JP4381624B2 - 表示パネル用接合装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばプラズマディスプレイパネルや液晶パネルのような表示パネルにフィルム状の基板を位置合わせして接合する表示パネル用接合装置、及び該接合装置にて実行される接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図8に示すように、例えばガラス板のような透明な基板3a上の中央部分に、例えばプラズマ表示部3bを設けたPDP(プラズマディスプレイパネル)3が存在する。該PDP3において、上記表示部3bが存在しない、基板3aの側縁部3cには、表示部3bを動作させるための電力や信号を供給するフィルム状の基板、つまりFPC(フィルムプリントサーキット)2が接合される。
上記側縁部3cにおけるFPC接合場所へFPC2を接合させるため、以下の動作が実行される。即ち、図9に示すように、PDP3の側縁部3cに設けられているパネル側マークをカメラ5bにて撮像し認識し、一方、FPC2に設けられているFPC側マークをカメラ5aにて撮像し認識する。その後、上記接合動作のため、PDP3の側縁部3cを支持するパネル支持台10が上記側縁部3cの真下まで移動する。尚、該移動に応じて上記カメラ5bも移動する。そして、FPC2を保持しているノズル状のFPC保持部8を、上記パネル側マーク及び上記FPC側マークの認識結果に基づいて、図示するように互いに直交するX,Y方向、及び保持部8の軸回り方向に移動させてFPC2の位置補正をして、所定の上記FPC接合場所にFPC2を接合する。
【0003】
又、図10に示すように、FPC2を上記側縁部3cに接合するとき、側縁部3cはパネル支持台10にて下方より支持され、FPC2はFPC保持部8にて側縁部3cに加熱、押圧される。このとき、図9に示すパネル支持台10が上記側縁部3cより外側に配置されて、つまりパネル支持台10と側縁部3cとがずれて配置されてPDP3が保持されたとき、側縁部3cは破損する。よって、パネル支持台10は側縁部3cより内側でPDP3を保持する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図9に示すように、従来、上記FPC側マークを撮像する上記カメラ5aの配置位置と、上記パネル側マークを撮像する上記カメラ5bの配置位置とは異なっている。上記FPC側マークがカメラ5aにて撮像された後、FPC2を保持している上記FPC保持部8を接合のため上記側縁部3cまで移動させるが、熱の影響により上記カメラ5aとカメラ5bとの間の距離が変化する。よって、上記カメラ5aと上記カメラ5bとの初期の設置距離と、上記認識動作に基づいて求まる補正用距離とに基づいて決定した移動距離にて上記FPC保持部8を移動させても、FPC保持部8の移動機構をμmのオーダーの精度にて移動させるのは困難である。
又、上記側縁部3cへFPC2を接合した後の状態を確認することは従来不可能であり、接合位置ずれをチェックできなかった。
又、図10から明らかなように、パネル支持台10は、FPC2のサイズに応じて変更する必要がある。よって、変更の度に、FPC保持部8のFPC接触面8aと、パネル支持台10のパネル支持面10aとの、±5μmの平行度を確認する必要があり、必要に応じて平行度調整を行なう手間があった。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、従来に比べて表示パネルと被装着体との接合品質を向上可能な表示パネル用接合装置、及び該表示パネル用接合装置を使用した接合方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様における表示パネル用接合装置は、表示パネルを構成する基板の側縁部を支持するパネル支持部材と、
上記側縁部に接合される被接合体を保持する保持部材を有し、かつ上記表示パネルの上記側縁部が上記パネル支持部材上に載置された後上記被接合体を上記側縁部に押圧して上記側縁部へ上記被接合体を接合する被接合体保持装置と、
上記被接合体保持装置に保持された上記被接合体の外形を撮像する被接合体用カメラと、
上記側縁部が上記パネル支持部材に載置されかつ上記被接合体が上記側縁部に近接して配置されたとき、上記側縁部に設けたパネル側マーク及び上記被接合体に設けた被接合体側マークを一つの撮像視野にて撮像する撮像カメラと、
上記被接合体用カメラから得た上記被接合体の外形撮像情報にて上記被接合体の端面と上記保持部材の端面とを一致させる動作制御を上記被接合体保持装置に対して行なうとともに、上記撮像カメラによる撮像にて得た撮像情報に基づいて上記被接合体の位置補正をして上記被接合体を上記側縁部に接合させる動作制御を上記被接合体保持装置に対して行なう制御装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】
又、上記パネル支持部材上に載置された上記側縁部の厚み方向において、上記撮像カメラは上記パネル支持部材に対向して配置され、上記被接合体保持装置に備わり上記被接合体を保持する保持部材は、上記撮像カメラと上記パネル支持部材との間に配置させることができる。
【0007】
又、上記保持部材にて保持している上記被接合体を上記側縁部に押圧しているときに、上記被接合体側マーク及び上記パネル側マークを上記撮像カメラに同一視野内で撮像させる撮像用窓を上記保持部材は有することができる。
【0008】
又、上記表示パネルの上記基板、上記被接合体、及び上記パネル支持部材は透光性材料にてなるとき、上記被接合体側マーク及び上記パネル側マークを上記撮像カメラにて撮像するために上記パネル支持部材を通過して上記撮像カメラへ入射する光を発する照明装置をさらに備えることができる。
【0009】
又、上記側縁部に沿って上記パネル支持部材を移動させる支持部材用移動装置をさらに備えることができる。
【0010】
さらに本発明の第2態様における表示パネル用接合方法は、表示パネルを保持して移動し該表示パネルの基板の側縁部をパネル支持部材上に配置し、
上記側縁部に接合される被接合体の外形を撮像して該外形撮像情報にて上記被接合体の端面と上記被接合体を保持する保持部材の端面とが一致するように位置決めし、その後、上記パネル支持部材上に配置された上記側縁部に近接して上記被接合体を配置し、
上記被接合体が上記側縁部に近接して配置されたとき、上記側縁部に設けたパネル側マーク及び上記被接合体に設けた被接合体側マークを一つの撮像視野にて撮像し、
撮像結果に基づいて上記被接合体の位置補正をした後、上記被接合体を上記側縁部に接合する、ことを特徴とする。
【0011】
上記第2態様において、上記側縁部への上記被接合体の接合中にて、上記パネル側マーク及び上記被接合体側マークを一つの撮像視野にて撮像することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態である、表示パネル用接合装置、及び該接合装置にて実行される表示パネル用接合方法について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。又、表示パネルの一例として、本実施形態では、例えばガラスのような透光性材料にてなる基板に表示部を設けた、例えば上記PDP3やLCD(液晶ディスプレイ)が相当する。又、上記表示パネルに接合される被接合体の一例として、本実施形態では、例えば図2に示すように、上記FPC2を使用する。
【0013】
図2に示すように上記表示パネル用接合装置101は、大きく分けて、ACF貼付装置110と、仮圧着装置120と、本圧着装置130と、パネル保持装置140と、パネル搬送装置150と、制御装置180とを備え、パネル搬送装置150にて搬送方向155に上記PDP3を搬送して、PDP3へのACF(異方性導電フィルム)の貼付、該ACF上への上記FPC2の仮圧着、さらにPDP3にFPC2を本圧着して接合する。尚、上記ACFは、導電性粒子を含む粘着テープであって、PDP3と上記FPC2との間に介在させてFPC2をPDP3へ加熱押圧することで、上記導電性粒子にてFPC2の電極とPDP3の電極とを電気的に接続する。該ACFについて、図4及び図5では、符号111を付している。
【0014】
上記ACF貼付装置110は、透光性材料にてなる基板3aに表示部3bを設けたPDP3の側縁部3cであって上記FPC2が接合される領域に上記ACFを貼付する装置である。上記仮圧着装置120は、ACF貼付装置110にて貼付された上記ACF上に上記FPC2を仮圧着する装置であり、詳しくは後述する。上記本圧着装置130は、仮圧着装置120にて上記ACF上に仮圧着された上記FPC2を本圧着してFPC2を上記側縁部3cに接合する装置であり、本実施形態では生産タクト向上のため図示するように搬送方向155に沿って本圧着装置131と本圧着装置132の2台設置されている。
上記パネル保持装置140は、上記ACF貼付装置110、上記仮圧着装置120、上記本圧着装置131、132のそれぞれに対応して設置され、パネル搬送装置150にて搬送されてくるPDP3について上記表示部3bに対向する裏面を吸着保持する吸引装置142と、搬送方向155、該搬送方向155に直交する方向156、及び保持されているPDP3の厚み方向157に沿う中心軸165の軸回り方向158に保持しているPDP3を移動して上記各装置110、120、131、132におけるPDP3の位置決めを行なう移動装置141とを備える。上記移動装置141及び吸引装置142は、制御装置180に接続され動作制御される。
【0015】
上記仮圧着装置120について説明する。仮圧着装置120は、大きく分けて、パネル支持装置121と、被接合体保持装置122と、撮像カメラ123とを備え、さらに、図2に示すようにFPC2の供給装置124を設けることもできる。
上記パネル支持装置121は、図5に示すように、パネル支持部材1211と、移動装置1212と、照明装置1213とを備える。上記パネル支持部材1211は、上記照明装置1213に含まれる複数のLED(発光ダイオード)1214を収納する基台1215上に設置された、例えば石英等にてなる透光性を有する部材であり、PDP3の上記側縁部3cをその裏面3d側から支持する平坦な支持面1211aを有する。
移動装置1212は、上記基台1215を上記搬送方向155及び上記直交方向156に移動させる装置であり、図1に示すように、本実施形態ではモータにてなる駆動源1216aを有し搬送方向155に上記パネル支持部材1211を移動させる第1ボールネジ機構と、該第1ボールネジ機構を設け、本実施形態ではモータにてなる駆動源1217aを有し直交方向156に上記パネル支持部材1211を移動させる第2ボールネジ機構1217とを備える。上記駆動源1216a及び駆動源1217aは、制御装置180に接続され動作制御される。
上記照明装置1213は、PDP3上に記されているパネル側マークと、FPC2上に記されている被接合体側マークとを撮像カメラ123にて撮像するための光を発する装置であり、制御装置180にて制御されて上記LED1214の発光を制御する。LED1214から発せられた光は、上記パネル支持部材1211を通り、さらにPDP3及びFPC2を通過して撮像カメラ123に至る。
【0016】
上記被接合体保持装置122は、FPC2を保持する保持部材1221と、該保持部材1221を上記搬送方向155及び上記直交方向156に移動させる移動装置1222と、上記保持部材1221にFPC2を吸着保持させるための吸引装置1223と、FPC2を保持している保持部材1221を上記厚み方向157に移動させる押圧装置1224と、FPC2とPDP3とを仮圧着させるときの熱を発する加熱装置1227とを備える。又、上記移動装置1222、上記吸引装置1223、上記押圧装置1224、及び加熱装置1227は、制御装置180に接続され動作制御される。
上記保持部材1221は、図5に示すように、FPC2の少なくとも側縁部を保持する大きさにてなる部材である。又、上述のように、保持部材1221にて保持されているFPC2は、押圧装置1224にてPDP3の側縁部3cに押圧されるが、このときのFPC2とPDP3との接合状態を図6に示すように確認可能とするため、保持部材1221には、該保持部材1221を貫通する撮像用窓1221aを設けている。該撮像用窓1221aを設けることで、図6に示すように、接合中において、FPC2に記されている被接合体側マーク2cと、上記側縁部3cに記されているパネル側マーク3eとの位置関係、つまりFPC2とPDP3との接合状態を上記撮像カメラ123による一つの視野内に撮像可能となる。
又、保持部材1221には、上記吸引装置1223につながる複数の吸引用開口を有し、保持面1221bにFPC2を吸着可能である。
【0017】
このような保持部材1221は、図1に示すように上記押圧装置1224に取り付けられている。該押圧装置1224は、本実施形態ではモータにてなる駆動源1224aを有する押圧用ボールネジ機構1224bを有し、上記厚み方向157へ保持部材1221を移動させる。上記駆動源1224aは、制御装置180にて動作制御される。
上記移動装置1222は、本実施形態ではモータにてなる第1駆動源1222aを有し、上記押圧用ボールネジ機構1224bを設置したベース板1225が取り付けられた搬送方向用ボールネジ機構1222bと、本実施形態ではモータにてなる第2駆動源1222cを有し、搬送方向用ボールネジ機構1222bを設置した台板1226が取り付けられた直交方向用ボールネジ機構1222dとを備える。尚、直交方向用ボールネジ機構1222dは、当該仮圧着装置120を構成する架台125上に設置される。上記第1駆動源1222a及び第2駆動源1222cは、制御装置180に接続され動作制御される。よって、搬送方向用ボールネジ機構1222bの第1駆動源1222aを動作させることで上記ベース板1225を搬送方向155へ移動させることができ、さらに直交方向用ボールネジ機構1222dの第2駆動源1222cを動作させることで上記台板1226を直交方向156へ移動させることができる。したがって、これら搬送方向用ボールネジ機構1222b及び直交方向用ボールネジ機構1222dにて、押圧装置1224を搬送方向155及び直交方向156へ移動させることができる。
【0018】
上記撮像カメラ123は、図4及び図5に示すように、PDP3の側縁部3cが上記パネル支持部材1211上に載置され、かつ上記保持部材1221に保持されたFPC2が移動装置1222にて上記側縁部3cに近接して配置されたとき、側縁部3cに設けたパネル側マーク3e及びFPC2に設けた被接合体側マーク2cを一つの撮像視野にて撮像するカメラである。図4に示すように、本実施形態では、例えば上記パネル側マーク3eは搬送方向155に沿ってそれぞれ2箇所で、かつ互いに離れて記されている。これは、被接合体側マーク2cについても同様である。よって、一つの撮像カメラでは、例えばパネル側マーク3e−1とパネル側マーク3e−2とを同一視野にて撮像することはできないので、本実施形態では、搬送方向155に沿って2台の撮像カメラ、撮像カメラ123−1、123−2を、それぞれ上記架台125に設置している。
さらに本実施形態では、各撮像カメラ123−1、123−2は、搬送方向155に沿って可動なように、カメラ移動装置126−1,126−2をそれぞれ備えている。よって、例えばパネル側マーク3e−1とパネル側マーク3e−2との間の距離が変化した場合にも撮像可能である。
【0019】
又、これら2台の撮像カメラ123−1、123−2と、FPC2を保持する保持部材1221とは、図1及び図5に示すように、上記搬送方向155において、2台の撮像カメラ123−1、123−2の間に保持部材1221が配置され、かつ厚み方向157において保持部材1221の上方に各撮像カメラ123−1、123−2が配置される位置関係を有する。よって、上述のようにFPC2がPDP3の側縁部3cに近接して配置されたとき、図4に示すように、パネル側マーク3e−1及び被接合体側マーク2c−1は、撮像カメラ123−1による一つの撮像視野1233aにて撮像可能であり、パネル側マーク3e−2及び被接合体側マーク2c−2は、撮像カメラ123−2による一つの撮像視野1233bにて撮像可能である。尚、図4に示すように、例えば撮像視野1233aにおける被接合体側マーク2c−1は、上記撮像用窓1221aを介して撮像される。
【0020】
上記FPC供給装置124は、図2に示すようにFPC収納部1241より搬送装置1242にて移載されるFPC2を載置し、上記直交方向156へ移動して上記保持部材1221へFPC2を受け渡す受渡装置1243を有する。該受渡装置1243は、上記移動装置1222の直交方向用ボールネジ機構1222dの中央部でその下方に設置され、例えばモータにてなり制御装置180にて動作制御される駆動部1244にて動作される。
【0021】
又、当該仮圧着装置120には、図3に示すように、上記受渡装置1243に移載されたFPC2が受渡装置1243にて待機位置127に搬送されたとき、FPC2の外形を撮像するFPC用カメラ1271と、FPC2を間に挟みFPC用カメラ1271に対向して配置されFPC2の撮像用の光を発する照明装置1272とをさらに備える。尚、図3は、上記受渡装置1243、FPC用カメラ1271、照明装置1272、及び被接合体保持装置122部分を図示したもので、仮圧着装置120の全ての構成部分を図示していない。FPC用カメラ1271及び照明装置1272は、制御装置180に接続され、動作制御される。よって、待機位置127にFPC2が配置されたとき、照明装置1272からの投光によりFPC用カメラ1271にてFPC2の外形が撮像される。該撮像後、被接合体保持装置122の保持部材1221は、受渡装置1243に載置されているFPC2を吸着保持するが、該吸着保持動作のために制御装置180は、FPC2の端面2bに、上記保持部材1221の端面1221cが一致するように、FPC2の上記外形撮像情報に基づいて被接合体保持装置122の移動装置1222及び押圧装置1224の動作制御を行なう。尚、上記端面2bと、上記端面1221cとを一致させる理由は、図4に示すように一つの撮像視野1233にてパネル側マーク3e及び被接合体側マーク2cを撮像するときに保持部材1221の端面1221cをFPC2の端面2bに一致させることで余計な端面1221cの画像を出さないため、並びにFPC2をPDP3に接合するときにFPC2の端面2b付近も確実に押圧させるためである。
【0022】
以上のように構成される仮圧着装置120を有する表示パネル用接合装置101の動作について以下に説明する。以下の各動作における動作制御は、制御装置180にて実行される。尚、パネル搬送装置150によるPDP3の搬送動作、パネル搬送装置150にて搬送されてきたPDP3のパネル保持装置140による位置決め動作、ACF貼付装置110によるPDP3の側縁部3cへのACFの貼付動作、及び本圧着装置130による上記側縁部3cへのFPC2の本圧着動作については、従来の表示パネル用接合装置における各動作と基本的に類似するので、ここでの詳しい説明は省略する。よって、以下では、仮圧着装置120の動作について詳しく説明する。
【0023】
ACF貼付装置110にて、PDP3の側縁部3cへACF111が貼付されたPDP2は、パネル搬送装置150にて次段の仮圧着装置120へ搬入され、仮圧着装置120に備わるパネル保持装置140にて吸着保持される。該保持状態を維持してパネル保持装置140の移動装置141により、図5に示すように、PDP3の裏面3dであって上記側縁部3cの内、FPC2が押圧される領域に対応する部分が、仮圧着装置120に備わるパネル支持装置121のパネル支持部材1211の支持面1211aに載置される。
【0024】
一方、FPC2は、上記FPC供給装置124のFPC収納部1241より搬送装置1242にて受渡装置1243に移載され、該受渡装置1243にて上記待機位置127まで搬送される。待機位置127に搬送されたFPC2は、FPC用カメラ1271にてその外形が撮像され、上述のように、該撮像情報に基づきFPC2の端面2bに、上記保持部材1221の端面1221cが一致するように、上記被接合体保持装置122の移動装置1222及び押圧装置1224にて保持部材1221が移動される。上記端面2bと端面1221cとの位置決め後、保持部材1221をFPC2に接触させ、保持部材1221に接続されている上記吸引装置1223にてFPC2の吸着保持を行なう。保持部材1221がFPC2を保持した後、上記押圧装置1224及び移動装置1222が動作され、図4に示すように、上記パネル支持部材1211上に載置されているPDP3の側縁部3cに記されるパネル側マーク3eと、FPC2の被接合体側マーク2cとが同一の撮像視野1233に収まるように、保持部材1221は移動され、上記側縁部3cに対してFPC2を近接させる。
【0025】
上記近接動作後、撮像カメラ123−1、123−2のそれぞれにて、撮像視野126−1,126−2内に上記パネル側マーク3eと被接合体側マーク2cとを収めた状態にて撮像を行なう。該撮像後、上記パネル側マーク3eと、被接合体側マーク2cとが例えば図6に示すように互いに対応して配置されるように、上記撮像情報に基づいてFPC2の位置補正量を求め、該位置補正量に基づいて被接合体保持装置122の移動装置1222が移動し、その後、押圧装置1224が動作してPDP3の側縁部3cにFPC2を仮接合させる。
又、接合中においても、FPC2の保持部材1211に設けた撮像用窓1221aを介して図6に示すように上記パネル側マーク3e及び被接合体側マーク2cを撮像することもでき、FPC2とPDP3との位置ずれを検出することができる。
【0026】
本実施形態では、上述したように、PDP3の側縁部3cとFPC2とが近接可能なように被接合体保持装置122の保持部材1221を配置し、かつ上記保持部材1221の上方に撮像カメラ123−1、123−2を配置したことから、PDP3に対するFPC2の接合前において、上記厚み方向157に沿って撮像カメラ123−1、123−2のそれぞれの撮像視野126−1,126−2内に上記パネル側マーク3eと被接合体側マーク2cとの両方を収めることができる。したがって、PDP3及びFPC2は、同一のカメラで一撮像視野にて撮像可能な程度に近接していることから、撮像後、接合のため、FPC2をPDP3へ移動させるときの移動量は、従来に比べて格段に短縮される。よって、上記一撮像視野内での撮像情報に基づきFPC2の位置補正を行なうによる位置補正精度の向上、及び上記移動量の低減により、FPC2をμmのオーダーの精度にて移動させることができ、PDP3とFPC2との接合精度、つまり接合品質を従来に比して向上させることができる。
【0027】
又、接合中においても撮像が可能であるので、接合中におけるPDP3に対するFPC2の位置ずれをチェックすることができる。
【0028】
さらに、パネル支持部材1211は、移動装置1212にて上記搬送方向155及び直交方向156に移動可能な構造としたことから、PDP3及びFPC2の種類が変わることで、PDP3及びFPC2の大きさが変わったときでも、図7に示すように、パネル支持部材1211を搬送方向155に移動させることができる。よって、上記種類変更毎に、パネル支持部材1211を交換する必要はない。又、パネル支持部材1211の配置位置を制御しながら移動可能としたことから、図7に点線で示すように、PDP3の端面3fを超えてパネル支持部材1211を配置することを防止することができる。
【0029】
上述のようにしてFPC2が仮接合されたPDP3は、パネル搬送装置150にて次段の本圧着装置130に搬送され、FPC2の本圧着が行なわれる。そして、FPC2が本圧着されたPDP3は、再びパネル搬送装置150にて次工程へ搬送される。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の第1態様の表示パネル用接合装置、及び第2態様の表示パネル用接合方法によれば、撮像カメラ、被接合体保持装置及び制御装置を備え、表示パネルの側縁部のパネル側マーク及び被接合体に設けた被接合体側マークを上記撮像カメラにて一つの撮像視野にて撮像し、該撮像情報に基づいて被接合体の位置補正を行ない表示パネルへ接合させる。よって、表示パネル及び被接合体は、上記被接合体保持装置により上記撮像カメラの一撮像視野にて撮像可能な程度に近接させることから、撮像後、接合のため、被接合体を表示パネルへ移動させるときの移動量は、従来に比べて格段に短縮される。よって、上記一撮像視野内での撮像情報に基づき被接合体の位置補正を行なうことによる位置補正精度の向上、及び上記移動量の低減により、表示パネルと被接合体との接合精度、即ち接合品質を従来に比して向上させることができる。
【0031】
上記表示パネルの厚み方向において、上記撮像カメラはパネル支持部材に対向して配置し、被接合体の保持部材を、上記撮像カメラと上記パネル支持部材との間に配置することで、上述の効果を容易に奏することが可能となる。
【0032】
さらに、上記保持部材に撮像用窓を有することで、接合中においても上記撮像用窓を通して表示パネルと被接合体との接合状態を上記撮像カメラにて撮像し確認することができる。
【0033】
さらに、パネル支持部材を通過して上記撮像カメラへ入射する光を発する照明装置をさらに備えることで、上記表示パネルの厚み方向において上記撮像カメラをパネル支持部材に対向して配置した状態において、表示パネルのパネル側マーク及び被接合体の被接合体マークを鮮明に撮像することができる。
【0034】
さらに、支持部材用移動装置を備えたことで、表示パネルや被接合体の種類が変わり大きさが変化したときでも、該変化に対応してパネル支持部材を移動させることができる。よって、上記種類の変更毎にパネル支持部材を変更する必要がなく、パネル支持部材と被接合体の保持部材との平行度を調整する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における表示パネル用接合装置に備わる仮圧着装置の斜視図である。
【図2】 本発明の実施形態における表示パネル用接合装置の全体を示す斜視図である。
【図3】 図1に示す仮圧着装置の側面図である。
【図4】 図1に示す仮圧着装置において、PDPのパネル側マークとFPCの被接合体側マークとを一つの撮像視野にて撮像している状態を示す図である。
【図5】 図4に示す状態において、撮像カメラ、パネル支持部材、保持部材の配置関係を示す図である。
【図6】 図1に示す仮圧着装置において、PDPにFPCを接合している状態を示す図である。
【図7】 図1に示す仮圧着装置において、パネル支持部材が移動することを説明するための図である。
【図8】 表示パネルに被接合体を取り付けた状態を示す図である。
【図9】 従来の仮圧着装置において、PDPにFPCを接合させる動作を説明するための図である。
【図10】 従来の仮圧着装置において、PDPにFPCを接合させている状態を示す図である。
【符号の説明】
2…FPC、2c…被接合体側マーク、3…PDP、3a…基板、
3c…側縁部、3e…パネル側マーク、
101…表示パネル用接合装置、120…仮圧着装置、
122…被接合体保持装置、123…撮像カメラ、
1211…パネル支持部材、1212…移動装置、1213…照明装置、
1221…保持部材、1221a…撮像用窓。
Claims (7)
- 表示パネル(3)を構成する基板(3a)の側縁部(3c)を支持するパネル支持部材(1211)と、
上記側縁部に接合される被接合体(2)を保持する保持部材(1221)を有し、かつ上記表示パネルの上記側縁部が上記パネル支持部材上に載置された後上記被接合体を上記側縁部に押圧して上記側縁部へ上記被接合体を接合する被接合体保持装置(122)と、
上記被接合体保持装置に保持された上記被接合体の外形を撮像する被接合体用カメラ(1271)と、
上記側縁部が上記パネル支持部材に載置されかつ上記被接合体が上記側縁部に近接して配置されたとき、上記側縁部に設けたパネル側マーク(3e)及び上記被接合体に設けた被接合体側マーク(2c)を一つの撮像視野にて撮像する撮像カメラ(123)と、
上記被接合体用カメラから得た上記被接合体の外形撮像情報にて上記被接合体の端面(2b)と上記保持部材の端面(1221c)とを一致させる動作制御を上記被接合体保持装置に対して行なうとともに、上記撮像カメラによる撮像にて得た撮像情報に基づいて上記被接合体の位置補正をして上記被接合体を上記側縁部に接合させる動作制御を上記被接合体保持装置に対して行なう制御装置(180)と、
を備えたことを特徴とする表示パネル用接合装置。 - 上記パネル支持部材上に載置された上記側縁部の厚み方向(157)において、上記撮像カメラは上記パネル支持部材に対向して配置され、上記保持部材(1221)は、上記撮像カメラと上記パネル支持部材との間に配置される、請求項1記載の表示パネル用接合装置。
- 上記保持部材にて保持している上記被接合体を上記側縁部に押圧しているときに、上記被接合体側マーク及び上記パネル側マークを上記撮像カメラに同一視野内で撮像させる撮像用窓(1221a)を上記保持部材は有する、請求項2記載の表示パネル用接合装置。
- 上記表示パネルの上記基板、上記被接合体、及び上記パネル支持部材は透光性材料からなり、上記被接合体側マーク及び上記パネル側マークを上記撮像カメラにて撮像するために上記パネル支持部材を通過して上記撮像カメラへ入射する光を発する照明装置(1213)をさらに備えた、請求項2又は3記載の表示パネル用接合装置。
- 上記側縁部に沿って上記パネル支持部材を移動させる支持部材用移動装置(1212)をさらに備えた、請求項1から4のいずれかに記載の表示パネル用接合装置。
- 表示パネル(3)を保持して移動し該表示パネルの基板(3a)の側縁部(3c)をパネル支持部材(1211)上に配置し、
上記側縁部に接合される被接合体(2)の外形を撮像して該外形撮像情報にて上記被接合体の端面と上記被接合体を保持する保持部材の端面とが一致するように位置決めし、その後、上記パネル支持部材上に配置された上記側縁部に近接して上記被接合体を配置し、
上記被接合体が上記側縁部に近接して配置されたとき、上記側縁部に設けたパネル側マーク(3e)及び上記被接合体に設けた被接合体側マーク(2c)を一つの撮像視野にて撮像し、
撮像結果に基づいて上記被接合体の位置補正をした後、上記被接合体を上記側縁部に接合する、
ことを特徴とする表示パネル用接合方法。 - 上記側縁部への上記被接合体の接合中にて、上記パネル側マーク及び上記被接合体側マークを一つの撮像視野にて撮像する、請求項6記載の表示パネル用接合方法。
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