JP4429845B2 - 四輪駆動車両の故障検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、原動機の駆動力を、左右の主駆動輪に直接、伝達し、左右の副駆動輪にクラッチを介して伝達するとともに、副駆動輪の回転速度を主駆動輪の回転速度よりも増速する増速装置を備える四輪駆動車両の故障検出装置に関する。
従来、この種の四輪駆動車両として、例えば特許文献1に開示されたものが知られている。この四輪駆動車両(以下「車両」という)は、例えば、エンジンを前部に配置するとともに、前輪を主駆動輪とし、後輪を副駆動輪とするFFタイプのものである。プロペラシャフトと左右の後輪の間には、プロペラシャフトの回転を増速して後輪側に伝達するための増速装置と、伝達されたトルクを左右の後輪にそれぞれ配分するための左右の油圧クラッチが設けられている。
増速装置は、プロペラシャフトに接続された入力軸と、入力軸に接続された直結クラッチと、増速クラッチと、後輪側に接続された出力軸と、直結クラッチと出力軸との間に設けられた遊星歯車機構などで構成されている。直結クラッチおよび増速クラッチは、いずれも油圧式のものであり、その接続・遮断は、それぞれの油圧室に供給される油圧に応じてピストンが移動することにより制御される。直結クラッチが接続され、増速クラッチが遮断されたときには、入力軸と出力軸が直結クラッチを介して直結され、それにより、出力軸は入力軸と同じ回転数で回転する。一方、直結クラッチが遮断され、増速クラッチが接続されたときには、入力軸の回転は、遊星歯車機構を介して出力軸に伝達される。遊星歯車機構の総変速比は、1.0よりも小さな値に設定されており、したがって、入力軸の回転は出力軸に増速して伝達される。
また、左右の油圧クラッチの締結力は、それぞれの油圧室に供給される油圧に応じてピストンが移動することにより、互いに独立して可変制御される。以上の構成から、増速クラッチを接続するとともに、油圧クラッチの締結力を大きくすることによって、副駆動輪である後輪の回転速度を主駆動輪である前輪の回転速度よりも高くすることができる。したがって、例えば、車両の旋回時に、旋回外側の後輪の回転速度を前輪の平均回転速度よりも大きくなるように制御することによって、安定した旋回性能が確保される。
上記のような車両において、増速装置の故障検出を行う場合、例えば入力軸と出力軸との回転数の関係に基づいて行うことが可能である。しかし、増速装置を直結状態から増速状態に切り替える際、および増速状態から直結状態に切り替える際には、増速装置の応答遅れにより、切替を指示する指令信号が出力された後、増速装置が実際に切替先の動作状態になるまでにある程度、時間がかかるため、上記のような手法で故障検出を行った場合には、誤検出を招くおそれがある。特に、上記の従来の増速装置では、直結クラッチおよび増速クラッチが油圧クラッチで構成されていて、油圧ピストンなどの応答性が低いため、誤検出の可能性が高くなる。また、前輪または後輪の回転速度が急激に変動するような状況では、その変動に伴い、前輪および後輪にそれぞれ接続された入力軸および出力軸の回転数の関係も変動するため、上記の手法で故障検出を行うと、やはり誤検出を招くおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、増速装置の切替動作時の応答遅れおよび車輪速度の急激な変動に起因する誤検出を確実に回避でき、それにより、増速装置の故障を精度良く検出することができる四輪駆動車両の故障検出装置を提供することを目的とする。
特公平7−64219号公報
この目的を達成するために、請求項1に係る発明は、原動機(実施形態における(以下、この項において同じ)エンジン3)の駆動力を、左右の主駆動輪(前輪WFL,WFR)に直接、伝達し、左右の副駆動輪(後輪WRL,WRR)にクラッチ(電磁クラッチ23,23)を介して伝達するとともに、増速指令信号CF_SFTSLが出力されたときに、副駆動輪の回転速度(後輪速度VRL,VRR)を主駆動輪の回転速度(前輪速度VFL,VFR)よりも増速する増速装置8を備える四輪駆動車両2において、増速装置8の故障を検出する四輪駆動車両の故障検出装置であって、増速装置8の故障を検出する故障検出手段(S−AWD・ECU30,図6)と、主駆動輪および副駆動輪の回転速度(前輪速度VFL,VFR,後輪速度VRL,VRR)をそれぞれ検出する車輪速度検出手段(車輪速度センサ44)と、増速指令信号CF_SFTSLが出力された後または増速指令信号CF_SFTSLの出力が停止された後、所定時間(所定値FZAKCMG)が経過するまで、または、検出された主駆動輪の回転速度と副駆動輪の回転速度との偏差(前後輪滑り率RRFR)が所定値FZAKRFよりも大きいときに、故障検出手段による故障検出を禁止する故障検出禁止手段(S−AWD・ECU30,図6のステップ98,99,102,103,図8のステップ130〜135、図9、図7のステップ114,115)と、を備えることを特徴とする。
この四輪駆動車両の故障検出装置によれば、増速装置の故障が故障検出手段によって検出される。また、増速装置の作動を指示する増速指令信号が出力された後、またはこの増速指令信号の出力が停止された後、所定時間が経過するまでは、故障検出禁止手段によって、故障検出が禁止される。このように、増速装置の作動と停止の間の切替が指示された後、所定時間が経過するまで、増速装置の故障検出を禁止するので、増速装置の切替動作が完了していない状態で、故障検出が行われるのを回避できる。それにより、増速装置の切替動作時の応答遅れに起因する誤検出を確実に回避でき、したがって、増速装置の故障を精度良く検出することができる。また、所定時間が経過したときに、故障検出の禁止を解除するので、増速装置の切替動作の完了を待って、故障検出を速やかに開始することができる。
また、検出された主駆動輪の回転速度と副駆動輪の回転速度との偏差が所定値よりも大きいときに、増速装置の故障検出が禁止される。したがって、例えば急制動時などのように主駆動輪および/または副駆動輪の車輪速度が急激に変動しているために、これらの間に連結された増速装置の動作が不安定になっている状態において、故障検出が行われることがなくなる。それにより、車輪速度の急激な変動に起因する誤検出を確実に回避でき、したがって、故障検出をより精度良く行うことができる。
請求項に係る発明は、請求項1に記載の四輪駆動車両の故障検出装置において、四輪駆動車両2は、主駆動輪および副駆動輪の少なくとも一方に対して所定のブレーキ制御(ABS制御,VSA制御,TCS制御)を実行するブレーキ制御装置(VSA・ECU31)を備えており、故障検出禁止手段は、所定のブレーキ制御が実行されているときに、故障検出手段による故障検出を禁止する(図8のステップ127,128)ことを特徴とする。
この構成によれば、主駆動輪および/または副駆動輪に対して所定のブレーキ制御が実行されているときに、増速装置の故障検出が禁止される。このようなブレーキ制御が実行されると、車輪速度が急激に変動するおそれがある。したがって、ブレーキ制御時に故障検出を禁止することによって、ブレーキ制御の実行に伴って生じ得る車輪速度の急激な変動に起因する誤検出を確実に回避でき、故障検出の精度をさらに高めることができる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。図1は、本発明を適用した四輪駆動車両2の概略構成を示している。同図に示すように、四輪駆動車両(以下「車両」という)2は、その前部に横置きに搭載した、原動機としてのエンジン3と、エンジン3に一体に設けられた自動変速機4を備えている。
図示しないが、この自動変速機4は、エンジン3の出力軸に連結されたトルクコンバータと、「1,2,3,D4,D5,N,P,R」から成る8つのシフト位置から1つのシフト位置を選択するシフトレバーと、第1〜第5速およびリバースから成る6つの変速段を選択的に設定するギヤ機構と、を備えている。
自動変速機4の変速段は、変速段センサ40によって検出され、その検出信号RSFTは、後述するS−AWD・ECU30に出力される。この検出信号RSFTの値(以下「RSFT値」という)は、変速段が第1〜第5速のときにそれぞれ1〜5に、リバースのときに6に、それぞれ設定されている。また、シフトレバーのシフト位置は、シフト位置センサ41によって検出され、その検出信号RPOSIは、S−AWD・ECU30に出力される。この検出信号RPOSIの値(以下「RPOSI値」という)は、シフト位置が「N」または「P」、「R」および「1」〜「D5」のときに、1、2および3〜7にそれぞれ設定されている。
エンジン3の出力軸は、自動変速機4、フロントディファレンシャル(以下「フロントデフ」という)5、および左右のフロントドライブシャフト6,6を介して、主駆動輪としての左右の前輪WFL,WFRに連結されている。また、フロントデフ5は、トランスファ(図示せず)プロペラシャフト7、増速装置8、リヤディファレンシャル(以下「リヤデフ」という)9、および左右のリヤドライブシャフト10,10を介して、副駆動輪としての左右の後輪WRL,WRRに連結されている。
増速装置8は、増速クラッチ11、直結クラッチ12、遊星歯車機構13および出力軸14などで構成されている。増速クラッチ11は、油圧式多板クラッチで構成されており、図2に示すように、車体Bに固定されたクラッチアウタ11aと、クラッチインナ11bを有している。直結クラッチ12もまた、油圧式多板クラッチで構成されており、増速クラッチ11のクラッチインナ11bと一体のクラッチアウタ12aと、プロペラシャフト7と一体のクラッチインナ12bを有し、両者12a,12bの間には、ワンウェイクラッチ15が設けられている(図1参照)。このワンウェイクラッチ15は、クラッチインナ12bの回転数がクラッチアウタ12aの回転数を上回るときに、トルクの伝達を遮断し、互いに空回りするように配置されている。
また、増速装置8は、ソレノイド弁16を備えており、増速クラッチ11および直結クラッチ12の接続・遮断は、ソレノイド弁16の開閉をS−AWD・ECU30で制御することによって、制御される。具体的には、S−AWD・ECU30から増速指令信号CF_SFTSL(ON駆動信号)がソレノイド弁16に出力されるのに応じて、ソレノイド弁16が開弁され、それに伴う油圧の供給により、油圧ピストン(図示せず)が作動し、増速クラッチ11のクラッチインナ11bおよびこれと一体の直結クラッチ12のクラッチアウタ12aを押圧することによって、増速クラッチ11が接続されると同時に、直結クラッチ12が遮断される。一方、増速指令信号CF_SFTSLの出力が停止されると、ソレノイド弁16が閉弁するのに伴い、油圧の供給が停止され、油圧ピストンが非作動状態になるとともに、復帰ばね(図示せず)の付勢力によって、増速クラッチ11が遮断されると同時に、直結クラッチ12が接続される。
遊星歯車機構13は、プロペラシャフト7と一体の入力側サンギヤ17と、出力軸14と一体の出力側サンギヤ18と、増速クラッチ11のクラッチインナ11bおよび直結クラッチ12のクラッチアウタ12aと一体のキャリヤ19と、キャリヤ19に回転自在に支持された複数のピニオン20で構成されている。ピニオン20は、入力側サンギヤ17に噛み合う入力側ギヤ20aと、出力側サンギヤ18に噛み合う出力側ギヤ20bとを一体に有するデュアルタイプのものである。出力側ギヤ20bの歯数N3は、入力側ギヤ20aの歯数N2よりも大きく(N3>N2)、これに応じて、出力側サンギヤ18の歯数N4は、入力側サンギヤ17の歯数N1よりも小さく(N4<N1)設定されている。
以上の構成により、増速クラッチ11が接続されるとともに、直結クラッチ12が遮断されると、図2(a)に示すように、遊星歯車機構13のキャリヤ19が増速クラッチ11によってロックされる結果、プロペラシャフト7の回転は、入力側サンギヤ17→ピニオン20→出力側サンギヤ18を介して、出力軸14に増速して伝達される。このときの増速比FZAKSIは、FZAKSI=(N1/N2)・(N3/N4)で表され、本実施形態では1.05に設定されている。以下、このような増速装置8の動作モードを、増速モードという。
一方、増速クラッチ11が遮断されるとともに、直結クラッチ12が接続されると、図2(b)に示すように、キャリヤ19は、直結クラッチ12によりプロペラシャフト7に対してロックされ、それと一体に回転し、ピニオン20は公転のみを行う。プロペラシャフト7の回転は、ピニオン20→出力側サンギヤ18を介して、出力軸14に伝達され、その結果、出力軸14は、プロペラシャフト7とほぼ同じ回転数で回転する。以下、このような増速装置8の動作モードを、直結モードという。
リヤデフ9は、入力軸21、左右の倍力用の遊星歯車機構22,22、左右の電磁クラッチ23,23などで構成されている。入力軸21は、車両2の左右方向に延びており、かさ歯車から成る入力ギヤ21aを一体に有している。この入力ギヤ21aは、増速装置8の出力軸14の一端部に設けられた、かさ歯車から成る出力ギヤ14aと噛み合っており、出力軸14の回転は、これらの出力ギヤ14aおよび入力ギヤ21aを介して、入力軸21に伝達される。この入力軸21の回転数(以下「入力軸回転数」という)RNHは、入力軸回転数センサ42によって検出され、その検出信号はS−AWD・ECU30に出力される。
各遊星歯車機構22は、サンギヤ24と、入力軸21と一体のリングギヤ25と、リヤドライブシャフト10に一体に設けられたキャリヤ26と、キャリヤ26に回転自在に支持され、サンギヤ24およびリングギヤ25に同時に噛み合う複数のピニオン27で構成されている。
各電磁クラッチ23は、多板式のものであり、車体Bに固定されたクラッチアウタ23aと、遊星歯車機構22のサンギヤ24と一体のクラッチインナ23bと、電磁コイル23cと、電磁コイル23cに内蔵されたサーチコイル23dを有している。左右の電磁クラッチ23、23の締結力は、電磁コイル23c、23cに供給される駆動電流IRAL(図示省略),IRARをS−AWD・ECU30で制御することによって、連続的にかつ互いに独立して制御される。
以上の構成により、電磁クラッチ23の締結時、入力軸21の回転は、リングギヤ25→ピニオン27→キャリヤ26→リヤドライブシャフト10を介して、左右の後輪WRL,WRRに伝達される。これにより、エンジン3のトルク(駆動力)が後輪WRL,WRRに伝達され、車両2は四輪駆動状態で運転される。後輪WRL,WRRへの伝達トルクの大きさは、電磁クラッチ23の締結度合に応じて変化する。すなわち、電磁クラッチ23が完全に締結されているときには、遊星歯車機構22のサンギヤ24がロックされる結果、伝達トルクが最大になる。また、電磁クラッチ23の締結度合が小さくなるのに従い、サンギヤ24の滑り度合が大きくなるのに応じて、伝達トルクは次第に減少する。そして、電磁クラッチ23が完全に遮断された状態では、サンギヤ24が空転することによって、後輪WRL,WRRへの伝達トルクが0になり、エンジン3のトルクが前輪WFL,WFRにのみ伝達されることで、車両2は前輪駆動状態で運転される。また、左右の後輪WRL,WRRに配分するトルクは、左右の電磁クラッチ23、23の駆動電流IRAL,IRARの制御によって、互いに独立して制御される。
また、サーチコイル23dは、電磁クラッチ23のクラッチアウタ23a、クラッチインナ23b間のギャップ量に応じた起電力を発生し、その検出信号VSCをS−AWD・ECU30に出力する。S−AWD・ECU30は、この検出信号VSCに基づいて、クラッチアウタ23aおよびクラッチインナ23bの摩耗によるギャップ量の変化量を推定し、その結果に基づき、後輪WRL,WRRへの伝達トルクと電磁コイル23cへの駆動電流IRAL,IRARとの関係を定めたマップ(図示せず)を学習補正する。
また、増速装置8には、油温センサ43が設けられている。この油温センサ43は、増速装置8およびリヤデフ9に共通に用いられる潤滑油の温度(油温)RTDIFを検出し、その検出信号をS−AWD・ECU30に出力する。
さらに、前輪WFL,WFRおよび後輪WRL,WRRにはそれぞれ、ロータおよび電磁ピックアップから成る車輪速度センサ44(車輪速度検出手段)が取り付けられている。これらの4つの車輪速度センサ44は、左右の前輪速度VFL,VFRおよび後輪速度VRL,VRRをそれぞれ検出し、それらの検出信号をVSA・ECU31に出力する。このVSA・ECU31(ブレーキ制御装置)は、マイクロコンピュータで構成されており、前輪WFL,WFRおよび/または後輪WRL,WRRに対するブレーキ力や、後輪WRL,WRRへの配分トルクなどを制御することにより、車両2の挙動安定制御(VSA制御)、車輪のアンチロック制御(ABS制御)やトラクション制御(TCS制御)などのブレーキ制御を行うものである。このため、VSA・ECU31には、舵角センサ45から舵角SDHを表す検出信号が、横加速度センサ46から横加速度GTRを表す検出信号が、前後加速度センサ47から前後加速度GLOを表す検出信号が、ヨーレートセンサ48からヨーレートYRを表す検出信号が、それぞれ出力される。
VSA・ECU31は、S−AWD・ECU30と接続されており、上記センサ44〜48の検出信号は、シリアル通信によってS−AWD・ECU30に出力される。S−AWD・ECU30にはまた、マイクロコンピュータから成るFI/AT・ECU32が接続されている。FI/AT・ECU32は、エンジン3や自動変速機4の動作を制御するものであり、S−AWD・ECU30との間で、必要なデータの授受を行う。
S−AWD・ECU30は、本実施形態において、故障検出手段および故障検出禁止手段を構成するものであり、RAM、ROM、CPUおよびI/Oインターフェース(いずれも図示せず)などから成るマイクロコンピュータで構成されている。S−AWD・ECU30は、前記センサ40〜48の検出信号に応じ、ROMに記憶された制御プログラムなどに基づいて、増速装置8の動作モードを決定し、その結果に基づき、ソレノイド弁16へ増速指令信号TZLを出力し、またはその出力を停止することによって、増速装置8を制御する。また、後輪WRL,WRLに配分すべきトルクを決定し、その結果に基づいて駆動電流IRAL、IRARを演算するとともに、その演算結果に基づく駆動信号を電磁クラッチ23,23の電磁コイル23c,23cに出力することによって、それらの締結力を制御し、後輪WRL,WRLへの配分トルクを制御する。
図3は、車両2の走行モードと、増速クラッチ11、直結クラッチ12および左右の電磁クラッチ23、23の動作状態との関係を示している。まず、直進モードでは、前進・後退にかかわらず、増速装置8の動作モードが直結モードに設定されることによって、その出力軸14の回転数が、プロペラシャフト7とほぼ同じに制御される。また、LSD制御時以外の直進加速モードでは、各電磁クラッチ23の締結力を中間値(「中」)に設定し、それにより、後輪WRL,WRRへの伝達トルクを比較的大きくすることによって、加速性能が確保される。一方、直進減速モードでは、各電磁クラッチ23の締結力を中間値よりも小さな値(「小」)に設定することによって、後輪WRL,WRRへの伝達トルクが低減され、燃費の向上が図られる。
また、発進時などにおけるLSD制御の実行中、直進加速モードでは、各電磁クラッチ23の締結力を中間値よりも大きな値(「大」)に設定することにより、後輪WRL,WRRへの配分トルクを増大させる一方、直進減速モードでは各電磁クラッチ23の締結力を小さな値に設定することにより、後輪WRL,WRRへの配分トルクを低減する。それにより、前輪WFL,WFRのスリップが、加減速状態に応じて適切に解消される。
さらに、旋回モードでは、後述する処理によって、増速装置8の動作モードが増速モードまたは直結モードに設定される。具体的には、車速が中速でかつ横加速度GTRが比較的大きい場合には、増速装置8を増速モードに設定することで、その出力軸14が増速されるとともに、同図に例示する左旋回加速モードでは、右電磁クラッチ23の締結力を大きな値に、左電磁クラッチ23の締結力を小さな値に設定する。これにより、旋回外側の右後輪WRRの回転速度を増大させ、前輪WFL,WFRの平均速度よりも大きくするとともに、右後輪WRRへの配分トルクを旋回内側の左後輪WRLよりも大きくすることにより、中速域で横加速度GTRが大きい走行状態において、アンダーステアを回避しながら、高い旋回性能を得ることができる。
一方、車速が低速または高速で、かつ横加速度GTRが比較的小さい場合には、増速装置8を直結モードに設定することで、出力軸14の回転数をプロペラシャフト7とほぼ同じに制御するとともに、左旋回加速モードでは、増速モードの場合と同様、右電磁クラッチ23の締結力を大きな値に、左電磁クラッチ23の締結力を小さな値に設定する。これにより、右後輪WRRの回転速度を増速することなく、右後輪WRRへの配分トルクを左後輪WRLよりも大きくすることにより、低速域または高速域において、安定した旋回性能を確保することができる。なお、図示しないが、右旋回加速モードでは、左右の電磁クラッチ23,23の締結力の大小関係が、左旋回加速モードの場合とは逆に設定される。
次に、図4および図5を参照しながら、増速装置8の動作モードを決定する処理を説明する。これらの処理は、所定時間ごとに実行される。図4の増速許可フラグ設定処理は、車両2やエンジン3の運転状態を表す各種の運転パラメータに関して、増速モードの実行条件が成立しているか否かをそれぞれ判定し、各判定結果に応じて増速許可フラグを設定するものである。まず、そのステップ51(「S51」と図示。以下同じ)では、横加速度センサ46で検出された横加速度GTRが、第2所定値TKGL2(例えば0.070G)未満であるか否かを判別する。GTR<TKGL2で、横加速度GTRが小さいときには、横加速度GTRに関する実行条件が成立していないとして、横加速度許可フラグTF_ZKYGを「0」にセットする(ステップ52)。
ステップ51の答がNOのときには、横加速度GTRが、第2所定値TKGL2よりも若干大きな第1所定値TKGL1(例えば0.075G)以上であるか否かを判別する(ステップ53)。GTR≧TKGL2で、横加速度GTRが大きいときには、横加速度GTRに関する実行条件が成立しているとして、横加速度許可フラグTF_ZKYGを「1」にセットする(ステップ54)。一方、ステップ53の答がNOで、TKGL2≦GTR<TKGL1のときには、そのままステップ55に進む。すなわち、第2所定値TKGL2〜第1所定値TKGL1の範囲は不感帯として設定され、横加速度GTRがこの範囲にあるときには、横加速度許可フラグTF_ZKYGは前回値に保持される。なお、上述した例では、横加速度GTRを、横加速度センサ46で検出しているが、後輪速度VRL,VRRや舵角センサ45で検出された舵角SDHなどから推定によって求めてもよい。
次に、ステップ55では、車両2の速度(車速)XVCARが、所定の第1上限値TKVLH1(例えば120km/h)以上であるか否かを判別する。この車速XVCARは、例えば、左右の後輪速度VRL,VRRのうちの小さい方の値と車輪の径から求められる。ステップ55の答がYESで、XVCAR≧TKVLH1のときには、車速XVCARが大きすぎ、車速XVCARに関する実行条件が成立していないとして、車速許可フラグTF_ZKVLを「0」にセットする(ステップ56)。
ステップ55の答がNOのときには、車速XVCARが、所定の第2下限値TKVLL2(例えば25km/h)未満であるか否かを判別する(ステップ57)。XVCAR<TKVLL2で、車速XVCARが小さすぎるときには、車速XVCARに関する実行条件がやはり成立していないとして、車速許可フラグTF_ZKVLを「0」にセットする(ステップ58)。一方、ステップ57の答がNOのときには、車速XVCARが、第2下限値TKVLL2よりも若干大きな所定の第1下限値TKVLL1(例えば30km/h)以上で、かつ第1上限値TKVLH1よりも若干小さな所定の第2上限値TKVLH2(例えば115km/h)未満であるか否かを判別する(ステップ59)。この答がYESで、TKVLL1≦XVCAR<TKVLH2のときには、車速XVCARに関する実行条件が成立しているとして、車速許可フラグTF_ZKVLを「1」にセットする(ステップ60)。一方、ステップ59の答がNO、すなわちTKVLL2≦XVCAR<TKVLL1またはTKVLH2≦XVCAR<TKVLH1が成立し、車速XVCARが不感帯にあるときには、そのままステップ61に進み、車速許可フラグTF_ZKVLを前回値に保持する。
次いで、ステップ61では、油温センサ43で検出された油温RTDIFが、所定の第1上限値TKTLH1(例えば140℃)以上であるか否かを判別する。RTDIF≧TKTLH1のときには、油温RTDIFが高すぎ、油温RTDIFに関する実行条件が成立していないとして、油温許可フラグTF_ZKTLを「0」にセットする(ステップ62)。
ステップ61の答がNOのときには、油温RTDIFが、所定の第2下限値TKTLL2(例えば20℃)未満であるか否かを判別する(ステップ63)。RTDIF<TKTLL2で、油温RTDIFが低すぎるときには、油温RTDIFに関する実行条件がやはり成立していないとして、油温許可フラグTF_ZKTLを「0」にセットする(ステップ64)。一方、ステップ63の答がNOのときには、油温RTDIFが、第2下限値TKTLL2よりも若干大きな所定の第1下限値TKTLL1(例えば25℃)以上で、かつ第1上限値TKTLH1よりも若干小さな所定の第2上限値TKTLH2(例えば135℃)未満であるか否かを判別する(ステップ65)。この答がYESで、TKTLL1≦RTDIF<TKTLH2のときには、油温RTDIFに関する実行条件が成立しているとして、油温許可フラグTF_ZKTLを「1」にセットする(ステップ66)。一方、ステップ65の答がNO、すなわちTKTLL2≦RTDIFX<TKTLL1またはTKTLH2≦RTDIF<TKTLH1が成立し、油温RTDIFが不感帯にあるときには、そのままステップ67に進み、油温許可フラグTF_ZKTLを前回値に保持する。
次に、ステップ67では、変速段センサ40で検出されたRSFT値が1または5であるか否かを判別する。この答がYESで、RSFT=1または5のとき、すなわち、自動変速機4の変速段が第1速または第5速に設定されているときには、実行条件が成立していないとして、変速機許可フラグTF_ZKSTを「0」にセットする(ステップ68)。これにより、変速段が第1速または第5速のときには、増速モードが禁止される。ステップ67の答がNOのときには、シフト位置センサ41で検出されたRPOSI値が2であるか否かを判別する(ステップ69)。この答がYESで、RPOSI=2のとき、すなわち、シフトレバーが「R」(リバース)に位置しているときには、実行条件がやはり成立していないとして、変速機許可フラグTF_ZKSTを「0」にセットする(ステップ70)。これにより、車両2の後退時には、増速モードが禁止される。
一方、ステップ69の答がNOのとき、すなわち、自動変速機4の変速段が第1速および第5速以外で、かつシフトレバーにシフト位置が「R」以外のときには、自動変速機4の動作状態に関する実行条件が成立しているとして、変速機許可フラグTF_ZKSTを「1」にセットし(ステップ71)、本処理を終了する。
図5の増速指令フラグ設定処理は、上述した増速許可フラグ設定処理で設定された許可フラグに基づいて、増速モードの実行を指示する増速指令フラグTZKを設定するものである。なお、増速指令フラグTZK、および後述するディレイカウンタのカウント値ZZTM_ZK2は、エンジン3の始動時に「0」に初期化される。
まず、ステップ81では、図4の処理で設定された横加速度許可フラグTF_ZKYG、車速許可フラグTF_ZKVL、油温許可フラグTF_ZKTLおよび変速機許可フラグTF_ZKSTを互いに乗算した値を、実行条件フラグTF_ZKOとして設定する。次いで、算出した実行条件フラグTF_ZKOが「1」であるか否かを判別する(ステップ82)。この答がYESで、TF_ZKO=1のとき、すなわち、車両2の横加速度GTR、車速XVCAR、リヤデフ9の油温RTDIFおよび自動変速機4の動作状態に関する実行条件が、すべて成立しているときには、増速モードを実行すべきとして、増速指令フラグTZKを「1」にセットする(ステップ83)。このように増速指令フラグTZKが「1」に設定されるのに伴い、S−AWD・ECU30からソレノイド弁16に増速指令信号CF_SFTSLが出力され、それによりソレノイド弁16が開弁することによって、増速モードが実行される。次いで、ディレイカウンタのカウント値ZZTM_ZK2を「0」にリセットし(ステップ84)、本処理を終了する。
一方、前記ステップ82の答がNOで、TF_ZKO=0のとき、すなわち、横加速度GTR、車速XVCAR、油温RTDIFおよび自動変速機4の動作状態に関する実行条件の少なくとも1つが成立していないときには、ディレイカウンタのカウント値ZZTM_ZK2が所定値TKZK2G(例えば1.0秒相当)以上であるか否かを判別する(ステップ85)。この答がNOで、ZZTM_ZK2<TKZK2Gのときには、カウント値ZZTM_ZK2をインクリメントする(ステップ86)。一方、ステップ85の答がYESで、ZZTM_ZK2≧TKZK2Gのとき、すなわち、実行条件が不成立になった後、所定値TKZK2Gに相当する所定時間が経過したときには、直結モードを実行すべきとして、増速指令フラグTZKを「0」にセットする(ステップ87)。のように増速指令フラグTZKが「0」に設定されるのに伴い、S−AWD・ECU30からソレノイド弁16への増速指令信号CF_SFTSLの出力が停止され、ソレノイド弁16が閉弁することによって、直結モードが実行される。
以上のように、増速装置8の増速モードは、その実行条件が成立したときに直ちに開始される一方、直結モードは、増速モードの実行条件が不成立になったときから所定時間が経過した後に開始される。
次に、図6〜図10を参照しながら、本発明に係る増速装置8の故障検出処理について説明する。これらの処理は、所定時間ごとに実行される。図4は、この故障検出処理のメインフローを示しており、まずステップ91では、故障検出の実行条件を判定する実行条件判定処理を実行する。
この実行条件判定処理は、図7および図8に示すサブルーチンによって実行される。そのステップ111では、入力軸回転数センサ42で検出されたリヤデフ9の入力軸回転数RNHが、所定値FZAKNH(例えば80rpm)以上であるか否かを判別する。この答がNOで、RNH<FZAKNHのときには、入力軸回転数RNHが小さすぎ、リヤデフ9の入力軸21が安定した回転状態にないことから、入力軸回転数RNHに関する実行条件が成立していないとして、回転数許可フラグFZAFNHを「0」にセットする(ステップ112)。一方、ステップ111の答がYESで、RNH≧FZAKNHのときには、実行条件が成立しているとして、回転数許可フラグFZAFNHを「1」にセットする(ステップ113)。
次に、ステップ114では、前後輪滑り率RRFRが所定値FZAKRF(例えば5%)以下であるか否かを判別する。この前後輪滑り率RRFRは、左右の後輪速度WFL,WFRの平均値である平均前輪速度RVFR_Rと、左右の後輪速度WRL,WRRの平均値である平均後輪速度RVRR_Rとの差を、平均前輪速度RVFR_Rで除した値をパーセント換算したものである(RRFR=((RVFR_R−RVRR_R)/RVFR_R)×100(%))。ステップ114の答がNOで、RRFR>FZAKRFのときには、前後輪滑り率RRFRに関する実行条件が成立していないとして、滑り率許可フラグFZAFRFを「0」にセットする(ステップ115)。一方、ステップ114の答がYESで、RRFR≦FZAKRFのときには、実行条件が成立しているとして、滑り率許可フラグFZAFRFを「1」にセットする(ステップ116)。
以上のように、前後輪滑り率RRFRが所定値FZAKRFよりも大きいときには、実行条件を不成立とすることによって、故障検出が禁止される。これにより、例えば急制動時などのように前輪速度VFL,VFRおよび/または後輪速度VRL,VRRが急激に変動しているために、増速装置8の動作が不安定になっている状態において、故障検出が行われることがなくなり、車輪速度の急激な変動に起因する誤検出を確実に回避することができる。
次いで、ステップ117では、車速XVCARが所定値FZAKVL(例えば30km/h)以上であるか否かを判別する。この所定値FZAKVLは、図4の処理で用いた車速XVCARの第1下限値TKVLL1、すなわち増速装置8の増速モードを実行する最低車速に相当する。ステップ117の答がNOで、XVCAR<FZAKVLのときには、車速XVCARが小さすぎることから、車速XVCARに関する実行条件が成立していないとして、車速許可フラグFZAFVLを「0」にセットする(ステップ118)。一方、ステップ117の答がYESで、XVCAR≧FZAKVLのときには、実行条件が成立しているとして、車速許可フラグFZAFVLを「1」にセットする(ステップ119)。
次に、ステップ120では、油温RTDIFが、所定の下限値FZAKTDL(例えば0℃)以上で、かつ所定の上限値FZAKTDH(例えば150℃)以下であるか否かを判別する。この答がNOで、RTDIF<FZAKTDLまたはRTDIF>FZAKTDHのときには、油温RTDIFが判定に適した所定範囲になく、油温RTDIFに関する実行条件が成立していないとして、油温許可フラグFZAFTHを「0」にセットする(ステップ121)。一方、ステップ120の答がYESで、FZAKTDL≦RTDIF≦FZAKTDHのときには、実行条件が成立しているとして、油温許可フラグFZAFTHを「1」にセットする(ステップ122)。
次いで、ステップ123では、左右の前輪加速度XGVWL,XGVWRのいずれかが第1所定値FZAKGVH(例えば0.4G)以上であるか否かを判別する。これらの前輪加速度XGVWL,XGVWRは、例えば左前輪加速度XGVWLについては、左前輪速度VFLの今回値VFLnと前回値VFLn−1との差に基づいて算出され、右前輪加速度XGVWRについても同様にして算出される。ステップ123の答がYESで、前輪加速度XGVWL,XGVWRの少なくとも一方が第1所定値FZAKGVH以上のときには、前輪加速度XGVWL,XGVWRが大きく、前輪加速度に関する実行条件が成立していないとして、加速度許可フラグFZAFGVを「0」にセットする(ステップ124)。ステップ123の答がNOのときには、そのままステップ125に進む。
このステップ125では、前輪加速度XGVWL,XGVWRのいずれかが第1所定値FZAKGVHよりも小さな第2所定値FZAKGVL(例えば0.2G)未満であるか否かを判別する。この答がYESで、前輪加速度XGVWL,XGVWRの少なくとも一方が第2所定値FZAKGVL未満のときには、実行条件が成立しているとして、加速度許可フラグFZAFGVを「1」にセットする(ステップ126)。ステップ125の答がNOのときには、そのままステップ127に進む。
このステップ127では、ABS実行フラグRF_ABS、VSA実行フラグRF_VSAまたはTCS実行フラグRF_TCSのいずれかが「1」であるか否かを判別する。これらのフラグRF_ABS、RF_VSA、RF_TCSは、ABS制御、VSA制御またはTCS制御の実行中に、それぞれ「1」にセットされるものである。ステップ127の答がYESのとき、すなわちABS制御、VSA制御またはTCS制御のいずれかが実行中のときには、ブレーキ制御に関する実行条件が成立していないとして、ブレーキ制御許可フラグFZABKNを「0」にセットする(ステップ128)。一方、ステップ127の答がNOで、上記3つのブレーキ制御がいずれも実行されていないときには、実行条件が成立しているとして、ブレーキ制御許可フラグFZABKNを「1」にセットする(ステップ129)。
以上のように、ABS制御、VSA制御またはTCS制御のいずれかが実行されているときには、実行条件を不成立とすることによって、故障検出が禁止される。これにより、上記のようなブレーキ制御の実行に伴って生じ得る車輪速度の急激な変動に起因する誤検出を、確実に回避することができる。
次いで、ステップ130において増速装置の応答遅れ算出処理を実行する。その内容については後述するが、この処理では、増速装置8の動作モードが直結モードと増速モードの間で切り替わった後、所定時間が経過するまでは、応答遅れ許可フラグFZAFSLが「0」にセットされ、それ以外のときには、応答遅れ許可フラグFZAFSLは「1」にセットされる。
次に、ステップ131では、これまでに設定したすべての許可フラグ、すなわち回転数許可フラグFZAFNH、滑り率許可フラグFZAFRF、車速許可フラグFZAFVL、油温許可フラグFZAFTH、加速度許可フラグFZAFGV、ブレーキ制御許可フラグFZABKNおよび応答遅れ許可フラグFZAFSLを互いに乗算した値を、故障検出許可フラグFZAFENとして設定する。この設定方法から明らかなように、故障検出許可フラグFZAFEN=1は、前述した種々の実行条件がすべて成立していることで、故障検出の実行が許可されていることを表し、FZAFEN=0は、種々の実行条件の少なくとも1つが成立していないことで、故障検出の実行が禁止されていることを表す。
次いで、設定した故障検出許可フラグFZAFENと、図5の処理で設定した増速指令フラグTZKとの積を、ON故障検出許可フラグFZAFENNとして設定する(ステップ132)。すなわち、ON故障検出許可フラグFZAFENNは、増速装置8の増速モード時における故障(以下「ON故障」という)の検出が許可されているときに、「1」に設定される。次に、増速指令フラグTZKが「1」であるか否かを判別し(ステップ133)、この答がYESのときには、OFF故障検出許可フラグFZAFENFを「0」にセットする(ステップ134)一方、YESのときには、OFF故障検出許可フラグFZAFENFを故障検出許可フラグFZAFENと同じ値にセットし(ステップ135)、本処理を終了する。すなわち、OFF故障検出許可フラグFZAFENNは、増速装置8の直結モード時における故障(以下「OFF故障」という)の検出が許可されているときに、「1」に設定される。
次に、上述した実行条件判定処理のステップ130で実行される増速装置の応答遅れ算出処理について、図9を参照しながら説明する。なお、エンジン3の始動時、応答遅れ許可フラグFZAFSLは「1」に、後述する切替カウンタのカウント値FZATMは「0」に初期化される。
まず、今回の増速指令フラグTZKがその前回値TZK0と異なるか否かを判別する(ステップ142)。この答がNOで、前回と今回の間で、増速指令フラグTZKすなわち増速装置8の動作モードが変化していないときには、そのままステップ144に進む。一方、ステップ142の答がYESで、今回が、増速装置8の動作モードが、直結モードから増速モードに、または増速モードから直結モードに切り替わった直後のループに相当するときには、応答遅れ許可フラグFZAFSLを「0」にセットした(ステップ143)後、ステップ144に進む。このように、増速装置8の動作モードが切り替わったときには、増速装置8の応答遅れによる誤検出を回避するために、故障検出が禁止される。
次いで、ステップ144では、応答遅れ許可フラグFZAFSLが「0」であるか否かを判別する。この答がNOで、応答遅れによる故障検出の禁止中でないときには、ステップ151に進み、今回の増速指令フラグTZKを前回値TZK0にシフトし、本処理を終了する。
前記ステップ144の答がYESで、応答遅れによる故障検出の禁止中のときには、増速指令フラグTZKが前回値TZK0と等しいか否かを判別する(ステップ145)。この答がYESで、増速装置8の動作モードが前回と同じに保持されているときには、切替カウンタのカウント値FZATMが所定値FZAKCMG(例えば0.3秒相当)以上であるか否かを判別する(ステップ146)。この答がNOで、FZATM<FZAKCMGのときには、カウント値FZATMをインクリメントする(ステップ147)。
一方、ステップ146の答がYESで、FZATM≧FZAKCMGのとき、すなわち、増速装置8の動作モードが増速モードと直結モードの間で切り替わった後、所定値FZAKCMGに相当する所定時間が経過したときには、増速装置8の切替動作が完了し、その応答遅れによる故障検出への影響がなくなったとして、切替カウンタのカウント値FZATMを0にリセットした(ステップ148)後、応答遅れ許可フラグFZAFSLを「1」にセットし(ステップ149)、故障検出の禁止を解除する。次いで、前記ステップ151を実行し、本処理を終了する。
また、前記ステップ145の答がNOのときには、動作モードカウンタのカウント値FZATMを「0」にリセットした(ステップ150)後、ステップ151に進む。このように、増速装置8の応答遅れによる故障検出の禁止中に、増速装置8の動作モードが再び切り替わったときには、カウント値FZATMが「0」にリセットされることによって、その時点から所定時間、動作モードが保持されたときに、故障検出の禁止が解除される。
以上のように、増速装置8の動作モードが切り替わった後、所定時間が経過するまでは、応答遅れ許可フラグFZAFSLが「0」にセットされることによって、故障検出が禁止される。これにより、増速装置8の切替動作が完了していない状態で、故障検出が行われるのを回避できる。したがって、本実施形態のように増速装置8の増速クラッチ11や直結クラッチ12が油圧式であることで、その応答性が比較的低い場合であっても、増速装置8の切替動作時の応答遅れに起因する誤検出を確実に回避でき、増速装置8の故障を精度良く検出することができる。また、動作モードの切替後、所定時間が経過したときに、応答遅れ許可フラグFZAFSLが「1」にセットされ、故障検出の禁止を解除するので、増速装置8の切替動作の完了を待って、故障検出を速やかに開始することができる。
図6の処理に戻り、前記ステップ91の実行条件判定処理に続くステップ92では、平均前輪速度RVFR_Rに、プロペラシャフト7からフロントドライブシャフト6までの総ギヤ比FZAKTRF(例えば3.396)を乗算することによって、プロペラシャフト回転数FZANPL1を算出する。次に、増速指令フラグTZKが「1」であるか否かを判別する(ステップ93)。この答がYESで、増速装置8の動作モードが増速モードのときには、プロペラシャフト回転数FZANPL1に増速比FZAKSIを乗算した値を、出力軸14の基準回転数FZANPL2として設定する(ステップ94)。一方、ステップ93の答がNOで、直結モードのときには、プロペラシャフト回転数FZANPL1をそのまま出力軸14の基準回転数FZANPL2として設定する(ステップ95)。
次に、入力軸回転数RNHに、入力ギヤ21aと出力ギヤ14aとのギヤ比FZAKRDIF(例えば3.396)を乗算することによって、出力軸14の実際の回転数(実回転数)FZANNHを算出する(ステップ96)。そして、算出した出力軸14の実回転数FZANNHと、前記ステップ94または95で設定した出力軸14の基準回転数FZANPL2との回転数比FZARATIO(=FZANNH/FZANPL2)を算出する(ステップ97)。
次いで、図8のステップ134または135で設定したOFF故障検出許可フラグFZAFENFが「1」であるか否か判別する(ステップ98)。この答がNOで、増速装置8のOFF故障の検出が許可されていないときには、OFF故障フラグFZAFOFSを「0」にセットする(ステップ99)。ステップ98の答がYESのときには、ステップ97で算出した回転数比FZARATIOが、値1.0よりも大きなOFF故障検出用の所定値FZAKOF(例えば1.04)よりも大きいか否かを判別する(ステップ100)。この答がNOで、FZARATIO≦FZAKOFのときには、増速装置8のOFF故障が発生していないとして、前記ステップ99に進み、OFF故障フラグFZAFOFSを「0」にセットする。
一方、ステップ100の答がYESで、FZARATIO>FZAKOFのときには、直結モードでは、増速装置8が正常であれば出力軸14の実回転数FZANNHが過大になるはずがないのに対して、実際には過大になっていることから、増速装置8のOFF故障が発生しているとして、OFF故障フラグFZAFOFSを「1」にセットする(ステップ101)。
次に、図8のステップ132で設定したON故障検出許可フラグFZAFENNが「1」であるか否か判別する(ステップ102)。この答がNOで、増速装置8のON故障の検出が許可されていないときには、ON故障フラグFZAFONSを「0」にセットする(ステップ103)。ステップ102の答がYESのときには、回転数比FZARATIOが、値1.0よりも小さなON故障検出用の所定値FZAKON(例えば0.97)よりも小さいか否かを判別する(ステップ104)。この答がNOで、FZARATIO≧FZAKONのときには、増速装置8のON故障が発生していないとして、前記ステップ103に進み、ON故障フラグFZAFONSを「0」にセットする。
一方、ステップ104の答がYESで、FZARATIO<FZAKONのときには、増速モードでは、増速装置8が正常であれば出力軸14の実回転数FZANNHが過小になるはずがないのに対して、実際には過小になっていることから、増速装置8のON故障が発生しているとして、ON故障フラグFZAFONSを「1」にセットする(ステップ105)。次いで、フラグ確定処理を実行し(ステップ106)、本処理を終了する。
このフラグ確定処理は、図10に示すサブルーチンで実行される。まず、ステップ161〜165において、OFF故障フラグFZAFOFSの確定処理を実行する。すなわち、ステップ161では、OFF故障フラグFZAFOFSが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、増速装置8のOFF故障が検出されていないときには、OFF故障カウンタのカウント値FZATMOFをリセットする(ステップ162)。ステップ161の答がYESのときには、カウント値FZATMOFが所定値FZAKFCG(例えば2.0秒相当)以上であるか否かを判別する(ステップ163)。この答がNOで、FZATMOF<FZAKFCGのときには、カウント値FZATMOFをインクリメントする(ステップ164)。一方、ステップ163の答がYESで、FZATMOF≧FZAKFCGのとき、すなわち、増速装置8のOFF故障が検出された状態が、所定値FZAKFCGに相当する所定時間以上、継続したときには、OFF故障が確定したとして、OFF故障確定フラグFZAERRC1を「1」にセットする(ステップ165)。
次に、ステップ166〜170において、ON故障フラグFZAFONSの確定処理を実行する。すなわち、ステップ166では、ON故障フラグFZAFONSが「1」であるか否かを判別する。この答がNOで、増速装置8のON故障が検出されていないときには、ON故障カウンタのカウント値FZATMONをリセットする(ステップ167)。ステップ166の答がYESのときには、カウント値FZATMONが所定値FZAKNCG(例えば2.0秒相当)以上であるか否かを判別する(ステップ168)。この答がNOで、FZATMON<FZAKNCGのときには、カウント値FZATMONをインクリメントする(ステップ169)。一方、ステップ168の答がYESで、FZATMON≧FZAKNCGのとき、すなわち、増速装置8のON故障が検出された状態が、所定値FZAKNCGに相当する所定時間以上、継続したときには、ON故障が確定したとして、ON故障確定フラグFZAERRC2を「1」にセットし(ステップ170)、本処理を終了する。
なお、本発明は、説明した実施形態に限定されることなく、種々の態様で実施することができる。例えば、実施形態では、増速装置8の故障検出を、その出力軸14の基準回転数FZANPL2と実回転数FZANNHとの関係に基づいて行っているが、故障検出の手法は、これに限らず任意である。また、実施形態では、前輪速度VFL,VFRと後輪速度VRL,VRRとの偏差を表すパラメータとして、前述したようにして算出される前後輪滑り率RRFRを用いているが、他の適当なパラメータを用いてもよく、例えば、平均前輪速度RVFR_Rと平均後輪速度RVRR_Rとの単純な差分としてもよい。さらに、実施形態では、増速装置8の増速クラッチ11や直結クラッチ12として油圧式のものを用いているが、これに限らず、油圧式以外、例えば電磁式の増速装置の故障検出に本発明を適用することが可能である。また、ブレーキ制御として、ABS制御、VSA制御およびTCS制御を挙げたが、これらはあくまで例示であり、増速装置の故障検出に影響を及ぼすものである限り、他のブレーキ制御を含めてもよいことはもちろんである。
本発明を適用した故障検出装置を含む四輪駆動車両の概略構成を示す図である。 増速装置および電磁クラッチの構成と動作を示す図である。 車両の走行モードと増速装置および電磁クラッチの動作状態との関係を示す図である。 増速許可フラグの設定処理を示すフローチャートである。 増速指令フラグの設定処理を示すフローチャートである。 増速装置の故障検出処理を示すフローチャートである。 実行条件判定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。 図7の残りの部分を示すフローチャートである。 増速装置の応答遅れの算出処理を示すフローチャートである。 フラグ確定処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
符号の説明
2 四輪駆動車両
3 エンジン(原動機)
8 増速装置
23 電磁クラッチ(クラッチ)
30 S−AWD・ECU(故障検出手段、故障検出禁止手段)
31 VSA・ECU(ブレーキ制御装置)
44 車輪速度センサ(車輪速度検出手段)
WFL,WFR 左右の前輪(主駆動輪)
WRL,WRR 左右の後輪(副駆動輪)
VFL,VFR 左右の前輪速度(主駆動輪の回転速度)
VRL,VRR 左右の後輪速度(副駆動輪の回転速度)
RRFR 前後輪滑り率(主駆動輪と副駆動輪との回転速度の偏差)
CF_SFTSL 増速指令信号
FZAKCMG 所定時間(所定値)
FZAKRF 所定値

Claims (2)

  1. 原動機の駆動力を、左右の主駆動輪に直接、伝達し、左右の副駆動輪にクラッチを介して伝達するとともに、増速指令信号が出力されたときに、前記副駆動輪の回転速度を前記主駆動輪の回転速度よりも増速する増速装置を備える四輪駆動車両において、前記増速装置の故障を検出する四輪駆動車両の故障検出装置であって、
    前記増速装置の故障を検出する故障検出手段と、
    前記主駆動輪および前記副駆動輪の回転速度をそれぞれ検出する車輪速度検出手段と、
    前記増速指令信号が出力された後または当該増速指令信号の出力が停止された後、所定時間が経過するまで、または、前記検出された主駆動輪の回転速度と前記副駆動輪の回転速度との偏差が所定値よりも大きいときに、前記故障検出手段による故障検出を禁止する故障検出禁止手段と、
    を備えることを特徴とする四輪駆動車両の故障検出装置。
  2. 当該四輪駆動車両は、前記主駆動輪および前記副駆動輪の少なくとも一方に対して所定のブレーキ制御を実行するブレーキ制御装置を備えており、
    前記故障検出禁止手段は、前記所定のブレーキ制御が実行されているときに、前記故障検出手段による故障検出を禁止することを特徴とする、請求項1に記載の四輪駆動車両の故障検出装置。
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