JP4393484B2 - ガス栓の保護キャップ - Google Patents
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Description
このものは、図6に示すように、ソケットが着脱自在に接続可能なプラグ筒(20)と、前記プラグ筒(20)の基端部から直角方向に延長する差込筒(21)とから、略L字状のガス通路を有するガス栓本体(2)と、前記差込筒(21)が回動自在に差し込まれる配管接続部(22)とからなるガス栓に装着させているもので、プラグ筒(20)には弁体が内蔵されており、ソケットを接続させない限り閉弁状態が維持されるように構成されている。さらに、プラグ筒(20)の先端に保護キャップのキャップ部(30)を被嵌させることにより、プラグ筒(20)からガス栓本体(2)内への水の浸入を確実に防止している。
尚、キャップ部(30)は、ガス栓本体(2)の胴部に取り付けられる取付環(31)と、連結帯(3)を介して連結された構成となっており、プラグ筒(20)の使用時に、キャップ部(30)を取り外したときの紛失を防止している。
前記接続筒部の先端に被嵌させるキャップ部と、前記ガス栓本体に外嵌装着させる取付環と、前記キャップ部と前記取付環とを連結する連結帯とからなるガス栓の保護キャップ』において、ガス栓本体内への水や異物等の浸入を確実に防止することを課題とする。
上記技術的手段は次のように作用する。
上記ガス栓は、ガス流路の開閉を操作つまみの回動によって行う、所謂、つまみ式のガス栓を発明の対象としたものであり、前記接続筒部の先端にキャップ部を被嵌させると同時に、操作つまみ部の開放端と、前記操作つまみが外嵌している前記ガス栓本体の筒部分とに同時に密着するように取付環を装着させる。取付環は弾性材料からなり、操作つまみ部の開放端とガス栓本体の筒部分とに同時に密着可能な筒体とすることにより、例えば、操作つまみを筒部分に外嵌させることによって、操作つまみの内面とガス栓本体の筒部分の外面との間に隙間が形成される形式のガス栓では、取付環を構成している弾性材料の弾性復帰力を利用して、取付環の一方の周端縁を前記操作つまみの開放端に密着させながら、取付環の内面がガス栓本体の筒部分に密着するように外嵌させれば良い。これにより、操作つまみの開放端とガス栓本体の筒部分との間の前記隙間は、取付環によって閉塞されることとなる。
又、操作つまみの開放端の肉厚が薄く、ガス栓本体の胴部との間にほとんど段差を生じさせない被覆態様の操作つまみの場合、操作つまみの開放端とガス栓本体の胴部とを同時に被覆するように、取付環を密に外嵌させる。この場合、取付環の幅は、操作つまみの開放端を含むその近傍とガス栓本体の胴部の所定範囲を同時に被覆可能な幅に設定されているものとする。
前記プラグ筒の先端に被嵌させるキャップ部と、前記ガス栓本体に外嵌装着させる取付環と、前記キャップ部と前記取付環とを連結する連結帯とからなるガス栓の保護キャップ』において、前述した課題と同様な課題を解決するものであり、そのために講じた解決手段は、
『前記取付環は、弾性材料からなり、前記配管接続部に密に外嵌する大径孔部と、前記差込筒に密に外嵌する小径孔部とを具備する筒体を有すること』を特徴とする。
これは、操作つまみがなく、ソケットの着脱でガス流路を開閉する形式の、所謂、ガスコンセントに保護キャップを装着させるもので、ガス栓本体の差込筒の外径は、これが差し込まれる配管接続部の外径よりも小さく構成されている。取付環は、弾性材料から、差込筒の配管接続部への差込部分を含む所定範囲を被覆するように取り付けられる筒体に構成されており、小径孔部と大径孔部とが形成されている。小径孔部に差込筒を密に挿通させ且つ大径孔部に配管接続部を密に挿通させることにより、差込筒の配管接続部への差込部分は全体に筒体で気密状態に覆われることとなる。
又、一つの保護キャップの装着だけで、接続筒部内だけでなく、ガス栓本体への水や異物等の浸入を確実に防止することができるから、ガス栓の防水が確実となり、特別な防水パッキンを別途設ける必要がない。
さらに、請求項5に係る発明によれば、製造が容易であり、ガス栓の使用時に、キャップ部をプラグ筒等の接続筒部から取り外したときに、キャップ部を紛失する不都合がない。
図1は、つまみ式の二口ガス栓に、本発明の第1番目の実施の形態の保護キャップを使用した状態を示す全体正面図であり、図2は、その要部切欠右側面図である。
この実施の形態のガス栓は、台所等の壁面に添設固定される一つのガス入口配管(24)からガス流路が左右に分岐して、一対のガス栓本体(2a)(2b)を具備するようにした、所謂、二口ガス栓であり、一方のガス栓本体(2a)のガス出口配管(25)には、ソケットが着脱自在なプラグ筒(5)が、他方のガス栓本体(2b)のガス出口配管(26)には、ゴムホースを接続するためのホースエンド(6)が装着される。
尚、ガス出口配管(25)(26)は、ガス栓本体(2a)(2b)より前方に突設しており、プラグ筒(5)及びホースエンド(6)は、ガス出口配管(25)(26)の突出端からそれぞれ垂下しており、全体として、略L字状のガス出口通路(50)を構成している。
保護キャップ(100)は、所定の肉厚を有する合成ゴム又は軟質樹脂から一体的に成型されており、プラグ筒(5)及びホースエンド(6)に被嵌させたキャップ部(1a)(1b)は、弾性変形により、プラグ筒(5)及びホースエンド(6)の各々の外表面に密着状態に装着されている。
取付環(11)の上下方向の幅は、図1の右側のガス栓本体(2a)に示すように、操作つまみ部(27)をガス栓本体(2a)(2b)の筒部分(41)に装着させた状態におけるガス出口配管(25)(26)の基端部から操作つまみ部(27)の開放端(27a)までの高さ(h)(同図の左側のガス栓本体(2b)参照)よりもやや高く設定されている。
この実施の形態に採用したガス栓は、直線状に形成されたガス流路(51)の中央に、せんを収容するせん収容部が形成されてなるガス栓本体(2)の、前記せん収容部の上方域に、前記せんを回動操作するための操作つまみ部(27)を外嵌装着させてなるもので、ガス栓本体(2)には、前記せん収容部栓本体に連通するガス圧検査用孔(図示せず)が別途設けられていると共に、前記ガス圧検査用孔にはガス漏れ検査用プラグ部(12)が接続された構成となっている。
閉塞蓋(13)には、第1係止環(14)が装着されており、第1係止環(14)は、ガス栓本体(2)のガス流路(51)を構成しているガス配管(29)の胴部の所定位置に外嵌させた第2係止環(15)に、連結具(16)を介して連結された構成であり、第1、第2係止環(14)(15)及び連結具(16)は、弾性変形可能な合成ゴム又は軟質合成樹脂の一体成型により構成されている。
差込筒(33)は、ガス栓本体(2)に対して回動自在であるから、プラグ筒(34)をテーブルコンロやガス炊飯器等のガス機器の配設位置に応じて所望の方向に向けることができる。尚、前記差込筒(33)の外周には、シール部材としてOリング(44)が設けられており、ガス栓本体(2)の差込筒(33)の、配管接続部(32)への差込部分(36)の気密を確保している。
この種のガス栓は、台所に設置されることが多いため、差込筒(33)の、配管接続部(32)への差込部分(36)に洗剤等が浸入した場合、Oリング(44)が劣化してしまい、シール性が損なわれる虞れがある。
このものでは、取付環(11)を拡げてプラグ筒(34)側又は配管接続部(32)の入口側から、周壁部(39)を配管接続部(32)の下流端(図面における上端部)に被嵌させる。これにより、差込筒(33)の配管接続部(32)への差込部分(36)は、閉塞板(38)と周壁部(39)で密閉されることとなり、水や洗剤等の(36)への浸入を確実に防止することができる。よって、ガス栓の耐久性が向上する。
(1)(1a)(1b) ・・・・キャップ部
(10)・・・・・・・・連結帯
(11)・・・・・・・・取付環
(27)・・・・・・・・操作つまみ部
(41)・・・・・・・・筒部分
(2)(2a)(2b) ・・・・ガス栓本体
(5)(6) ・・・・・・ 接続筒部
Claims (5)
- ソケット又はホース接続用の接続筒部が突出し且つガス流路を開閉するせんが収容されるせん収容部を備えたガス栓本体と、前記せん収容部の開放端から延長させた筒部分に相対回動可能に外嵌して前記せんを回動操作する操作つまみ部とからなるガス栓に装着させる保護キャップであって、
前記接続筒部の先端に被嵌させるキャップ部と、前記ガス栓本体の胴部に外嵌装着させる取付環と、前記キャップ部と前記取付環とを連結する連結帯とからなるガス栓の保護キャップにおいて、
前記取付環は、弾性材料からなり、前記操作つまみ部の開放端の周方向全域と前記ガス栓本体の前記筒部分の周方向全域とに同時に密着可能な筒体を有することを特徴とするガス栓の保護キャップ。 - 請求項1に記載のガス栓の保護キャップにおいて、前記接続筒部は、ガス圧を検査する圧力測定具のソケットが着脱自在に接続され且つ不使用時には先端に閉塞蓋が装着されるガス圧検査用プラグ筒とし、前記キャップ部は、前記閉塞蓋を装着させたままの前記プラグ筒の先端に被覆させる構成としたことを特徴とするガス栓の保護キャップ。
- ソケットの接続により開弁する弁装置が内蔵されたプラグ筒と前記プラグ筒に連通する差込筒とを具備するガス栓本体と、前記差込筒が回動自在に内嵌される配管接続部とからなるガス栓に装着させる保護キャップであって、
前記プラグ筒の先端に被嵌させるキャップ部と、前記ガス栓本体の胴部に外嵌装着させる取付環と、前記キャップ部と前記取付環とを連結する連結帯とからなるガス栓の保護キャップにおいて、
前記取付環は、弾性材料からなり、前記配管接続部に密に外嵌する大径孔部と、前記差込筒に密に外嵌する小径孔部とを具備する筒体を有することを特徴とするガス栓の保護キャップ。 - 請求項1から3のいずれかに記載のガス栓の保護キャップにおいて、前記取付環を装着状態にて位置決めできる位置決め手段が設けられていることを特徴とするガス栓の保護キャップ。
- 請求項1から4のいずれかに記載のガス栓の保護キャップにおいて、前記キャップ部、前記連結帯及び前記取付環は、全体に弾性変形可能な合成ゴム又は合成樹脂の一体成型により構成されていることを特徴とするガス栓の保護キャップ。
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