JP4385068B2 - 交流発電機の故障検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、たとえば車両に搭載された交流発電機(3相交流発電機)の故障検出装置に関し、特に交流発電機内の全波整流回路の整流ダイオード群(以下、単に「ダイオード」ともいう)の短絡故障を診断するための技術に関するものである。
従来の交流発電機の故障検出装置は、発電時の相電圧検出用端子(以下、「P端子」という)の電圧デューティを検出し、電圧デューティが50%の近傍にある場合には正常と判定し、電圧デューティが50%から逸脱した場合に異常であることを判定している(たとえば、特許文献1参照)。
特開平8−65914号公報
従来の交流発電機の故障検出装置では、電圧デューティが50%の近傍であることを正確に検出するために、電圧検出手段として高精度の分圧抵抗を設ける必要があるので、回路が高価になるという課題があった。
また、電気負荷が低負荷時での検出精度が劣ることから、低負荷時においては電圧検出を禁止するためのキャンセル回路を設ける必要があるので、回路が複雑で高価になるという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、簡単な回路構成で交流発電機内の全波整流回路のダイオードの異常(短絡故障)を高精度に故障診断可能な交流発電機の故障検出装置を得ることを目的とする。
この発明による交流発電機の故障検出装置は、電機子コイルと、電機子コイルに接続された全波整流回路とを有し、全波整流回路は、プラス側ダイオードのプラス端子がバッテリの陽極に接続され、かつマイナス側ダイオードのマイナス端子がバッテリのグランド端子に接続された交流発電機の故障検出装置であって、電機子コイルのP端子または中性点に接続された検出端子を有する故障検出回路を備え、故障検出回路は、電機子コイルの無発電状態において、検出端子の状態が、電圧が不定となるフローティング状態またはハイインピーダンス状態であれば、全波整流回路が正常であると判定し、電機子コイルの無発電状態において、検出端子がフローティング状態またはハイインピーダンス状態でなければ、全波整流回路が故障であると判定するものである。
この発明によれば、交流発電機の無発電時における検出端子の状態に基づき故障診断を行うことにより、簡単な回路構成で交流発電機内の全波整流回路のダイオードの短絡故障を高精度に検出することができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る交流発電機の故障検出装置を発電システムおよび周辺機器とともに概略的に示すブロック構成図である。
図1において、車載のバッテリ1は、陽極からバッテリ電圧VBを発生する。
バッテリ1に接続された交流発電機(オルタネータ)10は、ブラシ11aを介して回転子に設けられた界磁コイル11と、界磁コイル11に対向するように固定子に設けられた3相の電機子コイル12と、電機子コイル12に接続された全波整流回路13とを備えている。
全波整流回路13は、プラス側ダイオードDp(Dp1〜Dp4)とマイナス側ダイオードDm(Dm1〜Dm4)とを有し、プラス側ダイオードDpのプラス端子はバッテリ1の陽極に接続され、マイナス側ダイオードDmのマイナス端子はバッテリ1のグランド端子GND(車両アース)に接続されている。
プラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmは、たとえばツェナーダイオードにより構成されている。なお、中性点に接続されたプラス側ダイオードDp4およびマイナス側ダイオードDm4は省略され得る。
3相の電機子コイル12(12u、12v、12w)の各一端(P端子)は、プラス側ダイオードDp(Dp1〜Dp3)とマイナス側ダイオードDm(Dm1〜Dm3)との接続点に接続され、電機子コイル12の中性点は、プラス側ダイオードDp4とマイナス側ダイオードDm4との接続点に接続されている。
電機子コイル12の少なくとも1つのP端子は、電圧制御回路20内の故障検出回路(後述する)に接続されており、全波整流回路13の故障診断用の検出端子として機能する。
なお、ここでは電機子コイル12のP端子を検出端子としているが、電機子コイル12の中性点を検出端子としてもよい。なぜなら、後述するように、無発電時における検出端子の状態に基づいて故障診断が行われるので、電機子コイル12は低インピーダンスの抵抗と見なされ、少なくとも1相のP端子または中性点のいずれの端子も、全波整流回路13が正常であれば、すべて同等のフローティング状態またはハイインピーダンス状態となるからである。
電圧制御回路20には、バッテリ1およびオルタネータ10に対して電気負荷2となる外部装置が接続されている。
オルタネータ10の発電運転中において、界磁コイル11に流れる界磁電流iFは、電圧制御回路20により制御される。
図2はこの発明の実施の形態1に係る交流発電機の故障検出装置を示す機能ブロック図であり、電圧制御回路20の内部および一部周辺構成を具体的に示している。ここでは、電機子コイル12の中性点には、ダイオードが接続されていない場合を示している。
図2において、電圧制御回路20は、トランジスタ22を開閉して界磁電流iFを制御する界磁電流制御回路21と、P端子(検出端子)の状態を検出するための電源回路23および電流検出回路24と、故障の有無を判定して判定結果を保持する故障保持回路25と、エミッタ接地の警報駆動トランジスタ26とを備えている。
なお、ここでは(以下の実施の形態においても)、電圧制御回路20内に故障検出回路を設けた場合を例にとって説明するが、電圧制御回路20とは別に故障検出回路を構成してもよい。
警報駆動トランジスタ26は、ベースが故障保持回路25の出力端子に接続され、コレクタが警報ランプ4(警報手段)に接続されている。
電源回路23および電流検出回路24(電源手段)は、P端子(検出端子)に接続されており、故障保持回路25、警報駆動トランジスタ26および警報ランプ4とともに、故障検出回路を構成している。
電源回路23および警報ランプ4は、キースイッチ3のオン(閉成)時にバッテリ1の陽極に接続されて、バッテリ電圧VBが印加される。
電源回路23は、電機子コイル12の無発電状態を検出する無発電検出回路としても機能する。すなわり、キースイッチ3のオン後の一定時間を無発電状態と見なして、無発電中の条件信号(後述する)を出力し、電流検出回路24および故障保持回路25を含む故障検出回路を有効にする。
故障検出回路は、電機子コイル12の無発電状態において、P端子(検出端子)の状態が、P端子電圧VPが不定となるフローティング状態またはハイインピーダンス状態であって、電流検出回路24が電流を検出しない状態であれば、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmが正常であると判定する。
また、故障検出回路は、電機子コイル12の無発電状態において、P端子(検出端子)がフローティング状態またはハイインピーダンス状態でなく、電流検出回路24が電流を検出している状態であれば、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmのいずれかが短絡故障であると判定する。
さらに、故障検出回路は、警報ランプ4を備えており、全波整流回路13が故障であると判定された場合には、警報ランプ4を駆動することにより、車両の運転者に故障発生状態を報知する。
次に、図1および図2に示したこの発明の実施の形態1の動作について説明する。
まず、運転者によりキースイッチ3がオンされると、電流制御回路20内の故障検出回路を構成する電源回路23に、バッテリ電圧VBが供給される。
このとき、発電(エンジン駆動)に先立つ一定時間内に、電源回路23は、P端子電圧VPが所定電圧(バッテリ電圧VB以下、かつグランド電圧VG以上)となるように、所定電圧を出力する。
ここで、オルタネータ10内の全波整流回路13のダイオードが正常な場合には、P端子電圧VPが不定となるフローティング状態またはハイインピーダンス状態となり、P端子に電流が流れないので、電流検出回路24は電流検出値「0」を出力する。
したがって、この場合、故障保持回路25は、全波整流回路13が正常であると判定するので、警報駆動トランジスタ26はオン駆動されず、警報ランプ4が点灯駆動されることはない。
このように、全波整流回路13の正常状態が検出された後は、故障保持回路25は、正常状態を記憶しているので、警報ランプ4を点灯駆動させずに、通常のエンジン駆動にともなうオルタネータ10の回転駆動による発電モードに移行する。
一方、キースイッチ3のオン後の一定時間内(無発電状態)において、電源回路23から所定電圧を出力したときに、電流検出回路24が電流を検出した場合には、故障保持回路25は、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmが短絡故障していると判定し、警報ランプ4を点灯駆動する。
たとえば、プラス側ダイオードDpが短絡故障している場合には、P端子が全波整流回路13のプラス端子(バッテリ1の陽極)に短絡し、P端子電圧VPがバッテリ電圧VBに上昇しているので、電源回路23が所定電圧を出力しようとしても、P端子から電源回路23に向かって電流が流れ込む。
したがって、電流検出回路24が電流検出値を出力するので、故障保持回路25は、プラス側ダイオードDpが短絡故障であると判定して判定結果(故障状態)を記憶保持し、警報駆動トランジスタ26をオンして警報ランプ4を点灯駆動させる。
また、マイナス側ダイオードDmが短絡故障している場合には、P端子が全波整流回路13のマイナス端子(グランド端子GND)に接地されているので、電源回路23がP端子電圧VPを所定電圧に設定しようとしても、電源回路23からグランド端子GNDに電流が流れ出す。
したがって、電流検出回路24が電流検出値を出力するので、故障保持回路25は、マイナス側ダイオードDmが短絡故障であると判定して判定結果(故障状態)を記憶保持し、警報駆動トランジスタ26をオンして警報ランプ4を点灯駆動させる。
なお、ここでは、電機子コイル12の1相分のP端子を故障検出回路の検出端子に接続しているが、P端子に直接接続されているダイオード以外の他の相のダイオードも、インピーダンスの小さい電機子コイル12を介して、それぞれP端子(検出端子)に接続されているので、他の相のダイオードが短絡故障した場合も、同様に故障検出することができる。
また、上記説明では、キースイッチ3のオン後の一定時間を無発電状態と見なしたが、故障検出回路は、オルタネータ10が無発電状態であれば故障検出が可能なので、故障検出回路を界磁電流制御回路21と協働させることにより、オルタネータ10の発電運転中であっても、界磁電流iFを遮断して無発電状態としてから、故障診断を行うこともできる。
また、電機子コイル12が3相星型結線のオルタネータ10を用いた場合を示したが、電機子コイル12が3相3角結線のオルタネータ10を用いた場合でも、同様の故障検出回路を用いて、同等の作用効果を奏することは言うまでもない。
さらに、警報手段として警報ランプ4を用いたが、他の表示手段または報音手段などを用いてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態1に係る交流発電機の故障検出装置(図1、図2)は、電機子コイル12に接続された全波整流回路13を有し、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpのプラス端子がバッテリ1の陽極に接続され、かつマイナス側ダイオードDmのマイナス端子がバッテリ1のグランド端子GNDに接続された交流発電機の故障を検出するために、電機子コイル12のP端子または中性点に接続された検出端子を有する故障検出回路を備えている。
故障検出回路は、電機子コイル12の無発電状態において、検出端子の状態が、電圧が不定となるフローティング状態またはハイインピーダンス状態であれば、全波整流回路13が正常であると判定し、電機子コイル12の無発電状態において、検出端子がフローティング状態またはハイインピーダンス状態でなければ、全波整流回路13が故障であると判定する。
また、故障検出回路は、検出端子に接続された電源回路23および電流検出回路24(電源手段)と、電源回路23および電流検出回路24に接続されて故障の有無を判定して判定結果を保持する故障保持回路25とを備えている。
これにより、P端子において電流が流れるか流れないかの簡単な判定に基づき、簡単な構成で全波整流回路13の故障を高精度に診断することができる。
また、故障検出回路は、警報ランプ4を備え、全波整流回路13が故障であると判定された場合には、警報ランプ4を駆動するので、故障発生状態を運転者に確実に報知し、修理などの対策を促すことができる。
実施の形態2.
なお、上記実施の形態1(図2)では、故障検出回路内に所定電圧(バッテリ電圧VB≧所定電圧≧グランド電圧VG)を出力する電源回路23を設けたが、図3に示すように、トランジスタT1、T2を相補的にオンさせる駆動切替回路27を設けて、所定電圧としてバッテリ電圧VBまたはグランド電圧VGに切り替えて出力してもよい。
図3はこの発明の実施の形態2に係る交流発電機の故障検出装置を示す機能ブロック図であり、前述(図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「A」を付して詳述を省略する。
図3において、電圧制御回路20A内の故障検出回路は、前述の電源回路23に代えて、キースイッチ3と故障保持回路25との間に挿入された駆動切替回路27と、駆動切替回路27により相補的にオン駆動されるエミッタ接地のトランジスタT1、T2とを備えている。
また、故障検出回路は、前述の電流検出回路24に代えて、トランジスタT1、T2の接続点とP端子との間に挿入された電流制限抵抗28と、電流制限抵抗28の両端の各電圧を比較する電圧比較回路29とを備えている。
この場合も、駆動切替回路27は、電機子コイル12の無発電状態を検出する無発電検出回路としても機能し、キースイッチ3のオン後の一定時間を無発電状態と見なして、電圧比較回路29および故障保持回路25を含む故障検出回路を有効にする。
トランジスタT1、T2は、各ベースが駆動切替回路27に接続されている。
プラス側のトランジスタT1は、コレクタがバッテリ1の陽極に接続され、エミッタがマイナス側のトランジスタT2のコレクタに接続されている。
なお、トランジスタT1のコレクタは、界磁電流制御回路21の入力端子(バッテリ1の陽極)に接続されるのではなく、界磁電流制御用のトランジスタ22のコレクタに接続された逆流防止ダイオードのカソード(バッテリ1の陽極)に接続されている。この理由は、界磁電流制御回路21の入力端子が、バッテリ電圧VBの検出端子としても機能することから、界磁電流iFの制御に対する影響を極力与えないようにするためである。
次に、図3に示したこの発明の実施の形態2の動作について説明する。
まず、運転者によりキースイッチ3がオンされると、駆動切替回路27は、発電に先立つ一定時間(無発電状態)の間に、プラス側のトランジスタT1をオンさせる。
このとき、全波整流回路13のマイナス側ダイオードDmが正常であれば、P端子電圧VPはバッテリ電圧VBと同一値になる。
続いて、駆動切替回路27は、プラス側のトランジスタT1をオフして、マイナス側のトランジスタT2をオンさせる。
このとき、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpが正常であれば、P端子電圧VPはグランド電圧VGと同一値になる。
このように、トランジスタT1、T2を相補的にオンさせることにより、全波整流回路13のすべてのダイオードが正常(または、故障)であるかを診断することができる。
すなわち、正常であれば、トランジスタT1、T2のいずれをオンさせた場合も、電流制限抵抗28に電流が流れないので、電圧比較回路29の比較結果は、電圧差「0」(正常状態)を示すことになる。
このように正常状態を検出した後は、故障保持回路25は、正常状態を保持するので、警報ランプ4が点灯駆動されることはなく、通常の発電モードに移行する。
一方、プラス側のトランジスタT1をオンさせたときに、全波整流回路13のマイナス側ダイオードDmが短絡故障していた場合には、P端子電圧VPがグランド電圧VGになるので、トランジスタT1から、電流制限抵抗28およびマイナス側ダイオードDm(短絡故障中)を介して、グランド端子GNDに電流が流れる。
このとき、オームの法則により、電流制限抵抗28の両端間に電圧差が発生するので、電圧比較回路29は、電流制限抵抗28の両端間の電圧差を比較結果として出力する。
したがって、故障保持回路25は、電流制限抵抗28に電流が流れたことから、マイナス側ダイオードDmが短絡故障したことを判定し、判定結果(故障発生状態)を保持することができる。
なお、電圧比較回路29を用いたが、これに代えて、P端子電圧VPを検出する電圧検出回路を用いてもよい。すなわち、トランジスタT1のオン時には、電流検出抵抗28のトランジスタT1側の電圧がバッテリ電圧VBになっていることが分かっているので、P端子電圧VPがバッテリ電圧VBになっていない(グランド電圧VGになっている)ことを判定しても、マイナス側ダイオードDmが短絡故障していることを検出することができる。
同様に、マイナス側のトランジスタT2をオンさせたときに、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpが短絡故障していた場合には、P端子電圧VPがバッテリ電圧VBになるので、プラス側ダイオードDm(短絡故障中)から、電流制限抵抗28およびトランジスタT2を介して、グランド端子GNDに電流が流れる。
したがって、トランジスタT2のオン時での電圧比較回路29の比較結果(電圧差)から、プラス側ダイオードDpの短絡故障発生を検出することができる。
このように、全波整流回路13のいずれかのダイオードの短絡故障が判定されたときには、前述と同様に、故障保持回路25は、ダイオードの短絡故障状態を記憶して、警報ランプ4を点灯させる。
なお、プラス側のトランジスタT1を先にオンさせた場合を例にとって説明したが、逆に、マイナス側のトランジスタT2を先にオンさせてもよい。
以上のように、この発明の実施の形態2(図3)によれば、電源手段として、トランジスタT1、T2を相補的にオンさせる駆動切替回路27と、電流制限抵抗28とを設け、所定電圧をバッテリ電圧VBまたはグランド電圧VGに設定したときの電圧比較回路29の比較結果に基づいて、P端子(検出端子)の状態を判定する。
これにより、前述の実施の形態1と同様に、電機子コイル12の複数相のうちの1相のP端子(検出端子)の電気的特性を利用して、全波整流回路13のすべてのダイオードが正常状態であるか否かを診断することができ、前述と同等の作用効果を奏する。
実施の形態3.
なお、上記実施の形態1、2(図2、図3)では、故障検出回路(電源手段および故障保持回路25を含む)の具体的な判定機能について言及しなかったが、故障検出回路の電源手段および故障判定部(故障保持回路25)を図4のように構成してもよい。
図4はこの発明の実施の形態3に係る故障検出回路30Aを示す機能ブロック図であり、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpの故障検出を目的とした場合の電源手段および故障判定部(故障保持回路25)の機能構成を概略的に示している。
図4において、前述(図1〜図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
故障検出回路30Aは、P端子(検出端子)とグランド端子GNDとの間に挿入された第1の抵抗(以下、単に「抵抗」という)31と、P端子電圧VPが第1の所定値VPF1以上(プラス側ダイオードDpの短絡故障)であるか否かを判定する判定回路32と、判定回路32の判定結果と無発電中の判定結果との論理積をとってプラス側ダイオードDpの故障判定信号Fpを出力するアンドゲート33とを備えている。
この場合、抵抗31は電源手段に対応し、判定回路32およびアンドゲート33は、前述の故障保持回路25に対応する。なお、第1の所定値VPF1は、グランド電圧VG(=0)よりも高い電圧に設定されている。
ここで、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpのいずれかが短絡故障した場合、どのダイオードが短絡故障したとしても電機子コイル12を通して短絡されることから、故障検出回路30A(電圧制御回路)のP端子とバッテリ1との間のインピーダンス(抵抗値)は、正常時に比べて低下する。
したがって、故障検出回路30Aは、P端子から見た電気的特性を利用して、プラス側ダイオードDpの短絡故障を検出することができる。
たとえば、図4のように、故障検出回路30Aの電源手段として抵抗31(P端子に対する意図的なGND方向インピーダンス回路)を設けた場合、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpがすべて正常であれば、無発電時におけるP端子電圧VPは、限りなくグランド電圧VG(=0)に近い状態となる。
一方、プラス側ダイオードDpのいずれかが短絡故障すると、P端子電圧VPは上昇する。
すなわち、u相のプラス側ダイオードDp1が短絡故障すると、P端子電圧VPが上昇し、同様に、v相のプラス側ダイオードDp2が短絡故障すると、電機子コイル12v、12wを介してP端子電圧VPが上昇し、w相のプラス側ダイオードDp3が短絡故障すると、電機子コイル12u、12wを介してP端子電圧VPが上昇する。
また、図4のように中性点にダイオードが接続されている場合に、プラス側ダイオードDp4が短絡故障すると、電機子コイル12wを介してP端子電圧VPが上昇する。
したがって、判定回路32は、無発電時におけるP端子電圧VPが第1の所定値VPF1以上であるか否かを判定し、P端子電圧VPの値が、VP≧VPF1を示す場合には、プラス側ダイオードDpの短絡故障を示す判定結果を出力する。
アンドゲート33は、無発電中の条件と、判定回路32の判定結果との論理積を、プラス側ダイオードDpの故障を示す故障判定信号Fpとして出力する。
以下、前述(図2、図3)のように、故障判定信号Fpに応答して、警報駆動トランジスタ26がオンされて警報ランプ4が点灯駆動される。
なお、オルタネータ10が車両用発電機の場合には、プラス側ダイオードDpが正常であっても、塩水害リークによってP端子電圧VPが上昇する可能性があるので、抵抗31の抵抗値および故障判定用の第1の所定値VPF1は、塩水害リークを全波整流回路ダイオードDp故障と誤判定しないように、グランド電圧VGよりも高い適切な電圧値に設定される。
また、図4では、電源手段として抵抗31を設けたが、図5のように、第1の定電流源(以下、単に「定電流源」という)41を設けてもよい。
この場合も、定電流源41が抵抗31と同等に作用するので、同様の故障検出回路30Bの動作により、プラス側ダイオードDpの故障を検出することができる。
また、定電流源41の電流設定値も、上記塩水害リークによる誤検出を回避するために、適切な電流値に設定される。
以上のように、この発明の実施の形態3(図4、図5)によれば、電源手段は、P端子(検出端子)とグランド端子GNDとの間に接続された第1の抵抗31または第1の定電流源41を備えている。また、故障保持回路内の判定回路32は、P端子電圧VPがグランド電圧VGであれば正常であると判定し、P端子電圧VPが、グランド電圧VGよりも高い第1の所定値VPF1以上であれば、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpが故障であると判定する
これにより、前述の実施の形態1、2と同様の作用効果を奏するとともに、P端子の状態のみに基づいて、3相のすべてのプラス側ダイオードDpの短絡故障を検出することができる。
実施の形態4.
なお、上記実施の形態3(図4、図5)では、発電中または無発電中にかかわらず抵抗31または定電流源41を接続状態としたが、図6、図7のように、抵抗31または定電流源41にスイッチ34、42を設け、アンドゲート35により無発電中のみにスイッチ34、42をオンさせてもよい。
図6、図7はこの発明の実施の形態4に係る故障検出回路30C、30Dを示す機能ブロック図であり、前述(図4、図5参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図6は抵抗31にスイッチ34を直列接続した場合を示し、図7は定電流源41にスイッチ42を設けた場合を示している。
図6、図7において、故障検出回路30C、30Dは、パルス信号発生回路(図示せず)を有し、アンドゲート35は、無発電中の条件と第1のパルス信号(以下、単に「パルス信号」という)Saとの論理積を出力信号とする。
スイッチ34、42は、抵抗31または定電流源41(P端子に対する意図的なGND方向インピーダンス回路)に設けられており、アンドゲート35の出力信号により無発電中の必要時にみにオン作動して、抵抗31または定電流源41を有効にする。
この場合、図6内のスイッチ34およびアンドゲート35は、抵抗31とともに電源手段を構成している。同様に、図7内のスイッチ42およびアンドゲート35は、定電流源41とともに電源手段を構成している。
また、判定回路32側(故障保持回路内)のアンドゲート33Cは、パルス信号Saを入力信号(論理積条件)に加えており、スイッチ側のアンドゲート35と同期して動作する。
なお、「無発電中」の条件は、言うまでもなく、「全波整流回路13の各ダイオードの故障を無発電中に検出する」ための条件である。
また、パルス信号Saは、無発電中であっても、スイッチ34、42を連続作動させずに断続作動させる。
したがって、スイッチ34、42は、無発電中であっても、パルス信号Saに同期して動作し、パルス信号Saのオンタイミングのみでしか作動しないようになっている。
以上のように、この発明の実施の形態4(図6、図7)によれば、電源手段は、抵抗31または定電流源41を接続状態および遮断状態に切り替えるスイッチ34、42を備えており、スイッチ34、42は、電機子コイル12の無発電状態において、抵抗31または定電流源41を接続状態に設定する。
これにより、前述と同様に、P端子の状態のみに基づいて、3相のすべてのプラス側ダイオードDpの短絡故障を検出することができる。
また、故障判定回路30C、30D内の抵抗31または定電流源41は、オルタネータ10の発電中においてはP端子から切り離されるので、P端子における不用な消費電力が抑制され、全波整流回路13のダイオード故障時の消費電力を抑制することができる。
また、スイッチ34、42は、無発電中であってもパルス信号Saにより断続的に切り離されるので、P端子における不用な消費電力がさらに抑制され、全波整流回路13のダイオード故障時の消費電力をさらに抑制することができる。
実施の形態5.
なお、上記実施の形態3、4(図4〜図7)では、プラス側ダイオードDpの故障検出を目的として、P端子とグランド端子GNDとの間に抵抗31、定電流源41を挿入したが、マイナス側ダイオードDmの故障検出を目的として、図8、図9のように、P端子と故障検出回路30E、30Fの電力源Eとの間に、第2の抵抗(以下、単に「抵抗」という)36または第2の定電流源(以下、単に「定電流源」という)43を挿入してもよい。
図8、図9はこの発明の実施の形態5に係る故障検出回路30E、30Fを示す機能ブロック図であり、前述(図4〜図7参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図8において、故障検出回路30Eは、P端子と電力源Eとの間に挿入された抵抗36と、P端子電圧VPが第2の所定値VPF2以下(マイナス側ダイオードDmの短絡故障)であるか否かを判定する判定回路37と、判定回路37の判定結果と無発電中の判定結果との論理積をとってマイナス側ダイオードDmの故障判定信号Fmを出力するアンドゲート38とを備えている。
この場合、電力源Eおよび抵抗36(P端子に対する意図的な電力供給回路)は電源手段に対応し、判定回路37およびアンドゲート38は故障保持回路に対応する。また、電力源Eは、バッテリ1の陽極(バッテリ電圧VB)またはバッテリ1に関連する電源であってもよく、故障検出回路30E(電圧制御回路)内の内部電源であってもよい。
なお、第2の所定値VPF2は、バッテリ電圧VBよりも低い電圧に設定されている。
一方、図9においては、故障検出回路30F内の電源手段として、図8内の抵抗36に代えて定電流源43が設けられている。
図8、図9において、全波整流回路13のマイナス側ダイオードDmのいずれかが短絡故障した場合、電機子コイル12を通して、P端子とグランド端子GND(車両アース)との間のインピーダンス(抵抗値)が正常時に比べて低下する。
したがって、故障検出回路30E、30Fは、前述と同様に、P端子から見た電気的特性を利用してマイナス側ダイオードDmの故障を検出することができる。
たとえば、図8、図9のように、電源手段として抵抗36または定電流源43設けた場合、全波整流回路13のマイナス側ダイオードDmがすべて正常であれば、無発電時におけるP端子電圧VPは、電力源Eに接続された抵抗36または定電流回路43により、限りなく電力源「E」の電圧値に近い状態となる。
一方、マイナス側ダイオードDmのいずれかが短絡故障すると、P端子電圧VPは下降する。
すなわち、u相のマイナス側ダイオードDm1が短絡故障すると、P端子電圧VPが下降し、同様に、v相のマイナス側ダイオードDm2が短絡故障すると、電機子コイル12w、12vを介してP端子電圧VPが下降し、w相のマイナス側ダイオードDm3が短絡故障すると、電機子コイル12w、12uを介してP端子電圧VPが下降する。
また、中性点のマイナス側ダイオードDm4が短絡故障すると、電機子コイル12wを介してP端子電圧VPが下降する。
したがって、判定回路37は、無発電時におけるP端子電圧VPが第2の所定値VPF2以下であるか否かを判定し、P端子電圧VPの値が、VP≦VPF2を示す場合には、マイナス側ダイオードDmの短絡故障を示す判定結果を出力する。
アンドゲート38は、無発電中の条件と、判定回路37の判定結果との論理積を、マイナス側ダイオードDmの故障を示す故障判定信号Fmとして出力する。
以下、前述のように、故障判定信号Fmに応答して、警報駆動トランジスタ26がオンされて警報ランプ4が点灯駆動される。
なお、オルタネータ10が車両用発電機の場合には、マイナス側ダイオードDmが正常であっても、塩水害リークによってP端子電圧VPが低下する可能性があるので、図8内の抵抗36の抵抗値または図9内の定電流源43の電流値と、第2の所定値VPF2は、塩水害リークによる故障誤判定を回避するために適切に設定される。
以上のように、この発明の実施の形態5(図8、図9)によれば、故障検出回路30E、30F内の電源手段は、P端子(検出端子)とバッテリ1の陽極との間に接続された第2の抵抗36または第2の定電流源43を備えている。また、故障保持回路内の判定回路37は、P端子電圧VPがバッテリ電圧VBであれば正常であると判定し、P端子電圧VPが、バッテリ電圧VBよりも低い第2の所定値VPF2以下であれば、全波整流回路13のマイナス側ダイオードDmが故障であると判定する。
これにより、P端子の状態のみに基づいて、簡単な回路構成で高精度にマイナス側ダイオードDmの故障を検出することができる。
実施の形態6.
なお、上記実施の形態5(図8、図9)では、発電中または無発電中にかかわらず抵抗36または定電流源43を接続状態としたが、図10、図11のように、抵抗36または定電流源43にスイッチ34、42を設け、アンドゲート35により無発電中のみにスイッチ34、42をオンさせてもよい。
図10、図11はこの発明の実施の形態6に係る故障検出回路30G、30Hを示す機能ブロック図であり、前述(図6〜図9参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図10は抵抗36にスイッチ34を直列接続した場合を示し、図11は定電流源43にスイッチ42を設けた場合を示している。図10、図11内の各スイッチ34、42およびアンドゲート35は、前述の実施の形態4(図6、図7)における各スイッチおよびアンドゲートと同様の機能を有する。
すなわち、スイッチ34、42は、アンドゲート35の出力信号により、無発電中の必要時にみに、かつパルス信号Saのオン時のみにオン作動して、抵抗36または定電流源43を有効にする。
また、判定回路37側のアンドゲート38Gは、前述(図6、図7)のアンドゲート33Cと同様に、パルス信号Saのオンタイミングに同期して動作する。
以上のように、この発明の実施の形態6(図10、図11)によれば、P端子に対する電源手段(意図的な電力供給回路)として、抵抗36または定電流回路43を接続/遮断するスイッチ34、42を設け、必要時のみに電源手段を作動させることにより、前述の実施の形態4の場合と同様に、発電中におけるP端子の不用な消費電力を抑制することができる。
また、無発電中であって、かつパルス信号Saのオンタイミングのみにおいて、電源手段(抵抗36または定電流回路43)を断続作動させることにより、全波整流回路13のダイオード故障時の消費電力をさらに抑制することができる。
実施の形態7.
なお、上記実施の形態4、6(図6、図7、図10、図11)では、プラス側ダイオードDpまたはマイナス側ダイオードDmの一方のみの故障時での消費電力を抑制したが、図12に示す故障検出回路30Jのように、プラス側ダイオードDpまたはマイナス側ダイオードDmのいずれの故障時においても消費電力を抑制可能に構成してもよい。
図12はこの発明の実施の形態7に係る故障検出回路30Jを示す機能ブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図12において、故障検出回路30Jは、電力源E(たとえば、バッテリ1の陽極)とグランド端子GNDとの間に挿入されたトランジスタ(半導体スイッチ)T1、T2と、トランジスタT1、T2の接続点とP端子との間に挿入された電流制限抵抗28と、電流制限抵抗28の両端α、β間の電位差ΔVαβを検出する電位差検出回路51と、電位差ΔVαβの絶対値が所定値ΔVF以上であるか否かを判定する判定回路52と、故障判定信号Fを出力するアンドゲート33Jとを備えている。
トランジスタT1、T2および電流制限抵抗28は、前述(図3)の実施の形態2と同様の電源手段を構成しており、電位差検出回路51は前述の電圧比較回路29に対応している。また、電位差検出回路51、判定回路52およびアンドゲート33Jは、前述の故障保持回路25に対応している。
トランジスタT1は、パルス信号Saによりオン駆動され、トランジスタT2は、パルス信号Saに対して相補的にオンされる第2のパルス信号(以下、単に「パルス信号」という)Sbによりオン駆動される。
判定回路52は、電流制限抵抗28の両端間の電位差ΔVαβと所定値ΔVFとを比較して、|ΔVαβ|≧ΔVFの関係を満たす場合に、故障を示す判定結果をアンドゲート33Jに出力する。
アンドゲート33Jは、無発電中の条件と判定回路52による判定結果の論理積をとるとともに、パルス信号Sa、Sbに同期して動作し、プラス側ダイオードDpまたはマイナス側ダイオードDmの故障を示す故障判定信号Fを出力する。
故障検出回路30Jは、パルス信号Sa、SbでトランジスタT1、T2を交互にオンさせることにより、全波整流回路13のダイオード短絡故障の際に生じるP端子のバッテリ1(車両電源)方向インピーダンスまたはグランド端子GND(車両アース)方向インピーダンス変化を捕らえる。
すなわち、前述と同様に、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpのいずれかが短絡故障した場合には、P端子とバッテリ1との間のインピーダンス(抵抗値)が正常時に比べて低下し、マイナス側ダイオードDmのいずれかが短絡故障した場合には、P端子とグランド端子GND(車両アース)との間のインピーダンスが正常時に比べて低下する。
したがって、故障検出回路30Jは、P端子から見た電気的特性を利用して、プラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmの両方の故障を検出する。
たとえば、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpが短絡故障すると、P端子とバッテリ1(車両電源)との間のインピーダンスが低下して、電流制限抵抗28の端子αから端子βに向かって電流が流れる。
一方、マイナス側ダイオードDmが短絡故障すると、P端子とグランド端子GND(車両アース)との間のインピーダンスが低下して、上記とは逆極性に、電流制限抵抗28の端子βから端子αに向かって電流が流れる。
いずれにしても、電流制限抵抗28に電流が流れると、両端αβ間で電位差ΔVαβが生じるので、電位差検出回路51は電位差ΔVαβを検出し、判定回路52は、電位差ΔVαβが所定値ΔVF以上(ダイオード短絡故障)であるか否かを判定する。
判定回路52において、「ΔVαβ≧ΔVF」(ダイオード故障中)であることが判定されれば、アンドゲート33Jは、判定回路52の判定結果と、無発電中の条件と、パルス信号Sa、Sbの論理和との論理積をとって、全波整流回路13のダイオード故障状態を示す故障判定信号Fを出力する。
以下、故障判定信号Fに応答して、警報ランプ4が点灯駆動される。
また、電流制限抵抗28と電力源Eとの間にトランジスタT1を挿入し、電流制限抵抗28とグランド端子GNDとの間にトランジスタT2を挿入し、各トランジスタT1、T2を相補的にオンさせるとともに、不要時にはトランジスタT1、T2をオフすることにより、故障検出回路30J内の消費電力を抑制する。
以上のように、この発明の実施の形態7(図12)によれば、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmの両方の故障を検出するとともに、消費電力を抑制することができる。
実施の形態8.
なお、上記実施の形態7(図12)では、半導体スイッチからなるトランジスタT1、T2を用いたが、図13のように、直列接続された分圧抵抗R1、R2を用いてもよい。
図13はこの発明の実施の形態8に係る電圧制御回路20B(故障検出回路を含む)を示す機能ブロック図であり、前述(図3参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図13において、電圧制御回路20Bは、前述(図3)のトランジスタT1、T2および駆動切替回路27に代えて、分圧抵抗R1、R2および無発電検出回路60を備えている。
分圧抵抗R1、R2は、バッテリ1とグランド端子GNDとの間の電圧を分圧し、分圧電圧を、電流制限抵抗28を介してP端子に供給している。
また、無発電検出回路60は、キースイッチ3のオン操作に応答して無発電判定信号を生成し、故障保持回路25を有効化する。
なお、電源手段を構成する分圧抵抗R1、R2は、前述と同様に、定電流源に置き換えることもできる。
この場合、全波整流回路13のダイオードがすべて正常であれば、無発電時における分圧電圧とP端子電圧VPとが等しくなり、電流制限抵抗28に電流が流れないので、電圧比較回路29の比較結果は、電圧差「0」(正常状態)を示すことになる。
したがって、故障保持回路25は、全波整流回路13が正常であることを記憶し、警報ランプ4を点灯させずに通常の発電モードに移行する。
一方、プラス側ダイオードDpが短絡故障している場合には、P端子電圧VPがバッテリ電圧VBとなり、電流制限抵抗28に電流が流れるので、電流制限抵抗28の両端間の電圧を測定すれば電流が流れていることを検出することができる。
また、マイナス側ダイオードDmが短絡故障している場合には、P端子電圧VPがグランド電圧VGとなり、電流制限抵抗28に電流が流れるので、同様に電流制限抵抗28の両端間の電圧を測定すれば電流が流れていることを検出することができる。
いずれの場合も、電流制限抵抗28に電流が流れていれば、故障保持回路25は、ダイオードの短絡故障状態を記憶し、警報ランプ4を点灯させる。
なお、全波整流回路13のダイオードとしてツェナーダイオードを使用した場合には、或る相における一方のダイオードがオープン(開放故障)すると、その相の電圧が対となるダイオードのツェナー電圧を超えて、オープン故障したダイオードと対を構成するダイオードを破壊して短絡故障させるので、この発明の故障検出回路を用いて故障状態を検出することができる。
また、オルタネータ10が、独立の(電気的に接続されない)2つの3相回路を有する車両用発電機の場合には、この発明の故障検出回路を2個設けることにより、各3相回路のダイオードの短絡故障を検出することができる。
以上のように、この発明の実施の形態8(図13)によれば、分圧抵抗R1、R2からなる簡単な電源回路を用いて、全波整流回路13のプラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmの両方のダイオード故障を簡単な回路構成で高精度に検出することができる。
実施の形態9.
なお、上記実施の形態8(図13)では、P端子と分圧抵抗R1、R2との間に電流制限抵抗28を挿入したが、図14のように、P端子に対して分圧抵抗R1、R2を直接接続し、P端子に供給される抵抗接続点の分圧電圧Vzに基づいて故障判定してもよい。
図14はこの発明の実施の形態9に係る故障検出回路30Kを示す機能ブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「K」を付して詳述を省略する。
図14において、故障検出回路30Kは、P端子に分圧点が接続された分圧抵抗R1、R2と、分圧電圧Vzを第1および第2の所定値(所定電圧範囲の上限値、下限値)VPFH、VPFLと比較して故障判定する判定回路32K、37Kと、判定回路32K、37Kの各判定結果と無発電中の条件との論理積をとって故障判定信号Fp、Fmを出力するアンドゲート33、38とを備えている。
分圧抵抗R1、R1は、電源手段を構成し、バッテリ電圧VB以下で、かつグランド電圧GND以上の分圧電圧Vz(所定電圧)を発生する。また、判定回路32K、37Kおよびアンドゲート33、38は故障保持回路を構成し、プラス側ダイオードDpおよびマイナス側ダイオードDmの故障を検出して保持する。
図14の故障検出回路30Kにおいても、全波整流回路13のダイオードが正常である場合には、電力源E(バッテリ1、バッテリ1に関連する電源、または故障検出回路30Kの内部電源)を電源とする抵抗R1、R2の分圧電圧Vzは、各抵抗値に基づく予想範囲を逸脱することはない。
一方、全波整流回路13のダイオードが短絡故障すると、P端子のバッテリ1(車両電源)方向インピーダンスまたはグランド端子GND(車両アース)方向インピーダンスがダイオード内で低下し、分圧電圧Vzの値が、プラス側ダイオードDpの故障の場合には上昇、マイナス側ダイオードDmの故障の場合には低下する。
したがって、判定回路32Kは、P端子電圧VPが第1の所定値(上限値)VPFHよりも高いか否かを判定し、VP>VPFHの場合に、プラス側ダイオードDpの故障を示す判定結果を出力する。
一方、判定回路37Kは、P端子電圧VPが第2の所定値(下限値)VPFLよりも低いか否かを判定し、VP<VPFLの場合に、マイナス側ダイオードDmの故障を示す判定結果を出力する。
アンドゲート33、38は、各判定回路32K、37Kの判定結果と無発電中の条件との論理積をとり、それぞれ、プラス側ダイオードDpの故障判定信号Fp、マイナス側ダイオードDmの故障判定信号Fmを出力する。
以下、前述と同様に、故障検出回路30Kは、全波整流回路13のダイオード故障を検出したことを報知するために警報ランプ4を駆動する。
以上のように、この発明の実施の形態9(図14)によれば、電源手段は、P端子(検出端子)に接続された分圧抵抗R1、R2(電力源)を備えており、電力源は、出力インピーダンス(抵抗値)を有し、バッテリ電圧VB以下で、かつグランド電圧GND以上の所定電圧を発生する。
また、判定回路32K、37K(故障保持手段)は、P端子電圧VPが所定電圧範囲から逸脱しなければ正常であると判定し、P端子電圧VPが第2の所定値(所定電圧範囲の下限値)VPFLよりも低ければ、マイナス側ダイオードDmが短絡故障であると判定し、P端子電圧VPが第1の所定値(上限値)VPFHよりも高ければ、プラス側ダイオードDpが短絡故障であると判定する。
また、この場合、オルタネータ10(交流発電機)およびバッテリ1は、車両に搭載された車載装置からなり、電源手段が発生する所定電圧は、バッテリ電圧VBを2個の分圧抵抗R1、R2(直列抵抗)で分圧して生成される。
これにより、前述と同様に、簡単な回路構成で全波整流回路13のダイオード短絡故障を高精度に検出することができる。
実施の形態10.
なお、上記実施の形態9(図14)では、分圧抵抗R1、R2を電源側とグランド側との間に常時挿入される構成としたが、消費電力抑制を目的として、図15のように、分圧抵抗開閉用のスイッチ(半導体スイッチ)34を設け、必要時のみに分圧抵抗R1、R2を有効化してもよい。
図15はこの発明の実施の形態10に係る故障検出回路30Lを示す機能ブロック図であり、前述(図6、図10、図14参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図15において、故障検出回路30Lは、分圧抵抗R2とグランド端子GNDとの間に挿入されたスイッチ34と、スイッチ34を開閉するアンドゲート35とを備えている。
この場合、故障判定信号Fp、Fmを出力するアンドゲート33C、38Gには、スイッチ34のアンドゲート35を開閉するパルス信号Saが入力される。
図15のように、分圧抵抗R2とグランド端子GNDとの間にスイッチ34を設け、アンドゲート35でスイッチ34を開閉して、無発電中のみに分圧抵抗R1、R2の機能をオンさせるとともに、不要時(発電中)には分圧抵抗R1、R2の機能をオフすることにより、故障検出回路30L内の消費電力を抑制することができる。
また、無発電中であっても、パルス信号Saのオン入力が発生したときのみに分圧抵抗R1、R2の機能をオンさせるとともに、故障判定機能も、スイッチ34の動作に条件連動させているので、さらに消費電力を抑制することができる。
なお、スイッチ34は、前述(図10)のように、電力源Eと分圧抵抗R1との間に挿入しても同等の作用効果が得られる。
また、電源側およびグランド側の両方にスイッチを挿入して、各スイッチを同期制御して必要時のみにオンさせることにより、ダイオード故障時の無駄な電流消費を確実に回避することができ、さらに消費電力を抑制することができる。
以上のように、この発明の実施の形態10(図15)によれば、電源手段は、電力源Eを、接続状態および遮断状態に切り替えるスイッチ34を備えており、スイッチ34は、電機子コイル12の無発電状態において、電力源Eを接続状態に設定するので、消費電力を抑制することができる。
実施の形態11.
なお、前述の実施の形態8(図13)では、故障保持回路25内の判定機能について具体的に言及しなかったが、前述の実施の形態7(図12)と同様に、図16に示す故障検出回路30Mのように構成してもよい。
図16はこの発明の実施の形態11に係る故障検出回路30Mを示す機能ブロック図であり、前述(図12、図13参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付して、または符号の後に「M」を付して詳述を省略する。
図16において、電流制限抵抗28および分圧抵抗R1、R2は、電源手段を構成しており、電位差検出回路51、判定回路52Mおよびアンドゲート33は、前述(図13)の故障保持回路25を構成している。
判定回路52Mは、電流制限抵抗28の両端間の電位差ΔVαβが所定値ΔVF以上であるか否かを判定し、ΔVαβ≧ΔVFの場合には、プラス側ダイオードDpの故障を示す判定結果を出力し、アンドゲート33は、判定回路52Mの判定結果と無発電中の条件との論理積をとって、プラス側ダイオードDpの故障状態を示す故障判定信号Fpを出力する。以下、故障判定信号Fpに応答して、警報ランプ4が点灯駆動される。
以上のように、この発明の実施の形態11(図16)によれば、電源手段は、電力源EとP端子(検出端子)との間に挿入された電流制限抵抗28(電流検出手段)を備えており、故障保持回路は、電流制限抵抗28からの電位差ΔVαβ(検出電流値)の有無に基づいて、全波整流回路13の故障の有無を判定するので、簡単な回路構成で高精度に故障を検出することができる。
実施の形態12.
なお、上記実施の形態1〜11(図1〜図16)では、単一の3相電機子コイル12を有するオルタネータ10を診断対象としたが、図17のように、複数の3相電機子コイル12、12Cを有するオルタネータ10Cを診断対象としてもよい。
図17はこの発明の実施の形態12に係る交流発電機の故障検出装置を示すブロック図であり、前述と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
図17において、故障検出回路を含む電圧制御回路20は、前述の実施の形態のいずれの構成を有していてもよい。
この場合、オルタネータ10Cの固定子には、第1の電機子コイル12と並列構成の第2の電機子コイル12Cが設けられており、第2の電機子コイル12Cには、第1の全波整流回路13と同一構成の第2の全波整流回路13Cが接続されている。
また、第2の電機子コイル12Cの少なくとも1相のP端子または中性点は、低インピーダンスの抵抗14を介して第1の電機子コイル12の少なくとも1相のP端子または中性点(検出端子)に接続されている。
これにより、複数の電機子コイル12、12Cのすべてのダイオードの接続点は、無発電状態において、同等の電位状態となるので、前述と同様の故障検出回路により、両方の電機子コイル12、12Cのダイオードの短絡故障を検出することができる。
以上のように、この発明の実施の形態12によれば、オルタネータ10C(交流発電機)は、3相の交流発電機からなり、第1の電機子コイル12とは別の第2の電機子コイル12Cを有し、第2の電機子コイル12Cの中性点または少なくとも1相のP端子は、抵抗14を介して検出端子に接続されている。
これにより、1つの抵抗14を追加するのみで、2組の3相ダイオードの故障を、前述と同様に簡単な回路構成で高精度に検出することができる。
また、一方の電機子コイル12の3相のP端子と、他方の電機子コイル12Cの3相のP端子との間が所定の低抵抗値を有する抵抗14で接続されていることから、通常発電時には所定の低抵抗値によってわずかな電流しか流れないので、発電動作に支障を与えることはない。一方、ダイオード短絡故障時には、抵抗14を通って故障検出電流が流れるので、単一の故障検出回路を有する電圧制御回路20を設けるのみで、すべてのダイオードの短絡故障を検出することができる。
なお、前述と同様に、第1および第2の全波整流回路13、13Cのダイオードが、ツェナーダイオードにより構成されていた場合には、ダイオードのオープン(開放)故障時に、相電圧がツェナー電圧を超えて、オープン故障したダイオードと対を構成するダイオードを破壊して短絡故障させるので、この発明のいずれの故障検出回路を用いても、故障状態を検出することができる。
この発明の実施の形態1に係る交流発電機の故障検出装置を概略的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る交流発電機の故障検出装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態2に係る交流発電機の故障検出装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る交流発電機の故障検出装置の構成例1を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態3に係る交流発電機の故障検出装置の構成例2を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る交流発電機の故障検出装置の構成例1を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態4に係る交流発電機の故障検出装置の構成例2を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る交流発電機の故障検出装置の構成例1を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態5に係る交流発電機の故障検出装置の構成例2を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の故障検出装置の構成例1を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態6に係る交流発電機の故障検出装置の構成例2を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態7に係る交流発電機の故障検出装置の要部を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態8に係る交流発電機の故障検出装置を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態9に係る交流発電機の故障検出装置の要部を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態10に係る交流発電機の故障検出装置の要部を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態11に係る交流発電機の故障検出装置の要部を示す機能ブロック図である。 この発明の実施の形態12に係る交流発電機の故障検出装置が適用される交流発電機を示す回路構成図である。
符号の説明
1 バッテリ、2 電気負荷、3 キースイッチ、4 警報ランプ、10、10C オルタネータ(交流発電機)、11 界磁コイル、12、12u〜12w 電機子コイル、12C 第2の電機子コイル、13、13C 全波整流回路、14 抵抗、20、20A、20B 電圧制御回路、23 電源回路、24 電流検出回路、25 故障保持回路、26 警報駆動トランジスタ、27 駆動切替回路、28 電流制限抵抗、29 電圧比較回路、30A〜30H、30J〜30M 故障検出回路、31、36 抵抗、32、32K、37、37K、52、52M 判定回路、33、33C、33J、35、38、38G アンドゲート、34、42 スイッチ、41、43 定電流源、51 電位差検出回路、60 無発電検出回路、Dp、Dp1〜Dp4 プラス側ダイオード、Dm、Dm1〜Dm4 マイナス側ダイオード、E 電力源、F、Fm、Fp 故障判定信号、GND グランド端子、R1、R2 分圧抵抗、Sa、Sb パルス信号、T1、T2 トランジスタ、VB バッテリ電圧、VG グランド電圧、VP P端子電圧、Vz 分圧電圧。

Claims (14)

  1. 電機子コイルと、前記電機子コイルに接続された全波整流回路とを有し、前記全波整流回路は、プラス側ダイオードのプラス端子がバッテリの陽極に接続され、かつマイナス側ダイオードのマイナス端子が前記バッテリのグランド端子に接続された交流発電機の故障検出装置であって、
    前記電機子コイルのP端子または中性点に接続された検出端子を有する故障検出回路を備え、
    前記故障検出回路は、
    前記電機子コイルの無発電状態において、前記検出端子の状態が、電圧が不定となるフローティング状態またはハイインピーダンス状態であれば、前記全波整流回路が正常であると判定し、
    前記電機子コイルの無発電状態において、前記検出端子が前記フローティング状態またはハイインピーダンス状態でなければ、前記全波整流回路が故障であると判定することを特徴とする交流発電機の故障検出装置。
  2. 前記故障検出回路は、警報手段を備え、前記全波整流回路が故障であると判定された場合には、前記警報手段を駆動することを特徴とする請求項1に記載の交流発電機の故障検出装置。
  3. 前記故障検出回路は、
    前記検出端子に接続された電源手段と、
    前記電源手段に接続されて故障の有無を判定して判定結果を保持する故障保持手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の交流発電機の故障検出装置。
  4. 前記電源手段は、
    前記検出端子と前記グランド端子との間に接続された第1の抵抗または第1の定電流源を含み、
    前記故障保持手段は、
    前記検出端子の電圧が前記グランド端子のグランド電圧であれば正常であると判定し、
    前記検出端子の電圧が、前記グランド電圧よりも高い第1の所定値以上であれば、前記全波整流回路のプラス側ダイオードが故障であると判定することを特徴とする請求項3に記載の交流発電機の故障検出装置。
  5. 前記電源手段は、
    前記第1の抵抗または前記第2の定電流源を接続状態および遮断状態に切り替えるスイッチ手段を含み、
    前記スイッチ手段は、前記電機子コイルの無発電状態において、前記第1の抵抗または前記第1の定電流源を接続状態に設定することを特徴とする請求項4に記載の交流発電機の故障検出装置。
  6. 前記電源手段は、前記検出端子と前記バッテリの陽極との間に接続された第2の抵抗または第2の定電流源を含み、
    前記故障保持手段は、
    前記検出端子の電圧が前記バッテリの陽極のバッテリ電圧であれば正常であると判定し、
    前記検出端子の電圧が、前記バッテリ電圧よりも低い第2の所定値以下であれば、前記全波整流回路のマイナス側ダイオードが故障であると判定することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の交流発電機の故障検出装置。
  7. 前記電源手段は、
    前記第2の抵抗または前記第2の定電流源を接続状態および遮断状態に切り替えるスイッチ手段を含み、
    前記スイッチ手段は、前記電機子コイルの無発電状態において、前記第2の抵抗または前記第2の定電流源を接続状態に設定することを特徴とする請求項6に記載の交流発電機の故障検出装置。
  8. 前記電源手段は、前記検出端子に接続された電力源を含み、
    前記電力源は、出力インピーダンスを有し、前記バッテリの陽極のバッテリ電圧以下で、かつ前記グランド端子のグランド電圧以上の所定電圧を発生し、
    前記故障保持手段は、
    前記検出端子の電圧が前記所定電圧範囲から逸脱しなければ正常であると判定し、
    前記検出端子の電圧が前記所定電圧範囲の下限値よりも低ければ、前記全波整流回路のマイナス側ダイオードが短絡故障であると判定し、
    前記検出端子の電圧が前記所定電圧範囲の上限値よりも高ければ、前記全波整流回路のプラス側ダイオードが故障であると判定することを特徴とする請求項3に記載の交流発電機の故障検出装置。
  9. 前記交流発電機および前記バッテリは、車両に搭載され、
    前記所定電圧は、前記バッテリの陽極のバッテリ電圧を2個の直列抵抗で分圧して発生されることを特徴とする請求項8に記載の交流発電機の故障検出装置。
  10. 前記電源手段は、前記電力源を接続状態および遮断状態に切り替えるスイッチ手段を含み、
    前記スイッチ手段は、前記電機子コイルの無発電状態において、前記電力源を接続状態に設定することを特徴とする請求項8または請求項9に記載の交流発電機の故障検出装置。
  11. 前記電源手段は、前記電力源と前記検出端子との間に挿入された電流検出手段を含み、
    前記故障保持手段は、前記電流検出手段の検出電流値の有無に基づいて、前記全波整流回路の故障の有無を判定することを特徴とする請求項8から請求項10までのいずれか1項に記載の交流発電機の故障検出装置。
  12. 前記所定電圧は、前記バッテリ電圧または前記グランド電圧に設定されたことを特徴とする請求項11に記載の交流発電機の故障検出装置。
  13. 前記交流発電機は、3相の交流発電機からなり、第1の電機子コイルとは別の第2の電機子コイルを有し、
    前記第2の電機子コイルの中性点または少なくとも1相のP端子は、抵抗を介して前記検出端子に接続されたことを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の車両用交流発電機の故障検出装置。
  14. 前記全波整流回路のマイナス側ダイオードおよびマイナス側ダイオードは、ツェナーダイオードにより構成されたことを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか1項に記載の車両用交流発電機の故障検出装置。
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