JP4411473B2 - 脳波で起動される自動操船装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
船舶の衝突防止、座礁防止のための自動操船の開始を、脳波により、自動的に行うものである。
【従来の技術】
特開平11−30529 とゆう就労監視装置が 知られておる。これによって、当直航海士の就労状況を、かなり確認できると思われるが、当直員が居ねむりの時には、監視装置への応答が遅れがちとなり、それが 原因で、衝突や座礁への対応を困難ならしめることも、出てこよう。
事故統計によると、避行動作の開始時期が遅れた場合、しばしば 衝突事故が発生しておる。
【0002】
米国特許4949726は、脳波を用いて、機器のオン オフを行う仕組みを開示しておるが、それは 覚醒時の脳波を用いるものであり、本出願と趣旨が異なる。又、米国特許4949726では、デルタ波を扱っていない。
【発明が解決しようとする課題】
居ねむりを事前に検出することが できたら、危険事象の発生と同時に、自動避行すれば 良いのであり、また、自動避行には その方が、都合が よい。
とはいえ、今日の自動操船システムは、言わば 新米の航海士に 当たると、言えるのでは なかろうか。なぜなら、
実際の避行に関しては、人の判断の方が 優れておるからである。
この意味で、在来の自動避行システムが 最大の効果を発揮するのは、当直員の居ねむり中であると 言える。
【0003】
【課題を解決するための手段】
脳波入力手段1と、
脳波の中の、睡眠の始まりに関わるθ波、深い睡眠に関わるδ波を解析する脳波分析手段2と、
自動操船装置3から成るものである。図1。
【0004】
【作用】
当直航海士の居ねむりが検出された時、すなわち、脳波に占める、θ波やδ波の比率が高まった時に、自動操船が なされ、当直航海士の目が覚めたら、つまり、脳波に占めるθ波やδ波の比率が小さくなったならば、自動操船が解除され、航海士に操船が委ねられる。
もちろん、θ波やδ波の比率が高くなったら、当直員へ警報を発して、目を覚まさせるのであるが、一定時間後も なお目を覚まさぬなら、休憩中の他の航海士へも、警報を発するのもよい。
非番の者への警報発令は、危険船の無いときには、上記のように一定時間をおいてもよく、危険船有りの時には、一定時間を待たずに、ただちに非番の者へも、警報を発することとなろう。
また、他の航海士の全員もしくは一部にも、脳波入力手段1を使わせ、その脳波をも、脳波分析手段2にて解析することもでき、その場合には、本来のδ波<後述のスピンドル波を除く>の比率が 最も小さい者から、警報を発して起こすようにするのもよい。すると、当直以外の航海士に、一人でも多く、合理的に睡眠を 取らせることができ、当直員制度の本来の目的に かなうのである。
なお、危険船発見時に、自動操船装置が算出した、TCPA<危険船との最接近時間>の値に応じて、本システムにおける、航海士の介入の在りかたが、変わってこよう。
居ねむり検出時において、危険船が発見されたならば、常に ただちに、コンピュータによる自動避行に移り、また、当直員さらには非番の航海士へ警報を発するが、その後、目を覚ました当直員、あるいは、他の航海士が、その判断を介入せしめる余地は、TCPAの値が 1分未満とゆうように小さい時には、少なかろう。
他方、TCPAが 10分程度とゆうように、やや大きい値の時には、自動操船装置3により、まさに眼前で、なされつつある避行行動に対して、航海士が介入する余地が有り、自動避行の いわば、前半部分を受けついで、途中からは航海士が直接、操船に当たることもあろう。
【0005】
【実施例】
脳波入力手段1としては、脳波計を用いることができる。
脳波分析手段2は、増幅器6、帯域通過フィルタ7、A/Dコンバータ8、
そして コンピュータ9、もしくは、マイクロプロセサ9から 成るものである。図7。
脳波のうち、δ波は 睡眠時に現れるものであり、0.5〜3.5Hz.
θ波は、居ねむりし始める時に現れるものであり、3.5〜7.5Hz。
このθ波、δ波の周波数帯域は、脳医学の進歩により、今後 少し変わる可能性が有るし、又、個人差も有り、さらに、年令によっても、少し 変わろう。
他に、覚醒時に現れるα波、β波が有ることが 知られておる。
【0006】
脳波入力手段1と、先駆的な脳波分析手段を統合した、優れた先行技術がHAL<Hemispheric Activation Level Detector>として 知られておる。
Steve Ciarcia<July 1988、”BYTE” >
ここでは、本システムの脳波分析手段2の特徴となる部分を述べる。
入力された脳波は、高速フーリエ変換することで、その周波数成分が得られる。
その周波数分布をB(f)とする。ここに fは 脳波の周波数、B(f)は脳波の強度、脳波信号の振幅である。
これを、θ波やδ波の周波数帯域で積分したものが、θ波や、δ波の信号強度である。それらを元にして、図2のδp,図3のθpが得られる。
ここで図2、図3の分母は、脳波の全周波数成分<0.5〜30.5Hz>についての、脳波信号の積分値である。図2の分子は、δ波の脳波信号の積分値である。図3の分子は、θ波の脳波信号積分値である。
δpは、脳波の全成分中で、δ波が占める比率であり、
θpは、脳波の全成分中で、θ波が 占める比率である。
【0007】
δp,θpと共に、図4、図5のδp’,θp’を用いることもできる。
図4、図5で max(δ)は δ波の信号成分の最大値である。
max(θ)は θ波の信号成分の最大値である。
max(α)は、α波<7.5〜13.5Hz>の信号成分の最大値。
max(β)は、β波<13.5〜30.5Hz>の信号成分の最大値。
δp’は、δ波、θ波、α波、β波の各信号成分の最大値にのみ着目して、そのうちのδ波の比率を表すのであり、 θp’は、同様に θ波の比率を表すものである。以上、δ波やθ波が、全脳波成分のうちで占める比率を表す、二つの方法を述べたのであるが、これら以外でも、δ波やθ波が全脳波に占める比率を表す、より適切な計算式が 脳医学の進歩により発見されたならば、それをソフトウエアとして組みこむことは、困難では あるまい。
上記の解析手順が、脳波分析手段の中にソフトウエア化されており、たとえば、1s単位で計算される。
【0008】
なお、睡眠の始めでθ波が現れ、深い眠りでδ波と なるのであるが、その過程を詳しく論じると、この中間の時間帯に14Hzのスピンドル波が現れ、ついで、スピンドル波とδ波の混在波が現れ、やがて δ波のみとなるのである。
そこで、ソフトウエア上は、次ぎの仕組みを用いる。
1)粗い評価としては、14Hzの脳波成分を無視し、これを、β波、覚醒波成分として、カウントすることに伴う誤差を 0 にする。
2)細かい評価としては、他のβ波成分が無く、β波としては 14Hzのみの脳波成分が有る時、これを 睡眠時の脳波として、θ波、もしくは、δ波に含めてカウントする。つまり、
2−1)スピンドル波をθ波に含めてカウント
2−2)スピンドル波をδ波に含めてカウント
すなわち、ソフトウエアを、1)、2−1)、2−2)の いずれでもできるように準備しておき、ユーザの体質に合うものを、選択できるように しておけばよい。
以下の例としては、たとえば、2−1)の手順が、取られておるとする。
【0009】
自動操船装置3としては、特開昭63−47807に、優れた一例が開示されておる。これは、いわば 自動化された衝突防止装置である。図6。
その衝突回避は、次ぎのようにしてなされる。
GPS12、および、レーダ15により 自船の船位が 、ジャイロ14により自船の方位が 、電磁ログ13により 自船の船速が わかる。他船の情報は、レーダ15、あるいは、ソナー16により わかる。
自動操船コンピュータ4に、これらの情報が 入力されると、コンピュータ4は、特開昭63−47807に記載の手順により、避行航路を算出し、それを アクチュエータ10へ出力し、自動避行が されるのである。
この算出にあたり、水深を考慮するために、海図データベース、操船慣習を考慮すべく、海上交通法規データベースが、自動操船コンピュータ4により、利用される。
なお、今日のコンピュータの低コスト化、高速化、ダウンサイジングに鑑み、
特開昭63−47807と異なり、本システムでは、陸上ではなく 、すべて船上のコンピュータ4により、上記の自動避行のための計算が 実行される。
それによって、天候、気象のために、陸上施設とのデータ通信が阻害されても、直接の影響が かからぬようになっておる。
また、操縦運動特性の数学モデルを解いた結果は、処理の高速化のために、磁気デープではなく、大容量磁気ディスク、もしくは、半導体ディスクに格納される。
また、危険度計算、最適避行航路の出力とゆう、二つの作業が共に、自動操船コンピュータ4により実行され、これによっても、処理の高速化が図られておる。
なお、算出した針路を、在来のオートパイロットへ出力し、舵取りパワーユニットを経て、舵を自動操舵することもできよう。
【0010】
危険船が発見されない場合、計画航路データベースに もとずき、船は 自動操船コンピュータ4により、所定のコースを 自動操舵されうる。
前記、自動操船装置の機能を、衝突予防のための計測機能と、それに続く制御、自動操舵部分へ大別するならば、当直員が覚醒時にも、そのうちの計測機能は、常時、稼動させることが できるのであり、その計測データを 航海士の支援のために、生かすことができる。
もちろん、当直航海士の覚醒時にも、自動操舵は なされうるのであり、その場合は、いわば、当直員の監督下に、自動操舵、自動操船システムが稼動しておるといえる。覚醒時には、当直員による全手動で、操船、操舵することが可能であることは、言うまでもない。
【0011】
さて、当直航海士の脳波を、脳波分析手段2のコンピュータ9が解析して、
一例 θp>0.7 となったら、居ねむりが 始まったと言える。
また、一例 θp+δp>0.8 となったら、居ねむりが 進んだといえるし、一例 δp>0.9となったら、居ねむりが さらに深まったといえる。
同様な判断は、たとえば θp’>0.8 、θp’+δp’>0.7、あるいは、δp’>0.8 によっても できよう。これらの条件式は、個この航海士の体質に応じて、各人に 居ねむり検出上、最適となるように 事前に入力しておけば良い。
各人が本システムを使っていて、仮に θp>0.7 では、タイミング的にまだ早い、覚醒時だと思ったら、たとえば、θp>0.8 とゆう条件へ変更すれば良い。
逆に、θp>0.7 では、居ねむりの検出として、遅すぎると判断したら、一例 θp>0.6 とゆうように、条件式を変更すれば良い。
人によっては、θpではなく、θp’により 、たとえば、θp’>0.8により、判断するのが 一番、居ねむりの検出に向いておる とゆうこともありえよう。
航行の安全性とゆうことを考えると、浅い睡眠の検出は ともかく、中ほどの睡眠は 極力検出されるべきであり、さらに、深い睡眠は 確実に必ず、
検出されなければならない。
そこで、θp,θp’,および、δp、δp’、さらに、θp+δp,
θp’+δp’とゆう、さまざまな条件式が、脳波分析手段2により、使われるのである。
各利用者ごとに、その航海士の体質、居ねむりの質に応じた、最適値を脳波分析手段2で使うように すればよい。
【0012】
このようにして居ねむりが検出されたら、操船用コンピュータ4は、脳波分析コンピュータ9の指示により、ただちに自動操船を開始するのである。つまり、当直員の支援、監督を離れて、自動操舵が なされるのである。
自動操船装置3により、危険船とか、座礁とか、なんらの危険も検出されない場合には、<このような計測機能は常時、稼動させることが できる>、
当直員の居ねむり時には、一例として 以下の手順が取られよう。
1> 当直員のみ、脳波入力手段1を着用しておる時。脳波分析コンピュータ9の指示で、当直員へ警報を発する。すなわち、当直室へ警報ブザーを出力するなり、あらかじめ、テープレコーダや半導体ICに登録された音声メッセージを、再生出力するのである。
同時に、非番の航海士の居室の、警告用ランプを点灯するなりして、当直員の居ねむりを、非番の者へ知らせることができる。
<この段階で、非番の者へ警報を鳴らさぬのは、非番の者へ なるべく睡眠を取らせ、十分な休養を与えるためである。>
非番で目が覚めておる航海士が おれば、当直員へ交替を申し込み、交代して操船に当たれば良い。
2>非番の航海士にも、脳波入力手段1を使わせておる時。
脳波分析コンピュータ9は、非番の者<一例として、5名>の脳波をも解析して、当直員よりも覚醒しておる者がおれば、つまり、θ波、δ波、あるいは、その積算値の比率が、当直員よりも小さい者が おれば、そのような者から優先して、警報等により当直員の居ねむりを知らせる。この場合、非番の者が 全員睡眠中であれば、所定の者だけ選択的に、目覚めさせるべく、非番の者の脳波入力手段1に添付された、イヤホン、ヘッドホンを通じて、音声メッセージ、または、警告ブザーを出力することもできるのである。
当直員の眠気の強い時には、非番の航海士に目の覚めた者が一名でも おれば、上記の手順で、眠気の より小さい者が、当直に当たることが できる。
在来の就労監視装置で、当直員の応答が無いケースでは、非番の者の就寝状況を考慮せず、非番の者へ警報を発していたが、本システム、ことに、2>のケースでは、非番で目の覚めておる航海士を、システムが選択して、通報を発するので、当直業務の交代が、合理的に行われる。非番の者で、休むべき者、たとえば、疲れて眠りこんでおる者は、そのまま 休息し続けることが できる。
船員の高齢化に対処できるのである。
当直員が居ねむりで、非番の者で目が覚めておるものが おれば、以上の手続が取られるが、その交代の間、船は自動操船コンピュータ4により、自動操舵される。
当直員が居ねむり、非番の航海士が全員、当直員以上に眠りこんでおる場合は、もちろん、脳波分析コンピュータ9が、自動操船コンピュータ4へ、自動操舵の継続を指示するのである。
上記のようにして、衝突の危険の有る、危険船が観測されないなら、後述の座礁防止を しつつ、自動操船コンピュータ4が、自動操舵、自動操船を継続すれば良い。
【0013】
当直員の居ねむり中に、危険船が発見された、もしくは、暗礁が検出され、座礁の危険が 予測されたならば、コンピュータ4は ただちに、当直員へ、警報を発する。同時に自動避行を開始する。
一例、30秒後、当直員が目を覚ましたら、当直員の監督下で、自動避行を継続するなり、あるいは、当直員の手動操舵に任せれば良い。当直員が目を覚ましたことは、脳波分折手段2により、本システムは 容易に認識できるので、自動操舵を中止し、手動操舵を優先するように、本システムは 動くことができる。
なお、専用のボタンを押すなりして、手動操舵を開始することを、自動操船コンピュータ4へ通知できる。
【0014】
しかし、一例として、30秒後でも、当直員が居ねむりの ままであれば、もしくは、脳波入力手段1を 外したようであれば、脳波分析コンピュータ9は 、特大の音量にして、当直員への警報を継続しつつ、
1>当直員のみ、脳波入力手段1を着用することに なっておる時、
非番の航海士の居室へ警報を発する。
2>非番の航海士にも、脳波入力手段1を着用させておる時には、θ波、δ波、および、その積算値、ことに、スピンドル波を除く、本来のδ波の比率の最も大きい、つまり、眠っておる非番の者の中でも、睡眠の最も深い1、2名だけを除外して、イヤホン、ヘッドフォンから、非番の者へ警報を発して、起こすことができる。
すると、この者により、実質的な当直業務が果たされる。
なお、 警報により、当直航海士もしくは、非番の航海士が めざめても、また、仮に、めざめなくても、操船コンピュータ4による自動避行が、<操舵の巧拙について、ベテラン航海士による手動操舵に劣るとしても>継続して なされうるのであり、もし、目を覚ました航海士が おれば、その者により、自動操舵に割り込んで、手動操舵が なされるか、少なくとも、自動操舵の確認が 事後的に、なされうるのである。
たとえ、誰も 目を覚まさなくても、自動避行が実行され、この場合、操船コンピュータ4は、いわば ”覚醒した唯一の航海士”としての役目を果たすのである。なお、前記において、非番の者への警報発令を、当直への発令の30秒後としたが、これは 単なる一例であり、危険の予測された時には、当直の居ねむりが検出されたと同時に、非番の者へも警報発令しても良かろう。
【0015】
さて、予測された危険性の大小に応じて、たとえば、自動操船コンピュータ4が計測した危険船の数やTCPA<危険船との最接近時間>に応じて、自動操船への 人間系のバックアップのあり方が、変わってこよう。
たとえば、危険船が1隻であり、ことに、大洋、外洋であれば、コンピュータ4による自動操舵で、十分 対応できると思われる。
ちなみに、前述のGPS12により、どこを航行しておるかを、また、レーダにより、危険船の数を、自動操船コンピュータ4は、識別可能である。
この場合、当直員および非番の者1、2名に警報を発するのみで、さしつかえぬかもしれない。
当直の居ねむり検出と同時に、自動操船コンピュータ4による、自動避行に入るのであるが、TCPAが1分程度と小さい時には、警報を発して、当直員や非番の者が、起きてきたとしても、状況把握で若干の時間は、すぐに過ぎてしまうし、また、非番の者が 当直員の代わりに、起きて来るうちにも、貴重な時間が過ぎてしまう。そこで、目を覚ました当直員、あるいは、非番の航海士が、その判断を介入せしめる余地は、小さかろう。
【0016】
一方、危険船が2隻以上発見された時、あるいは、制限水域で 水域が他船で混んでおる時、あるいは、暗礁海域で 差し迫った座礁の危険が検出された時には、自動操舵に対して、航海士の介入、もしくは、事前あるいは事後的な確認がなされることは、意味が有るので、
このような危険性が大きい状況では、特に疲れて眠りこんでおる者は別として、なるべく多くの、非番の航海士へ警報を発することが良かろう。
この場合も ただちに、自動操船に入る。
ちなみに、航路の特性、その水域の特殊性は、事前に コンピュータ4へ、プログラムしておける。このようなデータを、航路データベース、あるいは、海図データベースへ もたすこともできる。
そして、どの航路を 現に航行しておるかは、自動操船コンピュータ4が常に把握しておるのであり、危険船発生の状況に応じて、居ねむり中の当直員のほかに、たとえば、
1>当直員のみ、脳波入力手段1を着用することになっておる時、
非番の航海士の居室の一部へも、
<重大ケースでは>すべての居室へ警報を発する。
2>非番の航海士にも、脳波入力手段1を着用させておる時には、
a)非番の航海士のうち、特定の2、3名へも警報を発する。この特定の2、3名とは、一例として、その日ごとに、事前に脳波分析コンピュータ4へ登録した者のことである。コンピュータ4へ、航海士に関わるデータ、たとえば、その海域に詳しいとか、を登録しておけば、自動的に、その者へ優先して、警報を発することもできよう。
b)非番の航海士のうち、最も眠りの深い者を除いて、すべての非番の航海士へ警報を発する。<重大ケースでは>非番の全員へ警報を発する。
脳波分析コンピュータ9と自動操船コンピュータ4は、オンラインで つながっておるので、両者が協調しつつ、ケースに応じた対応が取れる。
さて、TCPAが10分程度とゆうように、やや大きい値の時には、自動操船装置3により、まさに眼前で、なされつつある避行行動に対して、航海士が介入する余地が有り、自動避行の いわば、前半部分を受け継いで、
途中からは、航海士が直接、操船に当たることもできよう。
【0017】
本来、居ねむりは 自然発生的に生じるものであり、一面 意志の力で、止めうるものでは ないが、上記の実施例では 、当直員の居ねむり中の、危険船との衝突が、非番の航海士の睡眠を、極力 じゃませぬ形で、回避できるのである。
なお、危険船が2隻以上有るときには、特開昭62−25278の手順により、自船情報、および、レーダ15やソナー16により得られる他船の情報、又、海図データベース、海上交通法規データベースから、操船コンピュータ4に衝突危険範囲を算出させ、その危険範囲を回避するような自動操舵を、操船コンピュータ4にさせるのも良かろう。<ソナー16としては、後述の水中障害物探査用のソナーを流用できる。>
レーダに特開昭62−119487の技術を採用すれば、船体にローリング、ピッチングを生じていても、危険船の計測精度を高めることが できる。
【0018】
さて、本システムでは 海図データベース上、水深の十分な航路のみが、自動操船において選択されるのであり、このことは、前記 特開昭63−47807により、自動避行をする場合についてもいえる。
本システムでは、座礁回避のために、さらに、測深機による水深計測が常時なされ、航海士、あるいは、自動操船コンピュータ4に、その計測値が提供されるのである。たとえば、水深が 次第に浅くなり、危険水深に ちかずいておる時に、当直員が 居ねむりをしておるようであれば、危険船発生時と同様な手順で、非番の航海士、あるいは、当直員に警報が発せられる。<危険水深の具体的な値は、事前に入力しておくことが できる。なお、上記のような座礁の危険は、計画航路が正確に維持されておれば、本来 ありえないことであるが、船が 気象や海流の強い影響を受けることも考慮されておるのである>.
【0019】
上記のようにして、危険水深海域に接近しておることが、自動操船コンピュータ4により認識せられた時、水中障害物探査用の、指向性の強いソナー<一例日本造船学会誌、第725号、p740>により、前方正面海底、前方左方海底、前方右方海底を計測し、危険海域を評価することが、自動操船コンピュータ4にとって可能であり、たとえば、正面と右前方が危険と判断されたら、左方へ自動転舵することが できる。
【0020】
時には、居ねむりが 半夜に及ぶこともあろうが、特開平1−187611の手順を用いて、デジタル化した気象データを受け取ることにより、
<オンボードウェーザルーチン装置に 当たる>自動操船コンピュータ4により、数時間以上、無人運転が続いておる時でも、気象上の危険海域を自動回避できる。なお、居ねむりを しておる当直員の目を覚ますために、脳波分析コンピュータ9にオンラインで つながった、スプリンクラー11から、居ねむり中の航海士に放水することも、緊急時の一対応として、実施することもできる。
【0021】
以上、当直航海士の居ねむりへの対応として、在来のものに無い、きめ細かい処置を取れることを示した。
なお、段落番号0016における「重大ケース」とは、たとえば、タンカーで、石油満載時に、座礁、衝突の危険性が生じた時のことである。
居ねむりは、脳波分析コンピュータ9により認識可能であり、
座礁、衝突の危険性は、自動操船コンピュータ4により検出可能であり、
石油の満載については、航海の出発点にて、自動操船コンピュータ4へ、その旨、〈重大な航海であること〉を事前に入力することができ、これにより、危険発生時に重大なケース用に準備された、プログラムロジックを自動的に実行できるのである。他方、荷が空で、空船で帰る時には、重大ではないケースとして、自動操船コンピュータ4へ、指定入力することもできよう。
段落番号0016のb)にて、最も眠りこんでおる者を、警報の対象からはずしておるが、重大なケースではなく、又、未だ、沈没の危険性が差し迫っておるのでもないならば、可能な対応の一例として記してある。
個別の対応に関しては、もとより、ユーザーにより、決定され、それを反映したソフトウエアが、脳波分析コンピュータ9や自動操船コンピュータ4に搭載される。
段落番号0019で座礁回避をしておるが、そのためのソフトウエアとしては、たとえば、座礁危険海域を、静止した巨大な船とみなして、在来の危険船回避のプログラム ロジックを用いても良い。
本実施例で述べた、さまざまなケースごとの、本システムの動きは、たとえば、エキスパートシステムによっても、ソフトウエア化することが、できよう。
図8は、本システムで用いた各種パラメタの入力画面である。上半分、居ねむり検出用のパラメタは、各航海士ごとにメンテナンスを加えることで、各人にとり最適なものとなる。
下半分、残余のパラメタは、たとえば、航海のつどメンテナンスを加えればよい。下線部は、入力可能項目であることを示す。空白は、使わない項目。
【発明の効果】
在来の就労監視装置では、監視装置への応答が無い、又は、遅れた時に始めて、当直員の居ねむりを検出できるが、本システムでは、当直員が居ねむりや 突然の意識不明<これは、δ波の比率が非常に高くなることで識別可能>に陥ると同時に、それを検出することができ、
ただちに、衝突回避、座礁回避のための自動操船を実現でき、また、居ねむり検出と同時に、当直員あるいは非番の者へ、警報を発しうる。
また、危険発生時に、その危険性の大小に応じて、当直へのバックアップにあてる非番の者の人数を、時には多く、時には少なくできるので、ことに 省人化の進んだ船舶において、在来システムに比し、非番の乗員の就労状況を改善できる。又、非番の者のうち、目の覚めておる者、つまり、危険時の対応を 取りやすい者から、優先的に起こすことが可能となる。
なお、本システムで用いた方法は、船舶のみならず、プラント設備の運転でも、適用できるものも有る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略構成図である。
【図2】積分値により、δ波の比率を求めるための計算式
【図3】積分値により、θ波の比率を求めるための計算式
【図4】最大値により、δ波の比率を求めるための計算式
図2、図3、図5の中の説明文をも参照。
【図5】最大値により、θ波の比率を求めるための計算式
【図6】自動操船装置の構成図である。
【図7】脳波分析手段の構成図である。
【図8】本システムのパラメタ入力画面の一例。
【図9】最も眠りこんでおる者、および、最も目の覚めておる者を抽出するロジック
【符号の説明】
1は、脳波入力手段
2は、脳波分析手段
3は、自動操船装置
4は、自動操船用コンピュータ
6は、増幅器
7は、帯域通過フィルタ
8は、A/Dコンバータ
9は、脳波分析用コンピュータ
10は、アクチュエーターもしくは、オートパイロット
11は、スプリンクラー
12は、CPS〈Global Positioning System〉
13は、電磁ログ
14は、ジャイロ
15は、レーダ
16は、ソナー
17は、音響測深器

Claims (4)

  1. 脳波入力手段1と、入力した脳波から、人が眠りに入ろうとする状態を示すシータ波や、睡眠中に現れるデルタ波を解析する脳波分析手段2と、自動操船装置3から成り、当直航海士の脳波に占めるシータ波やデルタ波の比率が高まった時に、衝突防止、座礁防止のため、自動操船装置3による操舵が 自動的に開始され、
    当直員のほか、非番の航海士にも、脳波入力手段1を使わせておる時、当直員の居眠りが検出された時には、当直員へ警報しつつ、非番の航海士のうち、そのデルタ波の比率が最も小さい者から優先して、警報を発して起こすようにした、脳波で起動される自動操船装置。
  2. 脳波入力手段1と、入力した脳波から、人が眠りに入ろうとする状態を示すシータ波や、睡眠中に現れるデルタ波を解析する脳波分析手段2と、自動操船装置3から成り、当直航海士の脳波に占めるシータ波やデルタ波の比率が高まった時に、衝突防止、座礁防止のため、自動操船装置3による操舵が 自動的に開始され、
    当直員のほか、非番の航海士にも、脳波入力手段1を着用させておる時、航海士に関わるデータ、たとえば、その海域に詳しいとかを、登録しておき、その者へ優先して警報を発するようにした、脳波で起動される自動操船装置。
  3. 脳波入力手段1と、入力した脳波から、人が眠りに入ろうとする状態を示すシータ波や、睡眠中に現れるデルタ波を解析する脳波分析手段2と、自動操船装置3から成り、当直航海士の脳波に占めるシータ波やデルタ波の比率が高まった時に、衝突防止、座礁防止のため、自動操船装置3による操舵が 自動的に開始され、
    居眠り中の航海士へ、スプリンクラー11から放水し、居眠りから目を覚ますようにした、脳波で起動される自動操船装置。
  4. 脳波入力手段1と、入力した脳波から、人が眠りに入ろうとする状態を示すシータ波や、睡眠中に現れるデルタ波を解析する脳波分析手段2と、自動操船装置3から成り、当直航海士の脳波に占めるシータ波やデルタ波の比率が高まった時に、衝突防止、座礁防止のため、自動操船装置3による操舵が 自動的に開始され、
    居眠り中の航海士へ、スプリンクラー11から放水し、居眠りから目を覚ますようにし、当直航海士の脳波に占めるシータ波やデルタ波の比率が小さくなったら、自動操船が解除される、脳波で起動される自動操船装置。
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