JP4388383B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通常時には運転者のハンドル操作に対して操舵部材と転舵機構とが機械的に連結されないようにすると共に、電気的な故障などのシステム失陥時には、操舵部材と転舵機構とが、機械的に結合して操舵できるようにする所謂ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置に関する。
従来からステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置は、転舵力伝達機構と反力伝達機構とを機械的に連結する連結部を備え、車輪の転舵に応じた適正な操作反力が操舵部材に付与されるようにしている(例えば、特許文献1)。
図11は、従来のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置を示す断面図である。
従来からステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置100には、図11に示すように、反力モータM1と転舵モータM2の2つのモータが配設されている。
反力モータM1は、反力伝達機構110を介して操舵部材(図示せず)に連結した操舵入力軸130に接続されていて、ステアリングホイールなどの操舵部材(図示せず)に反力を付与する動力源である。
転舵モータM2は、転舵力伝達機構140及びシャフト150を介して車輪(図示せず)側に連結した転舵出力軸160に接続されていて、車輪(図示せず)を転舵する動力源である。
反力伝達機構110は、反力モータM1のモータ軸に設置されたモータギヤM1aと、このモータギヤM1aに噛合している大ギヤ111aと、この大ギヤ111aの内側に一体形成されたリングギヤ111と、このリングギヤ111に噛合するプラネタリギヤ112と、このプラネタリギヤ112に噛合するサンギヤ113と、このサンギヤ113と同一回転する操舵入力軸130とから構成されている。反力伝達機構110には、サンギヤ113と、リングギヤ111と、複数のプラネタリギヤ112と、このプラネタリギヤ112を回転自在に支持するプラネタリキャリア146とからなる1組の遊星歯車機構114が配設されている。
転舵力伝達機構140は、転舵モータM2のモータ軸に設置されたウォーム141と、このウォーム141に噛合して減速回転するウォームホイール142と、このウォームホイール142と同じ回転軸143に設置された中間ギヤ144と、この中間ギヤ144に噛合する出力ギヤ145と、この出力ギヤ145に固定されたプラネタリキャリア146と、このプラネタリキャリア146に端部を固定したシャフト150とから構成されている。
ハウジング170には、リングギヤ111をハウジング170に対して固定するロック機構180としての電磁ソレノイド181が1つ設置されている。電磁ソレノイド181は、電磁力によって出没してリングギヤ111の側面に形成した多数の係合溝111bに係合・離脱するプランジャ181aを備えている。
電磁ソレノイド181の通電時(正常時)には、プランジャ181aがその電磁ソレノイド181内に吸引されて、係合溝111bから離脱した状態にあるため、リングギヤ111の自由な回転を許容する。このようなリングギヤ111の自由な回転状態の場合、操舵部材側の操舵入力軸130及びサンギヤ113と、車輪側の転舵出力軸160、回転軸143及びプラネタリキャリア146とがそれぞれ独立した回転をする非連結状態にある。このとき、操舵部材側の操舵入力軸130には、電子制御装置(図示せず)によって操舵部材の操作量や車速などに応じて回転する反力伝達機構110の反力モータM1の回転力が伝達される。そして、車輪W側の転舵出力軸160には、電子制御装置によって操舵部材の操作に応じて回転する転舵力伝達機構140の転舵モータM2の回転力が伝達されて、前輪のタイヤ切れ角が任意・独立に制御される。その転舵出力軸160の下方には、ユニバーサルジョイント400を介してステアリングギヤボックス200内のピニオン210が設けてられ、同一回転するように構成されている。そのピニオン210は、一定のギヤ比で噛合されて、タイロッド300及び車輪Wと一体的に回転するラック320が設けられている。
図12は、従来のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置に置ける正常時の操舵角比制御特性と失陥時の機械的操舵角比特性を示す特性線図である。
図12に示すように、ステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置100における操舵部材の操舵角比(ハンドル角/タイヤ操舵角)は、車速が速いときに高くなりハンドル操作がスローな特性にされ、車速が遅いときに低くなりハンドル操作がクイックな特性にされるようになっている。
一方、転舵モータM2などの電気的な故障で車両用操舵装置100のシステムが失陥したときは、電磁ソレノイド181によってリングギヤ111がロック状態になる。このような失陥時では、サンギヤ113とプラネタリキャリア146は独立して回転することが不能になる。このとき、プラネタリキャリア146は、サンギヤ113が回転すると連動して、操舵入力軸130とステアリングギヤボックス200との間の回転が遊星歯車機構のギヤ伝達比で機械的に連結されて転舵出力軸160に伝達される。
図11(特許文献1)に示すような従来の車両用操舵装置100では、転舵モータM2などが故障した失陥時に、プラネタリギヤ112によって反力伝達機構110と転舵力伝達機構140とをクラッチ的に連結して、操舵部材の回転が所定のギヤ比で機械的に転舵力伝達機構140に伝達するような構造になっている。
これにより、車両用操舵装置100が正常なときには、電子制御装置によって反力モータM1と転舵モータM2とを適宜に回転させて良好なハンドル操作ができるように構成されている。
特開2003−137127号公報(段落0015〜0020、図2)
しかしながら、車両用操舵装置100のシステムが故障した失陥時には、図12に示すように、停車時と最大車速時における制御操舵角比の制御レンジの幅がなくなって、制御操舵角比が所定の値に一定になることにより、失陥時の操舵角比と正常時の操舵角比が相違して操舵角比変化量L1が大きいため、ハンドル操作性が急激に変化して、ハンドルの操作フィーリングに違和感が生じる。
したがって、車両操舵装置は、転舵モータなどが故障した失陥時においても、運転者がハンドルの操作フィーリングに違和感が少ない構造にすることが望ましい。
本発明の課題は、転舵モータなどが故障して車両用操舵装置のシステムが失陥したときにおいても、違和感が少ないハンドル操作ができる車両用操舵装置を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の車両用操舵装置は、車輪を転舵するために操作される操舵部材と、前記車輪を転舵する転舵機構と、当該転舵機構に取り付けられて前記車輪を転舵するための付勢力を付与する転舵モータと、前記操舵部材と前記転舵機構とを連結させる連結手段と、前記転舵機構の移動量(タイヤ操舵角)と前記操舵部材の操作量(ハンドル角)との操舵角比が車速に応じて大きくなるように制御する電子制御装置と、を備えた車両用操舵装置であって、前記電子制御装置は、縦軸を前記操舵角比、横軸を前記車速としたときの操舵角比制御特性が、前記車速が中速域のときに、前記操舵角比を前記車速に応じて上昇させて上側に曲線状に膨らむように制御することを特徴とする。
ここで、転舵機構の移動量とはタイヤ操舵角のことを言い、操舵部材の操作量とはハンドル角のことを言い、転舵機構の移動量と操舵部材の操作量との比はタイヤ操舵角とハンドル角との操舵角比(操舵角比=ハンドル角/タイヤ操舵角)を言う。
請求項1に記載の発明によれば、車両用操舵装置は、転舵機構の移動量と操舵部材の操作量との比が車速に応じて1次的に増加するものに対して、低速域の増加率を高くしている。これにより、低速域では、正常時と失陥時の操舵角比変化量の幅が少なくなるため、車両用操舵装置が失陥したときの操作フィーリングの違和感を少なくしてハンドルの操縦性を良好にすることができる。
請求項2に記載の車両用操舵装置は、車輪を転舵するために操作される操舵部材と、前記車輪を転舵する転舵機構と、当該転舵機構に取り付けられて前記車輪を転舵するための付勢力を付与する転舵モータと、前記操舵部材と前記転舵機構とを連結させる連結手段と、前記転舵機構の移動量と前記操舵部材の操作量との操舵角比が車速に応じて大きくなるように制御する電子制御装置と、を備えた車両用操舵装置であって、前記連結手段の連結時には、操作された前記操舵部材のハンドル角に応じてギヤ比が変化するピニオン・ラック機構を介して連結され、前記ピニオン・ラック機構は、ラックの中央部を前記操舵部材のハンドル角が0度になる車両の直進状態になるようにピニオンに噛合させると共に、前記車両が直進するハンドル角の操舵中立位置近傍部では、前記ラックの歯のピッチが小さく、前記操舵中立位置近傍部から前記操舵部材を回転操作した中間ハンドル角部分では、前記ラックのピッチが前記操舵中立位置近傍部より大きく、ギヤ比が比例して偏位するように形成され、前記中間ハンドル角部分から前記操舵部材をさらに回転操作した最大ハンドル角近傍部では、前記ラックのピッチが前記中間ハンドル角部分より大きく形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の本発明によれば、連結手段の連結時には、ハンドル角に応じてギヤ比が変化するピニオン・ラック機構を介して連結されることにより、正常時と失陥時の操舵角比変化量の幅が適宜に少なくなるため、車両用操舵装置が失陥したときの操作フィーリングの違和感を少なくしてハンドルの操縦性を良好にすることができる。
本発明に係る車両用操舵装置によれば、正常時と失陥時の操舵角比変化量の幅が少なくなるため、車両用操舵装置が失陥したときの操作フィーリングの違和感を少なくしてハンドルの操縦性を良好にすることができる。
まず、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す模式図である。図2は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す要部断面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す要部拡大縦断面図である。図4は、図2の矢視X−X線方向断面図である。図5は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す図で、(a)はロック部材がロック用歯車に噛合しているときの状態を示す要部横断面図、(b)はロック部材がロック用歯車から離脱しているときの状態を示す要部横断面図である。
図1に示すように、車両用操舵装置Sは、運転者が行う操舵部材1のハンドル操作に応じて転舵機構2を駆動制御して車輪Wを転舵すると共に、操舵部材1と車輪Wとが機械的に連結されないようにした、所謂ステアバイワイヤ方式の操舵装置である。この車両用操舵装置Sは、車輪Wを転舵するために操作される操舵部材1と、車輪Wを転舵する転舵機構2と、この転舵機構2に取り付けられて車輪Wを転舵するための付勢力を付与する転舵モータMbと、操舵部材1と転舵機構2とを連結させる連結手段と、から構成されている。
なお、特許請求の範囲における「連結手段」は、例えば、2組の第1遊星歯車機構4及び第2遊星歯車機構5から構成される遊星歯車機構と、その第2遊星歯車機構5をロックすることにより操舵部材1と転舵機構2とを機械的に連結するロック機構6とが相当する。
操舵部材1は、所謂ステアリングホイールであり、中央部に配設された操舵入力軸11の上端に固定されている。
操舵入力軸11は、操舵部材1と共に回転する所謂ステアリングシャフトである。操舵入力軸11の下端部には、図2に示すように、この操舵入力軸11に一体形成された第1リングギヤ12と、この第1リングギヤ12の上方に配置されると共に、操舵入力軸11に嵌着されたウォームホイール32とが設置されている。操舵入力軸11は、アクチュエータケース33の内壁に装着された入力軸用第1ベアリング34と入力軸用第2ベアリング35とにより回転自在に支持されている。
図2に示すように、入力軸用第1ベアリング34は、操舵入力軸11の回転摩擦を低減させて軸支するためのボールベアリングなどからなり、アクチュエータケース33の上端部に形成された軸受孔33aに内設されている。
入力軸用第2ベアリング35は、第1リングギヤ12の外周部を軸支するためのローラベアリングからなり、アクチュエータケース33の下端部に形成された開口部33bの内壁に設置されている。
第1リングギヤ12は、第1遊星歯車機構4の第1プラネタリギヤ41に噛合する内歯歯車からなり、上側を閉塞し、下側を開口したキャップ状の部材により形成されている。第1リングギヤ12の外周面は、入力軸用第2ベアリング35によって回転自在に軸支されている。
図3に示すように、反力発生機構3は、バッテリ(図示せず)の電気で反力アクチュエータとしての反力モータMaを回転して推力を発生させて、操舵部材1のハンドル操作に反力を与える装置である。反力発生機構3は、反力モータMaと、この反力モータMaのモータ軸Ma1に設けられたウォーム31と、このウォーム31に噛合して前記操舵入力軸11を減速回転させるためのウォームホイール32とから構成されている。
図1に示すように、反力モータMaは、後記するロック機構6がロック用歯車51をロックしているときに操舵部材1の操舵力を補助するアシスト機構として作動し、そのロック機構6がロック用歯車51を開放しているときに操舵力反発機構として作動する。反力モータMaは、反力発生機構3の駆動源であり、操舵角センサ14からの操舵部材1の回転信号と、操舵トルクセンサ(図示せず)からの信号と、車速センサ15からの車速信号とにより制御された電子制御装置13から電流によってモータ軸Ma1(図3参照)を回転させる。
アクチュエータケース33には、図3に示すように、モータケースMa2と、モータ軸Ma1を軸支するためのボールベアリング36,37と、ウォーム31と、ウォームホイール32とが収納されている。
モータ軸Ma1には、ウォームホイール32に噛合するウォーム31が一体形成され、そのウォーム31の両側を前記ボールベアリング36,37で軸支している。
ウォームホイール32は、操舵入力軸11に設けられ、ウォーム31の回転を減速回転させるための歯車であって、ウォーム31とで歯車変速機構を構成している。
図2に示すように、そのウォームホイール32と共に回転する操舵入力軸11に設けられた前記第1リングギヤ12の内側には、その第1リングギヤ12に噛合する第1プラネタリギヤ41が配設されている。
図1及び図2に示すように、アクチュエータケース33とギヤボックスハウジング21との間の収納空間Aには、動力源となる反力発生機構3と、この反力発生機構3によって回転させられる第1遊星歯車機構4と、この第1遊星歯車機構4に連動する第2遊星歯車機構5と、この第2遊星歯車機構5の第2サンギヤ53と一体に回転するロック用歯車51の回転をロックするロック機構6とが収納されている。
図1、図2及び図4に示すように、第1遊星歯車機構4は、反力発生機構3と、転舵機構2の転舵出力軸7との間に配置される歯車伝達機構である。第1遊星歯車機構4は、第1リングギヤ12と、第1プラネタリギヤ41と、第1プラネタリキャリア42と、第1サンギヤ44とから構成されている。
第1プラネタリギヤ41は、第1プラネタリキャリア42に一端を固定した第1支軸43に回転自在に軸支されると共に、第1リングギヤ12及び第1サンギヤ44に噛合している。第1プラネタリギヤ41の上下面には、この第1プラネタリギヤ41を第1支軸43に対して所定のクリアランスを確保して回転自在に支持するためのスラストワッシャ45が配設され、第1支軸43の下端には、第1キャリアプレート46が嵌着されている。
第1プラネタリキャリア42は、第1プラネタリギヤ41が第1リングギヤ12と第1サンギヤ44とに噛合するように、浮いた状態に支持する回転板である。第1プラネタリキャリア42は、スプライン状に形成された転舵出力軸7の上端部に係合されると共に、止め輪47とスラストワッシャ48とで挟持されて転舵出力軸7と一体に回転するように配設されている。
第1サンギヤ44は、第2遊星歯車機構5の第2プラネタリキャリア52を一体形成したフランジ付きの筒状をした歯車部材である。第1サンギヤ44は、スラストワッシャ48,49によって、転舵出力軸7に対してクリアランスが確保されて回動自在に軸支されると共に、軸方向の移動が規制されている。
図4に示すように、第2遊星歯車機構5は、第1遊星歯車機構4と、ロック機構6との間に配置される歯車伝達機構である。第2遊星歯車機構5は、第2プラネタリキャリア52と、第2プラネタリギヤ54と、第2リングギヤ55と、第2サンギヤ53と、ロック用歯車51とから構成されている。
第2プラネタリキャリア52は、第2プラネタリギヤ54が第2リングギヤ55と第2サンギヤ53とに噛合するように、浮いた状態に支持する回転板からなる。
第2プラネタリギヤ54は、第2プラネタリキャリア52に一端を固定した第2支軸56に回転自在に軸支されている。第2プラネタリギヤ54の上下面には、この第2プラネタリギヤ54を第2支軸56に回転自在に支持するためのスラストワッシャ57が配設され、第2支軸56の下端には、第2キャリアプレート59が嵌着されている。
第2リングギヤ55は、第2プラネタリギヤ54に噛合するリング状の内歯歯車からなり、ロック機構6のロック部材61をギヤボックスハウジング21に固定するためのレバーシャフト62に固定されると共に、ボルトB1によってギヤボックスハウジング21の内壁に固定されている。
第2サンギヤ53は、ロック部材61が噛合するロック用歯車51と一体形成したフランジ付きの筒状をした歯車部材からなる。第2サンギヤ53は、スラストワッシャ49,58によって、転舵出力軸7に対してクリアランスが確保されて回動自在に軸支されると共に、軸方向に移動できないように支持されている。
ロック用歯車51は、前記第2サンギヤ53に一体形成されて一体に回転する回転部材であって、第2遊星歯車機構5とロック機構6との一部品を構成している。ロック用歯車51は、外周部にロック部材61の爪61aが噛合する歯溝51aを形成した略キャップ状の歯車からなる。ロック用歯車51の周部には、図5(a)、(b)に示すように、ロック部材61が配設されている。
ロック機構6は、前記第2遊星歯車機構5のロック用歯車51と、このロック用歯車51に噛合するロック部材61と、このロック部材61を元の位置に自動復帰させるためのリターンスプリング64と、このリターンスプリング64とロック部材61とを支持するためのレバーシャフト62と、ロック部材61を開放状態にするための電磁ソレノイド63とから構成されている。
ロック部材61は、レバーシャフト62に回動自在に軸支されたレバー状の部材である。ロック部材61は、中央部にレバーシャフト62に軸支するための軸穴61bを備え、一端にロック用歯車51の歯溝51aに係合する爪61aを備え、他端に電磁ソレノイド63のプランジャ63aに押圧される押圧部61cを備えている。
図4に示すように、レバーシャフト62は、ギヤボックスハウジング21に螺着されたボルト状の部材からなり、リターンスプリング64、ロック部材61及び第2リングギヤ55を介してナット65を装着している。
電磁ソレノイド63は、例えば、図5(a)に示すように、電源がOFFのときに、プランジャ63aを没入させて、ロック部材61をロック用歯車51にロックさせるように構成されている。
電磁ソレノイド63は、図5(b)に示すように、電源がONのときに、プランジャ63aを突出させて、ロック部材61をロック用歯車51から開放させるように構成されている。
その電磁ソレノイド63は、ブラケット66に固定され、そのブラケット66をギヤボックスハウジング21にねじ止めすることにより、ギヤボックスハウジング21の外壁に固定されている。
リターンスプリング64は、レバーシャフト62に挿入されたねじりコイルばねからなり、一端部がギヤボックスハウジング21に固定されたピン21aに圧接し、他端部がロック部材61に形成されたストッパ61dに圧接した状態に設置されている。
図2に示すように、転舵出力軸7は、第1プラネタリキャリア42、第1サンギヤ44、第2プラネタリキャリア52、第2サンギヤ53及びロック用歯車51を支持するための軸受シャフトである。転舵出力軸7は、操舵入力軸11と同じ中心線上に設置された軸であり、ギヤボックスハウジング21に装着された2つのボールベアリング22,23を介してギヤボックスハウジング21に回転自在に設置されている。転舵出力軸7は、上端に第1プラネタリキャリア42を固定するためのスプライン7aと、中央部に一体形成されたピニオン7bと、このピニオン7bの上部にボールベアリング22をギヤボックスハウジング21とで挟持するための大径部7cと、ピニオン7bの下部にボールベアリング23を装着するための小径部7dと、この小径部7dの下部に転舵機構2の転舵モータMbを設置するためのねじ部7eとをそれぞれ一体形成している。また、転舵出力軸7の下端部の周囲には、転舵出力軸7の回転を監視する回転角度センサ(図示せず)が設置されている。
図1に示す転舵機構2は、正常時に、電子制御装置13で制御された転舵モータMbの回転トルクによって転舵出力軸7を回転させることにより、ピニオン・ラック機構(7b)(25)を介してタイロッド9を電動で移動させて車輪Wを転舵させるための装置である。
一方、転舵モータMbなどが故障した失陥時の転舵機構2は、前記したロック機構6が第2遊星歯車機構をロックすることにより、操舵入力軸11に連動する第1遊星歯車機構4とこの転舵機構2とが連結されて、ピニオン・ラック機構(7b)(25)を介してタイロッド9をマニュアル式に移動させて車輪Wを転舵させるための装置である。
転舵モータMbは、転舵機構2の駆動源であり、操舵角センサ14からの操舵部材1の回転信号と、車速センサ15からの車速信号とにより制御された電子制御装置13から電流によって起動して、転舵出力軸7を回転させる。
ピニオン7bは、全体のピッチが一定に形成されたヘリカルピニオンギヤからなり、出力軸に一体形成されている。ピニオン7bは、図1に示すように、ギヤボックスハウジング21内に配置されて、ラック24に可変ギヤ比で噛合するように構成されている。
ラック24は、図2に示すように、ギヤボックスハウジング21の内部に左右移動自在に支持されたラックバー25に一体形成されている。
図1に示すように、ラックバー25の両端からは、タイロッド9が突出され、ナックル(図示せず)を介して左右の車輪W,Wが設置されている。
図2に示すように、ラック24は、長板状のラックバー25に直接形成されている。ラックバー25は、ギヤボックスハウジング21の内部に左右移動自在に支持されている。
そのギヤボックスハウジング21には、ラックバー25を横方向から押圧するための押圧部材26を進退自在に収納するための横穴21bが形成されている。その横穴21bには、ラックバー25の背面に当接した押圧部材26と、この押圧部材26をピニオン7b側に付勢するためのスプリング27と、このスプリング27のばね受けと横穴21bを閉塞するための部材とを兼ねた蓋部材28とが内設されている。蓋部材28の外側には、ラック24のストローク量を検知するためのポテンシヨメータ29が設置されている。
前記ラック24は、ラックバー25の背面がスプリング27に付勢された押圧部材26によって押圧されることにより、ピニオン7bとの噛合する箇所のバックラッシが解消されている。
図6は、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置における車速と操舵角比との関係を示す特性線図である。この図6をさらに詳しく説明すると、この図は縦軸を操舵角比(操舵角比=ハンドル角/タイヤ操舵角)とし、横軸を車速として表した特性線図である。図6において、太い実線は、本発明の車両用操舵装置Sにおける正常時の車速に対する操舵角比制御特性N1を示し、破線は、従来の車両用操舵装置における正常時の車速に対する操舵角比制御特性J1を示し、細線は、本発明の車両用操舵装置Sにおける失陥時の車速に対する機械的操舵角比特性Q1を示す。なお、本発明の失陥時の機械的操舵角比特性Q1は、図1に示す従来の失陥時の機械的操舵角比特性K1と同じである。
図1に示す電子制御装置13は、運転手のハンドル操作(ハンドル角)に対して車輪(W)のタイヤ操舵角を任意に独立させて制御する正常時のステアバイヤ方式の車両用操舵装置Sおいて、図6に示すように、例えば、車速が約10〜約100k/hの中速域における正常時の操舵角比制御特性N1を操舵角比が上側に高く凸になるように転舵モータMbを制御してピニオン7bを回転させるように構成されている。
次に、図1及び図6を参照して、本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置の作用を説明する。
まず、図1を参照して、電磁ソレノイド63へ電流が流れてロック機構6が開放されて、車両用操舵装置Sが正常に作動しているときの状態を説明する。
図1に示す電磁ソレノイド63へ電流が流れると、ロック機構6は、ロック部材61がロック用歯車51から離れて開放状態にあり、第2遊星歯車機構5が回転し、反力発生機構3も転舵機構2も正常に作動してするようになる。そして、反力発生機構3は、任意の操舵反力制御を行ってハンドル操作をアシストする。
この状態で、運転者が操舵部材1をハンドル操作すると、操舵入力軸11、第1リングギヤ12を介して第1遊星歯車機構4の第1プラネタリギヤ41が回転する。このとき、第1プラネタリキャリア42が転舵出力軸7、ピニオン7b、ラック24などを介して車輪Wに連結されていることにより負荷が大きいため、負荷が小さい第1サンギヤ44を増速させながら自転させることになる。その第1サンギヤ44が自転すると、第1サンギヤ44に一体形成された第2遊星歯車機構5の第2プラネタリキャリア52、第2プラネタリギヤ54、ロック用歯車51が自由に回転できる開放状態になる。
このように、ロック開放状態で、運転者が操舵部材1をハンドル操作した場合、ロック機構6のロック用歯車51は回転するが、転舵出力軸7には回転が伝達されない非連結状態のステアバイワイヤシステムの状態となる。すなわち、第1遊星歯車機構4の第1プラネタリギヤ41が操舵入力軸11と転舵出力軸7と断続するためのクラッチ的な機構を果たす。そして、転舵機構2が作動して、運転者のハンドル操作に対し、独立した任意のタイヤ操舵角制御が行われて、車輪Wが転舵される。
車両用操舵装置Sは、ロック機構6が解除されているときに、転舵機構2を電子制御装置13の指示によって起動して操舵することにより、ステアバイワイヤ方式の操舵を行う。
電子制御装置13は、運転手のハンドル操作(ハンドル角)に対して車輪(W)のタイヤ操舵角を任意に独立させて制御し、例えば、図6に示すように、車速が約10〜約100k/hの中速域における正常時の操舵角比を高く、操舵角比制御特性N1が上に凸になるように転舵モータMbを駆動制御してピニオン7bが回転させられる。
車速センサ15によって検出した車速が0〜約10km/hの低速域のとき、操舵角比制御特性N1は、操舵角比が最小値で一定になるように電子制御装置13で制御される。このため、操舵部材1の最大ハンドル角近傍では、操舵部材1の操作量(ハンドル角)に対するラックバー25の移動量(タイヤ操舵角)が大きく均一に移動するようになる。
したがって、運転手は、操舵部材1をクイックに回転操作させることができるため、車庫入れ時などにおいて、少しのハンドル操作でも車輪Wを大きく転舵ができるようになり、車両が低速走行する低速域に適した操作フィーリングにすることができる。
そして、車速が約10〜約100km/hの中速域のとき、操舵角比制御特性N1は、操舵角比が車速に応じて上昇し、上に曲線状に膨らむように電子制御装置13によって転舵モータMbが可変制御される。
車速が約100km/h以上の高速域のとき、操舵角比制御特性N1は、操舵角比が最大値で一定になるように電子制御装置13で制御されている。すなわち、操舵部材1の最小ハンドル角近傍では、操舵部材1の操作量(ハンドル角)に対するラックバー25の移動量(タイヤ操舵角)が小さく略均一に移動するようになる。このため、車両が直進するハンドル角が0度の位置から左右に約半回転操作した操舵中立位置近傍では、操舵部材1を大きく回転操作(ハンドル角が大)しても車輪Wのタイヤ操舵角が小さく、操舵角比(ハンドル角/タイヤ操舵角)が高くなっている。したがって、運転者は、操舵部材1をスローに回転操作させることができるため、操舵部材1のふらつきをなくして、車両が高速走行する高速域に適した操作フィーリングを得ることができる。
次に、図1及び図6を参照して車両用操舵装置Sの失陥時の場合を説明する。
例えば、電気的な故障などで車両用操舵装置Sが失陥状態のときには、電磁ソレノイド63へ電流が流れず、ロック機構6がロック状態にあり、反力発生機構3も作動せず、ハンドル操作力がアシストされない。
このロック状態で、運転者が操舵部材1をハンドル操作すると、操舵部材1には、トルクが発生して操舵部材1及び操舵入力軸11を介して第1遊星歯車機構4の第1リングギヤ12に伝達される。第1リングギヤ12のトルクは、噛合している第1プラネタリギヤ41にかかり、この第1プラネタリギヤ41で第1プラネタリキャリア42を増速回転させて転舵出力軸7に伝達される。この転舵出力軸7のトルクは、転舵出力軸7に形成されたピニオン7bからラック24及びラックバー25を介して車輪Wに転舵される。
すなわち、車両用操舵装置Sは、電源が遮断されて、転舵モータMbや電子制御装置13が失陥したときでも、操舵入力軸11と転舵出力軸7とを機械的に連結させることができる。
そして、図6に示す本発明の失陥時の機械的操舵角比特性Q1は、図1に示す従来の失陥時の機械的操舵角比特性K1と同じである。
このため、例えば、車速が約50km/hの中速域では、正常時の操舵角比制御特性1と失陥時の機械的操舵角比特性Q1との差である操舵角比変化量T1の幅が従来の操舵角比変化量L1と比較して少なくなるため、車両用操舵装置Sが失陥したときに運転者が操作フィーリングの違和感を少なくして、ハンドルの操縦性を良好にすることができる。
[変形例]
次に、図7〜図10を参照して、本発明の変形例に係る車両用操舵装置を説明する。
図7は、本発明の変形例に係る車両用操舵装置を示す図で、車速と操舵角比との関係を示す特性線図である。
本発明の変形例は、図7に示すように、失陥時の操舵角比(機械的バリアブル操舵角比特性Q2)をピニオン・ラック機構PL(図8参照)によって、正常時の操舵角比(操舵角比制御特性J1)に近い値にすることにより、失陥時の操舵角比変化量T2を少なくしたものである。
そのピニオン・ラック機構PLを、図8を参照して説明する。
図8は、本発明の変形例に係る車両用操舵装置におけるピニオン・ラック機構を示す図で、ピニオンのラックに対する軌跡を示した説明図である。この図8をさらに詳しく説明すると、縦軸をピニオンが一定の速度で回転したときのピニオン回転偏位量とし、横軸をピニオンの1回転毎のラックストローク量として表した特性線の上に、ピニオンとラックを重ねて表した図である。
ピニオン・ラック機構PLは、図8示すように、一定のピッチでハス歯に形成されたピニオン7bと、全体のピッチが場所によって適宜に変化するように形成されたラック24とが噛合して構成されている。
例えば、図8に示す右端の点Pでラック24に噛合しているピニオン7bを一定ピッチのピニオン7bを一定速度で回転させた場合、ラックバー25が、1回転すると点P〜点D間の歯のピッチに応じて点Dまで進み、2回転すると点D〜点E間の歯のピッチに応じて点Eまで進み、2回転すると点E〜点F間の歯のピッチに応じて点Fまで進み、4回転すると点F〜点G間の歯のピッチに応じて点Gまで進み、5回転すると点G〜点H間の歯のピッチに応じて点Hまでそれぞれ増減して進むようにラック24の歯が形成されている。
ラック24の中央部O付近(点E〜点F間)は、ピッチが狭く、ピニオン7bの回転によってラック24が移動するラックストローク量(e〜f)が短くなるように形成されている。その中央部O付近(点E〜点F間)の左右外側の点D〜点E間及び点F〜点G間は、外側に行くに従ってピッチが広くなり、ラックストローク量が長くなっている。さらにその外側の点P〜点D間及び点G〜点H間は、ピッチが広く略一定の間隔に形成されてラックストローク量(p〜d)(g〜h)が最大になっている。
そして、ラック24は、このラック24のピッチの偏位量に対するピニオン7bの回転量だけラック24のラックストローク量が増加するように形成されている。
なお、実際にこのラック24を使用するときは、図8に示すラック24の中央部Oを車両が直進するときの位置(操舵角=0度)にしてピニオン7bに噛合させて使う。そして、このピニオン・ラック機構PLを車両用操舵装置S(図1参照)に使用すると、後記する図10に示すように、失陥時には、高速域、中速域及び低速域において、ギヤ比及びラックストローク量がそれぞれ変化するようになる。
次に、図9及び図10を参照して、図7に示す失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2について説明する。
図9は、車速と最大ラックストローク量との関係を示す特性線図である。図10は、ラックストローク量とギヤ比との関係を示す特性線図である。
図9に示すように、一般に日常的に使用されている自動車の車両用操舵装置は、車速に対してハンドル操作範囲が変化するため、すなわち、最大ラックストローク量が偏位する。そして、車速が0〜約40km/hの低速域のときにラックストローク量が最大値まで用いられ、車速が約40〜約90km/hの中速域のときに最大ラックストローク量が低下して偏位して、車速が約90km/h以上の高速域のときに最大ラックストローク量が低くなる。
図8のピニオン・ラック機構PLを用いると、図10に示すように、ラックストローク量の小さい領域では、ギヤ比は小さく、ラックストローク量が増えて行くに従い、ギヤ比が徐々に増加する。そして、あるストローク量に達するとギヤ比は一定となる。
最大ラックストローク量と車速とは、図9で示したような関係があるので、図10におけるF〜Eの領域が高速域であり、E〜Dの領域が中速域であり、D〜Pが低速域となる。
つまり、図7のピニオン・ラック機構PLを用いれば、日常の自動車のハンドル操作量を考慮すると車速によってギヤ比が変化するのと同様の機能が得られる。
それを図示したものが、図7の失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2である。
次に、図7〜図10を参照して、本発明の変形例に係る車両用操舵装置の作用を説明する。
まず、図7を参照して変形例における車両用操舵装置Sの正常時の場合を説明する。
変形例において、正常時の車両用操舵装置Sは、図7に示すように、電子制御装置13によって制御されて、操舵角比制御特性J1と同じ動きをする。
次に、図7、図8及び図10を参照して変形例のピニオン・ラック機構PLの失陥時におけるラックストローク量と車速との関係を説明する。
前記したように形成されたラック24は、図8に示すラック24の中央部Oを操舵部材1のハンドル角が0度になる車両の直進状態になるようにピニオン7bの位置で噛合させて使用する。
図10に示すように、車両が直進するハンドル角が0度から左右に約180度回転操作した操舵中立位置近傍(点Eから点Fの間)では、ラック24の歯のピッチが小さいため、操舵部材1を大きく回転(ハンドル角が大)しても車輪Wのタイヤ操舵角が小さく、操舵角比(ハンドル角/タイヤ操舵角)が高くなっている。
このため、操舵部材1の回転がピニオン7bに伝達される失陥時おいて、転舵出力軸7をスローに移動させることができるため、操舵部材1のふらつきをなくして、車両が高速走行する高速域に適した操作フィーリングにすることができる。操舵中立位置近傍(点Eから点Fの間)の高速域では、ギヤ比が一定であり、操舵部材1の操作量に対するラックバー25の移動量が等しくなる。
図7に示すように、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2は、車速が約90km/h以上の高速域の走行に適したスローな状態になる。失陥時であっても、転舵モータMbによって操舵補助力が作用していた従来の操舵角比制御特性J1の高速域のときと略同じな近似する特性線となり、スローな状態にすることができる。
図10に示すように、さらに、操舵部材1をハンドル角が180度の位置から左右に540度の位置まで回転操作した左右の中間ハンドル角部分(点EからD及び点Fから点Gまでの間)では、ラック24の歯のピッチが大きく偏位するため、ギヤ比が速やかに低下し、ラックストローク量が長くなっている。
このため、操舵部材1の回転がピニオン7bに伝達される失陥時おいて、操舵部材1の回転が回転角度の増大に応じて比例的に大きくなることにより、車両が中速走行する中速域に適した操作フィーリングにすることができる。中間ハンドル角部分(点EからD及び点Fから点Gまでの間)の中速域では、ギヤ比が比例して偏位し、操舵部材1の操作量に対するラックバー25の移動量が比例的に偏位する。
図7に示すように、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2は、車速が約40〜90km/hまでの中速域の走行において、比例的なスローな状態にしている。失陥時であっても、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2は、転舵モータMbによって操舵補助力が作用していた従来の操舵角比制御特性J1の中速域のときに略同じな近似する特性線となり、比例的にスローな状態にすることができる。
このため、運転者は、車両用操舵装置Sが失陥したときであっても、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2が従来(正常時)の操舵角比制御特性J1と略一致しているため、ハンドル操作に違和感が少ない。
図10に示すように、さらに、操舵部材1をハンドル角が540度の位置から左右に900度の位置まで回転操作した左右両端の最大ハンドル角近傍部(点Gから点H及び点Dから点までの間)では、ラック24の歯のピッチがやや大きな偏位量に減少するため、ギヤ比が低下し、ラックストローク量がやや短くなるが長い状態になっている。
このため、操舵部材1の回転がピニオン7bに伝達される失陥時おいて、転舵出力軸7をクイックに移動させることができるため、車庫入れ時などにおいて、少しのハンドル操作でも大きく車輪Wを転舵ができるようになり、車両が低速走行する低速域に適した操作フィーリングにすることができる。最大ハンドル角近傍部(点Gから点H及び点Dから点までの間)の速域では、ギヤ比が一定であり、操舵部材1の操作量に対するラックバー25の移動量が等しくなる。

図7に示すように、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2は、車速が0〜約40km/hまでの低速域の走行において、ややクイックな状態にしている。失陥時であっても、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2は、転舵モータMbによって操舵補助力が作用していた従来の操舵角比制御特性J1の低速域のときに近づいた特性線となり、比較的クイックな状態にすることができる。
このため、運転者は、車両用操舵装置Sが失陥したときであっても、失陥時の機械的バリアブル操舵角比特性Q2が従来(正常時)の操舵角比制御特性J1と略一致し、操舵角比変化量T2を大幅に減少させた近似的な特性線となるため、ハンドル操作に違和感が生じない。
そして、ラック24は、ピッチに応じて偏位して移動し、車輪(W)に連結したタイロッド9を移動させる。
なお、本発明は、前記実施の形態及び変形例に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。
本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す要部拡大縦断面図である。 図2の矢視X−X線方向断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置を示す図で、(a)はロック部材がロック用歯車に噛合しているときの状態を示す要部横断面図、(b)はロック部材がロック用歯車から離脱しているときの状態を示す要部横断面図である。 本発明の実施の形態に係る車両用操舵装置における車速と操舵角比との関係を示す特性線図である。 本発明の変形例に係る車両用操舵装置を示す図で、車速と操舵角比との関係を示す特性線図である。 本発明の変形例に係る車両用操舵装置におけるピニオン・ラック機構を示す図で、ピニオンのラックに対する軌跡を示した説明図である。 車速とラックストローク量との関係を示す特性線図である。 本発明の変形例に係る車両用操舵装置におけるラックストローク量とギヤ比との関係を示す特性線図である。 従来のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置を示す断面図である。 従来のステアバイワイヤ方式の車両用操舵装置に置ける正常時の操舵角比制御特性と失陥時の機械的操舵角比特性を示す特性線図である。
符号の説明
1 操舵部材
2 転舵機構
3 反力発生機構
4 第1遊星歯車機構(連結手段)
5 第2遊星歯車機構(連結手段)
6 ロック機構(連結手段)
7 転舵出力軸
7b ピニオン
11 操舵入力軸
24 ラック
25 ラックバー
Mb 転舵モータ
PL ピニオン・ラック機構
S 車両用操舵装置
W 車輪

Claims (2)

  1. 車輪を転舵するために操作される操舵部材と、
    前記車輪を転舵する転舵機構と、
    当該転舵機構に取り付けられて前記車輪を転舵するための付勢力を付与する転舵モータと、
    前記操舵部材と前記転舵機構とを連結させる連結手段と、
    前記転舵機構の移動量と前記操舵部材の操作量との操舵角比が車速に応じて大きくなるように制御する電子制御装置と、
    を備えた車両用操舵装置であって、
    前記電子制御装置は、縦軸を前記操舵角比、横軸を前記車速としたときの操舵角比制御特性が、前記車速が中速域のときに、前記操舵角比を前記車速に応じて上昇させて上側に曲線状に膨らむように制御することを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 車輪を転舵するために操作される操舵部材と、
    前記車輪を転舵する転舵機構と、
    当該転舵機構に取り付けられて前記車輪を転舵するための付勢力を付与する転舵モータと、
    前記操舵部材と前記転舵機構とを連結させる連結手段と、
    前記転舵機構の移動量と前記操舵部材の操作量との操舵角比が車速に応じて大きくなるように制御する電子制御装置と、
    を備えた車両用操舵装置であって、
    前記連結手段の連結時には、操作された前記操舵部材のハンドル角に応じてギヤ比が変化するピニオン・ラック機構を介して連結され
    前記ピニオン・ラック機構は、ラックの中央部を前記操舵部材のハンドル角が0度になる車両の直進状態になるようにピニオンに噛合させると共に、
    前記車両が直進するハンドル角の操舵中立位置近傍部では、前記ラックの歯のピッチが小さく、
    前記操舵中立位置近傍部から前記操舵部材を回転操作した中間ハンドル角部分では、前記ラックのピッチが前記操舵中立位置近傍部より大きく、ギヤ比が比例して偏位するように形成され、
    前記中間ハンドル角部分から前記操舵部材をさらに回転操作した最大ハンドル角近傍部では、前記ラックのピッチが前記中間ハンドル角部分より大きく形成されていることを特徴とする車両用操舵装置。
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