JP4447370B2 - Cip用洗浄剤組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、CIP用洗浄剤組成物及びCIP洗浄方法に関する。詳しくは、食品、飲料工場等の製造設備や製造機器類の洗浄に使用するCIP用洗浄剤組成物及びCIP洗浄方法に関する。
食品工場、飲料工場等では、生産品種切り替え時や操業終了時等にその製造設備や機器類の洗浄を行っているが、配管、タンク等の取り外し洗浄が困難な個所に関してはCIP洗浄(定置洗浄)を行っている。このCIP洗浄とは、Cleaning in placeの頭文字を取った言葉で装置を分解することなく洗浄剤を流すことにより洗浄する方法である。
CIP洗浄は食品工場や飲料工場等で幅広く使われている。中でも飲料工場では、生産品種切り替え時等において、前の充填物が製造ラインに残存しないよう、また前の充填物に配合されているフレーバーが次の充填物に混入しないよう、十分に洗浄することが重要である。このため食品工場等では、時間をかけてCIP洗浄を行っているが、特に製造ライン中、配管連結部などのパッキン部(シール部)にはフレーバーが残りやすく、フレーバーを十分に除去するためには大きな労力を要する。
また、近年、生産速度の上昇や飲料品種の増加により、切り替え頻度が高くなりCIP工程の時間ロスが生産性を著しく低下させる原因となっている。
従来、CIP洗浄では、製造設備や製造機器類の配管内部等の汚れに応じて、アルカリ洗浄、酸洗浄、これらを併用した洗浄が適宜行われているが、洗浄効率を高めるために、次亜塩素酸塩、イソシアヌール酸塩、過炭酸塩、過ホウ酸塩などの酸化剤を用いるケースもある。しかし、それでも十分な脱臭効果が得られておらず、使用状況によっては機器へのダメージが発生する場合もある。
このような状況から、CIP洗浄における洗浄効率、フレーバー除去効率を更に向上させるための技術が提案されている。例えば、特許文献1には非イオン界面活性剤を用いて脱臭洗浄を行う技術が開示されているが、この方法をもってしてもフレーバー除去は十分でない。
特開2003−49193号公報
上記の状況を鑑み、本発明の目的は現在行われているCIP工程において効率良く残存フレーバーを除去でき、洗浄後に溶剤臭が殆ど残存しないCIP洗浄剤組成物及びCIP洗浄方法を提供することにある。
本発明は、下記一般式(1)〜(4)で表される一種以上のエステル化合物(A)〔以下、(A)成分という〕、及び水を含有するCIP用洗浄剤組成物に関する。
Figure 0004447370
〔式中、R11〜R16は、それぞれ同一でも異なっていても良く、炭素数1〜30のアルキル基、ヒドロキシル基で置換された炭素数1〜30のアルキル基、炭素数2〜30のアルケニル基、炭素数6〜30のアリール基、炭素数7〜30のアリールアルキル基又は炭素数7〜30のアルキルアリール基を表す。R17は、炭素数1〜20のアルキレン基又は炭素数2〜20のアルケニレン基を表す。R21、R24、R25は、それぞれ同一でも異なっていても良く、炭素数1〜24のアルキル基、ヒドロキシル基で置換された炭素数2〜24のアルキル基、炭素数2〜24のアルケニル基、炭素数6〜24のアリール基、炭素数7〜24のアリールアルキル基又は炭素数7〜24のアルキルアリール基を表す。R22は、炭素数2〜24のアルキレン基、炭素数2〜24のアルケニレン基、炭素数6〜24のアリーレン基、炭素数7〜24のアリーレンアルキレン基又は炭素数7〜24のアルキルアリーレン基を表す。R23は、炭素数3〜24の3価アルコールから水酸基を除いた基を表す。〕
また、本発明は、上記特定の化合物(A)、界面活性剤(B)及び水を含有する洗浄媒体(I)を被洗浄物に接触させる工程(1)を含むCIP洗浄方法に関する。
また、本発明は、上記特定の化合物(A)及び水を含有する洗浄媒体(II)を被洗浄物に接触させる工程(2)、並びに界面活性剤(B)及び水を含有する洗浄媒体(III)を被洗浄物に接触させる、前工程(2)の後に行われる工程(3)を含むCIP洗浄方法に関する。
本発明によれば、CIP洗浄において、効率良くフレーバーが除去でき、洗浄後も溶剤臭が殆どせず、従来より洗浄時間の短縮が可能となる。
<(A)成分>
本発明では、(A)成分として、基剤臭と脱臭性の観点から、前記一般式(1)〜(4)で表されるエステル化合物の一種以上が用いられる。脱臭性の観点から、一般式(1)で表されるエステル化合物又は一般式(3)で表されるエステル化合物が好ましい。
一般式(1)において、R11及びR21の合計炭素数は3〜54が好ましく、5〜40がより好ましく、10〜30が特に好ましい。
一般式(2)において、R12、R13及びR22の合計炭素数は6〜84が好ましく、10〜60がより好ましく、16〜40が特に好ましい。
一般式(3)において、R14、R15、R16及びR23の合計炭素数は9〜114が好ましく、15〜80がより好ましく、20〜70が特に好ましい。
一般式(4)において、R17、R24及びR25の合計炭素数は3〜68が好ましく、10〜60がより好ましく、15〜50が特に好ましい。
一般式(1)のエステル化合物としては、ヘキサン酸メチル、酢酸ヘキシル、酪酸エチル、酢酸オクチル、酢酸イソアミル、ミリスチン酸エチル、ステアリン酸オクチル、ミリスチン酸イソオクチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸イソオクチル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチル、酪酸イソアミル、酢酸フェニルエチル、ギ酸ゲラニル、酢酸シトロネリル、安息香酸エチル、オレイン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチルドデシル又はミリスチン酸オクチルドデシル等が挙げられ、ミリスチン酸エチル、ステアリン酸オクチル、ミリスチン酸イソオクチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸イソオクチル、ラウリン酸メチル、ラウリン酸エチル、ステアリン酸メチル、ステアリン酸エチル、オレイン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチルドデシル又はミリスチン酸オクチルドデシルが好ましい。
一般式(2)のエステル化合物としては、エチレングリコールジオレート、エチレングリコールジラウレート、エチレングリコールジステアレート、プロピレングリコールジラウレート又はプロピレングリコールジステアレート等が挙げられ、エチレングリコールジオレート、エチレングリコールジラウレート又はプロピレングリコールジラウレートが好ましい。
一般式(3)のエステル化合物としては、ナタネ油、オリーブ油、ヤシ油、ゴマ油、コーン油、大豆油等に代表される各種植物油中に存在するトリグリセリド、牛脂、ラード、骨油、鯨油、にしん油、いわし油等に代表される各種動物油中に存在するトリグリセリド、グリセリントリステアレート、グリセリントリラウレート又はグリセリントリアセテート等が挙げられ、ナタネ油、ヤシ油、大豆油中に存在するトリグリセリド、グリセリントリラウレート又はグリセリントリアセテートが好ましい。
一般式(4)のエステル化合物としては、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル、フタル酸ジオクチル、アゼライン酸ジメチル又はアゼライン酸ジエチル等が挙げられ、アジピン酸ジメチル、アジピン酸ジエチル又はフタル酸ジオクチルが好ましい。
また、本発明の(A)成分は、25℃の水への溶解度が10重量%以下であるものが好ましい。ここで言う溶解度は、25℃の水の中に(A)成分を添加してゆき、均一相で外観を透明に維持できる最大濃度〔水100gに対する(A)成分の重量(g):単位は重量%〕を示す。(A)成分としては、脱臭性(臭いの除去性能)に優れることから、溶解度が10重量%以下のものが好ましく、8重量%以下がより好ましく、5重量%以下が特に好ましい。
本発明の(A)成分としては、基剤臭と脱臭性の観点から、融点が100℃以下のものが好ましく、更に80℃以下が好ましい。特に65℃以下が好ましい。
<(B)成分>
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、界面活性剤(B)〔以下、(B)成分という〕を含有することが好ましい。
(B)成分としては、非イオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤又はカチオン界面活性剤が挙げられるが、(A)成分の乳化分散性を助ける観点から、非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤が好ましい。
非イオン界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルアミン、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロックポリマー又はポリオキシアルキレン多価アルコール脂肪酸エステル等が挙げられるが、好ましくはポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル又はポリオキシアルキレンアルキルアミン等が挙げられ、特にアルキルポリグリコシド、アルキルグリセリルエーテル及びポリオキシアルキレンアルキルアミンから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤が好ましい。これら非イオン界面活性剤において、ポリオキシアルキレンは、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン又はこれらの混合が好ましく、アルキル基は炭素数8〜18が好ましく、また、アルケニル基に変更できるものもある。脂肪酸の炭素数は8〜18が好ましい。
非イオン界面活性剤、特にポリオキシアルキレンアルキルエーテルの場合は、グリフィンの計算式によるHLB値が3以上8未満の物が好ましい。
アルキルポリグリコシドとしては、アルキル基の炭素数は3〜30が好ましく、特に4〜24、更に特に5〜20が好ましい。また、グルコース等の単糖の平均縮合度は1〜10が好ましく、特に1〜5、更に特に1〜3が好ましい。アルキルポリグリコシドの中では構成糖がグルコースであるアルキルポリグルコシドが好ましい。
アルキルグリセリルエーテルとしては、アルキル基の炭素数は3〜30が好ましく、特に4〜24、更に特に5〜20が好ましい。
ポリオキシアルキレンアルキルアミンとしては、アルキル基の炭素数は3〜30が好ましく、特に4〜24、更に特に5〜20が好ましい。また、ポリオキシアルキレンのアルキレン基として、炭素数2〜4が好ましく、特に2〜3、更に特に2が好ましい。また、ポリオキシアルキレンの平均付加モル数としては、2〜20が好ましく、特に2〜15、更に特に2〜10が好ましい。
アニオン界面活性剤としては、脂肪酸塩(好ましくは炭素数8〜24)、アルキル(好ましくは炭素数8〜24)スルホン酸塩、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ベンゼンスルホン酸塩、アルキル(好ましくは炭素数8〜24)硫酸エステル塩、アルキル(好ましくは炭素数2〜24)リン酸エステル塩、ポリオキシアルキレン(好ましくはポリオキシエチレン)アルキル(好ましくは炭素数8〜18)硫酸エステル塩、ポリオキシアルキレン(好ましくはポリオキシエチレン)アルキル(好ましくは炭素数8〜18)カルボン酸塩又はアルキル(好ましくは炭素数6〜18)スルホコハク酸塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)アミンオキサイド、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)アミドプロピルベタイン、アルキル(好ましくは炭素数8〜18)ヒドロキシスルホベタイン又はアルキル(好ましくは炭素数8〜18)カルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。
陽イオン界面活性剤としては、塩化アルキル(好ましくは炭素数6〜24)トリメチルアンモニウム、塩化ジアルキル(好ましくは炭素数6〜18)ジメチルアンモニウム又は塩化ベンザルコニウム(好ましくは炭素数6〜18)等が挙げられる。
<CIP用洗浄剤組成物>
本発明のCIP用洗浄剤組成物に用いられる濃厚原液として、(A)成分単独あるいは(A)成分と相溶する有機溶剤の混合物が挙げられる。(A)成分の含有量としては、経済的な観点から1〜100重量%であり、好ましく10〜100重量%である。特に好ましくは20〜100重量%である。
また、本発明のCIP用洗浄剤組成物が(B)成分を含有する場合、(A)成分と(B)成分の重量比は、(A)/(B)=1/99〜99/1が好ましく、より好ましくは20/80〜90/10であり、特に好ましくは30/70〜70/30である。また、水の含有量は、0超〜99重量%が好ましく、より好ましくは0超〜90重量%である。特に好ましくは0超〜80重量%である。(A)/(B)の比率が99/1以下では分散系の安定性が向上し配管等への吸着汚染がなくなる。また、(A)/(B)の比率が1/99以上では十分な脱臭効果が得られる。
本発明では、(A)成分がステアリン酸オクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリアセチン、ナタネ油、及び大豆油から選ばれる化合物又は物質であり、(B)成分がアルキルポリグリコシド(具体的にはデシルグルコシド、ウンデシルグルコシド、ラウリルグルコシド、テトラデシルグルコシド等)、アルキルグリセリルエーテル〔具体的には、イソ−オクチルグリセリルエーテル(例えば、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル等)、n−オクチルグリセリルエーテル、イソ−デシルグリセリルエーテル、n−デシルグリセリルエーテル、ドデシルグリセリルエーテル等〕、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル(具体的にはポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンラウリン酸エステル等)、ポリオキシアルキレンアルキルアミン〔具体的にはポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数10)ラウリルアミン、ポリオキシエチレン(エチレンオキサイド平均付加モル数9)ステアリルアミン等〕、及びHLBが3以上8未満のポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる界面活性剤である組み合わせが、洗浄効果の点でより好ましい。なお、これらにおいて、「n−」は直鎖であることを、「イソ−」は分岐鎖を有することを意味する。
本発明のCIP用洗浄剤組成物には、(A)成分、(B)成分以外に、必要に応じて消泡剤、防錆剤、キレート剤、水溶性溶剤、無機塩類、水溶性溶剤以外のアルコール等を添加して使用することができる。
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、非水系溶剤、水性溶剤又は水等で希釈した洗浄液としてCIP洗浄に用いられる。希釈媒体は、経済性や安全性の観点から水が好ましい。希釈した該洗浄液は、洗浄性と経済性の観点から(A)成分の濃度が0.01〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜10重量%、特に好ましくは0.5〜5重量%である。また、(A)成分の乳化分散性の観点から該洗浄液における(B)成分の濃度が0.01〜20重量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜15重量%、特に好ましくは0.5〜10重量%である。
<CIP洗浄方法>
本発明のCIP用洗浄剤組成物は、上記の通り、希釈した洗浄液としてCIP洗浄に用いられるのが好ましい。該洗浄液は、10℃〜98℃の範囲で、CIP洗浄における被洗浄物である配管内及び各種機器等と接触するように循環させ洗浄することが好ましい。また、配管内を流れる洗浄液の流速としては、0.5〜5m/秒、更に1〜3m/秒が好ましい。
また、本発明では、(A)成分、(B)成分及び水を含有する洗浄媒体(I)を被洗浄物に接触させる工程(1)を含むCIP洗浄方法を行うことができる。また、(A)成分及び水を含有する洗浄媒体(II)を被洗浄物に接触させる工程(2)、並びに該工程(2)の後に行われる、(B)成分及び水を含有する洗浄媒体(III)を被洗浄物に接触させる工程(3)を含むCIP洗浄方法を行うことができる。(A)成分、(B)成分としては前記のものが使用される。
この場合、洗浄媒体(I)及び/又は(II)は、本発明の洗浄剤組成物を希釈して得られた洗浄液が好ましい。
洗浄媒体(I)において、(A)成分の濃度は0.01〜20重量%、更に0.1〜10重量%、特に0.5〜5重量%が、(B)成分の濃度は0.01〜20重量%、更に0.1〜15重量%、特に0.5〜10重量%が、(A)成分と(B)成分の合計は、経済性、脱臭性の観点から0.01〜50重量%、更に0.1〜30重量%、特に好ましくは0.2〜10重量%が好ましい。
また、洗浄媒体(II)において、(A)成分の濃度は、0.01〜50重量%、更に0.05〜30重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。洗浄媒体(II)に用いられる(A)成分は、洗浄媒体(I)で用いられるものと同じでも異なっても良い。
また、洗浄媒体(III)において、(B)成分の濃度は、0.01〜30重量%、更に0.1〜20重量%、特に0.2〜10重量%が好ましい。また、洗浄媒体(III)は、(A)成分を含有しても良いが、脱臭性の観点から、洗浄媒体(III)中の(A)成分の濃度は0.5重量%未満であり、更に0.3重量%以下、より更に0.2重量%以下、特に0.1重量%未満が好ましい。洗浄媒体(III)に用いられる(B)成分は、洗浄媒体(I)で用いられるものと同じでも異なっても良い。
工程(1)で用いられる(B)成分、或いは工程(3)で用いられる(B)成分は、非イオン界面活性剤から選ばれる1種以上であることが好ましい。非イオン界面活性剤は、前述のものが好ましく使用される。
例えば、飲料プラントにおけるCIP洗浄は、(a)湯洗→(b)アルカリ洗浄→(c)湯洗→(d)酸洗浄→(e)湯洗が行われ、最後の(e)湯洗の後に、必要に応じて、更に次亜塩素酸塩による洗浄と湯洗が行われることがある。上記工程(1)はこのような洗浄工程の何れかで行われば良く、具体的には上記(a)〜(d)の何れかの工程の前及び/又は後に、あるいは何れかの工程と置換して、あるいは何れかの工程と同時に、行うことができる。工程(1)は(a)〜(e)の工程間であれば単独或いは各工程と同時に行うことができるが、CIP総時間を考えると(a)〜(e)のどれかの工程と同時に行うことが好ましい。また、より一層脱臭性を高めるためには、工程(2)及び工程(3)を行うことが好ましく、該工程(2)は、上記(a)〜(d)の何れかの工程の前及び/又は後に、あるいは何れかの工程と置換して、あるいは何れかの工程と同時に、行うことができる。また、該工程(3)は、上記工程(2)の次であればよく、工程(2)の直後でも他の工程を挟んでも良い。なお、工程(1)〜(3)は、それぞれ複数行っても良い。
実施例中、%及び部は特に記載しない限りそれぞれ重量%及び重量部である。
実施例1
表1に示す組成でCIP用洗浄剤組成物を調製した。それらを用いて、下記の方法で脱臭性と基剤臭の試験を行った。結果を表1に示す。比較品1−1として、洗浄媒体(I)を用いずに、後述する(a)〜(e)の洗浄工程を行った結果を示す。
(1)被試験体
パッキンと同一素材のEPDM(エチレン・プロピレン・ジエン・ゴム)シート(大阪サニタリー金属工業協同組合)を5cm×0.5cm(厚さ2mm)に裁断、試験ピースとした。上記試験ピースを市販飲料(桃の天然水:JT社製)に70℃、2時間浸績したものを被試験体とした。
(2)試験方法
表1の組成物(洗浄媒体(I):有効分換算で2.0g)を、それぞれ100ccのスクリュー管に入れた後、工程(a)あるいは工程(c)で使用する場合は水を、工程(b)で使用する場合は所定量のNaOHと水とを、工程(d)で使用する場合は所定量のHNO3と水とを加え、それぞれ合計100gとしたものを用意しておく。なお、スクリュー管中の内容物は、80℃でマグネティックスターラーにより攪拌した。
工程(a)で組成物を使用する場合は、被試験体1枚を、上記で調製した組成物を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。また、工程(b)で組成物を使用する場合は、湯洗1による工程(a)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物とNaOHを含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。工程(c)で組成物を使用する場合は、湯洗1による工程(a)、アルカリ洗浄による工程(b)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。工程(d)で組成物を使用する場合は、湯洗1による工程(a)、アルカリ洗浄による工程(b)、湯洗2による工程(c)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物とHNO3を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。一連の洗浄工程後の試験ピース1枚を80℃のイオン交換水50g入れた100ccのスクリュー管に30秒間浸漬させた後引き上げる。この水を評価用サンプルとした。
(洗浄工程)
(a)湯洗1:80℃、20分浸漬攪拌
(b)アルカリ洗浄:2%NaOH水溶液、80℃、20分浸漬攪拌
(c)湯洗2:80℃、20分浸漬攪拌
(d)酸洗浄:0.6%HNO3水溶液、20分浸漬攪拌
(e)湯洗3:80℃、20分浸漬攪拌
(3)評価方法
6名のパネラーにより試験ピースのフレーバー臭及び基剤臭について5段階評価を実施した。その点数が少ないほど脱臭効果に優れているといえる。6名のパネラーによる評価点の平均値を「臭い残留度」として評価とした。判断基準は下記の通りである。
(評価点と判定基準)
5:強く臭いを感じる
4:かなり臭いを感じる
3:やや臭いを感じる
2:かすかに臭いを感じる
1:臭いを感じない
Figure 0004447370
*1 ステアリン酸オクチル:花王(株)製、エキセパールEH−S、溶解度(対水、25℃)1重量%以下、エステル基の数1、融点25℃以下
*2 ミリスチン酸オクチルドデシル:花王(株)製、エキセパールOD−M、溶解度(対水、25℃)1重量%以下、エステル基の数1、融点25℃以下
*3 ナタネ油:試薬、溶解度(対水、25℃)1重量%以下、主成分であるトリグリセリドのエステル基の数3、融点25℃以下
*4 大豆油:試薬、溶解度(対水、25℃)1重量%以下、主成分であるトリグリセリドのエステル基の数3、融点25℃以下
*5 トリアセチン:コグニス(株)製、エデノアGTA、溶解度(対水、25℃)7重量%、エステル基の数3、融点25℃以下
*6 非イオン界面活性剤A:ポリオキシエチレンアルキルアミン〔花王(株)製、アミート308〕
*7 非イオン界面活性剤B:アルキルポリグルコシド〔花王(株)製、マイドール12〕
*8 非イオン界面活性剤C:アルキルグリセリルエーテル〔花王(株)製、2−エチルヘキシルグリセリルエーテル〕
*9 アニオン界面活性剤A:ジアルキルスルホコハク酸ナトリウム〔花王(株)製、ペレックスOT−P〕
*10 陽イオン界面活性剤A:ラウリルトリメチルアンモニウムクロライド〔花王(株)製、コータミン24P〕
*11 両性界面活性剤A:ラウリルベタイン〔花王(株)製、アンヒトール24B〕
実施例2
表2に示す組成で、洗浄工程(2)用の組成物2と洗浄工程(3)用の組成物3を調製した。それらを下記の洗浄工程(a)〜(d)の何れかで用いて、下記の方法で脱臭性と基剤臭の試験を行った。その際、各工程では、スクリュー管中の内容物は、80℃でマグネティックスターラーにより攪拌した。結果を表2に示す。なお、表2中の成分は実施例1と同じものである。比較方法2−1として、洗浄媒体(II)及び洗浄媒体(III)を用いずに、後述する(a)〜(e)の洗浄工程を行った結果を示す。
(洗浄工程)
(a)湯洗1:80℃、20分浸漬攪拌
(b)アルカリ洗浄:2%NaOH水溶液、80℃、20分浸漬攪拌
(c)湯洗2:80℃、20分浸漬攪拌
(d)酸洗浄:0.6%HNO3水溶液、20分浸漬攪拌
(e)湯洗3:80℃、20分浸漬攪拌
(1)被試験体
実施例1と同じように調製したものを被試験体とした。
(2)試験方法
表2の組成物2(洗浄媒体(II):有効分換算で2.0g)を、それぞれ100ccのスクリュー管に入れた後、工程(a)あるいは工程(c)で使用する場合は水を、工程(b)で使用する場合は所定量のNaOHと水とを加え、それぞれ合計100gとしたものを用意しておく。なお、スクリュー管中の内容物は、80℃でマグネティックスターラーにより攪拌した。
工程(a)で組成物2を使用する場合は、被試験体1枚を、上記で調製した組成物2を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。また、工程(b)で組成物2を使用する場合は、湯洗1による工程(a)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物2とNaOHを含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。工程(c)で組成物2を使用する場合は、湯洗1による工程(a)、アルカリ洗浄による工程(b)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物2を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。
次に、表2の組成物3(洗浄媒体(III):有効分換算で3.0g)を、それぞれ100ccのスクリュー管に入れた後、工程(b)で使用する場合は所定量のNaOHと水とを、工程(c)で使用する場合は水を、工程(d)で使用する場合は所定量のHNO3と水とを加え、それぞれ合計100gとしたものを用意しておく。なお、スクリュー管中の内容物は、80℃でマグネティックスターラーにより攪拌した。
工程(b)で組成物3を使用する場合は、湯洗1による工程(a)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物3とNaOHを含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。工程(c)で組成物3を使用する場合は、湯洗1による工程(a)、アルカリ洗浄による工程(b)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物3を含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。また、工程(d)で組成物3を使用する場合は、工程(a)〜工程(c)を終えた被試験体1枚を、上記で調製した組成物3とHNO3とを含む希釈液を入れたスクリュー管に投入して、以下の工程を行った。一連の洗浄工程後の試験ピース1枚を80℃のイオン交換水50g入れた100ccのスクリュー管に30秒間浸漬させた後引き上げる。この水を評価用サンプルとした。
(3)評価方法
実施例1と同様の評価方法及び基準とした。
Figure 0004447370

Claims (3)

  1. ナタネ油(A)、アルキルポリグリコシド及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤(B)、並びに水を含有するCIP用洗浄剤組成物。
  2. ナタネ油(A)、アルキルポリグリコシド及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤(B)、並びに水を含有する洗浄媒体(I)を被洗浄物に接触させる工程(1)を含むCIP洗浄方法。
  3. ナタネ油(A)及び水を含有する洗浄媒体(II)を被洗浄物に接触させる工程(2)、並びにアルキルポリグリコシド及びアルキルグリセリルエーテルから選ばれる1種以上の非イオン界面活性剤(B)及び水を含有する洗浄媒体(III)を被洗浄物に接触させる、前工程(2)の後に行われる工程(3)を含むCIP洗浄方法。
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