JP4435672B2 - 半導体集積回路装置 - Google Patents

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本発明は、半導体集積回路装置に係り、特に半導体集積回路の静電破壊や過電圧防止の保護装置に関する。
近年の集積回路における素子の高集積化や低電圧化に伴い、基板の電位変動による素子間のノイズが内部回路の特性に影響を与える。
これに対して半導体基板の深部領域と、集積回路が形成される表面領域とを埋め込み層やウェル層で分離する技術が知られている。一般にMOSトランジスタのゲートは静電破壊に対して非常に弱いことから、外部接続の入出力端子や内部回路との間に静電破壊を防止するための保護回路を設けている(例えば、特許文献1)。図5は従来の一例の半導体集積回路装置の断面図である。
図5に示すように、上記従来の半導体集積回路装置は、P型半導体基板111上にN型埋め込み層112が形成される。N型埋め込み層112上にエピタキシャル層とエピタキシャル層内にP型ウェル116とN型ウェル117、P型ウェル118およびN型ウェル119がそれぞれ形成される。
次に、P型ウェル116の表面に、入力保護用NMOSトランジスタ202が構成される。ドレイン領域125(N+型不純物領域)、ソース領域122(N+型不純物領域)、ゲート酸化膜124及びゲート電極123が形成される。さらに基板バイアス電圧VBB端子に接続されるP+型不純物領域121が形成される。ドレイン領域125は、入力端子201に接続される。ゲート電極123とソース領域122とは、接地端子VSSに接続される。
Pウェル118の表面に、入力初段のインバータのNMOSトランジスタ204が構成される。ドレイン領域130(N+型不純物領域)、ソース領域127(N+型不純物領域)、ゲート酸化膜129及びゲート電極128が形成される。さらにVBB端子に接続されるP+型不純物領域126が形成される。ゲート電極128は入力端子201に接続され、ソース領域127はVSS端子に接続され、ドレイン領域130は、出力端子205に接続される。
Nウェル119の表面に、入力初段のインバータを構成するPMOSトランジスタ203を構成するドレイン領域131(P+不純物領域)、ソース領域134(P+不純物領域)、ゲート酸化膜133及びゲート電極132が形成される。さらに電源電圧VCC端子に接続されるN+型不純物領域135が形成される。ゲート電極132は入力端子201に接続され、ソース領域134はVCC端子に接続され、ドレイン領域131は出力端子205に接続される。
P型ウェル118内において、ソース領域127をコレクタ、P型ウェル118をベース、N+埋め込み層112をエミッタとするNPN型バイポーラトランジスタQAが形成される。また、P型ウェル116内において、N+埋め込み層112をコレクタ、P型ウェル116をベース、ドレイン領域125をエミッタとするNPNバイポーラトランジスタQBが形成される。
このような構成を有する回路において、VSS端子を基準として入力端子201に負のサージ電圧が印可された場合、NMOSトランジスタ202のみならず、NPNバイポーラトランジスタQA及びQBによる経路を通ってサージ電流が流れるため、静電破壊耐圧が向上する。
特開平7−29987号公報 (第4頁 第1図)
しかしながら、従来の集積回路装置では、電源ラインであるVCC端子を基準として入力端子201に負のサージ電圧が印可された場合、NPNバイポーラトランジスタQBのコレクタは入力初段のインバータを構成するPMOSトランジスタ203を構成するN+型不純物領域135を介してVCC端子に接続される。過大なサージ電流がドレイン領域125に流れて入力保護用のNMOSトランジスタ202が破壊される。この静電破壊に対してドレイン領域125の面積を拡大してNMOSトランジスタ202の静電破壊耐圧を大きくすることも考えられるが、サージ電流の大部分はドレイン領域125からN型埋め込み層112への方向に集中するため破壊が避けられなく、また保護素子の面積が大きくなり、チップ面積が増大するという短所を有する。
また、この従来の集積回路装置の事例では記載されていないが、VCC端子に接続された素子の静電破壊を防ぐためVCC端子とVSS端子の間に保護素子としてNMOSトランジスタを接続することがある。この場合も電源ラインであるVCC端子を基準として入力端子に負のサージ電圧が印可された場合、入力保護素子を介してサージ電圧がVSS端子に逃れるが、VCC端子に接続された保護素子であるNMOSトランジスタのドレインをエミッタ、VSSが接続されるPウェルをベース、N型埋め込み層をコレクタとした寄生NPNバイポーラトランジスタが形成され、VCC端子接続された保護素子のNMOSトランジスタが破壊される。
以上のように、従来構造では、電源ラインであるVCC端子を基準として入力端子負のサージ電圧が印可された場合、保護素子が破壊され内部回路が静電破壊から守られないという問題点がある。
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、内部回路に対して基板のノイズが伝わることを防止しつつ、静電破壊耐圧が高く過電圧に対する保護能力が向上できる半導体集積回路装置を提供することにある。
本発明に係る半導体集積回路装置は、第1導電型の半導体基板上に形成された半導体集積回路装置であって、第1導電型の第1ウェルと前記第1ウェル内に形成された第2導電型の第1MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)トランジスタと、第2導電型の第2ウェルと前記第2ウェル内に形成された第1導電型の第2MISトランジスタとを有し、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの底面に接して前記第1ウェルと前記第2ウェルとの下方のみに形成された前記第2ウェルより高濃度の第2導電型の埋め込み層を備えるインバータ回路からなる内部回路と、接地ラインに入力されたサージ電圧を電源ラインに回避する電源保護回路と、入出力信号線にサージ電圧が入力された場合に、電源ライン又は接地ラインにサージ電圧を回避する入出力保護回路とを備え、前記電源保護回路は、前記接地ラインに接続された第1導電型の第3ウェルと、前記第3ウェル内に形成され、ゲート及びソースが前記接地線に接続され、ドレインが前記電源ラインに接続された第2導電型の第3MISトランジスタと、前記第3ウェルの底面及び前記埋め込み層の側面のうち少なくとも一部に接する前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第1埋め込み層とを備えることを特徴とする。
この構成によれば、第1埋め込み層の効果により、静電破壊耐圧が向上されるという効果がある。また、内部回路の第1ウェルと第2ウェルとの底面に接して第1ウェルと第2ウェルとの下方に形成された埋め込み層を有している。そのため、本半導体集積回路装置内に形成される寄生NPNトランジスタの電流増幅率を低減でき、過電流が集中することがなく保護素子の破壊を防止できて、全体として半導体集積回路の信頼性も向上する。また、電源保護回路と入出力保護回路によりサージ電圧の影響を回避することができる。
ここで、前記電源保護回路では、前記第3ウェルの周辺に形成され、前記第1埋め込み層に接する前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第6ウェルを備えてもよい。
この構成によれば、第6ウェルの効果により、静電破壊耐圧がより向上されるという効果がある。
また、本発明に係る半導体集積回路装置は、第1導電型の半導体基板上に形成された半導体集積回路装置であって、第1導電型の第1ウェルと前記第1ウェル内に形成された第2導電型の第1MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)トランジスタと、第2導電型の第2ウェルと前記第2ウェル内に形成された第1導電型の第2MISトランジスタとを有し、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの底面に接して前記第1ウェルと前記第2ウェルとの下方のみに形成された前記第2ウェルより高濃度の第2導電型の埋め込み層を備えるインバータ回路からなる内部回路と、接地ラインに入力されたサージ電圧を電源ラインに回避する電源保護回路と、入出力信号線にサージ電圧が入力された場合に、電源ライン又は接地ラインにサージ電圧を回避する入出力保護回路とを備え、前記電源保護回路は、前記接地ラインに接続された第1導電型の第3ウェルと、前記第3ウェル内に形成され、ゲート及びソースが前記接地線に接続され、ドレインが前記電源ラインに接続された第2導電型の第3MISトランジスタと、前記第3ウェルの内部に形成され、前記第3MISトランジスタのドレインの下部に前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第2埋め込み層を備えることを特徴とする
この構成によれば、第2埋め込み層の効果により、装置を小型化することが可能とされるという効果がある。また、内部回路の第1ウェルと第2ウェルとの底面に接して第1ウェルと第2ウェルとの下方に形成された埋め込み層を有している。そのため、本半導体集積回路装置内に形成される寄生NPNトランジスタの電流増幅率を低減でき、過電流が集中することがなく保護素子の破壊を防止できて、全体として半導体集積回路の信頼性も向上する。また、電源保護回路と入出力保護回路によりサージ電圧の影響を回避することができる。
本発明に係る半導体集積回路装置によると、内部回路を構成する素子の領域が埋め込み層で半導体基板と電気的に分離されているため、MOSロジック部等他所において発生した基板電位の変動やそのノイズの影響を防ぐことができ、内部回路の特性は高性能化、高精度化を実現できる。
静電破壊に対しては、入出力保護回路や電源保護回路を構成する素子のウェルの底面に埋め込み層を埋設していないため、保護素子のMISトランジスタのドレインと埋め込み層の間に形成される寄生バイポーラトランジスタのベース幅を拡大することができる。そのためエミッタからの注入効率が小さくされる。これにより、電源ラインを基準として入出力線や接地線に負のサージが入った場合でも、寄生バイポーラトランジスタのコレクタすなわち保護素子のMISトランジスタのドレインへ過電流が集中することがなく、保護素子の破壊を防止でき内部回路の静電破壊耐圧が大幅に向上できる。
実験によれば、電源ラインを基準として人体帯電モデル(Human Body Model)の1.5kΩを通して100pFに充電された電荷を入出力線に印可した場合、従来技術と比較して本発明は静電破壊耐圧が約2倍向上する。
以下、本発明の半導体集積回路装置について、図面を参照しながら説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図である。図1に示されるように、本実施形態の半導体集積回路装置は、内部回路と電源保護回路と入出力保護回路を備えている。
図1に示すように、本実施形態の半導体集積回路装置は、P型半導体基板1にP型不純物のイオン注入を用いて第1のPウェル2、第2のPウェル3、第3のPウェル4が同時に形成され、また、N型不純物のイオン注入を用いて第1のNウェル5と第3のNウェル6が同時に形成される。熱処理により第1のPウェル2、第2のPウェル3、第3のPウェル4の不純物濃度は5×1015〜1×1017cm-3、第1のNウェル5および第3のNウェル6の不純物濃度は5×1015cm-3〜1×1017cm-3で、拡散深さは約1〜2μm程度でともにほぼ同じ深さとされる。
次に、約2〜4μmの厚いレジスト膜を用いて加速電圧が500keV〜2.5MeVという高い加速電圧で、ドーズ量が5×1011〜1×1013cm-2の条件でN型不純物であるリンをイオン注入して、第1のPウェル2と第1のNウェル5の底部に接し、第1のPウェル2と第1のNウェル5との下方のみに存在する約2〜4μmの深さとなる第2のNウェル(第2のN埋め込み層)7が形成される。熱処理より第2のNウェルの不純物濃度は、1×1017〜5×1018cm-3となる。
第1のPウェル2の表面に、内部回路内の入力用のバッファであるインバータの駆動用のNMOSトランジスタQ1を構成するため、熱酸化によって形成された厚さ約8〜20nmのシリコン酸化膜からなるゲート酸化膜11と、多結晶シリコンからなるゲート電極12と、高濃度のN型不純物を含むソース領域13とドレイン領域14が形成される。また、高濃度のP型不純物を含むP+型不純物領域15が形成される。ゲート電極12はコンタクトと金属とからなるゲート引き出し金属16を介して入力又は出力接点となるI/O線に接続される。ソース領域13はコンタクトと金属とからなるソース電極17を介して接地線であるVss線に接続される。ドレイン領域14はコンタクトと金属とからなるドレイン電極18を介して内部出力線に接続される。さらに、高濃度のP型不純物を含むP+型不純物領域15はコンタクトをとる基板電極19を介してVss線へ接続される。
第1のNウェル5の表面に、内部回路内の入力用のバッファであるインバータの負荷用のPMOSトランジスタQ2を構成するため、ゲート酸化膜20と、多結晶シリコンからなるゲート電極21と、高濃度のP型不純物を含むソース領域22とドレイン領域23が形成される。また、高濃度のN型不純物を含むN+型不純物領域24が形成される。ゲート電極21はコンタクトと金属とからなるゲート引き出し金属25を介してI/O線に接続される。ソース領域22はコンタクトと金属とからなるソース電極26を介して内部回路用の電源電圧ラインのVdd線に接続される。ドレイン領域23はコンタクトと金属とからなるドレイン電極27を介して内部出力線に接続される。さらに、N+型拡散領域24は基板電極28を介してVdd線に接続される。
第2のPウェル3の表面に、電源保護回路のNMOSトランジスタQ3を構成するため、ゲート酸化膜29と、多結晶シリコンからなるゲート電極30と、高濃度のN型不純物を含むソース領域31とドレイン領域32が形成される。また、高濃度のP型不純物を含むP+型不純物領域33を形成される。ゲート電極30はコンタクトと金属とからなるゲート引き出し金属34を介してVss線に接続される。ソース領域31もコンタクトと金属とからなるソース電極35を介してVss線に接続される。ドレイン領域32はコンタクトと金属とからなるドレイン電極36を介して内部回路用の電源電圧ラインのVdd線に接続される。さらに、高濃度のP型不純物を含むP+型不純物領域33はコンタクトをとる基板電極37を介してVss線へ接続される。
第3のPウェル4の表面に、入出力保護回路の第1のダイオードD1を構成するため、高濃度のN型不純物を含むカソード領域38が形成される。また、高濃度のP型不純物を含むアノード領域39が形成される。カソード領域38は引き出し金属40を介してI/O線に接続される。アノード領域39は引き出し金属40を介してVss線に接続される。
第3のNウェル6の表面に、入出力保護回路の第2のダイオードD2を構成するため、高濃度のN型不純物を含むカソード領域42が形成される。また、高濃度のP型不純物を含むアノード領域43が形成される。カソード領域42は引き出し金属44を介してVdd線に接続される。アノード領域43は引き出し金属45を介してI/O線に接続される。
このような断面構造を有する本発明の第1の実施形態において、電源ラインであるVdd線を基準としてI/O線に正のサージ電圧が印加された場合には、入出力保護回路の第2のダイオードD2によりサージ電圧がVddラインに回避される。
次に、Vdd線を基準としてI/O線に負のサージ電圧が印可された場合には、入出力保護回路の第1のダイオードD1によりサージ電圧がVssラインに移る。さらに電源保護回路のNMOSトランジスタQ3を介して電源ラインであるVdd線に回避される。このとき、内部回路のVdd線の電位変動の影響を受けて、電源保護回路のNMOSトランジスタQ3のドレイン領域32をコレクタ、Vssが接続される第2のPウェル3とP型半導体基板1をベース、サージの基準となっているVddが接続される第2のNウェル7をエミッタとした寄生のNPNバイポーラトランジスタTr1が形成される。しかしながら、第2のNウェル7が寄生のNPNトランジスタTr1のコレクタ直下でなく隔離されておりベース幅が大きい。このため、寄生NPNトランジスタの電流増幅率を低減できる。その結果、コレクタすなわち保護素子のNMOSトランジスタのドレイン領域32へ過電流が集中することがなく、保護素子の破壊を防止できて、全体として半導体集積回路の信頼性も向上する。
なお、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図の図1では、内部回路のインバータ入力回路(入力バッファ)しか示していないが、本発明はインバータ出力回路(出力バッファ)に対しても該当する。また、本実施形態においてはMOSトランジスタについて記述したが、これに限定されるものではなくMISトランジスタでもよい。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態に係る半導体集積回路装置の断面図である。図2に示すように、第2のPウェル3の表面に形成される電源保護回路のNMOSトランジスタQ3は、第2のPウェル3の底部に加速電圧が1.0MeV〜3.0MeVという高い加速電圧で、ドーズ量が1×1012〜5×1013cm-2の条件でP型不純物であるボロンをイオン注入して、第2のPウェル3の不純物濃度よりも高い1×1017〜1×1019cm-3の不純物濃度である第4のPウェル(第4のP埋め込み層)8が形成される点で、第1の実施形態のNMOSトランジスタQ3とは異なる。寄生のNPNバイポーラトランジスタTr1が形成されるメカニズムは第1の実施形態と同じであるが、寄生のNPNトランジスタのベース領域に不純物濃度が高い第4のPウェル8が追加されているので第1の実施形態よりもエミッタからの注入効率を小さくできる。これにより、寄生NPNトランジスタの電流増幅率を低減できる優位性がある。そのため、保護素子の静電破壊をより防止できる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態に係る半導体集積回路装置の断面図である。図3に示すように、第2のPウェル3の表面に形成される電源保護回路のNMOSトランジスタQ3は、第2のPウェル3の不純物濃度よりも高い1×1017〜1×1019cm-3の不純物濃度である第5のPウェル9で取り囲まれている点で、第1や第2の実施形態のNMOSトランジスタQ3とは異なる。寄生のNPNトランジスタTr1のベース領域の周囲に不純物濃度が高い第5のPウェル9が追加されており第1や第2の実施形態よりもエミッタ注入効率を小さくできるので、寄生NPNトランジスタTr1のコレクタの側面へ過電流の回り込みを低減し保護素子の破壊を防止できる。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態に係る半導体集積回路装置の断面図である。図4に示すように、第2のPウェル3の表面に形成される電源保護回路のNMOSトランジスタQ3は、第2のPウェル3の内側でNMOSトランジスタQ3の直下にP型不純物であるボロンをイオン注入して、第2のPウェル3の不純物濃度よりも高い1×1017〜1×1019cm-3の不純物濃度である第6のPウェル(第6のP埋め込み層)10が形成される点で、第1の実施形態のNMOSトランジスタQ3とは異なる。第1の実施形態よりも寄生NPNトランジスタTr1のベースの不純物濃度が高くエミッタ注入効率が小さいため、寄生NPNトランジスタTr1の電流増幅率を小さくできコレクタの過電流を低減し保護素子の破壊を防止できる。さらに、第6のPウェル10は第2のPウェル3の内側に形成するため、周囲の拡散層の接合耐圧は第2のPウェル3の不純物濃度分布で決まり、電源保護回路のNMOSトランジスタQ3の面積を縮小することができる。これにより、半導体集積回路装置を小型化できるという優位性がある。
本発明の半導体集積回路装置は、静電破壊や過電圧防止の保護回路として利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る半導体装置の断面図である。 従来の一例の半導体集積回路装置の断面図である。
符号の説明
1 P型半導体基板
2 第1のPウェル
3 第2のPウェル
4 第3のPウェル
5 第1のNウェル
6 第3のNウェル
7 第2のNウェル
8 第4のPウェル
9 第5のPウェル
10 第6のPウェル
11、20、29 ゲート酸化膜
12、21、30 ゲート電極
13、22、31 ソース領域
14、23、32 ドレイン領域
15、33 P+不純物領域
16、25、34 ゲート引き出し電極
17、26、35 ソース電極
18、27、36 ドレイン電極
19、28,37 基板電極
24 N+型不純物領域
38、42 カソード領域
39、43 アノード領域
40、44 カソード電極
41、45 アノード電極
Q1 NMOSトランジスタ
Q2 PMOSトランジスタ
Q3 NMOSトランジスタ
D1 第1のダイオード
D2 第2のダイオード

Claims (3)

  1. 第1導電型の半導体基板上に形成された半導体集積回路装置であって、
    第1導電型の第1ウェルと前記第1ウェル内に形成された第2導電型の第1MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)トランジスタと、第2導電型の第2ウェルと前記第2ウェル内に形成された第1導電型の第2MISトランジスタとを有し、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの底面に接して前記第1ウェルと前記第2ウェルとの下方のみに形成された前記第2ウェルより高濃度の第2導電型の埋め込み層を備えるインバータ回路からなる内部回路と、
    接地ラインに入力されたサージ電圧を電源ラインに回避する電源保護回路と、
    入出力信号線にサージ電圧が入力された場合に、電源ライン又は接地ラインにサージ電圧を回避する入出力保護回路とを備え、
    前記電源保護回路は、
    前記接地ラインに接続された第1導電型の第3ウェルと、
    前記第3ウェル内に形成され、ゲート及びソースが前記接地線に接続され、ドレインが前記電源ラインに接続された第2導電型の第3MISトランジスタと、
    前記第3ウェルの底面及び前記埋め込み層の側面のうち少なくとも一部に接する前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第1埋め込み層とを備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 前記電源保護回路では、前記第3ウェルの周辺に形成され、前記第1埋め込み層に接する前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第6ウェルを備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体集積回路装置。
  3. 第1導電型の半導体基板上に形成された半導体集積回路装置であって、
    第1導電型の第1ウェルと前記第1ウェル内に形成された第2導電型の第1MIS(Metal−Insulator−Semiconductor)トランジスタと、第2導電型の第2ウェルと前記第2ウェル内に形成された第1導電型の第2MISトランジスタとを有し、前記第1ウェルと前記第2ウェルとの底面に接して前記第1ウェルと前記第2ウェルとの下方のみに形成された前記第2ウェルより高濃度の第2導電型の埋め込み層を
    備えるインバータ回路からなる内部回路と、
    接地ラインに入力されたサージ電圧を電源ラインに回避する電源保護回路と、
    入出力信号線にサージ電圧が入力された場合に、電源ライン又は接地ラインにサージ電圧を回避する入出力保護回路とを備え、
    前記電源保護回路は、
    前記接地ラインに接続された第1導電型の第3ウェルと、
    前記第3ウェル内に形成され、ゲート及びソースが前記接地線に接続され、ドレインが前記電源ラインに接続された第2導電型の第3MISトランジスタと、
    前記第3ウェルの内部に形成され、前記第3MISトランジスタのドレインの下部に前記第3ウェルより高濃度の第1導電型の第2埋め込み層とを備えることを特徴とする半導体集積回路装置。
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