JP4397938B2 - 共振型電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、共振型電力変換装置及びその制御方法に関し,特に、昇圧回路や降圧回路等の共振型電力変換装置におけるリカバリ電流の消滅及び主スイッチング素子のターンオン時のソフトスイッチに関する。
ハイブリッド自動車、燃料電池車両や電動車両などでは、電動・発電機(以下、モータジェネレータ)により、駆動力が生成され、車軸に伝達される。車両の走行状態に応じた最適な駆動力を得るために、直流電源の電源電圧を昇圧回路により、所望の電圧に昇圧し、該昇圧電圧に基づき、モータジェネレータの駆動力を得ている。また、モータジェネレータで発電した電圧を降圧回路により、所望の電圧に降圧し、該降圧電圧に基づき、直流電源に回生している。
高出力及び高効率を実現するためには、スイッチング損失をできるだけ低減し、高周波化して、出来るだけ小型化することが必要となる。このためには、スイッチング素子のオン・オフを電圧・零電流スイッチング(ZVCS)や零電圧スイッチング(ZVT)によるソフトスイッチング、並びに主スイッチング素子のオン時に、出力ダイオードや還流ダイオードのリカバリ電流を消滅させる技術が必要となる。ここで、リカバリ電流とは主スイッチング素子がオンして、出力ダイオード等が逆バイアスされる際に、出力ダイオード等に蓄積された電荷により主スイッチング素子に流れる電流をいう。
共振型電力変換装置として、SAZZ(Snubber Assist Zero Volt Zero current)昇圧回路やZVT(Zero Volt Transition)昇圧回路等が提案されている。かかる電力変換装置は、メインリアクトルと主スイッチング素子と主スイッチング素子と逆並列に接続された逆並列ダイオードと出力ダイオードとを有する主回路、並びに補助リアクトルと補助スイッチと補助コンデンサとを有し、出力ダイオードに蓄積された電荷を放出するリカバリ電流消滅回路及び補助コンデンサに蓄積された電荷を放電する部分共振回路を形成するための補助回路を具備している。
補助スイッチング素子をオンして、出力ダイオードに蓄積された電荷をリカバリ電流消滅回路により出力する(MODE1)。補助コンデンサに蓄積された電荷が部分共振回路により放電される(MODE2)。補助コンデンサが放電を終了し、補助コンデンサに電荷が消滅すると、補助リアクトルに逆起電力が発生し、逆並列ダイオードがオンして、逆並列ダイオードに電流が流れる。この時点で主スイッチング素子をオンする(MODE3)。主スイッチング素子がオンすると、電源からメインリアクトルを通して、主スイッチング素子に電流が流れて、メインリアクトルに磁気エネルギーが蓄積される(MODE4)。主スイッチング素子をオフして、補助コンデンサを充電する(MODE5)。補助コンデンサの電圧が出力電圧に等しくなると、出力ダイオードがオンし、出力ダイオードを通して、負荷側に電力が出力される(MODE6)。
従来、補助スイッチング素子をオンしてから、主スイッチング素子をオンするまでの時間は、昇圧回路の出力電力等に関らず、一定時間としていた。また、降圧回路としての共振型電力変換装置も同様に、補助スイッチング素子をオンしてから、主スイッチング素子をオンするまでの時間は、降圧回路の出力電力等に関らず、一定時間としていた。
上述した昇圧回路のソフトスイッチングに関する先行技術としては、特許文献1がある。
特開2001−309646号公報
しかしながら、従来の昇圧回路等の制御では、以下のような問題があった。上述のように、従来、昇圧回路等の補助スイッチング素子をオンしてから、主スイッチング素子をオンするまでの遅延時間は一定とされていたが、MODE1において、リカバリ電流消滅回路により、出力ダイオード等に蓄積された電荷を消滅させるための時間(リカバリ電流消滅期間)は、出力電圧、入力電圧、メインリアクトルに流れる電流(出力電流)等により決まる可変な時間である。出力電圧や出力電流等は昇圧回路等が接続されるモータジェネレータの負荷等により変動することから、このリカバリ電流消滅期間は、時間とともに変動するものである。従来、補助スイッチング素子をオンしてから、主スイッチング素子をオンするまでの遅延時間を固定時間としていたため、遅延時間が最適な時間ではなかった。
そのため、遅延時間が最適な時間よりも長い場合には、それだけ補助スイッチング素子に電流が余分に流れることから、補助スイッチング素子における抵抗損失により効率が低下するという問題があった。また、補助コンデンサに蓄積された電荷が消滅した時点で、逆並列ダイオードがオンして電流が流れるが別の回路ループが生まれて、主スイッチング素子のソフトスイッチングができずに、スイッチング損失が増大するという問題点があった。そのため、電力変換装置の効率が低下するという問題点があった。
また、遅延時間が最適な時間よりも短い場合には、補助コンデンサの放電が終了せず、電荷が残存し、逆並列ダイオードがオンせず、MODE3に移行しないために、主スイッチング素子がソフトスイッチングではなくハードスイッチングとなり、スイッチング損失が大きいという問題点があった。そのため、電力変換装置の効率が低下するという問題点があった。
また、特許文献1では、補助コンデンサ141の両端電圧が0となったことを検出して、主スイッチング素子110をオンするように制御しているが、負荷150の変動により、昇圧回路の動作条件が変化し、例えば、低負荷領域では、補助コンデンサ141に電荷が残存し、補助コンデンサ141の両端電圧が0とはならない。かかる領域においては、昇圧回路の制御が不能となる問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、リカバリ電流消滅期間を算出し、リカバリ電流消滅期間に基づき、補助スイッチング素子をオンすることにより、主スイッチング素子のソフトスイッチングを可能とする共振型電力変換装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明よれば、一端が直流電源の正極側に接続され、他端が負荷側に接続されるメインリアクトルと前記メインリアクトルの他端及び前記直流電源の負極の間に設けられた主スイッチング素子と該主スイッチング素子と逆並列に接続された逆並列ダイオードと前記メインリアクトルの他端及び負荷の間に設けられた出力ダイオードとを有する主回路、並びに補助リアクトルと補助スイッチング素子と前記主スイッチング素子に並列に接続された補助コンデンサとを有し、前記出力ダイオードに蓄積された電荷を前記補助リアクトルに前記メインリアクトルから流れる電流と逆方向に放出するリカバリ電流消滅回路及び前記補助コンデンサに蓄積された電荷を放電して前記逆並列ダイオードをオンさせるための部分共振回路を形成するための補助回路を具備した共振型電力変換装置において、前記補助リアクトルの両端の電圧値、前記メインリアクトルの電流値及び前記補助リアクトルのインダクタンスに基づいて、現時刻から前記出力ダイオードに流れる電流が零となり前記出力ダイオードの電荷が消滅するまでのリカバリ電流消滅期間を算出するリカバリ電流消滅期間算出手段と、前記リカバリ電流消滅期間に基づいて前記補助コンデンサの蓄積電荷が最小となるまでの遅延時間を算出し、前記遅延時間だけ前記主スイッチング素子よりも先に前記補助スイッチング素子がオンするように制御する制御手段とを具備し、前記メインリアクトルは、一端が前記直流電源の正極に接続され、他端が前記出力ダイオードのアノードに接続され、前記補助リアクトルは、一端が前記メインリアクトルの他端に接続され、他端が前記補助スイッチング素子に接続され、前記補助スイッチング素子は、前記補助リアクトルの他端と前記直流電源の負極との間に設けられ、前記リカバリ電流消滅回路は、前記出力ダイオードに蓄積された電荷を前記補助リアクトル及び補助スイッチング素子を通して前記直流電源に出力し、前記部分共振回路は、前記補助コンデンサ、前記補助リアクトル及び前記補助スイッチング素子のループ回路により形成されて、前記補助コンデンサに蓄積された電荷を前記直流電源に出力し、リカバリ電流消滅期間算出手段は、前記補助リアクトルのインダクタンスと前記メインリアクトルに流れる現時点の電流値との積を前記出力ダイオードの出力電圧値で除した値を前記リカバリ電流消滅期間とし、前記制御手段は、前記リカバリ電流消滅期間と、前記部分共振回路における前記補助コンデンサの両端電圧の時間変化における半周期とを加算した時間を前記遅延時間とすることを特徴とする共振型電力変換装置が提供される
請求項1記載の発明によれば、リカバリ電流消滅期間算出手段は、補助リアクトルの両端の電圧値、メインリアクトルの電流値及び補助リアクトルのインダクタンスに基づいて、現時刻から出力ダイオードに流れる電流が零となり出力ダイオードの電荷が消滅するまでのリカバリ電流消滅期間を算出するので、リカバリ電流消滅期間を正確に算出することができる。そして、制御手段は、リカバリ電流消滅期間に基づいて補助コンデンサの蓄積電荷が最小となるまでの遅延時間を算出して、遅延時間だけ主スイッチング素子よりも先に補助スイッチング素子がオンするように制御するので、逆並列ダイオードがオンする時点で主スイッチング素子をオンさせることができ、ソフトスイッチングが可能となる。また、ZVT昇圧回路において、主スイッチング素子のソフトスイッチングを実現できる。その結果、スイッチング損失を低減できて、変換効率が向上する。
第1実施形態
図1は本発明の第1の実施形態による共振型電力変換装置としてのSAZZ昇圧回路の構成図である。図1に示すように、SAZZ昇圧回路は、直流電源1、主回路2、補助回路4、入力電圧センサ6、メインリアクトル電流センサ8、出力電圧センサ10、ゲート信号生成手段12及び負荷14を具備する。
直流電源1は、負荷14に主回路2を通して電力供給するための蓄電装置であり、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などであり、複数の単電池がモジュール化された複数のバッテリブロックが直列接続されている。直流電源1はキャパシタでも良い。
主回路2は、メインリアクトルL1、主SWQ及び出力ダイオードD3から成り、主SWQ中の主スイッチング素子S1のオン/オフに基づき、直流電源1及びメインリアクトルL1を通して、所望の電圧値まで昇圧する回路である。メインリアクトルL1は、一端が補助回路4の補助リアクトルL2の他端を通して、直流電源1の正極側に接続され、他端が出力ダイオードD3のアノードに接続されている。
主SWQは、逆並列に接続された主スイッチング素子S1及びダイオードD4から成る。主スイッチング素子S1は、例えば、IGBT素子であり、コレクタがメインリアクトルL1の他端に接続され、エミッタが直流電源1の負極に接続されている。ゲートには、主スイッチング素子S1をオン/オフするためのゲート信号がゲート信号生成手段12により入力される。ダイオードD4は、アノードが主スイッチング素子S1のエミッタに接続され、カソードが主スイッチング素子S1のコレクタに接続されている。出力ダイオードD3は、アノードがメインリアクトルL1の他端に接続され、カソードが負荷14及びコンデンサC0の一端に接続されている。
補助回路4は、補助リアクトルL2、第1及び第2の補助ダイオードD1,D2、補助スイッチング素子S2及び補助コンデンサ(スナバコンデンサともいう)C1から成り、出力ダイオードD3に蓄積された電荷を放出して、リカバリ電流を消滅させるためのリカバリ電流消滅回路及び補助コンデンサC1に蓄積された電荷を放電するための部分共振回路を形成する。
補助リアクトルL2は、一端が直流電源1の正極に接続され、他端がメインリアクトルL1の一端に接続されている。第1の補助ダイオードD1は、アノードがメインリアクトル電流センサ8を通してメインリアクトルL1の他端、及び出力ダイオードD3のアノードに接続され、カソードが補助スイッチング素子S2のコレクタ及び補助コンデンサC1の一端に接続されている。補助スイッチング素子S2は、例えば、IGBT素子であり、ゲートには、補助スイッチング素子S2のオン/オフするためのゲート信号がゲート信号生成手段12より入力される。カソードが第1の補助ダイオードD1のカソード及び補助コンデンサC1の一端に接続され、エミッタが第2の補助ダイオードD2のアノードに接続されている。第2の補助ダイオードD2は、アノードが補助スイッチング素子S2のエミッタに接続され、カソードがメインリアクトルL1の一端及び補助リアクトルL2の他端に接続されている。補助コンデンサC1は、一端が第1の補助ダイオードD1のカソードに接続され、他端が直流電源1の負極に接続されている。
第1の補助ダイオードD1、補助スイッチング素子S2、第2の補助ダイオードD2及び補助リアクトルL2は、コンデンサC0→出力ダイオードD3→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1の経路にて、出力ダイオードD3に蓄積された電荷を、放出するためのリカバリ電流消滅回路を形成する。
補助コンデンサC1、補助スイッチング素子S2、第2の補助ダイオードD2及び補助リアクトルL2は、補助コンデンサC1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1→補助コンデンサC1の経路にて、補助コンデンサC1に蓄積された電荷を放出するための部分共振回路を形成する。
入力電圧センサ6は、直流電源1の入力電圧Eを検出して、入力電圧Eに応じた電気信号をゲート信号生成手段12に出力する。メインリアクトル電流センサ8は、図1のように、メインリアクトルL1の他端の第1の補助ダイオードD1のアノードへの分岐点よりも順方向の電流についての上流側、又はメインリアクトルL1の一端の第2の補助ダイオードD2のアノードとの合流点よりも順方向の電流についての下流側に接続され、メインリアクトルL1に流れるメインリアクトル電流iL1を検出して、電流iL1に応じた電気信号をゲート信号生成手段12に出力する。出力電圧センサ10は、負荷14の両端の出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutに応じた電気信号をゲート信号生成手段12に出力する。
コンデンサC0は、平滑コンデンサであり、出力ダイオードD3のカソード及び直流電源1の負極に接続されている。負荷14は、例えば、3相インバータ装置を通して接続されたモータであり、出力ダイオードD3のカソード及び直流電源1の負極側に接続されている。
以下、SAZZ昇圧回路の動作説明をする。SAZZ昇圧回路は、以下に説明するMODE1〜MODE6が繰り返される。図2はMODE1〜MODE6を説明するための図である。
MODE1は、補助コンデンサC1が充電されている状態で補助スイッチング素子S2のみをオンし、出力ダイオードD3の蓄積電荷を消滅させるための状態である。(1)に示すように、補助スイッチング素子S2をオンにすると、出力側から入力側に電流が流れる。即ち、出力ダイオードD3→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1に出力ダイオードD3の蓄積電荷を消滅させるための電流が流れる。ここで、補助リアクトルL2により、(1)に示す電流は、0から徐々に増加し、補助スイッチング素子S2はZCS(零電流スイッチング)でターンオンする。
一方、(2)に示すように、直流電源1→補助リアクトルL2→メインリアクトルL1→出力ダイオードD3→負荷14への順方向の電流が流れている。MODE1では、主スイッチング素子S1はオフのままである。MODE3が開始される時刻で主スイッチング素子S1がオンするように、後述のように、主スイッチング素子S1がオンする時刻よりも可変遅延時間Td(t)だけ前に補助スイッチング素子S2をオンするよう制御する。(1)に示すリカバリ電流を消滅させるための出力側から入力側に流れる電流と(2)に示す入力側から出力側に流れる電流が等しくなると、出力ダイオードD3の電流が零電流となり、出力ダイオードD3に蓄積された電荷が消滅する。
MODE2は、メインリアクトルL1を流れる電流と補助スイッチング素子S2を流れる電流が等しくなり、出力ダイオードD3に流れる電流が零となり、補助スイッチング素子S2のターンオンによる共振モードの状態である。この状態では、出力ダイオードD3に流れる電流が零となったことから、(4)に示すように、メインリアクトルL1→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→メインリアクトルL1のループで還流電流が流れる。
すると、補助リアクトルL2の他端の出力ダイオードD3からのバイアスが解放されて、(3)に示すように、補助コンデンサC1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→直流電源1によりLC部分共振回路が形成され、補助コンデンサC1の放電が始まり、補助リアクトルL2を流れる電流はLC共振する。その後、補助コンデンサC1のエネルギーは補助リアクトルL2に移行する。そして、補助コンデンサC1の放電が終了して、補助コンデンサC1の電荷が消滅又は最小となり、補助コンデンサC1の電圧は零又は最小となる。
MODE3は、補助コンデンサC1の電圧が零となり、主スイッチング素子S1のターンオンがZVZCT動作を行う状態である。この状態では、補助リアクトルL2に逆起電力が発生し、ダイオードD4がオンして、(5)に示すように、ダイオードD4→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1→ダイオードD4の経路により、補助リアクトルL2に蓄えられたエネルギーが反転電流として流れ始める。このとき、主スイッチング素子S1をオンする。すると、ダイオードD4がオンして、ダイオードD4に反転電流が流れていることから、主スイッチング素子S1を流れる電流は抑えられてZCS(零電流スイッチング)となる。つまり、主スイッチング素子S1はZVZCTでターンオンする。一方、(6)に示すように、補助リアクトルL2→メインリアクトルL1に流れる電流は、(5)に示す電流に合流する。
MODE4は、主スイッチング素子S1がオンしている状態である。この状態では、(7)に示すように、直流電源1→補助リアクトルL2→メインリアクトルL1→主スイッチング素子S1の経路により電流が流れて、メインリアクトルL1にエネルギーが蓄積される。
MODE5は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2のターンオフしている状態である。この状態では、補助スイッチング素子S2のターンオフについては、補助コンデンサC1の放電が終了しているので、補助スイッチング素子S2には電流が流れていない。そのため、補助スイッチング素子S2はZCSでターンオフする。更に、(8)に示すように、補助リアクトルL2→メインリアクトルL1→第1の補助ダイオードD1→補助コンデンサC1の経路にて電流が流れて、補助コンデンサC1が充電される。補助コンデンサC1が充電されることにより、主スイッチング素子S1のターンオフは、ZVTとなる。
MODE6は、主スイッチング素子S1がオフしている状態である。補助コンデンサC1が充電されて、出力側の電圧に等しくなると、出力ダイオードD3がオンして、(9)に示すように、補助リアクトルL2→メインリアクトルL1→出力ダイオードD3の経路にて電流が流れて、メインリアクトルL1に貯められたエネルギーを負荷14側に流れ出す。
以上のMODE1〜MODE6を繰り返す。
ゲート信号生成手段12は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2をオン/オフするためのゲート信号を生成するものであり、主スイッチング素子S1がターンオンするよりも、後述するように、可変遅延時間Td(t)だけ前に、補助スイッチング素子S2をオンし、入力電圧E及び出力電圧Voutによるデューティ比に応じたパルス幅の時間だけ主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2にゲート信号を出力する。
図3に示すように、ゲート信号生成手段12は、発振回路50、パルス幅変調回路52、リカバリ電流消滅期間算出部54、補助SW制御部56及び主SW制御部58を有する。発振回路50は、一定の周波数の発振信号を出力する。パルス幅変調回路52は、出力電圧Vout及び入力電圧Eに基づき、発振信号から昇圧率に相当するデューティ比のパルス幅を有するパルス幅変調信号を生成する。リカバリ電流消滅期間算出部54は、出力ダイオードD3に蓄積された電荷がリカバリ電流消滅回路を通して、放出されるまでの時間であるリカバリ電流消滅期間を算出する。
以下、図4を用いてリカバリ電流消滅期間の算出方法の説明をする。図4中の横軸が時間、縦軸が補助スイッチング素子S2に流れる電流IS2及びメインリアクトルL2に流れる電流iL1である。図2中の(2)に示すように、メインリアクトルL1から出力ダイオードD3に順方向の電流iL1が流れる。これにより、ダイオードD3に電荷が蓄積される。一方、補助スイッチング素子S2をオンすると、(1)に示すように、出力ダイオードD3→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→入力電源1の経路により、出力ダイオードD3に蓄積された電荷を放出するリカバリ電流消滅のための電流iが補助スイッチング素子S2に(1)とは逆方向に流れる。
順方向の電流iL1と逆方向の電流iが等しくなると、出力ダイオードD3に流れる電流が零となって、出力ダイオードD3に蓄積された電荷が消滅し、主スイッチング素子S1をターンオンしたときのリカバリ電流が消滅する。よって、補助スイッチング素子S2をオンしてから、両者の電流iL1,iが等しくなるまでが、図4に示すように、リカバリ電流消滅期間Tsw1となる。
補助リアクトルL2の両端には、出力電圧Voutと入力電圧Eとの差分電圧(Vout−E)が印加されることから、任意の時刻tにおける補助スイッチング素子S2に流れる電流をi(t)とすると、次式(1)が成り立つ。
L2di(t)/dt=Vout−E …(1)
ここで、L2は補助リアクトルL2のインダクタンスである。補助スイッチング素子S2をオンした時刻t0では、電流i(t0)=0であり、MODE1(リカバリ電流消滅期間Tsw1)では、図4に示すように、電流i(t)がリニアに変化すると仮定することができ、電流i(t)=(Vout−E)×(t−t0)/L2で近似することができる。
一方、メインリアクトルL1に流れる電流iL1(t)は、補助スイッチング素子S2をオンすると、リップル電流が補助スイッチング素子S2に流れる電流の影響により、低減することから、リカバリ電流消滅期間Tsw1では略一定となり、時刻t0における電流iL1(t0)に略等しくなる。よって、i(t1)=iL1(t0)となる時刻t1はリカバリ電流が消滅する時刻であり、時刻t0から時刻t1までの時間がリカバリ電流消滅期間Tsw1となる。
よって、リカバリ電流消滅期間Tsw1は、次式(2)により算出することができる。
Tsw1=(t1−t0)=L2×iL0(t0)/(Vout−E) …(2)
尚、Vout=E×昇圧比により算出することができる。また、E=Vout/昇圧比により算出することができる。即ち、Vout,Eのいずれか一方は、出力電圧センサ10や入力電圧センサ6の検出信号を用いずに、昇圧比及び他方のVout/Eより算出することができる。
リカバリ電流消滅期間Tsw1が経過すると、出力ダイオードD3の電流が零となり、図2中の(4)に示すように、メインリアクトルL1→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→メインリアクトルL1の還流パスが形成されて、還流電流が流れて、補助スイッチング素子S2の出力ダイオードD3からのバイアスが解放されて、補助コンデンサC1に蓄積された電荷が、補助コンデンサC1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1の経路による部分共振回路により放電する。
図5に示すように、部分共振回路は、直流電源1、補助リアクトルL2及び補助コンデンサC1の直列回路で構成されるLC回路である。この回路の微分方程式は、次式で表される。
E=L2di/dt+C1∫v(t)dt …(3)
但し、C1は補助コンデンサC1の容量、v(t)は補助コンデンサC1の電圧である。
式(3)において、初期条件i(0)=iL1(0),v(0)=Voutとして解くと、1周期ω=2π(L2C1)1/2の半周期分の時間(部分共振期間)において、
Vout≧2E(昇圧率2倍以上)のとき、v(π(L2C1)1/2)=0
Vout<2Eのとき、v(π(L2C1)1/2)は最小値となる。
よって、補助コンデンサC1の放電開始時刻から部分共振期間(π(L2C1)1/2)が経過した時刻t2が補助コンデンサC1の電荷が消滅又は残存電荷が最小となる。
よって、補助コンデンサC1が放電を開始して、電荷が消滅又は残存電荷が最小となる時間Tsw2は、次式(4)のようになる。
Tsw2=π(L2C1)1/2 …(4)
補助コンデンサC1の電荷が消滅すると、補助リアクトルL2に逆起電力が発生して、ダイオードD4がオンし、ダイオードD4→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1→ダイオードD4の経路が発生して、MODE4に移行する。ダイオードD4がオンすると同時に主スイッチング素子S1をオンすることにより、ZVZCTとなり、主スイッチング素子S1のスイッチング損失を最小にすることができる。また、補助コンデンサC1に電荷が残存する場合でも、補助コンデンサC1の放電開始時刻から時間(π(L2C1)1/2)が経過した時刻で主スイッチング素子S1をオンすることにより、主スイッチング素子S1の損失が最小となる。
そこで、補助SW制御部56は、現在時刻tが主スイッチング素子S1をオンする時刻よりもよりも次式(5)で示される遅延時間Td(t)であれば、現時刻tにおいて、補助スイッチング素子S2をオンするようゲート信号を出力する。即ち、主スイッチング素子S1をターンオンする時刻よりもTd(t)だけ前に補助スイッチング素子S2をターンオンする。
Td(t)=L2×iL1(t)/(Vout−E)+π(L2C1)1/2 …(5)
但し、iL1(t)は、現在時刻tにおけるメインリアクトルL1の電流である。
尚、MODE1,2が重複しないことは、MODE1では補助リアクトルL2の他端にVoutがバイアスされており、補助コンデンサC1の電圧と等しいこと、MODE1が終了すると、補助リアクトルL2の他端のバイアスが解放され、MODE2に移行するからである。
主SW制御部58は、パルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示すパルス幅だけ、主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1のオン/オフを制御する。これにより、主スイッチング素子S1をターンオンする時刻よりもTd(t)だけ前に補助スイッチング素子S2をターンオンされる。
以下、図6〜図7を参照して、動作説明をする。図7中、aは主スイッチング素子S1のゲート信号、bは補助スイッチング素子S2のゲート信号、cはメインリアクトルL1の電流、dは補助スイッチング素子S2の電流、eは主スイッチング素子S1の電圧、fは主スイッチング素子S1の電流、hは出力ダイオードD3の電流、gは出力ダイオードの両端の電圧、jは補助コンデンサC1の電圧、kは補助コンデンサC1の充電電流である。
時刻t0において、a,bに示すように、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2をターンオフする。すると、MODE5に移行し、補助コンデンサC1が充電されることにより、主スイッチング素子S1のターンオフは、ZVTとなる。また、補助コンデンサC1の放電が終了しているので、補助スイッチング素子S2には電流が流れていない。そのため、補助スイッチング素子S2はZCSでターンオフする。
補助コンデンサC1が充電されて、出力側の電圧に等しくなると、出力ダイオードD3がオンして、補助リアクトルL2→主リアクトルL1→出力ダイオードD3の経路にて電流が流れて、MODE6に移行する。
リカバリ電流消滅期間算出部54は、以下に示す現在時刻tにおけるリカバリ電流消滅期間Tsw1(1)を算出し、補助SW制御部56に出力する。図6中のステップS2で入力電圧センサ6から出力される入力電圧Eを読み込む。ステップS4で出力電圧センサ10から出力される出力電圧Voutを読み込む。ステップS6でメインリアクトル電流センサ8から出力されるメインリアクトルL1に流れる電流iL1(t)を読み込む。ステップS8で、次式(6)に示すリカバリ電流消滅期間Tsw1(t)を算出し、リカバリ電流消滅期間Ts1(t)に部分共振期間Tsw2を加算して、次式(7)で示す遅延時間Td(t)を算出する。尚、遅延時間Td(t)は現時刻tで補助スイッチング素子S2をオンしたとき、Td(t)経過した後に、補助コンデンサC1の放電が終了してMODE3に移行することを意味する。
Tsw1(t)=L2×iL1(t)/(Vout−E) …(6)
Td(t)=Tsw1(t)+Tsw2
=L2×iL1(t)/(Vout−E)+π(L2C1)1/2 …(7)
補助SW制御部56は、以下に示す補助スイッチング素子S2のオンを制御する。ステップS10で現在時刻tがパルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示す主スイッチング素子S1をオンするべき時刻から遅延時間Td(t)前であるか否かを判断する。肯定判定ならば、現在時刻tが遅延開始タイミングであると判断して、ステップS12に進む。否定判定ならば、ステップS2に戻る。
ステップS12で補助スイッチング素子S2をターンオンする。例えば、時刻t1で補助スイッチング素子S2をターンオンしたとする。すると、MODE1に移行し、出力ダイオードD3→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2→直流電源1に出力ダイオードD3の蓄積電荷を消滅させるための図7中のdに示す補助スイッチング素子S2に電流が流れる。そして、時刻t1からTsw1経過後の時刻t2において、メインリアクトルl1に流れる電流と補助スイッチング素子S2に流れる電流が等しくなり、hに示すように、出力ダイオードD3に流れる電流が零となり、出力ダイオードD3の蓄積電荷が消滅し、MODE2に移行する。MODE2で図7中のkに示すように、補助コンデンサC1の放電が始まり、補助リアクトルL2を流れる電流はLC部分共振する。その後、補助コンデンサC1のエネルギーは補助リアクトルL2に移行する。そして、補助コンデンサC1の放電が終了して、補助コンデンサC1の電荷が消滅し、補助コンデンサC1の電圧は零となる。例えば、図7中のjに示すように、時刻t3で補助コンデンサC1の電圧は零になる。
一方、補助SW制御部56は、時刻t1から時刻t3までの間は、以下の処理を行う。ステップS14で遅延タイマに遅延時間Td(t)をセットして、遅延タイマカウント開始する。ステップS16でゲート遅延実行して主スイッチング素子S1をオフしたままとする。ステップS18で遅延タイマカウント終了したか否かを判定する。肯定判定ならば、ステップS20に進む。否定判定ならば、ステップS16に戻り、ゲート遅延を実行する。ステップS20でゲート遅延を解除して、ステップS22で主スイッチング素子S1をオンする。例えば、時刻t3で主スイッチング素子S1をオンする。
時刻t3では、補助コンデンサC1の電圧が零であり、ダイオードD4がオンして、補助リアクトルL2に蓄えられたエネルギーが反転電流として流れ始める。このとき、主スイッチング素子S1をオンするとMODE3に移行する。ダイオードD4がオンして、ダイオードD4に反転電流が流れていることから、主スイッチング素子S1を流れる電流は抑えられて、図7中のe,fに示すように、主スイッチング素子S1はZVZCTでターンオンする。時刻t4で主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2をターンオフする。
図8はL1=60μH,L2=1μH,負荷14=32Ω,C3=0.1μF、E=200V,Vout=400V,オンデューティ50%,昇圧率2倍として、出力電力5kW,12.5kW,25kWの場合の補助スイッチング素子S2の電圧a1,a2,a3、電流b1,b2,b3、主スイッチング素子S1の電圧c1,c2,c3、電流d1,d2,d3を示している。出力電力5kWでは、遅延時間Td1=1.1μs,出力電力12.5kWでは、遅延時間Td2=1.3μs、出力電力25kWでは、遅延時間Td3=1.5μsとなり、E,Voutが一定の下で、出力電圧を変化させたとき、出力電圧が上昇するとメインリアクトル電流iL1が増加して、遅延時間Tdが増加することが分かる。
図9はL1=48μH,L2=2μH,C1=0.05μF、負荷14=160Ωで、出力電力1kWの本実施形態を適用したものであり、図10は出力電力1kWの場合に、8kWで最適化された固定遅延時間で適用した従来技術のものである。図9,10中のaは補助スイッチング素子S2のゲート信号、bは主スイッチング素子S1のゲート信号、cはメインリアクトルL1の電流、dは補助スイッチング素子S2の電流、eは主スイッチング素子S1の電流、fは主スイッチング素子S1の電圧、gは効率(出力電流×出力電圧/入力電流×入力電圧)である。
図9に示すように、本実施形態では、1kWで最適な遅延時間Td1となっている。一方、8kWで最適化された固定遅延時間Td2を1kWの場合に適用すると、遅延時間Td2は最適な遅延時間Td1よりも長すぎるために、補助スイッチング素子S2に電流が流れる時間が長くなり、補助スイッチング素子S2の抵抗損失が大きくなり、その結果、図9,10中のgに示すように、本実施形態では、従来よりも効率が向上する。
図11,12はL1=48μH,L2=2μH,C1=0.05μF、負荷14=10Ω、出力450〜600V(約25kW)、最適遅延時間が一定の2.0μsで3通りに出力電圧を変化させたときの、遅延時間を2.0μs,1.0μs,3.0μsとした場合である。図11中のa1,a2,a3は主スイッチング素子S1の電圧、b1,b2,b3は主スイッチング素子S1の電流、図12中のc1,c2,c3は補助コンデンサC1の電圧、d1,d2,d3が補助コンデンサC1の電流を示している。
遅延時間が最適遅延時間2.0μsに等しい場合では、c1,d1に示すように、補助コンデンサC1の電圧が零になった時刻t1で主スイッチング素子S1がターンオンするため、ZVZCTとなる。
遅延時間が最適遅延時間2.0μsよりも短い1.0μsの場合は、c2,d2に示すように、主スイッチング素子S1がターンオンする時刻t2では、補助コンデンサC1の放電が完了していないために、ダイオードD4がオフのままであり、a2,b2に示すように、主スイッチング素子S1がハードスイッチングとなる。このため、主スイッチング素子S1のスイッチング損失が増大する。
遅延時間が最適遅延時間2.0μsよりも長い3.0μsの場合は、c3,d3に示すように、補助コンデンサC1の放電が完了した時刻t4では、主スイッチング素子S1がターンオンしないことから、時刻t4で、補助リアクトルL2→直流電源1→ダイオードD4→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→補助リアクトルL2という還流ループに加えて、メインリアクトルL1、補助リアクトルL、補助コンデンサC1の部分共振回路によるスナバ回路のチャージによる直流電源1→補助リアクトルL2→メインリアクトルL1→第1の補助ダイオードD1→補助コンデンサC1→直流電源1という共振ループにより、主スイッチング素子S1の電圧が減衰振動し、a3,b3に示すように、主スイッチング素子S1がターンオンする時刻t3において、主スイッチング素子S1のソフトスイッチングが実現できない。そのため、補助スイッチング素子S2の損失抵抗に加えて、主スイッチング素子S1のスイッチング損失が増大する。
図13は本発明の実施形態による可変遅延制御を行った場合の効率aと従来の固定遅延制御を行った場合の効率bを示している。横軸が出力電力、縦軸が効率を示す。図13では、入力電圧E=200V,出力電圧Vout=400Vで、出力電流を変化させて、出力電力を1kW〜8kWまで変化させた場合である。図13に示すように、本発明の実施形態によれば、従来の固定遅延制御を行った場合と比較して、効率が向上していることが分かる。
以上説明したように、本実施形態によれば、リカバリ電流消滅期間を算出し、リカバリ電流消滅期間と補助コンデンサC1の電荷が部分共振回路により消滅又は最小となる時間とに基づき、補助スイッチング素子S2を主スイッチング素子S1よりも可変遅延時間Tdだけ前にオンさせるので、補助コンデンサC1の電荷が消滅した時刻で主スイッチング素子S1をターンオンさせることができ、ZVZCTでターンオンし、主スイッチング素子S1のスイッチング損失を低減させることができる。従って、全ての入出力状態でソフトスイッチングを実現することが可能なので、回路の小型・高効率・高密度化ができるようになる。
第2実施形態
図14は本発明の第2実施形態による共振型電力変換装置としてのZVT昇圧回路の構成図である。図14に示すように、ZVT昇圧回路は、直流電源99、主回路100、補助回路102、入力電圧センサ104、メインリアクトル電流センサ106、出力電圧センサ108、ゲート信号生成手段110及び負荷112を具備する。
直流電源99は、図1中の直流電源1と実質的に同一なので説明を省略する。主回路102は、メインリアクトルL1、主SWQm及び出力ダイオードDmから成り、主SWQm中の主スイッチング素子S1のオン/オフに基づき、直流電源99及びメインリアクトルL1を通して、昇圧する回路である。メインリアクトルL1は、一端が直流電源99の正極に接続され、他端が出力ダイオードDmのアノード及び補助回路102中の補助リアクトルL2の一端に接続されている。
主スイッチング素子S1は、例えば、IGBT素子であり、コレクタがメインリアクトルL1の他端に接続され、エミッタが直流電源99の負極に接続されている。ゲートには、主スイッチング素子S1をオン/オフするためのゲート信号がゲート信号生成手段110より入力される。ダイオードD1は、アノードが主スイッチング素子S1のエミッタに接続され、カソードが主スイッチング素子S1のコレクタに接続されている。出力ダイオードDmは、アノードがメインリアクトルL1の他端に接続され、カソードが負荷112及びコンデンサC0の一端に接続されている。
補助回路102は、補助リアクトルL2、第1及び第2の補助ダイオードDr1,Dr2、補助SWQr、並びに第1及び第2の補助コンデンサC1,C2から成り、出力ダイオードDmに蓄積された電荷を放出してリカバリ電流を消滅させるためのリカバリ電流消滅回路及び第1の補助コンデンサC1に蓄積された電荷を放電するための部分共振回路を形成する。
補助リアクトルL2は、一端がメインリアクトル電流センサ106を通して、メインリアクトルL1の他端に接続され、他端が補助スSWQ2のスイッチング素子S2のカソード及び第1の補助ダイオードDr1のカソードに接続されている。補助SWQrは、補助スイッチング素子S2とダイオードD2が逆並列に接続されている。補助スイッチング素子S2は、コレクタが補助リアクトルL2の他端に接続され、エミッタが直流電源99の負極に接続されている。ゲートには、ゲート信号生成手段110からのゲート信号が入力される。ダイオードD2は補助スイッチング素子S2と逆並列に接続され、アノードが補助スイッチング素子S2のエミッタに接続され、カソードが補助スイッチング素子S2のコレクタに接続されている。
第1の補助ダイオードDr1は、アノードが補助リアクトルL2の他端に接続され、カソードが第2の補助コンデンサC2の他端及び第2の補助ダイオードDr2のカソードに接続されている。第2の補助ダイオードDr1は、アノードが第1の補助ダイオードDr1のカソード及び第2の補助コンデンサC2の他端に接続され、カソードが出力ダイオードDmのカソードに接続されている。第2の補助コンデンサC2は、補助スイッチング素子S2のターンオフ補償を行うためのものであり、一端が出力ダイオードDmのアノードに接続され、他端が第1の補助ダイオードDr1のカソードに接続されている
補助リアクトルL2及び補助スイッチング素子S2は、出力ダイオードDmに蓄積された電荷を、補助リアクトルL2→補助スイッチング素子S2の経路にて、放出するためのリカバリ電流消滅回路を形成する。補助コンデンサC1及び補助リアクトルL2は、補助コンデンサC1→補助リアクトルL2→補助スイッチング素子S2の経路にて、補助コンデンサC1に蓄積された電荷を放出するための部分共振回路を形成する。
入力電圧センサ104は、直流電源99の入力電圧Eを検出して、入力電圧Eに応じた電気信号をゲート信号生成手段110に出力する。メインリアクトル電流センサ106は、図14のように、メインリアクトルL1の他端の補助リアクトルL2の一端への分岐点よりも順方向の電流についての上流側、又はインリアクトルL1の一端に接続され、メインリアクトルL1に流れるメインリアクトル電流iL1を検出して、電流iL1に応じた電気信号をゲート信号生成手段110に出力する。出力電圧センサ108は、負荷112の両端の出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutに応じた電気信号をゲート信号生成手段110に出力する。
コンデンサC0は、平滑コンデンサであり、出力ダイオードDmのカソード及び直流電源99の負極側に接続されている。負荷112は、出力ダイオードDmのカソード及び直流電源99の負極に接続されている。
以下、ZVT昇圧回路の動作説明をする。ZVT昇圧回路は、以下に説明するMODE1〜MODE6が繰り返される。図15はMODE1〜MODE6を説明するための図である。
MODE1は、補助コンデンサC1が充電されている状態で補助スイッチング素子S2をオンし、出力ダイオードDmの蓄積電荷を消滅させるための状態である。(1)に示すように、出力ダイオードDm→補助リアクトルL2→補助スイッチング素子S2→直流電源99の負極側に出力ダイオードDmの蓄積電荷を消滅させるための電流が流れる。ここで、補助リアクトルL2により(1)に示す電流は、補助リアクトルL2があるため、ZCS(零電流スイッチング)でターンオンする。
一方、(2)に示すように、直流電源99→メインリアクトルL1→出力ダイオードDm→負荷112への順方向の電流が流れている。MODE1では、主スイッチング素子S1はオフのままである。補助スイッチング素子S2のオンは、MODE3が開始される時刻で主スイッチング素子S1がオンするように、後述のように、主スイッチング素子S1がオンする時刻よりも可変遅延時間Td(t)だけ前にオンするよう制御する。
MODE2は、メインリアクトルL1を流れる電流と補助スイッチング素子S2を流れる電流が等しくなり、出力ダイオードD3に流れる電流が零となり、補助スイッチング素子S2のターンオンによる共振モードの状態である。この状態では、出力ダイオードDmに流れる電流が零となる。補助リアクトルL2の他端の出力ダイオードDmからのバイアスが解放されて、(3)に示すように、補助コンデンサC1→補助リアクトルL2→補助スイッチング素子S2によりLC部分共振回路が形成され、補助コンデンサC1の放電が始まり、補助リアクトルL2を流れる電流はLC共振する。その後、補助コンデンサC1のエネルギーは補助リアクトルL2に移行する。そして、補助コンデンサC1の放電が終了して、補助コンデンサC1の電荷が消滅し、補助コンデンサC1の電圧は零となる。一方、メインリアクトルL2からの電流は、(4)に示すように、(3)に示す経路に合流する。
MODE3は、補助コンデンサC1の電圧が零となり、主スイッチング素子S1のターンオンがZVT動作を行う状態である。この状態では、ダイオードD1がオンして、(5)に示すように、ダイオードD1→補助リアクトルL2→補助スイッチング素子S2の経路により、補助リアクトルL2に蓄えられたエネルギーが反転電流として流れ始める。このとき、主スイッチング素子S1をオンする。すると、ダイオードD1がオンして、ダイオードD4に反転電流が流れていることから、主スイッチング素子S1を流れる電流は抑えられてZCSとなる。一方、(6)に示すように、メインリアクトルL1に流れる電流は、(5)に示す電流に合流する。
MODE4は、主スイッチング素子S1がオンしている状態である。この状態では、(7)に示すように、直流電源99→メインリアクトルL1→主スイッチング素子S1の経路により電流が流れて、メインリアクトルL1にエネルギーが蓄積される。
MODE5は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2のターンオフしている状態である。この状態では、補助スイッチング素子S2のターンオフについては、補助コンデンサC1の放電が終了しているので、補助スイッチング素子S2には電流が流れていない。そのため、補助スイッチング素子S2はZCSでターンオフする。更に、(8)に示すように、メインリアクトルL1→第1の補助コンデンサC1の経路にて電流が流れて、補助コンデンサC1が充電される。補助コンデンサC1が充電されることにより、主スイッチング素子S1のターンオフは、ZVTとなる。
MODE6は、主スイッチング素子S1がオフしている状態である。補助コンデンサC1が充電されて、出力側の電圧に等しくなると、出力ダイオードDmがオンして、(9)に示すように、メインリアクトルL1→出力ダイオードDmの経路にて電流が流れる。
以上のMODE1〜MODE6を繰り返すが、上述のように、ZVT昇圧回路はSAZZ昇圧回路の動作と同様であり、特に、MODE1,2については、上述のSAZZ昇圧回路と同様に取り扱うことができる。尚、MODE1,2が重複しないことは、補助コンデンサC1の一端の電位が出力電圧Voutに等しいこと、リカバリ電流消滅期間Tsw1が経過すると、補助リアクトルL2の一端の出力ダイオードD3からのバイアスが解放されるからである。
ゲート信号生成手段110は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2をオン/オフするためのゲート信号を生成するものであり、主スイッチング素子S1がターンオンするよりも、第1実施形態と同様に、可変遅延時間Td(t)だけ前に、補助スイッチング素子S2をオンし、入力電圧E及び出力電圧Voutによるデューティ比に応じたパルス幅の時間だけ主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2にゲート信号を出力する。
図16はゲート信号生成手段110の機能ブロック図であり、図3中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附してする。図16に示すように、ゲート信号生成手段110は、発振回路50、パルス幅変調回路52、リカバリ電流消滅期間算出部150、補助SW制御部152及び主SW制御部154を有する。リカバリ電流消滅期間算出部150は、出力ダイオードDmに蓄積された電荷がリカバリ電流消滅回路を通して、放出されるまでの時間であるリカバリ電流消滅期間を算出する。リカバリ電流消滅期間Tsw1は、第1の実施形態と同様に算出することができるが、補助リアクトルL2の両端に印加される電圧が出力電圧Voutであることから、次式(8)のようになる。
Tsw1=L2×iL1(t)/Vout …(8)
但し、L2は補助リアクトルL2のインダクタンス、iL1(t)は現時刻tにおけるメインリアクトルL1に流れる電流である。
補助SW制御部152は、現時刻tが主スイッチング素子S2をオンする時刻よりも次式(9)で示す遅延時間Td(t)だけ前であれば、補助スイッチング素子S2をターンオンする。
Td(t)=L2×iL1(t)/Vout+π(L2C1)1/2 …(9)
但し、C1は第1の補助コンデンサC1の容量である。
第2項のπ(L2C1)1/2は第1実施形態と同様に第1の補助コンデンサC1の電荷が放電により消滅又は最小となる時間(部分共振期間)である。
主SW制御部154は、パルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示すパルス幅だけ、主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1のオン/オフを制御する。
図17は補助SW制御部150及び主SW制御部152に係るフローチャートである。ステップS50で出力電圧Voutを読み込む。ステップS52でメインリアクトル電流iL1(t)を読み込む。ステップS54で式(9)に示す遅延時間Td(t)を算出する。ステップS56で現在時刻tがパルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示す主スイッチング素子S1をオンするべき時刻から遅延時間Td(t)前であるか否かを判断する。肯定判定ならば、現在時刻tが遅延開始タイミングであると判断して、ステップS58に進む。否定判定ならば、ステップS50に戻る。ステップS58〜S68で図6中のステップS12〜S22と同様の処理をする。
以上により、ZVT昇圧回路の場合も、SAZZ昇圧回路と同様にソフトスイッチングを行うことができ、補助スイッチング素子S2を主スイッチング素子S1よりも固定遅延時間前にオンする従来に比べてスイッチング損失や抵抗損失を小さくすることができ、効率が向上する。
第3実施形態
図18は本発明の第3実施形態による共振型電力変換装置としてのSAZZ降圧回路の構成図である。図18に示すように、SAZZ降圧回路は、直流電源199、主回路200、補助回路202、入力電圧センサ204、メインリアクトル電流センサ206、出力電圧センサ208、ゲート信号生成手段210及び負荷212を具備する。
直流電源199は、図1中の直流電源1と実質的に同一なので説明を省略する。主回路202は、メインリアクトルL1、主SWQ及び還流ダイオードD3から成り、主SWQ中の主スイッチング素子S1のオン/オフに基づき、直流電源199及びメインリアクトルL1を通して、入力電圧Eを降圧する回路である。
主SWQは、逆並列接続された主スイッチング素子S1及びダイオードD4からなる。主スイッチング素子S1は、例えば、IGBT素子であり、エミッタが直流電源199の正極に接続され、コレクタが還流ダイオードD3のカソード及びメインリアクトルL1の一端に接続されている。ゲートには、主スイッチング素子S1をオン/オフするためのゲート信号がゲート信号生成手段210より入力される。メインリアクトルL1は、一端がメインリアクトル電流センサ206を通して主スイッチング素子S1のエミッタ及び還流ダイオードD3のカソードに接続され、他端が補助回路202中の補助リアクトルL2の一端に接続されている。還流ダイオードD3は、アノードが直流電源199の負極に接続され、カソードが主スイッチング素子S1のエミッタ及びメインリアクトル電流センサ206を通してメインリアクトルL1の一端に接続されている。
補助回路202は、補助リアクトルL2、第1及び第2の補助ダイオードD1,D2、補助スイッチング素子S2及び補助コンデンサC1から成り、還流ダイオードD3に蓄積された電荷を放出してリカバリ電流を消滅させるためのリカバリ電流消滅回路及び補助コンデンサC1に蓄積された電荷を放電するための部分共振回路を形成する。
補助リアクトルL2は、一端がメインリアクトルL1の他端に接続され、他端が負荷212側に接続される。第1の補助ダイオードD1は、アノードが補助リアクトルL2の一端に接続され、カソードが補助スイッチング素子S2のコレクタに接続されている。補助スイッチング素子S2は、コレクタが第1の補助ダイオードD1のカソードに接続され、エミッタが第2の補助ダイオードD2のアノードに接続されている。第2の補助ダイオードD2は、アノードが補助スイッチング素子S2のエミッタ及び補助コンデンサC1の他端に接続され、カソードがメインリアクトルL1の一端に接続されている。補助コンデンサC1は、一端が直流電源99の正極に接続され、他端が補助スイッチング素子S2のエミッタ及び第2の補助ダイオードD2のアノードに接続されている。
入力電圧センサ204は、直流電源199の入力電圧Eを検出して、入力電圧Eに応じた電気信号をゲート信号生成手段210に出力する。メインリアクトル電流センサ206は、図18のように、メインリアクトルL1の一端の第2の補助ダイオードD2のカソードとの合流点よりも順方向の電流についての下流側、又はメインリアクトルL1の他端の第1の補助ダイオードD1のアノードとの分岐点よりも順方向の電流についての上流側に接続され、メインリアクトルL1に流れるメインリアクトル電流iL1を検出して、電流iL1に応じた電気信号をゲート信号生成手段210に出力する。出力電圧センサ208は、負荷212の両端の出力電圧Voutを検出して、出力電圧Voutに応じた電気信号をゲート信号生成手段210に出力する。
以下、SAZZ降圧回路の動作説明をする。SAZZ降圧回路は、以下に説明するMODE1〜MODE6が繰り返される。図19はMODE1〜MODE6を説明するための図である。
MODE1は、補助コンデンサC1が充電されている状態で補助スイッチング素子S2をオンし、還流ダイオードD3の蓄積電荷を消滅させるための状態である。(1)に示すように、補助リアクトルL2→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→還流ダイオードD3→直流電源99の負極側に還流ダイオードD3の蓄積電荷を消滅させるための電流が流れる。ここで、(1)に示す電流は、補助リアクトルL2があるため、補助スイッチング素子S2はZCS(零電流スイッチング)でターンオンする。一方、(2)に示すように、還流ダイオードD3→メインリアクトルL1→補助リアクトルL2→負荷212への順方向の電流が流れている。MODE1では、主スイッチング素子S1はオフのままである。
MODE2は、メインリアクトルL1を流れる電流と補助スイッチング素子S2を流れる電流が等しくなり、還流ダイオードD3に流れる電流が零となり、補助スイッチング素子S2のターンオンによる共振モードの状態である。この状態では、還流ダイオードD3に流れる電流が零となったことから、(4)に示すように、メインリアクトルL1→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→メインリアクトルL1の経路で還流電流が流れる。すると、還流ダイオードD3からの補助リアクトルL2の一端へのバイアスが解放されて、(3)に示すように、補助リアクトルL2→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→補助コンデンサC1→直流電源199でLC部分共振回路が形成され、補助コンデンサC1の放電が始まり、補助リアクトルL2を流れる電流はLC共振する。その後、補助コンデンサC1のエネルギーは補助リアクトルL2に移行する。そして、補助コンデンサC1の放電が終了して、補助コンデンサC1の電荷が消滅し、補助コンデンサC1の電圧は零となる。
MODE3は、補助コンデンサC1の電圧が零となり、主スイッチング素子S1のターンオンがZVZCT動作を行う状態である。この状態では、ダイオードD4がオンして、(5)に示すように、補助リアクトルL2→第1の補助ダイオードD1→補助スイッチング素子S2→第2の補助ダイオードD2→ダイオードD4→直流電源199の経路により、補助リアクトルL2に蓄えられたエネルギーが反転電流として流れ始める。このとき、主スイッチング素子S1をオンする。すると、ダイオードD4がオンして、ダイオードD4に反転電流が流れていることから、主スイッチング素子S1を流れる電流は抑えられてZCS(零電流スイッチング)となり。つまり、主スイッチング素子S1はZVZCTでターンオンする。一方、(6)に示すように、還流ダイオードD3→メインリアクトルL1→補助リアクトルL2に流れる電流は、(5)に示す電流に合流する。
MODE4は、主スイッチング素子S1がオンしている状態である。この状態では、(7)に示すように、直流電源199→主スイッチング素子S1→メインリアクトルL1→補助リアクトルL2の経路により電流が流れる。
MODE5は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2のターンオフしている状態である。この状態では、補助スイッチング素子S2のターンオフについては、補助コンデンサC1の放電が終了しているので、補助スイッチング素子S2には電流が流れていない。そのため、補助スイッチング素子S2はZCSでターンオフする。更に、(8)に示すように、補助コンデンサC1→第2の補助ダイオードD2→メインリアクトルL1→補助リアクトルL2の経路にて電流が流れて、補助コンデンサC1が充電される。補助コンデンサC1が充電されることにより、主スイッチング素子S1のターンオフは、ZVTとなる。
MODE6は、主スイッチング素子S1がオフしている状態である。補助コンデンサC1の充電が終了すると、(8)に示す電流が停止し、還流ダイオードD3がオンして、(9)に示すように、還流ダイオードD3→メインリアクトルL1→補助リアクトルL2の経路に負荷212側に電流が流れる。
以上のMODE1〜MODE6を繰り返すが、SAZZ降圧回路もSAZZ昇圧回路の動作と同様であり、MODE1,2については、上述のSAZZ昇圧回路と同様に取り扱うことができる。尚、MODE1,2が重複しないことは、補助コンデンサC1の他端の電位が出力電圧Voutに等しいこと、リカバリ電流消滅期間Tsw1が経過すると、補助リアクトルL2の一端の還流ダイオードD3からのバイアスが解放されるからである。
ゲート信号生成手段210は、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2をオン/オフするためのゲート信号を生成するものであり、主スイッチング素子S1がターンオンするよりも、第1実施形態と同様に、可変遅延時間Td(t)だけ前に、補助スイッチング素子S2をオンし、入力電圧E及び出力電圧Voutによるデューティ比に応じたパルス幅の時間だけ主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1及び補助スイッチング素子S2にゲート信号を出力する。
図20はゲート信号生成手段210の機能ブロック図であり、図2中の構成要素と実質的に同一の構成要素には同一の符号を附してする。図20に示すように、ゲート信号生成手段210は、発振回路50、パルス幅変調回路52、リカバリ電流消滅期間算出部250、補助SW制御部252及び主SW制御部254を有する。リカバリ電流消滅期間算出部250は、還流ダイオードD3に蓄積された電荷がリカバリ電流消滅回路を通して、放出されるまでの時間であるリカバリ電流消滅期間Tsw1を算出する。リカバリ電流消滅期間Tsw1は、第1の実施形態と同様に算出することができるが、補助リアクトルL2の両端に印加される電圧が出力電圧Voutであることから、次式(10)のようになる。
Tsw1=L2×iL1(t)/Vout …(10)
但し、L2は補助リアクトルL2のインダクタンス、iL1(t)は現時刻tにおけるメインリアクトルL1に流れる電流である。
補助SW制御部202は、現時刻tが主スイッチング素子S2をオンする時刻よりも次式(11)で示す遅延時間Td(t)だけ前であれば、補助スイッチング素子S2をターンオンする。
Td(t)=L2×iL1(t)/Vout+π(L2C1)1/2 …(11)
但し、C1は第1の補助コンデンサC1の容量である。
第2項のπ(L2C1)1/2は第1実施形態と同様に補助コンデンサC1の電荷が放電により消滅又は最小となる時間(部分共振期間)である。
主SW制御部254は、パルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示すパルス幅だけ、主スイッチング素子S1がオンするように、主スイッチング素子S1のオン/オフを制御する。
図21は補助SW制御部252及び主SW制御部254に係るフローチャートである。ステップS100で出力電圧Voutを読み込む。ステップS102でメインリアクトル電流iL1(t)を読み込む。ステップS104で式(11)に示す遅延時間Td(t)を算出する。ステップS104で現時刻tがパルス幅変調回路52より出力されるパルス幅変調信号が示す主スイッチング素子S1をオンするべき時刻から遅延時間Td(t)前であるか否かを判断する。肯定判定ならば、現在時刻tが遅延開始タイミングであると判断して、ステップS58に進む。否定判定ならば、ステップS100に戻る。ステップS108〜S118で図6中のステップS12〜S22と同様の処理をする。
以上により、SAZZ降圧回路の場合も、SAZZ昇圧回路と同様にソフトスイッチングを行うことができ、補助スイッチング素子S2を主スイッチング素子S1よりも固定遅延時間前にオンする従来に比べてスイッチング損失や抵抗損失を小さくすることができ、効率が向上する。
本発明は、上記の実施形態に限らず、他の共振型電力変換装置に適用することができる。例えば、図22に示すSAZZ双方向昇圧回路場合は、入力電源Eから負荷RLへの昇圧動作時においては、Sm1,Sa1,C1,L1,L2,D6,D1,D3が、図1中のS1,S2,C1,L1,L2,D3,D1,D2に対応する。MODE1では、D1,Sa1,D3,L2によりリカバリ電流消滅回路が形成されて、D6→D1→Sa1→D3→L2の経路により、ダイオードD6の蓄積電荷を消滅させるための電流が流れる。MODE2では、C1,Sa1,D3,L2,Eにより部分共振回路が形成され、C1→Sa1→D3→L2の経路で補助コンデンサC1の電荷が放電する。
また、負荷RLから入力電源Eへの降圧動作時において、Sm2,Sa2,C2,L1,L2,D5,Vout,Eが、図18中のS1,S2,C1,L1,L2,D3,E,Voutに対応する。MODE1では、L2,D4,Sa2,D2によりリカバリ電流消滅回路が形成され、E→L2→D4→Sa2→D2→D5の経路により、ダイオードD5の蓄積電荷を消滅させるための電流が流れる。MODE1では、補助リアクトルL2の両端に電圧Eが印加されることから、式(11)において、Voutの代わりに、Eを代入する。MODE2では、L2,D4,Sa2,C2,RL,Eにより、共振回路が形成され、L2→D4→Sa2→C2の経路で補助コンデンサC1の電荷が放電する。
以上より、SAZZ双方向昇圧回路場合にも本発明が適用可能である。
また、本発明は、図23に示すSAZZ双方向昇降圧回路の場合にも適用可能であることは、上述のSAZZ昇圧回路及びSAZZ降圧回路の説明により明らかである。尚、SAZZ双方向昇降圧回路において、L2がメインリアクトル、L1,L3が補助リアクトルである。メインリアクトル電流センサは、メインリアクトルL2の一端の補助ダイオードDRB1のカソードとの合流点又は補助ダイオードDRB2のアノードとの分岐点よりも順方向の電流についての下流側、又はメインリアクトルL2の補助ダイオードDRB3のカソードとの合流点又は補助ダイオードDRB4のアノードとの分岐点よりも順方向の電流についての上流側に1個設けるのみで、順方向昇圧動作、順方向降圧動作、逆方向昇圧動作及び逆方向降圧動作で兼用することができる。
更に、昇圧回路においては、一端が直流電源の正極側に接続され、他端が負荷側に接続されるメインリアクトルとメインリアクトルの他端及び直流電源の負極の間に設けられた主スイッチング素子と該主スイッチング素子と逆並列に接続された逆並列ダイオードとメインリアクトルの他端及び負荷の間に設けられた出力ダイオードとを有する主回路、並びに補助リアクトルと補助スイッチと主スイッチング素子に並列に接続された補助コンデンサとを有し、出力ダイオードに蓄積された電荷を補助リアクトルにメインリアクトルから流れる電流と逆方向に放出するリカバリ電流消滅回路及び補助コンデンサに蓄積された電荷を放電して逆並列ダイオードをオンさせるための部分共振回路を形成するための補助回路を具備した共振型電力変換装置であれば、上述したと同様に、リカバリ電流消滅期間及び補助コンデンサの電荷が消滅又は最小となる時間に基づいて、逆並列ダイオードがオンする時刻で主スイッチング素子をオンさせることができる。
また、降圧回路においては、一端が直流電源の正極側に接続され、他端が負荷側に接続されるメインリアクトルと直流電源及びメインリアクトルの間に設けられた主スイッチング素子と該主スイッチング素子と逆並列に接続された逆並列ダイオードと主スイッチング素子とメインリアクトルの他端及び直流電源の負極間に設けられた還流ダイオードとを有する主回路、並びに補助リアクトルと補助スイッチと主スイッチング素子に並列に接続された補助コンデンサとを有し、還流ダイオードに蓄積された電荷を補助リアクトルにメインリアクトルから流れる電流と逆方向に放出するリカバリ電流消滅回路及び補助コンデンサに蓄積された電荷を放電して逆並列ダイオードをオンさせるための部分共振回路を形成するための補助回路を具備した共振型電力変換装置であれば、上述したと同様に、リカバリ電流消滅期間及び補助コンデンサの電荷が消滅又は最小となる時間に基づいて、逆並列ダイオードがオンする時刻で主スイッチング素子をオンさせることができる。
本発明の第1実施形態によるSAZZ昇圧回路を示す図である。 SAZZ昇圧回路の動作説明図である。 図1中のゲート信号生成手段の機能ブロック図である。 リカバリ電流消滅期間を示す図である。 部分共振回路の等価回路図である。 本発明の補助スイッチング素子の制御に係るフローチャートである。 本発明の実施形態によるタイムチャートである。 本発明の実施形態によるタイムチャートである。 本発明の効果説明図である。 従来の問題点を示す図である。 本発明の効果及び従来の問題点を示す図である。 本発明の効果及び従来の問題点を示す図である。 本発明の効果説明図である。 本発明の第2実施形態によるZVT昇圧回路を示す図である。 ZVTの動作説明図である。 図14中のゲート信号生成手段の機能ブロック図である。 本発明の第2実施形態による補助スイッチング素子の制御に係るフローチャートである。 本発明の第3実施形態によるSAZZ降圧回路を示す図である。 SAZZ降圧回路の動作説明図である。 図18中のゲート信号生成手段の機能ブロック図である。 本発明の第3実施形態による補助スイッチング素子の制御に係るフローチャートである。 SAZZ双方向昇圧回路を示す図である。 双方向SAZZ昇降圧回路を示す図である。
符号の説明
2,100,200 主回路
4,102,202 補助回路
6,104,204 入力電圧センサ
8,106,206 メインリアクトル電流センサ
10,108,208 出力電圧センサ
12,110,210 ゲート信号生成手段
L1 メインリアクトル
L2 補助リアクトル
S1 主スイッチング素子
S2 補助スイッチング素子
D3 出力ダイオード,還流ダイオード
C1 補助コンデンサ

Claims (1)

  1. 一端が直流電源の正極側に接続され、他端が負荷側に接続されるメインリアクトルと前記メインリアクトルの他端及び前記直流電源の負極の間に設けられた主スイッチング素子と該主スイッチング素子と逆並列に接続された逆並列ダイオードと前記メインリアクトルの他端及び負荷の間に設けられた出力ダイオードとを有する主回路、並びに補助リアクトルと補助スイッチング素子と前記主スイッチング素子に並列に接続された補助コンデンサとを有し、前記出力ダイオードに蓄積された電荷を前記補助リアクトルに前記メインリアクトルから流れる電流と逆方向に放出するリカバリ電流消滅回路及び前記補助コンデンサに蓄積された電荷を放電して前記逆並列ダイオードをオンさせるための部分共振回路を形成するための補助回路を具備した共振型電力変換装置において、
    前記補助リアクトルの両端の電圧値、前記メインリアクトルの電流値及び前記補助リアクトルのインダクタンスに基づいて、現時刻から前記出力ダイオードに流れる電流が零となり前記出力ダイオードの電荷が消滅するまでのリカバリ電流消滅期間を算出するリカバリ電流消滅期間算出手段と、
    前記リカバリ電流消滅期間に基づいて前記補助コンデンサの蓄積電荷が最小となるまでの遅延時間を算出し、前記遅延時間だけ前記主スイッチング素子よりも先に前記補助スイッチング素子がオンするように制御する制御手段とを具備し、
    前記メインリアクトルは、一端が前記直流電源の正極に接続され、他端が前記出力ダイオードのアノードに接続され、
    前記補助リアクトルは、一端が前記メインリアクトルの他端に接続され、他端が前記補助スイッチング素子に接続され、
    前記補助スイッチング素子は、前記補助リアクトルの他端と前記直流電源の負極との間に設けられ、
    前記リカバリ電流消滅回路は、前記出力ダイオードに蓄積された電荷を前記補助リアクトル及び補助スイッチング素子を通して前記直流電源に出力し、
    前記部分共振回路は、前記補助コンデンサ、前記補助リアクトル及び前記補助スイッチング素子のループ回路により形成されて、前記補助コンデンサに蓄積された電荷を前記直流電源に出力し、
    リカバリ電流消滅期間算出手段は、前記補助リアクトルのインダクタンスと前記メインリアクトルに流れる現時点の電流値との積を前記出力ダイオードの出力電圧値で除した値を前記リカバリ電流消滅期間とし、
    前記制御手段は、前記リカバリ電流消滅期間と、前記部分共振回路における前記補助コンデンサの両端電圧の時間変化における半周期とを加算した時間を前記遅延時間とすることを特徴とする共振型電力変換装置。
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