JP4397066B2 - ラッチ回路 - Google Patents

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    • H03K3/356156Bistable circuits using complementary field-effect transistors using additional transistors in the input circuit using pass gates with synchronous operation

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディジタル回路に係り、特にMOSトランジスタを用いるラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)等のMOSトランジスタにおいては、図14の曲線LAで示すように、チャネル長またはゲート長が短くなるとそのしきい値電圧Vthが低下する現象があり、この現象はショートチャネル効果と称されている。ショートチャネル効果が顕著になると、いわゆるパンチスルーを起こして、ソース・ドレイン間の電流をゲート電圧で制御できなくなる。MOSトランジスタとして正常に機能するには、ショートチャネル効果やパンチスルーを防ぐ必要がある。
【0003】
従来より、ショートチャネル効果を抑制するために種々の技術が開発ないし提案されている。たとえば、0.21μmのゲート長をデザインルールとする最近のプロセステクノロジーでは、図15に示すように、LDD(Lightly Doped Drain)構造を採用し、かつドレインおよびソース領域のそれぞれのチャネル側端部の低濃度拡散領域(N-)の下に逆導電型の低濃度拡散領域(P-)を所定の斜め入射角θでの不純物イオンの打ち込みにより形成することで、ドレインおよびソース領域からの空乏層の張り出しを効果的に抑制して、図14の曲線LBで示すように、デザインルールの最小ゲート長寸法(0.21μm)付近でそのしきい値電圧Vthを極大化させるようなプロファイルを実現し、いわゆる逆ショートチャネル効果を得るようにしている。
【0004】
なお、図15はNチャネルMOSトランジスタの例を示しているが、PチャネルMOSトランジスタでも同様の技法を適用できる。また、図14の特性曲線LA,LBは、NチャネルMOSトランジスタについてシミュレーションおよび実測により得られたものである。PチャネルMOSトランジスタでも、同様の特性曲線が得られるが、逆ショートチャネル効果(LB)におけるVthの上昇率は幾らか小さく(低く)なる。
【0005】
図16に、上記のような逆ショートチャネル効果型のMOSトランジスタを有する従来のCMOS型レシオ回路の一例を示す。このレシオ回路では、一方のCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)回路200のNチャネルMOSトランジスタ202が駆動素子を構成し、他方のCMOS回路204のPチャネルMOSトランジスタ206が負荷素子を構成する。これら駆動側のNチャネルMOSトランジスタ202および負荷側のPチャネルMOSトランジスタ206のそれぞれのドレイン端子は、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファゲート208を介して互いに電気的に接続されている。通常、両トランジスタ202,206間のノード210は、このレシオ回路の出力端子として他の回路(図示せず)に接続される。
【0006】
いま、駆動側および負荷側の両MOSトランジスタ202,206が共にオンになっている状態の下で、トランスファゲート208をオンにする。そうすると、電源電圧Vddの電源端子→負荷側のPチャネルMOSトランジスタ206→トランスファゲート208→駆動側のNチャネルMOSトランジスタ202→グランド端子の経路で電流iが流れる。
【0007】
このレシオ回路では、駆動側MOSトランジスタ202のコンダクタンスを負荷側MOSトランジスタ206のそれよりも大きな値に設定している。これにより、上記のように両者がオン状態で電気的に衝突したときは、ノード210にはMOSトランジスタ202側の基準電圧(グランド電位)寄りの出力電圧が得られるようにしている。
【0008】
図17に、両MOSトランジスタ202,206のレイアウトを示す。駆動側のMOSトランジスタ202では、動作速度を最大限に上げるためゲート長Liをデザインルールの最小ゲート長寸法(たとえば0.21μm)に設定し、電流容量を大きくするためチャネル幅Wiを比較的大きな寸法(たとえば0.91μm)に選んでいる。一方、負荷側のMOSトランジスタ206では、オン抵抗の高い(コンダクタンスの低い)負荷機能を得るようにゲート長Ljを最小ゲート長寸法よりも格段に大きな寸法(たとえば0.35μm)に設定している。また、チャネル幅Wjを駆動側よりも小さな寸法(たとえば0.56μm)に選んでいる。
【0009】
このように、駆動側のMOSトランジスタ202は、デザインルールの最小ゲート長寸法のゲート長Liを有することにより、逆ショートチャネル効果による高いしきい値電圧Vthで動作する。一方、負荷側MOSトランジスタ206は、デザインルールの最小ゲート長寸法よりもかなり大きなゲート長Ljを有するため、逆ショートチャネル効果の影響を受けることなく(ショートチャネル効果の影響も受けることなく)比較的低いしきい値電圧Vthで動作する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
近年、半導体集積回路の高集積化または高密度化に伴い、消費電力の節減の面から各種電子機器において低電源電圧下での動作が求められている。特に、バッテリ駆動式の携帯型電子機器等では、電源電圧1ボルト以下での動作保証の要求が高まっている。
【0011】
本発明者等がレシオ回路の性能動作について様々な評価を行ったところ、従来の設計手法では逆ショートチャネル効果の影響で0.95ボルト付近に動作限界があることが判明した。しかし、定格電圧をたとえば1.0ボルトとした場合、それよりも少し余裕(マージン)をみて、たとえば10%低い0.90ボルトまでの動作保証を求められるから、動作限界値が0.95ボルト付近では不充分である。
【0012】
しかも、MOSトランジスタのしきい値電圧Vthは温度が低くなると上昇するため、低温時には逆ショートチャネル効果の影響が一層強まり、動作限界値がさらに高い方へシフトするおそれがある。
【0013】
図18、図19および図20に、チャネル幅Wを0.21μm(一定)、ゲート長Lを0.21μm、0.35μm(2種類)に選んでMOSトランジスタを設計した場合のSPICEシミュレーションで得られる「WEAK」、「NOMINAL」、「STRONG」の3つのモデルにおける周囲温度−40゜CでのID−VGS特性をそれぞれ示す。たとえば図18に示すように、各特性曲線のリニア領域と重なる直線を引いて電圧軸と交わる点の電圧値で当該特性曲線に対応するしきい値電圧Vthを近似することができる。
【0014】
プロセスの変動により素子の特性にはある程度のばらつきがある。本例において、WEAKモデルは、そのようなばらつきの中でも、相対的にしきい値電圧Vthが高くて電流駆動能力の小さい(弱い)特性を有しているものである。逆に、STRONGモデルは、相対的にしきい値電圧Vthが低くて電流駆動能力の大きい(強い)特性を有しているものである。NOMINALモデルは、中間の特性を有しているものである。なお、通常の汎用製品のTa仕様は0〜70゜Cであるが、通信用ICでは−40〜85゜Cであり、−40゜Cが動作保証上最も厳しい温度条件といえる。
【0015】
これらの図18、図19および図20からわかるように、電源電圧(ゲート・ソース電圧VGSにほぼ相当)が0.9ボルト近辺まで低くなると、ゲート長0.21μmのMOSトランジスタにおいては、逆ショートチャネル効果によって高められたしきい値電圧Vthがこの電源電圧付近にあるため、サブスレショルド領域で動作するようになる。このサブスレショルド領域では、Sファクタが約80mボルト/decで与えられるため、0.08ボルトの電圧低下でもリーク電流が一桁下がってしまう。したがって、本来の駆動電流ではなくサブスレショルド電流で動作が律則される。
【0016】
一方、0.9ボルト近辺の低電源電圧でも、ゲート長0.35μmのMOSトランジスタにおいては、逆ショートチャネル効果の影響がなく(ショートチャネル効果の影響もなく)、しきい値電圧Vthが比較的低いため(約0.76ボルト)、実質的にリニア領域での動作を維持できる。
【0017】
したがって、従来のレシオ回路では、サブスレショルド領域で動作する駆動側MOSトランジスタ202とリニア領域で動作する負荷側MOSトランジスタ206とが電気的に衝突することになり、所期の動作つまり両者間のノード210の電位が駆動側の基準電位側に寄るという図式が保証されない。つまり、コンダクタンスまたはオン抵抗の比に基づいて動作を決めるという設計手法がもはや成り立たなくなっている。
【0018】
上記のような問題に対しては、低電源電圧下での駆動側MOSトランジスタ202の電流駆動能力を高めるべく、そのチャネル幅Wを一層増加させることも考えられる。しかし、上記のようなSファクタでの電流駆動能力の低下を補償するとなると、チャネル幅Wはレイアウト上非現実的な大きさとなってしまう。
【0019】
また、現状では、1ボルト以下の低電源電圧と、たとえば1.8ボルトの通常電源電圧とが併用される仕様になっている。したがって、低電源電圧での動作保証だけで済むものではなく通常電源電圧における性能動作を低下させるわけにはいかない。しかるに、駆動側MOSトランジスタ202においてチャネル幅Wを大幅に増大させたならば、ゲート容量の増大を来し、通常電源電圧動作時の性能(消費電力、スピード等)が劣化してしまう。
【0020】
また、設計データベースやセルライブリの面でも、通常電圧動作用と低電圧動作用の2種類を用意してそれぞれ使い分けることは不便である。
【0021】
本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、低電源電圧での動作保証を向上させるラッチ回路を提供することを目的とする。
【0022】
本発明の別の目的は、逆ショートチャネル効果を積極的に利用して、低電源電圧下(サブスレショルド領域)での安定動作を保証するようにしたラッチ回路を提供することにある。
【0023】
本発明の他の目的は、1ボルト以下の電圧を含む広範囲の電源電圧にわたって安定動作を保証するようにしたラッチ回路を提供することにある。
【0024】
本発明の他の目的は、回路面積の増大を必要最小限に抑えて低電源電圧下での安定動作を保証するようにしたラッチ回路を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の観点におけるラッチ回路は、単一のチャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のMOSトランジスタと、入力端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続されている第1のトランスファゲートと、入力端子が前記第1のMOSトランジスタのゲート端子に接続されている第2のトランスファゲートと、 互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のトランスファゲートの出力端子に接続されている第2導電型の第2のMOSトランジスタと、ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続された第1導電型の第3のMOSトランジスタと、入力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、出力端子が前記第2のトランスファゲートの出力端子と前記第2のMOSトランジスタのゲート端子とに接続されているインバータとを含み、 前記第1のMOSトランジスタ及び前記第2のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、前記第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域で動作するときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きい。
【0031】
上記第1の観点におけるラッチ回路においては、第1のMOSトランジスタのゲート端子に当該MOSトランジスタを導通状態にする所定の電圧が与えられ、かつ第2のMOSトランジスタのゲート端子に当該MOSトランジスタを導通状態にする所定の電圧が与えられている状態の下で、第1及び第2のトランスファゲートが同時にオンしたときは、共に逆ショートチャネル効果により高められたしきい値を有する第1および第2のMOSトランジスタがオン状態で電気的に衝突する。両MOSトランジスタのしきい値電圧が近似しているため、しきい値電圧付近の低電源電圧の下では、両MOSトランジスタが共にサブスレショルド領域で動作する。
本発明のラッチ回路においては、第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域でオン状態となるときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きいので、第1のMOSトランジスタの電流駆動能力が勝り、両MOSトランジスタ間のノードの電位は第1のMOSトランジスタ側の電位つまり第1の基準電圧端子の電位に寄る。このように、第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとが共に導通状態となってインバータの入力信号のレベルが遷移する際の当該遷移動作が一義的で確実に行われる。
また、本発明のラッチ回路においては、第2のMOSトランジスタが1つのトランジスタ素子領域内に縦続接続された複数のチャネルを有する構成であるから、複数個のMOSトランジスタを縦続する構成に比して回路面積を格段に小さくすることができる。
【0032】
本発明の好適な一態様においては、上記のラッチ回路が、逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルを有し、ソース端子が第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのゲート端子に接続された第1導電型の第4のMOSトランジスタを更に有する。この場合は、インバータが、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されている第2導電型の第5のMOSトランジスタを含む。そして、第4のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と第5のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しいという構成が採られる。
【0033】
本発明の第2の観点におけるラッチ回路は、単一のチャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のMOSトランジスタと、入力端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続されているトランスファゲートと、互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記トランスファゲートの出力端子に接続されている第2導電型の第2のMOSトランジスタと、入力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、出力端子が前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されているインバータと、ソース端子が前記第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前記第1のMOSトランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えられる第2導電型の第3のMOSトランジスタと、ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前記第2のMOSトランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えられる第1導電型の第4のMOSトランジスタとを有し、前記第1のMOSトランジスタ及び前記第2のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、前記第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域で動作するときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きい。
【0034】
上記第2の観点におけるラッチ回路においては、第1のMOSトランジスタのゲート端子に当該MOSトランジスタを導通状態にする所定の電圧が与えられ、かつ第2のMOSトランジスタのゲート端子に当該MOSトランジスタを導通状態にする所定の電圧が与えられている状態の下で、トランスファゲートが同時にオンするときは、共に逆ショートチャネル効果により高められたしきい値を有する第1および第2のMOSトランジスタがオン状態で電気的に衝突する。両MOSトランジスタのしきい値電圧が近似しているため、しきい値電圧付近の低電源電圧の下では、両MOSトランジスタが共にサブスレショルド領域で動作する。
本発明のラッチ回路においては、第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域でオン状態となるときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きいので、第1のMOSトランジスタの電流駆動能力が勝り、両MOSトランジスタ間のノードの電位は第1のMOSトランジスタ側の電位つまり第1の基準電圧端子の電位に寄る。このように、第1のMOSトランジスタと第2のMOSトランジスタとが共に導通状態となってインバータの入力信号のレベルが遷移する際の当該遷移動作が一義的で確実に行われる。
また、本発明のラッチ回路においては、第2のMOSトランジスタが1つのトランジスタ素子領域内に縦続接続された複数のチャネルを有する構成であるから、複数個のMOSトランジスタを縦続する構成に比して回路面積を格段に小さくすることができる。
【0035】
本発明の好適な一態様においては、第3のMOSトランジスタが逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルを有し、第4のMOSトランジスタがそれぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、第3のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第4のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しい。
【0036】
本発明の別の好適な一態様においては、第2のMOSトランジスタが、第1導電型の半導体層と、この半導体層の主面に形成された第2導電型のソース領域と、半導体層の主面に形成された第2導電型のドレイン領域と、半導体層の主面に形成され、ソース領域とドレイン領域との間にそれら各々の領域から予め定められた間隔を置いて配置された中間領域と、半導体層上に絶縁膜を介してソース領域と中間領域との間とドレイン領域と中間領域との間に形成され、互いに接続されている複数のゲート電極とを含む。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図13を参照して本発明の実施例を説明する。
【0038】
図1に、本発明の一実施例によるCMOS型レシオ回路の回路構成を示す。 このレシオ回路では、一方のCMOS回路10のNチャネルMOSトランジスタ12が駆動素子を構成し、他方のCMOS回路16のPチャネルMOSトランジスタ18が負荷素子を構成する。これら駆動側のNチャネルMOSトランジスタ12および負荷側のPチャネルMOSトランジスタ16のそれぞれのドレイン端子は、NチャネルMOSトランジスタからなるトランスファゲート22を介して互いに電気的に接続されている。
【0039】
CMOS回路10において、NチャネルMOSトランジスタ12のソース端子はグランド電位の端子に接続されており、PチャネルMOSトランジスタ14のソース端子は電圧Vddの電源電圧端子に接続され、ドレイン端子がNチャネルMOSトランジスタ12のドレイン端子に接続されている。両MOSトランジスタ12,14のゲート端子には同一の信号または電圧が与えられる。
【0040】
CMOS回路16において、PチャネルMOSトランジスタ18のソース端子は電源電圧Vddの電源端子に接続されており、NチャネルMOSトランジスタ20のソース端子はグランド電位の端子に接続され、ドレイン端子がPチャネルMOSトランジスタ18のドレイン端子に接続されている。両MOSトランジスタ18,20のゲート端子には同一の信号または電圧が与えられる。
【0041】
CMOS回路16のノード24は、このレシオ回路の出力端子として他の回路または素子(図示せず)に接続されてよい。
【0042】
このレシオ回路において、駆動側のMOSトランジスタ12は、逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルCHaを有している。たとえば、上記したような0.21μmのゲート長をデザインルールとする最近のプロセステクノロジーを適用する場合は、この駆動側MOSトランジスタ12のゲート長をデザインルールの最小ゲート長寸法(0.21μm)近辺に設定してよい。
【0043】
一方、負荷側のMOSトランジスタ18は、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数たとえば2つののチャネルCHb1,CHb2を有している。上記プロセステクノロジーを適用する場合、この負荷側MOSトランジスタ18のゲート長も最小ゲート長寸法(0.21μm)近辺に設定してよい。
【0044】
いま、駆動側および負荷側の両MOSトランジスタ12,18が共にオンになっている状態の下で、トランスファゲート22をオンにする。そうすると、電源電圧Vddの電源端子→負荷側のPチャネルMOSトランジスタ18→トランスファゲート24→駆動側のNチャネルMOSトランジスタ12→グランド端子の経路で電流iが流れる。
【0045】
このレシオ回路では、上記のように、駆動側MOSトランジスタ12が通常の単一チャネル構造であるのに対し、負荷側NチャネルMOSトランジスタ12が縦続接続された複数または多段チャネル構造であるから、負荷側MOSトランジスタ18のオン抵抗を駆動側MOSトランジスタ12のオン抵抗よりも十分大きな値に設定することができる。
【0046】
これにより、両MOSトランジスタ12,18のしきい値電圧Vthよりも十分高い通常の電源電圧Vddの下で両者がオン状態で電気的に衝突したときは、両者のオン抵抗またはコンダクタンスの比でノード24の電位が決定され、駆動側のMOSトランジスタ12側の基準電圧(グランド電位)寄りの出力電圧が得られる。
【0047】
また、両MOSトランジスタ12,18のしきい値電圧Vth付近の低電源電圧Vddの下で両者がオン状態で電気的に衝突したときは、両者ともサブスレショルド領域で動作することになり、負荷側MOSトランジスタ18のオン抵抗が駆動側MOSトランジスタ12のオン抵抗よりも十分大きい分、駆動側MOSトランジスタ12の電流駆動能力が負荷側MOSトランジスタ18のそれよりも勝り、両者間のノード24には駆動側のMOSトランジスタ12側の基準電圧(グランド電位)寄りの出力電圧が得られる。
【0048】
このように、このレシオ回路では、通常の電源電圧だけでなくしきい値電圧付近の低電源電圧でも安定した動作を保証できる。
【0049】
図2に、負荷側MOSトランジスタ18を含むCMOS回路16のレイアウト例を示す。図3に、図2のIII−III線についての断面図を示す。
【0050】
負荷側MOSトランジスタ18は、P型シリコン基板30の一主面に形成されたN型のウエル32内に形成される。このMOSトランジスタ18では、Nウエル32の主面にゲート長Lbまたはチャネル長に相当する間隔を置いて一列に不純物拡散によるP+型のソース領域34、中間領域36およびドレイン領域38が形成される。
【0051】
ソース領域34と中間領域36との間、および中間領域36とドレイン領域38との間のNウエル32の主面上には薄いゲート酸化膜(SiO2)40が形成され、このゲート酸化膜40上にカスケード接続されたたとえばポリシリコンからなるゲート電極42(1),42(2)が形成される。これにより、ソース領域34と中間領域36との間にP型チャネルCHb1が形成され、中間領域36とドレイン領域38との間にP型チャネルCHb2が形成される。
【0052】
このMOSトランジスタ18では、ソース領域34、中間領域36、ドレイン領域38の各領域がLDD構造で形成される。このため、ゲート電極42(1),42(2)の端部に近接する各領域34,36,38の端部に、ゲート酸化膜40と接する浅い低不純物濃度のP-領域44が形成される。そして、逆ショートチャネル効果を高めるために、図15に示すような斜め入射角のイオン注入法を用いて該P-領域44の下に低不純物濃度のN-領域46が形成される。
【0053】
なお、LDD構造においては、このN-領域46形成のための斜め入射角のイオン注入工程を、P-領域46形成のためのイオン注入工程の後で行う。N-領域46を形成した後に、ゲート電極42にサイドウォールを形成して、P+ 領域34,36,38形成のためのイオン注入工程を行う。
【0054】
上記したように、このMOSトランジスタ18のゲート長Lbは、逆ショートチャネル効果を得るようにデザインルールの最小ゲート長寸法(0.21μm)近辺に設定される。また、チャネル幅Wbも従来のものより相当小さい寸法としてよく、たとえば0.28μm程度にすることができる。したがって、縦続接続された2つのチャネルCHb1、CHb2を有するにもかかわらず、MOSトランジスタ18のセル面積の増加はわずかである。
【0055】
図2および図3には、NチャネルMOSトランジスタ20のレイアウトおよび断面構造も示されている。これと同様のレイアウトおよび断面構造を駆動側のNチャネルMOSトランジスタ12が有していてよい。
【0056】
NチャネルMOSトランジスタ20においては、P型シリコン基板30の主面にゲート長Lcまたはチャネル長に相当する間隔を置いて不純物拡散によるN+型のソース領域48およびドレイン領域50が形成される。
【0057】
ソース領域48とドレイン領域50との間のP型シリコン基板30の主面上には薄いゲート酸化膜(SiO2)52が形成され、このゲート酸化膜52上に単一のゲート電極54が形成される。これにより、ソース領域48とドレイン領域50との間に単一のN型チャネルCHcが形成される。
【0058】
このMOSトランジスタ20においても、ソース領域48およびドレイン領域50がLDD構造で形成され、逆ショートチャネル効果を得るために各領域48,50のチャネル側端部にN-領域56およびP-領域58が形成される。
【0059】
図2および図3において、60は素子分離用のフィールド酸化膜(SiO2)、62は中間絶縁膜、64は保護絶縁膜、66,68,70はたとえばアルミニウムからなる金属配線である。
【0060】
図1のレシオ回路は一例であり、本発明は様々な形態のレシオ回路に適用可能である。
【0061】
たとえば、図4のCMOSレシオ回路では、一方のCMOS回路72のPチャネルMOSトランジスタ74が駆動素子を構成し、他方のCMOS回路76のNチャネルMOSトランジスタ78が負荷素子を構成する。両CMOS回路72,76間の伝送ゲートには、NチャネルMOSトランジスタ80を用いている。このNチャネルMOSトランジスタ80をCMOSトランスファゲートで置き換えることが可能である。
【0062】
また、図5に示すように、図1のレシオ回路においてトランスファゲート22を省き、駆動側MOSトランジスタ12と負荷側MOSトランジスタ18の両者を直接接続する構成も可能である。
【0063】
また、図6の構成例では、負荷側のNチャネルMOSトランジスタ82が各々逆ショートチャネル効果を奏する3つの縦続チャネルCHd1,CHd2,CHd3を有している。図7および図8に、このMOSトランジスタ82のレイアウトおよび断面構造を示す。
【0064】
このMOSトランジスタ82では、P型シリコン基板84の主面にゲート長Ldまたはチャネル長に相当する間隔を置いて一列に不純物拡散によるN+型のソース領域86、中間領域88,90およびドレイン領域92が形成される。
【0065】
ソース領域86と中間領域88との間、両中間領域88,90の間および中間領域90とドレイン領域92との間のP型シリコン基板84の主面上には薄いゲート酸化膜94が形成され、このゲート酸化膜94上にカスケード接続されたゲート電極96(1),96(2) ,96(3)が形成される。これにより、ソース領域86と中間領域88との間にN型チャネルCHd3が形成され、両中間領域88,90の間にN型チャネルCHd2が形成され、中間領域90とドレイン領域92との間にN型チャネルCHd1が形成される。
【0066】
このMOSトランジスタ82においても、ソース領域86、中間領域88,90およびドレイン領域92がLDD構造で形成され、逆ショートチャネル効果を得るために各領域86,88,90,92のチャネル側端部にN-領域98およびP-領域100が形成される。
【0067】
なお、本発明のレシオ回路は上記したようなCMOS型に限るものではなく、単独型のNチャネルMOSトランジスタまたはPチャネルMOSトランジスタを駆動素子または負荷素子とすることが可能であり、駆動素子と負荷素子の双方をNチャネルMOSトランジスタまたはPチャネルMOSトランジスタとする構成も可能である。
【0068】
次に、レシオ回路を用いる代表的なディジタル回路であるラッチ回路につき本発明の実施例を説明する。
【0069】
図9に、本発明の適用可能なラッチ回路の一例を示す。このラッチ回路(1ビット分)において、互いにクロス接続(入力および出力が相手側の出力および入力にそれぞれ接続)された一対のインバータ110,112はデータラッチ回路を構成し、インバータ110の出力側のノード114にデータが保持される。
【0070】
入力段のインバータ116は、入力した1ビットのデータDinを論理反転させてノード114に書きこむための駆動素子である。より詳細には、このインバータ116はCMOS回路からなり、その中のNチャネルMOSトランジスタがノード114に論理値0(Lレベル)のデータを書きこむための駆動素子として機能する。
【0071】
このラッチ回路には、3つのNチャネルMOSトランジスタ118,120,122が設けられる。これらの中、NチャネルMOSトランジスタ118は、インバータ110の入力側のノード124に論理値0(Lレベル)のデータを書きこみ、ひいてはノード114に論理値1(Hレベル)のデータを書きこむための駆動素子として機能する。NチャネルMOSトランジスタ120,122はトランスファゲートとして機能し、クロック信号CKの論理レベルに応じてオン・オフ動作する。出力段のインバータ126は出力バッファとして機能する。
【0072】
図10に、本発明の一実施例による3NMOSトランジスタ型ラッチ回路の回路構成例を示す。この実施例のラッチ回路では、データラッチ回路のインバータ110,112がCMOS回路からなり、それぞれのPチャネルMOSトランジスタ128,132が本発明による負荷素子用のMOSトランジスタとして構成される。すなわち、これらのPチャネルMOSトランジスタ128,132は、それぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数たとえば2つのチャネル[CHe1,CHe2]、[CHf1,CHf2]を有する。
【0073】
また、CMOSインバータ110のPチャネルMOSトランジスタ128に対する駆動素子として機能するCMOSインバータ116のNチャネルMOSトランジスタ138は、逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルCHgを有する。CMOSインバータ112のPチャネルMOSトランジスタ132に対する駆動素子として機能する単独型のNチャネルMOSトランジスタ118も、逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルCHhを有する。
【0074】
このように、このシフトレジスタ回路には、2つのレシオ回路、つまりCMOSインバータ116のNチャネルMOSトランジスタ138を駆動素子とし、CMOSインバータ110のPチャネルMOSトランジスタ128を負荷素子とする第1のレシオ回路140と、単独型のNチャネルMOSトランジスタ118を駆動素子とし、CMOSインバータ112のPチャネルMOSトランジスタ132を負荷素子とする第2のレシオ回路142が含まれている。
【0075】
いま、トランスファゲート120,122がオフ状態になっていて、データ保持ノード114には論理値1(Hレベル)のデータが保持されているとする。この時、データラッチ回路の一方のCMOSインバータ110では、PチャネルMOSトランジスタ128がオン状態で、NチャネルMOSトランジスタ130がオフ状態になっている。また、他方のCMOSインバータ112では、NチャネルMOSトランジスタ134がオン状態で、PチャネルMOSトランジスタ132がオフ状態になっている。
【0076】
かかる状態の下で、入力バッファのCMOSインバータ116に論理値1(Hレベル)の入力データDinが与えられ、かつトランスファゲート120,122に論理値1(Hレベル)のクロック信号CKが与えられたとする。
【0077】
そうすると、CMOSインバータ116では、PチャネルMOSトランジスタ136がオフで、NチャネルMOSトランジスタ138がオン状態になる。またトランスファゲート120もオン状態になる。これにより、第1のレシオ回路140において、オン状態の駆動側NチャネルMOSトランジスタ138とオン状態の負荷側PチャネルMOSトランジスタ128とが互いに電気的に衝突する。
【0078】
この第1のレシオ回路140は、上記した図1のレシオ回路と同様の構成を有し、同様の作用で動作する。したがって、電源電圧Vddが1ボルト以上の通常電圧であるときはもちろんのこと1ボルト以下のしきい値電圧近辺の低電圧であるときでも、駆動側NチャネルMOSトランジスタ138の電流駆動能力が負荷側PチャネルMOSトランジスタ128のそれよりも勝り、ノード114の電位は駆動側の基準電位(グランド電位Vss)にシフトする。
【0079】
ノード114の電位がVss側にシフトすると、CMOSインバータ112において、NチャネルMOSトランジスタ134がオフすると同時にPチャネルMOSトランジスタ132がオンし、ノード124の電位が論理値1(Hレベル)になる。これにより、CMOSインバータ110においては、PチャネルMOSトランジスタ128がオフすると同時に、NチャネルMOSトランジスタ130がオンし、ノード114の電位がVssまで引き下げられる。こうして、ノード114に論理値0(Lレベル)のデータが書き込まれる。
【0080】
なお、第2のレシオ回路142は、駆動側のNチャネルMOSトランジスタ118がオフ状態に置かれるため、ディセーブル状態を保つ。また、トランスファゲート120がオフになっても、インバータ110,112におけるデータラッチ機能によりノード114のデータは保持される。
【0081】
次に、かかる状態の下で、論理値0(Lレベル)の入力データDinが与えられ、かつクロック信号CKに応動してトランスファゲート120,122がオンしたとする。
【0082】
この場合、CMOSインバータ116では、PチャネルMOSトランジスタ136がオンし、NチャネルMOSトランジスタ138がオフになる。これにより、第2のレシオ回路において、駆動側のNチャネルMOSトランジスタ118のゲート端子に電源電圧Vddに近い論理値1(Hレベル)の電圧が与えられ、このトランジスタ118がオンになる。一方、この時、負荷側のCMOSインバータ112のPチャネルMOSトランジスタ132もオン状態に保持されている。したがって、駆動側および負荷側の両MOSトランジスタ118,132が共にオン状態でトランスファゲート122を介して電気的に衝突する。
【0083】
この第2のレシオ回路142も、上記した図1のレシオ回路と同様の構成を有し、同様の作用で動作する。したがって、電源電圧Vddが1ボルト以上の通常電圧であるときはもちろんのこと1ボルト以下のしきい値電圧近辺の低電圧であるときでも、駆動側NチャネルMOSトランジスタ118の電流駆動能力が負荷側PチャネルMOSトランジスタ132のそれよりも勝り、両者間のノード124の電位は駆動側の基準電位(グランド電位Vss)側にシフトする。
【0084】
ノード124の電位がVss側にシフトすると、CMOSインバータ110において、NチャネルMOSトランジスタ130がオフすると同時にPチャネルMOSトランジスタ128がオンし、ノード114の電位が論理値1(Hレベル)になる。これにより、CMOSインバータ112においては、PチャネルMOSトランジスタ132がオフ状態に切り替わると同時に、NチャネルMOSトランジスタ134がオン状態に切り替わり、ノード124の電位がVss付近まで引き下げられる。こうして、ノード114に論理値1(Hレベル)のデータが書き込まれる。
【0085】
なお、第1のレシオ回路140においては、CMOSインバータ116のPチャネルMOSトランジスタ136がオンして電源電圧Vdd付近の電圧を出力するが、このHレベルに対してNチャネルMOSトランジスタからなるトランスファゲート120がしきい値電圧分の電圧降下を与えるため、ノード114に対してほとんど駆動能力を持たない。このため、実質的に第1のレシオ回路140は低電圧下では作用しない。
【0086】
表1に、図10のラッチ回路における動作保証可能な電源電圧の下限値を示す。この表1のデータはSPICEシュミレーションで得られたものである。
【0087】
表1において、「WEAK」はこのラッチ回路を構成するMOSトランジスタの全てが上記WEAKモデルである場合、「NOMINAL」は全MOSトランジスタが上記NOMINALモデルである場合、「STRONG」は全MOSトランジスタが上記STRONGモデルである場合である。「NSPW」は、このラッチ回路を構成するMOSトランジスタのうち、NチャネルMOSトランジスタの全てが上記STRONGモデルで、PチャネルMOSトランジスタの全てが上記WEAKモデルである場合である。「NWPS」は、反対に、NチャネルMOSトランジスタが全て上記WEAKモデルで、PチャネルMOSトランジスタが全て上記STRONGモデルである場合である。後述する表2〜4でも同様である。
【0088】
【表1】
Figure 0004397066
【0089】
なお、SPICEシュミレーションでは、各MOSトランジスタのゲート長Lとチャネル幅Wを次のような値に設定している。NチャネルMOSトランジスタ138はL=0.21μm、W=0.63μm、NチャネルMOSトランジスタ118はL=0.21μm、W=0.82μm、NチャネルMOSトランジスタ120はL=0.21μm、W=1.00μm、NチャネルMOSトランジスタ122はL=0.21μm、W=0.56μm、NチャネルMOSトランジスタ130はL=0.21μm、W=0.56μm、NチャネルMOSトランジスタ134はL=0.21μm、W=0.56μm、PチャネルMOSトランジスタ136はL=0.21μm、W=0.91μmである。本発明による負荷素子のPチャネルMOSトランジスタ128、132は、各チャネルCHe1、CHe2、CHf2、CHf3につきL=0.21μm、W=0.28μmであり、各中間領域のチャネル長方向の寸法を0.28μmに選んでいる。
【0090】
このSPICEシュミレーションでは、125゜C、25゜C、0゜Cおよび−40゜Cの各温度の下で、クロック信号CKの周波数を20MHzとし、電源電圧Vddを3.8ボルトから0.5ボルトまで除除に下げていき、上記ラッチ回路(図10)が正常に機能しなくなるときの電源電圧値(下限値)を求めた。その結果、表1に示すように、ほとんどの場合で0.80ボルト以下の動作保証を実現しており、たとえば、最も厳しい温度条件である−40゜Cでも「MOMINAL」のモデルで0.75ボルトまで動作可能である。
【0091】
参考(比較)例として、従来の技法によって図9の3NMOSトランジスタ型ラッチ回路を設計した場合の回路構成を図11に示し、表2にこの従来回路について上記と同様のSPICEシュミレーションを行って得られた動作保証電圧の下限値を示す。
【0092】
【表2】
Figure 0004397066
【0093】
この従来型ラッチ回路(図11)では、第1および第2のレシオ回路140’,142’において負荷素子を構成するCMOSインバータ110,112のPチャネルMOSトランジスタ144,146がそれぞれ単一のチャネルCHh,CHkを有している。これらPチャネルMOSトランジスタ144,146におけるゲート長Lとチャネル幅Wは、どちらもL=0.35μm、W=0.56μmに設定している。また、CMOSインバータ110のNチャネルMOSトランジスタ148においてはL=1.03μm、W=0.41μm、CMOSインバータ112のNチャネルMOSトランジスタ150においてはL=0.21μm、W=0.56μmに設定している。他のMOSトランジスタは、図10の各対応するMOSトランジスタと同一寸法のゲート長Lおよびチャネル幅Wに設定している。
【0094】
表2に示すように、この比較例のラッチ回路(図11)では、0.90ボルト付近で動作不能になる場合が多く、たとえば−40゜Cで温度条件下で「MOMINAL」のモデルは0.92ボルトが限界である。
【0095】
このように、本発明を適用することで、図9のような3NMOSトランジスタ型ラッチ回路の動作保証電圧を大幅に下げることができ、そのぶん消費電力を節減することができる。
【0096】
図12に、本発明の別の実施例によるラッチ回路の構成例を示す。このラッチ回路(1ビット分)には、CMOS回路152のPチャネルMOSトランジスタ154を駆動素子とし、CMOS回路158のNチャネルMOSトランジスタ162を負荷素子とする第1のレシオ回路と、CMOS回路152のNチャネルMOSトランジスタ156を駆動素子とし、CMOS回路158のPチャネルMOSトランジスタ160を負荷素子とする第2のレシオ回路とが含まれている。
【0097】
両CMOS回路152,158はCMOSトランスファゲート164を介して互いに電気的に接続される。CMOSトランスファゲート164にはインバータ166を介してクロック信号CKが与えられる。CMOS回路158の出力端子(ドレイン端子)は出力バッファを兼ねるインバータ168の入力端子に接続され、インバータ168の出力端子がCMOS回路158の入力端子(ゲート端子)に接続される。CMOS回路158の出力側のノード170に1ビットのデータがラッチされる。
【0098】
本発明にしたがい、各々の駆動側MOSトランジスタ154,156は逆ショートチャネル効果を奏する単一のチャネルCHm,CHnを有しており、各負荷側のMOSトランジスタ160,162はそれぞれ逆ショートチャネル効果を奏し、かつ互いに縦続接続された複数たとえば2つのチャネル[CHp1,CHp2]、[CHq1,CHq2]を有している。
【0099】
このラッチ回路において、第1のレシオ回路は、上記した図4のレシオ回路とほぼ同様の構成を有し、同様に動作する。一方、第2のレシオ回路は、上記した図1のレシオ回路とほぼ同様の構成を有し、同様に動作する。したがって、このラッチ回路でも、通常の電源電圧だけでなくしきい値電圧付近の低電源電圧でも安定した動作を保証できる。
【0100】
表3に、上記と同様のSPICEシュミレーションで得られた本実施例のラッチ回路(図12)における動作保証電圧の下限値を示す。ここで、主要な各MOSトランジスタのゲート長Lとチャネル幅Wを次のような値に設定している。駆動側ではPチャネルMOSトランジスタ154がL=0.21μm、W=0.91μm、NチャネルMOSトランジスタ156がL=0.21μm、W=0.63μmである。CMOSトランスファゲート164において、PチャネルMOSトランジスタ165はL=0.21μm、W=2.10μm、NチャネルMOSトランジスタ167はL=0.21μm、W=1.05μmである。負荷側ではPチャネルMOSトランジスタ160が各チャネルCHp1、CHp2につきL=0.21μm、W=0.28μmであり、各中間領域のチャネル長方向の寸法は0.28μmである。
【0101】
【表3】
Figure 0004397066
【0102】
表3に示すように、この実施例のラッチ回路(図12)では、0.70近辺までの動作保証を実現しており、たとえば、最も厳しい温度条件である−40゜Cで「MOMINAL」のモデルは0.75ボルトまで動作可能である。このように、この実施例のラッチ回路でも、動作保証電圧を大幅に下げることができ、そのぶん消費電力を節減することができる。
【0103】
参考(比較)例として、上記実施例のラッチ回路(図12)に対応する従来の回路の構成を図13に示し、表4にこの従来回路について上記と同様のSPICEシュミレーションを行って得られた動作保証電圧の下限値を示す。
【0104】
【表4】
Figure 0004397066
【0105】
この従来回路(図13)では、負荷側のCMOSインバータ172におけるPチャネルMOSトランジスタ174およびNチャネルMOSトランジスタ176のいずれも単一のチャネルを有する。ゲート長Lおよびチャネル幅Wは、PチャネルMOSトランジスタ174がL=0.42μm、W=0.42μm、NチャネルMOSトランジスタ176がL=0.98μm、W=0.42μmであり、、いずれも逆ショートチャネル効果の影響を受けない(ショートチャネル効果の影響もない)。他のMOSトランジスタは、図12の各対応するMOSトランジスタと同一寸法のゲート長Lおよびチャネル幅Wに設定している。
【0106】
表4に示すように、参考例のラッチ回路(図13)では、各場合において動作保証電圧の下限値がまだ高めにあり、温度特性もよくなく、たとえば−40゜Cの温度条件下で「MOMINAL」のモデルは0.96ボルトが限界である。
【0107】
本発明のレシオ回路は、上記したようなラッチ回路以外にも種々の保持回路またはシフトレジスタに適用可能であり、さらにはデータ伝送回路にも適用可能である。本発明によるMOSトランジスタも、上記したレシオ回路やラッチ回路等に限定されるものではなく、種々の回路に使用可能である。
【0108】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のラッチ回路によれば、低電源電圧下(サブスレショルド領域)での動作保証を向上させることが可能であり、特に逆ショートチャネル効果を積極的に利用して低電源電圧下での安定動作を保証することができる。また、1ボルト以下の電圧を含む広範囲の電源電圧にわたって安定動作を保証することも可能であり、回路面積の増大を必要最小限に抑えて低電源電圧下での安定動作を保証することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるレシオ回路の回路構成を示す回路図である。
【図2】実施例のレシオ回路のレイアウトを示す図である。
【図3】実施例のレシオ回路の半導体デバイス断面構造を示す図2のIII−III線断面図である。
【図4】本発明の別の実施例によるレシオ回路の回路構成を示す回路図である。
【図5】本発明の他の実施例によるレシオ回路の回路構成を示す回路図である。
【図6】本発明の他の実施例によるレシオ回路の回路構成を示す回路図である。
【図7】図6のレシオ回路の要部のレイアウトを示す図である。
【図8】図6のレシオ回路の要部の半導体デバイス断面構造を示す図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】本発明の適用可能なラッチ回路の一例を示す回路図である。
【図10】本発明の一実施例による図9のラッチ回路の回路構成例を示す回路図である。
【図11】比較例として従来の技法による図9のラッチ回路の回路構成を示す回路図である。
【図12】本発明の別の実施例によるラッチ回路の回路構成例を示す回路図である。
【図13】図12のラッチ回路に対応する従来の回路構成を示す回路図である。
【図14】MOSトランジスタにおけるショートチャネル効果および逆ショートチャネル効果を示す図である。
【図15】逆ショートチャネル効果を得るためのMOSトランジスタ構造および工程を示す図である。
【図16】従来のレシオ回路の回路構成を示す回路図である。
【図17】図16のレシオ回路の要部ノレイアウトを示す図である。
【図18】MOSトランジスタの一シミュレーションモデルのおけるID−VGS特性を示す図である。
【図19】MOSトランジスタの一シミュレーションモデルにおけるID−VGS特性を示す図である。
【図20】MOSトランジスタの一シミュレーションモデルにおけるID−VGS特性を示す図である。
【符号の説明】
10,16 CMOS回路
12 駆動側NチャネルMOSトランジスタ
18 負荷側PチャネルMOSトランジスタ
22 トランスファゲート
30 P型シリコン基板
32 Nウエル
34 ソース領域
36 中間領域
38 ドレイン領域
40 ゲート酸化膜
42(1),42(2) ゲート電極
74 駆動側PチャネルMOSトランジスタ
78 負荷側NチャネルMOSトランジスタ
82 負荷側NチャネルMOSトランジスタ
118,138 駆動側NチャネルMOSトランジスタ
120,122 トランスファゲート
128,132 負荷側PチャネルMOSトランジスタ
154 駆動側PチャネルMOSトランジスタ
156 駆動側NチャネルMOSトランジスタ
160 負荷側PチャネルMOSトランジスタ
162 負荷側NチャネルMOSトランジスタ
164 CMOSトランスファゲート

Claims (7)

  1. 単一のチャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のMOSトランジスタと、
    入力端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続されている第1のトランスファゲートと、
    入力端子が前記第1のMOSトランジスタのゲート端子に接続されている第2のトランスファゲートと、
    互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のトランスファゲートの出力端子に接続されている第2導電型の第2のMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子が前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続された第1導電型の第3のMOSトランジスタと、
    入力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、出力端子が前記第2のトランスファゲートの出力端子と前記第2のMOSトランジスタのゲート端子とに接続されているインバータと、
    を含み、
    前記第1のMOSトランジスタ及び前記第2のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、
    前記第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、
    前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域で動作するときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きい、
    ラッチ回路。
  2. 請求項1に記載のラッチ回路であって、
    前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルが、単一の不純物拡散領域を介して互いに縦続接続されている、
    ラッチ回路。
  3. 請求項1又は2に記載のラッチ回路であって、
    単一のチャネルを有し、ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのゲート端子に接続された第1導電型の第4のMOSトランジスタを更に有し、
    前記インバータが、互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されている第2導電型の第5のMOSトランジスタを含み、
    前記第4のMOSトランジスタ及び前記第5のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、
    前記第4のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第5のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しい、
    ラッチ回路。
  4. 単一のチャネルを有し、ソース端子が第1の電位を与える第1の基準電圧端子に接続されている第1導電型の第1のMOSトランジスタと、
    入力端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続されているトランスファゲートと、
    互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、ソース端子が前記第1の電位と異なる第2の電位を与える第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記トランスファゲートの出力端子に接続されている第2導電型の第2のMOSトランジスタと、
    入力端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、出力端子が前記第2のMOSトランジスタのゲート端子に接続されているインバータと、
    ソース端子が前記第2の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第1のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前記第1のMOSトランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えられる第2導電型の第3のMOSトランジスタと、
    ソース端子が前記第1の基準電圧端子に接続され、ドレイン端子が前記第2のMOSトランジスタのドレイン端子に接続され、ゲート端子に前記第2のMOSトランジスタのゲート端子と同一のゲート電圧が与えられる第1導電型の第4のMOSトランジスタと、
    を有し、
    前記第1のMOSトランジスタ及び前記第2のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、
    前記第1のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しく、
    前記第1のMOSトランジスタと前記第2のMOSトランジスタとが共にサブスレショルド領域で動作するときに、前記第1のMOSトランジスタの駆動能力が前記第2のMOSトランジスタの駆動能力よりも大きい、
    ラッチ回路。
  5. 請求項4に記載のラッチ回路であって、
    前記第2のMOSトランジスタの複数のチャネルが、単一の不純物拡散領域を介して互いに縦続接続されている、
    ラッチ回路。
  6. 請求項4又は5に記載のラッチ回路であって、
    前記第3のMOSトランジスタが単一のチャネルを有し、
    前記第4のMOSトランジスタが互いに縦続接続された複数のチャネルを有し、
    前記第3のMOSトランジスタ及び前記第4のMOSトランジスタが、逆ショートチャネル効果により高められたしきい値電圧を有し、
    前記第3のMOSトランジスタの単一のチャネルのチャネル長と前記第4のMOSトランジスタの複数のチャネルのチャネル長とがそれぞれ等しい、
    ラッチ回路。
  7. 請求項1乃至6の何れかに記載のラッチ回路であって、
    前記第2のMOSトランジスタが、
    第1導電型の半導体層と、
    前記半導体層の主面に形成された第2導電型のソース領域と、
    前記半導体層の主面に形成された第2導電型のドレイン領域と、
    前記半導体層の主面に形成され、前記ソース領域と前記ドレイン領域との間にそれら各々の領域から予め定められた間隔を置いて配置された中間領域と、
    前記半導体層上に絶縁膜を介して前記ソース領域と前記中間領域との間と前記ドレイン領域と前記中間領域との間とに形成され、互いに接続されている複数のゲート電極と、
    を含む、
    ラッチ回路。
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