JP4445924B2 - 動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 - Google Patents
動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4445924B2 JP4445924B2 JP2005511034A JP2005511034A JP4445924B2 JP 4445924 B2 JP4445924 B2 JP 4445924B2 JP 2005511034 A JP2005511034 A JP 2005511034A JP 2005511034 A JP2005511034 A JP 2005511034A JP 4445924 B2 JP4445924 B2 JP 4445924B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic fluid
- magnetic
- sleeve
- annular cover
- bearing device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G11—INFORMATION STORAGE
- G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
- G11B19/00—Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
- G11B19/20—Driving; Starting; Stopping; Control thereof
- G11B19/2009—Turntables, hubs and motors for disk drives; Mounting of motors in the drive
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C17/00—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement
- F16C17/10—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load
- F16C17/102—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure
- F16C17/107—Sliding-contact bearings for exclusively rotary movement for both radial and axial load with grooves in the bearing surface to generate hydrodynamic pressure with at least one surface for radial load and at least one surface for axial load
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/103—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing
- F16C33/1035—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant retained in or near the bearing by a magnetic field acting on a magnetic liquid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/02—Parts of sliding-contact bearings
- F16C33/04—Brasses; Bushes; Linings
- F16C33/06—Sliding surface mainly made of metal
- F16C33/10—Construction relative to lubrication
- F16C33/1025—Construction relative to lubrication with liquid, e.g. oil, as lubricant
- F16C33/106—Details of distribution or circulation inside the bearings, e.g. details of the bearing surfaces to affect flow or pressure of the liquid
- F16C33/107—Grooves for generating pressure
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/08—Structural association with bearings
- H02K7/085—Structural association with bearings radially supporting the rotary shaft at only one end of the rotor
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2370/00—Apparatus relating to physics, e.g. instruments
- F16C2370/12—Hard disk drives or the like
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K7/00—Arrangements for handling mechanical energy structurally associated with dynamo-electric machines, e.g. structural association with mechanical driving motors or auxiliary dynamo-electric machines
- H02K7/08—Structural association with bearings
- H02K7/09—Structural association with bearings with magnetic bearings
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Fluid Mechanics (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Magnetic Bearings And Hydrostatic Bearings (AREA)
Description
従来、動圧軸受装置としては、シャフトの端部にスラストプレートを固着し、スラストプレートの軸線方向の面と嵌入されたスリーブの凸筒部の対向面とによってスラスト動圧軸受部を形成し、シャフトの外周面と嵌入されたスリーブの凸筒部の対向面とによってラジアル動圧軸受部を形成し、かかる動圧軸受部に潤滑油を保持し、ロータの回転によって動圧を発生させるものが知られていた。かかる動圧軸受装置においては、動圧軸受部に充填された潤滑油の漏れ出しや飛散を効果的に防止する必要がある。更に磁性流体の媒体である潤滑油は、時間と共に大気中に蒸散するので、軸受の耐用年数が制限され、若しくは再充填というメンテナンスが必要であった。更に動圧軸受装置においては、動圧軸受部に生じるポンピングによる磁性流体の不安定な流動によりスリーブ等の回転が安定しないという問題もあった。かかるポンピングによる磁性流体の不安定な流動は、動圧軸受の発生する動圧が軸方向上下で不均衡となり、磁性流体がある一方向に流れることから生じる。
本発明の第一の課題は、磁性流体を保持する手段として、静止時は磁場により磁性流体を保持し、回転時は主に遠心力によって磁性流体を保持することにある。回転時における磁性流体を主に磁場により保持するためには、高飽和磁化値の磁性流体を用いると共に、磁力の強い磁石を用いる必要がある。しかし、一般に高飽和磁化値の磁性流体は粘度が高くなる傾向にあり、磁性流体の粘度が高くなれば動圧軸受のトルク損失も逓増することになる。他方、サマリウムコバルト又はネオジウム鉄ボロン等の磁力の強い磁石は非常に高価である。本発明は、回転時は主に遠心力によって磁性流体を保持することから静止時のみ磁場により磁性流体を保持することができれば良いことから高飽和磁化値の磁性流体を用いる必要はなく、またフェライト等の磁力の弱い安価な磁石を利用できるようにすることを課題とする。
(1)円環状のスラストプレートを嵌着したシャフトに、該スラストプレート及び該シャフトに嵌入する凸筒部を有するスリーブを相対的に回転自在に外嵌し、該スラストプレートの軸方向内面と対向する凸筒部の軸方向外面によりスラスト動圧を発生する間隙部と、当該スリーブの凸筒部内周面と対向するシャフトの外周面によりラジアル動圧を発生する間隙部を形成し、これらの間隙部に磁性流体を封入した動圧軸受装置において、該スラストプレートの軸方向外方に空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバーをスリーブに形成し、該環状カバーの径方向内方端を開口部とし、該スラストプレートと当該環状カバーとの空隙部及び該スラストプレートの径方向外方と対向するスリーブの径方向内方の空隙部の少なくともこれら二つの空隙部を磁性流体貯溜のためのリザーバとし、当該リザーバを形成する該スラストプレートと当該環状カバーとの空隙部に磁性流体の端部を保持し、該磁性流体の端部より径方向外側に磁力線を集中させるための起磁力部材を設けたことを特徴とする動圧軸受装置である。
かかる起磁力部材は、例えばスリーブ、環状カバー、スラストプレート等に磁性流体の端部より径方向外側に位置するように一体成形若しくは固着等される。またここでスリーブとは、スラストプレート及びシャフトに回転自在に外嵌された凸筒部と一体的に固着されているものを全て含む。従って、ロータハブと凸筒部を有する部材が物理的に異なるものであっても、一体として回転するものであれば、本発明においては全てスリーブとみなす。
更に起磁力部材により生じる磁力線は、リザーバ内において磁性流体の端部より径方向外側に集中させることができれば良い。従って、起磁力部材の磁化方向は軸方向に限られず径方向であっても良い。
又、環状カバーは非磁性部材なので、磁気シール手段に関与しない。従って、環状カバーの形状は、対面するスラストプレートと平行であってもよいし、開口部に向って拡開する形状であってもよい。
又、スラストプレートはシャフトと一体的に成形されていても良い。また上述のようにスリーブとは、スラストプレート及びシャフトに回転自在に外嵌された凸筒部と一体的に固着されているものを全て含むので、凸筒部と一体として回転するものであれば環状カバーの設けられた部分はスリーブとみなす。更に環状カバーとスリーブを一体成形した場合も本発明の範囲に含まれる。またスリーブに永久磁石等の起磁力部材等を介して環状カバーを固着してもよい。
本発明に係る動圧軸受装置は、シャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。例えば、コンピュータハードディスクドライブ、ファン、CD・DVD・MO・光ディスク等のマルチメディア製品、ファン等の各種小型精密モータの軸受として、家電・住設・OA機器・車載用・産業用等の中型モータの軸受として、工作機械の軸受、医療機器の軸受、タービン等の産業設備用軸受、リール、自動車、電車、船舶、航空機等の車輌用軸受、半導体・電子機器・電気製品・その他機械等の製造装置用軸受等が挙げられる。
(3)環状カバーの軸方向外側面に起磁力部材を配置したことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載された動圧軸受装置である。
(4)起磁力部材として環状の永久磁石の磁極面に磁極片を配したことを特徴とする上記(1)〜(3)に記載された動圧軸受装置である。
ここで磁極片は、永久磁石の磁極面からの磁力線をリザーバ内において磁性流体端部より径方向外方位置に集中させる作用を有する。
本発明に係る動圧軸受装置は、上記(1)等と同様にシャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。
かかる構造を採用することにより、磁性材料からなるスリーブを介して磁気回路が形成される。
本発明に係る動圧軸受装置は、上記(1)等と同様にシャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。
かかる構成を採用することにより、ポンピング等によって流動する磁性流体が上下連通穴を通じて還流することにより、軸方向上下のスラスト軸受部及びラジアル軸受部並びにリザーバの磁性流体保持量は一定に保たれ、更に局所的な負圧の発生を防止することにより、軸受性能の低下及び磁性流体の漏れ出し並びに飛散が発生することがない。
本発明に係る動圧軸受装置は、上記(1)等と同様にシャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。
横連通穴を形成することにより、回転時には磁性流体が常に還流することから、磁性流体に部分的な劣化が生じない。また混入した気泡を効率的に外部へ排出することができる。その結果、軸受機能が損なわれることがない。
本発明に係る動圧軸受装置は、上記(1)等と同様にシャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。
ここで環状の段差は、例えばスラストプレート若しくはシールプレートに対向する環状カバーの中間部分に環状のR形状を持った段差を設けることにより形成される。磁性流体はスラストプレート若しくはシールプレートとこれに対向する環状カバーとの空隙部に磁力によって保持されている。この間隙に保持されている磁性流体には、空隙の狭い部分ではスラストプレート若しくはシールプレート及び環状カバーと磁性流体の分子間力並びに磁性流体の分子間力による毛管現象が作用している。環状のR形状を設けることにより、スラストプレート若しくはシールプレート及び環状カバーと磁性流体との分子間力の作用する方向がR形状部分で変化し、かつ空隙の間隔を環状カバーの開口部に向って拡開することによって毛管現象が抑制されるので、段差の立上げ部分に磁性流体の端部が保持されることとなる。なお、環状カバーの段差の形状はR形状に限定されるものではなく、例えば稜線であってもよい。またかかる段差の形状は、スラストプレート若しくはシールプレートの軸方向外側であって径方向内側に凹状環部を設けることによって形成してもよいし、スラストプレート若しくはシールプレートの凹状環部と環状カバーのR形状を組み合わせることによって形成しても良い。
本発明に係る動圧軸受装置は、上記(1)等と同様にシャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転装置に用いることができる。
ここでいう回転装置とは、シャフトに外嵌して回転する回転子を有するあらゆる回転体のことである。例えば、コンピュータハードディスクドライブ、ファン、CD・DVD・MO・光ディスク等のマルチメディア製品、ファン等の各種小型精密モータ、家電・住設・OA機器・車載用・産業用等の中型モータのみならず、工作機械、医療機器、タービン、リール、自動車、電車、船舶、航空機等の車輌、半導体・電子・電気製品・その他機械等の製造装置等が挙げられる。
また動圧軸受装置を回転装置に組込む際に様々な設計上の態様が考えられる。例えば、コンピュータハードディスクドライブに用いられるスピンドルモータの場合には、単にスリーブとロータハブを一体成形し、環状カバーや起磁力部材を固着したもの、スリーブにロータハブを固着し、更に環状カバー等をロータハブに固着しているもの、凸筒部とロータハブを固着したもの、環状カバー等がスリーブと一体成形されているもの、スリーブの軸方向片側にのみロータハブ及び環状カバー等を固着したもの、スリーブを複数の部材により形成し、更にロータハブが固着されたもの等は全て本発明の範囲である。
2,19,42,62 スラストプレート
3,21,23,26,33,43,63 スリーブ
4,30,44,64,104 環状カバー
5,45,65 スラスト軸受部
7,47,67 ラジアル軸受部
10 リザーバ
12,72 磁性流体
15,16,20,25,55,106 永久磁石
18 磁性体部材
24,27 上下連通穴
28 横連通穴
図1は、請求項1に係る発明の一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図1において、動圧軸受装置は、磁性部材よりなる円環状のスラストプレート2を固着した固定シャフト1に、凸筒部17を有する非磁性部材よりなるスリーブ3を回転自在に外嵌し、スラストプレート2の軸方向内面と凸筒部17の軸方向外面によりスラスト動圧を発生するスラスト軸受部5と、凸筒部17の内周面と対向するシャフト1の外周面によりラジアル動圧を発生するラジアル軸受部7を形成して、これらの軸受部5,7に磁性流体12を封入したものである。
また動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために、スラスト軸受部5にはスラスト動圧溝6が、またラジアル軸受部7にはラジアル動圧溝8が形成されるのが一般的である。なおこのような動圧溝6,8は、スラストプレート2の軸方向内面若しくは対向するスリーブ3の凸筒部17の軸方向外面、及びシャフト1の径方向外面若しくは対向するスリーブ3の凸筒部17の径方向内面に設けられる。動圧溝としては、スパイラル形状やヘリングボーン形状等の動圧溝が用いられる。更にリザーバ10との関連においてより効果的なスラスト動圧溝6の形態を図2に則して説明する。図2(a)は、図1におけるスパイラル形状の動圧溝6を示したスラストプレート2のIV−IV矢視平面図及びスリーブ3との相対位置を示した部分断面図(b)である。動圧軸受装置が回転すると、スラストプレート2におけるスラスト動圧溝6の作用によって磁性流体12は径方向内側へ押し込まれる。更に押し込まれた磁性流体12によって軸受部5,7には動圧が発生する。本実施例におけるスパイラル動圧溝6の外周部は、スリーブ3の凸筒部の軸方向外面に形成されたスラスト軸受部の径方向外方に形成される凹部14のスラストプレート側の対向面に張り出した余剰部Sとなる。凹部14はリザーバ10の一部を形成する溝であり、磁性流体12が貯留されている。凹部14には多量の磁性流体12が貯留されているので、凹部14が形成されていない場合に比較して、凹部14のスラストプレート側の対向面の余剰部Sによって、より多くの磁性流体12がスラスト軸受部5へ流動する。この流動によってスラスト軸受の動圧がより効果的に発生する。なおスラスト動圧溝6をスリーブ3の凸筒部の軸方向外面に形成する場合は、スリーブ3の凸筒部の軸方向外面を平面に形成し、リザーバ及び余剰部Sを設けるように対向するスラストプレート2の軸方向内面に凹部14が形成される。
静止時において、磁性流体12の端部13は、環状カバー4の開口部11から径方向外側に保持されている。かかる磁性流体12の端部13は、永久磁石15による磁場によって保持されている。図3は磁力線の流れを示す磁力線解析図である。環状カバー4やスリーブ3は非磁性部材により構成されているので、シール機構に影響を及ぼすことはない。磁力線は、磁性部材であるスラストプレート2及びリザーバ10に保持された磁性流体12を通って永久磁石15に至る磁気回路を形成する。磁力線は主にAで示す二箇所に集中し、かかる部分を中心に磁気勾配が形成され磁性流体12を保持する。
又、永久磁石の磁化方向は軸方向に限られず径方向であっても良い。図4は、永久磁石の磁化方向を径方向にした場合における磁力線の流れを示す磁力線解析図である。ここで環状カバー4やスリーブ3は非磁性部材により構成され、シャフト1やスラストプレート2やは磁性部材により構成されている。磁力線は、リザーバ10に保持された磁性流体12を通ってスラストプレート2及びシャフト1に至る。磁力線は磁性流体12の端部13より径方向外方に集中し、磁性流体12の端部13を保持する。
また上記のリザーバ10におけるスラストプレート2と環状カバー4の空隙部は間隔寸法約0.3mmと比較的大きく、この間隙部を構成する周辺部材に高精度の加工は必要なく製作が容易である。更に毛管現象の影響が殆どないため径方向内側の開口部への磁性流体12の移動がなく、開口部11より磁性流体12の動圧軸受装置外部への漏れ出し及び飛散はない。
なお実施の形態1は、固定シャフトと回転スリーブによって動圧軸受装置が構成されているが、これに限られるものではなく、回転シャフトと固定シャフトによって動圧軸受装置を構成しても良い。
図5は、請求項3に係る発明の一実施形態の部分概略を示す縦断面図である。
図5において、動圧軸受装置は、固定シャフト1に磁性部材よりなる円環状のスラストプレート2が固着され、スラストプレート2及びシャフト1に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ3が回転自在に外嵌されている。更にスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバー4がスリーブ3に固着されている。この磁性流体12の端部13より径方向外側であって、環状カバー4の軸方向外側に環状の永久磁石16が固着されている。
図6は、請求項3に係る発明の他の実施形態の一例を示す縦断面図である。
図6において、動圧軸受装置は、固定シャフト1に磁性部材よりなる円環状のスラストプレート2が固着され、スラストプレート2及びシャフト1に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ3が回転自在に外嵌されている。更にスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバー104がスリーブ3に固着されている。この磁性流体12の端部13より径方向外方であって、環状カバー104の軸方向外側に環状の永久磁石106が固着されている。
図7は、請求項4に係る発明の一実施形態の部分概略を示す縦断面図である。
図7において、動圧軸受装置は、固定シャフト1に磁性部材よりなる円環状のスラストプレート2が固着され、スラストプレート2及びシャフト1に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ3が回転自在に外嵌されている。更にスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバー4がスリーブ3に固着されている。この磁性流体12の端部13より径方向外側であって、環状カバー4の軸方向外側に環状の永久磁石16が固着されている。更に永久磁石16を覆うように磁極片である環状の磁性体部材18が配されている。
図9は、請求項4に係る発明の他の実施形態の一例を示す縦断面図である。
図9において、動圧軸受装置は、固定シャフト1に磁性部材よりなる円環状のスラストプレート2が固着され、スラストプレート2及びシャフト1に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ3が回転自在に外嵌されている。更にスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバー4がスリーブ3に固着されている。この磁性流体12の端部13より径方向外方であって、環状カバー4の軸方向内側に環状の永久磁石116がスリーブ3に固着されている。更に永久磁石116を覆うように環状の磁極片108が配されている。
図10は、請求項5に係る発明の一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図10において、動圧軸受装置は、非磁性部材よりなる一対の円環状のスラストプレート19,19を固着した固定シャフト1に、両スラストプレート19,19間に嵌入する凸筒部を有する磁性部材よりなるスリーブ21が回転自在に外嵌されている。更に一対のスラストプレート19,19の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる一対の環状カバー4,4がスリーブ21に固着されている。この磁性流体12の両端部13,13より径方向外側であって、スラストプレート19に環状の永久磁石20が一体成形されている。
ここで、動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために動圧軸受部における磁性流体12の圧力を高めるのが好ましい。そこでスラストプレート19,19の軸方向内面若しくは対向するスリーブ21の凸筒部の軸方向外面、及びシャフト1の径方向外面若しくは対向するスリーブ21の凸筒部の径方向内面に動圧溝を設けるのが一般的である。
静止時における動圧軸受装置において、磁性流体12の両端部13,13は、開口部11から径方向外側に保持されている。かかる磁性流体12の両端部13,13は、永久磁石20によって発生する磁場によって保持されている。図11は磁力線の流れを示す磁力線解析図である。環状カバー4やスラストプレート19は非磁性部材により構成されているので、シール機構に影響を及ぼすことはない。磁力線は、磁性部材であるスリーブ21及びリザーバ10に保持された磁性流体12を通って永久磁石20に至る磁気回路を形成する。磁力線が集中する部分を中心に磁気勾配が形成され磁性流体12は保持される。
図12は、請求項5に係る発明の他の実施形態の一例を示す縦断面図である。
図12において、動圧軸受装置は、シャフト1に非磁性部材よりなる円環状のスラストプレート119が固着され、スラストプレート119及びシャフト1に嵌入する凸筒部を有する磁性部材よりなるスリーブ21が回転自在に外嵌されている。更にスラストプレート119の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバー4がスリーブ21に固着されている。この磁性流体12の両端部13,13より径方向外側であって、スラストプレート119に環状の永久磁石120及び磁極片118が一体成形されている。
図13は、請求項6に係る発明の一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図13において、動圧軸受装置は、磁性部材よりなる一対の円環状のスラストプレート2を上下部に固着した固定シャフト1に、両スラストプレート2間に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ23が回転自在に外嵌されている。更に一対のスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる一対の環状カバー4がスリーブ23に固着されている。この磁性流体12の両端部より径方向外方であって、スリーブ23と環状カバー4の間に環状の永久磁石25が挟持されている。更にスリーブ23には上下連通穴24が二箇所に形成されている。なお動圧軸受が安定して動作し得るのであれば、上下連通穴は一箇所でもよいし、三箇所以上でも良い。
ここで、動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために動圧軸受部5,7,5’,7’における磁性流体12の圧力を高めるのが好ましい。そこでスラストプレート2,2の軸方向内面若しくは対向するスリーブ23の凸筒部の軸方向外面、及びシャフト1の径方向外面若しくは対向するスリーブ23の凸筒部の径方向内面に動圧溝を設けるのが一般的である。
7’へ流入するため、軸方向上下のスラスト軸受部5,5’及びラジアル軸受部7,7’並びにリザーバ10の磁性流体保持量が不均衡になることはなく、また枯渇することもなく、常に一定に保たれ、軸受性能の低下及び磁性流体12の漏れ出し並びに飛散が発生することがない。
図14(a)は、請求項7に係る発明の一実施形態の概略を示す縦断面図であり、図14(b)は、図14(a)のX−X矢視断面図である。
図14において、動圧軸受装置は、磁性部材よりなる一対の円環状のスラストプレート2を上下部に固着した固定シャフト1に、両スラストプレート2間に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ26が回転自在に外嵌されている。更に一対のスラストプレート2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる一対の環状カバー4がスリーブ26に固着されている。この磁性流体12の両端部13,13より径方向外側であって、スリーブ26と環状カバー4の間に環状の永久磁石25が挟持されている。スリーブ26には上下連通穴27及び横連通穴28が二箇所に形成され、更に封止のためのフッ素ゴムボール29が配置されている。横連通穴28は一箇所に形成しても良いし、複数形成しても良いが、上下連通穴27に繋がっている必要がある。
図15は、請求項8に係る発明の一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図15において、動圧軸受装置は、磁性部材よりなる一対の円環状のスラストプレート2,2を上下部に固着した固定シャフト1に、両スラストプレート2,2間に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ3が回転自在に外嵌されている。更に一対のスラストプレート2,2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる一対の環状カバー30,30がスリーブ3に固着されている。この磁性流体12の両端部13,13より径方向外側であって、スリーブ3と環状カバー30の間に環状の永久磁石25が挟持されている。
ここで、動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために動圧軸受部における磁性流体12の圧力を高めるのが好ましい。そこでスラストプレート2,2の軸方向内面若しくは対向するスリーブ3の凸筒部の軸方向外面、及びシャフト1の径方向外面若しくは対向するスリーブ3の凸筒部の径方向内面に動圧溝を設けるのが一般的である。
また本実施例における環状カバー30の開口部11側の端部には、磁性流体12の両端部13,13を保持するように環状の段差が形成されている。環状の段差によって、スラストプレート2と環状カバー30の間隔は、開口部11近傍においては、0.5mmであって、段差のない径方向外方においては、0.3mmと狭くなる。
図16は、本発明の別の一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図16において、動圧軸受装置は、磁性部材よりなる一対の円環状のスラストプレート2,2を上下部に固着した固定シャフト31に、両スラストプレート2,2間に嵌入する凸筒部を有する非磁性部材よりなるスリーブ33が回転自在に外嵌されている。更に一対のスラストプレート2,2の軸方向外方に磁性流体12の充填された空隙部を介して非磁性部材よりなる一対の環状カバー4,4がスリーブ33に固着されている。この磁性流体12の両端部13,13より径方向外側であって、スリーブ33と環状カバー4,4の間に環状の永久磁石25,25が挟持されている。
ここで、動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために動圧軸受部における磁性流体12の圧力を高めるのが好ましい。そこでスラストプレート2,2の軸方向内面若しくは対向するスリーブ33の凸筒部の軸方向外面、及びシャフト1の径方向外面若しくは対向するスリーブ33の凸筒部の径方向内面に動圧溝を設けるのが一般的である。
本実施の形態においては、スラスト軸受部5並びにラジアル軸受部7に保持される磁性流体を含む全ての磁性流体12が、磁性流体端部13,13より径方向外方にあるため、どの位置にある磁性流体にも内圧を高める方向に遠心力が作用している。加えて内圧が高められた磁性流体12が軸受部5,7,5,7の動圧溝6,8,6,8に供給されるため、動圧発生機構により発生される圧力が高められ軸受性能が向上する。
動圧軸受装置の製造方法について、図17を用いて説明する。この製造方法は、磁性流体の端部のある一方の開口部を磁気シールせずに磁性流体を注入するものである。
一対の円環状のスラストプレート62を軸方向両端部近傍に固着したシャフト61に、両スラストプレート62,62間に嵌入する凸筒部を有するスリーブ63を回転自在に外嵌し、両スラストプレート62,62の軸線方向内面と凸筒部の軸線方向外面によりスラスト動圧を発生するスラスト軸受部65と、凸筒部内周面と該シャフトの外周面によりラジアル動圧を発生するラジアル軸受部67を形成して、このスラストプレート62の軸方向外方に空隙部を介して一対の環状カバー64,64をスリーブ63に固着し、このスラストプレート62と環状カバー64との空隙部及びスラストプレート62の径方向外面と対向するスリーブ63の径方向内面の空隙部等を磁性流体貯溜のためのリザーバ70とし、軸方向下側にある環状カバー64の軸方向外側に永久磁石75’を固着した後に、スラストプレート62と環状カバー64との空隙部に磁性流体72の両端部73,73が保持されるように他方の環状カバー64と該シャフトの開口部11より磁性流体72を充填した後、軸方向上側にある環状カバー64の軸方向外側に永久磁石75を固着する。
かかる製造方法によって、永久磁石75の磁力の影響を受けずに磁性流体72を動圧部等及びリザーバ70等の間隙部に注入することができる。
次に動圧軸受装置の製造方法について、図17を用いて説明する。この製造方法は、永久磁石75,75’を固着する前に、磁性流体72を注入するものである。
先ず一対の円環状のスラストプレート62を軸方向両端部近傍に固着したシャフト61に、両スラストプレート62,62間に嵌入する凸筒部を有するスリーブ63を回転自在に外嵌し、両スラストプレート62,62の軸線方向内面と凸筒部の軸線方向外面によりスラスト動圧を発生するスラスト軸受部65と、凸筒部内周面と該シャフトの外周面によりラジアル動圧を発生するラジアル軸受部67を形成し、このスラストプレート62の軸方向外方に空隙部を介して一対の環状カバー64をスリーブ63に固着し、このスラストプレート62と環状カバー64との空隙部及びスラストプレート62の径方向外面と対向するスリーブ63の径方向内面の空隙部等を磁性流体貯溜のためのリザーバ70とし、スラストプレート62と環状カバー64との空隙部に磁性流体72の両端部73,73が保持されるように開口部11より磁性流体72を充填した後、環状カバー64の軸方向外側に永久磁石75,75’を固着する。
かかる製造方法によって、永久磁石75,75’の磁力の影響を受けずに磁性流体72を動圧部等及びリザーバ70等の間隙部に注入することができる。
図18は、請求項2に係る直流型モータの一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図18におけるスピンドルモータは、ステータコア78が固着されたブラケット79と、このブラケット79の中央開口部に下部が固定されているシャフト81と、このシャフト81に対して回転自在に外嵌されたスリーブ83と、このスリーブ83に外嵌されたロータハブ87とから構成されている。またスリーブ83の上端はカウンタープレート92によって封止され、スラストプレート82の上面と対向するカウンタープレート92の下面、及びスラストプレート82の下面と対向するスリーブ83の凸筒部の上面によってスラスト軸受部85,85’が構成されている。磁性流体90の端部93は、スリーブ83の下端に固着された環状カバー84と、シャフト81の下端近傍に固着されたマグネット96が形成されたシールプレート97との間隙部に保持されている。環状カバー84には、磁極片94が嵌着されている。磁極片94は封止部における磁力線の流れを制御し、磁束密度を高める作用を奏する。なお環状カバー84及びシールプレート97は非磁性部材によって形成され、磁極片94は磁性部材で形成されている。
またスリーブ83には上下連通孔95が形成されている。上下連通孔95は、カウンタープレート92に対向するスラスト軸受部85と、その反対面のスラスト軸受部85’における、それぞれのオイルポンピングのつり合いによっては、スラストプレート82の側面部分に負圧が生じる場合があり、負圧が生じた場合にポンピングが阻害されたり、負圧発生部に気泡が生じる場合がある。このような場合は、上下連通孔95によりスラストプレート82の側面部分を大気圧に接する液面と連通させることにより当該部分での負圧の発生を防止することができる。本実施形態における上下連通孔95は相対する二箇所に形成されている。このような上下連通孔95は、円周上に等間隔で複数箇所設けるのが好ましい。これは上下連通孔95が穿設されているスリーブ83が回転することから重量バランスをとる必要があるからである。
なお、本実施の形態においてスリーブ83とロータハブ87は外嵌成形されているが、ロータハブ87とスリーブ83を一体成形しても良い。
図19は、請求項2に係る直流型モータの一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図19におけるスピンドルモータは、ステータコア78が固着されたブラケット79と、このブラケット79の中央開口部に下部が固定されているスリーブ103と、このスリーブ103に対して回転自在に内嵌されたスラストプレート102及びシールプレート117が固着されたシャフト101と、このシャフト101に外嵌されたロータハブ107とから構成されている。またスリーブ103の下端はカウンタープレート112によって封止され、スラストプレート102の下面と対向するカウンタープレート112の上面、及びスラストプレート102の上面と対向するスリーブ103の凸筒部の下面によってスラスト軸受部105,105’を構成する。磁性流体110の端部113は、スリーブ103の上端に固着された環状カバー104と、マグネット116が形成されたシールプレート117との間隙部に保持されている。環状カバー104には、磁極片114が嵌着されている。磁極片114は封止部における磁力線の流れを制御し、磁束密度を高める作用を奏する。なお環状カバー104及びシールプレート117は非磁性部材によって形成され、磁極片114は磁性部材で形成されている。またスリーブ103には上下連通孔115が形成され、スラストプレート102の側面部分の負圧の発生を防止する。本実施形態における上下連通孔115は一箇所に形成されている。これは上下連通孔115が穿設されているスリーブ103がブラケット79に固定されており、回転しないことから重量バランスをとる必要がないからである。
図20は、請求項9に係る直流型モータの一実施形態の概略を示す縦断面図である。
図20におけるスピンドルモータは、ステータコア38が固着されたブラケット36と、このブラケット36の中央開口部に端部が固定されているシャフト41と、このシャフト41に対して回転自在に外嵌された永久磁石55が固着されたスリーブ43と、このスリーブ43及びロータマグネット39が固着されたロータハブ(スリーブ)37とから構成されている。本発明において環状カバー44はロータハブ(スリーブ)37に固着されている。なお、本実施の形態においてスリーブ43とロータハブ37は一体成形されているが、ロータハブ37とスリーブ43は別部材により固着成形しても良い。
ここで、動圧軸受の剛性やダンピング等の軸受性能を高めるために動圧軸受部45,47,45,47における磁性流体52の圧力を高めるのが好ましい。そこでスラストプレート42,42の軸方向内面若しくは対向するスリーブ43の凸筒部の軸方向外面、及びシャフト41の径方向外面若しくは対向するスリーブ43の凸筒部の径方向内面に動圧溝を設けるのが一般的である。
スピンドルモータの静止時には、磁性流体52の両端部53,53は、磁性流体52が永久磁石55に引き付けられることにより、環状カバー44とスラストプレート42の間に保持されている。スピンドルモータの回転時には、遠心力によって、磁性流体52の端部53は均衡する。また、毛管現象の影響が殆どないため径方向内側の開口部11への磁性流体52の端部53の移動がなく、開口部11より磁性流体52の動圧軸受装置外部への漏れ出し及び飛散はない。
Claims (9)
- 円環状のスラストプレートを嵌着したシャフトに、該スラストプレート及び該シャフトに嵌入する凸筒部を有するスリーブを相対的に回転自在に外嵌し、該スラストプレートの軸方向内面と対向する凸筒部の軸方向外面によりスラスト動圧を発生する間隙部と、当該スリーブの凸筒部内周面と対向するシャフトの外周面によりラジアル動圧を発生する間隙部を形成し、これらの間隙部に磁性流体を封入した動圧軸受装置において、該スラストプレートの軸方向外方に空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバーをスリーブに形成し、該環状カバーの径方向内方端を開口部とし、該スラストプレートと当該環状カバーとの空隙部及び該スラストプレートの径方向外方と対向するスリーブの径方向内方の空隙部の少なくともこれら二つの空隙部を磁性流体貯溜のためのリザーバとし、当該リザーバを形成する該スラストプレートと当該環状カバーとの空隙部に磁性流体の端部を保持し、該磁性流体の端部より径方向外側に磁力線を集中させるためにフェライト等の比較的磁力の弱い起磁力部材を設け、径方向内側に磁力が弱まる磁気勾配を形成したことを特徴とする動圧軸受装置。
- 円環状のシールプレートを嵌着したシャフトに、該シールプレート及び該シャフトに嵌入する凸筒部を有するスリーブを相対的に回転自在に外嵌し、当該スリーブの凸筒部内周面と対向するシャフトの外周面によりラジアル動圧を発生する間隙部を形成し、この間隙部に磁性流体を封入した動圧軸受装置において、該シールプレートの軸方向外方に空隙部を介して非磁性部材よりなる環状カバーをスリーブに形成し、該環状カバーの径方向内方端を開口部とし、該シールプレートと当該環状カバーとの空隙部及び該シールプレートの径方向外方と対向するスリーブの径方向内方の空隙部の少なくともこれら二つの空隙部を磁性流体貯溜のためのリザーバとし、当該リザーバを形成する該シールプレートと当該環状カバーとの空隙部に磁性流体の端部を保持し、該磁性流体の端部より径方向外側に磁力線を集中させるためにフェライト等の比較的磁力の弱い起磁力部材を設け、径方向内側に磁力が弱まる磁気勾配を形成したことを特徴とする動圧軸受装置。
- 環状カバーの軸方向外側面に起磁力部材を配置したことを特徴とする請求項1又は2に記載された動圧軸受装置。
- 起磁力部材として環状の永久磁石の磁極面に磁極片を配したことを特徴とする請求項1〜3に記載された動圧軸受装置。
- 起磁力部材をスラストプレート若しくはシールプレートに配したことを特徴とする請求項1又は2に記載された動圧軸受装置。
- スリーブに上下連通穴を形成したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一に記載された動圧軸受装置。
- スリーブに横連通穴を形成したことを特徴とする請求項6記載の動圧軸受装置。
- 環状カバーの開口端及び/又はスラストプレート若しくはシールプレートの軸方向外側であって径方向内方に毛管現象を抑制する環状の段差を形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一に記載された動圧軸受装置。
- 請求項1〜8のいずれか一に記載された動圧軸受装置を備えたことを特徴とする回転装置。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003185075 | 2003-06-27 | ||
JP2003185075 | 2003-06-27 | ||
PCT/JP2004/008885 WO2005001300A1 (ja) | 2003-06-27 | 2004-06-24 | 動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPWO2005001300A1 JPWO2005001300A1 (ja) | 2007-04-12 |
JP4445924B2 true JP4445924B2 (ja) | 2010-04-07 |
Family
ID=33549640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005511034A Expired - Fee Related JP4445924B2 (ja) | 2003-06-27 | 2004-06-24 | 動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8007176B2 (ja) |
JP (1) | JP4445924B2 (ja) |
CN (1) | CN100543324C (ja) |
WO (1) | WO2005001300A1 (ja) |
Families Citing this family (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20080211334A1 (en) * | 2004-07-09 | 2008-09-04 | Yasunori Tokuno | Spindle motor |
JP2006022931A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-01-26 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | スピンドルモータ |
JP3930874B2 (ja) * | 2004-07-28 | 2007-06-13 | Tdk株式会社 | 磁気記録装置 |
JP2006064171A (ja) * | 2004-07-28 | 2006-03-09 | Minebea Co Ltd | 流体動圧軸受、該流体動圧軸受を備えたスピンドルモータ並びに記録ディスク駆動装置 |
GB0505798D0 (en) * | 2005-03-22 | 2005-04-27 | Wardle Frank P | Squeeze film damper for aerostatic slides and rotary tables |
JP2007113705A (ja) * | 2005-10-20 | 2007-05-10 | Minebea Co Ltd | 流体動圧軸受装置、モータおよびディスク記憶装置 |
DE102006054626B4 (de) * | 2006-11-17 | 2014-05-15 | Minebea Co., Ltd. | Spindelmotor mit fluiddynamischem Lagersystem |
TW200847589A (en) * | 2007-05-31 | 2008-12-01 | Delta Electronics Inc | Motor and magnetic oil seal structure thereof |
US8353630B2 (en) * | 2007-10-09 | 2013-01-15 | Hgst, Netherlands B.V. | Fluid dynamic bearing with a labyrinth seal |
KR100997189B1 (ko) * | 2008-11-14 | 2010-11-29 | 삼성전기주식회사 | 모터 |
JP2012193842A (ja) * | 2010-08-09 | 2012-10-11 | Nippon Densan Corp | モータおよびディスク駆動装置 |
US10954597B2 (en) * | 2015-03-17 | 2021-03-23 | Asm Ip Holding B.V. | Atomic layer deposition apparatus |
JP6424783B2 (ja) * | 2015-09-18 | 2018-11-21 | 株式会社オートネットワーク技術研究所 | 端子付き電線、及び配線モジュール |
DE102019213545A1 (de) * | 2019-09-05 | 2021-03-11 | Robert Bosch Gmbh | Gehäuse eines elektrischen Antriebs |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4694213A (en) | 1986-11-21 | 1987-09-15 | Ferrofluidics Corporation | Ferrofluid seal for a stationary shaft and a rotating hub |
JPH0612128B2 (ja) * | 1988-06-22 | 1994-02-16 | 株式会社日立製作所 | 軸受装置 |
JP2966433B2 (ja) * | 1989-07-19 | 1999-10-25 | 株式会社日立製作所 | 磁性流体軸受装置あるいはこの装置を具備するモータ |
JPH0438138A (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-07 | Nippon Densan Corp | 磁性流体シール装置 |
JPH0633941A (ja) | 1992-07-16 | 1994-02-08 | Nippon Ferrofluidics Kk | 動圧軸受装置 |
US5372432A (en) * | 1993-07-16 | 1994-12-13 | Nippon Ferrofluidics Corporation | Dynamic pressure bearing assembly |
JP3541325B2 (ja) * | 1994-04-01 | 2004-07-07 | 株式会社フェローテック | 動圧軸受装置 |
JPH08109923A (ja) * | 1994-10-13 | 1996-04-30 | Hitachi Ltd | 磁性流体供給多孔質含油軸受ユニット |
JP2937835B2 (ja) * | 1994-11-29 | 1999-08-23 | 株式会社三協精機製作所 | 軸受のシール装置 |
JPH1096421A (ja) * | 1996-09-20 | 1998-04-14 | Kimio Sato | 動圧軸受装置 |
JPH11247858A (ja) * | 1998-03-03 | 1999-09-14 | Seiko Instruments Inc | 液体動圧軸受、スピンドルモータ、及び回転体装置 |
US6343877B1 (en) * | 1999-04-15 | 2002-02-05 | Kabushiki Kaisha Sankyo Seiki Seisakusho | Spindle motor |
JP3578948B2 (ja) | 1999-10-01 | 2004-10-20 | 日本電産株式会社 | モータ |
JP2001309604A (ja) * | 2000-04-27 | 2001-11-02 | Nippon Densan Corp | スピンドルモータ及びこれを備えた磁気ディスク駆動装置 |
-
2004
- 2004-06-24 JP JP2005511034A patent/JP4445924B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 2004-06-24 CN CNB2004800178865A patent/CN100543324C/zh not_active Expired - Fee Related
- 2004-06-24 WO PCT/JP2004/008885 patent/WO2005001300A1/ja active Application Filing
- 2004-06-24 US US10/558,601 patent/US8007176B2/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US8007176B2 (en) | 2011-08-30 |
US20060273673A1 (en) | 2006-12-07 |
CN1813138A (zh) | 2006-08-02 |
CN100543324C (zh) | 2009-09-23 |
JPWO2005001300A1 (ja) | 2007-04-12 |
WO2005001300A1 (ja) | 2005-01-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4445924B2 (ja) | 動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 | |
JP3652875B2 (ja) | モータ | |
JPH06269142A (ja) | スピンドルモータおよびその組立方法 | |
WO2006120719A1 (ja) | 動圧軸受用シール構造及びそれを用いたスピンドルモータ | |
JP2006194400A (ja) | スピンドルモータおよび回転装置 | |
JP2010078100A (ja) | 流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ、情報装置 | |
KR20120006717A (ko) | 유체 동압 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 모터 | |
JP2010065740A (ja) | 流体軸受装置およびその製造方法 | |
JP2007024267A (ja) | 流体軸受装置およびこれを備えたモータ | |
JP2008121849A (ja) | 動圧流体軸受装置、スピンドルモータおよび記録再生装置 | |
KR20120127958A (ko) | 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 스핀들 모터 | |
US8467145B1 (en) | Spindle motor | |
KR101350586B1 (ko) | 유체 동압 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 모터 | |
JPH06207616A (ja) | 磁性流体軸受装置 | |
US20150323002A1 (en) | Hydrodynamic bearing device, spindle motor having the same, and recording disk driving device | |
JP2009180295A (ja) | 油漏れ防止キャップ | |
JP2005016672A (ja) | 動圧軸受装置及びそれを用いた回転装置 | |
JP2008291995A (ja) | 流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ、情報装置 | |
KR20130062638A (ko) | 스핀들 모터 | |
KR20100069174A (ko) | 스핀들모터 | |
JP2008185179A (ja) | 流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ、記録再生装置 | |
JP2020003046A (ja) | 流体動圧軸受装置、モータ、およびディスク駆動装置 | |
JP2010065742A (ja) | 流体軸受装置およびこれを備えたスピンドルモータ | |
KR20130071164A (ko) | 유체 동압 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 모터 | |
KR101397826B1 (ko) | 유체 동압 베어링 어셈블리 및 이를 포함하는 모터 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090309 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20090619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090803 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20091002 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100107 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100118 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130122 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |