JP4410230B2 - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4410230B2 JP4410230B2 JP2006285068A JP2006285068A JP4410230B2 JP 4410230 B2 JP4410230 B2 JP 4410230B2 JP 2006285068 A JP2006285068 A JP 2006285068A JP 2006285068 A JP2006285068 A JP 2006285068A JP 4410230 B2 JP4410230 B2 JP 4410230B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- metal
- electric power
- power steering
- steering apparatus
- connector
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Power Steering Mechanism (AREA)
Description
例えば、特許文献1に記載の電動式パワーステアリング装置では、電動モータの電流を切り換えるための半導体スイッチング素子からなるブリッジ回路が搭載された金属基板と、導電板、モータ端子等が絶縁性樹脂にインサート成形された大電流基板とが、接続部材を介して電気的に接続されている。この接続部材は、一端部が金属基板上に固定された後に半田付けされるとともに、他端部が大電流基板の導電板およびモータ端子にそれぞれ溶接により電気的に接続されている。
また、接続部材を金属基板上に固定するときに発生する衝撃力が、金属基板上の半田付け前のブリッジ回路部品に伝達され、位置ズレが生じる。
また、特許文献2では、導出端子を経由してリード片と回路基板の回路配線が接続されているので、装置が大型化し、部品点数が増加してコストが高くなるとともに、金属基板上に実装される部品の半田溶接の信頼性が低下する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る電動式パワーステアリング装置を示す断面図、図2は図1の電動式パワーステアリング装置を示す分解斜視図、図3は図1の金属基板22の部分断面図、図4は図1に示した電動パワーステアリング装置の要部断面図、図5は図1の制御装置20の内部を示す斜視図である。
図において、この電動式パワーステアリング装置の3相ブラシレスモータである電動モータ1は、出力軸2と、この出力軸2に8極の磁極を有する永久磁石3が固定された回転子4と、この回転子4の周囲に設けられた固定子5と、出力軸2の出力側に配設され、回転子4の回転位置を検出する回転位置センサ6とを備えている。
上記固定子5は、永久磁石3の外周に対向した12個の突極7と、この突極7に装着されたインシュレータ8と、このインシュレータ8に巻回され、かつU、VおよびWの3相に接続された電機子巻線9とを有している。電機子巻線9の3個の端部は、出力軸2の出力側軸線方向に延びた3個の巻線端子10に各々接続されている。
ウォームギヤ14の電動モータ1側の端部には、スプラインが形成されている。出力軸2の減速ギヤ11側の端部には、内側にスプラインが形成されたカップリング16が圧入されている。このカップリング16とウォームギヤ14の端部とがスプライン結合されており、電動モータ1から減速ギヤ11にカップリング16を介してトルクが伝達される。
制御装置20は、箱型状であって高熱伝導率であるアルミニウム製のヒートシンク21と、このヒートシンク21内に設けられた金属基板22と、ヒートシンク21と協同して内部に金属基板22等を収納したアルミニウム製のカバー23と、金属基板22の片側に設けられ電動モータ1と電気的に接続される第1のコネクタ43と、第1のコネクタ43と対向して設けられ車両の電源等と電気的に接続される第2のコネクタ44を有している。
ヒートシンク21、金属基板22およびカバー23は、電動モータ1の軸線方向と並行に装着されている。
パワー本体20aは、電動モータ1のモータ電流を切り替えるための3相のブリッジ回路を構成する半導体スイッチング素子(例えば、FET)Q1〜Q6、モータ電流のリップルを吸収するコンデンサ30、電動モータ1の電流を検出するためのシャント抵抗器31、半導体スイッチング素子Q1〜Q6のスイッチング動作時に発生する電磁ノイズを外部へ流出するのを防止するコイル34等の大電流部品で構成されている。
コンデンサ30の上面とカバー23の内壁面との間には、高熱伝導率で柔軟性に優れた熱伝導性シート35が装着されている。
マイクロコンピュータ32は、シャント抵抗器31の一端を介して電動モータ1に流れるモータ電流を検出するための電流検出回路(図示せず)と、トルクセンサ(図示せず)からの操舵トルク信号に基づいて補助トルクを演算するとともにモータ電流および回転位置センサ6で検出される回転子4の回転位置をフィードバックして補助トルクに相当する電流を演算する。そして、このマイクロコンピュータ32は、ブリッジ回路の半導体スイッチング素子Q1〜Q6を制御するための駆動信号を出力するようになっている。
また、マイクロコンピュータ32は、図示していないが、AD変換器やPWMタイマ回路等の他に、周知の自己診断機能を含み、システムが正常に作動しているか否かを常に自己診断しており、異常が発生するとモータ電流を遮断するようになっている。
このように、配線パターン26a〜26eを形成した導体層は5層で構成されている。
半導体スイッチング素子Q1〜Q6の放熱板(ヒートスプレッダ)hsと対向する配線パターン26a〜26eの導体層間には、パワー回路用金属柱28aが金属基板22の厚さ方向に直線状に列んで形成されている。同様に複数の大電流部品と対向する配線パターン26a〜26eの導体層間にも、パワー回路用金属柱28aが金属基板22の厚さ方向に直線状に列んで形成されている。
マイクロコンピュータ32等の複数の小電流部品と対向する配線パターン26a〜26eの導体層間には、制御回路用金属柱28bが設けられている。
これに対して、制御本体20bを構成する小電流部品の近傍では、制御回路用金属柱28bは、温度変化により小電流部品の半田付け部に発生する応力を低減させる必要があり、横断面積ができる限り小さいほうが望ましい。
そのため、パワー回路用金属柱28aの横断面積は、制御回路用金属柱28bの横断面積よりも大きく形成されている。特に、制御回路用金属柱28bは、直径0.4mmの円形の横断面積より小さいことが好ましい。
また、金属基板22は、放熱絶縁層25ではパワー回路用金属柱28a、制御回路用金属柱28bが配設されないため、放熱絶縁層25自身で放熱させる必要がある。そのため、放熱絶縁層25は、絶縁層27a〜27dよりも熱伝導率が大きい材料で構成されている。
また、金属基板22には、穴22cが形成されている。金属基板22は、この穴22cにネジ70を通してヒートシンク21に固定されている。この穴22cの周囲には円筒形状の固定用金属柱28dが配設されている。
固定用金属柱28dは、配線パターン26a〜26eの各層間に、金属基板22の厚さ方向に直線状に列んで配設されている。固定用金属柱28dは、ネジ70の頭部の座面の下側に配設され、ネジ70の締め付けによる力が、固定用金属柱28dに加わるようになっている。
AlSiC材は、アルミニウムよりコストが高いが、材料の剛性も高いので、金属板24の厚さはアルミニウムより薄くすることが可能となるが、その厚さは略1.4mm〜1.6mmの間で選定することが好ましい。
また、AlSiC材は、アルミニウムより熱膨張係数が小さく、金属基板22上に半田付けで実装された部品の半田溶接の信頼性が向上する。金属板24にAlSiC材を使用した場合、ヒートシンク21の材料も熱膨張係数が近似しているAlSiC材が好ましい。
パワー用金属片Fpと溶接パッド部26ewとの溶接時の溶融を抑制するため、少なくとも溶接パッド部26ewの下面と、最上層から2層目の配線パターン26dの上面との間に、金属層29が配設されることが必要である。
パワー回路用金属柱28a、制御回路用金属柱28bおよび固定用金属柱28dは、製造上、溶接用金属柱28cと同様に形成されるので、パワー回路用金属柱28a、制御回路用金属柱28bおよび固定用金属柱28dの上部と、配線パターン26b〜26eの下面の間に金属層29が形成されている。
この金属層29については、製造上、パワー回路用金属柱28a、制御回路用金属柱28b、溶接用金属柱28cおよび固定用金属柱28dの下部と、配線パターン26a〜26dの上面の間に形成されてもよい。
このパワー用金属片Fpの先端部および中間部には、図3に示すようにフラット形状の平面部Fpa、Fpbが形成されている。この先端部である平面部Fpaと中間部であるFpbとの間には、金属基板22と反対側に突出した逆J字状の曲面部Fpcが形成されている。この曲面部Fpcは、逆U字状に形成されてもよい。
パワー用金属片Fpの平面部Fpaは、溶接パッド部26ewの下面において、溶接用金属柱28cが形成される部位の溶接パッド部26ewとレーザ溶接され、パワー用金属片Fpの平面部Fpaと溶接パッド部26ewとは互いに溶融して溶接される。
なお、銅(融点:1083℃)よりニッケル(融点:1453℃)の融点が高いので、銅の溶融が抑制され、絶縁層27a〜27dへの熱の影響が少ない。
また、パワー用金属片Fpと溶接パッド部26ewとの溶接が、レーザ溶接によって行なわれることにより、溶接部に熱を集中して行なうことができ、絶縁層27a〜27dへの熱の影響が少ない。
コネクタ用絶縁性樹脂から露出した導電板41の他端部は、第1のコネクタ43の第1の端子台40上で折曲されている。この折曲部は、接続端子であるモータ用パッド部41pであり、このモータ用パッド部41pには、レーザ溶接により、パワー用金属片Fpの中間部である平面部Fpbが溶接されている。
パワー用金属片Fpは、金属基板22の片側と第1のコネクタ43との間に3個並んで配置されている。それぞれのパワー用金属片Fpは、ブリッジ回路を有するパワー本体20aと電動モータ1とを電気的に接続し、モータ端子Mmを経由して電動モータ1のU、VおよびWの3相の電機子巻線9にそれぞれ大電流のモータ電流が流されるので、幅広に形成されている。
平面部Fsbは、接続端子であるセンサ用パッド部Spと、レーザ溶接で溶接されている。信号用金属片Fsの平面部Fsaは、最上層の配線パターン26eの溶接パッド部とレーザ溶接で溶接されている。
従って、6個の信号用金属片Fsにより、制御本体20bを構成するマイクロコンピュータ32とセンサ端子(図示せず)とが電気的に接続されている。
この電源用パッド部51pと金属基板22上の溶接パッド部26ewとには、パワー用金属片Fpが2個並んでレーザ溶接により溶接されている。
このパワー用金属片Fpは、フレーム80の一構成要素であり、パワー用金属片Fpの基端部がフレーム用絶縁性樹脂で一体化されている。このパワー用金属片Fpは、パワー用金属片Fpの先端部に平面部Fpaが形成され、中間部に平面部Fpbが形成されている。
この信号用パッド部52pには、信号用金属片Fsの平面部Fsbがレーザ溶接で溶接されている。信号用金属片Fsの平面部Fsaは、金属基板22の最上層の配線パターン26eの溶接パッド部とレーザ溶接で溶接されている。
この信号用金属片Fsは、フレーム80の一構成要素であり、信号用金属片Fsの基端部がフレーム用絶縁性樹脂で一体化されている。信号用金属片Fsは、金属基板22と第2のコネクタ44との間に信号コネクタ部45b用として3個、トルクセンサコネクタ部46用として6個の合計9個が並んで配置されている。
また、パワー用金属片Fpに大電流が流れた場合であっても、大電流によりで発生する熱が、溶接パッド部26ew、溶接用金属柱28cに伝導するので、パワー用金属片Fpの発熱が抑制される。
第2のコネクタ44の第2の端子台50の両側および中央部にも、端部が鈎形状の第1の係止部50aが形成されている。また、第2の端子台50の中央部には、溝形状の第2の係止部50bが形成されている。
第1の係止部40a,50aは、フレーム80の被係止部である内側縁部に係止されて、フレーム80の挿入方向の移動は規制されている。第2の係止部40b,50bは、フレーム80に形成された被係止部である凸部80aが係止されて、第1のコネクタ43、第2のコネクタ44に対するフレーム80の位置決めがなされ、またフレーム80の面方向の移動は規制されている。
図5に示すように、フレーム80の側枠部80cは、金属基板22をヒートシンク21に固定した6個のネジ70の頭部に重なって配置されている。
なお、中間に配置された2個のネジ70については、頭部がフレーム80のビーム80bと重なって配置してもよい。
まず、電動モータ1を組み立てるが、出力軸2に永久磁石3を接着固定後、着磁器で8極に着磁し、軸受60の内輪を圧入して回転子4を形成する。
次に、固定子5の12個の突極7にインシュレータ8を介してU、V、Wの各電機子巻線9を電気角で120度位置を移動して巻回し、U、V、W各相それぞれ4個で計12個の巻線を形成する。U相各巻線の巻始め同士、巻終わり同士を接続し、U相の電機子巻線を形成する。同様にV相およびW相の電機子巻線9を形成し、U、VおよびW相の電機子巻線9の巻終わりをお互いに接続して中性点とする。 U、VおよびW相の電機子巻線9の巻始めはそれぞれ巻線端子10に接続される。
その後、この固定子5をヨーク17に圧入する。
まず、各電極にクリーム半田を塗布した金属基板22上に、半導体スイッチング素子Q1〜Q6、コンデンサ30、コイル34およびシャント抵抗器31等のパワー本体20aを構成する部品と、マイクロコンピュータ32およびその周辺回路素子等の制御本体20bを構成する部品を実装し、リフロ装置を用いて、クリーム半田を溶かし、各上記部品を半田付けする。
次に、フレーム80の凸部80aを、第1の端子台40の第2の係止部40bおよび第2の端子台50の第2の係止部50bに挿入して、フレーム80を第1の端子台40および第2の端子台50の上面に載置する。その際、フレーム80を、第1の端子台40の第1の係止部40aおよび第2の端子台50の第1の係止部50aで係止し、第1の端子台40および第2の端子台50に固定する。
パワー用金属片Fpの平面部Fpbと第1の端子台40のモータ用パッド部41p、パワー用金属片Fpの平面部Fpaと金属基板22の溶接パッド部26ewを夫々レーザ溶接により電気的に溶接する。
また、信号用金属片Fsの平面部Fsbとセンサ用パッド部Spとのレーザ溶接、信号用金属片Fsの平面部Fsaと溶接パッド部26ewとのレーザ溶接も上記と同様に行なわれる。
パワー用金属片Fpの平面部Fpbと第2の端子台50の電源用パッド部51p、信号用金属片Fsの平面部Fsbと第2の端子台50の信号用パッド部52p、第2の端子台50側のパワー用金属片Fpの平面部Fpaおよび信号用金属片Fsの平面部Fsaと金属基板22の溶接パッド部26ewとのレーザ溶接も上記と同様に行なわれる。
これで、金属基板22の溶接パッド部26ewと、金属基板22の周辺に配置された第1の端子台40の接続端子である各パッド部および第2の端子台50の接続端子である各パッド部の電気的接続の全てが行なわれる。
そして、図1に示すように、プリコートガスケット71が予め塗布されて硬化されたカバー23をヒートシンク21の開口部に配置し、ネジ72を用いてヒートシンク21に固定する。
制御装置20のヒートシンク21の外周縁部には、プリコートガスケット73が予め塗布されて硬化されており、制御装置20を電動モータ1のブラケット12aにネジ78を用いて固定する。このとき、電動モータ1と制御装置20の合わせ面がプリコートガスケット73でシールされる。また、回転位置センサ6の電動モータ1側のコネクタ部(図示せず)と制御装置20側のセンサコネクタ部(図示せず)とが嵌合されて電気的に接続される。
次に、電動モータ1の巻線端子10と制御装置20のモータ端子Mmとを、ネジ74を用いて固定し、電気的に接続することで、電動モータ1と制御装置20とが一体化され、電動式パワーステアリング装置の組み立てが完了する。
また、パワー本体20aと多導電層の配線パターン26a〜26eとが電気的に接続されて構成されたパワー回路では、電流の流れる経路が短くなり、電力ロスを低減できるとともに、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
また、制御回路用金属柱28bは、横断面において直径0.4mm以下の円形に形成されることにより、温度変化により制御本体20bの部品の半田付け部に発生する応力を低減させることができ、装置の性能、耐熱性および耐久性を向上させることができる。
従って、ネジ70の締め付け力がネジ70の頭の座面から固定用金属柱28d、金属層29に伝達され、ネジ70の頭部からヒートシンク21の間において、樹脂層は放熱絶縁層25のみとなり、ネジ70が緩みにくくなって金属基板22をヒートシンク21に密着させることができ、装置の耐熱性および耐久性を向上させることができる。
従って、パワー用金属片Fpの平面部Fpbとモータ用パッド部41p、およびパワー用金属片Fpの平面部Fpaと溶接パッド部26ewとが、それぞれ互いに溶融して溶接されるので、溶接の信頼性を向上させることができる。
また、第1の端子台40のセンサ用パッド部Spと金属基板22の溶接パッド部26ewとの間、第2の端子台50の電源用パッド部51pと金属基板22の溶接パッド部26ewとの間、第2の端子台50の信号用パッド部52pと金属基板22の溶接パッド部26ewとの間も上記と同様に、パワー用金属片Fs、信号用金属片Fsをレーザ溶接して電気的に接続され、それぞれ互いに溶融して溶接されるので、溶接の信頼性を向上させることができる。
従って、パワー用金属片Fpと、溶接パッド部26ewがお互いに溶融して溶接されるとともに、高融点の金属層29で溶融が抑制され、絶縁層27a〜27dへの熱の影響が少なくなり、溶接の信頼性を向上することができる。なお、ニッケルの代わりにニッケル合金でもよい。
また、パワー用金属片Fpで発生する熱が、溶接パッド部26ew、溶接用金属柱28cに伝導するので、パワー用金属片Fpに大電流を流しても発熱が抑制され、制御装置20の耐熱性を向上させることができる。
そして、金属基板22の溶接パッド部26ewと、モータ用パッド部41p、センサ用パッド部Sp、電源用パッド部51pおよび信号用パッド部52pとが金属片Fp,Fsの先端部および中間部で電気的に直接接続されている。
従って、部品点数が削減されるとともに、金属片Fp,Fsの長さが短くなり、制御装置20内部の電気抵抗が小さくなり、電力ロスを低減することができる。
また、パワー用金属片Fpおよび信号用金属片Fsの溶接箇所が直線状に列ぶので、レーザ溶接の溶接作業性が大幅に向上し、工作性の向上が図られる。
従って、金属基板22上の発熱部品の温度上昇を抑制でき、制御装置20の耐熱性および耐久性を向上させることができる。
また、金属基板22とヒートシンク21との線膨張率が略同一となり、ヒートシンク21に固定されたモータ用パッド部41p、センサ用パッド部Sp、電源用パッド部51p、信号用パッド部52pと、金属基板22上の溶接パッド部26ewとの間の距離が温度変化によって変化しにくくなる。
従って、これらのパッド部41p,Sp,51p,52p,26ewを接続する金属片Fp,Fsに加わる力が少なくなるので、これらのパッド部の間を電気的に接続する溶接部の信頼性を向上させることができる。
従って、パワー本体20a上の発熱部品の温度上昇を抑制でき、制御装置20の耐熱性および耐久性を向上させることができる。
また、電流の流れる経路が短くなり、電力ロスを低減できるとともに、電磁ノイズの発生を抑制することができる。
従って、振動に対する耐力が向上し、制御装置20の信頼性が向上する。
従って、フレーム80の位置決めを容易に行うことができ、制御装置20の組立性の向上が図られる。また、フレーム80を固定するネジ等の固定用部品が不要になり、コストの低減が図られる。
また、パワー本体20aおよび制御本体20bが金属基板22上に搭載された電動式パワーステアリング装置について説明したが、パワー本体20aと制御本体20bを別々の基板とし、パワー本体20aを金属基板であるパワー基板、制御本体20bを樹脂基板である制御基板としてもよい。即ち、パワー用金属片Fpおよび信号用金属片Fsの一端部をパワー基板の溶接パッドに溶接するようにしてもよい。
また、電動式パワーステアリング装置は、エンジンルーム装着であり、防水性を確保するために、プリコートガスケット71,73を装着し、シリコン接着剤66でシールしたが、車室内装着であってもよく、この場合はプリコートガスケット71,73、シリコン接着剤66を外したものでもよい。
また、金属基板22の導体層である配線パターンを5層としたが、この層数に限定されるものではなく、6層等他の層数であってもよい。
また、金属柱28a,28b,28c,28dの軸方向断面を長方形としたが、台形形状であってもよい。
また、金属基板22の金属板24をアルミニウムやAlSiC材としたが、銅等の他の金属板であってもよい。
また、回転位置センサ6としてレゾルバを用いているが、レゾルバに限定されるものではなく、磁気抵抗素子、ホール素子またはホールIC等他の磁気検出素子を用いたものであってもよい。
また、電動モータ1はブラシレスモータに限定されるものでなく、ブラシ付DCモータ、インダクションモータまたはスイッチトリラクタンスモータ(SRモータ)であってもよい。
Claims (22)
- 車両のハンドルに対して補助トルクを出力する電動モータと、
この電動モータの駆動を制御する制御装置とを備えた電動式パワーステアリング装置であって、
前記制御装置は、前記ハンドルに対して補助するトルクに応じて前記電動モータの電流を切り換えるための複数の半導体スイッチング素子からなるブリッジ回路を有するパワー本体と、
前記ハンドルの操舵トルクに基づいて前記ブリッジ回路を制御するための駆動信号を生成する制御本体と、
前記パワー本体および前記制御本体が搭載され、金属板上に、絶縁層、および配線パターンが形成された導体層が積層された金属基板と、
この金属基板の周辺部に設けられ、導電板がコネクタ用絶縁性樹脂で一体化されているとともに一端部がコネクタ用絶縁性樹脂から露出した接続端子を有するコネクタと、
前記金属基板の周囲を囲って設けられているとともに基端部がフレーム用絶縁性樹脂で一体化された複数の金属片を有するフレームとを備え、
前記金属片は、先端部が前記金属基板の前記導体層に電気的に接続され、中間部が前記接続端子に電気的に接続されており、
前記接続端子の他端部は、前記電動モータ、前記電動モータの回転子の回転位置を検出する回転位置センサ、前記車両の電源および操舵トルクを検出するトルクセンサの何れかと電気的に接続されていることを特徴とする電動式パワーステアリング装置。 - 前記フレームは、前記コネクタに係止されていることを特徴とする請求項1に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記フレームは、前記コネクタに形成された、前記フレームの挿入方向の移動を規制する第1の係止部および前記フレームの面方向の移動を規制する第2の係止部により前記コネクタに係止されていることを特徴とする請求項2に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属基板は、前記絶縁層および前記導体層が複数層交互に積層されて構成されているとともに、これらの導体層間が金属柱で電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片の前記先端部と溶接される、最外層の前記導体層の表面の金属基板側溶接パッド部と、少なくとも前記最外層導体層の隣接導体層とが溶接用金属柱を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項4に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片の前記先端部と前記金属基板側溶接パッド部との溶接領域は、前記溶接用金属柱と対向した領域であることを特徴とする請求項5に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片の前記先端部と前記導体層とは、レーザ溶接により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片の前記先端部と前記導体層とは、超音波溶接により電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片は、銅または高導電率の銅合金で構成されていることを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属基板側溶接パッド部は、前記金属基板の縁部に形成されていることを特徴とする請求項5または6に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記パワー本体および制御本体は、前記金属基板の同一面に設けられているとともに、前記金属基板を通じて電気的に接続されていることを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記パワー本体は、電流のリップルを吸収するコンデンサおよび前記半導体スイッチング素子のスイッチング時に発生するノイズの外部流出を防止するコイルを備えていることを特徴とする請求項1〜11の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記コンデンサおよび前記コイルは、面実装された大電流部品であることを特徴とする請求項12に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記コネクタは、前記電動モータに接続されたモータ端子および前記回転位置センサに接続されたセンサコネクタ部を有する第1のコネクタであり、また前記車両の前記電源と電気的に接続されるパワーコネクタ部および前記トルクセンサに接続されたトルクセンサコネクタ部を有する第2のコネクタであることを特徴とする請求項1〜13の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタは、対向して配置されていることを特徴とする請求項14に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記コンデンサおよび前記コイルは、前記フレームの対向した側枠部間を繋いだビームに接着剤を用いて固定されていることを特徴とする請求項12または13に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属基板は、ネジを用いてヒートシンクに固定されているとともに、このネジの頭部に重なって前記フレーム用絶縁性樹脂が配置されていることを特徴とする請求項1〜16の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記フレーム用絶縁性樹脂は、前記側枠部におけるフレーム用絶縁性樹脂であることを特徴とする請求項17に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属片の、前記先端部と前記中間部との間には、前記金属基板側と反対側に突出した曲面部が形成されていることを特徴とする請求項1〜18の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記曲面部は、逆U字状または逆J字状であることを特徴とする請求項19に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属基板は、前記導体層と前記金属柱との間には、前記導体層および前記金属柱よりも融点の高い高融点金属の金属層が形成されていることを特徴とする請求項4〜20の何れか1項に記載の電動式パワーステアリング装置。
- 前記金属層は、ニッケルまたはニッケル合金で構成されていることを特徴とする請求項21に記載の電動式パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006285068A JP4410230B2 (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | 電動式パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006285068A JP4410230B2 (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | 電動式パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008100618A JP2008100618A (ja) | 2008-05-01 |
JP4410230B2 true JP4410230B2 (ja) | 2010-02-03 |
Family
ID=39435280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006285068A Expired - Fee Related JP4410230B2 (ja) | 2006-10-19 | 2006-10-19 | 電動式パワーステアリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4410230B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107005131A (zh) * | 2014-11-20 | 2017-08-01 | 日本电产株式会社 | 马达 |
Families Citing this family (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5423014B2 (ja) * | 2009-01-29 | 2014-02-19 | 日本精工株式会社 | 電動パワーステアリング装置及び車両 |
JP6405625B2 (ja) * | 2013-12-19 | 2018-10-17 | 株式会社デンソー | 液体ポンプ |
JP6486250B2 (ja) * | 2015-09-10 | 2019-03-20 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動駆動装置 |
JP6504666B2 (ja) * | 2016-03-11 | 2019-04-24 | オムロンオートモーティブエレクトロニクス株式会社 | 電動モータ制御装置 |
JP6601329B2 (ja) * | 2016-07-01 | 2019-11-06 | 株式会社デンソー | モータ装置 |
JP7282612B2 (ja) * | 2019-06-21 | 2023-05-29 | 株式会社ミツバ | 制御装置及びモータ装置 |
US20230010824A1 (en) * | 2020-01-30 | 2023-01-12 | Aisin Corporation | Stator manufacturing method |
JP2022111645A (ja) * | 2021-01-20 | 2022-08-01 | 住友電装株式会社 | 端子台及び端子台ユニット |
-
2006
- 2006-10-19 JP JP2006285068A patent/JP4410230B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107005131A (zh) * | 2014-11-20 | 2017-08-01 | 日本电产株式会社 | 马达 |
CN107005131B (zh) * | 2014-11-20 | 2019-05-14 | 日本电产株式会社 | 马达 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008100618A (ja) | 2008-05-01 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4246212B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4102404B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4410230B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
US7021418B2 (en) | Electric power steering apparatus | |
KR101206158B1 (ko) | 전동식 파워 스티어링 장치 | |
JP4353951B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP5063722B2 (ja) | 電動式駆動装置およびそれを搭載した電動式パワーステアリング装置 | |
JP3638269B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4203055B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP4877265B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置及びその製造方法 | |
JP5008742B2 (ja) | 電動式駆動装置 | |
JP5619279B2 (ja) | 電動パワーステアリング装置 | |
JP5084783B2 (ja) | 電動式パワーステアリング装置 | |
JP2014151850A (ja) | 電子制御装置 | |
JP6099915B2 (ja) | 電子制御装置 | |
JP4981939B2 (ja) | 電動式駆動装置および電動式パワーステアリング装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090416 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091110 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091112 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121120 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131120 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |