JP4391103B2

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Publication number: JP4391103B2
Application number: JP2003056064A
Authority: JP
Inventors: 多恵齋藤; 隆青野; 展臣小西
Original assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Current assignee: Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date: 2003-03-03
Filing date: 2003-03-03
Publication date: 2009-12-24
Anticipated expiration: 2023-03-03
Also published as: JP2004262144A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は真偽判定体と真偽判定体用ラベルに関する。
詳しくは、基材フィルム表面に三角柱状プリズム構造体を有し、当該微小三角柱状プリズム間の谷部が部分的に透明または着色樹脂等で充填されているため、認証媒体に使用した場合、目視方向によって特定のパターンが現われることを特徴とする真偽判定体とそれに使用する真偽判定体用ラベルに関する。
このような真偽判定体等は、証券、株券、商品券、ギフト券などの金券類、クレジットカード、プリペイドカード、パスポート、ＩＤカードなどの各種カード、ビデオソフト、パソコン用ソフトなどの、偽造防止、真贋証明用途、等に使用される。
【０００２】
【従来技術】
従来から、証券、株券、商品券、ギフト券などの金券類、クレジットカード、プリペイドカード、パスポート、ＩＤカードなどの各種カード、ビデオソフト、パソコン用ソフトなどの認証シールなど、偽造防止・真偽判定機能の付与が求められる分野において、ホログラムは優れた意匠性、およびカラー複写機で複製できない偽造・変造の困難性から数多く利用されてきた。
しかし、近年、ホログラムにも巧妙な模造品が出現し、一見しただけでは真偽の判別ができない場合があり、目視で容易に判別できる真偽判定体が求められてきている。
【０００３】
そこで、ホログラムを使用しない真偽判定体として光学的特性を有する媒体が考えられる。特許文献１は、光学的セキュリティ物品であるが構成が複雑であり、製造品はコスト高なものになると考えられる。
また、特許文献２は、光拡散シートの製造技術に関し真偽判定体に関わる技術ではないが、本発明の真偽判定体の製造に参照できる技術を記載している。
【０００４】
【特許文献１】
特表平１０−５０８５４９号公報
【特許文献２】
特開平５−１６９０１５号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明では、光学的機能を有する簡易な構成の真偽判定体または真偽判定体用ラベルを完成すべく、上記、特許文献２の光拡散シートの光学特性を利用することを着想し、本発明の完成に至ったものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第１は、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤と、支持体と、粘着剤または接着剤と、を順に介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体、にある。
【０００７】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第２は、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる粘着剤または接着剤で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する支持体と、粘着剤または接着剤と、を順に介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体、にある。
【０００８】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第３は、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤、を介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体、にある。
【０００９】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第４は、認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤と、支持体と、粘着剤または接着剤を順に介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル、にある。
【００１０】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第５は、認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる粘着剤または接着剤で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する支持体と、粘着剤または接着剤を順に介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル、にある。
【００１１】
上記課題を解決するための本発明の要旨の第６は、認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤を介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル、にある。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面を参照して説明することとする。
図１は、本発明の真偽判定体の基本的形態を示す外観斜視図、図２は、第１実施形態、図３は、第２実施形態、図４は、第３実施形態、図５は、第４実施形態、をそれぞれ示す断面図、図６は、真偽判定体用ラベルを示す断面図、である。
図７は、プリズムシートの製造装置を示す図である。
なお、本発明において、真偽判定体とは真偽判定体用ラベルを認証媒体に適用した状態のものをいい、真偽判定体用ラベルとは認証媒体に貼着する前の状態であって、ラベル最下面の粘着剤または接着剤が剥離性の保護紙で被覆されている状態のものをいうものとする。
【００１５】
図１のように、本発明は、基材フィルム２の面上に微小三角柱状プリズム３が並行して配列して形成されているシートを用いる。当該シートをプリズムシート２３というものとする。
本発明の真偽判定体１は、このプリズムシート２３の微小三角柱状プリズム３間に形成される凹んだ谷部分に、透明または着色樹脂４（あるいは粘着剤等であっても良い。）を部分的に充填してから認証媒体７に貼着するための粘着剤または接着剤５を塗工した特徴がある。
図１の真偽判定体１の断面構造では、微小三角柱状プリズムの３ａと３ｂ間、３ｂと３ｃ間、３ｇと３ｈ間、３ｈと３ｉ間に透明または着色樹脂４が充填されていることを示し、充填部分は全体としてハッチングを施してあるパターンＰ部分を形成していることを表示している。
【００１６】
透明樹脂を充填する場合は、透明樹脂の屈折率を微小三角柱状プリズム３の屈折率と近似させることで、樹脂で充填した部分とプリズムが一体になって透明になるので、下面にある認証媒体７を透視することができるようになる。
良好な透明感が得られるためには、透明樹脂と微小三角柱状プリズムの屈折率差が、±０．２以内、より好ましくは±０．１以内であることが好ましい。
一方、樹脂が充填されない微小三角柱状プリズム間の谷部には空気層８が残存することになる。空気と微小三角柱状プリズム樹脂とでは比較的に大きな屈折率差があるので、その界面で全反射が生じ易く認証媒体７の視認が一定の視角範囲でのみ可能となる状態になる。すなわち、樹脂が充填された部分（図１においてＰ領域）は透明性になって認証媒体７が見易く、未充填の部分（同Ｇ領域）は界面で反射するため輝き、認証媒体７自体は見え難い状態になる。
逆にこの輝きを利用して未充填部分が微細なパターンとして残るようにすると、光輝性のある微細パターンが形成される効果を生じる。
【００１７】
樹脂が着色樹脂の場合は、用いる樹脂の屈折率や着色度合いによって一律ではないが、不透明着色樹脂の場合は、一般的には、明瞭な着色パターンが観察されることになる。
図１の場合、谷部の奥行きにおける充填状態が良く分るようには図示されていないが、ハッチングを施してあるパターンＰの下側部分には透明または着色樹脂（あるいは粘着剤等）４が充填されていることを示し、Ｇ部分は未充填の光輝性部分となることを示している。
透明樹脂等を充填したプリズムシート２３は、粘着剤または接着剤５を介して認証媒体７に貼着される。
【００１８】
微小三角柱状プリズム３の高さ（基材フィルム２面から三角柱の頂角部の稜線までの高さ）は１μｍ〜１００μｍ程度、より好ましくは５μｍから２５μｍ程度となる。１μｍ以下では、回折現象が生じ効果が現われなくなり、１００μｍ以上では認証媒体７に貼着する真偽判定体にしては厚みが厚くなり過ぎるからである。各微小三角柱状プリズム３の幅（斜辺長さ）も同程度なので、充填パターンを調整することにより微細な文字や模様を再現することが可能となる。
微小三角柱状プリズム３の断面形状は、二等辺三角形や直角二等辺三角形、あるいは直角三角形等が用いられる。各三角柱の稜線が認証媒体側に向き、斜辺が認証媒体７面に平行するように配置されている。
【００１９】
本発明は、この充填する樹脂と層構成の違いによって、各種の実施形態に分かれるので、以下、順次説明することとする。
本発明の第１実施形態の真偽判定体１は、図２のように、プリズムシート２３の谷部分に透明または着色樹脂４を充填した後、粘着剤または接着剤５ａ、支持体６を介して、粘着剤または接着剤５ｂにより認証媒体７に貼着した構成からなっている。
透明または着色樹脂４が充填されない微小三角柱状プリズム３間の谷部分には空気層８が残存している。第１実施形態の真偽判定体１の特徴は、認証媒体７との間に支持体６を用いることと、粘着剤または接着剤を谷部分に直接充填しないで、透明または着色樹脂４を充填してから粘着剤または接着剤５ａにより支持体６に接着している特徴がある。
【００２０】
このような構成にすることにより、谷部分に安定して樹脂を充填することができ、所望の微細文字や繊細な模様を正しく形成できる利点が生じる。
微細文字や繊細な模様はシルクスクリーン印刷またはグラビア印刷方式により好適に形成することができる。充填は谷部分の全体を稜線の高さまで一杯になるように、かつ稜線の高さを超えないように均一に充填するのが好ましいが、多少空気層が残るような充填であっても谷の深部を樹脂が埋めることにより、光の反射が緩和され、透明性を高める効果を生じる。
【００２１】
プリズムシート２３に印刷した後は、支持体６とプリズムシート２３とをラミネートし、ラミネート後は、剥離処理した保護紙に粘着剤または接着剤５ｂを塗工したものと支持体６を一体にすることにより、粘着剤または接着剤５ｂを設ける。したがって、認証媒体７に貼着する前の真偽判定体１は、図６に図示するように、粘着剤または接着剤５ｂに剥離性保護紙９が被覆された真偽判定体用ラベル１Ｌになる。
【００２２】
本発明の第２実施形態の真偽判定体１は、図３のように、プリズムシート２３の谷部分に粘着剤または接着剤５ａを充填した後、支持体６を全体に被覆している。この場合は、粘着剤または接着剤５ａが充填樹脂の役割と支持体６を接着する役割をしていることになる。したがって、充填する面積が僅かな場合は、支持体６を接着する部分も僅かになり、接着機能を果たさないことになる。
ただし、このような真偽判定体パターンでは微細文字を全面に設けるような場合が多いので、微細文字のネガパターンとして充填される粘着剤または接着剤５ａは通常はかなり広い面積になるので、安定した接着が確保できる。
充填されない微小三角柱状プリズム３間の谷部分には空気層８が残存するのは第１実施形態と同様である。
【００２３】
粘着剤または接着剤５ａの充填もシルクスクリーン印刷またはグラビア印刷方式により行うことができる。プリズムシート２３に印刷と同時に支持体６をラミネートするか、ホットメルト接着剤パターンを印刷してから別の工程で、支持体６をラミネートすることができる。
ラミネート後は、剥離処理した保護紙に粘着剤または接着剤５ｂを塗工したものと支持体６を一体にすることにより、粘着剤または接着剤５ｂを設ける。
【００２４】
本発明の第３実施形態の真偽判定体１は、図４のように、プリズムシート２３の谷部分に粘着剤または接着剤５を充填し、この状態のままで認証媒体７に貼着するものである。この場合は、粘着剤または接着剤５が充填樹脂の役割と認証媒体７を接着する役割をする必要があるので、粘着剤または接着剤５は谷部分を埋めるだけでなく、やや厚めに塗布する必要がある。
【００２５】
第３実施形態の真偽判定体は、粘着剤または接着剤５の充填と同時に剥離性保護紙９と一体にする工程が必要である。通常は、剥離性保護紙９側にパターン状に粘着剤または接着剤５を塗布し、プリズムシート２３と一体にする工程を行うが、プリズムシート２３側に粘着剤または接着剤５をパターン塗布してから、剥離性保護紙９と一体にする工程を行っても良い。
第３実施形態に使用する粘着剤または接着剤５は、塗布後、直ちに乾燥して固化するものではなく長期間にわたって粘着性を保持する状態にあるものが求められる。
第３実施形態の真偽判定体１は、使用材料が少ないので、安価品の製造には好適であるが、微細文字や繊細な模様の再現はやや困難となる。
【００２６】
本発明の第４実施形態の真偽判定体１は、図５のように、プリズムシート２３の谷部分に透明または着色樹脂４を充填した後、粘着剤または接着剤５をプリズムシート２３の下面全体に設けている。
この場合も通常は、剥離性保護紙９側にパターン状に粘着剤または接着剤５を塗布し、プリズムシートと一体にする工程を行うが、プリズムシート２３側に粘着剤または接着剤５を全面塗布してから、剥離性保護紙９と一体にする工程を行っても良い。
第４実施形態の真偽判定体１は、透明または着色樹脂４の充填されない谷部分に粘着剤または接着剤５が充填されると、樹脂パターンの鮮明が失われ易い問題がある。したがって、粘着剤または接着剤５を適切な粘度状態により塗布する工程が必要となる。
【００２７】
本発明の真偽判定体用ラベル１Ｌは、図６のようになる。図６（Ａ）は、第１実施形態の場合、図６（Ｂ）は、第２実施形態の場合の真偽判定体用ラベル、を示している。第３、第４の場合も同様であるので図示は省略している。
真偽判定体用ラベル１Ｌは、認証媒体７に貼着する前の状態であり、最下面の粘着剤または接着剤５，５ｂが剥離性保護紙９で覆われている。認証媒体に貼着する場合は、当該剥離性保護紙９を除去して貼着する。
保護紙９はシリコーン加工等により剥離性とする場合が多い。
【００２８】
以上のように、４種の実施形態の真偽判定体１および真偽判定体用ラベル１Ｌについて説明したが、本発明は各種の変形実施態様が可能である。
例えば、支持体６のプリズムシート２３側面に微細な文字、模様等の印刷を施せば、セキュリティー性を高めることができる。また、支持体６を透明な樹脂フィルムと印刷した紙またはフィルム基材のラミネート体とし、当該紙またはフィルム基材のプリズムシート２３側面に前記印刷を施したものとしても良い。
【００２９】
次に、真偽判定体に使用するプリズムシートの製造工程について説明する。
図７は、プリズムシートの製造装置である。図７において、１０は三角柱状プリズムの凹部が形成されたロール凹版、１１はそのロール凹版の凹部、１２は電離放射線硬化性樹脂液をロール凹版１０に塗工するための塗工装置、１３は電離放射線硬化性樹脂液、２は基材フィルム、１４は溶剤乾燥装置、１５，１６は硬化装置、１７はロール凹版に当接してロール凹版１０を押圧する押圧ロール、１８は送りロール、である。
なお、図７において、三角柱状プリズムを形成するための凹部１１が基材フィルム２の流れ方向に直交するように図示されているが、基材フィルム２の流れ方向に平行に形成されていても良いものとする。
【００３０】
プリズムシートの製造工程は、充填工程、接触工程、硬化工程、密着工程、剥離工程に分類することができる。
プリズムシートの製造工程における充填工程は、三角柱状プリズムの型が形成されたロール凹版１０を回転させ、そのロール凹版１０の少なくとも凹部１１に電離放射線硬化性樹脂液１３を充填する工程である。
接触工程は、充填工程で充填された電離放射線硬化性樹脂液１３に対して、ロール凹版１０の回転方向に同期して走行する基材フィルム２を接触させる工程である。
【００３１】
硬化工程は、接触工程で基材フィルム２がロール凹版１０に接触している間に、ロール凹版１０と基材フィルム２間にある電離放射線硬化性樹脂液１３に、硬化装置１５からの電離放射線を照射して硬化させる工程である。
密着工程は、硬化工程で硬化する電離放射線硬化性樹脂液１３と基材フィルム２とを密着させる工程である。なお、硬化工程と密着工程は、通常同時に進行する。剥離工程は、密着工程で密着した電離放射線硬化性樹脂液１３の半硬化物１３ａと基材フィルム２をロール凹版１０から剥離する工程である。
【００３２】
ロール凹版１０は、円筒状の版材に所定形状の凹部１１を設けたものである。このロール凹版は、版材を旋盤等で直接切削したり、電鋳法で型付けしたりすることができる。
塗工装置１２は、電離放射線硬化性樹脂液１３をロール凹版１０に塗工するための装置であって、ノズル塗工装置を用いることが多い。ノズル塗工装置は、所定寸法のノズルがＴダイ状の長方形または線状の吐出口を有し、その吐出口の長手方向がロール凹版回転方向と直交する方向に設置されていて、ロール凹版の全幅のうち所定の幅部分にのみ樹脂液を吐出するようにされている。
【００３３】
溶剤乾燥装置１４は、樹脂の溶剤を揮発させるための装置である。溶剤乾燥装置１４としては、温風や赤外線ヒータ等を用いることができる。この溶剤乾燥装置１４を設けることにより、溶剤型の樹脂を用いることができ、使用する樹脂の選択の幅を広げることができる。なお、無溶剤型の電離放射線硬化性樹脂液１３を用いる場合には、溶剤乾燥装置１４は不使用となる。
【００３４】
硬化装置１５は、電離放射線を照射して、電離放射線硬化性樹脂液１３を硬化させる装置である。なお、剥離工程後に脱離した電離放射線硬化性樹脂液の半硬化物１３ａを完全に硬化させるために、硬化装置１６を設けてもよい。
ここで、電離放射線とは、電磁波または荷電粒子線のうち、分子を重合、架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線、電子線等が用いられる。硬化装置１５，１６として紫外線の場合には、超高圧水銀灯、ブラックライトランプ、キセノンランプ、メタルハライドランプ灯の光源を用いることができる。
【００３５】
＜プリズムシートの製造＞
上記装置によるプリズムシートの製造方法は、まず、ロール凹版１０の凹部１１に、電離放射線硬化性樹脂液１３を塗工装置１２により充填し、基材フィルム２をロール凹版１０の凹部１１に充填させた電離放射線硬化性樹脂液１３に接するように接触させる。
電離放射線硬化性樹脂液１３を凹部１１に充填する方法としては、ロール凹版１０の表面に予め電離放射線硬化性樹脂液１３を所定量塗工しておいて、基材フィルム２をロール凹版１０面に供給したときに、押圧ロール１７の押圧により、基材フィルム２を介して、塗工されている電離放射線硬化性樹脂液１３を凹部１１内に配分充填させる。
【００３６】
この場合に、溶剤タイプの硬化性樹脂が使用でき、基材フィルム２に塗工された電離放射線硬化性樹脂液１３は、流動性をある程度制御するために、その樹脂液の溶剤を希釈するために使用した溶剤などを溶剤乾燥装置１４により乾燥除去し、さらに硬化装置１５により溶剤を乾燥した樹脂液を半硬化させる。
【００３７】
基材フィルム２がロール凹版１０に接している間に、硬化装置１５により電離放射線硬化性樹脂液１３を硬化させる。硬化装置は必要により、ロール凹版の回転方向に沿って複数個設けることができる。多段による硬化により硬化物の歪みや基材フィルム２のカール等を低減させることができる。
また、ロール凹版１０を石英、ガラス等の電離放射線の透過性がよい材質により形成して、ロール凹版１０の内部側から照射することもできる。
【００３８】
硬化装置１５により、ロール凹版１０の凹部１１内にある電離放射線硬化性樹脂液１３を基材フィルム２に密着させる。このとき、硬化度合は、少なくとも樹脂の流動性を失わせ、かつ、基材フィルム２との密着性を生じさせる程度であればよい。
硬化装置１５を通過した後、基材フィルム２をロール凹版１０から剥離する。これにより、半硬化した電離放射線硬化性樹脂液１３ａが基材フィルム２と一体になって、凹部１１から脱離され、三角柱状プリズム化された表面を有するプリズムシートが得られる。
【００３９】
＜材質に関する実施形態＞
（１）基材フィルム
基材フィルムとしては、透明性のある高分子フィルムが加工適性の点からも好ましい。高分子フィルムの素材のプラスチックとしてはポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリイミド樹脂、ポリスルホン樹脂、アクリル樹脂等が使用できる。また、液晶材料を使用することもできる。
この基材の厚みは、加工のしやすさ等の観点から１２〜１００μｍ程度の範囲、好ましくは１５〜５０μｍ程度のものが好ましい。あまり厚くない方が、認証媒体の視認のためには好ましいからである。
【００４０】
（２）三角柱状プリズム材料
三角柱状プリズム材料は特に制約はないが、加工適性の点から樹脂材料が好ましい。また、プリズム特性から透明または着色透明であることが求められる。
上述した紫外線硬化樹脂でプリズム形状を形成する製造方法では、紫外線硬化型の電離放射線硬化性樹脂液が好ましく使用される。
このような樹脂液の具体例としては、分子中に重合性不飽和結合またはエポキシ基を有するプレポリマー、オリゴマーおよび／または単量体を適宜混合した組成物を用いることができる。
【００４１】
前記プレポリマー、オリゴマーとしては、不飽和ジカルボン酸と多値アルコールの縮合物等の不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、ポリエステルメタクリレート、ポリエーテルメタクリレート、ポリオールメタクリレート、メラミンメタクリレート等のメタクリレート類、ポリエステルアクリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリオールアクリレート、メラミンアクリレート等のアクリレート類等があげられる。
【００４２】
また、単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン等のスチレン系単量体、アクリル酸メチル、アクリル酸−２−エチルヘキシル、アクリル酸メトキシエチル、アクリル酸ブチル、等のアクリル酸エステル類、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキシメチル等のメタクリル酸エステル類、アクリル酸−２−（Ｎ，Ｎ−ジエチルアミノ）エチル等の不飽和の置換アミノアルコールエステル類、アクリルアミド、メタクリルアミド等の不飽和カルボン酸アミド、ジプロピレングリコールジアクリレート、エチレングリコールアクリレート、プロピレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等の多官能性化合物、ビニルピロリドン、および／または分子中に２個以上のチオール基を有するポリチオール化合物、例えば、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、トリメチロールプロパントリチオプロピレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコール等があげられる。
【００４３】
特に、紫外線によって硬化させる場合には、前記電離放射線硬化性樹脂の組成物に光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステル、テトラメチルメウラムモノサルファイド、チオキサントン類、及び／又は光増感剤としてｎ−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−ｎ−ブチルホスフィン等を混合して用いることもできる。また、プリズムの微細な凹部１１を持ったロール凹版１０の形状を忠実に再現するためには、粘度は５０００ｃｐｓ以下、特に１０００ｃｐｓ以下にすることが好ましい。なお、プリズムを着色透明にする場合は硬化を阻害しない染料を添加しても良い。
【００４４】
（３）透明または着色樹脂
三角柱状プリズムの谷部に充填する透明または着色樹脂は、特に材質を問われないが、三角柱状プリズム材料と屈折率が近いものを選択して使用する。
各種高分子樹脂の屈折率は、１．４〜１．６程度になり、例えば、ポリブチルアクリレート（１．４４）、ポリエチルアクリレート（１．４７）、ポリメチルアクリレート（１．４７）、ポリｎ−ブチルメタクリレート（１．４８）、ポリメチルメタクリレート（１．４９）、ポリ酢酸ビニル（１．４７）、ポリプロピレン（１．４９〜１．５０）、ポリエチレン（１．５〜１．５５）、ポリカーボネート（１．５８）、ポリスチレン（１．５９〜１．６０）、ポリエチレンテレフタレート（１．６４）、ポリ塩化ビニル（１．５４）、ポリ塩化ビニリデン（１．６０〜１．６３）、等の使用が可能である。
印刷法で充填する場合は、顔料や染料等の着色剤を用いないビヒクルのみからなるメジュームインキを用いてることができる。充填樹脂を着色する場合は、適宜に染料や顔料を使用する。
【００４５】
（４）支持体
第１、第２実施形態で使用する支持体６には、基材フィルムと同様な材料を使用できるが、厚みは、１０〜３０μｍのものであって良い。
ただし、必ずしも透明である必要はなく、目的により不透明なものも使用できる。平滑であれば紙であっても良く、支持体面に印刷が施されているものであっても良い。
【００４６】
（５）粘着剤または接着剤
透明性のある粘着剤または接着剤を種類を問わず使用することができる。
粘着剤または接着剤を充填樹脂の役割を兼ねて使用する場合は、前記の透明または着色樹脂と同様に屈折率を考慮する必要がある。
通常は、天然ゴム、再生ゴム、ＳＢＲ等のエラストマーと低分子量あるいは中程度の分子量の粘着付与剤、酸化防止剤などの混合物を溶液状態で粘着剤として用いることができる。熱可塑性エラストマーの場合は溶融状態での塗布が可能である。光および酸化に対する抵抗性が必要な場合は、アクリレートコポリマーやポリイソブチレン等の材料を使用する。
ホットメルト型のヒートシール剤を用いても良い。印刷法でパターン形成する場合は特に印刷適性を考慮したものが必要となる。
粘着剤または接着剤の塗工厚みは、１〜５０μｍ程度で、プリズムの高さによって調整する。
【００４７】
【実施例】
図１、図２、図３、図６等を参照して本発明の実施例を説明する。
（実施例１）
厚み５０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）基材フィルム２上に、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂液を硬化させる方法によって、図１のように、断面の高さ２５μｍ、頂角が９０度の直角二等辺三角形状プリズムシート２３を製造した。
その後、透明なアクリル系インキ（東洋インキ株式会社製「ＳＳ８−８００メジューム」）を用いて、上記プリズムシート２３のプリズム間の谷部を埋めるように、シルクスクリーン印刷法で「ＡＢＣ」の微細文字がネガパターンで印刷されるように印刷した。
【００４８】
次に、厚み２５μｍのＰＥＴフィルムに、ポリエステル系ヒートシール剤を厚み５μｍに塗布し、直後に前記印刷済みのプリズムシート２３のプリズム面に貼り合わせするラミネートを行った。ラミネートはロール温度１５０°Ｃで、速度０．８ｍ／ｍｉｎの条件で行った。最後に、シリコーン加工により剥離処理した保護紙９に粘着剤を塗工して、上記２５μｍ厚のＰＥＴフィルム面に貼り合わせする加工を行った。これにより本発明の第１実施形態の真偽判定体用ラベル１Ｌが完成した（図６（Ａ））。
【００４９】
この真偽判定体用ラベルの剥離性保護紙９を除去し、顔写真付き磁気カードの顔写真面に貼着することにより、本発明の真偽判定体１が得られた（図２）。
この真偽判定体１を観察すると顔写真が鮮明に観察できると共に、ある角度では「ＡＢＣ」の微細文字が輝いて見え、意匠性の高い磁気カードが得られた。
【００５０】
（実施例２）
厚み５０μｍのポリエチレンテレフタレートフィルム（ＰＥＴ）基材フィルム２上に、ウレタンアクリレート系の紫外線硬化性樹脂液を硬化させる方法によって、図１のように、断面の高さ１５μｍ、頂角が９０度の直角二等辺三角形状プリズムシート２３を製造した。
その後、透明なポリエステル系ホットメルトインキ（試作インキ）を用いて、上記プリズムシート２３のプリズム間の谷部を埋めるように、グラビア印刷法で「ＡＢＣ」の文字がネガパターンで印刷されるように印刷すると共に、同時に厚み２５μｍのＰＥＴフィルムとラミネートする加工を行った。
この際、ホットメルトインキのインキパンを加熱してインキが溶融状態を保つようにした。
【００５１】
最後に、シリコーン加工により剥離処理した保護紙９に粘着剤を塗工して、上記２５μｍ厚のＰＥＴフィルム面に貼り合わせる加工を行った。これにより本発明の第２実施形態の真偽判定体用ラベル１Ｌが完成した（図６（Ｂ））。
この真偽判定体用ラベル１Ｌの剥離性保護紙９を除去して、商品券面の微細模様上に貼着することにより、本発明の真偽判定体１が得られた（図３）。
この真偽判定体１を観察すると微細模様が鮮明に観察できると共に、ある角度では「ＡＢＣ」の微細文字が輝いて見え、意匠性の高い商品券が得られた。
【００５２】
【発明の効果】
以上、詳述のように本発明の真偽判定体または真偽判定体用ラベルによれば以下の効果が得られる。
本発明の真偽判定体は、反射層の形成等の特別の加工を行っていないが、目視方向によって光輝性の文字や模様を観察でき意匠性が高い認証媒体となる。
また、目視方向によって光輝性の文字や模様と認証媒体自体が有する模様や写真とが切り替わって見えるので、そのような状態変化を伴わない認証媒体と対比して、直ちに真偽を判定することができる。
真偽判定体用ラベルの貼着された認証媒体は複写機で正常に複写することができず、偽造、模造を防止できる。したがって、セキュリティー性の高い認証媒体となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の真偽判定体の基本的形態を示す外観斜視図である。
【図２】第１実施形態を示す断面図である。
【図３】第２実施形態を示す断面図である。
【図４】第３実施形態を示す断面図である。
【図５】第４実施形態を示す断面図である。
【図６】真偽判定体用ラベルを示す断面図である。
【図７】プリズムシートの製造装置を示す図である。
【符号の説明】
１真偽判定体
１Ｌ真偽判定体用ラベル
２基材フィルム
３微小三角柱状プリズム
４透明または着色樹脂
５，５ａ，５ｂ粘着剤または接着剤
６支持体
７認証媒体
８空気層
９剥離性保護紙
１０ロール凹版
１１凹部
１２塗工装置
１３電離放射線硬化性樹脂液
１４溶剤乾燥装置
１５，１６硬化装置
１７押圧ロール
１８送りロール
２３プリズムシート[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a true / false determining object and a label for authenticity determining object.
Specifically, since it has a triangular prism structure on the surface of the base film and the valleys between the micro triangular prisms are partially filled with transparent or colored resin, it is visually The present invention relates to a true / false judgment object characterized in that a specific pattern appears depending on a direction, and a label for a true / false judgment object used therefor.
Such authenticity verifiers include securities, stock certificates, gift certificates, gift vouchers, etc., credit cards, prepaid cards, passports, ID cards and other cards, video software, PC software, etc. , Used for authentication purposes, etc.
[0002]
[Prior art]
Traditionally, securities, stock certificates, gift certificates, gift certificates, etc., credit cards, prepaid cards, various cards such as passports and ID cards, video software, PC software, etc. Holograms have been used in many fields where functional addition is required due to their excellent design and the difficulty of forgery and alteration that cannot be duplicated by a color copying machine.
However, in recent years, clever imitations have emerged in holograms, and there are cases in which true / false determination cannot be made at first glance, and there is a need for a true / false determination body that can be easily determined visually.
[0003]
Therefore, a medium having optical characteristics can be considered as an authenticity determination body that does not use a hologram. Although Patent Document 1 is an optical security article, it has a complicated structure, and a manufactured product is considered to be expensive.
Moreover, although patent document 2 is not a technique related to a authenticity determination body regarding the manufacturing technique of a light-diffusion sheet, the technique which can be referred to manufacture of the authenticity determination body of this invention is described.
[0004]
[Patent Document 1]
Japanese National Patent Publication No. 10-508549
[Patent Document 2]
JP-A-5-169015
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
Therefore, the present invention has been conceived to use the optical characteristics of the light diffusion sheet of Patent Document 2 described above in order to complete a simple structure authenticity determination body or authenticity determination body label having an optical function. The present invention has been completed.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The first of the gist of the present invention for solving the above problems is that linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film. The refractive index difference of the prism sheet is within ± 0.2 so that the valley between the small triangular prisms is filled with the deep valleys and the height of the ridgeline is not exceeded. The prism sheet, in which fine characters and patterns are formed, is formed on the ridgeline of the minute triangular prism by partially filling with transparent or colored resin and leaving the air layer without filling other valleys. The authenticity determination body is characterized by being attached to an authentication medium through a pressure-sensitive adhesive or adhesive, a support, and a pressure-sensitive adhesive or adhesive in this order.
[0007]
A second aspect of the present invention for solving the above problems is that linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent substrate film. The refractive index difference of the prism sheet is within ± 0.2 so that the valley between the small triangular prisms is filled with the deep valleys and the height of the ridgeline is not exceeded. The prism sheet on which minute characters and patterns are formed by partially filling with an adhesive or adhesive consisting of The authenticity determination body is characterized by being attached to an authentication medium through a support in contact with the adhesive and an adhesive or an adhesive in order.
[0008]
A third aspect of the present invention for solving the above problems is that linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent substrate film. The refractive index difference of the prism sheet is within ± 0.2 so that the valley between the small triangular prisms is filled with the deep valleys and the height of the ridgeline is not exceeded. The prism sheet, in which fine characters and patterns are formed, is formed on the ridgeline of the minute triangular prism by partially filling with transparent or colored resin and leaving the air layer without filling other valleys. The authenticity determination body is attached to an authentication medium via a pressure-sensitive adhesive or adhesive that comes into contact therewith.
[0009]
The fourth of the gist of the present invention for solving the above problems is a label used for an authentication medium, which is a linear substrate made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm on a transparent substrate film. Refractive index of the prism sheet with the prisms of the triangular prisms so that the valleys between the prisms of the triangular prisms are filled in parallel and the depths of the valleys are filled and the height of the ridges is not exceeded. The prism in which minute characters and patterns are formed by partially filling with transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 and leaving the air layer without filling other valleys. Authenticity characterized in that the sheet is adhered to the peelable protective paper through the pressure-sensitive adhesive or adhesive in contact with the ridgeline of the micro triangular prism, the support, and the pressure-sensitive adhesive or adhesive in order. Judgment label, That.
[0010]
The fifth of the gist of the present invention for solving the above problems is a label used for an authentication medium, which is a linear substrate made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm on a transparent substrate film. Refractive index of the prism sheet with the prisms of the triangular prisms so that the valleys between the prisms of the triangular prisms are filled in parallel and the depths of the valleys are filled and the height of the ridges is not exceeded. A fine character or pattern is formed by partially filling with a pressure-sensitive adhesive or adhesive having a refractive index within ± 0.2 and leaving the air layer without filling other valleys. A label for authenticity determination body, characterized in that the prism sheet is attached to the peelable protective paper through the support in contact with the ridgeline of the micro triangular prism and the adhesive or the adhesive in order. is there.
[0011]
The sixth of the gist of the present invention for solving the above problems is a label used for an authentication medium, which is a linear substrate made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm on a transparent substrate film. Refractive index of the prism sheet with the prisms of the triangular prisms so that the valleys between the prisms of the triangular prisms are filled in parallel and the depths of the valleys are filled and the height of the ridges is not exceeded. The prism in which minute characters and patterns are formed by partially filling with transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 and leaving the air layer without filling other valleys. The authenticity determination body label is characterized in that the sheet is attached to the peelable protective paper via an adhesive or an adhesive in contact with the ridgeline of the micro triangular prism.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
1 is an external perspective view showing a basic form of the authenticity determination body of the present invention, FIG. 2 is a first embodiment, FIG. 3 is a second embodiment, FIG. 4 is a third embodiment, and FIG. FIG. 6 is a sectional view showing a fourth embodiment, and FIG. 6 is a sectional view showing a label for authenticity determination body.
FIG. 7 is a diagram illustrating a prism sheet manufacturing apparatus.
In the present invention, the authenticity determination body means a state in which the authenticity determination body label is applied to the authentication medium, and the authenticity determination body label is a state before being attached to the authentication medium. In the state where the pressure-sensitive adhesive or adhesive on the lowermost surface of the label is covered with a peelable protective paper.
[0015]
As shown in FIG. 1, the present invention uses a sheet in which minute triangular prisms 3 are arranged in parallel on the surface of a base film 2. The sheet is referred to as a prism sheet 23.
In the authenticity determination body 1 of the present invention, a transparent or colored resin 4 (or an adhesive or the like) may be partially formed in the recessed valley portion formed between the small triangular prisms 3 of the prism sheet 23. The adhesive or the adhesive 5 for sticking to the authentication medium 7 is applied after the filling.
In the cross-sectional structure of the authenticity determination body 1 in FIG. 1, a transparent or colored resin 4 is filled between 3a and 3b of the small triangular prism prism, between 3b and 3c, between 3g and 3h, and between 3h and 3i. It is shown that the filled portion forms a pattern P portion that is hatched as a whole.
[0016]
When the transparent resin is filled, the refractive index of the transparent resin is approximated to the refractive index of the minute triangular prism 3 so that the resin-filled portion and the prism are integrated and become transparent. 7 can be seen through.
In order to obtain a good transparency, it is preferable that the difference in refractive index between the transparent resin and the minute triangular prism is within ± 0.2, more preferably within ± 0.1.
On the other hand, the air layer 8 remains in the valleys between the minute triangular prisms not filled with the resin. Since there is a relatively large difference in refractive index between air and the minute triangular prism-shaped prism resin, total reflection is likely to occur at the interface, and the authentication medium 7 can be viewed only within a certain viewing angle range. That is, the portion filled with the resin (P region in FIG. 1) becomes transparent so that the authentication medium 7 is easy to see, and the unfilled portion (the G region) is reflected at the interface, so that the authentication medium 7 itself is visible. It becomes difficult.
On the other hand, if the unfilled portion is left as a fine pattern using this brightness, an effect of forming a fine pattern with glitter is produced.
[0017]
When the resin is a colored resin, it is not uniform depending on the refractive index and coloring degree of the resin used. However, when the resin is an opaque colored resin, generally, a clear coloring pattern is observed.
In the case of FIG. 1, although not shown so that the filling state at the depth of the valley portion can be clearly understood, a transparent or colored resin (or adhesive or the like) 4 is provided on the lower portion of the hatched pattern P. It indicates that it is filled, and the G part is an unfilled glitter part.
The prism sheet 23 filled with a transparent resin or the like is attached to the authentication medium 7 via an adhesive or an adhesive 5.
[0018]
The height of the small triangular prism 3 (height from the base film 2 surface to the ridge line of the apex portion of the triangular prism) is about 1 μm to 100 μm, more preferably about 5 μm to 25 μm. If the thickness is 1 μm or less, a diffraction phenomenon occurs and the effect is not displayed. If the thickness is 100 μm or more, the thickness is too thick for the authenticity determination body to be attached to the authentication medium 7. Since the widths (slope side lengths) of the small triangular prisms 3 are approximately the same, fine characters and patterns can be reproduced by adjusting the filling pattern.
The cross-sectional shape of the small triangular prism 3 is an isosceles triangle, a right isosceles triangle, a right triangle or the like. The triangular prisms are arranged such that the ridge line of the triangular prism faces the authentication medium side and the hypotenuse is parallel to the authentication medium 7 surface.
[0019]
The present invention is divided into various embodiments depending on the difference between the resin to be filled and the layer structure, and will be described in order below.
As shown in FIG. 2, the authenticity determination body 1 of the first embodiment of the present invention fills the valley portion of the prism sheet 23 with a transparent or colored resin 4, and then passes the adhesive or adhesive 5 a and the support 6. And it consists of the structure stuck to the authentication medium 7 with the adhesive or the adhesive 5b.
An air layer 8 remains in a valley portion between the minute triangular prisms 3 that are not filled with the transparent or colored resin 4. The feature of the authenticity determination body 1 of the first embodiment is that the support 6 is used between the authentication medium 7 and the transparent or colored resin 4 is filled without directly filling the valley portion with the adhesive or the adhesive. After that, there is a feature that it is adhered to the support 6 by the adhesive or the adhesive 5a.
[0020]
By adopting such a configuration, it is possible to stably fill the valleys with the resin, and there is an advantage that desired fine characters and delicate patterns can be formed correctly.
Fine characters and delicate patterns can be suitably formed by silk screen printing or gravure printing. It is preferable to fill the entire valley part uniformly up to the height of the ridgeline and not to exceed the height of the ridgeline. By filling the deep part with resin, the reflection of light is relaxed, and the effect of increasing transparency is produced.
[0021]
After printing on the prism sheet 23, the support 6 and the prism sheet 23 are laminated, and after the lamination, the support 6 is integrated with a product obtained by applying a pressure-sensitive adhesive or an adhesive 5 b to the protective paper that has been peeled off. Thus, a pressure-sensitive adhesive or adhesive 5b is provided. Accordingly, the authenticity determination body 1 before being attached to the authentication medium 7 is applied to the authenticity determination body label 1L in which the peelable protective paper 9 is coated on the adhesive or the adhesive 5b as shown in FIG. Become.
[0022]
As shown in FIG. 3, the authenticity determination body 1 according to the second embodiment of the present invention covers the entire support 6 after filling the valleys of the prism sheet 23 with the adhesive or the adhesive 5 a. In this case, the pressure-sensitive adhesive or adhesive 5a plays a role of filling resin and a function of bonding the support 6 to each other. Therefore, when the area to be filled is small, the portion to which the support 6 is bonded becomes small, and the bonding function is not achieved.
However, since such a true / false determination pattern often has fine characters on the entire surface, the adhesive or adhesive 5a filled as the negative pattern of the fine characters usually has a considerably large area, so that it is stable. Can be secured.
As in the first embodiment, the air layer 8 remains in the valleys between the small triangular prisms 3 that are not filled.
[0023]
Filling with the adhesive or the adhesive 5a can also be performed by silk screen printing or gravure printing. The support body 6 can be laminated on the prism sheet 23 at the same time as printing, or the support body 6 can be laminated in another process after printing the hot melt adhesive pattern.
After laminating, the adhesive or adhesive 5b is provided by integrating the support 6 with the one obtained by applying the adhesive or adhesive 5b to the peeled protective paper.
[0024]
As shown in FIG. 4, the authenticity determination body 1 according to the third embodiment of the present invention fills the valley portion of the prism sheet 23 with the adhesive or the adhesive 5 and sticks it to the authentication medium 7 in this state. Is. In this case, since the pressure-sensitive adhesive or adhesive 5 needs to play the role of the filling resin and the role of bonding the authentication medium 7, the pressure-sensitive adhesive or the adhesive 5 not only fills the valley portion but also applies a little thicker. There is a need.
[0025]
The authenticity determination body of the third embodiment requires a step of integrating with the peelable protective paper 9 simultaneously with the filling of the adhesive or the adhesive 5. Usually, the adhesive or adhesive 5 is applied in a pattern on the side of the peelable protective paper 9 and integrated with the prism sheet 23, but the adhesive or adhesive 5 is applied on the side of the prism sheet 23 in a pattern. Then, a process of integrating with the peelable protective paper 9 may be performed.
The pressure-sensitive adhesive or adhesive 5 used in the third embodiment is not required to be dried and solidified immediately after application, but is required to maintain the pressure-sensitive property for a long period of time.
The authenticity determination body 1 of the third embodiment is suitable for manufacturing a low-priced product because it uses less materials, but it is somewhat difficult to reproduce fine characters and delicate patterns.
[0026]
As shown in FIG. 5, the authenticity determination body 1 according to the fourth embodiment of the present invention fills the valley portion of the prism sheet 23 with the transparent or colored resin 4, and then applies the adhesive or the adhesive 5 to the lower surface of the prism sheet 23. It is provided throughout.
Also in this case, usually, the adhesive or adhesive 5 is applied in a pattern on the side of the peelable protective paper 9 and integrated with the prism sheet, but the entire surface of the adhesive or adhesive 5 is applied to the prism sheet 23 side. After application, a step of integrating with the peelable protective paper 9 may be performed.
The authenticity determination body 1 of 4th Embodiment has the problem that the clearness of a resin pattern is easy to be lost, when the adhesive or the adhesive agent 5 is filled in the trough part which is not filled with the transparent or colored resin 4. FIG. Therefore, the process of apply | coating the adhesive or the adhesive agent 5 by a suitable viscosity state is needed.
[0027]
The authenticity determination label 1L of the present invention is as shown in FIG. FIG. 6A shows the authenticity determination label in the case of the first embodiment, and FIG. 6B shows the label for the authenticity determination object in the case of the second embodiment. Since the third and fourth cases are the same, the illustration is omitted.
The authenticity determination body label 1L is in a state before being attached to the authentication medium 7, and the adhesive or adhesives 5 and 5b on the lowermost surface are covered with the peelable protective paper 9. When sticking on the authentication medium, the peelable protective paper 9 is removed and pasted.
The protective paper 9 is often made peelable by silicone processing or the like.
[0028]
As described above, the authenticity determination body 1 and the authenticity determination object label 1L of the four types of embodiments have been described. However, the present invention can be variously modified.
For example, security can be improved by printing fine characters, patterns, etc. on the side surface of the prism sheet 23 of the support 6. The support 6 may be a paper or film base laminate printed with a transparent resin film, and the printing may be performed on the side of the prism sheet 23 of the paper or film base.
[0029]
Next, the manufacturing process of the prism sheet used for the authenticity determination body will be described.
FIG. 7 shows a prism sheet manufacturing apparatus. In FIG. 7, 10 is a roll intaglio in which concave portions of triangular prisms are formed, 11 is a concave portion of the roll intaglio, 12 is a coating device for applying an ionizing radiation curable resin liquid to the roll intaglio 10, and 13 is An ionizing radiation curable resin liquid, 2 is a base film, 14 is a solvent drying device, 15 and 16 are curing devices, 17 is a pressing roll that contacts the roll intaglio and presses the roll intaglio 10, and 18 is a feed roll. .
In FIG. 7, the recess 11 for forming the triangular prism is illustrated so as to be orthogonal to the flow direction of the base film 2. This However, it may be formed parallel to the flow direction of the base film 2.
[0030]
The manufacturing process of the prism sheet can be classified into a filling process, a contact process, a curing process, an adhesion process, and a peeling process.
The filling step in the manufacturing process of the prism sheet is a step of rotating the roll intaglio 10 on which the prismatic prism mold is formed and filling the ionizing radiation curable resin liquid 13 into at least the recess 11 of the roll intaglio 10.
A contact process is a process of making the base film 2 which drive | works in synchronization with the rotation direction of the roll intaglio 10 with the ionizing radiation curable resin liquid 13 with which it filled with the filling process.
[0031]
In the curing step, the ionizing radiation from the curing device 15 is applied to the ionizing radiation curable resin liquid 13 between the roll intaglio 10 and the base film 2 while the base film 2 is in contact with the roll intaglio 10 in the contact step. Is a step of curing by irradiation.
The adhesion process is a process in which the ionizing radiation curable resin liquid 13 cured in the curing process and the substrate film 2 are adhered to each other. The curing process and the adhesion process usually proceed simultaneously. The peeling process is a process of peeling the semi-cured product 13a of the ionizing radiation curable resin liquid 13 and the base film 2 that are adhered in the adhesion process from the roll intaglio 10.
[0032]
The roll intaglio 10 is a cylindrical plate material provided with a concave portion 11 having a predetermined shape. The roll intaglio can be obtained by directly cutting the plate material with a lathe or the like, or can be molded by electroforming.
The coating apparatus 12 is an apparatus for applying the ionizing radiation curable resin liquid 13 to the roll intaglio 10 and often uses a nozzle coating apparatus. In the nozzle coating apparatus, a nozzle having a predetermined size has a T-die-shaped rectangular or linear discharge port, the longitudinal direction of the discharge port is installed in a direction orthogonal to the roll intaglio rotation direction, The resin liquid is discharged only to a predetermined width portion of the entire width.
[0033]
The solvent drying device 14 is a device for volatilizing a resin solvent. As the solvent drying device 14, warm air, an infrared heater, or the like can be used. By providing this solvent drying device 14, a solvent-type resin can be used, and the range of selection of the resin to be used can be expanded. When the solventless ionizing radiation curable resin liquid 13 is used, the solvent drying device 14 is not used.
[0034]
The curing device 15 is a device that cures the ionizing radiation curable resin liquid 13 by irradiating with ionizing radiation. A curing device 16 may be provided in order to completely cure the semi-cured product 13a of the ionizing radiation curable resin liquid detached after the peeling step.
Here, the ionizing radiation means an electromagnetic wave or a charged particle beam having energy quanta capable of polymerizing and crosslinking molecules, and usually ultraviolet rays, electron beams and the like are used. In the case of ultraviolet rays as the curing devices 15 and 16, a light source of an ultrahigh pressure mercury lamp, a black light lamp, a xenon lamp, or a metal halide lamp can be used.
[0035]
<Manufacture of prism sheets>
In the manufacturing method of the prism sheet by the above apparatus, first, the ionizing radiation curable resin liquid 13 is filled into the concave portion 11 of the roll intaglio 10 by the coating device 12, and the base film 2 is filled into the concave portion 11 of the roll intaglio 10. The ionizing radiation curable resin liquid 13 is brought into contact.
As a method of filling the concave portion 11 with the ionizing radiation curable resin liquid 13, a predetermined amount of the ionizing radiation curable resin liquid 13 is coated in advance on the surface of the roll intaglio 10, and the base film 2 is applied to the surface of the roll intaglio 10. When the pressure roller 17 is supplied, the ionizing radiation curable resin liquid 13 that has been applied is distributed and filled in the recesses 11 through the base film 2 by pressing the pressing roll 17.
[0036]
In this case, a solvent type curable resin can be used, and the ionizing radiation curable resin liquid 13 applied to the base film 2 is used to dilute the solvent of the resin liquid in order to control the fluidity to some extent. The solvent and the like used in the above are dried and removed by the solvent drying device 14, and the resin liquid obtained by drying the solvent by the curing device 15 is semi-cured.
[0037]
While the base film 2 is in contact with the roll intaglio 10, the ionizing radiation curable resin liquid 13 is cured by the curing device 15. If necessary, a plurality of curing devices can be provided along the rotation direction of the roll intaglio. Curing of the cured product and curling of the base film 2 can be reduced by multi-stage curing.
Alternatively, the roll intaglio 10 may be formed of a material having good ionizing radiation permeability, such as quartz or glass, and irradiated from the inside of the roll intaglio 10.
[0038]
The ionizing radiation curable resin liquid 13 in the recess 11 of the roll intaglio 10 is brought into close contact with the base film 2 by the curing device 15. At this time, the degree of curing may be such that at least the fluidity of the resin is lost and the adhesiveness with the base film 2 is caused.
After passing through the curing device 15, the base film 2 is peeled from the roll intaglio 10. As a result, a semi-cured ionizing radiation curable resin liquid 13a is integrated with the base film 2 and is detached from the recess 11 to obtain a prism sheet having a triangular prism-shaped surface.
[0039]
<Embodiment related to material>
(1) Base film
As the base film, a transparent polymer film is preferable from the viewpoint of processability. The plastics for the polymer film are polyethylene resin, polypropylene resin, polymethylpentene resin, polyvinyl chloride resin, polyvinylidene chloride resin, polyvinyl alcohol resin, vinyl chloride-vinyl acetate copolymer resin, ethylene-vinyl acetate copolymer resin. , Ethylene-vinyl alcohol copolymer resin, polyethylene terephthalate resin, polybutylene terephthalate resin, polyethylene naphthalate-isophthalate copolymer resin, polymethyl methacrylate resin, polycarbonate resin, polyarylate resin, polyimide resin, polysulfone resin, acrylic resin, etc. Can be used. A liquid crystal material can also be used.
The thickness of the substrate is preferably in the range of about 12 to 100 μm, preferably about 15 to 50 μm from the viewpoint of ease of processing. This is because a thickness that is not so thick is preferable for visual recognition of the authentication medium.
[0040]
(2) Triangular prism material
The triangular prismatic prism material is not particularly limited, but a resin material is preferable from the viewpoint of processability. Moreover, it is calculated | required that it is transparent or colored transparent from a prism characteristic.
In the above-described manufacturing method for forming a prism shape with an ultraviolet curable resin, an ultraviolet curable ionizing radiation curable resin liquid is preferably used.
As a specific example of such a resin liquid, a composition in which prepolymers, oligomers and / or monomers having a polymerizable unsaturated bond or an epoxy group in the molecule are appropriately mixed can be used.
[0041]
Examples of the prepolymer and oligomer include unsaturated polyesters such as a condensate of unsaturated dicarboxylic acid and multi-valued alcohol, epoxy resins, polyester methacrylate, polyether methacrylate, polyol methacrylate, methacrylates such as melamine methacrylate, polyester acrylate, epoxy Examples include acrylates such as acrylate, urethane acrylate, polyether acrylate, polyol acrylate, and melamine acrylate.
[0042]
Examples of the monomer include styrene monomers such as styrene and α-methylstyrene, acrylic acid esters such as methyl acrylate, 2-ethylhexyl acrylate, methoxyethyl acrylate, and butyl acrylate, and methacrylic acid. Methacrylates such as methyl acetate, ethyl methacrylate, methoxyethyl methacrylate, methoxymethyl methacrylate, unsaturated substituted amino alcohol esters such as acrylic acid-2- (N, N-diethylamino) ethyl, acrylamide, methacryl Unsaturated carboxylic acid amides such as amides, polyfunctional compounds such as dipropylene glycol diacrylate, ethylene glycol acrylate, propylene glycol dimethacrylate, diethylene glycol dimethacrylate, vinyl pyrrolidone, and / or molecules Polythiol compounds having two or more thiol groups, such as trimethylolpropane trithioglycolate, trimethylolpropane tri thio propylate, pentaerythritol thioglycolate and the like.
[0043]
In particular, in the case of curing by ultraviolet rays, as a photopolymerization initiator in the composition of the ionizing radiation curable resin, acetophenones, benzophenones, Michler benzoylbenzoate, α-amyloxime ester, tetramethylmeurum monosulfide, As a thioxanthone and / or a photosensitizer, n-butylamine, triethylamine, tri-n-butylphosphine, or the like can be mixed and used. Further, in order to faithfully reproduce the shape of the roll intaglio 10 having the minute concave portions 11 of the prism, the viscosity is preferably 5000 cps or less, particularly 1000 cps or less. When the prism is colored and transparent, a dye that does not inhibit curing may be added.
[0044]
(3) Transparent or colored resin
The transparent or colored resin to be filled in the valleys of the triangular prisms is not particularly limited, but a material having a refractive index close to that of the triangular prism material is selected and used.
The refractive index of various polymer resins is about 1.4 to 1.6, for example, polybutyl acrylate (1.44), polyethyl acrylate (1.47), polymethyl acrylate (1.47), poly n-butyl methacrylate (1.48), polymethyl methacrylate (1.49), polyvinyl acetate (1.47), polypropylene (1.49 to 1.50), polyethylene (1.5 to 1.55), Polycarbonate (1.58), polystyrene (1.59-1.60), polyethylene terephthalate (1.64), polyvinyl chloride (1.54), polyvinylidene chloride (1.60 to 1.63), etc. Can be used.
When filling by a printing method, a medium ink composed only of a vehicle not using a colorant such as a pigment or a dye can be used. When coloring the filling resin, dyes and pigments are appropriately used.
[0045]
(4) Support
For the support 6 used in the first and second embodiments, the same material as the base film can be used, but the thickness may be 10 to 30 μm.
However, it is not necessarily transparent, and an opaque material can be used depending on the purpose. It may be paper as long as it is smooth, or may be printed on the support surface.
[0046]
(5) Adhesive or adhesive
A transparent pressure-sensitive adhesive or adhesive can be used regardless of the type.
When an adhesive or an adhesive is used also as a filling resin, it is necessary to consider the refractive index as in the case of the transparent or colored resin.
Usually, a mixture of an elastomer such as natural rubber, recycled rubber, or SBR, a low molecular weight or medium molecular weight tackifier, and an antioxidant can be used as a pressure sensitive adhesive in a solution state. In the case of a thermoplastic elastomer, it can be applied in a molten state. When resistance to light and oxidation is required, materials such as acrylate copolymers and polyisobutylene are used.
A hot-melt heat sealant may be used. In the case of forming a pattern by a printing method, it is particularly necessary to consider a printability.
The coating thickness of the pressure-sensitive adhesive or adhesive is about 1 to 50 μm and is adjusted according to the height of the prism.
[0047]
【Example】
An embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. 1, FIG. 2, FIG. 3, FIG.
Example 1
By a method of curing a urethane acrylate UV curable resin liquid on a polyethylene terephthalate film (PET) base film 2 having a thickness of 50 μm, as shown in FIG. 1, a right angle with a cross section height of 25 μm and an apex angle of 90 degrees. An isosceles triangular prism sheet 23 was produced.
Then, using transparent acrylic ink (“SS8-800 medium” manufactured by Toyo Ink Co., Ltd.), fine characters of “ABC” are printed by silk screen printing so as to fill the valleys between the prisms of the prism sheet 23. Was printed with a negative pattern.
[0048]
Next, a polyester heat sealant was applied to a PET film having a thickness of 25 μm so as to have a thickness of 5 μm, and immediately after that, lamination was performed on the prism surface of the printed prism sheet 23. Lamination was performed at a roll temperature of 150 ° C. and a speed of 0.8 m / min. Finally, a pressure-sensitive adhesive was applied to the protective paper 9 that had been peel-treated by silicone processing, and was bonded to the 25 μm-thick PET film surface. Thereby, the authenticity determination body label 1L of the first embodiment of the present invention was completed (FIG. 6A).
[0049]
The authenticity determination body 1 of the present invention was obtained by removing the peelable protective paper 9 from the label for authenticity determination body and pasting it on the face photo face of the magnetic card with face photograph (FIG. 2).
When this authenticity determination body 1 was observed, a face photograph could be clearly observed, and fine characters “ABC” appeared to shine at a certain angle, and a magnetic card with high design was obtained.
[0050]
(Example 2)
By a method of curing a urethane acrylate UV curable resin liquid on a polyethylene terephthalate film (PET) base film 2 having a thickness of 50 μm, as shown in FIG. 1, a cross-sectional height of 15 μm and a vertical angle of 90 degrees An isosceles triangular prism sheet 23 was produced.
Then, using a transparent polyester-based hot melt ink (prototype ink), the letters “ABC” are printed in a negative pattern by gravure printing so as to fill the valleys between the prisms of the prism sheet 23. At the same time as printing, the film was laminated with a PET film having a thickness of 25 μm.
At this time, the ink pan of the hot melt ink was heated to keep the ink in a molten state.
[0051]
Finally, a pressure-sensitive adhesive was applied to the protective paper 9 that had been peeled off by silicone processing, and was bonded to the 25 μm thick PET film surface. Thereby, the authenticity determination body label 1L of the second embodiment of the present invention was completed (FIG. 6B).
The authenticity determination body 1 of the present invention was obtained by removing the peelable protective paper 9 of the authenticity determination body label 1L and pasting it on the fine pattern on the gift certificate (FIG. 3).
When this authenticity determination body 1 is observed, a fine pattern can be clearly observed, and a fine character “ABC” appears to shine at a certain angle, and a gift certificate with high design is obtained.
[0052]
【The invention's effect】
As described above, according to the authenticity determination body or the authenticity determination object label of the present invention, the following effects can be obtained.
Although the authenticity determination body of the present invention does not perform special processing such as formation of a reflective layer, it can be used for observing glittering characters and patterns depending on the viewing direction and is an authentication medium with high design.
In addition, since the glittering characters and patterns and the patterns and photographs of the authentication medium itself appear to be switched depending on the viewing direction, it is possible to immediately determine authenticity in comparison with the authentication medium that does not involve such a state change. it can.
The authentication medium with the authenticity label attached thereto cannot be copied normally with a copying machine, and forgery and counterfeiting can be prevented. Therefore, it becomes an authentication medium with high security.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an external perspective view showing a basic form of a true / false determination object of the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view showing a first embodiment.
FIG. 3 is a cross-sectional view showing a second embodiment.
FIG. 4 is a cross-sectional view showing a third embodiment.
FIG. 5 is a cross-sectional view showing a fourth embodiment.
FIG. 6 is a cross-sectional view showing a label for authenticity determination body.
FIG. 7 is a diagram showing a prism sheet manufacturing apparatus.
[Explanation of symbols]
1 True / false judgment
1L Authenticity label
2 Base film
3 Small triangular prism
4 Transparent or colored resin
5,5a, 5b Adhesive or adhesive
6 Support
7 Authentication media
8 Air layer
9 Peelable protective paper
10 Roll intaglio
11 recess
12 Coating equipment
13 Ionizing radiation curable resin liquid
14 Solvent dryer
15,16 Curing device
17 Press roll
18 Feeding roll
23 Prism sheet

Claims

透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤と、支持体と、粘着剤または接着剤と、を順に介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体。A trough between the micro triangular prisms of a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film. In order to fill the deep part of the valley and not to exceed the height of the ridgeline, it is partially filled with a transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 of the material of the triangular prism prism material, and other valleys By leaving the air layer without filling the part, the prism sheet on which fine characters and patterns are formed is in contact with the ridge line of the micro triangular prism, the support, the adhesive, or the adhesive. The authenticity determination body, which is attached to the authentication medium through the agent in order.

透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる粘着剤または接着剤で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する支持体と、粘着剤または接着剤と、を順に介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体。A trough between the micro triangular prisms of a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film. In order to fill the deep part of the valley and not exceed the height of the ridgeline, it is partially filled with a pressure-sensitive adhesive or adhesive having a refractive index within ± 0.2 with respect to the fine triangular prismatic prism material, By leaving the air layer without filling the valley portion, the prism sheet on which fine characters and patterns are formed passes through the support in contact with the ridgeline of the minute triangular prism and the adhesive or the adhesive in order. The authenticity judgment body is characterized by being attached to the authentication medium.

透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤、を介して認証媒体に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体。A trough between the micro triangular prisms of a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film. In order to fill the deep part of the valley and not to exceed the height of the ridgeline, it is partially filled with a transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 of the material of the triangular prism prism material, and other valleys By leaving the air layer without filling the part, the prism sheet on which fine characters and patterns are formed is attached to the authentication medium via an adhesive or adhesive that is in contact with the ridgeline of the micro triangular prism. A true / false judgment body characterized by that.

三角柱状プリズムの長さ方向に直交する断面が二等辺三角形または直角二等辺三角形であって、二等辺三角形の等辺でない辺が認証媒体に平行するようにされていることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１の請求項に記載の真偽判定体。2. A cross section perpendicular to the length direction of the triangular prism is a isosceles triangle or a right isosceles triangle, and a side that is not an isosceles side of the isosceles triangle is parallel to the authentication medium. The authenticity determination body according to any one of claims 3 to 3.

三角柱状プリズムの長さ方向に直交する断面が直角三角形であって、直角三角形の斜辺が認証媒体に平行するようにされていることを特徴とする請求項１乃至請求項３のいずれか１の請求項に記載の真偽判定体。The cross section perpendicular to the length direction of the triangular prism is a right triangle, and the hypotenuse of the right triangle is parallel to the authentication medium. The authenticity determination body according to claim.

認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤と、支持体と、粘着剤または接着剤を順に介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル。A label used for an authentication medium, a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film, Transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 of the refractive index difference with the micro triangular prism material so that the valley between the micro triangular prisms is filled and the depth of the valley is filled and the height of the ridge line is not exceeded. Adhesive or adhesive in which the prism sheet on which fine characters and patterns are formed is in contact with the ridgeline of the micro triangular prism by partially filling with and leaving the air layer without filling other valleys A label for authenticity determination body, which is attached to a peelable protective paper through a support and an adhesive or an adhesive in this order.

認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる粘着剤または接着剤で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する支持体と、粘着剤または接着剤を順に介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル。A label used for an authentication medium, a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film, Adhesive or adhesive having a refractive index within ± 0.2 of the refractive index difference with the micro triangular prism material so that the valley between the micro triangular prisms is filled and the depth of the valley is filled and the height of the ridge line is not exceeded. The prism sheet in which fine characters and patterns are formed by partially filling with the agent and leaving the air layer without filling the other valley portions, the support in contact with the ridgeline of the micro triangular prism, and A label for authenticity determination body, characterized in that the label is attached to a peelable protective paper through an adhesive or an adhesive in order.

認証媒体に使用するラベルであって、透明な基材フィルム上に、高さが１μｍから１００μｍである透明な材質からなる直線状の微小三角柱状プリズムが並行して配列しているプリズムシートの、当該微小三角柱状プリズム間の谷部を谷の深部を埋め稜線の高さを超えないように、微小三角柱状プリズム材料との屈折率差が±０．２以内の屈折率からなる透明または着色樹脂で部分的に充填し、他の谷部分は充填しないで空気層を残すことにより、微細な文字や模様が形成されている当該プリズムシートが、微小三角柱状プリズムの稜線に接する粘着剤または接着剤を介して、剥離性保護紙に貼着されている、ことを特徴とする真偽判定体用ラベル。A label used for an authentication medium, a prism sheet in which linear micro triangular prisms made of a transparent material having a height of 1 μm to 100 μm are arranged in parallel on a transparent base film, Transparent or colored resin having a refractive index within ± 0.2 of the refractive index difference with the micro triangular prism material so that the valley between the micro triangular prisms is filled and the depth of the valley is filled and the height of the ridge line is not exceeded. Adhesive or adhesive in which the prism sheet on which fine characters and patterns are formed is in contact with the ridgeline of the micro triangular prism by partially filling with and leaving the air layer without filling other valleys A label for authenticity determination body, characterized in that the label is attached to a peelable protective paper.

三角柱状プリズムの長さ方向に直交する断面が二等辺三角形または直角二等辺三角形であって、二等辺三角形の等辺でない辺が剥離性保護紙に平行するようにされていることを特徴とする請求項６乃至請求項８のいずれか１の請求項に記載の真偽判定体用ラベル。The section perpendicular to the length direction of the triangular prism is a isosceles triangle or a right isosceles triangle, and the sides that are not the isosceles of the isosceles triangle are parallel to the peelable protective paper. A label for authenticity determination body according to any one of claims 6 to 8.

三角柱状プリズムの長さ方向に直交する断面が直角三角形であって、直角三角形の斜辺が剥離性保護紙に平行するようにされていることを特徴とする請求項６乃至請求項８のいずれか１の請求項に記載の真偽判定体用ラベル。9. The cross section perpendicular to the length direction of the triangular prism is a right triangle, and the hypotenuse of the right triangle is parallel to the peelable protective paper. The label for authenticity determination bodies according to claim 1.