JP4382325B2 - 多光軸光電スイッチ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、多光軸光電スイッチに関し、特に光軸調整に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の多光軸光電スイッチの一例として、図14に示したものは、投光器1に複数の投光素子3を一列にして備えると共に、これに対応して、受光器2に複数の受光素子4を一列に備える。また、受光部2には、動作表示灯5が設けられ、この動作表示灯5は、複数の受光素子4の全てが、対応する各投光素子3からの光を受光したときにオフし、それ以外ではオンする。そして、投受光器1,2を対向配置して、各投受光素子3,4間で光信号が授受されるようにセットしてから、投受光器1,2の間に、被検出物が位置すると、その被検出物が、投光素子2から受光素子4への光を遮って検出され、これが動作表示灯5のオンをもって認識される。また、この多光軸光電スイッチをセットするには、まず目測により各投受光素子3,4が対向するように、投受光器1,2を暫定的に対向配置し、次いで、前記動作表示灯5で確認しながら、動作表示灯5がオフするように投受光器1,2の位置を微調整して光軸調整を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年では、多光軸光電スイッチの光芒、及び、光軸間のピッチ(投光素子同士の間隔)が、共に狭くなる傾向にある。光芒を狭くした理由は、光芒が広いと、投光器からの光信号が被検出物体にて遮光されたにもかかわらず、被検出物体とは関係のない物体に反射して、受光素子に受光され、誤検出を起こす場合が懸念されるからである。また、光軸間のピッチを狭くした理由は、光軸間のピッチが広いと、小型の被検出物体が、光軸間の不感帯領域を通過して、検出できなくなるという事態が生じ得るからである。
【0004】
ところが、光軸間のピッチが狭くなると、目測により投受光素子を大まかに対向させる作業が困難となり、最初から、動作表示灯をチェックしながら、光軸調整を行う必要がある。しかしながら、光芒も狭いために、投受光素子の光軸ずれの許容範囲も狭くなり、全ての受光素子が光信号を受信する位置が極めて狭い範囲に限定される。しかも、上記の如く、光軸が完全に一致したときにのみ、動作表示灯5がオフするものでは、光軸調整の途中段階で、正規の設定位置に近づいているのか否かもわからない。このため、光軸調整に多大な時間を要する結果となる。しかも、多光軸光電スイッチは、例えば広範な検出エリアで使用するために投光器と受光器との距離を非常に離して配置する場合がある。こうした場合には前述の投受光素子の光軸ずれの許容範囲が更に狭くなり、光軸調整に更に膨大な時間を費やす結果となってしまう。
【0005】
これに対し、特開平11-345548号には、全体の光軸数に対する入光光軸数の割合をバーグラフによって表示するものが開示されている。この構成によれば、光軸調整作業の際に全体のうちのどの程度の光軸が一致しているかを知ることができるものである。しかしながら、この構成では、図15に示すように入光光軸数の数が同一であれば、それらがどの位置の光軸であろうとバーグラフ表示灯は同一の表示態様となってしまう。即ち、全体の光軸数に対する入光光軸数の割合がわかるだけで、具体的にどの辺りの光軸が一致していて、どの辺りの光軸が一致していないかがわからない。これでは、結局、光軸調整の途中段階で、正規の設定位置に近づいているか否かがわからず、やはり光軸調整に多大な時間を要してしまう。
【0006】
また、別の構成として、各光軸毎に表示灯を設けて、各表示灯をそれに対応する受光素子での受光の有無に応じてオンオフ動作させる構成も考えられる。この構成であれば、各表示灯のオンオフ状態を見ることでどの光軸が一致していて、どの光軸が一致していないか具体的に知ることができ、作業者は投光器又は受光器をどの方向にどの程度動かせば良いか判断することができ、もって効率的な光軸調整が可能になる。しかし、この構成では、各光軸毎に専用の表示灯が必要になるため、その分だけ部品点数が多くなりコストが高くなる他、多光軸光電スイッチ自体が大型化してしまう。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、コストアップや装置の大型化を招くことなく、光軸調整を容易に行うことが可能な多光軸光電スイッチの提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明に係る多光軸光電スイッチは、一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、複数の受光素子のうち両端に位置する各末端受光素子のそれぞれに対応して設けられ、各末端受光素子についての判定手段による判定結果に応じた表示動作を行う第1及び第2の表示手段と、複数の受光素子の全て、又は、末端受光素子を除く受光素子に対応して設けられ、それらの受光素子のうち判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行う第3の表示手段と、判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う第4の表示手段とを備えたところに特徴を有する。
【0009】
請求項2の発明に係る多光軸光電スイッチは、一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、前記複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、前記投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、前記各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、前記複数の受光素子のうち両端に位置する末端受光素子のいずれか一方に対応して設けられ、その末端受光素子についての前記判定手段による判定結果に応じた表示動作を行う第1の表示手段と、前記複数の受光素子の全て、又は、前記末端受光素子を除く前記受光素子に対応して設けられ、それらの受光素子のうち前記判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行う第3の表示手段と、前記判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う第4の表示手段とを備えたところに特徴を有する。
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の多光軸光電スイッチにおいて、複数の受光素子の全て、又は、末端受光素子を除く受光素子が2以上の受光素子群に分けられて、第3の表示手段は、各受光素子群にそれぞれ対応した複数の単位表示手段からなり、各単位表示手段は、対応する受光素子群のうち判定手段により入光状態と判定された受光素子の個数に応じた表示動作を行うところに特徴を有する。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1又は請求項2に記載の多光軸光電スイッチにおいて、第3の表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する全受光素子のうち入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示するところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項3に記載の多光軸光電スイッチにおいて、各単位表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する受光素子群のうち入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示するところに特徴を有する。
【0011】
請求項6の発明に係る多光軸光電スイッチは、一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、前記複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、前記投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、前記各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、前記判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う全入光表示手段と、前記複数の受光素子が2以上の受光素子群に分けられて、それら各受光素子群のそれぞれに対応して設けられた複数の単位表示手段とを備えて、それら複数の単位表示手段のうち、前記複数の受光素子の両端に位置する末端受光素子のそれぞれが属する受光素子群に対応したものの両方、或いは、いずれか一方の末端単位表示手段は、前記判定手段において、対応する受光素子群の受光素子の、全てが入光状態と判定されたときと、全てではないが少なくとも前記末端受光素子が入光状態と判定されたときと、少なくとも前記末端受光素子が遮光状態と判定されたときとで異なる表示動作を行い、前記末端単位表示手段以外のものは、対応する受光素子群の受光素子についての前記判定手段による判定結果に応じた表示動作を行うところに特徴を有する。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6に記載の多光軸光電スイッチにおいて、末端単位表示手段以外の前記単位表示手段は、対応する受光素子群の受光素子のうち判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行うところに特徴を有する。
請求項8の発明は、請求項7に記載の多光軸光電スイッチにおいて、末端単位表示手段以外の前記単位表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する受光素子群のうち入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示するところに特徴を有する。
【0013】
請求項9の発明は、請求項3、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8のいずれかに記載の多光軸光電スイッチにおいて、受光器は、単位表示手段を所定の基準数備えた基本ユニットに、所望数の増設ユニットを組み付けてなり、各増設ユニットには、それぞれ複数の受光素子が備えられ、基本ユニットは、受光器全体の受光素子の総数を認識し、これら受光素子を、基準数と同数の受光素子群に分けて、各単位表示手段に対応させるよう構成したところに特徴を有する。
【0014】
【発明の作用及び効果】
<請求項1の発明>
複数の投光素子と複数の受光素子とがそれぞれ対応して一列に配置された多光軸光電スイッチでは、通常、投受光器の両端に位置する各投受光素子(以下「末端投受光素子」)について光軸を一致させることができれば、それに伴ってそれらの間に介在する他の投受光素子(以下、「中間投受光素子」)も光軸が一致することになる。換言すれば、例えば、一方の前記末端投受光素子の光軸が一致し、その末端投受光素子の光軸を中心に投光器又は受光器を回動させる場合、他方の末端受光素子の光軸が、一致する所定の設置位置に近づけばそれだけ光軸が一致する中間受光素子の数が多くなり、逆に、一致する所定の位置から遠ざかればそれだけ光軸が一致する中間受光素子の数が減少することになる。
【0015】
そこで、請求項1の構成によれば、第1及び第2の表示手段の表示動作により受光器の両端に位置する末端受光素子が入光状態か否かを知ることができ、第3の表示手段の表示動作により現時点で入光受光素子がどの程度あるか知ることができる。そして、投光器又は受光器を微妙に動かして微調整することで第4の表示手段の表示動作により全光軸が一致したことを確認することができる。
次に、本発明の多光軸光電スイッチの光軸調整について一例を挙げて説明する。まず、例えば一方の末端投受光素子の光軸を一致させて第1の表示手段を表示動作(例えば点灯)させる。次いで、その一方の末端投受光素子の光軸を中心に投光器又は受光器をいずれか一方の周方向に微妙に回動させる。このとき、その回動に伴う第3の表示手段の表示動作変化が入光受光素子数の増加を示すものであるときは、他方の末端投受光素子の光軸が一致する所定の設置位置に接近していることがわかる。従って、そのまま回動させることで他方の末端投受光素子の光軸が一致させ、第2の表示手段を所定の表示動作をさせることができる。そして、第4の表示手段による表示動作を確認することで全投受光素子の光軸が一致したことがわかり、もって光軸調整が完了する。
【0016】
このように、互いに一列に配された投受光素子を備えた多光軸光電スイッチの光軸調整においては、各受光素子毎に専用の表示灯を設けて全受光素子のそれぞれについて入光状態にあるか否かを知る必要は必ずしもなく、このことは専用の表示灯のなかに光軸調整に寄与しない無駄な表示灯が存在することを意味する。従って、無駄な表示灯を除去してコストアップ及び装置の大型化を回避しつつ、正規の設置位置になったときのみオンする動作表示灯を備えた従来のものに比べて容易かつ効率的な光軸調整が可能になる。
【0017】
<請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、第1の表示手段の表示動作により受光器の一方端に位置する末端受光素子が入光状態か否かを知ることができ、第3の表示手段の表示動作により現時点で入光受光素子がどの程度あるか知ることができる。そして、投光器又は受光器を微妙に動かして微調整することで第4の表示手段の表示動作により全光軸が一致したことを確認することができる。
このような構成であっても、まず第1の表示手段に対応する一方の末端投受光素子の光軸を一致させて、その第1の表示手段を表示動作(例えば点灯)させる。次いで、その一方の末端投受光素子の光軸を中心に投光器又は受光器をいずれか一方の周方向に微妙に回動させる。このとき、やはり第3の表示手段の表示動作変化により他方の末端投受光素子の光軸が一致する所定の設置位置に接近していることがわかる。従って、そのまま回動させることで全投受光素子の光軸を一致させることができ、そのことを第4の表示手段による表示動作により確認することができる。
このような構成であれば、上記請求項1の構成に比べて表示手段の数を減らして更なるコストの低減や装置の小型化を図りつつ、上述した従来のものよりも光軸調整を容易に行うことができる。
<請求項3の発明>
請求項3の構成によれば、複数の受光素子の全て(又は、末端受光素子を除く受光素子)を2以上の受光素子群に分けて、それらに対応して2以上の単位表示手段をそれぞれ設けて、各単位表示手段は、対応する受光素子群のうち入光状態にある受光素子の数に応じた表示動作を行う。この構成であれば各単位表示手段の表示動作によって現時点でどの辺りの受光素子が入光状態にあるか否かを受光素子群単位でより具体的に知ることができる。
しかも、当初暫定的に配置したときの各単位表示手段の表示動作によりどちらの両末端投受光素子が光軸一致の所定の位置に近接しているかを知ることができる。即ち、入光受光素子の個数が多いことを示す単位表示手段に対応する受光素子群に対し、より近い位置にある末端受光素子の方が、他方の末端受光素子よりも前記所定の位置に近接していることになるのである。従って、どちらの末端投受光素子の光軸から一致させれば良いかの判断が容易につき、もってより光軸調整が効率的になる。
【0018】
<請求項6及び請求項7の発明>
請求項6の構成によれば、複数の受光素子の全てが2以上の受光素子群に分けられて、それら対応して複数の単位表示手段のうち、末端単位表示手段(末端受光素子のそれぞれが属する受光素子群に対応したものの両方、或いは、いずれか一方の単位表示手段)は、対応する受光素子群の受光素子の、全てが入光状態のときと、全てではないが少なくとも末端受光素子が入光状態のときと、全てが遮光状態のときとで異なる表示動作を行う。一方、上記末端単位表示手段以外の単位表示手段は、対応する受光素子群の受光素子についての判定手段による判定結果に応じた表示動作を行う。このような構成であれば、末端単位表示手段の表示動作によって末端受光素子が入光状態にあるか否かを知ることができる。それと共に、全ての単位表示手段の表示動作によって現時点でどの辺りの受光素子が入光状態にあるか否かを受光素子群単位でより具体的に知ることができる。従って、光軸調整においては、例えば、まず末端単位表示手段が少なくとも末端受光素子の入光状態を示す表示動作を行うようにする。次いで、その報末端単位表示手段が、全遮光を示す表示動作にならないように、各単位表示手段の表示動作を確認しつつ微調整を行い、全入光表示手段による表示動作を確認することで全投受光素子の光軸が一致したことがわかり、もって光軸調整が完了する。
【0019】
このような構成においても、無駄な表示灯を除去してコストアップ及び装置の大型化を回避しつつ、正規の設置位置になったときのみオンする動作表示灯を備えた従来のものに比べて容易かつ効率的な光軸調整が可能になる。しかも、本発明では、請求項1でいう「第1及び第2の表示手段」での機能を、末端単位表示手段にて兼ねた構成となっているから、第1及び第2の表示手段を別途設ける必要がなく、それの分だけ部品点数の低減によるコストダウンや装置の小型化の更なる促進を図ることができる。
【0020】
また、請求項7の発明によれば、末端単位表示知手段以外のものは、対応する受光素子群の受光素子のうち入光受光素子の個数に応じた表示動作を行うから、これらの表示動作により全光軸が一致した正規の設定位置に近づいているか否かをより具体的に知ることができる。
【0021】
<請求項4、請求項5及び請求項8の発明>
請求項4、請求項5及び請求項8の構成によれば、第3の表示手段(単位表示手段、又は、末端単位表示知手段以外の単位表示手段)は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する全受光素子(受光素子群)のうち前記入光受光素子の占める割合をバーグラフ表示させるようにしたから、現時点での各受光素子が入光状態にあるか否かが視覚的に捉え易くなり光軸調整がさらに更にやり易くなる。
【0022】
<請求項9の発明>
請求項9の構成によれば、基本ユニットが、受光器全体の受光素子の総数を認識して、複数の受光素子群に分け、これら受光素子群を各単位表示手段に対応させるから、所望数の増設ユニットが組み付けられて、受光素子の総数が変動するものにおいても、本発明の目的を達成することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態を図1ないし図3によって説明する。
本実施形態の多光軸光電スイッチは、図1に示すように、互いに対向配置される投光器10と受光器20とからなる。これら投受光器10,20は、共に、例えば上下に延びた角柱状をなし、投光器10のうち受光器20との対向面には、複数の投光素子11が上下方向に沿って一列に配され、受光器20のうち投光器10との対向面には、前記各投光素子11と対をなす複数の受光素子21が、やはり上下方向に沿って一列に配されている。
【0024】
また、これら投受光素子11,21は、共に例えば16個ずつ備えられており、上下方向で同じ順位に配置された投受光端子11,21同士が、互いに正規の相手方になっている。そして、後に詳説するように、各受光素子21が光を受光して出力する受光信号は、正規の相手方投光素子11からの光を受光したときにのみ、受光回路22に受信される。
【0025】
なお、上下に並んだ受光素子21同士を区別する場合には、上端側の受光素子21から順に、符号の末尾に「A」〜「P」を付すこととする。
受光器20のうち受光素子21を配した面には、それら受光素子の配列方向に沿って例えば第1及び第2の表示部(本発明の「第1及び第2の表示手段」に相当)、及びそれらの間に第3表示部(本発明の「第3の表示手段」に相当)が設けれている。より具体的には、計16個の受光素子21のうち両端に位置する受光素子21A,21P(本発明の「末端受光素子」に相当)を第1表示部31及び第2表示部32にそれぞれ対応させてある。また、第3表示部33は4つの単位表示部33a〜33d(本発明の「単位表示手段」に相当)から構成されており、計16個の受光素子21を、それぞれ4つずつ受光素子21からなる受光素子群41〜44に分け、これら受光素子群のうち受光素子21A〜21Dよりなる第1受光素子群41を単位表示部33aに対応させ、受光素子21E〜21Hよりなる第2受光素子群42を単位表示部33bに対応させ、受光素子21I〜21Lよりなる第3受光素子群43を単位表示部33cに対応させ、さらに、受光素子21M〜21Pよりなる第4受光素子群44を単位表示部33dに対応させてある(請求項3の構成に相当)。
【0026】
また、第1及び第2の表示部は、例えば表示灯としてのLEDからなる。また、第3表示部33の各単位表示部33a〜33dは、複数(例えば4個)のLEDから構成されたバーグラフ表示器である(請求項5の構成に相当)。なお、図示しないが、受光器20の表面に、各単位表示部33a〜33dと各受光素子群41〜44との対応を示した系統図を記しておいてもよい。
【0027】
図2には、本実施形態の多光軸光電スイッチに係る電気的構成が示されている。同図に示すように、投光器10には、前記投光素子11が連なる投光回路14が設けられており、この投光回路14は、所定のクロックパルス信号に基づいて作動し、投光器10の上端側の投光素子11から下端側の投光素子11へと順次に駆動信号を与え、この動作を高周期で繰り返す。これにより、投光器10の上端側の投光素子11から順次に光信号が出射される。
【0028】
一方、受光器20には、前記受光素子21が連なる受光回路22が設けられている。受光回路22には、複数のスイッチ素子25が備えられ、これらスイッチ素子25の一方のリード部に、各受光素子21の出力端子を接続すると共に、他方にリード部を、受光制御回路24の入力端子に共通接続してある。
また、各スイッチ素子25に備えた制御用端子25Aは、シフトレジスタ23を介して受光制御回路24の出力端子に接続されている。そして、各スイッチ素子25は、常には、オフ状態になっており、受光制御回路24からシフトレジスタ23を介して各スイッチ素子25に駆動信号が順次に与えられ、これによりオンしたスイッチ素子25に連なる受光素子21の受光信号だけが、受光制御回路24に取り込まれるようになっている。
【0029】
さらに、受光制御回路24は、投受光器10,20を繋ぐラインL1を介して、投光回路14から前記クロックパルス信号を取り込んでおり、このクロックパルス信号(即ち、各投光素子11の投光タイミング)に同期して、所定のスイッチ素子25をオンさせる。具体的には、上下一列に配された投光素子11のうち所定順位の投光素子11が光信号を投光した瞬間に、その投光素子11と同順位に配された受光素子21に連なるスイッチ素子25のみをオンする。これにより、各受光素子21が、正規の相手方投光素子11からの光を受光したときにのみ、その受光素子21が出力した受光信号が受光制御回路24に取り込まれる。
受光制御回路24は、各スイッチ素子25を順次にオンオフ制御するタイミングに同期して、所定の基準電圧VC1と取り込んだ受信信号との大小関係をチェックする(本発明の「判定手段による判定動作」に相当)。
【0030】
なお、受光制御回路24から延びた出力端子27からは、例えば、被検出物を検出したか否かによって反転する検出信号が出力される。
さて、受光制御回路24は、前述の通り、各スイッチ素子25をオンオフ制御するタイミングに同期して、受信信号と基準電圧VC1との大小を判別するから、どの受光素子21の受光信号が、基準電圧VC1を超えたかを識別することができる。そして、受光制御回路24は、一方の末端受光素子21Aからの受光信号が基準電圧VC1を超えたとき第1表示部31を点灯させ、他方の末端受光素子21Pからの受光信号が基準電圧VC1を超えたとき第2表示部32を点灯させる。
【0031】
また、受光制御回路24は、第1受光素子群41の各受光素子21A〜21Dからの受光信号のうち基準電圧VC1を超えた受光信号(以下、「入光受光信号」)の数をカウントし、単位表示部33aに対してそのカウント数に応じた数のLEDを点灯させてバーグラフ表示を行わせる。これと同様に、第2受光素子群42の各受光素子21E〜21Hの受光信号のうち入光受光信号の数をカウントしてそのカウント数に応じて単位表示部33bにバーグラフ表示させ、第3受光素子群43の各受光素子21I〜21Lの受光信号のうち入光受光信号の数をカウントしてそのカウント数に応じて単位表示部33cにバーグラフ表示させ、さらに、第4受光素子群44の各受光素子21M〜21Pの受光信号のうち入光受光信号の数をカウントしてそのカウント数に応じて単位表示部33dにバーグラフ表示させる。
なお、各単位表示部33a〜33dは、それぞれ対応する受光素子群41〜44の全受光素子21からの受光信号が入光受光信号であったときに全LEDを点灯(以下、「全灯」)させる。
【0032】
本実施形態の多光軸光電スイッチの構成は以上のようであって、この光軸光電スイッチの光軸調整は以下のようにして行われる。なお、図3中、網掛けされている受光素子は入光状態を、網掛けされていない受光素子は非入光状態をそれぞれ意味する。
ここで、本実施形態に係る多光軸光電スイッチのように、複数の投光素子11と複数の受光素子21とがそれぞれ対応して一列に配置されたものでは、通常、投受光器10,20の両端に位置する末端投受光素子21A,21Pの光軸を正規の相手方の投光素子と一致させることができれば、それに伴ってそれらの間に介在する他の受光素子21B〜21O(以下、「中間投受光素子」)も光軸が一致することになる。
【0033】
まず、投光器10と受光器20とを所定の間隔に離して対向状態にすると共に、目測で、投光器10に備えた各投光素子11と、受光器20に備えた各受光素子21とをそれぞれ対向させる。
次いで、多光軸光電スイッチの図示しない電源スイッチをオンする。このとき、例えば、図3(A)に示すように受光器20の下側の受光素子21M〜21Oが入光状態となっており、これによりそれらが属する第4受光素子群44に対応する単位表示部33dのみ点灯(4つのLEDのうち3つが点灯)する。これを見て、作業者は、この第4受光素子群44により近い方の末端受光素子21Pの方が他方の末端受光素子21Aよりも入光状態となる所定の位置に近接していることがわかる。そこで、例えば投光器10又は受光器20の下側を左右方向に微妙に動かすことで同図(B)に示すように、第4受光素子群44の全ての受光素子(21M〜21P)が入光状態になり、末端受光素子21Pに対応する第2表示部32が点灯すると共に、単位表示部33dが全灯する。
【0034】
後は、末端受光素子21Pの光軸を中心として投光器10又は受光器20をいずれかの方向に回動させる。ここで、上述の作用説明でも述べたように、他方の末端受光素子21Aが入光状態になる位置に近接すればするほど入光状態になる受光素子21の個数が増加し、逆に遠ざかれば減少する。このことは、第3表示部を構成する各単位表示部33a〜33dの表示動作として反映されるから、作業者は、これら単位表示部33a〜33dのLEDがより多く点灯するような方向に回動させればよい(同図(C)参照)。そして、更に回動調整を行うことで他方の末端受光素子21Aに対応する第1表示部33aが点灯すると共に、全単位表示部33a〜33dが全灯状態となる。これにより作業者は全光軸が一致したことを確認することができ、もって光軸調整作業を完了する。
上記の如く光軸調整が完了すると、全ての受光素子21の受光信号が、受光制御回路24に取り込まれて、第1から第3の表示部31〜33が点灯した状態になる。そして、投受光器10,20との間に、被検出物体が位置した場合に、光信号が遮断されて、いずれかの受光素子21の受信信号が、受光制御回路24に取り込まれなくなり出力端子27に検出信号を出力する検出動作を行う。
【0035】
このように、本実施形態に係る多光軸光電スイッチによれば、末端受光素子21A,21Pに対応した第1及び第2の表示部31,32を設ける共に、全部の受光素子を、4組の受光素子群41〜44に分けて、それらに対応した表示部33a〜33dを設けることで容易に光軸調整が可能になる。従って、各受光素子毎に専用の表示灯を設けた従来のものに比べて、光軸調整に寄与しない無駄な表示灯を除去してコストアップ及び装置の大型化を回避することができる。また、正規の設置位置になったときのみオンする動作表示灯だけを備えた従来のものに比べて容易かつ効率的な光軸調整が可能になる。
【0036】
更に受光素子群41〜44毎の各単位表示器33a〜33dの表示態様を見れば現時点でどの辺りの受光素子が入光状態にあるか否かを受光素子群単位でより具体的に知ることができる。それと共に、どちらの両末端投受光素子21A,21Pが入光状態となる所定の位置に近接しているかを容易に知ることができ、もってより光軸調整が効率的になる。
【0037】
<変形例>
上記実施形態において、第3表示部33は請求項1の「第4の表示手段」としての機能も兼ね備え、単位表示部33a〜33dが全灯したことをもって全受光素子21が入光状態になったことを確認する構成とした。しかし、これに限らず、例えば、図4(図2中にも点線で表示)に示すように別途動作表示灯34を設けて、順次に受光制御回路24に取り込まれた受光信号の全てが、基準電圧VC1を上回った場合に消灯させ、いずれか1つの受光信号でも基準電圧VC1を下回った場合には点灯させる構成であっても良い。
更に、末端受光素子21A,21Pを除く前記中間投受光素子21B〜21Oを第3表示部33に対応させて構成した場合(請求項1に記載の構成)には、第1、第2及び第3の表示部31〜33が「第4の表示手段」としての機能を兼ね備え、これら全ての表示部31〜33が全灯したことで全受光素子21が入光状態になったことを確認できる構成としても良い。
また、本実施形態では、末端受光素子21A,21Pに対応して第1及び第2の表示部31,32を設けた構成としたが、第1及び第2の表示部31,32のいずれか一方のみを設けた構成であっても良い(請求項2の構成に相当)。
例えば末端受光素子21Aに対応した第1表示部31を取り除き、末端受光素子21Pに対応した表示部32(請求項2の「第1の表示手段」に相当)を残した構成であっても良い。このような場合には、上述した図3による調整作業説明と同様、まず末端受光素子21Pが入光状態となるよう調整して表示部32を点灯させ、そこから末端受光素子21Pの光軸を中心として投光器10又は受光器20をいずれかの方向に回動させる。このとき、やはり第3表示部33を構成する単位表示部33a〜33dの表示態様により他方の末端投受光素子21Aの光軸が一致する所定の設置位置に接近していることがわかる。そこで全単位表示部33a〜33dが全灯状態となるよう回動調整を行うことで全光軸を一致させることができ、もって光軸調整作業を完了する。
【0038】
<第2実施形態>
本実施形態(請求項9の構成に相当する)に係る多光軸光電スイッチに備えた受光器50は、図5に示すように、基本ユニット60に所望数の増設ユニット61を組み付けてなる。具体的には、これら基本及び増設ユニット60,61は、共に上下方向に延びた角柱状をなし、基本ユニット60の上端面に、増設ユニット61を接合し、さらに、その増設ユニット61の上端面に、別の増設ユニット61を接合して、複数のユニットが直列に接合されるようになっている。
【0039】
また、基本及び増設ユニット60,61には、それぞれ4つずつの受光素子62が、上下方向に一列に配されており、これら受光素子62は、図6に示すように、各ユニット60,61に備えた受光回路63に連なっている。さらに、各ユニット60,61は、互いに接合されると、各ユニット60,61の受光素子62が一直線上に並んだ状態に位置決めされて保持されると共に、各ユニット60,61同士の接合部分に設けた図示しない接続端子でもって、各ユニット60,61の受光回路63同士が接続される。また、各受光回路63には、前記第1実施形態で説明したスイッチ素子及びシフトレジスタに相当する回路(図示せず)が備えられており、各ユニット60,61の受光回路63同士が接続されることで、前記第1実施形態の図2で説明した電気回路が、受光器50全体に亘って形成される。そして、基本ユニット60に備えた制御回路64が、後述する投光器58の投光タイミングと同期して、各受光素子62の受光信号を取り込む。
【0040】
さて、制御回路64には、受光器50全体の受光素子62の数を識別する受光素子数判別回路65が設けられている。この受光素子数判別回路65は、例えば、接続された受光回路63の数を、例えば、抵抗値の相違でもって検出して、受光器50全体の受光素子62の総数を検出する。
【0041】
制御回路64の出力端子には、本発明の「第1及び第2の表示手段」に相当する第1及び第2の表示部51,52、「第4の表示手段」に相当する動作表示灯54、及び、「単位表示手段」に相当する例えば4つの表示灯53a〜53dが連なっている。これらは、常には消灯しているが、制御回路64から駆動信号を受けて点灯する。ここで、制御回路64は、受光素子数判別回路65の検出結果に基づき、受光器50全体の受光素子62を、例えば表示灯53a〜53dの総数である4で除して、その商となる数の受光素子62よりなる4組の受光素子群に分けて識別する。そして、それら各受光素子群を、各表示灯53a〜53dに対応させて、各表示灯53a〜53dに対応した各受光素子群のうち入光状態にある受光素子の個数に応じた所定の表示動作(例えば個数に応じた速度で点滅)を行わせ、全ての受光素子62が入光状態になったときに例えば点灯させる。
【0042】
一方、投光器58は、図6に示すように、基本ユニット70に所望数の増設ユニット71を組み付けてなり、各ユニット70,71のそれぞれには、4つずつの投光素子72が上下方向に一列に配されている。これら投光素子72は、各ユニット70,71に備えた投光回路73に連なり、各ユニット70,71が互いに接合されると、投光素子72が一直線上に並ぶと共に、接合部分に設けた図示しない接続端子にて、各ユニット70,71の投光回路73同士が接続される。そして、基本ユニット70に備えた図示しない制御回路でもって、投光器58全体の投光素子72が、前記第1実施形態の如く、順次に、光信号を出力する。
【0043】
本実施形態の多光軸光電スイッチの作用効果を説明すると以下のようである。図5の一番左には、基本ユニット60に1つの増設ユニット61を組み付けた状態が示されているが、この場合、受光素子62は、その総数が8であるから、2つずつの受光素子62からなる4組の受光素子群に分けられる。そして、これら4組の受光素子群が、各表示灯53a〜53dに対応され、各受光素子群の2つの受光素子62が入光状態にあるか否かに応じた表示動作を各表示灯53a〜53dが行う。
【0044】
図5の左から2番目には、基本ユニット60に2つの増設ユニット61を組み付けた状態が示されているが、これは、図6にも示されており、この場合、3つずつの受光素子62からなる4組の受光素子群に分けられて、これら4組の受光素子群が、各表示灯53a〜53dに対応される。以下、増設ユニット61が増える毎に、各受光素子群を構成する受光素子の数が増していく。
【0045】
このように本実施形態によれば、基本ユニット60が、受光器50全体の複数の受光素子62を、複数の受光素子群に分けて、各表示灯53a〜53dに対応させるから、所望数の増設ユニット61を組み付けて、受光素子62の総数が変動するものにおいても、前記第1実施形態と同様の作用効果を得られる。
【0046】
<第3実施形態>
図7は第3実施形態を示す。前記実施形態との相違は、単位表示部をバーグラフ表示器ではなく、入光受光素子の個数に応じて点滅動作を行い、対応する受光素子群41〜44の全ての受光素子が入光状態になったときの点灯する表示灯83a〜83dとしたところにあり、その他の点は前記第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
【0047】
例えば、図7(A)に示すように受光器80の上側の受光素子21D〜21Iが入光状態となっており、これにより全受光素子が入光状態にある第2受光素子群42に対応する表示灯83bが点灯する。それと共に、1つの受光素子21D,21Iのみ入光状態の第1及び第3受光素子群41,43に対応する表示灯83a,83cは所定のタイミングで点滅動作をする。これを見て作業者は、末端受光素子21Aの方が入光状態となる所定の位置に近接していることがわかる。そこで、例えば投光器10又は受光器20の上側を左右方向に微妙に動かすことで同図(B)に示すように、末端受光素子21Aを始め受光素子21までが入光状態になり、第1表示部31が点灯すると共に、表示灯83a,83bが点灯状態になり、表示灯83cが点滅状態になる。
【0048】
後は、前記実施形態での手順と同様に、末端受光素子21Aの光軸を中心として投光器10等を、表示灯83cが点滅から点灯に変わる方向に回動させ(同図(C)参照)、更に回動調整を行うことで他方の末端受光素子21Pに対応する第1表示部83dが点灯すると共に、全表示灯83a〜83dが点灯したことで全光軸が一致したことを確認することができ、もって光軸調整作業を完了する。なお、前記第1実施形態の変形例同様に別途動作表示灯34を設けた構成であっても良い。
【0049】
<第4実施形態>
図8は第4実施形態を示す。前記各実施形態では受光素子21を複数の受光素子群に分けてそれらに対応した単位表示部を設けた構成としたが、本実施形態では、全受光素子(21A〜21P)、或いは末端受光素子21A,21Pを除く他の受光素子(21B〜21O)に対応させた1つのバーグラフ表示器93で本発明の「第3表示手段」を構成している。単にバーグラフ表示器のみを備えた従来のものでは末端受光素子が入光状態にあるか否かも全くわからない。本実施形態のような構成であれば、第1又は第2の表示部31,32により末端受光素子21A,21Pのいずれか一方が入光状態になったことを確認することができる。次いで、その一方の末端受光素子21A(21P)の光軸を中心として受光器90等を、バーグラフ表示器93の点灯LEDが多くなるような方向に回動させることで比較的容易に光軸調整を行うことができる。
【0050】
<第5実施形態>
図9ないし図11は第5実施形態(請求項6の構成に相当する)を示す。前記第1実施形態との相違点は、受光器100に設けられた単位表示部95の構成及びその表示動作にあり、その他の点は前記第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図9に示すように、本実施形態に係る受光器100には、例えばLEDからなる第1ないし第4の単位表示部95(95a〜95d)が設けられている。本実施形態においても、やはり16個の受光素子21が、それぞれ4つずつ受光素子21からなる受光素子群41〜44に分けられ、これら受光素子群のうち受光素子21A〜21Dよりなる第1受光素子群41を単位表示部95aに、受光素子21E〜21Hよりなる第2受光素子群42を単位表示部95bに、受光素子21I〜21Lよりなる第3受光素子群43を単位表示部95cに、さらに、受光素子21M〜21Pよりなる第4受光素子群44を単位表示部95dにそれぞれ対応させてある。
【0051】
また、次述する作用説明で明らかになるが、これら単位表示部95のうち、末端受光素子21A,21Pの属する受光素子群41,44に対応する第1及び第4の単位表示部95a,95dは、請求項6でいう「末端単位表示手段」として機能する。即ち、第1及び第4の単位表示部95a,95dは、対応する受光素子群41,44の各受光素子21の、全てが入光状態のときに「点灯」し、全てではないが少なくとも末端受光素子21A,21Pが入光状態のときに「点滅」し、更に、少なくとも末端受光素子21A,21Pが遮光状態のときに「消灯」するよう構成されている。なお、このような構成により、第1及び第4の単位表示部は、上記第1実施形態での第1及び第2の単位表示部31,32の機能を兼ねたものとなっている。
一方、末端受光素子21A,21Pを含まない受光素子群42,43に対応する第2及び第3の単位表示部95b,95cは、請求項6の「末端単位表示手段以外の単位表示手段」に相当し、それらの受光素子群42,43の入光状態に応じた表示動作を行うよう構成されている。
【0052】
次に受光制御回路の動作と、各単位表示部95の表示動作について、図10に示すフローチャートを参照しつつ説明する。なお、同フローチャートにおいては、ブロック1ないし4は、第1ないし第4受光素子群41〜44のそれぞれに対応付けられている。
受光制御回路24は、投受光器10,100を繋ぐラインL1を介して、投光回路14から前記クロックパルス信号を取り込んでおり、このクロックパルス信号(即ち、各投光素子11の投光タイミング)に同期して、所定のスイッチ素子25をオンさせる。具体的には、図10に示すフローチャートの前半の制御(ステップS1〜S5)が実行される。ステップS2からステップS4において、上下一列に配された投光素子11のうち、受光素子21Aに対応する投光素子11が光信号を投光した瞬間に、受光素子21Aに連なるスイッチ素子25のみをオンする。これらのステップを以後の受光素子21Bから21Pまで順次行う(ステップS5)。これにより、各受光素子21が、正規の相手方投光素子11からの光を受光したときにのみ、その受光素子21が出力した受光信号が受光制御回路24に取り込まれる。
【0053】
次いで、受光制御回路24は、各スイッチ素子25をオンオフ制御するタイミングに同期して、受信信号と基準電圧VC1との大小を判別するから、どの受光素子21の受光信号が、基準電圧VC1を超えたかを識別することができる。ここで、図10に示すフローチャートの後半の制御(ステップS6〜S15)が実行される。まず、ステップS7において、ブロック1に対応する第1受光素子群41の全ての受光素子21A〜21Dが基準電圧VC1を超えた場合には「YES」となり、第1単位表示部95aを点灯させる(ステップS8)。1つでも基準電圧VC1を超えない受光素子21がある場合には、ステップS9においてブロックNOを識別する。即ち、末端受光素子21A,21Pのいずれかを含む受光素子群か否かが判断され、その末端受光素子21A,21Pが基準電圧VC1を超えている場合には(ステップS10で「YES」)、第1単位表示部95aを点滅動作させる(ステップS12)。一方、末端受光素子21A,21Pが基準電圧VC1を超えていない場合には(ステップS10で「NO」)、他の受光素子21B〜Dが基準電圧VC1を超えた否かにかかわらず、第1単位表示部95aを消灯させる(ステップS11)。なお、末端受光素子21Pを含む受光素子群44(ブロック4)についても同様の制御により第4単位表示部95dの表示動作が実行される。
【0054】
一方、末端受光素子21A,21Pを含まない受光素子群42,43(ブロック2,3)については、図10のステップ7において全ての受光素子21が基準電圧VC1を超えた場合には(「YES」)、第2及び第3の単位表示部95a,95cを点灯させ(ステップS8)、1つでも基準電圧VC1を超えない受光素子21がある場合には、ステップS9にて「NO」と判断して第2及び第3の単位表示部95a,95cを消灯させる(ステップS11)。
これらの制御を第1受光素子群41(ブロック1)から第4受光素子群44(ブロック4)まで順次行うことで、各単位表示部95にて所定の表示動作が行われることになる(ステップS13〜15)。
【0055】
本実施形態の多光軸光電スイッチの構成は以上のようであって、この光軸光電スイッチの光軸調整は以下のようにして行われる。なお、図11中、網掛けされている受光素子は入光状態を、網掛けされていない受光素子は非入光状態をそれぞれ意味する。
ここで、本実施形態に係る多光軸光電スイッチのように、複数の投光素子11と複数の受光素子21とがそれぞれ対応して一列に配置されたものでは、通常、投受光器10,100の両端に位置する末端投受光素子21A,21Pの光軸を正規の相手方の投光素子と一致させることができれば、それに伴ってそれらの間に介在する他の受光素子21B〜21O(以下、「中間投受光素子」)も光軸が一致することになる。
【0056】
まず、投光器10と受光器100とを所定の間隔に離して対向状態にすると共に、目測で、投光器10に備えた各投光素子11と、受光器100に備えた各受光素子21とをそれぞれ対向させる。
次いで、多光軸光電スイッチの図示しない電源スイッチをオンする。このとき、例えば、図11(A)に示すように受光器100の上側の受光素子21A,21Bが入光状態となっており、これによりそれらが属する第1受光素子群41に対応する第1単位表示部95aのみ点滅する。これを見て、作業者は、最上側に位置する末端受光素子21Aが入光状態にあることがわかる。そこで、末端受光素子21Aとそれに対応する投光素子11との対向状態を維持しつつ、投光器10又は受光器100の下側を左右方向に微妙に動かす。ここで、上述したように第1単位表示部95aは、末端受光素子21Aが入光状態でなくなると消灯する。従って、作業者は、投光器10又は受光器100を動す際、第1単位表示部95aが消灯していないかどうかを確認することで、末端受光素子21Aの入光状態を維持しつつ調整作業が行えているかどうかを知ることができる。その結果、図11(B)に示すように、第1受光素子群41の全ての受光素子(21A〜21D)が入光状態になり、第1単位表示部95aが点滅から点灯に変わる。それと共に、全受光素子21E〜21H)が入光状態となった第2受光素子群42に対応する第2単位表示部95bも点灯する。
【0057】
後は、末端受光素子21Aの光軸を中心として投光器10又は受光器100をいずれかの方向に回動させる。ここで、特に、第4受光素子群44に対応する第4単位表示部95dが消灯から点灯に変わるよう調整を行う。第4単位表示部95dを点滅させることができれば、それは末端受光素子21Pが入光状態にあることを意味し、これにより両末端受光素子21A,21Pを入光状態にしたことになる。それに伴って前記中間受光素子21B〜21Oの光軸もほぼ一致させることができる(図11(C)(D)参照)。このことは、全単位表示部95a〜95dが全灯状態となったことで確認することができ、もって光軸調整作業を完了する。
【0058】
上記の如く光軸調整が完了すると、投受光器10,100との間に、被検出物体が位置した場合に、光信号が遮断されて、いずれかの受光素子21の受信信号が、受光制御回路24に取り込まれなくなり出力端子27に検出信号を出力する検出動作を行う。
【0059】
このように、本実施形態に係る多光軸光電スイッチによれば、第1実施形態でいう第1及び第2表示部31,32の機能を第1及び第2の単位表示部95a,95dで兼ねた構成としたので、更なる製造コストの低減及び装置の小型化を図りつつ、前記第1実施形態と同様、容易かつ効率的な光軸調整を実現することが可能になる。
【0060】
<第6実施形態>
図12及び図13は第6実施形態を示す。前記第5実施形態との相違は、第2及び第3の単位表示部95b,95cの表示動作にあり、その他の点は前記第1実施形態と同様である。従って、第1実施形態と同一符号を付して重複する説明を省略し、異なるところのみを次に説明する。
図12には、本実施形態の受光制御回路24の動作を示すフローチャートが示されている。同図中で点線で囲まれたステップS21,S22が、上記第5実施形態でのフローチャート(図10)と異なる。即ち、末端受光素子21A,21Pを含まない受光素子群42,43に対応する第2及び第3単位表示部95b,95cの表示動作について、図12に示すように、ステップS21にて全遮光かどうかが判断され、全ての受光素子21が遮光状態のとき(ステップS21で「YES」)は消灯させる(ステップS11)。一方で、1つでも入光状態にある受光素子21があれば点滅させる(ステップS21にて「NO」,ステップS22)。なお、この際、各受光素子群42,43のうち入光状態と判断された受光素子21の個数に応じて点滅動作の点滅タイミングを変化させる構成を加えても良い(請求項7の構成に相当)。
【0061】
この構成によれば、図13に示すように、第2及び第3単位表示部95b,95cの表示動作により、各受光素子群42,43についてどの程度の受光素子21が入光状態にあるかを具体的に知ることができ、光軸調整作業の容易化及び効率化の促進を図ることができる。
【0062】
<変形例>
上記第5及び第6実施形態において、単位表示部95は請求項6の「全入光表示手段」としての機能も兼ね備え、第1ないし第4の単位表示部95a〜95dが全灯したことをもって全受光素子21が入光状態になったことを確認する構成とした。しかし、これに限らず、動作表示灯を別途設けて、順次に受光制御回路24に取り込まれた受光信号の全てが、基準電圧VC1を上回った場合に消灯させ、いずれか1つの受光信号でも基準電圧VC1を下回った場合には点灯させる構成であっても良い。
【0063】
更に、上記第5及び第6実施形態において、請求項6でいう「末端単位表示手段」を、両端に位置する末端受光素子21A,21Pのそれぞれが属する第1及び第4の受光素子群41,44に対応した第1及び第4の単位表示部95a,95dとしたが、これに限らず、いずれか一方のみを「末端単位表示手段」としても良い。例えば、第1単位表示部95aを「末端単位表示手段」とした場合には、第2ないし第4の単位表示部95b〜95dが「「末端単位表示手段以外のもの」として機能することになる。このような構成によれば、まず、第1単位表示部95aを点滅させるようにして、その点滅状態を維持するように他の第2ないし第4の単位表示部95b〜95dを順次点灯させるよう調整すれば良い。これによれば、やはり、各受光素子毎に専用の表示灯を設けた従来のものに比べてコストアップ及び装置の大型化を回避しつつ、正規の設置位置になったときのみオンする動作表示灯だけを備えた従来のものに比べて容易かつ効率的な光軸調整が可能になる。
【0064】
また、「末端単位表示手段以外のもの」として機能する単位表示部95については、バーグラフ表示器で構成し、対応する受光素子群のうち入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示させる構成としても良い。このような構成であれば、現時点での各受光素子21が入光状態にあるか否かが視覚的に捉え易くなり光軸調整がさらに更にやり易くなる。
【0065】
<他の実施形態>
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記第1ないし第4実施形態とは異なり、第1ないし第3の表示手段を投光器10側に設けた構成であっても良い。
【0066】
(2)また、前記第1ないし第4の実施形態において、表示灯53a〜53d,83a〜83dは、点灯速度ではなく入光受光素子の個数に応じて色が変わる構成であってもよい。
【0067】
(3)前記第2実施形態における受光器50の基本ユニット60は、第1ないし第3の表示手段51〜54と共に複数の受光素子62を備えていたが、基本ユニットは、第1ないし第3の表示手段51〜54のみを備えて、受光素子は備えない構成のものであってもよい。なお、第5実施形態に係る構成を、本第2実施形態に適用したものであっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る多光軸光電スイッチの斜視図
【図2】その多光軸光電スイッチのブロック図
【図3】光軸調整を行ったときの受光器の斜視図
【図4】動作表示灯を備えた多光軸光電スイッチの受光器の斜視図
【図5】第2実施形態に係る多光軸光電スイッチの斜視図
【図6】その多光軸光電スイッチのブロック図
【図7】第3実施形態の光軸調整を行ったときの受光器の斜視図
【図8】第4実施形態に係る多光軸光電スイッチの受光器の斜視図
【図9】第5実施形態に係る多光軸光電スイッチのブロック図
【図10】その受光制御回路のフローチャート
【図11】光軸調整を行ったときの受光器の斜視図
【図12】第6実施形態の受光制御回路のフローチャート
【図13】光軸調整を行ったときの受光器の斜視図
【図14】従来の多光軸光電スイッチの斜視図
【図15】バーグラフ表示灯を備えた多光軸光電スイッチの表示態様の説明図
【符号の説明】
10,58… 投光器
11…投光素子
20,50,80,90,100…受光器
21(21A〜21P),62…受光素子
21A,21P…末端受光素子
22,63…受光回路
31…第1表示部
32…第2表示部
33…第3表示部
33a〜33d…単位表示器
34,54動作表示灯
41〜44…受光素子群
53a〜53d,83a〜83d…表示灯
60…基本ユニット
61…増設ユニット
65…受光素子数判別回路
93…バーグラフ表示器
95(95a〜95d)…単位表示部
L1…ライン

Claims (9)

  1. 一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、前記複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、前記投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、
    前記各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、
    前記複数の受光素子のうち両端に位置する各末端受光素子のそれぞれに対応して設けられ、前記各末端受光素子についての前記判定手段による判定結果に応じた表示動作を行う第1及び第2の表示手段と、
    前記複数の受光素子の全て、又は、前記末端受光素子を除く前記受光素子に対応して設けられ、それらの受光素子のうち前記判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行う第3の表示手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う第4の表示手段とを備えたことを特徴とする多光軸光電スイッチ。
  2. 一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、前記複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、前記投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、
    前記各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、
    前記複数の受光素子のうち両端に位置する末端受光素子のいずれか一方に対応して設けられ、その末端受光素子についての前記判定手段による判定結果に応じた表示動作を行う第1の表示手段と、
    前記複数の受光素子の全て、又は、前記末端受光素子を除く前記受光素子に対応して設けられ、それらの受光素子のうち前記判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行う第3の表示手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う第4の表示手段とを備えたことを特徴とする多光軸光電スイッチ。
  3. 前記複数の受光素子の全て、又は、前記末端受光素子を除く前記受光素子が2以上の受光素子群に分けられて、前記第3の表示手段は、前記各受光素子群にそれぞれ対応した複数の単位表示手段からなり、各単位表示手段は、対応する受光素子群のうち前記判定手段により入光状態と判定された受光素子の個数に応じた表示動作を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多光軸光電スイッチ。
  4. 前記第3の表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する全受光素子のうち前記入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の多光軸光電スイッチ。
  5. 前記各単位表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する前記受光素子群のうち前記入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示することを特徴とする請求項3に記載の多光軸光電スイッチ。
  6. 一列に配置され、所定のタイミングで順次投光する複数の投光素子を備えた投光器と、前記複数の投光素子のそれぞれに対応して一列に配置され、前記投光素子から投光される光を受光してその受光量に応じた受光信号を出力する複数の受光素子を備えた受光器とを対向配置してなり、
    前記各投光素子の投光タイミングに同期して、それに対応する受光素子からの受光信号に基づいて当該受光素子が入光状態にあるか否かを順次判定する判定手段を備えた多光軸光電スイッチにおいて、
    前記判定手段による判定結果に基づいて全受光素子が入光状態にあることを条件に表示動作を行う全入光表示手段と、
    前記複数の受光素子が2以上の受光素子群に分けられて、それら各受光素子群のそれぞれに対応して設けられた複数の単位表示手段とを備えて、
    それら複数の単位表示手段のうち、前記複数の受光素子の両端に位置する末端受光素子のそれぞれが属する受光素子群に対応したものの両方、或いは、いずれか一方の末端単位表示手段は、前記判定手段において、対応する受光素子群の受光素子の、全てが入光状態と判定されたときと、全てではないが少なくとも前記末端受光素子が入光状態と判定されたときと、少なくとも前記末端受光素子が遮光状態と判定されたときとで異なる表示動作を行い、
    前記末端単位表示手段以外のものは、対応する受光素子群の受光素子についての前記判定手段による判定結果に応じた表示動作を行うことを特徴とする多光軸光電スイッチ。
  7. 前記末端単位表示手段以外の前記単位表示手段は、対応する受光素子群の受光素子のうち前記判定手段により入光状態と判定された入光受光素子の個数に応じた表示動作を行うことを特徴とする請求項6に記載の多光軸光電スイッチ。
  8. 前記末端単位表示手段以外の前記単位表示手段は、バーグラフ表示手段で構成され、対応する前記受光素子群のうち前記入光受光素子の占める割合をバーグラフとして表示することを特徴とする請求項7に記載の多光軸光電スイッチ。
  9. 前記受光器は、前記単位表示手段を所定の基準数備えた基本ユニットに、所望数の増設ユニットを組み付けてなり、
    前記各増設ユニットには、それぞれ複数の前記受光素子が備えられ、
    前記基本ユニットは、前記受光器全体の受光素子の総数を認識し、これら受光素子を、前記基準数と同数の受光素子群に分けて、前記各単位表示手段に対応させるよう構成したことを特徴とする請求項3、請求項5、請求項6、請求項7又は請求項8のいずれかに記載の多光軸光電スイッチ。
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