JP4431955B2 - 空調用バッフルプレート及びこれを用いた空調ユニットの温調ユニット部 - Google Patents

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Description

この発明は、2つの通気路の合流部位に配置される空調用バッフルプレート及びこの空調用バッフルプレートを利用した空調用ユニットの温調ユニット部に関する。
冷却用熱交換器で冷却された空気に対し、エアミックスドアの開度を可変することで、加熱用熱交換器で加熱された後に温風通路を通過する空気と、加熱用熱交換器をバイパスして冷風通路を通過する空気との割合を調整し、エアミックスチャンバで冷風通路を通過してきた空気と温風通路を通過してきた空気とを混合させるようにした空調ユニットは公知である(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。
そして、温風通路を画成するために空調ケースに設けられた壁部が成形歪み等で他方の壁部側に倒れ込み温風通路の狭幅化を防止するために、前記温風通路の一方側面を構成する第1壁部と他方側面を構成する第2壁部との間にこれら壁部と一体形成された連結部材を橋渡し状に設けるようにした空調装置の樹脂成形ケース構造も公知である(例えば、特許文献1を参照。)。
一方で、空調装置の上記エアミックスチャンバに、暖気側の分岐ダクトと冷気側の分岐ダクトとを交互に整列形成してなるエアミックス格子状ダクトを配することで、暖気を冷気中に注入し、冷気を暖気中に注入させるものとなって、エアミックス効果を著しく向上させたとする自動車用空気調和機のエアーミックス装置も公知である(例えば、特許文献2を参照)。
特開2002−12017号公報 実開昭55−178413号公報
しかしながら、特許文献1に記載の樹脂成形ケース構造は、連結部材を第1壁部・第2壁部間に橋渡し状に一体成形するので、この連結部材を形成するにあたり、第1壁部・第2壁部を形成するための型抜き方向と交差する方向に型抜き等の成形作業を行う必要があるので、型数及び工数が増加し、空調ユニットの製造コストが上昇するという不具合を有する。
そして、特許文献2に記載のエアミックス格子状ダクトは、その公報の第1図でも示されるように、温風通路(暖気用ダクト)の開口部に接した状態で配置されておらず、当該温風通路を画成する壁部の傾倒を防止するために何ら機能するものでないことは明らかである。
そこで、本発明は、空調ケースの温風通路を画成する壁部の傾倒を防止するために空調ケースを補強するにあたり、前記空調ケースに補強用の部材を一体形成せず、空調ケースと別体である空調用バッフルプレートにケース補強手段を持たせることを目的とするものである。
本発明に係る空調用バッフルプレートは、冷却用熱交換器とこの冷却用熱交換器の通風方向下流側に位置する加熱用熱交換器とを少なくともユニットケース内に備え、前記加熱用熱交換器をバイパスした空気が流れる冷風通路と、加熱用熱交換器を通過した空気が流れる温風通路と、この温風通路と前記冷風通路とが合流する部位と、この合流部位よりも下流側において開口したベント吹出用開口部、デフ吹出用開口部、及びフット吹出用開口部とをユニットケースに形成し、更に、前記温風通路は、加熱用熱交換器の頭部から前記温風通路と冷風通路との合流部位側に延出した壁部と、前記冷風と温風との合流部位からフット吹出用開口部まで空気を案内するエアガイドを兼ねる壁部とを少なくとも有して画成され、これらの壁部の合流部位側の開口端は、冷風通路からの冷風と当該温風通路からの温風とが前記合流部位にて良好に混合されるように車両進行方向の後方側に向いている空調ユニットの温調ユニット部の前記温風通路と冷風通路とが合流する部位に配置される空調用バッフルプレートにおいて、通路部と吹き抜け部とを有し、前記通路部は、断面が略U字形状を成し、前記加熱用熱交換器により加熱された温風を前記温風通路から前記ベント吹出用開口部の近傍まで送ることができ、前記吹き抜け部は、一方が前記冷風通路側に開口し他方が前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部側に開口して、前記加熱用熱交換器をバイパスした冷風を、前記冷風通路から前記バッフルプレートの吹き抜け部を通って前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部の近傍まで送ることができ、更に、前記通路部と前記吹き抜け部とは、前記通路部が両側になるように交互に配置して構成されていると共に、前記通路部のうち前記両側に位置する通路部の更に外側には温風通路側端とベント吹出通路側端とを有するように前記温風通路から前記合流部位側に向かって延びる側板を有し、この側板は前記両側に位置する通路部と一体形成されることでこの両側に位置する通路部の外側の側面を兼ねているもので、前記側板の一方側の端部が前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端部に接続されていると共に、前記通路部が並列された状態にある前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部とのうち前記ベント吹出用開口部に対峙してその上流側に開口するように前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部との境界部位に接続され、前記側板の温風通路側端部と前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端との接続手段として、前記側板の温風通路側端に2つの係合部を有し、この係合部は、前記温風通路の通風方向に略沿って延びる一対の延出部により前記壁部の合流部位側の開口側端部を挟持する構成とすると共に、前記側板のベント吹出用開口部側端に2つの角部を有し、一方の角部が前記ベント吹出用開口部の車両進行方向の後方側となる内面に向けて延び、他方の角部が前記境界部位に向けて延びると共に、少なくとも前記角部のうち他方の角部には外側の壁部を成す一方の壁部から他方の壁部にかけて補強リブが架設されており、この補強リブは前記境界部位との挟持手段としてその先端部に前記境界部位を挟持するための挟持部を有していることを特徴としている(請求項1)。
本発明に係る空調ユニットの温調ユニット部は、冷却用熱交換器とこの冷却用熱交換器の通風方向下流側に位置する加熱用熱交換器とを少なくともユニットケース内に備え、前記加熱用熱交換器をバイパスした空気が流れる冷風通路と、加熱用熱交換器を通過した空気が流れる温風通路と、この温風通路と前記冷風通路とが合流する部位と、この合流部位よりも下流側において開口したベント吹出用開口部、デフ吹出用開口部、及びフット吹出用開口部とをユニットケースに形成し、更に、前記温風通路は、加熱用熱交換器の頭部から前記温風通路と冷風通路との合流部位側に延出した壁部と、前記冷風と温風との合流部位からフット吹出用開口部まで空気を案内するエアガイドを兼ねる壁部とを少なくとも有して画成され、これらの壁部の合流部位側の開口端は、冷風通路からの冷風と当該温風通路からの温風とが前記合流部位にて良好に混合されるように車両進行方向の後方側に向いている空調ユニットの温調ユニット部において、前記温風通路と冷風通路との合流部位には、バッフルプレートが配置されており、このバッフルプレートは、通路部と吹き抜け部とを有し、前記通路部は、断面が略U字形状を成し、前記加熱用熱交換器により加熱された温風を前記温風通路から前記ベント吹出用開口部の近傍まで送ることができ、前記吹き抜け部は、一方が前記冷風通路側に開口し他方が前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部側に開口して、前記加熱用熱交換器をバイパスした冷風を、前記冷風通路から前記バッフルプレートの吹き抜け部を通って前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部の近傍まで送ることができ、更に、前記通路部と前記吹き抜け部とは、前記通路部が両側になるように交互に配置して構成されていると共に、前記通路部のうち前記両側に位置する通路部の更に外側には温風通路側端とベント吹出通路側端とを有するように前記温風通路から前記合流部位側に向かって延びる側板を有し、この側板は前記両側に位置する通路部と一体形成されることでこの両側に位置する通路部の外側の側面を兼ねているもので、前記側板の一方側の端部が前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端部に接続されていると共に、前記通路部が並列された状態にある前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部とのうち前記ベント吹出用開口部に対峙してその上流側に開口するように前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部との境界部位に接続され、前記側板の温風通路側端部と前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端との接続手段として、前記側板の温風通路側端に2つの係合部を有し、この係合部は、前記温風通路の通風方向に略沿って延びる一対の延出部により前記壁部の合流部位側の開口側端部を挟持する構成とすると共に、前記側板のベント吹出用開口部側端に2つの角部を有し、一方の角部が前記ベント吹出用開口部の車両進行方向の後方側となる内面に向けて延び、他方の角部が前記境界部位に向けて延びると共に、少なくとも前記角部のうち他方の角部には外側の壁部を成す一方の壁部から他方の壁部にかけて補強リブが架設されており、この補強リブは前記境界部位との挟持手段としてその先端部に前記境界部位を挟持するための挟持部を有していることを特徴としている(請求項2)。
そして、本発明に係る空調ユニットの温調ユニット部は、前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器とを、前記冷却用熱交換器が前記加熱用熱交換器に対し車両進行方向の後方となるように配置するものとしても良い(請求項3)。
よって、この発明によれば、空調用バッフルプレートの一方の端部に有する接続手段により、温風通路の側面を画成する両壁部と接続し、壁部間を固定するので、ユニットケースの歪みや壁部の傾倒によって、温風通路の通路面積が小さくなったり大きくなったりすることがない。このため、温風通路を通過する通気量が想定量に対して増減することで空調ユニットの性能が劣悪化するのを防止することができる。しかも、温風通路を画成する壁部の傾倒を防止するために、ユニットケースとは別個の空調用バッフルプレートにユニットケースの補強機能を持たせるため、ユニットケース自体の補強を不要とし、ユニットケースに対し従来と同様の壁部等の成形工程を採ることが可能となるので、当該補強により空調ユニットのコストが増大する事態を招くことがない。
また、この発明によれば、空調用バッフルプレートが他方の端部に有する挟持手段によりベント吹出用開口部とデフ吹出用開口部との境界部位を挟持することで、空調用バッフルプレートが当該境界部位の支柱となり、ベント吹出用開口部とデフ吹出用開口部とに接続したダクトの重みによりユニットケースが歪むのを防止することができる。さらにまた、この発明によれば、空調用バッフルプレートの強度を高めるために補強リブを設けても通気抵抗の増大を抑制することができる。
そして、この発明は、既成の冷却用熱交換器が加熱用熱交換器に対し車両進行方向の前方となるよう配置した空調ユニットでも、本願出願人が開発した、冷却用熱交換器が前記加熱用熱交換器に対し車両進行方向の後方となるよう配置した空調ユニットでも採用することが可能である。
以下、この発明の実施形態を図面により説明する。
図1において、温調ユニット部1の実施形態の一例が示されている。この温調ユニット部1は、内外気導入口、内外気切換ドア、送風機を少なくとも有するブロワユニット部(図示せず)と連結されることで、車両のセンターコンソール部に搭載されるセミ一体型の縦置形式の空調ユニットを構成している。
この温調ユニット部1は、ブロワユニット部から送られてきた空気を冷却するエバポレータ等の冷却用熱交換器3、この冷却用熱交換器3で冷却された空気を再加熱するヒータコア等の加熱用熱交換器4、及び冷却用熱交換器3と加熱用熱交換器4との間に配置されて加熱用熱交換器4に送られる空気とバイパスする空気との割合を調整するエアミックスドア5をユニットケース6内に有している。このうち、加熱用熱交換器4は、温調ユニット部1の小型化の要請等から、この実施形態では、頭部が車両進行方向の前方側に傾倒して配置されている。
また、この温調ユニット部1は、ユニットケース6内に、加熱用熱交換器4に対し下流側となる車両進行方向前方側にて、この加熱用熱交換器で再加熱された空気が通過する温風通路7を有すると共に、冷却用熱交換器3の下流側で且つ加熱用熱交換器4及びエアミックスドア5に対し図上略上方となる側に冷風通路8を有する。このうち、温風通路7は、加熱用熱交換器用4の頭部から延出した壁部17aと、冷風と温風との合流部位9から後述するフット吹出用開口部12まで空気を案内するエアガイドを兼ねる壁部17bとを少なくとも有して画成されており、これら壁部17a、17bの合流部位9側の開口端は、冷風通路8からの冷風と当該合流部位9にて良好に混合されるように車両進行方向の後方側に向いている。
そして、温調ユニット部1の温風通路と冷風通路とが合流する部位9よりも下流側において、ベント吹出用開口部10、デフ吹出用開口部11、フット吹出用開口部12が、ユニットケース6に適宜開口している。ベント吹出用開口部10とデフ吹出用開口部11とはその間の境界部位6aにより区切られている。尚、図示しないが、ベント吹出用開口部10の車両幅方向に沿って両側において、サイドベント吹出用開口部をユニットケース6に開口させても良い。
これら吹出用開口部10、11、12はダクト19、19(尚、フット吹出用開口部12のダクトは図示せず)を介して車室内に開口した吹出口と連通している。このうち、ベント吹出用開口部10、デフ吹出用開口部11には、吹出モード切換ドア14、15が各開口部10、11を開閉するために回転可能に配置されている。更にまた、この実施形態では、壁部17aとユニットケース6の外壁との間の流路上に吹出モード切換ドア16が回転可能に配置されて、フット吹出用開口部12の開閉を可能にしている。
そして、温調ユニット部1は、ユニットケース6の車両進行方向の最も後方において、ブロワユニット部と連結するための開口部(図示せず)が形成され、これに伴い、冷却用熱交換器3は、加熱用熱交換器4に対し車両進行方向後方側に配置されている。しかるに、ベント吹出用開口部10、デフ吹出用開口部11を車両進行方向の前方側に移行させても、冷却用熱交換器3の頂部は、ベント吹出用開口部10に対しその直下より車両進行方向の後方にずれて位置させることができる。このため、冷却用熱交換器3を通過した空気がベント吹出用開口部10に向う流れのカーブを緩やかにすることができるので、空気抵抗を相対的に小さくすることができる。また、従来の配置方法に従って車両進行方向前方側に冷却用熱交換器3が配置される場合に比し、デフ吹出用開口部11の開口面積を十分に確保することもできる。
更に、本件発明では、図1に示されるように、冷風通路と温風通路とが合流する合流部位9に、バッフルプレート20が設けられている。このバッフルプレート20は、温調ユニット部1のユニットケース6とは別個の部材であり、図3に示されるように、ユニットケース6を車両の幅方向に沿って分割した状態で搭載される。
そして、このバッフルプレート20は、この実施形態では、図2に示されるように、通路部21と吹き抜け部25とを通路部21が両側になるように交互に配置して構成されており、更に、前記外側に位置する通路部21には当該通路部21の側面を兼ねる側板27が一体的に形成されている。
通路部21は、断面が略U字形状を成し、加熱用熱交換器12により加熱された温風が、温風通路7からバッフルプレート20の通路部21を通ってベント吹出用開口部10の近傍まで送れる形状をなしている。これにより、加熱用熱交換器12の頭部が車両進行方向の前方側に傾倒していても、必要量の温風が確実にベント吹出用開口部10に供給される。よって、温調ユニット部1がサイドベント吹出用開口部を有する場合でもクールサイドベント現象が生ずるのを防止することができる。
これに対し、吹き抜け部25は、一方が冷風通路8側に開口し他方がデフ吹出用開口部11及びフット吹出開口部12側に開口している。これにより、加熱用熱交換器4をバイパスした冷風が、冷風通路8からバッフルプレート20の吹き抜け部25を通ってデフ吹出用開口部11及びフット吹出開口部12の近傍まで送られる。
尚、吹き抜け部25は、この実施形態では、一方がベント吹出用開口部10の近傍に開口していると共に他方は温風通路7と接続しているが、この温風通路7と接続する入口部分30には温風抑制部26が配置されている。この温風抑制部26は、バッフルプレート20の補強としての役割も果たす。
前記温風抑制部26は、通路部21の底面と同じ側から起立するようにして側壁間に架設されている。この温風抑制部26を有することで、吹き抜け部25の温風の上流側となる入口部分が狭くなり(或いは無くなり)、この吹き抜け部25に入口部分から入ることのできた温風は、冷風の流れに押される等して当該冷風と同様の方向に大きく向きを変えて、デフ吹出用開口部11及びフット吹出開口部12の近傍まで送られる。この温風抑制部26の高さは一律ではなく、温調ユニット部1内における加熱用熱交換器4の傾斜角度等の配置や吹出用開口部10、11、12と接続するダクト19を引き回すレイアウト、車室内に開口する各吹出口の位置、要望される吹出空気量等を考慮して適切な寸法に決定されるものである。
更に、このバッフルプレート20は、主に図2及び図4に示されるように、側板27の温風通路側端に壁部17a、17bとの接続手段として2つの係合部28、28が形成されている。この係合部28は、特に図4に示されるように、温風通路7の通風方向に略沿って延びる一対の延出部29、29を有することで、その間に各々壁部17a、17bの合流部位側の開口側端部を挟持することが可能となっている。そして、一対の延出部29、29が各々壁部17a、17bの開口側端部を挟持した場合には、温風通路7の壁部17a、17bは、温風を流動させるのに最適な幅で固定されると共に、壁部17a、17bが押圧等によって傾倒(若しくは倒れ込み)を生ずることを防止することが可能である。
よって、温風通路7を通過する通気量が想定量に対して増減することで空調ユニットの性能が劣悪化することを防止することができる。しかも、従来例とは異なりユニットケース6自体の補強を省くことができることから、ユニットケース6に対し従来と同様の壁部17a、17b等の成形工程を採ることが可能であるので、ユニットケース6の補強により空調ユニットのコストが増大することがない。
また、このバッフルプレート20は、主に図2及び図4に示されるように、側板27のベント吹出用開口部側端について、一方の角部がベント吹出用開口部10の車両進行方向の後方側となる内面に向けて延び、他方の角部が境界部位6aに向けて延びている。そして、一方の側板27と他方の側板27との各々の角部間には、特に図2に示されるように、バッフルプレート20の補強のために補強リブ30、31が架設されている。更に、この補強リブ30、31は、その長手方向に沿った側の途中部位において、通路部21から延出した支柱部33により支持されている。この補強リブ30、31は、図2に示されるように、空気の流れに沿った方向に延びており、通気抵抗の上昇を防ぐことができる。
そして、補強リブ30は、その先端部において、ベント吹出用開口部10とデフ吹出用開口部11との境界部位を挟持する手段として挟持部35を有している。この挟持部35は、特に図4に示されるように、補強リブ30の先端部を二股状に分岐して成る分岐部位35a、35aを有するもので、この一対の分岐部位35a、35aに対し相互に開離可能なように弾力性を持たせることで、境界部位6aの先端部を強固に挟持することが可能である。
このようなバッフルプレート20の構成により、境界部位6aの先端部を挟持固定した場合には、バッフルプレート20がユニットケース6のうちベント吹出用開口部10、デフ吹出用開口部11の周縁部位(特に境界部位6a)を支える支柱としての機能を有し、ベント吹出用開口部10及びデフ吹出用開口部11に対し図1に示すようにダクト19を接続しても当該ダクト19の重みによりユニットケース6が歪むのを防止することができる。
図1は、この発明に係る温調ユニット部の全体構成を示す断面図である。 図2(a)は、同上のバッフルプレートの構成を示す斜視図であり、図2(b)は、図2(a)のバッフルプレートに対し反対側から見た状態の構成を示す斜視図である。 図3は、同上の温調ユニット部のユニットケースを分割してバッフルプレートを搭載する状態を示す説明図である。 図4は、同上のバッフルプレートの拡大図である。
1 温調ユニット部
3 冷却用熱交換器
4 加熱用熱交換器
6 ユニットケース
6a 境界部位
7 温風通路
8 冷風通路
9 温風通路と冷風通路との合流部位
10 ベント吹出用開口部
11 デフ吹出用開口部
12 フット吹出用開口部
17a 壁部
17b 壁部
19 ダクト
20 バッフルプレート
29 係合部(接続手段)
30補強リブ
31 補強リブ
35 挟持部(挟持手段)

Claims (3)

  1. 冷却用熱交換器とこの冷却用熱交換器の通風方向下流側に位置する加熱用熱交換器とを少なくともユニットケース内に備え、前記加熱用熱交換器をバイパスした空気が流れる冷風通路と、加熱用熱交換器を通過した空気が流れる温風通路と、この温風通路と前記冷風通路とが合流する部位と、この合流部位よりも下流側において開口したベント吹出用開口部、デフ吹出用開口部、及びフット吹出用開口部とをユニットケースに形成し、更に、前記温風通路は、加熱用熱交換器の頭部から前記温風通路と冷風通路との合流部位側に延出した壁部と、前記冷風と温風との合流部位からフット吹出用開口部まで空気を案内するエアガイドを兼ねる壁部とを少なくとも有して画成され、これらの壁部の合流部位側の開口端は、冷風通路からの冷風と当該温風通路からの温風とが前記合流部位にて良好に混合されるように車両進行方向の後方側に向いている空調ユニットの温調ユニット部の前記温風通路と冷風通路とが合流する部位に配置される空調用バッフルプレートにおいて、
    通路部と吹き抜け部とを有し、前記通路部は、断面が略U字形状を成し、前記加熱用熱交換器により加熱された温風を前記温風通路から前記ベント吹出用開口部の近傍まで送ることができ、前記吹き抜け部は、一方が前記冷風通路側に開口し他方が前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部側に開口して、前記加熱用熱交換器をバイパスした冷風を、前記冷風通路から前記バッフルプレートの吹き抜け部を通って前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部の近傍まで送ることができ、更に、前記通路部と前記吹き抜け部とは、前記通路部が両側になるように交互に配置して構成されていると共に、
    前記通路部のうち前記両側に位置する通路部の更に外側には温風通路側端とベント吹出通路側端とを有するように前記温風通路から前記合流部位側に向かって延びる側板を有し、この側板は前記両側に位置する通路部と一体形成されることでこの両側に位置する通路部の外側の側面を兼ねているもので、
    前記側板の一方側の端部が前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端部に接続されていると共に、前記通路部が並列された状態にある前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部とのうち前記ベント吹出用開口部に対峙してその上流側に開口するように前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部との境界部位に接続され、
    前記側板の温風通路側端部と前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端との接続手段として、前記側板の温風通路側端に2つの係合部を有し、この係合部は、前記温風通路の通風方向に略沿って延びる一対の延出部により前記壁部の合流部位側の開口側端部を挟持する構成とすると共に、
    前記側板のベント吹出用開口部側端に2つの角部を有し、一方の角部が前記ベント吹出用開口部の車両進行方向の後方側となる内面に向けて延び、他方の角部が前記境界部位に向けて延びると共に、少なくとも前記角部のうち他方の角部には外側の壁部を成す一方の壁部から他方の壁部にかけて補強リブが架設されており、この補強リブは前記境界部位との挟持手段としてその先端部に前記境界部位を挟持するための挟持部を有していることを特徴とした空調用バッフルプレート。
  2. 冷却用熱交換器とこの冷却用熱交換器の通風方向下流側に位置する加熱用熱交換器とを少なくともユニットケース内に備え、前記加熱用熱交換器をバイパスした空気が流れる冷風通路と、加熱用熱交換器を通過した空気が流れる温風通路と、この温風通路と前記冷風通路とが合流する部位と、この合流部位よりも下流側において開口したベント吹出用開口部、デフ吹出用開口部、及びフット吹出用開口部とをユニットケースに形成し、更に、前記温風通路は、加熱用熱交換器の頭部から前記温風通路と冷風通路との合流部位側に延出した壁部と、前記冷風と温風との合流部位からフット吹出用開口部まで空気を案内するエアガイドを兼ねる壁部とを少なくとも有して画成され、これらの壁部の合流部位側の開口端は、冷風通路からの冷風と当該温風通路からの温風とが前記合流部位にて良好に混合されるように車両進行方向の後方側に向いている空調ユニットの温調ユニット部において、
    前記温風通路と冷風通路との合流部位には、バッフルプレートが配置されており、
    このバッフルプレートは、通路部と吹き抜け部とを有し、前記通路部は、断面が略U字形状を成し、前記加熱用熱交換器により加熱された温風を前記温風通路から前記ベント吹出用開口部の近傍まで送ることができ、前記吹き抜け部は、一方が前記冷風通路側に開口し他方が前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部側に開口して、前記加熱用熱交換器をバイパスした冷風を、前記冷風通路から前記バッフルプレートの吹き抜け部を通って前記デフ吹出用開口部及び前記フット吹出開口部の近傍まで送ることができ、更に、前記通路部と前記吹き抜け部とは、前記通路部が両側になるように交互に配置して構成されていると共に、
    前記通路部のうち前記両側に位置する通路部の更に外側には温風通路側端とベント吹出通路側端とを有するように前記温風通路から前記合流部位側に向かって延びる側板を有し、この側板は前記両側に位置する通路部と一体形成されることでこの両側に位置する通路部の外側の側面を兼ねているもので、
    前記側板の一方側の端部が前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端部に接続されていると共に、前記通路部が並列された状態にある前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部とのうち前記ベント吹出用開口部に対峙してその上流側に開口するように前記ベント吹出用開口部と前記デフ吹出用開口部との境界部位に接続され、
    前記側板の温風通路側端部と前記温風通路を形成する壁部の合流部位側の開口側端との接続手段として、前記側板の温風通路側端に2つの係合部を有し、この係合部は、前記温風通路の通風方向に略沿って延びる一対の延出部により前記壁部の合流部位側の開口側端部を挟持する構成とすると共に、
    前記側板のベント吹出用開口部側端に2つの角部を有し、一方の角部が前記ベント吹出用開口部の車両進行方向の後方側となる内面に向けて延び、他方の角部が前記境界部位に向けて延びると共に、少なくとも前記角部のうち他方の角部には外側の壁部を成す一方の壁部から他方の壁部にかけて補強リブが架設されており、この補強リブは前記境界部位との挟持手段としてその先端部に前記境界部位を挟持するための挟持部を有していることを特徴とした空調用ユニットの温調ユニット部。
  3. 前記冷却用熱交換器と前記加熱用熱交換器とを、前記冷却用熱交換器が前記加熱用熱交換器に対し車両進行方向の後方となるように配置したことを特徴とする請求項2に記載の空調用ユニットの温調ユニット部。
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