JP4410922B2 - 制振装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は制振装置に係り、特に構造物の振動エネルギを吸収するダンパが壁内に取り付けられるよう構成された制振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビルや住宅等の構造物の耐震性を高める手段として、油圧ダンパを上部伝達部材と下部伝達部材との間に介在させてなる制振装置が開発されつつある。
【0003】
この制振装置では、梁に固定される上部伝達部材と床等の基礎に固定される下部伝達部材との間に油圧ダンパが取り付けられており、油圧ダンパのシリンダ端部及びピストンロッド端部が水平方向の振動を伝える上部伝達部材又は下部伝達部材に連結されている。
【0004】
図7は従来の制振装置の一例を示す正面図である。
【0005】
図7に示されるように、従来の制振装置は、下梁1と、上梁2、柱3との間に形成された平面状空間4内に油圧ダンパ5を設けてなる。油圧ダンパ5は、上梁2に固定された上部伝達部材6と下梁1に固定された下部伝達部材7との間に配置されており、ピストンロッド5aの端部が上部伝達部材6の下端に固定されたブラケット6aに結合され、シリンダ5bの端部が下部伝達部材7の上端に固定されたブラケット7aに結合される。そのため、上部伝達部材6及び下部伝達部材7に構造物の振動が伝播されると、上部伝達部材6と下部伝達部材7との間で水平方向の相対変位が発生する。これにより、油圧ダンパ5は、ピストンロッド5aがシリンダ5bに対して摺動して減衰力を発生する。
【0006】
また、住宅の建築工法が2×4の場合には、各柱3間を補強するためのスタッド8が下梁1と上梁2との間を結合するように設けられている。そのため、上部伝達部材6及び下部伝達部材7は、一般住宅の場合の約半分の間隔に設けられた柱3とスタッド8との間に収納される寸法形状(横幅寸法=b)に形成されており、且つ油圧ダンパ5も柱3とスタッド8との間に収納されるように設けられている。
【0007】
この建築工法によって上部伝達部材6及び下部伝達部材7を一般住宅の半分の幅にするため、上部伝達部材6及び下部伝達部材7が上下方向に細長く延在する形状になっている。そして、上部伝達部材6及び下部伝達部材7の端部は、L字状のブラケット9に釘などの締結部材を打ち込んで固定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような建築工法に適用される制振装置では、上部伝達部材6及び下部伝達部材7の横幅寸法が一般住宅の約半分位に小さくなっているので、水平方向の振動が伝播されたとき、上部伝達部材6及び下部伝達部材7自体が傾きやすくなっており、その際ブラケット9に打ち込まれた締結部材を引き抜くような力(てこの原理)が作用して上部伝達部材6及び下部伝達部材7の結合部分が上梁2及び下梁1から浮き上がってしまうという問題があった。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決した制振装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は以下のような特徴を有する。
【0011】
上記請求項1の発明は、前記上部伝達部材及び前記下部伝達部材の前記自由端の左右方向の幅が前記2本の柱の間隔よりも幅狭となるように形成し、前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の固定端の少なくとも一方の伝達部材の前記固定端の横幅が前記2本の柱の間隔と略同一寸法であり、且つ当該固定端の左右側面を前記2本の柱の側面に当接させた状態で上部伝達部材及び下部伝達部材の固定端を上梁及び下梁に固定させてなり、上部伝達部材または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材または下部伝達部材の固定端の左右側面が柱の側面に当接して固定端が上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【0012】
また、請求項2記載の発明は、前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を保持する補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を前記上梁及び下梁に固定させたものであり、上部伝達部材または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材及び下部伝達部材の両側が柱の側面に当接して上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【0013】
また、請求項3記載の発明は、前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材または前記下部伝達部材と前記補強部材との間を連結する連結部材を介して固定したものであり、上部伝達部材または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材または下部伝達部材の両側が柱の側面に当接して上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明になる制振装置の一実施例を示す正面図である。また、図2は図1中B部拡大図であり、(A)はB部正面図、(B)はA−A線に沿う縦断面図である。
【0016】
図1及び図2に示されるように、制振装置10は、1階床に支持されるように横架された下梁12(基礎)と、2階床を支持するように横架された上梁14と、下梁12と上梁14との間に起立された柱16(請求項に記載の柱)と、下梁12と上梁14との間で柱16と平行に延在された補強用のスタッド17(請求項に記載の柱)とにより形成された長方形の壁面状空間18に油圧ダンパ20が取り付けられている。尚、制振装置10は、2×4工法により建築された住宅に用いられるものであり、柱16とスタッド17との間隔が柱16間の間隔の約1/2に設定されている。
【0017】
壁面状空間18内には、上記油圧ダンパ20の他にL字状に形成されたブラケット21に釘などの締結部材21aを打ち込んで下梁12に固定される下部伝達部材22と、L字状に形成されたブラケット23に釘などの締結部材23aを打ち込んで上梁14に固定される上部伝達部材24とが設けられている。下部伝達部材22及び上部伝達部材24は、夫々同一の台形形状に形成されており、下梁12、上梁14に固定される固定端22a,24aが柱16とスタッド17との間に嵌合固定され、自由端22b,24bが幅狭に形成されている。そして、油圧ダンパ20は、下部伝達部材22の自由端22bと上部伝達部材24の自由端24bとの間の相対変位を吸収するように取り付けられる。
【0018】
また、下部伝達部材22の上端側面にはダンパ支持部材26が取り付けられており、上部伝達部材24の下端側面にはダンパ支持部材28が取り付けられている。そして、下部伝達部材22のダンパ支持部材26と上部伝達部材24のダンパ支持部材28との間には、水平方向の振動エネルギを吸収して振動を減衰させる油圧ダンパ20が連結されている。
【0019】
油圧ダンパ20は、シリンダ20aとピストンロッド20bとを有し、ピストンロッド20bの端部が上部伝達部材24の自由端24bに固定されたダンパ支持部材28のブラケット28aに結合され、シリンダ20aの端部が下部伝達部材22の自由端22bに固定されたダンパ支持部材26のブラケット26aに結合される。そのため、上部伝達部材24及び下部伝達部材22に構造物の振動が伝播されると、油圧ダンパ20は、ピストンロッド20bがシリンダ20aに対して摺動して減衰力を発生させる。従って、油圧ダンパ20は、下部伝達部22と上部伝達部材24との間で壁面状空間18の平面と平行なC方向の振動を減衰するように取り付けられている。
【0020】
上部伝達部材24は、上梁14に当接する固定端24aの横幅が柱16とスタッド17との間隔と略同一寸法に形成されている。そのため、上部伝達部材24は、左右側面24c,24dが柱16の側面とスタッド17の側面に隙間無く当接した状態に取り付けられる。従って、上部伝達部材24は、上梁14に当接する固定端24aが上梁14により位置規制されるとともに、固定端24aの左右側面24c,24dが柱16の側面とスタッド17の側面によって位置規制されており、3方向でがたつきのない状態に保持される。
【0021】
さらに、上部伝達部材24は、左右側面24c,24dの上部が傾斜面24e,24fとなっており、柱16及びスタッド17の側面から離間している。そのため、油圧ダンパ20のピストンロッド20bが連結された自由端24bが左右方向(C方向)に変位可能に設けられている。
【0022】
下部伝達部材22は、下梁12に当接する固定端22aの横幅が柱16とスタッド17との間隔と略同一寸法に形成されている。そのため、下部伝達部材22は、左右側面22c,22dが柱16の側面とスタッド17の側面に隙間無く当接した状態に取り付けられる。従って、下部伝達部材22は、下梁12に当接する固定端22aが下梁12により位置規制されるとともに、固定端22aの左右側面22c,22dが柱16の側面とスタッド17の側面によって位置規制されており、3方向でがたつきのない状態に保持される。
【0023】
さらに、下部伝達部材22は、左右側面22c,22dの上部が傾斜面22e,22fとなっており、柱16及びスタッド17の側面から離間している。そのため、油圧ダンパ20のシリンダ20aが連結された自由端22bが左右方向(C方向)に変位可能に設けられており、振動が入力されると油圧ダンパ20は減衰力を発生する。
【0024】
従って、制振装置10は、下部伝達部材22及び上部伝達部材24の固定部22a,24aが強固に固定されているので、下部伝達部材22及び上部伝達部材24の横幅寸法が通常の約1/2に小さくなった場合でも左右方向(C方向)の振動が入力された際に下梁12、上梁14から浮き上がることを防止できる。
【0025】
また、上記油圧ダンパ20が設けられた壁面状空間18の両側に配置された壁面状空間42,44には、下梁12、上梁14に当接した状態で固定された補強板30,32が嵌合されている。また、補強板30,32は、横幅が柱16とスタッド17との間隔と略同一寸法に形成されている。そのため、補強板30,32は、両側面が柱16、スタッド17の側面に当接した状態でL字状に形成されたブラケット21,23に釘などの締結部材21a,23aを打ち込んで固定される。よって、油圧ダンパ20が設けられていない壁面状空間42,44においても、柱16とスタッド17との間に嵌合された補強板30,32により柱16及びスタッド17の固定端の強度が高められている。
【0026】
さらに、補強板30,32と下部伝達部材22及び上部伝達部材24との間には、金属板からなる連結板34,36が横架されるように固定される。尚、補強板30,32は、柱16及びスタッド17よりも薄いので、連結板34,36は、スペーサとしてのあて木38,40を介在させた状態で釘などの締結部材34a,36aを打ち込んで補強板30,32に締結される。
【0027】
このように、補強板30,32と下部伝達部材22及び上部伝達部材24は、柱16とスタッド17との間に隙間無く嵌合されるとともに、連結板34,36により連結固定されるため、下梁12、上梁14から浮き上がることが確実に防止される。
【0028】
図3は本発明になる制振装置の変形例1を示す拡大図であり、(A)は正面拡大図、(B)は側断面図である。また、図4は補強金具を拡大して示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。尚、図3において、上記図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0029】
図3(A)(B)及び図4(A)乃至(C)に示されるように、変形例1では、上記補強板30,32及び連結板34,36の代わりに金属板からなる補強金具50が取り付けられている。
【0030】
補強金具50は、下梁12または上梁14に当接するベース50aと、ベース50aの上面に起立する台形形状の支持板50b,50cと、ベース50a及び支持板50b,50cに設けられた締結用小孔50d,50eを有する。
【0031】
締結用小孔50eは、柱16またはスタッド17の前面と後面に対向する第1列50fと、下部伝達部材22の固定部22aまたは上部伝達部材24の固定部24aに対向する第2列50gとに分かれて設けられている。
【0032】
補強金具50は、例えば、図3(A)(B)に示されるように、ベース50aを下梁12の上面に当接させ、且つ締結用小孔50eの第1列50fがスタッド17の前面と後面に対向し、締結用小孔50eの第2列50gが下部伝達部22の固定部22aに対向するように位置合わせした状態で、締結用小孔50d,50eに釘などの締結部材51を打ち込んでベース50aを下梁12に固定させ、且つ支持板50b,50cをスタッド17及び下部伝達部22に固定する。
【0033】
このように、補強金具50によりスタッド17及び下部伝達部22を下梁12に固定することができるので、上記補強板30,32や連結板34,36を用いる場合よりも部品点数が少なくて済み、製造コストを安価に抑えることができる。
【0034】
図5は本発明になる制振装置の変形例2を示す拡大図であり、(A)は正面拡大図、(B)は側断面図である。また、図6は補強金具を拡大して示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。尚、図5において、上記図1及び図2と同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0035】
図5(A)(B)及び図6(A)乃至(C)に示されるように、変形例2では、上記補強板30,32及び連結板34,36の代わりに金属板からなる補強金具60が取り付けられている。
【0036】
この補強金具60は、下梁12または上梁14に当接するベース50aと、ベース50aの端部より上方に起立する取付板60bと、ベース60aと取付板60bを連結するように設けられた三角形状の支持板60cと、ベース50a及び取付板60bに設けられた締結用小孔60d,60eを有する。
【0037】
補強金具60は、例えば、図5(A)(B)に示されるように、ベース60aを下梁12の上面に当接させ、且つ取付板60bをスタッド17の側面に対向させた状態で、締結用小孔60d,60eに釘などの締結部材61を打ち込んでベース60aを下梁12に固定させ、且つ取付板60bをスタッド17に固定する。尚、取付板60bに打ち込まれた締結部材61は、スタッド17を貫通して下部伝達部材22の側面22bに食い込む。そのため、下部伝達部材22の側面22bは、スタッド17に締結される。
【0038】
このように、補強金具60によりスタッド17及び下部伝達部22を下梁12に固定することができるので、上記補強板30,32や連結板34,36を用いる場合よりも部品点数が少なくて済み、製造コストを安価に抑えることができる。
【0039】
また、上記実施の形態では、一台の油圧ダンパ20を配置させる構成を一例として挙げたが、これに限らず、例えば、複数台の油圧ダンパを設ける構成としても良いのは勿論である。
【0040】
上記実施の形態では、連結部材として連結板34,36を用いた例を示したが、これに限らず、例えば、内壁パネルの内側及び外壁パネルの外側から図1に示す連結板34,36の位置に螺子または釘を打ち込むことにより、内壁パネルや外壁パネルを連結部材として利用しても良い。
【0041】
また、本発明の構造は、上部伝達部材または下部伝達部材の一方の伝達部材に用いても良く、また、上部伝達部材または下部伝達部材の左右の一方側のみ柱に当接させ、他方側は当接させずに別の手段で固定させても良い。この別の手段として図4の補強金具を上部伝達部材または下部伝達部材に直接取り付けることもできる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1の発明によれば、前記上部伝達部材及び前記下部伝達部材の前記自由端の左右方向の幅が前記2本の柱の間隔よりも幅狭となるように形成し、前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の少なくとも一方の伝達部材の前記固定端の横幅が前記2本の柱の間隔と略同一寸法であり、且つ当該固定端の左右側面を固定端の2本の柱の側面に当接させた状態で上部伝達部材または下部伝達部材の固定端を上梁及び下梁に固定させたため、上部伝達部材または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材または下部伝達部材の固定端の両側が柱の側面に当接して固定端が上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【0043】
また、請求項2記載の発明によれば、前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を保持する補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を前記上梁及び下梁に固定させたため、上部伝達部材または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材または下部伝達部材の両側が柱の側面に当接して上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【0044】
また、請求項3記載の発明によれば、前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材及び前記下部伝達部材と前記補強部材との間を連結する連結部材を介して固定したため、または下部伝達部材の横幅寸法が小さくなっても上部伝達部材または下部伝達部材の両側が柱の側面に当接して上梁及び下梁から浮き上がることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる制振装置の一実施例を示す正面図である。
【図2】図1中B部拡大図であり、(A)はB部正面図、(B)はA−A線に沿う縦断面図である。
【図3】本発明になる制振装置の変形例1を示す拡大図であり、(A)は正面拡大図、(B)は側断面図である。
【図4】補強金具を拡大して示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【図5】本発明になる制振装置の変形例2を示す拡大図であり、(A)は正面拡大図、(B)は側断面図である。
【図6】補強金具を拡大して示す図であり、(A)は正面図、(B)は側面図、(C)は平面図である。
【図7】従来の制振装置の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
10 制振装置
12 下梁
14 上梁
16 柱(請求項に記載の柱)
17 スタッド(請求項に記載の柱)
20 油圧ダンパ
22 下部伝達部材
24 上部伝達部材
26,28 ダンパ支持部材
30,32 補強板
34,36 連結板
50,60 補強金具
Claims (3)
- 構造物の2本の柱、上梁、下梁から形成される垂直な壁面状空間に設けられ、左右両側に前記2本の柱と平行に延在形成された側面と前記上梁に固定される固定端と前記壁面状空間内に延在する自由端とを有し、前記上梁からの該壁面状空間と平行な水平方向の振動を伝える上部伝達部材と、
前記壁面状空間に設けられ、左右両側に前記2本の柱と平行に延在形成された側面と前記下梁に固定される固定端と前記壁面状空間内に延在する自由端とを有し、前記下梁からの該壁面状空間と平行な水平方向の振動を伝える下部伝達部材と、
前記上部伝達部材の前記自由端と前記下部伝達部材の前記自由端との間に設けられ、前記自由端間の相対変位による水平方向の振動を吸収する油圧ダンパと、
を有する制振装置において、
前記上部伝達部材及び前記下部伝達部材の前記自由端の左右方向の幅が前記2本の柱の間隔よりも幅狭となるように形成し、
前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の前記固定端の少なくとも一方の伝達部材の前記固定端の横幅が前記2本の柱の間隔と略同一寸法であり、且つ当該固定端の左右側面を前記2本の柱の側面に当接させた状態で前記上部伝達部材及び前記下部伝達部材の前記固定端を前記上梁及び下梁に固定させたことを特徴とする制振装置。 - 前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の前記固定端の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を保持する補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材または前記下部伝達部材を前記上梁及び下梁に固定させたことを特徴とする請求項1記載の制振装置。
- 前記柱の一側の側面に前記上部伝達部材または前記下部伝達部材の前記固定端の側面を当接させ、前記柱の他側の側面に補強部材を当接させた状態で前記上部伝達部材または前記下部伝達部材と前記補強部材との間を連結する連結部材を介して固定したことを特徴とする請求項2記載の制振装置。
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