JP4379434B2 - 内燃機関 - Google Patents

内燃機関 Download PDF

Info

Publication number
JP4379434B2
JP4379434B2 JP2006136755A JP2006136755A JP4379434B2 JP 4379434 B2 JP4379434 B2 JP 4379434B2 JP 2006136755 A JP2006136755 A JP 2006136755A JP 2006136755 A JP2006136755 A JP 2006136755A JP 4379434 B2 JP4379434 B2 JP 4379434B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
internal combustion
oil
combustion engine
skirt
wall surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006136755A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007309130A (ja
Inventor
忠司 戸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2006136755A priority Critical patent/JP4379434B2/ja
Priority to PL384681A priority patent/PL211428B1/pl
Priority to PCT/JP2007/059962 priority patent/WO2007132847A1/ja
Priority to US11/993,587 priority patent/US7938094B2/en
Priority to CN2007800009057A priority patent/CN101346541B/zh
Priority to DE112007001074T priority patent/DE112007001074T5/de
Publication of JP2007309130A publication Critical patent/JP2007309130A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4379434B2 publication Critical patent/JP4379434B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/02Arrangements of lubricant conduits
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M9/00Lubrication means having pertinent characteristics not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M7/00
    • F01M9/10Lubrication of valve gear or auxiliaries
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/02Arrangements of lubricant conduits
    • F01M2011/023Arrangements of lubricant conduits between oil sump and cylinder head
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F01MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
    • F01MLUBRICATING OF MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; LUBRICATING INTERNAL COMBUSTION ENGINES; CRANKCASE VENTILATING
    • F01M11/00Component parts, details or accessories, not provided for in, or of interest apart from, groups F01M1/00 - F01M9/00
    • F01M11/02Arrangements of lubricant conduits
    • F01M2011/026Arrangements of lubricant conduits for lubricating crankshaft bearings

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

本発明は、オイルパン内のオイルが各潤滑部に供給される内燃機関に関するものである。
通常、内燃機関はオイルを貯留するオイルパンを備えている。そして、同オイルが内燃機関の各潤滑部に供給されてそれら潤滑部における潤滑に用いられるとともに、潤滑に用いられた後のオイルがオイルパンに戻されるようになっている。
従来、各潤滑部での潤滑に供されたオイルの一部がシリンダブロックの内壁面を伝い落ちてオイルパンに戻る構造の内燃機関が知られている(例えば、特許文献1参照)。そうした内燃機関にあっては、クランクケースの内部において、同クランクケースの内部とシリンダヘッドの内部とを連通するオイル通路が開口している。そして、シリンダヘッド内の潤滑部での潤滑に供されたオイルが上記オイル通路を介してクランクケース内に戻されるとともに、同オイルの一部がシリンダブロックの内壁面を伝い落ちてオイルパンに戻るようになっている。
また上記オイル通路が、クランクケース上部(例えば、シリンダボアの形成されたシリンダ部の下面)において開口された内燃機関も知られている。こうした内燃機関では、クランクケース内に戻されたオイルの一部が、シリンダブロックのスカート部の内壁面を伝い落ちてオイルパンに戻る。
特開平8−135423号公報
ここで、シリンダブロックのクランクケースの内部ではクランクシャフトが高速回転しており、またこれに伴ってコネクティングロッドが高速で稼働している。
そのため、それらクランクシャフトやコネクティングロッドといった稼働部材の動作方向と上記スカート部の内壁面を伝い落ちるオイルの流れ方向とが対向する構造の内燃機関にあっては、上記稼働部材の稼働に伴って発生する気流あるいは稼働部材そのものと上述のように伝い落ちるオイルとが干渉してしまう。
これは、オイルが攪拌されて同オイル内に気泡が発生したり、稼働部材の回転抵抗が増大することによって燃料消費量が増大したりするなどといった不都合を招く一因となり、好ましくない。
本発明は、そうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スカート部の内壁面を流れ落ちるオイルと稼働部材との干渉を抑制することのできる内燃機関を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について説明する。
請求項1に記載の発明は、クランクケース上部において同クランクケース内とシリンダヘッド内とを連通するオイル通路が開口され、前記シリンダヘッド内のオイルが前記オイル通路を介して前記クランクケース内に戻されるとともにシリンダブロックのスカート部の内壁面を伝い落ちてオイルパンに戻される内燃機関において、前記クランクケース内で稼働する稼働部材をクランク軸の軸心方向と直交する方向において前記スカート部の内壁面に投影した投影部分と前記オイル通路の前記クランクケース側の開口部分とを隔てる形状で前記投影部分に沿う方向に延びる段差部が前記スカート部の内壁面に形成されてなり、前記段差部の前記投影部分側が前記開口部分側より突出する形状に形成されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、オイル通路を通じてクランクケース内に戻されてスカート部の内壁面を伝い落ちるオイルの流れを段差部によって遮ることにより、稼働部材を投影した投影部分、言い換えれば、スカート部の内壁面と稼働部材との間隙が小さい部分に同オイルが流れ込むことを抑制することができる。したがって、スカート部の内壁面を流れ落ちるオイルと稼働部材との干渉を抑制することができるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関において、前記開口部分は一対の前記スカート部の一方に近接して設定され、前記段差部は前記開口部分が近接している側の前記スカート部における前記投影部分の全体と前記開口部分側の部分とを隔てる形状で延設されてなることをその要旨とする。
上記構成によれば、オイル通路を通じてクランクケース内に戻されて一対のスカート部のうちの一方の内壁面を伝い落ちるオイルが上記投影部分に流れ込むことを好適に抑制することができ、同オイルと稼働部材との干渉を好適に抑制することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関において、前記開口部分は一対の前記スカート部の一方に近接して設定され、前記段差部は前記開口部分が近接している側の前記スカート部における前記投影部分の下方部分と前記開口部分側の部分とを隔てる形状で延設されてなることをその要旨とする。
一般に、スカート部の内壁面と稼働部材との間隙は同スカート部の上方部分において大きく、下方部分において小さい。そのため、上述したスカート部の内壁面を流れ落ちるオイルと稼働部材との干渉は、スカート部の下部において生じやすいと云える。
上記構成によれば、オイル通路を通じてクランクケース内に戻されて一対のスカート部のうちの一方の内壁面を伝い落ちるオイルが上記投影部分の下方部分、言い換えれば、同オイルと稼働部材との干渉が生じやすい部分に流れ込むことを好適に抑制することができる。したがって、スカート部の内壁面を流れ落ちるオイルと稼働部材との干渉を的確に抑制することができる。
なお請求項4によるように、スカート部の内壁面に凸部を形成して、同凸部の前記開口部分側の部分を前記段差部とすることができる。こうした構成により、スカート部、ひいてはシリンダブロックの剛性を向上させることもできる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関において、
前記稼働部材はコネクティングロッドであり、前記オイル通路は、前記クランクケース内における前記クランク軸の軸受け部の側方において開口されてなることをその要旨とする。
近年、クランクケース内におけるクランク軸の軸受け部の側方においてオイル通路を開口する内燃機関が提案されている。また内燃機関にあっては、クランク軸に設けられるカウンタウェイトが小型化する傾向にある。そうした内燃機関にあっては、スカート部の内壁面を流れ落ちるオイルとコネクティングロッドとが干渉するおそれがある。上記構成によれば、そうした内燃機関にあって、スカート部の内壁面を流れ落ちるオイルとコネクティングロッドとの干渉を抑制することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明にかかる内燃機関を具体化した第1の実施の形態について説明する。
ここでは先ず、図1を参照して、本実施の形態にかかる内燃機関の概略構成について説明する。
同図1に示すように、本実施の形態にかかる内燃機関のシリンダブロック10には、シリンダボア11が形成されており、シリンダボア11の内部にはピストン12が往復移動可能に設けられている。ピストン12はコネクティングロッド13を介してクランク軸14に連結されている。このコネクティングロッド13により、ピストン12の往復運動がクランク軸14の回転運動へと変換される。また、シリンダブロック10の下部にはオイルパン15が取り付けられている。このオイルパン15には、内燃機関の各潤滑部に供給するためのオイルが貯留されている。
内燃機関のシリンダヘッド20には吸気ポート21及び排気ポート22が形成されており、それら吸気ポート21及び排気ポート22は共に燃焼室23に連通されている。また、吸気ポート21には吸気バルブ24が設けられており、排気ポート22には排気バルブ25が設けられている。シリンダヘッド20には、その上部を覆う形状のヘッドカバー26が設けられている。
シリンダヘッド20の内部には、吸気バルブ24を開閉駆動させるための吸気カムシャフト27と排気バルブ25を開閉駆動させるための排気カムシャフト28とが設けられている。それら吸気カムシャフト27及び排気カムシャフト28は共に、タイミングベルト(図示略)を介してクランク軸14に駆動連結されている。そして、吸気カムシャフト27の回転に基づく吸気バルブ24の開閉駆動を通じて吸気ポート21と燃焼室23との連通および同連通の遮断とが切り替えられ、排気カムシャフト28の回転に基づく排気バルブ25の開閉駆動を通じて、排気ポート22と燃焼室23との連通および同連通の遮断とが切り替えられる。
次に、本実施の形態にかかる内燃機関の潤滑構造について説明する。
内燃機関は、オイルパン15内のオイルを圧送するオイルポンプ31を備えている。このオイルポンプ31によって汲み上げられたオイルは、フィルタ32によって異物が除去された後、オイルギャラリ33を通じて内燃機関の各潤滑部に圧送される。それら潤滑部とは、具体的には、シリンダブロック10内に配設されたピストン12、コネクティングロッド13、およびクランク軸14周辺の摺動部分や、シリンダヘッド20内に配設された吸気バルブ24、排気バルブ25、吸気カムシャフト27、および排気カムシャフト28周辺の摺動部分などである。
そして、各潤滑部の潤滑に用いられた後のオイルは、シリンダブロック10内を流れ落ちて再びオイルパン15に貯留される。なお本実施の形態にかかる内燃機関には、シリンダブロック10(詳しくは、そのクランクケース16)の内部とシリンダヘッド20の内部とを連通するオイル通路34が形成されている。そして、シリンダヘッド20内の潤滑部における潤滑に用いられた後のオイルは、上記オイル通路34を介してクランクケース16の内部、ひいてはオイルパン15に戻されるようになっている。このようにオイル通路34を介してクランクケース16内に戻されたオイルの一部は、同クランクケース16(詳しくは、スカート部17)の内壁面17aを伝い落ちて、オイルパン15内に戻る。
次に、オイル通路34について詳しく説明する。
本実施の形態にかかる内燃機関は車両に搭載されるものであり、同車両の水平な路面での停止時における鉛直方向を図1中に矢印Aで示すように、内燃機関は、排気ポート22側よりも吸気ポート21側が上方に位置するように若干傾いた状態で車両に搭載されている。上記オイル通路34は、同オイル通路34にシリンダヘッド20内のオイルを効率よく流入させるために、シリンダヘッド20内の下方に位置する側(排気ポート22側)において開口されている。
一方、上記オイル通路34は、シリンダブロック10の内部においては、一対のスカート部17の一方(排気ポート22側のスカート部17)に近接した位置において開口されている。また、オイル通路34は、シリンダブロック10における上記シリンダボア11の形成された部分(シリンダ部18)の下面で開口されている。なお同シリンダ部18の下部には、クランク軸14の軸受け部19がクランクケース16内に向けて延びる形状で突設されている。上記オイル通路34は、その軸受け部19の側方において開口されている。
ところで、上記クランク軸14の斜視構造を図2に示すように、同クランク軸14にはシリンダボア11に対応する一対のクランクアーム14aの一方のみにカウンタウェイト14bが設けられている。
図3に、クランクケース16の平面断面構造の一部を拡大して示す。
同図3に示すように、上記オイル通路34は、そのクランクケース16内における開口部分(図中に一点鎖線で示す部分)が、鉛直方向においてコネクティングロッド13、クランクアーム14a、およびカウンタウェイト14bの回転軌跡(図中に破線で示す部分)と重ならない位置に設定されている。これにより、オイル通路34の開口部分からクランクケース16内に落下するオイルがコネクティングロッド13やクランク軸14に降り注ぎ難い構造とされている。
ここで、本実施の形態にかかる内燃機関は、上述のようにスカート部17の内壁面17aをオイルが伝い落ちる部分において、同オイルの流れ方向とクランク軸14やコネクティングロッド13の移動方向(図1の矢印Bで示す方向)とが対向する構造である。そのため、クランク軸14あるいはコネクティングロッド13とスカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルとが干渉し易く、これに起因するオイル内における気泡発生や燃料消費量の増大といった不都合が発生し易い。
なお本実施の形態にかかる内燃機関にあっては、クランク軸14(詳しくは、クランクアーム14aやカウンタウェイト14b)とスカート部17の内壁面17aとの間隙が比較的大きく(図3参照)、内壁面17aを伝い落ちるオイルがクランク軸14と殆ど干渉しない。これに対し、スカート部17の内壁面17aとコネクティングロッド13との間隙はごく小さいために、同スカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルとコネクティングロッド13とが干渉するおそれがある。
この点をふまえ、本実施の形態にあっては、スカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルとコネクティングロッド13との干渉を抑えるために、オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17の内壁面17aに凸部35が設けられている。
図4に、凸部35が設けられたスカート部17の内壁面17aをクランク軸14側から見た構造を示す。
なお図4において、斜線部Cで示す部分は、クランクケース16内で稼働するコネクティングロッド13をクランク軸14の軸心方向と直交する方向においてスカート部17の内壁面17aに投影した投影部分を示している。
図4に示すように、凸部35は、上記投影部分Cの上記オイル通路34の開口部分に近い側に沿う方向に延設される。また凸部35は、スカート部17の上記シリンダ部18側の端部からオイルパン15側の端部まで延びる形状に形成されている。こうした凸部35によって、本実施の形態にかかる内燃機関では、オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17における上記投影部分Cの全体とオイル通路34の上記開口部分側の部分とが隔てられる。
また、本実施の形態の内燃機関には、上記投影部分Cの上記オイル通路34の開口部分から遠い側に沿う方向に延び、且つ上記スカート部17の上記シリンダ部18側の端部からオイルパン15側の端部まで延びる凸部36が形成されている。
本実施の形態によれば、オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されてスカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルの流れを凸部35によって遮ることにより、同オイルが上記投影部分C、言い換えれば、スカート部17の内壁面17aとコネクティングロッド13との間隙が小さい部分に流れ込むことを抑制することができる。したがって、スカート部17の内壁面17aを流れ落ちるオイルとコネクティングロッド13との干渉を抑制することができるようになる。
また、上記凸部35により、スカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルが同内壁面17aの広範囲に広がることが抑制されて、同オイルが速やかにオイルパン15に戻されるようになる。そのため、内燃機関の冷間運転時には、各潤滑部での潤滑に供された比較的高温のオイルをオイルパン15に速やかに戻すことができ、オイル温度を速やかに上昇させて内燃機関の早期暖機完了、ひいては燃料消費量の低減を図ることができる。
さらに、スカート部17の内壁面17aに凸部35,36が形成されており、同凸部35,36が補強リブとして機能するために、スカート部17、ひいてはシリンダブロック10の剛性を向上させることができ、振動や騒音の発生を抑制することができる。
ちなみに、一般に、シリンダブロックの外壁には補強用のリブが形成されているが、本実施の形態にかかる内燃機関によれば、そうしたリブを省略することが可能になる。
また、シリンダ部18側の端部からオイルパン15側の端部に向けて凸部35,36が延設される。そのため、シリンダブロック10を型成型によって形成する場合に、シリンダ部18の下面と平行に延びる凸部がスカート部17の内壁面に形成される場合と比べて、シリンダブロック10の成型に用いる金型を単純な構造にすることが可能になる。また凸部35,36の延設方向が型成形における湯流れ方向に沿う方向とすることが可能になる。したがって、シリンダブロック10の生産性や品質の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されてスカート部17の内壁面を伝い落ちるオイルとコネクティングロッド13との干渉を抑制することができる。
(2)オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17における前記投影部分Cの全体と同開口部分側の部分とを隔てる形状で凸部35を延設した。そのため、オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されて一対のスカート部17のうちの一方の内壁面17aを伝い落ちるオイルが上記投影部分Cに流れ込むことを好適に抑制することができ、同オイルとコネクティングロッド13との干渉を好適に抑制することができるようになる。
(3)スカート部17の内壁面17aに凸部35,36を形成するようにしたために、シリンダブロック10の剛性を向上させることができる。
(第2の実施の形態)
以下、本発明にかかる内燃機関を具体化した第2の実施の形態について、第1の実施の形態との相違点を中心に説明する。
本実施の形態にかかる内燃機関と第1の実施の形態にかかる内燃機関とは、スカート部17の内壁面17aに形成される凸部の延設態様のみが異なる。
以下、本実施の形態にかかる凸部の延設態様について説明する。
図5は、本実施の形態にかかる内燃機関のスカート部17の内壁面17aをクランク軸14側から見た構造を示している。
同図5に示すように、前記オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17の内壁面17aには、同スカート部17の上記シリンダ部18側(図中の上側)の端部からオイルパン15側(図中の下側)の端部まで延びる凸部45が形成されている。
この凸部45は、シリンダ部18側の部分においては前記投影部分Cに形成されている。また凸部45は、オイルパン15側に向かうほど、上記投影部分Cの、クランクケース16内におけるオイル通路34の開口部分に近い側の縁部に徐々に近づくように延設される。さらに凸部45は、オイルパン15側の部分においては投影部分Cにおける上記開口部分に近い側の縁部に沿う方向に延設される。
こうした凸部45によって、本実施の形態にかかる内燃機関では、オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17における上記投影部分Cの下方部分とオイル通路34の上記開口部分側の部分とが隔てられる。
また、スカート部17の内壁面17aには、同スカート部17の上記シリンダ部18側(図中の上側)の端部からオイルパン15側(図中の下側)の端部まで延びる凸部46が形成されている。この凸部46は、シリンダ部18側(図中の上側)の部分においては上記凸部45と一体に形成されている。また凸部46は、オイルパン15側(図中の下側)に向かうほど、上記投影部分Cの、クランクケース16内におけるオイル通路34の開口部分から遠い側の縁部に徐々に近づくように延設される。さらに凸部46は、オイルパン15側の部分においては上記投影部分Cにおける上記開口部分から遠い側の縁部に沿う方向に延設される。
一般に、内燃機関にあっては、コネクティングロッドの稼働スペースを確保する都合上、コネクティングロッドとスカート部の内壁面との間隙が同スカート部の上方部分において大きく、下方部分において小さくなっている。そのため、内燃機関のコネクティングロッド13と上述したスカート部17の内壁面17aを流れ落ちるオイルとの干渉は、スカート部17の下部において生じやすいと云える。
本実施の形態によれば、オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されてスカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルの流れを凸部45によって遮ることにより、同オイルが上記投影部分Cの下方部分、言い換えれば、同オイルとコネクティングロッド13との干渉が生じやすい部分に流れ込むことを抑制することができる。したがって、スカート部17の内壁面17aを流れ落ちるオイルとコネクティングロッド13との干渉を抑制することができる。
また、上記凸部45により、スカート部17の内壁面17aを伝い落ちるオイルが同内壁面17aの広範囲に広がることが抑制されて、同オイルが速やかにオイルパン15に戻されるようになる。そのため、内燃機関の冷間運転時には、各潤滑部での潤滑に供された比較的高温のオイルをオイルパン15に速やかに戻すことができ、オイル温度を速やかに上昇させて内燃機関の早期暖機完了、ひいては燃料消費量の低減を図ることができる。
さらに、スカート部17の内壁面17aに凸部45,46が形成されており、同凸部45,46が補強リブとして機能するために、スカート部17、ひいてはシリンダブロック10の剛性を向上させることができ、振動や騒音の発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、以下に記載する効果が得られるようになる。
(1)オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されてスカート部17の内壁面を伝い落ちるオイルとコネクティングロッド13との干渉を抑制することができる。
(2)オイル通路34の開口部分が近接している側のスカート部17における上記投影部分Cの下方部分と上記開口部分側の部分とを隔てる形状で凸部45を延設した。そのため、オイル通路34を通じてクランクケース16内に戻されて一対のスカート部17のうちの一方の内壁面17aを伝い落ちるオイルが同オイルとコネクティングロッド13との干渉が生じやすい部分に流れ込むことを好適に抑制することができ、同オイルとコネクティングロッド13との干渉を好適に抑制することができる。
(3)スカート部17の内壁面17aに凸部45,46を形成するようにしたために、シリンダブロック10の剛性を向上させることができる。
(その他の実施の形態)
なお、上記各実施の形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・凸部36(第1の実施の形態)や凸部46(第2の実施の形態)を省略してもよい。
・凸部35(第1の実施の形態)や凸部45(第2の実施の形態)に代えて、スカート部17の内壁面17aにおける前記投影部分Cより前記開口部分側の部分が凹んだ形状の段差部を形成するようにしてもよい。具体的には、図6に示すように、スカート部17の内壁面17aにあって上記開口部分側の部分Dを前記投影部分より凹んだ形状として段差部55を形成することや、図7に示すように、上記投影部分の上記開口部分に近い側に沿うように延びる溝を形成して段差部65を形成することなどが考えられる。
・上記各実施の形態は、オイル通路34が軸受け部19の下面あるいは側面において開口された内燃機関にも適用することができる。
・凸部35や凸部45あるいは段差部に代えて、カウンタウェイト14bをクランク軸14の軸心方向と直交する方向においてスカート部17の内壁面17aに投影した投影部分と同内壁面17aにおける前記開口部分側の部分とを隔てる形状で延びる凸部あるいは段差部を形成するようにしてもよい。なお同構成にあっては、カウンタウェイト14bがクランクケース内で稼働する稼働部材として機能する。
本発明にかかる内燃機関を具体化した第1の実施の形態についてその概略構成を示す略図。 同実施の形態のクランク軸についてその斜視構造を示す斜視図。 同実施の形態のクランクケースについてその平面断面構造の一部を拡大して示す断面図。 同実施の形態のスカート部の内壁面についてそのクランク軸側から見た構造を示す断面図。 本発明にかかる内燃機関を具体化した第2の実施の形態のスカート部の内壁面についてそのクランク軸側から見た構造を示す断面図。 他の実施の形態のクランクケースについてその平面断面構造の一部を拡大して示す断面図。 その他の実施の形態のクランクケースについてその平面断面構造の一部を拡大して示す断面図。
符号の説明
10…シリンダブロック、11…シリンダボア、12…ピストン、13…稼働部材としてのコネクティングロッド、14…クランク軸、14a…クランクアーム、14b…カウンタウェイト、15…オイルパン、16…クランクケース、17…スカート部、17a…内壁面、18…シリンダ部、19…軸受け部、20…シリンダヘッド、21…吸気ポート、22…排気ポート、23…燃焼室、24…吸気バルブ、25…排気バルブ、26…ヘッドカバー、27…吸気カムシャフト、28…排気カムシャフト、31…オイルポンプ、32…フィルタ、33…オイルギャラリ、34…オイル通路、35,36,45,46…凸部、55,65…段差部。

Claims (5)

  1. クランクケース上部において同クランクケース内とシリンダヘッド内とを連通するオイル通路が開口され、前記シリンダヘッド内のオイルが前記オイル通路を介して前記クランクケース内に戻されるとともにシリンダブロックのスカート部の内壁面を伝い落ちてオイルパンに戻される内燃機関において、
    前記クランクケース内で稼働する稼働部材をクランク軸の軸心方向と直交する方向において前記スカート部の内壁面に投影した投影部分と前記オイル通路の前記クランクケース側の開口部分とを隔てる形状で前記投影部分に沿う方向に延びる段差部が前記スカート部の内壁面に形成されてなり、前記段差部の前記投影部分側が前記開口部分側より突出する形状に形成されてなる
    ことを特徴とする内燃機関。
  2. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記開口部分は一対の前記スカート部の一方に近接して設定され、前記段差部は前記開口部分が近接している側の前記スカート部における前記投影部分の全体と前記開口部分側の部分とを隔てる形状で延設されてなる
    ことを特徴とする内燃機関。
  3. 請求項1に記載の内燃機関において、
    前記開口部分は一対の前記スカート部の一方に近接して設定され、前記段差部は前記開口部分が近接している側の前記スカート部における前記投影部分の下方部分と前記開口部分側の部分とを隔てる形状で延設されてなる
    ことを特徴とする内燃機関。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記段差部は、前記スカート部の内壁面に形成された凸部の前記開口部分側の部分である
    ことを特徴とする内燃機関。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の内燃機関において、
    前記稼働部材はコネクティングロッドであり、
    前記オイル通路は、前記クランクケース内における前記クランク軸の軸受け部の側方において開口されてなる
    ことを特徴とする内燃機関。
JP2006136755A 2006-05-16 2006-05-16 内燃機関 Expired - Fee Related JP4379434B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006136755A JP4379434B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 内燃機関
PL384681A PL211428B1 (pl) 2006-05-16 2007-05-15 Silnik spalinowy wewnętrznego spalania
PCT/JP2007/059962 WO2007132847A1 (ja) 2006-05-16 2007-05-15 内燃機関
US11/993,587 US7938094B2 (en) 2006-05-16 2007-05-15 Internal combustion engine
CN2007800009057A CN101346541B (zh) 2006-05-16 2007-05-15 内燃机
DE112007001074T DE112007001074T5 (de) 2006-05-16 2007-05-15 Verbrennungsmotor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006136755A JP4379434B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 内燃機関

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007309130A JP2007309130A (ja) 2007-11-29
JP4379434B2 true JP4379434B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=38693937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006136755A Expired - Fee Related JP4379434B2 (ja) 2006-05-16 2006-05-16 内燃機関

Country Status (6)

Country Link
US (1) US7938094B2 (ja)
JP (1) JP4379434B2 (ja)
CN (1) CN101346541B (ja)
DE (1) DE112007001074T5 (ja)
PL (1) PL211428B1 (ja)
WO (1) WO2007132847A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10724469B2 (en) * 2010-12-29 2020-07-28 Ford Global Technologies, Llc Cylinder block assembly
DE102011084597A1 (de) * 2011-10-17 2013-04-18 Ford Global Technologies, Llc Brennkraftmaschine mit Ölkreislauf und Verfahren zur Herstellung einer derartigen Brennkraftmaschine
CN103233795B (zh) * 2013-04-28 2015-07-01 长城汽车股份有限公司 用于发动机的润滑***和具有该润滑***的发动机和车辆
DE102016201414B4 (de) 2016-01-29 2017-10-05 Ford Global Technologies, Llc Brennkraftmaschine mit Ölkreislauf
JP7047434B2 (ja) * 2018-02-13 2022-04-05 いすゞ自動車株式会社 オイル戻し構造
CN113550807B (zh) * 2021-07-28 2022-07-12 奇瑞汽车股份有限公司 发动机

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3321751A1 (de) * 1983-06-16 1984-12-20 Dr.Ing.H.C. F. Porsche Ag, 7000 Stuttgart Brennkraftmaschine fuer fahrzeuge, insb. fuer motorraeder
JPS62190820U (ja) 1986-05-28 1987-12-04
JPS6427739A (en) 1987-07-22 1989-01-30 Mitsubishi Motors Corp Method for casting crank case in multiple cylinder engine
JPH0721851Y2 (ja) 1990-01-16 1995-05-17 本田技研工業株式会社 4サイクルエンジンのケース構造
JPH0527212U (ja) 1991-09-18 1993-04-09 日産自動車株式会社 エンジンのクランクケース
JPH0527328U (ja) 1991-09-25 1993-04-09 日産自動車株式会社 内燃機関のオイル戻し装置
JPH08135423A (ja) 1994-11-04 1996-05-28 Suzuki Motor Corp 内燃機関の潤滑油通路構造
JP2004084646A (ja) * 2002-08-29 2004-03-18 Mitsubishi Motors Corp 内燃機関
CN2570465Y (zh) * 2002-09-20 2003-09-03 重庆宗申技术开发研究有限公司 便携式四冲程汽油发动机
JP4252808B2 (ja) * 2003-01-14 2009-04-08 本田技研工業株式会社 4サイクルエンジンにおけるオイル戻し構造

Also Published As

Publication number Publication date
US7938094B2 (en) 2011-05-10
WO2007132847A1 (ja) 2007-11-22
PL211428B1 (pl) 2012-05-31
US20100147255A1 (en) 2010-06-17
CN101346541B (zh) 2011-05-11
CN101346541A (zh) 2009-01-14
JP2007309130A (ja) 2007-11-29
DE112007001074T5 (de) 2009-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4379434B2 (ja) 内燃機関
JP2008514868A (ja) 排出機能が向上した油排出溝を有するモノスチールピストン
JP2005120973A (ja) 縦軸型エンジン
KR100825366B1 (ko) 엔진의 실린더 블록
JP5691511B2 (ja) 内燃機関用ピストンのオイル供給装置
JP5747618B2 (ja) 内燃機関用ピストンのオイル供給装置
JP5994512B2 (ja) 内燃機関用ピストン
JP6136557B2 (ja) 内燃機関のシリンダヘッドカバー
JP5844716B2 (ja) 内燃機関のピストン
JP2009250216A (ja) エンジン
JP4388707B2 (ja) エンジンのシリンダブロック構造
JP4993103B2 (ja) 可変圧縮比内燃機関
JP5492174B2 (ja) クランクシャフト構造
JP6653053B2 (ja) シリンダブロック
JP4640268B2 (ja) エンジンのオイルポンプ構造
JP4300922B2 (ja) 内燃機関
JP5814744B2 (ja) エンジン
US20210222644A1 (en) Internal combustion engine
JP4877026B2 (ja) ピストン
JPS584165B2 (ja) ピストン往復動型内燃機関
JP2004225596A (ja) 内燃機関用ピストン
JPH07217496A (ja) 内燃機関のクランクシャフト
JP5804710B2 (ja) シリンダブロックの構造
JP2021063495A (ja) エンジンの補機取付構造
JP5549454B2 (ja) クランクケース一体型シリンダブロック

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090907

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees