JP4428222B2 - 半導体物理量センサ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基準電圧用のGNDとノイズフィルタ用のGNDとが必要とされる半導体物理量センサ装置に関するものである。
従来、半導体圧力センサ装置のセンサ回路には、センシング部や増幅回路が備えられていると共に、電源電圧が入力される電源供給ラインやセンサ出力が伝えられる出力ラインにおけるノイズ除去のためのノイズフィルタが備えられている。これらセンシング部や増幅回路、ノイズフィルタのGNDについて、センシング部や増幅回路などのためGNDを回路基準電圧用のGNDと呼び、ノイズフィルタのためのGNDをノイズフィルタ用のGNDと呼ぶとすると、これらは、共通のGNDラインを通じて、センサチップ上の所定場所に備えられたGNDパッドに接続され、センサチップの外部のGNDと電気的に接続されるようになっている。つまり、小さなセンサチップ内に、センシング部に加えてノイズフィルタや増幅回路を配置しなければならないことから、このような共通のGNDラインが用いられている。
特許第3427594号公報
しかしながら、センサチップに高周波ノイズが照射、注入された場合、ノイズフィルタがノイズを吸収してGNDラインを通じてGNDパッドからセンサチップ外部に落としたとしても、GNDラインの寄生インピーダンスにより、回路基準電圧用のGNDの電圧が変動し、センサ出力として誤った信号が発生させられるという問題があった。
このような問題を解消するために、EMC対策部品として、チップコンデンサや貫通コンデンサを備えることも考えられるが、部品点数増加に伴うセンサ回路の複雑化およびコストアップを招くことになり、好ましくない。
本発明は上記点に鑑みて、センサチップに高周波ノイズが照射、注入された際に、ノイズGND配線の寄生インピーダンスに基づいて発生する回路基準電圧用のGNDの電圧変動を防ぐことができるセンサ回路を備えた半導体物理量センサ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、回路基準電圧用GND配線(G1)とノイズフィルタ用GND配線(G2)とは別々に構成されており、回路基準電圧用GND配線(G1)とノイズフィルタ用GND配線(G2)とは、GNDパッド(2b)を通じてのみ電気的に接続された構成となっており、センサチップ(400)を第1導電型基板(401)と第2導電型層(402)とが形成された半導体基板によって構成する場合に、回路基準電圧用GND配線(G1)が延設される部位において、層間絶縁膜(405)にコンタクトホール(405a)を形成すると共に第2導電型層(402)に第1導電型層(403)を形成し、コンタクトホール(405a)および第1導電型層(403)を通じて回路基準電圧用GND配線(G1)が第1導電型基板(401)と同電位とされるようにし、ノイズフィルタ用GND配線(G2)に関しては、層間絶縁膜(405)によって第1導電型基板(401)から分離された構成とすることを特徴としている。
このように、回路基準電圧用のGND配線(G1)とノイズフィルタ用GND配線(G2)とを分離して、別々の構成としている。そして、これらGND配線(G1、G2)がGNDパッド(2b)を介して一点アースされるような構成としている。このため、センサチップ(400)に高周波ノイズが照射、注入されたとしても、ノイズフィルタ用GND配線(G2)の寄生インピーダンスに基づいて回路基準電圧用GND配線(G1)の電圧変動を防ぐことができる。これにより、誤ったセンサ出力を信号が発生させられることを防止することができる。
また、センサチップ(400)に高周波ノイズが照射、注入されたとしても、ノイズフィルタ用GND配線(G2)の寄生インピーダンスに基づいて第1導電型基板(401)までGND電位から変動してしまうことを防止することができる。
例えば、請求項2に示されるように、センサチップ(400)を四角形で構成し、その外縁部に回路基準電圧用GND配線(G1)とノイズフィルタ用GND配線(G2)とを延設することができる。この場合、請求項3に示されるように、回路基準電圧用GND配線(G1)よりもノイズフィルタ用GND配線(G2)の方がセンサチップ(400)の外枠側に形成されるようにしても、逆に、請求項4に示されるように、ノイズフィルタ用GND配線(G2)よりも回路基準電圧用GND配線(G1)の方がセンサチップ(400)の外枠側に形成されるようにしても良い。
請求項5に記載の発明では、電源パッド(2a)、GNDパッド(2b)および出力パッド(2c)が、センサチップ(400)の隣接する各辺に1つずつ順に備えられ、第1ノイズフィルタ(3)のみが電源パッド(2a)とGNDパッド(2b)との間に配置され、第2ノイズフィルタ(4)のみがGNDパッド(2b)と出力パッド(2c)との間に配置されていることを特徴としている。
このような構成とすれば、電源パッド(2a)、GNDパッド(2b)、出力パッド(2c)ができるだけ近い配置となるため、チップサイズ縮小を図ることが可能となる。
請求項6に記載の発明では、電源パッド(2a)、出力パッド(2c)およびGNDパッド(2b)が、センサチップ(400)の隣接する各辺に1つずつ順に備えられ、第1ノイズフィルタ(3)のみが電源パッド(2a)と出力パッド(2c)との間に配置され、第2ノイズフィタ(4)のみが出力パッドパッド(2c)とGNDパッド(2b)との間に配置されていることを特徴としている。
このような構成としても、電源パッド(2a)、GNDパッド(2b)、出力パッド(2c)ができるだけ近い配置となるため、チップサイズ縮小を図ることが可能となる。
請求項7に記載の発明では、電源パッド(2a)、GNDパッド(2b)および出力パッド(2c)のすべてが、センサチップ(400)の一辺に備えられ、これら3つのパッドを挟んで両側に第1ノイズフィルタ(3)と第2ノイズフィルタ(4)が配置されていることを特徴としている。
このような構成としても、電源パッド(2a)、GNDパッド(2b)、出力パッド(2c)ができるだけ近い配置となるため、チップサイズ縮小を図ることが可能となる。
請求項8に記載の発明では、第1、第2ノイズフィルタ(3、4)に挟まれるようにGNDパッド(2b)が配置されており、センサチップ(400)の内側を通じてノイズフィルタ用GND配線(G2)が延設されていることを特徴としている。
このように、センサチップ(400)の内側を通じて、ノイズフィルタ用GND配線(G2)が延設されるようにすることも可能である。
請求項10に記載の発明では、センサチップ(400)は、センシング部(1)および信号処理回路(200、300)が形成された回路チップ(400a)と、第1、第2ノイズフィルタ(400b)が形成されたフィルタチップ(400b)とを有して構成されている場合において、GNDパッド(2b、600)として、センサチップ(400)の外部に備えられたGNDパッド(600)が用いられ、回路基準電圧用GND配線(G1)とGNDパッド(600)がボンディングワイヤ(5ba)を通じて接続されていると共に、ノイズフィルタ用GND配線(G2)もボンディングワイヤ(5bb)を通じて接続され、このGNDパッド(600)を介して、回路基準電圧用GND配線(G1)とノイズフィルタ用GND配線(G2)が接続された構成となっていることを特徴としている。
このように、センサチップが回路チップ(400a)とフィルタチップ(400b)とに分割されるような形態とされる場合においても、本発明を適用することができ、上記請求項1と同様の効果を得ることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
本発明の一実施形態を適用した半導体圧力センサのセンサ回路の回路構成を図1に示す。この図に示されるように、センサ回路は、電源ラインV、出力線O、GND配線G1、G2によりそれぞれのパッド2a、2b、2cを介して外部と接続されており、センシング部を構成するブリッジ回路100、信号処理回路を構成する定電流回路200と増幅回路300、および、ノイズフィルタ3、4などを備えて構成されている。
半導体圧力センサには、図示しないダイアフラムが備えられており、このダイアフラムの感圧領域に、不純物を拡散してゲージ抵抗11〜14が形成され、これらによりホイートストンブリッジが構成されている。
ゲージ抵抗11〜14のうち一方の対角位置のゲージ抵抗11、14は圧力の上昇に応じて抵抗値が増加し、他の対角位置のゲージ抵抗12、13は圧力の上昇に応じて抵抗値が減少するように設定されている。このゲージ抵抗は4つ設けるのが好ましいが、2つのゲージ抵抗をそれぞれのブリッジ辺に設け、他は固定抵抗にしたもの、あるいは1つのゲージ抵抗と固定抵抗を用いてブリッジ回路を構成するようにしたのでもよい。
また、ゲージ抵抗13に対して直列的に可変抵抗15が接続され、ゲージ抵抗14に対して直列的に可変抵抗16が接続されており、これらにより直列抵抗が構成されている。これらは、室温でのゲージ抵抗11〜14のオフセットを補正するためのものである。これらを補正することにより、室温において、ゲージ抵抗11〜14のオフセットが後述するオペアンプ30、31のオフセットと等しくされる。
このように、ゲージ抵抗11〜14によるホイートストンブリッジ等により、ブリッジ回路100、つまりセンシング部が構成されている。
このブリッジ回路100へは抵抗17〜20およびオペアンプ29等より構成される定電流回路200から定電流が供給される。すなわち、抵抗17、18により電源電圧を分圧した基準電圧と電源電圧との差の電圧を抵抗19の抵抗値で割った電流がブリッジ回路100に供給される。ブリッジ回路100は、その定電流の供給を受けてダイヤフラムへの印加圧力に応じた電圧V1、V2を出力する。
この電圧V1、V2は増幅回路300にて差動増幅される。この増幅回路300は、オペアンプ30〜32、トランジスタ33、34、抵抗21〜25等より構成されている。オペアンプ31の非反転入力端子にはブリッジ回路100からの電圧V1が印加され、またその反転入力端子にはブリッジ回路100から出力される電圧V2が、バッファとして機能するオペアンプ30および抵抗21を介して印加されており、両入力電圧がオペアンプ31にて差動増幅され、その出力によりトランジスタ33、34が制御される。この作動により、ブリッジ回路100の出力電圧(V1−V2)が電流出力に変換される。
この電流変換された電流出力は、オペアンプ32等よりなる増幅回路にて増幅され圧力検出信号を出力線Oに出力する。
トランジスタ33、34には、抵抗22および上述した定電流回路200により形成される定電流が供給されるようになっている。また、抵抗26〜28は、温度補償用抵抗であり、センサ回路の温度特性を補償するために設けられている。
そして、このように構成されるブリッジ回路100や定電流回路200および増幅回路300のアースがGND配線G1を通じて行われるようになっている。このGND配線G1は、GNDパッド2bまで引き延ばされ、GNDパッド2bを介してセンサチップ外部のGNDに電気的に接続されている。
このように構成されるセンサ回路内の定電流回路200および増幅回路300において、電源ラインVに直接接続されている全ての抵抗17、19、22に、ノイズ除去用のコンデンサ35、36、37を設けて、抵抗17、19、22と共にノイズフィルタが構成されている。
オペアンプ29〜32の電源供給は、上記電源ラインVとは別の電源ラインV’から行われ、その電源ラインV’に抵抗40およびノイズ除去用のコンデンサ39からなるノイズフィルタ3が設けられている。このノイズフィルタ3は、電源パッド2aとGNDパッド2bとの間に備えられるものであるため、以下、V−Gノイズフィルタと呼ぶことにする。
また、オペアンプ32からの出力線Oに抵抗25およびノイズ除去用のコンデンサ38からなるノイズフィルタ4が設けられている。このノイズフィルタ4は、出力パッド2cとGNDパッド2bとの間に備えられるものであるため、以下、O−Gノイズフィルタと呼ぶことにする。
これら各ノイズフィルタにおけるコンデンサ38、39のアースがGND配線G2を通じて行われるようになっている。このGND配線G2は、GND配線G1とは別配線として設けられたもので、GNDパッド2bまでGND配線G1とは分離された構成とされ、GNDパッド2bを介してGND配線G1と接続された状態となっている。
すなわち、本実施形態では、GND配線G1によって回路基準電圧用のGNDが構成され、GND配線G2によってノイズフィルタ用のGNDが構成されている。そして、これらがGNDパッド2bに至るまで接触しない構成とされている。
なお、上記コンデンサ35〜39は、他の回路素子と同様に集積化センサチップに、例えば通常ICで形成されるMOSキャパシタやジャンクションキャパシタ等として形成されている。
このように構成されたセンサ回路をセンサチップ(半導体基板)400に備えたときのレイアウトを図2に示す。また、図2に示すセンサチップのA−A断面図を図3に示す。
図2に示されるように、略正方形状をなすセンサチップ400の中央位置にセンシング部1が形成されている。このセンシング部1に上述したダイヤフラムおよびブリッジ回路100が形成されている。
このセンシング部1を囲むように、定電流回路200や増幅回路300等の信号処理回路、上述した抵抗25、40およびコンデンサ38、39によって構成されたV−Gノイズフィルタ3およびO−G間ノイズフィルタ4が備えられている。
具体的には、センサチップ400のうちセンシング部1よりも紙面上方には、オペアンプ29〜32のうちの3つが配置され、紙面下方にはオペアンプ29〜32のうちの残る1つが配置されている。V−G間ノイズフィルタ3とO−G間ノイズフィルタ4は、それぞれ、センシング部1よりも紙面下方であって、センサチップ400のコーナー位置に配置されている。
また、電源パッド2a、GNDパッド2bおよび出力パッド2cは、それぞれ、センサチップ400を構成する各辺の略中央位置に配置され、電源パッド2aはV−G間ノイズフィルタ3の紙面上方、GNDパッド2bはV−G間ノイズフィルタ3とO−G間ノイズフィルタ4との間、出力パッド2cはO−G間ノイズフィルタ4の紙面上方に配置されている。これら各パッド2a、2b、2cにボンディングワイヤ5a〜5cを接続することで、電源やGNDもしくはセンサ出力が入力されるECUに電気的に接続されるようになっている。
このように構成されるセンサチップ400における外縁部において、GND配線G1、G2が延設されている。具体的には、センサチップ400の各辺に沿って、V−G間ノイズフィルタ3およびO−G間ノイズフィルタ4とGNDパッド2bとを結ぶようにGND配線G2が延設され、その外側にGND配線G2から所定距離離されるようにGND配線G1が延設されている。これらGND配線G1、G2は、共に、GNDパッド2bに接続され、上述したように、GNDパッド2bを介してのみ電気的に接続された構成となっている。
また、センサチップ400は、図3に示されるように、P型基板(第1導電型基板)401の上にN型層(第2導電型層)402を形成したものを基板として用いて形成されている。N型層402に素子を作り込むことで、図1に示したセンサ回路が構成されている。
ここで、一般的に、半導体チップ内にGND配線を延設するときには、基板電位をGND電位に固定するために、N型層中にP型層を形成すると共に、N型層上に形成される層間絶縁膜にコンタクトホールを形成することで、層間絶縁膜上に形成されるGND配線がコンタクトホールを通じてP型層と電気的に接続され、P型基板と同電位となるようにされる。
これに対し、本実施形態では、GND配線G1に関しては、N型層402中にP型基板401まで達するP+型層(第1導電型層)403と高濃度なコンタクト領域404が形成されていると共に、層間絶縁膜405にコンタクトホール405aが形成されることで、コンタクト領域405およびP+型層403を通じてP型基板401と同電位とされている。しかしながら、GND配線G2に関しては、層間絶縁膜405にコンタクトホールが形成されておらず、P型基板401と直接接続されていない状態となっている。
以上のように半導体圧力センサのセンサ回路が構成されている。このような構成のセンサ回路によれば、以下の効果を得ることができる。
まず、本実施形態の半導体圧力センサのセンサ回路では、回路基準電圧用のGNDとなるGND配線G1とノイズフィルタ用のGNDとなるGND配線G2とを分離して、別々の構成としている。そして、これらGND配線G1、G2がGNDパッド2bを介してボンディングワイヤ5cと接続されるような一点アースとしている。
このため、センサチップ400に高周波ノイズが照射、注入されたとしても、ノイズフィルタのGNDとなるGND配線G2の寄生インピーダンスに基づいて回路基準電圧用のGNDとなるGND配線G1の電圧変動を防ぐことができる。これにより、誤ったセンサ出力を信号が発生させられることを防止することができる。
また、図2から判るように、紙面左側から順に電源パッド2a、GNDパッド2b、出力パッド2cを並べたV−G−Oの端子配列としている。そして、電源パッド2aとGNDパッド2bとの間にV−G間ノイズフィルタ3のみが配置され、GNDパッド2bと出力パッド2cの間にO−G間ノイズフィルタ4のみが配置されたレイアウトとされている。
このような構成とすれば、電源パッド2a、GNDパッド2b、出力パッド2cができるだけ近い配置となるため、チップサイズ縮小を図ることが可能となる。
また、上述したように、回路基準電圧用のGNDとなるGND配線G1はP型基板401と電気的に接続された構成とされるが、ノイズフィルタ用のGNDとなるGND配線G2はP型基板401に直接接続されないような構成とされている。このため、センサチップ400に高周波ノイズが照射、注入されたとしても、ノイズフィルタのGNDとなるGND配線G2の寄生インピーダンスに基づいてP型基板401までGND電位から変動してしまうことを防止することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対して、センサチップ400内におけるセンサ回路を構成する各部のレイアウトを変更したものである。その他の部分に関しては、第1実施形態と同様である。
図4は、本実施形態におけるセンサ回路の各部のレイアウトを示したものである。この図に示されるように、本実施形態では、第1実施形態に対して、GNDパッド2bと出力パッド2cとの配置が入れ替わっており、出力パッド2cがセンシング部1の紙面下方に、GNDパッド2bがセンシング部1の紙面右側に配置されたものとなっている。
このような配置としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態の場合、上記のようなGNDパッド2bと出力パッド2cとの配置が入れ替わりに応じて、オペアンプ32の位置も変更している。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態も、上記第1実施形態に対して、センサチップ400内におけるセンサ回路を構成する各部のレイアウトを変更したものであるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図5は、本実施形態におけるセンサ回路の各部のレイアウトを示したものである。この図に示されるように、本実施形態では、第1実施形態に対して、電源パッド2a、GNDパッド2b、出力パッド2cすべてをセンシング部1に対して紙面下方に配置し、その両側に各ノイズフィルタ3、4を配置したものである。このような配置としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態も、上記第1実施形態に対して、センサチップ400内におけるセンサ回路を構成する各部のレイアウトを変更したものであるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図6は、本実施形態におけるセンサ回路の各部のレイアウトを示したものである。この図に示されるように、本実施形態では、第1実施形態に対して、GND配線G2をセンサチップ400の外縁部ではなく内側に配置している。
このような配置としても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、GND配線G2をセンサチップ400の内側に延設することで、GND配線G2の長さを短縮することができると共に、GND配線G1とGND配線G2とが併走するような這い回しを少なくすることができる。このため、GND配線G1とGND配線G2との併走による誘導ノイズの発生を避けることが可能となり、よりセンサ出力の精度を向上させることが可能となる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。図7に、本実施形態の圧力センサの模式図を示す。この図に示されるように、本実施形態は、上記第1実施形態に対して、センサチップ400を、センサ回路のうちブリッジ回路100や定電流回路200および増幅回路300等を備えた回路チップ400aと、V−G間ノイズフィルタ3およびO−G間ノイズフィルタ4を備えたフィルタチップ400bとを分離して横置きしたものである。
図7に示されるように、回路チップ400aに備えられたGNDパッド500は、GND配線G1と接続されるもので、センサチップ400の外部(例えばケース)に備えられたGNDパッド600とボンディングワイヤ5baを通じて電気的に接続されている。また、フィルタチップ400bにGNDパッド501は、GND配線G2と接続されるもので、センサチップ400の外部に備えられたGNDパッド600とボンディングワイヤ5bbを通じて電気的に接続されている。
回路チップ400aに備えられた電源パッド502は、ボンディングワイヤ5aaを通じてフィルタチップ400bに備えられた電源パッド503、504に電気的に接続され、さらに、ボンディングワイヤ5abを通じてセンサチップ400の外部に備えられた電源パッド601と電気的に接続されている。そして、回路チップ400aに備えられた出力パッド505は、ボンディングワイヤ5caを通じてフィルタチップ400bに備えられた出力パッド506、507に電気的に接続され、さらに、ボンディングワイヤ5cbを通じてセンサチップ400の外部に備えられた出力パッド602と電気的に接続されている。
このような構成においても、GND配線G1とGND配線G2とがGNDパッド600を介してしか接続されていない構成となっている。このため、本実施形態のように、センサチップ400を回路チップ400aとフィルタチップ400bに分割したような構成においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(第6実施形態)
本発明の第5実施形態について説明する。図8に、本実施形態の圧力センサの断面図を示す。この図に示されるように、本実施形態は、上記第1実施形態に対して、センサチップ400を、センサ回路のうちブリッジ回路100や定電流回路200および増幅回路300等を備えた回路チップ400aと、V−G間ノイズフィルタ3およびO−G間ノイズフィルタ4を備えたフィルタチップ400bとを分離して縦置きしたものである。
図8に示されるように、ケース700に対してフィルタチップ400bが搭載され、このフィルタチップ400bにガラス製台座701を介して回路チップ400aが搭載されることで圧力センサが構成されている。
このような構成において、回路チップ400aに備えられたGNDパッド500は、ケース700のピン700aに備えられたGNDパッド600とボンディングワイヤ5baを通じて電気的に接続されている。また、フィルタチップ400bにGNDパッド501は、ケース700のピン700aに備えられたGNDパッド600とボンディングワイヤ5bbを通じて電気的に接続されている。
回路チップ400aに備えられた電源パッド502は、ボンディングワイヤ5aaを通じてフィルタチップ400bに備えられた電源パッド503、504に電気的に接続され、さらに、ボンディングワイヤ5abを通じてケース700のピン700aに備えられた電源パッド601と電気的に接続されている。そして、回路チップ400aに備えられた出力パッド505は、ボンディングワイヤ5caを通じてフィルタチップ400bに備えられた出力パッド506、507に電気的に接続され、さらに、ボンディングワイヤ5cbを通じてケース700のピン700aに備えられた出力パッド602と電気的に接続されている。
このような構成においても、GND配線G1とGND配線G2とがGNDパッド600を介してしか接続されていない構成となっている。このため、本実施形態のように、センサチップ400を回路チップ400aとフィルタチップ400bに分割したような構成においても、上記第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示したセンサチップ400内におけるセンサ回路のレイアウト構成は単なる例であり、他のレイアウト構成としても構わない。例えば、第1実施形態では、センサチップ400の外枠側にGND配線G1、その内側にGND配線G2を配置した例を示したが、これらが逆の配置とされていても構わない。
なお、上記実施形態においては、半導体圧力センサに適用するものについて説明したが、加速度センサ、磁気センサ、光センサ等の半導体物理量センサ装置に適用するようにしてもよい。
本発明の第1実施形態における半導体圧力センサのセンサ回路の回路構成を示す図である。 図1に示す半導体圧力センサのセンサ回路をセンサチップに備えたときのレイアウトを示す図である。 図2のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態における半導体圧力センサのセンサ回路をセンサチップに備えたときのレイアウトを示す図である。 本発明の第3実施形態における半導体圧力センサのセンサ回路をセンサチップに備えたときのレイアウトを示す図である。 本発明の第4実施形態における半導体圧力センサのセンサ回路をセンサチップに備えたときのレイアウトを示す図である。 本発明の第5実施形態における半導体圧力センサの模式図である。 本発明の第6実施形態における半導体圧力センサの模式図である。
符号の説明
1…センシング部、2a…電源パッド、2b…GNDパッド、2c…出力パッド、3…V−G間ノイズフィルタ(第1ノイズフィルタ)、4…O−G間ノイズフィルタ(第2ノイズフィルタ)、5a〜5c…ボンディングワイヤ、25…抵抗、29〜32…オペアンプ、38…コンデンサ、39…コンデンサ、40…抵抗、100…ブリッジ回路、200…定電流回路、300…増幅回路、400…センサチップ、400a…回路チップ、400b…フィルタチップ、401…型基板、402…型層、403…型層、405…層間絶縁膜、405a…コンタクトホール、600…GNDパッド、601…電源パッド、602…出力パッド、G1…GND配線(回路基準電圧用GND配線)、G2…GND配線(ノイズフィルタ用GND配線)。

Claims (8)

  1. 半導体で構成されたセンサチップ(400)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、測定対象となる物理量に応じた電気信号を出力するセンシング部(1)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記センシング部(1)が出力する前記電気信号の信号処理を行う信号処理回路(200、300)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記信号処理回路(200、300)に対して電源供給を行う電源ライン(V、V’)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記信号処理回路(200、300)が接続される回路基準電圧用GND配線(G1)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記信号処理回路(200、300)にて信号処理された後の前記電気信号をセンサ出力として発生させる出力ライン(O)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記電源ライン(V、V’)に入力されるノイズを除去するための第1ノイズフィルタ(3)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記出力ライン(O)に入力されるノイズを除去するための第2ノイズフィルタ(4)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記第1ノイズフィルタ(3)および前記第2ノイズフィルタ(4)が接続されるノイズフィルタ用GND配線(G2)と、
    前記回路基準電圧用GND配線(G1)と前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)とが接続されるGNDパッド(2b、600)とを有し、
    前記回路基準電圧用GND配線(G1)と前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)とは別々に構成されており、前記回路基準電圧用GND配線(G1)と前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)とは、前記GNDパッド(2b)を通じてのみ電気的に接続された構成となっており、
    前記センサチップ(400)は、第1導電型基板(401)の上に第2導電型層(402)が形成された半導体基板によって構成されていると共に、前記半導体基板における前記第2導電型層(402)の上に形成された層間絶縁膜(405)が備えられており、
    前記回路基準電圧用GND配線(G1)が延設される部位において、前記層間絶縁膜(405)にコンタクトホール(405a)が形成されていると共に、前記第2導電型層(402)に第1導電型層(403)が形成されており、
    前記回路基準電圧用GND配線(G1)は、前記コンタクトホール(405a)および前記第1導電型層(403)を通じて前記第1導電型基板(401)と同電位とされ、
    前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)は、前記層間絶縁膜(405)を介して、前記第1導電型基板(401)から分離された構成となっていることを特徴とする物理量センサ装置。
  2. 前記センサチップ(400)は四角形で構成されており、このセンサチップ(400)を構成する四角形の外縁部に前記回路基準電圧用GND配線(G1)と前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)とが延設されていることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ装置。
  3. 前記回路基準電圧用GND配線(G1)よりも前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)の方が前記センサチップ(400)の外枠側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の物理量センサ装置。
  4. 前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)よりも前記回路基準電圧用GND配線(G1)の方が前記センサチップ(400)の外枠側に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の物理量センサ装置。
  5. 前記センサチップ(400)に形成され、前記電源ライン(V)が接続される電源パッド(2a)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記出力ライン(O)が接続される出力パッド(2c)とを有し、
    前記電源パッド(2a)、前記GNDパッド(2b)および前記出力パッド(2c)が、前記センサチップ(400)の隣接する各辺に1つずつ順に備えられ、前記第1ノイズフィルタ(3)のみが前記電源パッド(2a)と前記GNDパッド(2b)との間に配置され、前記第2ノイズフィルタ(4)のみが前記GNDパッド(2b)と前記出力パッド(2c)との間に配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の物理量センサ装置。
  6. 前記センサチップ(400)に形成され、前記電源ライン(V)が接続される電源パッド(2a)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記出力ライン(O)が接続される出力パッド(2c)とを有し、
    前記電源パッド(2a)、前記出力パッド(2c)および前記GNDパッド(2b)が、前記センサチップ(400)の隣接する各辺に1つずつ順に備えられ、前記第1ノイズフィルタ(3)のみが前記電源パッド(2a)と前記出力パッド(2c)との間に配置され、前記第2ノイズフィタ(4)のみが前記出力パッドパッド(2c)と前記GNDパッド(2b)との間に配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の物理量センサ装置。
  7. 前記センサチップ(400)に形成され、前記電源ライン(V)が接続される電源パッド(2a)と、
    前記センサチップ(400)に形成され、前記出力ライン(O)が接続される出力パッド(2c)とを有し、
    前記電源パッド(2a)、前記GNDパッド(2b)および前記出力パッド(2c)のすべてが、前記センサチップ(400)の一辺に備えられ、これら3つのパッドを挟んで両側に前記前記第1ノイズフィルタ(3)と前記第2ノイズフィルタ(4)が配置されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1つに記載の物理量センサ装置。
  8. 前記第1、第2ノイズフィルタ(3、4)に挟まれるように前記GNDパッド(2b)が配置されており、前記センサチップ(400)の内側を通じて前記ノイズフィルタ用GND配線(G2)が延設されていることを特徴とする請求項1に記載の物理量センサ装置。
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