設けられ表面に離型層が設けられたベルトである。基体は、金属系材料、例えばNi、SUS等により形成する場合は40μm以下の厚さが望ましい。また、耐熱樹脂材料で形成する場合は、100μm以下の厚さが望ましい。基体の厚さが前記上限を超えるとベルト剛性が増大し、ベルト特有の可撓性が損なわれ、ベルトの定着ローラ15への巻き付き性、ニップ形成性が悪くなる。その結果、用紙分離性やトナーの定着性が低下する。
発熱層は、Ni、Ag、SUS等の導電材料からなる。また、トナー像をより均一に定着させるために、発熱層の上に中間層としてSiゴム等からなる弾性層を設けても良い。
ベルト表面に設けられる離型層は、フッ素樹脂等により形成され、経時耐磨耗性を確保するために、最低10μmは必要である。
尚、表1の評価は、以下のような条件で行っている。
<実験条件>
・転写定着部材(ベルト):表1に記載の(I)〜(IX)の構成
・定着ローラ:φ38(Si発泡体、層厚5mm)
・加圧ローラ:φ40(鉄芯金1.0mm+Siゴム0.5mm+PFA30μm)
・定着条件:ニップ時間(100ms)
・トナー:後述の本願トナー
また、輻射熱源22を用いる場合には、転写定着ローラ23の内部にもハロゲンランプ24を設けることが装置の瞬時立ち上げのためには好ましい。
トナー定着性に関連するトナーの特性は多く知られ、特に1/2流出温度(軟化点)が関連することが知られているが、本発明の定着装置に対しては、1/2流出温度(軟化点)と定着性には関連が見られず、ガラス転移温度が35〜50℃で、流出開始温度が80〜110℃である両特性を満足するトナーを用いることで、良好な定着性が得られることが明らかになった。
流出開始温度が80℃よりも低い場合は、定着時にオフセットが発生する場合があり、逆に110℃よりも高い場合は、十分な定着性が得られず、画像が用紙から剥がれやすくなる場合がある。
<ガラス転移温度(Tg)>
Tgを測定する装置として、理学電機社製TG−DSCシステムTAS−100を使用した。まず、試料約10mgをアルミ製試料容器に入れ、それをホルダユニットにのせ、電気炉中にセットする。室温から昇温速度10℃/minで150℃まで加熱した後、150℃で10min間放置、室温まで試料を冷却して10min放置、窒素雰囲気下で再度150℃まで昇温速度10℃/minで加熱してDSC測定を行った。Tgは、TAS−100システム中の解析システムを用いて、Tg近傍の吸熱カーブの接線とベースラインとの接点から算出した。
トナーの流出開始温度は、フローテスターを用いて測定することが出来る。フローテスターとしては、例えば島津製作所製の高架式フローテスターCFT500D型がある。このフローテスターのフローカーブは、図5(a)および(b)に示されるデータになり、そこから各々の温度を読み取ることができる。図中、Tfbは流出開始温度であり、1/2法における溶融温度とあるのはT1/2温度のことである。
測定条件:
・荷重:5kg/cm2
・昇温速度:3.0℃/min
・ダイ口径:1.00mm
・ダイ長さ:10.0mm
トナー成分のピーク分子量はGPC(ゲルパーミエーションクロマトグラフィー)により次のように測定される。トナー約1gを三角フラスコで精評した後、THF(テトラヒドロフラン)10〜20gを加え、バインダー濃度5〜10%のTHF溶液とする。40℃のヒートチャンバー内でカラムを安定させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHFを1ml/minの流速で流し、前記THF試料溶液20μlを注入する。試料の分子量は、単分散ポリスチレン標準試料により作成された検量線の数値とリテンションタイムとの関係から算出する。検量線はポリスチレン標準試料を用いて作成される。単分散ポリスチレン標準試料としては、例えば東ソー社製の分子量2.7×102〜6.2×106の範囲のものを使用する。検出器には屈折率(RI)検出器を使用する。カラムとしては、例えば東ソー社製のTSKgel、G1000H、G2000H、G2500H、G3000H、G4000H、G5000H、G6000H、G7000H、GMHを組み合わせて使用する。
例えば、ポリエステル、ポリスチレン、ポリp−クロロスチレン、ポリビニルトルエンなどのスチレン及びその置換体の単重合体;スチレン−p−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、 スチレン−アクリロニトリル共重合体、 スチレン−ビニルメチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプレン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−マレイン酸エステル共重合体などのスチレン系共重合体が挙げられる。
また、下記の樹脂を混合して使用することもできる。ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テルペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワックスなどが挙げられる。
また、ポリエステル樹脂を得るために用いられるカルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、マロン酸、これらを炭素数3〜22の飽和もしくは不飽和の炭化水素基で置換した2価の有機酸単量体、これらの酸無水物、低級アルキルエステルとリノレイン酸の2量体、その他の2価の有機酸単量体を挙げることができる。
また、3価以上の多価カルボン酸単量体としては、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、エンボール3量体酸、これらの酸無水物等を挙げることができる。
各ワックスの酸価が各々の範囲未満であった場合、低温定着温度が上昇し低温定着化が不十分となる。逆に酸価が各々の範囲を超えた場合、コールドオフセット温度が上昇し低温定着化が不十分となる。ワックスの添加量としてはバインダー樹脂100重量部に対して1〜15重量部、好ましくは3〜10重量部の範囲で用いられる。1重量部未満では、その離型効果が薄く所望の効果が得られにくい。また、15重量部を超えた場合は磁性キャリアへのスペントが顕著になる等の問題が生じる。
これらの強磁性体は平均粒径が0.1〜2μm程度のものが望ましく、トナー中に含有させる量としては樹脂成分100重量部に対し、約20〜200重量部、特に好ましくは樹脂成分100重量部に対し40〜150重量部である。
磁性キャリア粒子にコーティングし得る樹脂粉末としては、スチレン−アクリル共重合体、シリコーン樹脂、マレイン酸樹脂、フッ素系樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等がある。スチレン−アクリル共重合体の場合は、30〜90重量%のスチレン分を有するものが好ましい。この場合スチレン分が30重量%未満だと現像特性が低く、90重量%を越えるとコーティング膜が硬くなって剥離しやすくなり、磁性キャリアの寿命が短くなるからである。
シリコーン樹脂としては従来より知られるいずれのシリコーン樹脂であってもよく、例えば市販品として入手できる信越シリコーン社製のKR261、KR271、KR271、KR272、KR275、KR280、KR282、KR285、KR251、KR155、KR220、KR201、KR204、KR205、KR206、SA−4、ES1001、ES1001N、ES1002T、KR3093や、東レシリコーン社製のSR2100、SR2101、SR2107、SR2110、SR2108、SR2109、SR2115、SR2400、SR2410、SR2411、SH805、SH806A、SH840等が用いられる。シリコーン樹脂の使用量としては、通常磁性キャリア粒子に対して1〜10重量%である。
尚、樹脂によるコーティング層の形成法としては、従来と同様、磁性キャリア粒子の表面に噴霧法、浸漬法等の手段で樹脂を塗布すればよい。
また、上記樹脂コーティング層には、上記樹脂の他に接着付与剤、硬化剤、潤滑剤、導電剤、帯電制御剤等を含有してもよい。
・ポリエステル樹脂
(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO、PO付加物、テレフタル酸、フマル酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は48.5℃、流出開始温度は102.3℃であった。また、ピーク分子量は6500であった。このトナー3重量部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97重量部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(現像剤1)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO、PO付加物、テレフタル酸、トリメリット酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・エステル系ワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は45.5℃、流出開始温度は105.3℃であった。また、ピーク分子量は7500であった。このトナー3重量部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97重量部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(現像剤2)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO、PO付加物、フマル酸、トリメリット酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は41.5℃、流出開始温度は94.6℃であった。また、ピーク分子量は4000であった。このトナー3重量部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97重量部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(現像剤3)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO付加物、テレフタル酸、フマル酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は43.5℃、流出開始温度は78.2℃であった。また、ピーク分子量は4200であった。このトナー3部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(比較現像剤1)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのPO付加物、テレフタル酸、トリメリット酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は48.5℃、流出開始温度は112.2℃であった。また、ピーク分子量は8500であった。このトナー3部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(比較現像剤2)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO付加物、フマル酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は33.5℃、流出開始温度は98.2℃であった。また、ピーク分子量は5200であった。このトナー3部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(比較現像剤3)
・ポリエステル樹脂(ポリエチレングリコール、ビスフェノールAのEO付加物、テレフタル酸、トリメリット酸を縮合して得られたポリエステル) 100重量部
・カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 8重量部
・カルナウバワックス 5重量部
・サリチル酸金属塩化合物 3重量部
このトナーのガラス転移温度は53.5℃、流出開始温度は103.6℃であった。また、ピーク分子量は6600であった。このトナー3部に対し、シリコーン樹脂溶液(KR251;信越シリコーン社製)100部、トルエン100部をホモミキサーで分散して被覆層形成液を調製し、この被覆層形成液を平均粒径50μmの球状フェライト1000重量部の表面に流動床型塗布装置を用いて被覆層を形成した磁性キャリア97部とをボールミルで混合し、現像剤を得た。(比較現像剤4)
実験装置は、図3に示す定着装置を搭載した画像形成装置を用い、リコー製のタイプ6200紙をセットし複写テストを行った。定着画像をパットで擦った後の画像濃度の残存率が70%以上となるときの転写定着ベルトの温度をもって定着下限温度とした。また、定着温度を上昇させた場合に、トナーが溶融しすぎることで、転写定着ベルト上にすべてのトナーが用紙などの転写体に定着されずに残留し、その残留トナーが非画像領域に付着する、いわゆるオフセットと呼ばれる現象が発生する温度を定着上限温度とした。定着下限温度から定着上限温度までの温度幅を定着温度幅とする。
2 中間転写ベルト
3 感光体(像担持体)
4 帯電装置
5 書込装置
6 現像装置
7 1次転写装置
8 クリーニング装置
12 定着装置
13 転写定着ベルト
14 加圧ローラ
15 定着ローラ
21 誘導加熱源
22 輻射熱源
23 転写定着ローラ
Claims (9)
- 像担持体と、
該像担持体からトナー像を一次転写される中間転写体と、
バイアス印加手段から前記像担持体より転写されたトナー像とは同極性のバイアスを印加することによって前記中間転写体からトナー像が二次転写される転写定着ベルトと、
該転写定着ベルト上のトナーを加熱する加熱手段と、
該転写定着ベルトとニップを形成する加圧ローラとを備え、
前記転写定着ベルトと前記加圧ローラとのニップ部を通過する用紙上にトナー像を定着させる画像形成装置であって、
前記転写定着ベルトの内部に配置される唯一のローラであって、前記加圧ローラと該転写定着ベルトを介して圧接する定着ローラを備え、
前記中間転写体と前記転写定着ベルトとが接触する二次転写部で、前記定着ローラが前記転写定着ベルトを介して前記中間転写体と接触していない
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記加熱手段が誘導熱源である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記加熱手段が輻射熱源である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記加圧ローラの硬度が、前記定着ローラの硬度よりも大きい
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記加圧ローラからの駆動伝達によって前記転写定着ベルトが回転する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記加圧ローラが断熱構造を有する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項6に記載の画像形成装置において、
前記断熱構造として、前記加圧ローラは内部に中空糸を有するシリコーンゴム層を備えた
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし7のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記転写定着ベルトが断熱構造を有する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし8のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記転写定着ベルトは、単位面積当たりの熱容量が0.019J/(K・cm2)〜0.077J/(K・cm2)である
ことを特徴とする画像形成装置。
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