JP4405448B2 - 能動型防振支持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体が少なくとも壁面の一部を構成する液室と、振動体の振動状態に応じた電流の供給を受けて往復動するアクチュエータと、アクチュエータのアマチュアにより作動して液室の容積を変化させる可動部材とを備え、前記可動部材が臨むとともに大気との連通が遮断された密閉空間に少なくともアクチュエータのアマチュアを収納した能動型防振支持装置に関する。
かかる能動型防振支持装置は、例えば下記特許文献1により公知である。この能動型防振支持装置によれば、アクチュエータのアマチュアが往復動する空間が密閉されているため、塵や水の侵入によるアマチュアの作動不良を防止することができる。
特開2004−293601号公報
ところで上記従来のものは、塵や水が入り込まないように密閉された密閉空間にアクチュエータのアマチュアが配置されており、かつ密閉空間の壁面の一部がアマチュアに接続されて往復動する可動部材で構成されているため、雰囲気温度やアクチュエータ自体の発熱に伴って密閉空間の圧力が増減することになる。従って、可動部材は密閉空間の圧力と大気圧との差が増加する方向に移動するときに抵抗力を受けて中立位置が上昇し、逆に密閉空間の圧力と大気圧との差が減少する方向に移動するときに付勢力を受けて中立位置が下降することになる。その結果、アマチュアの下方のクリアランスが変化してアクチュエータが発生する駆動力が変化してしまい、可動部材の振動を精度良く制御するのが難しくなる問題があった。
本発明は前述の事情に鑑みてなされたもので、能動型防振支持装置のアクチュエータのアマチュアを収納する密閉空間に塵や水が入り込むのを阻止しながら、前記密閉空間の圧力の変化によってアマチュアの中立位置が変化しないようにすることを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明によれば、振動体の荷重を受ける弾性体と、弾性体が少なくとも壁面の一部を構成する第1の液室と、容易に変形可能なダイヤフラムで大気との間を区画されるとともに前記第1の液室に連通する第2の液室と、振動体の振動状態に応じた電流の供給を受けて作動するアクチュエータと、アクチュエータのアマチュアにより往復動して前記第1の液室の容積を変化させる可動部材と前記可動部材が臨むとともに大気との連通が遮断され少なくともアクチュエータのアマチュアを収納した密閉空間と、前記密閉空間の圧力を略大気圧に維持する圧力緩衝手段とを備えた能動型防振支持装置であって、前記圧力緩衝手段は、前記密閉空間内に配置した可撓性の袋体より構成され、前記密閉空間の圧力を略大気圧に維持できるように、前記袋体の内部が、前記密閉空間の壁部に形成した連通孔および前記第1の液室を介して前記第2の液室に連通していることを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
また請求項2に記載された発明によれば、請求項1の構成に加えて、前記袋体は、アクチュエータのヨークに当接することを特徴とする能動型防振支持装置が提案される。
尚、実施例の第1弾性体19は本発明の弾性体に対応し、実施例の第1、第2液室30,31は本発明の第1の液室に対応し、実施例の第3液室35は本発明の第2の液室に対応し、実施例の可動コア54は本発明のアマチュアに対応する。
請求項1の構成によれば、能動型防振支持装置の可動部材を往復動させるアクチュエータのアマチュアを収納し、かつアマチュアに接続された可動部材が臨む密閉空間の圧力を、この密閉空間内に配置した可撓性の袋体より構成され、該密閉空間の圧力を略大気圧に維持できるように、前記袋体の内部を前記密閉空間の壁部に形成した連通孔および第1の液室を介して第2の液室に連通した圧力緩衝手段によって略大気圧に維持するので、アクチュエータのアマチュアによって可動部材が往復動して密閉空間の容積が変化しても、略大気圧の液室に連通する可撓性の袋体が伸縮することで密閉空間の圧力を略大気圧に保つことができ、密閉空間に塵や水が入り込むのを遮ってアマチュアに作動不良が発生するのを防止しながら、密閉空間に圧力変動が発生しないようにしてアマチュアおよび可動部材の中立位置を安定させ、アクチュエータによる可動部材の制御を精度良く行うことができる。
以下、本発明の実施の形態、及び参考例の形態を、添付の図面に示した本発明の実施例、及び参考例に基づいて説明する。
図1〜図は本発明の参考例を示すもので、図1は能動型防振支持装置の縦断面図、図2は図1の2部拡大図、図3は袋体の固定方法の説明図である。また、図4は能動型防振支持装置の作用を説明するフローチャートである。
図1および図2に示すように、自動車のエンジンを車体フレームに弾性的に支持するために用いられる能動型防振支持装置M(アクティブ・コントロール・マウント)は、軸線Lに関して実質的に軸対称な構造を有するもので、概略円筒状の上部ハウジング11の下端のフランジ部11aと、概略円筒状の下部ハウジング12の上端のフランジ部12aとの間に、上面が開放した概略カップ状のアクチュエータケース13の外周のフランジ部13aと、環状の第1弾性体支持リング14の外周部と、環状の第2弾性体支持リング15の外周部とが重ね合わされてカシメにより結合される。このとき、アクチュエータケース13の上部と第2弾性体支持部材15の内面との間に、環状のフローティングラバー17が介在する。
第1弾性体支持リング14と、軸線L上に配置された第1弾性体支持ボス18とに、厚肉のラバーで形成した第1弾性体19の下端および上端がそれぞれが加硫接着により接合される。第1弾性体支持ボス18の上面にダイヤフラム支持ボス20がボルト21で固定されており、ダイヤフラム支持ボス20に内周部を加硫接着により接合されたダイヤフラム22の外周部が上部ハウジング11に加硫接着により接合される。ダイヤフラム支持ボス20の上面に一体に形成されたエンジン取付部20aが図示せぬエンジンに固定される。また下部ハウジング12の下端の車体取付部12bが図示せぬ車体フレームに固定される。
上部ハウジング11の上端のフランジ部11bにストッパ部材23の下端のフランジ部23aがボルト24…およびナット25…で結合されており、ストッパ部材23の上部内面に取り付けたストッパラバー26にダイヤフラム支持ボス20の上面に突設したエンジン取付部20aが当接可能に対向する。能動型防振支持装置Mに大荷重が入力したとき、エンジン取付部20aがストッパラバー26に当接することで、エンジンの過大な変位が抑制される。
第2弾性体支持リング15に膜状のラバーで形成した第2弾性体27の外周部が加硫接着により接合されており、第2弾性体27の中央部に埋め込むように可動部材28が加硫接着により接合される。第2弾性体支持リング15の上面と第1弾性体19の外周部との間に円板状の隔壁部材29が固定されており、隔壁部材29および第1弾性体19により区画された第1液室30と、隔壁部材29および第2弾性体27により区画された第2液室31とが、隔壁部材29の中央に形成した連通孔29aを介して相互に連通する。
第1弾性体支持リング14と上部ハウジング11との間に環状の連通路32が形成されており、連通路32の一端は連通孔33を介して第1液室30に連通し、連通路32の他端は連通孔34を介して、第1弾性体19およびダイヤフラム22により区画された第3液室35に連通する。
次に、前記可動部材28を駆動するアクチュエータ41の構造を説明する。
アクチュエータケース13の内部に固定コア42、コイル組立体43およびヨーク44が下から上に順次取り付けられる。コイル組立体43は、固定コア42およびヨーク44間に配置されたボビンレスコイル46と、ボビンレスコイル46の外周を覆うコイルカバー47とで構成される。コイルカバー47には、アクチュエータケース13および下部ハウジング12に形成した開口13b,12cを貫通して外部に延出するコネクタ48が一体に形成される。コイルカバー47の上面とヨーク44の下面との間にシール部材49が配置され、ボビンレスコイル46の下面と固定コア42の上面との間にシール部材50が配置される。
ヨーク44の円筒部44aの内周面に薄肉円筒状の軸受け部材51が上下摺動自在に嵌合しており、この軸受け部材51の上端には径方向内向きに折り曲げられた上部フランジ51aが形成されるとともに、下端には径方向外向きに折り曲げられた下部フランジ51bが形成される。下部フランジ51bとヨーク44の円筒部44aの下端との間にセットばね52が圧縮状態で配置されており、このセットばね52の弾発力で下部フランジ51bを弾性体53を介して固定コア42の上面に押し付けることで、軸受け部材51がヨーク44に支持される。
軸受け部材51の内周面に概略円筒状の可動コア54が上下摺動自在に嵌合する。前記可動部材28の中心から下向きに延びるロッド55が可動コア54の中心を緩く貫通し、その下端にナット56が締結される。可動コア54の上面に設けたばね座57と可動部材28の下面との間に圧縮状態のセットばね58が配置されており、このセットばね58の弾発力で可動コア54はナット56に押し付けられて固定される。この状態で、可動コア54の下面と固定コア42の上面とが、円錐状のエアギャップgを介して対向する。ロッド55およびナット56は固定コア42の中心に形成された開口42aに緩く嵌合しており、この開口42aはシール部材59を介してプラグ60で閉塞される。これらのシール部材49,50,59によって、アクチュエータケース13、下部ハウジング12および固定コア42に形成した開口13b,12c,42aからアクチュエータ41の密閉空間61に水や塵が入り込むのを阻止することができる。
断面L字状に形成された上部リング62および下部リング63に環状でかつ断面U字状の袋体64の外周縁がそれぞれ加硫接着されており、上部リング62および下部リング63は第2弾性体支持リング15およびヨーク44間に挟まれて固定される。上部リング62の下縁に密着する下部リング63の上縁の一部に切欠63aが形成されており、この切欠63aがアクチュエータケース13に形成した連通孔13cに対向する。従って、密閉空間61内に配置された弾性体よりなる袋体64は該密閉空間61とは遮断されており、下部リング63の切欠63aおよびアクチュエータケース13の連通孔13cを介して大気に連通する。
図3に示すように、袋体64が加硫接着された上部リング62および下部リング63は、アクチュエータケース13の内周面に圧入されて固定される。
図1に戻り、エンジンのクランクシャフトの回転に伴って出力されるクランクパルスを検出するクランクパルスセンサSaが接続された電子制御ユニットUは、能動型防振支持装置Mのアクチュエータ41に対する通電を制御する。エンジンのクランクパルスは、クランクシャフトの1回転につき24回、つまりクランクアングルの15°毎に1回出力される。
次に、上記構成を備えた本発明の参考例の作用について説明する。
自動車の走行中に低周波数のエンジンシェイク振動が発生したとき、エンジンからダイヤフラム支持ボス20および第1弾性体支持ボス18を介して入力される荷重で第1弾性体19が変形して第1液室30の容積が変化すると、連通路32を介して接続された第1液室30および第3液室35間で液体が行き来する。第1液室30の容積が拡大・縮小すると、それに応じて第3液室35の容積が縮小・拡大するが、この第3液室35の容積変化はダイヤフラム22の弾性変形により吸収される。このとき、連通路32の形状および寸法、並びに第1弾性体19のばね定数は前記エンジンシェイク振動の周波数領域で低ばね定数および高減衰力を示すように設定されているため、エンジンから車体フレームに伝達される振動を効果的に低減することができる。
尚、上記エンジンシェイク振動の周波数領域では、アクチュエータ41は非作動状態に保たれる。
前記エンジンシェイク振動よりも周波数の高い振動、即ちエンジンのクランクシャフトの回転に起因するアイドル時の振動や気筒休止時の振動が発生した場合、第1液室30および第3液室35を接続する連通路32内の液体はスティック状態になって防振機能を発揮できなくなるため、アクチュエータ41を駆動して防振機能を発揮させる。
能動型防振支持装置Mのアクチュエータ41を作動させて防振機能を発揮させるべく、電子制御ユニットUはクランクパルスセンサSaからの信号に基づいてボビンレスコイル46に対する通電を制御する。
即ち、図4のフローチャートにおいて、先ずステップS1でクランクパルスセンサSaからクランクアングルの15°毎に出力されるクランクパルスを読み込み、ステップS2で前記読み込んだクランクパルスを基準となるクランクパルス(特定のシリンダのTDC信号)と比較することでクランクパルスの時間間隔を演算する。続くステップS3で前記15°のクランクアングルをクランクパルスの時間間隔で除算することでクランク角速度ωを演算し、ステップS4でクランク角速度ωを時間微分してクランク角加速度dω/dtを演算する。続くステップS5でエンジンのクランクシャフト回りのトルクTqを、エンジンのクランクシャフト回りの慣性モーメントをIとして、
Tq=I×dω/dt
により演算する。このトルクTqはクランクシャフトが一定の角速度ωで回転していると仮定すると0になるが、膨張行程ではピストンの加速により角速度ωが増加し、圧縮行程ではピストンの減速により角速度ωが減少してクランク角加速度dω/dtが発生するため、そのクランク角加速度dω/dtに比例したトルクTqが発生することになる。
続くステップS6で時間的に隣接するトルクの最大値および最小値を判定し、ステップS7でトルクの最大値および最小値の偏差、つまりトルクの変動量としてエンジンを支持する能動型防振支持装置Mの位置における振幅を演算する。そしてステップS8で、アクチュエータ41のボビンレスコイル46に印加する電流のデューティ波形およびタイミング(位相)を決定する。
しかして、エンジンが車体フレームに対して下向きに移動し、第1弾性体19が下向きに変形して第1液室30の容積が減少したとき、それにタイミングを合わせてアクチュエータ41のボビンレスコイル46を励磁すると、エアギャップgに発生する吸着力で可動コア54が固定コア42に向けて下向きに移動し、可動コア54にロッド55を介して接続された可動部材28に引かれて第2弾性体27が下向きに変形する。その結果、第2液室31の容積が増加するため、エンジンからの荷重で圧縮された第1液室30の液体が隔壁部材29の連通孔29aを通過して第2液室31に流入し、エンジンから車体フレームに伝達される荷重を低減することができる。
続いてエンジンが車体フレームに対して上向きに移動し、第1弾性体19が上向きに変形して第1液室30の容積が増加したとき、それにタイミングを合わせてアクチュエータ41のボビンレスコイル46を消磁すると、エアギャップgに発生する吸着力が消滅して可動コア54が自由に移動できるようになるため、下向きに変形した第2弾性体27が自己の弾性復元力で上向きに復元する。その結果、第2液室31の容積が減少するため、第2液室31の液体が隔壁部材29の連通孔29aを通過して第1液室30に流入し、エンジンが車体フレームに対して上向きに移動するのを許容することができる。
このように、エンジンの振動の周期に応じてアクチュエータ41のボビンレスコイル46を励磁および消磁することで、エンジンの振動が車体フレームに伝達するのを防止する能動的な制振力を発生させることができる。
以上のように、密閉空間61を外部から遮断して密閉したので、塵や水が密閉空間61に入り込むのを確実に阻止することができる。これにより、密閉空間61に配置された可動コア54と軸受け部材51との摺動部に塵や水が付着して作動不良を引き起こすのを防止することができる。
また可動部材28および第2弾性体27は密閉空間61に臨んでいるため、雰囲気温度の上昇やアクチュエータ41自体の発熱により密閉空間61の圧力が大気圧よりも高くなると、第2弾性体27が上方に変形して可動部材28の中立位置を上方に引き上げ、その結果、可動コア54の下方のエアギャップgが増加してアクチュエータ41の吸引力が減少する。逆に雰囲気温度が低下して密閉空間61の圧力が大気圧よりも低くなると、第2弾性体27が下方に変形して可動部材28の中立位置を下方に引き下げ、その結果、可動コア54の下方のエアギャップgが減少してアクチュエータ41の吸引力が増加することになる。
このように密閉空間61の圧力変動によって第2弾性体27および可動部材28の中立位置が変化すると、アクチュエータ41による可動部材28の振幅制御の精度が低下してしまう問題がある。
しかしながら本参考例によれば、密閉空間61の圧力が増加しようとすると、連通孔13cを介して大気に連通する袋体64が収縮して密閉空間61の圧力増加を抑制し、逆に密閉空間61の圧力が減少しようとすると、大気に連通する袋体64が膨張して密閉空間61の圧力減少を抑制することで、密閉空間61の圧力は常に略大気圧に維持される。その結果、密閉空間61の圧力変動による可動部材28の振幅制御の精度の低下を回避し、能動型防振支持装置Mによる防振効果を高めることができる。
図5および図6は本発明の実施例を示すもので、図5は前記図2に対応する図、図6は袋体の固定方法の説明図である。
参考例の袋体64は連通孔13cを介して大気に連通しているが、実施例の袋体65は第1液室30に連通している。即ち、リング66に一体に加硫接着された袋体65は第2弾性体支持リング15の内周に下方から圧入された後、その下方から組み付けられるヨーク44と第2弾性体支持リング15との間に挟まれて固定される。袋体65の内部空間と第1液室30とは、袋体65、第2弾性体支持リング15および隔壁部材29を貫通する連通孔67を介して相互に連通する。
連通孔67および袋体65の内部には第1液室30の液体が充填されている。第1液室30は容易に変形可能なダイヤフラム22で区画された第3液室35に連通しているために略大気圧に維持されており、従って袋体65の内部も略大気圧に維持される。これにより、アクチュエータ41の作動に伴って可動部材28および第2弾性体27が上下動して密閉空間61の容積が増減しても、その容積の増減を弾性を有する袋体65の膨張・収縮によって吸収し、密閉空間61の圧力を略大気圧に維持することができる。その結果、密閉空間61の圧力変動による可動部材28の振幅制御の精度の低下を回避し、能動型防振支持装置Mによる防振効果を高めることができる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。
第1実施例に係る能動型防振支持装置の縦断面図 図1の2部拡大図 袋体の固定方法の説明図 能動型防振支持装置の作用を説明するフローチャート 第2実施例に係る、前記図2に対応する図 袋体の固定方法の説明図
13c 連通孔
19 第1弾性体(弾性体)
28 可動部材
30 第1液室(第1の液室)
31 第2液室(第1の液室)
35 第3液室(第2の液室)
41 アクチュエータ
44 ヨーク
54 可動コア(アマチュア)
61 密閉空間
65 袋体(圧力緩衝手段)
67 連通孔

Claims (2)

  1. 振動体の荷重を受ける弾性体(19)と、
    弾性体(19)が少なくとも壁面の一部を構成する第1の液室(30,31)と、
    容易に変形可能なダイヤフラム(22)で大気との間を区画されると共に前記第1の液室(30,31)に連通する第2の液室(35)と、
    振動体の振動状態に応じた電流の供給を受けて作動するアクチュエータ(41)と、
    アクチュエータ(41)のアマチュア(54)により往復動して前記第1の液室(30,31)の容積を変化させる可動部材(28)と
    前記可動部材(28)が臨むとともに大気との連通が遮断され少なくともアクチュエータ(41)のアマチュア(54)を収納した密閉空間(61)と、
    前記密閉空間(61)の圧力を略大気圧に維持する圧力緩衝手段(65)とを備えた能動型防振支持装置であって、
    前記圧力緩衝手段(65)は、前記密閉空間(61)内に配置した可撓性の袋体(65)より構成され、
    前記密閉空間(61)の圧力を略大気圧に維持できるように、前記袋体(65)の内部が、前記密閉空間(61)の壁部に形成した連通孔(67)および前記第1の液室(30,31)を介して前記第2の液室(35)に連通していることを特徴とする能動型防振支持装置。
  2. 前記袋体(65)は、アクチュエータ(41)のヨーク(44)に当接することを特徴とする、請求項1に記載の能動型防振支持装置。
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