JP4404186B2 - ビタミンd中間体−a環部シクロヘキサン誘導体の製造法 - Google Patents

ビタミンd中間体−a環部シクロヘキサン誘導体の製造法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物、ハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物、及びこれらの製造法、ならびに上記化合物を用いた活性型ビタミンD誘導体合成の重要中間体であるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物の製造法に関する。
【0002】
活性型ビタミンD3(1,25−ジヒドロキシコレカルシフェロール)は、小腸におけるカルシウム輸送能、骨塩動員能などの生理活性が強く、そのため人の生理機能に重要な役割を果たすことが知られている。
上記式(6)で示されるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物、例えば、下記化合物(R1=R2=R3=水素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=t−ブチルジメチルシリルオキシ基)は、活性型ビタミンD誘導体を製造する際の最も重要な中間体の1つであるA環部分前駆体としてよく知られている。
【0003】
【化9】
Figure 0004404186
(式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0004】
この化合物は、さらにその前駆体であるエステル化合物を経由して製造されるが、該エステル化合物の製造法としては、例えばスキーム1に示すように、1)シクロヘキセンジカルボン酸モノエステルから16工程でエステル化合物のZ体を製造する方法(非特許文献1:Tetrahedron Letters, 31, 1577 (1990))、2)バイサイクリックラクトンから9工程でエステル化合物のZ体とE体の混合物を製造する方法(非特許文献2:J. Org. Chem., 55, 3967 (1990))、3)ブロムアクロレインから11工程でエステル化合物のZ体を製造する方法(非特許文献3:J. Org. Chem., 58, 2523 (1993))、4)(S)−カルボンから10工程でエステル化合物のE体を製造する方法(非特許文献4:Tetrahedron Letters, 38, 4713 (1997))等が知られている。
【0005】
【化10】
スキーム1
Figure 0004404186
(式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基、Tsはp−トルエンスルホニル基、Phはフェニル基を表す。)
【0006】
【非特許文献1】
テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron Letters)、1990年、第31巻、p.1577
【非特許文献2】
ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem)、1990年、第55巻、p.3967
【非特許文献3】
ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー(J. Org. Chem)、1993年、第58巻、p.2523
【非特許文献4】
テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron Letters)、1997年、第38巻、p.4713
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記スキーム1の製造法は、出発物質からの工程数が長い、収率が低い等の課題を抱えており、より実用的な製造法が望まれている。そして、現在も効率的な製造法を目指して研究が盛んに行なわれているのが現状である。本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、活性型ビタミンD誘導体を製造する際の重要中間体であるA環部分前駆体に効率的に変換可能な鍵中間体となるハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物、ハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物及びこれらの製造法、ならびに該化合物を用いたA環部分前駆体であるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物の効率的な製造法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意検討を重ねた結果、上記式(1)で示されるハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物及び上記式(2)で示されるハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物が、活性型ビタミンD誘導体の製造におけるA環部分前駆体の重要な鍵中間体となり得ることを見いだすとともに、該化合物をヒドロキシメチル化することでA環部分前駆体であるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物を効率的に製造できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、
[1] 下記式(3)
【化13】
Figure 0004404186
〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、−SnR456、−SiR456(R4、R5及びR6は互いに独立して、C1〜6アルキル基、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基を表す)、C1〜6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい)、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基(これらの基はハロゲン原子又はC1〜6アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。
2及びR3は互いに独立して、水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、水酸基、C1〜7アシル基、ベンゾイル基、ベンゾイルホルミル基、ベンゾイルプロピオニル基、フェニルプロピオニル基、C1〜4アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、フェニルカルバモイル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピルシリル基、ジ−t−ブチルメチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、テキシルジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、t−ブチルジメトキシフェニルシリル基、又はトリフェニルシリル基を、又はR2とR3が一緒になってC2〜3アルキレンジオキシ(該C2〜3アルキレンジオキシはC1〜4アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。
Wは水素原子、水酸基の保護基又は該保護基を末端に有する固相を表す。
Yは水素原子又はOW′(W′は水素原子、水酸基の保護基又は該保護基を末端に有する固相を表す。)を表す。〕
で示されるエンイン化合物を、下記式(4)
Ti(ORama 4-m (4)
〔式中、RaはC1〜6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい)、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基(これらの基はハロゲン原子又はC1〜6アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。Xaはハロゲン原子を表す。
mは0、1、2、3又は4の整数を表す。〕
で示されるチタン化合物と、下記式(5)
bMgXb (5)
〔式中、Rbはβ位に水素原子を有するC2〜8アルキル基を表す。Xbはハロゲン原子を表す。〕
で示されるグリニャール試剤との存在下に環化反応させた後、ハロゲン化することを特徴とする、下記式(1)
【化14】
Figure 0004404186
〔式中、R1、R2、R3 、W及びYは前記に同じ。Xは、ハロゲン原子を表す。
で示されるハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物の製造法
を提供する。
【0010】
以下、本発明についてさらに詳しく説明する。
なお、本明細書中において、「n」はノルマルを、「i」はイソを、「s」はセカンダリーを、「t」はターシャリーを、「c」はシクロを、「o」はオルトを、「m」はメタを、「p」はパラを、意味する。
【0011】
本発明におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙げられる。
C1〜6アルキル基は、直鎖、分岐もしくは環状であってよく、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、c−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、c−ブチル、n−ペンチル、1−メチル−n−ブチル、2−メチル−n−ブチル、3−メチル−n−ブチル、1,1−ジメチル−n−プロピル、c−ペンチル、2−メチル−c−ブチル、n−ヘキシル、1−メチル−n−ペンチル、2−メチル−n−ペンチル、1,1−ジメチル−n−ブチル、1−エチル−n−ブチル、1,1,2−トリメチル−n−プロピル、c−ヘキシル、1−メチル−c−ペンチル、1−エチル−c−ブチル、1,2−ジメチル−c−ブチル等が挙げられる。
【0012】
アリール基としては、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、p−ビフェニリル等が挙げられる。
【0013】
C1〜6アルコキシ基は、直鎖、分岐もしくは環状であってよく、例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、c−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、c−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、c−ヘキシルオキシ等が挙げられる。
C1〜6アルキルカルボニルオキシ基は、直鎖、分岐もしくは環状であってよく、例えば、メチルカルボニルオキシ、エチルカルボニルオキシ、n−プロピルカルボニルオキシ、i−プロピルカルボニルオキシ、n−ブチルカルボニルオキシ、s−ブチルカルボニルオキシ、t−ブチルカルボニルオキシ、n−ペンチルカルボニルオキシ、n−ヘキシルカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0014】
C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基は、直鎖、分岐もしくは環状であってよく、例えば、メトキシカルボニルオキシ、エトキシカルボニルオキシ、n−プロポキシカルボニルオキシ、i−プロポキシカルボニルオキシ、n−ブトキシカルボニルオキシ、s−ブトキシカルボニルオキシ、t−ブトキシカルボニルオキシ、n−ペンチルオキシカルボニルオキシ、n−ヘキシルオキシカルボニルオキシ等が挙げられる。
【0015】
置換シリルオキシ基としては、トリアルキルシリルオキシ基(例えば、トリメチルシリルオキシ、トリエチルシリルオキシ、トリイソプロピルシリルオキシ、ジエチルイソプロピルシリルオキシ、ジメチルイソプロピルシリルオキシ、ジ−t−ブチルメチルシリルオキシ、イソプロピルジメチルシリルオキシ、t−ブチルジメチルシリルオキシ、テキシルジメチルシリルオキシ等が挙げられる)、トリアルキルアリールシリルオキシ基(例えば、ジフェニルメチルシリルオキシ、t−ブチルジフェニルシリルオキシ、t−ブチルジメトキシフェニルシリルオキシ、トリフェニルシリルオキシ等が挙げられる)等が挙げられる。
【0016】
水酸基の保護基としては、例えば、C1〜7アシル基(例えば、ホルミル、アセチル、フルオロアセチル、ジフルオロアセチル、トリフルオロアセチル、クロロアセチル、ジクロロアセチル、トリクロロアセチル、プロピオニル、ピバロイル、チグロイル等が挙げられる)、アリールカルボニル基(例えば、ベンゾイル、ベンゾイルホルミル、ベンゾイルプロピオニル、フェニルプロピオニル等が挙げられる)、C1〜4アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、i−プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、i−ブトキシカルボニル、t−ブトキシカルボニル、t−アミルオキシカルボニル、ビニルオキシカルボニル、アリルオキシカルボニル、2−(トリメチルシリル)エトキシカルボニル、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル等が挙げられる)、アリールオキシカルボニル基(例えば、ベンジルオキシカルボニル、p−ニトロベンジルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシカルボニル等が挙げられる)、C1〜4アルキルアミノカルボニル基(例えば、メチルカルバモイル、エチルカルバモイル、n−プロピルカルバモイル等が挙げられる)、アリールアミノカルボニル基(例えば、フェニルカルバモイル等が挙げられる)、トリアルキルシリル基(例えば、トリメチルシリル、トリエチルシリル、トリイソプロピルシリル、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジ−t−ブチルメチルシリル、イソプロピルジメチルシリル、t−ブチルジメチルシリル、テキシルジメチルシリル等が挙げられる)、トリアルキルアリールシリル基(例えば、ジフェニルメチルシリル、t−ブチルジフェニルシリル、t−ブチルジメトキシフェニルシリル、トリフェニルシリル等が挙げられる)等が挙げられる。
【0017】
水酸基の保護基を末端に有する固相としては、例えば、カルボニル基樹脂末端、カルボニルオキシ基樹脂末端、カルボニルアミノ基樹脂末端、シリル基樹脂末端等が挙げられる。
用いられる樹脂としては、ポリスチレン樹脂、PEG−ポリスチレン樹脂、PGA樹脂等が挙げられる。
【0018】
上記式(1)および(2)で示される化合物において、置換基R1としては、水素原子、メチル基、エチル基、トリフルオロメチル基、トリ−n−ブチルスズ基、水酸基等を用いることが好ましい。
置換基R2およびR3としては、水素原子、メチル基、メトキシ基、トリフルオロメチル基、水酸基等を用いることが好ましい。
置換基Xとしては、臭素原子、ヨウ素原子を用いることが好ましい。
【0019】
置換基Wとしては、水素原子、C1〜7アシル基、C1〜4アルコキシカルボニル基、トリアルキルシリル基、トリアルキルアリールシリル基、シリル基樹脂末端等を用いることが好ましく、特に好ましくは、トリアルキルシリル基、トリアルキルアリールシリル基、シリル基樹脂末端等である。
置換基Yとしては、水素原子、水酸基、C1〜7アシルオキシ基、C1〜4アルコキシカルボニルオキシ基、トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキルアリールシリルオキシ基、シリルオキシ基樹脂末端等を用いることが好ましく、特に好ましくは、トリアルキルシリルオキシ基、トリアルキルアリールシリルオキシ基、シリルオキシ基樹脂末端等である。
【0020】
本発明に係る製造法に用いられる反応溶媒としては、当該反応条件下において安定であり、かつ、不活性で目的とする反応を妨げないものであれば特に制限はない。
具体的には、水、アルコール類(例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノール等)、セロソルブ類(例えばメトキシエタノール、エトキシエタノール等)、非プロトン性極性有機溶媒類(例えばジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、テトラメチルウレア、スルホラン、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルイミダゾリジノン等)、エーテル類(例えばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、t−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン等)、脂肪族炭化水素類(例えばペンタン、ヘキサン、c−ヘキサン、オクタン、デカン、デカリン、石油エーテル等)、芳香族炭化水素類(ベンゼン、クロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラリン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばクロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、四塩化炭素等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン、メチルブチルケトン、メチルイソブチルケトン等)、低級脂肪族酸エステル(例えば酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、プロピオン酸メチル等)、アルコキシアルカン類(例えばジメトキシエタン、ジエトキシエタン等)、ニトリル類(例えばアセトニトリル、プロピオニトリル、ブチロニトリル等)等の溶媒が挙げられる。
【0021】
これらの溶媒は反応の起こり易さに従って適宜選択され、1種単独でまたは2種以上混合して用いることができる。なお、必要に応じて適当な脱水剤や乾燥剤により水分を除去し、非水溶媒として用いてもよい。
以上述べた溶媒は、本発明を実施する際の一例であって、本発明はこれらの条件に限定されるものではない。
【0022】
次に、上記式(1)及び式(2)で示されるハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物及びハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物の製造方法について説明する。
これらの化合物は従来知られていない新規な化合物であり、例えば、下記化合物(R1=トリメチルシリル基、R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=Y=水素原子)、化合物(R1=トリメチルシリル基、R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=水素原子)、及び化合物(R1=R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=水素原子)は、下記スキーム2に示す方法により製造することができる。
【0023】
【化19】
スキーム2
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0024】
すなわち、既知化合物であるエポキシアセチレン化合物に、アリルグリニャールを反応させて上記式(3)のエンイン化合物を得た後、チタンで環化し臭素化することにより上記式(1)のブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を得、これをシリル化して化合物とし、脱臭化水素化及び脱トリメチルシリル化し、上記式(2)のブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を製造することができる。
【0025】
最初の反応において、アリルグリニャールの使用量は、通常、基質に対して0.8〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜5.0モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、セロソルブ類、非プロトン性極性有機溶媒類、ケトン類、低級脂肪酸エステル類、ニトリル類以外の溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋なエンイン化合物を単離することができる。
【0026】
次に得られたエンイン化合物は、上記式(4)のチタン化合物と上記式(5)のグリニャール試剤との存在下に環化反応させた後、臭素化することによりブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を得ることができる。
ここで、上記式(4)のチタン化合物としては、環化反応が進行する限り特に限定されるものではなく、例えば、テトラ−i−プロポキシチタン、クロロトリ−i−プロポキシチタン、ジクロロジ−i−プロポキシチタン等が挙げられる。
また、チタン化合物の使用量は、通常、基質に対して、0.01〜5.0モル倍の範囲であり、特に、0.5〜2.0モル倍の範囲が好ましい。
【0027】
一方、上記式(5)のグリニャール試剤としても、環化反応が進行するかぎり、特に限定されるものではなく、エチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、n−プロピルマグネシウムクロリド、n−プロピルマグネシウムブロミド、i−プロピルマグネシウムクロリド、i−プロピルマグネシウムブロミド等が挙げられる。
また、グリニャール試剤の使用量は、使用するチタン化合物に対して、1〜10モル倍の範囲であり、特に、反応基質との副反応を避けるという点から、1.5〜2.5モル倍の範囲が好ましい。
【0028】
各原料の添加順序は、チタン化合物とグリニャール試剤とを混合した後、基質のエンイン化合物を加える方法、基質のエンイン化合物にチタン化合物を加えた後、グリニャール試剤を加える方法等があるが、特に限定されるものではない。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、セロソルブ類、非プロトン性極性有機溶媒類、ケトン類、低級脂肪酸エステル類、ニトリル類以外の溶媒を用いることができ、特に、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルを用いることが好ましい。なお、これらの溶媒は単独又は組み合わせて使用することができる。
反応温度は、特に制限はなく、−100℃から溶媒の沸点まで使用可能であるが、好ましくは、−80〜40℃の範囲である。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
【0029】
反応終了後は、環化した化合物を単離せずに、反応系にそのまま臭素化剤を加えて臭素化を行う。
この場合、臭素化剤としては、例えば、N−ブロムコハク酸イミド、N,N−ジブロムジメチルヒダントイン、臭素等が挙げられ、好ましくはN−ブロムコハク酸イミドである。
また、臭素化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
【0030】
臭素化に用いる反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に限定はなく、上記環化反応に使用した溶媒をそのまま用いることができる。
反応温度は、特に限定はなく、−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常、0.1〜1000時間である。
【0031】
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋なブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物4を単離することができる。
【0032】
なお、上記反応において、臭素化剤の替わりに、N−クロルコハク酸イミド,塩素等の塩素化剤、又はN−ヨードコハク酸イミド,ヨウ素等のヨウ素化剤を使用することで、クロルビニリデンクロルメチルシクロヘキサン化合物又はヨードビニリデンヨードメチルシクロヘキサン化合物を得ることもできる。
【0033】
次に、得られたブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物の水酸基を、t−ブチルジメチルシリル化する試剤としては、例えば、t−ブチルジメチルシリルクロライドが挙げられる。
t−ブチルジメチルシリルクロライドの使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
【0034】
この場合、反応を促進させるために、反応系に塩基を共存させることもでき、このような塩基としては、ジエチルアミン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン),N−メチルモルホリン,N,N−ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン,メチルエチルピリジン,ルチジン,4−N,N−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類、イミダゾール、ピラゾールが挙げられ、特に、イミダゾールが好適である。
【0035】
塩基の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、セロソルブ類以外の溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋な化合物を単離することができる。
【0036】
また、上記シリル化の際、ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物の水酸基を、反応性シリル基を末端に持つ樹脂と反応させることにより、シリル基樹脂末端を有する化合物5’を製造することができる。
このような化合物5’は、固相担持されているため、反応系から容易に分離でき、コンビナトリアルケミストリーや自動合成装置による高速合成に適している。
【0037】
【化20】
Figure 0004404186
【0038】
最後に、化合物について、脱臭化水素化及び脱トリメチルシリル化を行うことで、上記式(2)のブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を得ることができる。
ここで、脱臭化水素の試剤としては、トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン)等のアミン類、リチウムジイソプロピルアミド,カリウムビストリメチルシリルアミド等のアミン金属塩類等が挙げられ、好ましくは、DBU(ジアザビシクロウンデセン)である。
【0039】
脱臭化水素化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜50モル倍の範囲であり、特に、1.0〜20モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常、−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常、0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋な脱臭化水素体を単離することができる。
【0040】
一方、脱トリメチルシリル化剤としては、水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化バリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸セシウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸バリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド等が挙げられ、これらの中でも、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩が好ましく、特に、炭酸セシウムが好ましい。
【0041】
脱トリメチルシリル化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常、−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常、0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋な脱トリメチルシリル体を単離することができる。
【0042】
また、例えば、下記化合物(R1=トリメチルシリル基、R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=水酸基)、及び化合物(R1=R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=t−ブチルジメチルシリルオキシ基)も同様に下記スキーム3に示す方法により製造することができる。
【0043】
【化21】
スキーム3
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0044】
すなわち、既知化合物であるエンイン化合物をチタンで環化した後、臭素化することによりブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を得、これを、脱臭化水素化及び脱トリメチルシリル化し、最後に水酸基をシリル化することによりブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を製造することができる。
最初のエンイン化合物は本発明の方法により、上記式(4)のチタン化合物と上記式(5)のグリニャール試剤との存在下に環化反応させた後、臭素化することによりブロムビニリデンブロモメチルシクロヘキサン化合物を得ることができる。
【0045】
ここで、上記式(4)のチタン化合物としては、環化反応が進行する限り特に限定されるものではなく、例えば、テトラ−i−プロポキシチタン、クロロトリ−i−プロポキシチタン、ジクロロジ−i−プロポキシチタン等が挙げられる。また、チタン化合物の使用量は、通常、基質に対して、0.01〜5.0モル倍の範囲であり、特に、0.5〜2.0モル倍の範囲が好ましい。
【0046】
一方、上記式(5)のグリニャール試剤としても、環化反応が進行するかぎり、特に限定されるものではなく、エチルマグネシウムクロリド、エチルマグネシウムブロミド、n−プロピルマグネシウムクロリド、n−プロピルマグネシウムブロミド、i−プロピルマグネシウムクロリド、i−プロピルマグネシウムブロミド等が挙げられる。
また、グリニャール試剤の使用量は、使用するチタン化合物に対して、1〜10モル倍の範囲であり、特に、反応基質との副反応を避けるという点から、1.5〜2.5モル倍の範囲が好ましい。
【0047】
各原料の添加順序は、チタン化合物とグリニャール試剤とを混合した後、基質のエンイン化合物を加える方法、基質のエンイン化合物にチタン化合物を加えた後、グリニャール試剤を加える方法等があるが、特に限定されるものではない。反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、セロソルブ類、非プロトン性極性有機溶媒類、ケトン類、低級脂肪酸エステル類、ニトリル類以外の溶媒を用いることができ、特に、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルを用いることが好ましい。なお、これらの溶媒は単独又は組み合わせて使用することができる。反応温度は、特に制限はなく、−100℃から溶媒の沸点まで使用可能であるが、好ましくは、−80〜40℃の範囲である。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
【0048】
反応終了後は、環化した化合物を単離せずに、反応系にそのまま臭素化剤を加えて臭素化を行う。
この場合、臭素化剤としては、例えば、N−ブロムコハク酸イミド、N,N−ジブロムジメチルヒダントイン、臭素等が挙げられ、好ましくはN−ブロムコハク酸イミドである。
また、臭素化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
【0049】
臭素化に用いる反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に限定はなく、上記環化反応に使用した溶媒をそのまま用いることができる。
反応温度は、特に限定はなく、−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常、0.1〜1000時間である。
【0050】
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋なブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を単離することができる。
【0051】
なお、上記反応において、臭素化剤の替わりに、N−クロルコハク酸イミド,塩素等の塩素化剤、又はN−ヨードコハク酸イミド,ヨウ素等のヨウ素化剤を使用することで、クロルビニリデンクロルメチルシクロヘキサン化合物又はヨードビニリデンヨードメチルシクロヘキサン化合物を得ることもできる。
【0052】
次に、化合物を脱臭化水素化及び脱トリメチルシリル化し、さらに、水酸基をt−ブチルジメチルシリル化することにより、ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を製造することができる。
ここで、脱臭化水素化剤としては、トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン)等のアミン類、リチウムジイソプロピルアミド,カリウムビストリメチルシリルアミド等のアミン金属塩類等が挙げられ、好ましくは、DBU(ジアザビシクロウンデセン)である。
【0053】
また、脱臭化水素化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜50モル倍の範囲であり、特に、1.0〜20モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋な脱臭化水素体を単離することができる。
【0054】
一方、脱トリメチルシリル化剤としては、水酸化リチウム,水酸化ナトリウム,水酸化カリウム,水酸化マグネシウム,水酸化カルシウム,水酸化バリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム,炭酸カリウム,炭酸セシウム,炭酸マグネシウム,炭酸カルシウム,炭酸バリウム等のアルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩、ナトリウムメトキシド,ナトリウムエトキシド,t−ブトキシカリウム等の金属アルコキシド等が挙げられ、これらの中でも、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の炭酸塩が好ましく、特に、炭酸セシウムが好ましい。
【0055】
また、脱トリメチルシリル化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋な脱トリメチルシリル体を単離することができる。
【0056】
次に、t−ブチルジメチルシリル化する試剤としては、例えば、t−ブチルジメチルシリルクロライドが挙げられる。
t−ブチルジメチルシリルクロライドの使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
【0057】
この場合、反応を促進させるために、反応系に塩基を共存させることもでき、このような塩基としては、ジエチルアミン,トリエチルアミン,ジイソプロピルエチルアミン,トリ−n−プロピルアミン,トリ−n−ブチルアミン,DBN(ジアザビシクロノナン),DBU(ジアザビシクロウンデセン),N−メチルモルホリン,N,N−ジメチルアニリン等のアミン類、ピリジン,メチルエチルピリジン,ルチジン,4−N,N−ジメチルアミノピリジン等のピリジン類、イミダゾール、ピラゾールが挙げられ、特に、イミダゾールが好適である。
【0058】
塩基の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、セロソルブ類以外の溶媒を用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−50〜50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋なブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を単離することができる。
【0059】
また、このシリル化の際、水酸基を反応性シリル基を末端に持つ樹脂と反応させることにより、シリル基樹脂末端を有する化合物9’(R1=R2=R3=水素原子、X=臭素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=シリルオキシ基樹脂末端)を製造することができる。
このような化合物9’は、固相担持されているため、反応系から容易に分離でき、コンビナトリアルケミストリーや自動合成装置による高速合成に適している。
【0060】
【化22】
Figure 0004404186
【0061】
次に、上記式(6)で示されるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物の製造方法について説明する。
当該化合物は、上述の方法で得られた上記式(2)で示されるハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物に、ヒドロキシメチル化反応を行うことにより製造することができる。
【0062】
例えば化合物(R1=R2=R3=水素原子、W=t−ブチルジメチルシリル基、Y=t−ブチルジメチルシリルオキシ基)は、上記で得られた化合物をリチオ化後、ホルムアルデヒドと反応させることにより製造することができる。
【0063】
【化23】
Figure 0004404186
(式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0064】
上記反応に用いるリチオ化剤としては、例えば、n−ブチルリチウム、s−ブチルリチウム、t−ブチルリチウム等が挙げられる。
リチオ化剤の使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、上記した溶媒のうち、水、アルコール類、ケトン類及びエステル類以外の溶媒を用いることができる。
【0065】
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−80〜0℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
リチオ化した化合物は単離せず、反応系にそのままホルムアルデヒドを加え、ヒドロキシメチル化を行う。
【0066】
この場合、ホルムアルデヒドの使用量は、通常、基質に対して0.5〜20モル倍の範囲であり、特に、1.0〜10モル倍の範囲が好ましい。
反応溶媒としては、反応に関与しないものであれば特に制限はなく、リチオ化に使用した溶媒をそのまま用いることができる。
反応温度は、通常−100℃から使用する溶媒の沸点まで可能であるが、好ましくは−80℃から50℃の範囲で行うのがよい。
反応時間は、通常0.1〜1000時間である。
【0067】
反応終了後は、適当な溶媒により目的物を抽出し、溶媒を減圧濃縮して粗物を得ることができる。
さらに、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法による精製を行うことで、純粋なヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物を単離することができる。
【0068】
【実施例】
以下、参考例及び実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、参考例及び実施例にて採用した分析条件等は以下の通りである。
▲1▼1H NMR(300MHz)及び13C NMR(75MHz)測定条件;
装置:Varian Gemini-2000
測定溶媒:CDCl3
基準物質:テトラメチルシラン(TMS)(δ0.00)又はCHCl3(δ7.26)
▲2▼IR測定装置;JASCO FT/IR-230
【0069】
[参考例1] 光学活性エンイン化合物の合成
【0070】
【化24】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基を表す。)
【0071】
シアン化銅(90mg,1mmol)のTHF(60mL)懸濁液を−20℃に冷却し、アリルマグネシウムブロマイド(1.0M/エーテル液,30mL,30mmol)を−20℃で滴下した。
−20℃で10分攪拌した後、光学活性エポキシアセチレン化合物(3.08g,20mmol)のTHF(30mL)の溶液を−20℃で滴下した。
1時間以上かけて0℃に昇温した後、飽和塩化アンモニウム水溶液(60mL)を加えた。
反応液をエーテル(40mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性エンイン化合物を収率78%(3.06g)で得た。
【0072】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ5.74−5.89 (m, 1H), 4.94−5.08 (m, 2H), 3.69−3.79 (m, 1H), 2.45 (dd, J=5.2, 16.8Hz, 1H), 2.34 (dd, J=6.9, 16.8Hz, 1H), 2.11−2.22 (m, 2H), 2.07 (s, 1H), 1.57−1.65 (m, 2H), 0.14 (s, 9H).13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ138.2, 115.0, 103.1, 87.6, 69.2, 35.2, 29.7, 28.8.
IR (neat) 3368, 2959, 2176, 1653, 1642, 1419, 1250, 1081, 1020, 913, 844, 760, 699 cm-1.
[α]25 D -5.83 (c 6.65 CHCl3)
【0073】
[実施例1] 光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物の合成
【0074】
【化25】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルメチルシリル基を表す。)
【0075】
参考例1で得られた光学活性エンイン化合物(490mg,2.5mmol)のエーテル(25mL)溶液を0℃に冷却し、i−プロピルマグネシウムクロライド(1.0M/エーテル液,2.5mL,2.5mmol)を0℃で滴下した。
−78℃に冷却後、テトラ−i−プロポキシチタン(1.47mL,4.98mmol)を加えた後、i−プロピルマグネシウムクロライド(1.0M/エーテル液,10.0mL,10.0mmol)を滴下した。
【0076】
3時間以上かけて−50℃に昇温した後、N−ブロムコハク酸イミド(1.78g,10.0mmol)のTHF(10mL)溶液を−50℃で滴下した。
1時間以上かけて室温に昇温した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル(15mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた残渣にヘキサンを加え、析出した固体をろ過した。
ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を収率65%(543mg)で得た。
【0077】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ4.08 (br s, 1H), 3.61−3.70 (m, 1H), 3.43 (d, J=8.1Hz, 2H), 2.68−2.76 (m, 1H), 2.18 (dd, J=3.0, 15.0Hz, 1H), 1.54−1.95 (m, 5H), 0.28 (s, 9H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ147.3, 127.8, 67.0, 44.3, 36.9, 33.1, 27.3, 22.1, 1.51.
IR (neat) 3411, 2952, 1587, 1447, 1250, 1092, 1009, 841, 762, 669 cm-1.
【0078】
[実施例2] 光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物の合成
【0079】
【化26】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0080】
実施例1で得られた化合物(520mg,1.46mmol)のDMF(5mL)溶液に、イミダゾール(220mg,3.24mmol)を室温下で加えた後、t−ブチルジメチルシリルクロライド(260mg,1.73mmol)を室温下で加え、そのまま12時間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ヘキサン(10mL)で3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を収率95%(652mg)で得た。
【0081】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ4.04−4.08 (m, 1H), 3.57−3.63 (m, 2H), 3.37−3.46 (m, 2H), 2.67 (d, J=15.0Hz, 1H), 2.06 (dd, J=3.0, 15.0Hz, 1H), 2.00 (dt, J=4.5, 13.2Hz, 1H), 1.76−1.85 (m, 1H), 1.65 (tt, J=3.3, 13.5Hz, 1H), 1.43−1.52 (m, 1H), 0.87 (s, 9H), 0.28 (s, 9H), 0.04 (s, 6H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ148.1, 127.0, 67.3, 44.3, 37.5, 33.8, 27.6, 25.9, 21.4, 18.2, 1.49, -4.57.
IR (neat) 2954, 2857, 1589, 1472, 1361, 1251, 1096, 1030, 960, 838, 775, 693 cm-1.
【0082】
[実施例3] 光学活性ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物の合成
【0083】
【化27】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0084】
実施例2で得られた化合物(652mg,1.39mmol)のジクロロメタン(5mL)溶液に、DBU(3mL,20mmol)を室温下で加え、そのまま3日間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ジクロロメタン(10mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物はそのまま次の反応に使用した。
【0085】
上記で得られた粗生成物のDMF(2.8mL)溶液に、炭酸セシウム(1.81g,5.56mmol)を室温下で加え、そのまま12時間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ヘキサン(15mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を収率90%(397mg)で得た。
【0086】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ5.98 (s, 1H), 5.15 (s, 1H), 5.09 (s, 1H), 3.80−3.88 (m, 1H), 2.40−2.49 (m, 2H), 2.08−2.25 (m, 2H), 1.79−1.89 (m, 1H), 1.52−1.65 (m, 1H), 0.88 (s, 9H), 0.052 (s, 3H), 0.056 (s, 3H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ143.1, 141.5, 113.6, 99.0, 69.5, 45.4, 35.7, 31.8, 25.9, 18.2, -4.6.
IR (neat) 2929, 2856, 1617, 1472, 1360, 1252, 1094, 836, 774 cm-1.
【0087】
[実施例4] 光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物の合成
【0088】
【化28】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0089】
光学活性エンイン化合物(498mg,1.5mmol)のエーテル(15mL)溶液を0℃に冷却し、i−プロピルマグネシウムクロライド(1.29M/エーテル液,0.78mL,1.5mmol)を0℃で滴下した。
−78℃に冷却後、テトラ−i−プロポキシチタン(0.89mL,3.0mmol)を加えた後、i−プロピルマグネシウムクロライド(1.29M/エーテル液,4.65mL,6.0mmol)を滴下した。
【0090】
3時間以上かけて−40℃に昇温した後、N−ブロムコハク酸イミド(1.07g,6.0mmol)のTHF(6mL)溶液を−40℃で滴下した。
そのまま−40℃で1時間攪拌した後、飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、エーテル(10mL)で3回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた残渣にヘキサンを加えて出てきた固体をろ過した。
ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性ブロムビニリデンブロムメチルシクロヘキサン化合物を収率89%(657mg)で得た。
【0091】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ4.20−4.26 (m, 2H), 4.00 (br s, 1H), 3.93−4.00 (m, 1H), 3.39 (dd, J=6.3, 10.2Hz, 1H), 3.26 (t, J=10.2Hz, 1H), 2.83 (d, J=15.0Hz, 1H), 2.18 (dd, J=3.0, 15.0Hz, 1H), 1.94−2.01 (m, 1H), 1.79 (dt, J=14.7, 3.0Hz, 1H), 0.89 (s, 9H), 0.30 (s, 9H), 0.12 (s, 3H), 0.08 (s, 3H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ144.2, 131.6, 69.8, 69.0, 52.1, 36.9, 32.7, 31.8, 25.9, 18.0, 1.49, -4.83, -5.03.
IR (neat) 3468, 2953, 2858, 1464, 1362, 1251, 1158, 839 cm-1.
[α]25 D 14.8 (c 1.48 CHCl3)
【0092】
[実施例5] 光学活性ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物の合成
【0093】
【化29】
Figure 0004404186
(式中、TMSはトリメチルシリル基、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0094】
実施例4で得られた化合物(295mg,0.60mmol)のジクロロメタン(3mL)溶液に、DBU(1.8mL,12mmol)を室温下で加え、そのまま3日間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ジクロロメタン(10mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物はそのまま次の反応に使用した。
【0095】
上記で得られた粗生成物のDMF(1.2mL)溶液に、炭酸セシウム(0.78g,2.4mmol)を室温下で加え、そのまま15時間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、エーテル(10mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物はそのまま次の反応に使用した。
【0096】
上記で得られた粗生成物のメタノール(0.5mL)溶液に、クエン酸(23mg,0.12mmol)を加え、室温下30分間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ジクロロメタン(10mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物はそのまま次の反応に使用した。
【0097】
上記で得られた粗生成物のDMF(1mL)溶液に、イミダゾール(41mg,1.2mmol)を室温下で加えた後、t−ブチルジメチルシリルクロライド(109mg,0.72mmol)を室温下で加え、そのまま12時間攪拌した。
飽和重曹水溶液を加え、ヘキサン(10mL)で2回抽出し、有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製し、光学活性ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物を収率63%(169mg)で得た。
【0098】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ6.11 (d, J=2.1Hz, 1H), 5.48 (t, J=2.1Hz, 1H), 5.18 (t, J=2.1Hz, 1H), 3.93−4.01 (m, 1H), 3.64−3.74 (m, 1H), 2.54 (ddd, J=2.1, 4.5, 12.9Hz, 1H), 2.12−2.21 (m, 1H), 2.12 (ddd, J=2.4, 10.8, 12.9Hz, 1H), 1.55 (q, J=11.4Hz, 1H), 0.94 (s, 9H), 0.89 (s, 9H), 0.12 (s, 3H), 0.10 (s, 3H), 0.07 (s, 6H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ145.8, 140.0, 111.4, 101.5, 69.3, 67.8, 46.2, 45.7, 25.93, 25.89, 18.2, 18.4, -4.5, -4.6, -4.8, -4.9.
IR (neat) 2951, 2862, 1619, 1471, 1361, 1258, 1080, 911, 835, 675 cm-1.
[α]30 D -58.1 (c 3.42 CHCl3)
【0099】
[実施例6] 光学活性ヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物の合成
【0100】
【化30】
Figure 0004404186
(式中、TBSはt−ブチルジメチルシリル基を表す。)
【0101】
実施例5で得られた光学活性ブロムビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物(0.090g,0.2mmol)のエーテル(2mL)溶液に、−78℃でt−BuLi(1.58M/ペンタン液,0.278mL,0.439mmol)を加えた。
−78℃で1時間撹拌した後、パラホルムアルデヒド(30mg,1mmol)のエーテル(2mL)懸濁液を加えた後、1時間かけて室温に昇温した。
1M塩酸(2mL)を加えた後、エーテル(5mL)で抽出した。
有機層を飽和食塩水(3mL)で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥した。
ろ過後、ろ液を減圧下濃縮して得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して、光学活性ヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物を収率20%(16mg)で得た。
【0102】
1H NMR (300 MHz, CDCl3) δ5.54 (br t, J=6.3Hz, 1H), 5.17 (br s, 1H), 4.77 (br s, 1H), 4.41 (br t, J=6.0Hz, 1H), 4.20 (m, 2H), 3.80 (m, 1H), 2.41 (dd, J=4.0, 12.0Hz, 1H), 2.20 (dd, J=6.4, 12.0Hz, 1H), 1.83 (s, 18H), 0.09 and 0.04 (2s, each 6H).
13C NMR (75 MHz, CDCl3) δ152.4, 140.1, 125.3, 107.4, 77.2, 70.1, 67.0, 58.9, 43.9, 36.9, 29.8, 25.90, 25.85, 18.2, -4.68, -4.74, -4.9.
Rf値 0.32 (シリカゲルTLC, ヘキサン:酢酸エチル=4:1(v/v))
【0103】
【発明の効果】
本発明によれば、活性型ビタミンD誘導体の製造におけるA環部分前駆体の重要な鍵中間体を提供できるとともに、ハロビニリデンメチレンシクロヘキサン化合物をヒドロキシメチル化することで、A環部分前駆体であるヒドロキシエチレンメチレンシクロヘキサン化合物を効率的に製造できる。

Claims (1)

  1. 下記式(3)
    Figure 0004404186
    〔式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、−SnR456、−SiR456(R4、R5及びR6は互いに独立して、C1〜6アルキル基、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基を表す)、C1〜6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい)、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基(これらの基はハロゲン原子又はC1〜6アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。
    2及びR3は互いに独立して、水素原子、C1〜6アルキル基、C1〜6アルコキシ基、C1〜6アルキルカルボニルオキシ基、C1〜6アルコキシカルボニルオキシ基、水酸基、C1〜7アシル基、ベンゾイル基、ベンゾイルホルミル基、ベンゾイルプロピオニル基、フェニルプロピオニル基、C1〜4アルコキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、p−ニトロベンジルオキシカルボニル基、p−メトキシベンジルオキシカルボニル基、C1〜4アルキルアミノカルボニル基、フェニルカルバモイル基、トリメチルシリル基、トリエチルシリル基、トリイソプロピルシリル基、ジエチルイソプロピルシリル基、ジメチルイソプロピルシリル基、ジ−t−ブチルメチルシリル基、イソプロピルジメチルシリル基、t−ブチルジメチルシリル基、テキシルジメチルシリル基、ジフェニルメチルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、t−ブチルジメトキシフェニルシリル基、又はトリフェニルシリル基を、又はR2とR3が一緒になってC2〜3アルキレンジオキシ(該C2〜3アルキレンジオキシはC1〜4アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。
    Wは水素原子、水酸基の保護基又は該保護基を末端に有する固相を表す。
    Yは水素原子又はOW′(W′は水素原子、水酸基の保護基又は該保護基を末端に有する固相を表す。)を表す。〕
    で示されるエンイン化合物を、下記式(4)
    Ti(ORama 4-m (4)
    〔式中、RaはC1〜6アルキル基(該アルキル基はハロゲン原子で任意に置換されていてもよい)、フェニル、o−メチルフェニル、m−メチルフェニル、p−メチルフェニル、o−トリフルオロメチルフェニル、m−トリフルオロメチルフェニル、p−トリフルオロメチルフェニル、p−エチルフェニル、p−i−プロピルフェニル、p−t−ブチルフェニル、o−クロルフェニル、m−クロルフェニル、p−クロルフェニル、o−ブロモフェニル、m−ブロモフェニル、p−ブロモフェニル、o−フルオロフェニル、p−フルオロフェニル、o−メトキシフェニル、p−メトキシフェニル、o−トリフルオロメトキシフェニル、p−トリフルオロメトキシフェニル、p−ニトロフェニル、p−シアノフェニル、3,5−ジメチルフェニル、3,5−ビストリフルオロメチルフェニル、3,5−ジメトキシフェニル、3,5−ビストリフルオロメトキシフェニル、3,5−ジエチルフェニル、3,5−ジ−i−プロピルフェニル、3,5−ジクロルフェニル、3,5−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジニトロフェニル、3,5−ジシアノフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメチルフェニル、2,4,6−トリメトキシフェニル、2,4,6−トリストリフルオロメトキシフェニル、2,4,6−トリクロルフェニル、2,4,6−トリブロモフェニル、2,4,6−トリフルオロフェニル、α−ナフチル、β−ナフチル、o−ビフェニリル、m−ビフェニリル、又はp−ビフェニリル基(これらの基はハロゲン原子又はC1〜6アルキル基で任意に置換されていてもよい)を表す。Xaはハロゲン原子を表す。
    mは0、1、2、3又は4の整数を表す。〕
    で示されるチタン化合物と、下記式(5)
    bMgXb (5)
    〔式中、Rbはβ位に水素原子を有するC2〜8アルキル基を表す。Xbはハロゲン原子を表す。〕
    で示されるグリニャール試剤との存在下に環化反応させた後、ハロゲン化することを特徴とする、下記式(1)
    Figure 0004404186
    〔式中、R1、R2、R3 、W及びYは前記に同じ。Xは、ハロゲン原子を表す。
    で示されるハロビニリデンハロメチルシクロヘキサン化合物の製造法。
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