JP4441441B2 - 車両用ミラー装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられる車両用ミラー装置に関する。
例えば、車両用ドアミラー装置では、駆動機構(格納機構)を備えており(例えば、特許文献1参照)、駆動機構はスタンドを有している。スタンドは車体側に固定されると共に、スタンドには支持軸が一体に設けられている。
また、駆動機構はケース部材を備えており、ケース部材は支持軸に回動自在に支持されている。ケース部材はステー等を介して車両後方視認用のミラーに連結されており、ケース部材は基本的にミラーと一体に回動する。
ケース部材の内部にはモータベースが固定されており、モータベースの上側にはモータがスクリューによって固定されている。モータの出力軸はモータベースの底壁を貫通しており、該出力軸にはモータベースの下側においてウォームギヤが圧入されている。出力軸の先端部はウォームギヤから突出しており、ケース部材に形成された軸受孔に挿入されている。
さらに、ウォームギヤにはヘリカルギヤが噛合されており、ウォームギヤの回転によりヘリカルギヤが回転されることで、支持軸に回転力が付与されてその回転力の反力でケース部材が回動される。これにより、ミラーが格納または起立される構成である。
しかしながら、上記構成の車両用ドアミラー装置では、上述の如く、モータが固定されるモータベースがケース部材に固定されると共に、モータの出力軸の先端部がケース部材に軸支される構成である。このため、モータベースとケース部材との寸法誤差や組付誤差が出力軸の軸芯精度に影響し、出力軸に軸ぶれが発生するという問題がある。このような出力軸の軸ぶれは、振動打音(騒音・異音)発生の原因となり、駆動機構の低騒音化の妨げとなっている。
特開2002−274267号公報
本発明は上記事実を考慮し、モータの出力軸の軸ぶれを防止又は抑制できる車両用ミラー装置を得ることが目的である。
先ず、参考例について説明する。参考例に係る車両用ミラー装置は、車体側に固定された支持軸に回動自在に支持されると共に車両後方視認用のミラーに直接的又は間接的に連結されたケース部材と、前記ケース部材に固定されると共に出力軸が前記ケース部材に軸支され、少なくとも前記出力軸に支持された初段ギヤを介して駆動力を前記支持軸に伝達し前記ケース部材を前記ミラーと一体で前記支持軸周りに回動させるモータと、を備えたことを特徴としている。
参考例に係る車両用ミラー装置では、モータが駆動されると、モータの出力軸に支持された初段ギヤを介してモータの駆動力が支持軸に伝達され、ケース部材がミラーと供に支持軸周りに回動される。
ここで、モータはケース部材に固定されると共に、当該ケース部材によって出力軸が軸支されている。したがって、出力軸の軸芯精度を容易に確保することが可能であり、これにより、出力軸の軸ぶれを防止又は抑制できる。
なお、初段ギヤは、モータの出力軸に対して固定された構造であってもよいし、モータの出力軸に対して同軸的かつ所定角度相対回転可能に支持された構造(所謂「遊嵌構造」)であってもよい。この遊嵌構造としては、本件出願人が既に出願した「特願2003−104982」に記載されている構造を適用することができる。この点は、後で説明する請求項1に係る発明においても同様である。
参考例に係る車両用ミラー装置は、車体側に固定された支持軸に回動自在に支持されると共に車両後方視認用のミラーに直接的又は間接的に連結されたケース部材と、前記ケース部材に固定され、少なくとも出力軸に支持された初段ギヤを介して駆動力を前記支持軸に伝達し前記ケース部材を前記ミラーと一体で前記支持軸周りに回動させるモータと、を備えた車両用ミラー装置において、前記ケース部材は、前記初段ギヤの軸線方向両側で前記出力軸を軸支する軸受手段を有する、ことを特徴としている。
参考例に係る車両用ミラー装置では、モータが駆動されると、モータの出力軸に支持された初段ギヤを介してモータの駆動力が支持軸に伝達され、ケース部材がミラーと供に支持軸周りに回動される。
ここで、モータはケース部材に固定されると共に、当該ケース部材に設けられた軸受手段によって出力軸が軸支されている。したがって、出力軸の軸芯精度を容易に確保することが可能であり、これにより、出力軸の軸ぶれを防止又は抑制できる。
しかも、モータの出力軸は、軸受手段によって初段ギヤの軸線方向両側でケース部材に軸支されている。したがって、モータの駆動時(ミラーの回動時)に支持軸側から初段ギヤに作用する反力によって出力軸に軸ぶれが生じることを防止又は抑制できる。
ここで、請求項1に記載の発明に係る車両用ミラー装置は、車体側に固定された支持軸に回動自在に支持されると共に車両後方視認用のミラーに直接的又は間接的に連結されたケース部材と、出力軸が前記支持軸に対して平行な状態で本体部が前記ケース部材に固定されると共に、前記出力軸の中間部に径方向に同心状に突出したフランジ部が設けられたモータと、前記フランジ部よりも前記出力軸の先端側で前記出力軸に支持された初段ギヤと、前記支持軸に同軸的かつ回転不能に支持された最終ギヤと、前記ケース部材に回転自在に支持されると共に、前記初段ギヤ及び前記最終ギヤに噛合された中間ギヤと、を備えた車両用ミラー装置において、前記ケース部材は、前記初段ギヤを貫通した前記出力軸の先端部を回転可能に軸支する第1軸受部と、前記出力軸の前記フランジ部を回転可能に軸支する第2軸受部と、を有する、ことを特徴としている。
請求項1に記載の車両用ミラー装置では、モータが駆動されると、モータの出力軸に支持された初段ギヤが回転すると共に、初段ギヤに噛合された中間ギヤが回転する。中間ギヤには車体側に固定された支持軸に同軸的かつ相対回転不能に支持された最終ギヤが噛合されている。このため、中間ギヤから最終ギヤ(支持軸)に付与される回転力の反力でケース部材がミラーと供に支持軸周りに回動される。
ここで、モータはケース部材に固定されると共に、当該ケース部材に設けられた第1軸受部と第2軸受部とによって出力軸が軸支されている。したがって、出力軸の軸芯精度を容易に確保することが可能であり、これにより、出力軸の軸ぶれを防止又は抑制できる。
しかも、モータの出力軸は、初段ギヤを貫通した先端部がケース部材の第1軸受部に軸支されており、初段ギヤとモータ本体部との間のフランジ部がケース部材の第2軸受部に軸支されている。すなわち、モータの出力軸は、初段ギヤの軸線方向両側でケース部材に軸支されているため、モータの駆動時(ミラーの回動時)に中間ギヤから初段ギヤに作用する反力によって出力軸に軸ぶれが生じることを防止又は抑制できる。
さらに、初段ギヤに噛合された中間ギヤもケース部材に支持されている。したがって、初段ギヤと中間ギヤとの軸精度(軸間距離、軸芯)を向上させることが可能であり、初段ギヤと中間ギヤとの噛合い状態を良好に確保できる。これにより、初段ギヤが中間ギヤからの抑揚(ラジアル力による変動)を受けることで、異音(うなり音)が発生することを防止できる。
請求項2に記載の発明に係る車両用ミラー装置は、請求項1に記載の車両用ミラー装置において、前記ケース部材は、底壁が段付き状に形成され、前記底壁の上段部に前記モータ本体部が固定されかつ前記第2軸受部が設けられ、前記底壁の下段部に前記第1軸受部が設けられる、ことを特徴としている。
請求項2に記載の車両用ミラー装置では、モータの本体部は、ケース部材の底壁の上段部に固定されている。この底壁の上段部には第2軸受部が設けられており、出力軸の中間部が軸支されている。また、底壁の下段部には第1軸受部が設けられており、初段ギヤを貫通した出力軸の先端部が軸支されている。このように、ケース部材の底壁が段付き状に形成されているため、モータがケース部材に対して縦方向に配置されていても、第1軸受部と第2軸受部とを好適に配置できる。
一方、参考例に係る車両用ミラー装置は、請求項記載又は請求項記載の車両用ミラー装置において、前記第2軸受部は、前記ケース部材の本体部とは独立して形成され、前記出力軸の前記中間部が回転自在に嵌合する円孔を有すると共に前記ケース部材本体部に取り付けられる軸受部材とされる、ことを特徴としている。
参考例に係る車両用ミラー装置では、モータの出力軸は、初段ギヤとモータ本体部との間の中間部が軸受部材の円孔に回転自在に嵌合している。この軸受部材は、ケース部材の本体部に回転不能に取り付けられており、これにより、出力軸の中間部がケース部材の本体部に軸支されている。
参考例に係る車両用ミラー装置は、前記出力軸は、前記中間部に径方向に同心状に突出するフランジ部を有し、前記第2軸受部は、前記ケース部材に形成され、前記フランジ部が回転自在に嵌合する軸受孔とされる、ことを特徴としている。
参考例に係る車両用ミラー装置では、モータの出力軸は、その中間部に径方向に同心状に突出するフランジ部を有している。このフランジ部はケース部材に形成された軸受孔に回転自在に嵌合しており、これにより、出力軸の中間部がケース部材に軸支されている。
以上説明した如く、本発明の車両用ミラー装置では、モータの出力軸の軸ぶれを防止又は抑制できる。
参考例
図9には、本発明の参考例に係る車両用ミラー装置としてのドアミラー装置10の概略的な構成が正面図にて示されている。
なお、以下の説明で使用する「上」及び「下」の方向性は、本ドアミラー装置10が車両に取り付けられた状態での方向性を示すものである。
ドアミラー装置10は、ミラー装置本体12を備えている。ミラー装置本体12はバイザ14を備えており、バイザ14の内側には車両後方視認用のミラー16が支持されている。
また、ドアミラー装置10は、図示しない車両のドアパネルに締結固定されたステー18を備えており、ステー18とミラー装置本体12との間には駆動機構20が設けられている。
ここで、図8には、駆動機構20の全体構成が斜視図にて示されており、図7には、駆動機構20の全体構成が分解斜視図にて示されている(なお、図8では、一部の構成部材の図示を省略してある)。
これらの図に示す如く、駆動機構20は、スタンド22を備えており、スタンド22はステー18に固定される固定部24と、固定部24の上側に一体的に立設された円筒状の支持軸26とを備えている。
また、駆動機構20は、ケース部材28を備えており、ケース部材28は、本体部30と、該本体部30に着脱可能に取り付けられるカバー32とを備えている。図6に示す如く、本体部30の底壁は上段部34と下段部36とを有する段付き状に形成されている。下段部36には貫通孔37(図4参照)が形成されており、支持軸26が回転自在に挿通されている。また、カバー32の底壁には、円筒状の支持部38が突設されており、この支持部38が支軸部26の先端に回転自在に嵌合している。これにより、ケース部材28は、支持軸26に回動自在に支持されている。
なお、図7に示す如く、本体部30の下段部36とスタンド22の固定部24との間には、ディテントプレート40が配置されており、ケース部材28の支持軸26に対する回動範囲が所定の範囲に制限されるようになっている。
一方、本体部30の内側には、最終ギヤとしてのギヤプレート42が配置されている。ギヤプレート42は、支持軸26に同軸的かつ回転可能に支持されている。
ギヤプレート42を介してケース部材28の下段部36とは反対側には、クラッチディスク44が配置されている。クラッチディスク44は支持軸26に同軸的に支持されており、支持軸26に対して回転不能でかつ軸線方向移動可能とされている。このクラッチディスク44は、ギヤプレート42の内周部に形成された凹部に嵌合する凸部を有しており、クラッチディスク44とギヤプレート42とは周方向に沿った所定の一位置でのみ噛合い係合するようになっている。
また、クラッチディスク44を介してギヤプレート42とは反対側には、ティースワッシャ46が配置されている。ティースワッシャ46は、支持軸26の先端部に軸線方向移動不能に取り付けられている。
さらに、ティースワッシャ46とクラッチディスク44との間には、捩りコイルスプリング48が配置されている。この捩りコイルスプリング48は、クラッチディスク44をギヤプレート42との係合方向に付勢している。これにより、通常はギヤプレート42とクラッチディスク44との噛合い係合状態が維持され、ギヤプレート42の支持軸26に対する相対回転が規制されるようになっている。
また、図5にも示す如く、ギヤプレート42の径方向側方には、中間ギヤとしてのウォームシャフト50が設けられている。ウォームシャフト50は、図6に示す如く、その軸線Aが支持軸26の軸線Bに交差する状態で配置されており、ギヤプレート42に噛合されたウォームギヤ部52とヘリカルギヤ部54とを一体的に有している。このウォームシャフト50は、軸線方向両端部が金属カラー56を介して本体部30に支持されることで、自らの軸線周りに回転自在とされている。
ウォームシャフト50の上方には、コ字状に形成されたギヤCPサポート58が配置されている。ギヤCPサポート58は、開口側の両端部が各々金属カラー56に当接している(図4参照)。さらに、ギヤCPサポート58の上方には、モータ60の本体部62が配置されており、当該本体部62がギヤCPサポート58の上端部に当接している。本体部62は、ケース部材28の本体部30の上段部34にスクリュー64によって固定されており(図3参照)、ギヤCPサポート58は、スクリュー64による本体部62の本体部30への締結力により、図2に示す如く、開口側の両端部が金属カラー56に押し付けられている(矢印D参照)。これにより、金属カラー56(ウォームシャフト50)の浮き上がりが防止されている。
また、モータ60の出力軸66は、図6に示す如く、その軸線Cが支持軸26の軸線Bに対して平行な状態(ウォームシャフト50の軸線Aに交差する状態)で配置されており、本体部30の上段部34から下段部36にかけて形成された断面略円形の収容孔68内に収容されている。
収容孔68はウォームシャフト50側へ開口しており、出力軸66に圧入固定された初段ギヤとしてのウォームギヤ70がウォームシャフト50側へ露出している。このウォームギヤ70は、ウォームシャフト50のヘリカルギヤ部54に噛合されている。
また、図1に示す如く、出力軸66の先端部は、ウォームギヤ70を貫通して下側へ突出しており、下段部36に形成された第1軸受部としての軸受孔72に回転自在に軸支されている。
さらに、ウォームギヤ70とモータ60の本体部62との間には、ケース部材28を構成する軸受部材74が設けられている。軸受部材74は円筒状に形成されており、軸心部に形成された円孔75に出力軸66の中間部が回転自在に嵌合している。この軸受部材74は、収容孔68の上端側に嵌合すると共に、支持軸26側の外周がギヤCPサポート58に形成された円弧状の保持面に保持されることで本体部30に取り付けられており、これにより、出力軸66の中間部は、軸受部材74によって本体部30に軸支されている。なお、軸受部材74は、ウォームギヤ70との摺動抵抗が小さい材料で形成することが好ましい。
次に、本参考例の作用について説明する。
上記構成のドアミラー装置10では、モータ60が駆動されることで、ウォームギヤ70、ウォームシャフト50(ウォームギヤ部52及びヘリカルギヤ部54)が回転され、これにより、支持軸26のギヤプレート42に付与される回転力の反力でケース部材28が回動される。このため、ミラー16がバイザ14及びケース部材28と一体に回動されて格納または起立される。
ここで、本参考例に係るドアミラー装置10では、モータ60はケース部材28の本体部30に固定されると共に、モータ60の出力軸66は、ウォームギヤ70を貫通した先端部がケース部材28の本体部30の軸受孔72に軸支されており、ウォームギヤ70とモータ60の本体部62との間の中間部が軸受部材74を介してケース部材28の本体部30に軸支されている。
このように、モータ60の本体部62が固定されるケース部材28の本体部30によって出力軸66が軸支されているため、出力軸66の軸芯精度を容易に確保することが可能であり、これにより、出力軸66に軸ぶれが生じることを防止又は抑制できる。
ところで、従来の車両用ドアミラー装置の駆動機構では、モータの出力軸は、先端部(ウォームギヤの軸線方向一端側)のみが軸支された構成(片持ち構造)であるため、ヘリカルギヤからウォームギヤに作用する反力により出力軸に軸ぶれが発生するという問題があった。
この点、本参考例に係るドアミラー装置10では、上述の如く、モータ60の出力軸66がウォームギヤ70の軸線方向両側でケース部材28に軸支されているため、モータ60の駆動時(ミラーの回動時)にウォームシャフト50(ヘリカルギヤ部54)からウォームギヤ70に作用する反力(図1の矢印E参照)をウォームギヤ70の軸線方向両側で受けることができ(図1の矢印F参照)、これにより、出力軸66に軸ぶれが生じることを防止又は抑制できる。したがって、出力軸66の軸ぶれによる振動打音の発生が防止又は抑制され、駆動装置20の低騒音化が実現される。
図10には、従来のドアミラー装置(モータの出力軸が片持ち構造のドアミラー装置)と本参考例に係るドアミラー装置10における作動音の騒音レベルと周波数との関係が線図にて示されている。
図10より、本ドアミラー装置10では、従来のドアミラー装置に比べて全周波数成分の音圧が大幅に低減し、作動音が約30%低減していることがわかる。
また、本参考例に係るドアミラー装置10では、各ギヤ(ウォームギヤ70、ウォームシャフト50、ギヤプレート42)がケース部材28の本体部30を基準として取り付けられているので(全てのギヤが本体部30一部品に集約されているので)、上記各ギヤの軸精度(軸間距離、軸芯)が向上し、ウォームシャフト50(2段目のギヤ)以降からの抑揚(ラジアル力による変動)を受けにくく、異音(うなり音)が発生しない。
図11には、従来のドアミラー装置(モータの出力軸が片持ち構造のドアミラー装置)の作動時における異音と時間との関係が線図にて示されており、図12には、本参考例に係るドアミラー装置10の作動時における異音と時間との関係が線図にて示されている。
図11より、従来のドアミラー装置では、異音(うなり音)が発生することがわかる(図11の波線参照)。これは初段ギヤ(ウォームギヤ)が2段目のギヤ(ウォームシャフト)から抑揚(変動)を受けることが原因である。これに対し、図12より、本ドアミラー装置10では、上記各ギヤが本体部30一部品に集約されると共に、出力軸66がウォームギヤ70の軸線方向両端側で軸支されているため、作動時に異音が発生しないことがわかる。
さらに、本参考例に係るドアミラー装置10では、上述の如き構成としたことで、例えば、モータ60の負荷電力が約10%低減し、作動音のバラツキが約50%低減する。
またさらに、本参考例に係るドアミラー装置10では、ケース部材28の本体部30を基準として各構成部材を組付ける構成としたことで、例えば、部品点数が約20%、重量が約10%低減し、組付け工数も約10%少なくすることができる。
また、本参考例に係るドアミラー装置10では、スタンド22に支持される部品以外は、ケース部材28の本体部30を基準に全て真上から一方向組付けができるので、組付性が良好であり生産性が大幅に向上する。
しかも、本参考例に係るドアミラー装置10では、ケース部材28(本体部30)の底壁が段付き状に形成されているため、モータ60がケース部材28に対して縦方向に配置されていても、軸受孔72(第1軸受部)と軸受部材74(第2軸受部)とを好適に配置できる。
以上の如く、本参考例に係るドアミラー装置10では、モータ60の出力軸66の軸ぶれを防止又は抑制できる。
なお、上記参考例に係るドアミラー装置10では、初段ギヤとしてのウォームギヤ70がモータ60の出力軸66に圧入固定された構造としたが、これに限らず、初段ギヤがモータの出力軸に対して同軸的かつ所定角度相対回転可能に支持された構造(所謂「遊嵌構造」)としてもよい。この遊嵌構造としては、本件出願人が既に出願した「特願2003−104982」に記載されている構造を適用することができる。このようにモータの出力軸と初段ギヤとが遊嵌構造である場合、出力軸の軸ぶれを一層効果的に抑制することができる。
<実施の形態>
次に、本発明の実施の形態について説明する。なお、前記参考例と基本的に同一の構成・作用については、前記参考例と同符号を付与し、その説明を省略する。
図13には、本発明の実施の形態に係る車両用ミラー装置としてのドアミラー装置80のモータ82を含む周辺部材の構成が断面図にて示されている。
ドアミラー装置80は、前記参考例に係るドアミラー装置10と基本的に同様の構成であるが、このドアミラー装置80では、モータ82の出力軸84は、ウォームギヤ70とモータ82の本体部86との間の中間部に径方向に同心状に突出するフランジ部88を有している。このフランジ部88は、本体部30の収容孔68の上端部およびギヤCPサポート58(図13では図示省略)により回転自在に軸支されている。すなわち、このドアミラー装置80では、収容孔68の上端部とギヤCPサポート58が第2軸受部としての軸受孔を構成している。
上記構成のドアミラー装置80においても、前記参考例に係るドアミラー装置10と基本的に同様の作用・効果を奏する。
本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のモータを含む周辺部材の構成を示す断面図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のモータを含む周辺部材の構成を示す断面図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のケース部材の本体部へのモータの取付け状態を示す斜視図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のケース部材の本体部への中間ギヤの取付け状態を示す斜視図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のケース部材の本体部への中間ギヤと最終ギヤの取付け状態を示す平面図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置のケース部材の本体部の構成を示す斜視図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置の駆動機構の構成を示す分解斜視図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置の駆動機構の構成を示す斜視図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置の概略的な構成を示す正面図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置と従来のドアミラー装置における作動音の騒音レベルと周波数との関係を示す線図である。 従来のドアミラー装置の作動時における異音と時間との関係を示す線図である。 本発明の参考例に係る車両用ミラー装置の作動時における異音と時間との関係を示す線図である。 本発明の実施の形態に係る車両用ミラー装置のモータを含む周辺部材の構成を示す断面図である。
符号の説明
10 ドアミラー装置(車両用ミラー装置)
16 ミラー
26 支持軸
28 ケース部材
30 ケース部材の本体部
34 上段部
36 下段部
42 ギヤプレート(最終ギヤ)
50 ウォームシャフト(中間ギヤ)
60 モータ
62 モータの本体部
66 出力軸
68 収容孔
70 ウォームギヤ(初段ギヤ)
72 軸受孔(第1軸受部、軸受手段)
74 軸受部材(第2軸受部、軸受手段)
75 円孔
80 車両用ミラー装置
82 モータ
84 出力軸
86 モータの本体部
88 フランジ部

Claims (2)

  1. 車体側に固定された支持軸に回動自在に支持されると共に車両後方視認用のミラーに直接的又は間接的に連結されたケース部材と、
    出力軸が前記支持軸に対して平行な状態で本体部が前記ケース部材に固定されると共に、前記出力軸の中間部に径方向に同心状に突出したフランジ部が設けられたモータと、
    前記フランジ部よりも前記出力軸の先端側で前記出力軸に支持された初段ギヤと、
    前記支持軸に同軸的かつ回転不能に支持された最終ギヤと、
    前記ケース部材に回転自在に支持されると共に、前記初段ギヤ及び前記最終ギヤに噛合された中間ギヤと、
    を備えた車両用ミラー装置において、
    前記ケース部材は、
    前記初段ギヤを貫通した前記出力軸の先端部を回転可能に軸支する第1軸受部と、
    前記出力軸の前記フランジ部を回転可能に軸支する第2軸受部と、
    を有する、ことを特徴とする車両用ミラー装置。
  2. 前記ケース部材は、底壁が段付き状に形成され、前記底壁の上段部に前記モータ本体部が固定されかつ前記第2軸受部が設けられ、前記底壁の下段部に前記第1軸受部が設けられる、ことを特徴とする請求項1記載の車両用ミラー装置。
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