JP4402250B2 - ブロワー - Google Patents

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直希 金刺
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Kokusan Denki Co Ltd
Kubota Corp
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Kokusan Denki Co Ltd
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファンケース内のファンを回転駆動源で回転駆動して送風を行うブロワーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のブロワーは、図8(A)(B)に示すように分割合せ部1をもつファンケース2内にファン3が回転自在に内蔵されている。ファンケース2は、半ケース部2a,2bに分割されていて、分割合せ部1で相互に連結されている。ファン3は、円板状のファン基板3aに多数枚のブレード3bが放射状に突設された構造になっている。ファン3は、モータからなる回転駆動源4で回転駆動されて、ファンケース2の半ケース部2bに設けられた吸込み口5から吸込んだ空気を、ファンケース2の外周の一部に接線方向に開口させる吐出口6を形成する吐出筒6Tが突設されている。ファンケース2から吐出筒6Tにつながる部分にはV状に屈曲されたV状屈曲部21が形成されている。回転駆動源4はケース7内に収容され、ケース7はファンケース2の半ケース部2aに固定ネジ8で固定されている。ファン3は、回転駆動源4の出力軸9に固定されている。吐出筒6Tの先端にはダクトが嵌められて、このダクトの嵌め込み部分がバンド等で締め付け固定されるようになっている。
【0003】
ファンケース2の分割合せ部1においては、図9(A)に示すように半ケース部2a,2bの合せ目に沿って外向きに突設されたフランジ部11a,11bの相互の対向面12a,12bの一方に設けた溝13にOリング14を介在させるか、或いは図9(B)に示すようにフランジ部11a,11bの相互の対向面12a,12bに液状パッキン15を介在させて、図8(B)に示すように多数の固定ネジ16と図示しないナットで締結することにより、Oリング14や液状パッキン15を圧縮して、冷却風が漏洩しないようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構造の従来のブロワーでは、次のような問題点があった。
【0005】
(a)Oリング14や液状パッキン15等の他の部品を用いて、ファンケース2の分割合せ部1のシールをしていたので、コストアップする。
【0006】
(b)溝13にOリング14を嵌め込んだり、液状パッキン15を塗布または配置するのに、工数がかかる。
【0007】
(c)液状パッキン15を使用した場合には、この液状パッキン15が分割合せ部1からはみ出す恐れがあり、はみ出した場合には美観を損ねたり、はみ出した液状パッキン15が他のものに付着するおそれがある。
【0008】
(d)Oリング14や液状パッキン15等の他の部品を用いて、ファンケース2の分割合せ部1のシールを行うと、これらシール手段の組み込み忘れ、塗布忘れにより、シール性能が得られない場合が発生する。
【0009】
(e)吐出筒6Tにダクトを嵌めて、このダクトの嵌め込み部分をバンド等で誤って過負荷をかけて締め付け固定すると、吐出筒6Tが変形してしまう問題点があった。
【0010】
(f)従来のブロワーでは、吐出させる風量を増加させることができない問題点があった。
【0011】
本発明の目的は、他の部品を用いずに、ファンケースの分割合せ部のシールを行えるブロワーを提供することにある。
【0012】
本発明の他の目的は、コストアップを抑制して、ファンケースの分割合せ部のシールを行えるブロワーを提供することにある。
【0013】
本発明の他の目的は、シール手段の介在忘れをまねかないブロワーを提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、吐出筒にダクトを嵌めて誤って過負荷をかけて外周を締め付けても、吐出筒が変形するのを最小限にすることができるブロワーを提供することにある。
【0015】
本発明の他の目的は、ファンケースから吐出筒につながるV状屈曲部でのシール用の突起による応力集中を緩和できるブロワーを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、吐出筒がファンケースにつながる側の部分に補強部を容易に設けることができるブロワーを提供することにある。
【0017】
本発明の他の目的は、吐出させる風量を増加させることができるブロワーを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された発明は、外形がほぼ円形をなしていて接線方向に吐出口(6)を開口させる吐出筒(6T)が外周に突設されているファンケース(2)と、ファンケース(2)に内蔵されたファン(3)と、ファンを回転駆動する回転駆動源(4)とを備えて、ファンケース(2)に設けられた吸込み口(5)から吸い込んだ空気を吐出口(6)かから吐出させるように構成されたブロワーを改良するものである。本発明が対象とするブロワーでは、上記ファンケースが、その周方向に沿って設けられて互いに対向する一対の対向面(12a),(12b)を有する分割合わせ部(1)により2つの半ケース部(2a),(2b)に分割されていて、該2つの半ケース部(2a),(2b)が分割合わせ部(1)で相互に連結され、ファンケースの突出筒(6T)につながる部分にはV状屈曲部(21)が形成されている。
【0019】
本発明においては、ファンケース(2)の分割合せ部(1)の一方の対向面(12a)に、溝(17)が該一方の対向面(12a)の長手方向に沿って設けられ、分割合せ部(1)の他方の対向面(12b)には、溝(17)に嵌め込まれる突起(18)が該他方の対向面(12b)の長手方向に沿って突設されている。またファンケース(2)のV状屈曲部(21)では溝(17)及び突起(18)がV状に形成されていて、吐出筒(6T)の吐出口(6)を間にした両側の部分にも、溝(17)及び突起(18)が半ケース部(2a),(2b)側からそれぞれ延長して形成されている。吐出筒(6T)のファンケース(2)につながる側の部分には肉厚を厚くした補強部(23)が吐出筒(6T)の周方向に沿って設けられている。ファンケース(2)は、溝(17)と突起(18)とが嵌め合されて連結されていて、溝(17)と突起(18)の嵌め合せ部では、溝(17)及び突起(18)の一方の面に設けられた突状部(19)が他方の面で潰されてシール部が形成されている。V状屈曲部(21)に設けられた突起(18)は、他の部分より断面係数が大きい形状に形成されている。
【0020】
このような構造のファンケースの分割合せ部をもつブロワーによれば、ファンケースの各対向面に一体成形されている溝と突起との嵌め合せでシール部を構成しているので、他の部品を用いずに、分割合せ部のシールを行うことができる。また、これら溝と突起はファンケースに一体成形されているので、コストアップを抑制して、且つシール手段の介在忘れをまねかないで、分割合せ部のシールを行うことができる。
【0021】
また上記のようにしてシールを行うと、溝と突起の寸法精度が悪くても突状部の潰れにより確実に、一体成型品でシールを行うことができる。
【0022】
また本発明に係わるブロワーにおいては、ファンケースの各対向面に一体成形されている溝と突起との嵌め合せでシール部を構成しているので、ファンケースが特殊な形状をしていても他の部品を用いずに、分割合せ部のシールを容易に行うことができる。また、これら溝と突起はファンケースに一体成形されているので、コストアップを抑制して、且つシール手段の介在忘れを招くことなく、分割合せ部のシールを行うことができる。また、吐出筒に対するダクトの接続箇所では、吐出筒がファンケースにつながる側の部分に該吐出筒の周方向に肉厚を厚くした補強部を設けているので、吐出筒にダクトを嵌めて誤って過負荷をかけて外周を締め付けても吐出筒が変形するのを最小限にすることができる。
【0023】
また上記のようにしてシールを行うと、溝と突起の寸法精度が悪くても突状部の潰れにより確実に、一体成型品でシールを行うことができる。
【0024】
また上記のように、V状屈曲部に設けられた突起を、他の部分より断面係数が大きい形状に形成すると、V状屈曲部応力が集中するのを緩和でき、V状屈曲部で締付け時に亀裂等が入るのを防止することができる。
【0025】
更に請求項2に記載されたブロワーでは、吐出筒(6T)がファンケース(2)につながる部分に、半ケース部(2a),(2b)を連結するためにネジ(16)により相互に連結される連結部(22)が設けられ、この連結部(22)に補強部(23)が設けられている
【0026】
このようにすると、連結部を利用して補強部を容易に設けることができる。
【0027】
請求項3に記載されたブロワーでは、吐出筒(6T)内の吐出口(6)に、ファンケース(2)につながる部分から該吐出筒(6T)の出口に向けて内径を徐々に大きくした拡径部(25)が設けられている。
【0028】
このように、ファンケースの出口に絞り部があって、この絞り部より先の内径を徐々に大きくした拡径部が設けられていると、吐出口から吐出させる風量を増加させることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第1例を示す突起と溝の嵌め合せ途中の断面図及び嵌め合せ後の断面図である。本例のブロワーのその他の部分の構成は、前述した図8(A)(B)と同様になっている。なお、この図1(A)(B)は、図8(B)のX−X線拡大断面図として示している。
【0030】
本例のブロワーにおいては、半ケース部2a,2bの合せ目に沿って外向きに突設されたフランジ部11a,11bの相互の対向面12a,12bのうちの一方の対向面12aに、入口から底部に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ形溝17が設けられている。他方の対向面12bには、テーパ形溝17に嵌め込まれるテーパ形突起18が半ケース部2bを構成しているケース構成素材により一体成形でその対向面の長手方向に沿って突設されている。テーパ形突起18の先端には、断面三角形状をなすテーパ形の突状部19が長手方向に沿って突設されている。
【0031】
これらテーパ形溝17とテーパ形突起18とは、図1(A)に示すように相互に嵌め合わされ、しかる後に図8(B)に示すようにフランジ部11a,11bを固定ネジ16と図示しないナットで締結することにより、図1(B)に示すように突状部19がテーパ形溝17の底面で潰されてシール部20が形成されている。
【0032】
このような構造のファンケース2の分割合せ部1をもつブロワーによれば、ファンケース2の各対向面12a,12bに一体成形されているテーパ形溝17とテーパ形突起18との嵌め合せ部で、テーパ形突起18の先端の突状部19がテーパ形溝17の底面で潰されてシール部20を形成しているので、他の部品を用いずに、分割合せ部1のシールを行うことができる。また、これらテーパ形溝17とテーパ形突起18はファンケース2に一体成形されているので、コストアップを抑制して、且つシール手段の介在忘れをまねかないで、分割合せ部1のシールを行うことができる。本例のようにテーパ形突起18の先端に突状部19を設けてシールを行うと、テーパ形溝17とテーパ形突起18の寸法精度が悪くても、突状部19の潰れにより確実に、一体成型品でシールを行うことができる。
【0033】
図2は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第2例を示す突起と溝の嵌め合せ後の断面図である。本例のブロワーのその他の部分の構成は、前述した図8(A)(B)と同様になっている。なお、この図2も、図8(B)のX−X線拡大断面図として示している。
【0034】
本例のブロワーにおいては、断面三角形状をなすテーパ形の突状部19が、テーパ形溝17の底面中央に突設され、この突状部19の先端が前述した固定ネジ16と図示しないナットとによる締結により潰されてシール部20が形成されている。その他の構成は、前述した第1例と同様である。
【0035】
このような構造でも、第1例と同様の作用,効果を得ることができる。
【0036】
図3(A)(B)は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第3例を示す突起と溝の嵌め合せ途中の断面図及び嵌め合せ後の断面図である。本例のブロワーのその他の部分の構成は、前述した図8(A)(B)と同様になっている。なお、この図3(A)(B)も、図8(B)のX−X線拡大断面図として示している。
【0037】
本例のブロワーにおいては、半ケース部2a,2bの合せ目に沿って外向きに突設されたフランジ部11a,11bの相互の対向面12a,12bのうちの一方の対向面12aに、入口から底部に向かって内径が徐々に小さくなるテーパ形溝17が設けられている。他方の対向面12bには、テーパ形溝17に嵌め込まれるテーパ形突起18が半ケース部2bを構成しているケース構成素材により一体成形でその対向面の長手方向に沿って突設されている。テーパ形突起18の外周には、その傾斜面から立ち上がる断面三角形状をなすテーパ形の突状部19が周方向に沿って突設されている。
【0038】
これらテーパ形溝17とテーパ形突起18とは、図3(A)に示すように相互に嵌め合わされ、しかる後に図8(B)に示すようにフランジ部11a,11bを固定ネジ16と図示しないナットで締結することにより、図3(B)に示すように突状部19がテーパ形溝17の内面で潰されてシール部20が形成されている。
【0039】
このような構造のファンケース2の分割合せ部1をもつブロワーによれば、ファンケース2の各対向面12a,12bに一体成形されているテーパ形溝17とテーパ形突起18との嵌め合せ部で、テーパ形突起18の先端の突状部19がテーパ形溝17の内面で潰されてシール部20を形成しているので、他の部品を用いずに、分割合せ部1のシールを行うことができる。また、これらテーパ形溝17とテーパ形突起18はファンケース2に一体成形されているので、コストアップを抑制して、且つシール手段の介在忘れをまねかないで、分割合せ部1のシールを行うことができる。本例のようにテーパ形突起18の外周に突状部19を設けてシールを行うと、テーパ形溝17とテーパ形突起18の寸法精度が悪くても、突状部19の潰れにより確実に、一体成型品でシールを行うことができる。
【0040】
図4は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第4例を示す突起と溝の嵌め合せ後の断面図である。本例のブロワーのその他の部分の構成は、前述した図8(A)(B)と同様になっている。なお、この図4も、図8(B)のX−X線拡大断面図として示している。
【0041】
本例のブロワーにおいては、断面三角形状をなすテーパ形の突状部19が、テーパ形溝17の対向する内面の途中に突設され、この突状部19の先端が前述した固定ネジ16と図示しないナットとによる締結により潰されてシール部20が形成されている。その他の構成は、前述した第3例と同様である。
【0042】
このような構造でも、第3例と同様の作用,効果を得ることができる。
【0043】
上記各例では、テーパ形溝17またはテーパ形突起18に突状部19を設けてシール部20を形成したが、テーパ形溝17またはテーパ形突起18に突状部19を設けずに、テーパ形溝17の内径に対してテーパ形突起18の外径を若干大きくしておいて、テーパ形突起18の外周面をテーパ形溝17の内周面にきつく嵌合されるようにしてシール部20を構成することもできる。
【0044】
図5及び図6(A)(B)は本発明に係るブロワーのV状連結部21における分割合せ部の構造を示す実施の形態を示したもので、図5は本例のブロワーで用いている半ケース部の要部斜視図、図6(A)は図5のA−A線端面図、図6(B)は図5のB−B線端面図である。
【0045】
本例のブロワーも、前述した図8(A)(B)に示したものと同様に、外形がほぼ円形をなしていて外周に接線方向に吐出口6を開口させる吐出筒6Tが突設されているファンケース2がその外周部で周方向に沿って2分割されて1対の半ケース部2a,2bに分割され、双方の半ケース部2a,2bがその対向面12a,12bで連結して分割合せ部1が形成され、ファンケース2にファン3が回転自在に内蔵され、ファン3が回転駆動源4で回転駆動されて、ファンケース2の吸込み口5から吸込んだ空気を吐出口6から吐出させるようになっている。吐出筒6Tには、その先端側で段差部6aを境にして外径を小さくした接続筒部6bが形成されている。
【0046】
図示しないが、ファンケース2の分割合せ部1を構成している一方の対向面12aにはテーパ溝17が図1(A)(B)と同様にその対向面の長手方向に沿って設けられている。分割合せ部1を構成している他方の対向面12bにはテーパ溝17に嵌め込まれる山形のテーパ形突起18がケース構成素材により一体成形でその対向面の長手方向に沿って突設されている。テーパ溝17とテーパ形突起18は、ファンケース2から吐出筒6Tにつながる部分でV状に屈曲されたV状屈曲部21でもV状に形成されると共に吐出筒6T側の部分にも形成されている。V状屈曲部21に設けられたテーパ形突起18は、該V状屈曲部21の突出側で頂部をフラットにして他の部分より断面係数が大きい形状に形成されている。また、テーパ溝17とテーパ形突起18は、吐出筒6Tの吐出口6を間にした両側の部分にも半ケース部2a,2b側からそれぞれ延長して形成されている。
【0047】
吐出筒6Tがファンケース2につながる側の部分には、半ケース部2a,2bを相互に連結する連結部22を利用して、肉厚を厚くした補強部23が周方向に設けられている。即ち、連結部22では機械的強度を上げるために肉厚を他の部分に比べて厚くしており、この連結部22にボルトを通す孔24が設けられているが、本例ではこの連結部22の厚肉部分を延長してファンケース2につながる側の部分の吐出筒6Tの周方向に補強部23を設けている。なお、補強部23は、その位置に連結部22がなくとも設けることができることは勿論である。
【0048】
テーパ溝17とテーパ形突起18の嵌め合せ部では、これらの対向面12a,12bの一方の面12bに設けられた突状部19が図1(B)の場合と同様に他方の面で潰されてシール部20が形成されている。
【0049】
吐出筒6T内の吐出口6には、ファンケース2につながる部分から該吐出筒6Tの出口に向けて内径を徐々に大きくした拡径部25が設けられている。
【0050】
このブロワーでは、吐出筒6Tの接続筒部6bにダクトの端部を差込み、その差込み箇所の外周をバンド等で締めてダクトを接続する。
【0051】
このようなブロワーでは、ファンケース2の各対向面に一体成形されている溝17とテーパ形突起18との嵌め合せでシール部20を構成しているので、ファンケース2が特殊な形状をしていても他の部品を用いずに、分割合せ部1のシールを容易に行うことができる。また、これら溝17とテーパ形突起18はファンケース3に一体成形されているので、コストアップを抑制して、且つシール手段の介在忘れをまねかないで、分割合せ部1のシールを行うことができる。また、吐出筒6Tに対するダクトの接続箇所では、吐出筒6Tがファンケース2につながる側の部分に該吐出筒6Tの周方向に補強部23を設けているので、吐出筒6Tにダクトを嵌めて誤って過負荷をかけて外周を締め付けても吐出筒6Tが変形するのを最小限にすることができる。
【0052】
また、V状屈曲部21に設けられたテーパ形突起18は、他の部分より断面係数が大きい形状に形成されているので、V状屈曲部21で応力が集中するのを緩和でき、該V状屈曲部21で締付け時に亀裂等が入るのを防止することができる。
【0053】
また、補強部23は半ケース部2a,2bを相互に連結する連結部22の箇所に設けられているので、この連結部22を利用して補強部23を容易に設けることができる。
【0054】
さらに、吐出筒6T内の吐出口6には、ファンケース2につながる部分から該吐出筒6Tの出口に向けて内径を徐々に大きくした拡径部25が設けられているので、ファンケース2の出口に絞り部があって、この絞り部より先の内径を徐々に大きくした拡径部25が設けられていることになり、吐出口6から吐出させる風量を増加させることができる。
【0055】
なお、図5のタイプで分割合せ部1を構成している溝17と突起18の嵌め合わせによるシール構造は、図1(A)(B)による構造に限らず、図2,図3 (A)(B),図4等による構造であってもよい。
【0056】
図7は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第6例を示すテーパ形突起の断面図である。本例のブロワーのその他の部分の構成は、前述した図1(A)(B)或いは図5,図6(A)(B)と同様になっている。
【0057】
本例のブロワーにおいては、テーパ形突起18の先端には、潰れ易いように断面三角形状をなす細いテーパ形の突状部19が長手方向に沿って突設されている。
【0058】
このようにテーパ形突起18の先端に、細いテーパ形の突状部19を設けると、この突状部19はテーパ形溝17に嵌めて締め付けると、その圧力で潰れ易く、潰されて図1(B)に示すようなシール部20を容易に形成することができる。
【0059】
【発明の効果】
本発明に係わるブロワーにおいては、ファンケースの各対向面に一体成形された溝と突起とが嵌め合されて嵌め合わせ部が構成され、この嵌め合せ部の対向面の一方の面に設けられた突状部が他方の面で潰されてシール部が形成されているので、ファンケースが特殊な形状をしていても、また溝と突起の寸法精度が悪くても、他の部品を用いずに、突状部の潰れにより分割合わせ部のシールを確実に行うことができる。
【0060】
また、吐出筒に対するダクトの接続箇所では、吐出筒がファンケースにつながる側の部分に該吐出筒の周方向に補強部を設けているので、吐出筒にダクトを嵌めて誤って過負荷をかけて外周を締め付けても吐出筒が変形するのを最小限にすることができる。
【0061】
本発明に係わるブロワーではまた、ファンケースのV状屈曲部に設けられた突起が、他の部分より断面係数が大きい形状に形成されているので、V状屈曲部で応力が集中するのを緩和でき、V状屈曲部で締付け時に亀裂等が入るのを防止することができる。
【0062】
請求項に記載のブロワーでは、半ケース部を相互に連結する連結部の箇所に補強部が設けられているので、連結部を利用して補強部を容易に設けることができる。
【0063】
請求項に記載のブロワーでは、吐出筒内の吐出口に、ファンケースにつながる部分から該吐出筒の出口に向けて内径を徐々に大きくした拡径部が設けられていて、ファンケースの出口に絞り部があり、この絞り部より先に内径を徐々に大きくした拡径部が設けられた構造になっているので、吐出口から吐出させる風量を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)(B)は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第1例を示す突起と溝の嵌め合せ途中の断面図及び嵌め合せ後の断面図である。
【図2】 本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第2例を示す突起と溝の嵌め合せ後の断面図である。
【図3】 (A)(B)は本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第3例を示す突起と溝の嵌め合せ途中の断面図及び嵌め合せ後の断面図である。
【図4】 本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第4例を示す突起と溝の嵌め合せ後の断面図である。
【図5】 本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第5例で用いている半ケース部の要部斜視図である。
【図6】 (A)は図5のA−A線端面図、(B)は図5のB−B線端面図である。
【図7】 本発明に係るブロワーにおける分割合せ部の構造を示す実施の形態の第6例を示す突起の断面図である。
【図8】 (A)はブロワーの縦断面図、(B)は(A)の右方向からの側面図である。
【図9】 (A)(B)は従来のブロワーにおける分割合せ部の構造の2種の例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 分割合せ部
2 ファンケース
2a,2b 半ケース部
3 ファン
4 回転駆動源
5 吸込み口
6 吐出口
6T 吐出筒
7 ケース
8 固定ネジ
9 出力軸
10 溝
11a,11b フランジ部
12a,12b 対向面
13 溝
14 Oリング
15 液状パッキン
16 固定ネジ
17 テーパ形溝
18 テーパ形突起
19 突状部
20 シール部
21 V状屈曲部
22 連結部
23 補強部

Claims (3)

  1. 外形がほぼ円形をなしていて接線方向に吐出口(6)を開口させる吐出筒(6T)が外周に突設されているファンケース(2)と、前記ファンケース(2)に内蔵されたファン(3)と、前記ファンを回転駆動する回転駆動源(4)とを備えて、前記ファンケース(2)に設けられた吸込み口(5)から吸い込んだ空気を前記吐出口から吐出させるように構成され、前記ファンケースは、その周方向に沿って設けられて互いに対向する一対の対向面(12a),(12b)を有する分割合わせ部(1)により2つの半ケース部(2a),(2b)に分割されていて、該2つの半ケース部(2a),(2b)が前記分割合わせ部で相互に連結され、前記ファンケース(2)の突出筒(6T)につながる部分にはV状屈曲部(21)が形成されているブロワーにおいて、
    前記ファンケースの前記分割合せ部(1)の一方の対向面(12a)には溝(17)が該一方の対向面(12a)の長手方向に沿って設けられ、
    前記分割合せ部の他方の対向面(12b)には前記溝(17)に嵌め込まれる突起(18)が該他方の対向面(12b)の長手方向に沿って突設され、
    前記ファンケースのV状屈曲部(21)では前記溝(17)及び突起(18)がV状に形成されていて、前記吐出筒(6T)の前記吐出口(6)を間にした両側の部分にも、前記溝(17)及び突起(18)が前記半ケース部(2a),(2b)側からそれぞれ延長して形成され、
    前記吐出筒(6T)が前記ファンケース(2)につながる部分には肉厚を厚くした補強部(23)が前記吐出筒(6T)の周方向に沿って設けられ、
    前記ファンケースは、前記溝(17)と前記突起(18)とが嵌め合されて連結されていて、前記溝(17)と突起(18)の嵌め合せ部では、前記溝(17)及び突起(18)の一方の面に設けられた突状部が他方の面で潰されてシール部が形成され、
    前記V状屈曲部(21)に設けられた前記突起(18)は、他の部分よりも断面係数が大きい形状に形成されていること、
    を特徴とするブロワー。
  2. 前記吐出筒(6T)が前記ファンケース(2)につながる部分には、前記半ケース部(2a),(2b)を連結するためにネジ(16)により相互に連結される連結部(22)が設けられ、この連結部(22)に前記補強部(23)が設けられている請求項1に記載のブロワー。
  3. 前記吐出筒(6T)内の前記吐出口(6)には、前記ファンケース(2)につながる部分から該吐出筒(6T)の出口に向けて内径を徐々に大きくした拡径部(25)が設けられている請求項1または2に記載のブロワー。
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