JP4379126B2 - 静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置及びこれを用いた静圧気体軸受機構 - Google Patents

静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置及びこれを用いた静圧気体軸受機構 Download PDF

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本発明は、可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在させる静圧気体軸受パッドの可動体との間の隙間を調節する隙間調節装置及びこれを用いた静圧気体軸受機構に関する。
特開平8−28564号公報 特開2000−199522号公報 特開2002−349569号公報
静圧気体軸受、特に、多孔質金属焼結体を用いた多孔質静圧気体軸受は、すぐれた高速安定性と高い負荷容量並びに極めて小さい移動抵抗をもつ軸受として知られていると共にこれら優れた利点のために多くの分野に用いられている。斯かる静圧気体軸受を可動体と固定体との間にパッド形態(本発明ではパッド形態の静圧気体軸受を静圧気体軸受パッドという)をもって介在させる場合には、通常、可動体との間に微小の隙間、例えば5μm程度の隙間をもって静圧気体軸受パッドを配置する。
この隙間は、軸受剛性、負荷能力及び速度特性に大きく影響を与えるために、可動体との間の隙間を調節できる隙間調節装置を介して静圧気体軸受パッドは可動体と固定体との間に介在されるのであるが、隙間の調節後、設定した隙間が変化しないように隙間調節装置の調節、設定状態は解除自在に固定される。
ところで、固定体に装着される隙間調節装置では一般にねじを用いて当該ねじの螺入状態の変化により微小な隙間を調節、設定し、隙間の調節、設定後はダブルナットによりねじが移動しないようにしてその設定状態が固定されるようになっているが、ダブルナットによる固定では調節後にねじにナットを螺合させるためにナットの螺合によるねじの微小回転でねじに僅かな移動をもたらす虞がある上に、二つのナットをねじに螺合させるために固定作業が煩雑となり、しかも、二つのナット及びこれらナットが螺合したねじの部分が固定体から突出する結果、固定体の設置のために不要なスペースを必要とする。
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、隙間の調節後に調節後の状態、即ち設定状態を変動させないで当該設定状態を固定できる上に、固定作業を簡単に行い得、しかも、小スペースをもって設置できる静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置及びこれを用いた静圧気体軸受機構を提供することにある。
可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在させる静圧気体軸受パッドの可動体との間の隙間を調節する本発明の第一の態様の隙間調節装置は、内周面に雌ねじが刻設された筒体と、筒体の内周面の雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有すると共に筒体の一端面から突出する進退自在部材と、筒体に対する進退自在部材の位置を固定する固定手段とを具備しており、筒体にはその外周面から少なくともその内周面まで伸びるスリットが設けられており、固定手段は、スリットの幅を変える方向の力を筒体に加えて筒体に対する進退自在部材の位置を固定するようになっている。
第一の態様の隙間調節装置によれば、筒体のスリットの幅を変える方向の力を筒体に加えて筒体に対する進退自在部材の位置を固定するようになっている固定手段を具備しているために、隙間調節後の固定手段による筒体に対する進退自在部材の位置を固定するための固定操作において進退自在部材に回転を生じさせない結果、隙間の設定状態を変動させないで当該設定状態を固定できる。
固定手段は、本発明の第二の態様の隙間調節装置のように、筒体の他端面及びスリットを規定する筒体の一方のスリット面で夫々開口して筒体に設けられたねじ孔と、このねじ孔に螺合した固定ねじとを具備していても、本発明の第三の態様の隙間調節装置のように、筒体の他端面及びスリットを規定する筒体の一方のスリット面で開口して筒体に設けられた貫通孔と、この貫通孔の一方のスリット面での開口に対面すると共にスリットを規定する筒体の他方のスリット面で開口して筒体に設けられたねじ孔と、筒体の他端面に係止される膨大部を有すると共に貫通孔に移動自在に挿通される一方、ねじ孔に螺合する固定ねじとを具備していてもよく、前者の場合には、固定ねじは、筒体のスリットの幅を広げる方向にスリットを規定する筒体の他方のスリット面を押圧するように、一方のスリット面から突出した一端部では他方のスリット面に当接すると共に他端部ではねじ孔に螺合しているとよく、後者の場合には、固定ねじは、筒体のスリットの幅を狭める方向に他方のスリット面に対して一方のスリット面を相対的に引き付けるように、一端部ではねじ孔に螺合していると共に他端部の膨大部では筒体の他端面に係止されるとよい。
第二又は第三の態様の隙間調節装置によれば、筒体に対して固定ねじを進退させることにより筒体に対する進退自在部材の位置を固定することができる結果、隙間調節後において隙間の設定状態を変動させないで固定作業を簡単に行い得、しかも、固定ねじをねじ孔又はねじ孔及び貫通孔内で進退させることができるので固定ねじが筒体から突出することもなく、小スペースをもって設置できる。
筒体は、好ましくは本発明の第四の態様の隙間調節装置のように、環状の一端面及び他端面を有すると共に円筒状の内周面及び外周面を有した中空体と、この中空体の一端面側の外周面に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、ここで、雌ねじは中空体の内周面に刻設されている。
隙間調節装置を静圧気体軸受機構に用いる場合には筒体を固定体の貫通孔に装着して当該固定体に固定するのであるが、斯かる筒体の固定体への固着は、嵌着、溶接、螺着のいずれの手段を用いてもよく、この場合、第四の態様の隙間調節装置のように筒体が鍔部を具備していると固定体の貫通孔への装着において固定体に対する筒体の位置決めを容易く行い得る。
筒体はまた、本発明の第五の態様の隙間調節装置のように、環状の一端面及び他端面を有すると共に円筒状の内周面及び外周面を有した中空体を具備していてもよく、この場合、この中空体の外周面には環状の溝が設けられており、この環状の溝には中空体の外周面から部分的に突出する弾性リングが装着されており、雌ねじは中空体の内周面に刻設されているとよい。
第五の態様の隙間調節装置のように弾性リングが環状の溝に装着されていると、静圧気体軸受機構の固定体の貫通孔に筒体を装着する場合に、貫通孔において弾性リングを介して固定体に筒体を仮止できるためにその後の作業が容易となる。
筒体は必ずしも鍔部を具備している必要はないのであるが、第五の態様の隙間調節装置でも本発明の第六の態様の隙間調節装置のように、筒体は、中空体の一端面側の外周面に一体的に設けられた鍔部を更に具備していてもよく、斯かる鍔部を具備していると第四の態様の隙間調節装置と同様に固定体の貫通孔への装着において固定体に対する筒体の位置決めを容易く行い得る。
筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面は平坦面、凸曲面であってもよいが、好ましくは本発明の第七の態様の隙間調節装置のように半凸球面からなり、先端面が斯かる半凸球面からなっていると、先端面に拘束されないで静圧気体軸受パッドの揺動を可能とし得て静圧気体軸受パッドを均一な隙間をもって可動体に対面させることができる。
進退自在部材は、好ましい例では本発明の第八の態様の隙間調節装置のように、雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有する円柱体又は円筒体と、円柱体又は円筒体の一端部に設けられた球体又は半球体とを具備しており、ここで、筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面は球体の表面の一部又は半球体の表面からなる。
第八の態様の隙間調節装置のように先端面が球体の表面の一部又は半球体の表面からなっていると、先端面は半凸球面からなる結果、第七の態様の隙間調節装置と同様に、先端面に拘束されないで静圧気体軸受パッドの揺動を可能とし得て静圧気体軸受パッドを均一な隙間をもって可動体に対面させることができる。
本発明の第一の態様の静圧気体軸受機構は、可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在された静圧気体軸受パッドと、静圧気体軸受パッドと可動体との間の隙間を調節すベく固定体に装着されている上記のいずれかの態様の隙間調節装置とを具備している。
静圧気体軸受パッドは、好ましくは本発明の第二の態様の静圧気体軸受機構のように可動体に対面する多孔面を有しており、またその第三の態様の静圧気体軸受機構のように多孔質金属焼結層を具備しており、この場合、多孔質金属焼結層の一方の面が可動体に対面する多孔面となっている。
多孔質金属焼結層としては金属粉末と無機質粉末とを混合、焼結してなるものを好ましい一例として挙げることができ、ここで、金属粉末は、少なくとも錫、燐及び銅を含んでおり、更には、ニッケル及びマンガンのうちの少なくとも一方を含んでいるとよく、無機質粉末は、黒鉛、窒化ホウ素、フッ化黒鉛、フッ化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び炭化ケイ素のうちの少なくとも一つを含んでいるとよいが、本発明はこれらに限定されない。
静圧気体軸受パッドは、本発明の第四の態様の静圧気体軸受機構のように筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面が当接する凹面を有しているとよく、斯かる凹面を有していると、静圧気体軸受パッドの意図しない移動を阻止できて静圧気体軸受パッドを初期配置位置に常時保持できる。
第四の態様の静圧気体軸受機構において、凹面は先端面の形状と相補的であって先端面とぴったりと合致する形状を有しているのが好ましいが、本発明の第五の態様の静圧気体軸受機構のように半凹球面からなっているとより好ましく、特に先端面が半凸球面からなっている場合には、静圧気体軸受パッドは、先端面に拘束されないその揺動が更に可能となってより均一な隙間をもって可動体に対面することができる。この場合、半凹球面及び半凸球面の夫々は、互いに低摩擦抵抗をもって摺動できるように鏡面仕上げ等されているのが好ましい。
本発明によれば、調節後に設定状態を変動させないで設定状態を固定できる上に、固定作業を簡単に行い得、しかも、小スペースをもって設置できる静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置及びこれを用いた静圧気体軸受機構を提供することができる。
次に本発明及びそれを実施するための最良の形態を図に示す好ましい実施例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら実施例に何等限定されないのである。
図1から図6において、本例の静圧気体軸受機構1は、可動体2を固定体3に対してX方向に移動自在に保持すベく可動体2と固定体3との間に介在された複数の静圧気体軸受パッド4と、各静圧気体軸受パッド4と可動体2との間の隙間5を調節すベく固定体3に各静圧気体軸受パッド4に対応して装着されている隙間調節装置6とを具備している。
可動体2及び固定体3の夫々は、本例では矩形板及び断面コ字状のレールの夫々で構成されているが、静圧気体軸受機構1が例えば精密工作機械等に適用される場合には、可動体2は工作ヘッド自体若しくは工作ヘッドが載置される基台又はワーク載置台に適した形態となり、固定体3もまた、斯かる形態の可動体2をX方向に移動自在に保持するに適した形態となり、したがって、可動体2及び固定体3の夫々は、斯かる矩形板及び断面コ字状のレールの夫々に限定されない。
可動体2の側面11及び12の夫々と固定体3の内側面13及び14との間に介在された複数の静圧気体軸受パッド4並びに可動体2の底面15と固定体3の基部上面16との間に介在された複数の静圧気体軸受パッド4の夫々は互いに同様に構成されており、また各静圧気体軸受パッド4に対応して固定体3に装着されている隙間調節装置6の夫々も互いに同様に構成されているので、以下、可動体2の側面11と固定体3の内側面13との間に介在された静圧気体軸受パッド4及びこの静圧気体軸受パッド4に対応して固定体3に装着されている隙間調節装置6について詳述する。
静圧気体軸受パッド4は、固定体3の内側面13に対面する平面21の略中央部に半凹球面からなる凹面22を有している円盤状の裏金23と、裏金23の他方の平面に一体に形成されて固着されていると共に裏金23と協働して気体通路24を形成した円盤状の多孔質金属焼結層25とを具備しており、可撓性の配管26を介して気体通路24に供給された高圧空気を多孔質金属焼結層25の多数の細孔を介して可動体2の側面11に向かって噴出するようになっている。このように静圧気体軸受パッド4は、可動体2の側面11に対面する多孔面27を有しており、多孔質金属焼結層25の一方の平坦な面が多孔面27となっている。
静圧気体軸受パッド4の多孔面27と可動体2の側面11との間の隙間5を調節する隙間調節装置6は、内周面31に雌ねじ32が刻設された筒体33と、雌ねじ32に螺合する雄ねじ34を外周面35に有すると共に筒体33の一端面36から突出する進退自在部材37と、筒体33に対するY方向の進退自在部材37の位置を固定する固定手段39とを具備している。
筒体33は、環状の一端面36及び他端面41を有すると共に円筒状の内周面31及び外周面42を有した中空体43と、中空体43の一端面36側の外周面42に一体的に設けられた鍔部44とを具備しており、筒体33の中空体43にはその外周面42から少なくともその内周面31まで伸びる、本例では内周面31を越えて伸びるスリット45が設けられており、中空体43の外周面42には環状の溝46が設けられており、環状の溝46には中空体43の外周面42から部分的に突出する弾性リング、例えばOリング47が装着されており、雌ねじ32は中空体43の内周面31に刻設されている。
筒体33は、固定体3に形成された段付き貫通孔48に挿入されて固定体3に嵌着されていると共に貫通孔48の段部を規定する環状肩部49に鍔部44が当接されて装着されている。
進退自在部材37は、雄ねじ34を外周面35に有する円柱体又は円筒体、本例では円柱体51と、円柱体51の一端部52に固着されて設けられた球体又は半球体、本例では球体53とを具備しており、筒体33の一端面36から突出する進退自在部材37の一端部52の先端面54は、球体の表面の一部又は半球体の表面、本例では球体53の表面55の一部であって半凸球面からなっていると共に静圧気体軸受パッド4の凹面22に当接するようになっており、円柱体51の他端部56の端面57には回転工具を差込むための六角凹所58が設けられている。
雄ねじ34及び雌ねじ32を介して筒体33の内周面31に螺合された進退自在部材37は、六角凹所58に回転工具の一端部が差込まれて当該回転工具により軸線Oの周りでR方向に回転されると雄ねじ34と雌ねじ32との螺合結合により筒体33に対してY方向に進退されるようになっており、このY方向の進退でもって隙間5の幅tを調節するべく静圧気体軸受パッド4をY方向に移動させるようになっている。
固定手段39は、筒体33の中空体43の他端面41及びスリット45を規定する筒体33の一方のスリット面61で夫々開口して筒体33の中空体43に設けられたねじ孔62と、ねじ孔62に螺合された固定ねじ63とを具備している。
固定ねじ63は、スリット45の幅Wを広げる方向にスリット45を規定する筒体33の他方のスリット面65を押圧するように、スリット面61から突出した一端部66ではスリット面65に当接していると共に他端部67ではねじ孔62に螺合しており、他端部67の端面68には回転工具を差込むための六角凹所69が設けられている。
固定手段39は、進退自在部材37のY方向の進退で隙間5の幅tが調節、設定された後、六角凹所69に回転工具の一端部を差込んで当該回転工具により固定ねじ63を回転させ固定ねじ63を更にねじ孔62に螺入して一端部66でスリット面65を強く押圧してスリット45の幅Wを変える方向の力、本例ではスリット45の幅Wを広くする方向の力を筒体33の中空体43に加え、これによりスリット45の近傍の中空体43に変形歪みを生じさせて筒体33の中空体43に対して進退自在部材37がY方向に進退できないようにし、而して、筒体33の中空体43に対する進退自在部材37の位置を固定するようになっている。
なお、進退自在部材37がY方向に進退できないようにする場合、スリット45の近傍の中空体43に明らかな変形歪みを生じさせる必要はなく、進退自在部材37がR方向に回転できない程度の極めて僅かな変形歪みをスリット45の近傍の中空体43に生じさせる力を一端部66のスリット面65への押圧を介して中空体43に加えるだけでもよい。
筒体33のスリット45の幅を変える方向の力を筒体33に加えて筒体33に対する進退自在部材37の位置を固定するようになっている固定手段39を具備した隙間調節装置6によれば、固定手段39による筒体33に対する進退自在部材37の位置を固定するための固定操作において進退自在部材37に回転を生じさせない結果、隙間5の設定状態を変動させないで当該設定状態を固定でき、しかも、筒体33に対して固定ねじ63を回転させねじ孔62との螺合による固定ねじ63の筒体33に対する進退で筒体33に対する進退自在部材37のY方向の位置を固定することができる結果、隙間5の設定状態を変動させないで固定作業を簡単に行い得、しかも、固定ねじ63をねじ孔62内で進退させることができるので固定ねじ63が筒体33から突出することもなく、小スペースをもって設置できる。
また隙間調節装置6においては、筒体33が鍔部44を具備しているために固定体3の貫通孔48への装着において固定体3に対する筒体33の位置決めを容易く行い得る上に、Oリング47が環状の溝46に装着されているために固定体3の貫通孔48に筒体33を装着する場合に、貫通孔48においてOリング47を介して固定体3に筒体33を仮止できるためにその後の作業が容易となり、加えて、進退自在部材37の先端面54が半凸球面からなっているために先端面54に拘束されないで静圧気体軸受パッド4の揺動を可能とし得て静圧気体軸受パッド4を均一な隙間5をもって可動体2に対面させることができる。
静圧気体軸受パッド4は進退自在部材37の先端面54が摺動自在に当接する凹面22を有しているために、静圧気体軸受パッド4の意図しないX方向の移動が阻止されて静圧気体軸受パッド4が初期配置位置に常時保持される上に、凹面22が半凹球面からなっているために、静圧気体軸受パッド4は、先端面54に拘束されないその揺動が更に可能となってより均一な隙間5をもって可動体2に対面することができる。
上記の例では、固定ねじ63の一端部66でスリット面65を押圧してスリット45の幅Wを広げる方向の力を筒体33の中空体43に加え、これにより筒体33の中空体43に対する進退自在部材37のY方向の位置を固定するようにしたが、これに代えて、図7に示すように、固定ねじ63によりスリット45の幅Wを狭める方向の力を筒体33の中空体43に加え、これにより筒体33の中空体43に対する進退自在部材37のY方向の位置を固定するようにしてもよく、この場合、筒体33の他端面41及びスリット45を規定する筒体33の一方のスリット面61で夫々開口して筒体33の中空体43に設けられた貫通孔71と、貫通孔71の一方のスリット面61での開口に対面すると共にスリット45を規定する筒体33の他方のスリット面65で開口して筒体33の中空体43に設けられたねじ孔72と、筒体33の他端面41、本例では他端面41の円形の凹所73に係止される膨大部74を有すると共に貫通孔71に移動自在に挿通される一方、一端部66でねじ孔72に螺合する固定ねじ63とを具備して固定手段39を構成し、筒体33の中空体43のスリット45の幅Wを狭める方向に他方のスリット面65に対して一方のスリット面61を相対的に引き付けるように、固定ねじ63を一端部66ではねじ孔72に螺合させると共に他端部67の膨大部74では筒体33の他端面41の凹所73に係止させて固定手段39を構成してもよく、この場合にも、膨大部74の端面75には前記と同様に回転工具を差込むための六角凹所が設けられており、進退自在部材37のY方向の進退で隙間5の幅tが調節、設定された後、膨大部74に設けられた六角凹所に回転工具の一端部を差込んで当該回転工具により固定ねじ63を回転させて、スリット45の幅Wを狭める方向の力を筒体33の中空体43に加え、これによりスリット45の近傍の中空体43に変形歪みを生じさせて筒体33の中空体43に対して進退自在部材37がY方向に進退できないようにし、而して、筒体33の中空体43に対する進退自在部材37のY方向の位置を固定するようにしてもよい。
本発明の実施の形態の好ましい一例の平面説明図である。 図1の例に示す隙間調節装置の斜視図である。 図2に示す隙間調節装置の背面図である。 図2に示す隙間調節装置の断面説明図である。 図2に示す隙間調節装置に用いた進退自在部材の側面図である。 図1に示す例の全体斜視図である。 本発明における隙間調節装置の実施の形態の好ましい他の例の断面説明図である。
符号の説明
1 静圧気体軸受機構
2 可動体
3 固定体
4 静圧気体軸受パッド
5 隙間
6 隙間調節装置

Claims (6)

  1. 可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在させる静圧気体軸受パッドの可動体との間の隙間を調節する隙間調節装置であって、外周面から少なくとも内周面まで伸びるスリットが設けられていると共に内周面に雌ねじが刻設された筒体と、筒体の内周面の雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有すると共に筒体の一端面から突出する進退自在部材と、スリットの幅を変える方向の力を筒体に加えて筒体に対する進退自在部材の位置を固定する固定手段とを具備しており、進退自在部材は、雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有する円柱体と、円柱体の一端部に固着されて設けられた球体とを具備しており、筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面は、半凸球面であって球体の表面の一部からなっており、固定手段は、筒体の他端面及びスリットを規定する筒体の一方のスリット面で夫々開口して筒体に設けられたねじ孔と、このねじ孔に螺合した固定ねじとを具備しており、固定ねじは、筒体のスリットの幅を広げる方向にスリットを規定する筒体の他方のスリット面を押圧するように、一方のスリット面から突出した一端部では他方のスリット面に当接すると共に他端部ではねじ孔に螺合しており、静圧気体軸受パッドは、一方の面に可動体に対面する多孔面を有した多孔質金属焼結層と、筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面が当接する凹面とを有しており、凹面は半凹球面からなっている静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置。
  2. 可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在させる静圧気体軸受パッドの可動体との間の隙間を調節する隙間調節装置であって、外周面から少なくとも内周面まで伸びるスリットが設けられていると共に内周面に雌ねじが刻設された筒体と、筒体の内周面の雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有すると共に筒体の一端面から突出する進退自在部材と、スリットの幅を変える方向の力を筒体に加えて筒体に対する進退自在部材の位置を固定する固定手段とを具備しており、進退自在部材は、雌ねじに螺合する雄ねじを外周面に有する円柱体と、円柱体の一端部に固着されて設けられた球体とを具備しており、筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面は、半凸球面であって球体の表面の一部からなっており、固定手段は、筒体の他端面及びスリットを規定する筒体の一方のスリット面で開口して筒体に設けられた貫通孔と、この貫通孔の一方のスリット面での開口に対面すると共にスリットを規定する筒体の他方のスリット面で開口して筒体に設けられたねじ孔と、筒体の他端面に係止される膨大部を有すると共に貫通孔に移動自在に挿通される一方、ねじ孔に螺合する固定ねじとを具備しており、固定ねじは、筒体のスリットの幅を狭める方向に他方のスリット面に対して一方のスリット面を相対的に引き付けるように、一端部ではねじ孔に螺合していると共に他端部の膨大部では筒体の他端面に係止されており、静圧気体軸受パッドは、一方の面に可動体に対面する多孔面を有した多孔質金属焼結層と、筒体の一端面から突出する進退自在部材の一端部の先端面が当接する凹面とを有しており、凹面は半凹球面からなっている静圧気体軸受パッド用の隙間調節装置。
  3. 筒体は、環状の一端面及び他端面を有すると共に円筒状の内周面及び外周面を有した中空体と、この中空体の一端面側の外周面に一体的に設けられた鍔部とを具備しており、雌ねじは中空体の内周面に刻設されている請求項1又は2に記載の隙間調節装置。
  4. 筒体は、環状の一端面及び他端面を有すると共に円筒状の内周面及び外周面を有した中空体を具備しており、この中空体の外周面には環状の溝が設けられており、この環状の溝には中空体の外周面から部分的に突出する弾性リングが装着されており、雌ねじは中空体の内周面に刻設されている請求項1又は2に記載の隙間調節装置。
  5. 筒体は、中空体の一端面側の外周面に一体的に設けられた鍔部を更に具備している請求項4に記載の隙間調節装置。
  6. 可動体を固定体に対して移動自在に保持すベく可動体と固定体との間に介在された静圧気体軸受パッドと、静圧気体軸受パッドと可動体との間の隙間を調節すベく固定体に装着されている請求項1から5のいずれか一項に記載の隙間調節装置とを具備した静圧気体軸受機構。
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